JP2005339424A - 信号伝送装置 - Google Patents

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永志樹 小川
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Abstract

【課題】 無線手段を用いて装置コスト、装置内電力消費を最小限とすること。
【解決手段】 複数のフィールド機器を接続し、前記フィールド機器からの信号を遠隔に設置されるホスト・コンピュータ・システムへ送信する信号伝送装置において、複数の前記フィールド機器に対応してその信号を入力する入力端子と、選択された前記信号を無線通信プロトコルに従った通信フレームを生成する信号処理部と、前記通信フレームを前記ホスト・コンピュータへ無線送信する無線送受信インターフェイスとを備えたことを特徴とする信号伝送装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、工業用の各種プロセス、工場の生産ライン、各種実験設備等に設置される有線方式のセンサ、各種のフィールド機器からの信号を収集し、遠隔に設置されたホスト・システムに伝送する信号伝送装置に関するものである。
工業用の各種プロセス、工場の生産ライン、各種実験設備等に設置される有線方式のセンサ、フィールド機器からのデータを収集し、遠隔に設置されたホスト・システムに伝送する信号伝送装置に関連する先行技術文献として、次のようなものが挙げられる。
特表2003−533809号公報
図9は、このような従来の信号伝送装置の一例を端的に表わす構成ブロック図である。
図9において、この信号伝送装置Sは、入出力チャネルCH1,CH2、メモリm、コントローラC、電力モジュールP、通信器Dから構成される。
チャネルCH1と、チャネルCH2とは、同じ構成を持ち、チャネルCH1を用いてその構成を説明する。
チャネルCH1にあって、センサS11,S12,S13,S14は、現場に設置され、例えば、プロセス流体に関連する、温度、圧力、流量等を検出する機器である。以後、フィールド機器も含め、センサと総称する。
そして、これらのセンサからの出力は、マルチプレクサM11によって一つ選択され、A/D変換器AD11によってアナログ・ディジタル変換される。
その後、A/D変換された信号は、アイソレータI11で絶縁されてコントローラCに入力する。コントローラCは、メモリmに格納されるプログラムによって動作し、受信した信号に各種演算を施し、その出力信号を通信器Dを介して通信線Lに送信する。
通信線Lは、例えば、2線式伝送線であり、遠隔地に設置されたホスト・コンピュータ・システム等より構成される制御装置、調節装置等(図示せず)に接続する。制御装置、調節装置等は、通信線Lから受信した信号に制御演算を行なう装置である。
このような構成により、センサS11,S12,S13,S14に入力されたセンサ信号はマルチプレクサM11によりいずれか選択され、AD変換器AD11にてアナログ・ディジタル変換されてアイソレータI11より絶縁されてからコントローラCに入力される。コントローラCは、データ変換等を行なってから通信器Dより通信信号を通信線Lに送信する。このようにして、この信号伝送装置Sは動作する。
尚、電力モジュールPは、チャネルCH1,CH2、メモリm、コントローラC、通信器Dに電力Pを供給するモジュールである。チャネルCH1,CH2は、それぞれアイソレータIP11,IP21より電力Pの供給を受ける。
また、チャネルCH2もチャネルCH1と同様の構成であり、上記と同様の動作をする。
ここで、このマルチプレクサ装置Sにあって、チャネルCH1,CH2ともセンサS11,S12,S13,S14、センサS21,S22,S23,S24信号を入力してそのいずれかを選択して通信線Lに送信するものであるが、通信線Lで受信した信号をチャネルに設置されたいずれか一つの出力端子を介してアクチュエータに出力するような出力チャネル構成もある。
また、チャネルCH1,CH2を二つ設けた構成であるが、2台に限らず、2台以上でもよく、また、入力チャネル、出力チャネルが混在するような構成の信号伝送装置でもよい。
しかしながら、上記のような従来の信号伝送装置では、次に記載するような問題があった。
遠隔に設置されるホスト・コンピュータ・システムとしての制御装置、調節装置等と、現場に設置されるこの信号伝送装置Sとの間には、有線ケーブルによる配線が必要であり、この配線作業は煩雑である。
