上述したように従来例による周辺機器は、ネットワーク上の各端末からの要求に従って機器固有の動作を実行するようにした構成なので、ユーザーが周辺機器を直接操作しない場合には、ユーザーが端末を操作してその端末が所要の周辺機器をアクセスしない限り、各周辺機器が機器固有の動作を実行することは不可能であった。それ故、定期的に動作させる周辺機器に対しても毎回端末から周辺機器をアクセスする必要が生じるため、人為的な操作の依存度が高くなり、ネットワークの潜在能力を十分に発揮できないという問題があった。
この発明は、上述した従来例による問題を解消するため、ネットワークの潜在能力を十分に発揮させ、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器、ネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器は、複数の機器を伝送路に接続させて所定の通信プロトコルに従ってネットワーク通信を行うネットワークに接続され、該ネットワークによる制御に従って自機器固有の動作を実行するネットワーク通信に適用される電子機器において、前記ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信する要求送信手段と、前記要求送信手段により送信されたデータ要求に応じた応答データを受信する応答受信手段と、前記要求送信手段による送信動作、及び前記応答受信手段による受信動作を統括して制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じた応答データを受信し、これら送信動作、及び受信動作を統括して制御するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータを受け取ることになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項2の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器は、複数の機器を伝送路に接続させて所定の通信プロトコルに従ってネットワーク通信を行うネットワークに接続され、該ネットワークによる制御に従って自機器固有の動作を実行するネットワーク通信に適用される電子機器において、前記ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信する要求送信手段と、前記要求送信手段により送信されたデータ要求に応じた応答データを受信する応答受信手段と、前記応答受信手段により受信された応答データを用いて自機器固有の動作を実行する実行手段と、前記要求送信手段による送信動作、前記応答受信手段による受信動作、及び前記実行手段による実行動作を統括して制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項2の発明によれば、ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じた応答データを受信し、その応答データを用いて自機器固有の動作を実行し、これら送信動作、受信動作、及び実行動作を統括して制御するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じて受け取ったデータを用いて機器固有の動作を果たすことになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項3の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器は、複数の機器を伝送路に接続させて所定の通信プロトコルに従ってネットワーク通信を行うネットワークに接続され、該ネットワークによる制御に従って自機器固有の動作を実行するネットワーク通信に適用される電子機器において、前記ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信する要求送信手段と、前記要求送信手段により送信されたデータ要求に応じた応答データを受信する応答受信手段と、前記応答受信手段により受信された応答データを受信毎に更新しながら記憶する記憶手段と、前記要求送信手段による送信動作、前記応答受信手段による受信動作、及び前記記憶手段による記憶動作を統括して制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項3の発明によれば、ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じた応答データを受信し、その応答データを用いて受信毎に記憶内容を更新を行い、これら送信動作、受信動作、及び記憶動作を統括して制御するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じて自機器固有の動作に変化を与えたり、保持するデータを更新することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項4の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器は、複数の機器を伝送路に接続させて所定の通信プロトコルに従ってネットワーク通信を行うネットワークに接続され、該ネットワークによる制御に従って自機器固有の動作を実行するネットワーク通信に適用される電子機器において、自機器の内部データ、自機器固有の動作により取得されたデータなどを収集して記憶する記憶手段と、予め決められたタイミングで前記ネットワークに対して前記記憶手段に記憶されたデータを送信するデータ送信手段と、前記記憶手段による記憶動作、及び前記データ送信手段による送信動作を統括して制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項4の発明によれば、自機器の内部データ、自機器固有の動作により取得されたデータなどを記憶し、その記憶しているデータを予め決められたタイミングでネットワークに対して送信し、これら記憶動作及び送信動作を統括的に制御するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてネットワーク側に自機器の内部データ、自機器固有の動作により取得されたデータなどを供給することになり、これによって、ネットワーク上の他の端末からいちいち送信要求を受けずに済むことから、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項5の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器は、複数の機器を伝送路に接続させて所定の通信プロトコルに従ってネットワーク通信を行うネットワークに接続され、該ネットワークによる制御に従って自機器固有の動作を実行するネットワーク通信に適用される電子機器において、前記ネットワークからデータ収集命令を受け付ける命令受け付け手段と、前記命令受け付け手段により受け付けられたデータ収集命令に従って前記ネットワークに対してデータ要求を送信する要求送信手段と、前記要求送信手段により送信されたデータ要求に応じた応答データを受信する応答受信手段と、前記応答受信手段により受信された応答データに基づいて予め決められた動作を実行する実行手段と、前記命令受け付け手段による受け付け動作、前記要求送信手段による送信動作、前記応答受信手段による受信動作、及び、前記実行手段による実行動作を統括して制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項5の発明によれば、ネットワークから受け付けたデータ収集命令に従ってネットワークに対してデータ要求を送信し、ネットワークから応答された応答データに基づき予め決められた動作を実行し、これら受け付け動作、送信動作、受信動作、及び実行動作を制御するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から予め決められた動作までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項6の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器は、請求項5記載の発明において、さらに、記憶装置を有し、前記実行手段は、前記応答受信手段により受信された応答データを前記記憶装置に記憶することを特徴とする。
この請求項6の発明によれば、受信された応答データを記憶装置に記憶するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集からデータの記憶保持までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項7の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器は、請求項6記載の発明において、前記実行手段は、前記応答受信手段により受信された応答データを用いて前記記憶手段に前回記憶された内容を更新することを特徴とする。
この請求項7の発明によれば、受信された応答データを用いて前回の記憶内容を更新するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から情報更新までの一連の動作を実行することになり、ネットワーク上で常に最新の情報を準備でき、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項8の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器は、請求項6又は7記載の発明において、さらに、前記記憶装置に記憶された応答データを前記ネットワークからの要求に応じて応答送信する応答送信手段を有し、前記制御手段は前記応答送信手段による応答送信動作を制御することを特徴とする。
