以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態においては、コンテンツ再生装置として、アニメーションであるコンテンツの再生を実行するコンテンツ再生装置について説明を行なうが、実行されるコンテンツには、アニメーション以外の、たとえば静止画や音声ファイルなどのコンテンツも含まれ、そのすべてのコンテンツを再生するコンテンツ再生装置が本発明にかかるコンテンツ再生装置に含まれる。
図1は、本実施の形態にかかるコンテンツ再生装置のハードウエア構成の具体例を示す図である。
図1を参照して、本実施の形態にかかるコンテンツ再生装置は、コンテンツ再生装置全体の制御を行なうCPU(Central Processing Unit)11と、CPU11において実行されるプログラムなどを記録するROM(Read Only Memory)12と、再生されるコンテンツなどを記録し、CPU11においてプログラムを実行する際の一時的な作業領域ともなるRAM(Random Access Memory)13と、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)やDVD−ROM(Digital Video Disc‐Read Only Memory)などの記録媒体21からコンテンツやプログラムを読取る記録媒体読取装置14と、操作キーなどの入力装置で構成されて、ユーザの操作入力を受付ける操作入力装置15と、ディスプレイなどの出力装置で構成されて、コンテンツを出力する情報出力装置16とを含んで構成され、それらはバス17によって接続される。
図1に示されるコンテンツ再生装置のハードウエア構成は一般的なパーソナルコンピュータのハードウエア構成と同様であって、本実施の形態にかかるコンテンツ再生装置をパーソナルコンピュータで実現した場合を示している。しかしながら、本実施の形態にかかるコンテンツ再生装置は、パーソナルコンピュータで実現される場合に限定されず、たとえば、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、およびカーナビゲーション装置や、それらの装置にアプリケーションとして搭載されているコンテンツ再生装置であってもよい。また、CPUと表示装置とが存在するリモートコントローラ、プリンタ装置、複写機、ファクシミリ送受信機、冷蔵庫、掃除機、および洗濯機上に搭載されているコンテンツ再生装置であってもよい。そのような場合、図1に示されるハードウエア構成に加えて、または図1に示されるハードウエア構成の少なくとも一部の構成に替えて、それらの装置に必要な他の構成が含まれてもよい。
図2は、本実施の形態にかかるコンテンツ再生装置の機能構成の具体例を示す図である。
図2を参照して、本実施の形態にかかるコンテンツ再生装置は、ユーザの操作入力を受付ける情報入力装置15から構成される操作キーなどである入力部101と、コンテンツ再生を行なうためのプログラムであってアプリケーションを記憶するROM12の所定領域などから構成されるアプリケーション記憶部102と、CPU11が動作することで機能されるアプリケーション記憶部102に記憶されるアプリケーションを実行するアプリケーション実行部103と、コンテンツのファイルデータを記憶するRAM13の所定領域などから構成されるファイルデータ記憶部105と、アプリケーション実行部103からの指示信号にしたがってファイルデータ記憶部105に記憶されるコンテンツのファイルデータを用いてコンテンツの再生を行なうコンテンツ再生部100と、コンテンツ再生部100で再生されるコンテンツを表示出力する情報出力装置16で構成される表示部109とを含んで構成される。
コンテンツ再生部100には、入力部101からのキー入力を処理するキー入力処理部106と、RAM13の所定領域やCPU11の所定領域などから構成され、コンテンツ再生時の作業領域として用いられる実行用データメモリ1081および出力用メモリである描画メモリ1082を含むメモリ部108と、ファイルデータ記憶部105に記憶されるファイルデータを実行用データメモリ1081に展開するデータ展開部104と、実行用データメモリ1081に展開された実行用データからコンテンツを描画する描画部107とが含まれる。描画部107には、コンテンツ描画部1071と、押下キー情報取得部1072と、提示情報描画部1073とが含まれる。
コンテンツ再生装置がたとえば携帯電話である場合、図3に示されるように、その情報出力装置16は、コンテンツ等が描画される描画領域と、その上下などその他のスペースに、電池残量や電波受信状況や指示ボタンなどを表示するシステム情報描画領域とを含む場合がある。その場合、表示部109には描画領域のみが含まれてもよいし、描画領域とシステム情報描画領域とが含まれてもよい。
また、図2は示されていないものの、本実施の形態にかかるコンテンツ再生装置には、音を含むコンテンツを再生するための、情報出力装置16で構成される音再生部が含まれていてもよい。
キー入力処理部106は、入力部101で受付けた指示入力に基づく指示信号をアプリケーション実行部103に対して出力する。また、アプリケーション実行部103から、キー入力の完了の通知を受取る。
アプリケーション実行部103は、キー入力処理部106から入力される指示信号に基づいてアプリケーション記憶部102に記憶される所定のアプリケーションを実行する。そして、該アプリケーションにしたがって、データ展開部104に対して、ファイルデータのロードを指示する指示信号を出力する。
