JP2005320008A - 内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル及びそれを備えた液体容器 - Google Patents

内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル及びそれを備えた液体容器 Download PDF

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Abstract

【課題】機械的な構造によらずとも逆流防止機能を発揮できるとともに、常時開口状態で内容物及び空気の逆流を制限する画期的な吐出ノズル及びそれを備えた液体容器の提供。
【解決手段】外圧によって変形せしめて内容物を排出させる柔軟性容器の排出口に設ける排出ノズルにおいて、当該ノズル内の液体通路は容器本体側入口から排出口までの間が貫通しているとともに、その一部が複数の面で挟まれた隙間及び微小横断面を有する微細通路で構成されたものであり、当該隙間通路と微細通路は内容物液体の粘性または表面張力により常圧下では滞留して容易に流通しない程度の寸法とすることにより、内容物の排出時には容器本体を押圧することによって排出可能であるが、当該押圧力を排除した際には当該排出ノズルの液体通路内の内容物及び外気が容器本体内に逆流することを防止した。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、容器本体から内容物(流体)を排出させるにあたり、特にクリーム状やジェル状の液体のように水よりも粘度が高いいわゆる半流動体を排出させた際に、容器本体内に内容物及び空気が逆流しないようにした容器開口部の逆流防止機構を備えた排出ノズル及びそれを備えた容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、チューブ等の容器から内容物を排出させた後に、その内容物が容器内に逆流したり、空気を吸い込むことを防止するために様々な技術が提案されていた。それらはいずれも何らかの逆流防止弁(以下逆止弁)を用いたものであった。
【0003】
例えば、特開2001―301779号公報に記載のもののようにフラップ状の逆止弁を備えたもの、特開2001―278297号公報に記載のもののようにラッパ状の逆止弁を備えたもの、特開2001―240089号公報に記載のもののように駒状の弁部材(以下弁駒)をバネ力で押し付けるタイプの逆止弁を備えたもの及び特開2000―289756号公報に記載のもののように自由移動式の弁駒を逆止弁として構成したものなどが代表的なものであり、多種多様な形式の逆止弁が提案されている。
【0004】
これらはいずれも弁機構としては比較的単純な機構のものが多く、コスト的には有効な技術であったと言える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記いずれの先行技術も全て弁部材を備え機械的に開口部に蓋をするという形式のものばかりであった。
【0006】
上記先行技術例のうち、フラップ状の弁部材を備えたものはヒンジ部の可動性が弁機能に大きく影響するものであり、その他の弁駒が移動するタイプのものはまさに弁駒の移動具合が弁機能そのものを左右するものである。またこれらはいずれも低粘度の液体においては比較的問題なく作動して弁機能も高いと言えるが、クリーム状やジェル状の高粘度液体になると、液体自体が作動部材のダンパーとして働いてしまい、著しく弁性能が低下するものであった。そのような場合においては、上記中唯一バネ力で弁駒を開口に押し当てるタイプのものが比較的弁機能が期待できそうなものではあるが、粘度が上がるほどバネ力を強くする必要があり、それに伴って排出性も悪くなり、戻り難くなるとともに出し難くなることが自明である。
【0007】
このように従来はもっぱら開口部に蓋をすることによって逆流防止を図っていたので、高粘度液体に適用することができるものはほとんどないと言っても過言ではない。
【0008】
また、特にチューブ型容器にあっては、従来から水に近い低粘度液体を充填することは、漏洩するおそれがあることから困難とされていたが、高粘度液体はもちろん比較的低粘度の液体まで幅広く利用できれば容器としての汎用性、高度利用性が図れることがわかっていた。
【0009】
そこでこの発明の内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型吐出ノズル及びそれを備えた液体容器は、上記従来技術の問題点を解決するものであるとともに、従来技術のような機械的な構造によらずとも逆流防止機能を発揮できるとともに、常時開口状態で内容物及び空気の逆流を制限する画期的な排出ノズル及びそれを備えた液体容器を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわちこの発明の内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズルは、以下の特徴を有するものである。
(1)外圧によって変形せしめて内容物を排出させる柔軟性容器の排出口に設ける排出ノズルにおいて、当該ノズル内の液体通路は容器本体側入口から排出口までの間が貫通しているとともに、その一部が複数の面で挟まれた隙間及び微小横断面を有する微細通路で構成されたものであり、当該隙間通路と微細通路は内容物液体の粘性または表面張力により常圧下では滞留して容易に流通しない程度の寸法とすることにより、内容物の排出時には容器本体を押圧することによって排出可能であるが、当該押圧力を排除した際には当該排出ノズルの液体通路内の内容物及び外気が容器本体内に逆流することを防止した。
