JP2005327220A - イラスト図作成装置、イラスト図作成方法、制御プログラムおよび可読記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 道路状況に応じた現場のイラスト図をより容易かつ正確に自動作成する。
【解決手段】 例えば交通事故発生後の交差点などの現場検証時に、水道管工事時に、ガス配管工事時に、電気配管工事時に、または電話配管工事時に各現場(道路)を全方位カメラ1で上方から撮影し、演算処理部2で線画処理などの所定の演算処理を行い、その演算結果の画像を、表示部3の表示画面上に画像表示するかまたは、出力部3にプリントアウトする。
【選択図】 図1
【解決手段】 例えば交通事故発生後の交差点などの現場検証時に、水道管工事時に、ガス配管工事時に、電気配管工事時に、または電話配管工事時に各現場(道路)を全方位カメラ1で上方から撮影し、演算処理部2で線画処理などの所定の演算処理を行い、その演算結果の画像を、表示部3の表示画面上に画像表示するかまたは、出力部3にプリントアウトする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば最大視野角水平360度、垂直約180度の広範囲な視野情報を取り込むことが可能な全方位カメラを用いて撮影された全方位画像のうち、演算処理部により、必要な領域を透視投影画像に生成し、透視投影画像からイラスト図面に画像変換するイラスト図作成装置、これを用いたイラスト図作成方法、この手順を実行させるための制御プログラムおよびこれを記録した可読記録媒体に関する。
この種の従来のイラスト図作成装置は、例えば交差点の現時点の道路状況に基づいた道路図面を作成する場合に、メジャーなどによる現場計測が必要であった。
これを改良して、例えば特許文献1では、ネットワーク経由で電子地図情報を地理情報システム(GIS)を利用して現場画像として得ている。
特開2001−319016号公報
しかしながら、上記従来の構成では、交差点の道路図面など上方からの現場図面を作成する際に、現場での複数箇所の距離測定が必要で、その場で縮尺を含めた図面作成が困難であり、現場から計測データを持ち帰って時間をかけて図面作成する必要があった。
また、上記地理情報システム(GIS)による電子地図情報の場合(特許文献1)には、日々刻々と変化する道路状況に応じたリアルタイムの現場道路地図が作成できない。つまり、道路やその交差点は工事や事故などによって道路状況が日々刻々変化する可能性が高く、これに対応できないと、事故発生時点での必要な現場地図データが得られないことになる。また、事故現場などの書類に必用な正確な距離情報も得られない。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、全方位カメラを用いて広範囲画像を撮影し、得られた画像を演算処理して、道路状況に応じた現場のイラスト図をより容易かつ正確に自動作成できるイラスト図作成装置、これを用いたイラスト図作成方法、この手順を実行させるための制御プログラムおよびこれを記録した可読記録媒体を提供することを目的とする。
本発明のイラスト図作成装置は、全方位画像を撮像する全方位カメラと、該全方位カメラで撮像した撮像画像を用いて線画像に画像変換する演算処理部と、画像変換した線画像を表示可能とする表示部とを有し、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明のイラスト図作成装置において、線画像に変換した結果画像をプリントアウト可能とする出力部を更に有する。
さらに、好ましくは、本発明のイラスト図作成装置における演算処理部は、前記全方位カメラの撮像画像を該全方位カメラの光学系の特性による計算値から実際の縮尺に変換する画像変換部と、該画像変換部で変換した画像を前記線画像に画像変換する線画像処理部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明のイラスト図作成装置における前記画像変換部で変換した画像に対して、予め撮像現場の複数点に設置された目標物の既知な位置関係に基づいて、前記光学系の歪みによる誤差を補正してマッピングするマッピング処理部を更に有し、前記線画像処理部は、該マッピング処理部でマッピングした画像を線画像に画像変換する。
