JP2005341279A - 電圧制御フィルタ、帯域阻止型フィルタ、帯域通過型フィルタおよび無線装置並びにその制御方法 - Google Patents

電圧制御フィルタ、帯域阻止型フィルタ、帯域通過型フィルタおよび無線装置並びにその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】VCFの通過中心周波数と阻止周波数を制御して大きな減衰量を確保する。
【解決手段】一対のマイクロストリップラインMSL1,MSL2の一方端にそれぞれバラクタダイオードX1、X2を結合する。ストリップラインMSL1,MSL2の他方端にはバラクタダイオードX5、X6やコンデンサC3、C4等を介して入出力端子J1,J2を接続する。ストリップラインMSL1,MSL2の他方端にはそれぞれコンデンサC7、C8を介してバラクタダイオードX3、X4を接続する。マイクロストリップラインMSL1,MSL2には、所望の通過帯域に適した結合量、通過帯域より高い中心周波数を持たせる。これらのバラクタダイオードX1〜X4それぞれの容量値を個別に変化させることにより、通過中心周波数に関わらず、VCFの通過中心周波数と帯域阻止周波数とを制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は電圧制御フィルタおよびその制御方法に係わり、特に帯域特性の形成手段を改善した電圧制御フィルタおよびその制御方法に関する。さらに、本発明は、例えば、本発明の電圧制御フィルタを含んだ、帯域阻止型フィルタ、帯域通過型フィルタおよび無線装置に適用して有効な技術に関する。
従来の電圧制御フィルタ(以下、VCFと称する)は、通過中心周波数やスプリアス信号に対応して、フィルタ特性を制御することができる。
また、そのようなVCFに対して、通過中心周波数から所定周波数だけ離れた周波数を阻止する機能を付加させると、通過中心周波数が低い場合においては、所望の特性が得られる。
しかしながら、特に通過中心周波数が高い場合、または、帯域阻止周波数が通過中心周波数よりも高い場合においては、通過中心周波数および帯域阻止周波数の制御が困難であった。
例えば、従来のVCFの一例における特許文献1の構成を図13に示す。
図13を参照すると、このVCF20は、RF信号を入力する入力端子J21と、RF信号を出力する出力端子J22と、誘電体共振器DR21と、誘電体共振器DR22とを有する。
VCF20は、誘電体共振器DR21の一方端と入力端子J21との間に接続された結合用コンデンサC21と、誘電体共振器DR22の一方端と出力端子J22との間に接続された結合用コンデンサC23とを有する。
VCF20は、誘電体共振器DR21の一方端と誘電体共振器DR22の一方端との間に接続された結合用コンデンサC22を有する。VCF20は、誘電体共振器DR21の他方端と接地電位との間にコンデンサC24を介して接続されたバラクタダイオードX21を有する。同様に、VCF20は、誘電体共振器DR22の他方端と接地電位との間にコンデンサC25を介して接続されたバラクタダイオードX22を有する。
VCF20は、バラクタダイオードX21のカソードとバイアス供給用端子T21との間に、バイアス供給用抵抗素子R21を有する。同様に、VCF20は、バラクタダイオードX22のカソードとバイアス供給用端子T22との間に、バイアス供給用抵抗素子R22を有する。バイアス供給用抵抗素子R21、R22はバラクタダイオードX21およびX22の静電容量を制御電圧に応じて変化させる手段である。
この従来のVCF20は、通過帯域の中心周波数をバラクタダイオードX21とコンデンサC24との合成容量、バラクタダイオードX22とコンデンサC25との合成容量、および誘電体共振器DR21、DR22の共振周波数で決めている。
また、VCF20は、バラクタダイオードX21、X22の容量を変化させることにより中心周波数を可変できる。コンデンサC24、C25は中心周波数の可変範囲を調整するためのコンデンサである。
VCF20は、コンデンサC24、C25の容量値を選ぶことによりバラクタダイオードX21、X22の容量とコンデンサC24、C25の合成容量の変化範囲を変え、中心周波数の可変範囲を調整することができる、というものである。
特開平5−152806号公報(段落「0008」、「0011」、図3。)。
上述したように、従来のVCFは、マイクロストリップラインや誘電体共振器から構成される結合器と、可変容量素子としてバラクタダイオードとで構成する。これらの構成要素のうちバラクタダイオードに印加するバイアス電圧を変化させることにより通過帯域や阻止帯域の中心周波数を制御することができる。
その際、マイクロストリップライン形状や誘電体共振器については、信号帯域の中心周波数が共振周波数となるように決定する。このようなVCFに対して通過中心周波数から所定の周波数だけ離れた位置において帯域阻止特性を付加させる場合、所望の通過中心周波数および帯域阻止周波数の制御が困難である。
特に通過中心周波数が高い場合、また、後述する図8に示したように帯域阻止周波数が中心周波数よりも高い場合に、所望の通過中心周波数および帯域阻止周波数の制御が困難である。例えば上述したVCF20はバラクタダイオードの容量を電圧で制御して、通過中心周波数を高い方向にシフトする。しかし、帯域阻止周波数を制御しているわけではないので、所望の通過中心周波数より高い方の帯域阻止周波数の減衰量を大きくすることは困難である。
また、電圧制御フィルタを含んだ、帯域阻止型フィルタ、帯域通過型フィルタおよび無線装置においても同様に困難であることは容易に想到出来る。
本発明の発明者は、所望の通過中心周波数より高い方の帯域阻止周波数の減衰量を大きくすることが困難であるということに着眼した。その着眼点に基づき、中心周波数を通過中心周波数よりも高い周波数に予め設定した一対の結合器を備えて構成する電圧制御フィルタがその問題解決に有効であることを、本発明の発明者が発見したものである。
本発明の目的は、上述した従来の欠点に鑑みなされたものであり、結合器に所望の通過帯域に適した結合量、通過帯域より高い中心周波数を持たせ、可変容量の容量値を個別に可変する。個別に可変することにより、中心周波数に関わらず、VCFの通過中心周波数と阻止周波数を制御して大きな減衰量を確保するVCFを提供することにある。また。電圧制御フィルタを含んだ、帯域阻止型フィルタ、帯域通過型フィルタおよび無線装置に適用することも目的とする。
