JP2005343333A - 電動スライド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートの移動を阻止するストッパ機能をスライド機能を低下させることなく実現し、且つ、モータと電力供給部との間の接続配線を簡素化することのできる電動スライド装置を提供する。
【解決手段】車両のフロアに固定される固定レールと、シートに固定され、該固定レールにスライド自在に組み付けられるランナ部21と、該ランナ部21とフロアに固定されるモータ部とを接続し、該モータ部から伝達される回転力に基づいてランナ部21を固定レールに沿ってスライド作動させるケーブル27とを有しており、前記ランナ部21には、固定レールの長手方向に形成される複数の係合手段と係合し、同ランナ部21のスライドをロックしてシートの移動を阻止するストッパ手段(32,33,34)を備えた。
【選択図】 図4
【解決手段】車両のフロアに固定される固定レールと、シートに固定され、該固定レールにスライド自在に組み付けられるランナ部21と、該ランナ部21とフロアに固定されるモータ部とを接続し、該モータ部から伝達される回転力に基づいてランナ部21を固定レールに沿ってスライド作動させるケーブル27とを有しており、前記ランナ部21には、固定レールの長手方向に形成される複数の係合手段と係合し、同ランナ部21のスライドをロックしてシートの移動を阻止するストッパ手段(32,33,34)を備えた。
【選択図】 図4
Description
この発明は、電動スライド装置にかかり、詳しくは、車両用のシートを電動モータによってスライドさせる装置に関するものである。
従来、この種の装置として、例えば特許文献1に記載された構成が知られている。この特許文献1に記載されたパワースライド装置は、車両内のフロア(具体的にはフロアカーペット)に固定された固定レールと、シートに固定された可動レールとをスライド自在に組み合わせて構成されており、可動レールにはウォームギアが設けられ、固定レールには同ウォームギアと噛合う複数の溝が長手方向に沿って直接形成されている。そして、モータを駆動してウォームギアを回転させることにより、可動レール(シート)を固定レールに対し自走させる構造となっている。この構造は、可動レールにスクリュシャフトを設けた構造(同文献中における従来構成)に比べて、組み付け作業を容易としながらシートの最大スライド量を拡大することができる点で有利である。
しかしながら、固定レールは可動レール(シート)の最大スライド量に対応した長さに形成されることから長尺となっており、したがって上記構造を採用するにあたって、特に3列シートを有する車両(いわゆるワンボックス車等)に備えられる長尺の固定レールに上記ウォームギアと噛合う複数の溝を精度良く形成することは困難であった。
そこで、こうした固定レールに形成する「複数の溝」に代えて、ウォームギアと噛合うナット部を同固定レールに一体的に設ける、といった構造を採用することが考えられる(例えば特許文献2参照)。こうした構造とすれば、先に述べた特許文献1における長所を生かしつつ製造上の問題も解消することができる。また、同構造は、ウォームギアをナット部に噛合させてシートをスライド作動させる機構であるため、上記のような単に「複数の溝」とするよりもウォームギアと噛合う歯の数を多くすることができ、これによりモータの停止時にシートの移動を阻止するストッパ機能(言い換えれば自己保持力)の効果も高められる。
特開平10−217810号公報
特開平10−138803号公報
実開平7−24630号公報
ところが、ウォームギアをナット部に噛合させる構造では、シートの移動を阻止するストッパ機能は高められるものの、その反面、減速比が大きくなるという不利が生じることとなる。即ち、減速比が大きくなることでシートのスライド機能(スライド速度)が低下し、かえって利便性の低下を招くといった問題が生じる。
また、その他の問題として、同構造では、シートをスライドさせる可動レール側にモータが設けられているため、該モータと車両内の所定位置(一般にはフロア下)に固定して設けられている電力供給部との間のハーネス(接続配線)の取り回しが長くなるという問題があった。この結果、ハーネスの配索作業が困難となるばかりか、可動レールの移動に伴いハーネスが弛むため見栄えの点でも好ましくなかった。
この改善策として、例えば特許文献3に記載された構成のように、モータと電力供給部との間のハーネスを可動レールの移動に応じて巻取る構造、或いはハーネスを使用せず、モータと電力供給部との電気的接続手段として、可動レールの移動に伴って摺接する導電体とブラシとを用いる構造を採用する方法が考えられる。
しかしながら、ハーネスを巻取る構造では、該巻取りの際に過度のテンションがかかりハーネスが断線する懸念がある。また、ブラシを用いる構造では、径時劣化によりブラシの交換が必要になるため面倒である。したがって、こうした点においてなお改善の余地を残すものとなっていた。
この発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートの移動を阻止するストッパ機能をスライド機能を低下させることなく実現し、且つ、モータと電力供給部との間の接続配線を簡素化することのできる電動スライド装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両のフロアに固定される固定レールと、シートに固定され、前記固定レールにスライド自在に組み付けられるランナ部と、前記ランナ部と前記フロアに固定されるモータ部とを接続し、該モータ部から伝達される回転力に基づいて前記ランナ部を前記固定レールに沿ってスライド作動させるケーブルとを有し、前記ランナ部には、前記固定レールの長手方向に形成される複数の係合手段と係合し、同ランナ部のスライドをロックして前記シートの移動を阻止するストッパ手段を備えた電動スライド装置であることを要旨とする。
この構成によれば、モータ部は車両のフロアに固定して設けられるため、モータ部とそれに電力を供給する電力供給部との間の接続配線を簡素化することができる。即ち、モータ部がフロアに固定されるため、モータと電力供給部との間の接続配線を短くでき、配索作業も容易に行うことが可能となる。また、接続配線の弛みも生じないため、フロア上の見栄えにも優れ、断線等の懸念もなくなる。また、本構成では、シートに固定されたランナ部をモータ部により駆動されるケーブルによってスライド作動させ、固定レールに対するランナ部のスライドロックを該ランナ部に備えたストッパ手段と固定レールに形成された係合手段とを係合させることによって実現している。このような構造では、ランナ部の長さを長尺化せずとも、簡易な構造でシートの最大スライド量を拡大することができるとともに、モータ部の減速比を変更することによってランナ部のスライド速度を自由に調整することも可能である。これにより、シートのスライド機能を低下させることなくストッパ機能を実現することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動スライド装置において、前記ランナ部は、前記固定レールにスライド自在に組み付けられるランナ本体と、該ランナ本体に組み付けられる前記ストッパ手段とから構成され、前記ストッパ手段は、前記ランナ本体に固定されるガイド部に沿って、前記ランナ本体とは独立して前記固定レールの長手方向にスライド作動されるスライド部と、前記ランナ本体に組み付けられ、前記スライド部のスライド作動に連動して前記係合手段と係合可能に前記固定レールに対し上下動するストッパ部と、を有することを要旨とする。
