JP2005344051A - 樹脂複合材料成形品及びその使用 - Google Patents
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Abstract
【課題】 貝カルシウムによる殺菌、残留塩素の除去等を達成する樹脂複合材料成形品を提供する。
【解決手段】 樹脂材料及び貝カルシウム、並びに随意に酢酸及び塩化ナトリウムを混合して得られる樹脂混合物を、溶融及び成形して製造される、樹脂複合材料成形品とする。飲食物又は水道水の鮮度保持、殺菌及び/又は消臭のための、この樹脂複合材料成形品の使用とする。この樹脂複合材料成形品は、生成食品等の飲食物と接近させて又は接触させて配置して、飲食物における細菌の繁殖を抑制すること、水道水と接触させて、残留塩素成分を除去することができる。また飲食物又は水道水の鮮度保持、殺菌及び/又は消臭のための、この樹脂複合材料成形品の使用とする。
【選択図】 なし
【解決手段】 樹脂材料及び貝カルシウム、並びに随意に酢酸及び塩化ナトリウムを混合して得られる樹脂混合物を、溶融及び成形して製造される、樹脂複合材料成形品とする。飲食物又は水道水の鮮度保持、殺菌及び/又は消臭のための、この樹脂複合材料成形品の使用とする。この樹脂複合材料成形品は、生成食品等の飲食物と接近させて又は接触させて配置して、飲食物における細菌の繁殖を抑制すること、水道水と接触させて、残留塩素成分を除去することができる。また飲食物又は水道水の鮮度保持、殺菌及び/又は消臭のための、この樹脂複合材料成形品の使用とする。
【選択図】 なし
Description
本発明は、飲食物又は水道水の鮮度保持、殺菌及び/又は消臭のための成型品に関する。
飲食物の鮮度保持のためには様々な方法が存在し、例えばハム、麺などの加工品では防腐剤の添加及び/又は真空包装が一般的であり、肉や魚貝類では冷凍又は冷蔵をすることが一般的である。また、水道水の殺菌のためには次亜塩素酸などの酸化力のある塩素成分を添加している。
細菌の繁殖を抑制するためには、合成保存料以外にも、天然の殺菌成分、特に焼成カキ殻のような貝カルシウムを用いることも従来から提案されている。これは例えば特許文献1で挙げられており、ここでは焼成カキ殻粉末、グリシン及び白子蛋白質を含む食品の保存剤が開示されている。
近年では健康志向の高まりから、従来使用されてきた合成保存料が敬遠される傾向にある。また魚介類の保存のための冷凍は必ずしも風味を維持せず、単なる冷蔵では充分な鮮度維持ができないことがある。水道水については、残留塩素成分に起因するいわゆるカルキ臭及び高酸化還元電位が問題になっている。
上記特許文献1では、天然由来成分の保存料を提供することに成功しているが、この文献の段落0006等でも開示されているように、カキ殻成分を食品に多量に添加すると苦みを伴うことがある。
そこで本発明では、この問題を解決して、貝カルシウムによる殺菌、残留塩素の除去等を達成する。
本発明の樹脂複合材料成形品は、樹脂材料、及び貝カルシウム、特に樹脂材料100重量部に対して1〜20重量部の貝カルシウムを混合して得られる樹脂混合物を、溶融及び成形して製造される。
本発明の樹脂複合材料成形品を、生成食品等の飲食物と接近させて又は接触させて配置すると、貝カルシウムの殺菌効果によって、飲食物における細菌の繁殖を抑制し、鮮度維持を図ることができる。すなわち、貝カルシウムが樹脂に保持されていることによって、貝カルシウムを飲食物に直接含有させないで、貝カルシウムによる殺菌効果を利用できる。
また本発明の樹脂複合材料成形品を、水道水と接触させると、貝カルシウム、特にその主成分である炭酸カルシウムが水道水中の残留塩素と反応することによって、残留塩素成分を除去し、且つ酸化還元電位を低下させることができる。
1つの態様では、本発明の樹脂複合材料成形品は、樹脂材料、貝カルシウム、特に樹脂材料100重量部に対して1〜20重量部の貝カルシウム、酢酸、特に貝カルシウム100重量部に対して1〜20重量部の酢酸を混合して得られる樹脂混合物を、溶融及び成形して製造される。
貝カルシウム、特に焼成処理を行った貝カルシウムは、比較的アルカリ性の性質を有することがある。従って、本発明の樹脂複合材料成形品を水道水の浄化のために使用する場合、処理後の水のpH値が大きくなることがある。
