JP2005318774A - 圧電デバイスを利用した発電機能付携帯電話 - Google Patents

圧電デバイスを利用した発電機能付携帯電話 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、力学的挙動を発電機を介さずに、即電力に変換できる材料を用いることによって、力学的エネルギーを電気エネルギーに変換のための回転体を用いる発電デバイスを不要とし、また、携帯電話のみあれば、いつでも自由に自身で発電することができ、さらに、構造が単純であるために動作信頼性が高い、という特徴を有する発電機能付携帯電話を提供しようとするものである。
【解決手段】
振動を与えることにより発電する機能を有する振動発電部と、前記振動発電部により発電した電力を利用して機能する電話部と、を有する発電機能付携帯電話である。本発明の前記振動発電部の特徴点は、振動が圧電素子に与える応力によって発電するということである。
【選択図】図16

Description

本発明は圧電デバイスを利用した発電機能付携帯電話に関する。
従来の技術としては、例えば、図1の(1)に示すような太陽電池を携帯電話に貼り付けて発電するというもの、図1の(2)に示すような別筐体に発電機が備えられここから携帯電話の電源を供給するもの、図1の(3)に示すようなバネと振動子からなる携帯電話用発電機、また、図1の(4)に示すようなゼンマイバネの開放する力を利用して発電するようなもの、などがあげられる。さらに、図示はしないが自動巻きの時計のようなゼンマイと振り子からなる発電機も提案されている。なお、これらの発電においては、前記のそれぞれの力学的力が磁石と電磁石からなる通常の発電機の回転に変換され、発電されている。
特開2001−45126
しかしながら、前記の技術には一長一短あり、特に短所については、図1(1)の場合は、暗闇の中では利用できないこと、図1(2)の場合は、外部から電源供給するために発電機の筐体を持ち運ばないといけないこと、図1(3)の場合は、振動子の動きを電力に変換するための機構すなわちコイルなどが別に必要であること、図1(4)の場合は、ゼンマイを巻き上げる必要があり、かつ巻き上げたゼンマイを開放する際に図1(3)の場合と同様に電力に変換するための機構が必要になる、などのことがそれぞれあげられる。
本発明は、斯かる実情に鑑み、力学的挙動を発電機を介さずに、即電力に変換できる材料を用いることによって、力学的エネルギーを電気エネルギーに変換のためのデバイスを不要とし、また、携帯電話のみあれば、いつでも自由に自身で発電することができ、さらに、構造が単純であるために動作信頼性が高い、という特徴を有する発電機能付携帯電話を提供しようとするものである。
本発明は発電機能付携帯電話にかかるものである。
発明1 振動を与えることにより発電する機能を有する振動発電部と、前記振動発電部により発電した電力を利用して機能する電話部と、を有する発電機能付携帯電話である。
発明2 前記振動発電部は、振動が圧電素子に与える応力によって発電する発明1に記載の発電機能付携帯電話である。
発明3 前記振動発電部の前記圧電素子は、圧電素子本体と錘手段とからなり、前記錘手段は、与えられた振動により圧電素子本体に応力を与える構成を有する発明1又は2に記載の発電機能付携帯電話である。
発明4 前記振動発電部の前記圧電素子は、圧電素子本体とばね手段とからなり、前記ばね手段は、与えられた振動により圧電素子本体に応力を与える構成を有する発明1から3のいずれか一に記載の発電機能付携帯電話である。
発明5 前記振動発電部の前記圧電素子は、圧電素子本体とてこ手段とからなり、前記てこ手段は、与えられた振動により圧電素子本体に応力を与える構成を有する発明1から4のいずれか一に記載の発電機能付携帯電話である。
発明6 前記振動発電部にて発電された電力を蓄積するための蓄電部をさらに有する発明1から5のいずれか一に記載の発電機能付携帯電話である。
発明7 前記振動発電部にて発電された電力を前記蓄電部に供給することを遮断するための電力供給遮断部を有し、前記電力供給遮断部は、前記蓄電部の蓄電量に応じて遮断をする発明6に記載の発電機能付携帯電話である。
