JP2005320801A - ニューマチックケーソン - Google Patents

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Abstract

【課題】ニューマチックケーソンの底部に配置される掘削機を作業室スラブの上部に引き上げることなく、作業室内において掘削機の点検・整備・搬入組立・解体回収等を大気圧下で容易に行うことができるようにし、また比較的簡易なメンテナンス設備で、通常のケーソンにも適用できるようにする。
【解決手段】ニューマチックケーソン1の作業室スラブ3の下に側壁20と床版21で囲まれた鋼製またはコンクリート製の密閉室のメンテナンス室12を設置し、作業室5内の掘削機6を開閉扉23を開いてメンテナンス室12内に入れ、メンテナンス室内を減圧することにより大気圧下で掘削機6の点検・整備・搬入組立・解体回収等の作業を行う。掘削機6の地上への搬出と地上からの搬入は、掘削機回収用シャフト14等を用いて行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ニューマチックケーソン工法において掘削機の点検・整備・搬入組立・解体回収等を行えるニューマチックケーソンに関するものである。
ニューマチックケーソン工法(圧気潜函工法)は、周知の通り浸水等を防止するために、ケーソン底部の作業室を高気圧にして掘削機で掘削作業を行うものである。そして、掘削機の遠隔操作システムの開発に伴い、掘削作業中は作業員が高気圧下の作業室内に入る必要が無くなった。しかし、掘削機の点検・整備・搬入組立・解体回収時には、遠隔操作ができないため、高気圧下の作業室内で作業員が作業する必要があった。
このような高気圧下の作業は、作業員の健康管理上、好ましくないため、従来においては、作業員を高気圧下に曝すことなく、掘削機の点検・整備・搬入組立・解体回収を行えるようにした技術が開発されている(例えば、特許文献1、2、3)。
特許文献1の発明は、ケーソン掘削機の回収装置であり、ケーソン下部の作業室スラブに掘削機搬出入用の開口部を設け、この開口部の上に、開口部を覆う形状の下部ハッチ容器、ハッチを下部に有する収容容器を下から順に設け、この開口部等を利用して土砂の排出を行い、掘削作業が終了すると、下部にレールの付いた回収架台を前記開口部内にセットし、作業室スラブの走行レールに懸架されている掘削機を前記レールに移載し、ワイヤとフック等からなる引上げ機構により回収架台を吊り上げ、掘削機を収容容器内に回収するものである。
特許文献2の発明は、掘削機が故障したときの修理作業または掘削機の解体・回収作業を行うために好適なニューマチックケーソンであり、ケーソン躯体の下部に下部スラブと上部スラブを構築し、この二重スラブの間の空間にエアロック室と掘削機整備室とを設け、下部スラブの掘削機整備室の箇所に掘削機搬出入用の開口部を設け、上部スラブの掘削機整備室の箇所に掘削機の一部を収納可能な掘削機収納部を設け、この掘削機収納部の上部には異形シャフトを介して、マテリアルロックを備えたマテリアルシャフトを立設したものである。
この特許文献2の発明では、下部スラブの開口部・マテリアルシャフト等を利用して掘削土砂を排出し、掘削機の修理時や回収時には下部スラブの開口部のハッチを閉じてエアロック室と掘削機整備室をほぼ大気圧まで減圧し、掘削機収納部の上部から吊上げ設備により回収ブロックを吊下げ支持し、下部スラブの開口部のハッチを開けて開口部内に回収ブロックを吊降ろして固定し、回収ブロックの下部に設けられたレールに掘削機を移載し、吊上げ設備により回収ブロックと掘削機を引き上げ、下部スラブの開口部のハッチを閉じ、掘削機整備室の走行レールに掘削機を移載し、掘削機整備室内の所定の位置まで掘削機を移動させ、掘削機の点検や修理を行う。地盤掘削後、掘削機を解体・回収するときは、掘削機整備室内で掘削機の解体作業を行い、解体された機材をマテリアルシャフトにより地上に搬出し回収している。