この請求項8の発明によれば、すでに記憶している応答データをネットワークからの要求に応じて応答送信するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集からデータ送信までの一連の動作を実行することになり、ネットワーク上にいつでも情報を提供でき、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項9の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器は、請求項5記載の発明において、前記実行手段は、前記予め決められた動作として、前記応答受信手段により受信された応答データに基づいて自機器固有の動作を実行することを特徴とする。
この請求項9の発明によれば、受信された応答データに基づいて機器固有の動作を実行するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から機器固有の動作までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項10の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器は、請求項5記載の発明において、前記実行手段は、前記予め決められた動作として、前記応答受信手段により受信された応答データを前記命令受け付け手段により受け付けた際の前記ネットワーク上の発信元に通知することを特徴とする。
この請求項10の発明によれば、受信された応答データをデータ収集の依頼元に通知するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から発信元への通知までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項11の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器は、請求項1〜10のいずれかに一つに記載の発明において、前記電子機器は、プリンタ装置、複写装置、ファクシミリ装置、スキャナ装置等の周辺機器であることを特徴とする。
この請求項11の発明によれば、プリンタ装置、複写装置、ファクシミリ装置、スキャナ装置等の周辺機器を電子機器に適用することで、自機器固有の動作しか実行できない周辺機器の動作能力が向上し、その分他の端末への負荷を軽減することが可能である。
また、請求項12の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法は、複数の機器を伝送路に接続させて所定の通信プロトコルに従ってネットワーク通信を行うネットワークに接続され、該ネットワークによる制御に従って自機器固有の動作を実行するネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法において、前記ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信する要求送信工程と、前記要求送信工程により送信されたデータ要求に応じた応答データを受信する応答受信工程と、を含んだことを特徴とする。
この請求項12の発明によれば、ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じた応答データを受信する工程にしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータを受け取ることになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項13の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法は、複数の機器を伝送路に接続させて所定の通信プロトコルに従ってネットワーク通信を行うネットワークに接続され、該ネットワークによる制御に従って自機器固有の動作を実行するネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法において、前記ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信する要求送信工程と、前記要求送信工程により送信されたデータ要求に応じた応答データを受信する応答受信工程と、前記応答受信工程により受信された応答データを用いて自機器固有の動作を実行する実行工程と、を含んだことを特徴とする。
この請求項13の発明によれば、ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じた応答データを受信し、その応答データを用いて自機器固有の動作を実行する工程にしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じて受け取ったデータを用いて機器固有の動作を果たすことになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項14の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法は、複数の機器を伝送路に接続させて所定の通信プロトコルに従ってネットワーク通信を行うネットワークに接続され、該ネットワークによる制御に従って自機器固有の動作を実行するネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法において、前記ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信する要求送信工程と、前記要求送信工程により送信されたデータ要求に応じた応答データを受信する応答受信工程と、前記応答受信工程により受信された応答データを用いて受信毎に往診しながら記憶する記憶工程と、を含んだことを特徴とする。
この請求項14の発明によれば、ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じた応答データを受信し、その応答データを用いて受信毎に記憶内容を更新を行う工程にしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じて自機器固有の動作に変化を与えたり、保持するデータを更新することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項15の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法は、複数の機器を伝送路に接続させて所定の通信プロトコルに従ってネットワーク通信を行うネットワークに接続され、該ネットワークによる制御に従って自機器固有の動作を実行するネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法において、自機器の内部データ、自機器固有の動作により取得されたデータなどを収集して予め用意されたメモリに記憶する記憶工程と、予め決められたタイミングで前記ネットワークに対して前記記憶工程により前記メモリに記憶されたデータを送信するデータ送信工程と、を含んだことを特徴とする。
この請求項15の発明によれば、自機器の内部データ、自機器固有の動作により取得されたデータなどを記憶し、その記憶しているデータを予め決められたタイミングでネットワークに対して送信する工程にしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてネットワーク側に自機器の内部データ、自機器固有の動作により取得されたデータなどを供給することになり、これによって、ネットワーク上の他の端末からいちいち送信要求を受けずに済むことから、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項16の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法は、複数の機器を伝送路に接続させて所定の通信プロトコルに従ってネットワーク通信を行うネットワークに接続され、該ネットワークによる制御に従って自機器固有の動作を実行するネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法において、前記ネットワークからデータ収集命令を受け付ける命令受け付け工程と、前記命令受け付け工程により受け付けられたデータ収集命令に従って前記ネットワークに対してデータ要求を送信する要求送信工程と、前記要求送信工程により送信されたデータ要求に応じた応答データを受信する応答受信工程と、前記応答受信工程により受信された応答データに基づいて予め決められた動作を実行する実行工程と、を含んだことを特徴とする。
この請求項16の発明によれば、ネットワークから受け付けたデータ収集命令に従ってネットワークに対してデータ要求を送信し、ネットワークから応答された応答データに基づき予め決められた動作を実行する工程にしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から予め決められた動作までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項17の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法は、請求項16記載の発明において、前記実行工程は、前記応答受信工程により受信された応答データを予め用意されたメモリに記憶する記憶工程を含んだことを特徴とする。
この請求項17の発明によれば、受信された応答データを記憶装置に記憶する工程を含めたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集からデータの記憶保持までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項18の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法は、請求項17記載の発明において、前記実行工程は、前記応答受信手段により受信された応答データを用いて前記記憶工程により前回前記メモリに記憶された内容を更新する工程を含んだことを特徴とする。
この請求項18の発明によれば、受信された応答データを用いて前回の記憶内容を更新する工程を含めたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から情報更新までの一連の動作を実行することになり、ネットワーク上で常に最新の情報を準備でき、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項19の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法は、請求項17又は18記載の発明において、さらに、前記メモリに記憶された応答データを前記ネットワークからの要求に応じて応答送信する応答送信工程を含んだことを特徴とする。
