JP2005321356A - ナビゲーションシステムおよびナビゲーション装置 - Google Patents

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桂子 泉
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Abstract

【課題】 緊急車両から目的地や予定走行経路が公開されなくても、自車が緊急車両の走行予定エリアを回避することができ、緊急車両の走行路を確保することができるナビゲーションシステムおよびナビゲーション装置を提供すること。
【解決手段】 ナビゲーションシステムが、緊急車両端末10および一般車両端末20を備え、一般車両端末20は、緊急車両端末10から受信した走行軌跡情報に基づき、道路上における緊急車両の仮想走行方位や仮想走行エリアを推定して表示手段29に表示する。また、自車の推奨走行経路が緊急車両の予定走行エリアを含んでいる場合に、仮想走行エリア内を通過しないように経路を再設定を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、 緊急車両の走路確保のために、一般車両の走行経路を緊急車両と遭遇しないように変更することができるナビゲーションシステムおよびナビゲーション装置に関する。
一般に、消防車、救急車、パトカー等の緊急車両は、緊急事態が発生したときにマイクやサイレン等で路上の一般車両に対して緊急車両の接近を知らせるようになっているが、一般車両側で、窓を閉めきった状態でオーディオやテレビ等を大音量で聞いていたりすると、緊急車両が接近して来ることを認識することができずに、緊急車両の通行を阻害するおそれがある。
このような不具合を防止する走路確保システムとしては、自車位置を検出する位置検出手段を備えた緊急車両端末と、緊急車両の経路を設定する経路設定手段およびこの経路設定手段によって設定された緊急車両の経路情報を送信する送信手段とを備えた基地局と、緊急車両の経路を受信する受信手段を備えた一般車両端末とを含んで構成されており、一般車両端末において受信した緊急車両の経路情報に応じて自車の経路を再設定するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、その他の走路確保システムとしては、自車位置を設定する位置検出手段、走行経路を設定する経路設定手段、各交差点毎の進入路と退出路に関する情報を作成する交差点通過データ作成手段および交差点通過データを送信する送信手段を備えた緊急車両端末と、交差点通過データを受信する受信手段および通過データを表示する表示手段を備えた路側端末によって構成されており、緊急車両の交差点における進入路と退出路を路側端末の表示手段で表示し、一般車両に対して早期に、かつ確実に緊急車両の接近を認識させるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−14388号公報(第7乃至8頁、図1) 特開平9−44790号公報(第3乃至6頁、図1)
しかしながら、特許文献1の緊急車両の走路確保システムにあっては、緊急車両から目的地や予定走行経路等の経路情報を受け取る必要があるため、警察車両等のように目的地の秘匿性を保つ必要がある場合には、緊急車両から経路情報が公開されない可能性があり、緊急車両の予定走行経路を把握することができず、緊急車両の走行エリアを回避することができないおそれがある。
また、特許文献2の緊急車両の走路確保システムにあっては、路側端末が設置されている交差点における緊急車両の動作のみが表示され、目的地が公開されないので、緊急車両の予定走行経路を把握することができず、緊急車両の走行エリアを回避することができないおそれがある。
また、特許文献1、2に記載されたものは、緊急車両の通過時に、自車を道路脇に寄せて退避することはできるが、走行経路を変更して緊急車両の経路を空けることはできないので、非常に渋滞している道路では一般車両が退避するスペースを確保することができず、緊急車両の通行に支障をきたす可能性がある。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、緊急車両から目的地や予定走行経路が公開されなくても、自車が緊急車両の走行予定エリアを回避することができ、緊急車両の走行路を確保することができるナビゲーションシステムおよびナビゲーション装置を提供することを目的とする。
本発明のナビゲーションシステムは、緊急車両に設置された緊急車両端末と一般車両に設置された一般車両端末とを備えたナビゲーションシステムであって、前記緊急車両端末は、前記緊急車両の走行軌跡を検出して走行軌跡情報を生成する走行軌跡検出手段と、前記走行軌跡情報を送信する送信手段とを備え、前記一般車両端末は、前記送信手段から送信される前記走行軌跡情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した前記走行軌跡情報を道路情報と共に表示する表示手段とを備えたものから構成される。
