JP2005319028A - 内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】内視鏡先端部の外形寸法を小さくすること。
【解決手段】この内視鏡10は、被写体からの光を結像させるレンズ光学系を有し、このレンズ光学系によって結像された被写体像を撮像する撮像素子61を備える内視鏡先端部40と、撮像素子61の動作を制御する撮像制御手段23を有し、撮像素子61で得られた撮像信号を映像信号に変換するコントロール部21と、コントロール部21にて変換された映像信号を表示するモニター部22と、分離されて配置された内視鏡先端部40とコントロール部21を接続すると共に、撮像素子61で得られた撮像信号をコントロール部21に伝達するケーブル部30とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内視鏡に関する。
従来、内視鏡やカメラにおいては、被写体からの光を電気信号に変換する手段として電荷結合素子(Charge Coupled Device:以下「CCD」という)が採用されている。このようにCCDを撮像素子として採用しているCCDカメラとしては、例えば特許文献1のようなものが知られている。
特許文献1記載のCCDカメラは、レンズ鏡筒を有するレンズ装置と、撮像素子としてのCCDとから、主に構成されている。このCCDカメラは、CCDを駆動制御するCCDドライバを有している。また、CCD自体は基板に実装され、該基板はホルダに固定されている。また、このCCDカメラは、レンズを透過した光束がCCDに結像され、その結像が画像処理手段を介してモニターに映像として表示されるように構成されている。
特開平11−295579号公報(図1)
ところで、特許文献1記載のCCDカメラの構成は、内視鏡にも採用されている。内視鏡は、食道や気管等の狭い空間への侵入を容易にする必要があると共に各器官にダメージおよび違和感を与えないようにする必要がある。また、内視鏡を機械装置の内部の撮影に使用する場合においても、狭い空間内への侵入および当該機械装置の内部に傷を与えないようにする必要がある。そのため、内視鏡の先端部の細径化は、非常に強く要望されている。
しかしながら、上述の特許文献1記載のCCDカメラの構成では、CCDドライバがCCDと共に一体的に形成されている。一般的に、CCDドライバはCCDに比べ外形寸法が大きくなりがちなので、CCDドライバを内視鏡先端部の内部に配置した場合、その先端部の外形寸法は必然的に大きくなる、という問題を有している。
本発明は、上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、先端部の外形寸法を小さくすることが可能な内視鏡を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明の内視鏡は、被写体からの光を結像させるレンズ光学系を有し、このレンズ光学系によって結像された被写体像を撮像する撮像素子を備える内視鏡先端部と、撮像素子の動作を制御する撮像制御手段を有し、撮像素子で得られた撮像信号を映像信号に変換するコントロール部と、コントロール部にて変換された映像信号を表示するモニター部と、分離されて配置された内視鏡先端部とコントロール部を接続すると共に、撮像素子で得られた撮像信号をコントロール部に伝達するケーブル部とを有するものである。
このように構成した場合には、撮像素子に比べ外形寸法が大きくなりがちな撮像制御手段を内視鏡先端部の内部ではなく、内視鏡先端部とは分離されたコントロール部に配置することにより内視鏡先端部の外径寸法を小径とすることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、撮像素子で得られた撮像信号を増幅するドライブ回路を内視鏡先端部に配置したものである。このように構成した場合には、撮像信号が撮像素子の近くに配置されたドライブ回路により増幅されるため、撮像素子で得られた撮像信号は、内視鏡先端部から離れて設けられたコントロール部に確実に伝達されることとなる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、ドライブ回路を撮像素子が配置される基板に配置したものである。このように構成した場合には、撮像素子から伝達される撮像信号が減衰によってひずむ前にドライブ回路によって確実に増幅させることができる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、ドライブ回路を撮像素子が配置される基板と異なる基板に配置したものである。このように構成した場合には、ドライブ回路を内視鏡先端部の内部に配置するための自由度が向上することとなる。また、ドライブ回路を撮像素子と分離して配置させることで、撮像素子で発生した熱がドライブ回路に伝わるのを大幅に軽減できる。
また、本発明の内視鏡は、筒状部材と、筒状部材の内部に設けられ、被写体からの光を結像させるレンズ光学系と、筒状部材の内周面に接するように設けられ、レンズ光学系によって結像された被写体像を撮像する撮像素子と、撮像素子で得られた撮像信号を増幅するドライブ回路が配置され、筒状部材の内周面に接するように配設された中継基板とを有する内視鏡先端部を備えるものである。