また、この信号伝送装置Sに入力されるセンサ信号として、熱電対のような電力消費のないセンサからの信号であれば、通信器Dについては一つに集約できるので、マルチプレクサ装置S全体の電力消費は削減できるが、4−20mAを通信信号として使用する圧力伝送器等を対象とすると電力消費に関しては大問題となる。
即ち、電力消費の大きいセンサであると、この信号転送装置S全体の消費電力は入力数の増大とともに大きくなり、本質安全防爆の実現等に大きな問題を生じることとなる。
その一方で、センサの信号伝送を2線式の信号線でなく無線手段で行なえば、ホスト・コンピュータ・システムと、現場に設置されるセンサそのものとの配線コストは削減されるが、全てのセンサに無線手段(無線通信インターフェイス)を設置するにはコスト高となる。
特に、プロセス制御分野では無線型センサの普及が進行しない導入初期にあっては、温度、圧力、流量、液面レベル等の計測対象に対してセンサが無線対応していない場合がきわめて多い。
本発明は、以上述べた課題を解決するものであり、無線手段を用いて装置コスト、装置内電力消費を最小限とすることを目的とする。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
複数のフィールド機器を接続し、前記フィールド機器からの信号を遠隔に設置されるホスト・コンピュータ・システムへ送信する信号伝送装置において、
複数の前記フィールド機器に対応してその信号を入力する入力端子と、
選択された前記信号を無線通信プロトコルに従った通信フレームを生成する信号処理部と、
前記通信フレームを前記ホスト・コンピュータへ無線送信する無線送受信インターフェイスと
を備えたことを特徴とする信号伝送装置である。
請求項2の発明は、
選択された前記フィールド機器へ電源を供給する電源部を設けたことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置である。
請求項3の発明は、
前記信号処理部は、選択処理により前記電源を供給した前記フィールド機器から入力信号を受信することを特徴とする請求項2記載の信号伝送装置である。
請求項4の発明は、
前記電源部は、バッテリでバックアップされていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の信号伝送装置である。
請求項5の発明は、
前記バッテリは、太陽電池であることを特徴とする請求項4記載の信号伝送装置である。
請求項6の発明は、
前記入力端子は、4−20mAを送受信する端子であることを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置である。
請求項7の発明は、
前記入力端子は、電源端子と、前記フィールド機器の信号入力端子とからなることを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置である。
請求項8の発明は、
前記入力端子と、前記信号処理回路との間に、信号絶縁するアイソレーション回路を設けたことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置である。
請求項9の発明は、
前記電源部と、前記バッテリとの間に信号絶縁するアイソレーション回路を設けたことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置である。
請求項10の発明は、
前記入力端子は、ディジタル通信用のバス・インターフェイスを介して前記信号処理回路に接続することを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置である。
請求項11の発明は、
複数のフィールド機器を接続し、接続される複数のフィールド機器を遠隔に設置されたホスト・コンピュータ・システムから受信した信号を送信する信号伝送装置において、
前記ホスト・コンピュータ・システムから送信された無線信号を受信する無線インターフェイスと、
前記無線信号を受信して対応する前記フィールド機器へ操作信号として出力する信号処理回路と
を備えたことを特徴とする信号伝送装置である。
請求項12の発明は、
複数のフィールド機器を接続し、接続される複数のフィールド機器と遠隔に設置されたホスト・コンピュータ・システムとの間に介在する信号伝送装置において、
前記フィールド機器からの信号を無線通信プロトコルに従った通信フレームを生成するとともに、前記ホスト・コンピュータ・システムからの無線通信プロトコルに従った信号を受けて前記フィールド機器に対する通信フレームを生成する信号処理部を設けたことを特徴とする信号伝送装置である。