データ展開部104は、アプリケーション実行部103から入力される指示信号にしたがって、所定のファイルデータをファイルデータ記憶部105から読出して、実行用データメモリ1081に実行用データとして展開する。そして、かかる展開が終了すると、データ展開部104は、展開完了をアプリケーション実行部103に対して通知する。
アプリケーション実行部103は、データ展開部104からの実行用データ展開完了の通知を受取ると、アプリケーションにしたがって、コンテンツ描画部1071、押下キー情報取得部1072、および提示情報描画部1073に対して、コンテンツを構成する1つのフレームの描画を指示する指示信号を出力する。
コンテンツ描画部1071は、アプリケーション実行部103から入力される指示信号にしたがって、実行用データメモリ1081に展開された実行用データを取得して上から順に走査し、含まれるオブジェクトを出力用メモリである描画メモリ1082に描画展開する。そして、オブジェクトの描画が完了すると、その旨をアプリケーション実行部103に対して通知する。
押下キー情報取得部1072は、アプリケーション実行部103から入力される指示信号にしたがって、実行用データメモリ1081に展開された実行用データを取得して上から順に走査し、必要な押下キー情報を読出して、提示情報描画部1073に渡す。提示情報描画部1073は、アプリケーション実行部103から入力される指示信号にしたがって、押下キー情報取得部1072から渡された押下キー情報に基づき、提示情報を出力用メモリである描画メモリ1082に描画展開する。そして、提示情報の描画が完了すると、その旨をアプリケーション実行部103に対して通知する。
また、必要に応じて、押下キー情報取得部1072において、アプリケーション実行部103から入力される指示信号にしたがって押下キー情報に対する処理が実行されて、実行用データメモリ1081に展開された実行用データの所定個所に対する処理がなされてもよい。
オブジェクトおよび提示情報の描画メモリ1082への描画が完了して、コンテンツに含まれる1つのフレームについての描画が完了すると、アプリケーション実行部103によって、表示部109にコンテンツを構成する1つのフレームとして描画メモリ1082に描画されたオブジェクトおよび提示情報が表示される。そして、この状態で、入力部101でのユーザの操作入力を待機する。入力部101においてユーザの操作入力を受付けると、アプリケーション実行部103は、その操作入力に基づいてアプリケーションにしたがった処理を実行する。
なお、ここで言うコンテンツとは、1つまたは複数のオブジェクトの重ね合わせで構成される、1つまたは複数のフレームが連続して構成されるベクトルグラフィックで表現されるコンテンツを指す。オブジェクトとしては、具体的には、点座標列で構成されるポリゴンや、文字列や、JPEGなどの1つの画像や、Word(登録商標)の埋込みドキュメントなどその他の埋込みファイルや、1枚の画像を分割した各々の画像や、音楽・効果音などが該当する。かかるオブジェクトには、ユーザからの所定のキー入力に反応して、該オブジェクトに対応付けられた所定の処理(以降、この処理をアクションと称する)を実行するオブジェクト(以降、このようなオブジェクトをアクションオブジェクトと称する)が含まれる。
押下キー情報とは、アクションオブジェクトに対応付けられたアクションを実行させるために押下するキー(以降、このキーを押下キーと称する)に関する情報であって、具体的には、該押下キーの種類を特定する情報(キーに割当てられている数字や文字)、該押下キーを押下した際に実行されるアクション、該アクションを説明する説明文字列、および該アクションオブジェクトの描画位置を含む情報である。提示情報とは、押下キー情報に含まれる情報に基づいて提示される情報であって、所定のキー入力に反応して、アクションオブジェクトが対応付けられている所定のアクションを実行する旨をユーザに提示するための情報を言う。
本実施の形態にかかるコンテンツ再生装置でコンテンツを再生する際、図4に示されるコンテンツ再生処理が実行される。図4のフローチャートに示される処理は、CPU11がROM12などに記録されるプログラムを読出してRAM13上で実行し、図2に示される各機能を発揮させることで実現される。
図4を参照して、始めに、データ展開部104において、所定のファイルデータが実行用データメモリ1081に実行用データとして展開される(S10)。
次に、アプリケーション実行部103によって、実行用データメモリ1081に展開された実行用データの中から、再生されるコンテンツのフレームが特定されて(S30)、コンテンツ描画部1071、押下キー情報取得部1072、および提示情報描画部1073に描画の指示が出力される。コンテンツ描画部1071、押下キー情報取得部1072、および提示情報描画部1073では、かかる指示にしたがって、実行用データの中からコンテンツを構成する1つのフレームを描画メモリ1082に描画する描画処理が実行される(S50)。そして、表示部109において描画メモリ1082に描画されたフレームの描画結果を情報出力装置16であるディスプレイに表示する表示処理が実行される(S70)。ステップS70では、必要に応じて、音の再生処理も実行されてもよい。