このように構成した場合には、内視鏡先端部の内部にドライブ回路を設けることにより、撮像信号を撮像素子の近くで増幅することが可能となり、撮像素子で得られた撮像信号を内視鏡先端部から離れた位置に配置される部分に確実に伝達することが可能となる。また、ドライブ回路を有する中継基板を、筒状部材の内周面に接するような構成とすることで、ドライブ回路を内視鏡先端部の内部の任意な位置に配置することができると共に確実な固定保持が可能となる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、中継基板は撮像素子から離れて配置されているものである。このように構成した場合には、ドライブ回路を有する中継基板を内視鏡先端部の内部に配置するための自由度が向上すると共に、中継基板を撮像素子と分離して配置させることで、撮像素子で発生した熱がドライブ回路に伝わるのを大幅に軽減できる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、中継基板は、4角形の平面状の基板となっており、その基板の対向する2辺が軸方向に沿って筒状部材の内周面に接するものである。このように構成した場合には、中継基板の対向する2辺が筒状部材の内周面と隙間なく接するようにできるため、中継基板を内視鏡先端部の内部に強固に固定することが可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、中継基板は、その外周面が筒状部材の内周面に接するように設けられた小径筒状部材によって両側から狭持されることで固定されているものである。このように構成した場合には、中継基板が小径筒状部材によって両側から狭持されるため、中継基板を内視鏡先端部の内部に、より強固に固定することが可能となる。また、小径筒状部材の軸方向の長さを変化させることにより、中継基板の設置位置を容易に変更することが可能となる。
本発明によると、内視鏡の先端部の外形寸法を小さくすることが可能となる。
以下、本発明の内視鏡の実施の形態について説明する。まず、本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡について、図1から図3に基づいて説明する。図1は、内視鏡10の全体構成を示す側面図(可撓チューブ部分のみ断面図としてあらわす)であり、図2は、内視鏡10のうち、内視鏡先端部40の構成を示す側断面図である。また、図3は、内視鏡先端部40の構成を示す側断面の斜視図である。なお、以下の説明では、図1から図3において一端側とは各図の右側を指し、他端側とは各図の左側を指す。
図1に示すように、内視鏡10は、外部ユニット20と、ケーブル部となる可撓ケーブル部30と、内視鏡先端部40と、を有している。なお、内視鏡10に、ビデオデッキやその他の部材が付加されることがあるが、そのような場合を含めて内視鏡とする。
外部ユニット20は、内視鏡先端部40で得られた撮像信号を信号処理するコントロール部21と、このコントロール部21で信号処理した映像信号を表示するモニター部22から主に構成される。コントロール部21は、操作者が把持する部分ともなっており、操作者は、かかるコントロール部21を把持しながらモニター部22を見たり、各種の操作を行うことができる。
コントロール部21には、内視鏡先端部40の内部に配設されている撮像素子61(図2参照)のCCD部分を駆動制御する撮像制御手段23が設けられている。この撮像制御手段23は、この実施の形態ではCCDの駆動の他に、CCDの出力信号をCDS(Clock-Data Synchronization)回路やAGC(Automatic Gain Control)回路を通過させた後、AD変換してデジタル信号に直す処理も行っている。また、コントロール部21には、操作者が各種操作を実行するための、操作ボタン等の操作手段(不図示)が設けられている。操作者がこの操作手段を操作すると、撮像制御手段23により撮像素子61を駆動制御させることで撮像素子61を動作させたり、後述する発光体67から照明光を照射させたり、その照射強度を変更したり、可撓ケーブル部30を変形させること等が可能である。
また、外部ユニット20には、ケーブル接続部24が設けられている。ケーブル接続部24は、後述する可撓ケーブル部30が接続される部分である。このケーブル接続部24は、例えば接続インターフェースを具備していて、可撓ケーブル部30の一端側に存在する接続端子(不図示)を接続することが可能となっている。しかしながら、可撓ケーブル部30が、ケーブル接続部24に対して着脱できない、固定的な構成を採用しても良い。
なお、操作者の操作に対応して、外部ユニット20には、不図示の操作ボタン等が設けられている。また、外部ユニット20には、不図示のコネクタ部が設けられていて、かかるコネクタ部に外部接続機器を接続することが可能である。なお、外部接続機器の例としては、例えば、内視鏡10で撮像された画像データを記録するためのデータ記憶装置、およびモニター部22に映し出される画像を印刷するための印刷装置が挙げられる。
また、可撓ケーブル部30(図1では、可撓ケーブル部30のみが断面図で描かれている。)は、ケーブル部に対応する部分であり、内視鏡先端部40と外部ユニット20とを接続しており、柔軟に変形することが可能とされている。この可撓ケーブル部30は、多数の湾曲駒(図示省略)を有している。湾曲駒は、互いに連続する状態で設けられていて、しかも互いに、隣り合う湾曲駒に対して回動可能に取り付けられている。また、かかる湾曲駒が回動した後に、隣り合う湾曲駒との間に生じる摩擦によって、当該回動した状態の傾斜角度を維持可能に設けられている。なお、図2においては、湾曲駒と後述する可撓チューブ33を省略すると共に、可撓ケーブル部30を略チューブ状となる状態で示している。
上述の湾曲駒が複数連続している状態となっている可撓ケーブル部30には、その中央を貫くように、挿通孔31が設けられている。すなわち、可撓ケーブル部30を構成する湾曲駒にも、径方向の中心に、孔部(不図示)が設けられている。この挿通孔31には、内視鏡先端部40に対して電源供給を行ったり、内視鏡先端部40の撮影光学系で撮影された画像データを外部ユニット20に対して送信するための、各種の配線32が挿通される。また、可撓ケーブル部30の外周側には、不図示の配線および不図示の湾曲駒を覆うように、可撓チューブ33(図1参照)が設けられている。
内視鏡先端部40は、図2および図3に示すように、主に、円筒状の筒状部材41、平板状の中継基板45、この中継基板45に配置されるドライブ回路46、筒状の導光筒47、第1のレンズ55、第2のレンズ56、第3のレンズ57、撮像素子61、発光体67から構成されている。
筒状部材41は、両端が開口している円筒状の部材であり、その内径および外径は、一端部41aから他端部41bまで同径となっている。そして、その内側部分は、一端部41aから他端部41bまで貫通する貫通孔42となっている。また、筒状部材41の一端部41aには、後述する基板押え48aが配置されると共に上述した可撓ケーブル部30が接続されている。
