JP2005333019A - 光コネクタおよび光通信装置 - Google Patents

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祐一 町田
Takashi Tomita
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Yoichi Mizutani
陽一 水谷
Masahito Kajimoto
雅人 梶本
Tsutomu Sanpei
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Abstract

【課題】 光コネクタにおいて、繰り返しの着脱に対する耐久性を向上させる。
【解決手段】 光コネクタ1Aはレーザダイオード12およびレンズ14を有する凸ホルダ2と、フォトディテクタ25およびレンズ27を有する凹ホルダ3を備える。凸ホルダ2は傾斜凸部4とレンズ14の光軸に鉛直な第1の突き当て面6を備え、凹ホルダ3は傾斜凸部4が嵌る開口凹部5とレンズ27の光軸に鉛直な第2の突き当て面7を備え、更に、凸ホルダ2はスプリング21で支持して可動とする。そして、傾斜凸部4と開口凹部5の嵌め合いで、傾斜凸部4の斜面をガイドとした位置決めを行い、第1の突き当て面6と第2の突き当て面7を当接させて、光軸を傾斜させずに接続が行えるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光通信装置同士を着脱自在に接続する光コネクタおよびこの光コネクタを備えた光通信装置に関する。詳しくは、挿入方向先端に向かって径が細くなる傾斜凸部を有する凸ホルダと、傾斜凸部が嵌る開口凹部を有する凹ホルダを備えて、傾斜凸部によるガイドで光素子間の光軸の位置合わせを行い、挿入方向の先端に形成した突き当て面同士の当接で光軸を平行な状態に保持することで、繰り返しの着脱に対する耐久性を向上させたものである。
従来より、例えばレーザダイオード等の発光素子や、フォトディテクタ等の受光素子を備えた光モジュールが知られており、このような光モジュールは光コネクタを備えて他の装置と接続可能な構成を有している(例えば、特許文献1参照)。
図9は従来の光コネクタの構成例を示す側断面図である。従来の光コネクタ100は、例えばレーザダイオード101を備えた第1のコネクタ102と、フォトディテクタ103を備えた第2のコネクタ104で構成される。
第1のコネクタ102は円筒状の軸部105の内部にレンズ106が取り付けられる。レンズ106の光軸と、軸部105の軸は平行となるように構成される。また、第2のコネクタ104は、軸部105が嵌る円筒状の筒部107の内部にレンズ108が取り付けられる。レンズ108の光軸と、筒部107の軸は平行となるように構成される。
そして、軸径(d)と穴径(D)の精度をミクロン単位で設定して嵌合させ、かつ、嵌合長(L)を長くして、第1のコネクタ102に対する第2のコネクタ104の光軸の傾斜を抑える構成となっている。
図10は光コネクタの結合状態を示す説明図で、光軸合わせに要求される精度について説明する。ここで、光コネクタは、レーザダイオード101とレンズ106から構成される出力側光学系109と、フォトディテクタ103とレンズ108から構成される入力側光学系110を備えるものとする。
図10(a)に示すように、出力側光学系109の光軸P1と、入力側光学系110の光軸P2が一致している場合は、レーザダイオード101から出射したレーザ光はフォトディテクタ103に結像する。
図10(b)に示すように、出力側光学系109の光軸P1に対して入力側光学系110の光軸P2が平行にずれている場合は、フォトディテクタ103で受光する光量は低下するが結像する。レンズ108の径が大きければ、光量の低下は少なく抑えられる。
これに対して、図10(c)に示すように、出力側光学系109の光軸P1に対して入力側光学系110の光軸P2が傾斜している場合は、レーザダイオード101から出射した光はフォトディテクタ103に結像しない。
これにより、光コネクタでは光軸の傾斜に対して厳しい精度が要求される。
特開2004−126098号公報
従来の光コネクタでは、光軸合わせを精度の高い部品の嵌合で実現しており、コネクタ間で高精度な加工が要求され、特別な加工技術や材料の選定が要求されており、高コストであるという問題があった。
また、光コネクタの着脱の際に、精度の高い部品同士を嵌合させるので、着脱が容易に行えないという問題がある。
更に、着脱を繰り返すと、しゅう動摩擦による摩耗や変形で、所期の加工精度が得られなくなり、光軸の傾きが抑えられないという問題がある。このため、従来の光コネクタを頻繁に着脱を繰り返すような機器に適用した場合、耐久性や信頼性の点で問題が生じる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、低コストで耐久性の高い光コネクタおよび光通信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る光コネクタは、光通信装置同士を着脱自在に接続する光コネクタにおいて、光の出射あるいは受光を行う第1の光素子およびレンズを有する凸ホルダと、第1の光素子に対応した第2の光素子およびレンズを有する凹ホルダを備え、凸ホルダは、断面形状が円形で、第1の光素子およびレンズの光軸に沿って径が徐々に小さくなる傾斜凸部と、傾斜凸部の先端に突出形成され、第1の光素子およびレンズの光軸に対して鉛直な第1の突き当て面を備え、凹ホルダは、凸ホルダの傾斜凸部が嵌る開口凹部と、開口凹部の底に突出形成され、第2の光素子およびレンズの光軸に対して鉛直な第2の突き当て面を備え、凸ホルダと凹ホルダのどちらか一方を移動自在に支持する支持機構を備えたものである。
