JP2005337722A - 電流検出装置、車両用電流検出装置及びコイル - Google Patents

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Abstract


【課題】 磁性体のヒステリシスの影響を受けず、低コストで小型化・薄型化が可能で、少ない部品点数で構成可能な非接触の電流検出装置等を提供する。
【解決手段】 本発明の電流検出装置1は、被検出電流を非接触で検出する電流検出装置であって、絶縁材料で被覆された長尺かつ可撓性を有する平角導体11を複数箇所で順次折り曲げることにより1層又は複数層のループ状のコイルを構成する電流路と、この電流路のループ内側の内部空間11aに配置され、被検出電流によって内部空間に発生する磁界を検出する磁気検出素子12とを備え、被検出電流を電流路に流した状態で磁気検出素子の検出出力に基づいて被検出電流を検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被接触で導体を流れる電流値の検出が可能な電流検出装置に関し、特に、車両に搭載される車両用モジュールの一部として用いるのに適した電流検出装置に関するものである。
従来から、電流を検出する電流検出装置として、ホール素子を用いた非接触の電流検出装置が広く知られている。図7は、この種の電流検出装置の構造を示す図である。図7に示す電流検出装置は、被検出電流が流れる電流バー201を筒状の磁性体であるコア202の内部空間に挿入し(矢印A方向)、コア202のギャップ部に磁気検出素子であるホール素子203を配置する(矢印B方向)。このように構成された電流検出装置においては、電流バー201を流れる被検出電流の大きさに応じてアンペアの右ねじの法則により磁界が発生し、この磁界がコア202によって集磁され、コア202のギャップ部に磁束密度を生じる。そして、ホール素子203は、ギャップ部の磁束密度に応じた電圧を出力し、この電圧により被検出電流の大きさに比例した出力を得ることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−257867号公報
上記従来の電流検出装置によれば、コア202を形成する磁性体がヒステリシス特性を持つため、電流バー201に流れる電流によって一旦発生した磁界が消える状況であっても、コア202のギャップ部に残留磁束密度が残ることになる。よって、図8に示すように、被検出電流が流れた後にゼロになったとしても、ホール素子203の出力電圧には残留磁束密度に対応する誤差成分eが現れることになり、正確な電流検出に支障を来たすという問題がある。また、電流検出装置により比較的大きな電流を検出するには、電流バー201及びコア202のサイズを大きくする必要があるため、電流検出装置の小型化が困難であるという問題がある。
一方、上述したような磁性体のヒステリシス特性の影響を回避するため、コアを用いずにエッジワイス巻線を用いて電路を形成し、ホール素子をエッジワイスの内孔部に配置した電流検出装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、エッジワイス巻線は高価な部品であり、電流検出装置のコスト上昇が避けられない。
そこで、本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、磁性体のヒステリシス特性の影響を受けることなく、低コストで小型化・薄型化が可能で、少ない部品点数で構成することが可能な非接触の電流検出装置等を提供することを目的としている。
特開2002−243769号公報
上記課題を解決するために、請求項1に記載の電流検出装置は、被検出電流を非接触で検出する電流検出装置であって、絶縁材料で被覆された長尺かつ可撓性を有する平角導体を複数箇所で順次折り曲げることにより1層又は複数層のループ状のコイルを構成する電流路と、前記電流路のループ内側の内部空間に配置され、前記被検出電流によって前記内部空間に発生する磁界を検出する磁気検出素子とを備え、前記被検出電流を前記電流路に流した状態で前記磁気検出素子の検出出力に基づいて前記被検出電流を検出することを特徴とする。
この発明によれば、平角導体からなる電流路に被検出電流を流すと、ループ状のコイルの内部空間に磁界が発生し、磁気検出素子にて磁界に応じた検出出力が得られるので、この検出出力を読み取って被検出電流を検出することができる。そして、コアを用いることなく平角導体で形成したコイルを用いるため、磁性体のヒステリシス特性の影響を抑えることができ、検出誤差を低減することができる。また、電流路は平角導体を順次折り曲げて形成されるので、安価かつ小型・薄型の装置を構成でき、部品点数の削減も可能となる。