本発明の電圧制御フィルタは、フィルタの通過中心周波数よりも高い共振周波数をもつ一対の結合器と、前記一対の結合器にそれぞれ結合して前記結合器相互間の結合量を調整するとともに前記通過中心周波数から予め定める周波数だけ離れた上位および下位のいずれの周波数帯域にも帯域阻止特性を形成する一対の周波数特性調整手段と、その一対の周波数特性調整手段にそれぞれ個別に制御電圧を供給する一対の制御電圧供給端子とを備えることを特徴とする。
本発明の電圧制御フィルタの他の特徴は、フィルタの通過中心周波数よりも高い共振周波数をもつ一対の結合器に結合した一対の周波数特性調整手段で前記結合器相互間の結合量を調整するとともに、前記通過中心周波数から予め定める周波数だけ離れた上位および下位のいずれの周波数帯域にも帯域阻止特性を形成する機能を備えることにある。
また、前記一対の結合器がマイクロストリップラインまたは誘電体共振器から構成することができる。
さらに、前記誘電体共振器をチップ多層方向性結合器とすることもできる。
さらにまた、前記周波数特性調整手段は、第1および第2の制御電圧供給端子と、第1の制御電圧に応じて前記通過中心周波数を制御する第1の調整素子、前記第1の調整素子に結合して前記通過中心周波数の帯域を制御する第2の調整素子と、第2の制御電圧に応じて前記帯域阻止周波数を制御する第3の調整素子と、前記結合量を制御する第4の調整素子と、通過帯域内の反射損失を微調整する第5および第6の調整素子とを、それぞれ2組ずつ備えることもできる。
また、前記第5および前記第6の調整素子に準じた動作をする素子として、一方の抵抗体を前記第5の調整素子に結合し、他方の抵抗体および容量素子の並列接続体を前記第6の調整素子に直列に結合して直流的および高周波的に接地する構成を有することでもよい。
さらに、一対の前記周波数特性調整手段はそれぞれ周波数制御手段および通過損失制御手段を備え、前記周波数制御手段は、前記結合器の一端に電圧印加端を接続する第1の可変容量素子と、前記第1の可変容量素子の接地端および接地電位間に互いに並列状態で接続する第1の容量素子および第1の抵抗体と、前記結合器の一端に端子の一端を接続し他端を第1の制御電圧供給端子に接続する第2の抵抗体と、前記第2の抵抗体の他端および接地電位間に接続する第2の容量素子と、前記結合器の一端に端子の一端を接続する第2の容量素子と、前記第2の容量素子の他端に電圧印加端を接続する第2の可変容量素子と、前記第2の可変容量素子の接地端と接地電位との間に接続する第3の抵抗体と、前記第2の可変容量素子の電圧印加端に一端を接続し他端を第2の制御電圧供給端子に接続する第4の抵抗体と、前記第4の抵抗体の他端と接地電位間に接続する第3の容量素子と、前記第1および前記第2の制御電圧供給端子と接地電位との間にそれぞれ接続する第4および第5の容量素子とで構成するとともに、一対の前記周波数特性調整手段はそれぞれの前記第2の可変容量素子の接地端相互間を第6の容量素子を介して接続することもできる。
さらにまた、前記通過損失制御手段は、前記結合器の他端に電圧印加端を接続する第3の可変容量素子と、前記第3の可変容量素子の接地端および接地電位間に互いに並列状態で接続する第6の容量素子および第5の抵抗素子と、前記結合器の他端に電圧印加端を接続する第4の可変容量素子と、前記第4の可変容量素子の接地端および接地電位間に接続する第6の抵抗素子と、前記第4の可変容量素子の接地端および第1の信号入出力端子間に接続する第7の容量素子とで構成してもよい。
また、前記第2の可変容量素子が前記通過中心周波数を制御する第1の調整素子であり、前記第3の容量素子が前記通過中心周波数の帯域を制御する第2の調整素子であり、前記第1の可変容量素子が前記帯域阻止周波数を制御する第3の調整素子であり、前記第1の容量素子が前記結合量を制御する第4の調整素子であり、前記第3および前記第4の可変容量素子が前記通過帯域内の反射損失を微調整する第5および第6の調整素子に対応するようにしてもよい。
本発明の帯域阻止型フィルタは、請求項1から10のいずれかに記載の電圧制御フィルタの構成を含むことを特徴とする。
本発明の帯域通過型フィルタは、請求項1から10のいずれかに記載の電圧制御フィルタの構成を含むことを特徴とする。
本発明の無線装置は、請求項1から10のいずれかに記載の電圧制御フィルタを備えていることを特徴とする。
本発明の電圧制御フィルタの制御方法は、フィルタの通過中心周波数よりも高い共振周波数をもつ一対の結合器に結合した一対の周波数特性調整手段で前記結合器相互間の結合量を調整するステップと、前記通過中心周波数から予め定める周波数だけ離れた上位および下位のいずれの周波数帯域にも帯域阻止特性を形成するように調整するステップとを有することを特徴とする。
本発明の電圧制御フィルタの制御方法の他の特徴は、フィルタの通過中心周波数よりも高い共振周波数をもつ一対の結合器と、前記一対の結合器にそれぞれ結合して前記結合器相互間の結合量を調整するとともに前記通過中心周波数から予め定める周波数だけ離れた上位および下位のいずれの周波数帯域にも帯域阻止特性を形成する一対の周波数特性調整手段と、その一対の周波数特性調整手段にそれぞれ個別に制御電圧を供給する一対の制御電圧供給端子とを用いて、
一方の前記制御電圧供給端子から第1の制御電圧を一対の前記周波数特性調整手段に供給して所望の通過中心周波数となるように前記第1の制御電圧を変化させるステップと、他方の前記制御電圧供給端子から供給する第2の制御電圧を変化させて帯域阻止周波数を調整し前記通過中心周波数から所定周波数離れた帯域を減衰させるステップと、前記第1の制御電圧および前記第2の制御電圧を交互に調整して通過周波数域を微調整するステップとを有することにある。
また、前記周波数特性調整手段に含まれ前記結合器に結合する第1の調整素子が可変容量素子でありその可変容量素子を用いて、外部からの前記第1の制御電圧に応じて前記通過中心周波数を制御するステップを有することができる。
さらに、前記周波数特性調整手段に含まれ前記第1の調整素子に結合する第2の調整素子が容量素子でありその容量素子を用いて、前記通過中心周波数の帯域を制御するステップを有することもできる。
さらにまた、前記周波数特性調整手段に含まれ前記結合器に結合する第3の調整素子が可変容量素子でありその可変容量素子を用いて、外部からの前記第2の制御電圧に応じて前記帯域阻止周波数を制御するステップを有してもよい。
また、前記周波数特性調整手段に含まれ前記結合器に結合する第4の調整素子が容量素子でありその容量値に応じて、前記結合器の結合量を制御するステップを有してもよい。
さらに、前記周波数特性調整手段に含まれ前記結合器に結合する第5および第6の調整素子が可変容量素子でありその可変容量素子の容量値に応じて、前記通過帯域内の反射損失を微調整するステップを有してもよい。