可撓ケーブル部30は、スタンドホース部34と、PTFEチューブ部35とから形成されている。スタンドホース部34は、上述の湾曲駒が配置されている部分で、この実施の形態では外径が4.5mmで内径が2.8mmとされている。PTFEチューブ部35は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなるフッ素樹脂から形成されており、厚さが0.3mmとされている。
筒状部材41と可撓ケーブル部30の接続は、PTFEチューブ部35の外周面を筒状部材41の内周面と隙間なくシリコン等により接着させることでおこなわれている。このシリコン等の残り分は、基板押え48aと筒状部材41との間の隙間となる接着剤溜まり36に溜まることとなる。また、筒状部材41の他端部41bには、後述する基板押え48bが接続されている。
筒状部材41の内部の略中央部には、長方形の平面形状をした基板である中継基板45が配設されている。その中継基板45の一対の長辺は、筒状部材41の軸方向に沿って筒状部材41の内周面41cに接している。また、中継基板45には、撮像素子61から伝達される撮像信号を増幅するためのドライブ回路46が設けられている。そして、コントロール部21に配設される撮像制御手段23等に接続される配線32が、可撓ケーブル部30の挿通孔31および基板押え48aの挿通孔48cを通って、中継基板45の一端側と接続されることでドライブ回路46に接続されている。よって、ドライブ回路46により増幅された撮像信号をコントロール部21に伝達することが可能となる。
また、中継基板45の一端側と他端側にはそれぞれ、筒状部材41に比べ小径の筒状部材となる基板押え48a、48bが、その外周面が筒状部材41の内周面41cに接するように配設されている。基板押え48aは、その一端側は可撓ケーブル部30に接し、その他端側は中継基板45に接しており、その全体が筒状部材41の内部に位置するように配置されている。また、基板押え48bは、中継基板45の他端側に、その一端側が中継基板45の他端側と接するように配置されている。基板押え48bは、筒状部材41と後述する導光筒47を接続しており、その他端側は、導光筒47の内周面に接している。
また、基板押え48a、48bは、中継基板45を両側から狭持することで中継基板45を固定すると共に、基板押え48a、48bの軸方向の長さを調節することで中継基板45の設置位置を変更することができる。また、基板押え48a、48bは、それぞれ複数のOリング48eにより筒状部材41とシーリングされることで気密に密着している。
筒状部材41の他端部41bには、筒状部材41と外径が同径となる円筒状の導光筒47が基板押え48bを介して配設されている。導光筒47と基板押え48bとはシリコン等の接着剤が基板押え48bの中央外周に設けられた円周溝48fに入れられることにより互いが固定される。導光筒47の全体の材質は、照明光が通過できるように、透明部材であるアクリル樹脂でできている。また、導光筒47の一端側は開口しており、その他端側は同部材により塞がれている。導光筒47の内部には、その一端側から他端側に向かって断面形状がそれぞれ円形の大径空間部49および小径空間部50が設けられている。大径空間部49の直径は小径空間部50の直径よりも大きくなっている。なお、大径空間部49のうち、小径空間部50との間の境界部分には、側面部51が設けられている。側面部51の断面は、略三日月状の形状となっている。すなわち、図2の断面状態における上下方向の長さが最も長くされ、その位置から周方向に離れるに従い側面部51の厚さが薄くなっていく形状とされている。
また、導光筒47の内周面と外周面は、遮光手段としての黒色に塗装されている。この黒色塗装は、導光筒47の内側のレンズ部分に照明光が逃げるのを防止すると共に、反射によって、導光筒47の内部を照明光が進行するように施されている。また、本実施の形態では、導光筒47の外周面も、黒色塗装されている。これらの遮光手段は、導光筒47の外部や内部に照明光が逃げるのを防止すると共に、反射によって、導光筒47の内部を照明光が進行するように設けられている。
上述の小径空間部50には鏡筒52が嵌合されており、鏡筒52の一端側は側面部51を越して大径空間部49まで伸びている。また、本実施の形態では、鏡筒52の内部には、撮像光学系となるレンズ光学系を構成する3つのレンズ、すなわちそれぞれ正面から見たとき円形となる第1のレンズ55、第2のレンズ56、第3のレンズ57が配置されている。また、鏡筒52の中心軸線Mは、レンズ光学系の光軸と一致している。
この鏡筒52には、他端側から一端側に向かって、第1のレンズ55を保持するための孔55a、反射光を絞るための絞り孔58、第2のレンズ56を保持するための孔56a、第3のレンズ57を保持するための孔57aが設けられ、それぞれのレンズを保持している。なお、鏡筒52への各レンズ55、56、57の組み込みは、鏡筒52が導光筒47に組み込まれる前に行われ、内視鏡先端部40への組み込みは撮影ユニット部、すなわち各レンズ55、56、57が組み込み済みの鏡筒52として実施される。
また、上述の大径空間部49において鏡筒52の一端側には、円筒状の撮像素子固定台59が導光筒47のない周面に設けられた段部(図示省略)に突き当たることで位置決めされると共に嵌合される形で配置されている。この撮像素子固定台59と鏡筒52との間には隙間が設けられている。また、撮像素子固定台59の内部には、他端側から一端側に向かって順に円板状のフィルタ60、角形の撮像素子61、撮像素子基板64が配置されている。撮像素子61は、CCD(Charge Coupled Device)からなる受光部62をその表面に有しており、撮像素子61を保持するための基板である撮像素子基板64に固定されている。なお、第3のレンズ52を通過した光は、フィルタ60を通過することにより所定の色以外がカットされ、受光部62で結像される。そして、撮像素子61は、この結像(光)を電気信号に変換する。
