JP2005323086A - 同調周波数補正回路及び該同調周波数補正回路を備えた地上デジタル放送受信チューナ。 - Google Patents
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Abstract
【課題】 同調周波数のばらつきを簡単に補正できる同調周波数補正回路とその同調周波数補正回路を使用した地上デジタル放送受信チューナを提供する。
【解決手段】 印刷された導体からなるインダクタ3を形成した回路基板1と、回路基板1上に設けられ、インダクタ3と共に並列同調回路を構成する容量手段4と、並列同調回路2に結合される増幅用又は混合用又は発振用のトランジスタ8、11、16を内部に構成すると共に、回路基板1上に搭載される集積回路7とを備え、集積回路7内には、スイッチ素子9bとスイッチ素子9bに直列接続された容量素子9aとからなり、並列同調回路2に並列接続される1つ以上の容量付加手段9を構成し、スイッチ素子9bのオン又はオフによって並列同調回路2の同調周波数のバラツキを補正した。
【選択図】 図1
【解決手段】 印刷された導体からなるインダクタ3を形成した回路基板1と、回路基板1上に設けられ、インダクタ3と共に並列同調回路を構成する容量手段4と、並列同調回路2に結合される増幅用又は混合用又は発振用のトランジスタ8、11、16を内部に構成すると共に、回路基板1上に搭載される集積回路7とを備え、集積回路7内には、スイッチ素子9bとスイッチ素子9bに直列接続された容量素子9aとからなり、並列同調回路2に並列接続される1つ以上の容量付加手段9を構成し、スイッチ素子9bのオン又はオフによって並列同調回路2の同調周波数のバラツキを補正した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、テレビジョンチューナ等に使用されている増幅器、ミキサあるいは発振器等に接続される同調回路の同調周波数のバラツキを補正するための同調周波数補正回路とこの同調周波数補正回路を備えた地上デジタル放送受信チューナに関する。
従来のテレビジョンチュ−ナの構成を図4に示す。図4において、入力端51を介してアンテナ同調回路52に入力されたテレビジョン信号のうち、受信チャンネルのテレビジョン信号がこのアンテナ同調回路52で選択されて高周波増幅器53に入力される。そして、高周波増幅器53で増幅された後、段間同調回路54でさらに急峻な選択度特性を与えられて混合器55に入力される。混合器55には局部発振器56から局部発振信号が入力されており、受信チャンネルのテレビジョン信号は中間周波信号に周波数変換され、中間周波同調回路57を介して出力端58に出力される。
アンテナ同調回路52は、並列に接続された同調コイル52aとバラクタダイオ−ド52b等を有し、このバラクタダイオ−ド52bに印加される同調電圧によって同調周波数が変化して受信チャンネルのテレビジョン信号が選択される。
段間同調回路54は同じ構成の二つの単同調回路を有する複同調回路で構成されており、その一方の単同調回路は、並列に接続された同調コイル54aとバラクタダイオ−ド54b等を有しいる。そして、バラクタダイオ−ド54bに印加される同調電圧によって同調周波数が変化する。
また、局部発振器56も、並列に接続された同調コイル56aとバラクタダイオ−ド56b等を有し、バラクタダイオ−ド56bに印加される同調電圧によって局部発振信号の周波数(局部発振周波数)が変化する。
段間同調回路54は同じ構成の二つの単同調回路を有する複同調回路で構成されており、その一方の単同調回路は、並列に接続された同調コイル54aとバラクタダイオ−ド54b等を有しいる。そして、バラクタダイオ−ド54bに印加される同調電圧によって同調周波数が変化する。
また、局部発振器56も、並列に接続された同調コイル56aとバラクタダイオ−ド56b等を有し、バラクタダイオ−ド56bに印加される同調電圧によって局部発振信号の周波数(局部発振周波数)が変化する。
そして、アンテナ同調回路52のバラクタダイオ−ド52b、段間同調回路54のバラクタダイオ−ド54b、局部発振器56のバラクタダイオ−ド56bのそれぞれのアノ−ドは、直流的に接地電位とされ、それぞれのカソ−ドに共通の同調電圧VTが印加されるようになっている。
また、図示はしないが、アンテナ同調回路52の同調コイル52a、段間同調回路54の同調コイル54a、局部発振器56の同調コイル56aは、テレビジョンチュ−ナがハイバンドのテレビジョン信号を受信する場合とロ−バンドのテレビジョン信号を受信する場合とでは、それらのインダクタンスの値が異なるように切り替わり、各同調回路がいわゆるバンド切り替え型になっている(例えば、特許文献1参照。)。