さらにまた、前記第5および第6の調整素子に準じた動作をする素子として、前記第5の調整素子に結合する一方の抵抗体と、前記第6の調整素子に直列に結合する他方の抵抗体および容量素子の並列接続体とを用いて、前記通過帯域内の反射損失を微調整するステップを有してもよい。
本発明の帯域阻止型フィルタの制御方法は、請求項14から22のいずれかに記載の電圧制御フィルタの制御方法を含むことを特徴とする。
本発明の帯域通過型フィルタの制御方法は、請求項14から22のいずれかに記載の電圧制御フィルタの制御方法を含むことを特徴とする。
本発明の無線装置の制御方法は、請求項14から22のいずれかに記載の電圧制御フィルタ制御方法を含むことを特徴とする。
本発明の効果として、電圧制御フィルタにおいて、帯域阻止周波数を電圧制御フィルタの通過中心周波数よりも高い周波数帯域に設定する手段として、中心周波数を通過中心周波数よりも高い周波数に予め設定した一対の結合器を備える。従って、VCFの通過中心周波数fcに関わらず、VCFの通過中心周波数fcの上位方向および下位方向の周波数帯域に、減衰量の優れた帯域阻止特性を持たせることができる。この特徴により、無線装置や計測器等において、送受信信号間の干渉防止、ミキサにおけるイメージ信号等のスプリアス信号の抑圧に効果があり、信頼性の向上に寄与する。
まず本発明の概要を説明すると、本発明のVCFは、一対の結合器(以下、マイクロストリップラインと称する)の一方端にそれぞれ、可変容量素子としてバラクタダイオードを結合する。マイクロストリップラインの他方端には容量素子(以下、コンデンサと称する)やバラクタダイオード等を介して、入出力端子J1,J2を接続する。
また、マイクロストリップラインの他方端にはそれぞれコンデンサを介してバラクタダイオードを接続する。ここで、マイクロストリップラインには、所望の通過帯域に適した結合量、通過帯域より高い中心周波数を持たせる。
これらのバラクタダイオードそれぞれの容量値を個別に変化させることにより、通過中心周波数に関わらず、VCFの通過中心周波数と帯域阻止周波数とを制御することができるというものである。
次に、本発明の第1の実施例を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施例におけるVCFの結合回路として、マイクロストリップラインを用いたVCFの構成図である。
図1を参照すると、本発明のVCFは、フィルタの通過中心周波数よりも高い共振周波数をもつ一対のマイクロストリップラインMSL1およびMSL2を備える。マイクロストリップラインMSL1、MSL2にはマイクロストリップライン間の結合量を調整するとともに通過中心周波数から予め定める周波数だけ離れた上位および下位のいずれの周波数帯域にも帯域阻止特性を形成する一対の周波数特性調整手段が結合する。
周波数特性調整手段は構成要素として、周波数特性調整手段にそれぞれ個別に制御電圧V1およびV2を供給する制御電圧供給端子T1およびT2と、RF信号の入出力端子J1およびJ2とを有する。
また、周波数特性調整手段は構成要素として、制御電圧V1に応じてVCFの通過中心周波数を制御するバラクタダイオードX1およびX2と、制御電圧V2に応じて帯域阻止周波数を制御するバラクタダイオードX3およびX4とを有する。周波数特性調整手段は通過帯域内の周波数偏差を微調整するためのバラクタダイオードX5、X6、X7およびX8とを有する。バラクダダイオードは、可変容量ダイオードやバリキャップとも呼ばれ、逆バイアス電圧によって静電容量が変わり、いわゆるバリコンとして動作する。
さらに、周波数特性調整手段は構成要素として、通過中心周波数の帯域を制御するコンデンサC1およびC2と、カップリングコンデンサC3、C4およびC9と、高周波接地用のコンデンサC5、C6、C10〜C15とを有する。
さらにまた、周波数特性調整手段は構成要素として、高周波的接地用でかつマイクロストリップラインMSL1およびMSL2相互間の結合量を制御するコンデンサC7およびC8と、直流的接地用の抵抗素子R1〜R6、R11およびR12とを有する。
上述した構成要素を有する周波数特性調整手段の構成は、マイクロストリップラインMSL1の一方端にバラクタダイオードX1の電圧印加端であるカソードを接続する。バラクタダイオードX1の接地端であるアノードはコンデンサC1および抵抗素子R1をそれぞれ介して接地する。
同様に、マイクロストリップラインMSL2の一方端にバラクタダイオードX2のカソードを接続する。バラクタダイオードX2のアノードはコンデンサC2および抵抗素子R2をそれぞれ介して接地する。
また、マイクロストリップラインMSL1の一方端にはコンデンサC7の一端が接続し、コンデンサC7の他端にバラクタダイオードX3のカソードを接続する。バラクタダイオードX3のアノードは抵抗素子R11を介して接地する。
マイクロストリップラインMSL2の一方端にはコンデンサC8の一端が接続し、コンデンサC8の他端にバラクタダイオードX4のカソードを接続する。バラクタダイオードX4のアノードは抵抗素子R12を介して接地する。
また、マイクロストリップラインMSL1の一方端には抵抗素子R9の一端が接続し、抵抗素子R9の他端は、コンデンサC10を介して接地するとともに、制御電圧供給端子T1にも接続する。
マイクロストリップラインMSL2の一方端には抵抗素子R10の一端が接続し、抵抗素子R10の他端は、コンデンサC11を介して接地するとともに、制御電圧供給端子T1にも接続する。制御電圧供給端子T1が接続するラインはさらにコンデンサC14を介して接地する。
また、コンデンサC7の他方端には抵抗素子R7の一端が接続し、抵抗素子R7の他端は、コンデンサC12を介して接地するとともに、制御電圧供給端子T2にも接続する。
コンデンサC8の他方端には抵抗素子R8の一端が接続し、抵抗素子R8の他端は、コンデンサC13を介して接地するとともに、制御電圧供給端子T2にも接続する。制御電圧供給端子T2が接続するラインはさらにコンデンサC15を介して接地する。
マイクロストリップラインMSL1の他方端にはバラクタダイオードX5のカソードを接続する。バラクタダイオードX5のアノードは、コンデンサC3を介して入出力端子J1に接続するとともに、抵抗素子R3を介して接地する。
さらに、マイクロストリップラインMSL1の他方端はバラクタダイオードX7のカソードにも接続する。バラクタダイオードX7のアノードは、コンデンサC5および抵抗素子R5それぞれを介して接地する。
