JP2005318393A - 方向推定システム並びに方向推定装置及び方向推定端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】障害物のある場所でも利用可能な方向推定システム、方向推定装置並びに方向推定端末を提供することを目的とする。
【解決手段】基地局に配置された方向推定装置が、それぞれ異なる方向へ電波を放射する複数の送信アンテナのそれぞれから指向性のある電波を送信波として放射する。端末に備わる方向推定端末は、方向推定装置から送信された送信波を受信し、該送信波を送信アンテナごとに分離してそれぞれの信号レベルを比較する。
方向推定装置は指向性のある送信波を放射する。このため方向推定端末で受信される送信波の信号レベルは方向推定装置から送信された方向により異なる。これにより、方向推定端末は、受信した送信波の信号レベルを比較することにより、どの送信アンテナが送信波を放射する方向にあるのかを推定することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信ネットワークの送受信装置の存在する方向を推定する方向推定システム、方向推定装置並びに方向推定端末の構成に関するものである。
基地局と移動可能な端末との間で信号を送受信する無線通信ネットワークが用いられている。無線通信ネットワークでは、端末は、基地局と信号を送受信する際、基地局の方向を推定し、推定した方向に向けて信号を送受信している。
基地局の方向を推定する方法としては、例えば、光によるものがある(例えば、特許文献1参照。)。基地局は光信号を送信する複数の光送信部を備え、端末は基地局の送信する光信号を受信する光受信部を備える。基地局は、複数の光送信部を用いて、光送信部ごとにそれぞれ異なった方向へ光信号を放射する。端末は、基地局が放射した光信号の1つを受信する。各光送信部から送信される各光信号には、どの光送信部から送信された光信号であるのかを示すヘッダが付与されている。端末は、受信した光信号に含まれるヘッダを解析して光送信部を識別し、基地局に対する端末の方向を推定する。
特願2003−086878号公報。
しかし、光は直進性が強く、少しの障害物があっても遮蔽される。このため、光送信部から送信された光信号が途中で遮蔽され、端末が光信号を受信できないこともある。光による方向推定方法は、障害物の多い混雑した場所や配置換えが生じる可能性のある場所では使用が困難だった。本発明では、障害物のある場所でも利用可能な方向推定システム、方向推定装置並びに方向推定端末を提供することを目的とする。
本発明は、基地局に配置された方向推定装置が、それぞれ異なる方向へ電波を放射する複数の送信アンテナのそれぞれから指向性のある電波を送信波として放射する。端末に備わる方向推定端末は、方向推定装置から送信された送信波を受信し、該送信波を送信アンテナごとに分離してそれぞれの信号レベルを比較する。
方向推定装置は指向性のある送信波を放射する。このため方向推定端末で受信される送信波の信号レベルは方向推定装置から送信された方向により異なる。端末が送信波の放射される方向にあれば、送信波の信号レベルの低減は少ない。一方、端末が送信波の放射される方向になければ、送信波の信号レベルの低減は大きくなる。これにより、方向推定端末は、受信した送信波の信号レベルを比較して、どの送信アンテナから放射された送信波の信号レベルの低減が少ないかを算出することにより、どの送信アンテナの放射する方向にあるのかを推定することができる。したがって、方向推定端末は、方向推定端末が送信波を放射する放射源である方向推定装置に対してどの方向に存在しているのかを推定することができる。
さらに、上記と同様に、方向推定装置は、複数の指向性のある受信アンテナを用いて端末の存在する方向を推定することもできる。方向推定装置は、それぞれ異なる方向に対して指向性を持つ複数の受信アンテナを備え、端末から放射された送信波を各受信アンテナで受信する。方向推定装置は、受信した送信波の信号レベルを受信アンテナごとに比較する。受信アンテナは指向性を有するので、端末の存在する方向によって受信アンテナごとに信号レベルは異なる。これにより、方向推定装置は、受信した送信波の信号レベルを比較することにより、端末の方向を推定することができる。したがって、方向推定装置は、端末が方向推定装置に対してどの方向に存在しているのかを推定することができる。
電波は障害物があっても遮蔽されにくい。この電波を送信波に用いることによって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定システム、及び該方向推定システムに用いられる方向推定装置並びに方向推定端末を提供することが可能になる。
具体的には、本発明に係る方向推定システムは、無線通信ネットワークにおいて用いられる方向推定装置及び方向推定端末を備える方向推定システムであって、前記方向推定装置は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、送信アンテナによって時間領域の異なる送信波を前記送信アンテナのそれぞれに出力する送信回路と、を備え、前記方向推定端末は、前記送信波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記時間領域ごとに分離する時間分離手段と、前記時間分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記時間領域ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える。
方向推定装置は指向性のある送信波を電波によりそれぞれ異なる方向に向けて異なる時間領域に放射し、方向推定端末が受信した送信波の信号レベルを該送信波の時間領域ごとに比較することにより、方向推定端末は方向推定装置に対する方向推定端末の相対的な方向を推定することが可能になる。時間領域により各送信アンテナからの送信波を識別することにより、方向推定端末は、1つの分離手段を用いて時間領域ごとに送信波を分離することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定システムを提供することが可能になる。
本発明に係る他の方向推定システムは、無線通信ネットワークにおいて用いられる方向推定装置及び方向推定端末を備える方向推定システムであって、前記方向推定装置は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、送信アンテナによって周波数の異なる送信波を前記送信アンテナのそれぞれに出力する前記送信アンテナのそれぞれに対応する送信回路と、を備え、前記方向推定端末は、前記送信波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記周波数ごとに分離する周波数分離手段と、前記周波数分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記周波数ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える。
周波数により各送信アンテナからの送信波を識別することにより、方向推定端末は方向推定装置から放射された時間領域に関係なく方向推定装置の送信アンテナごとに送信波の信号レベルを比較することができる。また、各送信アンテナから同時に同じ送信波を放射することができるので、送信波を情報伝送用としても利用することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ情報伝送用にも利用することのできる方向推定システムを提供することが可能になる。
本発明に係る他の方向推定システムは、無線通信ネットワークにおいて用いられる方向推定装置及び方向推定端末を備える方向推定システムであって、前記方向推定装置は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、送信アンテナによって周波数の異なる送信波を異なる時間領域で前記送信アンテナのそれぞれに出力する送信回路と、を備え、前記方向推定端末は、前記送信波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記時間領域ごとに前記周波数で分離する分離手段と、前記分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記周波数又は前記時間領域ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える。
周波数により各送信アンテナからの送信波を識別することにより、方向推定端末は方向推定装置から放射された時間領域に関係なく方向推定装置の送信アンテナごとに信号レベルを比較することができる。また、各送信アンテナから同時に同じ送信波を放射することができるので、送信波を情報伝送用としても利用することができる。さらに、周波数の異なるそれぞれの送信波は異なる時間領域に放射されるので、並列処理を行う必要がなく、周波数ごとの処理を共通の回路で行うことができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ情報伝送用にも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定システムを提供することが可能になる。
本発明に係る他の方向推定システムは、無線通信ネットワークにおいて用いられる方向推定装置及び方向推定端末を備える方向推定システムであって、前記方向推定装置は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、送信アンテナによって拡散符号の異なる送信波を前記送信アンテナのそれぞれに出力する前記送信アンテナのそれぞれに対応する送信回路と、を備え、前記方向推定端末は、前記送信波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記拡散符号ごとに対応する逆拡散符号で逆拡散して分離する符号分離手段と、前記符号分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記拡散符号ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える。
拡散符号によりスペクトル拡散した送信波を各送信アンテナから放射するので、拡散符号に対応する逆拡散符号で逆拡散しなければ電気信号は復号しない。これにより、方向推定装置以外から放射された送信波を受信アンテナにより受信しても、送信波の信号レベルを送信アンテナごとに比較することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ多数の電波が存在しても利用可能な方向推定システムを提供することが可能になる。
本発明に係る他の方向推定システムは、無線通信ネットワークにおいて用いられる方向推定装置及び方向推定端末を備える方向推定システムであって、前記方向推定装置は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、送信アンテナによって拡散符号の異なる送信波を異なる時間領域で前記送信アンテナのそれぞれに出力する前記送信アンテナのそれぞれに対応する送信回路と、を備え、前記方向推定端末は、前記送信波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記時間領域ごとに前記拡散符号ごとに対応する逆拡散符号で逆拡散して分離する符号分離手段と、前記符号分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記時間領域又は前記拡散符号ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える。