特許文献3の発明は、掘削機の点検・修理・組立及び解体回収作業等を行う空間を有するニューマチックケーソンであり、ケーソン躯体の下部に下部スラブと上部スラブを構築し、この二重スラブの間の回収室を設け、下部スラブには掘削機搬出入用の開口部を設け、この開口部に掘削機を吊り上げる吊上架台を設け、回収室に掘削機を支持して床の上を移動できる回収架台を配置したものである。
この特許文献3の発明では、下部スラブの開口部・マテリアルシャフト等を利用して掘削土砂を排出し、掘削機の修理時や回収時には、外部のクレーンのクレーンワイヤにより吊上架台を吊下げ、下部スラブの開口部に吊上架台を固定し、この吊上架台の下部に設けられたレールに掘削機を移載し、クレーンにより吊上架台と掘削機を回収室内に吊り上げ、吊上架台を回収架台に支持させ、この回収架台を回収室内の任意の位置に移動させて、掘削機の点検・修理、組立・解体回収作業等を行う。
特開平4−368515号公報 特開2002−302957号公報 特開2003−166251号公報
前述の特許文献1の発明の場合、作業室スラブの上部に設けた回収ロック容器内に掘削機を引き上げる必要があり、手間がかかり、また掘削機の点検・整備・搬入組立・解体回収等を作業室近くで簡単に行うことができない。
前述の特許文献2、3の発明の場合、ケーソン躯体の底部に二重スラブを設け、上下のスラブ間に回収室とエアロック室を設けるため、ケーソン躯体の構造が複雑で高価なものになると共に、通常のケーソンに適用することが困難である。また、この場合も、作業室スラブの上部に設けた回収室内に掘削機を引き上げる必要があり、手間がかかる。
本発明は、このような問題点を解消すべくなされたもので、ニューマチックケーソンの底部に配置される掘削機を作業室スラブの上部に引き上げることなく、作業室内において掘削機の点検・整備・搬入組立・解体回収等を大気圧下で容易に行うことができ、さらに比較的簡易なメンテナンス設備であると共に、通常のケーソンにも適用することができるニューマチックケーソンを提供することを目的とする。
本発明の請求項1は、ケーソン躯体の下部に設けられた作業室スラブの下に掘削機(天井走行式ショベル等)が走行可能に設置されているニューマチックケーソンにおいて、前記作業室スラブの下に、作業室内の掘削機を収納して大気圧下で作業が可能なメンテナンス室が設けられていることを特徴とするニューマチックケーソンである。
本発明は、ケーソン躯体底部の作業室内にメンテナンス室を設けたものであり、このメンテナンス室には気圧調整手段を設け、掘削機の点検・整備・搬入組立・解体回収等の作業を作業室内において大気圧下で行えるようにしたものである。気圧調整手段は、地上からの遠隔操作が可能である。
本発明の請求項2は、請求項1に記載のニューマチックケーソンにおいて、メンテナンス室は、作業室スラブから垂設された側壁と下部が尖鋭な床版で囲まれた鋼製またはコンクリート製の密閉室であり、前記側壁に掘削機が通過可能な開口部とこの開口部を密閉可能な開閉扉が設けられていることを特徴とするニューマチックケーソンである。
メンテナンス室を下部に刃先が形成された鋼製やコンクリート製とし、ケーソン躯体の中央部等に配置することにより、メンテナンス室をケーソン下端外周の刃口と同様に作用させる。また、メンテナンス室に掘削機を側壁の開口部を介して出し入れし、スライド式やスイング式等の開閉扉で開口部を開閉する。扉開閉時に支障となる掘削機の動力・通信・制御線は、メンテナンス室内にケーブル巻取りリールを設けることにより、支障なく扉を閉めることができる。なお、これに限らず、動力線に関してはトロリー線を用い、通信・制御線に関しては、無線機器を用いることにより、掘削機をケーブルレスとすることもできる。
本発明の請求項3は、請求項2に記載のニューマチックケーソンにおいて、メンテナンス室内の天井には、作業室スラブの下に設置された掘削機の走行レールにメンテナンス室の開口部を介して連続可能な回収用走行レールが設置され、メンテナンス室の開口部の外側には、前記走行レールと回収用走行レールとの間に配置されて両レールを一体的に連結する連結用レールを開閉扉を閉じられるように開口部から遠ざかる方向に移動させるレール移動装置が設置されていることを特徴とするニューマチックケーソンである。
