JP2005324284A - 電解加工方法、電解加工装置、動圧軸受、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置 - Google Patents

電解加工方法、電解加工装置、動圧軸受、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 より加工精度の高い電解加工を実現し、ワーク毎の品質を安定させることを課題とする。
【解決手段】 電解加工装置10は、動圧軸受を構成するワーク11の表面に動圧発生用溝を形成するための電解加工装置であって、電極工具12と、電解加工回路13と、液回路14と、コンピュータ15と、プレス機16とを備える。電極工具12は、ワーク11と電解液が満たされた加工間隙Gを介して配置される。電解加工回路13は、電極工具12とワーク11との間に通電するための電解加工用電源22を有する。液回路14は、加工間隙Gに電解液を供給する。コンピュータ15は、加工間隙Gが所定の大きさを維持するようにワーク11と電極工具12との相対位置を制御する。プレス機16は、コンピュータ15からの制御を受け、ワーク11と電極工具12との相対位置を変化させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電解加工方法、特に、動圧軸受を構成する部材に動圧発生用溝を形成するための電解加工方法および電解加工装置に関する。さらに、本発明は、電解加工装置を用いて加工された部材を有する動圧軸受、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置に関する。
従来、ハードディスクなどに用いられる小型の駆動装置には、高速化及び低振動化を目的として動圧軸受が採用されている。動圧軸受は、軸と軸受部材との間に軸受流体を充填し、軸と軸受部材とが相対回転する際に発生する動圧により軸を軸受部材と非接触状態で支持するものである。このような動圧軸受は、軸を非接触状態で支持しているため、従来のボールベアリングなどと比べて低振動、低騒音となり、回転精度が向上し回転の高速化が可能となる。
このような動圧軸受には、軸と軸受部材とにおいて対向する面の少なくとも一方に、複数の動圧発生用溝が形成されており、軸と軸受部材とが相対回転すると、動圧発生用溝の作用により軸受流体に動圧が発生する。このような動圧発生用溝の加工方法としては、電解加工、転造、プレスなどがあるが、電解加工が選択されることがある(例えば、特許文献1を参照。)。
電解加工は、被加工物の加工部位に電極工具を対向させ、電解液を介在させた状態で電解溶出を集中させることにより行うものである。被加工物は、加工用電源の正極側に接続されており、負極側には電極工具が接続されている。この場合、被加工物としてはステンレス鋼(SUS304)などが用いられる。電解液は、循環ポンプなどのから構成される液回路により被加工物と電極工具との間に供給される。被加工物と電極工具との間に電解液を流動させた状態で、両者間に電圧をかけ通電が行われることにより、被加工物が電気化学的に溶出していき、電極工具の形状を反転した形状が被加工物に形成される。
図9を用いて、このような電解加工を行う電解加工装置について説明を加える。
図9は、電解加工を行う電解加工装置200の構造について説明する構造図である。
電解加工装置200は、動圧軸受を構成する被加工物であるワーク201の表面に動圧発生用溝を形成するための電解加工装置であって、電極工具202と、電解加工回路203と、液回路204と、コンピュータ205と、プレス機206とから主に構成されている。
電極工具202は、ワーク201の表面に形成される動圧発生用溝に対応した表面形状を有する部材であり、ワーク201と電解液が満たされた加工間隙Gを介して配置される。電極工具202は、プレス機206に固定されており、プレス機206の作用により、ワーク201を固定する装置本体部210に対する上下方向位置が変更可能とされている。
電解加工回路203は、電極工具202とワーク201との間に通電するための電解加工用電源212を有している。電解加工用電源212の正極側には、ワーク201が接続され、負極側には、電極工具202が接続されており、ワーク201と電極工具202との加工間隙に供給される電解液とともに電解加工回路203を構成する。
液回路204は、加工間隙Gに電解液を供給するとともに、電解液を循環させるための回路であり、ポンプ214とフィルター215とを含んでいる。ここで、液回路204における電解液の流れについて説明する。電極工具202の内部を通って、加工間隙Gに供給された電解液は、装置本体部210からポンプ214に回収される。ポンプ214は、液回路204において電解液を連続的に流すためのポンプである。ポンプ214から排出された電解液は、フィルター215においてフィルタリングされる。フィルター215は、電解加工により生じた電解生成物を取り除くためのものである。フィルター215から排出された電解液は、電極工具202の内部を介して、加工間隙Gに供給される。
コンピュータ205は、プレス機206に対して、電極工具202の昇降動作をさせるためのコンピュータであり、装置本体部210に対する上下方向位置を指定するなどの制御指令をプレス機206に与える。
プレス機206は、コンピュータ205により指定された上下方向位置に電極工具202を移動するためのものであり、例えば、サーボモータなどの駆動装置を内蔵している。
特開平10−220460号公報
電解加工装置200では、プレス機206により、予め定められた所定の上下方向位置に電極工具202が移動される。この所定の上下方向位置は、一連の電解加工が行われる際には、ワーク毎に変更されるものではなく、常に同じ値に設定される。
本願発明者の調査により、従来の電解加工方法において、電極工具202が予め定められた所定の上下方向位置で用いられることが、電解加工精度の向上や加工されたワークの品質の安定を妨げている、と判明している。
詳しく言えば、ワーク毎の個体差や、電極工具202の上下方向位置の誤差により、ワーク201と電極工具202との加工間隙Gが一定とならず、この加工間隙Gのばらつきが、ワーク毎に加工される動圧発生用溝の深さ、幅のばらつきを生じさせる、と判明している。
図10を用いて、これについてさらに詳しく説明する。
図10(a)と(b)とは、電極工具202と、ワーク201および201’との位置関係について説明する説明図である。
図10(a)と(b)とでは、プレス機206(図示せず)の装置本体部210に対する高さをL、電極工具202のプレス機206に対する所定の上下方向位置をf、電極工具202の装置本体部210に対する停止高さをhとして示している。
