JP2005335538A - 自動車用シート装置 - Google Patents

自動車用シート装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005335538A
JP2005335538A JP2004157013A JP2004157013A JP2005335538A JP 2005335538 A JP2005335538 A JP 2005335538A JP 2004157013 A JP2004157013 A JP 2004157013A JP 2004157013 A JP2004157013 A JP 2004157013A JP 2005335538 A JP2005335538 A JP 2005335538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
sheet
posture
vehicle
retracted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004157013A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Sato
正彦 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2004157013A priority Critical patent/JP2005335538A/ja
Publication of JP2005335538A publication Critical patent/JP2005335538A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】
煩わしさを伴うことなく第一のシートの後方に位置する第二のシートを使用姿勢から前方への変位を伴う格納姿勢に動作させることができる自動車用シート装置を提供する。
【解決手段】
車両の前後方向に沿って移動可能な第一のシートと、該第一のシートの後方に配置され、使用姿勢から前方への変位を伴う格納姿勢への動作が可能な第二のシートと、前記第一のシートを移動させる移動手段17とを備える自動車用のシート装置である。さらに、前記第二のシートの使用姿勢から格納姿勢への動作または該動作のための操作を検知する第一の検知手段28を備え、該第一の検知手段により前記第二のシートへの動作または操作が検知されたとき、移動手段17は、前記第一のシートが前記第二のシートの格納姿勢への動作を妨げることを防止すべく前記第一のシートを前方へ移動させることを特徴とする。
【選択図】 図8