本発明のイラスト図面作成方法は、請求項1〜4のいずれかに記載の上記イラスト図作成装置を用いてイラスト図を自動作成するイラスト図作成方法であって、前記全方位カメラで撮影された全方位画像を光学系の特性による計算値から実際の縮尺に変換するステップと、該実際の縮尺に変換した画像を線画像に画像変換する線画像変換ステップとを有したものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明のイラスト図作成方法において、前記実際の縮尺に変換した画像に対して、予め撮像現場の複数点に設置された目標物の既知な位置関係に基づいて、光学系の歪みなどによる誤差を補正してマッピングするステップを更に有し、前記線画像変換ステップは、該マッピングした画像を線画像に画像変換する。
本発明の制御プログラムは、請求項5または6に記載の上記イラスト図作成方法における各処理ステップをコンピュータに実行させるためのものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の可読記録媒体は、請求項7に記載の上記制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明においては、最大視野角水平360度、垂直約180度の広範囲な視野情報を取り込むことが可能な全方位カメラで現場の全方位画像を撮影し、それを演算処理部で線画像に画像変換を行い、その演算結果の画像を、表示部に画像表示することにより、道路状況に応じた現場のイラスト図をより容易かつ正確に自動作成することが可能となる。
この場合、撮影された全方位画像のうち、必要な領域を透視投影画像に生成して、この透視投影画像からイラスト図面に線画像変換する。
以上により、本発明によれば、最大視野角水平360度、垂直約180度の視野情報を取り込むことが可能な全方位カメラで撮影された広範囲な全方位画像のうち、必要な領域を透視投影画像生成し、透視投影画像からイラスト図面に変換することができるため、より容易かつ正確に現時点の現場状況に応じたイラスト図面を得ることができる。
以下に、本発明のイラスト図作成装置およびイラスト図作成方法の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のイラスト図作成装置の実施形態における基本構成例を示す概略構成図である。
図1において、イラスト図作成装置10は、全方位画像を撮像可能な全方位カメラ1と、全方位カメラ1からの画像データを各種演算処理する演算処理部2と、各種演算処理された画像を表示可能とする表示部3と、各種演算処理された画像を印字出力可能とする出力部4と、これらの間を通信可能にそれぞれ接続されている通信回線5a〜5cとを有している。
全方位カメラ1は、最大視野角水平360度、垂直約180度の光学像を投影する光学系1a(凸型回転体ミラーまたは魚眼レンズなど)と、この光学像を円形状の全方位画像として撮影するCCD部などの撮像部1b(撮影部)とを有している。なお、例えば撮影範囲としては、ここでは全方位カメラ1から半径20mとする。
演算処理部2は、例えば有線または無線により通信可能なパーソナルコンピュータ(PC)で構成されており、全方位カメラ1で撮影された撮像画像を用いて線画像に画像変換する。
表示部3は、表示画面が例えば液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマ・ディスプレイ(PD)、またはエレクトロ・ルミネンス・ディスプレイ(ELD)などで構成されており、全方位カメラ1により撮影された画像、および/または全方位カメラ1により撮影された画像を演算処理部2で演算処理を行った結果の画像など、各種画像をその表示画面上に表示可能とする。
出力部4は、印字方式が例えばインクジェット方式、レーザ方式、感熱方式またはビデオプリント方式などで構成されており、全方位カメラ1により撮影された画像、および/または全方位カメラ1により撮影された画像を演算処理部2で演算処理を行った結果の画像など、各種画像を紙面上にプリントアウトする。
通信回線5aは、全方位カメラ1と演算処理部2とをNTSC方式により通信接続する通信回線を示しており、全方位カメラ1により撮影された全方位画像を演算処理部2に伝送するための回線である。
通信回線5bは、演算処理部2と表示部3とをNTSC方式により通信接続する通信回線を示しており、全方位カメラ1により撮影された全方位画像、および/または全方位カメラ1により撮影された全方位画像を演算処理部2で演算処理を行った結果の画像を表示部3に表示するための回線である。