本発明に係る光コネクタでは、凸ホルダと凹ホルダを大まかに位置を合わせて嵌めると、凸ホルダの傾斜凸部と凹ホルダの開口凹部の嵌め合いで、傾斜凸部がガイドとなって凸ホルダと凹ホルダは光軸が一致する方向に相対的に移動し、凸ホルダの第1の突き当て面と凹ホルダの第2の突き当て面が当接する。
第1の突き当て面は第1の光素子およびレンズの光軸に対して鉛直で、第2の突き当て面は第2の光素子およびレンズの光軸に対して鉛直であるので、第1の突き当て面と第2の突き当て面が当接すると、第1の光素子およびレンズの光軸に対して第2の光素子およびレンズの光軸が平行となる。
これにより、凸ホルダと凹ホルダを大まかに位置を合わせて嵌めることで、第1の光素子およびレンズの光軸に対して、第2の光素子およびレンズの光軸は傾斜することなくほぼ一致する。
本発明に係る光通信装置は、光コネクタを備えた光通信装置において、光コネクタは、光の出射あるいは受光を行う光素子およびレンズを有する凸ホルダを備え、凸ホルダは、断面形状が円形で、光素子およびレンズの光軸に沿って径が徐々に小さくなる傾斜凸部と、傾斜凸部の先端に突出形成され、光素子およびレンズの光軸に対して鉛直な突き当て面を備えたものである。
本発明に係る光通信装置では、光コネクタの凸ホルダを、接続対象の光通信装置に備えられる光コネクタの凹ホルダに嵌めると、凸ホルダの傾斜凸部によって光素子間の光軸の位置合わせが行われる。そして、突き当て面同士が当接することで、光軸は平行となる。
本発明に係る光通信装置は、光コネクタを備えた光通信装置において、光コネクタは、光の出射あるいは受光を行う光素子およびレンズを有する凹ホルダを備え、凹ホルダは、開口凹部と、開口凹部の底に突出形成され、光素子およびレンズの光軸に対して鉛直な突き当て面を備えたものである。
本発明に係る光通信装置では、光コネクタの凹ホルダの開口凹部に、接続対象の光通信装置に備えられる光コネクタの凸ホルダを嵌めると、凹ホルダの開口凹部と凸ホルダの傾斜凸部によって光素子間の光軸の位置合わせが行われる。そして、突き当て面同士が当接することで、光軸は平行となる。
本発明によれば、一方の光通信装置に備えられる光コネクタの凸ホルダと、他方の光通信装置に備えられる光コネクタの凹ホルダを嵌めることで、凸ホルダの傾斜凸部と凹ホルダの開口凹部によって光素子間の光軸の位置合わせが行われ、突き当て面同士の当接で光軸が平行となる。
これにより、本発明の光コネクタでは、凸ホルダと凹ホルダを大まかに位置合わせをして嵌め合わせることで、光通信が可能な状態に接続されるので、着脱が容易でかつ短時間で着脱が行える。
また、凸ホルダと凹ホルダにおいて、それぞれ光素子およびレンズの光軸に対して突き当て面の精度を出すことで、光軸の傾きに対する位置決め精度が確保されるので、高精度の製品を低コストで提供できる。
更に、凸ホルダと凹ホルダの着脱の際に、突き当て面は面当てにより当接するので、着脱を繰り返しても位置決め精度を低下させるような摩耗の発生は少なく、耐久性が向上する。
また、凸ホルダに光素子とレンズを備え、凹ホルダに光素子とレンズを備えることで、凸ホルダと凹ホルダを嵌めた際に近距離に配置される光素子間で通信が行われる。
これにより、光学系を簡単に構成することができ、軽量かつ低コストで光コネクタを提供できる。また、光素子としてレーザを使用する場合に、クラス1のレーザで光通信が可能であるので、安全性が向上する。
このような光コネクタを備えた光通信装置では、着脱を繰り返しても光コネクタの精度が長期間にわたって確保され、かつ光コネクタを低コストで提供できることから、耐久性が高い製品を低コストで提供できる。
以下に図面を参照して本発明の光コネクタおよび光通信装置の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態の光コネクタの概要構成>
図1は第1の実施の形態の光コネクタの構成例を示す一部側断面図である。第1の実施の形態の光コネクタ1Aは、凸ホルダ2と凹ホルダ3を備える。凸ホルダ2は先端に向かって径が徐々に細くなる傾斜凸部4を備え、凹ホルダ3は傾斜凸部4が嵌る開口凹部5を備え、更に、本例では凸ホルダ2を可動とする構成を備える。
そして、傾斜凸部4と開口凹部5の嵌め合いで、傾斜凸部4の斜面をガイドとした位置決めを行い、凸ホルダ2に形成した第1の突き当て面6と凹ホルダ3に形成した第2の突き当て面7を当接させて、光軸を傾斜させずに接続が行えるようにしたものである。
<凸ホルダの構成>
図2は凸ホルダ2の構成例を示す一部破断斜視図で、まず、図1および図2を用いて凸ホルダ2の構成について説明する。