この請求項19の発明によれば、すでに記憶している応答データをネットワークからの要求に応じて応答送信する工程を含めたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集からデータ送信までの一連の動作を実行することになり、ネットワーク上にいつでも情報を提供でき、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項20の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法は、請求項16記載の発明において、前記実行工程は、前記予め決められた動作として、前記応答受信工程により受信された応答データに基づいて自機器固有の動作を実行することを特徴とする。
この請求項20の発明によれば、受信された応答データに基づいて機器固有の動作を実行する工程を含めたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から機器固有の動作までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項21の発明に係るネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法は、請求項16記載の発明において、前記実行工程は、前記予め決められた動作として、前記応答受信工程により受信された応答データを前記命令受け付け工程により受け付けた際の前記ネットワーク上の発信元に通知することを特徴とする。
この請求項21の発明によれば、受信された応答データをデータ収集の依頼元に通知する工程を含めたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から発信元への通知までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
また、請求項22の発明に係る記録媒体は、前記請求項12〜21のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、請求項12〜21の動作をコンピュータによって実現することが可能である。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じた応答データを受信し、これら送信動作、及び受信動作を統括して制御するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータを受け取ることになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器が得られるという効果を奏する。
また、請求項2の発明によれば、ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じた応答データを受信し、その応答データを用いて自機器固有の動作を実行し、これら送信動作、受信動作、及び実行動作を統括して制御するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じて受け取ったデータを用いて機器固有の動作を果たすことになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器が得られるという効果を奏する。
また、請求項3の発明によれば、ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じた応答データを受信し、その応答データを用いて受信毎に記憶内容を更新を行い、これら送信動作、受信動作、及び記憶動作を統括して制御するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じて自機器固有の動作に変化を与えたり、保持するデータを更新することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器が得られるという効果を奏する。
また、請求項4の発明によれば、自機器の内部データ、自機器固有の動作により取得されたデータなどを記憶し、その記憶しているデータを予め決められたタイミングでネットワークに対して送信し、これら記憶動作及び送信動作を統括的に制御するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてネットワーク側に自機器の内部データ、自機器固有の動作により取得されたデータなどを供給することになり、これによって、ネットワーク上の他の端末からいちいち送信要求を受けずに済むことから、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器が得られるという効果を奏する。
また、請求項5の発明によれば、ネットワークから受け付けたデータ収集命令に従ってネットワークに対してデータ要求を送信し、ネットワークから応答された応答データに基づき予め決められた動作を実行し、これら受け付け動作、送信動作、受信動作、及び実行動作を制御するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から予め決められた動作までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器が得られるという効果を奏する。
また、請求項6の発明によれば、請求項5記載の発明において、受信された応答データを記憶装置に記憶するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集からデータの記憶保持までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器が得られるという効果を奏する。
また、請求項7の発明によれば、請求項6記載の発明において、受信された応答データを用いて前回の記憶内容を更新するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から情報更新までの一連の動作を実行することになり、ネットワーク上で常に最新の情報を準備でき、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器が得られるという効果を奏する。
また、請求項8の発明によれば、請求項6又は7記載の発明において、すでに記憶している応答データをネットワークからの要求に応じて応答送信するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集からデータ送信までの一連の動作を実行することになり、ネットワーク上にいつでも情報を提供でき、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器が得られるという効果を奏する。
また、請求項9の発明によれば、請求項5記載の発明において、受信された応答データに基づいて機器固有の動作を実行するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から機器固有の動作までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器が得られるという効果を奏する。
また、請求項10の発明によれば、請求項5記載の発明において、受信された応答データをデータ収集の依頼元に通知するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から発信元への通知までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器が得られるという効果を奏する。
また、請求項11の発明によれば、請求項1〜10のいずれかに一つに記載の発明において、プリンタ装置、複写装置、ファクシミリ装置、スキャナ装置等の周辺機器を電子機器に適用することで、自機器固有の動作しか実行できない周辺機器の動作能力が向上し、その分他の端末への負荷を軽減することが可能なネットワーク通信に適用される電子機器が得られるという効果を奏する。
また、請求項12の発明によれば、ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じた応答データを受信する工程にしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータを受け取ることになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項13の発明によれば、ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じた応答データを受信し、その応答データを用いて自機器固有の動作を実行する工程にしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じて受け取ったデータを用いて機器固有の動作を果たすことになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項14の発明によれば、ネットワークに対して予め用意された命令に従ってデータ要求を送信し、そのデータ要求に応じた応答データを受信し、その応答データを用いて受信毎に記憶内容を更新を行う工程にしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じて自機器固有の動作に変化を与えたり、保持するデータを更新することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項15の発明によれば、自機器の内部データ、自機器固有の動作により取得されたデータなどを記憶し、その記憶しているデータを予め決められたタイミングでネットワークに対して送信する工程にしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてネットワーク側に自機器の内部データ、自機器固有の動作により取得されたデータなどを供給することになり、これによって、ネットワーク上の他の端末からいちいち送信要求を受けずに済むことから、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項16の発明によれば、ネットワークから受け付けたデータ収集命令に従ってネットワークに対してデータ要求を送信し、ネットワークから応答された応答データに基づき予め決められた動作を実行する工程にしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から予め決められた動作までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項17の発明によれば、請求項16記載の発明において、受信された応答データを記憶装置に記憶する工程を含めたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集からデータの記憶保持までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項18の発明によれば、請求項17記載の発明において、受信された応答データを用いて前回の記憶内容を更新する工程を含めたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から情報更新までの一連の動作を実行することになり、ネットワーク上で常に最新の情報を準備でき、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項19の発明によれば、請求項17又は18記載の発明において、すでに記憶している応答データをネットワークからの要求に応じて応答送信する工程を含めたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集からデータ送信までの一連の動作を実行することになり、ネットワーク上にいつでも情報を提供でき、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項20の発明によれば、請求項16記載の発明において、受信された応答データに基づいて機器固有の動作を実行する工程を含めたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から機器固有の動作までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項21の発明によれば、請求項16記載の発明において、受信された応答データをデータ収集の依頼元に通知する工程を含めたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集から発信元への通知までの一連の動作を実行することになり、これによって、ネットワークの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能なネットワーク通信に適用される電子機器のネットワーク通信方法が得られるという効果を奏する。
また、請求項22の発明に係る記録媒体は、前記請求項12〜21のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、請求項12〜21の動作をコンピュータによって実現することが可能である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施の形態では、TCP/IPプロトコルを使用するネットワークに接続され、機器固有の動作を実行する電子機器、すなわちネットワークの周辺機器を例に挙げて説明する。
(実施の形態1)
図1はこの発明の実施の形態1による周辺機器を適用したネットワーク通信システムを示すブロック図である。ネットワーク通信システムは、図1に示したように、TCP/IP通信ネットワーク(以下にネットワークと称する)NETに、周辺機器1、端末装置2、サーバー装置3などを接続させた構成である。実際には、周辺機器、端末装置、サーバー装置はいずれも複数接続されているが、説明の簡略化のため、いずれの装置も代表のみ示されている。
周辺機器1は、ネットワークNETに伝送路LN1で接続されたプリンタ装置、複写装置、ファクシミリ装置などの電子機器であり、自機器固有の動作として印刷機能を具備している。すなわち、この周辺機器1は、印刷部12を有しており、この印刷部12を制御して印刷機能を実現する。
また、この周辺機器1は、代表的な構成として、クライアント制御部11を有しており、このクライアント制御部11により機器固有の印刷機能の他にネットワークNET上でのクライアント機能を実現する。ここでは、説明の簡略化のため、公知のサーバー制御部の図示及びその詳細な説明を省略しており、通常、周辺機器1内の図示せぬサーバ制御部が端末装置2との交信を受け持つが、説明の簡略化のため、以下にクライアント制御部11でその交信が行われるものとし説明する。
このクライアント制御部11は、ネットワークNETから要求される動作命令(例えば印刷命令)を図示せぬサーバー制御部で受け付け、そのサーバー制御部を介しての指示に従って目的のサーバー装置(例えば、サーバー装置3)をアクセスし、そのサーバー装置から所要のデータを受信するための制御や、そのデータ受信動作に自機器固有の印刷機能を連動させ、受信データに基づいて印刷出力するための制御などを司る。
端末装置2は、ネットワークNETに伝送路LN2で接続されたパーソナルコンピュータ等の電子機器であり、予め用意されたブラウザ機能(WWW(World Wide Web)ブラウザを例に挙げる)を用いてネットワークNET(インターネットとなる)上に分散する広域のデータベース資源(WWWサーバー上のアクセス情報のひとつであるURL(Uniform Resource Locator)で特定されるHTML(Hypertext Markup Language)などの言語によるデータをブラウズする。
この端末装置2は、代表的な構成として、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)クライアント機能を含むブラウザ機能を実現するためのブラウザ制御部21とキーやディスプレイを具備した操作部22とを有している。ブラウザ制御部21は、操作部22の操作に従ってブラウザ機能を働かせ、周辺機器1に対してデータベース資源の収集と印刷とを実現する。
この端末装置2においては、周辺機器1に対する通常の印刷命令の他に、ブラウザ機能(又はHTTPクライアント機能)により、周辺機器1に対してネットワークNET上のデータベース資源を収集させ、その収集したデータベース資源(HTMLファイルなど)を印刷する動作命令を発することができる。この場合、端末装置2は、周辺機器1に対して動作命令としてアクセス情報(例えば、URL)を渡すだけでよい。
サーバー装置3は、ネットワークNETに伝送路LN3で接続され、データベース資源を蓄積している電子機器である。このサーバー装置3は、予め用意されたサーバー機能(例えば、WWWサーバー)を用いてネットワークNETから要求されるデータベース資源を供給する。
サーバー装置3は、代表的な構成として、サーバー機能を実現するためのサーバー制御部31とデータベース資源を蓄積しているデータベース32とを有している。サーバー制御部31は、ネットワークNETからの要求に従ってサーバー機能を働かせ、データベース32に対するデータベース資源の検索とその応答に応じて抽出されるデータベース資源の応答送信とを実行する。
このサーバー装置3は、周辺機器1からデータ要求を受け付ける場合もあるが、通常のクライアント機能に従ってデータ要求を受け付ける場合の処理と同様に対処すればよい。すなわち、この実施の形態1によるネットワーク通信システムでは、サーバー装置3は、公知のサーバー機能を具備しているだけでよい。
次に、周辺機器1について詳述する。図2はこの発明の実施の形態1による周辺機器の内部構成を示すブロック図である。周辺機器1は、図2に示したように、クライアント制御部11、印刷部12、命令受け付け部13、データ要求送信部14、応答データ受信部15、データ記憶部16、動作実行部17、インタフェースI/F18などを備えている。
クライアント制御部11は、クライアント機能を果たすためのクライアント用プログラムを格納したプログラムメモリ11aを有しており、そのクライアント用プログラムに従ってネットワークNETとの交信を通じてデータ収集と印刷とを制御する。なお、印刷制御では、後述の動作実行部17との交信を通じて印刷部12が動作制御される。
印刷部12は、動作実行部17に接続され、その動作実行部17の制御に従って印刷処理を実行する。命令受け付け部13は、インタフェースI/F18とクライアント制御部11とに接続され、インタフェースI/F18を介してネットワークNET(この実施の形態1では端末装置2となる)から要求される動作命令を受け付けてクライアント制御部11に送出する。この場合の動作命令は、周辺機器1自らクライアントとなってデータ収集と印刷との一連の動作を実行する命令を指している。
データ要求送信部14は、インタフェースI/F18とクライアント制御部11とに接続され、クライアント制御部11からのデータ収集要求に応じてインタフェースI/F18を介してネットワークNET(この実施の形態ではサーバー装置3となる)にデータ要求を送信する。
応答データ受信部15は、インタフェースI/F18とクライアント制御部11とに接続され、インタフェースI/F18を介してネットワークNET(この実施の形態1ではサーバー装置3となる)から応答される応答データを受信してクライアント制御部11に送出する。
データ記憶部16は、後述の動作実行部17の制御に従って印刷対象となるデータを記憶するディスクなどの記憶装置である。具体的には、データ記憶部16に記憶されるものは、サーバー装置3からの応答データ(例えばHTMLファイル)などである。
動作実行部17は、機機器固有の印刷動作を果たすための動作プログラムを格納したプログラムメモリ17aを有しており、その動作プログラムに従ってクライアント制御部11との交信を通じて印刷動作を制御する。