通信回線5cは、演算処理部2と出力部4とをUSB方式により通信接続する通信回線を示しており、全方位カメラ1により撮影された全方位画像、および/または全方位カメラ1により撮影された全方位画像を演算処理部2で演算処理を行った結果の画像を紙面上にプリントアウトするための回線である。
なお、本実施形態では、演算処理部2は、個別に設けているが、全方位カメラ1側に組み込んでもよいし、表示部3側に組み込んでもよい。また、全方位カメラ1と演算処理部2とは、無線または有線でデータ通信できる機能を予め有している。
図2は、図1のイラスト図作成装置10を用いた交差点での実施の一例を示す図である。なお、図1と同じ構成部材には同符号を付している。
図2において、イラスト図作成装置10は、例えば交通事故発生後の現場検証時に、水道管工事時に、ガス配管工事時に、電気配管工事時に、または電話配管工事時などに各現場(道路)を全方位カメラ1で上方から撮影し、演算処理部2で線画処理などの所定の演算処理を行い、その演算結果としての画像を表示部3に表示画面上に表示するように構成している。なお、演算処理前の画像も表示部3の表示画面上に表示することができる。さらに、全方位カメラ1で上方から撮影し、演算処理部2で線画処理などの所定の演算処理を行い、その演算結果の画像または演算処理前の画像を出力部4から紙面上に印画してプリントアウトすることもできる。
ここでは、全方位カメラ1を、例えば図2のような交差点に設置し、全方位カメラ1によりその交差点の画像を上方より撮影し、演算処理部2で線画処理などの所定の演算処理を行った画像、即ちイラスト図を表示部3の表示画面上に表示している。
次に、図1のイラスト作成装置10について更に詳細に説明する。
図3は、図1のイラスト作成装置10の具体的構成例を示すブロック図である。なお、図1と同じ構成部材には同符号を付している。
図3に示すように、演算処理部2は、演算部2aと、プログラムメモリ2bと、バッファメモリ2cと、画像記憶部2dと、表示部2eと、制御情報テーブル2fと、操作入力装置2gと、通信部2hと、これら各部のデータを伝送するためのバス2iとを有している。
演算部2aは、コンピュータのCPU(中央演算処理装置;制御部)で構成されており、全方位カメラ1で撮影された撮像画像を光学系1a(例えば全方位ミラー)の特性による計算値から実際の縮尺に変換する画像変換部21aと、この画像変換部21aによる変換の際に、予め現場に位置関係が既知の目標物を複数点に設置し、これらの目標物の位置関係に基づいて、レンズの歪みなどによる誤差を補正(校正)してマッピングするマッピング処理部22aと、マッピングした撮像画像から線画像に画像変換する線画処理部23aとを有し、演算プログラムに基づいて、これらの各部による各機能を実行する。このように、演算部2aは、全方位カメラ1からの全方位画像データを光学系1a(例えば全方位ミラー)の特性による計算から実際の縮尺にマッピングする線画像に画像変換して、画像変換した画像を表示部3の表示画面上に表示可能とする。
画像変換部21aは、制御プログラムとしての演算プログラムのうちの画像変換プログラムに基づいて、全方位画像を光学系1a(例えば全方位ミラー)の特性による計算から実際の縮尺に画像変換する。
マッピング処理部22aは、制御プログラムとしての演算プログラムのうちのマッピング処理プログラムに基づいて、画像変換部21aで変換した全方位画像を、予め現場に位置関係が既知の目標物を複数点に設置し、これらの目標物の位置関係に基づいて光学系としてのレンズの歪みなどによる誤差を補正(校正)してマッピングする。
線画処理部23aは、制御プログラムとしての演算プログラムのうち線画処理プログラムに基づいて、マッピング処理部22aでマッピングした全方位画像を線画像に画像変換する。
プログラムメモリ2bは、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、フロッピー(登録商標)ディスクおよびハードディスクなどの可読記録媒体で構成されており、演算処理部2aを起動して各種機能(処理手順)を実行するための制御プログラムとしての演算プログラムを可読記録媒体内に記憶している。
バッファメモリ2cは、例えばRAM、EPROM、EEPROM、フロッピー(登録商標)ディスクおよびハードディスクなどでの可読記録媒体で構成されており、演算部2aが演算中のデータを一時記憶可能としている。
画像記憶部2dは、例えばRAM、EPROM、EEPROM、フロッピー(登録商標)ディスクおよびハードディスクなどの可読記録媒体で構成されており、全方位カメラ1により撮影された全方位画像をフレーム単位で順次一時記憶可能としている。
