JP2005319006A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 臨場感に富んだ音場を安価に生成すること。
【解決手段】 サウンドジェネレータ51から低音用スピーカ10〜高音用スピーカ16に共通の音信号を与え、低音用スピーカ10〜高音用スピーカ16から共通の遊技音を出力する。この構成の場合、CPU47から音量制御回路52に音量コマンドを与えることに基いて低音用スピーカ10の音量を制御し、CPU47から音量制御回路53に音量コマンドを与えることに基いて中音用スピーカ14の音量および高音用スピーカ16の音量を制御している。このため、音信号の周波数特性を調整するイコライザーが不要になるので、臨場感に富んだ音場を安価に生成することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、複数のスピーカを有する遊技機に関する。
上記遊技機には音源からアンプユニットを通して低音用スピーカおよび中高音用スピーカに音信号を出力し、低音用スピーカおよび中高音用スピーカから音信号に応じた効果音を出力する構成のものがある。このアンプユニットは低音増幅部を有するものであり、低音用スピーカからは低音域が強調された効果音が出力される。
特開2003−93606号公報
上記遊技機の場合、中高音域を強調しようとしたときには中高音域に応じて低音域も強調される。このため、低音域および中高音域を独立して強調することができないので、臨場感に富んだ音場を生成することができない。これの対策としては音信号の周波数特性等をイコライザーで調整することが一般的であるが、コスト的な負担が増える。
請求項1〜4に係る各発明は臨場感に富んだ音場を安価な構成で生成することを共通の課題とするものであり、共通の課題を解決するための手段は請求項1および請求項3に記載した通りである。以下、請求項1〜4に係る各発明を用語の意義と共に説明する。
=請求項1に係る発明の説明=
請求項1に係る発明は音の強調帯域が相違する複数のスピーカを使用し、複数のスピーカの音量を音の強調帯域別に調整可能としたものである。
1)複数のスピーカ:低音域を強調する低音用スピーカおよび中高音域を強調する中高音用スピーカ等の音の強調帯域が相違するものである。この強調帯域の相違とは振動板の相対的な大きさの相違および磁気回路の相対的な特性の相違を称するものであり、例えば振動板が相対的に大きなスピーカは低音用スピーカに該当し、振動板が相対的に小さなスピーカは中高音用スピーカに該当する。
2)音源回路:音信号を生成するものであり、音信号とは複数のスピーカを共通に駆動する駆動信号を称する。この音源回路は音データ記録手段から音データを検出し、音信号を音データの検出結果に基いて生成する。
3)音量制御回路:スピーカの出力音量を調整するものである。この音量制御回路は音の強調帯域別に設けられたものであり、複数のスピーカの出力音量は音の強調帯域別に調整可能にされている。この音量制御回路は必ずしもスピーカの種類と同数だけ必要なものではなく、例えば低音用スピーカに対応して音量制御回路を設け、中音用スピーカおよび高音用スピーカの双方に対応して音量制御回路を設け、音量を低音域および中高音域で別々に調整しても良い。
4)音制御手段:シーケンスデータを設定し、音量制御回路および音源回路をシーケンスデータの設定結果に基いて駆動制御することで複数のスピーカの出力内容を制御するものである。このシーケンスデータは音量コマンドおよび音源コマンドを含むものであり、音源コマンドとは音源回路に音信号の生成等を指示する指示データを称する。音量コマンドとは音量制御回路にスピーカの音量を指示するものであり、複数の音量制御回路毎に設定される。即ち、音制御手段は複数の音量制御回路を音量コマンドを用いて個別に制御することで音量を音の強調帯域別に調整し、臨場感に富んだ音場を周波数特性等の変換処理を行うことなく生成するものである。
=請求項2に係る発明の説明=
請求項2に係る発明は高音用スピーカを低音用スピーカに比べて高所に配置するものである。これら高音用スピーカおよび低音用スピーカとは低音域の強調性および高音域の強調性が相手側に対して相対的に優れたものであり、高音用スピーカは遊技者の着座状態で遊技者の頭部に近付くように窓枠の高さの範囲内に配置し、低音用スピーカは遊技者の着座状態で遊技者の腹部に近付くように窓枠より下方に配置することが好ましい。
=請求項3に係る発明の説明=
請求項3に係る発明は音源回路から2以上のチャンネルで音信号を出力する点で請求項1に係る発明と相違する。即ち、音の強調帯域が相違する複数のスピーカからなる2以上のスピーカ群を設け、各スピーカ群の複数のスピーカの音量を音の強調帯域別に調整可能としたものである。
=請求項4に係る発明の説明=
請求項4に係る発明は低音用スピーカおよび高温用スピーカをスピーカ群毎に設ける点で請求項3に係る発明と相違する。
=その他発明の説明=
その他発明は上位制御手段から音制御手段にコマンドを送信するものである。このコマンドは音制御手段にシーケンスデータの設定を指令するものであり、音制御手段は上位制御手段からのコマンドに基いて音量コマンドを選択し、音量コマンドの選択結果に応じたシーケンスデータを設定する。この音量コマンドは音制御手段が乱数値の取得結果に基いて無作為的に選択したり、現在の遊技状態に基いて選択すると良い。下記1)〜2)は音量コマンドの選択手順を例示したものである。
1)遊技者が相対的に少ない消費球数で大当りを獲得することができる遊技者有利の状態および遊技者が相対的に多い消費球数で大当りを獲得することができる遊技者不利の状態で異なる音量コマンドを選択し、遊技者有利の状態および遊技者不利の状態で音の強調帯域を相違させる。即ち、遊技者に音の強調帯域に基いて現在の遊技状態を報知し、遊技者の優越感を煽るものである。
2)演出パターンに応じた音量コマンドを選択し、音の強調帯域を演出パターンに応じて相違させる。この演出パターンは可変遊技の演出内容を設定するパラメータとして機能するものであり、演出パターンには信頼度が設定されている。この信頼度とは可変遊技が大当りに発展する相対的な確率を称するものであり、いずれの音域が強調されたかに基いて遊技者に信頼度を報知することができる。この場合、1種類の演出パターンに対応して複数種の音量コマンドを割付け、演出パターンに応じた複数の音量コマンドの中から乱数値に応じたものを無作為的に選択することで信頼度の報知結果に不確定的要素を付与すると良い。
請求項1および3に係る発明によれば、音の強調帯域が異なる複数のスピーカに共通の音信号を与え、複数のスピーカの音量を音の強調帯域別に調整しているので、共通の音データを異なる雰囲気で再生することができる。このため、音信号の周波数特性等を調整するイコライザーが不要になるので、少ない音データの保有量で臨場感に富んだ音場を安価に生成することができる。特に請求項3に係る発明によれば、2以上のチャンネルで音信号を再生しているので、音の臨場感が一層高まる。
請求項2および4に係る発明によれば、高音用スピーカを遊技者の着座状態で頭部に近付けることができるので、遊技者が高音域を耳で聞取り易くなる。しかも、低音用スピーカを遊技者の着座状態で腹部に近付けることができるので、遊技者が低音域を体で感じることができる。
1.パチンコ機の機械的構成および電気的構成
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には下端部に位置して横長な長方形状の下皿板3が固定されており、下皿板3の前面には上面が開口する下皿4が固定されている。この下皿板3の上方には上皿板5が配置されている。この上皿板5は前枠2に装着されたものであり、上皿板5の前面には上面が開口する上皿6が固定されている。
下皿板3の前面には右端部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が回動可能に装着されている。この発射ハンドル8の後方には発射モータが固定されており、発射モータの回転軸には打球槌が連結されている。この発射モータは打球槌の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射モータに駆動電源が与えられ、打球槌が駆動することに基づいて上皿6内のパチンコ球を上皿6内から弾き出す。
前枠2の下端部には横長な長方形状のスピーカカバー9が固定されている。このスピーカカバー9は、図4に示すように、多数の貫通孔を有するものであり、スピーカカバー9の後面には左右両端部に位置してコーン形の低音用スピーカ10が固定されている。これら各低音用スピーカ10は低音域の強調性に優れたものであり、径寸法が相対的に大きな振動板を有している。
前枠2の前面には、図1に示すように、矩形状の窓枠11が装着されている。この窓枠11は円形孔状の窓部12を有するものであり、窓部12の内周面には透明なガラス窓13が固定されている。この窓枠11の後面には、図3に示すように、左上隅部および右上隅部に位置してコーン形の中音用スピーカ14が固定されている。これら各中音用スピーカ14は低音用スピーカ10に比べて振動板の直径寸法が小さなものであり、低音用スピーカ10に比べて高音域を低音用スピーカ10に比べて強調して再生することが可能な中音域の強調性に優れたものである。これら各中音用スピーカ14の前方には、図1に示すように、網状のスピーカカバー15が配置されている。これら各スピーカカバー15は窓枠11に形成されたものであり、各中音用スピーカ14が再生する遊技音は前方のスピーカカバー15を通して放出される。
窓枠11の後面には、図3に示すように、左下隅部および右下隅部に位置してコーン形の高音用スピーカ16が固定されている。これら各高音用スピーカ16は中音用スピーカ14に比べて振動板の直径寸法が小さなものであり、中音用スピーカ14に比べて高音域を中音用スピーカ14に比べて強調して再生することが可能な高音域の強調性に優れたものである。これら各高音用スピーカ16の前方には、図1に示すように、網状のスピーカカバー17が配置されている。これら各スピーカカバー17は窓枠11に形成されたものであり、各高音用スピーカ16が再生する遊技音は前方のスピーカカバー17を通して放出される。
即ち、前枠2の左側部および右側部には低音用スピーカ10・高音用スピーカ16・中音用スピーカ14が下から順に配列されており、遊技者が着座状態で遊技を行うときには中音用スピーカ14および高音用スピーカ16が遊技者の頭部を挟んで上下に並び、低音用スピーカ10が遊技者の腹部の前方に対向する。尚、低音用スピーカ10・中音用スピーカ14・高音用スピーカ16は鳴動器および演出器に相当するものである。
前枠2の後面には額縁状の機構盤が固定されている。この機構盤には正方形状の遊技盤18(図5参照)が装着されており、遊技盤18は窓枠11のガラス窓13により前方から覆われている。この遊技盤18の前面には、図5に示すように、外レール19および内レール20が固定されている。これら外レール19および内レール20間には左側部に位置して発射通路21が形成されており、打球槌が弾いたパチンコ球は発射通路21内を通って上昇する。
遊技盤18には遊技領域22が形成されており、遊技領域22内には複数の障害釘23が打込まれている。この遊技領域22は外レール19および内レール20によって囲まれた円形領域(発射通路21の残余領域)を称するものであり、発射通路21内を上昇するパチンコ球は発射通路21の出口24から遊技領域22内に放出され、障害釘23に当りながら遊技領域22内を落下する。即ち、遊技領域22は発射通路21の出口24から放出されたパチンコ球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当するものである。この遊技領域22は窓枠11のガラス窓13を通して前方から視覚的に認識可能にされたものであり、両中音用スピーカ14および両高音用スピーカ16は遊技領域22を囲む四角形状に配列されている。
窓枠11の上端部には、図1に示すように、両中音用スピーカ14間に位置してランプカバー25が固定されており、ランプカバー25の後方には複数の電飾用のLED26が配置されている。これら各LED26は窓枠11に固定されたものであり、ランプカバー25はLED26が発光することに基いて照明される。尚、各LED26はランプ・演出器・電飾器に相当するものである。
遊技盤18の前面には、図5に示すように、遊技領域22内に位置して表示台板27が固定されている。この表示台板27は横長な長方形状の開口部28を有するものであり、表示台板27の後面には表示器および演出器に相当する図柄表示器29が固定されている。この図柄表示器29は横長な長方形状のカラー液晶画面を有するものであり、両中音用スピーカ14および両高音用スピーカ16に対して略等距離だけ離間している。
図柄表示器29の液晶画面には特別図柄領域TEが形成されており、特別図柄領域TE内には特別図柄および装飾図柄が表示される。特別図柄は左列・中列・右列の3列の数字図柄からなるものであり、3列の数字図柄の組合せに応じて遊技者に大当りおよび外れを報知する識別図柄として機能する。装飾図柄は3列の数字図柄の組合せが決まる様子を映像的に演出するアニメーション画面の構成要素として機能するものであり、遊技者にはアニメーション画面のストーリー展開に応じて大当りおよび外れの判定結果が感覚的に報知される。
