JP2005320649A - 細幅織物の製造方法及びニードル織機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドラムチェーン又はドラムカムの取替えや、その連結方向に数を増やしたり直径を大きくしたりすることなく、複数パターンの織り組織を有する細幅織物を製織する。
【解決手段】 回転ドラム17にある設定パターンの第1のドラムチェーン16A又は第1のドラムカム76Aの他にある設定パターンの第2のドラムチェーン16B又は第2のドラムカム76Bを少なくとも配し、ジャックレバー押し上げ機構Jrによりジャックレバー14の他方側14eを押し上げて第1のドラムチェーン16A又は第1のドラムカム76Aから離間させた後、ドラムスライド機構Dsにより回転ドラム17をその軸23の方向にスライドさせてから他方側14eを下げて、この他方側14eと第2のドラムチェーン16B又は第2のドラムカム76Bとを接触させることで、タテ糸Yに対するヨコ糸Xの織り込みパターンを変えた織り組織を織り込む。
【選択図】 図5

Description

本発明は、伸縮性を有するエラスティックウェビング(ゴム入り細幅織物)等の幅の細い細幅織物の製造方法と、この細幅織物のような織物をニードルと呼ばれる弓状の金具を使用して、タテ糸群によって形成される杼道にヨコ糸を供給して製織するニードル織機に関する。
細幅織物とは、伸縮性を有するエラスティックウェビング等に用いられる幅の細い帯状織物のことであり、これらの細幅織物は、そのほとんどがニードル織機によって製織される。伸縮性を有するエラスティックウェビング(ゴム入り細幅織物やゴム入り織物とも称される)は、身体の動きに合わせて伸縮する素材(ストレッチ素材)として近年その使用の広がりを見せているが、その代表的な商品としては、女性用のパンストのウエストゴム、ブラジャーの肩紐部分、男性用ではトランクスパンツやトレーニングパンツあるいはパジャマ等のウエストゴムなどに使用されている。また、サポーター(スポーツ用のものの他、患部を押さえる医療用のもの等)、コルセット(特に腰の部分を固定するために使用するもの)、携帯ストラップ、ヘアバンド、担架で負傷者を運搬する際等に使用される固定ベルト等の医療分野や物流の分野や、スポーツ着にも使用されている。
ニードル織機は、ヨコ糸をコーンから直接引き出し、弓状の金具(以下ウエフトニードル)の先端に糸を掛止させて杼口を往復し、高速に製織する織機のことである。細幅織物の織り組織は、ニードル織機の回転ドラムに取付けられたドラムチェーンの構成によって決定される。ドラムチェーンとは、駆動軸を有する回転ドラムに取付けられた歯付き板と噛み合わされて設けられる、凸形状と凹形状のチェーンプレートを有するチェーンのことであり、複数のタテ糸を操作する各綜絖の上下動回数を、ジャックレバーを介して制御する部材である。例えば、綜絖の個数が12個のニードル織機の場合、回転ドラムには各綜絖に対応する12本のドラムチェーンが設けられている。各ドラムチェーンが8リピート(凸形状と凹形状のリンクプレートの総数が8個)に設定されていると、各綜絖は各ドラムチェーンの構成に従って、ドラムチェーン一回転ごとに8動作する(上方への1回の移動、下方への1回の移動をそれぞれ1動作として計算)。すなわち、12個の綜絖が、ドラムチェーン1回転を1周期として、一定のパターンで上下動することになる。したがって、ニードル織機で細幅織物を製織するとき、その細幅織物は、ドラムチェーン1回転ごとに、特定パターンの織り組織に製織されてゆくことになる。
上記したように、ニードル織機では、細幅織物の織り組織は、各綜絖に対応する各ドラムチェーンの構成(凸形状と凹形状のチェーンプレートの組み合わせ)によって決定される。ドラムチェーンの1回転ごとに、1パターンの織り組織が製織されることになるが、複数パターンの織り組織を、従来のニードル織機で織るためには、ドラムチェーンが1回転するごとに、綜絖を複数パターン分上下動させられるように、ドラムチェーン自体を長くしていく必要があった。例えば、ドラムチェーン8リピート分の織り組織を2パターン、交互に織り込んでいくには、ドラムチェーンは16リピート分必要となる。さらにドラムチェーン8リピート分の織り組織を3パターン、交互に織り込んでゆくためには、ドラムチェーンの長さは、24リピート分必要となる。ドラムチェーンが長くなってくると、ドラム1つでは対応できなくなるため、補助ドラムをドラムの下方に用意し、ドラムチェーンをこの2つの回転ドラムに掛け渡す必要が生じる。さらに織り組織のパターン数を増やしていくと、ドラムチェーンがニードル織機内に納まりきらなくなるため、従来のニードル織機では、複雑な織り組織(ドラムチェーンのリピート数を多く要する織り組織)を製織することは困難であった。
一方、綜絖の上下動をドラムカムによって制御するニードル織機の場合でも、複数パターンの織り組織を有する細幅織物を製織するためには、その都度、ドラムカム自体を取り替える必要があり、また、リピート数の多い織り組織用のドラムカムになると、リピート数を増やすためにその直径を大きくしていかなければならず、複雑な織り組織を織るには、ドラムチェーンの場合よりも更に不向きな面を有する。
次に、細幅織物の伸縮性について述べる。細幅織物の伸縮性は、タテ糸に対するヨコ糸の織り込み密度によって左右される。ニードル織機で細幅織物を製織するとき、ニードルによるヨコ糸を送り込むスピードが一定だとすると、タテ糸の巻き取り速度を変化させることで、タテ糸に対するヨコ糸の織り込み密度を変化させ、一つの細幅織物の任意の箇所の伸縮性を変化させることが可能となる。このように、タテ糸の巻き取り速度を変化させる巻き取り変速機はすでに開発されており、それにより製造される細幅織物としては、上記担架で負傷者を運搬する際等に使用される固定ベルトや、荷物を運搬する際に荷物に巻き回して固定するベルト等への利用が期待されている。
しかしながら、上記した従来のニードル織機にこの巻き取り変速機を適応し、細幅織物を製織しても、タテ糸に対するヨコ糸の織り込み密度は変更することはできるが、細幅織物の織り組織自体は一つのパターンのみであり、複数の織り組織を持つ細幅織物を製織することはできなかった。図10は、従来のニードル織機にこの巻き取り変速機を適応したニードル織機によって製織された細幅織物Hを表している。細幅織物Hの生地H1は、タテ糸に対するヨコ糸の織りこみ密度M本/cmによって所定パターンの織り組織G1を織り込んだものであり、生地H2は、タテ糸に対するヨコ糸の織りこみ密度1/2M本/cmによって上記と同一パターンの織り組織G1を織り込んだものである。生地H2の方が、生地H1よりもタテ糸に対するヨコ糸の織りこみ密度が小さいため、その分伸縮性に優れていることになるが、織り組織自体はどちらも同じG1である。