同様に、マイクロストリップラインMSL2の他方端にはバラクタダイオードX6のカソードを接続する。バラクタダイオードX6のアノードは、コンデンサC4を介して入出力端子J2に接続するとともに、抵抗素子R4を介して接地する。
さらに、マイクロストリップラインMSL2の他方端はバラクタダイオードX8のカソードにも接続する。バラクタダイオードX8のアノードは、コンデンサC6および抵抗素子R6それぞれを介して接地する。
上述した構成による本発明のVCFは、抵抗素子R1,R2により、バラクタダイオードX1,X2のアノード端子が直流的にグランドへ接地する。同様に、コンデンサC1,C2によりバラクタダイオードX1,X2のアノード端子は高周波的にグランドへ接地する。これらコンデンサC1,C2の定数を変更することにより、電圧印加によるVCFの通過中心周波数を変えることができる。
これらのバラクタダイオードX1,X2は、外部から供給する制御電圧V1の変化に応じて容量値を変化させることができるので、VCFの通過中心周波数の制御に利用する。
また、マイクロストリップラインMSL1,MSL2はコンデンサC7,C8を介して、バラクタダイオードX3,X4を接続しており、コンデンサC7,C8によりマイクロストリップラインMSL1,MSL2の結合量を調整できる。
一方、バラクタダイオードX3,X4は、外部から供給する制御電圧V2の変化に応じて容量値を変化させることにより、帯域阻止特性を制御することができる。
コンデンサC7,C8,C9は、バラクタダイオードX1,X2とX3およびX4に印加される制御電圧を防ぐ役割をもっている。
すなわち、制御電圧V1をバラクタダイオードX1,X2に供給する場合は、その電圧V1がバラクタダイオードX3、X4にも印加されることがないようにコンデンサC7,C8でブロックする。
逆に、制御電圧V2をバラクタダイオードX3,X4に供給する場合は、その電圧V2がバラクタダイオードX1、X2にも印加されることがないようにコンデンサC7,C8でブロックする。
抵抗素子R11,R12は、R1,R2同様、バラクタダイオードX3,X4のアノード端子を直流的にグランドへ接地する役割をもっている。また、バラクタダイオードX5,X6,X7,X8はVCFの帯域阻止特性には関係ない。しかし、これらを付加することにより、通過周波数帯域におけるリターンロス(反射損失のことで、伝送路上に発生する高周波信号の反射量)を改善することができる。
抵抗素子R3,R4,R5,R6およびコンデンサC5,C6は、バラクタダイオードX5,X6,X7,X8に準ずる回路である。すなわち、バラクタダイオードX5,X6,X7,X8に、それぞれ対応する制御電圧V1を印加した状態で、通過帯域内偏差の微調整をすることができる。
コンデンサC10,C11,C12,C13は、RF信号がコンデンサC7またはC8を介してバイアス方向に漏れないように、抵抗素子R7〜R10の制御電圧供給側のラインをそれぞれ接地電位に落とす役割をもっている。また、コンデンサC14,C15は、印加する制御電圧V1、V2の電圧源のノイズを接地電位に落とす役割をもっている。
結合回路をマイクロストリップラインではなく、誘電体共振器等によっても構成することもできる。例えば、チップ多層方向性結合器にて構成すれば、実装パターンを大幅に削減することができ、また、結合回路の中心周波数や結合量を変更する場合にもプリント基板を共通化できるなどのメリットがある。
次に、図1と、VCFの通過中心周波数および帯域阻止周波数の基本的な制御方法のフローチャートを示した図2とを参照しながら、制御方法を説明する。
まず、制御電圧V1を変化させることによりバラクタダイオードX1、X2の容量値を調整して、RF信号を所望の通過中心周波数に設定する(処理ステップS1、S2)。
次に、通過中心周波数から所定周波数離れた帯域が減衰するよう、制御電圧V2により帯域阻止周波数を調整する(処理ステップS3、S4)。
その際、通過中心周波数もやや変動するため、制御電圧V1およびV2を交互に調整する(処理ステップS5、S6)。
次に、結合回路としてのマイクロストリップラインMSL1、MSL2で構成された方向性結合器(以下、CPLと称する)の中心周波数(共振周波数)や結合量について詳細を説明する。
まず、VCFの通過中心周波数fcと通過損失Lossに対して、CPLの結合量(COUPLING)および中心周波数fcの関係を計算したものを図3および図4に示す。
図3はCPLの結合量を10dBで一定としてVCFの通過中心周波数fcから280MHz低い方に離れた帯域を減衰させる場合について通過損失Lossが最小になるようにした算出結果の図である。
図4はCPLの中心周波数fc1,750MHzを一定としてVCFの通過中心周波数fcから280MHz低い方に離れた帯域を減衰させる場合について通過損失Lossが最小になるようにした算出結果の図である。
図3を参照すると、破線で示した直線は、CPLの中心周波数fcとVCFの通過中心周波数fcのずれをわかりやすくするために描いたものである。つまり、CPLのfcとVCFのfcを直線で結んだものである。黒丸で示した特性曲線がVCFの通過中心周波数特性であり、白三角で示した曲線特性がVCFの通過損失Loss特性である。
VCFの通過中心周波数fcが低い場合、例えば1,500MHz以下においては、VCFとCPLの中心周波数fcのずれが小さいことを示している。従って、VCFの通過中心周波数fcと同程度の中心周波数fcをもつCPLを使用すればよいことが分かる。
VCFの通過中心周波数fcが高くなるにつれ、VCFの通過中心周波数fcとCPLの中心周波数fcにずれが生じる。例えばCPLの中心周波数fcが3000MHzではVCFの通過中心周波数fcとは800MHzもずれてくることを示している。そのため、徐々に、CPLの中心周波数fcを高く設定する必要があることがわかる。
また、図4を参照すると、CPLの結合量(COUPLING)を小さくすれば(dBの絶対値大)、VCFの通過中心周波数fcが高くなる反面、VCFの通過損失Lossが大きくなることがわかる。
反対にCPLの結合量(COUPLING)を大きくすれば、VCFの通過中心周波数fcが低くなり、VCFの通過損失Lossは小さくなることがわかる。
しかしながら、実際には、過剰にCPLの結合量(COUPLING)を大きくすると、VCFの通過帯域が非常に広くなる。そのため、通過中心周波数近傍のスプリアスを抑圧するための帯域阻止周波数の制御が困難になる。
一方、過剰にCPLの結合量(COUPLING)を小さくすると、VCFの一次側と二次側の結合量が小さくなるため、VCFの通過損失Lossが大幅に大きくなる。