再生されるコンテンツがたとえばアニメーションなどのように複数のフレームから構成されるコンテンツである場合など、次に再生するフレームが存在する場合には(S90でYES)、処理がステップS30に戻り、アプリケーション実行部103によって、実行用データメモリ1081に展開された実行用データに中から次に再生されるフレームが特定されて、上述の処理が繰返される。
本実施の形態にかかるコンテンツ再生装置で再生されるコンテンツのファイルデータの具体例を図5に示す。図5は、W3C(World Wide Web Consortium)(登録商標)で標準化された国際規格であるSVG(Scalable Vector Graphics)1.1フォーマットを用いて記述されたファイルデータの概念を具体的に示している。
図5を参照して、かかるファイルデータは、<svg>エレメントで表わされる属性である表示領域のサイズに関する記述と、<g>エレメントで表わされる各々グループ化された範囲である複数のアクションオブジェクトの記述と、アクションオブジェクトごとに割当てられたIDに対応した、アクションを指定する命令の記述とを含む。
具体的に記述された命令としては、ID「URLジャンプ」である1つ目のアクションオブジェクトには、URL(Uniform Resource Locators)「http://www.w3c.org/」を指定して、かかるURLへジャンプ(アクセス)するアクションが指定されている。また、ID「音を鳴らす」である2つ目のアクションオブジェクトには、SVGフォーマットでは音を鳴らす命令が規定されていないが、音楽ファイルであるリンク先を指定して、かかるファイルへアクセスするアクションが指定されていることで音楽を演奏するアクションが指定されていると仮定する。また、ID「アニメーション」である3つ目のアクションオブジェクトには、対象とするグループのX座標を10から50に3秒間で移動させるアクションが指定されている。
また、これらの命令の記述において、属性beginはアクションの開始合図を指定する属性であって、その属性値accessKey( )は、括弧内のキーが押されたタイミングでアクションを開始することを指定する属性値である。
上述のステップS50で、コンテンツ描画部1071および押下キー情報取得部1072は、図5に示されるファイルデータに基づいた実行用データを走査することで、図6にテーブル形式で示されるオブジェクトの形状と押下キー情報とを含むオブジェクト情報を得る。具体的には、図6を参照して、該実行用データを走査することで、各オブジェクトの形状としてアクションオブジェクト「顔」、「筒」、および「太陽」の図形と、それらに対応付けられているアクションを実行させるための押下キー情報に含まれる押下キーの種類、アクションを説明する説明文字列、および各オブジェクトの描画位置とが得られる。また、アクションオブジェクト「太陽」であるアニメーションについては、図7に示される、色と大きさとが時間経過によって変化するような動作を行なうアニメーションであることが得られる。なお、押下キー情報に含まれるアクションを説明する説明文字列としては、たとえば、アクションに割当てられている代替文字列(具体的には<alt>エレメントで表わされる属性値)や、アクションオブジェクトに割当てられているIDの文字列(具体的には<id>エレメントで表わされる属性値)であってもよい。また、アクションオブジェクトの記述に複数のエレメントが含まれている場合、予め定められている優先順に、それらのエレメントの属性値が代替文字列として選択されてもよい。
以下に、本実施の形態にかかるコンテンツ再生装置におけるステップS50の描画処理について実施例を挙げて、詳細に説明する。
[第1の実施例]
第1の実施例にかかるステップS50の描画処理について、図8を用いて説明する。
図8を参照して、始めに、コンテンツ描画部1071および押下キー情報取得部1072において、実行用データメモリ1081に展開された実行用データが走査されて、該フレームに含まれるオブジェクト情報が取得され(S100)、コンテンツ描画部1071において、該フレームに含まれるオブジェクトが描画メモリ1082に描画される(S110)。
押下キー情報取得部1072において、該オブジェクトに割当てられている押下キー情報が検出された場合、つまり該オブジェクトが所定のキーに対応してアクションを実行するアクションオブジェクトである場合(S130でYES)、押下キー情報取得部1072において実行用データから該オブジェクトに割当てられた押下キー情報が取得され(S150)、提示情報描画部1073に渡される。提示情報描画部1073では、押下キー情報に基づいて該オブジェクトに関する提示情報が描画用メモリ1082に描画される(S170)。
そして、該フレームに含まれるオブジェクトのうち、まだ描画されていないオブジェクトが存在する場合には(S190でYES)、処理がステップS100に戻されて、該フレームに含まれるすべてのオブジェクトの描画が完了するまで(S190でNO)、上述の処理が繰返される。
ステップS50の描画処理において、該フレームに含まれるすべてのオブジェクトおよびそれらのオブジェクトに関する提示情報が描画メモリ1082に描画された後に、ステップS70では、描画メモリ1082に描画された該フレームが表示される。このことによって、コンテンツ再生装置でコンテンツを再生する際には、フレームごとに含まれるオブジェクトと該オブジェクトに関する提示情報とが同時にユーザに提示される。