上述したように、細幅織物を製織するニードル織機において、従来のニードル織機では、1パターンの織り組織を繰り返し織り込むことしかできないため、2パターン或いはそれ以上のパターンの織り組織を交互に織り込むことは困難であった。1パターンの織り組織を複数パターンの組み合わせとみなせば、従来のニードル織機でも複数パターンの折り組織を織り込むことは可能ではあるが、この場合も、ドラムチェーンの長さがニードル織機内に納まる範囲に限定されるため、リピート数の多い織り組織を織り込むことは困難であった。
そこで本発明の目的は、ドラムチェーン又はドラムカムの取替えを行わなくても、又、一つのドラムチェーン又は一つのドラムカムのリピート数について言えば、ドラムチェーンの連結方向に数を増やしたり、又、ドラムカムの直径を大きくしたりすることなく、複数パターンの織り組織を製織することができる細幅織物の製造方法及びニードル織機を提供することにある。
本発明の請求項1記載の細幅織物の製造方法は、タテ糸を上下動させる複数の綜絖と、綜絖を上方から支持する伸縮支持部材と、タテ糸群によって形成される杼道にヨコ糸を供給するニードルと、支点を中心に回転可能であり、かつ、一方側は綜絖の下方に連結され他方側はドラムチェーン又はドラムカムを押圧するジャックレバーと、ジャックレバーを介して複数の綜絖を上下動させる複数のドラムチェーン又はドラムカムと、これらドラムチェーン又はドラムカムを取り付けこれらを回転させる回転ドラムと、織り上げた織物を順次巻き取る巻き取り軸を有するニードル織機を使用して所定パターンの織り組織を有する細幅織物を製造する細幅織物の製造方法において、回転ドラムにある設定パターンの第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムの他にある設定パターンの第2のドラムチェーン又は第2のドラムカムを少なくとも配し、ジャックレバー押し上げ機構によりジャックレバーの他方側を押し上げて第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムから離間させた後、ドラムスライド機構により回転ドラムをその軸方向にスライドさせてから他方側を下げて、ジャックレバーの他方側と接触するドラムチェーン又はドラムカムを変更することで、タテ糸とヨコ糸の織り込みパターンを変更し、複数の織り組織を織り込むことを特徴とする。
本発明によれば、ジャックレバー押し上げ機構により、上記ジャックレバーの他方側を押し上げて、当初接触していたジャックレバーの他方側から第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムを解放する。そして、ドラムスライド機構により、回転軸方向に回転ドラムをスライドさせ、ジャックレバーの他方側と接触するドラムチェーン又はドラムカムを第2のドラムチェーン又はドラムカムに変更し、綜絖の上下動パターンを変化させることで、タテ糸とヨコ糸の織り込みパターンを変更し、2パターンの織り組織を有する細幅織物を製造することができる。第2のドラムチェーン又は第2のドラムカムの他に、第3、第4等、複数のドラムチェーン又は複数のドラムカムを配した場合は、綜絖の上下動パターンを各ドラムチェーン又は各ドラムカムごとに変化させることができ、さらに多くのパターンの織り組織を有する細幅織物を製造することが可能となる。
本発明の請求項2記載の細幅織物の製造方法は、請求項1に記載の発明を前提として、前記巻き取り軸に、その回転速度の調節が可能な巻き取り変速機を設け、タテ糸の巻き取り速度を変化させることで、タテ糸に対するヨコ糸の織り込み密度を変化させ、一つの細幅織物の任意の箇所の伸縮性を変化させることを特徴とする。
上記巻き取り変速機を用いることで、タテ糸の巻き取り速度を変化させ、上記複数の織り組織のタテ糸に対するヨコ糸の織り込み密度を調節することが可能となり、伸縮性の異なる複数の織り組織を有する一つの細幅織物を製造することが可能となる。
本発明の請求項3記載のニードル織機は、タテ糸を上下動させる複数の綜絖と、綜絖を上方から支持する伸縮支持部材と、タテ糸群によって形成される杼道にヨコ糸を供給するニードルと、支点を中心に回転可能であり、その一方側は綜絖の下方に連結され他方側はドラムチェーン又はドラムカムを押圧するジャックレバーと、ジャックレバーを介して複数の綜絖を上下動させる複数のドラムチェーン又はドラムカムと、これらドラムチェーン又はドラムカムを取り付けこれらを回転させる回転ドラムと、織り上げた織物を順次巻き取る巻き取り軸を有するニードル織機において、回転ドラムに、ある設定パターンの第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムの他にある設定パターンの第2のドラムチェーン又は第2のドラムカムを少なくとも配し、ジャックレバーの他方側を押し上げて第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムから離間させるジャックレバー押し上げ機構と、回転ドラムをその軸方向にスライドさせるドラムスライド機構とを有することを特徴とする。
本発明によれば、ジャックレバー押し上げ機構により、上記ジャックレバーの他方側を押し上げて、当初接触していたジャックレバーの他方側から第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムを解放し、ドラムスライド機能により、回転軸方向に回転ドラムをスライドさせ、ジャックレバーの他方側と接触するドラムチェーン又はドラムカムを第2のドラムチェーン又はドラムカムに変更し、綜絖の上下動パターンを変化させることができる。第2のドラムチェーン又は第2のドラムカムの他に、第3、第4等、複数のドラムチェーン又はドラムカムを配した場合は、綜絖の上下動パターンを各ドラムチェーン又は各ドラムカムごとに変化させることが可能となる。
本発明の請求項4記載のニードル織機は、請求項3記載の発明を前提として、前記第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムの間に位置するように隣接して少なくとも第2のドラムチェーン又は第2のドラムカムが配されていることを特徴とする。
