JP2005326817A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トナー画像を記録媒体に定着するための加熱体の温度の抑制を図り、定着時の省エネを図ることである。
【解決手段】 加熱体20と、加熱体20に接触して記録媒体Pの搬送方向に移動する定着ベルト21と、トナー画像を担持した記録媒体Pを加熱体20に接触している領域の定着ベルト21に押圧する押圧手段22とを有する。定着ベルト21に接触する加熱体20の接触面20Aが定着ベルト21との接触側に向けて凸状となる200〜100000mmの曲率半径を有して滑らかに連続した自由曲面であるので、加熱体20から定着ベルト21への伝熱が確実に行われる。さらに、定着ベルト21と記録媒体Pとの接触時間が20ミリ秒以上であるので、加熱体20の温度を抑制しても記録媒体Pに供給される熱量が十分となり、省エネを図りながら効率良く定着を行える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、定着装置及びその定着装置を用いた画像形成装置に関する。
近年、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に対し、省エネルギー化、高速化等の要求が高まっている。これらの要求を満たすためには、画像転写方式又は直接方式で記録媒体上に担持されたトナー画像を定着する定着装置の熱効率の改善が重要である。
トナー画像を定着する定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式等の接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
熱ローラ方式の定着装置は、内部にハロゲンランプ等の熱源を有して所定の温度に調節される定着ローラと、定着ローラに圧接された加圧ローラとからなる回転ローラ対を基本構成としている。この回転ローラ対の接触部いわゆる定着ニップ部に未定着のトナー画像を有する記録媒体を送り込み、定着ローラおよび加圧ローラからの熱および圧力により未定着トナー画像を溶融させて定着させている。
フィルム加熱方式の定着装置は、たとえば特許文献1、特許文献2等に提案されている。これらの定着装置は、支持部材に固定支持された加熱体に耐熱性を有する薄肉の定着フィルムを介して未定着のトナー画像を有する記録媒体を密着させ、定着フィルムを加熱体に対して摺動移動させながら加熱体の熱を定着フィルムを介して記録媒体に供給するものである。加熱体としては、例えば、耐熱性・絶縁性・良熱伝導性等の特性を有するアルミナや窒化アルミニウム等のセラミック基板上に抵抗層を備えたセラミックヒータを使用している。定着フィルムとしては、薄膜で低熱容量のものを用いることができるために、熱ローラ方式の定着装置よりも伝熱効率が高く、ウォームアップ時間の短縮が図れ、クイックスタート化や省エネルギー化が可能になる。
電磁誘導加熱方式の定着装置は、例えば、特許文献3に記載されたものがあり、交番磁界により磁性金属部材に発生した渦電流でジュール熱を生じさせ、磁性金属部材を含む加熱体を電磁誘導発熱させる技術が提案されている。
この特許文献3に記載された定着装置について図13を参照して説明する。図13に示す電磁誘導加熱方式の定着装置は、励磁コイルユニット100と加熱部である磁性金属部材101とからなる加熱体102が装着されたフィルム内面ガイド103と、磁性金属部材101を内壁に当接させた状態でフィルム内面ガイド103を包む耐熱性を備えた円筒状のフィルム104と、磁性金属部材101に対向する位置でフィルム104に圧接してこのフィルム104との間に定着ニップ部Nを形成するとともに当該フィルム104を回転させる加圧ローラ105とから構成されている。
フィルム104は、膜厚が100μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上の耐熱性を有するPTFE、PFA、FEPの等の単層フィルム、あるいはポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS等のフィルムの外周表面にPTFE、PFA、FEP等をコーティングした複合層フィルムが使用されている。
フィルム内面ガイド103はPEEK、PPS等の樹脂より形成された剛性・耐熱性を有する部材からなり、加熱体102はこのようなフィルム内面ガイド103の下面の略中央部にガイド長手方向に沿って嵌め込まれている。
加圧ローラ105は、芯105aと、その周囲に設けられたシリコーンゴム等の離型性の良い耐熱ゴム層105bからなり、軸受や付勢手段(何れも図示せず)により所定の押圧力を持ってフィルム104を挟んで加熱体102の磁性金属部材101に圧接するように配設されている。この加圧ローラ105は駆動手段(図示せず)により矢印で示す反時計回り方向に回転駆動される。
加圧ローラ105の回転駆動により、加圧ローラ105とフィルム104との間に摩擦力が発生してフィルム104が連れ回り回転し、フィルム104は加熱体102の磁性金属部材101に密着した状態を維持して摺動回転する。