この構成では、スライド部がランナ本体に対してスライド作動されると、それに連動して固定レールに対し上下動するストッパ部が固定レールに形成された係合手段と係合されることにより、ランナ本体のスライドがロックされる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電動スライド装置において、前記係合手段は、前記固定レールのレール溝に形成されるロック孔であり、前記ストッパ部には、前記ロック孔に係合可能なロック片が形成されていることを要旨とする。
この構成では、ストッパ部の上下動に伴って該ストッパ部に形成されたロック片が固定レールのレール溝に形成されたロック孔と係合されることにより、ランナ本体のスライドがロックされる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電動スライド装置において、前記ストッパ部は、前記ロック片を有するストッパ本体と、該ストッパ本体と固定ピンを介して連結され、前記ランナ部に固定されたバネ受けに支持されるバネによって下方へ付勢されるバネガイドとから構成され、前記スライド部には、該スライド部のスライド作動に連動して前記固定ピンの上下動を案内するガイド孔が形成されていることを要旨とする。
この構成では、スライド部のガイド孔に案内されて固定ピンがバネの付勢力に抗し上方に移動すると、それに伴いストッパ部が上方に移動してロック片とロック孔との係合状態が解除される。また、ガイド孔に案内されて固定ピンがバネの付勢力により下方に移動すると、それに伴いストッパ部が下方に移動してロック片とロック孔とが係合される。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電動スライド装置において、前記ガイド孔は、前記ロック孔に前記ロック片が係合された状態で前記固定ピンを支持する底面部と、前記ランナ本体をスライド作動させる第1方向への前記スライド部のスライド作動に基づき、前記ロック片と前記ロック孔との係合状態を解除させるべく前記固定ピンを上方へと移動させる第1斜面部と、該ロック片と該ロック孔との係合が解除された状態から前記第1方向とは反対の第2方向への前記スライド部のスライド作動に基づき、前記ロック片と前記ロック孔とを係合させるべく前記固定ピンを下方へと移動させる第2斜面部と、を含む周面が形成された孔であることを要旨とする。
この構成によれば、ランナ本体をスライド作動させる第1方向へのスライド部のスライド作動に基づき固定ピンが第1斜面部に沿って上方へと移動するとき、ロック片とロック孔との係合状態が解除される。また、第1方向とは反対の第2方向へのスライド部のスライド作動に基づき固定ピンが第2斜面部に沿って下方へと移動するとき、ロック片がロック孔に係合されるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電動スライド装置において、前記ケーブルは、該ケーブルの表面に螺旋状のワイヤが形成されてなるスパイラルケーブルであることを要旨とする。
この構成では、モータ部の駆動に基づいて、スパイラルケーブルが固定レールに沿って双方向にスライドされることによって、同ケーブルに接続されたランナ部がスライド作動される。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電動スライド装置において、前記シートをスライドさせる目標シート位置を指示する操作手段と、前記シートのスライド位置を検出する位置検出手段と、前記操作手段からの信号に基づいて前記モータ部を駆動し、前記係合手段と前記ストッパ手段との係合状態を解除させて前記ランナ部を前記目標シート位置に向かってスライドさせ、同ランナ部が少なくとも前記目標シート位置に達した後、前記位置検出手段からの信号に基づいて前記モータ部の回転を正逆反転させ、前記目標シート位置に形成された前記係合手段と前記ストッパ手段とを係合させる制御手段と、を備えることを要旨とする。
この構成によれば、制御手段は、操作手段および位置検出手段からの信号に基づいて、モータの回転を正逆転制御することで、ランナ部のスライド動作と、該ランナ部のロック/ロック解除動作(ストッパ手段と係合手段との係合状態のオン/オフ動作)とを連係させながら一連のモータ駆動制御によって行うことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の電動スライド装置において、前記シートは、前記車両の前後方向に列をなす2つの列にそれぞれ異なる最大スライド量にて設けられており、前記制御手段は、前記2つの列に設けられた各々のシートを同時にスライドさせるときには、前記2つの列の間で互いのシートが干渉し合わないように、一方の列のスライドを完了させてから他方の列のスライドを開始させることを要旨とする。
この構成によれば、2つの列に設けられたシートがそれぞれ独立してスライド制御されることにより、互いのシートがぶつからないようにシートアレンジすることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の電動スライド装置において、前記シートは、前記車両の前後方向に列をなす2つの列にそれぞれ異なる最大スライド量にて設けられており、前記制御手段は、前記2つの列に設けられた各シートを同時にスライドさせるときには、前記2つの列の間で互いのシートが干渉し合わない位置まで一方の列をスライドさせた後に、他方の列のスライドを開始させることを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の電動スライド装置において、前記シートは、前記車両の前後方向に列をなす2つの列にそれぞれ異なる最大スライド量にて設けられており、前記制御手段は、前記2つの列に設けられた各シートを同時にスライドさせるときには、前記2つの列の間で互いのシートが干渉し合わない位置まで一方の列をスライドさせた後に、他方の列のスライドを開始させることを要旨とする。
この構成によれば、互いのシートが干渉し合わない位置まで一方の列がスライドされていれば、該一方の列のスライドが完了するのを待たずに他方の列のスライドが開始されるため、先の請求項8に記載された制御方式に比べてシートアレンジを素早く行うことができる。
上記の発明によれば、シートの移動を阻止するストッパ機能をスライド機能を低下させることなく実現し、且つモータと電力供給部との間の接続配線を簡素化することのできる電動スライド装置を提供することができる。