従って、実際に使用する場合には、VCFの通過中心周波数fcに関わらず、図4において通過損失Lossがほぼ一定である10〜12dB前後の結合量(COUPLING)を基本とする。
実際に、結合量が10dBのものを用いてVCFの通過中心周波数fcより280MHz低い帯域を減衰させた場合の測定結果を図5および図6に示す。図5はCPLの中心周波数fcが1,500MHzで、図1におけるコンデンサC1(=C2)をCa、Cb、Ccとし、Ca<Cb<Ccの関係を持つ場合の例で説明する。
すなわち、図5(a)は、コンデンサC1(=C2)をCa(pF)に定数変更したときの測定値を示した図である。図5(b)は、CPLの中心周波数fcが1,500MHzで、図1におけるコンデンサC1(=C2)を、Cb(pF)に定数変更したときの測定値を示した図である。図5(c)は、CPLの中心周波数fcが1,500MHzで、図1におけるコンデンサC1(=C2)を、Cc(pF)に定数変更したときの測定値を示した図である。
同様に、図6はCPLの中心周波数fcが2,450MHzで、図1におけるコンデンサC1(=C2)をCd、Ce、Cfとし、Cd<Ce<Cfの関係を持つ場合の例である。
図6(a)は、CPLの中心周波数fcが2,450MHzで、コンデンサC1(=C2)を、Cd(pF)に定数変更したときの測定値を示した図である。図6(b)は、CPLの中心周波数fcが2,450MHzで、コンデンサC1(=C2)を、Ce(pF)に定数変更したときの測定値を示した図である。図6(c)は、CPLの中心周波数fcが2,450MHzで、コンデンサC1(=C2)を、Cf(pF)に定数変更したときの測定値を示した図である。
図5を参照すると、通過中心周波数fcが1,500MHzのVCFを設計する場合には、同様にCPLの中心周波数fcが1,500MHzのものを使用すると、VCFの通過損失Lossが小さく減衰量も大きくなり、最も良い特性となる。
例えば、図5(a)ではVCFの通過損失Lossが約7dBで減衰量が約36dB、図5(b)ではVCFの通過損失Lossが約8dBで減衰量が約40dB、図5(c)ではVCFの通過損失Lossが約10dBで減衰量が約50dBである。従って、ここでは、それぞれの値が中間的である図5(b)の特性が好ましいことになる。
一方、VCFの通過中心周波数fcが1,750MHzのVCFを設計する場合には、中心周波数fcが1,500MHzのCPLを使用すると、VCFの通過損失Lossが大きくなる等、特性が悪化することが十分に予測できる。また、通過帯域や阻止帯域の制御自体できなくなる(図5)。
そこで、図6のように、中心周波数fcが2,450MHzのCPLを用いると、例えば図6(a)の場合、VCFの通過中心周波数fcが2,000MHzのときに最小の約12dBであり、減衰量も約27dBである。
図6(b)の場合は、VCFの通過中心周波数fcが1,750MHzのときに最小の約10dBであり、減衰量も約30dBである。図6(c)の場合、VCFの通過中心周波数fcが1,260MHzのときに最小の約9dBであり、減衰量は約30dBである。
従って、VCFの通過中心周波数fcが1,750MHzのVCFについても、図6(b)の場合に通過損失と減衰量の面で良好な特性を得ることができる。
結果として、良好な特性を確保するためには、図3を参照すると、使用するCPLの中心周波数fcをVCFの通過中心周波数fcよりも高く設定する必要があるが、それはVCFの通過中心周波数fcが高くなったときである。
上述したことから、使用するCPLの結合量と中心周波数fcおよびコンデンサC1の定数を適切な値に設定すると、VCFの通過中心周波数fcに関わらず、印加電圧V1、V2の制御により所望の特性に調整することができる。
以上説明したように、本発明の構成によれば、VCFの通過中心周波数fcに関わらず、帯域阻止特性を持たせたVCFを構成することができる(図5、図6)。
また、VCFの通過中心周波数fcより低い領域においても、帯域阻止周波数の制御を行うことができる。VCFの通過中心周波数fcを1,750MHzとして、その中心周波数fcから280MHzおよび560MHz低い方に離れた帯域において帯域阻止周波数を制御した測定結果を図7に示す。
図7において、VCFの通過中心周波数fcが1,750MHzのときに、それより280MHz低い周波数域において、その差約31dBの減衰量が得られることが分かる。
また、VCFの通過中心周波数fcの1,750MHzよりも560MHz低い周波数域でも、その差約40dB程度の減衰量が得られることが分かる。
次に、本発明の第2の実施例を説明する。
本来、計算上では通過帯域周波数より低い方および高い方の帯域阻止周波数ともに同様な方法で制御可能であるが、実際には、VCFの通過中心周波数fcよりも帯域阻止周波数が高い領域では、帯域阻止周波数の制御が困難であり、減衰量も期待できない。
例えば、図8(a)は通過帯域周波数よりも高い方に帯域阻止周波数があり制御できていない場合の特性を示した図である。図8(a)を参照すると、中心周波数fcが850MHzのCPLを用いて、それよりも280MHz高い方の周波数帯域を阻止しようとしても、帯域阻止周波数を制御することができていない。また、280MHz高い方の周波数帯域の減衰量も少なくなることが分かる。
一方、図8(b)は通過中心周波数fcよりも高い方に帯域阻止周波数があり制御できた場合の特性を示した図である。図8(b)を参照すると、帯域阻止周波数を280MHzに制御できたとしても、通過域と減衰域とにおける減衰量の差はやはり20dBにも満たない。すなわち、通過中心周波数fcよりも低い方にある帯域阻止周波数での通過域と減衰域とにおける減衰量の差約35dBに比べてはるかに少なくなる。
本発明においては、前述した図1のように、コンデンサC7,C8によりCPLの結合量およびX1、X2によるVCFの通過中心周波数fcを変更する。その場合、VCFの通過中心周波数fcよりも低い方の帯域阻止周波数を制御するのと基本的には同様の方法で、高い方の帯域阻止周波数を制御することができるものである。
すなわち、VCFの通過中心周波数fcから高い方の帯域阻止周波数を制御する際の特徴的な点は、VCFの通過中心周波数fcが低い場合でも、CPLの中心周波数fcを高めに設定することである。この点がVCFの通過中心周波数よりも低い方の周波数域にある帯域阻止周波数を制御する場合と異なる。
CPLの結合量に関しては、上述した低い方の周波数域にある帯域阻止周波数を制御する場合と同様である。実際に、CPLの結合量が10dBのものを用いて通過中心周波数fcより280MHz上方に離れた帯域を減衰させた場合の測定結果を図9および図10に示す。