Description

本発明は、車両の内部の空間を広げることができるように、シートを移動可能に保持する自動車用シート装置に関する。
自動車には、例えば、ワゴン車のように車両の前後方向に沿って3列に並んだシートを備えるものがある。このようなワゴン車では、内部の空間を広げることができるように2列目に位置する第二のシートが、着座可能な状態の使用姿勢から、背凭れ部を座部の上に折り畳んだ状態で該座部の前端部を回動中心として該座部の後端部を跳ね上げた格納姿勢へと動作可能に構成されているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−118439号公報(第2−7頁、第7図)
しかしながら、前記第二のシートの前方すなわち1列目に位置する第一のシートは、体格に応じてシート位置を調節すべく前記車両の前後方向に沿って移動可能に設けられることが多く、該第一のシートが所定の位置よりも後方位置に移動されていると、前記第二のシートを格納姿勢に動作させる際に前記第一のシートが前記第二のシートに干渉し、該第二のシートを格納姿勢に動作させることが妨げられてしまう。このため、乗員は、前記第二のシートを格納姿勢に動作させるときには、動作させることに先立って前記第一のシートが所定の位置よりも後方に位置しているかを判断し、後方に位置しているときには前記第一のシートを所定の位置よりも前方へ移動させ、前記第二のシートの格納姿勢への動作を妨げられないようにする必要がある。このように、前記第二のシートを格納姿勢に動作させることには大変な煩わしさが伴っていた。
そこで、本発明の目的は、煩わしさを伴うことなく第一のシートの後方に位置する第二のシートを使用姿勢から前方への変位を伴う格納姿勢に動作させることができる自動車用シート装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、本発明に係る自動車用シート装置は、車両の内部に該車両の前後方向に沿って移動可能に配置された第一のシートと、該第一のシートの後方に配置され、着座可能な使用姿勢から前方への変位を伴う格納姿勢への動作が可能な第二のシートと、前記第一のシートを移動させる移動手段とを備える自動車用のシート装置であって、さらに、前記第二のシートの使用姿勢から格納姿勢への動作または該動作のための操作を検知すべく該第二のシートに関連して設けられた第一の検知手段を備え、該第一の検知手段が前記動作または前記操作を検知したとき、前記移動手段は、前記第一のシートが前記第二のシートの格納姿勢への動作を妨げることを防止すべく前記第一のシートを前方へ移動させることを特徴とする。
本発明によれば、前記第二のシートの使用姿勢から格納姿勢への動作または該動作のための操作が前記第一の検知手段により検知されると、前記第一のシートは前記移動手段により前方へ移動されるので、前記第一のシートに妨げられることなく前記第二のシートを格納姿勢へと動作させることができる。
本発明に係る自動車用シート装置によれば、前記第二のシートの使用姿勢から格納姿勢への動作または該動作のための操作を前記第一の検知手段が検知すると、前記移動手段は、前記第一のシートが前記第二のシートの格納姿勢への動作を妨げることを防止すべく前記第一のシートを前方へ移動させる。このため、乗員は、前記第二のシートを格納姿勢へと動作させることに先立って前記第一のシートの位置を判断し、必要に応じて該第一のシートを前方へ移動させる煩わしさを伴うことなく前記第二のシートを格納姿勢へと動作させることができる。
本発明を図1ないし図8に示した実施例に沿って詳細に説明する。
図1には、本発明に係る自動車用シート装置10を備えたワゴン車40が模式的に示されている。
自動車用シート装置10は、ワゴン車40の内部で車両の前後方向に沿って3列に並ぶようにそれぞれワゴン車40のフロアパネル41に取り付けられた、1列目に位置する第一のシート11、2列目に位置する第二のシート12および3列目に位置する第三のシート13を備える。
第一のシート11は、従来よく知られているように、ブラケット14を介してフロアパネル41に取り付けられている。図1のI−I線に沿って得られた断面図である図2に示すように、ブラケット14には、その上端に車両の前後方向に沿って延在するロアレール15が取り付けられている。ロアレール15は、図示はしないが、第一のシート11を両側端部で支持すべく両該側端部に対応して対を為して設けられている。両ロアレール15は、回転可能なコロ(図示せず。)を介して、第一のシート11に設けられた一対のアッパーレール16とそれぞれ係合している。この係合により、第一のシート11は車両の前後方向に沿って移動可能にブラケット14に支持されている。
第一のシート11には、スライドモータ機構17(図7参照。)が設けられている。一方のロアレール15の内部には、伸長方向に沿って伸長し、スライドモータ機構17からの回転を受けて回転し、この回転により第一のシート11を両ロアレール15に沿って移動させるリードスクリュー(図示せず。)が設けられている。このリードスクリューを回転させるスライドモータ機構17の駆動を制御することにより、第一のシート11の前後方向への移動を制御することができる。
ブラケット14と一方のロアレール15との間には、位置検知スイッチ18を支持するための支持板19が挟持されている。支持板19は、対を為すロアレール15の間に向けて伸長する支持伸長部19aを有し、位置検知スイッチ18は支持伸長部19aの上面に取り付けられている。位置検知スイッチ18は、押圧により移動可能な検知ノブ18aを有し、該検知ノブが押圧され移動することによりスイッチ接点が閉接したオン状態となる。
図3は、図1に示された第一のシート11のブラケット14およびロアレール15の周辺を拡大した図であり、図中の前後方向は図1と同様である。
前後方向へ移動可能な第一のシート11には、位置検知スイッチ18の上方に位置することが可能であるように配置された矩形を呈する板状の検知板20が取り付けられている。検知板20は、その長手方向がアッパーレール16に沿い且つ平面が車両の車幅方向と直交するように配置され、第一のシート11がその移動可能な範囲の最後方から所定の位置に至る間に位置しているときに位置検知スイッチ18の上方に位置すべく車両の前後方向に沿って伸長している。検知板20の車両の後方側に位置する後端部20aの下部には、車両の前後方向に対して傾斜を有する切欠き部分20bが形成されている。検知板20の下端部20cには、図2に示すように、該下端部から対を為すアッパーレール16の間に向けて立ち上がり、車両の車幅方向に沿って検知板20の前端から後端まで伸長する検知伸長部20dが設けられている。検知板20は、第一のシート11の移動により検知板20が位置検知スイッチ18の上方に位置したときに、検知伸長部20dが位置検知スイッチ18の検知ノブ18aを押して位置検知スイッチ18をオン状態とすることが可能であるような間隔を置いて、該位置検知スイッチが取り付けられた支持伸長部19aと検知伸長部20dとが対向するように配置されている。第一のシート11がその移動範囲の最前方から最後方に移動するとき、位置検知スイッチ18は、その検知ノブ18aが検知伸長部20dにより押される際に、切欠き部分20bの傾斜により円滑にオフ状態からオン状態にされる。