本発明によれば、ドラムスライド機構によるスライド幅を短くすることができる。前記請求項3の発明によれば、ある設定パターンの複数の第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムが連続的に配され、その後にある設定パターンの少なくとも第2のドラムチェーン又は第2のドラムカムが連続的に配された場合にも適用可能であるが、このような場合と比較して、ドラムスライド機構によるスライド幅を短くすることができる。
本発明の請求項5記載のニードル織機は、請求項3記載の発明を前提として、前記ジャックレバー押し上げ機構は、複数の綜絖に対応して複数配されるジャックレバーの一方側を同時に上方から押圧する押圧部材と、押圧部材を駆動させる駆動シリンダとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、駆動シリンダを駆動させると、押圧部材が複数のジャックレバーの一方側を同時に押し下げるので、複数のジャックレバーが上記支点を中心に回転し、ジャックレバーの他方側が上方に押し上げられ、これによってジャックレバーの他方側は接触していたすべてのドラムチェーン又はドラムカムから離間する。次に、ジャックレバーをドラムチェーンと接触させるときは、駆動シリンダを上記とは逆向きに駆動させ、ジャックレバーの一方側を押圧部材から開放する。ジャックレバーの一方側は、上記綜絖を介して上記伸縮支持部材と連結されているため、綜絖が伸縮支持部材の収縮により上昇するのに合わせて、ジャックレバーの一方側も上方に回転する。この回転によって、ジャックレバーの他方側は下向きに回転するので、ドラムチェーン又はドラムカムは、再び他方側によって押圧されることになる。
本発明の請求項6記載のニードル織機は、請求項3記載の発明を前提として、前記ドラムスライド機構は、回転ドラムの軸となるボールスプライン軸と、このボールスプライン軸に取り付けられるボールスプライン軸用のフランジと、回転ドラムとフランジ間に挟まれて固定され、その外周に溝が形成されたクランプと、このクランプの溝に嵌め合わされたベヤリングと、上記ボールスプライン軸方向に駆動する駆動シリンダとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、駆動シリンダを駆動すると、ベヤリングがクランプの溝をボールスプライン軸方向に押圧することにより、クランプと一体化したフランジ及び回転ドラムをボールスプライン軸に沿って任意のドラムチェーン又はドラムカムの位置にスライドさせることができる。
本発明の請求項7記載のニードル織機は、請求項3記載の発明を前提として、前記巻き取り軸に、その回転速度を調節できる巻き取り変速機を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、タテ糸の巻き取り速度を変化させることで、タテ糸に対するヨコ糸の織り込み密度を変化させ、一つの細幅織物の任意の箇所の伸縮性を変化させることが可能となる。
本発明の細幅織物の製造方法によれば、ジャックレバー押し上げ機構により、上記ジャックレバーの他方側を押し上げて、ジャックレバーの他方側の押圧から第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムを解放して、ドラムスライド機能により、回転軸方向に回転ドラムをスライドさせ、第2のドラムチェーン又は第2のドラムカムの位置にジャックレバーの他方側が接触するようにずらし、綜絖の上下動パターンを変化させることで、2パターンの織り組織を有する細幅織物を製造することが可能となる。また、第2のドラムチェーンまたは第2のドラムカムの他に、第3、第4等、複数のドラムチェーン又はドラムカムを配した場合は、綜絖の上下動パターンを各ドラムチェーンごとに変化させることができ、さらに多くのパターンの織り組織を有する細幅織物を製造することが可能となる。加えて、上記複数パターンの織り組織の伸縮性を任意に変更した細幅織物も製造可能となる。
本発明のニードル織機によれば、一つのニードル織機でドラムチェーン又はドラムカムの取替えを行わなくても、複数パターンの織り組織を織り込むことが可能となる。すなわち、従来のニードル織機にジャックレバー押し上げ機構とドラムスライド機構とを備えることにより、ドラムチェーン又はドラムカムの取替えを行わなくても、又、一つのドラムチェーン又は一つのドラムカムのリピート数について言えば、その連結方向に増やしたり直径を大きくしたりすることなく、複数パターンの織り組織を有する細幅織物を製織することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に述べる。
(第1の実施の形態)
図1は、ニードル織機1を表した斜視図である。図2は、綜絖3とその周辺部の構造を表した図である。図3はジャックレバー14及びその周辺部の側面図である。図4は、ドラムチェーン16A,16B及び回転ドラム17の断面図である。図6は、巻き取り軸4周辺の構造を表した図である。本実施の形態は、細幅織物の製織に用いられるニードル織機1であり、複数の綜絖3と、ヨコ糸Xを供給するニードル2aと、ジャックレバー14と、第1のドラムチェーン16A又は第1のドラムカム76Aと、第2のドラムチェーン16B又は第2のドラムカム76Bと、ジャックレバー押し上げ機構Jrと、ドラムスライド機構Ds等を主要な構成部材としている。以下、ニードル織機1に関し、複数パターンの織り組織を織り込んだ細幅織物Gを製造するものとして説明する。
ニードル織機1は、ヨコ糸Xをコーンから直接引き出して弓状の金具(以下ウエフトニードル)2aの先端に通し、この状態でウエフトニードル2aを複数本のタテ糸Yによって形成される杼口(杼道)Cにて往復させ、これによって、ヨコ糸Xとタテ糸Yを高速に織り込む織機である。細幅織物Gを挟んで、ウエフトニードル2aと向かい合う位置には、ウエフトニードル2aから運ばれたヨコ糸Xを順次編みこんでゆくラッチニードル2bが設けられている。ニードル織機1の中央上方には、後方部に設けられたタテ糸コーンから直接引き出される複数本のタテ糸Yを上下方向に移動させ、タテ糸Yとヨコ糸Xの織り込みパターンを変える綜絖3が複数個、上方フレームF2に組み込まれて設けられている。ニードル織機1の前方側には、織り込まれていく細幅織物Gを巻き取っていく巻き取り軸4が設けられている。ここで、巻き取り軸4は、タテ糸コーンから、タテ糸Yを順次引き出す役割も有する。ニードル織機1の前方下方に設けられた駆動モータ5は、上記各綜絖3、巻き取り軸4の駆動を担っている。
