JP2005334942A - 缶の製造装置 - Google Patents
缶の製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005334942A JP2005334942A JP2004157617A JP2004157617A JP2005334942A JP 2005334942 A JP2005334942 A JP 2005334942A JP 2004157617 A JP2004157617 A JP 2004157617A JP 2004157617 A JP2004157617 A JP 2004157617A JP 2005334942 A JP2005334942 A JP 2005334942A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bottom holding
- expansion
- ring
- holding part
- bottle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
Abstract
【課題】 伸縮リングが元の状態に弾性復元できなくなったり破損したりするのを防いで、不良品の発生及び装置稼働率の低下を防止し、以て缶を良好に加工すること。
【解決手段】 缶底保持部20がボトル缶の缶底2を保持しているときのみ、缶底保持部20にエアを供給する流体制御手段40を備えている。そして、流体制御手段40は、大別すると、缶底保持部20にボトル缶が保持されているか否か、つまり、缶底保持部20におけるボトル缶の有無を検出する検出器41と、この検出器41によるボトル缶の有無の検出に応じ、伸縮リング30に対してエアを供給することと供給を停止することとを切り換える制御部45とを備えている。
【選択図】 図3
【解決手段】 缶底保持部20がボトル缶の缶底2を保持しているときのみ、缶底保持部20にエアを供給する流体制御手段40を備えている。そして、流体制御手段40は、大別すると、缶底保持部20にボトル缶が保持されているか否か、つまり、缶底保持部20におけるボトル缶の有無を検出する検出器41と、この検出器41によるボトル缶の有無の検出に応じ、伸縮リング30に対してエアを供給することと供給を停止することとを切り換える制御部45とを備えている。
【選択図】 図3
Description
この発明は、缶の製造装置に係り、特に、有底円筒状の缶を所望形状に形成するのに好適な技術に関する。
周知のように、飲料用のボトル缶は、アルミニウムやその合金からなる金属板を絞り加工(Drawing)と、次いで行われるしごき加工(Ironing)とによって形成されるため、一般にDI缶と呼ばれている。
このようなDI缶は、缶の製造装置により金属板を絞り・しごき加工してカップ状に形成されると、その後、再び絞り・しごき加工が繰り返されることにより、深さの大きなボトル缶に形成される。
このようなDI缶は、缶の製造装置により金属板を絞り・しごき加工してカップ状に形成されると、その後、再び絞り・しごき加工が繰り返されることにより、深さの大きなボトル缶に形成される。
従来の缶の製造装置にあっては、絞り・しごき加工時、図4に示すように、ボトル缶1の缶底2が缶底保持部としてのベースパッド4に嵌合して保持されると共に、ボトル缶1の缶胴3が伸縮リングとしての保持体5に保持され、その状態でボトル缶1に所定の加工を行うようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
ベースパッド4は、ボトル缶1の缶底を嵌合できる形状に凹んで形成されている。保持体5は、弾性材によって環状に形成されており、ベースパッド4にボトル缶1の缶底2が保持されたとき、内部に設けられた流路(図示せず)にエアが供給されると、全体的に内方に膨出して、即ち、縮径してボトル缶1の缶胴3の周囲を取り囲むことで、缶胴3がベースパッド4内で軸回りに回転したりするのを防止できるように保持している。
なお、図4において、符号6は、ボトル缶1に気密に挿入される缶底拘束型であり、矢印のようにエアがボトル缶1内に送り込まれることで、ボトル缶の缶底2がベースパッド4の形状に対応するように圧接されるようになっている。
特開2003−245733号公報(第2−5頁、図1−図3)
ベースパッド4は、ボトル缶1の缶底を嵌合できる形状に凹んで形成されている。保持体5は、弾性材によって環状に形成されており、ベースパッド4にボトル缶1の缶底2が保持されたとき、内部に設けられた流路(図示せず)にエアが供給されると、全体的に内方に膨出して、即ち、縮径してボトル缶1の缶胴3の周囲を取り囲むことで、缶胴3がベースパッド4内で軸回りに回転したりするのを防止できるように保持している。
なお、図4において、符号6は、ボトル缶1に気密に挿入される缶底拘束型であり、矢印のようにエアがボトル缶1内に送り込まれることで、ボトル缶の缶底2がベースパッド4の形状に対応するように圧接されるようになっている。
