JP2005320137A - パネル搬入出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】専用のキャリアプレートを用いず、長尺パネルを搬入出できるパネル搬入出装置を提供する。
【解決手段】外枠を構成する架台1と、パネルAを載置する棚2を複数段備えた載置棚3と、各棚2に折り曲げて収納される屈曲可能な布4と、布4を巻上げる巻取り装置5とを備える。布4は、巻取り装置5に接続されており、各棚2に折り曲げて収納できる長さを有する。これにより、パネルAを搬入する際は、布4と一緒に棚に押し込んで、パネルに挟み込まれて収納され、パネルAを搬出する際は、布4を巻取り装置で巻き取ることで布4がパネルAを押し出す。
【選択図】図1
【解決手段】外枠を構成する架台1と、パネルAを載置する棚2を複数段備えた載置棚3と、各棚2に折り曲げて収納される屈曲可能な布4と、布4を巻上げる巻取り装置5とを備える。布4は、巻取り装置5に接続されており、各棚2に折り曲げて収納できる長さを有する。これにより、パネルAを搬入する際は、布4と一緒に棚に押し込んで、パネルに挟み込まれて収納され、パネルAを搬出する際は、布4を巻取り装置で巻き取ることで布4がパネルAを押し出す。
【選択図】図1
Description
本発明は、建物の壁材、断熱雨戸およびプレハブ冷蔵庫の断熱パネル等の搬入、搬出をするパネル搬入出装置に関するものである。
パネル搬入出装置としては、パネル注入ウレタンの加圧発泡装置等のプレス機に搬入する搬入装置と、パネルをプレス機から搬出する搬出装置とが知られている。しかし、パネル搬出装置には、多段数を同時にパネルを払い出すプッシャを用いるためパネルを払い出した位置がばらつく問題があった。
そこで、特許文献1では、レール上を走行する台車と、該台車に突設した支持部材と、該支持部材から突設したプッシュアームとから構成された押出装置によってパネルを払い出す装置が開示されている。
特開平11−268064号公報(段落0011〜段落0015、図1)
ところで、特許文献1では、エアシリンダが可動することで前記プッシュアームが前後に移動するように連結されているため、エアシリンダのロッド長さでプッシュアームの移動範囲が限定されてしまう。そのため、長尺パネル、例えば、長さが3000mm以上のパネルの場合、プッシュアームの突出長さでは足りないため、パネルを払い出すことができない。
また、押出装置が大掛かりな装置となるため装置自体が大型となり、広い設置スペースが必要となる。また、プッシュアームでパネルを払い出すと、パネルに払い出す力が集中するので傷や凹み等が付く。そのため、パネルを保護する専用のキャリアプレートが必要となる問題があった。
そこで本発明は、専用のキャリアプレートを用いず、長尺パネルを搬入出できるパネル搬入出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、架台に、パネルを載置する棚を複数段設けた載置棚と、該載置棚に搬入されたパネルを搬出する搬出手段とを備えたパネル搬入出装置であって、前記載置棚には各棚に折り曲げられて収納される屈曲可能な連続体が設けられ、前記搬出手段は前記連続体を引くことで、前記パネルが前記連続体に押し出されて前記載置棚から搬出されることを特徴とする。
連続体は、キャンバス布や幌布等で矩形状に形成された丈夫な布であって、棚に搬入出されるパネルの幅と同等かそれ以上の幅を有している。また、連続体は、パネルを棚に搬入する際、棚の搬入側から一緒に押し込むことでパネルを挟みこむように折り曲げて収納される。これにより、パネルは、連続体を引くことで、棚から払い出すことができる。また、パネルは、連続体に挟み込まれて搬入されるため、棚等に直接接触することがないので、傷や凹み等の破損を防止することができる。
また、搬出手段は、連続体を巻き取る巻取りローラを備えた巻取り装置であって、該巻取りローラを回転させることで、前記連続体が巻取りローラに巻き取られ、巻き取られる前記連続体によってパネルが載置棚から押し出されることを特徴とする。
連続体は、巻取りローラを備えた巻取り装置に連結しており、巻取りローラを稼動することで連続体が巻き取られる。パネルは、連続体によって挟み込まれているため、連続体が巻き取られることでパネルが棚から払い出される。これにより、パネルは、従来のように、払出装置であるプッシャ―アームを用いることがないので搬入出できるパネルの長さが規定されることがない。
また、幅の異なるパネルにおいても、載置されるパネルの幅と同等かそれ以上の幅を有する布を用いれば、確実にパネルを棚の前面側に払い出すことができる。また、布を用いるのでパネルに傷がつくこともない。
さらに、本発明は、載置棚および搬出手段が搭載された架台の下部に、キャスターを取り付けている。従って、パネル搬入出装置本体が移動可能となる。そのため、加圧発泡装置等のプレス機等の装置で生成されたパネルを搬入や搬出する際、プレス機が設置されている場所にこだわることなく使用することができる移動可能なパネル搬入出装置を提供することができる。
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、パネルは、布と一緒に棚に押し込むことで、パネルに挟み込まれて収納され、布を巻取り装置で巻き取ることで棚からパネルを押し出すことができ、パネルを傷つけることなく、また、専用のキャリアプレートを用いることなく容易に搬入出することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るパネル搬入出装置の斜視図、図2は図1の断面図を示す。