操作入力装置2gは、例えばマウスやキーボードなどユーザから操作指令を入力可能としている。
通信部2hは、例えば無線信号を送受信するアンテナ、モデム(信号変復調装置)、無線信号変換回路、通信回線接続回路などで構成されており、通信回線5を介して、全方位カメラ1、表示部3、出力部4などと通信接続可能に構成されている。
表示部3は、無線または有線を介してデータ通信する情報通信機能を備え、全方位カメラ1により撮影された画像、および/または全方位カメラ1により撮影された画像を演算処理部2で演算処理を行った結果の画像を演算処理部2から受信して、それを表示画面上に表示する。
出力部4は、無線または有線を介してデータ通信する情報通信機能を備え、全方位カメラ1により撮影された画像、および/または全方位カメラ1により撮影された画像を演算処理部2で演算処理を行った結果の画像を演算処理部2から受信して、それを紙面上に印画してプリントアウトする。
通信回線5は、例えばNTSC方式、USB方式による各データ信号をそれぞれ伝送する通信回線で構成されている。なお、通信回線5としてはIrDAControl方式の赤外線信号やBluetooth方式の電波信号など特定の近距離空中伝播信号により無線通信する無線LANで構成してもよい。
以上の演算プログラムは、全方位カメラ1により撮影された全方位画像を全方位ミラーの特性による計算から実際の縮尺に変換するステップと、変換した全方位画像を、予め現場に位置関係が既知の目標物を複数点設置し、レンズの歪みなどによる誤差を補正(校正)してマッピングするステップと、マッピングした全方位画像を線画像に画像変換するステップとが所定の可読記録媒体(プログラムメモリ2b)に記憶されており、少なくともこれらの各ステップをコンピュータに実行させるものである。
これらの各ステップ以外に、例えば全方位画像を表示する表示ステップと、線画を表示する表示ステップと、線画を出力する出力ステップなどがある。
次に、ここで、図1の全方位カメラ1について、図3および図4を用いて更に詳細に説明する。
全方位カメラ1は、図3に示すように、光学系1aと、CCD部を含む撮像部1b(撮影部)と、制御信号や画像信号を無線または有線を介して他の各部と情報通信可能とする通信部1cとを有している。
光学系1aは、例えば放物面状または双曲面状などの凸型回転体ミラーや魚眼レンズ、撮像部1bとしてのCCDカメラ部を保持する筒状または椀状透光体などで構成され、最大視野角水平360度、垂直約180度の全方位にわたる光学像(例えば、凸型回転体ミラーの反射光をレンズで投影して得られる光学像や魚眼レンズで投影して得られる光学像)を投影するように構成されている。
撮像部1bは、例えば撮影レンズ、CCD部、A/D変換回路および画像処理回路を含むCCDカメラ部で構成され、光学系1aにより投影された光学像を全方位画像データとして撮影するように構成されている。
図4は、図1の全方位カメラ1の光学系における要部構成を説明するための斜視図である。
図4において、全方位カメラ1の光学系1aは、Z軸を中心に双曲線を回転して得られる2葉双曲面のうち、一方(Z>0の領域)の双曲面の凸状面側に鏡面を形成した凸型回転体ミラーで構成されている。
この双曲面は、
{(X2+Y2)/a2}−Z2/b2=−1
c2=(a2+b2)
で表される。
{(X2+Y2)/a2}−Z2/b2=−1
c2=(a2+b2)
で表される。
なお、ここで、aおよびbは双曲面の形状を定義する定数であり、cは焦点の位置を定義する定数である。これらの関係式および各定数は全方位画像をパノラマ画像や透視画像に変換するための変換情報に含まれ、例えば、図3に示すプログラムメモリ2b内に予め記憶されている。
この凸型回転体ミラーは二つの焦点(1)および(2)を有しており、外部から一方の焦点に向かう光(被写体光)は、凸型回転体ミラーからなる光学系1aの表面上で反射され、全て他方の焦点位置(2)に向かうという特徴を有している。
したがって、凸型回転体ミラーの回転軸と撮像部1bの撮影レンズ(カメラレンズ)の光軸とを一致させると共に、他方の焦点位置(2)に撮影レンズの第1主点を配置することにより、撮影部1bで撮影された画像が、一方の焦点(1)を視点中心として視野方向によって視点位置が変わらない画像となる。
以上により構成される本実施形態のイラスト図作成装置10を道路の交差点に設置して使用することにより、下記に示す作用効果(1)〜(4)を得ることができる。