たとえば、図5にファイルデータの示されるコンテンツの1フレームが再生されているとき、上述のステップS170で描画される提示情報がステップS150で取得される押下キー情報のうちの押下キーの種類を特定する情報に基づくものである場合、図9(A)に示されるように、ステップS70では、現在表示されているフレームに含まれるオブジェクトに関する提示情報として、押下キーの種類が表示される。
このように提示情報が提示されることで、該フレームの再生中に、具体的にキー「1」,「2」を押下することで該フレームに含まれるオブジェクトに対応付けられた所定のアクションの実行が可能であることがわかる。そのため、ユーザは、表示されているフレームに含まれるオブジェクトに対応付けられたアクションを実行させるためにどのような操作をしたらよいのか(どのキーを押下したらよいのか)が一目でわかり、ユーザの使い勝手が向上する。
またたとえば、上述のステップS170で描画される提示情報がステップS150で取得される押下キー情報のうちの押下キーの種類を特定する情報とアクションを説明する説明文字列とに基づくものである場合、ステップS70では、図9(B)に示されるように、現在表示されているフレームに含まれるオブジェクトに関する提示情報として、押下キーの種類と説明文字列とが表示される。
このように提示情報が提示されることで、該フレームの再生中に、具体的にキー「1」を押下することで該フレームに含まれるオブジェクトに対応付けられたアクション「URLジャンプ」の実行と、キー「2」を押下することで該フレームに含まれるオブジェクトに対応付けられたアクション「音を鳴らす」の実行とが可能であることがわかる。そのため、ユーザは、表示されているフレームに含まれるオブジェクトに対応付けられたアクションを実行させるためにどのような操作をしたらどのようなアクションが実行されるのかが一目でわかり、ユーザの使い勝手が向上する。
またたとえば、上述のステップS170で描画される提示情報がステップS150で取得される押下キー情報のうちの押下キーの種類を特定する情報とオブジェクトの描画位置とに基づくものである場合、ステップS70では、図9(C)に示されるように、現在表示されているフレームに含まれるオブジェクトに関する提示情報として、押下キーの種類がその描画位置に表示される。
このように提示情報が提示されることで、該フレームの再生中に、具体的にキー「1」を押下することで該フレームに含まれるオブジェクト「顔」に対応付けられた所定のアクションの実行と、キー「2」を押下することで該フレームに含まれるオブジェクト「筒」に対応付けられた所定のアクションの実行とが可能であることがわかる。そのため、ユーザは、そのオブジェクトがアクションの対応付けられたアクションオブジェクトであることや、そのアクションを実行させるためにどのような操作をしたらよいのかが一目でわかり、ユーザの使い勝手が向上する。
またたとえば、上述のステップS170で描画される提示情報がステップS150で取得される押下キー情報のうちの押下キーの種類を特定する情報とアクションを説明する説明文字列とオブジェクトの描画位置とに基づくものである場合、ステップS70では、図9(D)に示されるように、現在表示されているフレームに含まれるオブジェクトに関する提示情報として、押下キーの種類と説明文字列とがその描画位置に表示される。
このように提示情報が提示されることで、該フレームの再生中に、具体的にキー「1」を押下することで該フレームに含まれるオブジェクト「顔」に対応付けられたアクション「URLジャンプ」の実行と、キー「2」を押下することで該フレームに含まれるオブジェクト「筒」に対応付けられたアクション「音を鳴らす」の実行とが可能であることがわかる。そのため、ユーザは、そのオブジェクトがアクションの対応付けられたアクションオブジェクトであることや、そのアクションを実行させるためにどのような操作をしたらどのようなアクションが実行されるのかが一目でわかり、ユーザの使い勝手が向上する。
なお、図9(C)、図9(D)に示されたステップS150で取得される押下キー情報には、オブジェクトの描画位置に替えて、オブジェクトの色やオブジェクトのサイズ等の、その他のオブジェクトが特定できる情報であってもよい。その場合、ステップS170では、現在表示されているフレームに含まれるオブジェクトに関する提示情報が、対応するオブジェクトの色、またはその色に近い色で表示されたり、対応するオブジェクトのサイズ、またはそのサイズに近いサイズで表示されたり、取得されたオブジェクトが特定できる情報に基づいた該オブジェクトと対応付けられた提示方法で提示されるように描画されることが好ましい。このようにされることでも、同様に、ユーザは、そのオブジェクトがアクションの対応付けられたアクションオブジェクトであることや、そのアクションを実行させるためにどのような操作をしたらよいのかが一目でわかり、ユーザの使い勝手が向上する。
なお、描画処理における処理順は図8に示される処理順に限定されず、たとえば、図10〜図12に示されるような処理順であってもよい。
すなわち、図10に示される他の描画処理においては、始めに、コンテンツ描画部1071および押下キー情報取得部1072において実行用データメモリ1081に展開された実行用データから該フレームに含まれるオブジェクト情報が取得された後に(S100)、先に、該オブジェクトがアクションオブジェクトであるか否かがチェックされて(S1301)、アクションオブジェクトである場合に(S1301でYES)、押下キー情報取得部1072において押下キー情報が取得される(S150)。そして、その後に、コンテンツ描画部1071において、該オブジェクトが描画メモリ1082に描画される(S110)。