(2)外圧によって変形せしめて内容物を排出させる柔軟性容器の排出口に設ける排出ノズルにおいて、当該ノズル内の液体通路は容器本体側入口から排出口までの間が貫通しているとともに、その一部が複数の面で挟まれた隙間または微小な横断面を有する微細通路で構成されたものであり、さらに当該通路は少なくとも1回容器本体から排出口に向かう排出方向とは反対方向に流れる逆流通路を有する往復通路を構成し、当該隙間通路は内容物液体の粘性または表面張力により常圧下では滞留して容易に流通しない程度の寸法とすることにより、内容物の排出時には容器本体を押圧することによって排出可能であるが、当該押圧力を排除した際には当該排出ノズルの液体通路内の内容物及び外気が容器本体内に逆流することを防止した。
(3)外圧によって変形せしめて内容物を排出させる柔軟性容器の排出口に設ける排出ノズルにおいて、当該ノズル内の液体通路は容器本体側入口から排出口までの間が貫通しているとともに、その一部が複数の面で挟まれた隙間または微小な横断面を有する微細通路で構成されたものであり、さらに当該通路は少なくとも1回容器本体から排出口に向かう排出方向に対して内容物の流れ方向を屈折せしめる屈折通路を有し、当該隙間通路は内容物液体の粘性または表面張力により常圧下では滞留して容易に流通しない程度の寸法とすることにより、内容物の排出時には容器本体を押圧することによって排出可能であるが、当該押圧力を排除した際には当該排出ノズルの液体通路内の内容物及び外気が容器本体内に逆流することを防止した。
(4)外圧によって変形せしめて内容物を排出させる柔軟性容器の排出口に設ける排出ノズルにおいて、当該ノズル内の液体通路は容器本体側入口から排出口までの間が貫通しているとともに、その一部が複数の面で挟まれた隙間及び微小な横断面を有する微細通路で構成されたものであり、さらに当該通路は少なくとも1回容器本体から排出口に向かう排出方向とは反対方向に流れる逆流通路を有する往復通路を構成し、当該隙間通路は内容物液体の粘性または表面張力により常圧下では滞留して容易に流通しない程度の寸法とすることにより、内容物の排出時には容器本体を押圧することによって排出可能であるが、当該押圧力を排除した際には当該排出ノズルの液体通路内の内容物及び外気が容器本体内に逆流することを防止した。
(5)外圧によって変形せしめて内容物を排出させる柔軟性容器の排出口に設ける排出ノズルにおいて、当該ノズル内の液体通路は容器本体側入口から排出口までの間が貫通しているとともに、その一部が複数の面で挟まれた隙間及び微小な横断面を有する微細通路で構成されたものであり、さらに当該通路は少なくとも1回容器本体から排出口に向かう排出方向に対して内容物の流れ方向を屈折せしめる屈折通路を有し、当該隙間通路は内容物液体の粘性または表面張力により常圧下では滞留して容易に流通しない程度の寸法とすることにより、内容物の排出時には容器本体を押圧することによって排出可能であるが、当該押圧力を排除した際には当該排出ノズルの液体通路内の内容物及び外気が容器本体内に逆流することを防止した。
(6)隙間を構成する複数の面が湾曲した面であること。
(7)隙間を構成する複数の面が平面であること。
(8)隙間を構成する複数の面が球面であること。
(9)微細通路が、条溝と面とで構成されるものであること。
(10)微細通路が、突条と面とで構成されるものであること。
【0011】
さらにこの発明の内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズルを備えた容器は、上記(1)乃至(10)のいずれかの内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズルを備えたことを特徴とすること。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル(以下この発明のノズル)及びそれを備えた液体容器(以下この発明の容器)の実施例について詳述する。
【0013】
【実施例1】
図1乃至15はこの発明のノズル及びこの発明の容器の第1の実施例を示すものである。
【0014】
図1はキャップを取り外した状態の全体斜視図である。図において、この発明の容器1は容器本体2の上部に筒状部3を一体に設け、その先端(上端)は平面部4を備えるとともにその中央には後述するこの発明のノズルの排出口12が突出する開口部5を備えている。筒状部3の外周には雄ねじ6が形成されていて、このねじ6でキャップ7が螺合されて固定される。この実施例においては容器本体2はチューブ容器となっている。
【0015】
図2はこの発明の容器の開口部付近の要部中央縦断面図である。
【0016】
容器本体2及び筒状部3はポリエチレンや複合素材から常法により一体に形成されている。筒状部3の内側にはこの発明のノズル8が嵌め込まれている。この発明のノズル8は筒状部材9の内側に円柱状部材10が嵌め込まれる形で構成されている。図3は図2におけるAA横断面図である。図4に示すように、筒状部材9は上端に平面部11を設け、その中央部に排出口12を設けていて、下端の開口部13から排出口12までの間にはその通路を塞ぐものは存在せず貫通している。また、筒状部材9の下端の開口部13はその一部が上方に向かってすぼまるテーパ形状に形成されているとともに、円柱状部材10の下端も下すぼまりのテーパー形状にしておくことにより、容器本体2からの内容物が隙間に流入し易いようにしてある。このテーパ形状がないと排出時の流入抵抗が大きくなり、排出がし難くなる。
【0017】
筒状部材9の内径は円柱状部材10の外径と等しく、円柱状部材10が筒状部材9にぴったり嵌まり込むようになっている。そして図4に示すように円柱状部材10の側面の長手方向(紙面では上下方向)に無数の条溝14が形成されていて、各条溝14が筒状部材9の内面との間で図3に示すように微小の横断面からなる細い通路(以下微細通路)15を形成している。また、筒状部材9の内部下端面16と円柱状部材10の上端面17との間には平面隙間18が形成される。この平面隙間18を一定に確保するために隙間の高さ寸法の突起19を設けると良い。