図10(a)は、装置本体部210に高さDのワーク201が固定された場合の加工間隙Gについて示している。一方、図10(b)は、装置本体部210に高さD’(D’>D)のワーク201’が固定された場合の加工間隙G’について示している。
従来の電解加工方法では、電極工具202の上下方向位置f(および停止高さh)は、加工されるワーク毎に変更されない。このため、ワークの高さにばらつきがあると、電極工具202とワークとの加工間隙の大きさにばらつきを生じさせる結果となっている。例えば、図10では、加工間隙の大きさは、ワーク201に対しては、大きさGであるのに対して、ワーク201’に対しては、大きさG’(G’<G)となり、変動を生じている。
また、ワーク毎の個体差のみならず、電極工具202の上下方向位置の誤差によっても、加工間隙の大きさにばらつきが生じている。
この結果として、従来の電解加工方法では、動圧発生用溝の加工精度にばらつきが生じ、ワーク毎の品質にばらつきが生じている。
そこで、本発明では、より加工精度の高い電解加工を実現し、ワーク毎の品質を安定させることを課題とする。
請求項1に記載の電解加工方法は、動圧軸受を構成する被加工物と電解液が満たされた加工間隙を介して配置される電極工具を用いて、被加工物の表面に動圧発生用溝を形成するための電解加工方法であって、制御工程と、電解加工工程とを備えている。制御工程は、加工間隙が所定の大きさを維持するように被加工物と電極工具との相対位置を制御する。電解加工工程は、所定の大きさに維持された加工間隙を介して配置される被加工物と電極工具との間に電圧をかけて動圧発生用溝を形成する。
被加工物の個体差を原因とする加工時における被加工物と電極工具との加工間隙のばらつきは、動圧発生用溝の加工精度を低下させ、それぞれの被加工物の品質にばらつきを生じさせる。
本発明の電解加工方法では、被加工物と電極工具との加工間隙が所定の大きさとなるように被加工物と電極工具との相対位置が制御される。例えば、被加工物毎の厚みなどにばらつきがあり、被加工物によって電極工具との相対位置が異なる場合であっても、加工時には被加工物と電極工具との加工間隙は所定の大きさを維持し、一定の大きさの加工間隙により電解加工を行うことが可能となる。このため、より精度の高い動圧発生用溝が形成された被加工物を製造することが可能となるとともに、品質の安定した被加工物を製造することが可能となる。
請求項2に記載の電解加工方法は、請求項1に記載の電解加工方法であって、制御工程は、電解液の流量を測定する流量測定工程と、測定された流量が所定の流量になるように被加工物と電極工具との相対位置を制御する制御実行工程とを含む。
電解液の流量は、被加工物と電極工具との相対位置により変動する。
本発明の電解加工方法では、被加工物と電極工具との加工間隙が所定の大きさとなるように被加工物と電極工具との相対位置が制御される。ここで、相対位置は、電解液の流量を測定し、測定された流量を一定に保つように変動される。これにより、被加工物と電極工具との加工間隙の大きさを直接測定することなく、加工間隙の大きさを一定の大きさに維持することが可能となる。
請求項3に記載の電解加工方法は、請求項2に記載の電解加工方法であって、制御実行工程は、測定された流量が所定の流量より大きい場合には、相対位置を近づけ、測定された流量が所定の流量より小さい場合には、相対位置を離す制御を含む。
電解液の流量は、被加工物と電極工具との相対位置が近い場合に少なくなり、離れている場合に多くなる。
本発明の電解加工方法では、電解液の流量を予め定められた所定の流量に近づけるように被加工物と電極工具との相対位置が制御される。
請求項4に記載の電解加工方法は、請求項1に記載の電解加工方法であって、制御工程は、第1流量測定工程と、第2流量測定工程と、制御実行工程とを含む。第1流量測定工程は、加工間隙に電解液を供給する液回路において加工間隙と離れた位置における電解液の流量である第1流量を測定する。第2流量測定工程は、加工間隙における電解液の流量である第2流量を測定する。制御実行工程は、第1流量と第2流量との比、あるいはそれぞれの流量の和と差との比が所定の比になるように被加工物と電極工具との相対位置を制御する。
第1流量と第2流量との比、あるいはそれぞれの流量の和と差との比に基づく制御則では、電解加工が進むにつれて状態変化するパラメータを打ち消した制御則が実現できる。さらに、これらの比が所定の比になるように制御することは、被加工物と電極工具との相対位置を一定に保つ結果となる。
本発明の電解加工方法では、被加工物と電極工具との加工間隙の大きさを直接測定することなく、加工間隙の大きさを一定の大きさに維持することが可能となる。
請求項5に記載の電解加工方法は、請求項4に記載の電解加工方法であって、制御実行工程は、第2流量に対する第1流量の割合、あるいは第1流量と第2流量との和に対する第1流量と第2流量との差の割合が所定の値より大きい場合には、相対距離を離し、所定の値より小さい場合には、相対距離を近づける制御を含む。
それぞれの比の値は、被加工物と電極工具との相対位置が近い場合に大きくなり、離れている場合に小さくなる。
本発明の電解加工方法では、それぞれの比を予め定められた所定の比に近づけるように被加工物と電極工具との相対位置が制御される。
請求項6に記載の電解加工方法は、請求項1〜5のいずれかに記載の電解加工方法であって、制御工程は、回路特性測定工程と、制御実行工程とを含む。回路特性測定工程は、被加工物と電極工具とにより構成される電解加工回路における被加工物と電極工具との抵抗値あるいは電解加工回路における電流値を測定する。制御実行工程は、測定された抵抗値あるいは電流値が、所定の抵抗値あるいは所定の電流値になるように被加工物と電極工具との相対位置を制御する。
被加工物と電極工具との間の抵抗値および電解加工回路における電流値は、被加工物と電極工具との相対位置により変動する。
本発明の電解加工方法では、被加工物と電極工具との加工間隙が所定の大きさとなるように被加工物と電極工具との相対位置が制御される。ここで、相対位置は、被加工物と電極工具との間の抵抗値あるいは電解加工回路における電流値を測定し、測定された抵抗値あるいは電流値を一定に保つように変動される。これにより、被加工物と電極工具との加工間隙の大きさを直接測定することなく、加工間隙の大きさを一定の大きさに維持することが可能となる。
さらに、請求項2〜5に記載の電解加工方法との併用により、さらに精確な制御を実行することが可能となる。
請求項7に記載の電解加工方法は、請求項6に記載の電解加工方法であって、制御実行工程は、測定された抵抗値が所定の抵抗値より大きい、あるいは測定された電流値が所定の電流値より小さい場合には、相対位置を近づけ、測定された抵抗値が所定の抵抗値より小さい、あるいは測定された電流値が所定の電流値より大きい場合には、相対位置を離す制御を含む。