請求項2に記載の電流検出装置は、請求項1に記載の電流検出装置において、前記磁気検出素子と周辺回路を内蔵するICを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上述の発明の作用に加えて、磁気検出素子とその周辺回路がICに内蔵され、ICを電流路の内部空間に配置するので、電流検出のさらなる低コスト化、小型化が可能となる。
請求項3に記載の電流検出装置は、請求項2に記載の電流検出装置において、前記磁気検出素子としてホール素子を用いることを特徴とする。
この発明によれば、上述の発明の作用に加えて、ホール素子により内部空間に発生した磁界に比例した電圧が得られ、簡単な構成で確実に被検出電流を検出することができる。
請求項4に記載の電流検出装置は、請求項2及び3に記載の電流検出装置において、前記電流路は、前記平角導体の複数箇所を略90°で順次折り曲げることにより四角形のループ状のコイルを構成し、前記内部空間の形状が前記ICの外形形状より若干大きい四角形となることを特徴とする。
この発明によれば、上述の発明の作用に加えて、長尺で可撓性を有する平角導体を用いて、折れ角を略90°として四角形のループ状に折り曲げるので、内部空間の形状も四角形となる。よって、平角導体により適度な大きさのループを構成すれば、一般的に四角形の外形を持つICをループ内側に近接配置して、検出効率を高めることができる。
請求項5に記載の電流検出装置は、請求項2及び3に記載の電流検出装置において、前記ICを外部接続するための接続用平角導体が設けられ、前記ICのリードと前記接続用平角導体をピアス端子により接続することを特徴とする。
この発明によれば、上述の発明の作用に加えて、ICを外部接続するために接続用平角導体とピアス端子を利用するので、ループ状のコイルを構成する平角導体と併せて外部との接続を全て平角導体で統一的に行うとともに、ピアス端子で簡単に電気的接続をとることができ、装置の配線への組み込みが容易な電流検出装置を構成することができる。
請求項6に記載の車両用電流検出装置は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の電流検出装置を、車両の電装システムを構成するモジュールに組み込み、前記モジュールに供給される電流が前記電流路に前記被検出電流として流れるように構成されたことを特徴とする。
この発明によれば、車両の電装システムのモジュールに上述の電流検出装置を組み込み、バッテリー等から負荷に供給される電流を検出できるようにしたので、車両内部の狭い配線スペースに薄型の電流検出装置を一体的に設置でき、車両内の無駄なスペースを取ることがない優れた車両用電流検出装置を実現することができる。
請求項7に記載のコイルは、絶縁材料で被覆された長尺かつ可撓性を有する平角導体を複数箇所で順次折り曲げることにより1層又は複数層のループ状に形成し、ループ内側に所定形状の内部空間を有することを特徴とする。
この発明によれば、平角導体を順次折り曲げてループ状のコイルを構成できるので、小型化・薄型化に好適で実装性に優れ、折り曲げパターンを変えることにより調整が容易なコイルを実現することができる。
本発明によれば、平角導体を複数箇所で順次折り曲げることにより1層又は複数層のループ状のコイルを構成して電流路とし、その内部空間に磁気検出素子を配置するようにしたので、コアを用いずに平角導体でコイルを構成したことにより磁性体のヒステリシス特性の影響による誤差を抑えるとともに、低コストで小型化・薄型化が可能であって、少ない部品点数で構成することが可能な非接触の電流検出装置等を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図6を参照しつつ説明する。本実施形態では、車両の電装システム等の分野で電流を検出する用途に応用可能な電流検出装置に対して本発明を適用する場合を説明する。
図1は、本実施形態に係る電流検出装置1の構成を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態に係る電流検出装置1は、被検出電流が流れる電流路としてのFFC(Flexible Flat Cable)11と、磁界検出素子としてのホールIC12とから構成されている。
FFC11は、一般に車両内部の電気配線のためのワイヤーハーネスの厚みを極力薄くするために平角導体を用いて形成されており、薄い導体を絶縁材料で被覆した構造を有し、折り曲げ可能な程度に可撓性を有する材料からなる。例えば、厚さ0.2〜0.3mm程度の長尺かつ扁平状の導体を厚さ0.1mm程度の樹脂で被覆することにより、FFC11を形成することができる。そして、車両のバッテリーからルーフやドアパネル等の負荷に電流を供給するための電流路としてFFC11を挿入すれば、車両の負荷に供給される電流を電流検出装置1により検出することができる。