本発明のパネル搬入出装置は、図1、図2に示すように、外枠を構成する架台1と、パネルAを載置する棚2を複数段備えた載置棚3と、各棚2に折り曲げて収納される屈曲可能な連続体としての布4と、布4を巻上げる巻取り装置5とを備えている。
架台1は、角パイプや角柱等を直方体形状に組み合わせて形成されたものであって、四角枠状に形成された台座部6と、台座部6の4隅から垂直方向に立設した柱部7と、各柱部7の上側端部を夫々連結した梁部8とで構成される。台座部6の下面には、キャスター16が取り付けられており、架台1が移動可能となっている。
載置棚3は、4本の柱部7で囲まれた空間内において、パネルAの厚さ以上の間隔をおいて配列された複数段の棚2と、最上段の棚2のさらに上側に設置された天板17とが形成される。複数の棚2および天板17の四角は。前記架台1の柱部7に固定されている。
各棚2は、平板状のものであっても良いが、軽量化を図るため、四角状の枠部9と、この枠部9の両側部間に差渡された回転自在に軸支された複数の補助ローラ10とが構成されている。複数の補助ローラ10は、パネルAの搬入出方向(前後方向)に間隔をおいて配列され、後述する布4と接触して回転することによりパネルAの搬入出が容易に行えるようになっている。
なお、補助ローラ10は、枠部9の左右両側部間に差渡す長尺の補助ローラ10を使用しているが、枠部9の左右方向を複数に区分けする格子状の縦桟を設け、この縦桟間および縦桟と枠部9の側部との間に短尺の補助ローラを回転自在に軸支するようにしても良い。また、補助ローラ10は、棚2の側面から見て枠部9の高さ方向より少し突出するようにその径が設定されている。これにより、パネルAは、補助ローラ10が回転することで、補助ローラ10の上を摩擦等の抵抗を少なく容易に搬入出できる。
布4は、キャンバス布や幌布等で形成されたものであって、パネルAを確実に搬入出できるように、パネルAと同等かそれ以上の幅を有する。布4の一端は、最下段の棚2の前面に固定され、他端は、天板17の前側に設けられた巻取り装置5の巻取りローラ13の周面に固定される。布4は、巻取り装置5により最も巻き取った状態で、架台1の前面開口を覆うように最下段の棚2の前面と巻取りローラ13との間に張設された状態となり、巻取り装置5から最も引き出した状態では、各棚2の間の前面開口から棚2の後側に至り、全体として蛇行状態となるようにその長さが設定される。また、布4の材質は、載置する対象物によって異なる。例えば、パネルA自体の強度が弱いアルミ面材のサンドイッチパネル等の場合は、キャンバス布を使用する。
各棚2の前面には、布4を案内する案内手段としての送りローラ11と、これに対向して接近自在に設けられ、布4の移動を阻止するブレーキローラ12とが設けられている。送りローラ11は、布4の巻取りや送り出しを補助するゴムまたはスポンジ等の布4を破損しない材質で形成されたものであって、左右一対の柱部7の間に差渡された軸の周りを回転自在に設けられている。送りローラ11は、布4が棚2の前面側の端部と接触することなく巻取りや送り出し等を行うことができる。
ブレーキローラ12は、送りローラ11とで布4を挟み込むように、送りローラ11と対向する位置に設けられている。このブレーキローラ12は、送りローラ11と接触する第1の位置と、送りローラ11と接触しない第2の位置とに移動する。すなわち、ブレーキローラ12が第1位置の場合は、送りローラ11とブレーキローラ12とが布4を挟んで接触するため、送りローラ11の回転を止めることができ、棚2から布4が引出せないようになる。また、ブレーキローラ12が第2の位置の場合は、送りローラ11とブレーキローラ12とが接触しないため、送りローラ11は自在に回転することができ、棚2から布4が引出せる。
巻取り装置5は、布4を巻き取る巻取りローラ13と、該巻取りローラ13を回転させる駆動モータ14と、駆動モータ14の動力を伝達するベルトやギア等の伝達装置15とから構成される。駆動モータ14は、サーボモータ、ステッピングモータ等である。
巻取りローラ13は、天板17の固定部材に回転自在に軸支され、その軸端にベルト等の伝達装置15から駆動モータ14の動力が伝達されるようになっている。なお、巻取りローラ13と駆動モータ14とは、伝達装置15を介して接続されているが、巻取りローラ13に駆動モータ14が直接接続されても良い。
次に、本実施形態のパネル搬入出装置を用いてパネルAの搬入と搬出の手順を説明する。
まず、パネルAを棚2に搬入する際、布4は、巻取りローラ13に巻き取られており、最下段の送りローラ11から最上段の巻取りローラ13までの間、すなわち、各棚2の前面が布4によって覆われている。このとき、ブレーキローラ12は、第2の位置に固定されている。
使用者は、最下段の棚2から順にパネルAを布4と一緒に押し込む。パネルAを押しこむことで巻取りローラ13から布4が引き出される。引き出された布4は、パネルAを挟み込むように棚2に押しこまれる。このとき、パネルAは、布4によって挟み込まれて棚2に搬入されため、棚2に直接接触することなく、傷や凹み等の破損を防止することができる。パネルAが搬入されたら、搬入された棚2のブレーキローラ12を第1の位置に移動させ、送りローラ11を固定する。これにより、搬入されたパネルAは、他の棚2にパネルAを搬入する際、布4が引き出されることで、布4が引き出されるのを防止することができる。上記作業を各棚2で繰り返して行い、パネルAを順次搬入する。なお、全ての棚2に同時にパネルAを搬入しても良い。この場合は、布4の巻取りの抵抗が少ない棚2から搬入される。