拡散符号によりスペクトル拡散された送信波を送受信するので、方向推定装置以外から放射された送信波を受信アンテナにより受信しても、送信波の信号レベルを送信アンテナごとに比較することができる。さらに、それぞれの拡散符号でスペクトル拡散された送信波が時間領域ごとに放射されるので、並列処理を行う必要がなく、拡散符号ごとの処理を共通の回路で行うことができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ多数の電波が存在する場所でも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定システムを提供することが可能になる。
本発明に係る他の方向推定システムは、無線通信ネットワークにおいて用いられる方向推定装置及び端末を備える方向推定システムであって、前記端末は、送信波を放射する送信アンテナを備え、前記方向推定装置は、異なる方向からの前記送信波を受信する指向性を有する少なくとも3つの受信アンテナと、前記受信アンテナの受信した前記送信波の信号レベルを前記受信アンテナごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える。
それぞれ異なる方向に対して指向性を持つ複数の受信アンテナで送信波を受信し、送信波の信号レベルを比較することにより方向推定装置は端末の方向を推定することができる。予め指向性を有する方向の決められた複数の受信アンテナを備えることで、可動部を必要とせず、さらに簡易な処理かつ構成で方向の推定が可能になる。送信波には電波を用いるので、障害物のある場所でも方向の推定を行うことができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定システムを提供することが可能になる。
本発明に係る方向推定装置は、送信波を受信する端末が該送信波の信号レベルを時間領域ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、前記送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、送信アンテナによって時間領域の異なる送信波を前記送信アンテナのそれぞれに出力する送信回路と、を備える。これにより、方向推定装置の備わる基地局と情報を送受信する端末は、時間領域ごとに送信波の信号レベルを比較すれば基地局の存在する方向を推定することが可能になる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定システムを提供することが可能になる。
本発明に係る他の方向推定装置は、送信波を受信する端末が該送信波の信号レベルを時間領域ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、前記送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、入力された送信波を送信アンテナによって時間領域の異なる送信波に分割して前記送信アンテナのそれぞれに出力する切り替え手段と、入力された電気信号を送信波に変換して前記切替え手段に出力する送信回路と、を備える。これにより、方向推定装置の備わる基地局と情報を送受信する端末は、時間領域ごとに送信波の信号レベルを比較すれば基地局の存在する方向を推定することが可能になる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定システムを提供することが可能になる。
本発明に係る他の方向推定装置は、送信波を受信する端末が該送信波の信号レベルを周波数ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、前記送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、送信アンテナによって周波数の異なる送信波を前記送信アンテナのそれぞれに出力する前記送信アンテナのそれぞれに対応する送信回路と、を備える。これにより、方向推定装置の備わる基地局と情報を送受信する端末は、周波数ごとに送信波の信号レベルを比較すれば基地局の存在する方向を推定することが可能になる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定装置の提供が可能になる。
本発明に係る他の方向推定装置は、送信波を受信する端末が該送信波の信号レベルを周波数ごとに異なる時間領域で比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、前記送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、送信アンテナによって周波数の異なる送信波を異なる時間領域で前記送信アンテナのそれぞれに出力すると、を備える。これにより、方向推定装置の備わる基地局と情報を送受信する端末は、周波数又は時間領域ごとに送信波の信号レベルを比較すれば基地局の存在する方向を推定することが可能になる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定装置の提供が可能になる。
本発明に係る他の方向推定装置は、送信波を受信する端末が該送信波の信号レベルを拡散符号ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、前記送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、送信アンテナによって拡散符号の異なる送信波を前記送信アンテナのそれぞれに出力する前記送信アンテナのそれぞれに対応する送信回路と、を備える。これにより、方向推定装置の備わる基地局と情報を送受信する端末は、拡散符号ごとに送信波の信号レベルを比較すれば基地局の存在する方向を推定することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定装置の提供が可能になる。
本発明に係る他の方向推定装置は、送信波を受信する端末が該送信波の信号レベルを拡散符号ごとに異なる時間領域で比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、前記送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、送信アンテナによって拡散符号の異なる送信波を異なる時間領域で前記送信アンテナのそれぞれに出力する送信回路と、を備える。これにより、方向推定装置の備わる基地局と情報を送受信する端末は、拡散符号又は時間領域ごとに送信波の信号レベルを比較すれば基地局の存在する方向を推定することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定装置の提供が可能になる。
本発明に係る他の方向推定装置は、送信波の信号レベルを受信アンテナごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、送信アンテナから放射された送信波を方向ごとに受信する指向性を有する少なくとも3つの受信アンテナと、前記受信アンテナの受信した前記送信波の信号レベルを前記受信アンテナごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える。これにより、それぞれ異なる方向に対して指向性を持つ複数の受信アンテナで送信波を受信し、送信波の信号レベルを比較することにより、方向推定装置は端末の方向を推定することができる。予め指向性を有する方向の決められた複数の受信アンテナを備えることで、可動部を必要とせず、さらに簡易な処理かつ構成で方向の推定が可能になる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。
本発明に係る方向推定端末は、時間領域ごとに異なる方向に放射された指向性のある送信波を受信する方向推定端末が該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定端末であって、前記送信波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記時間領域ごとに分離する時間分離手段と、前記時間分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記時間領域ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える。これにより、方向推定端末は、時間領域ごとに異なる方向に向けて放射された送信波を受信し、該送信波の信号レベルを該時間領域ごとに比較すれば、該送信波の放射源が存在する相対的な方向を推定することが可能になる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。
本発明に係る他の方向推定端末は、周波数ごとに異なる方向に放射された指向性のある送信波を受信する方向推定端末が該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定端末であって、前記送信波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記周波数ごとに分離する周波数分離手段と、前記周波数分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記周波数ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える。これにより、方向推定端末は、周波数ごとに異なる方向に向けて放射された送信波を受信し、該送信波の信号レベルを該周波数ごとに比較すれば、該送信波の送信源が存在する相対的な方向を推定することが可能になる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。
本発明に係る他の方向推定端末は、周波数ごとに異なる時間領域かつ異なる方向に放射された指向性のある送信波を受信する方向推定端末が該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定端末であって、前記送信波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記時間領域ごとに前記周波数で分離する分離手段と、前記分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記周波数又は前記時間領域ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える。これにより、方向推定端末は、周波数又は時間領域ごとに異なる方向に向けて放射された送信波を受信し、該送信波の信号レベルを周波数又は時間領域ごとに比較すれば、該送信波の送信源が存在する相対的な方向を推定することが可能になる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。