以上説明したことから明らかなように、本発明の請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11及び請求項12によれば次のような効果がある。
(1)無線方式に対応していない、現場設置のセンサからの信号を無線でホスト・コンピュータ・システム側に送信できるので、特に、無線計装を導入するにあたり、きわめて有効である。
(2)設置されているセンサ全てに対して無線のためのインターフェイスを備えさせる必要がないので、無線インターフェイス、内蔵しているバッテリのためのコストを削減でき、センサ機器をはじめとする現場設置機器に関するトータルの計装コストを削減することができる。
(3)センサに対して、時分割で電力を供給することができるので、無線インターフェイスでの消費電力を最小にすることができ、無線インターフェイス、内蔵のバッテリ、太陽電池等、限られた電力で装置を動作させる場合に、稼動可能時間に対して有効である。
以下本発明につき図面を用いて詳細に説明する。
はじめに、図2に、無線通信手段を備えた本発明の信号伝送装置10と、プロセス工業分野で用いられるフイールド機器として、通常のセンサ装置21,22,・・・,2nが有線方式で接続される例を表わす。
尚、これらのセンサ装置21,22,・・・,2nは、プラント工業分野等で用いられる、差圧・圧力伝送器、各種流量計、温度計等を想定している。
本発明の信号伝送装置10は、いずれかのセンサ装置21,22,・・・,2nのうち一つまたは複数のセンサ装置の入力を選択して取り込み、アンテナAにより、遠隔に設置されているホスト・コンピュータ・システム(図示せず)に無線で信号を送信する。
次に、図1に、本発明を実施した信号伝送装置10の詳細な構成ブロックを表わす。
この図にあって、図2に示したセンサ装置21,22,・・・,2nは、4−20mA信号を送受信する装置を想定する。それぞれのセンサ装置21,22,・・・,2nは、信号伝送装置10の入力端子T1,T2,,・・・,Tnに接続する。
そして、センサ装置21,22,・・・,2nから入力端子T1,T2,,・・・,Tnに与えられた信号は、スイッチsw1,sw2,・・・,swnにより一つの信号が選択され、A/D変換器11によりアナログ・ディジタル変換される。抵抗R1,R2,・・・,Rnは受信抵抗である。
ディジタル変換されたセンサ信号は、信号処理回路としてのCPU12にて、メモリ13に格納されたプログラムにより、例えば、リニアライズ、スケーリング等の処理がなされる。そして、CPU12は、無線通信プロトコルに従った通信フレームを生成し、無線送受信インターフェイス14に送信する。
ここで、無線通信プロトコルは、例えば、無線LAN、Bluetooth、ZigBee等、工業規格化されたものを想定している。
無線送受信インターフェイス14は、CPU12から供給されたセンサ信号に相当する通信フレームを無線により、アンテナAを介して遠隔に設置されるホスト・コンピュータ・システムに送信する。
尚、スイッチsw1,sw2,・・・,swnは、CPU12からの指示を受けた制御回路15により、オンオフ切り換え制御され、入力すべきセンサ信号を選択する。
更に、信号伝送装置10には、センサ装置用に電源部16を備えている。つまり、この信号伝送装置10は、制御回路15により選択されたスイッチに対応する端子に接続するセンサに電力を供給する。
即ち、本発明の信号伝送装置10は、いずれかのスイッチsw1,sw2,・・・,swnにより選択されたセンサ装置に電源を供給するのと同時に、選択されたセンサ装置からの信号を入力して無線でホスト・コンピュータ・システムへ送信する動作となる。
またこのとき、センサ装置に対する電力供給を時分割で行い、電源を供給したセンサに対してアナログ・ディジタル変換して無線送信することにより、このマルチプレクサ装置10及び接続するセンサ全体の消費電力を最小とすることができる。
更に、信号伝送装置10自身の電源は、バッテリ17を設置してこの内部バッテリ(17)に依存することが考えられるが、この他に、外部からの電源を供給するようにしてもよい。また、バッテリまたは外部電源として太陽電池を用いることにより、電池の寿命の長期化が可能となる。
尚ここで、電源部16は、接続されるセンサ装置がプロセス工業分野に採用される4−20mA信号を送受信するものであれば、一般的には、少なくとも12V以上の直流電圧を供給可能な電源を使用するのが適切である。