【0018】
この微細通路15は、ここを流通する内容物(液体)が一定の圧力以下では、自らの粘性または表面張力で通路を塞いでしまい、流通することができない程度の寸法に形成されている。つまり内容物の粘度が低いほど通路は狭く、逆に粘度が高いと通路は広めで良いこととなる。つまりその通路の断面積の大きさは図3においてみれば条溝14の幅や深さで決定される。そしてここで言う一定圧力とは、主に容器本体2を押圧等して内容物を押し出した後に、容器本体2の弾性復元力等で容器本体内に生ずる内容物を容器本体内に引き戻そうとする力(負圧)の大きさを言う。平面隙間18はこの寸法を小さく取ると、円柱状部材の上端の角部の通路が直角に曲がることとなって更なる流路抵抗となる。かかる抵抗を嫌う場合は円柱状部材10の上端17の角部を面取りすると良い。
【0019】
以上のように形成したこの発明のノズル及びそれを備えたこの容器の使用に際しては以下の通りである。
【0020】
図13に矢印で示すように、内容物は容器本体2の外部からの押圧による内圧上昇で排口側に押し出され、この発明のノズル8の下端の微細通路入口(開口)13に入り込む。入口が狭いので弱い押圧力では内容物が微細通路15に入り込むことはできないが、一定の押圧力を超える押圧力が容器本体2にかけられると、内容物は微細通路15に進入して排出口12まで流れて排出される。
【0021】
そして所望量の内容物を排出後に容器本体2の押圧を止めた際には、本来的に容器本体2は自身の弾性によって容器本体2の表面が受ける大気圧に抗して復元しようとするので、容器本体内には負圧が生じ、図6に示すように微細通路15及び平面隙間18の排出通路内の内容物には容器本体内に引き込まれる方向に力が作用する。しかしその負圧程度では内容物はそれ自体の粘度や表面張力及び通路内抵抗によって流通が制限され、通路内の抵抗に抗して流れることができないので微細通路15と平面隙間18を塞ぐ形となり通路内に留まったままとなる。より具体的には、この発明のノズルを境に排出口にはその開口面積に大気圧がかかり、一方容器本体内には容器本体2の表面が受ける大気圧と容器本体2の復元力の差分の負圧が生じることとなるが、常圧下ではこの発明のノズル8が減圧オリフィスとして機能することにより両者をバランスさせてしまうので、圧力差による内容物の移動が制限される。つまり容器本体内に引き戻される(逆流する)ことがないのである。
【0022】
したがって、再度内容物を排出させようとする際には、容器本体2を、内容物が通路内抵抗に抗して排出されるに必要な力で押圧すると直ぐに排出口12から排出される。従来の容器のように容器本体内に引き込まれた空気をまず最初に排出した後に内容物を押し出すというプロセスがないので、外圧に対して非常に反応が良い容器を提供することができる。
【0023】
さらに、容器本体内に空気が引き込まれないので、酸化を嫌う内容物には好適である。
【0024】
また、排出口12の先端においては、内容物は若干の引き込まれは有り得るが、キャップ7の内側にキャップ7を閉めた際にこの排出口12の先端に当接するパッキンを設けたり、あるいは排出口内径に適合する図示しない突起を設けるなどして最前線にある内容物が空気に触れないようにすることで、内容物と空気との接触を限りなく皆無に近づけることができる。
【0025】
しかも、これらの作用はこの発明のノズル8が可動部品を一切使わずに構成しているので、故障や性能が低下することはなく永久的に機能を持続する。
【0026】
内容物の排出し易さ(流れ易さ)及び逆流防止機能(流れ難さ)のバランスは図15に示すように、内容物の流路すなわち、筒状部材10においてその側面の微細通路15の寸法W1、上端の平面隙間18の寸法W2及び排出口12の内径W3の各寸法を適宜調整すればよい。
【0027】
なお、この微細通路15の形成方法に関しては、上記方法によるものとは限らない。すなわち、無数の細かい条溝14を図8に示すように無数の細かい突条20に代えることととしてもよいし、または図10に示すように網目状に形成した条溝14または突条20としてもよい。これはいわゆるローレットであり、射出成形の他に転造などにより形成される。図10は大半のローレットを省略して記載しているものである。図9及び図11はそれぞれ図8及び図10におけるBB横断面図及びCC横断面図である。
【0028】
さらには図12に示すようにこれらの条溝14や突条20等の構成を筒状部材9の内面に設けることとしてもよい。図13はDD横断面図である。また、このように微細通路15の形成においては図14及び図15に示すように、条溝14又は突条20を筒状部材9の内周又は円柱状部材10の外周のいずれに設けても良い。つまり微細通路15は基本的には、図14に示すように微細な条溝14とその並列する山が接する平面とで形成されるか又は図15に示すように並列する突条20が接する平面とで形成されるかのいずれかにより、横断面が微細な通路を形成するものである。そしてまた、通路の横断面は上記のようにほぼ三角形であっても、図14及び15に示すような半円形であってもあるいは矩形状でも良いことはもちろんである。
【0029】
なお、以下全ての実施例において、隙間の形成方法は本実施例に示した手法のいずれかまたは、その他確実に隙間が均一になおかつ安定して確保される手法が適用される。
【0030】
【実施例2】
図16乃至23はこの発明のノズル及びこの発明の容器の第2の実施例を示すものである。
【0031】