ところで、上記従来の缶の製造装置においては、ボトル缶1の加工に際し、缶底保持部としてのベースパッド4にボトル缶1が保持された後で、収縮リングとしての保持体5にエアが供給されると、保持体5が縮径してボトル缶の缶胴3に対する保持を良好に行うので、問題ないものの、例えば、装置の運転開始当初、ベースパッド4に未だボトル缶1が供給されていない状態のときに、保持体5にエアが供給されると、保持体5の内方が開放されたままの状態となっていることから、保持体5が元の形状に弾性復元できない程度にまで変形する問題がある。
しかも、変形した保持体5にボトル缶が供給された場合、その保持体5にボトル缶1が引き掛かって保持体5が破損したり、ボトル缶1にキズが付いてしまうという問題があった。この問題は、装置の運転開始当初のみならず、運転終了間際でも発生ことがあった。
このように保持体5の異常な変形や破損した状態に気付かないで装置の運転を継続した場合、ボトル缶にキズやへこみが発生して品質の低下を招くばかりでなく、保持体を交換するために装置を停止することが余儀なくされ、装置の稼働率がそれだけ低下するという不具合があった。
しかも、変形した保持体5にボトル缶が供給された場合、その保持体5にボトル缶1が引き掛かって保持体5が破損したり、ボトル缶1にキズが付いてしまうという問題があった。この問題は、装置の運転開始当初のみならず、運転終了間際でも発生ことがあった。
このように保持体5の異常な変形や破損した状態に気付かないで装置の運転を継続した場合、ボトル缶にキズやへこみが発生して品質の低下を招くばかりでなく、保持体を交換するために装置を停止することが余儀なくされ、装置の稼働率がそれだけ低下するという不具合があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、伸縮リングが元の状態に弾性復元できなくなるように変形したり破損したりするのを防いで、缶の品質の低下及び装置稼働率の低下を防止し、以て缶を良好に加工することができる缶の製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、缶の缶底を配置する缶底保持部と、該缶底保持部の前方位置に缶胴を取り囲むように環状に設けられ、内部に供給された流体によって膨出して缶の缶胴を保持する伸縮リングとを備えてなり、前記缶底保持部に前記缶底が配された状態で、前記伸縮リングにより前記缶胴を保持して缶を加工する缶の製造装置において、前記缶底保持部への缶底の有無に基づいて、前記伸縮リングへの流体を供給を制御する流体制御手段を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の缶の製造装置において、前記流体制御手段は、前記缶底保持部における缶の有無を検出する検出器と、該検出器による缶の有無の検出に応じ、前記伸縮リングに対する流体の供給と流体の停止とに切り換える制御部とを備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の缶の製造装置において、前記缶底保持部及び前記伸縮リングを同一半径位置に複数配設すると共に、それら缶底保持部及び伸縮リングの配設される角度毎に中心軸回りに間欠的に回転する回転円板と、該回転円板上の前記缶底保持部及び前記伸縮リングに保持される缶に所定の加工を施す加工機を備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか記載の缶の製造装置において、前記検出器は、前記缶底保持部に移動可能に支持された作動子と、該作動子を前記缶底保持部の缶方向に付勢して突出させる付勢部材とを有し、前記制御部は、前記作動子が伸縮リングの内方に付勢されているとき、前記伸縮リングに対する流体の供給を停止する一方、前記作動子が、前記缶底保持部に保持された缶によって付勢方向と反対方向に作動したとき、前記伸縮リングに対して流体を供給するよう切り換える方向切換弁ことを特徴とする。
請求項1に係る発明は、缶の缶底を配置する缶底保持部と、該缶底保持部の前方位置に缶胴を取り囲むように環状に設けられ、内部に供給された流体によって膨出して缶の缶胴を保持する伸縮リングとを備えてなり、前記缶底保持部に前記缶底が配された状態で、前記伸縮リングにより前記缶胴を保持して缶を加工する缶の製造装置において、前記缶底保持部への缶底の有無に基づいて、前記伸縮リングへの流体を供給を制御する流体制御手段を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の缶の製造装置において、前記流体制御手段は、前記缶底保持部における缶の有無を検出する検出器と、該検出器による缶の有無の検出に応じ、前記伸縮リングに対する流体の供給と流体の停止とに切り換える制御部とを備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の缶の製造装置において、前記缶底保持部及び前記伸縮リングを同一半径位置に複数配設すると共に、それら缶底保持