加熱体102が所定の温度に達した状態において、フィルム104と加圧ローラ105との間の定着ニップ部Nに、画像形成部(図示せず)で形成された未定着のトナー画像Tを担持した記録媒体Pを送り込む。定着ニップ部Nに送り込まれた記録媒体Pは、加圧ローラ105とフィルム104とに挟まれて定着ニップ部Nを搬送され、その搬送中に磁性金属部材101の熱がフィルム104を介して記録媒体Pに付与され、未定着のトナー画像Tが記録媒体P上に溶融定着される。なお、定着ニップ部Nの出口においては、通過した記録媒体Pはフィルム104の表面から分離され、排紙トレイ(図示せず)に搬送される。
このように、電磁誘導加熱方式の定着装置では、渦電流の発生を利用することで、誘導加熱手段としての磁性金属部材101をフィルム104を介して記録媒体P上のトナー画像Tに近くに配置することができ、フィルム加熱方式の定着装置よりもさらに加熱効率がアップする。
特開昭63−313182号公報 特開平1−263679号公報 特開平8−22206号公報
しかしながら、上述した熱ローラ方式の定着装置、フィルム加熱方式の定着装置、電磁誘導加熱方式の定着装置では、定着部材に対して記録媒体を押し付けるためにローラを使用しているため、ニップ時間を大きくとることが非常に難しく、この短いニップ時間内に確実に定着を行うためには必要以上の加熱温度に設定する必要があり問題となっている。
特に、上記加熱体102を使用する系においては、記録媒体Pとの接触面が平板状である加熱体102を使用しているにも関わらず、加圧をゴム製の加圧ローラ105で行うためにニップ幅が大きくとれない。即ちこの構成では、加圧ローラ105の圧接により、ゴムが圧縮変形し加熱体102の面に記録媒体Pとフィルム104とを押し付けることによりニップ部が発生しているため、この加圧ローラ105の径を大きくしないとニップ幅が広がらないということである。また、ゴム製の加圧ローラ105の圧接面の中心部分と端部とではゴムの反発力が異なり、中心部に対して端部の圧接力が弱いことが挙げられる。圧接する加圧ローラ105のローラ径が大きくなると加圧ローラ105の質量が増大し、ニップ時点で定着に必要な熱を大きく奪ってしまい、加熱体102の温度を必要以上に上げなければならない。また、ゴム製の加圧ローラ105の中心部と端部との加圧力の違いは原理的にどうしようもない。従って、十分な加圧力がかかる時間が短くなり、トナー粒子が変形しトナー層が融合かつ記録媒体Pの表面へ密着するためにはトナーの温度を必要以上にあげてトナー粘度を下げることにより定着性能を出す必要がある。
このような必要以上の加熱は、省エネの観点からは、記録媒体Pへ必要以上の熱を与えすぎるので消費エネルギーのアップとなり、また加熱温度が高いために加熱体102の温度が高くなって放熱量が多くなり、フィルム104自体の温度も高くなり、周囲への熱の放散が大きく好ましくない。
更に短時間にトナーの温度を上げるため、フィルム104に接触しているトナーの温度と記録媒体Pに接触しているトナーの温度とは極端に異なり、記録媒体Pと接触しているトナーの温度は低くかろうじて記録媒体Pに定着できる程度の粘度となるが、フィルム104に接触しているトナーの温度は非常な高温度で粘度低下も著しくオフセット現象を起こし易い。
本発明の目的は、トナー画像を記録媒体に定着するための加熱体の温度の抑制を図り、定着時の省エネを図ることである。
本発明に係る定着装置のうち請求項1に記載した定着装置は、熱源を備えて発熱可能な加熱体と、該加熱体に接触しつつ記録媒体の搬送方向へ移動可能な定着ベルトと、該定着ベルトを前記加熱体へ押し付ける押圧手段と、トナー画像を担持して搬送されてきた記録媒体を前記加熱体と前記定着ベルトの間に挟んで押圧して前記トナー画像を前記記録媒体に定着させる定着装置において、少なくとも前記加熱体の前記定着ベルトへの接触面が前記定着ベルトとの接触側に向けて凸状となる曲率半径を有しかつ滑らかに連続した自由曲面であることを特徴とする。
請求項2に記載した定着装置は、熱源を備えて発熱可能な加熱体と、該加熱体に接触しつつ記録媒体の搬送方向へ移動可能な定着ベルトと、該定着ベルトを前記加熱体へ押し付ける押圧手段と、トナー画像を担持して搬送されてきた記録媒体を前記加熱体と前記定着ベルトの間に挟んで押圧して前記トナー画像を前記記録媒体に定着させる定着装置において、少なくとも前記加熱体の前記定着ベルトへの接触面が前記定着ベルトとの接触側に向けて凹状となる曲率半径を有しかつ滑らかに連続した自由曲面であることを特徴とする。
請求項3に記載した定着装置は、請求項1または2に記載の定着装置において、前記定着ベルトがループ状のものであり、前記加熱体が該ループ内に位置し、前記押圧手段が該ループ外に位置することを特徴とする。
請求項4に記載した定着装置は、請求項1から3のいずれかに記載の定着装置において、前記加熱体が前記押圧手段より上方に位置することを特徴とする。
請求項5に記載した定着装置は、請求項1から3のいずれかに記載の定着装置において、前記加熱体が前記押圧手段より下方に位置することを特徴とする。
請求項6に記載した定着装置は、請求項1から5のいずれかに記載の定着装置において、前記加熱体の前記曲率半径が200〜100000mmであることを特徴とする。