図16は開口部付近の要部中央縦断面図であり、図に示すように、本実施例は前記実施例1とほぼ同様に構成されたこの発明の容器1の筒状部3の内側に、この発明のノズル8が嵌め込まれている。本実施例においては通路の一部が微細通路15または周面隙間21からなるとともに、通路が反転していることが特徴である。
【0032】
実施例1と同様にこの発明のノズル8は筒状部材9の内側に円柱状部材10が嵌め込まれる形で構成されている。図17は図16におけるEE横断面図である。図16に示すように、筒状部材9は上端に平面部11を設け、その中央部に排出口12を設けているとともにその内側にも排出口12とほぼ同様の管状部23が垂設せられていて、下端の開口部13から排出口12までの排出通路にはこれを塞ぐ部材は存在せず、貫通している。
【0033】
円柱状部材10にはその上端に、上記筒状部材9の管状部23が、その側面に周面隙間21を、その下端に空間24をもって挿入されるように凹部25が設けらている。凹部25の底部は球面状になっており、空間24が大きな空間となって図16に示すように周面隙間21からの流れ出しがよりスムーズになる。しかしながら、逆流時にはこの大きい空間から周面隙間21への入口が急激に小さくなるので、減圧効果が得られて逆流防止効果を高めている。
【0034】
この実施例では、上記管状部23と凹部25とにより、複数の隙間が形成されている。平面隙間18に関しては、微細通路15から周面隙間21へ流れ方向を変える踊り場となるものである。
【0035】
以上のように形成したこの発明のノズル及びそれを備えたこの容器の使用に際しては以下の通りである。
【0036】
図16に矢印で示すように、内容物は容器本体2の外部からの押圧による内圧上昇で排口側に押し出され、このノズル8の下端の隙間入口13に入り込む。入口が狭いので弱い押圧力では内容物が微細通路15に入り込むことはできないが、一定の押圧力を超える押圧力が容器本体にかけられると、内容物は微細通路15に進入して一旦平面隙間18まで流れ、そこでUターンして本来の流れ方向とは逆の方向に流れてさらに周面隙間21に流れ込む。そして周面隙間21から空間24を通って排出口12まで流れて排出される。
【0037】
そして所望量の内容物を排出後に容器本体2の押圧を止めた際には実施例1と同様の作用により、内容物及び外気は容器本体内に引き戻される(逆流する)ことがないのである。
【0038】
本実施例では、微細通路15に加え流れの反転により、流路抵抗が実施例1よりも大きくなるので、より低粘度液体に利用することが可能となる。また、内容物の排出し易さ(流れ易さ)及び逆流防止機能(流れ難さ)のバランスは、上記実施例1と同様に内容物の流路を構成する各隙間の寸法を適宜調整すればよい。また、この周面隙間21は、も微細通路15と同様にここを流通する内容物(液体)が一定の圧力以下では、自らの粘性または表面張力で通路を塞いでしまい、流通することができない程度の寸法に形成することができる。
【0039】
図19乃至23は周面隙間21の形成例を示すものである。
【0040】
上記微細通路15に代えて周面隙間21とする場合は、筒状部材9の内径を円柱状部材10の外径より若干大きくし、円柱状部材10を筒状部材9に嵌め込んだ際に、両者の間に図19及び図20に示すように円柱状部材10の側面に縦方向の周面隙間21が形成されるようにする。これらの隙間を形成するにあたっては、図19に示すように円柱状部材10の側面の長手方向(紙面では上下方向)に数本(図では4本)の突条26が形成されていて、この突条26の高さが隙間の高さとなるように設計される。また、この突条26は円柱状部材10の上端17にも延長されており、平面隙間18の隙間形成をさせるとよい。このように、一定高さの突条26を設けることにより、両者を組み付けた状態のFF横断面(図20)において、両者で形成される周面隙間21及び平面隙間18の隙間寸法が一定に確保される。なお、この突条26は連続しない突起に代えても良いことはもちろんである。また、周面隙間21はこのように筒状体と棒状態とで構成することが最も簡便であるが、いわゆる湾曲した面同士を平行に配することで構成することとしてもよいことはもちろんである。
【0041】
なお、この隙間寸法の確保手段に関しては、上記方法によるものとは限らない。すなわち、図21に示すように、突条26を筒状部材9の内面に設けることとしてもよい。図22はそのGG横断面図である。
【0042】
以上のように、隙間通路は筒状部材の内周面と円柱状部材の外周面という一対の面で構成される他、図23の(a)及び(b)に示すように周形状が多角形であると3以上の平面でも構成し得る。
【0043】
なお、以下全ての実施例において、周面隙間の形成方法は本実施例に示した手法のいずれかまたは、その他確実に隙間が均一になおかつ安定して確保される手法が適用される。
【0044】
また、本実施例のように通路の途中に踊り場となる空間を設けて、排出時において内容物を反転させることにより流路抵抗を増す手法を開示したが、通路は必ずしも総べてが平行になければならないことはなく、適宜屈折させながら排出口12に向けるようにすることとしてもよい。上記反転通路は言うなれば屈折の連続である。
【0045】
【実施例3】
図24乃至31はこの発明のノズル及びこの発明の容器の第3の実施例を示すものである。
【0046】
図24はキャップを取り外した状態の全体斜視図である。図において、この発明の容器1は容器本体2の上部に筒状部を一体に設け、その内部にこの発明のノズル8を備えるとともに、筒状部3には外周に雄ねじ6が設けられて中央に排出口12を突設せしめたノズルキャップ27が螺合され、当該ノズル8のフランジを挟み込んで筒状体上端に固定している。ノズルキャップ27の先端排出口12の外周には雄ねじ6が形成されていて、このねじ6でキャップ7が螺合される。この実施例においても容器本体2はチューブ容器となっている。