この構成により、一般車両側において、緊急車両から送信される走行軌跡情報を受信して道路情報と共に表示するので、緊急車両側から目的地や予定走行経路といった秘匿性の高い情報が公開されなくても、一般車両の運転手は緊急車両の走行経路を推測することができ、緊急車両の走行経路上を走行することを回避することができる。
また、本発明のナビゲーション装置は、緊急車両から受信した前記緊急車両の走行軌跡情報を、道路情報と共に表示する表示手段を備えたものから構成される。
この構成により、緊急車両側から目的地や予定走行経路といった秘匿性の高い情報が公開されなくても、一般車両の運転手は緊急車両の走行経路を推測することができ、緊急車両の走行経路上を走行することを回避することができる。
また、本発明のナビゲーション装置は、自車位置を検出する位置検出手段と、道路情報を取得する道路情報取得手段とを備え、前記表示手段は、前記自車位置および前記走行軌跡情報を前記地図記憶手段から取得した道路情報と共に表示するものから構成される。
この構成により、自車位置と走行軌跡情報が道路情報と共に表示されるので、自車位置と緊急車両の走行軌跡情報との関係を画面上で確認することができ、一般車両の運転手は自車位置に対する緊急車両の走行経路を推測することができ、緊急車両の走行経路上を走行することを回避することができる。
また、本発明のナビゲーション装置は、前記走行軌跡情報に基づき、前記緊急車両の仮想走行方位を推定する仮想走行方位推定手段を備え、前記表示手段は、前記仮想走行方位推定手段で推定した前記緊急車両の仮想走行方位を前記道路情報と共に表示するものから構成される。
この構成により、緊急車両から送信される走行軌跡情報から道路上における緊急車両の仮想走行方位を自動的に推定して表示するので、緊急車両の走行経路上を走行することを回避することができる。
また、本発明のナビゲーション装置は、前記走行軌跡情報に基づき、前記緊急車両の仮想走行エリアを推定する仮想走行エリア推定手段を備え、前記表示手段は、前記仮想走行エリア推定手段で推定した前記緊急車両の仮想走行エリアを前記道路情報と共に表示するものから構成される。
この構成により、緊急車両から送信される走行軌跡情報から道路上における緊急車両の仮想走行エリアを自動的に推定して表示するので、緊急車両の走行経路上を走行することを回避することができる。
また、本発明のナビゲーション装置は、自車の目的地を設定する目的地設定手段と、目的地までの推奨走行経路を設定する経路設定手段と、前記経路設定手段により設定された推奨走行経路が前記仮想走行エリア推定手段で推定した緊急車両の仮想走行エリア内を含んでいるか否かを評価する走行経路評価手段とを備え、前記経路設定手段は、自車の推奨走行経路が前記緊急車両の仮想走行エリアを含んでいる場合に、前記仮想走行エリア内を通過しないように経路を再設定するものから構成される。
この構成により、予め設定された自車の走行経路が緊急車両の仮想走行エリアを含んでいる場合に仮想走行エリア内を通過しないように経路を再設定をするので、緊急車両の走行経路上を走行することを確実に回避することができる。
以上説明したように、本発明は、緊急車両から目的地や予定走行経路が公開されなくても、自車が緊急車両の走行予定エリアを回避することができ、緊急車両の走行路を確保することができるナビゲーションシステムおよびナビゲーション装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図4は、本発明に係るナビゲーションシステムおよびナビゲーション装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。図1において、ナビゲーションシステムは警察車両、救急車、消防車等の緊急車両に搭載された緊急車両端末10と、一般車両に搭載されたナビゲーション装置からなる一般車両端末20とを備えている。
緊急車両端末10は、位置検出手段11、位置データ記憶手段12および送信手段13とを備えている。
位置検出手段11は、複数の衛星から送信される電波を検出することにより、車両の位置(経度、緯度)を測位するGPS受信機と、自車の回転角速度を検出する角速度センサ、走行距離を検出する距離センサ、自車の加速度を検出する加速度センサ、自車の速度を検出する速度センサ等を含む自律航法センサとを備えており、自車の位置を検出するようになっている。
本実施の形態の位置検出手段11は、緊急車両の走行軌跡として出発点および現在地を検出し、この出発点および現在地からなる緊急車両の走行軌跡情報を生成するようになっており、走行軌跡検出手段を構成している。