凸ホルダ2は傾斜凸部4とホルダガイド部8を備える。傾斜凸部4は断面形状が円形で、例えば半球状に突出する凸球面で構成され、挿入方向先端に向かって徐々に径が小さくなる形状である。なお、傾斜凸部4はテーパ状の円錐面で構成しても良い。
この傾斜凸部4の先端側は円筒状に突出して開口部9が形成されると共に、円筒状の突出部分の先端に第1の突き当て面6が形成される。第1の突き当て面6は開口部9の軸方向に対して鉛直なリング状の平面で構成される。
ホルダガイド部8は傾斜凸部4の底部側からテーパ状に広がり、円周方向にわたって形成される斜面である。ホルダガイド部8の外側にはフランジ部10と回転抑止片11を備える。フランジ部10はホルダガイド部8の外周からリング状に突出する。回転抑止片11はフランジ部10の一部に突出形成される。本例では、回転抑止片11はフランジ部10の外周の対向する2箇所に形成される。
凸ホルダ2は光素子としてレーザダイオード(LD)12を備える。凸ホルダ2は図示しないがLD基板13の取付部を有し、レーザダイオード12は凸ホルダ2に取り付けられたLD基板13に実装される。
凸ホルダ2はレンズ14を備える。凸ホルダ2の開口部9にレンズホルダ15が取り付けられ、レンズホルダ15にレンズ14が取り付けられる。ここで、レンズ14の光軸上に、レーザダイオード12が位置するように取り付けられ、レーザダイオード12から出射した光がレンズ14に入射して平行光となる。
第1の突き当て面6は、レンズ14の光軸に対して鉛直な平面となるように各部の精度出しが行われる。なお、レンズ14の光軸に沿った座標をZ軸、Z軸に対する直交座標系をX軸およびY軸とする。
凸ホルダ2はここでは図示しない光通信装置の筐体16に取り付けられる。筐体16は開口部17を備える。また、開口部17と対向する位置に支持機構を構成する支持板18を備える。
開口部17は凸ホルダ2の傾斜凸部4の径より大きく、かつホルダガイド部8の径より小さい円形の開口である。また、開口部17は筐体16の裏面側にガイドホルダ部8の斜面を退避する段差部19が形成される。
支持板18は脚部20を介して筐体16の裏面に支持される。そして、凸ホルダ2はスプリング21により支持板18に支持される。スプリング21は弾性部材の一例で、凸ホルダ2のフランジ部10の径より若干小さな径を有するコイルスプリングで、スプリング21の一端はフランジ部10の底面に形成される爪部10aに取り付けられ、他端は支持板18の上面に形成される筒部18aに取り付けられる。
凸ホルダ2は傾斜凸部4が開口部17に入り、スプリング21に押圧されてホルダガイド部8が開口部17の裏面側の縁部に当接する。このように、ホルダガイド部8とフランジ部10は、スプリング21による凸ホルダ2のZ軸に沿った突出方向の移動量を規制する。ここで、ホルダガイド部8が開口部17に当接した状態では、筐体16の表面から傾斜凸部4が突出する。
また、筐体16は規制プレート22を備える。規制プレート22は筐体16の裏面に取り付けられ、凸ホルダ2の回転抑止片11を囲う。回転抑止片11は規制プレート22の中で所定量移動可能となっており、規制プレート22と回転抑止片11で凸ホルダ2のZ軸に沿った押し込み方向の移動量と回転を規制しつつ、凸ホルダ2はZ軸方向とX軸およびY軸に沿った任意の方向に移動自在に支持される。
<凹ホルダの構成>
次に、図1を用いて凹ホルダ3の構成について説明する。凹ホルダ3の開口凹部5は、凸ホルダ2の傾斜凸部4が嵌る径を有する円形の開口から半球状に窪んだ凹球面である。ここで、開口凹部5は、円筒状の凹部あるいは円錐状の凹部でも良い。
開口凹部5の底部は円筒状に突出して開口部23が形成されると共に、円筒状の突出部分の先端に第2の突き当て面7が形成される。第2の突き当て面7は開口部23の軸方向に対して鉛直なリング状の平面で構成される。
ここで、凹ホルダ3の第2の突き当て面7と凸ホルダ2の第1の突き当て面6は同じ径で構成され、凹ホルダ3に凸ホルダ2を嵌めると、第2の突き当て面7と第1の突き当て面6が当接すると共に、凸ホルダ2の傾斜凸部4に、凹ホルダ3の開口凹部5が当接する構成となっている。
凹ホルダ3は光素子としてフォトディテクタ(PD)25を備える。凹ホルダ3は図示しないがPD基板26の取付部を有し、フォトディテクタ25は凹ホルダ3に取り付けられたPD基板26に実装される。
凹ホルダ3はレンズ27を備える。凹ホルダ3の開口部23にレンズホルダ28が取り付けられ、レンズホルダ28にレンズ27が取り付けられる。ここで、レンズ27の光軸上に、フォトディテクタ25が位置するように取り付けられ、後述するように凸ホルダ2側からレンズ27に入射した光がフォトディテクタ25に結像する。また、第2の突き当て面7は、レンズ27の光軸に対して鉛直な平面となるように各部の精度出しが行われる。
凹ホルダ3はここでは図示しない光通信装置の筐体29に取り付けられる。筐体29は開口部30を備え、凹ホルダ3は開口部30に固定される。
<通信機器の構成>
本実施の形態の光コネクタ1Aは着脱自在な光通信装置に搭載される。図3は本実施の形態の光通信装置の構成例を示す斜視図である。
本例では、一方の光通信装置として送信機31を備えると共に、他方の光通信装置として携帯受信端末32を備えて、図3(b)に示すように、携帯受信端末32を送信機31にセットして、送信機31からコンテンツ等を携帯受信端末32に光通信で配信する構成である。