本発明の請求項1から7の何れか一あるいは二以上からなる発電機能付携帯電話によれば、本携帯電話の利用者は、単純でかつほとんど負担のかからないリズミカルな動きを利用して発電が可能である、という優れた効果を奏し得る。この単純な動きとは、手首を規則正しいリズムで軽く振り続ける動きであり、あるいは、携帯電話を一方の手のひらに規則正しいリズムで軽く打ち続ける動きなどである。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
尚、本発明の発電機能付携帯電話は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
実施形態1は、主に請求項1と請求項6などに関する。
実施形態2は、主に請求項2と請求項6などに関する。
実施形態3は、主に請求項3と請求項6などに関する。
実施形態4は、主に請求項4と請求項6などに関する。
実施形態5は、主に請求項5と請求項6などに関する。
実施形態6は、主に請求項7に関する。
≪実施形態1≫
<実施形態1の全体構成>
図2は、実施形態1の機能ブロックを表わす図である。
実施形態1は、振動発電部0202と、電話部0204と、蓄電部0203と、を有する発電機能付携帯電話0201に関するものである。
<実施形態1の構成の説明>
「振動発電部」は、振動を与えることにより発電する機能を有する。振動は、ここでは広義の振動を指す。以下では、振動の例について説明する。すなわち、図3の(1)に示すような一般的な調和振動はもちろん振動に含むが、図3の(2)のステップファンクションからなる振動、(3)のパルス的振動、(4)の不規則的振動など、さまざまな振動を含んでよい。また、位相はもちろんのこと、振幅と周波数そのものも時々刻々変わるものも本実施形態の振動に含めてよい。例えば、図4の(1)は、調和的振動の形状をしているが、周波数と振幅が時々刻々変わるもの、(2)は、ステップ関数の形状が一周期ごとに変わるものであり位相のずれも同時にあるもの、(3)は、ステップファンクションであり、振幅と周期と位相が時々刻々と変化するものである。さらに、図5に示す振動は、さらに、多様性のある振動であり、(1)は、調和的振動とステップファンクションが時系列でランダムに組み合わされたもの、(2)は、ステップファンクションとパルス的波形が時系列的にランダムに組合されたもの、さらに、(3)は、パルス的波形と調和振動波形が時系列的に組み合わされたものである。このような様々な振動が振動発電部に与えられる振動である。もちろん、これ以外の形状を有する振動波形であってもよい。また、振動という場合には、ここではほぼ準静的なあるいは静的な振動であってもよい。例えば、0.1Hzの振動は、ほぼ繰り返し力と呼ぶにふさわしいような振動であるがこうした長周期振動もまた振動に含んでよい。
また、振動発電部に振動を与える具体的方法を、図6から図8に示す。図6の(1)は、発電機能付携帯電話を上下に振って振動を与える。比較的調和振動に近い振動となる。図6の(2)は、手のひらで叩くというものである。この場合は、ステップファンクションあるいは、パルス的な波形になる。図6の(3)は、手首の動きを利用して振る。この場合も、調和振動的な動きになりやすい。図7は、歩きながら腕の振りにあわせて振動させるものである。また、図8は、振り回すというものである。この振り回しは、振動とは異なるが、そもそも振動は複素平面で、虚軸を実軸と考えれば、回転運動となるものであるという意味で、この回転運動も振動と同じ作用が振動発電部に与えられる。図9は、携帯電話を指で押さえるというものである。これは、例えば、1Hz以下の低周波振動を与える場合のイメージである。振動というよりも、押さえるという表現が適する速度である。なお、この押さえるということも広義の振動の中に含めることは言うまでもない。振動の大きさに応じて発電がなされる。ここで振動が大きいとは、力学的エネルギーが大きいということを指し、この力学的エネルギーが相応の電気的エネルギーに変換される。ここで、変換効率の問題があるために100%の変換率は不可能であるが、おおむね線形の関係あるいは、正の相関があると考えてよい。また、振動であるために、正負の電圧が発生する場合もあるが、これについては、整流回路を用いればよい。また、振動の時系列的なランダム性の結果生じる電力の不安定性については、コンデンサを用いることにより、また、後述する蓄電部からの電力をバッファとして用いることによって、安定した電力を電話部に渡すことができる。