撮像素子固定台59には、他端側から一端側に向かって順に、フィルタ60を保持するための孔60a、撮像素子61における受光部62に光を通過させるための孔63、撮像素子61を保持するための孔61a、撮像素子61の一端側に取り付けられている撮像素子基板64が納められている孔64aが設けられている。フィルタ60は、その一端側のみが孔60aにより保持されており、その他端側は、撮像素子固定台59の他端側から大径空間部49に向かって突出している。
正方形状の受光部62は、平面長方形状の撮像素子61の表面に設けられており、撮像素子61は受光部62より大きな形状となっている。受光部62は、受光部62の中心軸線が撮像素子61全体の中心軸線に対して図2において上方に偏位する形で取り付けられている。また、受光部62の中心軸線は、鏡筒52の中心軸線Mと一致するように、すなわちレンズ光学系の光軸と一致するように配置される。
撮像素子固定台59の一端側は、基板押え48bの他端側と接しており、基板押え48bの他端側は、その外周面がOリング48eにより導光筒47の内周面と密着するように、導光筒47の内部に取り付けられている。また、基板押え48bの一端部は、筒状部材41の他端部41bにシリコン等の接着剤を利用して取り付けられているため、導光筒47と筒状部材41は、基板押え48bを介して接続されていることとなる。また、平面円形状の撮像素子基板64には、中継基板45の他端側に接続されている配線37が筒状部材41と導光筒47の内部、すなわち基板押え48bの内部の挿通孔48dを通り接続されている。そして、撮像素子61で得られた電気信号が、配線37を介して中継基板45に設けられているドライブ回路46に送信される。
発光体67は、導光筒47の側面部51に接触する状態で取り付けられており、配線37および配線32を介してコントロール部21に接続されている。発光体67は、LED(Light Emitting Diode)を具備していて、配線32、37を介して、LEDに電流が流されると、発光体67のLEDが発光したり光量が変化したりする。また、この実施の形態では、発光体67の形状は直方体となっている。この実施の形態では、配線32と配線37は、その一部が中継基板45を介さず直接コントロール部21に繋がっているが、全ての配線32と配線37が中継基板45を介して繋がるようにしても良い。
また、導光筒47において側面部51からその他端側までの断面が三日月状の部分は、発光体67からの光を出射部位までガイドする導光体部68となっている。また、導光筒47の小径空間部50を覆う部分の内周面および外周面は、上述したように黒色塗装により遮光されているので、発光体67で生じた照明光は、導光体部68により出射部位までガイドされる。
次に、以上のように構成された内視鏡10の操作について説明する。まず、検査対象者の口等の体腔から内視鏡先端部40を差し込み、該検査対象者の食道を通過させて、胃等の検査対象部位に到達させる。この場合、発光体67を発光させて、内視鏡先端部40の進行方向を照らしながら、当該内視鏡先端部40を体内の奥深くへと進行させる。この発光体67を発光させたり、その発光量を変化させる場合、操作者が操作手段を操作することにより、当該発光体67から照明光を照射したり、発光量を制御したりすることが可能となっている。
発光体67から照明光が出射され導光体部68から光が放射されると、内視鏡先端部40の前方側の部位が撮像可能となる。すなわち、発光体67から放射された光が体内の被撮像部位で反射し、その反射によって生じる反射光は、第1のレンズ55に入射し、その後、第2のレンズ56、第3のレンズ57を順次通過する。そして、第3のレンズ57を通過した反射光は、フィルタ60を通過し、受光部62に入射される。受光部62では、被撮像部位からの光が合焦され、結像状態となっている。このとき、撮像制御手段23は、CCDの動作を制御する信号を撮像素子61へ送信している。
受光部62に入射した反射光は、電気信号へと変換される。そして、この電気信号が、配線37を介して中継基板45に設けられているドライブ回路46に伝達される。そして、ドライブ回路46により増幅された電気信号が、コントロール部21に配置されている撮像制御手段23に伝達される。撮像制御手段23すなわち、コントロール部21に伝達された信号は、モニター部22またはその近傍に配置される画像解析回路に伝えられる。
この画像解析回路では、伝送されてきた電気信号が所定の映像データ(例えばカラー映像)に関する電気信号へと変換される。かかる画像解析回路にて変換された映像データに関する電気信号は、モニター部22の表示回路まで伝送され、該電気信号に対応した映像を、モニター部22の表示画面に映し出す。そして、操作者は、当該表示画面を見ながら、胃等の体内の検診を行うことができる。なお、画像解析回路をコントロール部21に配置したり、撮像制御手段23の一部として組み込んでも良い。
また、操作者は、操作手段を操作することにより、可撓ケーブル部30を変形させることができる。そして、この可撓ケーブル部30の変形により、内視鏡先端部40の向きを変更して、当該内視鏡先端部40が設けられている周囲を検診することができる。
以上のように構成された内視鏡10では、少なくともCCDを駆動させる撮像制御手段23(この実施の形態ではさらに、CDS回路、AGC回路、AD変換回路等を含むものとなっている)を撮像素子61と分離して、内視鏡先端部40の外部に設けられているコントロール部21に配置している。このため、撮像素子61に比べ、外形寸法が大きくなりがちな撮像制御手段23を内視鏡先端部40の内部に配置する必要がなくなり、内視鏡先端部40の外径寸法を小径とすることができる。
また、内視鏡10では、撮像素子61で得られた撮像信号を増幅するドライブ回路46を内視鏡先端部40に配置している。このため、撮像信号をドライブ回路46により増幅することが可能となり、撮像素子61で得られた撮像信号が内視鏡先端部40の外部に設けられた撮像制御手段23に確実に伝達されることとなる。なお、ドライブ回路46は、この実施の形態では信号の増幅に加えて、信号の形状を整えている。
この内視鏡10では、ドライブ回路46を撮像素子61が配置される基板と異なる中継基板45に配置している。このため、ドライブ回路46を内視鏡先端部40の内部に配置するための自由度が向上することとなり、さらには、ドライブ回路46を撮像素子61と分離して配置させることが可能となり、撮像素子61で発生した熱がドライブ回路46に伝わるのを防止できる。