この態様の樹脂複合材料成形品によれば、貝カルシウムによって塩素を減少させ、且つ酸化還元電位を下げつつ、貝カルシウムの少なくとも一部を酢酸で処理することによって、pH値の増加を抑制することができる。
他の1つの態様では、本発明の樹脂複合材料成形品は、樹脂材料、貝カルシウム、特に樹脂材料100重量部に対して1〜20重量部の貝カルシウム、酢酸、特に貝カルシウム100重量部に対して1〜20重量部の酢酸、及び塩化ナトリウム、特に前記貝カルシウム100重量部に対して1〜20重量部の塩化ナトリウムを混合して得られる樹脂混合物を、溶融及び成形して製造される。
本発明の樹脂複合材料成形品の貝カルシウムが酢酸(分解温度約150℃)で処理されている場合、樹脂複合材料成形品の成型時に酢酸が分解し、ヤケを生じることがある。
樹脂混合物が塩化ナトリウムを更に含有するこの態様では、具体的な原理は不明であるが、このヤケを防止することができる。
また本発明は、飲食物又は水道水の鮮度保持、殺菌及び/又は消臭のために、本発明の樹脂複合材料成形品を使用する方法である。
これによれば、本発明の樹脂複合材料成形品によって、飲食物又は水道水の鮮度保持、殺菌及び/又は消臭を達成することができる。
尚、本明細書の記載に関して使用されている「残留塩素」、「酸化還元電位」及び「水のpH値」は下記のようなものである。
(残留塩素)
残留塩素は、水の中に残留する全ての活性な塩素、すなわち水道水の殺菌などのために使用される酸化力を有する塩素を意味する。この残留塩素は、水道水のいわゆるカルキ臭の原因となっており、主に次亜塩素酸又は次亜塩素酸イオンである。
残留塩素は、水の中に残留する全ての活性な塩素、すなわち水道水の殺菌などのために使用される酸化力を有する塩素を意味する。この残留塩素は、水道水のいわゆるカルキ臭の原因となっており、主に次亜塩素酸又は次亜塩素酸イオンである。
(酸化還元電位)
酸化還元電位は溶液の酸化力の強さを表す量であり、この値が大きいことは溶液の酸化力が大きいことを意味している。従って比較的酸化還元電位が低い水を飲用することが、人体の酸化による成人病などの予防に好ましいとされている。
酸化還元電位は溶液の酸化力の強さを表す量であり、この値が大きいことは溶液の酸化力が大きいことを意味している。従って比較的酸化還元電位が低い水を飲用することが、人体の酸化による成人病などの予防に好ましいとされている。
(水のpH値)
近年ではアルカリイオン水などと言った比較的アルカリ性の水を飲用することが健康のために好ましいとされることもある。しかしながら、水道水の水質基準ではpHが5.4〜8.6であることが求められているように、大きすぎるpH値は好ましくないこともある。
近年ではアルカリイオン水などと言った比較的アルカリ性の水を飲用することが健康のために好ましいとされることもある。しかしながら、水道水の水質基準ではpHが5.4〜8.6であることが求められているように、大きすぎるpH値は好ましくないこともある。
本発明の樹脂複合材料は、任意の形状にすることができる。しかしながら、樹脂複合材料の表面に露出した貝カルシウム成分が殺菌、残留塩素除去等の効果を発揮することから、特に表面積を増大させることが好ましい。
[樹脂材料]
貝カルシウムを保持するために使用する樹脂材料は任意の材料であってよいが、貝カルシウムが表面に露出されることを確実にしつつ、貝カルシウムの脱落を防ぐことが好ましい。この樹脂材料としては、スチレン系、アクリル系、セルロース系、ポリエチレン系、ビニル系、ナイロン系、フッ化炭素系の樹脂のような熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、並びにポキシ系、メラミン系、フェノール系、尿素系の樹脂のような熱硬化性樹脂、例えば尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂を挙げることができる。従ってこれらの樹脂材料に適応した任意の成形法、例えば射出成形、圧縮成形、トランスファ成形を用途に応じて適用できる。