(1)全方位カメラ1により広範囲な画像が撮影できる。
(2)全方位カメラ1で撮影された撮像画像を全方位ミラーの特性による計算を演算処理部2で演算処理することにより、実際の縮尺に変換した画像が得られる。
(3)画像変換の際に、予め現場に位置関係が既知の目標物を複数点に設置し、レンズの歪みなどによる誤差を演算処理部2で補正(校正)してマッピング処理することにより、レンズの歪みなども考慮した画像を得ることができる。
(4)演算処理部2で線画処理することにより、所望の道路のイラスト図が容易に得られる。
上記構成により、以下、その動作を詳細に説明する。
図5は、図1のイラスト図作成装置10の基本動作手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、ステップS1で全方位カメラ1により全方位画像を撮影する。即ち、全方位カメラ1を用いて、全方位カメラ1が設置された最大視野角水平360度、垂直約180度の視野領域の全方位画像を撮影する。
次に、ステップS2で、全方位カメラ1で撮影された全方位画像を画像記憶部2dに記憶する。
ステップS3で、ステップS2で記憶した画像に対して画像変換部21aを用いて光学系1a(全方位ミラー)の特性による計算から実際の縮尺に変換する。
ステップS4で、ステップS3で変換した画像を表示部2eを介して表示部3の表示画面上に表示する。
ステップS5で、現場に予め位置関係が既知の目標物を複数点に設置し、ステップS3で全方位ミラーの特性による計算から変換した画像上での目標物の位置座標のずれを、マウスなどでポインティングすることにより指示するかまたは、画像処理でマッチングすることにより、差分情報を取得する。
ステップS6で、マッピング処理プログラムに基づいて、ステップ3で変換した全 方位画像を、ステップ5で得られたマッピング情報で、レンズの歪みなどによる誤差を 補正(校正)してマッピングする。
ステップS7で、線画処理プログラムに基づいて、ステップ6でマッピングした全 方位画像を線画像に画像変換する。
ステップS8で、ステップS3で変換した画像を表示部2eを介して表示部3に表示する。
ステップS9で、ステップS7で線画に画像変換した際に、不要な線または点を、マウスなどでポインティングすることにより指示するかまたは、画像処理で各種ノイズ除去フィルタでフィルタ処理することにより、ノイズ除去を行う。マウスなどでポインティングすることにより、不要な画像部分は全て消去することもできる。
ステップS10で、ステップS9でノイズ除去した画像を表示部2eを介して表示部3の表示画面側に表示する。
ステップS11で、ステップS9でノイズ除去した画像を出力部4へ出力することもできる。
図6は、図5の各ステップでの演算結果の各画像画面の一例を示す図である。
画像61は、ステップS1で全方位カメラ1により撮影した全方位画像である。
画像62は、ステップS3で、ステップS2で記憶した画像に対して画像変換部21aを用いて光学系1a(全方位ミラー)の特性による計算から実際の縮尺に変換した画像である。
画像63は、ステップS6で、マッピング処理プログラムに基づいて、ステップS3で変換した全方位画像を、ステップS5で得られたマッピング情報で、レンズの歪みなどによる誤差を補正(校正)してマッピング処理した画像である。
画像64は、ステップS7で、線画処理プログラムに基づいて、ステップ6でマッピングした全方位画像を線画像に画像変換した画像である。
画像65は、ステップS9で、ステップ7で線画に画像変換した際に、不要な線または点を、マウスなどでポインティングすることにより指示するかまたは、画像処理で各種ノイズ除去フィルタでフィルタ処理することにより、ノイズ除去を行った画像である。
以上により、本実施形態のイラスト図作成装置10によれば、例えば交通事故発生後の交差点などの現場検証時に、水道管工事時に、ガス配管工事時に、電気配管工事時に、または電話配管工事時に各現場(道路)を全方位カメラ1で上方から撮影し、演算処理部2で線画処理などの所定の演算処理を行い、その演算結果の画像を表示部3の表示画面上に画像表示する、または出力部3にプリントアウトすることにより、現場の所望のイラスト図を容易かつ正確に作成することができる。
なお、本実施形態では、演算処理部2は、個別に設けた場合について説明したが、全方位カメラ1側に組み込んでもよいし、表示部3側に組み込んでもよい。