さらにその後に、該オブジェクトがアクションオブジェクトである場合に(S1302でYES)、提示情報描画部1073において、該オブジェクトに関する提示情報が描画用メモリ1082に描画される(S170)。
図10に示される本実施の形態にかかる他の描画処理においては、上述の処理順で該フレームに含まれるすべてのオブジェクトの描画が完了するまで(S190でNO)描画処理が繰返される。
つまり、本実施例にかかる描画処理としては、図10に示されるように、オブジェクト描画中に、毎回、該オブジェクトがアクションオブジェクトか否かがチェックされて、提示情報の描画処理が実行されてもよい。
また、図11に示される他の描画処理においては、始めに、コンテンツ描画部1071において実行用データメモリ1081に展開された実行用データから該フレームに含まれるオブジェクト情報が取得され(S1001)、先に、コンテンツ描画部1071において、フレームに含まれるすべてのオブジェクトの描画が描画メモリ1082に描画される(S110,S190)。
次に、押下キー情報取得部1072において実行用データメモリ1081に展開された実行用データから該フレームに含まれるオブジェクト情報が取得され(S1002)、アクションオブジェクトについて(S130でYES)、押下キー情報取得部1072において押下キー情報が取得されて(S150)、提示情報描画部1073において、該オブジェクトに関する提示情報が描画用メモリ1082に描画される(S170)処理が、該フレームに含まれるすべてのオブジェクトのオブジェクト情報について繰返される(S195でYES)。
つまり、本実施例にかかる描画処理としては、図11に示されるように、先に該フレームに含まれるすべてのオブジェクトが描画され、その後、まとめて該フレームに含まれるすべてのアクションオブジェクトに関する提示情報が描画されてもよい。
また、図12に示される他の描画処理においては、始めに、コンテンツ描画部1071および押下キー情報取得部1072において実行用データメモリ1081に展開された実行用データから該フレームに含まれるオブジェクト情報が取得された後に(S100)、先に、該オブジェクトがアクションオブジェクトであるか否かがチェックされて(S130)、アクションオブジェクトである場合に(S130でYES)、押下キー情報取得部1072において押下キー情報が取得され、いったん保存される(S1501)。そして、その後に、コンテンツ描画部1071において、該オブジェクトが描画メモリ1082に描画される(S110)処理が、該フレームに含まれるすべてのオブジェクトの描画が完了するまで(S190でNO)繰返される。
その後、提示情報描画部1073において、ステップS1501で保存された押下キー情報が読出されて、該オブジェクトに関する提示情報が描画用メモリ1082に描画される(S170)処理が、該フレームに含まれるすべてのオブジェクトのオブジェクト情報について繰返される(S195でYES)。
つまり、本実施例にかかる描画処理としては、図12に示されるように、先に該フレームに含まれるすべてのオブジェクトが押下キー情報を取得・保存処理と共に描画処理され、その後、まとめて該フレームに含まれるすべてのアクションオブジェクトに関する提示情報が描画されてもよい。
なお、以降の実施例にかかる描画処理でも、同様に、その処理順は限定されるものではない。
[第2の実施例]
第2の実施例においては、ステップS50の描画処理に先立って図13に示される前処理が実行される。この前処理は、ステップS50の処理が実行される直前になされるものであってもよいし、予め実行されているものであってもよい。
図13を参照して、始めに、押下キー情報取得部1072に(今までの処理で)すでに用意されているキー割当テーブルから、情報が取得される(S210)。ステップS210で取得されるキー割当テーブルの具体例が図14に示されており、図14(A)は、描画初期時のキー割当テーブルの具体例を示す図である。キー割当テーブルとは、実際にアクションオブジェクトに対応するアクションを実行させるための押下キー(このキーを変換キーと称する)を特定する情報(テーブル左側の「変換キー」)と、実行用データにおいてアクションオブジェクトに関する押下キー情報に含まれる押下キーを特定する情報(テーブル右側の「押下キー」)との対応を表わしたテーブルであって、描画初期時には押下キー情報取得部1072において実行用データがまだ走査されていないため、変換キーに対応付けられている押下キーは記載されていない。
次に、押下キー情報取得部1072において実行用データメモリ1081に展開されているすべての実行用データについて、すべてのアクションオブジェクトについての押下キー情報が参照されて、ステップS210で取得された情報と共に、新たなキー割当テーブルに、押下キーに関する情報が保存される(S215)。ステップS210,S215の処理は、押下キー情報取得部1072にすでに用意されているすべてのキー割当テーブルから情報を取得するまで繰返される(S220でYES)。この段階で、押下キー情報取得部1072に生成された新たなキー割当テーブルの具体例が図14(B)に示されている。たとえば、この段階では、図14(B)に示されるように、押下キー情報に含まれる押下キー「1」,「2」について、変換キーとして「1」,「2」が対応付けられている。この場合、押下キーと変換キーとは一致しており、押下キー情報で特定される押下キーは他のキーに変換されていない。