請求項7に記載した定着装置は、請求項1から6のいずれかに記載の定着装置において、前記定着ベルトと前記記録媒体との接触時間を20ミリ秒以上としたことを特徴とする。
請求項8に記載した定着装置は、請求項1から7のいずれかに記載の定着装置において、前記押圧手段が、前記記録媒体の搬送方向と直交する向きに並列配置した複数の加圧ローラであることを特徴とする。
請求項9に記載した定着装置は、請求項1から7のいずれかに記載の定着装置において、前記押圧手段が、前記記録媒体の搬送方向に沿って移動する押付用ベルトであることを特徴とする。
請求項10に記載した定着装置は、請求項9に記載の定着装置において、前記押付用ベルトの内周面に、該押付用ベルトを前記定着ベルト側に加圧する補助加圧ローラを設けたことを特徴とする。
請求項11に記載した定着装置は、請求項1から10のいずれかに記載の定着装置において、前記加熱体の前記熱源がハロゲンランプであることを特徴とする。
請求項12に記載した定着装置は、請求項1から10のいずれかに記載の定着装置において、前記加熱体の前記熱源が面状発熱体であることを特徴とする。
請求項13に記載した定着装置は、請求項1から10のいずれかに記載の定着装置において、前記加熱体の前記熱源が線状発熱体であることを特徴とする。
請求項14に記載した定着装置は、請求項1から10のいずれかに記載の定着装置において、前記加熱体の前記熱源が電磁誘導加熱方式の励磁コイルであることを特徴とする。
請求項15に記載した定着装置は、請求項1から14のいずれかに記載の定着装置において、前記加熱体の前記接触面に凸部を形成したことを特徴とする。
請求項16に記載した定着装置は、請求項1から15のいずれかに記載の定着装置において、前記定着ベルトの厚さが1〜400μmであることを特徴とする。
請求項17に記載した定着装置は、請求項1から16のいずれかに記載の定着装置において、前記加熱体の前記定着ベルトの移動方向に沿った両端を、前記加熱体の接触面より小さな曲率半径に形成したことを特徴とする。
請求項18に記載した画像形成装置は、請求項1ないし17のいずれかに記載の定着装置を有することを特徴とする。
本発明によれば、熱源により加熱体が加熱され、加熱体からの熱が定着ベルトに伝達され、トナー画像を担持して搬送された記録媒体が押圧手段によって定着ベルトに押圧される。これにより、加熱体の熱が定着ベルトを介して記録媒体に伝達され、記録媒体に担持されたトナー画像が記録媒体に定着する。この定着時において、定着ベルトに接触する加熱体の接触面が定着ベルトとの接触側に向けて凸状となる曲率半径を有して滑らかに連続した自由曲面であるので、加熱体と定着ベルトとを確実に密着させて定着ベルトにおけるシワの発生を低減でき、加熱体から定着ベルトへの伝熱を確実に行え、定着ベルトで発生したシワが原因となる記録媒体での画像ズレの発生や、定着ベルトの加熱ムラによる定着ムラの発生を防止あるいは低減させることができる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
本発明の第1の実施例を図1及び図2に基づいて説明する。本発明の第1の実施例を図1に基づいて説明する。図1は画像形成装置であるプリンタ1の内部構造を示す概略正面図である。このプリンタ1は、装置本体2内の中央部に配置されたプリンタエンジン3を有し、装置本体2の一側には記録媒体Pが載置される給紙カセット4が着脱可能に装着され、装置本体2の他側には排紙トレイ5が取り付けられている。装置本体2内には、給紙カセット4内の記録媒体Pが排紙トレイ5に向けて搬送される搬送経路6が形成され、この搬送経路6上に、給紙ローラ7、レジストローラ8、プリンタエンジン3、搬送ベルト9、定着装置10等が配置されている。
プリンタエンジン3は、中心線回りに回転可能に支持されて図示しない駆動モータにより中心線回りに回転駆動されるドラム形状の感光体11、感光体11の周囲に配置された帯電器12、光書込装置13、現像装置14、転写用電極15、分離用電極16、クリーニング器17等により構成されている。帯電器12は、図示しない高圧電源から負の高圧電流を供給され、感光体11の外周面を一様に帯電する。光書込装置13は、レーザー光源やポリゴンミラーを有し、パーソナルコンピュータ等の外部機器から入力された画像データに応じたレーザー光を出射し、そのレーザー光で感光体11の外周面を露光することにより感光体11の外周面に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置14は、静電潜像が形成された感光体11にトナーを供給することにより静電潜像をトナー画像として現像する。転写用電極15は、高圧電源から正の高圧電流を供給されて感光体11上のトナー画像を記録媒体P上に転写する。分離用電極16は、高圧電源から交流の高圧電流を供給されて記録媒体Pを除電し、記録媒体Pを感光体11から分離させる。クリーニング器17は、感光体11上の残留トナーをクリーニングする。
このような構成において、このプリンタ1では、パーソナルコンピュータ等の外部機器から画像データが入力されると、その画像データに応じてプリンタエンジン3による画像形成が開始される。このプリンタエンジン3による画像形成では、入力された画像データに応じて光書込装置13からレーザー光が出射され、出射されたレーザー光によって感光体11の表面が露光走査される。この露光走査により感光体11の表面に静電潜像が形成され、この静電潜像が現像装置14から供給されたトナーにより現像されてトナー画像が形成される。
一方、プリンタエンジン3の画像形成動作と相前後して給紙カセット4内からの記録媒体Pの搬送が開始され、記録媒体Pは搬送経路6上を搬送される。搬送経路6上を搬送された記録媒体Pは、プリンタエンジン3での画像形成動作のタイミングに合わせて感光体11と転写用電極15との間の転写位置に送り込まれ、感光体11上のトナー画像が記録媒体Pに転写される。トナー画像が転写された記録媒体Pは分離用電極16の作用により感光体11から分離され、分離後に搬送ベルト9で定着装置10へ搬送され、定着装置10で熱と圧力とをかけた定着処理が行われ、定着処理が終了した記録媒体Pは排紙トレイ5上に排紙される。
このような構成の下、本実施例の特徴的部分について順次説明する。本実施例の定着装置10は、加熱体20と、無端状のベルトである定着ベルト21と、押圧手段である複数の小径の加圧ローラ22とを備えている。
加熱体20は、熱源を備えて発熱する部材であり、熱源により加熱体20が加熱され、加熱体20からの熱が定着ベルト21に伝達される。熱源としては、ハロゲンランプ、面状発熱体、線状発熱体、電磁誘導加熱方式の励磁コイル等を使用できる。本発明では、これらのどの加熱方式を用いても良いが、定着ベルト21に対する熱応答性は定着ベルト21に最も近い部分が発熱するので電磁誘導加熱方式が優れている。ハロゲンランプや面状発熱体については通電のオンオフで制御され、線状発熱体はパルス状の通電で制御される。加熱体20の記録媒体Pの搬送方向に沿った長さ寸法は、例えば、10mmに設定されている。記録媒体Pの搬送速度は、例えば、20mミリ秒以上に設定されている。
図3は、熱源として励磁コイル23を用いた加熱体20の構造を示した断面図である。この加熱体20は、磁界を発生させる励磁コイル23と、この励磁コイル23が巻き回されたコイルガイド板24とを有している。コイルガイド板24は磁性金属25の外周に近接して配置されている。励磁コイル23は、長い一本の励磁コイル線材をコイルガイド板24に沿って磁性金属25の軸方向に交互に巻き付けられている。なお、励磁コイル23は、発振回路が周波数可変の駆動電源(図示せず)に接続されている。
励磁コイル23の外側には、フェライト等の強磁性体よりなる励磁コイルコア26が、励磁コイルコア支持部材27に固定されて励磁コイル23に近接配置されている。なお、本実施例において、励磁コイルコア26は比透磁率が2500のものを使用している。
励磁コイル23には駆動電源から10kHz〜1MHzの高周波交流電流、好ましくは20kHz〜800kHzの高周波交流電流が給電され、これにより交番磁界を発生する。そして、磁性金属25における定着ベルト21との接触領域においてこの交番磁界が磁性金属25に作用し、磁性金属25の内部では交番磁界の変化を妨げる方向に渦電流が流れる。この渦電流が磁性金属25の抵抗に応じたジュール熱を発生させ、磁性金属25が電磁誘導加熱される。そして、この磁性金属25の熱が定着ベルト21に伝えられる。磁性金属25の外周面の一部が加熱体20における定着ベルト21と接触する接触面20Aとされている。
定着ベルト21は、加熱体20と、駆動ローラ28と、ガイドローラ29と、テンションローラ30とに掛け回され、駆動ローラ28からの駆動力により矢印で示すように移動する。このとき、定着ベルと21における加熱体20の接触面20Aとの接触領域の進行方向が、記録媒体Pの搬送方向と同じ方向となっている。
定着ベルト21は、厚さ寸法が1〜400μmとされている。但し、薄い場合にはそれだけ耐久性が低く、また厚い場合には熱容量が大きくなって立ち上がり時間が長くなるので、より好ましい厚さ寸法は5〜300μm、更に好ましい厚さ寸法は10〜200μm、更にもっと好ましい厚さ寸法は30〜150μmである。
定着ベルト21は耐熱性を有すればよく、例えば、PTFE、PFA、FEPの等の単層ベルト、あるいは、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS等のフィルムの外周表面にPTFE、PFA、FEP等をコーティングした複合層ベルトを使用できる。
加圧ローラ22は、記録媒体Pの搬送方向と直交する向き並列に配列され、中心線回りに回転可能に保持されている。これらの加圧ローラ22は、定着ベルト21を挟んで加熱体20の接触面20Aに押圧され、駆動ローラ28により駆動されて移動する定着ベルト21により連れ回りされる。トナー画像Tを担持して搬送された記録媒体Pは、定着ベルト21における加熱体20の接触面20Aに接触している領域と加圧ローラ22との間に送り込まれる。