位置データ記憶手段12は、ROM、RAM、HDD等の記憶媒体から構成されており、緊急車両の出発点を記憶する。
送信手段13は、一般車両端末20との間で無線電話回線を介して無線で通信を行うようになっており、緊急車両の出発点と現在位置を一般車両端末20に送信するようになっている。
一般車両端末20は、受信手段21、位置検出手段22、地図記憶手段23、目的地設定手段24、経路設定手段25、経路記憶手段26、仮想走行エリア推定手段27、走行経路評価手段28および表示手段29を備えている。
受信手段21は、緊急車両端末10との間で無線電話回線を介して無線で通信を行うようになっており、緊急車両端末10から送信される緊急車両の出発点と現在位置を受信するようになっている。
位置検出手段(位置検出手段)22は、複数の衛星から送信される電波を検出することにより、車両の位置(経度、緯度)を測位するGPS受信機と、自車の回転角速度を検出する角速度センサ、走行距離を検出する距離センサ、自車の加速度を検出する加速度センサ、自車の速度を検出する速度センサ等を含む自律航法センサとを備えており、自車の位置を検出するようになっている。
地図記憶手段(道路情報取得手段)23は、道路地図を記憶する記憶媒体であり、例えば、CD、CD−ROM、DVD、あるいはハードディスク等から構成されている。なお、道路地図は予め地図記憶手段23に記録されたものでも良く、インターネット上のサーバから地図記憶手段23にダウンロードされたものでも良い。
目的地設定手段(目的地設定手段)24は、音声入力を行うマイクおよび音声認識を行う音声認識装置を備えたものや、タッチパネル、リモコン操作等のようにボタン入力を行う入力手段を備えたもの等から構成されており、目的地を入力するようになっている。
経路設定手段(経路設定手段)25は、CPU、ROM、RAM等のコンピュータから構成されており、目的地設定手段24によって設定された目的地までの推奨走行経路を算出するようになっている。
経路記憶手段26は、ROM、RAMあるいはHDD等の記憶媒体から構成されており、経路設定手段25によって設定された走行経路を記憶するようになっている。
仮想走行エリア推定手段(仮想走行方位推定手段)27は、上述したコンピュータから構成されており、受信手段21が受信した緊急車両の出発点と現在地および地図記憶手段23に記憶された道路地図に基づき、緊急車両の仮想走行方位を推定したり、緊急車両が走行する可能性の高い道路上の仮想走行エリアを推定するようになっている。
走行経路評価手段28は、上述したコンピュータから構成されており、仮想走行エリア推定手段27によって推定された緊急車両の仮想走行エリア内を、経路記憶手段26に記憶されている自車の走行経路が通過するかどうか、すなわち、経路設定手段25によって設定された走行経路が仮想走行エリア推定手段27で推定した緊急車両の仮想走行エリア内を含んでいるか否かを評価するようになっている。
表示手段29は、文字や図形等を表示する液晶ディスプレイ等から構成されており、緊急車両の推奨走行経路を道路情報と共に表示したり、緊急車両の推定走行方位および推定走行エリア等を表示するようになっている。
図2は本実施の形態のナビゲーションシステムの動作原理の概念図である。
まず、一般車両端末20の経路設定手段25により、道路31上の一般車両32の走行経路が細い破線で示す走行経路33に設定されているものとする。また、緊急車両34が出発点35を出発して、実線で示す走行軌跡37を描いて走行した後、現在地36に走行したものとする。この場合には、一般車両32が走行経路33のままで走行すると、緊急車両34と遭遇する可能性が高い。
これを回避するために、緊急車両34の出発点35と現在地36の位置データを用いてこれを緊急車両の走行軌跡と判断し、道路地図上において出発点35から現在地36を通る直線を引くことにより、緊急車両34の仮想走行方位38を推定する。次いで、現在地36を通り仮想走行方位38に垂直な直線を引くことで緊急車両34の仮想走行エリア39を推定する。
このとき、一般車両32の走行経路33は緊急車両34の仮想走行エリア39を含んでいるため、推奨走行経路の再設定を行い、太い破線で示す走行経路40に設定する。このとき、仮想走行エリア39内の道路は経路設定時のコストを高く設定すれば、選択され難くなり、新しい走行経路40を速やかに設定することができる。
図3は本実施の形態の緊急車両端末10の動作を示すフローチャートである。
まず、サイレンを鳴動させるスイッチを押下する等、緊急車両が緊急走行を開始したことを検知すると、位置検出手段11が緊急車両の現在位置を検出する(ステップS1)。次いで、緊急車両の現在位置が1つ目、すなわち、出発点35であるか否かを判別し(ステップS2)、出発点であった場合には位置データ記憶手段12に出発点の位置データを記憶する(ステップS3)。