部及び伸縮リングの配設される角度毎に中心軸回りに間欠的に回転する回転円板と、該回転円板上の前記缶底保持部及び前記伸縮リングに保持される缶に所定の加工を施す加工機を備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか記載の缶の製造装置において、前記検出器は、前記缶底保持部に移動可能に支持された作動子と、該作動子を前記缶底保持部の缶方向に付勢して突出させる付勢部材とを有し、前記制御部は、前記作動子が伸縮リングの内方に付勢されているとき、前記伸縮リングに対する流体の供給を停止する一方、前記作動子が、前記缶底保持部に保持された缶によって付勢方向と反対方向に作動したとき、前記伸縮リングに対して流体を供給するよう切り換える方向切換弁ことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、缶底保持部が缶の缶底を保持しているときに、流体制御手段が伸縮リングに流体を供給するように構成したので、缶底保持部が缶を保持していないときに、流体が伸縮リングに供給されるということがなくなり、そのため、伸縮リングに流体が供給されることで元の状態に弾性復元できなくなる程に変形したり破損したりするのを防ぐことができる。その結果、破損した伸縮リングによって缶にキズやへこみが付くのを防止することができると共に、伸縮リングを破損品から新品に交換すること、及びその交換のために装置の運転を停止すること等を解消できる結果、品質の低下及び装置稼働率の低下を確実に防止することができる効果が得られる。
請求項2に係る発明によれば、流体制御手段が、缶底保持部における缶の有無を検出する検出器と、この検出器による缶の有無の検出に応じ、伸縮リングに対する流体の供給と停止とを切り換える制御部とを備えているので、缶底保持部において缶があるかないかの状態に応じて流体を確実に切り換えることができ、流体の切替を的確に行うことができる効果が得られる。
請求項3に係る発明によれば、流体制御手段は、缶が加工機により加工される際に伸縮リングに流体を流入して、伸縮リングを膨出させて缶を缶底保持部に固定するため、缶を良好に加工することができる。
さらに、缶が缶底保持部から外されると、伸縮リングに流体を供給せず、伸縮リングを収縮させるため、伸縮リングが膨出して破裂等を起こすことを防止することができ、伸縮リングによる缶の品質の低下及び装置稼働率の低下を防止することができ、装置としての信頼性を高めることができるという効果を得ることができる。
さらに、缶が缶底保持部から外されると、伸縮リングに流体を供給せず、伸縮リングを収縮させるため、伸縮リングが膨出して破裂等を起こすことを防止することができ、伸縮リングによる缶の品質の低下及び装置稼働率の低下を防止することができ、装置としての信頼性を高めることができるという効果を得ることができる。
請求項4に係る発明によれば、検出器においては、缶底保持部に移動可能に支持された作動子と、作動子を缶底保持部の内方に付勢して突出させる付勢部材とを有する一方、制御部においては、作動子が缶底保持部の内方に付勢されているとき、伸縮リングに対する流体の供給を停止する一方、作動子が、缶底保持部に保持された缶によって付勢方向と反対方向に作動したとき、伸縮リングに対して流体を供給する方向切換弁で構成したしたので、簡単でかつ信頼性の高い流体制御手段を構成することができる効果が得られる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1から図3はこの発明の一実施の形態に係る缶の製造装置を示す図である。
図1に示すこの実施形態の缶の製造装置10は、有底円筒状の缶1aを順加工するものであり、装置本体11に回転円板12と加工機13とが備えられている。
回転円板12は、図2に示すように、中心軸部12aの外周に設けられて中心軸回りに回転可能に支持されており、回転円板12には、複数の保持機構70が周方向に角度αごとに設けられている。
保持機構70には、缶1aを保持するための缶底保持部20と、径方向に膨出又は収縮して缶1aを保持する伸縮リング30とが設けられている。
この回転円板12は、缶底保持部20及び伸縮リング30が設けられている角度α毎に一ピッチずつ矢印のように反時計方向に回転するものである。
そして、いずれかの缶底保持部20及び伸縮リング30が缶供給位置Xに位置決めされたとき、その缶底保持部20及び伸縮リング30に対しワークとしての缶1aが供給機構50によって受け渡されることで缶底保持部20及び伸縮リング30が缶1aを保持すようになっている。
供給機構50は、缶1aが図2に示す矢印A方向から供給される度に一個ずつ受け取ると共に、受け取った缶1aを、回転円板12の回転ピッチに同期させて回転しながら缶供給位置Xにて缶底保持部20及び伸縮リング30に受け渡すようにしている。
図1に示すこの実施形態の缶の製造装置10は、有底円筒状の缶1aを順加工するものであり、装置本体11に回転円板12と加工機13とが備えられている。