抵抗値は、被加工物と電極工具との相対位置が近い場合に小さくなり、離れている場合に大きくなる。電流値は、被加工物と電極工具との相対位置が近い場合に大きくなり、離れている場合に小さくなる。
本発明の電解加工方法では、抵抗値あるいは電流値を予め定められた所定の抵抗値あるいは所定の電流値に近づけるように被加工物と電極工具との相対位置が制御される。
請求項8に記載の電解加工装置は、動圧軸受を構成する被加工物の表面に動圧発生用溝を形成するための電解加工装置であって、電極工具と、電解加工回路と、液回路と、制御部と、駆動部とを備える。電極工具は、被加工物と電解液が満たされた加工間隙を介して配置される。電解加工回路は、電極工具と被加工物との間に通電するための電解加工用電源を有する。液回路は、加工間隙に電解液を供給する。制御部は、加工間隙が所定の大きさを維持するように被加工物と電極工具との相対位置を制御する。駆動部は、制御部からの制御を受け、被加工物と電極工具との相対位置を変化させる。
被加工物の個体差を原因とする加工時における被加工物と電極工具との加工間隙のばらつきは、動圧発生用溝の加工精度を低下させ、それぞれの被加工物の品質にばらつきを生じさせる。
本発明の電解加工装置では、制御部により、被加工物と電極工具との加工間隙が所定の大きさとなるように被加工物と電極工具との相対位置が制御される。例えば、被加工物毎の厚みなどにばらつきがあるために被加工物毎に電極工具との相対位置が異なる場合であっても、加工時には被加工物と電極工具との加工間隙は所定の大きさを維持し、一定の大きさの加工間隙により電解加工を行うことが可能となる。このため、より精度の高い動圧発生用溝が形成された被加工物を製造することが可能となるとともに、品質の安定した被加工物を製造することが可能となる。
請求項9に記載の電解加工装置は、請求項8に記載の電解加工装置であって、液回路は、電解液の流量を測定する流量測定部を有している。制御部は、測定された流量が所定の流量になるように被加工物と電極工具との相対位置を制御する。
電解液の流量は、被加工物と電極工具との相対位置により変動する。
本発明の電解加工装置では、制御部により、被加工物と電極工具との加工間隙が所定の大きさとなるように被加工物と電極工具との相対位置が制御される。ここで、相対位置は、流量測定部により測定された流量を一定に保つように変動される。これにより、被加工物と電極工具との加工間隙の大きさを直接測定することなく、加工間隙の大きさを一定の大きさに維持することが可能となる。
請求項10に記載の電解加工装置は、請求項8に記載の電解加工装置であって、液回路は、回路内において加工間隙と離れた位置における電解液の流量である第1流量を測定する第1流量測定部と、加工間隙における電解液の流量である第2流量を測定する第2流量測定部とを有している。制御部は、測定された第1流量と第2流量との比、あるいはそれぞれの流量の和と差との比が所定の比になるように被加工物と電極工具との相対位置を制御する。
第1流量と第2流量との比、あるいはそれぞれの流量の和と差との比に基づく制御則では、電解加工が進むにつれて状態変化するパラメータを打ち消した制御則が実現できる。さらに、これらの比が所定の比になるように制御することは、被加工物と電極工具との相対位置を一定に保つ結果となる。
本発明の電解加工装置では、被加工物と電極工具との加工間隙の大きさを直接測定することなく、加工間隙の大きさを一定の大きさに維持することが可能となる。
請求項11に記載の電解加工装置は、請求項8〜10のいずれかに記載の電解加工装置であって、電解加工回路は、被加工物と電極工具との間の抵抗値あるいは電解加工回路における電流値を測定する回路特性測定部を有している。制御部は、測定された抵抗値あるいは電流値が、所定の抵抗値あるいは所定の電流値になるように被加工物と電極工具との相対位置を制御する。
被加工物と電極工具との間の抵抗値および電解加工回路における電流値は、被加工物と電極工具との相対位置により変動する。
本発明の電解加工装置では、制御部により、被加工物と電極工具との加工間隙が所定の大きさとなるように被加工物と電極工具との相対位置が制御される。ここで、相対位置は、回路特性測定部により測定された抵抗値あるいは電流値を一定に保つように変動される。これにより、被加工物と電極工具との加工間隙の大きさを直接測定することなく、加工間隙の大きさを一定の大きさに維持することが可能となる。
さらに、請求項2〜5に記載の電解加工装置との併用により、さらに精確な制御を実行することが可能となる。
請求項12に記載の動圧軸受は、静止部材と、回転部材とを備えている。回転部材は、静止部材に対して潤滑流体が保持された微少間隙を介して回転自在に配置される。微少間隙を介して対向する、静止部材と回転部材との軸受面のいずれか一方には、請求項8〜11のいずれかに記載の電解加工装置により形成された動圧発生用溝が形成されている。
請求項8〜11のいずれかに記載の電解加工装置により、より精度の高い動圧発生用溝が形成された静止部材あるいは回転部材を提供することが可能となるとともに、品質の安定した静止部材あるいは回転部材を提供することが可能となる。
本発明の動圧軸受では、精度の高い動圧発生用溝により、動圧発生能力が向上される。また、それぞれの動圧軸受の品質が安定する。
請求項13に記載のスピンドルモータは、請求項12に記載の動圧軸受と、静止部材に固定されたステータと、ステータに対向するように回転部材に固定され、ステータと協働して回転磁界を発生するためのロータマグネットとを備えている。
本発明のスピンドルモータでは、動圧発生能力が向上されるとともに品質の安定した動圧軸受を備えるため、高性能かつ高品質のスピンドルモータを提供することが可能となる。
請求項14に記載の記録ディスク駆動装置は、ハウジングと、ハウジングの内部に固定された、請求項13に記載のスピンドルモータと、回転部材に固定された、情報を記録できるディスク状記録媒体と、記録媒体の所要の位置に情報を書込又は読み出すための情報アクセス手段とを備えている。
本発明の記録ディスク駆動装置では、高性能かつ高品質のスピンドルモータを備えるため、高性能かつ高品質の記録ディスク駆動装置を提供することが可能となる。
本発明の電解加工方法および電解加工装置により、より加工精度の高い電解加工を実現し、ワーク毎の品質を安定させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
(1)電解加工装置の構造
図1を用いて、本発明の電解加工装置10について説明する。
図1は、電解加工を行う電解加工装置10の構造について説明する構造図である。電解加工装置10は、被加工物であるワーク11毎の個体差にかかわらず、ワーク11と電極工具12との加工間隙Gを一定に維持してワーク11の電解加工を行う点を主な特徴としている。