後述するように、第二のシート12は使用姿勢から前方へと変位した格納姿勢へと動作可能であり、図3は、格納姿勢にある第二のシート12に干渉することのない最も後方に第一のシート11が位置している状態を示している。第一のシート11は、この位置よりも前方へと移動することが可能であり、この位置よりも前方に第一のシート11があるときは位置検知スイッチ18の検知ノブ18aは検知伸長部20dにより押されることはなく、位置検知スイッチ18はオフ状態である。図示の位置よりも第一のシート11が後方に移動したときには、検知ノブ18aは検知伸長部20dにより押され、位置検知スイッチ18はオン状態となる。上記のような位置関係となるように位置検知スイッチ18および検知板20は配置されており、位置検知スイッチ18は、第一のシート11が格納姿勢にある第二のシート12に干渉する位置にあるか否かを検知することができる。
第二のシート12は、図1に示すように、座部21と背凭れ部22とを有する。第二のシート12の座部21は、その前端部21aが該前端部に設けられたヒンジ21bを介してフロアパネル41に取り付けられたブラケット(図示せず。)の前端部に支持されている。この支持により、座部21はヒンジ21bを中心として回動可能である。前記ブラケットの後端部には、車両の車幅方向に沿って伸長し、車両の前後方向に沿って並行な一対の係止棒23(図4参照。)が設けられている。座部21の後端部21cには、一対の係止棒23にそれぞれ係合可能な一対の係止爪24を有するロック装置25が、座部21の後端部21cの両側端に対応するように対を為して(図4参照。)設けられている。両ロック装置25は、一対の係止爪24をそれぞれ回動可能に保持し、各係止爪24は、図示しないスプリングによりそれぞれ各係止棒23に係合する回動方向に付勢されている。座部21は、各係止爪24が各係止棒23にそれぞれ係合することにより回動することが阻止される。このため、一対の係止爪24をそれぞれ有する両ロック装置25および一対の係止棒23は、座部21を使用姿勢で固定する固定手段として機能する。
図4は、第二のシート12の内部構造を模式的に示し、図5は、図4に示されたII−II線に沿って得られた断面図である。
第二のシート12の背凭れ部22の左側上端部には、上記した固定手段23、25による座部21の固定を解除するために操作される解除レバー26が設けられている。解除レバー26は、図5に示すように、支持軸27に回動可能に支持されている。なお、図5において、実線で示した解除レバー26は、解除操作される前の固定位置にある解除レバー26を示し、解除レバー26が固定位置にあるとき、固定手段23、25は座部21を固定している。二点鎖線で示した解除レバー26は、解除操作されて解除位置にある解除レバー26を示し、解除レバー26が解除位置にあるとき、固定手段23、25による座部21の固定は、後述するように、解除される。
背凭れ部22の左側上端部に設けられた解除レバー26の下方には、該解除レバーが解除操作されたことを検知するための解除検知スイッチ28が設けられている。解除検知スイッチ28は、押圧により移動可能な検知ノブ28aを有し、該検知ノブが押圧され移動することによりスイッチ接点が閉接したオン状態となる。解除検知スイッチ28は、実線で示した解除操作される前の位置にある解除レバー26により検知ノブ28aが押されてオン状態となり、該解除レバーが二点鎖線で示すように解除操作されるとオフ状態となるように配置されている。
解除レバー26は、図4に示すように、該解除レバーに与えられた操作力を両ロック装置25の各係止爪24にそれぞれ伝達するために、伝達手段29を介して両ロック装置25に接続されている。伝達手段29は、解除レバー26の解除操作により該解除レバー側に引っ張られるべく一端が該解除レバーに接続された第一のケーブル30と、該第一のケーブルの他端に接続され、該第一のケーブルを分岐するケーブル分岐部31と、該ケーブル分岐部と両ロック装置25とをそれぞれ接続する第二のケーブル32および第三のケーブル33とを有する。解除レバー26が解除操作されると、第一のケーブル30が引っ張られ、この力はケーブル分岐部31を経て第二のケーブル32および第三のケーブル33に伝達される。両ロック装置25は、それぞれに接続された両該ケーブルが引っ張られることにより、それぞれが有する各係止爪24が該各係止爪への付勢方向と逆の方向に回動され、各係止爪24の各係止棒23への係合を解除する。このため、解除レバー26を解除操作することにより、固定手段23、25による第二のシート12の座部21の固定を解除することができる。
背凭れ部22は、従来よく知られているように、座部21の上に折り畳むことができるように該座部に回動可能に支持されている。背凭れ部22は、第二のシート12を格納姿勢へと動作させるべく解除レバー26が解除操作されると、この解除操作に連動して背凭れ部22を使用姿勢で固定するロック機構(図示せず。)による固定が解除され、座部21の上に折り畳むことが可能となる。
図6は、第二のシート12の動作を模式的に示す。
解除レバー26が解除操作されると、前述したように、固定手段23、25(図4参照。)による座部21の固定が解除され、前記ロック機構による背凭れ部22の固定も解除される。このため、乗員は、解除レバー26を解除操作することにより、背凭れ部22を座部21の上に折り畳むことができ、さらに、ヒンジ21bを回動中心として座部21の後端部21cを跳ね上げるように、背凭れ部22が折り畳まれた状態の座部21を回動させることができる。このように、乗員は、解除レバー26を解除操作することにより、図6において二点鎖線で示す着座可能な使用姿勢から、前方へ変位した実線で示す格納姿勢へと第二のシート12を動作させることができる。この第二のシート12の格納姿勢ではワゴン車40の内部の空間が広がるので、乗員は、例え大きな荷物を抱えていたとしても、容易に第三のシート13(図1参照。)に乗り込むことができる。このため、第二のシート12を格納姿勢としたときをEZエントリーモードと呼ぶ。
図7は、自動車用シート装置10の電気的な構成を概略的に示すブロック図である。
解除検知スイッチ28は、制御手段34に接続されている。解除検知スイッチ28は、前述したように、解除レバー26が解除操作されていない通常の状態ではオン状態である。このとき解除検知スイッチ28は制御手段34にオン信号を出力する。解除検知スイッチ28は、解除レバー26が解除操作されたとき、すなわちEZエントリーモードにすべく第二のシート12を格納姿勢へと動作させるための操作がされたときオフ状態となり、このとき制御手段34にオフ信号を出力する。このため、解除検知スイッチ28は第一の検知手段として機能する。
位置検知スイッチ18は、制御手段34に接続されている。位置検知スイッチ18は、前述したように、第一のシート11が格納姿勢にある第二のシート12に干渉する位置にあるときはオン状態となり、第一のシート11が格納姿勢にある第二のシート12に干渉しない位置にあるときはオフ状態となる。位置検知スイッチ18は、オン状態のときには制御手段34にオン信号を出力し、オフ状態のときには制御手段34にオフ信号を出力する。