また、図示はしないが、アンテナ同調回路52の同調コイル52a、段間同調回路54の同調コイル54a、局部発振器56の同調コイル56aは、テレビジョンチュ−ナがハイバンドのテレビジョン信号を受信する場合とロ−バンドのテレビジョン信号を受信する場合とでは、それらのインダクタンスの値が異なるように切り替わり、各同調回路がいわゆるバンド切り替え型になっている(例えば、特許文献1参照。)。
従来のテレビジョンチューナに使用されている同調回路では、同調コイルは機械加工されてはいるが、多少の変型等によってもそのインダクタンスがばらつくので、同調コイルの調整(ホーミング)によって同調周波数の初期設定を行っていた。しかし、同調コイルに変えて、回路基板上に形成した印刷された導体を使用すると、そのインダクタンス値の調整のために印刷された導体をトリミングしなければならず、同調周波数の初期設定の作業が煩わしかった。
本発明は、同調周波数のばらつきを簡単に補正できる同調周波数補正回路とその同調周波数補正回路を使用した地上デジタル放送受信チューナを提供する。
上記課題を解決するため、本発明の同調周波数補正回路は、印刷された導体からなるインダクタを形成した回路基板と、前記回路基板上に設けられ、前記インダクタと共に並列同調回路を構成する容量手段と、前記並列同調回路に結合される増幅用又は混合用又は発振用のトランジスタを内部に構成すると共に、前記回路基板上に搭載される集積回路とを備え、前記集積回路内には、スイッチ素子と前記スイッチ素子に直列接続された容量素子とからなり、前記並列同調回路に並列接続される1つ以上の容量付加手段を構成し、前記スイッチ素子のオン又はオフによって前記並列同調回路の同調周波数のバラツキを補正した。
また、前記集積回路内には前記スイッチ素子のオン/オフを制御する制御回路を設け、前記制御回路に外部から前記並列同調回路の同調周波数のバラツキを補正するためのデータを入力した。
また、2つの前記トランジスタを差動接続した。
また、前記容量手段には同調電圧が印加されるバラクタダイオードを設け、前記バラクタダイオードに所定電圧を印加した状態で、前記並列同調回と前記容量付加手段とによる同調周波数を所定値に設定した。
また、前記並列同調回路を前記トランジスタの信号出力端に結合した。
また、本発明の地上デジタル放送受信チューナは、請求項4に記載の同調周波数補正回路と前記増幅用又は発振用トランジスタとによってぞれぞれ可変同調増幅回路又は発振回路を構成し、請求項5に記載の同調周波数補正回路と前記混合用トランジスタとによって混合回路を構成した。
請求項1の発明によれば、印刷された導体からなるインダクタを形成した回路基板と、回路基板上に設けられ、インダクタと共に並列同調回路を構成する容量手段と、並列同調回路に結合される増幅用又は混合用又は発振用のトランジスタを内部に構成すると共に、回路基板上に搭載される集積回路とを備え、集積回路内には、スイッチ素子とスイッチ素子に直列接続された容量素子とからなり、並列同調回路に並列接続される1つ以上の容量付加手段を構成し、スイッチ素子のオン又はオフによって並列同調回路の同調周波数のバラツキを補正したことで、インダクタのインダクタンスやトランジスタの内部容量やその他の素子の容量値がばらついていても、増幅回路、混合回路の同調周波数や発振回路の発振周波数をバラツキのないものとすることができる。
また、請求項2の発明によれば、集積回路内にはスイッチ素子のオン/オフを制御する制御回路を設け、制御回路に外部から並列同調回路の同調周波数のバラツキを補正するためのデータを入力したので、データを入力するだけで周波数バラツキを補正できる。
また、請求項3の発明によれば、2つの前記トランジスタを差動接続したので、周波数バラツキのないバランス型の増幅回路や発振回路や混合回路を構成できる。
また、請求項4の発明によれば、容量手段には同調電圧が印加されるバラクタダイオードを設け、バラクタダイオードに所定電圧を印加した状態で、並列同調回と容量付加手段とによる同調周波数を所定値に設定したので、必要な周波数範囲内で同調周波数や発振周波数を最大限に広げられる。
また、請求項5の発明によれば、並列同調回路をトランジスタの信号出力端に結合したので、同調周波数のバラツキのない混合回路を実現できる。
また、請求項6の発明によれば、請求項4に記載の同調周波数補正回路と増幅用又は発振用トランジスタとによってぞれぞれ可変同調増幅回路又は発振回路を構成し、請求項5に記載の同調周波数補正回路と混合用トランジスタとによって混合回路を構成したので、電源に電池を使用した地上デジタル放送受信チューナの受信周波数範囲を最大限に広げることができる。
図1乃至図3は、いずれも本発明の同調周波数補正回路を使用した可変同調増幅回路、混合回路、発振回路を示し、電池等の低電圧で使用される地上デジタル放送受信チューナ(携帯電話に組み込まれるものも含む)に好適である。