本発明に係る他の方向推定端末は、拡散符号ごとに異なる方向に放射された指向性のある送信波を受信する方向推定端末が該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定端末であって、前記送信波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記拡散符号ごとに対応する逆拡散符号で逆拡散して分離する符号分離手段と、前記符号分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記拡散符号ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える。これにより、方向推定端末は、拡散符号ごとに異なる方向に向けて放射された送信波を受信し、該送信波の信号レベルを該拡散符号ごとに比較すれば、該送信波の送信源が存在する相対的な方向を推定することが可能になる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。
本発明に係る他の方向推定端末は、拡散符号ごとに異なる時間領域かつ異なる方向に放射された指向性のある送信波を受信する方向推定端末が該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定端末であって、前記送信波を受信する受信アンテナと、前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記時間領域ごとに前記拡散符号ごとに対応する逆拡散符号で逆拡散して分離する符号分離手段と、前記符号分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記時間領域又は前記拡散符号ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える。これにより、方向推定端末は、拡散符号又は時間領域ごとに異なる方向に向けて放射された送信波を受信し、該送信波の信号レベルを拡散符号又は時間領域ごとに比較すれば、該送信波の送信源が存在する相対的な方向を推定することが可能になる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。
本発明により、障害物のある場所でも利用可能な方向推定システム、及び該方向推定システムに用いられる方向推定装置並びに方向推定端末を提供することが可能になる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に限定されるものではない。
(実施形態1)
本発明に係る方向推定システムについて図1を用いて説明する。本発明に係る方向推定システム91は、方向推定装置71及び方向推定端末81を備える。図1は、本発明に係る方向推定システム91について説明する図である。図1において、11は送信機、15は受信機、21〜24は送信アンテナ、25は受信アンテナ、2a〜2dは送信波、Aは角度である。
方向推定装置71は、送信回路31を備える送信機11と、4つの送信アンテナ21〜24とを備える。送信アンテナ21〜24は、十字に配置されており、それぞれ送信アンテナの先端を東、北、西、南に向けて配置されている。送信回路31の入力端子は方向推定装置の外部へ接続されている。送信回路31の出力端子は送信アンテナ21〜24の入力端子に接続されている。
送信アンテナ21〜24は、指向性のある電波を送信波としてそれぞれ異なる方向である東、北、西、南に向けて放射する。送信アンテナ21〜24は、指向性のある電波を放射できるものであればよく、放射する範囲については限定しない。例えば、送信アンテナ21は、東の方向に対して±45°に送信できるものでもよい。送信方向のメインビームとは別の方向への電波の漏れであるサイドローブが小さいものが好ましい。
送信回路31は、送信アンテナによって時間領域の異なる送信波を前記送信アンテナのそれぞれに出力する。送信機11に入力された電気信号1を送信波に変換して、時間領域ごとに送信アンテナ21〜24のそれぞれの入力端子に出力するものでよい。送信回路31は、送信アンテナ21〜24のそれぞれに等しい信号レベルで出力する。
方向推定装置71の動作について図10を用いて説明する。図10は、方向推定装置71が送信波を放射する時間領域と送信波について説明する図である。To、Ta、Tb、Tc、Tdは時間領域、2a〜2dは送信波である。横軸に時間tが示してあり、時間To、Ta、Tb、Tc、Td、To、Taの順に記されている。また時間領域To、Ta、Tb、Tc、Tdの時間の長さはそれぞれ等しい。縦軸は送信アンテナ21〜24から放射される送信波2a〜2dである。
方向推定装置71に電気信号1が入力される。時間領域Toに送信回路31は、送信波をどの送信アンテナにも出力しない。時間領域Taに送信回路31は、電気信号1を送信波に変換し、送信アンテナ21の入力端子へ送信波2aを出力する。時間領域Tbに送信回路31は、電気信号1を送信波に変換し、送信アンテナ22の入力端子へ送信波2bを出力する。時間領域Tcに送信回路31は、電気信号1を送信波に変換し、送信アンテナ23の入力端子へ送信波2cを出力する。時間領域Tdに送信回路31は、電気信号1を送信波に変換し、送信アンテナ24の入力端子へ送信波2dを出力する。2度目の時間領域Toに送信回路31は、送信波をどの送信アンテナにも出力しない。2度目の時間領域Taに送信回路31は、電気信号1を送信波に変換し、送信アンテナ21の入力端子へ送信波2aを出力する。このように、送信回路31は、送信アンテナ21〜24によって時間領域の異なる送信波2a〜2dを送信アンテナ21〜24のそれぞれに一定周期で出力する。
時間領域Toには、どの送信アンテナも送信波を放射しない。時間領域Taに送信アンテナ21は、送信波2aを東に向けて放射する。時間領域Tbに送信アンテナ22は、送信波2bを北に向けて放射する。時間領域Tcに送信アンテナ23は、送信波2cを西に向けて放射する。時間領域Tdに送信アンテナ24は、送信波2dを南に向けて放射する。送信アンテナ21〜24のそれぞれは上記を繰り返す。
以上のように、方向推定装置71は、送信アンテナごとに時間領域の異なる送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する。これにより、方向推定装置71の備わる基地局と情報を送受信する端末は、時間領域ごとに送信波の信号レベルを比較すれば基地局の存在する方向を推定することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定装置を提供することが可能になる。
方向推定端末81について図2を用いて説明する。図2は、方向推定端末81の信号の流れについて説明する図である。図2において、41は信号レベル比較手段、146は受信回路、142は時間分割手段、2a〜2dは送信波、4、4a〜4dは電気信号、5は出力信号である。方向推定端末81は、送信波を受信する受信アンテナ25と、受信アンテナ25の受信した送信波2a〜2dを電気信号に変換する受信回路146と、受信アンテナ25の受信した送信波を時間領域ごとに分離する時間分離手段142と、時間分離手段142により分離された送信波2a〜2dの信号レベルを時間領域Ta〜Tdごとに比較する信号レベル比較手段41を備える。図1に示した受信機15の内部に、受信回路146と、時間分離手段142と、信号レベル比較手段41と、が配置されている。受信アンテナ25の出力端子は受信回路146の入力端子と接続されている。時間分離手段142の入力端子は、受信回路146の出力端子と接続されている。時間分離手段142は出力端子を4つ備えており、それぞれが信号レベル比較手段41の入力端子と接続されている。信号レベル比較手段41は、方向推定端末81の出力端子と接続されている。
時間分離手段141は、入力された電気信号から信号レベルがほぼ0である時間領域を識別し、信号レベルを有する電気信号について決められた周期で電気信号を分離する。すなわち、図10に示した送信波を受信していない時間領域Toを識別し、入力された電気信号を時間領域Ta〜Tdごとに一定周期で分離する。時間分離手段141の4つの出力端子はそれぞれ送信波2a〜2dに対応しており、時間領域Ta〜Tdごとに分離された送信波はそれぞれ送信波2a〜2dに対応した出力端子から出力される。
方向推定端末81の動作について図2及び図10を用いて説明する。受信アンテナ25は、送信波2a、2b、2c及び2dを受信する。受信回路146は、送信波2a、2b、2c及び2dを電気信号4に変換する。受信回路146は、受信した送信波2a、2b、2c及び2dを電気信号4に変換した後、信号レベルを調整するものではない。時間分割手段141は、電気信号4を時間領域Ta〜Tdに応じて電気信号4a〜4dに分割して、送信波ごとに異なる出力端子から信号レベル比較手段41へ出力する。信号レベル比較手段41は、入力された電気信号4a〜4dの信号レベルを比較する。信号レベル比較手段41は、信号レベルを比較した結果から、方向推定装置71の存在する相対的な方向を推定し、その方向を情報化した出力信号5を出力する。
ここで、信号レベル比較手段41が信号レベルを比較した結果から方向推定装置71の存在する相対的な方向を推定する具体的な原理について図1及び図3を用いて説明する。前述したように、方向推定装置71は、送信アンテナ21〜24から指向性のある送信波2a〜2dを等しい信号レベルでそれぞれ東、北、西、南へ向けて放射する。送信波2a〜2dはそれぞれ指向性があるので、受信アンテナ25が受信する送信波2a〜2dはそれぞれ受信レベルが異なる。図3は、受信アンテナ25が受信するそれぞれの送信波2a〜2dの信号レベルの一例を説明する図である。図3において、Ta〜Tdは時間領域、Ia〜Idは信号レベルである。時間領域Ta〜Tdはそれぞれ、送信アンテナ21〜24のそれぞれが放射する時間領域である。信号レベルIa〜Idはそれぞれ、時間領域Ta〜Tdごとに分離された受信アンテナ25が受信した信号レベルである。すなわち、時間領域Taで送信アンテナ21から送信された信号レベルがIa、時間領域Tbで送信アンテナ22から送信された信号レベルがIb、時間領域Tcで送信アンテナ23から送信された信号レベルがIc、時間領域Tdで送信アンテナ24から送信された信号レベルがIdとなっている。
方向推定端末81が方向推定装置71に備わる送信アンテナ21の送信方向に対して角度Aであった場合について説明する。送信アンテナ21、22、23、24のそれぞれの方向を、0、+π/2、+π、−π/2とする。
各信号レベルが、
Figure 2005318393
であるとき、方向推定装置71に対する方向推定端末81の相対的な方向は、
Figure 2005318393
の範囲にあると推定できる。
また各信号レベルが、
Figure 2005318393
であるとき、方向推定装置71に対する方向推定端末81の相対的な方向は、
Figure 2005318393
の範囲にあると推定できる。
また各信号レベルが、
Figure 2005318393
であるとき、方向推定装置71に対する方向推定端末81の相対的な方向は、
Figure 2005318393
の範囲にあると推定できる。
また各信号レベルが、
Figure 2005318393
であるとき、方向推定装置71に対する方向推定端末81の相対的な方向は、
Figure 2005318393
の範囲にあると推定できる。
また各信号レベルが、
Figure 2005318393

であるとき、方向推定装置71に対する方向推定端末81の相対的な方向は、
Figure 2005318393
の範囲にあると推定できる。
また各信号レベルが、
Figure 2005318393
であるとき、方向推定装置71に対する方向推定端末81の相対的な方向は、
Figure 2005318393
の範囲にあると推定できる。
また各信号レベルが、
Figure 2005318393
であるとき、方向推定装置71に対する方向推定端末81の相対的な方向は、