電解加工装置10は、動圧軸受を構成する被加工物であるワーク11の表面に動圧発生用溝を形成するための電解加工装置であって、電極工具12と、電解加工回路13と、液回路14と、コンピュータ15と、プレス機16とから主に構成されている。
電極工具12は、ワーク11の表面に形成される動圧発生用溝に対応した表面形状を有する部材であり、ワーク11と電解液が満たされた加工間隙Gを介して配置される。電極工具12は、加工間隙Gと反対側の端部においてプレス機16に固定されており、プレス機16の作用により、ワーク11をVブロック(図示せず)などで固定する装置本体部20に対する上下方向位置が変更可能とされている。また、電極工具12は、電極工具12を上下に貫通する中空部12aを有する部材である。さらに、電極工具12の加工間隙Gと反対側には、中空部12aと連通し、加工間隙Gに電解液を供給するための供給部12bが形成されており、中空部12aとともに、液回路14の一部となる流路を構成している。
電解加工回路13は、電極工具12とワーク11との間に通電するための電解加工用電源22を有している。電解加工用電源22の正極側には、ワーク11が接続され、負極側には、電極工具12が接続されており、ワーク11と電極工具12との加工間隙Gに供給される電解液とともに電解加工回路13を構成する。
液回路14は、加工間隙Gに電解液を供給するとともに、電解液を循環させるための回路であり、ポンプ24とフィルター25と流量計26とを含んでいる。なお、電解液としては、硝酸ナトリウム水溶液などが用いられている。
ここで、液回路14における電解液の流れについて説明する。電極工具12の供給部12bおよび中空部12aを通過して加工間隙Gに供給された電解液は、装置本体部20の電解液槽(図示せず)に貯留される。電解液槽に貯留された電解液は、ポンプ24により回収される。ポンプ24は、液回路14において電解液を連続的に流すためのポンプである。ポンプ24から排出された電解液は、フィルター25においてフィルタリングされる。フィルター25は、電解加工により電解液中に生じた電解生成物を取り除くためのものである。フィルター25から排出された電解液は、流量計26を通過し、電極工具12の供給部12bへと帰還する。流量計26は、フィルター25から排出され、電極工具12へと供給される電解液の流量を測定する装置であり、測定データは、コンピュータ15に通知される。
コンピュータ15は、加工間隙Gが所定の大きさを維持するようにワーク11と電極工具12との相対位置を制御する制御部であり、装置本体部20に内蔵、あるいは外部に接続されて設置されている。コンピュータ15は、流量計26からの測定データを取得し、測定データが予め定めた所定の流量となるように、プレス機16に対して、電極工具12の昇降動作を指令する。コンピュータ15が指令する昇降動作の具体的内容については、後述する。
プレス機16は、コンピュータ15による指令を受け、電極工具12の昇降動作を行うためのものであり、例えば、サーボモータなどの駆動装置により構成される。
(2)コンピュータ15による制御
上述のように、コンピュータ15は、流量計26からの測定データを取得し、測定データが予め定めた所定の流量となるように、プレス機16に対して、電極工具12の昇降動作を指令する。具体的には、コンピュータ15は、流量計26からの測定データが所定の流量を上回っている場合に、電極工具12を下降させ、下回っている場合に、電極工具12を上昇させるよう指令を行う。
ここで、この制御則は、本願発明者の調査の結果として判明した以下の事実に基づいている。これについて、図2と図3とを用いて説明する。
図2は、電極工具12の上下方向位置と電解液の流量との関係を示すグラフである。ここで、電極工具12の上下方向位置の大きさは、プレス機16に対する上下方向位置の大きさであり、図10の値[f]に示すように、プレス機16から電極工具12の下端(電極工具12の加工間隙G側の端部)までの距離である。図2では、同一のワーク11に対して電極工具12の上下方向位置を変更した場合の電解液の流量の変化を示している。図2では、電極工具12の上下方向位置が大きくなるにつれて流量が減少するという関係が示されている。言い換えれば、図2では、電極工具12とワーク11との加工間隙Gが小さくなるにつれて電解液の流量が減少するということとなる。このような現象は、加工間隙Gが小さくなると、加工間隙Gにおける電解液の流路抵抗が大きくなるために発生する。
図3は、電解液の流量とワーク11の表面に加工される動圧発生用溝の深さとの関係を示すグラフである。図3では、電解液の流量が増加するにつれて動圧発生用溝の深さが浅くなることが示されている。
図2および図3に示す事実より、以下の結論が導かれる。すなわち、電解液の流量を一定に制御することで加工間隙Gの大きさを一定に維持することが可能となり、さらに、一定の深さの動圧発生用溝を加工することが可能となる。
(3)電解加工装置10の動作
図4を用いて、電解加工装置10の動作について説明する。図4は、電解加工装置10において行われる電解加工方法について説明するフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、ワーク毎に行われる。
まず、ポンプ24が作動し、液回路14に電解液が循環する。さらに、プレス機16により、予め定めた初期位置に電極工具12が移動され、電解加工が開始される(ステップS101)。次に、流量計26により、電解液の流量が測定される(ステップS102)。測定データは、流量計26からコンピュータ15に出力される。コンピュータ15では、測定データと、予め設定された目標流量とが比較される(ステップS103)。ここで、目標流量は、動圧発生用溝の目標深さから、図3に示すグラフにより求められる流量の値である。測定データが目標流量よりも大きい場合、加工間隙Gを小さくするために、プレス機16は、電極工具12を下降させる(ステップS104)。測定データが目標流量よりも小さい場合、加工間隙Gを大きくするために、プレス機16は、電極工具12を上昇させる(ステップS105)。さらに、電解加工の経過時間などにより電解加工の終了が判断され(ステップS106)、電解加工が終了するまで、ステップS102〜ステップS106の処理が繰り返される。
(4)電解加工装置10の効果
〈1〉
本発明では、ワーク11と電極工具12との加工間隙Gが所定の大きさとなるようにワーク11と電極工具12との相対位置が制御される。このため、ワーク毎の高さにばらつきがある場合であっても、電解加工時にはワーク11と電極工具12との加工間隙Gは所定の大きさを維持し、一定の大きさの加工間隙Gにより電解加工を行うことが可能となる。このため、より精度の高い動圧発生用溝が形成されたワーク11を製造することが可能となるとともに、品質の安定したワーク11を製造することが可能となる。