回転円板12は、図2に示すように、中心軸部12aの外周に設けられて中心軸回りに回転可能に支持されており、回転円板12には、複数の保持機構70が周方向に角度αごとに設けられている。
保持機構70には、缶1aを保持するための缶底保持部20と、径方向に膨出又は収縮して缶1aを保持する伸縮リング30とが設けられている。
この回転円板12は、缶底保持部20及び伸縮リング30が設けられている角度α毎に一ピッチずつ矢印のように反時計方向に回転するものである。
そして、いずれかの缶底保持部20及び伸縮リング30が缶供給位置Xに位置決めされたとき、その缶底保持部20及び伸縮リング30に対しワークとしての缶1aが供給機構50によって受け渡されることで缶底保持部20及び伸縮リング30が缶1aを保持すようになっている。
供給機構50は、缶1aが図2に示す矢印A方向から供給される度に一個ずつ受け取ると共に、受け取った缶1aを、回転円板12の回転ピッチに同期させて回転しながら缶供給位置Xにて缶底保持部20及び伸縮リング30に受け渡すようにしている。
一方、図1に示されるように、加工機13は、缶1aを保持した缶底保持部20が回転円板12の回転によって所定位置に位置決めされると、その缶底保持部20及び伸縮リング30によって保持された缶1aに向かって移動することで、缶に所定の加工を行うようになっている。図1では詳細に図示していないが、加工機13としては、ボトル缶1を製造する場合、例えば絞り・しごき加工を繰り返して所定の長さの有底円筒形状に形成する複数の絞り・しごき加工部、その有底円筒状の先端開口部を縮径させて口金部を形成するネックイン加工部、口金部の外周にキャップと螺合するためにねじ切り加工を行うねじ切り加工部、ボトル缶1としての全長(全高)を揃えるために先端開口部を切断するトリミング加工部などからなる種々の加工部を有しており、これら加工部の各々が回転円板12の回転ピッチに同期しながら全体として図1に示す矢印Cのように進退移動するように構成されている。
つまり、図2において、回転基板12は、角度αずつ回転しており、缶底保持部20及び伸縮リング30は、缶供給位置Xに位置したとき、供給機構50によって受け渡されることで缶1aを保持する。
缶1aは、缶底保持部20及び伸縮リング30により保持された状態で順次一ピッチずつ回転する毎に移動し、その移動した位置にて加工機によって所定の加工が行われることで、先端開口に口金部を有する所望形状のボトル缶1が得られるようになっている。ボトル缶1は、アルミニウム若しくはその合金製の材質からなっている。
缶1aは、缶底保持部20及び伸縮リング30により保持された状態で順次一ピッチずつ回転する毎に移動し、その移動した位置にて加工機によって所定の加工が行われることで、先端開口に口金部を有する所望形状のボトル缶1が得られるようになっている。ボトル缶1は、アルミニウム若しくはその合金製の材質からなっている。
また、加工の終了したボトル缶1を保持した缶底保持部20及び伸縮リング30は、図2に示すように、回転円板12の回転によって缶排出位置Yに位置決めされると、缶底保持部20及び伸縮リング30によって保持されているボトル缶1が取出し機構60によって受け取られることで空の状態となる。取出し機構60は、回転円板12の回転ピッチに同期して回転しており、回転しながら缶排出位置Yにて缶底保持部20及び伸縮リング30からボトル缶1を受け取ると、そのボトル缶1を矢印B方向に順次排出するようにしている。
そして、回転円板12において、空になった状態の缶底保持部20及び伸縮リング30は、回転円板12の回転によって更に移動して再び缶供給位置Xに到達すると、上述したように供給機構50から供給された缶1aを保持し、以下この動作が繰り返される。
なお、回転円板12上において、缶供給位置Xと缶排出位置Yとの間にも、複数個の伸縮リング30及び缶底保持部20が同様の所定間隔で配設されている。
従って、ボトル缶1は、供給機構50によって受け渡された時点では、未だボトル缶の形状に至っておらず、単に有底筒状の缶1aの形状を呈しているが、順次加工されることで文字通りのボトル缶形状に形成されることとなる。
なお、回転円板12上において、缶供給位置Xと缶排出位置Yとの間にも、複数個の伸縮リング30及び缶底保持部20が同様の所定間隔で配設されている。
従って、ボトル缶1は、供給機構50によって受け渡された時点では、未だボトル缶の形状に至っておらず、単に有底筒状の缶1aの形状を呈しているが、順次加工されることで文字通りのボトル缶形状に形成されることとなる。
缶底保持部20は、回転円板12に取り付けられている。この缶底保持部20には、図3に示すように、内側にボトル缶1の缶底2を嵌合し得る大きさに凹んで形成された凹み部21が設けられており、缶底保持部20は、凹み部21内に缶底2を嵌合することで缶底2を保持する。凹み部21は、ボトル缶1の缶底2の内周側に下方に向かって設けられた突起2aを受ける平板状受け座22と、突起2aの外周面に設けられた傾斜部を受ける傾斜受け座23と、缶底2側の周囲を嵌挿させる嵌挿壁24とを有して、ボトル缶1の缶底2と略対応する形状をなしている。