Figure 2005318393
の範囲にあると推定できる。
また各信号レベルが、
Figure 2005318393
であるとき、方向推定装置71に対する方向推定端末81の相対的な方向は、
Figure 2005318393
の範囲にあると推定できる。
さらに、送信アンテナ21〜24のそれぞれの指向性パターンD(A)が既知であるとき、信号レベルIaが最大の場合は、
Figure 2005318393
信号レベルIbが最大の場合は、
Figure 2005318393
信号レベルIcが最大の場合は、
Figure 2005318393
信号レベルIdが最大の場合は、
Figure 2005318393
を数値的に解くことにより、方向推定装置71に対する方向推定端末81の相対的な方向である角度Aをより良い精度で推定することができる。このようにして、信号レベル比較手段41は送信波2a〜2dの信号レベルを比較することにより、方向推定装置71の存在する相対的な方向を推定することができる。
以上のように、方向推定端末81は、受信した送信波の信号レベルを時間領域ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する。これにより、方向推定端末81と情報を送受信する基地局から時間領域の異なる送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射することにより、方向推定端末81は該送信波の放射源が存在する方向を推定することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。
なお、送信回路31が送信アンテナ21〜24のそれぞれに出力する送信波の信号レベルは限定しない。例えば、地形によって反射される場合は、南の方向に送信波を放射する送信アンテナ2dからの信号レベルを低くしてもよい。これによって、山による反射波が他の方向に向けて放射される送信波と重なるのを防ぐことができる。
なお、上記説明では、どの送信アンテナからも送信しない時間領域を設けることにより、時間領域Ta〜Tdを識別したが、時間領域Ta〜Tdを識別する方法はこの限定するものではない。例えば、送信波2a〜2dのそれぞれに各送信アンテナを識別することのできる信号を含ませ、その信号により識別することもできる。
さらに、方向推定装置71は、図4に示す構成のものでもよい。図4は、方向推定装置71の他の一例の信号の流れについて説明する図である。図4において、135〜138は送信回路、132は切替え手段、1、1a〜1dは電気信号、2a〜2dは送信波である。方向推定装置77は、指向性のある送信波2a〜2dの信号レベルを時間領域Ta〜Tdごとに比較して送信波2a〜2dの放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置77であって、送信波2a〜2dをそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナ21〜24と、入力された送信波を送信アンテナによって時間領域の異なる送信波に分割して送信アンテナ21〜24のそれぞれに出力する切り替え手段132と、入力された電気信号1を送信波2に変換して切替え手段132に出力する送信回路131と、を備える。送信回路131の入力端子は方向推定装置77の入力端子と接続されている。送信回路131の出力は端子切替え手段132の入力端子はと接続されている。切替え手段132は出力端子を4つ備えており、それぞれが送信アンテナ21〜24の入力端子に接続されている。
切替え手段132は、入力された送信波2を送信アンテナ21〜24によって時間領域の異なる電気信号に分割して前記送信回路のそれぞれに出力する。すなわち、切替え手段132は、時間領域Ta〜Tdごとに送信アンテナ21〜24のそれぞれに送信波2a〜2dのそれぞれを出力する。
時間領域Toに送信回路131は電気信号1を送信波2に変換しない。送信回路131は電気信号1を送信波2に変換して切替え手段132へ出力する。時間領域Taに切替え手段132は、送信回路131から出力された送信波2を送信波2aに分離して送信アンテナ21へ出力する。時間領域Tbに切替え手段132は、送信回路131から出力された送信波2を送信波2bに分離して送信アンテナ22へ出力する。時間領域Tcに切替え手段132は、送信回路131から出力された送信波2を送信波2cに分離して送信アンテナ23へ出力する。時間領域Tdに切替え手段132は、送信回路131から出力された送信波2を送信波2dに分離して送信アンテナ24へ出力する。このように、切替え手段132は、送信回路131から出力された送信波2を送信アンテナ21〜24によって異なる時間領域Ta〜Tdに分離し、送信アンテナ21〜24のそれぞれに出力する。送信アンテナ21〜24はそれぞれ、送信波2a〜2dを時間領域Ta〜Tdに合わせて放射する。
以上のように、方向推定端末81は、指向性のある送信波の信号レベルを時間領域ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する。これにより、方向推定端末81と情報を送受信する基地局から時間領域の異なる送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射することにより、方向推定端末81は該送信波の放射源が存在する方向を推定することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。
以上説明したように、方向推定装置71は指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて異なる時間領域で放射し、方向推定端末81が受信した送信波の信号レベルを送信波の時間領域ごとに比較することにより、方向推定装置71に対する方向推定端末81の相対的な方向である角度Aを推定することが可能になる。すなわち、基地局が方向推定装置71を備え、基地局と情報を送受信する端末が方向推定端末81を備えることにより、端末は基地局の存在する相対的な方向を推定することができる。方向推定装置71は、時間領域ごとに送信アンテナのそれぞれから送信波を放射するので、各送信アンテナで共通の送信回路を用いることができる。方向推定端末81は、受信した送信波を共通の分離手段を用いて放射した送信アンテナごとに分離することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定システム並びに該方向推定システムに用いられる方向推定装置及び方向推定端末を提供することが可能になる。
(実施形態2)
本発明に係る方向推定システムについて図5を用いて説明する。本発明に係る方向推定システム92は、方向推定装置72及び方向推定端末82を備える。図5は、本発明に係る方向推定装置72について説明する図である。図5において、32〜35は送信回路、1は電気信号、2a〜2dは送信波である。
方向推定装置72は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナ21〜24と、送信アンテナ21〜24によって周波数の異なる送信波2a〜2dを送信アンテナ21〜24のそれぞれに出力する送信アンテナのそれぞれに対応する送信回路32〜35と、を備える。方向推定装置72は、前述の方向推定装置71とほぼ同様の構成及び配置となっている。方向推定装置72と方向推定装置71との違いは、送信機11に備わる送信回路である。
送信回路32〜35は、送信アンテナ21〜24によって異なる周波数Fa〜Fdの送信波2a〜2dを送信アンテナ21〜24のそれぞれに出力する。
方向推定装置72の動作についてさらに図11を用いて説明する。図11は、方向推定装置72が送信波を放射する時間領域と送信波について説明する図である。To、Ta、Tb、Tc、Tdは時間領域、2a〜2dは送信波である。横軸に時間tが示してあり、時間To、Ta、Tb、Tc、Td、To、Taの順に記されている。また時間領域To、Ta、Tb、Tc、Tdの時間の長さはそれぞれ等しい。縦軸は送信アンテナ21〜24から放射される送信波2a〜2dである。
方向推定装置72に電気信号1が入力される。電気信号は4つに分岐され、それぞれ送信回路32〜35に入力される。時間領域Toに送信回路32は、電気信号1を周波数Faの送信波2aに変換して送信アンテナ21へ出力する。時間領域Toに送信回路33は、電気信号1を周波数Fbの送信波2bに変換して送信アンテナ22へ出力する。時間領域Toに送信回路34は、電気信号1を周波数Fcの送信波2cに変換して送信アンテナ23へ出力する。時間領域Toに送信回路35は、電気信号1を周波数Fdの送信波2dに変換して送信アンテナ24へ出力する。このように、送信回路32〜35はそれぞれ、図11に示すとおり、時間領域To〜Tdで随時周波数Fa〜Fdの送信波2a〜2dを出力する。送信アンテナ21〜24は、周波数Fa〜Fdの送信波2a〜2dを随時放射する。
以上のように、方向推定装置72は、送信アンテナごとに周波数の異なる送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する。これにより、方向推定装置72の備わる基地局と情報を送受信する端末は、周波数ごとに送信波の信号レベルを比較すれば基地局の存在する方向を推定することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定装置を提供することが可能になる。
次に、方向推定端末82について図6を用いて説明する。図6は、方向推定端末82の信号の流れについて説明する図である。図6において、26は受信アンテナ、42は周波数分離手段、43は信号レベル比較手段、2a〜2dは送信波、4a〜4dは電気信号、5は出力信号である。方向推定端末82は、送信波2a〜2dを受信する受信アンテナ26と、受信アンテナ26の受信した送信波2a〜2dを異なる周波数Fa〜Fdごとに分離する周波数分離手段42と、周波数分離手段42により分離された送信波2a〜2dの信号レベルを周波数Fa〜Fdごとに比較する信号レベル比較手段43と、を備える。受信アンテナ26の出力端子は、周波数分離手段42の入力端子に接続される。周波数分離手段42は4つの出力端子を備え、出力端子はそれぞれ信号レベル比較手段43の入力端子に接続されている。信号レベル比較手段42の出力端子は、方向推定端末82の出力端子に接続されている。
受信アンテナ26は、異なる周波数の送信波を受信するものである。
周波数分離手段42は、受信アンテナ26が受信した送信波2a〜2dを周波数ごとに分離するものである。送信波2a〜2dは周波数ごとに異なる方向に放射された指向性のある送信波である。分離する周波数は、方向推定装置72が放射する送信波のそれぞれが有する周波数である。周波数分離手段42は、周波数ごとに分離した送信波を電気信号4a〜4dに変換して信号レベル比較手段43へ出力する。
信号レベル比較手段43は、入力された複数の信号レベルを比較する。信号レベル比較手段43は、比較した信号レベルから方向推定装置72の方向を推定し、その方向を情報化した出力信号5を出力する。信号レベル比較手段43が方向推定装置72の存在する相対的な方向を推定し、出力信号5を出力する方法は、前述の実施形態1で説明したとおりである。