ここで、光通信によるデータの伝送は、送信機31から携帯受信端末32への一方向とする。これにより、図1および図2で説明した簡単な構成の光コネクタ1Aで光通信を可能とする。
送信機31の構成の概要を説明すると、送信機31は上面に携帯受信端末32の装着部33を備え、装着部33に発光部34を備える。また、装着部33と並べてディスプレイ35を備えても良い。携帯受信端末32へ配信するコンテンツが映像を含むものである場合は、ディスプレイ35は例えば携帯受信端末32へ配信するコンテンツを表示する。
なお、図3(b)に示すように、携帯受信端末32が送信機31の装着部33にセットされた状態で、ディスプレイ35が隠れないように各部の配置が設定される。
そして、発光部34に図1および図2で説明した凸ホルダ2を備える。すなわち、図1および図2で説明した筐体16上に装着部33が形成され、装着部33に、図1および図2で説明した構成により凸ホルダ2が可動できる状態で支持される。図示しないが、送信機31は凸ホルダ2に取り付けられたレーザダイオード12を駆動する回路が形成された基板等を備える。
図4は携帯受信端末32の構成例を示す斜視図で、次に携帯受信端末32の構成の概要を説明する。ここで、図4(a)は携帯受信端末32を正面から見た外観斜視図、図4(b)は携帯受信端末32を裏面から見た外観斜視図である。
携帯受信端末32は図4(a)に示すように、正面にディスプレイ36を備える。また、ディスプレイで再生するコンテンツの指定等を行うため操作部37を備える。
携帯受信端末32は図4(b)に示すように、裏面に受光部38を備える。そして、受光部38に図1で説明した凹ホルダ3を備える。すなわち、図1で説明した筐体29で携帯受信端末32の例えば裏面側のカバーを構成し、凹ホルダ3が固定される。
これにより、送信機31の発光部34と携帯受信端末32の受光部38は着脱自在に結合し、送信機31から出射されたレーザ光を携帯受信端末32で受光できるようになる。そして、図1に示す凸ホルダ2と凹ホルダ3の嵌め合わせによって、ユーザが携帯受信端末32を送信機31の装着部33にセットする際に、大まかな位置合わせをしてセットすれば、発光側と受光側の光軸が一致する。
従って、携帯受信端末32を送信機31の装着部33に置くだけで、携帯受信端末32へコンテンツが配信できるようなシステムが構成される。
<第1の実施形態の光コネクタの動作>
図5および図6は光コネクタ1Aの動作例を示す一部側断面図で、次に、光コネクタ1Aの動作を説明する。ここで、光コネクタ1Aは図3および図4で説明した送信機31と携帯受信端末32に備えられるものとする。
ユーザは、携帯受信端末32を送信機31の装着部33に置く。このとき、受光部38を発光部34に対向させ、凸ホルダ2に対して凹ホルダ3の位置を大まかに合わせる。
図5では凸ホルダ2に対して凹ホルダ3がX−Y方向に若干位置がずれた状態を示す。凸ホルダ2に対して凹ホルダ3の位置がX−Y方向にずれていると、携帯受信端末32を装着部33に置く動作で、まず、図5(a)に示すように、凹ホルダ3の開口凹部5が凸ホルダ2の傾斜凸部4の一部と接触する。
そして、携帯受信端末32を装着部33に置く動作で、凸ホルダ2は凹ホルダ3に傾斜凸部4が押されることで、凹ホルダ3の位置ずれ方向に応じてX−Y方向のいずれかに可動範囲内で移動しながら、Z軸に沿った方向に押し込まれる。これにより、スプリング21は圧縮する方向に弾性変形する。
ここで、凸ホルダ2がX−Y方向に移動する場合、スプリング21は一端がフランジ部10の底面に形成される爪部10aに取り付けられ、他端が支持板18の上面に形成される筒部18aに取り付けられるので、凸ホルダ2の移動に伴って傾斜する方向に弾性変形する。
なお、凸ホルダ2の可動範囲を超えて凹ホルダ3の位置がX−Y方向にずれている場合は、凸ホルダ2が開口部17に突き当たりX−Y方向に可動できなくなると、傾斜凸部4に沿って凹ホルダ3の開口凹部5が誘導され、携帯受信端末32自体の位置が補正されることになる。
図3(b)に示すように、携帯受信端末32が送信機31の装着部33にセットされると、図5(b)に示すように、例えば筐体16と筐体29が接触する状態となる。
この状態で、スプリング21は圧縮方向に弾性変形しており、凸ホルダ2の第1の突き当て面6と凹ホルダ3の第2の突き当て面7は押圧された状態で当接する。上述したように、第1の突き当て面6はレンズ14の光軸に対して鉛直な平面で、第2の突き当て面7はレンズ27の光軸に対して鉛直な平面である。
従って、第1の突き当て面6と第2の突き当て面7が当接した状態では、凸ホルダ2のレンズ14の光軸に対して、凹ホルダ3のレンズ27の光軸の傾斜が発生しない。かつ、凸ホルダ2の傾斜凸部4と凹ホルダ3の開口凹部5の嵌め合いにより、レンズ14の光軸とレンズ27の光軸はほぼ一致する。
これにより、レーザダイオード12から出射されたレーザ光はレンズ14で平行光に変換されて凸ホルダ2の開口部9から出射される。凸ホルダ2から出射されたレーザ光は凹ホルダ3の開口部23からレンズ27に入射し、フォトディテクタ25に結像する。