複数本のタテ糸Yは、ニードル織機1の後方部に設置されたタテ糸コーンから供給され、このタテ糸Yは、織り上げられた細幅織物Gを順次巻き取ってゆく巻き取り軸4によって引き出される。ウエフトニードル2aは、その形状が弓型であり、一方端側は回転自在に固定され、他方端側はヨコ糸を受け入れる通過孔を有する(図1)。ウエフトニードル2aは通過孔にヨコ糸Xを通した状態で、複数本のタテ糸Yによって構成される杼道C間を往復する。杼道Cを挟んで、ウエフトニードル2aと対応する位置には、ウエフトニードルから供給されるヨコ糸Xを順次編み込むためのラッチニードル2bが設置され、ラッチニードル2bは、その先端部にヨコ糸Xを掛止させるための鉤型針部と、掛止させたヨコ糸を鉤型針部と囲んで離さないようにするための爪部とを有する。このウエフトニードル2aが、上記杼道Cを往復することによって、ヨコ糸Xとタテ糸Yが織り込まれ細幅織物Hが形成されるとともに、ウエフトニードル2aとラッチニードル2bによってヨコ糸Xは細幅織物Hのラッチニードル側の端部で編みこまれることになる。
綜絖3は、ヨコ糸Xを通す杼道Cを作るためにタテ糸Yを上下動させるもので、ニードル織機1の上方フレームF2の上部に吊り下げられている。綜絖3は、上方から支持する伸縮支持部材である2本のゴムスプリング10を介してニードル織機1の上方フレームF2の上部に吊り下げられた状態で、本実施の形態では、所定間隔に12個併設されている。各綜絖3は、額縁形状のフレーム11の中央部に、ハーネス型フレーム12を鉛直方向にボルト固定したものであり、額縁型フレーム11には、複数のタテ糸通し棒6がスライド可能に設けられている。この複数のタテ糸通し棒6には、そのほぼ中央部にタテ糸Yを通すための通過孔6aが設けられており、後方から引き出されたタテ糸Yは、この通過孔6aに通されることによって、綜絖3の上下運動に連動する(図2)。綜絖3の下方側は、係止部を有した垂設ロッド13を介してジャックレバー14に連結されている。したがって、ジャックレバー14が垂設ロッド13を押し下げる方向に回転運動すると、綜絖3は、垂設ロッド13を介して下方に押し下げられ、ジャックレバー14が上記とは逆側に回転運動すると、垂設ロッド13を介して綜絖3を押し下げていた力が失われ、上方のゴムスプリング10の復元力によって、綜絖3は上方に引き上げられる。これによって綜絖3は上下運動を繰り返す。
ジャックレバー14は、綜絖3を垂設ロッド13を介して上下運動させるもので、本実施の形態のニードル織機1では、綜絖3が12個であるので、ジャックレバー14もこれに対応して12個設置されている(図4)。ジャックレバー14は、「へ」の字型をした部材であり、その折れ曲がる角部がベヤリングを介してベヤリングホルダー15にピン固定されている。そして、ベヤリングホルダー15は、その上方端部を基台フレームF1の傾側面にボルト固定されている。すなわち、ジャックレバー14は、ベヤリングホルダー15を介して基台フレームF1の傾側面に回転自在に取り付けられている。ジャックレバー14のピン14aを挟持した両辺の長さは異なっており、長辺部側(一方側)14dの端部には、垂設ロッド13の係止部と係止させるための係止溝14bが設けられ、短辺部側(他方側)14eの端部には、ドラムチェーン16Aと接触しながら回転する回転ローラ14cが設置されている。
ドラムチェーン16A,16Bは、回転ドラム17に取り付けられた歯付き板18に噛み合わされることで、回転ドラム17に取り付けられる。ドラムチェーン16A,16Bを合わせた本数は、上記ジャックレバー14の個数12に対応して12本とするのが従来型のニードル織機であるが(従来は第1のドラムチェーン16Aのみであった。)、本発明のニードル織機1では、第1のドラムチェーン16Aの他に第2のドラムチェーン16Bが配されて、従来の2倍の24本が設置され、2パターンの織り組織を製織できるようになっている。すなわち、各回転ローラ14cに接している各第1のドラムチェーン16Aの隣に、回転ローラ14cと接触せず、当初は使用されず遊んだ状態の第2のドラムチェーン16B、つまり上記回転ローラ14cとの接触を変更させる第2のドラムチェーン16Bが取り付けられている。設置の仕方は、多数の第1のドラムチェーン16Aの間に第2のドラムチェーン16Bが1本ずつ設置されている、つまり複数本のジャックレバー14の間において各第1のドラムチェーン16Aに隣接して第2のドラムチェーン16Bが配されている。ここで、本実施の形態では、各ジャックレバー14と接触する二組のドラムチェーン16A,16を用意することで、2パターンの織り組織を形成しているが、例えば、第2のドラムチェーン16Bの隣にさらに第3のドラムチェーン16C,第4のドラムチェーン16D・・・を数多く設けることで、更に豊富なバリエーションの織り組織を形成することが可能となる。なお、第1のドラムチェーン16Aを連続的に配して、その前後に第2のドラムチェーン16B、16C、16D・・・を連続的に配することも可能ではあるが、ドラムスライド機構Dsによるスライド距離が長くなるために、上記隣接させた配置が好ましい。
各ドラムチェーン16A,16Bは、凹型や凸型のチェーンプレートCa,Cbを合計48枚組み合わせて形成されており、回転ドラム17に合わせてドラムチェーン16Aが回転すると、ジャックレバー14の回転ローラ14c側が、このチェーンプレートCa,Cbの凹凸に従って上下動を繰り返す(図3)。すなわち、ジャックレバー14は、その短辺部側(他方側)14eがドラムチェーン16Aの凸型チェーンプレートCbにより押し上げられているときは、ピン14aを支点とする回転運動により長辺部側(一方側)14dは下方に回転し、上記垂設ロッド13を介して綜絖3は下方に移動することとなる。このとき、綜絖3の上方に取り付けられたゴムスプリング10は伸張状態となっている。ジャックレバー14の短辺部側(他方側)14eが、ドラムチェーン16Aの凹部プレートCaと接触しているときは、垂設ロッド13を介して綜絖3を押し下げる力が働かないので、ゴムスプリング10の復元力により、綜絖3は上方に移動する。したがって、綜絖3の上下運動のパターンは、ジャックレバー14と接しているドラムチェーン16AのチェーンプレートCa,Cbの組み合わせによって決定されることになる。