方向推定端末82の動作について図6及び図11を用いて説明する。受信アンテナ26は、送信波2a〜2dを受信する。時間領域Toに周波数分離手段42は、受信アンテナ26が受信した送信波2a〜2dを電気信号4a〜4dに変換して周波数Faで電気信号4aに分離し、信号レベル比較手段43へ出力する。時間領域Toに周波数分離手段42は、受信アンテナ26が受信した送信波2a〜2dを電気信号4a〜4dに変換して周波数Fbで電気信号4bに分離し、信号レベル比較手段43へ出力する。時間領域Toに周波数分離手段42は、受信アンテナ26が受信した送信波2a〜2dを電気信号4a〜4dに変換して周波数Fcで電気信号4cに分離し、信号レベル比較手段43へ出力する。時間領域Toに周波数分離手段42は、受信アンテナ26が受信した送信波2a〜2dを電気信号4a〜4dに変換して周波数Fdで電気信号4dに分離し、信号レベル比較手段43へ出力する。このように、周波数分離手段42は、時間領域Toに送信波2a〜2dを周波数Fa〜Fdに分離し、信号レベル比較手段43へ出力する。周波数分離手段42は、時間領域To〜Tdでも上記動作を随時行う。周波数分離手段42は、時間領域To〜Tdの上記動作を繰り返す。信号レベル比較手段43は、電気信号4a〜4dの信号レベルを互いに比較して方向推定装置72の方向を推定し、その方向を情報化した出力信号5を出力する。
以上のように、方向推定端末82は、受信した送信波の信号レベルを周波数ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する。これにより、方向推定端末82と情報を送受信する基地局から周波数の異なる送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射することにより、方向推定端末82は該送信波の放射源が存在する方向を推定することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。
なお、本実施形態では、周波数分離手段42にて送信波を電気信号に変換したが、電気信号に変換する手段はこれに限定するものではない。例えば信号レベル比較手段43にて行っても良いし、他の構成物によって行われてもよい。
以上述べたように、方向推定装置は指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて異なる周波数で放射し、方向推定端末が受信した送信波の信号レベルを該周波数により分離して該送信アンテナごとに比較することにより、方向推定装置に対する方向推定端末の相対的な方向を推定することが可能になる。周波数により各送信アンテナからの送信波を識別することにより、方向推定端末は方向推定装置から放射された時間領域に関係なく方向推定装置の送信アンテナごとに信号レベルを比較することができる。また方向推定端末は、各送信アンテナから同時に同じ信号を放射することができるので、送信波を情報伝送用としても利用することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ情報伝送用にも利用することのできる方向推定システムを提供することが可能になる。
(実施形態3)
本発明に係る方向推定システム93は、方向推定装置73及び方向推定端末83を備える。方向推定装置73は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナ21〜24と、時間領域ごとに送信アンテナ21〜24のそれぞれに異なる周波数の送信波を出力する送信回路133と、を備える。方向推定装置73は、前述の方向推定装置71とほぼ同様の構成及び配置となっている。方向推定装置73と方向推定装置71との違いは、送信機11に備わる送信回路である。
送信回路133は、時間領域ごとに送信アンテナ21〜24のそれぞれに異なる周波数Fa〜Fdの送信波2a〜2dを出力する。送信回路133は、前述の図4と同様の構成を用いてもよい。例えば、送信回路131の代わりに時間領域Ta〜Tdごとに異なる周波数Fa〜Fdの送信波を出力する送信回路を備えたものをでもよい。
方向推定装置73の動作についてさらに図12を用いて説明する。図12は、方向推定装置73が送信波を放射する時間領域と送信波について説明する図である。To、Ta、Tb、Tc、Tdは時間領域、2a〜2dは送信波である。横軸に時間tが示してあり、時間To、Ta、Tb、Tc、Td、To、Taの順に記されている。また時間領域To、Ta、Tb、Tc、Tdの時間の長さはそれぞれ等しい。縦軸は送信アンテナ21〜24から放射される送信波2a〜2dである。
方向推定装置73に電気信号1が入力される。時間領域Toに送信回路133は、送信波をどの送信アンテナにも出力しない。時間領域Taに送信回路133は、電気信号1を周波数Faの送信波2aに変換して送信アンテナ21の入力端子へ出力する。時間領域Tbに送信回路133は、電気信号1を周波数Fbの送信波2bに変換して送信アンテナ22の入力端子へ送信波2bを出力する。時間領域Tcに送信回路133は、電気信号1を周波数Fcの送信波2cに変換して送信アンテナ23の入力端子へ送信波2cを出力する。時間領域Tdに送信回路133は、電気信号1を周波数Fdの送信波2dに変換して送信アンテナ24の入力端子へ送信波2dを出力する。このように、送信回路133は、送信アンテナ21〜24によって周波数の異なる送信波2a〜2dを異なる時間領域で送信アンテナ21〜24のそれぞれに出力する。送信アンテナ21〜24はそれぞれ、異なる周波数Fa〜Fdの送信波2a〜2dを異なる時間領域Ta〜Tdで放射する。
以上のように、方向推定装置73は、送信アンテナごとに周波数の異なる送信波を異なる時間領域で異なる方向に向けて放射する。これにより、方向推定装置73の備わる基地局と情報を送受信する端末は、周波数又は時間領域ごとに送信波の信号レベルを比較すれば基地局の存在する方向を推定することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定装置を提供することが可能になる。
次に、方向推定端末83について説明する。方向推定端末83は、送信波2a〜2dを受信する受信アンテナ26と、受信アンテナ26の受信した送信波2a〜2dを時間領域Ta〜Tdごとに周波数Fa〜Fdで分離する分離手段45と、分離手段45により分離された送信波2a〜2dの信号レベルを時間領域Ta〜Td又は周波数Fa〜Fdごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える。受信アンテナ26の出力端子は、分離手段143の入力端子に接続される。分離手段143は4つの出力端子を備え、出力端子はそれぞれ信号レベル比較手段43の入力端子に接続されている。信号レベル比較手段43の出力端子は、方向推定端末83の出力端子に接続されている。
受信アンテナ26は、異なる周波数の送信波を受信するものである。
分離手段143は、受信アンテナ26が受信した送信波2a〜2dを時間領域Ta〜Tdごとに周波数Fa〜Fdで分離するものである。送信波2a〜2dは、周波数又は時間領域ごとに異なる方向に放射された指向性のある送信波である。分離手段143は、送信波2a〜2dを電気信号4a〜4dに変換することができるものでもよい。この場合は、電気信号4a〜4dを時間領域Ta〜Tdごとに周波数Fa〜Fdで分離し、信号レベル比較手段43へ出力する。
信号レベル比較手段43は、入力された複数の信号レベルを比較する。信号レベル比較手段43は、比較した信号レベルから方向推定装置73の方向を推定し、その方向を情報化した出力信号5を出力する。信号レベル比較手段43が方向推定装置73の存在する相対的な方向を推定し、出力信号5を出力する方法は、前述の実施形態1で説明したとおりである。
方向推定端末83の動作について図12を用いて説明する。時間領域Toに受信アンテナ26は送信波を受信しない。受信アンテナ26は、時間領域Ta〜Tdに送信波2a〜2dを受信する。時間領域Taに分離手段143は、受信アンテナ26が受信した送信波2aを電気信号4aに変換し、周波数Faで分離した電気信号4aを信号レベル比較手段43へ出力する。時間領域Tbに分離手段143は、受信アンテナ26が受信した送信波2bを電気信号4bに変換し、周波数Fbで分離した電気信号4bを信号レベル比較手段43へ出力する。時間領域Tcに分離手段143は、受信アンテナ26が受信した送信波2cを電気信号4cに変換し、周波数Fcで分離した電気信号4cを信号レベル比較手段43へ出力する。時間領域Tdに分離手段143は、受信アンテナ26が受信した送信波2dを電気信号4dに変換し、周波数Fdで分離した電気信号4dを信号レベル比較手段43へ出力する。周波数分離手段143は、時間領域To〜Tdの上記動作を繰り返す。信号レベル比較手段43は、電気信号4a〜4dの信号レベルを互いに比較して方向推定装置73の方向を推定し、その方向を情報化した出力信号5を出力する。
以上のように、方向推定端末83は、受信した送信波の信号レベルを周波数又は時間領域ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する。これにより、方向推定端末82と情報を送受信する基地局から周波数又は時間領域の異なる送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射することにより、方向推定端末83は該送信波の放射源が存在する方向を推定することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。
なお、本実施形態では、分離手段143にて送信波を電気信号に変換したが、電気信号に変換する手段はこれに限定するものではない。例えば信号レベル比較手段43にて行っても良いし、他の構成物によって行ってもよい。
以上説明したように、方向推定装置73は指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて異なる周波数及び時間領域で放射し、方向推定端末83が受信した送信波の信号レベルを該周波数又は時間領域により分離して該送信アンテナごとに比較することにより、方向推定装置73に対する方向推定端末83の相対的な方向を推定することが可能になる。周波数により各送信アンテナからの送信波を識別することにより、方向推定端末は方向推定装置から放射された時間領域に関係なく方向推定装置の送信アンテナごとに信号レベルを比較することができる。また、各送信アンテナから同時に同じ送信波を放射することができるので、送信波を情報伝送用としても利用することができる。さらに、周波数の異なるそれぞれの送信波は異なる時間領域に放射されるので、並列処理を行う必要がなく、周波数ごとの処理を共通の回路で行うことができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ情報伝送用にも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定システムを提供することが可能になる。
(実施形態4)
本発明に係る方向推定システムについて図7を用いて説明する。本発明に係る方向推定システム94は、方向推定装置74及び方向推定端末84を備える。図7は、本発明に係る方向推定装置74について説明する図である。図7において、36〜39は送信回路、2a〜2dは送信波、1は電気信号である。
方向推定装置74は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナ21〜24と、送信アンテナ21〜24によって拡散符号の異なる送信波を送信アンテナ21〜24のそれぞれに出力する送信アンテナ21〜24のそれぞれに対応する送信回路と、を備える。方向推定装置74は、前述の方向推定装置71とほぼ同様の構成及び配置となっている。方向推定装置74と方向推定装置71との違いは、送信機11に備わる送信回路である。
送信回路36〜39は、それぞれ送信アンテナ21〜24によって異なる拡散符号Ga〜Gdでスペクトル拡散した送信波2a〜2dを出力する。