本実施例において、加熱体20における定着ベルト21に接触する接触面20Aの形状は、その接触面20Aの各部が定着ベルト21との接触側に向けて凸状となる200〜100000mmの曲率半径を有して滑らかに連続した自由曲面とされている。この接触面20Aは、その全体が均一な曲率(真円の一部の弧)である必要はなく、接触面20Aの各部が200〜100000mmの曲率半径を有して滑らかに連続していればよい。接触面20Aの形状をこのような形状とすることにより、加熱体20の接触面20Aと定着ベルト21とが確実に密着し、定着ベルト21におけるシワの発生が防止され、加熱体20から定着ベルト21への伝熱を確実に行うことができる。さらに、定着ベルト21で発生したシワが原因となる記録媒体Pでの画像ズレの発生や、定着ベルト21の加熱ムラによる定着ムラの発生を防止することができる。即ち、加熱体20の接触面20Aが平面である場合には、定着ベルト21の張力で定着ベルト21に張力シワが発生し易くなるが、これを防止できる。また、加熱体20の接触面20Aが凹状である場合には、定着ベルト21が浮き上がって接触面20Aに密着しにくくなるが、これを防止できる。
一方、加熱体20の接触面20Aの曲率半径が200mmより小さければ、定着ベルト21と記録媒体Pとの間で滑りが発生しやすくなり、定着ベルト21の周速と記録媒体Pの周速とに速度差が発生して画像ズレの原因となる。従って、接触面20Aの曲率半径は200〜10000の範囲内で大きいことが望ましく、好ましくは300mm以上、更に好ましくは400mm以上、更に好ましくは500mm以上が良い。しかし、この曲率半径をあまり大きくすると、定着ベルト21に張力シワが発生したり、定着ベルト21が接触面20Aに対して浮き上がりを生じやすくなるので、曲率半径の上限値を50000mm以下、更に好ましくは10000mm以下に抑えることが好ましい。
また、この加熱体20における定着ベルト21の移動方向に沿った両端は、接触面20Aの曲率半径より小さな曲率半径に形成されている。これにより、駆動ローラ28により駆動されて移動する定着ベルト21が接触面20Aに接触するとき、又は、定着ベルト21が接触面20Aから離れるときにおいて、接触面20Aと定着ベルト21とが急に接触し又は急に離反することになり、定着ベルト21における波打ち現象の発生を防止することができる。このため、そのような波打ちが原因となる記録媒体Pと定着ベルト21との接触ムラ、及び、記録媒体P上のトナー画像Tの定着ムラの発生を防止できる。
また、加熱体20の接触面20Aに凸部31が形成されている。この凸部31は、接触面20Aの長手方向(定着ベルト21の移動方向と直交する方向)に沿って直線状に形成されている。接触面20Aに接触して移動する定着ベルト21における凸部31に当接した部分は、記録媒体Pに押圧される向きに瞬間的に押し上げられ、記録媒体Pと定着ベルト21との間の加圧力が瞬間的に高まるので、溶融状態のトナー画像Tを記録媒体Pに強く押し付けることができ、定着性能の向上を図ることができる。この凸部31を形成する位置は、接触面20Aにおけるどの部分でもよいが、記録媒体Pに担持されたトナー画像Tが溶融状態となった後の部分が望ましく、具体的には、記録媒体Pの搬送方向にそった方向の中流域より下流側が望ましい。
本実施例において、定着ベルト21と記録媒体Pとの接触時間が20ミリ秒以上に設定されている。記録媒体Pを定着ベルト21に20ミリ秒以上接触させて加熱することにより、記録媒体P上のトナー画像Tを定着する場合に、従来の定着装置の加熱部に比べて加熱体20の接触面20Aの温度を10℃以上下げることが可能となる。即ち、本実施例では、ニップ時間が長くなるために、接触面20Aの温度を低く抑えても、記録媒体Pやトナー画像Tに対して十分な熱量を供給することが可能となるためである。
定着ベルト21と記録媒体Pとの接触時間は、20ミリ秒以上あれば良いが、好ましくは30ミリ秒以上、更に好ましくは50ミリ秒以上、更にもっと好ましくは100ミリ秒以上である。但し、検討の結果、10秒以上の加熱時間ではこれ以上の効果はあまり望まれず、これだけの時間を加熱するためには加熱体が巨大化するので加熱体の表面積が大きくなりすぎ、かえって放熱量が大きくなり、また巨大化した加熱体を昇温させるのは時間がかかり過ぎて好ましくない。検討の結果、長時間加熱による効果が見られるのは5秒以下までであり、また放熱や昇温スピードを考慮すると2秒以下が望ましく、更に好ましくは1秒以下が良い。
図2に示すような定着装置を用い、記録媒体Pを定着ベルト21と50m秒接触させ、且つ、加熱体20が定着ベルト21と接触する接触面20Aの曲率半径を定着ベルト21との接触側に向けて凸状となる1000mmとして定着試験を行った。その結果、熱ローラ方式の従来の定着装置に比べて10℃定着温度を下げることが可能となり、画質も良好となった。また、立ち上がり時間は冷機時から9秒で所定温度に到達できた。この実施例1では、加熱体20の熱源としてハロゲンランプを使用した。また、加熱体20における定着ベルト21の移動方向に沿った両端の曲率半径は接触面20Aの曲率半径より小さくした。
本発明の第2の実施例を図4に基づいて説明する。なお、図1ないし図3において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する(以降の実施例でも同様とする)。