図柄表示器29の液晶画面には保留球領域HEが形成されており、保留球領域HE内には保留球数が数値で表示される。この保留球数とは特別図柄の変動表示を即座に開始することができないタイミングでパチンコ球が特別図柄始動口32内に有効に入賞することに基いて加算表示されるものであり、特別図柄遊技の待機回数を示している。また、図柄表示器29の液晶画面には普通図柄領域FEが形成されており、普通図柄領域FE内には普通図柄が表示される。この普通図柄は1列の図柄からなるものであり、当りおよび外れの判定結果を遊技者に報知する識別図柄として機能する。
遊技盤18の後面には、図2に示すように、図柄基板ケース30が固定されており、図柄基板ケース30内には図柄制御基板が収納されている。この図柄制御基板には、図6に示すように、図柄制御装置31が搭載されており、図柄表示器29は図柄制御装置31に電気的に接続されている。この図柄制御装置31は図柄表示器29の表示内容を制御する図柄制御手段およびサブ制御手段に相当するものであり、CPU・VDP・ROM・RAM・I/O・LCD駆動回路を有している。
遊技盤18には、図5に示すように、遊技領域22内に位置して特別図柄始動口32が固定されている。この特別図柄始動口32は始動口に相当するものであり、上面が開口するポケット状をなしている。この特別図柄始動口32内には近接スイッチからなる特別図柄始動センサ33(図6参照)が固定されており、特別図柄始動センサ33は特別図柄始動口32内にパチンコ球が入賞したことを検出して特別図柄始動信号を出力する。
遊技盤18には、図5に示すように、遊技領域22内に位置して普通図柄始動ゲート34が固定されている。この普通図柄始動ゲート34は上下面が開口するコ字枠状をなすものであり、普通図柄始動ゲート34内には普通図柄始動センサ35(図6参照)が固定されている。この普通図柄始動センサ35は近接スイッチからなるものであり、パチンコ球が普通図柄始動ゲート34内を通過したことを検出して普通図柄始動信号を出力する。
特別図柄始動口32には、図5に示すように、2枚の羽根板36が装着されている。これら両羽根板36は垂直な縮小状態(実線参照)と傾斜する拡大状態(二点鎖線参照)との間で軸37を中心に回動可能にされたものであり、両羽根板36の拡大状態では特別図柄始動口32の左右両側部を落下するパチンコ球が羽根板36によって捕捉されることに基いて特別図柄始動口32内に入賞し、両羽根板36の縮小状態では両羽根板36間にパチンコ球の直径寸法程度の球通路が形成されることに基いて特別図柄始動口32に対するパチンコ球の入賞経路が球通路に制限される。即ち、両羽根板36は特別図柄始動口32を実質的に拡大および縮小するものである。これら両羽根板36は羽根板ソレノイド38(図6参照)のプランジャに機械的に連結されており、両羽根板36は羽根板ソレノイド38が通断電されることに基いて拡大状態および縮小状態に回動操作される。
遊技盤18には、図5に示すように、遊技領域22内に位置して入賞口台板39が固定されており、入賞口台板39には前面が開口する四角筒状の大入賞口40が固定されている。この入賞口台板39には扉41が下端部の水平な軸42を中心に回動可能に装着されている。この扉41は大入賞口ソレノイド43(図6参照)のプランジャに機械的に連結されており、大入賞口ソレノイド43は扉41を垂直状態に回動操作することに基づいて大入賞口40の前面を閉鎖し、扉41を前方へ倒れた水平状態に回動操作することに基づいて大入賞口40の前面を開放する。この大入賞口40内には近接スイッチからなるカウントセンサ44(図6参照)が固定されており、カウントセンサ44は大入賞口40内にパチンコ球が入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
遊技盤18の後面には、図2に示すように、図柄基板ケース30の下方に位置して音光基板ケース45が固定されており、音光基板ケース45内には音光制御基板が収納されている。この音光制御基板には、図6に示すように、サブ制御手段に相当する音制御装置46が搭載されており、両低音用スピーカ10と両中音用スピーカ14と両高音用スピーカ16は音制御装置46に電気的に接続されている。この音制御装置46は、図7に示すように、音制御手段に相当するCPU47・音制御ROM48・音データ記録手段に相当する音データROM49・RAM50・音源回路に相当するサウンドジェネレータ51・音量制御回路52・音量制御回路53・増幅回路54・増幅回路55を有するものであり、音制御ROM48には制御プログラムが記録されている。
音制御ROM48には複数のシーケンスデータが記録されている。これら各シーケンスデータは、図26に示すように、両低音用スピーカ10の音量を指示する音量コマンドCo1・両中音用スピーカ14の音量および両高音用スピーカ16の音量を共通に指示する音量コマンドCo2・サウンドジェネレータ51の動作内容を指示する再生コマンドCpおよび停止コマンドCs等のコマンドデータを時系列的な順序で記録することから構成されたものであり、CPU47は音量制御回路52にシーケンスデータに応じたタイミングで音量コマンドCo1を送信することに基いて両低音用スピーカ10の音量を共通値に制御し、音量制御回路53にシーケンスデータに応じたタイミングで音量コマンドCo2を送信することに基いて両中音用スピーカ14の音量および両高音用スピーカ16の音量を全て共通値に制御する。
音データROM49には複数の音データが記録されており、サウンドジェネレータ51はCPU47から再生コマンドCpが与えられることに基いて再生コマンドCpに応じた音データを音データROM49から検出し、音データの検出結果をD/A変換することに基いてスピーカ駆動用の1種類の音信号を生成する。そして、音信号を音量制御回路52から増幅回路54を通して両低音用スピーカ10に出力し、音量制御回路53から増幅回路55を通して両中音用スピーカ14および両高音用スピーカ16に出力する。即ち、サウンドジェネレータ51はチャンネル数が1つのものであり、音量制御回路52および音量制御回路53にはサウンドジェネレータ51から共通の音信号が出力される。
音量制御回路52はサウンドジェネレータ51からの音信号をCPU47からの音量コマンドCo1に応じたレベルに音量調整し、増幅回路54を通して両低音用スピーカ10に出力するものである。音量制御回路53はサウンドジェネレータ51からの音信号をCPU47からの音量コマンドCo2に応じたレベルに音量調整し、増幅回路55を通して両中音用スピーカ14および両高音用スピーカ16に出力するものである。即ち、音制御装置46は両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16を共通の1個の音源を用いて駆動制御するものであり、両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16からは共通の遊技音が出力され、両中音用スピーカ14および両高音用スピーカ16の音量は同一値に調整され、両低音用スピーカ10の音量は独自値に調整される。
音光制御基板には、図6に示すように、サブ制御手段に相当する光制御装置56が搭載されており、複数のLED26は光制御装置56に電気的に接続されている。この光制御装置56はCPU・ROM・RAM・I/O・LED駆動回路を有するものであり、複数のLED26を発光制御することに基いてランプカバー25の電飾内容を制御する。
前枠2の後面には、図2に示すように、メインセット57が装着されており、メインセット57の後面には上端部に位置して球タンク58が固定されている。このメインセット57は図柄基板ケース30および音光基板ケース45を囲う矩形枠状をなすものであり、球タンク58内にはパチンコ球が貯溜されている。この球タンク58にはタンクレール59の右端部が接続されている。このタンクレール59はメインセット57の後面に固定されたものであり、右方から左方へ向うに従って下降する傾斜樋状をなしている。
メインセット57の左側部には賞球払出装置60が装着されている。この賞球払出装置60は払出モータ61(図6参照)を駆動源とするものであり、パチンコ球が特別図柄始動口32内および大入賞口40内に入賞することに基づいてパチンコ球を賞品球として放出する。この賞球払出装置60はメインセット57の払出通路を介して上皿6に接続されており、賞球払出装置60から放出されたパチンコ球は払出通路を通して上皿6内に払出される。
メインセット57の後面には、図2に示すように、音光基板ケース45の下方に位置してメイン基板ケース62が固定されている。このメイン基板ケース62内にはメイン制御基板が収納されており、メイン制御基板には、図6に示すように、メイン制御装置63が搭載されている。このメイン制御装置63はCPU64・ROM65・RAM66・I/O67・ソレノイド駆動回路68を有するものであり、メイン制御装置63には特別図柄始動センサ33と普通図柄始動センサ35とカウントセンサ44とが電気的に接続されている。
メイン制御装置63には羽根板ソレノイド38および大入賞口ソレノイド43が電気的に接続されており、メイン制御装置63は羽根板ソレノイド38をソレノイド駆動回路68を通して駆動制御することに基いて特別図柄始動口32の両羽根板36を拡縮操作し、大入賞口ソレノイド43をソレノイド駆動回路68を通して駆動制御することに基いて大入賞口40の扉41を開閉操作する。
メインセット57の後面には、図2に示すように、メイン基板ケース62の右方に位置して払出基板ケース69が固定されており、払出基板ケース69内には払出制御基板が収納されている。この払出制御基板には、図6に示すように、払出制御装置70が搭載されており、払出制御装置70はメイン制御装置63に電気的に接続されている。この払出制御装置70はCPU・ROM・RAM・I/O・モータ駆動回路を有するものであり、メイン制御装置63は特別図柄始動センサ33からの特別図柄始動信号およびカウントセンサ44からのカウント信号を検出することに基いて払出制御装置70に賞球コマンドおよび賞球データを送信する。
払出制御装置70には払出モータ61が電気的に接続されており、払出制御装置70はモータ駆動回路を通して払出モータ61を駆動制御する。この払出モータ61の駆動量は払出制御装置70がメイン制御装置63からの賞球コマンドを検出することに基いて賞球データに応じて設定するものであり、払出制御装置70は払出モータ61を駆動制御することに基づいて賞球払出装置60から上皿6内に賞球データに応じた個数のパチンコ球を賞品球として払出す。
メイン制御装置63には演出制御装置71が電気的に接続されている。この演出制御装置71はCPU・ROM・RAM・I/Oを有するものであり、メイン制御装置63は特別図柄始動センサ33からの特別図柄始動信号を検出したことを条件に特別図柄遊技用の遊技データを設定し、演出制御装置71に送信する。この演出制御装置71には図柄制御装置31・音制御装置46・光制御装置56が電気的に接続されており、演出制御装置71はメイン制御装置63からの遊技データを図柄制御装置31・音制御装置46・光制御装置56に送信する。この遊技データには特別図柄遊技の演出内容を指示するパラメータが含まれており、図柄制御装置31・音制御装置46・光制御装置56は演出制御装置71からの遊技データに基いてシーケンスデータを設定し、演出器をシーケンスデータの設定結果に基いて駆動制御することで特別図柄遊技を映像・音・光で組成する。即ち、演出制御装置71は図柄制御装置31・音制御装置46・光制御装置56を総括的に制御するサブ総括手段に相当するものである。
2.パチンコ機の遊技機能
2−1.普通図柄遊技機能
遊技者が上皿6内にパチンコ球を投入して発射ハンドル8を回動操作すると、遊技盤18内にパチンコ球が発射され、障害釘23に当りながら落下する。このパチンコ球が普通図柄始動ゲート34内を有効に通過すると、普通図柄遊技が開始される。この普通図柄遊技は図柄表示器29の普通図柄領域FE内にアニメーション画面を表示することで組成されるものであり、普通図柄遊技の詳細は次の通りである。
図柄表示器29の普通図柄領域FE内には普通図柄として「7」および「―」のいずれかが静止状態で表示されており、パチンコ球が普通図柄始動ゲート34内を有効に通過したときには普通図柄「7」および「―」が交互に可変表示される。この普通図柄の可変表示は可変開始から設定時間が経過することに基いて停止するものであり、遊技者には普通図柄が「7」で可変停止することで当りが報知され、普通図柄が「―」で可変停止することで外れが報知される。この普通図柄の可変開始から可変停止に至る所要時間を普通図柄の可変表示時間と称する。
2−2.当り遊技機能
図柄表示器29の普通図柄領域FE内に当り図柄「7」が停止表示されたときには当り遊技が開始される。この当り遊技は特別図柄始動口32の両羽根板36を拡大状態に操作することで特別図柄始動口32を実質的に拡大するものであり、両羽根板36は拡大時間が上限値に到達するまで拡大状態に保持される。即ち、当り遊技は特別図柄始動口32を遊技者に有利な状態にし、パチンコ球の特別図柄始動口32に対する入賞度を高めるものである。