また、内視鏡10では、中継基板45を長方形の平面状の基板とし、その中継基板45の一対の長辺を軸方向に沿って筒状部材41の内周面に接するようにしている。このため、中継基板45の一対の長辺が筒状部材41の内周面と隙間なく接するようにできるため、ドライブ回路46を内視鏡先端部40の内部に強固に固定することが可能となる。
また、内視鏡10では、中継基板45は、小径の筒状部材である基板押え48a、48bによって両側から狭持されることで固定されている。このため、基板押え48a、48bの軸方向の長さを調節することにより、内視鏡先端部40の内部において中継基板45の位置を容易に変更することが可能となると共に、ドライブ回路46を内視鏡先端部40の内部に、より強固に固定することが可能となる。
また、内視鏡10では、導光筒47は、透明部材により形成されていて、しかも導光筒47の外周面と内周面が、遮光手段となる黒色塗装により遮光されている。このため、発光体67で生じた照明光が導光体部68の内部を通過する際に、黒色塗装によって外部やレンズ光学系側に漏れるのを防止できる。
また、内視鏡10では、発光体67は、レンズ光学系と別個独立して配置されている。このため、撮像光学系となるレンズ光学系とは別部材として発光体67を取り付けることができ、内視鏡先端部40の内部の構造に大きな影響を与えることなく配置できる。また、導光筒47の外径に対する中心軸線に対してレンズ光学系の光軸Mが偏芯し、その偏芯により生じたスペースに発光体67を配置しているので、外径寸法が大きくなることはない。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡10Aについて、図4および図5に基づいて説明する。なお、本実施の形態においては、内視鏡10Aの先端部のみが第1の実施の形態の内視鏡10と異なるため、その相違部分のみについて説明する。図4は、内視鏡先端部80の構成を示す側断面図である。また、図5は、内視鏡先端部80の構成を示す側断面の斜視図である。なお、以下の説明では、図4および図5において一端側とは右側を指し、他端側とは左側を指す。また、第1の実施の形態と同一の部材、同一の部分には同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
第2の実施の形態に係る内視鏡10Aの内視鏡先端部80は、3つの円筒状の部材である筒状部材41と、中間筒81と、導光筒82とにより、その外側が囲まれている。筒状部材41は、第1の実施の形態と同様の部材であり、その両端が開口している円筒状の筒状部材であり、その内径および外径は、一端部41aから他端部41bまで同径となっており、その内径は貫通孔42を形成している。また、筒状部材41の一端部41aは、上述の可撓ケーブル部30とシリコン接着により接続されている。また、筒状部材41の一端部41aの内部には、第1の実施の形態と同様に基板押え48aが取り付けられており、筒状部材41の他端部41bには、基板押え48bが取り付けられている。
筒状部材41の内部の略中央部には、第1の実施の形態と同様に長方形の平面形状をした基板である中継基板45が配設されている。その中継基板45の一対の長辺は筒状部材41の軸方向に沿って筒状部材41の内周面41cに接している。また、中継基板45には、撮像素子61から伝達される撮像信号を増幅するためのドライブ回路46が設けられている。
また、中継基板45と基板押え48aの間および中継基板45と中継基板押え48bの間には、それぞれ、基板押え48a、48bと同径となる中継基板ホルダー84a、84bが、その外周面が筒状部材41の内周面41cに接するように配設されている。中継基板ホルダー84a、84bは両端が開口している円筒形の筒状部材であり、スリット84c、84dを有している。スリット84c、84dは、該中継基板ホルダー84a、84bの軸方向に沿ってそれぞれ形成されている。
中継基板ホルダー84a、84bの取り付けは、外部ユニット20に接続される配線32と撮像素子基板64に接続される配線37とが、それぞれ中継基板45に接続された状態で、中継基板ホルダー84aについては、スリット84cに配線32を通し中継基板45と基板押え48aの間に嵌め込み、また、中継基板ホルダー84bについては、スリット84dに配線37を通し中継基板45と基板押え48bの間に嵌め込むことにより行う。つまり、中継基板ホルダー84a、84bを取り付ける前の状態では、中継基板45の軸方向の前後には中継基板ホルダー84a、84bの長さ分の間隔が空くため、配線32、37を中継基板45に半田付けするなど接続作業がし易くなる。
そして、配線32と配線37を中継基板45に接続した後は、中継基板45が中継基板ホルダー84a、84bに対してがたつかないようにするため、上記のように中継基板45と基板押え48a、48bの間に中継基板ホルダー84a、84bを嵌め込む。次いで、予め、可撓ケーブル30側に通されている筒状部材41を、この筒状部材41の内部に中継基板45、基板押え48a、48bおよび中継基板ホルダー84a、84bが配置されるように内視鏡先端部80の他端側に向けて移動させる。
その後、他端部では、シリコン等の接着剤により基板押え48bと筒状部材41が固定される。一方、一端部では、PTFEチューブ部35の先端部の内周面と外周面に配されるシリコン等の接着剤により、基板押え48aと、PTFEチューブ部35と、筒状部材41とが、PTFEチューブ部35を間に挟んだ状態で固定される。
中継基板ホルダー84aは、その外周面が筒状部材41の内周面と接しており、また、その一端側は基板押え48aと接し、その他端側は中継基板45と接している。中継基板ホルダー84bもその外周面は筒状部材41の内周面と接しており、その一端側は中継基板45と接し、その他端側は基板押え48bに接している。また、基板押え48bは、筒状部材41と中間筒81を接続する部材であり、その他端側の外周面は、中間筒81の一端側の内周面に接している。また、基板押え48a、48bは、Oリング48eにより筒状部材41および中間筒81の内周面とシーリングされることにより気密に密着している。