なお、サーバー装置3から受信された応答データは、印刷手順、印刷部12のウェイト状態等に対応して、データ記憶部16に一時記憶するようにしてもよい。この場合には、動作実行部17自身が、データ記憶部16への応答データの格納動作を受け持ち、印刷部12による印刷動作が可能になったところでデータ記憶部16から印刷対象となっているデータを読み出し、これを印刷部12に渡して印刷制御する。
次に、端末装置2と周辺機器1間で交信するデータフォーマットについて説明する。図3は実施の形態1による動作命令のフォーマットを示す図である。動作命令情報INFのフォーマットは、図3に示したように、HTTPに基づく印刷命令PRNT、この印刷命令PRNTを与える周辺機器のロケーターとなるクライアント情報CURL、所要のサーバー装置に対してHTMLファイルのロケーターとなるサーバー情報SURL、及び、印刷命令を要求する発信元端末をネットワークNET上で特定するための端末情報TRMより構成される。
次に、周辺機器1におけるデータ記憶方法について説明する。図4は実施の形態1によるデータ記憶部16の記憶内容の一例を示す図である。データ記憶部16は、サーバー情報SURLに対応させて端末情報TRM、印刷状況(済み、又は未)、及び応答データRESを記憶している。
このデータ記憶部16では、サーバー情報が"SURL1"、端末情報が"TRM1"、応答データが"RES1"の印刷状況は"済"であり、すでに印刷までの工程が完了したことを示している。また、サーバー情報が"SURL2"、端末情報が"TRM2"の場合には、まだ応答データRESが着信されておらず、このため、印刷状況は"未"となる。この印刷状況"未"は、現在、印刷までの工程が未完了であることを示している。
次に、端末装置2の動作について説明する。図5は実施の形態1の端末装置2による動作命令の送信動作の一例を説明するフローチャートであり、図6は実施の形態1による動作命令設定時の表示画面の遷移例を示す図である。なお、図5に示したフローチャートに従う処理は、ブラウザ制御部21のメモリにプログラムとして格納されている。
端末装置2において、動作命令発信の操作が開始されると、まず、動作命令を発信するための入力画面が操作部22のディスプレイに表示される(ステップS1)。この場合、図6(A)に示したように、端末装置2上では、処理は印刷モードとなり、入力項目として、クライアント情報とサーバー情報の各入力欄22a,22bが表示設定される。この実施の形態1では、印刷機能を有した電子機器は周辺機器1だけなので、クライアント情報には予め登録されている"CURL1"が入力欄22aに入力表示される。なお、クライアント情報とは、データ収集を実際に実行する装置、すなわち周辺機器1のURLを指し、サーバー情報とは、サーバー装置3に蓄積されたデータに対応するURL)を指している。
また、サーバー情報を設定するための支援として、ディスプレイには、検索リスト欄22cが表示される。この検索リスト欄22cには、HTMLファイルの内容とサーバー情報SURLとを対応付けた検索リストが表示される(ステップS2)。
このリスト表示中は、操作部22のキー操作により図示せぬカーソルによってリストをスクロールもしくはページめくりすることができる。所望のサーバー情報SURLを確定する場合には、ユーザーは操作部22を操作してそのサーバー情報SURLを選択操作すればよい。例えば、サーバー情報"SURL2"が選択された場合には、ブラウザ制御部21は、その選択操作によって"SURL2"を確認して、図6(B)に示したように、サーバー情報の入力欄22bに"SURL2"を入力表示する(ステップS3)。
このように、ステップS3によりクライアント情報"CURL1"とサーバー情報"SURL2"とが確定すると、そのクライアント情報"CURL1"とサーバー情報"SURL2"とに基づいて動作命令情報INFが作成される(ステップS4)。この動作命令情報INFとは、具体的には、図3に示した如くフォーマットをもつ送信データである。
したがって、この作成には、クライアント情報やサーバー情報の他に、予め登録されている自端末(この場合、端末情報を"TRM1"とする)を特定する端末情報"TRM1"と印刷命令"PRNT"とが用いられる。
ステップS4により動作命令情報INFの作成が完了すると、所要の周辺機器1(クライアント情報を"CURL1"とする)がアクセスされ、動作命令情報INFが送信される(ステップS5)。この発信された動作命令情報INFは、周辺機器1のクライアント制御部11に着信される。
なお、上述のステップS2〜ステップS3では、リスト表示によってサーバー情報を入力するようにしていたが、ユーザーがキー操作で直接サーバー情報を入力するようにしてもよい。
次に、周辺機器1の動作について説明する。図7は実施の形態1による周辺機器1のクライアント動作の一例を説明するフローチャートである。なお、図7に示したフローチャートに従う処理は、クライアント制御部11のプログラムメモリ11aに格納されているプログラムと、動作実行部17のプログラムメモリ17aに格納されているプログラムとにより制御される。クライアント制御部11及び動作実行部17は処理全体を制御し、個々の動作は各部で行われる。
周辺機器1では、端末装置2からのアクセスにより動作命令情報INFが受信されると、命令受け付け部13によってその命令が受け付けられる(ステップS11)。クライアント制御部11は、この受け付けられた動作命令情報INFを解析し(ステップS12)、先頭に設定される印刷命令PRNTからクライアント動作の起動命令すなわちデータ要求を解釈する(ステップS13)。もしデータ要求でない場合には、その解釈された命令に従ってその他の処理が実行される。ここでは、図3の説明に合わせて、動作命令情報INFは、動作命令として印刷命令"PRNT"、クライアント情報"CURL1"、サーバー情報"SURL2"、端末情報"TRM1"とする。
ステップS13によりデータ要求が判明すると、まず、発信先となるサーバー装置3に対してデータ要求が送信される(ステップS14)。すなわち、受信された動作命令情報INFに含まれるサーバー情報"SURL2"がサーバー装置3のサーバー制御部31に与えられる。この場合、サーバー制御部31はそのサーバー情報"SURL2"に基づいてデータベース32を検索し、そのデータベース32からの応答により所要のHTMLファイルなどを取得する。
ところが、ネットワークNETの通信状況によっては、サーバー装置3に対して一回でアクセスできるとは限らず、このように接続が失敗した場合には、一定の時間間隔で予め決められた回数までアクセス動作が再試行される。
このHTMLファイルは応答データとしてサーバー制御部31のサーバー制御により周辺機器1に応答送信される。その結果、周辺機器1では、応答データ受信部15によりその応答データが受信され、クライアント制御部11に渡される。クライアント制御部11は、受け取った応答データを即印刷可能であれば動作実行部17を通じて印刷させるが、現在印刷ウェイト中であれば一時データ記憶部16に記憶させる(ステップS15)。
そして、印刷ウェイトが解除、もしくは受信時に即印刷動作に入れる状態であった場合には、応答データに基づく印刷処理が動作実行部17の制御に従って開始される(ステップS16)。この動作実行部17の制御に従う印刷処理は、自機器固有の動作であるが、この実施の形態1により、動作実行部17がクライアント制御部11と協動してデータ収集から印刷までの一連の動作が実現されることになる。
なお、この一連の動作状況(印刷中、印刷終了など)は、一例として、図6に示した印刷モード中は継続して表示され、印刷完了後にその表示も終了するものとする。なお、この一連の動作状況については、仕様に従って表示しなくてもよく、あるいは、選択的に表示/非表示を設定できるようにしてもよい。
以上の説明では、HTML、PDF、DVI、プレインテキスト、ポストスクリプトなどの通信を行うためのHTTPの印刷動作を例に挙げているが、ファイル転送だけを行うためのFTP(File Transfer Protocol)やメール転送を行うためのSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を適用することで周辺機器1のクライアント用プログラムや動作プログラムの更新を行うことができる。
さて、動作実行部17は、HTTPやSMTPの場合には自機器固有の動作である印刷やプログラム変更を制御でき、FTPの場合でも印刷やプログラム変更を制御できる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、端末装置2(ネットワークNET)から受け付けた動作実行命令(データ収集命令)に従ってサーバー装置3(ネットワークNET)に対してデータ要求を送信し、サーバー装置3(ネットワークNET)から応答された応答データに基づき印刷動作(予め決められた動作)を実行し、これら受け付け動作、送信動作、受信動作、及び実行動作をクライアント制御部11及び動作実行部17により制御するようにしたので、周辺機器1が自らネットワークNETとの交信を通じてデータ収集から印刷動作(予め決められた動作)までの一連の動作を実行することにる。
すなわち、この実施の形態1では、周辺機器2が、クライアント制御部11を通じて自分で積極的にネットワークNETからデータを収集して自機器固有の動作を実行するので、端末装置1から周辺機器2に対して命令が渡されたときだけのデータ収集動作だけではなく、一度命令を受け付けると、以降は端末装置1とは独立してデータ収集動作を実行するものである。
これによって、TCP/IPプロトコルを使用したネットワークNETの潜在能力が十分に発揮され、ネットワークNET上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。特に、端末装置2から一旦周辺機器1に動作命令が発信されると、その命令が達成されるまで自動的に再試行されるので、ユーザは印刷結果だけを待てばよく、ネットワークNET上で起こりやすい接続失敗に伴う操作の繰り返しから開放される。
また、受信された応答データをデータ記憶部16(記憶装置)に記憶するようにしたので、周辺機器が自らネットワークとの交信を通じてデータ収集からデータの記憶保持(この場合には印刷ウェイト解除まで)までの一連の動作を実行することが可能である。また、受信された応答データに基づいて機器固有の印刷動作を実行するようにしたので、周辺機器1が自らネットワークNETとの交信を通じてデータ収集から機器固有の印刷動作までの一連の動作を実行することが可能である。