以下、この発明を具体化した一実施の形態を図1〜図11に従って説明する。
図1は、本実施の形態の電動スライド装置におけるシートスライド機能を説明する説明図である。同図に示すように、車両1は3列シートを有するいわゆるワンボックス車であって、本実施の形態の電動スライド装置は、これら1〜3列目シートS1,S2,S3のうち、2列目シートS2と3列目シートS3を車両1の前後方向にスライドさせることが可能となっている。なお、1列目シートS1と2列目シートS2には、それぞれ右側(運転席側)と左側(助手席側)とに個々にシートが設けられている。また、1列目シートS1については、本実施の形態の電動スライド装置とは別途設けられる装置によって電動(もしくは手動)でスライド作動させることが可能となっている。
図1は、本実施の形態の電動スライド装置におけるシートスライド機能を説明する説明図である。同図に示すように、車両1は3列シートを有するいわゆるワンボックス車であって、本実施の形態の電動スライド装置は、これら1〜3列目シートS1,S2,S3のうち、2列目シートS2と3列目シートS3を車両1の前後方向にスライドさせることが可能となっている。なお、1列目シートS1と2列目シートS2には、それぞれ右側(運転席側)と左側(助手席側)とに個々にシートが設けられている。また、1列目シートS1については、本実施の形態の電動スライド装置とは別途設けられる装置によって電動(もしくは手動)でスライド作動させることが可能となっている。
図1(a)は、各シートS1〜S3のそれぞれスライド原点位置(初期位置)を示しており、これに対して、図1(b)は、この初期位置から2列目シートS2と3列目シートS3をそれぞれ最大量で前方にスライドさせたときのシート位置を示している。同図(b)に示すように、3列目シートS3の最大スライド量は2列目シートS2のそれよりも大きく設定されている。なお、本実施の形態では、1列目シートS1の最大スライド量が例えば「240mm」であるのに対して、3列目シートS3の最大スライド量は約3倍の「700mm」に設定されている。
図2は、電動スライド装置の全体構成を示す概略斜視図である。電動スライド装置11は、車両1のフロア(具体的にはフロアカーペット)内に固定される固定レール12a,12bおよび固定レール13a,13bを有している。なお、固定レール12a,12bは、固定レール13a,13bに比べて長尺に形成されている。各固定レール12a,12b,13a,13bは、上面が開口された断面略U字状のレール溝14(図3参照)を有しており、フロアカーペットの上面と各固定レール12a,12b,13a,13bの上面とが略同一面となるよう設けられている。
各固定レール12a,12b,13a,13bには、2列目シートS2の左右のシートと3列目シートS3とにそれぞれ固定される一対のランナ部21(計6個)がスライド自在に組み付けられている。
詳述すると、固定レール12a,12bには、3列目シートS3に固定される左右一対のランナ部21a,21bがスライド自在に組み付けられている。また、固定レール12a,13aには、2列目シートS2のうち左側シートに固定される左右一対のランナ部21c,21dがスライド自在に組み付けられ、固定レール12b,13bには、2列目シートS2のうち右側シートに固定される左右一対のランナ部21e,21fがスライド自在に組み付けられている。これにより、3列目シートS3は固定レール12a,12b上をスライド作動し、2列目シートS2のうち左側シートは固定レール12a,13a上をスライド作動し、2列目シートS2のうち右側シートは固定レール12b,13b上をスライド作動するようになっている。
電動スライド装置11には、これら2列目シートS2(左右)と3列目シートS3とをそれぞれ独立してスライド制御するべく各シート個別に設けられるモータ部24,25,26と、これら各モータ部24,25,26の駆動力をそれぞれ対応するランナ部に伝達してシートをスライド作動させるケーブル27,28,29が備えられている。
モータ部24,25,26は、本実施の形態において、車両1のフロアカーペット内に固定して設けられており、それらに電力(駆動電源)を供給する図示しない電力供給部と接続配線(ハーネス等)を介して電気的に接続されている。なお、配置が制限される場合には、これらの各モータ部24,25,26をフロアカーペット上に固定して設けてもよい。
ケーブル27,28,29は、各々ケーブル表面に螺旋状のワイヤが形成されてなるスパイラルケーブルであって、これら各ケーブル27,28,29の径はそれぞれ対応するシートのスライド作動にともなう負荷に応じて適切な径に設定されている。
これら各ケーブル27,28,29による具体的な接続構造について説明すると、各ケーブル27,28,29は、各々対となる2本のケーブル(それぞれスパイラルケーブル)から構成されている。即ち、ケーブル27はケーブル27aとケーブル27bとを有して構成されており、このうちケーブル27aの一端はランナ部21aに接続され、他端はモータ部24の出力ギア24aに接続されている。また、ケーブル27bの一端はランナ部21bに接続され、他端は上記モータ部24の出力ギア24aに接続されている。
そして、図2に示すように、モータ部24の出力ギア24aが図中、例えば斜線矢印で示す時計回り方向に回転されると、ケーブル27aは斜線矢印で示す右方向にスライドされ、該ケーブル27aの一端に接続されたランナ部21aは車両1の前方にスライドされる。また、このとき、他方のケーブル27bは斜線矢印で示す左方向(上記ケーブル27aの反対方向)にスライドされ、該ケーブル27bの一端に接続されたランナ部21bは上記ランナ部21aと同様、車両1の前方にスライドされる。これにより、一対のランナ部21a,21bに固定された3列目シートS3が車両1の前方にスライド作動されるようになっている。
一方、これとは反対に、モータ部24の出力ギア24aが反時計周り方向に回転されると、ケーブル27a,27bは上記時計回り方向のときとそれぞれ反対方向にスライドされ、ランナ部21a,21bは車両1の後方にスライドされる。これにより、3列目シートS3が車両1の後方にスライド作動されるようになっている。
ケーブル28およびケーブル29についてもケーブル27と同様、それぞれケーブル28a,28b、ケーブル29a,29bを有して構成されている。即ち、ケーブル28は、ケーブル28a,28bのそれぞれ一端が各ランナ部21c,21dに接続され、それぞれ他端がモータ部25の出力ギア(図示略)に接続されている。これにより、モータ部25が回転駆動されると、2列目の左側シートが車両1の前後方向にスライド作動されるようになっている。またケーブル29は、ケーブル29a,29bのそれぞれ一端が各ランナ部21e,21fに接続され、それぞれ他端がモータ部26の出力ギア(図示略)に接続されている。これにより、モータ部26が回転駆動されると、2列目の右側シートが車両1の前後方向にスライド作動されるようになっている。