先ず、図1において、回路基板1上には並列同調回路2が構成される。並列同調回路2は、同調用インダクタ3と、同調用インダクタ3に並列接続された容量手段4とからなり、同調用インダクタ3は回路基板1上に形成された印刷された導体によって構成される。また、容量手段4は、バラクタダイオード4aとそれに直列接続されたコンデンサ4baとからなる。バラクタダイオード4aのアノードはバイアス抵抗5を介して接地される。カソードには同調周波数を変えるための同調電圧が印加される。また、回路基板1上には、同調用インダクタ3に結合する結合用インダクタ6が設けられる。結合用インダクタ6も印刷された導体で構成され、その一端にテレビジョン信号が入力され、他端は接地される。
回路基板1上にはチューナ用集積回路7が搭載される。集積回路7内には、増幅用のトランジスタ8、8が構成される。トランジスタ8は、バイポーラトランジスタまたは電界効果トランジスタであり、差動接続されている。その入力端であるベース(又はゲート)が集積回路7の端子7a、7bに結合されている。そして、並列同調回路2が端子7a、7bに結合される。よって、並列同調回路2とトランジスタ8とによって可変同調増幅回路が構成される。
集積回路7内には、並列同調回路2の同調周波数のバラツキを補正するための1つ以上の容量付加手段9が構成される。容量付加手段9は、容量素子9aとこの容量素子9aに直列に接続されたスイッチ素子9bとからなり、この容量付加手段9は、並列同調回路2が端子7a、7bに接続されたときに並列同調回路2に並列に接続される。容量素子9aの容量値は並列同調回路2の同調周波数を若干低く補正するのに寄与する程度に小さい。また。スイッチ素子9bはバイポーラトランジスタ又は電界効果トランジスタで構成され、そのベース(又はゲート)に印加される制御電圧によってオンする。
集積回路7内には、スイッチ素子9bのスイッチング(オン/オフ)を制御するための制御回路10が構成される。この制御回路10には同調周波数補正用のデータDが集積回路7の外部から入力される。即ち、個々の並列同調回路2の同調周波数はバラクタダイオード4aに印加する同調電圧が一定値であっても、同調用インダクタ3等のバラツキのためにばらつくが、その同調周波数を個々の並列同調回路2毎に予め検査し、更に、その同調周波数を所定の周波数に一致させるために必要な容量値を個々の並列同調回路2毎に予め想定し、その容量値を付加するスイッチ素子9bのいずれか1つ以上をオンするデータが制御回路10に入力される。これによって、並列同調回路2に付加されるべき容量素子9aに接続されたスイッチ素子9bがオンとなる。この結果、必要な周波数範囲内で個々の並列同調回路2の同調周波数を同じ同調電圧に対して同じように変化させることができる。
図2において、集積回路7内には、差動接続されたダブルバランスミキサ用の出力トランジスタ11、11、12、12(バイポーラ又は電界効果)が構成されている。これらトランジスタ11、12の出力端であるコレクタ(又はドレイン)同士が相互に接続されて端子7c、7dに結合される。また、回路基板1上には並列同調回路13が構成される。並列同調回路13は同調用インダクタ14とそれに並列に接続された容量手段15とからなり、同調用インダクタ14は回路基板1上に形成された印刷された導体からなる。同調用インダクタ14の中点が電源に接続されることで、トランジスタ11、12のコレクタに電圧が給電される。集積回路7内には、図1と同様に、端子7c、7d間に接続された容量付加手段9が設けられる。そして、スイッチ素子9bには制御回路10から制御電圧が入力される。
図2においては、同調用のバラクタダイオードは使用されていない。そのままの状態で並列同調回路13の同調周波数のバラツキを容量付加手段9によって補正する。
図3において、集積回路7内には、差動接続された発振用のトランジスタ16、16(バイポーラ又は電界効果)が構成されている。これらトランジスタ16、16の出力端であるコレクタ(又はドレイン)が端子7e、7fに結合される。また、回路基板1上には並列同調回路17が構成される。並列同調回路17は同調用インダクタ18とそれに並列に接続された容量手段19とからなり、同調用インダクタ18は回路基板1上に形成された印刷された導体からなる。同調用インダクタ18の中点が電源に接続されることで、発振用トランジスタ16、16のコレクタに電圧が給電される。容量手段19は、バラクタダイオード19aとそれに直列接続されたコンデンサ19bとからなる。バラクタダイオード19aのアノードはバイアス抵抗20を介して接地される。カソードには同調周波数を変えるための同調電圧が印加される。集積回路7内には、図1と同様に、端子7c、7d間に接続された容量付加手段9が設けられる。そして、スイッチ素子9bには制御回路10から制御電圧が入力される。なお、発振用トランジスタ16の互いのコレクタとベースとの間には帰還用の結合コンデンサ21が接続される。