貝カルシウムを保持するために使用する樹脂材料は任意の材料であってよいが、貝カルシウムが表面に露出されることを確実にしつつ、貝カルシウムの脱落を防ぐことが好ましい。この樹脂材料としては、スチレン系、アクリル系、セルロース系、ポリエチレン系、ビニル系、ナイロン系、フッ化炭素系の樹脂のような熱可塑性樹脂、例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、並びにポキシ系、メラミン系、フェノール系、尿素系の樹脂のような熱硬化性樹脂、例えば尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂を挙げることができる。従ってこれらの樹脂材料に適応した任意の成形法、例えば射出成形、圧縮成形、トランスファ成形を用途に応じて適用できる。
[貝カルシウム]
本発明のために使用できる貝カルシウムは、天然の貝殻を焼成し(例えば1000℃)、粉砕して得ることができる。またこの貝カルシウムは、殺菌等の効果を有するものとして販売される任意のものを用いることができる。この貝カルシウム、特にカキ殻カルシウムについては多くの文献が存在し、例えば特許文献1を参照することができる。貝カルシウムは任意の割合で樹脂材料と混合することができるが、貝カルシウム量が少なすぎると本発明の効果が現れにくく、また多すぎると樹脂複合材料成形品の強度が弱くなる傾向がある。従ってこれは例えば、樹脂材料に対して1〜20重量%の量で使用することができる。この貝カルシウムは任意の粒度を有することができ、例えば0.1〜50μmのサイズを有するものを使用できる。特に10〜50μmといった比較的大きい粒子径を有する貝カルシウムは、樹脂複合材料成形品の表面に露出させるのに好ましい。
本発明のために使用できる貝カルシウムは、天然の貝殻を焼成し(例えば1000℃)、粉砕して得ることができる。またこの貝カルシウムは、殺菌等の効果を有するものとして販売される任意のものを用いることができる。この貝カルシウム、特にカキ殻カルシウムについては多くの文献が存在し、例えば特許文献1を参照することができる。貝カルシウムは任意の割合で樹脂材料と混合することができるが、貝カルシウム量が少なすぎると本発明の効果が現れにくく、また多すぎると樹脂複合材料成形品の強度が弱くなる傾向がある。従ってこれは例えば、樹脂材料に対して1〜20重量%の量で使用することができる。この貝カルシウムは任意の粒度を有することができ、例えば0.1〜50μmのサイズを有するものを使用できる。特に10〜50μmといった比較的大きい粒子径を有する貝カルシウムは、樹脂複合材料成形品の表面に露出させるのに好ましい。
[酢酸]
本発明のために樹脂混合物に混合する酢酸は任意の量で用いることができるが、これは貝カルシウム成分によるpH値の上昇を抑制するのに適当な量で用いることができる。すなわち、ここで用いられる酢酸の量は、樹脂複合材料成形品の最終的な用途において求められるpH値に応じて決定できる。例えば本発明の樹脂複合材料成形品を水道水の残留塩素除去及び/又は酸化還元電位の低下のために使用する場合、貝カルシウムに対して1〜20重量%の量で使用することができる。
本発明のために樹脂混合物に混合する酢酸は任意の量で用いることができるが、これは貝カルシウム成分によるpH値の上昇を抑制するのに適当な量で用いることができる。すなわち、ここで用いられる酢酸の量は、樹脂複合材料成形品の最終的な用途において求められるpH値に応じて決定できる。例えば本発明の樹脂複合材料成形品を水道水の残留塩素除去及び/又は酸化還元電位の低下のために使用する場合、貝カルシウムに対して1〜20重量%の量で使用することができる。
[塩化ナトリウム]
本発明のために樹脂混合物に混合する塩化ナトリウムは任意の量で用いることができるが、これは酢酸成分の分解による樹脂のヤケを抑制するのに適当な量で用いることができる。具体的には、使用する塩化ナトリウムの量は実験によって求めることができるが、例えば貝カルシウムに対して1〜20重量%の量、特に酢酸と同様な量で使用することができる。
本発明のために樹脂混合物に混合する塩化ナトリウムは任意の量で用いることができるが、これは酢酸成分の分解による樹脂のヤケを抑制するのに適当な量で用いることができる。具体的には、使用する塩化ナトリウムの量は実験によって求めることができるが、例えば貝カルシウムに対して1〜20重量%の量、特に酢酸と同様な量で使用することができる。