次に、ランナ部21a〜21fの構成について説明する。なお、各ランナ部21a〜21fは同一構成であるので、ここではランナ部21aを代表して説明する。
図4に示すように、ランナ部21a(21)は、ランナ本体31と、ランナ本体31に固定されるガイド部32と、ガイド部32にスライド自在に支持されるスライド部33と、ランナ本体31(ランナ部21)を固定レール12aに対しスライド不能にロックするためのストッパ部34とを備えている。なお、本実施の形態においては、ガイド部32とスライド部33とストッパ部34とによって、シート(この場合は3列目シートS3)の移動を阻止するストッパ手段が構成されている。
図4に示すように、ランナ部21a(21)は、ランナ本体31と、ランナ本体31に固定されるガイド部32と、ガイド部32にスライド自在に支持されるスライド部33と、ランナ本体31(ランナ部21)を固定レール12aに対しスライド不能にロックするためのストッパ部34とを備えている。なお、本実施の形態においては、ガイド部32とスライド部33とストッパ部34とによって、シート(この場合は3列目シートS3)の移動を阻止するストッパ手段が構成されている。
ランナ本体31には、該ランナ本体31の長手方向両端部に軸支される車軸41a,41bに回転可能に支持される車輪42a,42bが設けられている。ランナ本体31は、この車輪42a,42bを含む下端一部分が固定レール12aのレール溝14(図3参照)内に挿通され、同レール溝14の内底面上を車輪42a,42bが転動するようになっている。
ガイド部32は、ランナ本体31の長手方向中間部において互いに間隔を隔てて設けられる2つのスライドガイド32a,32bから構成されている。各スライドガイド32a,32bは、図3に示すように、天板43とガイド片44とを有して形成されており、ガイド片44をランナ本体31の側面に沿って下方に臨ませた状態で、同ランナ本体31にネジ等(図示略)で固定して設けられている。
スライド部33は、スライダ本体45と、該スライダ本体45の長手方向両端部に固定されるケーブルガイド46,47とから構成されている。スライダ本体45は、略長方形状にて薄板状に形成され、図3に示すように、上端部と下端部にはそれぞれスライド片48,49が形成されている。スライド片48は、上記スライドガイド32a,32bのガイド片44と係合し、スライド片49は、固定レール12aの上面開口端と係合するようになっている。これによりスライダ本体45は、ランナ本体31の側面に沿って長手方向にスライド自在となっている。
図4に示すように、スライダ本体45の中央にはガイド孔51が形成されている。図5に示すように、このガイド孔51は、スライダ本体45がランナ本体31に組み付けられた状態で固定レール12aに対し平行となる該固定レール12a側の内側面を底面部51aとして、この底面部51aと同一内周面で連なる第1斜面部51b,51cと、第1上面部51d,51eと、第2斜面部51f,51gと、第2上面部51hとを有して形成されている。第1上面部51d,51eおよび第2上面部51hは、上記底面部51aと平行となるように形成されている。また、第2斜面部51f,51gは、第1斜面部51b,51cに比べて大きな傾斜角度に設定されている。
ケーブルガイド46,47は、接続ピン52,53を介してスライダ本体45(具体的には固定レール12a)から離間して設けられており(図3参照)、各ケーブルガイド46,47の下端部にはケーブル27aを回転自在に保持する保持部46a,47aが形成されている。詳しくは、ケーブル27aは、各保持部46a,47a間においてパイプ54により支持されており、これにより、各保持部46a,47aに回転自在且つスライダ本体45の長手方向に移動不能に保持されている。
なお、これらの各保持部46a,47aは、ケーブルガイド46,47がスライダ本体45に取り付けられた状態で固定レール12aの上面よりも下方となる位置に形成されている(図3参照)。言い換えれば、ケーブル27aはフロアカーペットの上面よりも下方の位置で各保持部46a,47aにより保持されるようになっている。
ストッパ部34は、図5に示すように、バネ61、バネ受け62、バネガイド63、固定ピン64およびストッパ本体65を有して構成されている。バネガイド63は、軸部63aと支持部63bとを有して形成されており、軸部63aに遊嵌されたバネ61の下端側を支持部63bにより支持するようになっている。
バネ受け62は、ランナ本体31の長手方向に設けられる上記各スライドガイド32a,32b間において同ランナ本体31にネジ等(図示略)で固定されており、バネガイド63に支持されたバネ61の上端を支持するようになっている。このバネ受け62には、バネガイド63の軸部63aの位置に対応して挿通孔62aが形成されており、これによりバネガイド63はバネ61の付勢力に抗して上方へ移動することが可能となっている。
ストッパ本体65は、スライダ本体45とランナ本体31との間に設けられ、スライダ本体45の前面側(反ランナ本体31側)に設けられるバネガイド63の支持部63bに上記ガイド孔51を通じて固定ピン64によって連結されている。このストッパ本体65の下端部には、固定レール12aのレール溝14の内底面に長手方向に沿って形成される複数のロック孔14a(係合手段、図7参照)と係合可能なロック片65aが形成されている。なお、ロック孔14aは、各シートS2(左右),S3のスライド停止位置に対応して形成されている。
次に、上記構成のランナ部21aによる電動スライド装置11のストッパ機能(スライドロック/ロック解除動作)について図7および図8を参照しながら説明する。
図7(a)は、ロック片65aがロック孔14aに係合され、ランナ部21aが固定レール12aに対してスライド不能にロック(以下「ロック状態」という)されている状態を示している。
図7(a)は、ロック片65aがロック孔14aに係合され、ランナ部21aが固定レール12aに対してスライド不能にロック(以下「ロック状態」という)されている状態を示している。
今、このロック状態からモータ部24を駆動して、図7(b)に示す矢印Aの方向にケーブル27aを移動させると、スライダ本体45は、同じく矢印Aの方向にスライドされる。なお、このときランナ本体31はスライドされずスライダ本体45のみがランナ本体31に対してスライドされる。すると、このスライドに伴ってバネガイド63に支持された固定ピン64がガイド孔51に沿って底面部51aから第1斜面部51bへと移動し、バネガイド63がバネ61の付勢力に抗して上方へと次第に押し上げられる。
次いで、図7(c)に示すように、スライダ本体45をさらに矢印Aの方向にスライドさせると、固定ピン64は第1斜面部51bの上端(第1上面部51d)まで移動し、バネガイド63はバネ61の付勢力に抗してさらに上方へと押し上げられる。