2−3.普通図柄遊技保留機能
普通図柄遊技を即座に開始できない普通図柄遊技中および当り遊技中にパチンコ球が普通図柄始動ゲート34内を有効に通過したときには普通図柄遊技が保留される。この普通図柄遊技の保留回数には上限値が設定されており、保留回数が上限値に到達した状態でパチンコ球が普通図柄始動ゲート34内を通過したときには普通図柄遊技が保留されない。この普通図柄遊技が保留されないパチンコ球の通過を無効な通過と称し、普通図柄遊技が保留される通過を有効な通過と称する。
2−4.特別図柄遊技機能(可変遊技機能)
パチンコ球が特別図柄始動口32内に入賞すると、賞球払出装置60から設定個数のパチンコ球が上皿6内に賞品球として払出され、しかも、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は図柄表示器29の特別図柄領域TE内にアニメーション画面を表示し、両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16から遊技音を出力し、LED26を発光させることで組成されるものであり、特別図柄遊技の詳細は次の通りである。
図柄表示器29の特別図柄領域TE内には、図8に示すように、左列の特別図柄・中列の特別図柄・右列の特別図柄として「1,2,3,4,5,6,7,8」のいずれかの数字図柄が静止状態で表示されており、パチンコ球が特別図柄始動口32内に入賞すると、各列の特別図柄が変動開始する。この変動とは各列の特別図柄が移動しながら変化することを称するものであり、各列の特別図柄の移動方向は上から下に設定され、各列の特別図柄の変化順序は「1」……「7」→「8」→「1」→…のループ状に設定されている。
3列の特別図柄は(1)左列・(2)右列・(3)中列の順序で変動停止するものであり、遊技者には3列の変動停止状態での組合せによって大当りおよび外れの判定結果が報知される。これら大当りおよび外れはパチンコ球が特別図柄始動口32内に有効に入賞したことを条件にメイン制御装置63が乱数値の取得結果に基いて無作為に判定するものであり、3列の変動開始から変動停止に至る所要時間を変動表示時間(可変表示時間)と称する。
2−5.大当り遊技機能
図柄表示器29の特別図柄領域TE内に大当り図柄が停止表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は大入賞口40の扉41を開放し、大入賞口40内にパチンコ球が入賞すること許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、大入賞口40は上限個のパチンコ球が入賞する個数条件または開放時間が上限値に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。この大入賞口40の個数条件および時間条件を基準とする開放動作は大当りラウンドと称されるものであり、個数条件および時間条件のいずれかが満足されたときには大当りラウンドが再開される。この大当りラウンドの繰返し回数には上限値が設定されており、大当りラウンドの繰返し回数が上限値に達したときには大当り遊技が無条件に終了する。
大当りラウンド中には図柄表示器29に大当りラウンド表示が行われる。この大当りラウンド表示は現在の大当りラウンド数に応じたアニメーション画面を表示するものであり、大当りラウンド表示時には両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16から遊技音が出力され、LED26が発光することに基いてアニメーション画面が音および光で演出される。これら1回目の大当りラウンド表示〜最終回の大当りラウンド表示を大当り表示と称する。
2−6.特別図柄遊技保留機能
特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中および大当り遊技中にパチンコ球が特別図柄始動口32内に有効に入賞したときには特別図柄遊技が保留される。この特別図柄遊技の保留回数には上限値が設定されており、保留回数が上限値に到達した状態でパチンコ球が特別図柄始動口32内に入賞したときには特別図柄遊技が保留されない。この特別図柄遊技が保留されないパチンコ球の入賞を無効な入賞と称し、特別図柄遊技が保留される入賞を有効な入賞と称する。
図柄表示器29の保留球領域HEは特別図柄遊技の保留回数を表示するための領域であり、パチンコ球が特別図柄始動口32内に有効に入賞したときには保留球領域HE内の数値が加算表示されることに基いて保留回数の増加が報知され、特別図柄遊技が開始されたときには保留球領域HE内の数値が減算表示されることに基いて保留回数の減少が報知される。
2−7.確率変動機能
確率変動モードは大当りを確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で判定する高確率モードであり、大当りが奇数の確率変動図柄で発生することに基いて大当り遊技終了直後の特別図柄遊技から有効化され、大当りが偶数の通常図柄で発生することに基いて大当り遊技終了直後の特別図柄遊技から無効化される。
2−8.時間短縮機能
時間短縮モードの有効状態では普通図柄の可変表示時間および特別図柄の変動表示時間の双方が時間短縮モードの無効状態に比べて短縮される。この時間短縮モードは大当りが確率変動図柄で発生することに基いて大当り遊技終了直後の特別図柄遊技から有効化されるものであり、大当りが通常図柄で発生したときには大当り遊技終了直後の特別図柄遊技から無効化される。即ち、時間短縮モードは確率変動モードが有効化および無効化されることに連動して有効化および無効化されるものである。
時間短縮モードの有効状態では特別図柄始動口32の1回の拡大時間が時間短縮モードの無効状態に比べて延長される。即ち、時間短縮モードの有効状態では普通図柄遊技の所要時間(可変表示時間)が短縮され、当りの判定時に特別図柄始動口32が相対的な長時間にわたって拡大されるので、特別図柄始動口32に対するパチンコ球の入賞度が高まる。しかも、特別図柄遊技の所要時間(変動表示時間)が短縮されるので、特別図柄遊技が途絶えることなく繰返される確度が高まり、パチンコ球の少量の消費で次の大当りを獲得できる可能性が高まる。
2−9.音量制御機能
特別図柄遊技時には両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16から遊技音として同一の楽曲が出力される。この楽曲の出力は信頼度を遊技者に事前報知する予告的な報知音として機能するものであり、信頼度は楽曲の音的迫力の大きさとして遊技者に提示される。この信頼度とは特別図柄遊技が大当りに発展する確率を称するものであり、図9は信頼度と音的迫力との関係を示している。ここで楽曲を小さな迫力で再生することに基いて信頼度が相対的に「低」であることが予告され、楽曲を中程度の迫力で再生することに基いて信頼度が相対的に「中」であることが予告され、楽曲を大きな迫力で再生することに基いて信頼度が相対的に「高」であることが予告される。
3.メイン制御装置63の内部処理
3−1.メイン処理
メイン制御装置63のCPU64は主電源が投入されると、図10のステップS1でランダムカウンタR1〜R6の計測値,カウンタN1〜N2の計測値,タイマT1〜T3の計測値,特別図柄フラグの設定結果,普通図柄フラグの設定結果,大当りの判定結果,外れリーチの判定結果,当りの判定結果,特別図柄の設定結果,変動パターンの設定結果,変動表示時間の設定結果,普通図柄の設定結果,可変表示時間の設定結果,拡大時間の設定結果等のRAM66の全データおよびI/O67を初期設定する。そして、ステップS2へ移行し、ステップS2〜S6をループ状に繰返す。
CPU64はステップS2へ移行すると、ランダムカウンタR5の現在の計測値に「1」を加算する。このランダムカウンタR5は左列の特別図柄,中列の特別図柄,右列の特別図柄を「1〜8」の特別図柄群の中から選択するものであり、完全外れおよび外れリーチの判定時にのみ活用される。このランダムカウンタR5は3桁のカウンタからなるものであり、1桁目は、図17に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。この1桁目の加算処理はメインプログラムの1ループ毎に「1」ずつ行われるものであり、2桁目は1桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」ずつ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」ずつ加算される。
CPU64は図10のステップS2でランダムカウンタR5を更新すると、ステップS3でランダムカウンタR5の更新結果の1桁目と3桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS4でランダムカウンタR5の更新結果をRAM66の完全外れ図柄エリアに格納する。即ち、完全外れ図柄エリアは左列および右列が相違する完全外れ図柄の基礎データが格納されるものであり、完全外れ図柄エリアの格納データはメインプログラムがループすることに基いて更新される。
CPU64はステップS3でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とが同一であることを検出すると、ステップS5でランダムカウンタR5の1桁目と2桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS6でランダムカウンタR5の更新結果をRAM66の外れリーチ図柄エリアに格納する。即ち、外れリーチ図柄エリアは左列および右列が同一で中列が相違する外れリーチ図柄の基礎データが格納されるものであり、外れリーチ図柄エリアの格納データはメインプログラムがループすることに基いて更新される。
CPU64はタイマ回路からのINT信号を検出すると、図10のメインプログラムを停止する。このINT信号はメイン制御装置63のタイマ回路から4msec毎に出力されるものであり、CPU64はメインプログラムを停止したときにはタイマ割込みプログラムを起動する。このタイマ割込みプログラムは、図11に示すように、普通図柄処理および特別図柄処理を当該順序で行うものであり、CPU64はタイマ割込みプログラムを終えたときにはメインプログラムを停止位置から再開する。以下、タイマ割込みプログラムについて詳述する。
3−2.普通図柄処理
CPU64は図12のステップS20へ移行すると、ランダムカウンタR6の現在の計測値を更新する。このランダムカウンタR6はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「32」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。
CPU64はステップS20でランダムカウンタR6を更新すると、ステップS21で普通図柄始動センサ35からの普通図柄始動信号の有無を判断する。ここで普通図柄始動信号を検出したときにはステップS22へ移行し、カウンタN2の現在の計測値をROM65に予め記録された上限値(具体的には6)と比較する。このカウンタN2は普通図柄遊技の保留回数を計測するものであり、CPU64はステップS22で「N2<上限値」を検出したときには普通図柄遊技の保留回数が上限値に到達していないと判断する。そして、ステップS23へ移行し、ランダムカウンタR6の現在の計測値を取得する。
メイン制御装置63のRAM66には、図19の(a)に示すように、普通図柄遊技用の6個の保留データエリアが設けられている。これら保留データエリアには使用順序として「1」〜「6」が割付けられており、CPU64は図12のステップS24へ移行すると、未使用の保留データエリアのうち使用順序が最小のエリアにランダムカウンタR6の取得結果を格納する。例えば使用順序「1」〜「4」の保留データエリアにランダムカウンタR6が格納されているときには使用順序が最小の空欄の保留データエリア「5」にランダムカウンタR6が格納される。即ち、普通図柄遊技の保留回数N2が上限値に到達しているときにはパチンコ球が普通図柄始動ゲート34内を通過してもランダムカウンタR6が取得されず、パチンコ球が普通図柄始動ゲート34内を通過したことが無効化される。
CPU64はステップS25へ移行すると、普通図柄フラグの設定状態を判断する。この普通図柄フラグは普通図柄遊技の実行状態および当り遊技の実行状態で普通図柄遊技および当り遊技にセットされ、普通図柄遊技および当り遊技の双方が停止した状態でオフ状態にリセットされるものであり、CPU64は普通図柄遊技および当り遊技の停止状態ではステップS25で普通図柄フラグのオフを検出してステップS26へ移行する。