他の用途として、不動産物件の周囲状況の図面作成、住宅屋内の家具などの配置の図面の作成などにも良好に適用できる。
なお、本実施形態では、演算部2aとして、全方位カメラ1で撮影された撮像画像を光学系1a(例えば全方位ミラー)の特性による計算値から実際の縮尺に変換する画像変換部21aと、この画像変換部21aによる変換の際に、予め現場に位置関係が既知の目標物を複数点に設置し、これらの目標物の位置関係に基づいて、レンズの歪みなどによる誤差を補正(校正)してマッピングするマッピング処理部22aと、マッピングした撮像画像から線画像に画像変換する線画処理部23aとを有するように構成したが、これに限らず、演算部として、全方位カメラ1で撮影された撮像画像を光学系1a(例えば全方位ミラー)の特性による計算値から実際の縮尺に変換する画像変換部21aと、この画像変換部21aで変換した画像を線画像に画像変換する線画処理部23aとを有するように構成することもできる。
また、以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、例えば最大視野角水平360度、垂直約180度の視野情報を取り込むことが可能な全方位カメラで撮影された広範囲な全方位画像のうち、演算処理部により、必要な領域を透視投影画像に生成し、透視投影画像からイラスト図面に変換するイラスト図面作成装置の分野において、全方位カメラを用いて広範囲な画像を撮影し、得られた画像を演算処理して、現場のイラスト図を容易かつ正確に作成することができる。
1 全方位カメラ
1a 光学系
1b 撮影部
1c 通信部
2 演算処理部
2a 演算部
21a 画像変換部
22a マッピング処理部
23a 線画処理部
2b プログラムメモリ
2c バッファメモリ
2d 画像記憶部
2e 表示部
2f 制御情報テーブル
2g 操作入力部
2h 通信部
3 表示部
4 出力部
5 通信回線
10 イラスト図作成装置
1a 光学系
1b 撮影部
1c 通信部
2 演算処理部
2a 演算部
21a 画像変換部
22a マッピング処理部
23a 線画処理部
2b プログラムメモリ
2c バッファメモリ
2d 画像記憶部
2e 表示部
2f 制御情報テーブル
2g 操作入力部
2h 通信部
3 表示部
4 出力部
5 通信回線
10 イラスト図作成装置
Claims (8)
- 全方位画像を撮像する全方位カメラと、
該全方位カメラで撮像した撮像画像を用いて線画像に画像変換する演算処理部と、
画像変換した線画像を表示可能とする表示部とを有するイラスト図作成装置。 - 前記線画像に変換した結果画像をプリントアウト可能とする出力部を更に有する請求項1に記載のイラスト図作成装置。
- 前記演算処理部は、
前記全方位カメラの撮像画像を該全方位カメラの光学系の特性による計算値から実際の縮尺に変換する画像変換部と、
該画像変換部で変換した画像を前記線画像に画像変換する線画像処理部とを有する請求項1または2に記載のイラスト図作成装置。 - 前記画像変換部で変換した画像に対して、予め撮像現場の複数点に設置された目標物の既知な位置関係に基づいて、前記光学系の歪みによる誤差を補正してマッピングするマッピング処理部を更に有し、
前記線画像処理部は、該マッピング処理部でマッピングした画像を線画像に画像変換する請求項3に記載のイラスト図作成装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のイラスト図作成装置を用いてイラスト図を自動作成するイラスト図作成方法であって、
前記全方位カメラで撮影された全方位画像を光学系の特性による計算値から実際の縮尺に変換するステップと、
該実際の縮尺に変換した画像を線画像に画像変換する線画像変換ステップとを有したイラスト図作成方法。 - 前記実際の縮尺に変換した画像に対して、予め撮像現場の複数点に設置された目標物の既知な位置関係に基づいて、光学系の歪みなどによる誤差を補正してマッピングするステップを更に有し、
前記線画像変換ステップは、該マッピングした画像を線画像に画像変換する請求項5に記載のイラスト図作成方法。 - 請求項5または6に記載のイラスト図作成方法における各処理ステップをコンピュータに実行させるための制御プログラム。
- 請求項7に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な可読記録媒体。
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