この結果、ロック片65aとロック孔14aとの係合状態(つまりロック状態)が解除され、ランナ本体31(ランナ部21a)が固定レール12aに対してスライド自在となる。その後、このランナ本体31を開始位置Sから距離X離れた目標位置Tのロック孔14aまでスライドさせる。この際、本実施の形態においては、図7(d)に示すように、ロック片65aが目標位置Tのロック孔14aを若干超える位置(距離X+α)までランナ本体31をスライドさせるようにしている。
こうしてランナ本体31を図7(d)に示す位置までスライドさせた後、モータ部24の駆動を反転(モータ回転方向を正逆反転)させて、次いで、図8(a)に示す矢印Bの方向にケーブル27aを移動させる。
ここで、ケーブル27aを矢印Bの方向に移動させると、スライダ本体45は、同じく矢印Bの方向にスライドされる。なお、このときランナ本体31はスライドされずスライダ本体45のみがランナ本体31に対してスライドされる。すると、このスライドに伴ってバネガイド63に支持された固定ピン64がガイド孔51に沿って第1上面部51dを第2斜面部51fまで移動する。
次いで、図8(b)に示すように、スライダ本体45をさらに矢印Bの方向にスライドさせると、固定ピン64は第2斜面部51fに沿ってバネ61の付勢力により下方へ案内され、バネガイド63は下方へと押し下げられる。なお、このときには固定ピン64が第2斜面部51fに当接されることにより、ランナ本体31がスライダ本体45とともに(上記αの距離)スライドされる。
この結果、図8(c)に示すように、ロック片65aがロック孔14aに係合され、ランナ本体31(ランナ部21a)が固定レール12aに対しスライド不能とされる。つまり、ランナ部21aはロック状態とされる。これにより、その後は、スライダ本体45のみがモータ部24の駆動により、図8(d)に示す位置までスライドされる。
なお、本実施の形態においては、目標シート位置に形成されたロック孔14aをロック片65aが若干超える位置(距離X+α)までランナ部21をスライドさせた後、モータ部24の回転を反転させてロック動作を行うようにしたが、これはロック動作をより確実に行うために考慮したものである。即ち、ガイド孔51に沿って固定ピン64をバネ61の付勢力のみによって下方へ移動させることができれば、ランナ部21を目標シート位置までスライドさせた時点でモータ部24の回転を反転させてロック動作を行うようにしてもよい。
次に、本実施の形態における電動スライド装置11の制御態様について説明する。
図6に示すように、電動スライド装置11には、2列目シートS2の左右のシートと3列目シートS3とをそれぞれ独立してスライド制御可能とするべく各シート個別に3つのモータMZ,MX,MYが備えられている。なお、これらのモータMZ,MX,MYは、上述したモータ部24,25,26内にそれぞれ設けられているものであり、モータMZは、ケーブル27a,27bを通じてランナ部21a,21bを駆動するモータである。また、モータMXは、ケーブル28a,28bを通じてランナ部21c,21dを駆動するモータであり、モータMYは、ケーブル29a,29bを通じてランナ部21e,21fを駆動するモータである。
図6に示すように、電動スライド装置11には、2列目シートS2の左右のシートと3列目シートS3とをそれぞれ独立してスライド制御可能とするべく各シート個別に3つのモータMZ,MX,MYが備えられている。なお、これらのモータMZ,MX,MYは、上述したモータ部24,25,26内にそれぞれ設けられているものであり、モータMZは、ケーブル27a,27bを通じてランナ部21a,21bを駆動するモータである。また、モータMXは、ケーブル28a,28bを通じてランナ部21c,21dを駆動するモータであり、モータMYは、ケーブル29a,29bを通じてランナ部21e,21fを駆動するモータである。
電動スライド装置11には、これら各モータMX,MY,MZを駆動制御する制御回路71(制御手段)と、各シートの位置を検出するリミットスイッチLSW(位置検出手段)と、各シートのシートパターン(各シートをスライドさせる目標シート位置)をユーザが操作して決定するための操作スイッチOSW(操作手段)とが備えられている。リミットスイッチLSWは各シート個別に設けられており、各々対応するシートのスライド位置を検出する。なお、位置検出手段の構成としては、このリミットスイッチLSWに限らず、その他、例えばエンコーダ等であってもよい。制御回路71は、これら各リミットスイッチLSWからの位置検出信号に基づいて、各モータMX,MY,MZを駆動制御する。
制御回路71には、本電動スライド装置11によりシートアレンジ可能な複数のシートパターンがあらかじめ設定されて記憶されている。例えば、本実施の形態では、シートパターンとして、図9に示す3種類のシートパターン1,2,3が記憶されており、これらのシートパターン1,2,3のうちいずれのシートパターンに各シートをスライドさせるかは、ユーザが操作する操作スイッチOSWに基づいて決定される。
ここで、シートパターン1は、各シートS1〜S3の初期位置として設定されるものであり、シートパターン2は、このシートパターン1から2列目シートS2(左右)および3列目シートS3をそれぞれ前方へスライドさせた位置、シートパターン3は、シートパターン1から2列目左側シートを前方へスライドさせた位置として設定されている。同図からも明らかなように、3列目シートS3のスライド量(最大スライド量)は、2列目シートS2(左右)のそれよりも大きい。
これらの各シートパターン1〜3は、具体的には、2列目シートS2(左右)および3列目シートS3の前後方向に沿ったシート座標位置により、それぞれP(X1,Y1,Z1)、P(X2,Y2,Z2)、P(X2,Y1,Z1)として設定されている。
図10は、上記各シートパターン1〜3が設定された本電動スライド装置11によるシートアレンジ制御を説明するフローチャートである。
ステップ100において、制御回路71は、ユーザにより操作スイッチOSWが操作されたか否かを判断し、操作スイッチOSWが操作されたと判断すると、その操作スイッチOSWからの信号に基づいて、当該操作がシートパターン1〜3のうちいずれを指定するものであるかを判断する。
ステップ100において、制御回路71は、ユーザにより操作スイッチOSWが操作されたか否かを判断し、操作スイッチOSWが操作されたと判断すると、その操作スイッチOSWからの信号に基づいて、当該操作がシートパターン1〜3のうちいずれを指定するものであるかを判断する。
具体的には、制御回路71は、まずステップ101において、上記操作がシートパターン1を指定するものであるか否かを判断し、シートパターン1である(ステップ101:YES)と判断した場合には、2列目シートS2(左右)と3列目シートS3の目標シート位置をP(X1,Y1,Z1)に設定する(ステップ102)。
一方、シートパターン1ではない(ステップ101:NO)と判断した場合には、制御回路71は、ステップ103に移行し、上記操作がシートパターン2を指定するものであるか否かを判断する。このとき、シートパターン2である(ステップ103:YES)と判断した場合には、制御回路71は2列目シートS2(左右)と3列目シートS3の目標シート位置をP(X2,Y2,Z2)に設定する(ステップ104)。