CPU64はステップS26へ移行すると、RAM66の普通図柄遊技用の保留データエリア「1」にランダムカウンタR6が格納されているか否かを判断する。ここで保留データエリア「1」にランダムカウンタR6が格納されていることを検出したときにはステップS27へ移行し、保留データエリア「1」のランダムカウンタR6を30個の当り値「0〜29」と比較する。これら30個の当り値はメイン制御装置63のROM65に予め記録されたものであり、CPU64はランダムカウンタR6が30個の当り値のいずれかと同一であることを検出したときには当りと判定し、ランダムカウンタR6が30個の当り値のいずれとも相違していることを検出したときには外れと判定する。即ち、当りは確率変動モードの設定状態および時間短縮モードの設定状態とは無関係な一定確率「30/33」で判定される。
CPU64はステップS27で当りおよび外れを判定すると、ステップS28で当りおよび外れの判定結果を検出する。ここで当りを検出したときにはステップS29で当り図柄として「7」を設定し、外れを検出したときにはステップS30で外れ図柄として「−」を設定する。
CPU64はステップS29またはステップS30で当り図柄または外れ図柄を設定すると、ステップS31で時間短縮フラグの設定状態を検出する。この時間短縮フラグは時間短縮モードの設定状態を示すものであり、CPU64はステップS31で時間短縮フラグがオン状態にセットされていることを検出したときには時間短縮モードが有効化されていると判断し、ステップS32でタイマT2に「Ta(短値)」をセットする。このタイマT2は普通図柄遊技の残り時間を計測するものであり、CPU64はステップS31で時間短縮フラグがオフ状態にリセットされていることを検出したときには時間短縮モードが無効化されていると判断し、ステップS33でタイマT2に「Tb(>Ta)」をセットする。
CPU64はステップS32またはステップS33でタイマT2をセットすると、ステップS34で普通図柄の設定結果を演出制御装置71に普通図柄遊技用の遊技データとして送信し、ステップS35で演出制御装置71に可変開始コマンドを送信する。すると、演出制御装置71が図柄制御装置31に普通図柄遊技用の演出開始コマンドおよび遊技データを送信し、図柄制御装置31が演出制御装置71からの演出開始コマンドを検出することに基いて普通図柄遊技を開始する。即ち、普通図柄遊技は普通図柄遊技および当り遊技の双方が停止していることを条件に開始されるものである。
CPU64はステップS35で可変開始コマンドを送信すると、ステップS36でカウンタN2から「1」を減算することに基いて普通図柄遊技用の保留回数を減算する。そして、ステップS37でRAM66の普通図柄遊技用の保留データエリアを整理し、ステップS38で普通図柄フラグを普通図柄遊技にセットする。この整理処理は保留データエリア「1」のランダムカウンタR6を消去し、保留データエリア「2」を含んだ以後にランダムカウンタR6が格納されているときにはランダムカウンタR6を使用順序が1個前の保留データエリアに移動するものであり、例えば保留データエリア「1」〜「3」にランダムカウンタR6が格納されているときには保留データエリア「1」のランダムカウンタR6が消去され、保留データエリア「2」のランダムカウンタR6および保留データエリア「3」のランダムカウンタR6が1個前の保留データエリア「1」および保留データエリア「2」に移動される。
CPU64はステップS25で普通図柄フラグがオフ状態にリセットされていないと判断すると、図13のステップS39で普通図柄フラグの設定状態を普通図柄遊技と比較する。ここで普通図柄フラグが普通図柄遊技にセットされていることを検出したときには普通図柄遊技が実行されていると判断し、ステップS40でタイマT2から設定値を減算することに基いて普通図柄遊技の残り時間を更新する。
CPU64はステップS40でタイマT2を減算すると、ステップS41でタイマT2の減算結果を「0」と比較する。ここで「T2=0」を検出したときには普通図柄遊技の終了と判断し、ステップS42で演出制御装置71に可変停止コマンドを送信する。すると、演出制御装置71が図柄制御装置31に演出終了コマンドを送信し、図柄制御装置31が普通図柄の可変表示を演出制御装置71からの遊技データで停止させることに基いて当りおよび外れの判定結果を報知する。
CPU64はステップS42で可変停止コマンドを送信すると、ステップS43で直前の当りおよび外れの判定結果を検出する。ここで外れを検出したときにはステップS44へ移行し、普通図柄フラグをオフ状態にリセットする。また、ステップS43で当りを検出したときにはステップS45へ移行し、時間短縮フラグの設定状態を検出する。ここで時間短縮フラグがオン状態にセットされていることを検出したときには時間短縮モードが有効化されていると判断し、ステップS46でタイマT3に「Tc(長値)」をセットする。このタイマT3は特別図柄始動口32の残り拡大時間を計測するものであり、CPU64はステップS45で時間短縮フラグがオフ状態にリセットされていることを検出したときには時間短縮モードが無効化されていると判断し、ステップS47でタイマT3に「Td(<Tc)」をセットする。
CPU64はステップS46またはステップS47でタイマT3をセットすると、ステップS48で特別図柄始動口32を拡大することに基いて当り遊技を開始する。そして、ステップS49へ移行し、普通図柄フラグに当り遊技をセットすることに基いて当り遊技中であることを記録する。
CPU64はステップS39で普通図柄フラグが普通図柄遊技にセットされていないことを検出すると、当り遊技中であると判断してステップS50へ移行する。ここでタイマT3から設定値を減算することに基いて当り遊技の残り時間(=特別図柄始動口32の残り拡大時間)を更新し、ステップS51でタイマT3の減算結果を「0」と比較する。
CPU64はステップS51で「T3=0」を検出すると、当り遊技の終了を判断する。そして、ステップS52で特別図柄始動口32を縮小することに基いて当り遊技を終え、ステップS53で普通図柄フラグをオフ状態にリセットする。
3−3.特別図柄処理
CPU64は図14のステップS61へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を更新する。ランダムカウンタR1は、図18の(a)に示すように、変動パターンを選択する乱数値に相当するものであり、特別図柄遊技中には図柄表示器29の特別図柄領域TE内に変動パターンの選択結果に応じた演出内容のアニメーション画面が表示される。このアニメーション画面の表示状態では両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16から大当りの発生確率に応じた迫力で楽曲が出力され、LED26が変動パターンの選択結果に応じた内容で発光し、アニメーション画面が音および光の双方を用いて演出される。このランダムカウンタR1はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、上限値「100」に加算されたときには「0」に戻して循環的に加算される。
ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分ける乱数値に相当するものである。このランダムカウンタR2はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を抽選する乱数値に相当するものである。このランダムカウンタR3はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「360」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR4は大当り図柄を大当り図柄群「1〜8」の中から選択する乱数値に相当するものである。このランダムカウンタR4はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。
CPU64は図14のステップS62へ移行すると、特別図柄始動センサ33からの特別図柄始動信号の有無を判断する。ここで特別図柄始動信号を検出したときにはステップS63へ移行し、カウンタN1の現在の計測値をROM65に予め記録された上限値(具体的には4)と比較する。このカウンタN1は特別図柄遊技の保留回数を計測するものであり、CPU64はステップS63で「N1<上限値」を検出したときには特別図柄遊技の保留回数が上限値に到達していないと判断する。そして、ステップS64へ移行し、ランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得する。
メイン制御装置63のRAM66には、図19の(b)に示すように、特別図柄遊技用の4個の保留データエリアが設けられている。これら4個の保留データエリアには使用順序「1」〜「4」が割付けられており、メイン制御装置63のCPU64は図14のステップS65へ移行すると、未使用の保留データエリアのうち使用順序が最小のエリアにランダムカウンタR1〜R4の取得結果を格納する。そして、ステップS66でカウンタN1に「1」を加算することに基いて特別図柄遊技の保留回数を更新し、ステップS67で演出制御装置71に保留球コマンドを送信する。例えば使用順序「1」〜「2」の保留データエリアにランダムカウンタR1〜R4が格納されているときには使用順序が最小の空欄の保留データエリア「3」にランダムカウンタR1〜R4が格納される。
CPU64は図14のステップS68へ移行すると、特別図柄フラグの設定状態を判断する。この特別図柄フラグは特別図柄遊技の実行状態および大当り遊技の実行状態で特別図柄遊技および大当り遊技にセットされ、特別図柄遊技および大当り遊技の双方が停止した状態でオフ状態にリセットされるものであり、CPU64は特別図柄遊技および大当り遊技の停止状態ではステップS68で特別図柄フラグのオフを検出し、ステップS69へ移行する。
CPU64はステップS69へ移行すると、RAM66の特別図柄遊技用の保留データエリア「1」にランダムカウンタR1〜R4が格納されているか否かを判断する。ここで保留データエリア「1」にランダムカウンタR1〜R4が格納されていることを検出したときにはステップS70へ移行し、確率変動モードの設定状態を判断する。この判断処理は確率変動フラグの設定状態に基づいて行われるものであり、CPU64は確率変動フラグがオフ状態にリセットされていることを検出したときには確率変動モードが無効化されていると判断してステップS71へ移行し、確率変動フラグがオン状態にセットされていることを検出したときには確率変動モードが有効化されていると判断してステップS72へ移行する。
CPU64はステップS71へ移行すると、RAM66の特別図柄遊技用の保留データエリア「1」からランダムカウンタR3の取得結果を検出して1個の大当り値「7」と比較する。ここでランダムカウンタR3の取得結果が1個の大当り値と相違していることを検出したときには外れと判定し、ランダムカウンタR3の取得結果が1個の大当り値と同一であることを検出したときには大当りと判定する。即ち、確率変動モードの無効状態では大当りが「1/361」の相対的な低確率で判定される。
CPU64はステップS72へ移行すると、RAM66の特別図柄遊技用の保留データエリア「1」からランダムカウンタR3の取得結果を検出して3個の大当り値「3,5,7」と比較する。ここでランダムカウンタR3の取得結果が3個の大当り値のいずれとも同一でないことを検出したときには外れと判定し、ランダムカウンタR3の取得結果が3個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定する。即ち、確率変動モードの有効状態では大当りが「3/361」の相対的な高確率で判定される。
CPU64はステップS71またはステップS72で当落を判定すると、図15のステップS73で当落の判定結果を検出する。ここで大当りを検出したときにはステップS74へ移行し、特別図柄遊技用の保留データエリア「1」からランダムカウンタR4の取得結果を検出し、ランダムカウンタR4の検出結果に基いて大当り図柄を設定する。この大当り図柄は左列・中列・右列が同一の揃い数字からなるものであり、CPU64は各列の数字を「R4+1」に設定する。例えばランダムカウンタR4の検出結果が「6」であるときには数字図柄「7」が設定され、大当り図柄が「777」に設定される。
メイン制御装置63のROM65には、図20の(a)に示すように、大当り用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンと変動表示時間との関係を示すものであり、変動パターンテーブルには変動パターンとしてNPおよびSP1〜SP4が設定されている。これら変動パターンSP1〜SP4は物語調のリーチアクション画面を発生させるためのものであり、変動パターンSP1〜SP4の選択時にはリーチアクション画面の結末として遊技者に大当りを連想させるものが設定される。変動パターンNPはリーチアクション画面としてノーマルリーチを発生させるためのものであり、変動パターンNPの選択時には物語調のリーチアクション画面が発生しない。
CPU64は図15のステップS74で大当り図柄を設定すると、ステップS75で特別図柄遊技用の保留データエリア「1」からランダムカウンタR1の取得結果を検出する。そして、図20の(a)の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた変動パターンを選択的に設定し、図15のステップS76で変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1の検出結果が「70」であるときには変動パターンSP3が選択され、変動表示時間T3が選択される。