天井走行式の掘削機を、作業室天井の走行レール・メンテナンス室天井の回収用走行レール・レール移動装置の連結用レールを一直線状に連続一体化させて、メンテナンス室に出し入れする。レール移動装置は、メンテナンス室天井に設けたターンテーブルにより連結用レールを水平旋回させるレール回転装置を用いることができる。このレール回転装置には、連結用レールの位置合わせを行うストッパー、レール同士の位置合わせ用の油圧シリンダを設けるのが好ましい。なお、レール移動装置は、上記のレール回転装置に限らず、連結用レールを開閉扉から遠ざかる方向にスライドさせるレールスライド装置、連結用レールを開閉扉から遠ざかる方向に上下にスイングさせるレール転倒装置等を用いることができる。このレール移動装置は地上からの遠隔操作により動作させることができる。
本発明の請求項4は、請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載のニューマチックケーソンにおいて、メンテナンス室内には、掘削機の点検・整備・搬入組立・解体回収用の台車が設置されていることを特徴とするニューマチックケーソンである。即ち、必要に応じて、メンテナンス室内を移動可能な台車を用いて、点検・整備等を行う。
本発明の請求項5は、請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載のニューマチックケーソンにおいて、メンテナンス室の上部には、掘削機を搬出入するための掘削機回収シャフトと、作業員がメンテナンス室に出入りするマンシャフトが設けられていることを特徴とするニューマチックケーソンである。
掘削機回収シャフトは、ボトムシャフトを備えた専用のシャフトあるいは上部にロックを備えた通常のマテリアルシャフト等を用いることができる。メンテナンス室内で掘削機を解体して上記シャフトを介して地上へ回収し、掘削機の部品を地上から搬入してメンテナンス室で組み立てる。なお、掘削機を解体せずにそのまま搬出入することもできる。
以上のような構成の本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1) ニューマチックケーソンの作業室スラブの下に掘削機のメンテナンス室を設けるようにしたため、掘削機を作業室スラブの上に引き上げることなく、作業室内において掘削機の点検・整備・搬入組立・解体回収等を大気圧下で容易に行うことができ、高気圧下の作業を解消できると共に、作業効率の向上、施工コストの低減等を図ることができる。
(2) メンテナンス室は比較的簡易なメンテナンス設備であると共に、通常のケーソンにも適用することができ、比較的低コストのケーソンで掘削機の点検・整備・搬入組立・解体回収等の作業を安全に迅速に行うことができる。
以下、本発明を図示する一実施形態に基づいて説明する。図1は本発明のニューマチックケーソンの一例を示したものであり、(a) は正面から見た鉛直断面図、(b) は側面から見た鉛直断面図である。図2は図1のニューマチックケーソンの側面から見た鉛直断面図であり、(a) はメンテナンス室内部中心線に沿う断面、(b) はメンテナンス室側壁に沿う断面である。図3は図1の作業室スラブ下面における水平断面図である。図4は図1(a) のメンテナンス室の部分拡大断面図であり、(a) は中央部付近の断面、(b) は開口部位置の断面である。図5は本発明で用いるレール回転装置であり、(a) はレールに直交する鉛直断面図、(b) は水平断面図、(c) はレールと平行な鉛直断面図である。図6は本発明の掘削機の点検・整備等の作業を工程順に示す水平断面図である。
図1において、ニューマチックケーソン1は、箱状や筒状のケーソン躯体2の底部に設けられた作業室スラブ3の下を刃口4で囲まれた作業室5とし、この作業室5内に地上から水圧に見合う圧縮空気を送り、完全にドライにした高気圧下で掘削を行い、掘削のみまたは荷重等との併用により沈下を行うように構成されている。掘削は、地上から遠隔操作される天井走行式ショベル等の掘削機6による無人化掘削とされている。