制御手段34は、解除検知スイッチ28および位置検知スイッチ18からの信号に基づいてスライドモータ機構17の駆動を制御するために該スライドモータ機構に接続されている。制御手段34は、第一の検知手段すなわち解除検知スイッチ28からオフ信号を受け、第二の検知手段すなわち検知板20に操作される位置検知スイッチ18からオン信号を受けると、第一のシート11が前方へ移動するようにスライドモータ機構17を駆動させる。また、制御手段34は、スライドモータ機構17を駆動させているとき、位置検知スイッチ18からオフ信号を受けると、スライドモータ機構17を停止させる。
次に、自動車用シート装置10の制御手段34の下で為される制御を図8のフローチャートに沿って説明する。
解除検知スイッチ28から受ける信号がオフ信号であるかオン信号であるかを判別する(ステップS1。)。
信号がオン信号であると判断したときは、オフ信号を受けるまでステップS1を繰り返す。他方、信号がオフ信号であると判断したときは、制御手段34により、EZエントリーモードにすべく第二のシート12を格納姿勢へと動作させるための操作がされたと判断されたことを意味する。
解除検知スイッチ28からオフ信号を受けたときは、位置検知スイッチ18から受ける信号がオン信号であるかオフ信号であるかを判別する(ステップS2。)。
信号がオフ信号であると判断したときは、制御手段34により、第一のシート11が第二のシート12の格納姿勢への動作を妨げる位置にはないと判断されたことを意味するため、第一のシート11を移動させる必要はないのでステップS1に戻る。
他方、信号がオン信号であると判断したときは、制御手段34により、第一のシート11が第二のシート12の格納姿勢への動作を妨げる位置にあると判断されたことを意味する。
位置検知スイッチ18からオン信号を受けたときは、第一のシート11を前方へ移動させるためにスライドモータ機構17を駆動させる(ステップS3。)。
スライドモータ機構17の駆動により、第一のシート11は前方へ移動する。
第一のシート11の前方への移動により、位置検知スイッチ18から受けている信号がオン信号からオフ信号になったか否かを判別する(ステップS4。)。
スライドモータ機構17を駆動させているとき、位置検知スイッチ18からオン信号を受けている場合、位置検知スイッチ18からオフ信号を受けるまでステップS4を繰り返す。
位置検知スイッチ18からオフ信号を受けたときは、制御手段34により、第一のシート11が第二のシート12の格納姿勢への動作を妨げる位置にはなくなったと判断されたことを意味する。
位置検知スイッチ18からオフ信号を受けたときは、第一のシート11の前方への移動を停止させるためにスライドモータ機構17を停止させる(ステップS5。)。
本発明に係る自動車用シート装置10は、乗員が、第三のシート13に乗り込もうとして、EZエントリーモードにすべく第二のシート12を格納姿勢へと動作させるために、解除レバー26を解除操作すると、第一のシート11が第二のシート12の格納姿勢への動作を妨げない位置まで第一のシート11を前方へ移動させる。このため、乗員は、第二のシート12を格納姿勢へと動作させることに先立って、第一のシート11が第二のシート12の格納姿勢への動作を妨げる位置にあるか否かを判断し、妨げる位置にあるときは第一のシート11を前方へ移動させる、という煩わしい作業を行なう必要はない。
したがって、本発明に係る自動車用シート装置10によれば、煩わしさを伴うことなく第一のシート11の後方に位置する第二のシート12を使用姿勢から前方への変位を伴う格納姿勢に動作させることができる。
なお、上記した実施例では、第一の検知手段として設けられた解除検知スイッチ28は、第二のシート12を格納姿勢へと動作させるために解除レバー26が解除操作されたことを検知していたが、上記した実施例に限定されるものではない。例えば、第一の検知手段は、第二のシート12の格納姿勢への動作を検知すべく固定手段23、25による第二のシート12の座部21の固定が解除されたことを検知してもよく、また、座部21がヒンジ21bを中心として回動したことを検知してもよく、第二のシート12の背凭れ部22が座部21の上に畳み込まれたことを検知してもよい。しかしながら、解除レバー26が解除操作されたことを検知すると、第一のシート11を早く移動させることができるので、上記した実施例のように解除操作を検知することが望ましい。
また、上記した実施例では、第二の検知手段として位置検知スイッチ18および検知板20を設けたが、第一のシート11を前方に移動させれば、該第一のシートが第二のシート12の格納姿勢への動作を妨げることはないので、前記第二の検知手段をなくすことができる。しかしながら、該第二の検知手段を設けると、必要最小限の移動量で第一のシート11が第二のシート12の格納姿勢への動作を妨げることを防止することができるので、前記第二の検知手段を設けることが望ましい。
上記した実施例では、第二の検知手段は、位置検知スイッチ18および検知板20により構成されていたが、第一のシート11が第二のシート12の格納姿勢への動作を妨げとなる位置にあるか否かを検知するものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、本発明に係る自動車用シート装置10は、ワゴン車40に設けられ、その内部で2列目に位置するシートを第二のシート12としていたが、使用姿勢から前方への変位を伴う格納姿勢への動作が可能に設けられた第二のシートと、該第二のシートの前方で前後方向に移動可能に設けられた第一のシートとを有していればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
本発明に係る自動車用シート装置10を備えたワゴン車40が模式的に示した側面図である。 図1のI−I線に沿って得られた断面図である。 図1に示された第一のシート11のブラケット14およびロアレール15の周辺を拡大した側面図である。 第二のシート12の内部構造を模式的に示した斜視図である。 図4に示されたII−II線に沿って得られ、解除レバー26の動作を模式的に示した断面図である。 第二のシート12の使用姿勢および格納姿勢を模式的に示した側面図である。 自動車用シート装置10の電気的な構成を概略的に示すブロック図である。 自動車用シート装置10の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 自動車用シート装置
11 第一のシート
12 第二のシート
17 (移動手段としての)スライドモータ機構
18 (第二の検知手段としての)位置検知スイッチ
20 (第二の検知手段としての)検知板
21 座部
21b (回転軸としての)ヒンジ
22 背凭れ部
23 (固定手段としての)一対の係止棒
25 (固定手段としての)一対のロック装置
28 (第一の検知手段としての)解除検知スイッチ