中間筒81は、その両端が開口しており、その内部には、一端側から他端側に向かって断面形状が円形の大径挿通孔85および小径挿通孔86が形成されている。大径挿通孔85の直径は、小径挿通孔86の直径よりも大きくなっている。なお、大径挿通孔85のうち、小径挿通孔86との間に境界部分には、係止面87が形成されている。また、図4および図5において小径挿通孔86の下方には、小径挿通孔86と連通するようにネジ穴89が形成されている。
中間筒81の大径挿通孔85には、係止面87に当接するように撮像素子ガイド88が嵌合されている。撮像素子ガイド88には、レンズ光学形の光軸Mを中心とする円形の孔88aが設けられている。撮像素子ガイド88の一端側には断面が長方形となる孔88bが形成されており、孔88aとの境界部分には壁面部88cが形成されている。この孔88bには、撮像素子61が壁面部88cと当接する形で嵌合されている。撮像素子61は、第1の実施の形態と同様、CCDからなる受光部62を有しており、撮像素子61を保持するための基板である撮像素子基板64に固定されている。また、小径挿通孔86には、第1の実施の形態と同様の鏡筒52の一端側が嵌合されている。
中間筒81の他端側には、導光筒82が配置されている。導光筒82の全体の材質は第1の実施の形態の導光筒47と同様、アクリル樹脂でできており、導光筒82の外周面および内周面は、黒色塗装により遮光されている。また、導光筒82は、両端が開口しており、導光筒82の内部には、その一端側から他端側に向かって断面形状が円形の大径挿通孔91および小径挿通孔92が設けられている。大径挿通孔91の直径は、小径挿通孔92の直径よりも大きくなっている。なお、大径挿通孔91のうち、小径挿通孔92との間の境界部分には、第1の実施の形態と同様、側面部51が設けられている。また、小径挿通孔92の他端側近傍には、ごみやほこり等が内部に侵入するのを防止するカバーガラス90を係止するための突出部93が導光筒82の内周面から全周に亘って光軸Mに向かって突出するように形成されている。
導光筒82の他端側の開口部には、上述したカバーガラス90が嵌めこまれ、該カバーガラス90は、突出部93によって係止されている。このカバーガラス90と導光筒82との間は、接着剤によってシーリングされている。また、小径挿通孔92に形成されている突出部93の一端側には鏡筒52が係止されており、該鏡筒52は大径挿通孔91を横切り、導光筒82の一端側から突出している。その突出部分は、中間筒81の小径挿通孔86に嵌合されている。したがって、中間筒81と導光筒82は、鏡筒52により接続されていることとなる。
中間筒81の他端部の壁面、すなわち導光筒82の大径挿通孔91を塞いでいる部分にあたる境界壁には、2つの発光体67、67を取り付けるための照明基板96が取り付けられている。本実施の形態では、2つの発光体67、67は、それぞれ発光方向が異なる状態となるように異なる取り付け状態で照明基板96に固定されている。また、各発光体67は、第1の実施の形態と同様、LEDを具備しており、その形状は直方体となっているが、上述したように、配置の仕方を各発光体67で異ならせている。
また、鏡筒52は、第1の実施の形態と同様、その内部には、撮像光学系となるレンズ光学系を構成する3つの第1のレンズ55、第2のレンズ56、第3のレンズ57が配置されている。この第2の実施の形態では、第2のレンズ56と第3のレンズ57との間にフィルタ60が挟み込まれている。なお、鏡筒52の中心軸線Mは、レンズ光学系の光軸と一致している。
以上のように構成された内視鏡先端部80を有する内視鏡10Aでは、CCDを駆動制御する撮像制御手段23を撮像素子61と分離して、内視鏡先端部80の外部に設けられているコントロール部21の内部に配置している。このため、撮像素子61に比べ外形寸法が大きくなりがちな撮像制御手段23を内視鏡先端部80の内部に配置する必要がなくなり、内視鏡先端部80の外径寸法を小径とすることができる。なお、撮像制御手段23は、第1の実施の形態と同じく、CDS回路、AGC回路およびAD変換回路を含み、さらにDA変換回路を含むものとなっている。
また、内視鏡先端部80では、中継基板ホルダー84a、84bを、それぞれ基板押え48aと中継基板45の間および基板押え48bと中継基板45の間に、側方から配線32および配線37がそれぞれのスリットを通過して中継基板ホルダー84a、84bの内部に納まるように配設する構成となっている。したがって、配線32および配線37を基板押え48a、48bの挿通孔48c、48dをそれぞれ通過させ中継基板45に接続した後でも、中継基板ホルダー84a、84bの軸方向の長さを調節することによって、中継基板45の設置位置を多少変更することも可能となる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る内視鏡10Bについて、図6および図7に基づいて説明する。なお、本実施の形態においては、内視鏡10Bの先端部のみが第1の実施の形態の内視鏡10と異なるため、その相違部分のみについて説明する。図6は、内視鏡先端部100の構成を示す側断面図である。また、図7は、内視鏡先端部100の構成を示す側断面の斜視図である。なお、以下の説明では、図6および図7において一端側とは右側を指し、他端側とは左側を指す。また、第1の実施の形態と同一の部材、同一の部分には同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
本実施の形態における内視鏡先端部100では、円筒状の部材である導光筒102により内視鏡先端部100の外側が囲まれている。導光筒102は、第1の実施の形態の導光筒47の一端部を長手方向に伸ばした部材であり、全体の材質はアクリル樹脂でできている。そして、導光筒102の内周面および外周面は、黒色塗装により光を遮光するようになっている。また、導光筒102は、一端側は開口しており、その他端側は同部材により塞がれている。