一方、缶底保持部20の上方位置には、ボトル缶1の缶胴3を保持する伸縮リング30が設けられている。伸縮リング30は、例えばゴム材によって形成された環状をなしており、缶底保持部20の先端面と、保持基体14の先端部に装着された保持リング29とで挟着されている。この缶底保持部20は、その内側にエアが流入する流路を有すると共に、缶底保持部20の形状を環状の状態に維持させておく金属リング32を内蔵している。そして、缶底保持部20に図3に示すようにボトル缶1の缶底2が保持されたとき、流路31内にカプラ(図示略)を介してエアが供給されると、伸縮リング30が内周側に膨出して缶胴3の周囲を外方から取り囲むことで缶胴3を保持するようになっている。
また、保持機構70には、流体制御手段40が設けられており、この流体制御手段40は、缶1aが缶底保持部20に配置されているときのみ、伸縮リング30にエアを流入する。
そして、流体制御手段40は、大別すると、缶底保持部20に缶1aが保持されているか否か、つまり、缶底保持部20における缶1aの有無を検出する検出器41と、この検出器41による缶1aの有無の検出に応じ、伸縮リング30に対してエアを供給することと停止することとを切り換える制御部45とを備えている。
そして、流体制御手段40は、大別すると、缶底保持部20に缶1aが保持されているか否か、つまり、缶底保持部20における缶1aの有無を検出する検出器41と、この検出器41による缶1aの有無の検出に応じ、伸縮リング30に対してエアを供給することと停止することとを切り換える制御部45とを備えている。
具体的に説明すれば、検出器41は、図3に示すように、缶底保持部20の凹み部21において缶1aの突起2aと対応する位置に設けられた挿通孔25に作動子42が挿通しており、常態では缶底保持部20の凹み部21に向かって突出するように付勢されている。挿通孔25は、図3に示すように、凹み部21の平板状受け座22に軸方向に沿って設けられており、その前部が小さな径をなす細径部26とされると共に、その後部が細径部26より大きな径をなす大径部27とされ、更に大径部27より後方が細径部26と同程度の径からなる孔部28とされている。
作動子42は、上記細径部26、大径部27及び孔部28を挿通し得る細長のピン状をなしており、その長さ方向の途中位置に係止鍔部43が設けられると共に、その係止鍔部43と挿通孔25間にコイルバネ44が縮設され、コイルバネ44のバネ力で係止鍔部43が大径部27内の前方壁部に当接することで、先端が細径部26から前方に突出した状態で付勢されている。
制御部45は、二つの位置a及びbを有する二方向の方向切換弁からなっており、作動子42によってそれぞれの位置に切り換えられるようになっている。つまり、制御部45は、作動子42が缶底保持部20内に突出しているときには位置aとなってエアの供給を停止し、作動子42が缶底保持部20から後退しているときには位置bとなってエアを供給できるように切り換える。この場合、制御部45は、作動子42が開放したときに位置aとなって伸縮リング30に対してエアの供給が停止されており、作動子42がボトル缶1によって付勢方向と反対方向に移動すると、その作動子42により押圧部材46を介して押圧されることで位置bに切り換え、伸縮リング30に対してエアを供給できるようになっている。
なお、図3において、符号47は、伸縮リング30に対してエアを供給する供給装置である。
なお、図3において、符号47は、伸縮リング30に対してエアを供給する供給装置である。
この実施形態の缶の製造装置は、上記のように構成されているので、次にその動作について以下に説明する。
図2において、缶1aが供給機構50が矢印A方向から供給されると、その缶1aを供給機構50が回転しながら受け取ると共に、回転円板12上の缶供給位置Xに位置決めされた缶底保持部20及び伸縮リング30に送り込むことで、缶1aは、缶底保持部20に配置され、伸縮リング30により保持される。
つまり、缶1aの缶底は、缶底保持部20に嵌合して缶底保持部20内に配置されると共に、伸縮リング30は、エアの供給によって内方に膨出することで、缶胴3を外周方向から保持する。
図2において、缶1aが供給機構50が矢印A方向から供給されると、その缶1aを供給機構50が回転しながら受け取ると共に、回転円板12上の缶供給位置Xに位置決めされた缶底保持部20及び伸縮リング30に送り込むことで、缶1aは、缶底保持部20に配置され、伸縮リング30により保持される。
つまり、缶1aの缶底は、缶底保持部20に嵌合して缶底保持部20内に配置されると共に、伸縮リング30は、エアの供給によって内方に膨出することで、缶胴3を外周方向から保持する。
缶底保持部20及び伸縮リング30は、回転円板12が缶底保持部20の角度毎に一ピッチずつ一方向に回転されることで移動すると、加工機13がその都度前進してそのボトル缶1に対して所定の加工を行うことで、図3に示すような形状のボトル缶1が得られる。