また、ステップS2で出発点でないものと判断した場合には、2つ目以降、例えば、現在地36であったものと判断し、位置データ記憶手段12に記憶されている出発点35の位置データと位置検出手段11で検出した現在地36の位置データを送信手段13から一般車両端末20に送信する(ステップS4)。
次いで、緊急車両が目的地に到達したか否かをサイレンの鳴動を停止するスイッチの押下やエンジンの停止等により判別し(ステップS5)、緊急車両の緊急走行が終了した場合には、今回の処理を終了し、緊急走行が継続している場合はステップS1に進んでステップS1以降の処理を実行する。
図4は本実施の形態の一般車両端末20の動作を示すフローチャートである。
まず、目的地設定手段24を用いて目的地を設定した後(ステップS11)、目的地設定手段24で設定された目的地の位置情報と、位置検出手段22が検出した一般車両の現在位置情報と、地図記憶手段23に記憶されている道路地図情報とを用いて経路設定手段25が目的地までの走行経路を設定し、この設定された走行経路を経路記憶手段26に記憶する(ステップS12)。
次いで、経路記憶手段26に記憶されている走行経路と位置検出手段22が検出した一般車両の現在位置を表示手段29に表示し、道路地図を用いて経路案内を行う(ステップS13)。
次いで、目的地に到着したか否かを判別し(ステップS14)、一般車両が目的地に到着した場合には経路案内を終了し、到着していない場合には、位置データを受信したか否かを判別する(ステップS15)。
ステップS15で緊急車両端末10から出発点35と現在地36の位置データを受信した場合には、この出発点35と現在地36からなる走行軌跡に基づいて走行予定エリアを推定し(ステップS16)、出発点35と現在地36の位置データを受信していない場合にはステップS13に戻る。
ステップS16では、受信手段21が受信した緊急車両の出発点35と現在地36を用い、仮想走行エリア推定手段27が緊急車両の仮想走行エリア39を推定する。次いで、走行経路評価手段28が経路記憶手段26に記憶されている一般車両の推奨走行経路と仮想走行エリア推定手段27で推定された緊急車両の仮想走行エリアを比較し、緊急車両の仮想走行エリア内を一般車両の推奨走行経路が通過しているか否かを判別する(ステップS17)。
ステップS17で緊急車両の仮想走行エリア内を一般車両の推奨走行経路が通過していない場合には、ステップS13に戻り、緊急車両の仮想走行エリア内を一般車両の走行経路が通過している場合には、仮想走行エリア推定手段27で推定された緊急車両の仮想走行エリア内の道路が選択されにくくなるよう重み付けをして経路の再設定を行った後(ステップS18)、ステップS13に戻って経路案内を行う。
このように本実施の形態では、一般車両側において、緊急車両から送信される走行軌跡として緊急車両の出発点と現在地からなる位置データを受信して道路情報と共に表示するので、緊急車両側から目的地や予定走行経路といった秘匿性の高い情報が公開されなくても、一般車両の運転手は緊急車両の走行経路を推測することができ、緊急車両の走行経路上を走行することを回避することができる。
また、本実施の形態では、緊急車両から送信される出発点と現在地のデータから道路上における緊急車両の仮想走行方位38を自動的に推定して表示するようにしたので、緊急車両の走行経路上を走行することを回避することができる。また、本実施の形態では、緊急車両から送信される出発点と現在地のデータから道路上における緊急車両の仮想走行エリア39を自動的に推定して表示するようにしたので、緊急車両の走行経路上を走行することを回避することができる。
また、本実施の形態では、予め設定された一般車両の走行経路33が緊急車両の仮想走行エリア39を含んでいる場合に、仮想走行エリア39内を通過しないように経路の再設定を行うので、緊急車両の走行経路37上を走行することを確実に回避することができる。
なお、本実施の形態では、緊急車両の出発点35を記憶する位置データ記憶手段12を緊急車両端末10に設けているが、一般車両端末20に設けても良い。また、一般車両が目的地や走行経路を設定していない場合であっても、緊急車両の予定走行方位や予定走行エリア、推奨回避方向などを通知して緊急車両との遭遇を回避を促すようにしても良い。
(第2の実施の形態)
図5乃至図8は、本発明に係るナビゲーションシステムおよびナビゲーション装置の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同様の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図5において、本実施の形態では、第1の実施の形態の位置データ記憶手段に代えて、軌跡データ記憶手段51を備えており、この軌跡データ記憶手段51は位置検出手段11が検出した緊急車両の位置の履歴である軌跡データを記憶するROM、RAM、HDD等の記憶媒体から構成されている。