また、導光筒102の外径は、一端側から他端側まで同径となっており、その内部には、一端側から他端側に向かって断面形状が円形の大径空間部104および小径空間部105が設けられている。大径空間部104の直径は、小径空間部105の直径よりも大きくなっている。また、導光筒102の一端側は、可撓ケーブル部30とシリコン接着により接続されている。なお、大径空間部104のうち、小径空間部105との間の境界部分には、第1の実施の形態と同様、断面が三日月形状の側面部51が設けられている。なお、この実施の形態では、可撓ケーブル部30にはPTFEチューブ部35が設けられていないが、設けるようにしても良い。
第1の実施の形態と同様、小径空間部105には鏡筒52が嵌合されており、鏡筒52の内部には、撮像光学系となるレンズ光学系を構成する3つの第1のレンズ55、第2のレンズ56、第3のレンズ57が配置されている。また、鏡筒52の中心軸線Mは、レンズ光学系の光軸と一致している。
また、第1の実施の形態と同様、鏡筒52の一端側には撮像素子固定台59が嵌合される形で配置されており、撮像素子固定台59と鏡筒52との間には隙間が設けられている。また、撮像素子固定台59の内部には、他端側から一端側に向かって順にフィルタ60、撮像素子61、撮像素子基板64が配置されている。撮像素子61は、CCDからなる受光部62を有しており、撮像素子61を保持するための基板である撮像素子基板64に固定されている。
なお、本実施の形態では、撮像素子基板64にドライブ回路46が形成されており、撮像素子61で得られた電気信号は、隣接した位置に配置されるドライブ回路46により増幅される。配線32は、撮像素子基板64とコントロール部21に配置されている撮像制御手段23に接続されているため、ドライブ回路46により増幅された電気信号は撮像制御手段23に伝達される。撮像制御手段23は、撮像素子61を駆動制御させると共に伝達された信号をAGC回路等で処理する。なお、本実施の形態では、ドライブ回路46は、撮像素子基板64に設けられているので、中継基板45を設ける必要がないこととなる。
また、第1の実施の形態と同様、発光体67が、導光筒102の側面部51に接触する状態で取り付けられており、挿通孔65の内部に挿通されている配線32を介してコントロール部21に接続されている。
以上のように構成された内視鏡先端部100を有する内視鏡10Bでは、撮像制御手段23を撮像素子61と分離して、内視鏡先端部100の外部に設けられているコントロール部21の内部に配置している。このため、撮像素子61に比べ外形寸法が大きくなりがちな撮像制御手段23を内視鏡先端部100の内部に配置する必要がなくなり、内視鏡先端部100の外径寸法を小径とすることができる。
また、内視鏡先端部100では、ドライブ回路46を撮像素子基板64に設けている。このため、撮像素子61から伝達される撮像信号が減衰によってひずむ前にドライブ回路46に伝達されることとなり、ドライブ回路46を撮像素子61と離して配置した場合と比べて、撮像信号を大きく増幅する必要がなくなる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
各実施の形態においては、内視鏡先端部40、80、100側にバッファ回路となるドライブ回路46を配置しているが、コントロール部21側にもドライブ回路46に対応するバッファ回路を配置するようにしても良い。このようにすると送受信される信号の安定や品質の面から好ましい。また、撮像素子基板64に撮像素子61とドライブ回路46を設けるのではなく、ドライブ回路46を撮像素子基板64と同形状の専用の基板に設けたり、撮像素子61上であって受光部62以外の部分に設けたりしても良い。
上述の第1および第2の実施の形態では、2つの基板押え48a、48bを用いているが、これに限られることなく3つまたは4つなどさらに複数個の基板押えを用いても良い。たとえば、軸方向に短かく同じ長さに形成された基板押えを、複数個連結させて基板押えの長さを調節するようにしても良い。このようにすることで、異なる長さの基板押さえを製造する必要がなくなり、長さ調節が低コストで行えることとなる。
また、上述の第2の実施の形態では、基板押え48a、48bと中継基板ホルダー84a、84bを併用しているが、中継基板ホルダーのみを用いて中継基板45を位置決め固定するようにしても良い。
また、上述の第1または第2の実施の形態では、筒状部材41の内周面の断面形状は円形となっているが、これに限られることはなく内周面の断面形状を角状としても良い。このようにすることで、中継基板45の一対の端面と隙間なく接することが可能となり、より強固に固定することができることとなる。
また、上述の第1または第2の実施の形態では、中継基板45を筒状部材41の略中央に配置しているが、これに限られることはなく撮像素子基板64の一端側に隣接するように配置しても良い。このようにすることで、中継基板45を筒状部材41の略中央に配置する場合と比べ、撮像素子61から伝達される撮像信号が減衰等によって大きくひずむ前にドライブ回路46によって電気信号を増幅することができる。
また、上述の各実施の形態では、レンズ光学系を形成するレンズの数を3つとしているが、この数に限られるものではない。また、レンズ光学系を構成するレンズをガラスレンズとせず、樹脂レンズとしてもよい。また、必要により非球面レンズとしても良い。また、レンズ光学系は、ズーミングを行わない固定レンズで構成されるものとしたが、ズーミング動作を行うものとしても良い。この場合ズーミングに係る制御は、撮像制御手段23によって行うようにするのが好ましい。
また、上述の各実施の形態では、発光体67としては、LEDを用いた場合について説明している。しかしながら、発光体67は、かかるLEDに限られない。例えば、酸化亜鉛を用いた蛍光発光素子を用いても良く、同じく酸化亜鉛を利用する高精細な酸化亜鉛ナノピット発光アレイ、有機EL発光素子(特に白色発光有機EL素子)、カーボン・ナノチューブを利用した固体発光素子を用いても良い。これらは、いずれも小型化、薄型化に適しており、本発明の内視鏡に採用することができる。また、発光体67としては、その他に、蛍光塗料および蓄光塗料等の夜光塗料を塗布した部材を用いても良い。