回転ドラム17は、円筒形状を呈して、第1のドラムチェーン16Aと第2のドラムチェーン16Bをその外周に取り付けた状態で軸23を中心に回転して、ドラムチェーン16A,16Bを回転させる(図3)。回転ドラム17の外周には、16歯の歯付き板17aが、所定間隔に複数個並んでおり、各歯付き板17aには、ドラムチェーン16A,16Bが噛み合わされている。各ドラムチェーン16A,16Bは、上述したように、凹型、凸型のチェーンプレートCa,Cbを組み合わせて構成されている(ここで、凸型チェーンプレートCbは、右に凸、左に凸、左右とも凸の三種類があるが、合わせてCbとする)。本実施の形態では、8リピート用の回転ドラム17を用いている(もちろん、他の8リピート用以外のドラムを用いてもかまわない)ので、補助ドラム22を用いずにドラムチェーン16A,16Bを巻くこともでき、この場合は、各ドラムチェーン16A,16Bの長さは、チェーンプレート8枚分すなわち8リピート分となる。しかし、本実施の形態では、補助ドラム22を用いて、ドラムチェーン16を回転ドラム17,22に掛け渡しているため、各ドラムチェーン16A,16Bはチェーンプレート48枚で構成されている(図5)。各チェーンプレートCa,Cbは、プレートシャフトCcで連結されるが、このプレートシャフトCcは、すべてのドラムチェーン16A,16Bに共有される(図2)。
上記ジャックレバー14は、ドラムチェーン16Aの回転に合わせて回転運動し、垂設ロッド13を介して、綜絖3を上下運動させる働きを有するもので、への字型のジャックレバー14の長辺部側(一方側)14dは、随時、垂設ロッド13を介して、ゴムスプリング10から上向きに力を受けているため、ジャックレバー14の短辺部側(他方側)14eは、逆に随時下向きに回転する力を受けている。このため、ドラムチェーン16Aは回転ローラ14cから、常に押圧されていることになる。ドラムチェーン16Aが押圧されると、回転ドラム17も押圧されていることになる。回転ドラム17をドラムチェーンごとスライドさせるには、ドラムチェーン16A及び回転ドラム17をジャックレバー14の押圧から開放する必要がある。ジャックレバー押し上げ機構Jrは、この役割を果たす。
ジャックレバー押し上げ機構Jrは、押圧部材であるジャックレバー押し下げロッド18と、連結アーム19と、連結シャフト20と、エアーシリンダ21とから構成される(図3)。ジャックレバー押し下げロッド18は、上記すべてのジャックレバー14の長辺部側(一方側)14dを一動作で押し下げるための押圧部材であり、ジャックレバー14の長辺部側(一方側)14dの上方に位置し、その両端部を連結アーム19,19の一端に固定されている(図2)。連結アーム19,19は、エアーシリンダ21の上下方向の駆動を連結シャフト20を介してジャックレバー押し下げロッド18に伝えるための連結部材であり、その中心部を基台フレームF1の左側面に回転可能に固定されている(図3)。その形状は、「く」の字型をしており、上記ジャックレバー押し下げロッド18と連結された側と逆側の端部は、エアーシリンダ21と連結される連結シャフト20が取り付けられている。この連結アーム19は、連結シャフト20を介してエアーシリンダ19の上下運動に連動し、支点19aを中心に回転運動する。エアーシリンダ21は、連結シャフト20及び連結アーム19を介してジャックレバー押し下げロッド18を運動させるための駆動力となる。エアーシリンダ21は、上下方向に駆動する駆動シャフト21aを有し、この駆動シャフト21aの上端部には、上記連結シャフト20を受け入れる長穴を有するホルダー21bが設けられている。エアーシリンダ21が駆動し、駆動シャフト21aが上昇すると、連結シャフト20を介して、連結アーム19が支点19aを中心に回転運動する。連結アーム19の連結シャフト20側が上方に回転すると、逆側は下方に回転するため、連結アーム19に連結されたジャックレバー押し下げロッド18も下方に回転することになる。ジャックレバー押し下げロッド18は、各ジャックレバー14の長辺部側(一方側)14dの上方部と接触し、これを押し下げていく。これによって、ジャックレバー14の短辺部側(他方側)14eは、押し上げられ上昇することになるので、回転ローラ14cはドラムチェーン16Aから離間し、ドラムチェーン16A及び回転ドラム17は、ジャックレバー14からの押圧から開放される。
ドラムスライド機構Dsは、回転ドラム17の軸となるボールスプライン軸23と、ボールスプライン軸23に取り付けられるボールスプライン軸用のフランジ24,24と、回転ドラム17とフランジ24,24間に挟まれて固定されたクランプ100,101のうち、その外周に溝が形成されたクランプ101と、クランプ101の溝101aに嵌め合わされたベヤリング25a等から構成されている(図4)。
回転ドラム17は、その内部にボールスプライン軸23を受け入れ、回転ドラム17の両端部にはクランプ100,101を介してフランジ24,24がボルト固定されており、このフランジ24,24が回転ドラム17とボールスプライン軸23をスライド可能に連結している。具体的には、ボールスプライン軸23の外周側面に回転軸方向に沿って設けられた軌道溝23aに、フランジ24,24の内周側面に設けられた鋼球が嵌め合わされており(図示せず)、ボールスプライン軸23が回転すれば、この軌道溝23aに鋼球が接触し、回転トルクを回転ドラム17に伝達する。そして、回転ドラム17をスライドさせる場合は、上記鋼球が上記軌道溝23aに沿ってスライドできるため、回転ドラム17をボールスプライン軸23上の任意の位置までスライドさせることが可能となる。回転ドラム17とフランジ24の間に挟まれボルト固定されることにより回転ドラム17及びフランジ24と一体となったクランプ100,101のうちクランプ101には、その外周側面に溝101aが設けられており、この溝101aには、ニードルベヤリング25aが溝101aに嵌められている。そして、このニードルベヤリング25aは、連結シャフト25bを介して、エアーシリンダ26の駆動シャフト26aと連結されている。ここで、駆動シャフト26aの駆動方向は、回転ドラム17のスライド方向と一致している。
上記ボールスプライン軸23は、一方側が入力軸27に固定され、他方側は基台フレームF1の後方側面にボルト固定された軸受け28に取り付けられている(図4)。ボールスプライン軸23が固定された入力軸27は、基台フレームF1の前方側面にはめ込まれ固定された軸受け29a、軸受け29bに支持されながら、ウォーム歯車30と一体化したフランジ31に固定される。ウォーム歯車30の上方には、これと噛み合うように設置されたウォーム32が、補助フレームF3の右側面に取り付けられた軸受け33と補助フレームF4の右側面にはめ込まれ固定された軸受け34によって支持されている(図5)。ウォーム32の回転軸の軸受け34側は軸受け34を貫いており、その端部にはタイミングプーリ35が取り付けられている。このタイミングプーリ35は、タイミングベルト36を介して、基台フレームF1の前方下方に設けられた駆動モータ5の駆動軸に取り付けられたタイミングプーリ37と連結されている。よって、駆動モータ5が回転(時計回り)すると、タイミングプーリ37及びタイミングベルト36を介してタイミングプーリ35が回転(時計回り)し、これによって、ウォーム32が回転(時計回り)する。そして、ウォーム歯車30が回転(時計回り)し、これによって、ボールスプライン軸23及び回転ドラム17、ドラムチェーン16A,16Bが回転(時計回り)する。なお、補助ドラム22も回転ドラム17と同じようにスライド可能に構成されている。