次に、押下キー情報取得部1072において実行用データメモリ1081に展開された再生対象のコンテンツの実行用データが走査されて、オブジェクト情報が取得される(S225)。そして、オブジェクト情報の中に押下キー情報が存在し、かつ、押下キー情報取得部1072に生成された新たなキー割当テーブルにおいて、その押下キー情報に示される押下キーを、実際に該アクションオブジェクトに対応するアクションを実行させるための変換キーとして割当てることができない場合(S230でYES、かつS235でYES)、変換キーとして、その押下キーを、キー割当テーブルにおいて割当てられてられていない他の変換キーに変換して割当てるために、実行押下キー情報取得部1072においては、実行用データの該押下キー情報に対して、その変換キーにリンクさせるための処理が実行される(S240)。
上述のステップS225〜S240の処理は、該フレームに含まれるすべてのオブジェクトについて、または該実行用データに含まれるすべてのオブジェクトについて実行されるまで繰返される(S245でYES)。
ステップS235において、その押下キー情報に示される押下キーを、実際に該アクションオブジェクトに対応するアクションを実行させるための変換キーとして割当てることができない場合とは、たとえば、押下キー情報に示される押下キーが、キー割当テーブルの変換キーにないキーである場合や、キー割当テーブルにおいてすでに他のアクションオブジェクトに対応するアクションを実行させる押下キーとして割当てられている場合が該当する。
具体的には、図5にファイルデータの示されるコンテンツの1フレームが再生されているとき、図6にも示されるように、アクションオブジェクト「太陽」に対応するアクションを実行させるための押下キーはキー「あ」であることが押下キー情報から特定されている。その場合、図14に示されるキー割当テーブルの変換キーにはキー「あ」が含まれないため、ステップS240では、押下キー「あ」を、キー「あ」以外のキー割当テーブルの変換キーで、すでに他の押下キーに割当てられていない変換キーに割当てるための処理が実行される。
なお、ステップS240で押下キーに新たに割当てられることのできる変換キーが複数ある場合には、予めキー割当テーブルにおいて定められている順序にしたがって、一番順序の高い変換キーが割当てられることが好ましい。具体的に、図14(C)においては、ステップS240において、アクションオブジェクト「太陽」に対応するアクションを実行させるための押下キー「あ」に変換キー「3」が対応付けられる処理がなされた場合のキー割当テーブルの具体例が示されている。
次に、図15を用いて本実施例にかかるステップS50の描画処理について説明する。
図15を参照して、始めに、コンテンツ描画部1071および押下キー情報取得部1072において、実行用データメモリ1081に展開された実行用データが走査されて、該フレームに含まれるオブジェクト情報が取得され(S100)、コンテンツ描画部1071において、該フレームに含まれるオブジェクトが描画メモリ1082に描画される(S110)。
押下キー情報取得部1072において、該オブジェクトに割当てられている押下キー情報が検出された場合、つまり該オブジェクトが所定のキーに対応してアクションを実行するアクションオブジェクトである場合(S130でYES)、押下キー情報取得部1072において実行用データから該オブジェクトに割当てられた押下キー情報が取得され(S150)、さらに、押下キー情報取得部1072に上述の前処理で新たに生成されたキー割当テーブルが取得される(S160)。押下キー情報取得部1072では、ステップS160で取得されたキー割当テーブルが参照されて、ステップS150で取得された押下キー情報で特定される押下キーにキー割当テーブルにおいて割当てられた変換キーが取得され(S165)、ステップS150で取得された押下キー情報と共に、または必要に応じて押下キー情報に替えて提示情報描画部1073に渡される。提示情報描画部1073では、これらの情報に基づいて該オブジェクトに関する提示情報が描画用メモリ1082に描画される(S170)。
そして、該フレームに含まれるオブジェクトのうち、まだ描画されていないオブジェクトが存在する場合には(S190でYES)、処理がステップS100に戻されて、該フレームに含まれるすべてのオブジェクトの描画が完了するまで(S190でNO)、上述の処理が繰返される。
たとえば、上述の例の場合、ステップS165では図14(C)に示されたキー割当テーブルが参照されて、アクションオブジェクト「太陽」に関する変換キーとしてキー「3」が取得され、ステップS170でアクションオブジェクト「太陽」に関する提示情報として、押下キーの種類がキー「あ」に替えてキー「3」と表わされた提示情報が描画される。したがって、本実施例においても、ステップS70において、第1の実施例において図9(A)〜図9(D)に示された提示情報の表示例と同様に、図16(A)〜図16(D)に示される提示情報が表示される。
本実施例にかかるコンテンツ再生装置でコンテンツが再生されている際に入力部101でキー入力を受付けると、図17に示されるキー入力に対応する処理が実行される。