また、ケーソン躯体2の内側には、掘削土の搬出等を行うマテリアルシャフト7が立設され、このマテリアルシャフト7の上部にマテリアルロック8が設けられている。さらに、作業員がエレベータ11により昇降するマンシャフト9も立設され、このマンシャフト9の上部にマンロック10が設けられている。
このようなニューマチックケーソン1において、本発明では、図1〜図3に示すように、作業室内の掘削機6を収納して大気圧下で掘削機6の点検・整備・搬入組立・解体回収等の作業が可能なメンテナンス室12を作業室スラブ3の下に設置する。また、このメンテナンス室12の上に、ボトムシャフト13を介して掘削機回収用シャフト14を立設し、さらにマンロック10を上部に有するマンシャフト9を立設して作業員がメンテナンス室12内に自由に出入りできるようにし(図1(b) 、図2参照)、掘削機6を解体して地上に回収できるようにする。なお、通常のマテリアルシャフト7・マテリアルロック8をメンテナンス室12の上に設置して回収を行うこともできる。また、掘削機6を解体せずにそのまま地上へ回収し、地上から搬入することもできる。
メンテナンス室12は、図1〜図4に示すように、作業室スラブ3から垂設された一対の側壁20、20と、断面逆三角形で下部が尖鋭な床版21で囲まれたコンクリート製の密閉室であり、前記側壁20に掘削機6が通過可能な開口部22と、この開口部22を密閉可能なスライド式の開閉扉23が設けられている。このメンテナンス室12には、気圧調整手段(図示省略) が設けられ、メンテナンス室12内を減圧して大気圧とすることができる。この気圧調整手段は地上からの遠隔操作が可能とされている。
また、このメンテナンス室12は、作業室5を2分割するように作業室スラブ3の中央部分に設置されている(図3参照)。また、断面逆三角形の床版21の下端は刃口4の下端と水平位置が同じであり(図1参照)、刃口4と同様の作用を行うようにされている。なお、このメンテナンス室12はコンクリート製に限らず、鋼製等であってもよい。
図3に示すように、作業室スラブ3の天井には掘削機6の一対の走行レール15が例えばメンテナンス室12の両側にメンテナンス室12の長手方向に直交するように配設されている。メンテナンス室12の長手方向には間隔をおいて2組配置されており、この2組の走行レールに対応させて2つの開口部22が側壁20に設けられている。なお、走行レールは、これに限らず、円形ケーソン等の場合、リング状に配設されている場合もある。また、掘削機6は、上部の走行車輪を備えた走行装置により走行レール15に懸架される。
メンテナンス室12内の天井には、図3に示すように、走行レール15を走行する掘削機6をメンテナンス室12内に回収するための一対の回収用走行レール24が設けられている。この回収用走行レール24は、掘削機6が横断可能に左右両側の開口部22にまで配設され、後述するレール回転装置30の連結用レール31を介して左右両側の走行レール15に一直線状に連続するように構成されている。
開閉扉23は、図3、図4に示すように、側壁20の外面に沿って移動可能なスライド式であり、地上からの遠隔操作により開閉する。また、開閉扉23の上部は作業室スラブ3の下面に形成された溝に収納され、開閉扉23の内面には適当なシール等が設けられ、開口部22を密閉できるようにされている。なお、この開閉扉23は、スイング式などでもよい。
レール回転装置30は、図3に示すように、開口部22の外側における作業室天井に設置され、連結用レール31を水平旋回させて、開閉扉23を閉じられるようにする装置であり、図5に示すように、ターンテーブル32の下面に一対の連結用レール31を取付けて構成される。さらに、連結用レール31の位置決めを行うストッパー33、34とレール同士の位置合せ用の油圧シリンダ35を備えている。
作業室スラブ3の下面には円形の凹部40が形成され、この凹部40に取付用リング41が固定され、ターンテーブル32の上面の回転リング42が取付用リング41内に収納され、ボールベアリング43により回転自在に支持される。回転リング42は内歯車であり、これに噛み合うギヤ44をモータ45で回転駆動させることによりターンテーブル32が回転する。このレール回転装置30も地上からの遠隔操作により動作する。