また、シートパターン2ではない(ステップ103:NO)と判断した場合には、制御回路71は、上記操作がシートパターン3を指定するものであると判断して、2列目シートS2(左右)と3列目シートS3の目標シート位置をP(X2,Y1,Z1)に設定する(ステップ105)。
ここで、上記操作がシートパターン1を指定するものであった場合について説明する。
この場合、制御回路71は、ステップ106においてまず現在のシート位置を判断する。ここで、現在のシート位置がシートパターン2に対応した位置である(ステップ106:YES)と判断した場合には、制御回路71は、まず3列目シートS3を後方へスライド作動させる(ステップ107)。そして、この3列目シートS3の移動が完了した後に、続いて2列目シートS2(左右)を後方へスライド作動させる(ステップ108)。一方、現在のシート位置がシートパターン3に対応した位置である(ステップ106:NO)と判断した場合には、制御回路71は、2列目の左側シートを後方へスライド作動させる(ステップ109)。
この場合、制御回路71は、ステップ106においてまず現在のシート位置を判断する。ここで、現在のシート位置がシートパターン2に対応した位置である(ステップ106:YES)と判断した場合には、制御回路71は、まず3列目シートS3を後方へスライド作動させる(ステップ107)。そして、この3列目シートS3の移動が完了した後に、続いて2列目シートS2(左右)を後方へスライド作動させる(ステップ108)。一方、現在のシート位置がシートパターン3に対応した位置である(ステップ106:NO)と判断した場合には、制御回路71は、2列目の左側シートを後方へスライド作動させる(ステップ109)。
次に、上記操作がシートパターン2を指定するものであった場合について説明する。
この場合も同様に、制御回路71は、ステップ110においてまず現在のシート位置を判断する。ここで、現在のシート位置がシートパターン3に対応した位置である(ステップ110:YES)と判断した場合には、制御回路71は、まず2列目右側シートを前方へスライド作動させる(ステップ111)。そして、この2列目右側シートの移動が完了した後に、続いて3列目シートS3を前方へスライド作動させる(ステップ112)。一方、現在のシート位置がシートパターン1に対応した位置である(ステップ110:NO)と判断した場合には、制御回路71は、まず2列目シートS2(左右)を前方へスライド作動させる(ステップ113)。そして、この2列目シートS2の移動が完了した後に、続いて3列目シートS3を前方へスライド作動させる(ステップ114)。
この場合も同様に、制御回路71は、ステップ110においてまず現在のシート位置を判断する。ここで、現在のシート位置がシートパターン3に対応した位置である(ステップ110:YES)と判断した場合には、制御回路71は、まず2列目右側シートを前方へスライド作動させる(ステップ111)。そして、この2列目右側シートの移動が完了した後に、続いて3列目シートS3を前方へスライド作動させる(ステップ112)。一方、現在のシート位置がシートパターン1に対応した位置である(ステップ110:NO)と判断した場合には、制御回路71は、まず2列目シートS2(左右)を前方へスライド作動させる(ステップ113)。そして、この2列目シートS2の移動が完了した後に、続いて3列目シートS3を前方へスライド作動させる(ステップ114)。
次に、上記操作がシートパターン3を指定するものであった場合について説明する。
この場合も同様に、制御回路71は、ステップ115においてまず現在のシート位置を判断する。ここで、現在のシート位置がシートパターン1に対応した位置である(ステップ115:YES)と判断した場合には、制御回路71は、2列目の左側シートを前方へスライド作動させる(ステップ116)。一方、現在のシート位置がシートパターン2に対応した位置である(ステップ115:NO)と判断した場合には、制御回路71は、まず3列目シートS3を後方へスライド作動させる(ステップ117)。そして、この3列目シートS3の移動が完了した後に、続いて2列目右側シートを後方へスライド作動させる(ステップ118)。
この場合も同様に、制御回路71は、ステップ115においてまず現在のシート位置を判断する。ここで、現在のシート位置がシートパターン1に対応した位置である(ステップ115:YES)と判断した場合には、制御回路71は、2列目の左側シートを前方へスライド作動させる(ステップ116)。一方、現在のシート位置がシートパターン2に対応した位置である(ステップ115:NO)と判断した場合には、制御回路71は、まず3列目シートS3を後方へスライド作動させる(ステップ117)。そして、この3列目シートS3の移動が完了した後に、続いて2列目右側シートを後方へスライド作動させる(ステップ118)。
このように、2列目シートS2(左右のシートのうち少なくとも一方)と3列目シートS3とを同時にスライドさせる場合には、一方の列についてのシートのスライドが完全に終了した後に、他方の列についてのシートのスライドを開始させるようにしているため、互いのシートがぶつからないようシートアレンジすることができる。
図11は、本電動スライド装置11におけるモータ駆動制御を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートは、上述した図10において、シートパターン2からシートパターン1にシートをスライドさせる際のモータ駆動制御(即ち、ステップ107,108にかかるモータ駆動制御)について示したものである。
まず、ステップ120において、制御回路71は、3列目シートS3を後方へスライドさせるべく同シートS3を後方へスライドさせる方向にモータMZを駆動(オン)する。このモータMZの駆動によりランナ部21a,21bはロック状態が解除され、固定レール12a,12bに沿ってスライド作動される。
次いで、ステップ121において、制御回路71はリミットスイッチLSWからの位置検出信号に基づいて、3列目シートS3(具体的にはそれに固定されたランナ部21a,21b)が「目標シート位置+α(上述したロック動作に要する距離)」の位置に達したか否かを判断する。即ち、3列目シートS3が現在シート位置から目標シート位置を若干超えて後方に+αスライドされた位置まで達したか否かを判断する。
そして、3列目シートS3が「目標位置+α」の位置に達したと判断したら、次いで、ステップ122において、モータMZを反転駆動させる。即ち、モータMZの回転方向を正逆反転させてランナ部21a,21bのロック動作に移る。
次いで、ステップ123において、ランナ部21a,21bのロック動作が完了したか否か、即ち、それらのロック片65aがレール溝14のロック孔14aに係合し、3列目シートS3が目標シート位置に達したか否かを判断し、目標シート位置に達したと判断したら、モータMZの駆動を停止(オフ)する(ステップ124)。これにより3列目シートS3の移動が完了する。