図5に、本発明の電解加工装置10により異なる高さのワークに動圧発生用溝を加工した場合のそれぞれの動圧発生用溝の形状を示す。上段の2つの図は、ワークCにおける2カ所の表面形状であり、下段の2つの図は、ワークDにおける2カ所の表面形状である。ワークCは、ワークDよりも0.5mm厚いワークであるが、それぞれのワークに加工された動圧発生用溝の溝深さ、溝幅はほぼ一致していることが分かる。すなわち、ワークの寸法が0.5mmばらついても、本発明の電解加工装置10によってワークと電極工具12間の加工間隙Gの大きさは一定値に制御されるため、安定した品質で加工することができると言える。
〈2〉
本発明では、ワーク11と電極工具12との相対位置は、測定された電解液の流量が一定に保たれるように変動される。これにより、ワーク11と電極工具12との加工間隙Gの大きさを直接測定することなく、加工間隙Gの大きさを一定の大きさに維持することが可能となる。
〈3〉
本願発明者の調査により、電解液の流量は、ワーク11と電極工具12との相対位置が近い場合に少なくなり、離れている場合に多くなる、と判明している。
本発明では、電解液の流量を予め定められた所定の流量に近づけるようにワーク11と電極工具12との相対位置が制御される。
(5)電解加工装置10の変形例
本発明は係る上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
〈1〉
上記実施形態では、「流量計26により測定された電解液の流量を所定の流量に維持するようにワーク11と電極工具12との相対位置を変更する」、と説明した。
ここで、液回路14は、加工間隙Gにおける電解液の流量を測定する流量計(以下、第2流量計という)をさらに備え、コンピュータ15は、流量計26と第2流量計との測定値に基づいてプレス機16の制御を行うものであってもよい。
一般に、電解加工が進むと、電解液中に発生した電解生成物により、液回路14中のフィルター25は目詰まりする。これにより、液回路14中の圧力損失が漸次増加し、液回路14中の電解液の流速および流量が低下する。上記実施形態では、電解液の流量を一定に保つ制御を行うため、制御則が流量の状態変化の影響を受けることとなる。そこで、流量の状態変化からの影響を抑えた制御則がさらに求められる。
本変形例では、液回路14は、加工間隙と離れた位置における電解液の流量を測定する流量計26に加えて、加工間隙における電解液の流量を測定する第2流量計をさらに備えている。流量計26の測定データ(以下、第1流量という)および第2流量計の測定データ(以下、第2流量という)は、コンピュータ15に出力される。コンピュータ15は、取得した測定データに基づいて、プレス機16の制御を行う。
コンピュータ15による制御について説明する。コンピュータ15は、第1流量と第2流量との比、あるいは、それぞれの流量の和と差との比のいずれかが、それぞれの比に対して予め設定された所定の値となるように、プレス機16に対して、電極工具12の昇降動作を指令する。具体的には、コンピュータ15は、第2流量に対する第1流量の割合、あるいは第1流量と第2流量との和に対する第1流量と第2流量との差の割合のいずれかが、それぞれの割合に対して予め設定された所定の値より大きい場合には、電極工具12を上昇させ、所定の値より小さい場合には、電極工具12を下降させるよう指令を行う。
ここで、この制御則は、本願発明者の調査の結果として判明した以下の事実に基づいている。これについて、図6を用いて説明する。
図6は、第1流量(値[A]とする)と第2流量(値[B]とする)との理論式を示す図である。中空部12aにおける電解液の流速を値[v]、中空部12aの半径を値[r]、電極工具12とワーク11との加工間隙Gの大きさを値[G]とした場合、第1流量および第2流量の理論式は、A=πr2v、B=2πrGv(πr2>2πrGの場合)となる。
ここで、第1流量と第2流量との比(値[Z1]とする)、あるいはそれぞれの流量の和と差との比(値[Z2]とする)を計算すると、流速の影響はキャンセルされる。すなわち、Z1=A/B、Z2=(A−B)/(A+B)において、AおよびBの理論式を代入すると、Z1=A/B=r/2G、Z2=(A−B)/(A+B)=(r−2G)/(r+2G)、となり、いずれの式においても状態変化する流速の値[v]は含まれず、[r],[G]のみを含むこととなる。
そこで、第1流量と第2流量との測定データに基づいて、値[Z1]あるいは値[Z2]が一定になるようにワーク11と電極工具12との相対位置を調節すれば、適切な加工間隙Gを維持した状態で電解加工を行うことが可能となる。なお、値[Z1]あるいは値[Z2]の目標値には、加工される動圧発生用溝の目標深さから、図2および図3に示すグラフを用いて適切な加工間隙Gの大きさを求め、求められた加工間隙Gの大きさから計算される値[Z1]あるいは値[Z2]が用いられてもよい。
ここで、計算された値[Z1]と値[Z2]とが目標値よりも大きい場合には、加工間隙Gの大きさが目標深さの動圧発生用溝を形成するための適切な加工間隙Gの大きさよりも小さいことを意味している。そこで、コンピュータ15は、加工間隙Gを大きくするために、電極工具12を上昇するようプレス機16に指令する。一方、計算された値[Z1]と値[Z2]とが目標値よりも小さい場合には、加工間隙Gの大きさが目標深さの動圧発生用溝を形成するための適切な加工間隙Gの大きさよりも大きいことを意味している。そこで、コンピュータ15は、加工間隙Gを小さくするために、電極工具12を下降するようプレス機16に指令する。
以上により、電解加工が進むにつれて状態変化するパラメータを打ち消した制御則が実現でき、より精度の高い動圧発生用溝が形成されたワーク11を製造することが可能となるとともに、より品質の安定したワーク11を製造することが可能となる。
〈2〉
上記実施形態あるいは上記変形例において、電解加工回路13は、ワーク11と電極工具12との間の抵抗値あるいは電解加工回路13における電流値を測定する抵抗計あるいは電流計をさらに備え、コンピュータ15は、抵抗計あるいは電流計の測定値に基づいてプレス機16の制御を行うものであってもよい。
ワーク11と電極工具12との間の加工間隙Gが大きくなると、電解加工回路13におけるワーク11と電極工具12との抵抗値は増加し、加工間隙Gが小さくなると、抵抗値は減少する。また、一定の電圧で電解加工が行われる場合には、この抵抗値の変動により、電解加工回路13に流れる電流値も変動する。これを用いて、電解加工時に抵抗値あるいは電流値を検出し、抵抗値あるいは電流値を一定に維持することにより、加工間隙Gの大きさを一定に維持することが可能となる。具体的には、抵抗値あるいは電流値を取得したコンピュータは、取得した抵抗値(電流値)が目標抵抗値(目標電流値)よりも大きい(小さい)場合、電極工具12を下降させるようプレス機16に指令し、取得した抵抗値(電流値)が目標抵抗値(目標電流値)よりも小さい(大きい)場合、電極工具12を上昇させるようプレス機16に指令する。