また、周辺機器1の種別として、印刷機能を有するプリンタ装置、複写装置、ファクシミリ装置に限定されず、スキャナ装置等の周辺機器を適用してもよく、これによって、自機器固有の動作しか実行できない周辺機器の動作能力が向上し、その分他の端末への負荷を軽減することが可能である。
さて、上述の実施の形態1では、直接印刷を実行するようにしていたが、端末装置2のユーザーが印刷前に一度印刷のプレビューを行うようにしてもよく、このプレビューを通じて無駄な印刷を削減することが可能である。このプレビューの実現は、前述の印刷モードの処理中に組み込めばよい。
また、周辺機器1においては、ネットワークNET上の様々な情報,告知等を外部から取得したデータを自動的に自機器固有の動作により印刷するようにしてもよい。
(実施の形態2)
さて、前述の実施の形態1は、端末装置からの要求に応じてネットワークとの交信を通じて周辺機器がデータの収集と印刷とを実行するようにしていたが、以下に説明する実施の形態2のように、周辺機器がサーバー機能を有効活用して蓄積されたデータをネットワークからの要求に応じて応答送信できるようにしてもよい。なお、印刷機能については、実施の形態1と同様のため、印刷部の図示及びその説明を省略する。
図8はこの発明の実施の形態2による周辺機器を適用したネットワーク通信システムを示すブロック図である。ネットワーク通信システムは、図8に示したように、実施の形態1と同様のネットワークNETに、周辺機器4、端末装置5、実施の形態1と同様のサーバー装置3などを接続させた構成である。実際には、周辺機器、端末装置、サーバー装置はいずれも複数接続されているが、説明の簡略化のため、いずれの装置も代表のみ示されている。
周辺機器4は、ネットワークNETに伝送路LN4で接続されたプリンタ装置、複写装置、ファクシミリ装置などの電子機器であり、自機器固有の動作として印刷機能を具備している。
また、この周辺機器4は、代表的な構成として、クライアント制御部41、データ記憶部42、及びサーバー制御部43を有している。代表的な機能として、機器固有の印刷機能の他に、クライアント制御部41によりネットワークNET上でのクライアント機能を実現したり、データ記憶部42に外部のサーバー装置(例えばサーバー装置3)より収集されたHTMLファイル、プログラムファイル、メールファイルなどのデータを記憶したり、サーバー制御部43により外部のクライアント装置(例えば端末装置5)の要求に応じてデータ記憶部42に記憶されているデータを更新もしくは送信する。
具体的には、クライアント制御部41は、ネットワークNETから要求される動作命令(印刷命令、更新命令、データ要求などを含むデータ収集を必要とする命令)に従って目的のサーバー装置(例えば、サーバー装置3)をアクセスし、そのサーバー装置から所要のデータを受信するための制御や、そのデータ受信動作に自機器固有の印刷機能、更新機能、もしくはデータ要求に応じた応答送信機能を連動させ、受信データに基づいて印刷出力、データ更新、もしくはデータ送信するための制御などを司る。
また、サーバー制御部43は、ネットワークNET(例えば端末装置5)から要求される動作命令(データ要求など)に従ってデータ記憶部42から所要のデータを検索し、その応答によって取得されたデータを応答データとしてネットワークNET(例えば端末装置5)に応答送信する制御を司る。
端末装置5は、ネットワークNETに伝送路LN5で接続されたパーソナルコンピュータ等の電子機器であり、前述の実施の形態1で説明した端末装置2の機能を具備しているとともに、クライアントとして周辺機器4をアクセスして所要のデータを更新要求もしくは周辺機器4に蓄積されているデータ要求を行う。
この端末装置5は、実施の形態1と同様に、代表的な構成として、HTTPクライアント機能を含むブラウザ機能を実現するためのブラウザ制御部51とキーやディスプレイを具備した操作部52とを有している。ブラウザ制御部51は、操作部52の操作に従ってブラウザ機能を働かせ、実施の形態1と同様に周辺機器4に対してデータベース資源の収集と印刷とを実現させたり、周辺機器4に対して端末装置5のデータ更新要求もしくはデータ要求に応じて応答データを更新、もしくは応答送信させる。
次に、周辺機器4について詳述する。図9はこの発明の実施の形態2による周辺機器の内部構成を示すブロック図である。周辺機器4は、図9に示したように、クライアント制御部41、データ記憶部42、サーバー制御部43、命令受け付け部44、送信部45、応答データ受信部46、動作実行部47、インタフェースI/F48などを備えている。なお、図示せぬが、前述の周辺機器1と同様に印刷部12を具備しているものとする。
クライアント制御部41は、クライアント機能を果たすためのクライアント用プログラムを格納したプログラムメモリ41aを有しており、そのクライアント用プログラムに従ってネットワークNETとの交信を通じてデータ収集と印刷もしくは更新とを制御する。なお、印刷制御では、後述の動作実行部47との交信を通じて印刷部12が動作制御される。
サーバー制御部43は、サーバー機能を果たすためのサーバー用プログラムを格納したプログラムメモリ43aを有しており、そのサーバー用プログラムに従ってネットワークNETとの交信を通じてデータ送信を制御する。このデータ送信では、データ記憶部42がデータベースとなって動作実行部47によりデータ検索される。このサーバー制御部43と上述のクライアント制御部41とは交信可能に接続されており、サーバー制御部43がデータ要求に応じて応答送信の制御を行う際に、所要のデータファイルが存在せず外部のサーバー装置にデータ要求が必要な場合にはクライアント制御部41に対してデータ要求の協力を要請し、また、定期通知と更新とのセット要求に対してもクライアント制御部41に対してデータ要求の協力を要請する。
命令受け付け部44は、インタフェースI/F48、クライアント制御部41、及びサーバー制御部43に接続され、インタフェースI/F48を介してネットワークNET(この実施の形態2では端末装置5となる)から要求される動作命令(データ収集と印刷、データ収集と更新、もしくはデータ収集とデータ送信)を受け付けてクライアント制御部41に送出する。この場合の動作命令は、周辺機器4自らクライアントとなってデータ収集と印刷、データ収集と更新、もしくはデータ収集とデータ送信の一連の動作を実行する命令を指している。
送信部45は、インタフェースI/F48、クライアント制御部41、及びサーバー制御部43に接続され、クライアント制御部41からのデータ収集要求に応じてインタフェースI/F48を介してネットワークNET(この実施の形態2ではサーバー装置3となる)にデータ要求を送信したり、サーバー制御部43からのデータ要求に応じてインタフェースI/F48を介してネットワークNET(この実施の形態2では端末装置5となる)に応答データを送信する。
応答データ受信部46は、インタフェースI/F48とクライアント制御部41とに接続され、インタフェースI/F48を介してネットワークNET(この実施の形態2ではサーバー装置3となる)から応答される応答データを受信してクライアント制御部41に送出する。
データ記憶部42は、後述の動作実行部47の制御に従って印刷対象、更新対象、もしくは送信対象となるデータを一括して記憶管理するディスクなどの記憶装置である。具体的には、データ記憶部42に記憶されるものは、サーバー装置3からの応答データ(例えばHTMLファイル)などである。
動作実行部47は、機機器固有の印刷動作を果たすための動作プログラム、データ記憶部42のデータ更新、データ送信のためのデータ記憶部42からのデータ読み出し動作を果たすための動作プログラムを格納したプログラムメモリ47aを有しており、その動作プログラムに従ってクライアント制御部41との交信を通じて印刷動作、更新動作、もしくは送信動作を制御する。
次に、端末装置5と周辺機器4間で交信するデータフォーマットについて説明する。図10は実施の形態2による動作命令のフォーマットを示す図である。動作命令情報のフォーマットは複数種あり、前述の印刷命令の他に、更新命令を表す動作命令情報INFA(図10(A)参照)とデータ要求を表す動作命令情報INFB(図10(B)参照)とが含まれる。
まず、動作命令情報INFAは、図10(A)に示したように、更新命令UPDT、この更新命令UPDTを与える周辺機器のロケーターとなるクライアント情報CURL、所要のサーバー装置に対してHTMLファイルのロケーターとなるサーバー情報SURL、更新命令UPDTを要求する発信元端末をネットワークNET上で特定するための端末情報TRM、及び、データ記憶部42のデータ管理のためのデータ管理情報MNGより構成される。この更新命令では、データ管理情報MNGは、説明の単純化のために、更新要否だけとするが、更新タイミングを任意に規定するものであってもよい。
また、動作命令情報INFBは、図10(B)に示したように、データ要求RQST、このデータ要求RQSTを与える周辺機器のロケーターとなるサーバー情報SURLA、所要のサーバー装置に対してHTMLファイルのロケーターとなるサーバー情報SURLB、及び、データ要求RQSTを要求する発信元端末をネットワークNET上で特定するための端末情報TRM、及び、データ記憶部42のデータ管理のためのデータ管理情報MNGより構成される。このデータ要求では、データ管理情報MNGは、説明の単純化のため、定期通知タイミングを一つ規定するだけとするが、その定期通知タイミングを任意に複数規定するものであってもよい。
このように、周辺機器4においては、端末装置5より更新要求がある場合には、動作命令情報INFAによりサーバー制御部43を介してクライアント機能(クライアント制御部41)がアクセスされ、一方、端末装置5よりデータ要求がある場合には、動作命令情報INFBによりサーバー機能(サーバー制御部43)を介してクライアント制御部41がアクセスされる。
次に、周辺機器4におけるデータ記憶方法について説明する。図11は実施の形態2によるデータ記憶部42の記憶内容の一例を示す図である。データ記憶部42は、サーバー情報SURLに対応させて自機器のクライアント情報CURL、端末情報TRM(ユーザー認証機能を入れる場合にはユーザーデータを含む)、データ管理情報である更新要否(要、又は否)データ管理情報である定期通知(要(時間)、又は否)、及び応答データRESを記憶している。なお、実施の形態1で説明した印刷状況(済み、又は未)の説明は省略する。