本実施例では、押圧手段として設けた複数の加圧ローラ22に代えて、押圧手段として押付用ベルト32を用いたものである。その他の部分の構成は、加熱体20の向きが上下逆向きである点を除いて第1の実施例と同じである。
押付用ベルト32は弾性反発力を有するフィルムにより形成され、ケース33内に収納されている。ケース33は定着ベルト21における加熱体20の接触面20Aに対向する領域が開口されており、ケース33内に収納されたフィルムは、定着ベルト21における加熱体20の接触面20Aに接触している領域に自らの弾性で押圧されている。押付用ベルト32は、駆動ローラ28により駆動されて移動する定着ベルト21により連れ回りされる。トナー画像Tを担持した記録媒体Pは、定着ベルト21と押付用ベルト32とが押圧されている間の部分に送り込まれる。
本実施例では、定着ベルト21と記録媒体Pとの接触時間は、第1の実施例と同様に20ミリ秒以上とされている。また、本実施例では、加熱体20における接触面20Aの形状は、その接触面20Aの各部が定着ベルト21との接触側に向けて凸状となる200〜100000mmの曲率半径を有して滑らかに連続した自由曲面とされている。
したがって、本実施例でも第1の実施例と同様に、加熱体20の温度を抑制しても良好に定着を行うことができ、省エネを図りながら効率良く定着を行える。
なお、図5に示すように、押付用ベルト32の内周面にこの押付用ベルト32を定着ベルト21側に加圧する補助加圧ローラ34を設けてもよい。このような補助加圧ローラ34を設けることにより、記録媒体Pと定着ベルト21との接触圧を高めることができ、定着効率を高めることができる。図5では補助加圧ローラ34を1本設けた場合を図示しているが、このような補助加圧ローラ34を並列に複数本配列してもよい。
図4に示すような定着装置を用い、記録媒体Pを定着ベルト21と100ミリ秒接触させ、且つ、加熱体20が定着ベルト21と接触する接触面20Aの曲率半径を定着ベルト21との接触側に向けて凸状となる1000mmとして定着試験を行った。その結果、熱ローラ方式の従来の定着装置に比べて15℃定着温度を下げることが可能となり、画質も良好となった。また、立ち上がり時間は冷機時から6秒で所定温度に到達できた。この実施例2では、熱源は面状発熱体を使用した。また、加熱体20における定着ベルト21の移動方向に沿った両端の曲率半径は接触面20Aの曲率半径より小さくした。
つぎに、本発明の第3の実施例を図6に基づいて説明する。本実施例では、押圧部として設けた複数の加圧ローラ22、押付用ベルト32に代えて、押圧手段として押付用ベルト35を用いたものである。その他の部分の構成は、第2の実施例と同じである。
押付用ベルト35は、駆動ローラ36と、ガイドローラ37と、テンションローラ38とに掛け回され、駆動ローラ36からの駆動力により矢印で示すように移動する。このとき、押付用ベルト35は、定着ベルト21における加熱体20の接触面20Aに接触している領域に押圧されている。
トナー画像Tを担持した記録媒体Pは、定着ベルト21と押付用ベルト35とが押圧されている間の部分に送り込まれる。定着ベルト21は駆動ローラ28からの駆動力により矢印方向に移動し、押付用ベルト35は駆動ローラ36からの駆動力により矢印方向に移動する。
本実施例では、定着ベルト21と記録媒体Pとの接触時間は、第1、第2の実施の形態と同様に20ミリ秒以上とされている。また、本実施例では、加熱体20における接触面20Aの形状は、その接触面20Aの各部が定着ベルト21との接触側に向けて凸状となる200〜100000mmの曲率半径を有して滑らかに連続した自由曲面とされている。
したがって、本実施例でも第1、第2の実施例と同様に、加熱体20の温度を抑制しても良好に定着を行うことができ、省エネを図りながら効率良く定着を行える。
図6に示すような定着装置を用い、記録媒体Pを定着ベルト21と100ミリ秒接触させ、且つ、加熱体20が定着ベルト21と接触する接触面20Aの曲率半径を定着ベルト21との接触側に向けて凸状となる1000mmとして定着試験を行った。その結果、熱ローラ方式の従来の定着装置に比べ15℃定着温度を下げることが可能となり、画質も良好となった。また、立ち上がり時間は冷機時から6秒で所定温度に到達できた。この実施例3では、熱源として線状発熱体を使用した。また、加熱体20における定着ベルト21の移動方向に沿った両端の曲率半径は接触面20Aの曲率半径より小さくした。
なお、図7に示すように、押付用ベルト35の内周面にこの押付用ベルト35を定着ベルト21側に加圧する補助加圧ローラ34を設けてもよい。このような補助加圧ローラ34を設けることにより、記録媒体Pと定着ベルト21との接触圧を高めることができ、定着効率を高めることができる。図7では補助加圧ローラ34を1本設けた場合を図示しているが、このような補助加圧ローラ34を並列に複数本配列してもよい。