次いで、ステップ125において、制御回路71は、2列目シートS2(左右)を後方へスライド作動させるべく同シートS2(左右)を後方へスライドさせる方向にモータMX,MYをそれぞれ駆動(オン)する。このモータMX,MYの駆動によりランナ部21c,21dおよびランナ部21e,21fはロック状態が解除され、固定レール12a,13aおよび固定レール12b,13bに沿ってスライド作動される。
次いで、ステップ126において、制御回路71は上記同様、リミットスイッチLSWからの位置検出信号に基づいて、2列目シートS2(具体的にはランナ部21c,21dおよびランナ部21e,21f)が「目標位置+α」の位置に達したか否かを判断する。即ち、2列目シート(左右)がそれぞれ現在シート位置から目標シート位置を若干超えて後方に+αスライドされた位置まで達したか否かを判断する。
そして、2列目シートS2(左右)が「目標位置+α」の位置に達したと判断したら、次いで、ステップ127において、モータMX,MYを反転駆動させる。即ち、モータMX,MYの回転方向をそれぞれ正逆反転させてランナ部21c,21dおよびランナ部21e,21fのロック動作に移る。
次いで、ステップ128において、ランナ部21c,21dおよびランナ部21e,21fのロック動作が完了したか否か、即ち、それらのロック片65aがレール溝14のロック孔14aに係合され、2列目シートS2(左右)が目標シート位置に達したか否かを判断し、目標シート位置に達したと判断したら、モータMX,MYの駆動を停止(オフ)する(ステップ129)。これにより2列目シートS2(左右)の移動が完了する。
なお、ここでは、シートパターン2からシートパターン1にシートをスライドする際のモータ駆動制御について説明したが、他の場合についてもこれと同様にしてモータを駆動制御することで、各ランナ部のロック/ロック解除を的確に行いながら任意のシートアレンジを行うことが可能である。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)固定レール12a,12b,13a,13bに各ランナ部21(21a〜21f)をそれぞれスライド自在に組み付け、これら各ランナ部21をモータ部24,25,26により駆動されるケーブル27,28,29によってスライド作動させる構造とした。この構造では、各ランナ部21の長さを長尺化せずとも、簡易な構造で最大スライド量を拡大することができる。従って、本実施の形態のように、長尺の固定レール12a,12bを有する(即ちスライド量が大きい)車両においては特に有用である。また、こうした構造とすれば、固定レール12a,12b,13a,13bに対する各ランナ部21の組み付け作業も容易に行うことができる。
(1)固定レール12a,12b,13a,13bに各ランナ部21(21a〜21f)をそれぞれスライド自在に組み付け、これら各ランナ部21をモータ部24,25,26により駆動されるケーブル27,28,29によってスライド作動させる構造とした。この構造では、各ランナ部21の長さを長尺化せずとも、簡易な構造で最大スライド量を拡大することができる。従って、本実施の形態のように、長尺の固定レール12a,12bを有する(即ちスライド量が大きい)車両においては特に有用である。また、こうした構造とすれば、固定レール12a,12b,13a,13bに対する各ランナ部21の組み付け作業も容易に行うことができる。
(2)ランナ部21をケーブル27,28,29によりスライド作動させる構造であるため、モータ部24,25,26の回転力をケーブル27,28,29に伝達する減速比を変更すれば、各ランナ部21のスライド速度を自由に調整することが可能である。
(3)ランナ本体31に対しそれとは独立してスライド作動可能なスライド部33と、このスライド部33のスライド作動に連動して上下動するストッパ部34とを設け、ストッパ部34に形成したロック片65aとレール溝14に形成したロック孔14aとを係合させることによってランナ部21のスライドをロックさせる構造とした。この構造では、スライド部33のスライド作動によってランナ部21のロック/ロック解除動作を行うため、同ランナ部21のスライド動作とロック/ロック解除動作とを連係させながら一連のモータ駆動制御によって実現することができる。これにより、スライド制御を簡易な制御方式で実現することができる。
(4)本実施の形態では、目標シート位置を若干超える距離(目標シート位置+α)までランナ部21をスライドさせた後に、モータ部24,25,26の回転を正逆反転させてロック動作を行うようにした。このようにすれば、ロック動作(ロック片65aとロック孔14aとの係合)をより確実に行うことが可能である。
(5)本実施の形態では、ケーブル27,28,29をスパイラルケーブルとしたため、各ランナ部21とモータ部24,25,26との接続構造を簡易な構造とすることができる。
(6)モータ部24,25,26を車両1のフロア(フロアカーペット)内に固定して設けたため、それら各モータ部24,25,26と電力供給部との間の接続配線(ハーネス等)を極力短くすることができ、配索作業も容易に行うことが可能となる。また、この構成とすれば、シートの移動に伴って接続配線がフロア上に露出されることもなくなるため、フロア上の外観を損ねることや断線等の懸念もなくなる。
(7)本実施の形態では、ケーブル27,28,29をフロアカーペット内に収容したため、それによってフロア上の外観が低下することや、ケーブル27,28,29が断線することも回避される。
(8)本実施の形態では、2列目シートS2の左右のシートと3列目シートS3とを各シート個別に設けたモータ部24,25,26によって、それぞれ独立制御する構成としたため、各シートを様々なシートパターン(本例では3種類)の位置にスライド(シートアレンジ)制御することが可能である。
(9)本実施の形態では、2列目シートS2の左右のシートと3列目シートS3とをそれぞれ同時にスライドさせるときには、一方の列のスライドが完了してから、他方の列のスライドを開始させるようにした。このようにすれば、互いの列のシートがぶつからないようにスライドさせることができる。
なお、上記実施の形態は、以下の態様に変更して実施してもよい。
(変形例1)固定レール12a,12b,13a,13bに形成される係合手段は、ロック孔14aに限らず、例えばレール溝14の内底面に形成される突起等としてもよい。即ち、係合手段は、ランナ部21に備えられるストッパ手段(具体的にはロック片65a)と係合して同ランナ部21のスライドをロックすることができる構成であればよい。
(変形例1)固定レール12a,12b,13a,13bに形成される係合手段は、ロック孔14aに限らず、例えばレール溝14の内底面に形成される突起等としてもよい。即ち、係合手段は、ランナ部21に備えられるストッパ手段(具体的にはロック片65a)と係合して同ランナ部21のスライドをロックすることができる構成であればよい。