CPU64は図15のステップS76で変動表時間を設定すると、ステップS77で確率変動モードの獲得状態を判断する。この確率変動モードの獲得状態は大当り図柄の設定結果に応じて判断されるものであり、CPU64は大当り図柄の設定結果が奇数の確率変動図柄であることを検出したときには確率変動モードの獲得と判定する。そして、ステップS78で確率変動フラグをオン状態にセットすることに基いて確率変動モードを有効化し、ステップS79で時間短縮フラグをオン状態にセットすることに基いて時間短縮モードを有効化する。
CPU64はステップS77で大当り図柄の設定結果が偶数の通常図柄であることを検出すると、確率変動モードの非獲得と判定する。そして、ステップS80で確率変動フラグをオフ状態にリセットすることに基いて確率変動モードを無効化し、ステップS81で時間短縮フラグをオフ状態にリセットすることに基いて時間短縮モードを無効化する。即ち、確率変動モードの獲得の有無は大当りの判定を条件に「1/2」の確率で振分けられるものであり、時間短縮モードは確率変動モードの獲得および非獲得に連動して有効化および無効化される。
CPU64は図15のステップS73で外れを検出すると、ステップS82でRAM66の特別図柄遊技用の保留データエリア「1」から外れリーチ判定用のランダムカウンタR2の取得結果を検出し、10個の外れリーチ値「0〜9」と比較する。これら外れリーチ値はメイン制御装置63のROM65に予め記録されたものであり、CPU64はステップS82でランダムカウンタR2の検出結果が10個の外れリーチ値のいずれかと同一であることを検出したときには外れリーチと判定し、ランダムカウンタR2の検出結果が10個の外れリーチ値のいずれとも同一でないことを検出したときには完全外れと判定する。
CPU64はステップS82で外れリーチおよび完全外れを判定すると、ステップS83で外れリーチおよび完全外れの判定結果を検出する。ここで外れリーチを検出したときにはステップS84へ移行し、RAM66の外れリーチ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出する。そして、ランダムカウンタR5の1桁目〜3桁目の各数字に「1」を加算し、外れリーチ図柄を設定する。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「676」であるときには各列の数字に「1」が加算され、外れリーチ図柄が「787」に設定される。
メイン制御装置63のROM65には、図20の(b)に示すように、外れリーチ用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンと変動表示時間との関係を示すものであり、変動パターンテーブルには変動パターンNP〜SP3が設定されている。変動パターンSP1〜SP3は大当り用の変動パターンSP1〜SP3と同一展開の物語調のリーチアクション画面を発生させるものであり、リーチアクション画面の結末として遊技者に外れを連想させるものが設定される点で大当り用の変動パターンSP1〜SP3と相違する。変動パターンNPはノーマルリーチを発生させるためのものであり、変動パターンNPの選択時には大当り用の変動パターンNPと同一展開で最終の中列が低速変動する。
CPU64は図15のステップS84で外れリーチ図柄を設定すると、ステップS85で特別図柄遊技用の保留データエリア「1」からランダムカウンタR1の取得結果を検出する。そして、図20の(b)の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた変動パターンを選択的に設定し、図15のステップS86で変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1の検出結果が「70」であるときには変動パターンSP2が選択され、変動表示時間T2が選択される。
CPU64は図15のステップS86で変動表示時間を設定すると、ステップS87で変動パターンの設定結果を検出する。ここでノーマルリーチ用の変動パターンNPが設定されていることを検出したときにはステップS88へ移行し、時間時間モードの設定状態を検出する。例えば時間短縮モードが有効化されていることを検出したときにはステップS89で変動パターンの設定結果NPをZPに変更し、ステップS90で変動表示時間の設定結果T0をTzに変更する。変動パターンZPは左列・中列・右列を変動状態から同時に変動停止させる時間短縮モード専用のものであり、変動表示時間Tzは他の全ての変動表示時間に比べて短く設定されている。
CPU64は図15のステップS83で完全外れを検出すると、ステップS91へ移行する。ここでRAM66の完全外れ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出し、ランダムカウンタR5の1桁目〜3桁目の各数字に「1」を加算することに基いて完全外れ図柄を設定する。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「662」であるときには各列の数字に「1」が加算され、完全外れ図柄が「773」に設定される。
CPU64はステップS91で完全外れ図柄を設定すると、ステップS92で完全外れ用の変動パターンKPを設定し、ステップS93で変動表示時間Tkを設定する。即ち、完全外れの判定時にはランダムカウンタR1の取得結果に応じた変動パターンの無作為的な設定処理が行われず、変動パターンが特定値KPに一義的に設定される。
CPU64はステップS93で完全外れ用の変動表示時間Tkを設定すると、ステップS88で時間時間モードの設定状態を検出する。ここで時間短縮モードが有効化されていることを検出したときにはステップS89で変動パターンの設定結果KPをZPに変更し、ステップS90で変動表示時間の設定結果TkをTzに変更する。即ち、時間短縮モードの有効状態で完全外れが判定されたときには時間短縮用の変動パターンZPおよび時間短縮用の変動表示時間Tzが必ず設定される。
CPU64はステップS94へ移行すると、タイマT1に変動表示時間の設定結果をセットする。そして、ステップS95へ移行し、演出制御装置71に特別図柄遊技用の遊技データとして特別図柄の設定結果および変動パターンの設定結果を送信する。すると、演出制御装置71が図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56に遊技データを送信し、図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56が遊技データの送信結果に基いて特別図柄遊技用のシーケンスデータを設定する。
CPU64はステップS95で演出制御装置71に遊技データを送信すると、ステップS96で変動開始コマンドを送信する。すると、演出制御装置71が図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56に演出開始コマンドを送信し、図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56がシーケンスデータを実行することに基いて特別図柄遊技を開始する。即ち、特別図柄遊技は特別図柄遊技および大当り遊技の双方が実行されていない場合に開始されるものである。
CPU64はステップS96で変動開始コマンドを送信すると、ステップS97でカウンタN1から「1」を減算することに基いて特別図柄遊技の保留回数を減算する。そして、ステップS98で特別図柄遊技用の保留データエリアを整理し、ステップS99で特別図柄フラグに特別図柄遊技をセットする。この整理処理は保留データエリア「1」のランダムカウンタR1〜R4を消去し、保留データエリア「2」を含んだ以後にランダムカウンタR1〜R4が格納されているときにはランダムカウンタR1〜R4を使用順序が1個前の保留データエリアに移動するものであり、例えば保留データエリア「1」〜「3」にランダムカウンタR1〜R4が格納されているときには保留データエリア「1」のランダムカウンタR1〜R4が消去され、保留データエリア「2」のランダムカウンタR1〜R4および保留データエリア「3」のランダムカウンタR1〜R4が1個前の保留データエリア「1」および保留データエリア「2」に移動される。
CPU64は図14のステップS68で特別図柄フラグがオフ状態にリセットされていないことを検出すると、図16のステップS100で特別図柄フラグが特別図柄遊技にセットされているか否かを判断する。ここで特別図柄フラグが特別図柄遊技にセットされていることを検出したときには特別図柄遊技が実行中であると判断し、ステップS101でタイマT1から設定値を減算することに基いて特別図柄遊技の残り時間を更新する。
CPU64はステップS101でタイマT1を減算すると、ステップS102でタイマT1の減算結果を「0」と比較する。ここでタイマT1の減算結果が「0」であることを検出したときには特別図柄遊技が終了したと判断し、ステップS103で演出制御装置71に変動停止コマンドを送信する。すると、演出制御装置71が図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56に演出終了コマンドを送信し、図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56が次の処理を行うための待機状態に戻る。
CPU64はステップS103で変動停止コマンドを送信すると、ステップS104で直前の大当りおよび外れの判定結果を検出する。ここで外れを検出したときにはステップS105で特別図柄フラグをオフ状態にリセットし、大当りを検出したときにはステップS106で演出制御装置71に大当り開始コマンドを送信し、ステップS107で特別図柄フラグに大当り遊技をセットする。この大当り開始コマンドは大当り遊技の演出開始を指令するものであり、演出制御装置71は大当り開始コマンドを検出することに基いて図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56に大当りデータおよび演出開始コマンドを送信する。すると、図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56が大当りデータに基いて大当り遊技用のシーケンスデータを設定し、演出開始コマンドに基いてシーケンスデータを実行することで大当り遊技の演出を開始する。
CPU64はステップS100で特別図柄フラグが特別図柄遊技にセットされていないことを検出すると、直前の特別図柄遊技で大当り図柄が停止表示されたと判断してステップS108で大当りラウンドを実行する。この大当りラウンドは、上述したように、大入賞口40を開放することに基いて大入賞口40内にパチンコ球が入賞することを許容する行為であり、大入賞口40に対するパチンコ球の入賞個数が上限値に到達する個数条件および大入賞口40の開放時間が上限値に到達する時間条件のいずれかが満足されることに基いて終了する。
大当りラウンドは予め設定された複数値を上限に繰返されるものであり、CPU64はステップS109で最終回の大当りラウンドが終了したことを検出したときには大当り遊技が終了したと判断し、ステップS110で演出制御装置71に大当り終了コマンドを送信し、ステップS111で特別遊技フラグをオフ状態にリセットする。すると、演出制御装置71が図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56に演出終了コマンドを送信し、図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56がシーケンスデータの実行を停止することに基いて大当り遊技の演出を終える。
4.演出制御装置71の内部処理について
演出制御装置71のCPUはINT信号を検出すると、タイマ割込みプログラムを起動する。このINT信号は演出制御装置71のタイマ回路から4msec毎に出力されるものであり、演出制御装置71のCPUは、図21に示すように、タイマ割込みプログラムで普通図柄演出処理および特別図柄演出処理を順に実行する。以下、普通図柄演出処理および特別図柄演出処理について詳述する。
4−1.普通図柄演出処理
演出制御装置71は図22のステップS221へ移行すると、普通図柄遊技用の遊技データの有無を判断する。この遊技データはメイン制御装置63が普通図柄遊技の開始時に当りおよび外れの判定結果に基いて設定する普通図柄を称するものであり、演出制御装置71はステップS221で普通図柄用の遊技データを検出したときにはステップS222へ移行し、普通図柄遊技用の遊技データをRAMに格納する。