ここで、図10で説明したように、レンズ14の光軸に対してレンズ27の光軸が傾斜していると、レーザダイオード12から出射したレーザ光はフォトディテクタ25に結像しない。これに対して、光コネクタ1Aでは、レンズ14の光軸に対してレンズ27の光軸の傾斜が発生しないことから、レーザダイオード12から出射したレーザ光はフォトディテクタ25に結像する。なお、レンズ14の光軸に対してレンズ27の光軸が平行であれば、光軸同士が多少ずれていても、フォトディテクタ25に結像する。
以上のように、凸ホルダ2に対して凹ホルダ3の位置を大まかに合わせて、携帯受信端末32を送信機31の装着部33に置くことで、凸ホルダ2が凹ホルダ3の位置に合わせて移動し、凸ホルダ2のレンズ14の光軸と凹ホルダ3のレンズ27の光軸が平行でほぼ一致するように凸ホルダ2と凹ホルダ3が結合する。
これにより、簡単な操作で送信機31から携帯受信端末32へ光通信でコンテンツ等を配信可能な状態となる。
ここで、本例の光コネクタ1Aは、レーザダイオード12とフォトディテクタ25の距離が1〜10mm程度となるように、凸ホルダ2および凹ホルダ3の各部の寸法および形状が設定される。
このような近接光通信では、光素子に対応して各ホルダに1枚ずつのレンズを備えて、この2枚のレンズのみでレーザ光をフォトディテクタ25に伝送して光通信が可能となる。
これにより、各ホルダに複数枚のレンズやミラー等の光学系は不要であり、構成が簡単であるので、軽量で低コストの光コネクタを実現できる。特に、携帯受信端末32ではコネクタの軽量化によって、携帯性が向上する。また、レーザダイオード12としてクラス1の弱いレーザの使用が可能となり、送信機31側の安全性が向上する。
なお、レーザダイオード12は図示しない基板との間でケーブルで接続される。凸ホルダ2がZ軸を中心に自由に回転できる構成であると、凹ホルダ3の着脱を繰り返している間に凸ホルダ2が回転し、ケーブルがねじれて切断する可能性があるので、回転抑止片11と規制プレート22により凸ホルダ2の回転を規制している。
携帯受信端末32を送信機31から取り外す場合は、携帯受信端末32を持ち上げれば良い。凸ホルダ2と凹ホルダ3は傾斜凸部4と開口凹部5の嵌め合いで結合しているので、携帯受信端末32を持ち上げれば凹ホルダ3は凸ホルダ2から容易に外れる。
さて、凹ホルダ3が外れると、凸ホルダ2は、図6に示すようにスプリング21の復元力により押し上げられ、ホルダガイド部8が筐体16の開口部17に当接する。図5に示すように凸ホルダ2に対して凹ホルダ3の位置がX−Y方向にずれた状態で携帯受信端末32がセットされていた場合、凸ホルダ2は開口部17の中で偏心している。
この状態から携帯受信端末32が持ち上げられ、スプリング21の復元力により凸ホルダ2が押し上げられると、ホルダガイド部8と開口部17の当接により、凸ホルダ2は開口部17の中央付近の初期位置に復帰する。
これにより、携帯受信端末32が送信機31の装着部33にセットされていない状態では、凸ホルダ2は開口部17のほぼ中央に位置する。従って、凸ホルダ2と開口部17の間にはほぼ均等に隙間が形成されるので、見栄えが良い。
ここで、光通信装置では、送信機31から携帯受信端末32への一方向通信としたことで、送信機31と携帯受信端末32の間では一対の受発光素子を備えている。また、凸ホルダ2と凹ホルダ3は断面形状が円形の傾斜凸部4と開口凹部5で接触するので、接触部位は円形である。これにより、携帯受信端末32の向きによらず、凸ホルダ2と凹ホルダ3は結合可能である。
光コネクタ1Aにおける光軸の位置決め精度は、第1の突き当て面6と第2の突き当て面7の精度に依存する。そして、凸ホルダ2において、レンズ14の光軸に対して第1の突き当て面6の精度を出し、凹ホルダ3において、レンズ27の光軸に対して第2の突き当て面7の精度を出すことで、光軸の傾きに対する位置決め精度が確保される。
このように、凸ホルダ2と凹ホルダ3で互いの寸法公差とは独立して光軸の傾きに対する位置決め精度が調整できるので、高精度の製品を低コストで提供できる。
また、凸ホルダ2と凹ホルダ3の着脱の際に、第1の突き当て面6と第2の突き当て面7がしゅう動することはほとんど無いので、着脱を繰り返しても第1の突き当て面6と第2の突き当て面7の摩耗は少ない。これにより、長期間にわたって高い位置決め精度を保持することができる。
なお、本例では送信機31に凸ホルダ2を備え、携帯受信端末32に凹ホルダ3を備えることとしたが、凹ホルダ3を送信機31に備え、凸ホルダ2を携帯受信端末32に備えてもよい。この場合、凹ホルダ3にレーザダイオード12を備え、凸ホルダ2にフォトディテクタ25を備える。
但し、携帯受信端末32が個人のユーザが所有するもので在る場合、凸部が無い方が携帯性に優れることから、凹ホルダ3を携帯受信端末32に備えると良い。
また、凸ホルダ2と凹ホルダ3のどちらを可動としても良いが、携帯受信端末32は個人が所有するものとし、送信機31は街頭等に設置されるものとすると、携帯受信端末32はより低コストであることが望まれる。このため、可動部分を送信機31側に設けると良い。
更に、凸ホルダ2をコイルスプリングで支持する構成としたが、他の弾性部材、例えば板バネあるいはゴム等で凸ホルダ2を支持してもよいし、マグネットの吸引と反発を利用して凸ホルダ2を支持しても良い。但し、コイルスプリングを用いることで、凸ホルダ2がX−Y方向に移動する際に、いずれの方向でも同じような力で移動させることができ、着脱操作に違和感を与えない。そして、構成も簡単である。