なお、振動発電部は、発電機能付携帯電話の外部にあってもよい。これによって、振動発電器を手などで振動させながら会話をすることができる。
「電話部」は、前記振動発電部により発電した電力を利用して機能する。電話部とは、電話やファックスとしての機能を有するものであり、またコンピュータとしてのインターネットやネットワークへアクセスする機能を有するものを言う。
「蓄電部」は、前記振動発電部にて発電された電力を蓄積するための機能を有する。電話の場合は、会話をしながら発電することができないので、あらかじめ発電した電力を蓄電部に蓄積した後に電話部にて電話をするという形をとることが望ましい。ただし、携帯電話とは別に図1(2)の応用として、外部に発電機をもち、この発電機に後述する圧電素子を用いるような場合については、手で発電機を振動させながら、電話部にて電話をすることが可能になる。本発明の振動発電部は、したがって、外部にあってもよい。
<実施形態1の効果>
実施形態1によれば、さまざまな振動を与えることにより発電し、この電力を利用して機能する携帯電話を実現することができる、という効果を奏する。
≪実施形態2≫
<実施形態2の全体構成>
図10は、実施形態2の機能ブロックを表す図である。
実施形態2は、実施形態1を基本として、振動発電部1002と、電話部1004と、蓄電部1003と、を有する発電機能付携帯電話1001であって、特徴点は、前記振動発電部は、振動が圧電素子1005に与える応力によって発電する点である。
<実施形態2の構成の説明>
振動発電部と、電話部と、蓄電部と、に関しては、実施形態1と基本的機能は共通であるので詳細な説明は省略する。
実施形態2の特徴点は、「振動発電部」は、振動が圧電素子に与える応力によって発電する点である。「振動」については、すでに、実施形態1において説明したので、ここでは詳細な説明を省略する。図11は、片持ち梁形式の圧電素子1102に振動による慣性力によって変形が生じ、この慣性力に起因する応力が惹起するひずみによって圧電素子が発電を生じる際の圧電素子の変形状態を図示している。図12は、慣性力をダランベールの原理を用いて静的な力に置き換えて、かつ、集中荷重1205として、片持ち梁のトップに作用するとして表現したものである。この際、モーメント1202および最外縁圧縮歪1203について、合わせて図示している。慣性力が片持ち梁の最頂上部に作用するために、モーメント分布は、図のようになる。実際には外部からの振動に起因して生じる圧電素子の振動モードはより高次の振動が生じる。特に、このような形状の場合は、連続体としての振動になるために無限個の振動モードが重ねあわされた複雑な振動となる。しかし、実用的な意味での振動の刺激係数の観点からは、図12に示される振動モードが卓越的であり、一次の振動モード1204に対応する有効質量は70%以上を超える。したがって、モーメントおよび歪は、近似的にではあるが図12のような形式となり、梁部材の材軸方向の圧縮側歪と、引張側歪が交互に現れて、発電が行われるものである。特に、片持ち梁形式の場合には、固定端側の応力が大きくなるために、実際に発電が行われるのは、固定端側である。したがって、図11の片持ち梁の固定端側になる梁の対向する部位に電極1101を設ければ最大の発電力を取得することができる。なお、この電極は、一方を梁の固定端側、他方を梁の自由端側に設置してもよい。