図7に示すような定着装置を用い、記録媒体Pを定着ベルト21と100ミリ秒密着させ、且つ、加熱体20が定着ベルト21と接触する接触面20Aの曲率半径を定着ベルト21との接触側に向けて凸状となる1000mmとして定着試験を行った。その結果、熱ローラ方式の従来の定着装置に比べ15℃定着温度を下げることが可能となり、画質も良好となった。また、図8に示した従来の電磁誘導加熱方式の定着装置より10℃定着温度を下げることができた。この実施例4では、熱源として励磁コイル23を使用した。また、加熱体20における定着ベルト21の移動方向に沿った両端の曲率半径は接触面20Aの曲率半径より小さくした。
比較例として、図7に示すような定着装置において、加熱体20における定着ベルト21の移動方向に沿った両端に、接触面20Aの曲率半径より小さくした曲率半径の部分を形成しなかった場合、定着後の記録媒体P上に、ハーフトーン画像で縦波上のモワレ模様が観察された。
本発明の第4の実施例を図8に基づいて説明する。本実施例は、基本的な構成は図4に示した第2の実施例と同様であるが、加熱体20の定着ベルト21への接触面が定着ベルト21との接触側に向けて凹状となる曲率半径を有する。そのため押圧手段としては、加圧ローラや押付用ベルト等のいずれを用いるにしても(図では押圧ベルト32としてある)、押圧手段が定着ベルト側に向けて凸であるものとする。なお本実施例及び以下に説明する実施例においては、凸部31の図示及び説明をしていないが、要すれば先の各実施例と同様に設ければ良い。
本実施例においても、トナー画像Tを記録媒体Pに定着する時に、定着ベルト21に接触する加熱体20の接触面が定着ベルト21との接触側に向けて凹状で(記録媒体Pはトナー画像Tのある側に向けて凸となる)滑らかに連続した自由曲面であるので、加熱体20と定着ベルト21と密着性がさらに良好で、定着ベルト21のシワの発生防止性が良好であるだけでなく、加熱体20から定着ベルト21への伝熱性も向上し、記録媒体Pでの画像ズレの発生や、定着ベルト21の加熱ムラによる定着ムラの発生をさらに良く防止できる。もちろん、定着ベルト21と記録媒体Pとの接触性が良好であるので、加熱体20の温度を抑制しても記録媒体Pに供給される熱量が十分となり、省エネを図りながら効率良く定着を行える。
本発明の第5の実施例を図9に基づいて説明する。本実施例は、図5に示した例と同様に、押圧手段として押付用ベルト32と補助加圧ローラ34を用いたものである。
図5の実施例の変形例を図10に示す。本例は、補助加圧ローラ34を複数個用いたものである。本例では、記録媒体Pと定着ベルト21との接触圧をさらに高めることができ、定着効率を高めることができる。
つぎに、本発明の第6の実施例を図11に基づいて説明する。本実施例は、加熱体20における定着ベルト21に接触する接触面20Aの形状を第1ないし第3の実施例と同様に定着ベルト21との接触側に向けて凸状となるようにするとともに、図示した他のローラに比べて太径のプラテンローラ40を押付用ベルト32に代えて用いたものである。もちろんプラテンローラ40の外周面は適宜の値の半径を有して滑らかに連続した自由曲面とされている。なお、定着ベルト21と記録媒体Pとの接触時間がプラテンローラ40の半径と押し付け時の変形度合いによって定まるので、所要の時間が確保できるように種々設定する必要がある。
本発明の第7の実施例を図12に基づいて説明する。本実施例は、加熱体20における定着ベルト21に接触する接触面20Aの形状を第4、第5の実施例と同様に定着ベルト21との接触側に向けて凹状となるようにするとともに、図示した他のローラに比べても、また実施例6のものに比べても太径のプラテンローラ50を押付用ベルト32に代えて用いたもので、もちろんプラテンローラ50の外周面は適宜の値の半径を有して滑らかに連続した自由曲面とされている。なお本例でも、定着ベルト21と記録媒体Pとの接触時間がプラテンローラ50の半径と押し付け時の変形度合いによって定まるので、所要の時間が確保できるように種々設定する必要がある。
なお、実施例4〜7においても、定着ベルト21が凸部31に押圧されるようにすれば、記録媒体Pとの間の加圧力が瞬間的に高まるので、溶融状態のトナー画像Tを記録媒体Pに強く押し付けることができ、定着性能の向上を図ることができる。
また上述したいずれの実施例においても、定着ベルト21の厚さが1〜400μmである構成とすれば、定着ベルト21の耐久性の確保、熱容量の低下による定着立ち上がり時間の短縮化を図ることができる。
本発明の第1の実施例のプリンタの内部構造を示す概略正面図である。 定着装置を拡大して示す正面図である。 加熱体の構造を示した断面図である。 本発明の第2の実施例の定着装置を拡大して示す正面図である。 その変形例を示す正面図である。 本発明の第3の実施例の定着装置を拡大して示す正面図である。 その変形例を示す正面図である。 本発明の第4の実施例の定着装置を拡大して示す正面図である。 本発明の第5の実施例の定着装置を拡大して示す正面図である。 その変形例を示す正面図である。 本発明の第6の実施例の定着装置を拡大して示す正面図である。 本発明の第7の実施例の定着装置を拡大して示す正面図である。 従来例の定着装置を示す縦断正面図である。
符号の説明
10:定着装置
20:加熱体
20A:接触面
21:定着ベルト
22:押圧手段、加圧ローラ
23:熱源、励磁コイル
31:凸部