【0047】
図25はこの発明の容器の開口部付近の要部中央縦断面図であり、図26及び図27はそれぞれ図25におけるHH横断面図及びJJ横断面図である。
【0048】
この発明のノズル8は筒状部3の内側に円柱状部材10と筒状部材9とが嵌め込まれる形で構成されている。図28に示すように上端にフランジ28を備えた円柱状部材10には、フランジ28の直下に円周方向に条溝29が設けられ、また、フランジ28の中央には、深さがこの条溝位置と同じになるように排出通路30が設けられ、さらにこの排出通路30の底部と条溝29の底部とを連通する微細通路15が半径方向に放射状に設けられている。この微細通路15は、図においては断面が円の管状通路であるが、排出通路30と条溝29とが連通すればどのような断面形状でも構わない。そしてさらに条溝の下側は下端に向かってストレート部31となっている。
【0049】
筒状部材9はほぼ単純な管状体であり、その上端は内径が円柱状部材のフランジ27と条溝29との間の外径とで嵌め合いになるように構成されている。そして、筒状部材9の内径と、円柱状部材10のストレート部31との間に前記実施例2の後段に記載した手法により周面隙間21を形成する。
【0050】
以上のように形成したこの発明のノズル及びそれを備えたこの容器の使用に際しては以下の通りである。
【0051】
図29に矢印で示すように、内容物は容器本体2の外部からの押圧による内圧上昇で排口側に押し出され、このノズル8の下端開口部13から周面隙間21の入口に入り込む。入口が狭いので弱い押圧力では内容物が周面隙間21に入り込むことはできないが、一定の押圧力を超える押圧力が容器本体2にかけられると、内容物は周面隙間21に進入して一旦条溝29まで流れ、そこで直角に流れの方向を変え、微細通路15を通って排出通路30に抜け、ノズルキャップ27の排出口12まで流れて排出される。
【0052】
そして所望量の内容物を排出後に容器本体2の押圧を止めた際には実施例1と同様の作用により、内容物及び外気は図30に示す通路内負圧に抗して容器本体内に引き戻される(逆流する)ことがないのである。
【0053】
内容物の吐出し易さ(流れ易さ)及び逆流防止機能(流れ難さ)のバランスは図31に示すように、内容物の流路すなわち、筒状部材においてその側面の周面隙間21の寸法W1、微細通路15の寸法W2、排出通路の内径W3及び吐出口12の内径W4の各寸法を適宜調整すればよい。
【0054】
図32は上記構成において、筒状部材9の下端に底部32を設けるとともに、開口部13をより小さな径の穴とすることにより、円柱状部材9の下端と筒状部材10の底面内側との間にも横方向の平面隙間18を形成した場合を示している。この場合において、上記周面隙間21を前記実施例1に記載の手法により微細通路15としてもよい。さらに図33はこの場合において、筒状部材10の下端に凹部25を設けることにより、開口部からの流れ込みと横方向への方向転換がよりスムーズになるようにしたものである。
【0055】
【実施例4】
図34乃至40はこの発明のノズル及びこの発明の容器の第4の実施例を示すものである。
【0056】
図34は開口部付近の要部中央縦断面図である。
【0057】
図35に示すこの発明のノズル8は図37に示すように上方に開口部33を備えたカップ状部材34に筒状部材10が嵌め込まれる形で構成されている。図36はそのKK横断面図である。カップ状部材34は上端にフランジ28を設けるとともにその円周部をさらに上方に立ち上げて段差35を形成している。筒状部材10も上端にフランジ15を設けるとともに、そのフランジ15から幾分下がった位置に円周方向の条溝35が形成され、さらに、下端角部にも円周上に段差35が設けられている。筒状部材10のフランジ28はその直径がカップ状部材34のフランジ28の段差35の内径に適合する寸法となっていて、筒状部材10のフランジ28がカップ状部材34の段差35に嵌り合って一体化される。カップ状部材34にはフランジ28の下位置に内部とを連通させる微細通路15が設けられており、その位置は内部に挿入された筒状部材10の条溝29と適合する位置となっている。
【0058】
筒状部材10の条溝下のストレート部分31はその直径がカップ状部材34の筒状部37の内径よりも幾分小さいものとなっており、両者で周面隙間21を形成する。また、筒状部材10の下端とカップ状部材34の内底との間で平面隙間18を形成する。これら隙間を形成するにあたっては、実施例1に開示した手法が適用される。
【0059】
以上のように形成したこの発明のノズル9は図34に示すように筒状部3の上端に嵌められてノズルキャップ27で固定される。そしてそれを備えたこの容器の使用に際しては以下の通りである。
【0060】
図39に矢印で示すように、内容物は容器本体2の外部からの押圧による内圧上昇で排口側に押し出され、この筒状部3とこの発明のノズル8との隙間を容器開口部方向に流れ、微細通路15の入口に入り込む。微細通路15から入り込んだ内容物は、その奥に条溝29によって形成された空間に入り込み、一旦滞留しつつ流れの方向を周面隙間21の方向に変える。周面隙間21の入口が狭いので弱い押圧力では内容物が周面隙間21に入り込むことはできないが、一定の押圧力を超える押圧力が容器本体2にかけられると、内容物は条溝29内で方向転換し、本来の流れ方向とは逆の容器本体方向に流れて筒状部材10の下端に設けた段差35で形成される空間に入る。この空間は上記条溝29と同様に内容物が方向転換をし易くするためのいわば踊り場であり、一旦ここで蓄圧されて平面隙間18に流れるようになっている。そして平面隙間18を経て筒状部材10内の排出通路30を通ってノズルキャップ27の排出口12まで流れて排出される。