(変形例2)ランナ部21に備えられるストッパ手段は、上記実施の形態(図5)にて説明したガイド部32とスライド部33とストッパ部34とからなる構成に限らず、その他の構成であってもよい。例えば、ランナ本体31とガイド部32とを一体に形成するようにしてもよい。
(変形例3)ケーブル27,28,29を単にワイヤケーブルとし、このワイヤケーブルをモータ部24,25,26の駆動に基づいて巻取るあるいは巻き戻す構成とすることで、ランナ部21をスライド作動させるようにしてもよい。
(変形例4)上記実施の形態では、シートパターンの種類を3種類(図9)としたが、勿論、この3種類のみに限定されない。
(変形例5)ガイド孔51の形状は、上記実施の形態で説明した形状に限定されず、その他の形状であってもよい。即ち、ガイド孔51の形状としては、スライダ本体45のスライド作動に連動して固定ピン64を上下動させることにより、ロック片65aとロック孔14aとの係合動作/係合解除動作を行わせることのできる形状であればよい。
(変形例5)ガイド孔51の形状は、上記実施の形態で説明した形状に限定されず、その他の形状であってもよい。即ち、ガイド孔51の形状としては、スライダ本体45のスライド作動に連動して固定ピン64を上下動させることにより、ロック片65aとロック孔14aとの係合動作/係合解除動作を行わせることのできる形状であればよい。
(変形例6)上記実施の形態では、2列目の左右のシートと3列目シートS3とをそれぞれ同時にスライドさせるときには、一方の列のスライドが完了した後に他方の列のスライドを開始させるようにしたが、各モータ部24,25,26の減速比を変更して各シートのスライド速度を変更することによって、互いの列のシートがぶつからないようにそれぞれを同時にスライドさせるようにしてもよい。
(変形例7)上記実施の形態では、位置検出手段としてリミットスイッチLSW(又はエンコーダ)によりシート位置を検出するようにしたが、各シートパターンに対応したシート位置を予めメモリ等に記憶しておき、こうしたメモリ機能を用いてシート位置(シートを停止させる位置)を判断するようにしてもよい。
1…車両、11…電動スライド装置、12a,12b,13a,13b…固定レール、14…レール溝、14a…係合手段としてのロック孔、21(21a〜21f)…ランナ部、24,25,26…モータ部、27(27a,27b),28(28a,28b),29(29a,29b)…ケーブル(スパイラルケーブル)、31…ランナ本体、32…ストッパ手段を構成するガイド部、33…ストッパ手段を構成するスライド部、34…ストッパ手段を構成するストッパ部、51…ガイド孔、51a…底面部、51b,51c…第1斜面部、51f,51g…第2斜面部、61…バネ、62…バネ受け、63…バネガイド、64…固定ピン、65…ストッパ本体、65a…ロック片、71…制御手段としての制御回路、S2…2列目シート、S3…3列目シート、OSW…操作手段としての操作スイッチ、LSW…位置検出手段としてのリミットスイッチ。
Claims (9)
- 車両のフロアに固定される固定レールと、
シートに固定され、前記固定レールにスライド自在に組み付けられるランナ部と、
前記ランナ部と前記フロアに固定されるモータ部とを接続し、該モータ部から伝達される回転力に基づいて前記ランナ部を前記固定レールに沿ってスライド作動させるケーブルと、を有し、
前記ランナ部には、前記固定レールの長手方向に形成される複数の係合手段と係合し、同ランナ部のスライドをロックして前記シートの移動を阻止するストッパ手段を備えた、
電動スライド装置。 - 前記ランナ部は、前記固定レールにスライド自在に組み付けられるランナ本体と、該ランナ本体に組み付けられる前記ストッパ手段とから構成され、
前記ストッパ手段は、前記ランナ本体に固定されるガイド部に沿って、前記ランナ本体とは独立して前記固定レールの長手方向にスライド作動されるスライド部と、前記ランナ本体に組み付けられ、前記スライド部のスライド作動に連動して前記係合手段と係合可能に前記固定レールに対し上下動するストッパ部と、を有する、
請求項1記載の電動スライド装置。 - 前記係合手段は、前記固定レールのレール溝に形成されるロック孔であり、前記ストッパ部には、前記ロック孔に係合可能なロック片が形成されている、
請求項2記載の電動スライド装置。 - 前記ストッパ部は、前記ロック片を有するストッパ本体と、該ストッパ本体と固定ピンを介して連結され、前記ランナ本体に対し固定されたバネ受けに支持されるバネによって下方へ付勢されるバネガイドとから構成され、
前記スライド部には、該スライド部のスライド作動に連動して前記固定ピンの上下動を案内するガイド孔が形成されている、
請求項3記載の電動スライド装置。 - 前記ガイド孔は、前記ロック孔に前記ロック片が係合された状態で前記固定ピンを支持する底面部と、前記ランナ本体をスライド作動させる第1方向への前記スライド部のスライド作動に基づき、前記ロック片と前記ロック孔との係合状態を解除させるべく前記固定ピンを上方へと移動させる第1斜面部と、該ロック片と該ロック孔との係合が解除された状態から前記第1方向とは反対の第2方向への前記スライド部のスライド作動に基づき、前記ロック片と前記ロック孔とを係合させるべく前記固定ピンを下方へと移動させる第2斜面部と、を含む周面が形成された孔である、
請求項4記載の電動スライド装置。 - 前記ケーブルは、該ケーブルの表面に螺旋状のワイヤが形成されてなるスパイラルケーブルである、
請求項1乃至5のいずれか一項記載の電動スライド装置。 - 前記シートをスライドさせる目標シート位置を指示する操作手段と、
前記シートのスライド位置を検出する位置検出手段と、
前記操作手段からの信号に基づいて前記モータ部を駆動し、前記係合手段と前記ストッパ手段との係合状態を解除させて前記ランナ部を前記目標シート位置に向かってスライドさせ、同ランナ部が少なくとも前記目標シート位置に達した後、前記位置検出手段からの信号に基づいて前記モータ部の回転を正逆反転させ、前記目標シート位置に形成された前記係合手段と前記ストッパ手段とを係合させる制御手段と、を備える、
請求項1乃至6のいずれか一項記載の電動スライド装置。 - 前記シートは、前記車両の前後方向に列をなす2つの列にそれぞれ異なる最大スライド量にて設けられており、
前記制御手段は、前記2つの列に設けられた各シートを同時にスライドさせるときには、前記2つの列の間で互いのシートが干渉し合わないように一方の列のスライドを完了させてから、他方の列のスライドを開始させる、
請求項7記載の電動スライド装置。 - 前記シートは、前記車両の前後方向に列をなす2つの列にそれぞれ異なる最大スライド量にて設けられており、
前記制御手段は、前記2つの列に設けられた各シートを同時にスライドさせるときには、前記2つの列の間で互いのシートが干渉し合わない位置まで一方の列をスライドさせた後に、他方の列のスライドを開始させる、
請求項7記載の電動スライド装置。
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