演出制御装置71はステップS223へ移行すると、可変開始コマンドの有無を判断する。この可変開始コマンドはメイン制御装置63が普通図柄遊技の開始時に送信するものであり、演出制御装置71はステップS223で可変開始コマンドを検出したときにはステップS224で図柄制御装置31に普通図柄遊技用の演出開始コマンドを送信する。この演出開始コマンドは図柄制御装置31に普通図柄遊技の開始を指令するものであり、図柄制御装置31は普通図柄遊技用の演出開始コマンドを検出したときには図柄表示器29の普通図柄領域FE内に普通図柄「7」および「−」を交互に表示し、普通図柄遊技を開始する。
演出制御装置71はステップS225へ移行すると、可変停止コマンドの有無を判断する。この可変停止コマンドはメイン制御装置63が普通図柄遊技の終了時に送信するものであり、時間短縮モードの無効状態では可変開始コマンドの送信から長時間が経過した時点で送信され、時間短縮モードの有効状態では可変開始コマンドの送信から短時間が経過した時点で送信される。
演出制御装置71はステップS225で可変停止コマンドを検出すると、ステップS226で図柄制御装置31に普通図柄用の遊技データとしてメイン制御装置63からの普通図柄の設定結果を送信する。そして、ステップS227へ移行し、図柄制御装置31に普通図柄遊技用の演出終了コマンドを送信する。この演出終了コマンドは図柄制御装置31に普通図柄遊技の終了を指令するものであり、図柄制御装置31は普通図柄遊技用の演出終了コマンドを検出したときには普通図柄の可変表示を演出制御装置71からの遊技データで停止させ、遊技者に当りおよび外れの判定結果を報知する。
4−2.特別図柄演出処理
演出制御装置71は図23のステップS231へ移行すると、メイン制御装置63からの保留球コマンドの有無を判断する。この保留球コマンドはメイン制御装置63が特別図柄遊技を保留することに基いて送信するものであり、演出制御装置71はステップS231で保留球コマンドを検出したときにはステップS232へ移行し、カウンタN11の現在の計測値に「1」を加算することに基いて保留球数を更新する。
演出制御装置71はステップS232で特別図柄遊技の保留回数N11を加算すると、ステップS233で図柄制御装置31にカウンタN11の加算結果を送信し、ステップS234で保留球表示コマンドを送信する。この保留球表示コマンドは図柄制御装置31に保留球数の表示値を変更することを指令するものであり、図柄制御装置31は演出制御装置71からの保留球表示コマンドを検出することに基いて保留球数の表示値をカウンタN11の加算結果に変更する。即ち、パチンコ球が特別図柄始動口32内に有効に入賞した時点でメイン制御装置63から演出制御装置71を介して図柄制御装置31にコマンドが送信され、図柄表示器29の保留球領域HE内の表示値が更新される。
演出制御装置71はステップS235へ移行すると、特別図柄遊技用の遊技データの有無を判断する。この遊技データはメイン制御装置63が特別図柄遊技の開始時にランダムカウンタR1〜R5等の検出結果に基いて設定した特別図柄の設定結果と変動パターンの設定結果とを称するものであり、演出制御装置71はステップS235で特別図柄用の遊技データを検出したときにはステップS236へ移行し、図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56に遊技データの検出結果を送信する。
図柄制御装置31は演出制御装置71からの遊技データを検出すると、変動パターンに応じた内容のシーケンスデータを設定する。このシーケンスデータは図柄表示器29の駆動内容を制御するコマンドが実行タイミングと共に記録されたものであり、変動パターンに応じた変動表示時間で終了するように設定される。このシーケンスデータの実行タイミングは図柄制御装置31が演出制御装置71からの演出開始コマンドを検出することに基いて計測開始する特別図柄遊技の経過時間に相当するものであり、図柄制御装置31は経過時間の計測結果が実行タイミングに到達することに基いてコマンドを順に実行し、特別図柄遊技の映像部分を組成する。このシーケンスデータには左列の特別図柄・右列の特別図柄・中列の特別図柄を演出制御装置71からの設定結果で変動停止させるコマンドが含まれており、図柄制御装置31は左列の特別図柄・右列の特別図柄・中列の特別図柄をコマンドに応じて順に変動停止させ、3列の特別図柄の組合せで大当りおよび外れの判定結果を報知する。
光制御装置56は演出制御装置71からの遊技データを検出すると、変動パターンに応じた内容のシーケンスデータを設定する。このシーケンスデータはLED26の駆動内容を制御するコマンドが実行タイミングと共に記録されたものであり、変動パターンに応じた変動表示時間で終了するように設定される。このシーケンスデータの実行タイミングは光制御装置56が演出制御装置71からの演出開始コマンドを検出することに基いて計測開始する特別図柄遊技の経過時間に相当するものであり、光制御装置56は経過時間の計測結果が実行タイミングに到達することに基いてコマンドを順に実行し、特別図柄遊技の光部分を組成する。
音制御装置46は演出制御装置71からの遊技データを検出すると、変動パターンに応じた内容のシーケンスデータを設定する。このシーケンスデータは両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16の駆動内容を制御するコマンドが実行タイミングと共に記録されたものであり、変動パターンに応じた変動表示時間で終了するように設定される。このシーケンスデータの実行タイミングは音制御装置46が演出制御装置71からの演出開始コマンドを検出することに基いて計測開始する特別図柄遊技の経過時間に相当するものであり、音制御装置46は経過時間の計測結果が実行タイミングに到達することに基いてコマンドを順に実行し、特別図柄遊技の音部分を組成する。以下、音制御装置46のシーケンスデータ設定処理について説明する。
4−2−1.音制御装置46のシーケンスデータ設定処理
音制御装置46のCPU47は演出制御装置71からの遊技データを検出すると、図24のステップS301でランダムカウンタR11の現在の計測値を取得する。このランダムカウンタR11はCPU47が4msec毎にタイマ割込みプログラムを起動し、タイマ割込みプログラムの中で「0」から「32」に「1」ずつ加算するものであり、CPU47はランダムカウンタR11を「32」まで加算したときには「0」に戻して循環的に加算する。
CPU47はステップS301でランダムカウンタR11を取得すると、ステップS302で演出制御装置71からの特別図柄の設定結果が大当り図柄であるか否かを判断する。ここで特別図柄の設定結果が大当り図柄であることを検出したときにはステップS303へ移行し、特別図柄の設定結果が大当り図柄でないことを検出したときにはステップS304へ移行する。
音制御装置46の音制御ROM48には、図25の(a)に示すように、大当り用の音量パターンテーブルが記録されている。この音量パターンテーブルはランダムカウンタR11と音量パターンP1〜P3との関係を示すものであり、音制御装置46のCPU47は図24のステップS303へ移行したときには図25の(a)の音量パターンテーブルからランダムカウンタR11の取得結果に応じた音量パターンP1〜P3を選択的に設定する。これら音量パターンP1・P2・P3には少数個のランダムカウンタR11・中数個のランダムカウンタR11・多数個のランダムカウンタR11が割付けられており、大当りの判定時には音量パターンP1・P2・P3が低確率・中確率・高確率で選択される。
CPU47は図24のステップS304へ移行すると、演出制御装置71からの特別図柄の設定結果が外れリーチ図柄であるか否かを判断する。ここで特別図柄の設定結果が外れリーチ図柄であることを検出したときにはステップS305へ移行し、特別図柄の設定結果が外れリーチ図柄でないことを検出したときにはステップS307で音量パターンP0を設定する。
CPU47はステップS305へ移行すると、演出制御装置71からの変動パターンの設定結果が時間短縮用のZPであるか否かを判断する。ここで変動パターンが時間短縮用のZPでないことを検出すると、ステップS306へ移行する。また、変動パターンが時間短縮用のZPであることを検出したときにはステップS307へ移行し、音量パターンP0を設定する。即ち、ステップS307は完全外れ用の変動パターンKPおよび時間短縮用の変動パターンZPの設定時に実行されるものであり、完全外れ用の変動パターンKPおよび時間短縮用の変動パターンZPの設定時には音量パターンが特定値P0に設定される。
音制御装置46の音制御ROM48には、図25の(b)に示すように、外れリーチ用の音量パターンテーブルが記録されている。この音量パターンテーブルはランダムカウンタR11と音量パターンP1〜P3との関係を示すものであり、音制御装置46のCPU47は図24のステップS306へ移行したときには図25の(b)の音量パターンテーブルからランダムカウンタR11の取得結果に応じた音量パターンP1〜P3を選択的に設定する。これら音量パターンP1・P2・P3には多数個のランダムカウンタR11・中数個のランダムカウンタR11・少数個のランダムカウンタR11が割付けられており、外れリーチの判定時には音量パターンP1・P2・P3が高確率・中確率・低確率で選択される。
音制御装置46の音制御ROM48には複数のシーケンスデータが記録されており、CPU47は音量パターンを設定すると、ステップS308で音制御ROM48から音量パターンの設定結果に応じたシーケンスデータを検出する。図26の(a)は音量パターンP0用のシーケンスデータであり、音量パターンP0用のシーケンスデータには実行タイミングt1およびt2で音量コマンドCo1およびCo2が設定され、実行タイミングt3およびt4で再生コマンドCpおよび停止コマンドCsが設定されている。音量コマンドCo1およびCo2は音量制御回路52および音量制御回路53に音量を小値に調整することを指示するものであり、CPU47は実行タイミングt1およびt2で音量コマンドCo1およびCo2を実行し、音量制御回路52および音量制御回路53を共通の小音量に設定する。
再生コマンドCpはサウンドジェネレータ51に楽曲の再生を指示するものであり、サウンドジェネレータ51は再生コマンドCpが与えられることに基いて音データROM49から再生コマンドCpに応じた音データを検出する。そして、音データに基いて音信号を生成し、音量制御回路52および音制御回路53に共通の音信号を出力することに基いて両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16から同一の楽曲を同一の小音量で出力する。
停止コマンドCsはサウンドジェネレータ51に楽曲の再生停止を指示するものであり、サウンドジェネレータ51は停止コマンドCsが与えられることに基いて音信号の出力を停止して楽曲の再生を終える。この停止コマンドCsの実行タイミングt4はCPU47が変動パターンに応じた変動表示時間の経過タイミングに演算で設定するものであり、変動パターンが完全外れ用のKPであるときにはTkに設定され、変動パターンが時間短縮用のZPであるときにはTzに設定される。即ち、停止コマンドCsは変動表示時間の経過タイミングでCPU47からサウンドジェネレータ51に出力されるものであり、完全外れの判定時には時間短縮モードの有効無効に拘らず音量パターンP0が設定され、特別図柄遊技の開始から終了に至るまで両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16から小音量の楽曲が継続的に出力される。
図26の(b)は音量パターンP1用のシーケンスデータである。このシーケンスデータには実行タイミングt1およびt2で音量制御回路52および音量制御回路53に音量を中値に調整することを指示する音量コマンドCo1およびCo2が設定されている。即ち、音量パターンP1の選択時には両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16から楽曲が中音量で継続的に出力される小迫力の音的演出が発生する。この音量パターンP1は大当りの判定時に低確率で選択され、外れリーチの判定時に高確率で選択されるものであり、楽曲が小さな迫力で再生されたときには大当りが相対的な低確率で発生する。
図26の(c)は音量パターンP2用のシーケンスデータである。このシーケンスデータには実行タイミングt1で音量制御回路52に音量を中値に調整する音量コマンドCo1が設定され、実行タイミングt2で音量制御回路53に音量を大値に調整する音量コマンドCo2が設定されている。即ち、音量パターンP2の選択時には両低音用スピーカ10から楽曲が中音量で継続的に出力され、両中音用スピーカ14および両高音用スピーカ16から楽曲が大音量で継続的に出力される中レベルの迫力で音的演出が発生する。この音量パターンP2は大当りの判定時に中確率で選択され、外れリーチの判定時にも中確率で選択されるものであり、楽曲が中程度の迫力で再生されたときには大当りが相対的な中確率で発生する。