方向推定装置74の動作についてさらに図13を用いて説明する。図13は、方向推定装置74が送信波を放射する時間領域と送信波について説明する図である。To、Ta、Tb、Tc、Tdは時間領域、2a〜2dは送信波である。横軸に時間tが示してあり、時間To、Ta、Tb、Tc、Td、To、Taの順に記されている。また時間領域To、Ta、Tb、Tc、Tdの時間の長さはそれぞれ等しい。縦軸は送信アンテナ21〜24から放射される送信波2a〜2dである。
方向推定装置74に電気信号1が入力される。電気信号は4つに分岐され、それぞれ送信回路36〜39に入力される。時間領域Toに送信回路36は、電気信号1を拡散符号Gaの送信波2aに変換して送信アンテナ21へ出力する。時間領域Toに送信回路37は、電気信号1を拡散符号Gbの送信波2bに変換して送信アンテナ22へ出力する。時間領域Toに送信回路38は、電気信号1を拡散符号Gcの送信波2cに変換して送信アンテナ23へ出力する。時間領域Toに送信回路39は、電気信号1を拡散符号Gdの送信波2dに変換して送信アンテナ24へ出力する。このように、送信回路36〜39は図13に示すとおり、時間領域To〜Tdのそれぞれで随時拡散符号Ga〜Gdでスペクトル拡散した送信波2a〜2dを出力する。送信アンテナ21〜24はそれぞれ、時間領域To〜Tdに随時拡散符号Ga〜Gdでスペクトル拡散した送信波2a〜2dを放射する。
以上のように、方向推定装置74は、送信アンテナごとに拡散符号の異なる送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する。これにより、方向推定装置74の備わる基地局と情報を送受信する端末は、拡散符号ごとに送信波の信号レベルを比較すれば基地局の存在する方向を推定することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定装置を提供することが可能になる。
次に、方向推定端末84について図8を用いて説明する。図8は、方向推定端末84の信号の流れについて説明する図である。図8において、27は受信アンテナ、45〜48は符号分離手段、43は信号レベル比較手段、2a〜2dは送信波、5は出力信号である。方向推定端末84は、送信波2a〜2dを受信する受信アンテナ27と、受信アンテナ27の受信した送信波2a〜2dを拡散符号Ga〜Gdごとに対応する逆拡散符号で逆拡散して分離する符号分離手段45〜48と、符号分離手段45〜48により分離された送信波2a〜2dの信号レベルを拡散符号Ga〜Gdごとに比較する信号レベル比較手段43と、を備える。受信アンテナ27の出力端子は、4つに分岐されて符号分離手段45〜48の入力端子にそれぞれ接続されている。符号分離手段45〜48のそれぞれの出力端子は、信号レベル比較手段43の入力端子に接続されている。信号レベル比較手段42の出力端子は、方向推定端末84の出力端子に接続されている。
受信アンテナ27は、スペクトル拡散されている送信波を受信するものである。
符号分離手段45〜48は、受信アンテナ27が受信した送信波2a〜2dをそれぞれ異なる逆拡散符号で逆拡散するものである。送信波2a〜2dは拡散符号ごとに異なる方向に放射された指向性のある送信波である。逆拡散符号は、送信回路36〜39がスペクトル拡散したそれぞれの拡散符号に対応するものである。符号分離手段45〜48は、それぞれの逆拡散符号により逆拡散した送信波を電気信号4a〜4dに変換して信号レベル比較手段43へ出力する。
信号レベル比較手段43は、入力された複数の信号レベルを比較する。信号レベル比較手段43は、比較した信号レベルから方向推定装置74の方向を推定し、その方向を情報化した出力信号5を出力する。信号レベル比較手段43が方向推定装置74の存在する相対的な方向を推定し、出力信号5を出力する方法は、前述の実施形態1で説明したとおりである。
受信アンテナ27は、送信波2a〜2dを受信する。時間領域Toに符号分離手段45は、受信アンテナ27が受信した送信波2aを拡散符号Gaに対応する逆拡散符号で逆拡散し、電気信号4aに変換して信号レベル比較手段43へ出力する。時間領域Toに符号分離手段46は、受信アンテナ27が受信した送信波2bを拡散符号Gbに対応する逆拡散符号で逆拡散し、電気信号4bに変換して信号レベル比較手段43へ出力する。時間領域Toに符号分離手段47は、受信アンテナ27が受信した送信波2cを拡散符号Gcに対応する逆拡散符号で逆拡散し、電気信号4cに変換して信号レベル比較手段43へ出力する。時間領域Toに符号分離手段48は、受信アンテナ27が受信した送信波2dを拡散符号Gdに対応する逆拡散符号で逆拡散し、電気信号4dに変換して信号レベル比較手段43へ出力する。このように、時間領域Toに符号分離手段45〜48はそれぞれ、送信波2a〜2dを拡散符号Ga〜Gdごとに分離し、信号レベル比較手段43へ出力する。符号分離手段45〜48は、時間領域To〜Tdでも上記動作を随時行う。信号レベル比較手段43は、電気信号4a〜4dの信号レベルを互いに比較して方向推定装置74の方向を推定し、その方向を情報化した出力信号5を出力する。
以上のように、方向推定端末84は、受信した送信波の信号レベルを拡散符号ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する。これにより、方向推定端末84と情報を送受信する基地局から拡散符号の異なる送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射することにより、方向推定端末84は該送信波の放射源が存在する方向を推定することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。
なお、本実施形態では、符号分離手段43〜48にて送信波を電気信号に変換したが、電気信号に変換する手段はこれに限定するものではない。例えば信号レベル比較手段43にて行っても良いし、他の構成物によって行ってもよい。
以上述べたように、方向推定装置は指向性がありかつ異なる拡散符号でスペクトル拡散した送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射し、方向推定端末が受信した送信波の信号レベルを該拡散符号ごとに比較することにより、方向推定装置に対する方向推定端末の相対的な方向を推定することが可能になる。拡散符号によりスペクトル拡散した送信波を各送信アンテナから放射するので、拡散符号に対応する逆拡散符号で逆拡散しなければ電気信号は復号しない。これにより、方向推定装置以外から放射された送信波を受信アンテナにより受信しても、送信波の信号レベルを送信アンテナごとに比較することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ多数の電波が存在しても利用可能な方向推定システムを提供することが可能になる。
(実施形態5)
本発明に係る方向推定システム95は、方向推定装置75及び方向推定端末85を備える。方向推定装置75は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナ21〜24と、送信アンテナ21〜24によって拡散符号の異なる送信波を異なる時間領域で送信アンテナ21〜24のそれぞれに出力する前記送信アンテナのそれぞれに対応する送信回路134と、を備える。方向推定装置75は、前述の方向推定装置71とほぼ同様の構成及び配置となっている。方向推定装置75と方向推定装置71との違いは、送信機11に備わる送信回路である。
送信回路134は、送信アンテナ21〜24によって異なる拡散符号Ga〜Gdの送信波2a〜2dを異なる時間領域Ta〜Tdで送信アンテナ21〜24のそれぞれに出力する。前述の図4と同様の構成を用いてもよい。例えば、送信回路131の代わりに時間領域Ta〜Tdごとに異なる拡散符号でスペクトル拡散した送信波を出力する送信回路を備えたものをでもよい。
方向推定装置75の動作についてさらに図14を用いて説明する。図14は、方向推定装置75が送信波を放射する時間領域と送信波について説明する図である。To、Ta、Tb、Tc、Tdは時間領域、2a〜2dは送信波である。横軸に時間tが示してあり、時間To、Ta、Tb、Tc、Td、To、Taの順に記されている。また時間領域To、Ta、Tb、Tc、Tdの時間の長さはそれぞれ等しい。縦軸は送信アンテナ21〜24から放射される送信波2a〜2dである。
方向推定装置75に電気信号1が入力される。時間領域Toに送信回路134は、送信波をどの送信アンテナにも出力しない。時間領域Taに送信回路134は、電気信号1を拡散符号Gaでスペクトル拡散した送信波2aに変換して送信アンテナ21へ出力する。時間領域Tbに送信回路134は、電気信号1を拡散符号Gbでスペクトル拡散した送信波2bに変換して送信アンテナ22へ出力する。時間領域Tcに送信回路134は、電気信号1を拡散符号Gcでスペクトル拡散した送信波2cに変換して送信アンテナ23へ出力する。時間領域Tdに送信回路134は、電気信号1を拡散符号Gdでスペクトル拡散した送信波2dに変換して送信アンテナ24へ出力する。このように、送信回路134は、送信アンテナ21〜24によって拡散符号の異なる送信波2a〜2dを異なる時間領域で送信アンテナ21〜24のそれぞれに出力する。送信アンテナ21〜24はそれぞれ、拡散符号Ga〜Gdでスペクトル拡散された送信波2a〜2dを異なる時間領域Ta〜Tdで放射する。
以上のように、方向推定装置75は、送信アンテナごとに拡散符号の異なる送信波を異なる時間領域でそれぞれ異なる方向に向けて放射する。これにより、方向推定装置75の備わる基地局と情報を送受信する端末は、拡散符号又は時間領域ごとに送信波の信号レベルを比較すれば基地局の存在する方向を推定することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定装置を提供することが可能になる。
次に、方向推定端末85について説明する。方向推定端末85は、送信波2a〜2dを受信する受信アンテナ27と、受信アンテナ27の受信した送信波2a〜2dを時間領域Ta〜Tdごとに拡散符号Ga〜Gdに対応する逆拡散符号で逆拡散して分離する符号分離手段144と、符号分離手段144により逆拡散された送信波2a〜2dの信号レベルを拡散符号Ga〜Gd又は時間領域Ta〜Tdごとに比較する信号レベル比較手段44と、を備える。受信アンテナ27の出力端子は、4つに分岐されて符号分離手段45〜48のそれぞれの入力端子に接続されている。符号分離手段45〜48の出力端子はそれぞれ信号レベル比較手段44の入力端子に接続されている。信号レベル比較手段44の出力端子は、方向推定端末85の出力端子に接続されている。
受信アンテナ27は、拡散符号によりスペクトル拡散された送信波を受信するものである。
符号分離手段144は、受信アンテナ27が受信した送信波を時間領域Ta〜Tdごとに拡散符号Ga〜Gdに対応する逆拡散符号により逆拡散して分離するものである。送信波2a〜2dは、拡散符号又は時間領域ごとに異なる方向に放射された指向性のある送信波である。符号分離手段144は、送信波2a〜2dを電気信号4a〜4dに変換することができるものでもよい。この場合は、電気信号4a〜4dを時間領域Ta〜Tdごとに拡散符号Ga〜Gdに対応する逆拡散符号により逆拡散し、信号レベル比較手段44へ出力する。
信号レベル比較手段44は、入力された複数の信号レベルを比較する。電気信号4a〜4dの信号レベルを比較する。信号レベル比較手段44は、比較した信号レベルから方向推定装置75の方向を推定し、その方向を情報化した出力信号5を出力する。信号レベル比較手段44が方向推定装置75の存在する相対的な方向を推定し、出力信号5を出力する方法は、前述の実施形態1で説明したとおりである。