そして、加工機13がボトル缶1に対して加工を終え、缶底保持部20及び伸縮リング30が、缶排出位置Yに位置決めされると、取出し機構60がその缶底保持部20及び伸縮リング30からボトル缶1を受け取り、かつ矢印B方向に送り出すこととなる。
そして、加工機13がボトル缶1に対して加工を終え、缶底保持部20及び伸縮リング30が、缶排出位置Yに位置決めされると、取出し機構60がその缶底保持部20及び伸縮リング30からボトル缶1を受け取り、かつ矢印B方向に送り出すこととなる。
ところで、缶底保持部20に缶1a保持されていないとき、伸縮リング30にエアが供給されると、伸縮リング30が単に内方に膨出してしまい、元の状態に弾性復帰できない程度にまで内方に膨出するばかりでなく、伸縮リング30自体が異常に膨らんで破損してしまうおそれがある。
しかしながら、この実施形態においては、缶底保持部20に缶1aが配置されているか否かを検出して、缶底保持部20に缶1aが配置されているときのみ伸縮リング30にエアを供給する流体制御手段40が備えられているので、缶底保持部20に缶1aが配置されていないときに、伸縮リング30が膨出して破裂することが防止される。
つまり、缶底保持部20がボトル缶1を保持すると、そのボトル缶1によって検出器41の作動子42が缶底保持部20内でコイルバネ44のバネ力に抗して後退され、作動子42の後端が押圧部材46を介して制御部45を押圧して、制御部45が位置aから位置bに切り換えられるので、エアが制御部45の位置bよりカプラ33を介してエアを伸縮リング30に供給することとなる。これにより、伸縮リング30がエアによって内方に膨出するので、ボトル缶1の缶胴3を外周方向から保持することができる。
つまり、缶底保持部20がボトル缶1を保持すると、そのボトル缶1によって検出器41の作動子42が缶底保持部20内でコイルバネ44のバネ力に抗して後退され、作動子42の後端が押圧部材46を介して制御部45を押圧して、制御部45が位置aから位置bに切り換えられるので、エアが制御部45の位置bよりカプラ33を介してエアを伸縮リング30に供給することとなる。これにより、伸縮リング30がエアによって内方に膨出するので、ボトル缶1の缶胴3を外周方向から保持することができる。
一方、缶1aが缶底保持部20に配置されていないときは、検出器41の作動子42がコイルバネ44のバネ力によって缶底保持部20に付勢されたままの状態となり、制御部45が位置aのままとなるので、伸縮リング30へのエアの供給が停止したままとなる。
従って、この実施形態の缶の製造装置10によれば、缶1aが缶底保持部20に配置されているときのみ、流体制御手段40が伸縮リング30にエアを供給するように構成したので、缶底保持部20がボトル缶1を保持していないときに、エアが伸縮リング30に供給されるということがなくなる。
そのため、従来技術のように伸縮リング30にエアが供給されることで元の状態に弾性復元できない程に変形したり破損したりするのを防ぐことができるのに加え、破損した伸縮リング30によってボトル缶1にキズやへこみが付いてボトル缶1の品質が低下するのを回避することができると共に、伸縮リング30を破損品から新品に交換すること、及びその交換のために装置の運転を停止すること等を回避できる結果、缶の品質の低下び装置稼働率の低下を確実に防止することができる。
そのため、従来技術のように伸縮リング30にエアが供給されることで元の状態に弾性復元できない程に変形したり破損したりするのを防ぐことができるのに加え、破損した伸縮リング30によってボトル缶1にキズやへこみが付いてボトル缶1の品質が低下するのを回避することができると共に、伸縮リング30を破損品から新品に交換すること、及びその交換のために装置の運転を停止すること等を回避できる結果、缶の品質の低下び装置稼働率の低下を確実に防止することができる。
また、流体制御手段40が、缶底保持部20におけるボトル缶1の有無を検出する検出器41と、この検出器41によるボトル缶1の有無の検出に応じ、伸縮リング30に対するエアの供給と停止とを切り換える制御部45とを備えているので、缶底保持部20においてボトル缶1があるかないかの状態に応じてエアを確実に切り換えることができ、流体の切替を的確に行うことができる。
しかも、検出器41においては、缶底保持部20に移動可能に支持された作動子42と、作動子42を缶底保持部20の内方に付勢して突出させる付勢部材としてのコイルバネとを有する一方、制御部45においては、作動子42が缶底保持部20の内方に付勢されているとき、伸縮リング30に対するエアの供給を停止する。また、缶底保持部20に配置された缶1aの缶底が作動子42を押圧することにより、制御部45を作動させて伸縮リング30にエアを供給する。
このように、流体制御手段40は、エアの供給について確実に制御することができ、また、簡易な構成とされているので、既設の缶製造装置10に容易に付加することができる。
このように、流体制御手段40は、エアの供給について確実に制御することができ、また、簡易な構成とされているので、既設の缶製造装置10に容易に付加することができる。