図9はCPLの中心周波数fcが1,500MHzのものを用いて、図1におけるコンデンサC1(=C2)を、Cg(pF),Ch(pF),Ci(pF)のように定数変更し、Cg<Ch<Ciとする大小関係の下に測定したときの測定値である。
同様に、図10はCPLの中心周波数fcが2,450MHzのものを用いて、コンデンサC1(=C2)を、Cj(pF),Ck(pF),Cl(pF)のように定数変更し、Cj<Ck<Clとする大小関係の下に測定したときの測定値である。
図9を参照すると、CPLの中心周波数fcが1,500MHzのCPLを用いてVCFの通過中心周波数fcが1,500MHzのVCFを設計する場合、VCFの通過損失Lossが大きくなり減衰量も小さくなることがわかる。
ここで、図9(a)はVCFの通過中心周波数fcが1,500MHzでVCFの通過損失Lossおよび減衰量を示す図である。図9(b)はVCFの通過中心周波数fcが1,500MHzでVCFの通過損失Lossおよび減衰量を示す他の図である。図9(c)はVCFの通過中心周波数fcが1,500MHzでVCFの通過損失Lossおよび減衰量を示すさらに他の図である。
例えば、図9(a)において、VCFの通過中心周波数fcが1,500MHzではVCFの通過損失Lossが約19dB、減衰量が約18dBである。図9(b)においては、VCFの通過中心周波数fcが1,500MHzでVCF Lossが約15dB、減衰量が約22dBである。図9(c)においては、VCFの通過中心周波数fcが1,500MHzでVCFの通過損失Lossが約12dB、減衰量が約24dBである。
つまり、コンデンサC1がCg(pF)→Ch(pF)→Ci(pF)と大きくなるのに従い、VCFの通過損失Lossは約19dB→約15dB→約12dBと大きくなる。一方、減衰量は、約18dB→約22dB→約24dBと大きくなることが分かる。
そこで、図10に示すように、VCFの通過中心周波数fc1,500MHzよりも高い2,450MHzの中心周波数をもつCPLを使用すると、VCFの通過損失Lossと減衰量の面で良好な特性を得ることができる。
ここで、図10(a)はCPLの中心周波数fcが2,450MHzでVCFの通過損失Lossおよび減衰量を示す図である。図10(b)はCPLの中心周波数fcが2,450MHzでVCFの通過損失Lossおよび減衰量を示す他の図である。図10(c)はCPLの中心周波数fcが2,450MHzでVCFの通過損失Lossおよび減衰量を示すさらに他の図である。
例えば図10(a)を参照すると、VCFの通過中心周波数fcが1,750MHzでコンデンサC1がCjのときVCFの通過損失Lossが約11dB、減衰量が約31Bである。図10(b)においてはVCFの通過中心周波数fcが1,500MHzでC1がCkのときVCFの通過損失Lossが約10dB、減衰量が約30dBである。図10(c)においてはVCFの通過中心周波数fcが1,250MHzでコンデンサC1がClのときVCFの通過損失Lossが約12dB、減衰量が約28dBである。
すなわち、VCFの通過中心周波数fcが1,750MHzで、帯域阻止周波数を例えば1,750MHz+280MHz=2030MHzに設定した場合は、図10(a)のようにコンデンサC1をCjに設定すればよい。コンデンサC1をCjに設定することにより、VCFの通過損失Lossが約11dB、減衰量が約31dBが得られることを示す。従って、VCFの通過中心周波数fcよりも高い領域において、帯域阻止周波数の制御が可能となる。
このように、VCFの通過中心周波数fcよりも高い領域において帯域阻止周波数の制御を行う際には、CPLの中心周波数fcをVCFの通過中心周波数fcよりも高く設定すると良好な特性が得られる。
さらにまた、図10(c)のように、コンデンサC1の定数を変更すると、さらに低い中心周波数のVCFを設計することができる。
一例として、VCFの通過中心周波数fcが1,000MHzと1,750MHzの場合について、通過中心周波数fcよりも280MHzおよび560MHz高い帯域において、帯域阻止周波数を制御した測定結果をそれぞれ図11および図12に示す。
図11を参照すると、VCFの通過中心周波数fc1,000MHzよりも280MHz高い周波数帯域においては、実線で示すように通過域と減衰域とにおける減衰量の差約41dBを得ることができる。また、560MHz高い帯域においても通過域と減衰域とにおける減衰量の差約43dB程度を得ている。
図12を参照すると、VCFの通過中心周波数fc1,750MHzの場合は、1,750MHzよりも280MHz高い周波数帯域においては、通過域と減衰域とにおける減衰量の差約30dBを得ることができる。また、560MHz高い帯域においては通過域と減衰域とにおける減衰量の差約35dB程度を得ている。
なお、CPLの中心周波数fcをVCFの通過中心周波数fcよりも高く設定すると、VCFの通過中心周波数fcよりも低い帯域に関しては減衰量が少なくなるが、高い方の帯域のみ減衰させる場合には有効である。
また、本発明の帯域阻止型フィルタ、帯域通過型フィルタおよび無線装置は、前述した課題を解決するために、前述した課題を解決するための手段で述べた、いずれかの電圧制御フィルタおよびその制御方法を備えることを特徴としている。
上述した本発明によれば、帯域阻止型フィルタ、帯域通過型フィルタおよび無線装置は、それぞれが備える上述した電圧制御フィルタを単独、または複数個組み合せて採用することができ、電圧制御フィルタをそれぞれ適切な値に設定することができる。すなわち、使用するCPLの結合量とCPLの中心周波数とコンデンサC1の定数とを、それぞれの使用条件に応じた適切な値に設定する。その設定結果に基づき、印加電圧V1、V2の制御により、VCFの通過中心周波数fcに関わらず、VCFの通過中心周波数fcの上位方向および下位方向の周波数帯域に、減衰量の優れた帯域阻止特性を持たせることができる。したがって、送受信信号間の干渉防止、ミキサにおけるイメージ信号等のスプリアス信号を抑圧することができる。
上述したVCFは、特に通過中心周波数近傍のイメージを減衰させる必要がない場合などは、単に、帯域通過型フィルタとしても使用できる。その際は、VCFの通過中心周波数から離れた周波数(例えば、560MHzなど)に帯域阻止特性を持たせると、VCFの通過帯域幅も広くなるし、通過損失も小さくなる。