ストッパー33は、図5(a) 、(b) に示すように、凹部40の中央部分の下面に中心角90°だけ離れた2箇所に配置され、一方、ストッパー34はターンテーブル32の中央部分の上面に前記2つのストッパー33の間の一箇所に取付けられている。ストッパー34が一方のストッパー33に当接すると、連結用レール31が走行レール15・回収用走行レール24に一直線上に連続し、90°回転して他方のストッパー33に当接すると、連結用レール31が走行レール15・回収用走行レール24に直交することになる。
レール位置合せ用の油圧シリンダ35は、図5(c) に示すように、回収用走行レール24の端部における側面に取付けられ、そのピストンロッド先端を走行レール15の端面に配置された補強リブの位置決め穴に挿入することにより、回収用走行レール24が走行レール15・回収用走行レール24に位置決め固定され、一体化されたレールが形成される。なお、図5(a) に示すように、連結用レール31・走行レール15・回収用走行レール24は、下フランジの外側上面を掘削機の走行車輪(図示省略) が転動するようにされている。
このレール回転装置30は、開閉扉23を閉じられるように連結用レール31を退避させる装置であるから、このレール回転装置に限らず、連結用レール31を開閉扉23から遠ざかる方向に水平スライドさせるレール移動装置、あるいは連結用レール31を外側に向って下へ傾動させるレール転倒装置などでもよい。
メンテナンス室12の内部には、図2(a) 、図4(b) に示すように、掘削機6の点検・整備と解体・組立のための台車50を設置する場合もある。この場合、図4に示すように、床版21の上部中央に台車50が移動するための走行溝51を形成する。
扉開閉時に支障となる掘削機6の動力・通信・制御ケーブルは、図3に示すように、メンテナンス室12内にケーブル巻取りリール60を設けることにより、開閉扉23が開いた状態でケーブルを繰り出して掘削作業を行い、掘削機6をメンテナンス室12に入れる場合には、ケーブルを巻き取ることで、開閉扉23を支障無く閉めることができる。
また、このようなケーブル方式に限らず、動力にトロリー線を用いたケーブルレス給電システムを用い、通信・制御については無線機器を用いることにより、掘削機6をケーブルレスとすることもできる。
以上のような構成のニューマチックケーソン1において、掘削機6の点検・整備、解体・組立の作業が次のように行われる(図6参照) 。
(1) メンテナンス室12の開閉扉23は開いており、また作業室5内は高圧気下であり、地上の遠隔操作室でオペレータが作業室5内のモニタ映像を見ながら、掘削機6を操作し、掘削機6を走行レール15に沿って走行させ、掘削機6を自動制御または地上から遠隔操作して、無人掘削を実施する。掘削機6にはケーブル巻取りリール60から繰り出されたケーブル61により電力が供給される。掘削された土砂は排土バケットに投入し、マテリアルシャフトを通って地上へと排出される。
(2) メンテナンス室12を挟んで左右両側の走行レール15とメンテナンス室12内の回収用走行レール24は、レール回転装置30の連結用レール31を介して一直線状に連続一体化しており、作業室5内の掘削機6をメンテナンス室12内に移動させる。掘削機6のケーブル61はケーブル巻取りリール60に巻き取られる。
(3) レール回転装置30のターンテーブル32を90°回転させ、連結用レール31を走行レール15と回収用走行レール24に対して直交させる。
(4) 開閉扉23をスライドさせて閉じ、開口部22を密閉する。連結用レール31は、扉の外に平行に配置され、またケーブル61はケーブル巻取りリール60に巻き取られているため、開閉扉23を支障なく閉めることができる。
(5) 高気圧の作業室5に対して密閉されたメンテナンス室12内を気圧調整手段により減圧し、大気圧に戻す。
(6) 大気圧下のメンテナンス室12内で掘削機6の点検・整備等のメンテナンス作業あるいは解体作業を行う。
メンテナンス終了後、掘削機6を作業室5内に戻す場合には、上記と逆の手順で掘削機6を作業室5内に戻す。