[製造方法]
本発明の樹脂複合材料成型品は任意の方法で製造することができ、例えば樹脂材料と貝カルシウムとを含有する樹脂混合物を、加熱筒内で加熱して、樹脂材料の一部が溶解する温度にし、スクリューの回転により貝カルシウムが樹脂材料中に保持されるようにして型内に押出及び成形することができる。樹脂材料としてポリスチレンを用いる場合、加熱筒の温度は例えば180℃〜200℃にすることができる。このようにして成形された樹脂複合材料成形品中には貝カルシウムが分散しており、また貝カルシウムの一部、特に10μ〜50μと言った比較的大きい粒度を有する貝カルシウムが表面に露出している。
本発明の樹脂複合材料成型品は任意の方法で製造することができ、例えば樹脂材料と貝カルシウムとを含有する樹脂混合物を、加熱筒内で加熱して、樹脂材料の一部が溶解する温度にし、スクリューの回転により貝カルシウムが樹脂材料中に保持されるようにして型内に押出及び成形することができる。樹脂材料としてポリスチレンを用いる場合、加熱筒の温度は例えば180℃〜200℃にすることができる。このようにして成形された樹脂複合材料成形品中には貝カルシウムが分散しており、また貝カルシウムの一部、特に10μ〜50μと言った比較的大きい粒度を有する貝カルシウムが表面に露出している。
[実施例1]
ポリスチレンペレット100重量部及び貝カルシウム5重量部を混合し、これを射出成形によってプレート状に成形した。
ポリスチレンペレット100重量部及び貝カルシウム5重量部を混合し、これを射出成形によってプレート状に成形した。
[評価]
水道水を容器に入れ、この容器に実施例1のプレートを浸漬して、温度(℃)、残留塩素濃度(mg/L)、pH値及び酸化還元電位(mV)を測定した。また比較のために、実施例1のプレートを入れない水道水についても、温度、残留塩素濃度、pH値及び酸化還元電位を測定した。結果は図1〜図4で示している。
水道水を容器に入れ、この容器に実施例1のプレートを浸漬して、温度(℃)、残留塩素濃度(mg/L)、pH値及び酸化還元電位(mV)を測定した。また比較のために、実施例1のプレートを入れない水道水についても、温度、残留塩素濃度、pH値及び酸化還元電位を測定した。結果は図1〜図4で示している。
実施例1のプレートを浸漬した水道水と、標準対照である水道水とを比較すると、実施例1のプレートを浸漬した水道水では明らかに残留塩素濃度及び酸化還元電位が低下している(図2及び図3)。尚、残留塩素濃度及び酸化還元電位は測定の初期から異なっているが、これは、実施例1のプレートによる残留塩素除去及び酸化還元電位の低下が非常に迅速に達成されたことを示している。
また実施例1のプレートを浸漬した水道水と、標準対照の水道水とを比較すると、実施例1のプレートを浸漬した水道水ではpH値が大きくなっている(図4)。これは、実施例1のプレート中の貝カルシウムの存在によるものであると考えられる。
[実施例2]
ポリスチレンペレット100重量部、貝カルシウム5重量部及び酢酸0.25重量部を混合し、これを射出成形によってプレート状に成形した。
ポリスチレンペレット100重量部、貝カルシウム5重量部及び酢酸0.25重量部を混合し、これを射出成形によってプレート状に成形した。
[実施例3]
ポリスチレンペレット100重量部、貝カルシウム5重量部及び酢酸0.4重量部を混合し、これを射出成形によってプレート状に成形した。
ポリスチレンペレット100重量部、貝カルシウム5重量部及び酢酸0.4重量部を混合し、これを射出成形によってプレート状に成形した。
[評価]
水道水を2つの容器に入れ、この容器にそれぞれ実施例2及び3のプレートを浸漬して、温度(℃)、残留塩素濃度(mg/L)、pH値及び酸化還元電位(mV)を測定した。また比較のために、プレートを入れない水道水についても、温度、残留塩素濃度、pH値及び酸化還元電位を測定した。結果は図5〜8で示している。
水道水を2つの容器に入れ、この容器にそれぞれ実施例2及び3のプレートを浸漬して、温度(℃)、残留塩素濃度(mg/L)、pH値及び酸化還元電位(mV)を測定した。また比較のために、プレートを入れない水道水についても、温度、残留塩素濃度、pH値及び酸化還元電位を測定した。結果は図5〜8で示している。