図17を参照して、始めに、押下キー情報取得部1072においては、キー入力処理部106より、入力部101から押下された押下キーの情報を取得し(S310)、続いて、上記のキー割当テーブルを取得する(S330)。そして、取得されたキー割当テーブルを参照して、押下キーの情報より、押下キーがキー割当テーブル上での変換キーに該当するものとして、対応する押下キーに変換し(S350)、実行用メモリ1081に対して、変換された押下キーの情報を通知する(S370)。
これによって、コンテンツ再生部100ではコンテンツ再生の際に、元の実行用データで指定されている押下キーに替えて変換キーを押下した場合でも、元の押下キーが押下されたものとして指定されたアクションが実行される。
つまり、本実施例にかかるコンテンツ再生装置では、コンテンツのファイルデータにおいてアクションオブジェクトに対応するアクションを実行させるために押下することが指定されている押下キーが、すでに他のアクションオブジェクトにアクションを実行させるための押下キーとして用いられている場合や、該装置において押下キーとして用いることが定められていない場合などであっても、他のキーを代用させてユーザに提示し、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。このため、たとえば上述の例のように、キー「あ」など、特に携帯電話のようなキー入力手段の少ないコンテンツ再生装置において操作が煩雑なキーがコンテンツのファイルデータにおいて押下キーに指定されていた場合であっても、コンテンツ再生装置において、予め該キーを押下キーとして用いることを定めないようなキー割当テーブルを用意することで、操作に容易なキー(上述の例では数字キー)を自動的に代替することができ、ユーザの使い勝手をよりよくすることができる。
なお、1つのアクションオブジェクトに複数のアクションが対応付けられており、各アクションを実行させるために、各アクションに対応する、異なった押下キーを押下するようコンテンツのファイルデータにおいて指定されている場合であっても、同様のキー割当テーブルを用いて上述の処理を前処理や描画処理を行なうことで、1つのキーを押下することで該アクションオブジェクトに対応付けられた全アクションを実行させるように代替させることもできる。これは、コンテンツのファイルデータにおいて指定されている複数の押下キーを、キー割当テーブルを用いて1つの変換キーに変換することで実現できる。このようにすることでも、ユーザの操作性を高めることができる。
[第3の実施例]
第3の実施例においては、コンテンツ再生装置の機能は図2に替えて図18に示される構成であって、ステップS50においては、図19に示される描画処理が実行される。すなわち、図18を参照して、第3の実施例にかかるコンテンツ再生装置において、提示情報描画部1073は、アプリケーション実行部103から入力される指示信号にしたがって、押下キー情報取得部1072から渡された押下キー情報に基づき、提示情報と指示信号とを入力部101に対して出力する。
第3の実施例においては、コンテンツ再生装置の入力部101を構成する操作入力装置15の各キーには、その内部にLED(Light Emitting Diode)などの発光機能が備えられて、提示情報描画部1073から入力される指示信号にしたがって、フレーム描画時に、提示情報に指定されたキーが発光する。
図19を参照して、始めに、コンテンツ描画部1071および押下キー情報取得部1072において、実行用データメモリ1081に展開された実行用データが走査されて、該フレームに含まれるオブジェクト情報が取得され(S100)、コンテンツ描画部1071において、該フレームに含まれるオブジェクトが描画メモリ1082に描画される(S110)。
押下キー情報取得部1072において、該オブジェクトに割当てられている押下キー情報が検出された場合、つまり該オブジェクトが所定のキーに対応してアクションを実行するいわゆるアクションオブジェクトである場合(S130でYES)、押下キー情報取得部1072において実行用データから該オブジェクトに割当てられた押下キー情報が取得され(S150)、提示情報描画部1073に渡される。以上の処理は、第1の実施例にかかる処理と同様である。
第3の実施例においては、この後、ステップS170の提示情報の描画処理に替えて、提示情報描画部1073から入力部101に対して、ステップS150で取得された押下キー情報に基づいて該オブジェクトに関する提示情報と指示信号とが送信される(S180)。
以上の処理もまた、描画対象であるフレームに複数のオブジェクトが含まれる場合、1つのオブジェクトごとに繰返し実行されてもよいし、ステップS110で含まれるすべてのオブジェクトが描画された後に、ステップS150,S180でこれらのオブジェクトに関するすべての提示情報と指示信号とが入力部101に送信されてもよい。さらに、上述の処理においては、始めにステップS110でオブジェクトが描画された後にステップS150,S180で提示情報と指示信号とが送信されているが、この処理順は逆でもよい。また、ステップS180の処理は、ステップS170の提示情報の描画処理と共に実行されてもよい。
ステップS50の描画処理において、該フレームに含まれるすべてのオブジェクトが描画メモリ1082に描画され、それらのオブジェクトに関する提示情報と指示信号とが入力部101に送信された後に、ステップS70では、描画メモリ1082に描画された該フレームが表示され、同時に、入力部101で該指示信号にしたがって提示情報に指定されたキーが発光する。このことによって、コンテンツ再生装置でコンテンツを再生する際には、フレームごとに含まれるオブジェクトと該オブジェクトに関する提示情報とが同時にユーザに提示される。