掘削沈下完了後に掘削機6を地上に回収する場合には、解体した後、掘削機回収用シャフト14等を介して地上へ搬出する。掘削機6を地上から作業室5内へ搬入する場合には、地上への搬出工程と逆の工程であり、解体した掘削機をメンテナンス室12内に搬入して組立て、組み立てられた掘削機6を作業室5内へ搬入する。なお、掘削機6は解体せずに、一体型の掘削機を搬出入することもできる。
なお、本発明は、以上のような図示例に限定されないことは言うまでもない。
本発明のニューマチックケーソンの一例を示したものであり、(a) は正面から見た鉛直断面図、(b) は側面から見た鉛直断面図である。 図1のニューマチックケーソンの側面から見た鉛直断面図であり、(a) はメンテナンス室内部中心線に沿う断面、(b) はメンテナンス室側壁に沿う断面である。 図1の作業室スラブ下面における水平断面図である。 図1(a) のメンテナンス室の部分拡大断面図であり、(a) は中央部付近の断面、(b) は開口部位置の断面である。 本発明で用いるレール回転装置であり、(a) はレールに直交する鉛直断面図、(b) は水平断面図、(c) はレールと平行な鉛直断面図である。 本発明の掘削機の点検・整備等の作業を工程順に示す水平断面図である。
符号の説明
1……ニューマチックケーソン
2……ケーソン躯体
3……作業室スラブ
4……刃口
5……作業室
6……掘削機
7……マテリアルシャフト
8……マテリアルロック
9……マンシャフト
10……マンロック
11……エレベータ
12……メンテナンス室
13……ボトムシャフト
14……掘削機回収用シャフト
15……走行レール
20……側壁
21……床版
22……開口部
23……開閉扉
24……回収用走行レール
30……レール回転装置
31……連結用レール
32……ターンテーブル
33……ストッパー
34……ストッパー
35……レール位置合せ用の油圧シリンダ
40……凹部
41……取付用リング
42……回転リング
43……ボールベアリング
44……ギヤ
45……モータ
50……台車
51……走行溝
60……ケーブル巻取りリール
61……ケーブル

Claims (5)

  1. ケーソン躯体の下部に設けられた作業室スラブの下に掘削機が走行可能に設置されているニューマチックケーソンにおいて、
    前記作業室スラブの下に、作業室内の掘削機を収納して大気圧下で作業が可能なメンテナンス室が設けられていることを特徴とするニューマチックケーソン。
  2. 請求項1に記載のニューマチックケーソンにおいて、メンテナンス室は、作業室スラブから垂設された側壁と下部が尖鋭な床版で囲まれた鋼製またはコンクリート製の密閉室であり、前記側壁に掘削機が通過可能な開口部とこの開口部を密閉可能な開閉扉が設けられていることを特徴とするニューマチックケーソン。
  3. 請求項2に記載のニューマチックケーソンにおいて、メンテナンス室内の天井には、作業室スラブの下に設置された掘削機の走行レールにメンテナンス室の開口部を介して連続可能な回収用走行レールが設置され、メンテナンス室の開口部の外側には、前記走行レールと回収用走行レールとの間に配置されて両レールを一体的に連結する連結用レールを開閉扉を閉じられるように開口部から遠ざかる方向に移動させるレール移動装置が設置されていることを特徴とするニューマチックケーソン。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載のニューマチックケーソンにおいて、メンテナンス室内には、掘削機の点検・整備・搬入組立・解体回収用の台車が設置されていることを特徴とするニューマチックケーソン。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載のニューマチックケーソンにおいて、メンテナンス室の上部には、掘削機を搬出入するための掘削機回収シャフトと、作業員がメンテナンス室に出入りするマンシャフトが設けられていることを特徴とするニューマチックケーソン。
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