図3においては、図1と同様に、バラクタダイオード19aに一定値の同調電圧を印加したときの発振周波数を予め調べておいて、その周波数が所定値に一致するための容量素子9aを付加するようにスイッチ素子9bを制御する。その結果として、必要な周波数範囲内で個々の並列同調回路17の同調周波数を同じ同調電圧に対して同じように変化させることができるので、発振周波数もバラツキがなくなる。
図1に示した可変同調増幅回路及び図3に示した発振回路は、その中に構成されている並列同調回路2、17の同調周波数がばらついても、容量付加手段9によって補正するので、一定の範囲内の同調電圧によって同調周波数または発振周波数を一様に変化させることができるので、電源に電池を使用した地上デジタル放送受信チューナに、図1乃至図3の回路を使用すれば、受信周波数範囲を最大限に広げることができる。
1:回路基板
2、13、17:並列同調回路
3、14、18:同調用インダクタ
4、15、19:容量手段
4a、19a:バラクタダイオード
4b、19b:コンデンサ
5、20:バイアス抵抗
6:結合インダクタ
7:集積回路
7a〜7f:端子
8:増幅用トランジスタ
9:容量付加手段
9a:容量素子
9b:スイッチ素子
10:制御回路
11、12:混合用トランジスタ
16:発振用トランジスタ
21:結合コンデンサ
2、13、17:並列同調回路
3、14、18:同調用インダクタ
4、15、19:容量手段
4a、19a:バラクタダイオード
4b、19b:コンデンサ
5、20:バイアス抵抗
6:結合インダクタ
7:集積回路
7a〜7f:端子
8:増幅用トランジスタ
9:容量付加手段
9a:容量素子
9b:スイッチ素子
10:制御回路
11、12:混合用トランジスタ
16:発振用トランジスタ
21:結合コンデンサ
Claims (6)
- 印刷された導体からなるインダクタを形成した回路基板と、前記回路基板上に設けられ、前記インダクタと共に並列同調回路を構成する容量手段と、前記並列同調回路に結合される増幅用又は混合用又は発振用のトランジスタを内部に構成すると共に、前記回路基板上に搭載される集積回路とを備え、前記集積回路内には、スイッチ素子と前記スイッチ素子に直列接続された容量素子とからなり、前記並列同調回路に並列接続される1つ以上の容量付加手段を構成し、前記スイッチ素子のオン又はオフによって前記並列同調回路の同調周波数のバラツキを補正したことを特徴とする同調周波数補正回路。
- 前記集積回路内には前記スイッチ素子のオン/オフを制御する制御回路を設け、前記制御回路に外部から前記並列同調回路の同調周波数のバラツキを補正するためのデータを入力したことを特徴とする請求項1に記載の同調周波数補正回路。
- 2つの前記トランジスタを差動接続したことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の同調周波数補正回路。
- 前記容量手段には同調電圧が印加されるバラクタダイオードを設け、前記バラクタダイオードに所定電圧を印加した状態で、前記並列同調回と前記容量付加手段とによる同調周波数を所定値に設定したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の同調周波数補正回路。
- 前記並列同調回路を前記トランジスタの信号出力端に結合したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の同調周波数補正回路。
- 請求項4に記載の同調周波数補正回路と前記増幅用又は発振用トランジスタとによってぞれぞれ可変同調増幅回路又は発振回路を構成し、請求項5に記載の同調周波数補正回路と前記混合用トランジスタとによって混合回路を構成したことを特徴とする地上デジタル放送受信チューナ。
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2004
- 2004-05-07 JP JP2004138851A patent/JP2005323086A/ja not_active Withdrawn
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2005
- 2005-05-06 EP EP05009916A patent/EP1594226A1/en not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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