また、帯域阻止周波数を制御できるので、一般的な帯域阻止型フィルタとしても使用可能である。これらの通過中心周波数と帯域阻止特性を同時に制御すると、実際の無線装置や計測器において、さらに有用なものとなる。
例えば、何種類かの周波数に対して、それぞれのイメージ信号を減衰させるようなVCFとして利用できるし、また、ボリューム等で通過中心周波数と帯域阻止周波数を固定して使用することにより、同一パターンで、あらゆる周波数に対してもイメージ信号抑圧型のBPFを設計することができる。一般的な誘電体等で形成されたBPFと比較すると、大幅なコストダウンにつながる。
本発明のVCFは、無線装置や計測器等において、送受信信号間の干渉防止、ミキサにおけるイメージ信号等のスプリアス信号の抑圧のために必要となる、帯域通過型フィルタ(BPF)、あるいは帯域阻止型フィルタ(BEF)に活用可能である。
本発明の第1の実施例におけるVCFの結合回路として、マイクロストリップラインを用いたVCFの構成図である。 VCFの通過中心周波数および帯域阻止周波数の基本的な制御方法のフローチャートである。 CPLの結合量を10dBで一定としてVCFの通過中心周波数fcから低い方に離れた帯域を減衰させる場合のVCFの通過損失Lossが最小になるようにした算出結果の図である。 CPLの中心周波数を一定としてVCFの通過中心周波数fcから低い方に離れた帯域を減衰させる場合についてVCFの通過損失Lossが最小になるようにした算出結果の図である。 (a)コンデンサC1(=C2)をCa(pF)に定数変更したときの測定値を示した図である。 (b)CPLの中心周波数fcが1,500MHzで、図1におけるコンデンサC1(=C2)を、Cb(pF)に定数変更したときの測定値を示した図である。 (c)CPLの中心周波数fcが1,500MHzで、図1におけるコンデンサC1(=C2)を、Cc(pF)に定数変更したときの測定値を示した図である。 (a)CPLの中心周波数fcが2,450MHzで、コンデンサC1(=C2)を、Cd(pF)に定数変更したときの測定値を示した図である。 (b)CPLの中心周波数fcが2,450MHzで、コンデンサC1(=C2)を、Ce(pF)に定数変更したときの測定値を示した図である。 (c)CPLの中心周波数fcが2,450MHzで、コンデンサC1(=C2)を、Cf(pF)に定数変更したときの測定値を示した図である。 VCFの通過中心周波数fcから280MHzおよび560MHz低い方に離れた帯域において帯域阻止周波数を制御した測定結果を示す図である。 (a)通過帯域周波数よりも高い方に帯域阻止周波数があり制御できていない場合の特性を示した図である。 (b)通過帯域周波数よりも高い方に帯域阻止周波数があり制御できた場合の特性を示した図である。 (a)VCFの通過中心周波数fcが1,500MHzでVCFの通過損失Lossおよび減衰量を示す図である。 (b)VCFの通過中心周波数fcが1,500MHzでVCFの通過損失Lossおよび減衰量を示す他の図である。 (c)VCFの通過中心周波数fcが1,500MHzでVCFの通過損失Lossおよび減衰量を示すさらに他の図である。 (a) CPLの中心周波数fcが2,450MHzでVCFの通過損失Lossおよび減衰量を示す図である。 (b) CPLの中心周波数fcが2,450MHzでVCFの通過損失Lossおよび減衰量を示す他の図である。 (c) CPLの中心周波数fcが2,450MHzでVCFの通過損失Lossおよび減衰量を示すさらに他の図である。 通過中心周波数fc1,000MHzよりも280MHzおよび560MHz高い帯域において、帯域阻止周波数を制御した測定結果を示す図である。 通過中心周波数fc1,750MHzよりも280MHzおよび560MHz高い帯域において、帯域阻止周波数を制御した測定結果を示す図である。 従来のVCFの一例における特許文献1の構成を示した図である。
符号の説明
MSL1,MSL2,DR21,DR22 マイクロストリップライン
T1,T2 制御電圧供給端子
J1,J2 RF信号の入出力端子
V1,V2 制御電圧
X1〜X8,X21,X22 バラクタダイオード
C1〜C2,C21,C22 コンデンサ
R1〜R12,R21,R22 抵抗素子

Claims (25)

  1. 少なくとも一対の結合器を有し、通過中心周波数およびスプリアス信号に対応してフィルタ特性を制御する機能を備える電圧制御フィルタにおいて、帯域阻止周波数を前記電圧制御フィルタの通過中心周波数よりも高い周波数帯域に設定する手段として、中心周波数を前記通過中心周波数よりも高い周波数に予め設定した前記一対の結合器を備えることを特徴とする電圧制御フィルタ。
  2. フィルタの通過中心周波数よりも高い共振周波数をもつ一対の結合器と、前記一対の結合器にそれぞれ結合して前記結合器相互間の結合量を調整するとともに前記通過中心周波数から予め定める周波数だけ離れた上位および下位のいずれの周波数帯域にも帯域阻止特性を形成する一対の周波数特性調整手段と、その一対の周波数特性調整手段にそれぞれ個別に制御電圧を供給する一対の制御電圧供給端子とを備えることを特徴とする電圧制御フィルタ。
  3. フィルタの通過中心周波数よりも高い共振周波数をもつ一対の結合器に結合した一対の周波数特性調整手段で前記結合器相互間の結合量を調整するとともに、前記通過中心周波数から予め定める周波数だけ離れた上位および下位のいずれの周波数帯域にも帯域阻止特性を形成する機能を備えることを特徴とする電圧制御フィルタ。
  4. 前記一対の結合器がマイクロストリップラインまたは誘電体共振器から構成される請求項1、2または3記載の電圧制御フィルタ。
  5. 前記誘電体共振器がチップ多層方向性結合器である請求項4記載の電圧制御フィルタ。
  6. 前記周波数特性調整手段は、第1および第2の制御電圧供給端子と、第1の制御電圧に応じて前記通過中心周波数を制御する第1の調整素子、前記第1の調整素子に結合して前記通過中心周波数の帯域を制御する第2の調整素子と、第2の制御電圧に応じて前記帯域阻止周波数を制御する第3の調整素子と、前記結合量を制御する第4の調整素子と、通過帯域内の反射損失を微調整する第5および第6の調整素子とを、それぞれ2組ずつ備える請求項2または3記載の電圧制御フィルタ。
  7. 前記第5および前記第6の調整素子に準じた動作をする素子として、一方の抵抗体を前記第5の調整素子に結合し、他方の抵抗体および容量素子の並列接続体を前記第6の調整素子に直列に結合して直流的および高周波的に接地する構成を有する請求項6記載の電圧制御フィルタ。