ところで、圧電素子1301が片持ち梁として振動している場合は、振動時の変形と、電圧との関係には、図13のような関係が認められる。むろん、どの部位の電圧値を測定するかによって、変動の様子は変わるが図13に示すような変形に応じた電圧が生じる。なお、図13においては、位相差について考慮した記載にはなっていないが、実際には、変形1302と電圧1303については、振動の伝播においてわずからながらタイムラグがあるために、電圧の位相は若干遅れる。また、図14のように振動による変形1402がランダムな場合にも、電圧1403はこの変形とほぼ同様な振動的形状になる。ただし、ここにおいて、図13の場合も同様であるが、圧電素子の起電力が応力に対して線形な関係にあるかが、変形1302と電圧1303の関係に影響をおよぼすことはもちろんである。図13および図14の例では、線形関係を仮定している。しかしながら、本件発明としては、この線形性は必要条件ではなく、非線形であってもよい。
<実施形態2の効果>
実施形態2によれば、圧電素子を用いることによって携帯電話に与える振動に起因する応力によって圧電素子が発電するという、効果を奏する。
≪実施形態3≫
<実施形態3の全体構成>
図15は、実施形態3の機能ブロックを表す図である。
実施形態3は、実施形態1又は2を基本として、振動発電部と、電話部と、蓄電部と、からなる発電機能付携帯電話であって、特徴点は、前記振動発電部の前記圧電素子は、圧電素子本体と錘手段とからなり、前記錘手段は、与えられた振動により圧電素子本体に応力を与える構成を有する点である。
<実施形態3の構成の説明>
実施形態3の振動発電部と、電話部と、蓄電部と、に関しては、実施形態1又は2と基本的機能は共通であるために、詳細な説明は省略する。
実施形態3の「振動発電部の圧電素子」は、圧電素子本体と錘手段とからなる。前記「錘手段」は、与えられた振動により圧電素子本体に応力を与える構成を有する。圧電素子本体と錘手段のみで発電するような発電機能付携帯電話のもっとも簡単なものとして、錘手段が圧電素子本体に衝突する際の衝撃力に起因して圧電素子本体に発生する応力を用いて発電するというものである。なお、ここでは、振動というのは携帯電話を上下に振る、左右に振る、あるいは、叩く、などの結果生じる振動のことであってよい。振動発電は、錘手段が、圧電素子本体に衝突するときに圧電素子本体に加わる応力による。図16は、錘手段1602が圧電素子本体1601に衝突する一例である。このような場合には、錘手段と圧電素子本体の衝突地点から圧縮波が圧電素子本体中を伝播し、その最の圧力によって、発電するというものである。また、図17では、錘手段1702が圧電素子本体1701に衝突することは図16と同じであるが、圧電素子本体の境界条件が、図16と異なるために、異なるメカニズムによって発電する例を示している。より詳細には、図18に記載する。すなわち、圧電素子本体1801は、壁面に接合されている。固定支持1803であるか、ピン支持1804であるかによって、支持できる荷重の大きさに相違がでてくる。圧電素子が、固定支持の場合と、ピン支持の場合において、等しい形状と等しい材料特性を有する場合には、固定支持の方が、より大きな荷重に耐えることができる。同じ荷重で大きな歪を得るためには、ピン支持の方が望ましい。これは、固定支持の方が圧電素子本体の剛性が高くなるために、すこしの変形しか生じないために、ピン支持の場合にくらべて小さな歪となるからである。しかし、ピン支持に比べて固定支持の方が、全断面を有効に利用することができると言える。
なお、本実施形態と別の実施例として、圧電素子と、錘手段が格納される筒は、その断面は、角型であってよく、多角形であってもよい。また、錘手段も球状でなく、角型であってもよい。また、筒は圧電素子で構成されていてもよい。また、錘手段が十分な勢いで衝突できるストロークを取れるように、筒の高さおよび内径は余裕があるものであってよい。
<実施形態3の効果>
実施形態3によれば、圧電素子本体と、錘手段だけによって、効率的に発電できる発電機能付携帯電話を実現できる、という効果を奏する。
≪実施形態4≫
<実施形態4の全体構成>
図19は、実施形態4の機能ブロックを表す図である。
実施形態4は、実施形態1から3の何れか一を基本として、振動発電部1902と、電話部1904と、蓄電部1903と、を有する発電機能付携帯電話1901であって、特徴点は、前記振動発電部の前記圧電素子1907は、圧電素子本体1905とばね手段1906とからなり、前記ばね手段は、与えられた振動により圧電素子本体に応力を与える構成を有する点である。