以上により、上記実施形態あるいは上記変形例における電解加工に比して、加工間隙Gの大きさをより一定に維持することが可能となる。この結果、より精度の高い動圧発生用溝が形成されたワーク11を製造することが可能となるとともに、より品質の安定したワーク11を製造することが可能となる。
なお、このような抵抗計あるいは電流計は、上記実施形態あるいは上記変形例だけでなく、図9を用いて説明した電解加工装置200において備えられていてもよい。具体的には、電解加工装置200は、電解加工回路203において、抵抗計あるいは電流計を備え、抵抗計あるいは電流計は、コンピュータ205に対して、測定データを出力する。コンピュータ205は、取得した測定データに基づいて、プレス機16に対して指令を行う。
〈3〉
図4を用いた電解加工装置10の動作の説明では、予め定められた初期位置で電解加工が開始され、電解加工が進むうちに、電極工具12の上下方向位置が適切な位置に制御される、と説明した。
ここで、電解加工装置10は、まず電極工具12の上下方向位置を適切な位置に制御した後、電解加工を開始するものであってもよい。すなわち、電解加工を開始する前に、図4で説明したステップS102〜ステップS105の処理が行われてもよい。より具体的には、ワーク11が装置本体部20に固定されると、まず、ポンプ24が作動し、液回路14に電解液が循環する。次に流量計26により、電解液の流量が測定され、測定された測定データを用いて、コンピュータ15が電極工具12の上下方向位置を適切な位置に制御する。その後、電極工具12とワーク11との間に通電され、電解加工が開始される。
これにより、電極工具12を適切な初期位置に配置した状態で電解加工を開始することが可能となり、電極工具12とワーク11との接触を防止する効果が高められる。
また、電解加工中、電極工具12の上下方向位置は制御され続けてもよいし、適切に制御された初期位置で固定され続けてもよい。
いずれの場合でも、適切な加工間隙Gを維持した状態で電解加工を行うことが可能である。
〈4〉
コンピュータ15により駆動されるプレス機16は、電極工具12とワーク11との相対位置を変更可能な装置であればよく、電極工具12に昇降動作を行わせるものに限定されない。例えば、ワーク11に昇降動作を行わせるものであってもよい。
〈5〉
本発明は、動圧軸受を構成する被加工物であるワーク11に対してだけでなく、他の用途に使用される被加工物に対して電解加工を行う際に用いられてもよい。
[第2実施形態]
図7〜図8を用いて、本発明の第2実施形態としてのスピンドルモータおよびハードディスク装置について説明する。それぞれの装置において、本発明の電解加工装置10により動圧発生用溝が形成された構成部材を有する動圧軸受が採用されている。より詳しくは、図7に示すスピンドルモータ101では、動圧発生用溝127あるいは128の少なくともいずれか一方は、本発明の電解加工装置10により形成されている。また、図8に示すハードディスク装置180では、図7に示すスピンドルモータ101を備えている。
以下、それぞれの装置について詳細に説明を加える。
(1)スピンドルモータの構成
図7は、本発明の電解加工装置10によって動圧発生用溝が形成された構成部材を有する動圧軸受104が採用されたスピンドルモータ101の概略構成を模式的に示す縦断面図である。
図7において、このスピンドルモータ101は、主に、静止部材102と、回転部材103と、回転部材103を静止部材102に対して回転自在に支持するための動圧軸受104とを備えている。スピンドルモータ101は、さらに、静止部材102に固定されたステータコアとこのステータコアに巻装されたコイルとからなるステータ106と、回転部材103に固定されたロータマグネット107を備えており、両部材によって、回転部材103に対して回転力を与えるための磁気回路部が構成されている。
静止部材102は、ブラケット110と、このブラケット110の中央開口内に固定されたスリーブ111とから構成されている。ブラケット110の中央開口縁には軸線方向上側に延びる筒状部110aが形成されており、その内周面にはスリーブ111の外周面が嵌合されている。また筒状部110aの外周面にはステータ106が固定されている。
スリーブ111は、中空円筒状のスリーブ本体116と、スリーブ本体116の下部を閉鎖する円板状のスラストカバー112とから構成されている。スリーブ本体116は、その中心を軸線方向に延びる貫通孔151を有しており、そこには内周面153が形成されている。スラストカバー112は、円形の板状部材であり、スリーブ本体116の下端に固定されて貫通孔151の下端開口を閉鎖している。スリーブ本体116の下端には、内周面153から連続する段部が形成されている。段部は、スリーブ本体116の下端面であるスラスト面と、内周面153より大径の下部内周面とから構成されており、シャフト115のスラストフランジ146を収容するための環状の凹部又は空間を確保している。また、段部の下方は、スラストカバー112の軸線方向上側端面であるスラスト面によって閉ざされている。
回転部材103は、スリーブ111に対して動圧軸受104を介して回転自在に支持される部材であって、外周部に記録ディスク(図示しない)が載置されるロータハブ114と、ロータハブ114の内周側に位置し動圧軸受104を介してスリーブ111に軸支されるシャフト115とを備えている。
ロータハブ114は、スリーブ111やステータ106を上方から覆うように近接して配置されたカップ形状の部材である。ロータハブ114のボス部114aの内周面はスリーブ111の上部外周面に微少間隙をもって対向しており、下部筒状部114bの内周面には接着手段によってロータマグネット107が固定されている。ボス部114aの外周面には、記録ディスク(図8を参照)が嵌合される。
ロータマグネット107はステータ106に半径方向に微少間隙をもって対向している。そして、ステータ106のコイルに通電することにより、ステータ106とロータマグネット107との電磁相互作用が発生し、回転部材103にトルクが作用する。
シャフト115の軸線方向上側端部は、ロータハブ114の中心孔内に嵌合されている。シャフト115の下端には、スラストフランジ146が一体に形成されている。つまり、シャフト115は、円柱形状のシャフト本体145とスラストフランジ146とから構成されていることになる。
シャフト本体145は、概ね、スリーブ111の貫通孔151に沿って柱状中空部に配置され、その外周面137が内周面153に対して半径方向に微少間隙を介して対向している。