32:押圧手段、押付用ベルト
35:押圧手段、押付用ベルト
40、50:プラテンローラ

Claims (18)

  1. 熱源を備えて発熱可能な加熱体と、該加熱体に接触しつつ記録媒体の搬送方向へ移動可能な定着ベルトと、該定着ベルトを前記加熱体へ押し付ける押圧手段と、トナー画像を担持して搬送されてきた記録媒体を前記加熱体と前記定着ベルトの間に挟んで押圧して前記トナー画像を前記記録媒体に定着させる定着装置において、少なくとも前記加熱体の前記定着ベルトへの接触面が前記定着ベルトとの接触側に向けて凸状となる曲率半径を有しかつ滑らかに連続した自由曲面であることを特徴とする定着装置。
  2. 熱源を備えて発熱可能な加熱体と、該加熱体に接触しつつ記録媒体の搬送方向へ移動可能な定着ベルトと、該定着ベルトを前記加熱体へ押し付ける押圧手段と、トナー画像を担持して搬送されてきた記録媒体を前記加熱体と前記定着ベルトの間に挟んで押圧して前記トナー画像を前記記録媒体に定着させる定着装置において、少なくとも前記加熱体の前記定着ベルトへの接触面が前記定着ベルトとの接触側に向けて凹状となる曲率半径を有しかつ滑らかに連続した自由曲面であることを特徴とする定着装置。
  3. 前記定着ベルトがループ状のものであり、前記加熱体が該ループ内に位置し、前記押圧手段が該ループ外に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記加熱体が前記押圧手段より上方に位置することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記加熱体が前記押圧手段より下方に位置することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記加熱体の前記曲率半径が200〜100000mmであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記定着ベルトと前記記録媒体との接触時間を20ミリ秒以上としたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記押圧手段が、前記記録媒体の搬送方向と直交する向きに並列配置した複数の加圧ローラであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記押圧手段が、前記記録媒体の搬送方向に沿って移動する押付用ベルトであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の定着装置。
  10. 前記押付用ベルトの内周面に、該押付用ベルトを前記定着ベルト側に加圧する補助加圧ローラを設けたことを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  11. 前記加熱体の前記熱源がハロゲンランプであることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の定着装置。
  12. 前記加熱体の前記熱源が面状発熱体であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の定着装置。
  13. 前記加熱体の前記熱源が線状発熱体であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の定着装置。
  14. 前記加熱体の前記熱源が電磁誘導加熱方式の励磁コイルであることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の定着装置。
  15. 前記加熱体の前記接触面に凸部を形成したことを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の定着装置。
  16. 前記定着ベルトの厚さが1〜400μmであることを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の定着装置。
  17. 前記加熱体の前記定着ベルトの移動方向に沿った両端を、前記加熱体の接触面より小さな曲率半径に形成したことを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載の定着装置。
  18. 請求項1ないし17のいずれかに記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010113206A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Canon Inc 像加熱装置
JP2015106020A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 富士ゼロックス株式会社 搬送装置、冷却装置及び画像形成装置
JP2018155800A (ja) * 2017-03-15 2018-10-04 富士ゼロックス株式会社 定着装置および画像形成装置

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