方向推定端末85の動作について図14を用いて説明する。時間領域Toに受信アンテナ27は送信波を受信しない。受信アンテナ27は、時間領域Ta〜Tdに送信波2a〜2dを受信する。時間領域Taに符号分離手段144は、受信アンテナ27が受信した送信波2aを逆拡散符号により逆拡散した電気信号4aを分離し、信号レベル比較手段44へ出力する。時間領域Tbに符号分離手段144は、受信アンテナ27が受信した送信波2bを逆拡散符号により逆拡散した電気信号4bを分離し、信号レベル比較手段44へ出力する。時間領域Tcに符号分離手段144は、受信アンテナ27が受信した送信波2cを逆拡散符号により逆拡散した電気信号4cを分離し、信号レベル比較手段44へ出力する。時間領域Tdに符号分離手段144は、受信アンテナ27が受信した送信波2dを逆拡散符号により逆拡散した電気信号4dを分離し、信号レベル比較手段44へ出力する。符号分離手段144は、時間領域To〜Tdの上記動作を繰り返す。信号レベル比較手段44は、電気信号4a〜4dの信号レベルを互いに比較して方向推定装置75の方向を推定し、その方向を情報化した出力信号5を出力する。
以上のように、方向推定端末85は、受信した送信波の信号レベルを拡散符号又は時間領域ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する。これにより、方向推定端末85と情報を送受信する基地局から拡散符号又は時間領域の異なる送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射することにより、方向推定端末85は該送信波の放射源が存在する方向を推定することができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。
なお、本実施形態では、符号分離手段144にて送信波を電気信号に変換したが、電気信号に変換する手段はこれに限定するものではない。例えば信号レベル比較手段44にて行っても良いし、他の構成物によって行ってもよい。
なお、信号レベル比較手段44は、電気信号4a〜4dの信号レベルを時間領域Ta〜Tdごとに比較しても良い。符号分離手段144は、時間領域Ta〜Tdごとに各逆拡散符号で逆拡散し、信号レベル比較手段44へ順次出力する。これにより、符号分離手段に備わる逆拡散手段は各符号で共通のものを用いることができる。
以上述べたように、方向推定装置は指向性がありかつ異なる拡散符号でスペクトル拡散した送信波をそれぞれ異なる方向に向けて異なる時間領域に放射し、方向推定端末が受信した送信波の信号レベルを該拡散符号又は時間領域ごとに比較することにより、方向推定装置に対する方向推定端末の相対的な方向を推定することが可能になる。拡散符号によりスペクトル拡散された送信波を送受信するので、方向推定装置から放射された送信波以外の送信波を排除することができる。さらに、それぞれの拡散符号でスペクトル拡散された送信波が時間領域ごとに放射されるので、並列処理を行う必要がなく、拡散符号ごとの処理を共通の回路で行うことができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ多数の電波が存在する場所でも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定システムを提供することが可能になる。
(実施形態6)
本発明に係る方向推定システムについて図9を用いて説明する。図9は、本発明に係る方向推定システム191について説明する図である。図9において、111は送信機、115は受信機、125は送信アンテナ、121〜124は受信アンテナ、145は受信レベル比較手段、171は方向推定装置、181は端末、6は送信波である。本発明に係る方向推定システム191は、方向推定装置171及び端末181を備える。
端末181は、送信機111及び送信波を放射する送信アンテナ125を備える。送信アンテナ125は、送信アンテナ125は送信機と電気的に接続されている。送信アンテナ125は、送信機111の出力した送信波6を放射する。端末181は電波を送信することのできる従来のものでよい。送信アンテナ125が放射する送信波6は、指向性のある電波でない。
方向推定装置171は、送信アンテナ125から放射された送信波6を方向ごとに受信する指向性を有する少なくとも3つの受信アンテナ121〜124と、受信アンテナ121〜124の受信した送信波の信号レベルを受信アンテナ121〜124ごとに比較する信号レベル比較手段145と、を備える。受信アンテナ121〜124は、十字に配置されており、それぞれ送信アンテナの先端を東、北、西、南に向けて配置されている。受信アンテナ121〜124の出力端子は信号レベル比較手段124に接続されている。
受信アンテナ121〜124は、それぞれ異なる方向東、北、西、南からの送信波を受信する。受信アンテナ121〜124は、電波を受信できるものであればよく、受信する範囲については限定しない。例えば、受信アンテナ121は、東の方向に対して±45°からの送信波を受信できるものでもよい。
信号レベル比較手段145は、受信アンテナ121〜124が受信した送信波の信号レベルを受信アンテナ121〜124ごとに比較する。信号レベル比較手段145は、比較した信号レベルから方向推定端末111の方向を推定し、その方向を情報化した出力信号7を出力する。信号レベル比較手段143が方向推定端末181の存在する相対的な方向を推定し、出力信号7を出力する方法は、前述の実施形態1で説明したものと同様である。
以上のように、方向推定装置171は、受信アンテナごとに端末から放射された送信波の信号レベルを受信アンテナごとに比較する。これにより、該方向推定装置171に対する端末181の存在する相対的な方向を推定することが可能になる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。したがって、障害物のある場所でも利用可能な方向推定端末の提供が可能になる。
なお、送信アンテナ125が送信する送信波は、指向性のあるものでもよい。指向性のある送信波であっても、方向推定装置171が送信波を受信することにより、方向推定装置171は方向推定端末181の相対的な方向を推定することができる。
以上説明したように、それぞれ異なる方向に対して指向性を持つ複数の受信アンテナで送信波を受信し、送信波の信号レベルを比較することにより方向推定装置は端末の方向を推定することができる。予め指向性を有する方向の決められた複数の受信アンテナを備えることで、可動部を必要とせず、さらに簡易な処理かつ構成で方向の推定が可能になる。送信波には電波を用いるので、障害物のある場所でも方向の推定を行うことができる。したがって、障害物のある場所でも利用可能であり、かつ簡易な構成で提供できる方向推定システムを提供することが可能になる。
なお、上記実施形態1〜5では全て、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナを4つの例で説明したが、送信アンテナの数は4つに限定しない。3つ以上であれば、360度の方向を推定することが可能になる。さらに多くの送信アンテナを備えることで、さらに方向を推定することのできる精度を向上することが可能になる。このことは、上記実施形態6においても同様であり、受信アンテナの数は4つに限定しない。
また、送信アンテナ又は受信アンテナの方向は、東西南北の方向で説明したが、これに限定されない。方向推定装置の送信アンテナ又は受信アンテナを設置する際に、予め決められた方向へそれぞれを設置することによって、方向推定装置と方向推定端末との相対的な方向を推定することが可能になる。
また、時間領域To〜Tdの長さは限定するものではない。上記の実施形態では全て同じ時間幅で説明したが、それぞれ異なった時間幅を有していてもよい。例えば、時間領域Toは時間領域Taのトリガーとして設けてある時間領域なので、時間領域Ta〜Tdのそれぞれに比べて短くすることもできる。また、時間領域Ta〜Tdの長さをそれぞれ変える事によって、時間領域Ta〜Tdを識別することもできる。
本発明は、無線通信ネットワークの基地局と端末の相対的な位置を電波を用いて推定するものであるが、測距技術と組み合わせることにより絶対的な位置を特定することも可能になる。
本発明に係る方向推定システム91について説明する図である。 方向推定端末81の信号の流れについて説明する図である。 受信アンテナ25が受信するそれぞれの送信波2a〜2dの信号レベルの一例を説明する図である。 方向推定装置71の他の一例の信号の流れについて説明する図である。 本発明に係る方向推定装置72の信号の流れについて説明する図である。 方向推定端末82の信号の流れについて説明する図である。 本発明に係る方向推定装置74の信号の流れについて説明する図である。 方向推定端末84の信号の流れについて説明する図である。 本発明に係る方向推定システム191について説明する図である。 方向推定装置71が送信波を放射する時間領域とその送信波について説明する図である。 方向推定装置72が送信波を放射する時間領域とその送信波について説明する図である。 方向推定装置73が送信波を放射する時間領域とその送信波について説明する図である。 方向推定装置74が送信波を放射する時間領域とその送信波について説明する図である。 方向推定装置75が送信波を放射する時間領域とその送信波について説明する図である。
符号の説明
11、111 送信機
15、115 受信機
21〜24、125 送信アンテナ
25〜27、121〜124 受信アンテナ
31〜39、133、134、135〜138 送信回路
41、43、44、145 信号レベル比較手段
42 周波数分離手段
143、144 分離手段
45、46、47、48 符号分離手段
71〜77、171 方向推定装置
81〜86、181 方向推定端末
91〜96、191 方向推定システム
132 切替え手段
142 時間分離手段
146 受信回路
1、1a〜1d、4、4a〜4d、4a〜4d、4a〜4d、4a〜4d、4a〜4d、4a〜4d 電気信号
2、2a〜2d、2a〜2d、2a〜2d、2a〜2d、2a〜2d、2a〜2d、6 送信波
5、7 出力信号
A 角度
Fa〜Fd 周波数
Ga〜Gd 拡散符号
To、Ta〜Td 時間領域
Ia〜Id 信号レベル
D 指向性パターン

Claims (18)

  1. 無線通信ネットワークにおいて用いられる方向推定装置及び方向推定端末を備える方向推定システムであって、
    前記方向推定装置は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、
    送信アンテナによって時間領域の異なる送信波を前記送信アンテナのそれぞれに出力する送信回路と、を備え、
    前記方向推定端末は、前記送信波を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記時間領域ごとに分離する時間分離手段と、
    前記時間分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記時間領域ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える方向推定システム。
  2. 無線通信ネットワークにおいて用いられる方向推定装置及び方向推定端末を備える方向推定システムであって、
    前記方向推定装置は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、