また、一般車両端末20の仮想走行エリア推定手段27は、緊急車両端末10から送信される緊急車両の軌跡データに基づき、緊急車両が走行する可能性の高いエリアを推定するようになっており、基本構成は第1の実施の形態と同じである。
図6は本発明の第2の実施の形態における動作原理を示す概念図である。
第1の実施の形態と同様に、一般車両端末20の経路設定手段25により、道路31上の一般車両32の走行経路が細い破線で示す走行経路33に設定されているものとする。また、緊急車両34が出発点35を出発して、実線で示す走行軌跡37を描いて走行した後、現在地36に走行したものとする。この場合には、一般車両32が走行経路33のままで走行すると、緊急車両34と遭遇する可能性が高い。
これを回避するために、緊急車両34の出発点35、現在地36および出発点35から現在地36までの複数の通過点62のデータを用い、道路地図上においてこれらに対する回帰直線を引くことにより、緊急車両34の仮想走行方位63を推定する。次いで、現在地36を通り仮想走行方位63に垂直な直線を引くことにより、緊急車両34の仮想走行エリア64を推定する。
このとき、一般車両32の走行経路33は緊急車両34の仮想走行エリア64を含んでいるため、推奨走行経路の再設定を行い、太い破線で示す走行経路61に設定する。このとき、仮想走行エリア64内の道路は経路設定時のコストを高く設定すれば、選択され難くなり、新しい走行経路61を速やかに設定することができる。
図7は本実施の形態の緊急車両端末10の動作を示すフローチャートである。
まず、サイレンを鳴動させるスイッチを押下する等、緊急車両が緊急走行を開始したことを検知すると、位置検出手段11が緊急車両の現在位置を検出する(ステップS21)。
次いで、位置検出手段11が検出した緊急車両の現在位置を用いて軌跡データ記憶手段51に記憶されている位置データの履歴である軌跡データを更新した後(ステップS22)、軌跡データ記憶手段51に記憶されている軌跡データを送信手段13から一般車両端末20に送信する(ステップS23)。
次いで、緊急車両が目的地に到達したか否かをサイレンの鳴動を停止するスイッチの押下やエンジンの停止等により判別し(ステップS24)、緊急車両の緊急走行が終了した場合には、今回の処理を終了し、緊急走行が継続している場合にはステップS21に進んでステップS21以降の処理を実行する。
図8は本実施の形態の一般車両端末20の動作を示すフローチャートである。
まず、目的地設定手段24を用いて目的地を設定した後(ステップS31)、目的地設定手段24で設定された目的地の位置情報と、位置検出手段22が検出した一般車両の現在位置情報と、地図記憶手段23に記憶されている道路地図情報とを用いて経路設定手段25が目的地までの走行経路を設定し、この設定された走行経路を経路記憶手段26に記憶する(ステップS32)。
次いで、経路記憶手段26に記憶されている走行経路と位置検出手段22で検出した一般車両の現在位置を表示手段29に表示し、道路地図を用いて経路案内を行う(ステップS33)。
次いで、目的地に到着したか否かを判別し(ステップS34)、一般車両が目的地に到着した場合には経路案内を終了し、到着していない場合には、軌跡データを受信したか否かを判別する(ステップS35)。
ステップS35で緊急車両端末10から軌跡データを受信した場合には、走行予定エリアを推定し(ステップS36)、軌跡データを受信していない場合にはステップS33に戻る。
ステップS36では、受信手段21が受信した緊急車両の軌跡データを用い、仮想走行エリア推定手段27が緊急車両の仮想走行エリア64を推定する。次いで、走行経路評価手段28が経路記憶手段26に記憶されている一般車両の走行経路と仮想走行エリア推定手段27で推定された緊急車両の仮想走行エリアを比較し、緊急車両の仮想走行エリア内を一般車両の推奨走行経路が通過しているか否かを判別する(ステップS37)。
ステップS37で緊急車両の仮想走行エリア内を一般車両の推奨走行経路が通過していない場合には、ステップS33に戻り、緊急車両の仮想走行エリア内を一般車両の推奨走行経路が通過している場合には、仮想走行エリア推定手段27で推定された緊急車両の仮想走行エリア内の道路が選択されにくくなるよう重み付けをして経路の再設定を行った後(ステップS38)、ステップS33に戻って経路案内を行う。
このように本実施の形態では、一般車両側において、緊急車両から送信される軌跡データを受信して道路情報と共に表示するので、緊急車両側から目的地や予定走行経路といった秘匿性の高い情報が公開されなくても、一般車両の運転手は緊急車両の走行経路を推測することができ、緊急車両の走行経路上を走行することを回避することができる。その他の効果は第1の実施の形態と同様である。
また、本実施の形態では、緊急車両から送信される走行軌跡37からなる細かい軌跡データに基づいて緊急車両の仮想走行エリアを推定しているので、緊急車両の仮想走行エリアを高い精度で推定することができる。