また、光コネクタ1Aを備える光通信装置としては、例えば、家庭等に設置されるDVD(Digital Versatile Disc)レコーダやハードディスクレコーダを送信機としても良い。
<第2の実施の形態の光コネクタの概要構成>
図7は第2の実施の形態の光コネクタの構成例を示す一部側断面図である。第2の実施の形態の光コネクタ1Bは、光素子が取り付けられる凹ホルダ41と凸ホルダ42を備え、本例では凹ホルダ41に可動ホルダ43を備えて、凹ホルダ41と凸ホルダ42の嵌め合わせで光学系の位置合わせを行うものである。
<凹ホルダの構成>
まず、図7を用いて凹ホルダ41の構成について説明する。凹ホルダ41は開口凹部44を備える。開口凹部44は円形の開口から半球状に窪んだ凹球面で構成され、底部に円形の開口部45が形成される。ここで、開口凹部44は、円筒状の凹部あるいは円錐状の凹部でも良い。
凹ホルダ41は例えば図3で説明した送信機31を構成する筐体46に取り付けられる。筐体46は開口部47を備え、凹ホルダ41は開口部47に固定される。なお、凹ホルダ41を筐体46と一体に構成しても良い。
可動ホルダ43は円筒状の凸部48とフランジ部49を備え、凸部48に開口部50が形成されると共に、凸部48の先端に第1の突き当て面51が形成される。第1の突き当て面51は開口部50の軸方向に対して鉛直なリング状の平面で構成される。また、凸部48は凹ホルダ41の開口部45より径が小さく、フランジ部49は開口部45より径が大きく構成される。
可動ホルダ43は光素子としてレーザダイオード52を備える。可動ホルダ43は図示しないがLD基板53の取付部を有し、レーザダイオード52は可動ホルダ43に取り付けられたLD基板53に実装される。
可動ホルダ43はレンズ54を備える。可動ホルダ43の開口部50にレンズホルダ55が取り付けられ、レンズホルダ55にレンズ54が取り付けられる。ここで、レンズ54の光軸上に、レーザダイオード52が位置するように取り付けられ、レーザダイオード52から出射した光がレンズ54に入射して平行光となる。
第1の突き当て面51は、レンズ54の光軸に対して鉛直な平面となるように各部の精度出しが行われる。なお、レンズ54の光軸に沿った座標をZ軸、Z軸に対する直交座標系をX軸およびY軸とする。
筐体46は凹ホルダ41と対向する位置に支持機構を構成する支持板56を備える。支持板56は脚部57を介して筐体46の裏面に支持される。そして、可動ホルダ43はスプリング58により支持板56に支持される。スプリング58はコイルスプリングで、スプリング58の一端は可動ホルダ43のフランジ部49の底面に形成される爪部49aに取り付けられ、他端は支持板56の上面に形成される筒部56aに取り付けられる。
可動ホルダ43は凸部48が凹ホルダ41の開口部45に入り、スプリング58に押圧されてフランジ部49が凹ホルダ41の裏面側に当接する。このように、フランジ部49は、スプリング58による可動ホルダ43のZ軸に沿った突出方向の移動量を規制する。ここで、フランジ部49が凹ホルダ41の裏面に当接した状態では、開口凹部44の底部から第1の突き当て面51が突出する。
なお、図示しないが、第1の実施の形態の光コネクタ1Aの凸ホルダ2と同様に、可動ホルダ43の押し込み方向の移動量と回転を規制する機構を備えている。
<凸ホルダの構成>
次に、図7を用いて凸ホルダ42の構成について説明する。凸ホルダ42は傾斜凸部59を備える。傾斜凸部59は断面形状が円形で、例えば半球状に突出する凸球面で構成され、挿入方向先端に向かって徐々に径が小さくなる形状である。傾斜凸部59は凹ホルダ41の開口凹部44に嵌る径で構成される。なお、傾斜凸部59はテーパ状の円錐面で構成しても良い。
この傾斜凸部59の先端側は円筒状に突出して開口部60が形成されると共に、円筒状の突出部分の先端に第2の突き当て面61が形成される。第2の突き当て面61は開口部60の軸方向に対して鉛直なリング状の平面で構成される。
ここで、凹ホルダ41の第1の突き当て面51と凸ホルダ42の第2の突き当て面61は同じ径で構成され、凹ホルダ41に凸ホルダ42を嵌めると、第1の突き当て面51と第2の突き当て面61が当接すると共に、凸ホルダ42の傾斜凸部59と凹ホルダ41の開口凹部44が当接する構成となっている。
凸ホルダ42は光素子としてフォトディテクタ62を備える。凸ホルダ42は図示しないがPD基板63の取付部を有し、フォトディテクタ62は凸ホルダ42に取り付けられたPD基板62に実装される。
凸ホルダ42はレンズ64を備える。凸ホルダ42の開口部60にレンズホルダ65が取り付けられ、レンズホルダ65にレンズ64が取り付けられる。ここで、レンズ64の光軸上に、フォトディテクタ62が位置するように取り付けられ、後述するように凹ホルダ41側からレンズ64に入射した光がフォトディテクタ62に結像する。また、第2の突き当て面61は、レンズ64の光軸に対して鉛直な平面となるように各部の精度出しが行われる。
凸ホルダ42は例えば図3で説明した携帯受信端末32を構成する筐体66に取り付けられる。筐体66は開口部を備え、凸ホルダ42は開口部に固定される。