Claims (4)

  1. 車両の内部に該車両の前後方向に沿って移動可能に配置された第一のシートと、該第一のシートの後方に配置され、着座可能な使用姿勢から前方への変位を伴う格納姿勢への動作が可能な第二のシートと、前記第一のシートを移動させる移動手段とを備える自動車用のシート装置であって、
    さらに、前記第二のシートの使用姿勢から格納姿勢への動作または該動作のための操作を検知すべく該第二のシートに関連して設けられた第一の検知手段を備え、該第一の検知手段が前記動作または前記操作を検知したとき、前記移動手段は、前記第一のシートが前記第二のシートの格納姿勢への動作を妨げることを防止すべく前記第一のシートを前方へ移動させることを特徴とする自動車用シート装置。
  2. さらに、前記第一のシートが前記第二のシートの格納姿勢への動作の妨げとなる位置にあるか否かを検知すべく前記第一のシートに関連して設けられた第二の検知手段を備え、前記第一の検知手段が前記動作または前記操作を検知したとき、前記第二の検知手段が前記第一のシートの位置が前記第二のシートの格納姿勢への動作の妨げとなる位置にあることを検知した場合、前記移動手段は、前記第一のシートを前記第二のシートの格納姿勢への動作の妨げとならない位置まで移動させることを特徴とする請求項1に記載の自動車用シート装置。
  3. 前記第二のシートは、使用姿勢から格納姿勢へと動作すべく前記車両の車幅方向に沿って配置された回転軸の回りに回動可能な座部と、該座部を使用姿勢で固定する固定手段とを有し、前記第一の検知手段は、前記固定手段による前記座部の固定の解除を検知することにより前記第二のシートの使用姿勢から格納姿勢への動作または操作を検知することを特徴とする請求項2に記載の自動車用シート装置。
  4. 前記第二のシートは、前記座部上に折り畳み可能な背凭れ部と、操作力を伝達すべく前記固定手段に接続され、該固定手段による前記座部の固定を解除するために操作される解除レバーとを有し、前記第一の検知手段は、前記解除レバーが解除操作されたことを検知することにより前記固定手段による前記座部の固定の解除を検知することを特徴とする請求項3に記載の自動車用シート装置。