<実施形態4の構成の説明>
実施形態4の振動発電部と、電話部と、に関しては、実施形態1から3の何れか一と基本的機能は共通であるので、詳細な説明は省略する。
実施形態4の前記「振動発電部の前記圧電素子」は、圧電素子本体とばね手段とからなる。前記「ばね手段」は、与えられた振動により圧電素子本体に応力を与える構成を有する。ばね手段のばねは、らせん状のばね、ぜんまいばね、板ばね、板バネを折り曲げたもの、梁状のバネ、柱状のばね、その他あらゆるバネを含む。ばね手段に振動を与えるにあたって、ばね手段を介して振動を与えるというものである。例えば、図20は、その一例であり、片持ち梁形式の圧電素子本体2002の梁端部にばね2001がしつらえられ、これに付属するヒモ2003を繰り返し引っ張ることによって、圧電素子本体に応力を加えるというものである。このばね手段があることによって、圧電素子本体に対してリズミカルに振動を伝えることをできる。なお、この際のこのばね手段は、圧電素子本体に過大な荷重が加わらないように、バッファという役割を持たせてもよい。
また、別の異なる実施例としては、実施形態4に、錘手段を追加した形式の振動発電部である。図21は、その一例であり、ばね手段2101と、錘手段2102を組み合わせたものであり、錘手段を上下させる場合に、ばね手段が圧縮引張りを受けるがこの際に、ばね手段の折り返しのところに、圧電素子本体2103を埋め込んでおき、ばね手段が圧縮もしくは引張りの状態になったときに、圧電素子本体もまた圧縮もしくは引張りの応力を受けるような構造である。
また、他の実施例としては、ばね手段と錘手段を組み合わせ、かつ、圧電素子本体に対しては、錘手段からの衝突による応力を受けるというものがある。図22は、その一例として、ばね手段2203にはさまれた錘手段2202が上下に振動した場合に、錘手段が最大変位に達したところで、圧電素子本体2201にあたり衝撃荷重が伝えられ、圧電素子本体に応力が生じるというものである。
さらに、他の実施例としては、前記実施例と同様な構造であるが、圧電素子本体が片側だけに存在するような場合である。図23は、こうした例を示しており、この例では、圧電素子本体2301は、液晶画面側にのみ存在する。もちん、この圧電素子本体は、液晶画面と反対側に位置していてもよい。
また、さらに、別の実施例としては、圧電素子本体を柔構造に設計し、これに、ばね手段と錘手段からなる振動系を接続することによって、柔構造の圧電素子本体に応力を生じせしめるというものである。図24は、その一例を示しており、圧電素子本体2401を門型状に構成し、柱脚部にばね手段2402と錘手段2403からなる振動系を接続することによって、振動系の振動が圧電素子本体に伝達されて、応力が生じるというものである。
上記以外の振動発電部としては、片持ち梁形式のものがあり、その自由端側に錘手段を設置するという形式がある。このような形式の場合は、図25のように、圧電素子本体である梁2502が一本でその自由端側に錘手段2501がある場合と、図26の場合のように圧電素子本体である梁2601が二本ありその自由端側に錘手段2602がある場合がある。また、この梁は複数本であってもよく、層数も図27に示すように二層2701以上複数層あってもよい。
さらに上記以外の振動発電部の例としては、片持ち梁形式であって、かつ圧電素子本体は変形の大きなところにのみ設置されるというものである。図28は、その一例を示しており、変形が大きい固定端側にのみ圧電素子本体2802が設置されている。前記圧電素子と錘手段の間の部材2801は、どのような材料であってもよい。また、この構造が前述したように梁が複数本あるいは層数が一以上または複数層あってもよい。
また、以上に説明されたものがさらに、二以上、複数個、組み合わされていてもよい。
<実施形態4の効果>
実施形態4によれば、錘手段とばね手段をあわせ用いることができるので、一定の周期をもった安定した振動を起こしつつ、発電することができるために、リズミカルな運動が容易となり、腕などにあまり負担をかけることなく、発電することができるという効果を奏する。