図26の(d)は音量パターンP3用のシーケンスデータである。このシーケンスデータには実行タイミングt1およびt2で音量制御回路52および音量制御回路53に音量を大値に調整する音量コマンドCo1およびCo2が設定されている。即ち、音量パターンP3の選択時には両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16から楽曲が大音量で継続的に出力される大レベルの迫力で音的演出が発生する。この音量パターンP3は大当りの判定時に高確率で選択され、外れリーチの判定時に低確率で選択されるものであり、楽曲が大きな迫力で再生されたときには大当りが相対的な高確率で発生する。
演出制御装置71は図23のステップS236で遊技データを送信すると、ステップS237で変動開始コマンドの有無を判断する。この変動開始コマンドはメイン制御装置63が特別図柄遊技の開始時に送信するものであり、演出制御装置71はステップS237で変動開始コマンドを検出したときにはステップS238でカウンタN11の現在の計測値から「1」を減算することに基いて保留球数を更新する。そして、ステップS239で図柄制御装置31に保留球数N11の減算結果を送信し、ステップS240で保留球表示コマンドを送信する。この保留球表示コマンドは図柄制御装置31に保留球数の表示値を変更することを指令するものであり、図柄制御装置31は演出制御装置71からの保留球表示コマンドを検出することに基いて保留球数の表示値をカウンタN11の減算結果に変更する。即ち、特別図柄遊技の開始時点でメイン制御装置63から演出制御装置71を通して図柄制御装置31にコマンドが送信され、保留球数の表示値が減算される。
演出制御装置71はステップS240で保留球表示コマンドを送信すると、ステップS241で図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56に特別図柄遊技用の演出開始コマンドを送信する。この演出開始コマンドはシーケンスデータの実行開始を指令するものであり、図柄制御装置31は演出開始コマンドを検出することに基いて図柄表示器29のシーケンスデータに応じた制御を開始し、音制御装置46および光制御装置56は演出開始コマンドを検出することに基いて低音用スピーカ10〜高音用スピーカ16およびLED26のシーケンスデータに応じた制御を開始する。以下、図柄制御装置31の制御内容をスペシャルリーチ用の変動パターンSP1を代表して説明する。
4−2−2.図柄制御装置31の制御内容
図柄制御装置31は演出制御装置71からの演出開始コマンドを検出すると、図8に示すように、左列の特別図柄・中列の特別図柄・右列の特別図柄を同時に変動開始し、左列の特別図柄および右列の特別図柄を当該順序で変動停止させる。これら左列の変動停止および右列の変動停止は演出制御装置71からの左列の設定結果および右列の設定結果で行われるものであり、左列および右列の変動停止状態では左列および右列に同一の数字が並ぶリーチが発生する。
図柄制御装置31はリーチを発生させると、左列・中列・右列を消去して悪玉および善玉の2体のロボットを出現させ、2体のロボットが銃撃戦を行うアニメーション画面を表示する。このアニメーション画面は悪玉のロボットが銃撃戦に敗れてよろけ、善玉のロボットが悪玉のロボットを持上げて放り投げる展開で進行し、悪玉のロボットが投げられたままの結末または起上がる結末で終了する。この結末は図柄制御装置31が演出制御装置71からの特別図柄の設定結果に応じて選択するものであり、特別図柄の設定結果が大当り図柄であるときには悪玉のロボットが投げられたままの結末が設定され、外れリーチ図柄であるときには悪玉のロボットが起上がる結末が設定される。
図柄制御装置31は悪玉のロボットが投げられたままの結末または起上がる結末を表示すると、2体のロボットを消去して左列の特別図柄・中列の特別図柄・右列の特別図柄を静止状態で同時に表示する。これら3列の静止表示は演出制御装置71からの左列・中列・右列の設定結果で行われるものであり、3列の静止表示時には3列が大当りの組合せまたは外れリーチの組合せになることに基いて遊技者に大当りまたは外れが報知される。
スペシャルリーチ用の変動パターンSP1〜SP4は善悪2体のロボットを出現させ、アニメーション画面を2体のロボットの挙動によって物語調に進行させるものであり、大当りおよび外れの判定結果を物語の結末によって遊技者に連想させる点で共通する。ノーマルリーチ用の変動パターンNPはリーチの発生に基いて中列の変動速度を遅速度に切換え、中列を遅速度から変動停止させるものであり、物語調のアニメーション画面が表示されない。完全外れ用の変動パターンKPは左列・右列・中列を当該順序で変動停止させるものであり、物語調のアニメーション画面が表示されないのは勿論のこと、中列の遅速変動も行われない。時間短縮用の変動パターンZPは左列・右列・中列を同時に変動停止させるものであり、スペシャルリーチ用の変動パターンSP1〜SP4・ノーマルリーチ用の変動パターンNP・完全外れ用の変動パターンKPの全てに比べて短い時間で終了する。
変動パターンNP〜SP3は、図20に示すように、大当りの判定時および外れリーチの判定時の双方で選択されるものであり、図20の(b)に示すように、外れリーチの判定時には変動パターンNP〜SP3に略同数個のランダムカウンタR11が割付けられている。このうちノーマルリーチ用の変動パターンNPおよびスペシャルリーチ用の変動パターンSP1には、図20の(a)に示すように、大当りの判定時に極少数個のランダムカウンタR11および少数個のランダムカウンタR11が割付られており、変動パターンNPでノーマルリーチが発生したときには3列の特別図柄が大当りの組合せで変動停止する確率が極小値になり、変動パターンSP1でスペシャルリーチが発生したときには小値になる。
スペシャルリーチ用の変動パターンSP2およびSP3には、図20の(a)に示すように、大当りの判定時に中個数のランダムカウンタR11および多数個のランダムカウンタR11が割付られており、変動パターンSP2およびSP3でスペシャルリーチが発生したときには3列の特別図柄が大当りの組合せで変動停止する確率が中値および大値になる。変動パターンSP4は、図20に示すように、大当りの判定時にのみ選択されるものであり、変動パターンSP4でスペシャルリーチアクションが発生したときには3列の特別図柄が大当りの組合せで必ず変動停止する。図20の(a)の信頼度はリーチが大当りに発展する相対的な確率を称するものであり、記録データではない。
演出制御装置71は図23のステップS242へ移行すると、変動停止コマンドの有無を判断する。この変動停止コマンドはメイン制御装置63が変動パターンの設定結果に応じた変動表示時間の経過時点で送信するものであり、演出制御装置71はステップS242で変動停止コマンドを検出すると、ステップS243で図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56に特別図柄遊技用の演出終了コマンドを送信する。すると、図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56は新たな遊技データの送信を待つ待機状態に移行する。
演出制御装置71はステップS244へ移行すると、大当り開始コマンドの有無を判断する。この大当り開始コマンドはメイン制御装置63が大当り遊技の開始時に送信するものであり、演出制御装置71はステップS244で大当り開始コマンドを検出したときにはステップS245へ移行し、図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56に大当りデータを送信する。この大当りデータは特別図柄遊技で大当り図柄が表示されたことを報知するものであり、図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56は大当りデータを検出することに基いて大当り遊技用のシーケンスデータを設定する。
演出制御装置71はステップS245で図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56に大当りデータを送信すると、ステップS246で大当り遊技用の演出開始コマンドを送信する。すると、図柄制御装置31は図柄表示器29をシーケンスデータに基いて制御することで大当り遊技を映像で演出し、音制御装置46は両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16をシーケンスデータに基いて制御することで大当り遊技を音で演出し、光制御装置56はLED26をシーケンスデータに基いて制御することで大当り遊技を光で演出する。
演出制御装置71はステップS247へ移行すると、大当り終了コマンドの有無を判断する。この大当り終了コマンドはメイン制御装置63が大当り遊技の終了時に送信するものであり、演出制御装置71はステップS247で大当り終了コマンドを検出したときにはステップS248で図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56に大当り遊技用の演出終了コマンドを送信する。すると、図柄制御装置31は大当り遊技用のシーケンスデータに基く図柄表示器29の制御を終え、音制御装置46は大当り遊技用のシーケンスデータに基く両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16の制御を終え、光制御装置56は大当り遊技用のシーケンスデータに基くLED26の制御を終える。
上記第1実施例によれば次の効果を奏する。
サウンドジェネレータ51から音の強調帯域が異なる低音用スピーカ10〜高音用スピーカ16に共通の音信号を与え、低音用スピーカ10の音量を単独で調整し、中音用スピーカ14の音量および高音用スピーカ16の音量を同一値に調整したので、共通の音データを異なる雰囲気で再生することができる。このため、音信号の周波数特性を調整するイコライザーが不要になるので、少ない音データの保有量で臨場感に富んだ音場を安価に生成することができる。
両高音用スピーカ16を両低音用スピーカ10に比べて高所に配置した。このため、両高音用スピーカ16が遊技者の着座状態で頭部に近付くので、遊技者が高音域を耳で聞取り易くなる。しかも、両低音用スピーカ10が遊技者の着座状態で腹部に近付くので、遊技者が低音域を体で感じることができるようになる。
演出制御装置71は図27のステップS235でメイン制御装置63からの特別図柄の設定結果および変動パーンの設定結果を検出すると、ステップS236で図柄制御装置31と音制御装置46と光制御装置56に遊技データとして特別図柄の設定結果・変動パターンの設定結果・カウンタN12の計測結果・特典フラグの設定結果を送信する。これらカウンタN12および特典フラグは演出制御装置71がステップS250〜S256で独自に設定するものであり、詳細は次の通りである。
演出制御装置71はステップS250へ移行すると、特別図柄の設定結果が確率変動図柄(奇数の大当り図柄)であるか否かを判断する。ここで特別図柄の設定結果が確率変動図柄であることを検出したときにはステップS251で特典フラグをオン状態にセットし、特別図柄の設定結果が確率変動図柄でないことを検出したときにはステップS252へ移行する。
演出制御装置71はステップS252へ移行すると、特別図柄の設定結果が通常図柄(偶数の大当り図柄)であるか否かを判断する。ここで特別図柄の設定結果が通常図柄であることを検出したときにはステップS253で特典フラグをオフ状態にリセットし、ステップS254でカウンタN12を「0」にリセットする。即ち、特典フラグは大当りが確率変動図柄で発生することに基いてオン状態にセットされ、大当りが通常図柄で発生することに基いてオフ状態にリセットされるものであり、確率変動モードおよび時間短縮モードの設定状態を示している。
演出制御装置71はステップS252で特別図柄の設定結果が通常図柄でないことを検出すると、ステップS255で特典フラグの設定状態を検出する。ここで特典フラグがオフ状態に設定されていることを検出したときにはステップS256へ移行し、カウンタN12に「1」を加算する。即ち、カウンタN12は大当りが通常図柄で発生することに基いて「0」にリセットされ、確率変動モードおよび時間短縮モードの無効状態で加算されるものであり、大当りが通常図柄で発生した場合を基準とする特別図柄遊技の累積回数を示している。
音制御装置46のCPU47は演出制御装置71からの遊技データを検出すると、図28のステップS311で特典フラグの設定状態を判断する。ここで特典フラグがオン状態に設定されていることを検出したときにはステップS312へ移行し、音量パターンP3を選択する。そして、ステップS313へ移行し、音量パターンP3に応じたシーケンスデータを設定する。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードが有効化された遊技者有利の状態では楽曲が大迫力で再生され、遊技者有利の状態にあることが遊技者に報知される。
CPU47はステップS311で特典フラグがオフされていることを検出すると、ステップS314で演出制御装置71からのカウンタN12を判定値Na(具体的には361)と比較する。ここで「N12≦Na」を検出したときにはステップS315で音量パターンP2を選択し、ステップS313で音量パターンP2に応じたシーケンスデータを設定する。