本実施形態では、FFC11を複数箇所で順次折り曲げることによりループ状のコイルとして動作させる。図1の例では、複数箇所でFFC11を略90°で順次折り曲げることにより四角形のループ状のコイルを構成している。そして、FFC11のループ内側には内部空間11aが形成され、被検出電流がFFC11からなる電流路を流れたときに内部空間11aを貫く磁界が発生する。
ホールIC12は、FFC11の内部空間11aに発生する磁界を検出するホール素子とその周辺回路を含んで構成されている。ホールIC12を磁界中に置いたときに、ホール素子からホール効果に基づく電圧が出力される。ホールIC12は3つのリードを設けた3端子構造であり、各リードが外部に延伸されている。それぞれ、ホールIC12の3つのリードは、電源用、接地用、検出出力用の役割を有する。ホールIC12を使用する場合、2つのリードを電源とグラウンドに接続した状態で、ホール素子の出力電圧が内部の増幅回路で適当なレベルに増幅された後、被検出電流の検出出力が所定のリードから出力される。なお、ホールIC12に設けられた各リードは、多様な接続構造を用いて外部と接続することができるが、具体例については後述する。
ホールIC12による磁界の検出効率を高めるには、図1に示すように、ホールIC12とFFC11の距離が近接するように、内部空間11aの中心にホールIC12を配置することが望ましい。この場合、ホールIC12は一般に四角形の外形形状であるため、内部空間11aの形状がホールIC12より若干大きい四角形となるようにFFC11を折り曲げることが望ましい。そして、内部空間11aにホールIC12を配置した状態で、FFC11とホールIC12が樹脂等を用いて一体的に封止される。このように封止することにより、FFC11とホールICの位置関係を固定できることに加えて、電流検出装置1の防水及び防塵の特性を向上させて信頼性を高めることができる。
本実施形態に係る電流検出装置1においては、従来のようにコアと電流バーを用いた構成を採用せず、FFC11を用いて構成されたコイルを用いている。そのため、コアに生じる残留磁束密度に起因するヒステリシス特性の影響を受けることがなく、検出誤差を低減することができる。図2は、本実施形態に係る電流検出装置1の電流検出特性を示す図である。図2に示されるように、従来の図8の場合に見られるヒステリシスによる誤差成分eが現れない。すなわち、被検出電流が一旦流れた後にゼロとなったとしても、残留磁束密度が生じないため出力電圧がゼロとなり、常に電流レベルに正確に比例した出力レベルを得ることができるので、信頼性の高い電流検出を行うことができる。
また、本実施形態に係る電流検出装置1の構成としてコアをFFC11に置き換えたので、サイズが大きいコアを設置するスペースが不要となる。特に、FFC11を用いて薄く構成できるので、電流検出装置1全体の薄型化が可能となり、特に車両内のモジュールに組み込む場合には、狭い配線スペースに電流検出装置1を設置できる。さらに、本実施形態に係る電流検出装置1は、コアや電流バーを不要となることに加え、これらの部材の固定及び移動させるための部材やケースも不要となるので、部品点数を削減することができる。
次に、本実施形態に係る電流検出装置1において、ホールIC12を接続するための接続構造について説明する。図3は、上述したように3端子構造のホールIC12の3つのリード12a、12b、12cを接続するために、接続用FFC13と3つのピアス端子14a、14b、14cを使った接続構造の例を示す図である。
図3において、接続用FFC13は、被検出電流を流すFFC11と同様、平角導体を用いて形成されるが、ホールIC12の3つのリード12a〜12cを接続するための3本の導体パターンが並列した3線タイプのものを用いる。そして、接続用FFC13の一端にて、リード12aをピアス端子14aにより接続し、リード12bをピアス端子14bにより接続し、リード12cをピアス端子14cにより接続し、接続用FPC13の他端にて他の部材と任意の方法で接続すればよい。
ここで、図4は、図3に示す接続構造のうちホールIC12のリード12a〜12cをピアス端子14a〜14cにより接続用FFC13に接続する部分の拡大断面図である。図4に示すように、接続用FFC13の所定の導体部Pのある部分において、ホールIC12のリード12a〜12cを挟んだ状態でピアス端子14a〜14cにより接続用FFC13を貫通させる。そして、ピアス端子14a〜14cの下部を接続用FFC13に圧接すると、リード12a〜12cと接続用FFC13の導体部Pがピアス端子14a〜14cによって電気的に接続され、その状態で一体的に固定されることになる。このように、ホールIC12の接合構造にピアス端子14a〜14cを用いることにより、接続用FFC13の被覆を除去することなくホールIC12との電気的接続を行うことができる。