巻き取り軸4は、織り上げられる細幅織物Hを順次巻き取っていくもので、補助フレームF3、F5に取り付けられた軸受けによって支持される(図1)。巻き取り軸4の補助フレームF5側の端部はギヤ及びピニオンを介して軸40に連結されており、この軸40は補助フレームF6に取り付けられたギヤ41と連結されている。ギヤ41は、その下方に取り付けられたギヤ42,43と噛み合わされている。ギヤ43の回転軸は、補助フレームF4に嵌めこまれた軸受け44に支持され、その端部にはウォーム歯車45が取り付けられている。そして、このウォーム歯車45の下方には、これと噛み合うウォーム46が存在し、このウォーム46は、上記した入力軸27とフランジ31を介して連結固定されている(図1及び図6)。上記したように、駆動モータ5の駆動力がウォーム32に伝わり、ウォーム歯車30が回転(時計回り)すると、ウォーム46も回転し、これによりウォーム歯車45が回転(時計回り)する。そして、ギヤ43が回転(時計回り)すると、ギヤ42が回転(反時計回り)し、ギヤ41及び回転軸40が回転(時計回り)することにより、ピニオン及びギヤを介して巻き取り軸4が回転(反時計回り)する。これによって、順次織り上げられる生地Gを巻き取っていくとともに、タテ糸Yを上記タテ糸コーンから引き出す役割も果たす。本実施の形態では、巻き取り軸4の駆動を、駆動モータ5から得たが、駆動モータ5とは別に、巻き取り軸4専用の駆動モータを設け、ここから駆動を得てもよい。
次に、本実施の形態であるニードル織機1の使用状態について説明する。ニードル織機1は、駆動モータ5を駆動させると、駆動モータ5の回転軸が時計回りに回転し、タイミングプーリ37、タイミングベルト36、タイミングプーリ35、ウォーム32、ウォーム歯車30と順次伝達され、ボールスプライン軸23及びこれに取り付けられた回転ドラム17が回転(時計回り)する。回転ドラム17の回転に合わせて各ドラムチェーン16Aも回転し、これによりジャックレバー14の回転ローラ14cと、ドラムチェーン16Aとの接触箇所が随時変化する(図5)。ジャックレバー14の短辺部側(他方側)14eが凸型チェーンプレートCbにより押し上げられているときは、回転運動により長辺部側(一方側)14dは下方に回転し、上記垂設ロッド13を介して綜絖3は下方に移動することとなる。ジャックレバー14が凹型チェーンプレートCaと接触しているときは、長辺部側(一方側)14dを下方に回転させる力が働かず、綜絖3の上方に取り付けられたゴムスプリング10によって、綜絖3は上方に移動する(図2)。このようにして、綜絖3は上下運動する。そして、第1のドラムチェーン16Aの一回転を周期として、綜絖3は1パターンの上下運動を繰り返す(本実施の形態では48リピート)。各第1のドラムチェーン16Aは、同一周期で回転するため、綜絖3全体でみると、ドラムチェーン16Aが一回転するごとに、同一パターンの上下運動を繰り返すことになる。これによって、第1のドラムチェーン16Aが一回転ごとに、一定パターンを有する織り組織が繰り返し織り込まれていく。
次に、本実施の形態であるニードル織機1について、織り組織のパターンを変更する場合(第1パターンから第2パターン)は、次のようにする。ドラムチェーン16Aが1回転するごとに第1パターンの織り組織が繰り返し織り込まれていくが、複数パターンの織り組織を有する細幅織物Gを製織する場合は、他の織り組織用に綜絖3の上下運動のパターンを変更する必要がある。綜絖3の上下運動のパターンを変更するには、まず、エアーシリンダ21の駆動シャフト21aを上方に駆動させ、連結シャフト20を介して、連結アーム19を支点19aを中心に回転運動させる(図2)。連結シャフト20側が上方に回転すると、逆側は下方に回転するため、連結アーム19に連結された上記ジャックレバー押し下げロッド18も下方に移動して各ジャックレバー14の長辺部側14dの上方部と接触し、これを押し下げていく。これによって、ジャックレバー14の短辺部側14eは、上昇することになるので、回転ローラ14cはドラムチェーン16Aから離間し、ドラムチェーン16A及び回転ドラム17は、ジャックレバー14からの押圧から開放される。
次に、回転ドラム17をスライドさせる。つまり、エアーシリンダ26の駆動シャフト26aを駆動させると、連結シャフト25b、ニードルベヤリング25aを介して、回転ドラム17をその軸方向に押し出すようにスライドさせることができる。ここで、回転ドラム17はボールスプライン軸23に取り付けられているので、スムーズにスライドでき(図4、図5)、回転ローラ14cと接触させずに遊ばせていた隣接する第2のドラムチェーン16Bが回転ローラ14cと接触する位置まで、回転ドラム17を軸(ボールスプライン軸23)方向にスライドさせる。次いで、上記エアーシリンダ21の駆動シャフト21aを下方に駆動させ、連結シャフト20を介して、連結アーム19を上記とは逆側に回転させる。連結アーム19の回転とともに、ジャックレバー押し下げロッド18も上方に回転するので、ジャックレバー14はジャックレバー押し下げロッド18から開放される。ジャックレバー14は、ゴムスプリング10の復元力により、垂設ロッド13を介して、その長辺部側(一方側)14dが上方に回転する。逆に、短辺部側(他方側)14eは下方に回転するため、回転ローラ14cは、ドラムチェーン16Bと接触する。以上の工程により、綜絖3の上下運動のパターンを第1パターンから第2パターンに変更することができる。