スラストフランジ146は、スリーブ111の円板状中空部に配置されている。具体的には、スラストフランジ146は、シャフト115のシャフト本体145の下端の外周面からスリーブ111のスリーブ本体116の下部内周面に対して微少間隙を形成する位置まで半径方向外側に延びる円板状の部分である。スラストフランジ146は、シャフト本体145側の第1スラスト面と、その反対側の第2スラスト面とを有している。第1スラスト面はスリーブ本体116の下端面であるスラスト面に対して軸線方向に微少間隙を介して対向しており、第2スラスト面はスラストカバー112のスラスト面に対して軸線方向に微少間隙を介して対向している。
動圧軸受104は、回転部材103を静止部材102に対して、より具体的には、ロータハブ114及びシャフト115をスリーブ111に対して潤滑油108を介して回転自在に支持するための動圧軸受である。動圧軸受104は、第1及び第2ラジアル動圧軸受部121,122と、第1及び第2スラスト動圧軸受部123,124とを有している。さらに、各軸受部内の潤滑油108は、シャフト115の外周面とスリーブ111の内周面との間の隙間の軸線方向上側部分に形成された表面張力シール部129によってシールされている。また、各軸受部121〜124を構成する間隙は完全に潤滑油108が満たされており(空気によって遮断された部分を有しておらず)、表面張力シール部129のみにて外気に通じるいわゆるフルフィル構造となっている。
スリーブ本体116の内周面153には、潤滑油108中に動圧を発生するためのヘリングボーン状の動圧発生用溝125、126が軸線方向に並んで形成されている。動圧発生用溝125、126は回転方向に並んだ複数の溝であり、各溝は回転方向に対して相反する方向に傾斜する一対のスパイラル溝を連結してなる略「く」の字状の溝である。このように、スリーブ111の内周面153と、シャフト115のシャフト本体145の外周面137と、その間の潤滑油108とによって、第1及び第2ラジアル動圧軸受部121、122が軸線方向に並んで構成されている。この両ラジアル動圧軸受部121,122では、流体動圧は動圧発生用溝125,126の連結部において極大となり、必要な荷重支持圧を実現する。
スリーブ本体116のスラスト面には、シャフト115の回転にともない潤滑油108中に動圧を発生するためのスパイラル状の動圧発生用溝127が形成されている。動圧発生用溝127は回転方向に並んだ複数の溝であり、各溝は潤滑油108に対して半径方向内側に向かう流体動圧を誘起するように回転方向に対して傾斜している。このように、スリーブ111のスラスト面とスラストフランジ146の第1スラスト面とその間の潤滑油108によって、第1スラスト動圧軸受部123が形成されている。
スラストカバー112のスラスト面には、シャフト115の回転にともない潤滑油108中に動圧を発生するためのスパイラル状の動圧発生用溝128が形成されている。動圧発生用溝128は回転方向に並んだ複数の溝であり、各溝は潤滑油108に対して半径方向内側に向かう流体動圧を誘起するように回転方向に傾斜している。このように、スラストフランジ146の第2スラスト面と、スラストカバー112のスラスト面と、その間の潤滑油108とによって、第2スラスト動圧軸受部124が形成されている。
(2)スピンドルモータの動作
回転部材103の回転に応じて、第1及び第2ラジアル動圧軸受部121,122によるポンピング圧が高まり、ラジアル方向(半径方向)の荷重を支持するために必要な支持圧を発生すると同時に、潤滑油108を軸線方向下側に押し込むようにポンピング圧が作用する。また、定常回転時において第1及び第2ラジアル動圧軸受部121,122からのポンピング圧は、第1スラスト動圧軸受部123の半径方向内周側に作用するポンピング圧よりも大きいため、幾分相殺されて潤滑油108を半径方向外周側へ押し込むように作用する。第1スラスト動圧軸受部123は、ここで発生する半径方向内周側のポンピング圧と第1及び第2ラジアル動圧軸受部121、122からのポンピング圧とが相互作用してスラスト方向(軸線方向)の荷重を支持する。さらにこのポンピング圧は、スラストフランジ146の外周面に形成される微少間隙を介して第2スラスト動圧軸受部124に伝搬し、この軸受部の半径方向内周側のポンピング圧と第1及び第2ラジアル動圧軸受部121,122からの押し込み圧とが相互作用する。これにより、第2スラスト動圧軸受部124の中心が高圧になってスラスト方向の荷重を支持する。
このようにして動圧軸受104は回転部材103を静止部材102に対して回転自在に非接触支持する。なお、微少間隙の潤滑油108の保持量は、スピンドルモータの回転動作や温度などにより適宜変化するが、表面張力シール部129を構成する空隙が油溜めとして作用するため、そのような変化があっても潤滑油108が不足したり或いは漏洩することはない。
(3)ハードディスク装置の構成
次に、スピンドルモータ101を備えた記録ディスク駆動装置としてのハードディスク装置を例に説明する。
図8に、一般的なハードディスク装置180の内部構成を模式図として示す。ハウジング181の内部は塵・埃などが極度に少ないクリーンな空間を形成しており、その内部に情報を記憶する円板状の記録ディスク183が装着されたスピンドルモータ101が設置されている。加えてハウジング181の内部には、記録ディスク183に対して情報を読み書きする磁気ヘッド移動機構187が配置され、この磁気ヘッド移動機構187は、記録ディスク上の情報を読み書きするヘッド186、このヘッドを支えるアーム185、およびヘッドおよびアームをディスク上の所要の位置に移動させるアクチュエータ部184により構成される。
(4)変形例
本発明は係る上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
〈1〉
上記実施形態においては加工される溝の形状はスパイラルであったが、ヘリングボーンやステップ形状であってもよい。
〈2〉
上記実施形態では、動圧発生用溝127あるいは128の少なくともいずれか一方を形成するのに本発明を適用した例を示した。ここで、本発明は、図7の他の部材に動圧発生用溝を形成するのに用いられてもよい。
また、上記実施形態においては、スラスト動圧軸受部の動圧発生用溝を形成するのに本発明を適用した例を示したが、ラジアル動圧軸受部やコーン型動圧軸受部の動圧発生用溝を形成する動圧発生用溝を形成するために本発明を適用してもよい。
本発明の電解加工方法および電解加工装置は、より加工精度の高い電解加工を実現し、ワーク毎の品質を安定させると行った効果を有し、特に動圧軸受を構成する部材に動圧発生用溝を形成するための電解加工方法および電解加工装置などとして有用である。さらに、本発明は、電解加工装置を用いて加工された部材を有する動圧軸受、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置などとして有用である。