  8. 一対の前記周波数特性調整手段はそれぞれ周波数制御手段および通過損失制御手段を備え、前記周波数制御手段は、前記結合器の一端に電圧印加端を接続する第1の可変容量素子と、前記第1の可変容量素子の接地端および接地電位間に互いに並列状態で接続する第1の容量素子および第1の抵抗体と、前記結合器の一端に端子の一端を接続し他端を第1の制御電圧供給端子に接続する第2の抵抗体と、前記第2の抵抗体の他端および接地電位間に接続する第2の容量素子と、前記結合器の一端に端子の一端を接続する第2の容量素子と、前記第2の容量素子の他端に電圧印加端を接続する第2の可変容量素子と、前記第2の可変容量素子の接地端と接地電位との間に接続する第3の抵抗体と、前記第2の可変容量素子の電圧印加端に一端を接続し他端を第2の制御電圧供給端子に接続する第4の抵抗体と、前記第4の抵抗体の他端と接地電位間に接続する第3の容量素子と、前記第1および前記第2の制御電圧供給端子と接地電位との間にそれぞれ接続する第4および第5の容量素子とで構成するとともに、一対の前記周波数特性調整手段はそれぞれの前記第2の可変容量素子の接地端相互間を第6の容量素子を介して接続する請求項2、3または6記載の電圧制御フィルタ。
  9. 前記通過損失制御手段は、前記結合器の他端に電圧印加端を接続する第3の可変容量素子と、前記第3の可変容量素子の接地端および接地電位間に互いに並列状態で接続する第6の容量素子および第5の抵抗素子と、前記結合器の他端に電圧印加端を接続する第4の可変容量素子と、前記第4の可変容量素子の接地端および接地電位間に接続する第6の抵抗素子と、前記第4の可変容量素子の接地端および第1の信号入出力端子間に接続する第7の容量素子とで構成する請求項8記載の電圧制御フィルタ。
  10. 前記第2の可変容量素子が前記通過中心周波数を制御する第1の調整素子であり、前記第3の容量素子が前記通過中心周波数の帯域を制御する第2の調整素子であり、前記第1の可変容量素子が前記帯域阻止周波数を制御する第3の調整素子であり、前記第1の容量素子が前記結合量を制御する第4の調整素子であり、前記第3および前記第4の可変容量素子が前記通過帯域内の反射損失を微調整する第5および第6の調整素子に対応する請求項6、8または9記載の電圧制御フィルタ。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の電圧制御フィルタの構成を含むことを特徴とする帯域阻止型フィルタ。
  12. 請求項1から10のいずれかに記載の電圧制御フィルタの構成を含むことを特徴とする帯域通過型フィルタ。
  13. 請求項1から10のいずれかに記載の電圧制御フィルタを備えていることを特徴とする無線装置。
  14. 少なくとも一対の結合器を有し、通過中心周波数およびスプリアス信号に対応してフィルタ特性を制御する電圧制御フィルタの制御方法において、帯域阻止周波数を前記電圧制御フィルタの通過中心周波数よりも高く設定する際に、前記一対の結合器の中心周波数を前記通過中心周波数よりも高い周波数に予め設定するステップを有することを特徴とする電圧制御フィルタの制御方法。
  15. フィルタの通過中心周波数よりも高い共振周波数をもつ一対の結合器に結合した一対の周波数特性調整手段で前記結合器相互間の結合量を調整するステップと、前記通過中心周波数から予め定める周波数だけ離れた上位および下位のいずれの周波数帯域にも帯域阻止特性を形成するように調整するステップとを有することを特徴とする電圧制御フィルタの制御方法。
  16. フィルタの通過中心周波数よりも高い共振周波数をもつ一対の結合器と、前記一対の結合器にそれぞれ結合して前記結合器相互間の結合量を調整するとともに前記通過中心周波数から予め定める周波数だけ離れた上位および下位のいずれの周波数帯域にも帯域阻止特性を形成する一対の周波数特性調整手段と、その一対の周波数特性調整手段にそれぞれ個別に制御電圧を供給する一対の制御電圧供給端子とを用いて、
    一方の前記制御電圧供給端子から第1の制御電圧を一対の前記周波数特性調整手段に供給して所望の通過中心周波数となるように前記第1の制御電圧を変化させるステップと、他方の前記制御電圧供給端子から供給する第2の制御電圧を変化させて帯域阻止周波数を調整し前記通過中心周波数から所定周波数離れた帯域を減衰させるステップと、前記第1の制御電圧および前記第2の制御電圧を交互に調整して通過周波数域を微調整するステップとを有する電圧制御フィルタの制御方法。
  17. 前記周波数特性調整手段に含まれ前記結合器に結合する第1の調整素子が可変容量素子でありその可変容量素子を用いて、外部からの前記第1の制御電圧に応じて前記通過中心周波数を制御するステップを有する請求項16記載の電圧制御フィルタの制御方法。
  18. 前記周波数特性調整手段に含まれ前記第1の調整素子に結合する第2の調整素子が容量素子でありその容量素子を用いて、前記通過中心周波数の帯域を制御するステップを有する請求項17記載の電圧制御フィルタの制御方法。
  19. 前記周波数特性調整手段に含まれ前記結合器に結合する第3の調整素子が可変容量素子でありその可変容量素子を用いて、外部からの前記第2の制御電圧に応じて前記帯域阻止周波数を制御するステップを有する請求項16記載の電圧制御フィルタの制御方法。
  20. 前記周波数特性調整手段に含まれ前記結合器に結合する第4の調整素子が容量素子でありその容量値に応じて、前記結合器の結合量を制御するステップを有する請求項16記載の電圧制御フィルタの制御方法。
  21. 前記周波数特性調整手段に含まれ前記結合器に結合する第5および第6の調整素子が可変容量素子でありその可変容量素子の容量値に応じて、前記通過帯域内の反射損失を微調整するステップを有する請求項16記載の電圧制御フィルタの制御方法。
  22. 前記第5および第6の調整素子に準じた動作をする素子として、前記第5の調整素子に結合する一方の抵抗体と、前記第6の調整素子に直列に結合する他方の抵抗体および容量素子の並列接続体とを用いて、前記通過帯域内の反射損失を微調整するステップを有する請求項21記載の電圧制御フィルタの制御方法。
  23. 請求項14から22のいずれかに記載の電圧制御フィルタの制御方法を含むことを特徴とする帯域阻止型フィルタの制御方法。
  24. 請求項14から22のいずれかに記載の電圧制御フィルタの制御方法を含むことを特徴とする帯域通過型フィルタの制御方法。
  25. 請求項14から22のいずれかに記載の電圧制御フィルタ制御方法を含むことを特徴とする無線装置の制御方法。
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