次に、綜絖3の上下運動の各パターンによって織り込まれる織り組織について、更に詳しく説明する。まず、綜絖3の上下運動のパターンがドラムチェーン16Aによる第1パターンの場合の織り組織をG1とする。各ドラムチェーン16Aは、凹型、凸型チェーンプレートCa,Cbを全部で48個組み合わせたものである。すなわち、ドラムチェーン16Aは48リピートのドラムチェーンである。1リピートにつき、ジャックレバー14を介して綜絖3が上下どちらかに移動し、これによって形成される杼道Cを上記ウエフトニードル2aが1往復するので、48リピートのドラムチェーン16Aが一回転した場合、ウエフトニードル2aは杼道Cを48往復する。これによって、織り組織G1が形成される。次に、上記の方法で回転ドラム17をスライドさせ、綜絖3の上下運動の各パターンを変更する。綜絖3の上下運動のパターンがドラムチェーン16Bによる第2パターンの場合の織り組織をG2とする。各ドラムチェーン16Bも48リピートであるため、ドラムチェーン16Bが一回転するごとに、織り組織G2が形成される。すなわち、本実施の形態のニードル織機1を利用すると、回転ドラム17に取り付けられているのが48リピートのドラムチェーンであっても、96リピート分の織り組織を形成することが可能となる。ここで、従来と対応させた比較では、従来は第1のドラムチェーン16Aのみであったので、48リピートである。
本実施の形態のニードル織機1では、ドラムチェーン16A,16B及び回転ドラム17を用いていたが、これの代わりにドラムカム76A,76Bを用いてもよい(図7)。ドラムカム76A,76Bを用いる場合でも、上記と同様の方法により、綜絖3の上下運動パターンを変更し、複数パターンの織り組織を有する細幅織物を製織することが可能となる。すなわち、ドラムカム76Aと接触している各ジャックレバー14を上記と同様の方法で押し上げ、ドラムカム76Aを開放した後、上記と同様の方法でドラムカムをスライドさせ、各ジャックレバー14と当初接触していた第1のドラムカム76Aを第2のドラムカム76Bに変更することで、ドラムカム76A,76Bが一回転するごとの綜絖3の上下運動パターンを変更させる。本実施の形態では、各ジャックレバー14と接触する二組のドラムカム76A,76Bを用意することで、2パターンの織り組織を形成しているが、例えば、第2のドラムカム76Bの隣にさらに第3や第4のドラムカム76C,76D・・・を設けることで、複数パターンの織り組織を形成することが可能となることはドラムチェーン16A,16Bの場合と同様である。
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、細幅織物の製織に用いられるニードル織機51である。図8は、ニードル織機51を表した斜視図である。ニードル織機51は、ヨコ糸Xをヨコ糸コーンから直接引き出して弓状の金具(以下ウエフトニードル)2aの先端に通し、この状態でウエフトニードル2aを複数本のタテ糸Yによって形成される杼道Cにて往復させ、これによって、ヨコ糸Xとタテ糸Yを高速に織り込む織機である。ウエフトニードル2aと、細幅織物Hを挟んで、向かい合う位置には、ウエフトニードル2aから運ばれたヨコ糸Xを順次編みこんでゆくラッチニードル2bが設けられている。織機51の中央上方には、後方部に設けられたタテ糸コーンから直接引き出される複数本のタテ糸Yを上下方向に移動させ、タテ糸Yとヨコ糸Xの編み込みパターンを変える綜絖3が複数個設けられている。ニードル織機1の前方上方には、織り込まれていく細幅織物Hを巻き取っていく巻き取り軸4が設けられている。ここで、巻き取り軸4は、タテ糸コーンから、タテ糸Yを順次引き出す役割も有する。ニードル織機51の前方下側に設けられた駆動モータ5は、上記各綜絖3の駆動を担っている。本実施の形態のニードル織機51は、巻き取り軸4の駆動を担う駆動モータ63と、巻き取り軸4の巻き取り速度を調節する巻き取り変速機59を設けていることのみが、上記ニードル織機1と相違するため、この部分について詳細に述べる。
巻き取り軸4は、ニードル織機1と同様の工程によって織り上げられる細幅織物Hを順次巻き取っていくとともに、上記タテ糸Yをタテ糸コーンから引き出す役割を有する。細幅織物Hを直接巻き取っていく巻き取り軸4は、上記したように補助フレームF3、F5に取り付けられた軸受けによって支持される。巻き取り軸4の補助フレームF5側の端部はギヤ及びピニオンを介して軸40に連結されており、この軸40は補助フレームF7に取り付けられたギヤ54と連結されている。このギヤ54は、その下方に設けられたギヤ55と、その同軸に存在するギヤ56と,ギヤ57,58を介して、巻き取り変速機59の出力軸に連結されている。さらに、巻き取り変速機59は、その入力軸に取り付けられたタイミングプーリ60と、タイミングベルト61と、駆動モータ63の出力軸に取り付けられたタイミングプーリ62とを介して、駆動モータ63と連結されている。
次に、巻き取り軸4を駆動させるときは、まず、駆動モータ63を駆動させ出力軸側の回転(反時計回り)を、上記タイミングプーリ62、タイミングベルト61、タイミングプーリ60を介して巻き取り変速機59に伝達する。そして、巻き取り変速機59の出力軸の回転(反時計回り)を、ギヤ58,57,56,55,54及び巻き取り軸4側のピニオン、ギヤに伝達し、巻き取り軸4を回転(反時計回り)させる。ここで、巻き取り軸4の巻き取り速度は、巻き取り変速機59により、任意に変速することが可能である。
本実施の形態のニードル織機51を使用するときは、上記と同様の工程で細幅織物の生地Hを織り上げ、巻き取り軸4によって、順次生地Hを巻き取っていく。これとともに、巻き取り軸4は、タテ糸Yを上記タテ糸コーンから順次引き出していく。ここで、巻き取り軸4の巻き取り速度を調節することで、タテ糸Yに対するヨコ糸Xの織り込み密度を変化させることが可能となる。例えば、巻き取り軸4の巻き取り速度を、ある巻き取り速度Vを基準として、巻き取り速度2Vとする。巻き取り速度Vのときのタテ糸に対するヨコ糸の織り込み密度がM本/cmとすると、巻き取り速度2Vのときのタテ糸に対するヨコ糸の織り込み密度は1/2M本/cmとなる。さらに、巻き取り速度を1/2Vとするなら、タテ糸Yに対するヨコ糸Xの織り込み密度は2M本/cmとなる。このように巻き取り速度を調節することによって、タテ糸Yに対するヨコ糸Xの織り込み密度を、織物の任意の部分で変化させることが可能となる。