なお、本実施の形態では、回帰直線によって仮想走行方位を決定しているが、これに限らず、最小二乗法等のように別の推定方法を用いても良い。
以上のように、本発明に係るナビゲーションシステムおよびナビゲーション装置は、緊急車両から目的地や予定走行経路が公開されなくても、自車が緊急車両の走行予定エリアを回避することができ、緊急車両の走行路を確保することができるという効果を有し、緊急車両の走路確保のために、一般車両の走行経路を緊急車両と遭遇しないように変更させることができるナビゲーションシステムおよびナビゲーション装置等として有用である。
本発明の第1の実施の形態のナビゲーションシステムのブロック図 第1の実施の形態のナビゲーションシステムの動作原理を示す概念図 第1の実施の形態の緊急車両端末の動作を示すフローチャート 第1の実施の形態の一般車両端末の動作を示すフローチャート 本発明の第2の実施の形態のナビゲーションシステムのブロック図 第2の実施の形態のナビゲーションシステムの動作原理を示す概念図 第2の実施の形態の緊急車両端末の動作を示すフローチャート 第2の実施の形態の一般車両端末の動作を示すフローチャート
符号の説明
10 緊急車両端末
11 位置検出手段(走行軌跡検出手段)
13 送信手段
20 一般車両端末
21 受信手段
22 位置検出手段(位置検出手段)
23 地図記憶手段(道路情報取得手段)
24 目的地設定手段(目的地設定手段)
25 経路設定手段(経路設定手段)
27 仮想走行エリア推定手段(仮想走行方位推定手段)

Claims (6)

  1. 緊急車両に設置された緊急車両端末と一般車両に設置された一般車両端末とを備えたナビゲーションシステムであって、
    前記緊急車両端末は、前記緊急車両の走行軌跡を検出して走行軌跡情報を生成する走行軌跡検出手段と、前記走行軌跡情報を送信する送信手段とを備え、
    前記一般車両端末は、前記送信手段から送信される前記走行軌跡情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した前記走行軌跡情報を道路情報と共に表示する表示手段とを備えたことを特徴とするナビゲーションシステム。
  2. 緊急車両から受信した前記緊急車両の走行軌跡情報を、道路情報と共に表示する表示手段を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
  3. 自車位置を検出する位置検出手段と、道路情報を取得する道路情報取得手段とを備え、前記表示手段は、前記自車位置および前記走行軌跡情報を前記地図記憶手段から取得した道路情報と共に表示することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
  4. 前記走行軌跡情報に基づき、前記緊急車両の仮想走行方位を推定する仮想走行方位推定手段を備え、
    前記表示手段は、前記仮想走行方位推定手段で推定した前記緊急車両の仮想走行方位を前記道路情報と共に表示することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のナビゲーション装置。
  5. 前記走行軌跡情報に基づき、前記緊急車両の仮想走行エリアを推定する仮想走行エリア推定手段を備え、
    前記表示手段は、前記仮想走行エリア推定手段で推定した前記緊急車両の仮想走行エリアを前記道路情報と共に表示することを特徴とする請求項2乃至請求項4に記載のナビゲーション装置。
  6. 自車の目的地を設定する目的地設定手段と、目的地までの推奨走行経路を設定する経路設定手段と、前記経路設定手段により設定された推奨走行経路が前記仮想走行エリア推定手段で推定した緊急車両の仮想走行エリア内を含んでいるか否かを評価する走行経路評価手段とを備え、
    前記経路設定手段は、自車の推奨走行経路が前記緊急車両の仮想走行エリアを含んでいる場合に、前記仮想走行エリア内を通過しないように経路を再設定することを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013061728A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Yazaki Energy System Corp 緊急車両情報報知システム
CN112325899A (zh) * 2020-10-30 2021-02-05 腾讯科技(深圳)有限公司 一种路径展示方法和相关装置
CN115795554A (zh) * 2023-01-31 2023-03-14 北京安录国际技术有限公司 一种外籍机动车管理方法及系统

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