このデータ記憶部42では、サーバー情報が"SURL1"、端末情報が"TRM1"、応答データが"RES1"の更新要否は"要"なので、一定の時間間隔(その他に、曜日間隔などでもよい)で最新のデータを取得することを示している。この更新要否は、前述の動作命令情報INFAによって定義することができる。さらに、ここでは、定期通知が"要"となり、その時間は"10:00AM"となっているので、毎日朝10時にサーバー機能を用いて端末装置5に最新データを送信(応答送信)することを示している。この定期通知は、前述の動作命令情報INFBによって規定することができる。また、サーバー情報が"SURL2"、端末情報が"TRM2"の更新要否は"否"であり、かつ、定期通知は"否"なので、即端末装置5のデータ要求に応答することを示している。
次に、端末装置5の動作について説明する。図12は実施の形態2の端末装置5による動作命令の送信動作の一例を説明するフローチャートであり、図13は実施の形態2による動作命令設定時の表示画面の遷移例を示す図である。なお、図12に示したフローチャートに従う処理は、ブラウザ制御部51のメモリにプログラムとして格納されている。ここでは、印刷命令の説明を省略する。
端末装置5において、動作命令発信の操作が開始されると、まず、動作命令を発信するための入力画面が操作部52のディスプレイに表示される(ステップS21)。この場合、図13(A)に示したように、端末装置5上では、処理はデータ収集モードとなり、入力項目として、クライアント情報とサーバー情報の各入力欄52a,52bが表示設定される。この実施の形態2では、データ収集機能(更新機能、応答送信機能)を有した電子機器は周辺機器4だけなので、クライアント情報には予め登録されている"CURL1"が入力欄52aに入力表示される。
また、サーバー情報を設定するための支援として、ディスプレイには、検索リスト欄52cが表示される。この検索リスト欄52cには、HTMLファイルの内容とサーバー情報SURLとを対応付けた検索リストが表示される(ステップS22)。
このリスト表示中は、操作部52のキー操作により図示せぬカーソルによってリストをスクロールもしくはページめくりすることができる。所望のサーバー情報SURLを確定する場合には、ユーザーは操作部52を操作してそのサーバー情報SURLを選択操作すればよい。例えば、サーバー情報"SURL1"が選択された場合には、ブラウザ制御部51は、その選択操作によって"SURL1"を確認して、図13(B)に示したように、サーバー情報の入力欄52bに"SURL1"を入力表示する(ステップS23)。
このように、ステップS23によりクライアント情報"CURL1"とサーバー情報"SURL2"とが確定すると、さらにデータ管理情報の設定が行われる(ステップS24)。すなわち、ステップS23によりサーバー情報の入力が完了すると、図13(B)に示した如く、サーバー情報の欄の下にでた管理情報の入力欄52dが表示される。具体的には、この入力欄52dには、更新命令とデータ要求とを確定するために、更新命令については、更新の"要"または"否"の選択肢、データ要求については、定期通知の"要"または"否"の選択肢が表示される。
この表示の後、更新については"要"、定期通知について"要"が選択操作されると、図13(C)に示した如く、データ管理情報として、1.更新要、2.定期通知要がそれぞれ確定表示される。なお、定期通知要の場合には、定期通知タイミングを規定する時間も合わせて入力される。この例では、"10:00AM"となっている。
このように、入力欄がすべて埋まると、クライアント情報"CURL1"、サーバー情報"SURL1"、及びデータ管理情報に基づいて動作命令情報が作成される(ステップS25)。この場合には、クライアント機能(クライアント制御部41)に対する動作命令情報INFA(図10(A)参照)とサーバー機能(サーバー制御部43)に対する動作命令情報INFBとが作成される(図10(B)参照)。動作命令情報INFAには、更新命令UPDTが設定され、動作命令情報INFBには、データ要求RQSTが設定される。
ステップS25により動作命令情報の作成が完了すると、所要の周辺機器4(クライアント情報を"CURL1"とする)がアクセスされ、動作命令情報が送信される(ステップS26)。この発信された動作命令情報は、周辺機器4のクライアント制御部41に着信される。
次に、周辺機器4の動作について説明する。図14及び図15は実施の形態2による周辺機器4のクライアント動作例を説明するフローチャートであり、図14は端末装置5からのアクセス時に動作を示し、図15は端末装置5からの非アクセス時の動作を示す。なお、図14及び図15に示したフローチャートに従う処理は、クライアント制御部41のプログラムメモリ41aに格納されているプログラム、サーバー制御部43のプログラムメモリ43aに格納されているプログラム、及び動作実行部47のプログラムメモリ47aに格納されているプログラムにより制御される。なお、個々の動作は各部で行われる。
周辺機器4では、端末装置5からのアクセスにより動作命令情報が受信されると、命令受け付け部44によってその命令が受け付けられる(ステップS31)。、サーバー制御部43は、命令受け付け部44は、この受け付けられた動作命令情報を解析し、先頭に設定される動作命令が"UPDT"の場合には動作命令情報INFAをクライアント制御部41に送出する。一方、命令受け付け部44は、先頭に設定される動作命令が"RQST"の場合には動作命令情報INFBをサーバー制御部43に送出する。なお、RQST、UPDTに拘わらずブラウザからの要求は、サーバー制御部43を介すものとする。
クライアント制御部41はクライアント動作の起動命令すなわち更新要求を解釈し、サーバー制御部43はサーバー動作の起動命令すなわちデータ要求を解釈する(ステップS32)。もしいずれのデータ収集要求でない場合には、その解釈された命令に従ってその他の処理が実行される(ステップS33)。ここでは、図11に合わせて、動作命令情報INFAは、動作命令として更新命令"UPDT"、クライアント情報"CURL1"、サーバー情報"SURL1"、端末情報"TRM1"、更新要否"要"、定期通知"要(10:00AM)"とする。
ステップS33によりデータ収集要求が判明すると、処理はステップS34に移行し、単なるデータ要求だけであれば、データ記憶部42から所要のファイルを検索する(ステップS34)。その結果、その中に所要のファイルが存在していれば(ステップS35)、そのファイルを応答データとして端末装置36へ応答送信する(ステップS36)。すなわち、図11に示したように、応答データRES1が存在していれば、その応答データRES1が応答送信される。
一方。所要のファイルが存在していなければ(ステップS35)、処理はステップS37に移行し、データ要求先のサーバー装置3に対してサーバー情報SURL1を用いたデータ要求を送信する。その後、サーバー装置3より応答があり、応答データが受信されると、データ記憶部42に動作命令情報INF要の領域を図11のように設け、そこに応答データRES1を格納する。このとき、更新要否"要"、定期通知"要(10:00AM)"などの情報も格納される(ステップS38)。
この動作命令情報INFAの場合には、定期通知が毎日朝10時となっていることから、この場合のデータ送信はその時刻に実施されることになる。したがって、続くステップS39において、即座に応答する必要はないと判断され、処理は終了する。一方、図11に示した如く、応答データRES2の場合には、定期通知の指定がないことから、処理はステップS36に移行して、即座に応答データとして応答送信する。
なお、この一連の動作状況は、図13に示したデータ収集モード中は継続して表示され、印刷完了後にその表示も終了するものとする。
次に、データ管理動作について説明する。図15は実施の形態2によるデータ管理動作を説明するフローチャートである。図15に示したフローに従う処理は、動作実行部47のプログラムメモリ47aに格納されたプログラムに従って制御される。ここでも、図11に例示した更新要否"要"、定期通知"要(10:00AM)"をもつファイルを例に挙げる。
データ管理動作では、まず、時刻の計時に従って常時時刻が判断され(ステップS41)、その時刻に更新すべき対象ファイルの存在がデータ記憶部42の検索によって判断される(ステップS42)。そして、ステップS43において、更新対象が存在すると判断された場合には、処理はステップS44に移行し、その更新対象ファイルに対応するサーバー情報すなわちSURL1にアクセスしてデータ要求を送信する。この更新対象には、データ記憶部42に登録された動作命令情報INFAのファイルが該当する。なお、更新対象のファイルが存在しなければ、処理はステップS46へ移行する。
その後、サーバー装置3より応答データが受信されると、その応答データは最新のファイルとしてデータ記憶部42上で更新登録される(ステップS45)。続くステップS46において、今度は、上述のステップS41で判断された時刻が定期通知となっているファイルの検索がデータ記憶部42上で行われる。
もし、現時刻が朝10時であれば、定期通知対象となるファイルすなわち応答データRES1は、データ記憶部42から読み出され、前回更新後の最新情報として端末情報TRM1をもつ端末装置5へ応答送信される(ステップS48)。なお、定期通知対象のファイルが存在しなければ、処理はそのまま終了する。
さて、更新によりメリットが得られるコンテンツとしては、商品に対するユーザーへの通知内容、最新マニュアル情報、内部データベース情報、アプリケーションプログラムなどのソフトウェア、ニュース、天気予報、株価情報などがある。特に、内部データベース情報の利用については、デジタルカメラへの適用が考えられる。具体的には、実際に撮影した画像に合成すべきサンプルをデータベースとして保有しておき、必要に応じてそのサンプルを更新するという利用形態である。これにより、サンプルのマンネリ化を回避することができる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、実施の形態1の効果に加え、受信された応答データを用いて前回の記憶内容を更新するようにしたので、周辺機器4が自らネットワークNETとの交信を通じてデータ収集から情報更新までの一連の動作を実行することになり、ネットワークNET上で常に最新の情報を準備できる。これによって、ネットワークNETの潜在能力が十分に発揮され、ネットワーク上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