実施例2及び3のプレートを浸漬した水道水と、標準対照の水道水とを比較すると、実施例2及び3のプレートを浸漬した水道水では明らかに残留塩素濃度及び酸化還元電位が低下している(図6及び図7)。
また実施例2と実施例3とを比較すると、残留塩素濃度及び酸化還元電位に関しては同様な変化を示す。しかしながらpH値に関しては、実施例2ではpH値が増加しているのに対して、実施例3ではpH値の変化が小さく、標準対照の場合と同様な変化を示している(図8)。これは、樹脂材料と貝カルシウムとを含有する樹脂混合物に更に酢酸を含有させることによって、pHの変化を抑えつつ、残留塩素の除去及び酸化還元電位の低下を達成できる樹脂複合材料成形品が提供されることを示している。
[実施例4]
ポリスチレンペレット100重量部、貝カルシウム5重量部及び酢酸0.5重量部を混合して樹脂混合物を得、これを射出成形によってプレート状に成形した。ここではプレートの一部にヤケが生じていた。
ポリスチレンペレット100重量部、貝カルシウム5重量部及び酢酸0.5重量部を混合して樹脂混合物を得、これを射出成形によってプレート状に成形した。ここではプレートの一部にヤケが生じていた。
これに対して、塩化ナトリウム0.5重量部を更に混合して樹脂混合物を得、これを射出成形によってプレート状に成形した場合、塩化ナトリウムを添加しない場合と比較してヤケが抑制されていた。
Claims (4)
- 樹脂材料及び貝カルシウムを混合して得られる樹脂混合物を、溶融及び成形して製造される、樹脂複合材料成形品。
- 前記樹脂混合物が、酢酸を更に混合して得られる、請求項1に記載の樹脂複合材料成形品。
- 前記樹脂混合物が、塩化ナトリウムを更に混合して得られる、請求項2に記載の樹脂複合材料成形品。
- 飲食物又は水道水の鮮度保持、殺菌及び/又は消臭のための、請求項1〜3に記載の樹脂複合材料成形品の使用。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004167112A JP2005344051A (ja) | 2004-06-04 | 2004-06-04 | 樹脂複合材料成形品及びその使用 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004167112A JP2005344051A (ja) | 2004-06-04 | 2004-06-04 | 樹脂複合材料成形品及びその使用 |
Publications (1)
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ID=35496720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004167112A Pending JP2005344051A (ja) | 2004-06-04 | 2004-06-04 | 樹脂複合材料成形品及びその使用 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015203028A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | 日本バルカー工業株式会社 | シート状抗菌材料 |
CN108794957A (zh) * | 2018-07-04 | 2018-11-13 | 合肥帧讯低温科技有限公司 | 一种高效抑菌保鲜材料及其制备方法 |
-
2004
- 2004-06-04 JP JP2004167112A patent/JP2005344051A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015203028A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | 日本バルカー工業株式会社 | シート状抗菌材料 |
CN108794957A (zh) * | 2018-07-04 | 2018-11-13 | 合肥帧讯低温科技有限公司 | 一种高效抑菌保鲜材料及其制备方法 |
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