また、電源の切り換えとアナログ・ディジタル変換のタイミングは、各センサの出力が安定するまでの十分な時間を取らなければならない。
次に、本発明を実施した第2の実施例を図3に表わす。
図1に表わした例では、接続されるセンサ装置としてアナログ電流4−20mAを扱うものを想定したが、図3に表わす例では、センサ装置を接続する入力部分を変更したものである。即ち、入力端子T21,T22,・・・,T2nについて、電源端子(+),(−)と、センサ入力信号端子(Vi)とから構成したことを特徴とするものである。
図1に示した実施例と比較して、受信抵抗R1,R2,・・・,Rnを省いた他の構成、その動作は、図1のものと同じである。このような構成により、1−5V出力等の電圧出力型のセンサ装置に対応することができる。
また、このような構成によれば、端子(Vi),(−)のみを使用することで、センサ装置として熱電対を接続することもできる。
尚、一般的には、1−5V出力型のセンサ装置に対する電源部16には、少なくとも5V以上のものを使用し、通常は9V以上の電源を使用するのが適切である。
次に、本発明を実施した第3の実施例を図4に表わす。
この例は、基本構成は、図1に示した例と同様であり、複数の入力チャネルCH1,CH2を備えるものである。
つまり、チャネルCH1にあって、入力端子T311,T312,・・・,T31nに接続し、センサ装置側から供給された信号は、スイッチsw11,sw12,・・・,sw1nにより一つ選択され、A/D変換器111によりアナログ・ディジタル変換される。抵抗R11,R12,・・・,R1nは受信抵抗である。
同様にして、チャネルCH2にあっても、入力端子T321,T322,・・・,T32nに接続し、センサ装置側から供給された信号は、スイッチsw21,sw22,・・・,sw2nにより選択され、A/D変換器112によりアナログ・ディジタル変換される。抵抗R21,R22,・・・,R2nは受信抵抗である。
CPU12は、メモリ13に格納されたプログラムにより、各種の処理を実行し、無線通信プロトコルに従った通信フレームを生成し、無線送受信インターフェイス14に送信する。
無線送受信インターフェイス14は、CPU12から供給されたセンサ信号を無線により、アンテナAを介して遠隔に設置されるホスト・コンピュータ・システムに送信する。
尚、スイッチsw11,sw12,・・・,sw1nは、CPU12からの指示を受けた制御回路151により、オンオフ切り換え制御され、入力すべきセンサ信号を選択する。
同様に、スイッチsw21,sw22,・・・,sw2mは、CPU12からの指示を受けた制御回路152により、オンオフ切り換え制御され、入力すべきセンサ信号を選択する。
また、この信号伝送装置110は、電源部161,162を備えている。つまり、この信号伝送装置110は、制御回路151,152により選択されたスイッチに対応する端子に接続するセンサ装置に電力を供給する。
更に、信号処理回路であるCPU12と、A/D変換器111,112との間にアイソレーション回路181,182を挿入し、それから、バッテリ17と電源部161,162との間に、アイソレーション回路183,184を挿入する。
これにより、センサ装置に対するコモンモード電圧の影響を軽減する。アイソレーション回路181,182,183,184には、一般的に知られている、例えば、絶縁トランス、フォトカプラ等を用いる。
次に、本発明を実施した第4の実施例を図5及び図6に表わす。
図5にあっては、センサ装置群21,22,・・・,2n、センサ装置群31,32,・・・3mをバスB1,B2に接続し、センサ装置群と本発明による信号伝送装置120とをバス方式で接続した例である。バスB1,B2はターミネータt1,t2を備える。
図6は、このような本発明の信号伝送装置120の詳しい構成を表わす図である。
この信号伝送装置120は、基本的な構成は図1に示した信号伝送装置10と同様であり、受信抵抗R1,R2,・・・,R3の代わりにターミネータt11,t12,・・・,t1nを備える。
ここで、入力端子T1,T2,・・・,Tnから供給されるセンサ装置からの信号はディジタル信号であるのでA/D変換器は不要であり、代わりにそれぞれのバスB1,B2に対応する、ディジタル通信用のバス・インターフェイスI/F1,I/F2,・・・,I/Fnを備える。
この例の信号伝送装置120は、図1に示した例がアナログ信号を扱うものであるのに対し、ディジタル信号を扱うだけであり、その動作は、図1に示した実施例と同様であるので、その説明は省略する。