本実施の形態のニードル織機51は、回転ドラム17のドラムスライド機構Ds等を用いて、複数の織り組織を織り込むことが可能である。これに、上記巻き取り変速機59により巻き取り軸4の巻き取り速度の調節を行えば、非常に多彩なバリエーションを有する細幅織物Hを製織することが可能となる(図9)。例えば、綜絖3の所定の上下運動パターンで形成された織り組織を、巻き取り速度Vで巻き取っていくと、タテ糸に対するヨコ糸の織り込み密度M本/cmの織り組織G1の生地H1を形成できる。次に、この織り組織を、巻き取り速度2Vで巻き取っていくと、タテ糸に対するヨコ糸の織り込み密度1/2M本/cmの織り組織G1の生地H2を形成できる。さらに、上記とは異なる綜絖3の上下運動パターンで形成された織り組織を、巻き取り速度Vで巻き取っていくと、タテ糸に対するヨコ糸の織り込み密度M本/cmの織り組織G2の生地H3を形成できる。次に、この織り組織を、巻き取り速度2Vで巻き取っていくと、タテ糸に対するヨコ糸の織り込み密度1/2M本/cmの織り組織G2の生地H4を形成できる。このように、複数の織り組織と任意の織り込み密度を組み合わせることで、生地H1,H2,H3,H4等さまざまなバリエーションを有する細幅織物Hを製織することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態であるニードル織機を示す斜視図である。 上記実施の形態の綜絖とその周辺部の構造を表した図である。 上記実施の形態のジャックレバー及びその周辺部の側面図である。 上記実施の形態のドラムチェーン及びドラムの断面図である。 上記第1の実施の形態の全体構造を示す図である。 上記実施の形態の巻取り軸周辺の構造を示す図である。 上記実施の形態の綜絖とその周辺部の構造を表した図である。 本発明の第2の実施の形態であるニードル織機を示す斜視図である。 本発明のニードル織機で製織された細幅織物の一例を示す模式的な図である。 従来のニードル織機で製織された細幅織物の一例を示す模式的な図である。
符号の説明
1,51 ニードル織機、
2a ウエフトニードル、2b ラッチヌードル、
3 綜絖、
4 巻き取り軸、
5 駆動モータ、
10 ゴムスプリング(伸縮支持部材)、
13 ロッド、
14 ジャックレバー、
14d 長辺部側(一方側)、14e 短辺部側(他方側)、
14c 回転ローラ、
16 ドラムチェーン、
16A 第1のドラムチェーン、16B 第2のドラムチェーン、
Ca 凹型チェーンプレート、Cb 凸型チェーンプレート、
17 回転ドラム
18 押圧部材(ジャックレバー押し下げロッド)、
19 連結アーム、
20 連結シャフト、
21 エアーシリンダ、
21a 駆動シャフト、
22 補助ドラム、
23 ボールスプライン軸(軸、回転軸)、
23a 軌道溝、
24 ボールスプライン用フランジ(フランジ)、
25a ニードルベヤリング(ベヤリング)、
25b 連結シャフト、
26 エアーシリンダ、
30 ウォーム歯車、
32 ウォーム、
59 巻き取り変速機、
63 駆動モータ、
76A 第1のドラムカム、76B 第2のドラムカム、
100,101 クランプ
Ds ドラムスライド機構、
Jr ジャックレバー押し上げ機構、
H 細幅織物(生地)、
X ヨコ糸、
Y タテ糸、
C 杼道(杼口)

Claims (7)

  1. タテ糸を上下動させる複数の綜絖と、綜絖を上方から支持する伸縮支持部材と、タテ糸群によって形成される杼道にヨコ糸を供給するニードルと、支点を中心に回転可能であり、かつ、一方側は綜絖の下方に連結され他方側はドラムチェーン又はドラムカムを押圧するジャックレバーと、ジャックレバーを介して複数の綜絖を上下動させる複数のドラムチェーン又はドラムカムと、これらドラムチェーン又はドラムカムを取り付けこれらを回転させる回転ドラムと、織り上げた織物を順次巻き取る巻き取り軸を有するニードル織機を使用して所定パターンの織り組織を有する細幅織物を製造する細幅織物の製造方法において、
    回転ドラムにある設定パターンの第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムの他にある設定パターンの第2のドラムチェーン又は第2のドラムカムを少なくとも配し、ジャックレバー押し上げ機構によりジャックレバーの他方側を押し上げて第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムから離間させた後、ドラムスライド機構により回転ドラムをその軸方向にスライドさせてから他方側を下げて、ジャックレバーの他方側と接触するドラムチェーン又はドラムカムを変更することで、タテ糸とヨコ糸の織り込みパターンを変更し、複数の織り組織を織り込むことを特徴とする細幅織物の製造方法。
  2. 前記巻き取り軸に、その回転速度の調節が可能な巻き取り変速機を設け、タテ糸の巻き取り速度を変化させることで、タテ糸に対するヨコ糸の織り込み密度を変化させ、一つの細幅織物の任意の箇所の伸縮性を変化させることを特徴とする請求項1記載の細幅織物の製造方法。
  3. タテ糸を上下動させる複数の綜絖と、綜絖を上方から支持する伸縮支持部材と、タテ糸群によって形成される杼道にヨコ糸を供給するニードルと、支点を中心に回転可能であり、その一方側は綜絖の下方に連結され他方側はドラムチェーン又はドラムカムを押圧するジャックレバーと、ジャックレバーを介して複数の綜絖を上下動させる複数のドラムチェーン又はドラムカムと、これらドラムチェーン又はドラムカムを取り付けこれらを回転させる回転ドラムと、織り上げた織物を順次巻き取る巻き取り軸を有するニードル織機において、
    回転ドラムに、ある設定パターンの第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムの他にある設定パターンの第2のドラムチェーン又は第2のドラムカムを少なくとも配し、ジャックレバーの他方側を押し上げて第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムから離間させるジャックレバー押し上げ機構と、回転ドラムをその軸方向にスライドさせるドラムスライド機構とを有することを特徴とするニードル織機。
  4. 前記第1のドラムチェーン又は第1のドラムカムの間に位置するように隣接して少なくとも第2のドラムチェーン又は第2のドラムカムが配されていることを特徴とする請求項3記載のニードル織機。
  5. 前記ジャックレバー押し上げ機構は、複数の綜絖に対応して複数配されるジャックレバーの一方側を同時に上方から押圧する押圧部材と、押圧部材を駆動させる駆動シリンダとを備えることを特徴とする請求項3記載のニードル織機。
  6. 前記ドラムスライド機構は、回転ドラムの軸となるボールスプライン軸と、このボールスプライン軸に取り付けられるボールスプライン軸用のフランジと、回転ドラムとフランジ間に挟まれて固定され、その外周に溝が形成されたクランプと、このクランプの溝に嵌め合わされたベヤリングと、上記ボールスプライン軸方向に駆動する駆動シリンダとを備えることを特徴とする請求項3記載のニードル織機。
  7. 前記巻き取り軸に、その回転速度を調節できる巻き取り変速機を設けたことを特徴とする請求項3記載のニードル織機。
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