なお、データ更新に関しては、ネットワークNET上のどこからどのようなタイミングでデータ収集して更新するのか、事前にプログラムとして組み込んでおけばよく、この場合には、外部、すなわち端末装置5の介入無しに更新動作が実行されることになる。
また、すでに記憶している応答データをネットワークNETからのデータ要求に応じて応答送信するようにしたので、周辺機器4が自らネットワークNETとの交信を通じてデータ収集からデータ送信までの一連の動作を実行することになり、ネットワークNET上にいつでも情報を提供できる。
また、受信された応答データをデータ収集の依頼元に通知するようにしたので、周辺機器1が自らネットワークNETとの交信を通じてデータ収集から発信元への通知までの一連の動作を実行することにる。
(実施の形態3)
さて、前述の実施の形態1及び2は、周辺機器に対して外部(例えば端末装置)から動作命令を与えることで周辺機器がクライアントとして動作するようにしていたが、以下に説明する実施の形態3のように、周辺機器自身が自機器内よりデータを収集してサーバー装置にそのデータを供給するようにしてもよい。
図16はこの発明の実施の形態3による周辺機器を適用したネットワーク通信システムを示すブロック図である。ネットワーク通信システムは、図16に示したように、前述した実施の形態1と同様のネットワークNETに、周辺機器6、サーバー装置7などを接続させた構成である。実際には、周辺機器、端末装置、サーバー装置などがいずれも複数接続されているが、説明の簡略化のため、周辺装置とサーバー装置の各代表のみ示されている。
周辺機器6は、ネットワークNETに伝送路LN6で接続された監視カメラであり、自機器固有の動作として監視撮像機能を具備している。すなわち、この周辺機器6は、データ収集部63を有しており、このデータ収集部63を制御して監視撮像機能を実現する。
また、この周辺機器6は、代表的な構成として、クライアント制御部61を有しており、このクライアント制御部61により機器固有の監視撮像機能の他にネットワークNET上でのクライアント機能を実現する。具体的には、このクライアント制御部61は、自機器の監視撮像機能(データ収集部63)に基づきデータ収集したファイルを通知する目的でに予め設定されたサーバー装置(例えば、サーバー装置7)をアクセスする制御を行う。
サーバー装置7は、ネットワークNETに伝送路LN7で接続され、データベース資源を蓄積している電子機器である。このサーバー装置7は、予め用意されたサーバー機能(例えば、WWWサーバー)を用いてネットワークNETから要求されるデータベース資源を供給する。
サーバー装置7は、代表的な構成として、サーバー機能を実現するためのサーバー制御部71とデータベース資源を蓄積しているデータベース72とを有している。サーバー制御部71は、ネットワークNETからの要求に従ってサーバー機能を働かせるとともに、データベース72に登録すべきデータベース資源について外部のクライアント装置(周辺機器6など)から供給を受ける。
次に、周辺機器6について詳述する。図17はこの発明の実施の形態3による周辺機器の内部構成を示すブロック図である。周辺機器6は、図17に示したように、クライアント制御部61、データ記憶部62、データ収集部63、動作実行部64、データ送信部65、インタフェースI/F66などを備えている。
クライアント制御部61は、クライアント機能を果たすためのクライアント用プログラムを格納したプログラムメモリ61aを有しており、そのクライアント用プログラムに従ってネットワークNETとの交信を通じてデータ収集と通知とを制御する。これら制御では、後述の動作実行部64との交信を通じてデータ収集部63が動作制御される。
データ記憶部62は、後述の動作実行部64の制御に従ってデータ収集後に送信対象となるデータを記憶するディスクなどの記憶装置である。具体的には、データ記憶部62に記憶されるものは、サーバー装置7への送信データ(例えば監視撮影イメージを含むHTMLファイル)などである。
データ収集部63は、動作実行部64に接続され、その動作実行部64の制御に従ってデータ収集処理を実行する。すなわち、このデータ収集部63は、監視撮影機能によって静止画像を入力してデジタル化する撮像部63Aと、機能診断もしくは消耗検知の対象となるエラー情報やログ情報を検出する内部データ収集部63Bとを有している。
動作実行部64は、機器固有の監視撮影を含むデータ収集及びデータ記憶動作を果たすための動作プログラムを格納したプログラムメモリ64aを有している。この動作実行部64は、動作プログラムに従ってクライアント制御部61にデータ送信のためのデータを供給する動作も実行する。
データ送信部65は、インタフェースI/F66とクライアント制御部61とに接続され、クライアント制御部61からのデータ送信要求に応じてインタフェースI/F18を介してネットワークNET(この実施の形態ではサーバー装置7となる)に送信データを通知する。
次に、周辺機器6とサーバー装置7間で交信するデータフォーマットについて説明する。図18は実施の形態3による送信データのフォーマットを示す図である。送信データは動作実行部64によりデータ収集されたデータによって構成される。そのフォーマットは、図18に示したように、収集対象の種別を示すデータ種別CLSS、この送信データを通知する所要のサーバー装置に対して例えばHTMLファイルのロケーターとなるサーバー情報SURL、及び、収集データ本体DTより構成される。
次に、周辺機器6におけるデータ記憶方法について説明する。図19は実施の形態3によるデータ記憶部62の記憶内容の一例を示す図である。データ記憶部62は、データ種別に対応させてサーバー情報、定期通知(時間)情報、及び、収集データを記憶している。
このデータ記憶部62では、撮像部63Aの種別、収集データはそれぞれ"CMR"、"CMDT"で表され、内部データ収集部63Bの種別、収集データはそれぞれ"DTC"、"DTDT"で表される。
このデータ記憶部62において、一例であるが、データ種別が"CMR"の場合には、サーバー装置は"SURL1"、定期通知情報は"毎時間"、収集データは"CMDT"となっている。なお、定期通知情報は図示せぬ操作パネルによって設定され、その内容は所要のサーバー装置への通知タイミングを表している。また、データ種別が"DTC"の場合には、サーバー装置は"SURL1"、定期通知情報は"3時間毎"、収集データは"DTDT"となっている。
次に、周辺機器6の動作について説明する。図20は実施の形態3の周辺機器6の送信動作の一例を説明するフローチャートである。なお、図20に示したフローチャートに従う処理は、クライアント制御部61のプログラムメモリ61aに格納されたクライアント用プログラム及び動作実行部64のプログラムメモリ64aに格納された動作プログラムにより制御される。
なお、予め定期通知情報の設定やデータ収集タイミングの設定は済まされているものとして以下に説明を行う。ただし、説明上の簡略化を図る意味で、撮像部63Aの監視撮影動作及び内部データ収集部63Bのデータ収集動作はいずれも定期通知タイミングに合わせて通知前に動作を毎回実行するものとする。すなわち、データ収集動作と定期通知タイミングとは、連動する動作関係をもつ。
具体的には、まず、現時刻が判断され(ステップS51)、その時刻がデータ記憶部62に記憶されている定期通知タイミングに該当するか否かの判断が行われる(ステップS52)。その際、データ収集操作が必要なユニット(撮像部63A、内部データ収集部63Bのいずれか一方、もしくはその両方)の各定期通知情報が参照される。
もし現時刻が定期通知タイミングであった場合には、処理はステップS53に移行し、データ収集対象となるユニットを動作させる。この動作によって、データ収集が実施され、その収集されたデータはデータ記憶部62に格納される。すなわち、データ収集対象が撮像部63Aであれば、収集されたデータは監視データのため"CMDT"となり、一方、データ収集対象が内部データ収集部63Bであれば、収集されたデータは内部データのため"DTDT"となって、データ記憶部62上ででた更新が行われる(ステップS54)。
この後、所要のサーバー装置7に対してステップS53でデータ収集されたデータが、前述の図18に示したフォーマットで送信される(ステップS55)。その際、サーバー装置7は、サーバー情報SURL1に基づいてデータベース72へ受信データを格納する。
以上説明したように、実施の形態3によれば、自機器の内部データ、自機器固有の動作により取得されたデータなど収集して記憶し、その記憶しているデータを予め決められたタイミングでネットワークNETに対して送信し、これら記憶動作及び送信動作を統括的に制御するようにしたので、周辺機器6が自らネットワークNETとの交信を通じてネットワークNET側に自機器内のファイルやデータを供給することになる。これによって、ネットワークNET上の他の端末からいちいち送信要求を受けずに済むことから、ネットワークNETの潜在能力が十分に発揮され、ネットワークNET上の人為的な依存度を必要最小限に抑えることが可能である。
なお、この実施の形態3による周辺機器6は、監視カメラの他に、スキャナ装置、ファクシミリ装置、デジタルカメラなどの画像入力可能な電子機器へ応用することができる。この種の画像入力可能な電子機器の中は、色調整(色補正)などのメンテナンスサービスが必要なものもあり、上述の実施の形態3によれば、機能診断用の画像入力データを自ら画像入力して自動的にメンテナンス会社(サーバー装置)へ通知することができる。これにより、サービスエンジニアがわざわざ現地に出向かなくても、通信(例えばファクシミリ送信)によってメンテナンス会社から故障診断などのサポートサービスを受けることが可能である。
また、この実施の形態3による周辺機器6は、画像入力可能な電子機器に加えてプリンタ装置などの画像出力可能な電子機器でもよく、この場合には、実施の形態3の技術をエラー情報、ログ情報(消耗品の交換時期など)の通知として利用することができる。