本発明の電解加工装置の構造について説明する構造図 電極工具の上下方向位置と電解液の流量との関係を示すグラフ 電解液の流量とワークの表面に加工される動圧発生用溝の深さとの関係を示すグラフ 本発明の電解加工方法について説明するフローチャート 本発明の電解加工方法による動圧発生用溝の形状を示す図 変形例としての制御則について説明する説明図 本発明のスピンドルモータの概略構成を示す断面図 本発明のハードディスク装置の概略構成を示す断面図 従来の電解加工装置の構造について説明する構造図 従来の電解加工装置の課題について説明する説明図
符号の説明
10 電解加工装置
11 ワーク
12 電極工具
13 電解加工回路
14 液回路
15 コンピュータ
16 プレス機
20 装置本体部
22 電解加工用電源
24 ポンプ
25 フィルター
26 流量計
101 スピンドルモータ
102 静止部材
103 回転部材
104 動圧軸受
106 ステータ
107 ロータマグネット
180 ハードディスク装置
181 ハウジング
183 記録ディスク
184 アクチュエータ部
185 アーム
186 ヘッド
187 磁気ヘッド移動機構

Claims (14)

  1. 動圧軸受を構成する被加工物と電解液が満たされた加工間隙を介して配置される電極工具を用いて、前記被加工物の表面に動圧発生用溝を形成するための電解加工方法であって、
    前記加工間隙が所定の大きさを維持するように前記被加工物と前記電極工具との相対位置を制御する制御工程と、
    前記所定の大きさに維持された前記加工間隙を介して配置される前記被加工物と前記電極工具との間に電圧をかけて前記動圧発生用溝を形成する電解加工工程と、
    を備える電解加工方法。
  2. 前記制御工程は、前記電解液の流量を測定する流量測定工程と、測定された前記流量が所定の流量になるように前記被加工物と前記電極工具との相対位置を制御する制御実行工程とを含む、
    請求項1に記載の電解加工方法。
  3. 前記制御実行工程は、測定された前記流量が前記所定の流量より大きい場合には、前記相対位置を近づけ、測定された前記流量が前記所定の流量より小さい場合には、前記相対位置を離す制御を含む、
    請求項2に記載の電解加工方法。
  4. 前記制御工程は、前記加工間隙に電解液を供給する液回路において前記加工間隙と離れた位置における電解液の流量である第1流量を測定する第1流量測定工程と、前記加工間隙における電解液の流量である第2流量を測定する第2流量測定工程と、前記第1流量と前記第2流量との比、あるいはそれぞれの流量の和と差との比が所定の比になるように前記被加工物と前記電極工具との相対位置を制御する制御実行工程とを含む、
    請求項1に記載の電解加工方法。
  5. 前記制御実行工程は、前記第2流量に対する前記第1流量の割合、あるいは前記第1流量と前記第2流量との和に対する前記第1流量と前記第2流量との差の割合が前記所定の値より大きい場合には、前記相対距離を離し、前記所定の値より小さい場合には、前記相対距離を近づける制御を含む、
    請求項4に記載の電解加工方法。
  6. 前記制御工程は、前記被加工物と前記電極工具とにより構成される電解加工回路における前記被加工物と前記電極工具との抵抗値あるいは電解加工回路における電流値を測定する回路特性測定工程と、測定された前記抵抗値あるいは電流値が、所定の抵抗値あるいは所定の電流値になるように前記被加工物と前記電極工具との相対位置を制御する制御実行工程とを含む、
    請求項1〜5のいずれかに記載の電解加工方法。
  7. 前記制御実行工程は、測定された前記抵抗値が前記所定の抵抗値より大きい、あるいは測定された前記電流値が前記所定の電流値より小さい場合には、前記相対位置を近づけ、測定された前記抵抗値が前記所定の抵抗値より小さい、あるいは測定された前記電流値が前記所定の電流値より大きい場合には、前記相対位置を離す制御を含む、
    請求項6に記載の電解加工方法。
  8. 動圧軸受を構成する被加工物の表面に動圧発生用溝を形成するための電解加工装置であって、
    前記被加工物と電解液が満たされた加工間隙を介して配置される電極工具と、
    前記電極工具と前記被加工物との間に通電するための電解加工用電源を有する電解加工回路と、
    前記加工間隙に前記電解液を供給する液回路と、
    前記加工間隙が所定の大きさを維持するように前記被加工物と前記電極工具との相対位置を制御する制御部と、
    前記制御部からの制御を受け、前記被加工物と前記電極工具との相対位置を変化させる駆動部と、
    を備える電解加工装置。
  9. 前記液回路は、前記電解液の流量を測定する流量測定部を有し、
    前記制御部は、測定された前記流量が所定の流量になるように前記被加工物と前記電極工具との相対位置を制御する、
    請求項8に記載の電解加工装置。
  10. 前記液回路は、回路内において前記加工間隙と離れた位置における電解液の流量である第1流量を測定する第1流量測定部と、前記加工間隙における電解液の流量である第2流量を測定する第2流量測定部とを有し、
    前記制御部は、測定された前記第1流量と前記第2流量との比、あるいはそれぞれの流量の和と差との比が所定の比になるように前記被加工物と前記電極工具との相対位置を制御する、
    請求項8に記載の電解加工装置。
  11. 前記電解加工回路は、前記被加工物と前記電極工具との間の抵抗値あるいは電解加工回路における電流値を測定する回路特性測定部を有し、
    前記制御部は、測定された前記抵抗値あるいは電流値が、所定の抵抗値あるいは所定の電流値になるように前記被加工物と前記電極工具との相対位置を制御する、
    請求項8〜10のいずれかに記載の電解加工装置。
  12. 静止部材と
    前記静止部材に対して潤滑流体が保持された微少間隙を介して回転自在に配置される回転部材と
    を備え、
    前記微少間隙を介して対向する、前記静止部材と前記回転部材との軸受面のいずれか一方には、請求項8〜11のいずれかに記載の電解加工装置により形成された動圧発生用溝が形成されている、
    動圧軸受。
  13. 請求項12に記載の動圧軸受と、
    前記静止部材に固定されたステータと、
    前記ステータに対向するように前記回転部材に固定され、前記ステータと協働して回転磁界を発生するためのロータマグネットと、
    を備えるスピンドルモータ。
  14. ハウジングと、
    前記ハウジングの内部に固定された、請求項13に記載のスピンドルモータと、
    前記回転部材に固定された、情報を記録できるディスク状記録媒体と、
    前記記録媒体の所要の位置に情報を書込又は読み出すための情報アクセス手段と、
    を備えた記録ディスク駆動装置。

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