そして、缶1aが配置される缶底保持部20及び伸縮リング30を同一半径位置に有する回転円板12と、缶底保持部20に配置され伸縮リング30により保持された缶1aを加工する加工機13とを備える缶の製造装置10に、上記の流体制御手段40が設けられることにより、上述したように伸縮リング30の原因によってボトル缶の品質の低下及び装置可動率の低下を防止することができるので、製造装置としての信頼性を高めることができる。
なお、上記実施の形態において、検出器41が缶底保持部20においてボトル缶1の突起2aと対応する位置に設けられた例を示したが、ボトル缶1の缶底2と接触する部分に設けてあれば、いずれの部分であってもよい。
また、伸縮リング30を作動させるためにエアを用いた例を示したが、例えば油圧等の流体を利用することもでき、図示例に限定されるものではない。また、飲料水等を充填するボトル缶に適用した例を示したが、ボトル缶に限らず、口金部を有していない円筒缶を製造する装置に適用しても、同様の作用効果が得られるのは勿論であり、またアルミニウムやその合金からなる材質以外の缶を製造する場合にも適用することができる。
また、伸縮リング30を作動させるためにエアを用いた例を示したが、例えば油圧等の流体を利用することもでき、図示例に限定されるものではない。また、飲料水等を充填するボトル缶に適用した例を示したが、ボトル缶に限らず、口金部を有していない円筒缶を製造する装置に適用しても、同様の作用効果が得られるのは勿論であり、またアルミニウムやその合金からなる材質以外の缶を製造する場合にも適用することができる。
1 ボトル缶
2 缶底
3 缶胴
10 缶の製造装置
12 回転円板
13 加工機
20 缶底保持部
30 伸縮リング
40 流体制御手段
41 検出器
42 作動子
43 コイルバネ(付勢部材)
45 制御部(方向切換弁)
2 缶底
3 缶胴
10 缶の製造装置
12 回転円板
13 加工機
20 缶底保持部
30 伸縮リング
40 流体制御手段
41 検出器
42 作動子
43 コイルバネ(付勢部材)
45 制御部(方向切換弁)
Claims (4)
- 缶の缶底を配置する缶底保持部と、該缶底保持部の前方位置に缶胴を取り囲むように環状に設けられ、内部に供給された流体によって膨出して缶の缶胴を保持する伸縮リングとを備えてなり、前記缶底保持部に前記缶底が配された状態で、前記伸縮リングにより前記缶胴を保持して缶を加工する缶の製造装置において、
前記缶底保持部への缶底の有無に基づいて、前記伸縮リングへの流体を供給を制御する流体制御手段を備えることを特徴とする缶の製造装置。 - 請求項1記載の缶の製造装置において、
前記流体制御手段は、前記缶底保持部における缶の有無を検出する検出器と、該検出器による缶の有無の検出に応じ、前記伸縮リングに対する流体の供給と流体の停止とに切り換える制御部とを備えることを特徴とする缶の製造装置。 - 請求項1又は2記載の缶の製造装置において、
前記缶底保持部及び前記伸縮リングを同一半径位置に複数配設すると共に、それら缶底保持部及び伸縮リングの配設される角度毎に中心軸回りに間欠的に回転する回転円板と、該回転円板上の前記缶底保持部及び前記伸縮リングに保持される缶に所定の加工を施す加工機を備えていることを特徴とする缶の製造装置。 - 請求項1から3のいずれか記載の缶の製造装置において、
前記検出器は、前記缶底保持部に移動可能に支持された作動子と、該作動子を前記缶底保持部の缶方向に付勢して突出させる付勢部材とを有し、
前記制御部は、前記作動子が伸縮リングの内方に付勢されているとき、前記伸縮リングに対する流体の供給を停止する一方、前記作動子が、前記缶底保持部に保持された缶によって付勢方向と反対方向に作動したとき、前記伸縮リングに対して流体を供給するよう切り換える方向切換弁ことを特徴とする缶の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004157617A JP2005334942A (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 缶の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004157617A JP2005334942A (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 缶の製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005334942A true JP2005334942A (ja) | 2005-12-08 |
Family