次に、パネルAを棚2から搬出する手順を説明する。パネルAを搬出する場合は、載置棚3の上段に載置されたパネルAから搬出する。パネルAが載置された最上段の棚2のブレーキローラ12を第1の位置から第2の位置に移動させる。そして、巻取り装置5の駆動モータ14を駆動させ、巻取りローラ13を回転させる。巻取りローラ13が回転することで布4が巻き取られ、棚2から引き出される。この引き出される布4に押されて棚2の前面側にパネルAが払い出される。その他の棚2に収納されたパネルAは、ブレーキローラ12によって布2の移動が規制されているので、引き出されることがない。
このように、パネルAの搬入出作業は、布4を巻き取ったり、引き出したりすることで、パネルAを棚2から払い出したりすることができる。これにより、使用者は、容易にパネルAを搬入出することができる。また、搬入出装置は、複雑な装置や加工精度等を必要としないため、安価に製作することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態においては、連続体としてキャンバス布や幌布等の布を例示したが、これに限らず、ロープまたは帯等のようなベルト状のものであってもよい。この場合、複数本のベルトを間隔をおいて配列するのが望ましい。この場合、パネルを保護部材で包む等して破損しないようにするのが好ましい。
また、パネルを棚に押し込む際、パネルと布との間に片側が円状に曲面した保護部材を設けても良い。この場合、パネルを押しこむ側に保護部材を配設すれば、保護部材が布と接触するため、布を引き出すことでこすれるのが保護部材となる。そのため、パネルは、布と接触することがなく、擦り傷等の破損を防止することができる。
また、巻取り装置は、載置棚の最上部の天板に配設しているが、特にこの限りではなく、最下段もしくは各棚に設けても良い。各棚に巻取り装置を設けることで、各棚で搬入出を行うことができる。
また、ブレーキローラを送りローラに接触させることで送りローラの回転を規制しているが、送りローラに差込み棒等のブレーキ機構を設けても良い。
1 架台
2 棚
3 載置棚
4 布
5 巻取り装置
6 台座部
7 柱部
8 梁部
9 枠部
10 補助ローラ
11 送りローラ
12 ブレーキローラ
13 巻取りローラ
14 駆動モータ
15 伝達装置
16 キャスター
17 天板
A パネル
2 棚
3 載置棚
4 布
5 巻取り装置
6 台座部
7 柱部
8 梁部
9 枠部
10 補助ローラ
11 送りローラ
12 ブレーキローラ
13 巻取りローラ
14 駆動モータ
15 伝達装置
16 キャスター
17 天板
A パネル
Claims (5)
- 架台に、パネルを載置する棚を複数段設けた載置棚と、該載置棚に搬入されたパネルを搬出する搬出手段とを備えたパネル搬入出装置であって、前記載置棚には各棚に折り曲げられて収納される屈曲可能な連続体が設けられ、前記搬出手段は前記連続体を引くことで、前記パネルが前記連続体に押し出されて前記載置棚から搬出されることを特徴とするパネル搬入出装置。
- 搬出手段は、連続体を巻き取る巻取りローラを備えた巻取り装置であって、該巻取りローラを回転させることで、前記連続体が巻取りローラに巻き取られ、巻き取られる前記連続体によってパネルが載置棚から押し出されることを特徴とする請求項1に記載のパネル搬入出装置。
- パネルは、各棚に収納された連続体に挟みこまれて載置されることを特徴とする請求項1または2に記載のパネル搬入出装置。
- 連続体は、載置されるパネルの幅と同等かそれ以上の幅を有する布であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパネル搬入出装置。
- 載置棚および搬出手段が搭載された架台の下部にキャスターが設けられ、該架台が移動可能とされたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパネル搬入出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004140682A JP2005320137A (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | パネル搬入出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004140682A JP2005320137A (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | パネル搬入出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005320137A true JP2005320137A (ja) | 2005-11-17 |
Family
ID=35467691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004140682A Withdrawn JP2005320137A (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | パネル搬入出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005320137A (ja) |
-
2004
- 2004-05-11 JP JP2004140682A patent/JP2005320137A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070129 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20081117 |