<第2の実施形態の光コネクタの動作>
図8は光コネクタ1Bの動作例を示す一部側断面図で、次に、光コネクタ1Bの動作を説明する。ここで、光コネクタ1Bは図3および図4で説明した送信機31と携帯受信端末32に備えられるものとする。
ユーザは、携帯受信端末32を送信機31の装着部33に置く。このとき、受光部38を発光部34に対向させ、凹ホルダ41に対して凸ホルダ42の位置を大まかに合わせる。
携帯受信端末32を装着部33に置く動作で、凹ホルダ41の開口凹部44が凸ホルダ42の傾斜凸部59の一部と接触する。凸ホルダ42は、傾斜凸部59が開口凹部44に沿って誘導される形態となり、携帯受信端末32自体の位置が、凸ホルダ42のレンズ64の光軸と、凹ホルダ41のレンズ54の光軸が一致する方向に補正されることになる。
そして、凸ホルダ42の第2の突き当て面61が凹ホルダ41の第1の突き当て面51に当接して、可動ホルダ43をZ軸に沿った方向に押す。これにより、スプリング58は圧縮する方向に弾性変形して、第1の突き当て面51を第2の突き当て面61に押圧する。
上述したように、第1の突き当て面51はレンズ54の光軸に対して鉛直な平面で、第2の突き当て面61はレンズ64の光軸に対して鉛直な平面である。
従って、第1の突き当て面51と第2の突き当て面61が当接した状態では、凹ホルダ41のレンズ54の光軸に対して、凸ホルダ42のレンズ64の光軸の傾斜が発生しない。かつ、凹ホルダ41の開口凹部44と凸ホルダ42の傾斜凸部59の嵌め合いにより、レンズ54の光軸とレンズ64の光軸はほぼ一致する。
なお、可動ホルダ43が傾斜していても、第1の突き当て面51と第2の突き当て面61が当接した状態では、凹ホルダ41のレンズ54の光軸に対して、凸ホルダ42のレンズ64の光軸の傾斜が発生しない。
これにより、レーザダイオード52から出射されたレーザ光はレンズ54で平行光に変換されて可動ホルダ43の開口部50から出射される。凹ホルダ41から出射されたレーザ光は凸ホルダ42の開口部60からレンズ64に入射し、フォトディテクタ62に結像する。
以上のように、凹ホルダ41に対して凸ホルダ42の位置を大まかに合わせて、携帯受信端末32を送信機31の装着部33に置くことで、携帯受信端末32の位置が誘導され、凸ホルダ42のレンズ64の光軸と凹ホルダ41のレンズ54の光軸が平行でほぼ一致するように凸ホルダ42と凹ホルダ41が結合する。
これにより、簡単な操作で送信機31から携帯受信端末32へ光通信でコンテンツ等を配信可能な状態となる。
携帯受信端末32を送信機31から取り外す場合は、携帯受信端末32を持ち上げれば良い。凸ホルダ42と凹ホルダ41は傾斜凸部59と開口凹部44の嵌め合いで結合しているので、携帯受信端末32を持ち上げれば凸ホルダ42は凹ホルダ41から容易に外れる。
そして、凸ホルダ42が外れると、可動ホルダ43はスプリング58の復元力により押し上げられ、フランジ部49が凹ホルダ41の裏面に当接して初期位置に戻る。
ここで、第2の実施の形態の光コネクタ1Bにおいても、凸ホルダ42と凹ホルダ41は断面形状が円形の傾斜凸部59と開口凹部44で接触するので、接触部位は円形である。これにより、携帯受信端末32の向きによらず、凸ホルダ42と凹ホルダ41は結合可能である。
なお、可動ホルダ43に第1の実施の形態の光コネクタ1Aで説明したホルダガイド部を備えてもよい。また、可動ホルダ43を凸ホルダ42側に備えても良い。
本発明は、光通信を行う装置において、頻繁に着脱が行われる装置間の接続に適用される。
第1の実施の形態の光コネクタの構成例を示す一部側断面図である。 凸ホルダの構成例を示す一部破断斜視図である。 光通信装置の構成例を示す斜視図である。 携帯受信端末の構成例を示す斜視図である。 第1の実施の形態の光コネクタの動作例を示す一部側断面図である。 第1の実施の形態の光コネクタの動作例を示す一部側断面図である。 第2の実施の形態の光コネクタの構成例を示す一部側断面図である。 第2の実施の形態の光コネクタの動作例を示す一部側断面図である。 従来の光コネクタの構成例を示す側断面図である。 光コネクタの結合状態を示す説明図である。
符号の説明
1A,1B・・・光コネクタ、2・・・凸ホルダ、3・・・凹ホルダ、4・・・傾斜凸部、5・・・開口凹部、6・・・第1の突き当て面、7・・・第2の突き当て面、8・・・ホルダガイド部、9・・・開口部、10・・・フランジ部、10a・・・爪部、11・・・回転抑止片、12・・・レーザダイオード、13・・・LD基板、14・・・レンズ、15・・・レンズホルダ、16・・・筐体、17・・・開口部、18・・・支持板、18a・・・筒部、19・・・段差部、20・・・脚部、21・・・スプリング、22・・・規制プレート、23・・・開口部、25・・・フォトディテクタ、26・・・PD基板、27・・・レンズ、28・・・レンズホルダ、29・・・筐体、30・・・開口部、31・・・送信機、32・・・携帯受信端末、33・・・装着部、34・・・発光部、35・・・ディスプレイ、36・・・ディスプレイ、37・・・操作部、38・・・受光部、41・・・凹ホルダ、42・・・凸ホルダ、43・・・可動ホルダ、44・・・開口凹部、45・・・開口部、46・・・筐体、47・・・開口部、48・・・凸部、49・・・フランジ部、49a・・・爪部、50・・・開口部、51・・・第1の突き当て面、52・・・レーザダイオード、53・・・LD基板、54・・・レンズ、55・・・レンズホルダ、56・・・支持板、56a・・・筒部、57・・・脚部、58・・・スプリング、59・・・傾斜凸部、60・・・開口部、61・・・第2の突き当て面、62・・・フォトディテクタ、63・・・PD基板、64・・・レンズ、65・・・レンズホルダ、66・・・筐体