ID=35489055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004157617A Withdrawn JP2005334942A (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 缶の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005334942A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010528875A (ja) * | 2007-06-13 | 2010-08-26 | フラッティーニ ソシエタ ペル アチオニ コストゥルツィオーニ メカニケ | 金属容器の把持および取扱装置 |
WO2021084150A1 (es) | 2019-10-29 | 2021-05-06 | Tech Pro Packag, S.L. | Máquina conformadora de envases y procedimiento de fijación de un envase |
-
2004
- 2004-05-27 JP JP2004157617A patent/JP2005334942A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010528875A (ja) * | 2007-06-13 | 2010-08-26 | フラッティーニ ソシエタ ペル アチオニ コストゥルツィオーニ メカニケ | 金属容器の把持および取扱装置 |
KR101462702B1 (ko) * | 2007-06-13 | 2014-11-17 | 프라티니 에스.피.에이. 코스트루찌오니 메카니체 | 금속 용기를 그리핑하고 핸들링하기 위한 장치 |
WO2021084150A1 (es) | 2019-10-29 | 2021-05-06 | Tech Pro Packag, S.L. | Máquina conformadora de envases y procedimiento de fijación de un envase |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9403203B2 (en) | Diameter-reduction apparatus for can-trunk, can-body holder, can-manufacturing apparatus, and diameter-reduction method for can-body | |
CN107863309B (zh) | 基板处理装置 | |
US8292280B2 (en) | Device for detecting operation of clamp | |
JP2003320432A (ja) | 金属製ボトル缶の製造方法および製造装置 | |
JP2017150627A (ja) | 高圧タンク用の弁機構及びそれを備えた弁装置 | |
CN108687571B (zh) | 机床 | |
JP2005334942A (ja) | 缶の製造装置 | |
JPH09295162A (ja) | 抵抗溶接機 | |
WO2020066585A1 (ja) | バルブ、バルブの弁体ユニットの交換方法、および、バルブの組立方法 | |
JP4850783B2 (ja) | 金属製ボトル缶の製造方法および製造装置 | |
CN101090782B (zh) | 用于金属容器的选择性的锁定装置 | |
JP2009050993A (ja) | つかみ装置 | |
US10160562B2 (en) | Spout holding device, spout supply mechanism, and spout seal machine | |
JP2005342752A (ja) | 缶の製造装置 | |
JP4758452B2 (ja) | 潤滑剤吹付装置付鍛造プレス | |
JP4772713B2 (ja) | 飲料容器用フィッティング | |
JP6910222B2 (ja) | 成形ローラの組立ユニット及びボトムスピンドル | |
JP7186361B2 (ja) | 摩擦撹拌接合工具用清掃装置 | |
JP4267992B2 (ja) | キャッピング装置及び加圧ユニット | |
JPH0891484A (ja) | 物品把持装置および物品把持方法 | |
JP6670528B2 (ja) | 破損検出機能付き位置決め装置 | |
JP5385573B2 (ja) | タップダイ | |
US2213971A (en) | Tool | |
JP2006263915A (ja) | 位置決め装置 | |
JP2014136284A (ja) | 研磨装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060519 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20060613 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070807 |