CPU47はステップS314で「N12>Na」を検出すると、ステップS316でカウンタN12を判定値Nb(具体的には700)と比較する。ここで「N12≦Nb」を検出したときにはステップS317で音量パターンP1を選択し、ステップS313で音量パターンP1に応じたシーケンスデータを設定する。また、ステップS316で「N12>Nb」を検出したときにはステップS318で音量パターンP0を選択し、ステップS313で音量パターンP0に応じたシーケンスデータを設定する。即ち、確率変動モードおよび時間短縮モードが無効化された遊技者不利の状態では継続的な特別図柄遊技回数に応じて音量パターンP0〜P2が選択され、楽曲が特別図柄遊技回数に応じた迫力で再生されることに基いて遊技者に連続的な外れ回数の多少が報知される。
音制御装置46のCPU47は図29のステップS321でランダムカウンタR11を取得すると、ステップS322で演出制御装置71からの変動パターンを完全外れ用のKPおよび時間短縮用のZPと比較する。ここで変動パターンが完全外れ用のKPおよび時間短縮用のZPのいずれかであることを検出したときにはステップS323で音量パターンP0を選択し、ステップS324で音量パターンP0に応じたシーケンスデータを設定する。即ち、完全外れ用の変動パターンKPおよび時間短縮用の変動パターンZPの設定時には楽曲が極めて小さな迫力で再生される。
CPU47はステップS322で変動パターンが完全外れ用のKPおよび時間短縮用のZPのいずれでもないことを検出すると、ステップS325で変動パターンをSP4と比較する。この変動パターンSP4は、図20に示すように、大当り用の変動パターンテーブルにのみ設定された大当り専用のものであり、CPU47は図29のステップS325で変動パターンが大当り専用のSP4であることを検出したときにはステップS326で音量パターンP3を選択し、ステップS324で音量パターンP3に応じたシーケンスデータを設定する。即ち、変動パターンSP4の設定時には楽曲が大迫力で再生されることに基いて大当りが確定的に発生することが事前に報知される。
音制御装置46の音制御ROM48には、図30に示すように、音量パターンテーブルが記録されている。この音量パターンテーブルはランダムカウンタR11と音量パターンP1〜P2との関係を変動パターンNP〜SP3毎に示すものであり、CPU47は図29のステップS327へ移行すると、図30の音量パターンテーブルから変動パターンおよびランダムカウンタR11に応じた音量パターンP1〜P2を選択的に設定する。そして、ステップS324へ移行し、音量パターンP1〜P2の選択結果に応じたシーケンスデータを設定する。例えば変動パターンがNPでランダムカウンタR11が「20」であるときには音量パターンP1が選択され、変動パターンがSP3でランダムカウンタR11が30であるときには音量パターンP2が選択される。
変動パターンNP〜SP3には大当りの信頼度として極小値〜大値が設定されており、音量パターンP1には、図30に示すように、変動パターンNP〜SP3の信頼度の低さに応じて多数個のランダムカウンタR11が割付けられ、音量パターンP2には変動パターンNP〜SP3の信頼度の高さに応じて多数個のランダムカウンタR11が割付けられている。例えば信頼度が最低の変動パターンNPには音量パターンP1に対して極多数のランダムカウンタR11が割付けられ、音量パターンP2に対して極少数のランダムカウンタR11が割付けられている。従って、変動パターンNPでは音量パターンP1が極高確率で選択され、音量パターンP2が極低確率で選択される。また、信頼度が大きな変動パターンSP3には音量パターンP1に対して極少数のランダムカウンタR11が割付けられ、音量パターンP2に対して極多数のランダムカウンタR11が割付けられている。従って、変動パターンSP3では音量パターンP1が極低確率で選択され、音量パターンP2が極高確率で選択される。
音量パターンP1は変動パターンNP〜SP3の信頼度が低い程に高確率で選択され、音量パターンP2は変動パターンNP〜SP3の信頼度が高い程に高確率で選択されるものであり、遊技者は楽曲が小さな迫力で再生されていることから信頼度の低さを認識することができ、楽曲が大きな迫力で再生されていることから信頼度の高さを認識することができる。
上記第1〜第3実施例においては、両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16からモノラル音を出力する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16からステレオ音を出力することに基いて臨場感に一層富んだ音場を生成しても良い。以下、両低音用スピーカ10〜両高音用スピーカ16からステレオ音を出力する本発明の第4実施例を図31に基いて説明する。
サウンドジェネレータ51は、図31に示すように、CPU47から再生コマンドCpが与えられることに基いて音データROM49から再生コマンドCpに応じた音データを検出し、音データの検出結果に基いて左チャンネル用の音信号(L)および右チャンネル用の音信号(R)を生成するものであり、音信号(L)は音量制御回路81および音量制御回路82に出力され、音信号(R)は音量制御回路83および音量制御回路84に出力される。
音量制御回路81および音量制御回路83はCPU47から同一の音量コマンドCo1が与えられるものであり、サウンドジェネレータ51からの音信号(L)および音信号(R)を音量コマンドCo1に応じた同一レベルに音量調整し、増幅回路85および増幅回路86を通して左側の低音用スピーカ10および右側の低音用スピーカ10に出力する。
音量制御回路82はCPU47から音量コマンドCo2が与えられるものであり、サウンドジェネレータ51からの音信号(L)を音量コマンドCo2に応じたレベルに音量調整し、増幅回路87を通して左側の中音用スピーカ14および左側の高音用スピーカ16に出力する。音量制御回路84はCPU47から音量制御回路82と同一の音量コマンドCo2が与えられるものであり、サウンドジェネレータ51からの音信号(R)を音量コマンドCo2に応じたレベルに音量調整し、増幅回路88を通して右側の中音用スピーカ14および右側の高音用スピーカ16に出力する。
左側の低音用スピーカ10と左側の中音用スピーカ14と左側の高音用スピーカ16は同一の音信号(L)を再生するスピーカ群を構成するものであり、左側の低音用スピーカ10の再生音量は音量コマンドCo1に応じて制御され、左側の中音用スピーカ14および左側の高音用スピーカ16の再生音量は音量コマンドCo2に応じて制御される。また、右側の低音用スピーカ10と右側の中音用スピーカ14と右側の高音用スピーカ16は同一の音信号(R)を再生するスピーカ群を構成するものであり、右側の低音用スピーカ10の再生音量は音量コマンドCo1に応じて制御され、右側の中音用スピーカ14および右側の高音用スピーカ16の再生音量は音量コマンドCo2に応じて制御される。
上記第1〜第4実施例においては、音量を低音域および中高音域の2音域で制御する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば低音域・中音域・高音域の3音域で制御しても良い。この場合、図32に示すように、低音用スピーカ10〜高音用スピーカ16毎に音量制御回路91および増幅回路92を設け、CPU47から音量制御回路91に音量コマンドを個別に送信すると良い。
上記第1〜第4実施例においては、音制御装置46が音量パターンP0〜P3を選択する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば演出制御装置71が音量パターンP0〜P3を選択して音制御装置46に送信し、音制御装置46が演出制御装置71からの選択結果に基いてシーケンスデータを設定する構成としても良い。
上記第1〜第4実施例においては、音制御装置46が音量パターンP0〜P3の選択処理およびシーケンスデータの設定処理の双方を行う構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば演出制御装置71が音量パターンP0〜P3の選択処理およびシーケンスデータの設定処理の双方を行う構成としても良い。この構成の場合、演出制御装置71から音制御装置46にシーケンスデータの設定結果を送信し、音制御装置46がシーケンスデータを実行する構成とすると良い。
本発明の第1実施例を示す図(aは全体構成を示す前面図,bは側面図) (a)は全体構成を示す後面図、(b)は上面図 窓枠を示す後面図 (a)は低音用のスピーカカバーを示す前面図、(b)は上面図 遊技盤を示す前面図 全体の電気的構成を示すブロック図 音制御装置の電気的構成を示すブロック図 図柄表示器の表示内容を示す図(特別図柄遊技の表示内容を示す図) 音的迫力の大きさと大当り発生確率との関係を示す図 メイン制御装置のメイン処理を示すフローチャート メイン制御装置のタイマ割込み処理を示すフローチャート メイン制御装置の普通図柄処理を示すフローチャート メイン制御装置の普通図柄処理を示すフローチャート メイン制御装置の特別図柄処理を示すフローチャート メイン制御装置の特別図柄処理を示すフローチャート メイン制御装置の特別図柄処理を示すフローチャート ランダムカウンタの加算内容を説明するための図 (a)はランダムカウンタの一覧を示す図、(b)はノーマルカウンタの一覧を示す図、(c)はタイマの一覧を示す図 (a)はメイン制御装置の普通図柄遊技用の保留データエリアを示す図、(b)は特別図柄遊技用の保留データエリアを示す図 ランダムカウンタと変動パターンと変動表示時間との関係を示す図(aは大当り用の変動パターンテーブルを示す図、bは外れリーチ用の変動パターンテーブルを示す図) 演出制御装置のタイマ割込み処理を示すフローチャート 演出制御装置の普通図柄演出処理を示すフローチャート 演出制御装置の特別図柄演出処理を示すフローチャート 音制御装置のシーケンスデータ設定処理を示すフローチャート (a)は大当り用の音量パターンテーブルを示す図、(b)は外れリーチ用の音量パターンテーブルを示す図 音演出用のシーケンスデータを示す図 本発明の第2実施例を示す図(演出制御装置の特別図柄演出処理を示すフローチャート) 音制御装置のシーケンスデータ設定処理を示すフローチャート 本発明の第3実施例を示す図(音制御装置のシーケンスデータ設定処理を示すフローチャート) 音量パターンテーブルを示す図 本発明の第4実施例を示す図(音制御装置の電気的構成を示す図) 第4実施例の変形例を示す図(音制御装置の電気的構成を示す図)
符号の説明
10は低音用スピーカ(スピーカ)、14は中音用スピーカ(スピーカ)、16は高音用スピーカ(スピーカ)、47はCPU(音制御手段)、49は音データROM(音データ記録手段)、51はサウンドジェネレータ(音源回路)、52〜53は音量制御回路、81〜84は音量制御回路、91は音量制御回路を示している。

Claims (4)

  1. 音の強調帯域が相違する複数のスピーカと、
    音データ記録手段から音データを検出し、前記複数のスピーカを共通に駆動する音信号を音データの検出結果に基いて生成する音源回路と、
    前記複数のスピーカの出力音量を音の強調帯域別に調整する複数の音量制御回路と、
    前記複数の音量制御回路毎に前記スピーカの出力音量を指示する音量コマンドおよび前記音源回路に動作内容を指示する音源コマンドを含んだシーケンスデータを設定し、シーケンスデータの設定結果に基いて前記複数の音量制御回路および前記音源回路を制御する音制御手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記複数のスピーカとして低音域を強調する低音用スピーカおよび高音域を強調する高音用スピーカを備え、
    前記高音用スピーカは、前記低音用スピーカに比べて高所に配置されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 音の強調帯域が相違する複数のスピーカからなる2以上のスピーカ群と、
    音データ記録手段から音データを検出し、前記複数のスピーカを共通に駆動する音信号を音データの検出結果に基いて前記2以上のスピーカ群毎に生成する音源回路と、
    前記複数のスピーカの出力音量を音の強調帯域別に調整する複数の音量制御回路と、
    前記複数の音量制御回路毎に前記スピーカの出力音量を指示する音量コマンドおよび前記音源回路に動作内容を指示する音源コマンドを含んだシーケンスデータを設定し、シーケンスデータの設定結果に基いて前記複数の音量制御回路および前記音源回路を制御する音制御手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  4. 前記スピーカ群は、低音域を強調する低音用スピーカおよび高音域を強調する高音用スピーカを備え、
    前記スピーカ群の高音用スピーカは、前記低音用スピーカに比べて高所に配置されていることを特徴とする請求項3記載の遊技機。

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