なお、本実子形態では、ホールIC12が電源、接地、検出出力の3端子を設けた構成を説明したが、ホールIC12に4端子を設ける構成としてもよい。すなわち、電源、接地、検出出力の各端子に加えて、外部入力可能な調整用の端子を設けてもよい。このような調整用の端子は、例えば、ホールIC内部の増幅回路におけるゲインやオフセットを入力レベルに応じて調整するために用いることができる。
次に、本実施形態において、FFC11によるコイルの形成方法について説明する。図5は、直線状のFFC11から、図1に示すループ状のコイルとしての電流路を形成する手順を説明する図である。図5(a)に示すように、直線状のFFC11は、例えば電源と負荷を接続するワイヤーハーネスの一部であってもよいが、予め両端にコネクタを取り付けた着脱自在の構造であってもよい。図5(a)において、横幅aの長尺のFFC11に対し、一端から複数の折り目F(図5においては、破線にてF1、F2の2つのみを示している)が順に設定されている。このとき、FFC11の長尺方向に対し折り目Fが45°の角度をなすようにし、さらに隣接する折り目Fが両者の近端側で間隔bで配列されるものとする。このような構成により、FFC11により形成されるループ状のコイルは、内部空間11aが一辺bの正方形となり、外形が一辺2a+bの正方形となる。
まず、図5(a)のFFC11を第1の折り目F1で表側が重なるように折り曲げると、図5(b)の状態になる。次いで、図5(b)のFFC11を第2の折り目F2で表側が重なるように折り曲げると、図5(c)の状態になる。これ以降は同様の手順を繰り返し、設定された全ての折り目Fを順に折り曲げていくことにより、正方形のループ状のコイルを構成することができる。なお、図5の例ではFFC11により形成されるコイルが正方形の外形を持つ場合を示したが、これに限られず、例えば、長方形、三角形、五角形などの多様な外形を持たせることができる。この場合、FFC11に設定される折り目Fの角度及び間隔を外形に合致するように適切に設定する必要がある。
ここで、FFC11によるコイルの巻き数を増加させて多層のループ状の電流路を形成することにより内部空間11aを貫く磁界を強くできるため、電流検出装置1の検出感度を向上させることができる。例えば、FFC11により巻き数nのコイルを構成するためには、少なくともFFC11に4n個の折り目Fを設定して折り曲げる必要がある。電流検出装置1にて確保すべき検出感度に応じて、FFC11の適切な巻き数を決定すればよい。
以上のように、図5に示す手順でFFC11によるコイルを構成するには、手作業によっても可能であるが、予め設定された手順に従って順次FFC11を折り曲げるような機能を備えた装置を用いることもできる。この場合、FFC11における複数の折り目Fに関するデータを予め設定し、外部指令により所望の形状と巻き数のコイルを適宜に形成できるように装置を構成することが望ましい。
次に、本実施形態に係る電流検出装置1の適用例として、車両用モジュールの一部に組み込む場合の構成を説明する。図6は、車両の電装システムを構成する車両用モジュール100であって、本実施形態に係る電流検出装置1が配線の一部に組み込まれた車両用モジュール100の全体構成を示すブロック図である。図6に示す車両用モジュール100は、例えば、エンジン、ドア、ルーフ等を電子的に制御するために車両に設置されるものである。一般に、車両用モジュール100で消費される電流は、数10A程度であるため、電流検出装置1は比較的大きな範囲の電流を検出できるように調整することが望ましい。
図6に示すように、車両用モジュール100は、この車両モジュール100の中核をなすECU(Electronic Control Unit)101の制御によって負荷102の動作を制御するとともに、この負荷102に流れる電流を本実施形態に係る電流検出装置1により検出する構成を備えている。なお、図6においては2つの負荷102を示しているが、負荷102は任意の個数を設けることができる。
車両用モジュール100には、車両に搭載される電圧Vbのバッテリー103により電流が供給され、バッテリー103の出力側の上流においてFFC11の一端が接続されるとともに、FFC11の他端がECU101の電源端子と負荷102に接続されている。このように接続することにより、電流検出装置1により車両用モジュール100全体の消費電流を検出することができる。なお、ECU101は、バッテリー103の電圧Vbに基づいて電源電圧Vccを生成し、ホールIC12に供給している。