    送信アンテナによって周波数の異なる送信波を前記送信アンテナのそれぞれに出力する前記送信アンテナのそれぞれに対応する送信回路と、を備え、
    前記方向推定端末は、前記送信波を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記周波数ごとに分離する周波数分離手段と、
    前記周波数分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記周波数ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える方向推定システム。
  3. 無線通信ネットワークにおいて用いられる方向推定装置及び方向推定端末を備える方向推定システムであって、
    前記方向推定装置は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、
    送信アンテナによって周波数の異なる送信波を異なる時間領域で前記送信アンテナのそれぞれに出力する送信回路と、を備え、
    前記方向推定端末は、前記送信波を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記時間領域ごとに前記周波数で分離する分離手段と、
    前記分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記周波数又は前記時間領域ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える方向推定システム。
  4. 無線通信ネットワークにおいて用いられる方向推定装置及び方向推定端末を備える方向推定システムであって、
    前記方向推定装置は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、
    送信アンテナによって拡散符号の異なる送信波を前記送信アンテナのそれぞれに出力する前記送信アンテナのそれぞれに対応する送信回路と、を備え、
    前記方向推定端末は、前記送信波を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記拡散符号ごとに対応する逆拡散符号で逆拡散して分離する符号分離手段と、
    前記符号分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記拡散符号ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える方向推定システム。
  5. 無線通信ネットワークにおいて用いられる方向推定装置及び方向推定端末を備える方向推定システムであって、
    前記方向推定装置は、指向性のある送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、
    送信アンテナによって拡散符号の異なる送信波を異なる時間領域で前記送信アンテナのそれぞれに出力する送信回路と、を備え、
    前記方向推定端末は、前記送信波を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記時間領域ごとに前記拡散符号ごとに対応する逆拡散符号で逆拡散して分離する符号分離手段と、
    前記符号分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記時間領域又は前記拡散符号ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える方向推定システム。
  6. 無線通信ネットワークにおいて用いられる方向推定装置及び端末を備える方向推定システムであって、
    前記端末は、送信波を放射する送信アンテナを備え、
    前記方向推定装置は、異なる方向からの前記送信波を受信する指向性を有する少なくとも3つの受信アンテナと、
    前記受信アンテナの受信した前記送信波の信号レベルを前記受信アンテナごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える方向推定システム。
  7. 送信波を受信する端末が該送信波の信号レベルを時間領域ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、
    前記送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、
    送信アンテナによって時間領域の異なる送信波を前記送信アンテナのそれぞれに出力する送信回路と、を備える方向推定装置。
  8. 送信波を受信する端末が該送信波の信号レベルを時間領域ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、
    前記送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、
    入力された送信波を送信アンテナによって時間領域の異なる送信波に分割して前記送信アンテナのそれぞれに出力する切り替え手段と、
    入力された電気信号を送信波に変換して前記切替え手段に出力する送信回路と、を備える方向推定装置。
  9. 送信波を受信する端末が該送信波の信号レベルを周波数ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、
    前記送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、
    送信アンテナによって周波数の異なる送信波を前記送信アンテナのそれぞれに出力する前記送信アンテナのそれぞれに対応する送信回路と、を備える方向推定装置。
  10. 送信波を受信する端末が該送信波の信号レベルを周波数ごとに異なる時間領域で比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、
    前記送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、
    送信アンテナによって周波数の異なる送信波を異なる時間領域で前記送信アンテナのそれぞれに出力すると、を備える方向推定装置。
  11. 送信波を受信する端末が該送信波の信号レベルを拡散符号ごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、
    前記送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、
    送信アンテナによって拡散符号の異なる送信波を前記送信アンテナのそれぞれに出力する前記送信アンテナのそれぞれに対応する送信回路と、を備える方向推定装置。
  12. 送信波を受信する端末が該送信波の信号レベルを拡散符号ごとに異なる時間領域で比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、
    前記送信波をそれぞれ異なる方向に向けて放射する少なくとも3つの送信アンテナと、
    送信アンテナによって拡散符号の異なる送信波を異なる時間領域で前記送信アンテナのそれぞれに出力する送信回路と、を備える方向推定装置。
  13. 送信波の信号レベルを受信アンテナごとに比較して該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定装置であって、
    送信アンテナから放射された送信波を方向ごとに受信する指向性を有する少なくとも3つの受信アンテナと、
    前記受信アンテナの受信した前記送信波の信号レベルを前記受信アンテナごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える方向推定装置。
  14. 時間領域ごとに異なる方向に放射された指向性のある送信波を受信する方向推定端末が該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定端末であって、
    前記送信波を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記時間領域ごとに分離する時間分離手段と、
    前記時間分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記時間領域ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える方向推定端末。
  15. 周波数ごとに異なる方向に放射された指向性のある送信波を受信する方向推定端末が該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定端末であって、
    前記送信波を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記周波数ごとに分離する周波数分離手段と、
    前記周波数分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記周波数ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える方向推定端末。
  16. 周波数ごとに異なる時間領域かつ異なる方向に放射された指向性のある送信波を受信する方向推定端末が該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定端末であって、
    前記送信波を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記時間領域ごとに前記周波数で分離する分離手段と、
    前記分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記周波数又は前記時間領域ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える方向推定端末。
  17. 拡散符号ごとに異なる方向に放射された指向性のある送信波を受信する方向推定端末が該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定端末であって、
    前記送信波を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記拡散符号ごとに対応する逆拡散符号で逆拡散して分離する符号分離手段と、
    前記符号分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記拡散符号ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える方向推定端末。
  18. 拡散符号ごとに異なる時間領域かつ異なる方向に放射された指向性のある送信波を受信する方向推定端末が該送信波の放射源が存在する方向を推定する方向推定システムに用いられる方向推定端末であって、
    前記送信波を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナの受信した前記送信波を前記時間領域ごとに前記拡散符号ごとに対応する逆拡散符号で逆拡散して分離する符号分離手段と、
    前記符号分離手段により分離された送信波の信号レベルを前記時間領域又は前記拡散符号ごとに比較する信号レベル比較手段と、を備える方向推定端末。
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