また、上述の各実施の形態では、表示手段として、外部ユニット20に設けられているモニター部22を用いている。しかしながら、表示手段としては、外部ユニット20に設けられるモニター部22に限られない。例えば、外部ユニット20とは別個独立した箇所に、モニターおよびプロジェクター等の表示装置を設け、これを表示手段として用いても良い。
また、発光体67は四角形状のものに限られず、先端が凸レンズとされた円柱状等種々の形状の発光体を用いることが可能である。導光体部68の形状に対応させて、三日月型の形状とした発光体を用いても良い。
ところで、以上に説明した各実施の形態における内視鏡10、10A、10Bにおいては、可撓ケーブル部30が形状を維持できる性状となっている。そのため、気管内挿管を行う際に、気管内チューブを気管に導くスタイレットとして可撓ケーブル部30を利用することができる。つまり、気管内チューブの一端から内視鏡先端部40、80、100を挿入し、気管内チューブの他端に内部を通過した内視鏡先端部40、80、100を臨ませ、気管内チューブ内に、可撓ケーブル部30が挿通された状態とする。そして、この可撓ケーブル部30が挿通された気管内チューブを、可撓ケーブル部30にスタイレットとしての機能を果たさせながら気管に導く。この際、内視鏡10、10A、10Bを介して、気管内チューブの進行方向や挿入位置等を目視により確認することができる。そのため、従来、経験と勘に頼っていた気管内挿管を迅速かつ安全に行うことができる。
気管内チューブの気管内への挿管が確実に行えるようになった状態で、可撓ケーブル部30を引っ張り、内視鏡先端部40、80、100を気管内チューブから抜き取る。その後、気管内チューブを介して気管内に空気を送り込む処置を行う。各実施の形態に係る内視鏡先端部40、80、100は、外形寸法を小さくしたものであるため、気管内チューブへの挿入と気管内チューブからの抜き取りが容易に行える。また、照明と撮像を内視鏡先端部40、80、100に備えた発光体としてのLEDと撮像素子としてのCCDにより電気的に行うようにしているため、内視鏡先端部40、80、100と外部ユニット20とを繋ぐ配線32、37を細くすることができ、このことも、気管内チューブへの内視鏡先端部40、80、100の挿入と抜き取りを容易にしている。
本発明の内視鏡は、人体の内部や機材の内部を撮影または確認する際の使用に好適であるが、光学機器一般に適用でき、光学系を有する医療機器においても利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡の全体構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡先端部の構成を示す側断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡先端部の構成を示す側断面の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡先端部の構成を示す側断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る内視鏡先端部の構成を示す側断面の斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る内視鏡先端部の構成を示す側断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る内視鏡先端部の構成を示す側断面の斜視図である。
符号の説明
10、10A、10B…内視鏡
21…コントロール部
22…モニター部
23…撮像制御手段
30…可撓ケーブル部(ケーブル部)
40、80、100…内視鏡先端部
41…筒状部材
45…中継基板
46…ドライブ回路
47、82、102…導光筒
48a、48b…基板押え(小径筒状部材)
52…鏡筒
55…第1のレンズ(レンズ光学系の一部)
56…第2のレンズ(レンズ光学系の一部)
57…第3のレンズ(レンズ光学系の一部)
61…撮像素子
67…発光体
84a、84b…中継基板ホルダー
M…鏡筒の中心軸線(レンズ光学系の光軸)

Claims (8)

  1. 被写体からの光を結像させるレンズ光学系を有し、このレンズ光学系によって結像された被写体像を撮像する撮像素子を備える内視鏡先端部と、
    上記撮像素子の動作を制御する撮像制御手段を有し、上記撮像素子で得られた撮像信号を映像信号に変換するコントロール部と、
    上記コントロール部にて変換された映像信号を表示するモニター部と、
    分離されて配置された上記内視鏡先端部と上記コントロール部を接続すると共に、上記撮像素子で得られた撮像信号を上記コントロール部に伝達するケーブル部と、
    を有する内視鏡。
  2. 前記撮像素子で得られた撮像信号を増幅するドライブ回路を前記内視鏡先端部に配置したことを特徴とする請求項1記載の内視鏡。
  3. 前記ドライブ回路を前記撮像素子が配置される基板に配置したことを特徴とする請求項2記載の内視鏡。
  4. 前記ドライブ回路を前記撮像素子が配置される基板と異なる基板に配置したことを特徴とする請求項2記載の内視鏡。
  5. 筒状部材と、
    上記筒状部材の内部に設けられ、被写体からの光を結像させるレンズ光学系と、
    上記筒状部材の内周面に接するように設けられ、上記レンズ光学系によって結像された被写体像を撮像する撮像素子と、
    上記撮像素子で得られた撮像信号を増幅するドライブ回路が配置され、上記筒状部材の内周面に接するように配設された中継基板と、
    を有する内視鏡先端部を備えることを特徴とする内視鏡。
  6. 前記中継基板は、前記撮像素子から離れて配置されていることを特徴とする請求項5記載の内視鏡。
  7. 前記中継基板は、4角形の平面状の基板となっており、その基板の対向する2辺が軸方向に沿って前記筒状部材の内周面に接することを特徴とする請求項5記載の内視鏡。
  8. 前記中継基板は、その外周面が前記筒状部材の内周面に接するように設けられた小径筒状部材によって両側から狭持されることで固定されていることを特徴とする請求項5記載の内視鏡。
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