つまり、表示されるフレームに含まれるオブジェクトが、キー「1」を押すことでアクションを実行するオブジェクトとキー「2」を押すことでアクションを実行するオブジェクトとを含む場合、図20に示されるように、表示部109においてかかるフレームが表示される際に、同時に、入力部101を構成するキー「1」,「2」が発光する。
本実施の形態にかかるコンテンツ再生装置においてかかるコンテンツの再生が実行されることで、コンテンツを構成する1フレームが表示された際に、そのフレームに含まれるオブジェクトと共に該オブジェクトに関する提示情報も提示される。そのため、ユーザは、表示されているフレームに含まれるオブジェクトに対応付けられたアクションを実行させるためにどのような操作をしたらよいのか(どのキーを押下したらよいのか)が一目でわかり、ユーザの使い勝手が向上する。
なお、第3の実施例は該当する押下キーが発光する例であるが、提示情報である該当する押下キーの提示方法は発光に限定されず、たとえば、該当するキーを点滅させたり、該当するキーの色を変化させたりするなど、該当するキーを該当しない他のキーとは異なる形態とするその他の提示方法であってもよい。
また、提示情報の内容に応じた提示方法としてもよい。たとえば、図5にファイルデータの示されるコンテンツの1フレームが再生されるとき、上述のステップS170で描画される提示情報がステップS150で取得される押下キー情報のうちの押下キーの種類を特定する情報とアクション内容とに基づくものである場合、アクション内容が「URLジャンプ」であるアクションオブジェクト「顔」を表示する際に0.1秒間隔で押下キー「1」を点灯させ、アクション内容が「音を鳴らす」であるアクションオブジェクト「筒」を表示する際に0.2秒間隔で押下キー「2」を点灯させ、アクション内容が「アニメーション」であるアクションオブジェクト「顔」を表示する際に0.1秒間隔と0.2秒間隔との繰返しで押下キー「あ」を点灯させる、などの提示情報の提示が行なわれてもよい。
またたとえば、キーが複数の色で発光可能である場合、同様に、図5にファイルデータの示されるコンテンツの1フレームが再生されるとき、上述のステップS170で描画される提示情報がステップS150で取得される押下キー情報のうちの押下キーの種類を特定する情報とアクション内容とに基づくものである場合、アクション内容が「URLジャンプ」であるアクションオブジェクト「顔」を表示する際に押下キー「1」を赤で点灯させ、アクション内容が「音を鳴らす」であるアクションオブジェクト「筒」を表示する際に押下キー「2」を青で点灯させ、アクション内容が「アニメーション」であるアクションオブジェクト「顔」を表示する際に押下キー「あ」を黄で点灯させる、などの提示情報の提示が行なわれてもよい。
またたとえば、再生されるコンテンツが、指定された押下キーがシングルクリックされた場合とダブルクリックされた場合とで異なるアクションを実行するように指定されたアクションオブジェクトを含む場合、該アクションオブジェクトを表示する際に、押下キーを、0.1秒間隔と、0.1秒間隔および0.2秒間隔の繰返しとで点滅させるような提示情報の提示が行なわれて、同一の押下キーが押下された場合であっても、押下方法の違いによって異なるアクションが実行されることをユーザに提示しもよい。
また、第3の実施例は入力部101に指示信号を出力して入力部101において提示情報を提示する例であるが、同様にして、たとえばコンテンツ再生装置が音再生装置などその他の提示機能を備える場合、提示情報描画部1073から該提示機能に対して提示情報と指示信号とが送信されて、該当するフレームを表示する際に、該提示機能によって、オブジェクトの表示と共に提示情報が提示されてもよい。
さらに、上述の実施の形態に示されたように、本実施の形態にかかるコンテンツ再生装置で再生されるコンテンツがアニメーションのように、時間の経過にしたがって所定のフレームを再生するように記述されたコンテンツである場合、ファイルデータには、特定の時間間隔など、特定のタイミングでのみ対応するオブジェクトへの指示入力が有効となるような押下キーの情報が記述されている場合がある。その場合、提示情報描画部1073は、かかる記述にしたがって、その特定のタイミングで上述の第1〜第3の実施例に示された提示情報の提示処理を実行し、該フレームが表示されている際に、オブジェクトの表示中の特定のタイミングで、該オブジェクトに関する提示情報をユーザに提示することが好ましい。このようにされることで、ユーザは、表示されているフレームに含まれるオブジェクトに対応付けられたアクションを実行させるために、どのようなタイミングにどのような操作をしたらよいのかが一目でわかり、ユーザの使い勝手が向上する。
さらに、上述のコンテンツ再生装置で実行されるコンテンツ再生方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 CPU、12 ROM、13 RAM、14 記録媒体読取装置、15 操作入力装置、16 情報出力装置、17 バス、21 記録媒体、101 入力部、102 アプリケーション記憶部、103 アプリケーション実行部、104 データ展開部、105 ファイルデータ記憶部、106 キー入力処理部、107 描画部、108 メモリ部、109 表示部、1071 コンテンツ描画部、1072 押下キー情報取得部、1073 提示情報描画部、1081 実行用データメモリ、1082 描画メモリ。