Claims (17)

  1. 光通信装置同士を着脱自在に接続する光コネクタにおいて、
    光の出射あるいは受光を行う第1の光素子およびレンズを有する凸ホルダと、
    前記第1の光素子に対応した第2の光素子およびレンズを有する凹ホルダを備え、
    前記凸ホルダは、
    断面形状が円形で、前記第1の光素子およびレンズの光軸に沿って径が徐々に小さくなる傾斜凸部と、
    前記傾斜凸部の先端に突出形成され、前記第1の光素子およびレンズの光軸に対して鉛直な第1の突き当て面を備え、
    前記凹ホルダは、
    前記傾斜凸部が嵌る開口凹部と、
    前記開口凹部の底に突出形成され、前記第2の光素子およびレンズの光軸に対して鉛直な第2の突き当て面を備え、
    前記凸ホルダと前記凹ホルダのどちらか一方を移動自在に支持する支持機構を備えた
    ことを特徴とする光コネクタ。
  2. 前記支持機構は、前記凸ホルダあるいは凹ホルダを、光軸に沿った方向と光軸に交する方向に移動自在に支持する弾性部材である
    ことを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  3. 前記弾性部材は、光軸に沿った方向に伸縮するコイルスプリングである
    ことを特徴とする請求項2記載の光コネクタ。
  4. 前記支持機構に支持される前記凸ホルダあるいは凹ホルダに、該ホルダの位置を初期位置に戻すホルダガイド部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  5. 前記凸ホルダあるいは凹ホルダは、前記光素子およびレンズと前記突き当て面を有する可動ホルダを独立して備え、
    前記支持機構は前記可動ホルダを移動自在に支持する
    ことを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  6. 光コネクタを備えた光通信装置において、
    前記光コネクタは、光の出射あるいは受光を行う光素子およびレンズを有する凸ホルダを備え、
    前記凸ホルダは、断面形状が円形で、前記光素子およびレンズの光軸に沿って径が徐々に小さくなる傾斜凸部と、
    前記傾斜凸部の先端に突出形成され、前記光素子およびレンズの光軸に対して鉛直な突き当て面を備えた
    ことを特徴とする光通信装置。
  7. 前記凸ホルダを移動自在に支持する支持機構を備えた
    ことを特徴とする請求項6記載の光通信装置。
  8. 前記支持機構は、前記凸ホルダを、光軸に沿った方向と光軸に交する方向に移動自在に支持する弾性部材である
    ことを特徴とする請求項7記載の光通信装置。
  9. 前記弾性部材は、光軸に沿った方向に伸縮するコイルスプリングである
    ことを特徴とする請求項8記載の光通信装置。
  10. 前記支持機構に支持される前記凸ホルダに、該ホルダの位置を初期位置に戻すホルダガイド部を備えた
    ことを特徴とする請求項7記載の光通信装置。
  11. 前記凸ホルダは、前記光素子およびレンズと前記突き当て面を有する可動ホルダを独立して備え、
    前記支持機構は前記可動ホルダを移動自在に支持する
    ことを特徴とする請求項7記載の光通信装置。
  12. 光コネクタを備えた光通信装置において、
    前記光コネクタは、光の出射あるいは受光を行う光素子およびレンズを有する凹ホルダを備え、
    前記凹ホルダは、
    開口凹部と、
    前記開口凹部の底に突出形成され、前記光素子およびレンズの光軸に対して鉛直な突き当て面を備えた
    ことを特徴とする光通信装置。
  13. 前記凹ホルダを移動自在に支持する支持機構を備えた
    ことを特徴とする請求項12記載の光通信装置。
  14. 前記支持機構は、前記凹ホルダを、光軸に沿った方向と光軸に交する方向に移動自在に支持する弾性部材である
    ことを特徴とする請求項13記載の光通信装置。
  15. 前記弾性部材は、光軸に沿った方向に伸縮するコイルスプリングである
    ことを特徴とする請求項14記載の光通信装置。
  16. 前記支持機構に支持される前記凹ホルダに、該ホルダの位置を初期位置に戻すホルダガイド部を備えた
    ことを特徴とする請求項13記載の光通信装置。
  17. 前記凹ホルダは、前記光素子およびレンズと前記突き当て面を有する可動ホルダを独立して備え、
    前記支持機構は前記可動ホルダを移動自在に支持する
    ことを特徴とする請求項13記載の光通信装置。
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