【0061】
そして所望量の内容物を排出後に容器本体2の押圧を止めた際には、上記実施例1と同様の作用により図39に示す通路内の負圧に抗して内容物は容器本体内に引き戻される(逆流する)ことがないのである。
【0062】
内容物の排出し易さ(流れ易さ)及び逆流防止機能(流れ難さ)のバランスは図40に示すように、内容物の流路となる各隙間すなわち、微細通路15の寸法W1、周面隙間21の寸法W2、下端部の平面隙間18の寸法W3、排出通路30の内径W4及び排出口12の内径W5の各寸法を適宜調整すればよい。
【0063】
図41及び図42はそれぞれ筒状部材10の条溝29及び下端部の段差35の形状のバリエーションを示すものである。このように、流れの方向転換のためのいわば踊り場として隙間通路の所望位置に一定の空間を形成するために、条溝29及び段差35の形状は矩形型に限定されない。
【0064】
【実施例6】(組合せ型)
図43乃至49はこの発明のノズル及びこの発明の容器の第6の実施例を示すものである。
【0065】
図43はこのノズル付近の縦断面図である。本実施例においてノズルピース36は容器本体2の筒状部3に挿入されて設けられている。このノズルピース36はほぼH字形状に形成されていて、外周には2本の条溝29が円周方向に上下に並列に設けられていて、さらに高さ方向の上下端にそれぞれ排出通路30と入口通路37が形成されている。そして図43のNN横断面図である図45に示すように排出通路30と入口通路はそれぞれ直径方向に設けた微細通路15によって上記条溝29と連通している。
【0066】
図46に示すように、ノズルピース36の外周面は2本の条溝29を備えることによって、この2本の条溝29A、29Bに分断されるようにして3本の突条が形成されているような形状となっている。そして3本の突条のうち最上部はフランジ28を形成するとともに、フランジ28と上の条溝29Bとの間には段差35がある。真中の突条部はストレート部31として、上下の突条よりも直径が若干小さくなっている。また、最下部の突条38は上記段差と同じ筒状部3の内径に適合する直径となっている。このノズルピース36を容器本体2の筒状部3に装着する場合は、ノズルピース36をフランジ28が筒状部3の端面39に当接するまで筒状部3内に押し込み、段差35と最下部の突条38を筒状部3の内径に嵌め合わせる。すると中央のストレート部31と筒状部3の内径との間に周面隙間21が生じ、上下2つの条溝29Aと29Bがこの周面隙間21によって連通することとなる。この周面隙間21を形成するにあたっては、実施例2に開示した手法が適用される。
【0067】
そして筒状部3には外周に雄ねじ6が設けられて中央に排出口12を突設せしめたノズルキャップ27が螺合され、当該ノズルピース36のフランジ28を挟み込んで筒状体上端39に固定している。
【0068】
図44及び図45はそれぞれ図43におけるLL横断面図及びMM横断面図である。
【0069】
以上のように形成したこの発明のノズル及びそれを備えたこの容器の使用に際しては以下の通りである。
【0070】
図47に矢印で示すように、内容物は容器本体2の外部からの押圧による内圧上昇で排口側に押し出され、このノズルピース36の入口通路37の入口に入り込む。奥まで行き当たると横方向の微細通路15Aの入口に向かって方向転換する。微細通路15Aを抜けて条溝29Aに入り一旦滞留しながら上方に向かって方向転換する。周面隙間21の入口が狭いので弱い押圧力では周面隙間21に入り込むことはできないが、一定の押圧力を超える押圧力が容器本体2にかけられると、内容物は周面隙間21に進入して一旦条溝29Bまで流れ、そこで直角に流れの方向を変え、微細通路15Bを通って排出通路30に抜け、ノズルキャップ27の吐出口12まで流れて排出される。
【0071】
そして所望量の内容物を排出後に容器本体2の押圧を止めた際には、上記実施例1と同様の作用により図48に示す通路内の負圧に抗して内容物は容器本体内に引き戻される(逆流する)ことがないのである。
【0072】
内容物の吐出し易さ(流れ易さ)及び逆流防止機能(流れ難さ)のバランスは図49に示すように、内容物の流路となる通路寸法すなわち、入口通路37の直径W1、微細通路15Aの直径W2、周面隙間21の寸法W3、微細通路15Bの寸法W4、排出通路30の内径W5及び排出口12の内径W6の各寸法を適宜調整すればよい。
【0073】
図50及び図51はそれぞれノズルピース36の条溝29の断面形状のバリエーションを示すものである。このように、流れの方向転換のためのいわば踊り場として隙間通路の所望位置に一定の空間を形成するために、条溝29の形状は矩形型に限定されない。
【0074】
なお、この実施例におけるストレート部31に前記ローレットを形成して微細通路15を形成するとともに、微細通路15を平面隙間通路18として構成してもよいことはもちろんである。
【0075】
以上各実施例において詳述したように、この発明のノズル8において、入口から排出口までの間の通路には、一切この通路を閉鎖する構造も機構もない。そしてその通路の一部が隙間通路であったり、微細通路であるわけであるが、これら周面隙間、平面隙間及び微細通路を適宜組合せ、さらにそれに反転通路を組み合わせることにより、様々な粘度の液体への適用が可能となる。
【0076】
【発明の効果】
以上のように構成したこの発明の内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル及びそれを備えた液体容器によれば、従来の技術では成し得なかった以下のような優れた効果を発揮することができる。
【0077】