電流検出装置1においては、被検出電流がFFC11に流れた際、上述の作用によってホールIC12から検出出力Voutが出力され、ECU101に入力される。ECU101では、検出出力Voutを読み取って、車両用モジュール100に流れる被検出電流が適正な値であるか否かを監視する。例えば、被検出電力が所定値を超えたときに、車両用モジュール100の消費電流を低減するために、ECU101が省電力の動作モードに切り替え制御をするような使い方が考えられる。
以上説明したように本実施形態に係る電流検出装置1によれば、平角導体を用いたFFC11により電流路を形成し、FFC11を複数箇所で順次折り曲げることによりループ状のコイルを構成したので、従来のコアを用いることなく電流検出装置1を構成することができる。よって、磁性体のヒステリシス特性の影響による検出出力の誤差を抑えて信頼性を向上させることができるとともに、コアに比べてFFC11に必要なスペースが小さくて済むため、電流検出装置1の小型化・薄型化を実現することができる。特に、車両内に設置するモジュールに組み込む用途では、FFC11を用いた構成を採用したため、コイルの巻き数が多くなる場合であっても、サイズが大きくならず、車両内の狭いスペースに容易に設置可能な車両用電流検出装置を実現することができる。また、少ない部品点数で電流検出装置1を構成できるとともに、車両内配線と一体化することが容易であるため、低コスト化を図ることができる。さらに、FFC11の折り曲げパターンを変更すれば、簡単に検出感度等を調整できるので、特性の自由度が大きく設計変更が容易で、短い納期で電流検出装置1を製造することができる。
本実施形態に係る電流検出装置の構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る電流検出装置の電流検出特性を示す図である。 ホールICの3端子を接続するために、接続用FFCと3つのピアス端子を使った接続構造の例を示す図である。 図3に示す接続構造のうちホールICのリードをピアス端子により接続用FFCに接続する部分の拡大断面図である。 直線状のFFCから、図1に示すループ状のコイルとしての電流路を形成する手順を説明する図である。 車両の電装システムの一部として設置される車両用モジュールであって、本実施形態に係る電流検出装置が組み込まれた車両用モジュールの全体構成を示すブロック図である。 従来の電流検出装置の構造を示す図である。 従来の電流検出装置における被検出電流とホール素子の出力電圧の関係を示す図である。
符号の説明
1…電流検出装置
11…FFC
11a…内部空間
12…ホールIC
12a、12b、12c…ホールICのリード
13…接続用FFC
14a、14b、14c…ピアス端子
100…車両用モジュール
101…ECU
102…負荷
103…バッテリー

Claims (7)

  1. 被検出電流を非接触で検出する電流検出装置であって、
    絶縁材料で被覆された長尺かつ可撓性を有する平角導体を複数箇所で順次折り曲げることにより1層又は複数層のループ状のコイルを構成する電流路と、
    前記電流路のループ内側の内部空間に配置され、前記被検出電流によって前記内部空間に発生する磁界を検出する磁気検出素子と、
    を備え、前記被検出電流を前記電流路に流した状態で前記磁気検出素子の検出出力に基づいて前記被検出電流を検出することを特徴とする電流検出装置。
  2. 前記磁気検出素子と周辺回路を内蔵するICを備えたことを特徴とする請求項1に記載の電流検出装置。
  3. 前記磁気検出素子としてホール素子を用いることを特徴とする請求項2に記載の電流検出装置。
  4. 前記電流路は、前記平角導体の複数箇所を略90°で順次折り曲げることにより四角形のループ状のコイルを構成し、前記内部空間の形状が前記ICの外形形状より若干大きい四角形となることを特徴とする請求項2及び3に記載の電流検出装置。
  5. 前記ICを外部接続するための接続用平角導体が設けられ、前記ICのリードと前記接続用平角導体をピアス端子により接続することを特徴とする請求項2及び3に記載の電流検出装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電流検出装置を、車両の電装システムを構成するモジュールに組み込み、前記モジュールに供給される電流が前記電流路に前記被検出電流として流れるように構成されたことを特徴とする車両用電流検出装置。
  7. 絶縁材料で被覆された長尺かつ可撓性を有する平角導体を複数箇所で順次折り曲げることにより1層又は複数層のループ状に形成し、ループ内側に所定形状の内部空間を有することを特徴とするコイル。
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