このようなプロセス工業用のディジタル通信バスの代表的な例として、Foundation Field Bus、Profi Bus、MOD Bus等を挙げることができる。
次に、本発明を実施した第5の実施例を図7に表わす。
この例は、今までの例とは異なり、第1、第2、第3、第4の実施例ではセンサ装置からの信号を入力するものであったが、ここに示す第5の実施例は、アクチュエータへの出力を扱うものである。
詳しくは、ホスト・コンピュータ・システム(図示せず)から無線で送信された操作信号等を無線I/F201で受信し、信号処理回路としてのCPU202は、メモリ203に格納されているプログラムに従って信号処理し、更に、D/A変換器204から端子t1,t2,・・・,tnを介してセンサ装置側へ出力される。
この例の場合は、ホスト・コンピュータ・システムから送信される信号を受信して、CPU202がどのセンサに当該信号を出力すべきかを判定する。
以上、センサからの信号がアナログ入力の場合、ディジタル入力の場合、センサへ信号を出力する場合に、本発明を適用する例を述べたが、本発明の信号伝送装置はこれに限らず、アナログ信号入力チャネル、ディジタル信号入力チャネル、出力チャネルというように二つ以上のチャネルが1台の装置に混在するような構成を実現しても本発明の範囲に含まれるものである。
更に、図8は、アナログ信号入力チャネル、アナログ信号出力チャネル、ディジタル信号入力チャネル、ディジタル信号出力チャネルというように、複数のチャネルが1台の装置に混在するような第6の実施例を示すものである。
この例にあっては、センサ等からの信号を受信するアナログ入力端子T1,T2、アクチュエータ等へアナログ出力端子T3、ディジタル入力端子T4、ディジタル出力端子T5を備える信号伝送器120である。
アナログ入力端子T1,T2は、センサ等からのアナログ信号を受け、それぞれ、アナログ・ディジタル変換器A1,A2にてアナログ・ディジタル変換される。このとき、CPU12は、内部の処理手順により、アナログ・ディジタル変換器A1またはA2のいずれかのディジタル値を抽出する。この場合スイッチ等の切替手段は不要である。
その後、CPU12は、抽出した信号を無線通信プロトコルに従った通信フレームを生成し、無線送受通信フレームに変換処理し、無線送受信インターフェイス14、アンテナAを介して遠隔に設置されているホスト・コンピュータ・システムへ信号を送信する。
また、アナログ出力端子T3に接続するアクチュエータについて、ホスト・コンピュータ・システムから駆動信号が発信された場合は、その駆動信号はアンテナA、無線送受信インターフェイス14で通信フレームとして受信され、CPU12にて内容が解釈される。
CPU12での処理後、ディジタル・アナログ変換器D1にてアナログ信号に変換され、アナログ出力端子T3から対応するアクチュエータに駆動信号が供給される。
ディジタル入力端子T4は、ディジタル信号を出力する機器からディジタル信号を受け、信号変換器S1において、CPU12で処理できる信号形態に信号変換し、CPU12に供給される。
CPU12は、必要なタイミングにて信号変換したディジタル信号を通信フレームとして、無線送受信インターフェイス14.アンテナAを介して遠隔に設置されているホスト・コンピュータ・システムへ信号を送信する。
一方、ディジタル出力端子T5に接続するアクチュエータについて、ホスト・コンピュータ・システムから駆動信号が発信された場合は、その駆動信号はアンテナA、無線送受信インターフェイス14で通信フレームとして受信され、CPU12にて処理される。
CPU12での処理後は、信号変換器S2にて、接続するアクチュエータで処理できる形態のディジタル信号に変換され、ディジタル出力端子T5から対応するアクチュエータに対して駆動信号が供給される。
ここで、バッテリ17は、太陽電池等で構成してもよく、この実施例の各要素に電源を供給している。
以上のようにして、本発明の第6の実施例によれば、センサ等の各種機器からの信号を受けて遠隔にあるホスト・コンピュータ・システムに対して無線により送信することができるとともに、遠隔にあるホスト・コンピュータ・システムからの信号を無線で受け、アクチュエータ等の機器に駆動信号を供給することができる。
尚、この例によれば、CPU12に設定する処理手順または遠隔にあるホスト・コンピュータ・システムからの信号に応じて、それぞれの端子T1,T2,・・・,T3,T4,T5に対し、機器からの信号を入力するか、機器に対して信号を出力するかは任意に設定することができる。