すなわち、チューブのような外圧によって変形することによって内容物を排出させる柔軟性液体容器において、所望量の内容物を排出後に容器本体の押圧を止めた際には、本来的に容器本体は自身の弾性によって復元しようとするので、容器本体内には負圧が生じ、隙間通路及び吐出通路内の内容物には容器本体内に引き込まれる方向に力が作用する。しかしその負圧程度では内容物はそれ自体の粘度や表面張力及び通路内抵抗によって流通が制限され、通路内の抵抗に抗して流れることができないので隙間を塞ぐ形となり通路内に留まったままとなる。より具体的には、この発明のノズル8を境に吐出口12にはその開口面積に大気圧がかかり、一方容器本体内には容器本体2の表面が受ける大気圧と容器本体2の復元力の差分の負圧が生じることとなるが、常圧下ではこの発明のノズル8が減圧オリフィスとして機能することにより両者をバランスさせてしまうので、圧力差による内容物の移動が制限される。つまり容器本体内に引き戻される(逆流する)ことがないのである。
【0078】
したがって、再度内容物を排出させようとする際には、容器本体を、内容物が通路内抵抗に抗して排出されるに必要な力で押圧すると直ぐに吐出口から排出される。従来の容器のように容器本体内に引き込まれた空気をまず最初に排出した後に内容物を押し出すというプロセスがないので、外圧に対して非常に反応が良い容器を提供することができる。
【0079】
さらに、容器本体内に空気が引き込まれないので、酸化を嫌う内容物には好適である。
【0080】
また、吐出口先端においては、内容物は多少の引き込まれは有り得るが、キャップの内側にキャップを閉めた際にこの吐出口先端に当接するパッキンを設けたり、あるいは吐出口内径に適合する図示しない突起を設けるなどして最前線にある内容物が空気に触れないようにすることで、内容物と空気との接触を限りなく皆無に近づけることができる。
【0081】
しかも、これらの作用はこの発明のノズルが可動部品を一切使わずに構成しているので、故障することはなく永久的に機能を持続する。
【0082】
このような作用は、従来は通路内を流通する液体の流れを止める場合には、可動式の弁を用いることが常識であったところ、この発明の内容物の逆流防止機能を備えたノズルは従来のような可動式弁を備えず、常時開口型であるにも関わらず実現することができたことはきわめて画期的である。
【0083】
内容物は高粘度液体はもとより、水のような低粘度液体においても優れた作用を示すため、従来困難とされていたチューブ容器の低粘度液体への使用が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す全体斜視図である。
【図2】要部縦断面図である。
【図3】AA断面図である。
【図4】ノズルの組立図である。
【図5】内容物の排出時の流れを示す概念図である。
【図6】内容物にかかる負圧を示す概念図である。
【図7】各部の寸法を示す概念図である。
【図8】ノズルの組立図である。
【図9】BB断面図である。
【図10】ノズルの組立図である。
【図11】CC断面図である。内容物の排出時の流れを示す概念図である。
【図12】ノズルの組立図である。内容物にかかる負圧を示す概念図である。
【図13】DD断面図である。各部の寸法を示す概念図である。
【図14】(a)及び(b)は微小通路の構成例を示す要部横断面図である。
【図15】(a)及び(b)は微小通路の他の構成例を示す要部横断面図である。
【図16】この発明の第2の実施例を示す要部縦断面図である。
【図17】EE断面図である。
【図18】内容物の排出時の流れを示す概念図である。
【図19】ノズルの組立図である。
【図20】FF断面図である。
【図21】ノズルの組立図である。
【図22】GG断面図である。
【図23】隙間の他の構成例を示す横断面図である。
【図24】この発明の第3の実施例を示す全体斜視図である。
【図25】要部縦断面図である。
【図26】HH断面図である。
【図27】JJ断面図である。
【図28】ノズルの組立図である。
【図29】内容物の排出時の流れを示す概念図である。
【図30】内容物にかかる負圧を示す概念図である。
【図31】各部の寸法を示す概念図である。
【図32】他の構成例を示す要部縦断面図である。
【図33】他の構成例を示す要部縦断面図である。
【図34】この発明の第4の実施例を示す要部縦断面図である。
【図35】ノズルの斜視図である。
【図36】KK断面図である。
【図37】ノズルの組立図である。
【図38】内容物の排出時の流れを示す概念図である。
【図39】内容物にかかる負圧を示す概念図である。
【図40】各部の寸法を示す概念図である。
【図41】他の構成例を示す要部縦断面図である。
【図42】他の構成例を示す要部縦断面図である。
【図43】この発明の第7の実施例を示す要部縦断面図である。
【図44】LL断面図である。
【図45】MM断面図である。
【図46】ノズルの組立図である。
【図47】内容物の排出時の流れを示す概念図である。
【図48】内容物にかかる負圧を示す概念図である。
【図49】各部の寸法を示す概念図である。
【図50】他の構成例を示す要部縦断面図である。
【図51】他の構成例を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 容器
2 容器本体
3 筒状部
4 平面部
5 開口部
6 雄ねじ
7 キャップ
8 ノズル
9 筒状部材
10 円柱状部材
11 平面部
12 吐出口
13 開口部
14 条溝
15 微細通路
16 内部下端面
17 上端面
18 平面隙間
19 突起
20 突条
21 周面隙間
23 管状部
24 空間
25 凹部
26 突条
27 ノズルキャップ
28 フランジ
29 条溝
30 排出通路
31 ストレート部
32 底部
33 開口部
34 カップ状部材
35 段差
36 ノズルピース
37 入口通路
38 突条