≪実施形態5≫
<実施形態5の全体構成>
図29は、実施形態5の機能ブロックを表す図である。
実施形態5は、実施形態1から4の何れか一を基本として、振動発電部2902と、電話部2904と、蓄電部2903と、を有する発電機能付携帯電話2901であって、特徴点は、前記振動発電部の前記圧電素子2907は、圧電素子本体2905とてこ手段2906とからなり、前記てこ手段は、与えられた振動により圧電素子本体に応力を与える構成を有する点である。
<実施形態5の構成の説明>
実施形態5の振動発電部と、電話部と、蓄電部と、に関しては、実施形態1から4の何れか一の機能と共通であるので、詳細な説明は省略する。
実施形態5の前記「振動発電部の圧電素子」は、圧電素子本体とてこ手段とからなる。前記「てこ手段」は、与えられた振動により圧電素子本体に応力を与える構成を有する。てこ手段は、すこしの力が加えられることによって、圧電素子本体にはより大きな応力が与えられる、という手段である。図30は、圧電素子本体3004の一端は固定端として発電機能付携帯電話3001に固定され、この圧電素子本体の自由端側にヒモ3002にて錘手段3003が取り付けられている。図31は、図30の断面の一例を示したものである。圧電素子本体3105は、固定端3101寄りに支点3102がある。この支点の外側に振り子であるヒモ3103と錘手段3104を設ける。ここにおいて、てこ手段は、固定端3101と支点3102と棒状の圧電素子本体3105と荷重の作用点3106からなる。作用点に振り子状の回転体があるために、これを勢いよく回転させることにより、大きな応力を圧電素子本体に加えることができる。
また、別の実施例は、棒状のてこ手段を有する圧電素子本体であり、上下に振動する振動子を作用点に接続するものである。図32は、このような実施形態の一例であり、ばね手段3202と錘手段3203を有し、さらに、圧電素子本体3204はてこ手段を有するというものである。ここで、てこ手段は、図31に例示したものと同じであってよい。
さらに、他の実施例は、ペンチ状の形状で取っ手を握ることによって圧電素子本体に応力を加えるというものであり、この取っ手を握る力を強めたり、弱めたりしながら振動を加えるものである。図33は、このような場合の例を示すものであり、取っ手3302の力3303が増幅された力3305となり、それが、圧電素子本体3301に加えられる。また、図34は、同様な形状であるが圧電素子本体3401の固定端から離れた部位に応力を加えるものである。こうすることにより、加えられた応力が携帯電話の固定端側に逃げることなく、すべて圧電素子本体の応力として加えられる。
<実施形態5の効果>
実施形態5によれば、てこ手段を用いるので、より小さな力にて大きな発電力を得ることができる、という効果を奏する。
≪実施形態6≫
<実施形態6の全体構成>
図35は、実施形態6の機能ブロック図を示す。
実施形態6は、実施形態1から5の何れか一を基本として、振動発電部3502と、電話部3505と、蓄電部3504と、を有する発電機能付携帯電話3501であって、特徴点は、電力供給遮断部3503をさらに有する点である。
<実施形態6の構成の説明>
実施形態6の振動発電部と、電話部と、に関しては実施形態1から5の何れか一と基本的機能は共通であるので、詳細な説明は省略する。
実施形態6の発電機能付携帯電話は、さらに、電力供給遮断部を有する。「電力供給遮断部」は、前記振動発電部にて発電された電力を前記蓄電部に供給することを遮断するための機能を有する。また、前記「電力供給遮断部」は、前記蓄電部の蓄電量に応じて遮断をする。すなわち、前記電力供給遮断部は、蓄電部への過剰な電力の蓄積を防止するための機能を有する。振動発電部は、単純な振動を加える動作によって発電するために、発電量が過剰になりやすいことが考えられる。このために設けられた対策用のデバイスである。
<実施形態6の効果>
実施形態6によれば、蓄電部に過剰な電力が蓄積されないような、防止措置がほどこされる、という効果を奏する。
本発明の発電機能付携帯電話の振動発電部は、携帯電話以外にも用いることができ、例えば、PDAや、ハンドヘルドコンピューター、無線端末、その他、録音あるいは再生機器など、携帯用の小型デバイスの発電装置として用いることができる。