JP2004157013A 2004-05-27 2004-05-27 自動車用シート装置 Pending JP2005335538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004157013A JP2005335538A (ja) 2004-05-27 2004-05-27 自動車用シート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004157013A JP2005335538A (ja) 2004-05-27 2004-05-27 自動車用シート装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005335538A true JP2005335538A (ja) 2005-12-08

Family

ID=35489576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004157013A Pending JP2005335538A (ja) 2004-05-27 2004-05-27 自動車用シート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005335538A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014015202A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 Johnson Controls Technology Co 車両用シートスライド位置検出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014015202A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 Johnson Controls Technology Co 車両用シートスライド位置検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4392611B2 (ja) シートスライド装置
US20160138704A1 (en) Shift device
US7374243B2 (en) Folding seat apparatus for vehicle
JP5291373B2 (ja) 誤操作防止装置及び車両用格納シート
US7484808B2 (en) Vision improving system for a head restraint
CN108349412B (zh) 车辆座椅
US7931332B2 (en) Rear-seat occupant protection apparatus
US4822101A (en) Walk-in mechanism in seat assembly
US6986493B2 (en) Slide device for automotive seat
EP3680126A1 (en) Vehicle seat device
US20190211916A1 (en) Shift device
US6857613B2 (en) Slide device for automotive seat
CN112918335A (zh) 座椅总成
US10830339B2 (en) Shift device
CN112918333A (zh) 座椅总成
JP2005335538A (ja) 自動車用シート装置
US20060285957A1 (en) Loading floor for a cargo space of a vehicle
US20110042993A1 (en) Seat apparatus for vehicle
JP5263569B2 (ja) 車両用シート及び車両用シートの製造方法
JP7101596B2 (ja) 車両の運転制御装置
JP3122810B2 (ja) シートスライド制御装置
JP2002293224A (ja) 自動車におけるブレーキペダル回動制御装置
JPH0585237A (ja) 自動車のシート構造
WO2023054689A1 (ja) 乗物用シート
JP5458537B2 (ja) 車両用シート装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090520

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090526

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20091006

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02