39 筒状体上端

Claims (11)

  1. 外圧によって変形せしめて内容物を排出させる柔軟性容器の排出口に設ける排出ノズルにおいて、当該ノズル内の液体通路は容器本体側入口から排出口までの間が貫通しているとともに、その一部が複数の面で挟まれた隙間及び微小横断面を有する微細通路で構成されたものであり、当該隙間通路と微細通路は内容物液体の粘性または表面張力により常圧下では滞留して容易に流通しない程度の寸法とすることにより、内容物の排出時には容器本体を押圧することによって排出可能であるが、当該押圧力を排除した際には当該排出ノズルの液体通路内の内容物及び外気が容器本体内に逆流することを防止する内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル。
  2. 外圧によって変形せしめて内容物を排出させる柔軟性容器の排出口に設ける排出ノズルにおいて、当該ノズル内の液体通路は容器本体側入口から排出口までの間が貫通しているとともに、その一部が複数の面で挟まれた隙間または微小な横断面を有する微細通路で構成されたものであり、さらに当該通路は少なくとも1回容器本体から排出口に向かう排出方向とは反対方向に流れる逆流通路を有する往復通路を構成し、当該隙間通路は内容物液体の粘性または表面張力により常圧下では滞留して容易に流通しない程度の寸法とすることにより、内容物の排出時には容器本体を押圧することによって排出可能であるが、当該押圧力を排除した際には当該排出ノズルの液体通路内の内容物及び外気が容器本体内に逆流することを防止する内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル。
  3. 外圧によって変形せしめて内容物を排出させる柔軟性容器の排出口に設ける排出ノズルにおいて、当該ノズル内の液体通路は容器本体側入口から排出口までの間が貫通しているとともに、その一部が複数の面で挟まれた隙間または微小な横断面を有する微細通路で構成されたものであり、さらに当該通路は少なくとも1回容器本体から排出口に向かう排出方向に対して内容物の流れ方向を屈折せしめる屈折通路を有し、当該隙間通路は内容物液体の粘性または表面張力により常圧下では滞留して容易に流通しない程度の寸法とすることにより、内容物の排出時には容器本体を押圧することによって排出可能であるが、当該押圧力を排除した際には当該排出ノズルの液体通路内の内容物及び外気が容器本体内に逆流することを防止する内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル。
  4. 外圧によって変形せしめて内容物を排出させる柔軟性容器の排出口に設ける排出ノズルにおいて、当該ノズル内の液体通路は容器本体側入口から排出口までの間が貫通しているとともに、その一部が複数の面で挟まれた隙間及び微小な横断面を有する微細通路で構成されたものであり、さらに当該通路は少なくとも1回容器本体から排出口に向かう排出方向とは反対方向に流れる逆流通路を有する往復通路を構成し、当該隙間通路は内容物液体の粘性または表面張力により常圧下では滞留して容易に流通しない程度の寸法とすることにより、内容物の排出時には容器本体を押圧することによって排出可能であるが、当該押圧力を排除した際には当該排出ノズルの液体通路内の内容物及び外気が容器本体内に逆流することを防止する内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル。
  5. 外圧によって変形せしめて内容物を排出させる柔軟性容器の排出口に設ける排出ノズルにおいて、当該ノズル内の液体通路は容器本体側入口から排出口までの間が貫通しているとともに、その一部が複数の面で挟まれた隙間及び微小な横断面を有する微細通路で構成されたものであり、さらに当該通路は少なくとも1回容器本体から排出口に向かう排出方向に対して内容物の流れ方向を屈折せしめる屈折通路を有し、当該隙間通路は内容物液体の粘性または表面張力により常圧下では滞留して容易に流通しない程度の寸法とすることにより、内容物の排出時には容器本体を押圧することによって排出可能であるが、当該押圧力を排除した際には当該排出ノズルの液体通路内の内容物及び外気が容器本体内に逆流することを防止する内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル。
  6. 隙間を構成する複数の面が湾曲した面である請求項1乃至5のいずれかに記載の内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル。
  7. 隙間を構成する複数の面が平面である請求項1乃至5のいずれかに記載の内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル。
  8. 隙間を構成する複数の面が球面である請求項1乃至5のいずれかに記載の内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル。
  9. 微細通路が、条溝と面とで構成されるものである請求項1乃至5のいずれかに記載の内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル。
  10. 微細通路が、突条と面とで構成されるものである請求項1乃至5のいずれかに記載の内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズル。
  11. 上記請求項1乃至10のいずれかの内容物の逆流防止機能を備えた常時開口型排出ノズルを備えたことを特徴とする液体容器。
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