先行技術を説明する図。 実施形態1の機能ブロックを示す図 実施形態1の振動発電部にて与える振動例を示す図 実施形態1の振動発電部にて与える振動例を示す図 実施形態1の振動発電部にて与える振動例を示す図 実施形態1の振動発電部に振動を加える方法を示す図 実施形態1の振動発電部に振動を加える方法を示す図 実施形態1の振動発電部に振動を加える方法を示す図 実施形態1の振動発電部に振動を加える方法を示す図 実施形態2の機能ブロックを示す図 実施形態2の片持ち梁形式の圧電素子の振動の例を示す図 実施形態2の圧電素子の振動時に発生する軸方向モーメントと圧縮側梁断面最外縁の圧縮歪を示す図 実施形態2の片持ち梁の変形と、変形に応じて発生する電圧の例を示した図 実施形態2の片持ち梁の変形と、変形に応じて発生する電圧の例を示した図 実施形態3の機能ブロックを表す図 実施形態3の振動発電部の例を表す図 実施形態3の振動発電部の例を表す図 実施形態3の振動発電部の梁型圧電素子の境界条件による発生応力の差を示す図 実施形態4の機能ブロックを表す図 実施形態4の振動発電部の例を表す図 実施形態4の振動発電部の例を表す図 実施形態4の振動発電部の例を表す図 実施形態4の振動発電部の例を表す図 実施形態4の振動発電部の例を表す図 実施形態4の振動発電部の例を表す図 実施形態4の振動発電部の例を表す図 実施形態4の振動発電部の例を表す図 実施形態4の振動発電部の例を表す図 実施形態5の機能ブロックを表す図 実施形態5の振動発電部の例を表す図 実施形態5の振動発電部の例を表す図 実施形態5の振動発電部の例を表す図 実施形態5の振動発電部の例を表す図 実施形態5の振動発電部の例を表す図 実施形態6の機能ブロックを表す図
符号の説明
0201 発電機能付携帯電話
0202 振動発電部
0203 蓄電部
0204 電話部
1005 圧電素子
1101 電極
1102 圧電素子
1201 圧電素子
1202 モーメント分布
1203 最外縁圧縮歪
1204 一次の振動モード
1301 圧電素子
1302 変形δの時刻歴
1303 電圧の時刻歴
1401 圧電素子
1402 変形δの時刻歴
1403 電圧の時刻歴
1505 圧電素子本体
1506 錘手段
1601 圧電素子本体
1801 両端固定支持の圧電素子本体材軸方向のモーメント分布
1802 両端ピン支持の圧電素子本体材軸方向のモーメント分布
1906 ばね手段
2906 てこ手段
3503 電力供給遮断部

Claims (7)

  1. 振動を与えることにより発電する機能を有する振動発電部と、
    前記振動発電部により発電した電力を利用して機能する電話部と、
    を有する発電機能付携帯電話。
  2. 前記振動発電部は、振動が圧電素子に与える応力によって発電する請求項1に記載の発電機能付携帯電話。
  3. 前記振動発電部の前記圧電素子は、圧電素子本体と錘手段とからなり、前記錘手段は、与えられた振動により圧電素子本体に応力を与える構成を有する請求項1又は2に記載の発電機能付携帯電話。
  4. 前記振動発電部の前記圧電素子は、圧電素子本体とばね手段とからなり、前記ばね手段は、与えられた振動により圧電素子本体に応力を与える構成を有する請求項1から3のいずれか一に記載の発電機能付携帯電話。
  5. 前記振動発電部の前記圧電素子は、圧電素子本体とてこ手段とからなり、前記てこ手段は、与えられた振動により圧電素子本体に応力を与える構成を有する請求項1から4のいずれか一に記載の発電機能付携帯電話。
  6. 前記振動発電部にて発電された電力を蓄積するための蓄電部をさらに有する請求項1から5のいずれか一に記載の発電機能付携帯電話。
  7. 前記振動発電部にて発電された電力を前記蓄電部に供給することを遮断するための電力供給遮断部を有し、
    前記電力供給遮断部は、前記蓄電部の蓄電量に応じて遮断をする請求項6に記載の発電機能付携帯電話。
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