本発明の信号伝送装置の実施例を示す構成ブロック図である。 本発明の信号伝送装置を用いた場合の全体システムを表わす図である。 本発明の信号伝送装置の第2の実施例を表わす図である。 本発明の信号伝送装置の第3の実施例を表わす図である。 本発明の信号伝送装置を用いた場合の全体システムを表わす図である。 本発明の信号伝送装置の第4の実施例を表わす図である。 本発明の信号伝送装置の第5の実施例を表わす図である。 本発明の信号伝送装置の第6の実施例を表わす図である。 従来の信号伝送装置の構成ブロック図である。
符号の説明
A アンテナ
10,110,200 信号伝送装置
11,111,112,A1,A2 A/D変換器
12,202 CPU
13,203 メモリ
14,201 無線送受信インターフェイス
15,151,152 制御回路
16,161,162 センサ用電源
17 バッテリ
181,182,183,184 アイソレーション回路
21,22,・・・,2n センサ
I/F1,I/F2,・・・,I/Fn バス・インターフェイス
204,D1 D/A変換器
S1,S2 信号変換器

Claims (12)

  1. 複数のフィールド機器を接続し、前記フィールド機器からの信号を遠隔に設置されるホスト・コンピュータ・システムへ送信する信号伝送装置において、
    複数の前記フィールド機器に対応してその信号を入力する入力端子と、
    選択された前記信号を無線通信プロトコルに従った通信フレームを生成する信号処理部と、
    前記通信フレームを前記ホスト・コンピュータへ無線送信する無線送受信インターフェイスと
    を備えたことを特徴とする信号伝送装置。
  2. 選択された前記フィールド機器へ電源を供給する電源部を設けたことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  3. 前記信号処理部は、選択処理により前記電源を供給した前記フィールド機器から入力信号を受信することを特徴とする請求項2記載の信号伝送装置。
  4. 前記電源部は、バッテリでバックアップされていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の信号伝送装置。
  5. 前記バッテリは、太陽電池であることを特徴とする請求項4記載の信号伝送装置。
  6. 前記入力端子は、4−20mAを送受信する端子であることを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  7. 前記入力端子は、電源端子と、前記フィールド機器の信号入力端子とからなることを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  8. 前記入力端子と、前記信号処理回路との間に、信号絶縁するアイソレーション回路を設けたことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  9. 前記電源部と、前記バッテリとの間に信号絶縁するアイソレーション回路を設けたことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  10. 前記入力端子は、ディジタル通信用のバス・インターフェイスを介して前記信号処理回路に接続することを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  11. 複数のフィールド機器を接続し、接続される複数のフィールド機器を遠隔に設置されたホスト・コンピュータ・システムから受信した信号を送信する信号伝送装置において、
    前記ホスト・コンピュータ・システムから送信された無線信号を受信する無線インターフェイスと、
    前記無線信号を受信して対応する前記フィールド機器へ操作信号として出力する信号処理回路と
    を備えたことを特徴とする信号伝送装置。
  12. 複数のフィールド機器を接続し、接続される複数のフィールド機器と遠隔に設置されたホスト・コンピュータ・システムとの間に介在する信号伝送装置において、
    前記フィールド機器からの信号を無線通信プロトコルに従った通信フレームを生成するとともに、前記ホスト・コンピュータ・システムからの無線通信プロトコルに従った信号を受けて前記フィールド機器に対する通信フレームを生成する信号処理部を設けたことを特徴とする信号伝送装置。
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