JP2005318026A - 通信システム、及びその通信システムで使用される通信端末装置、情報処理装置、記憶媒体 - Google Patents

通信システム、及びその通信システムで使用される通信端末装置、情報処理装置、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 識別モジュールの挿入の煩わしさや識別モジュールの紛失、抜き取られなどを無くし、識別モジュールの登録の手間を軽減できる通信システムを提供する。
【解決手段】 加入者認証のための識別情報が登録された加入者登録レジスター(HLR)206と、携帯電話機から送られてきた識別情報がHLR206に登録されている場合には、その携帯電話機に対して通信サービスの提供を行う移動端末交換局(MSC)205とを有する通信システムにおいて、HLR206に登録された識別情報と同一の識別情報が記録された識別モジュール202から識別情報を読み出すSIMアダプタ407と、MSC205に接続されたSIM書き込み機211とを備え、SIM書き込み機211は、読み出された識別情報がHLR206に記録されている場合は、SIM書き込み機211に接続された携帯電話機201aに対し前記識別情報の書き込みを行う。
【選択図】 図4

Description

本発明は、そのシステムを利用するにあたり、ユーザの識別情報を必要とする通信システム、及びその通信システムで使用される通信端末装置、情報処理装置、記憶媒体に関するものである。
従来より欧州では、携帯端末の通信システムとして、GSM(Global System for Mobile communication)携帯端末システム(以下、GSMという)が主流となっている。GSMでは、ユーザがキャリアと契約した時点でそのキャリアから交付されるSIM(Subscriber Identity Module)カードという識別モジュールを必要とする。SIMカードには、ユーザを識別する識別情報を含むユーザの契約者個人情報が書き込まれており、SIMカードを通信端末装置に挿入することにより、その通信端末装置でGSMの通信サービスを利用することができるようになっている。
また、第三世代(G3)と呼ばれるIMT−2000(International Mobile Telecommunications 2000)やW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)といった新システムにおいても、USIM(Universal SIM)、R−SIM(Removable SIM)、UIM(User Identity Module)といった識別モジュールを必要とする。
このような識別モジュールが用いられる通信システムは、そのシステムに対応した通信端末装置であれば、どの通信端末装置であっても、識別モジュールを挿入することで使用が可能になるという長所がある。
例えば、GSMの場合、ユーザが海外へ出張する時であっても、出張先がGSMシステム利用可能地域であり、且つ自分の契約キャリアと出張先のGSMキャリアがローミング可能であれば、SIMカードのみを持参し、現地で好みの携帯電話機をレンタルしてその携帯電話機に持参したSIMカードを挿入することにより、自国で通話するのと同じように携帯電話機による通話が出来るようになる。
また、ひとつのSIMカードで多重セルラー電話システムへのアクセスを可能とする提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
また、ひとつのSIMカードと全く同じものを家族用に準備しておき、家族の一人がSIMカードを持って出かけても、基本料金を重複して支払うことなく、残りの家族も電話サービスを受けることができるようにする提案もなされている(例えば、特許文献2参照)。
特表2001―505372号公報 特開平8―140136号公報
ところで、近年の携帯電話システムの加入契約では、加入条件のオプションが多種に渡り、特に、ファミリー契約では親が責任者としてその家族が複数人加入することで料金設定が安くなるメリットがある。しかしながら、識別モジュールが用いられる携帯電話システムでは、家族用に使用条件を限定されている携帯電話機であっても、通信サービスを利用するときには携帯電話機にいちいち識別モジュールを挿入する必要があり、煩わしいという問題があった。
また、使用する家族が若年の子供である場合、識別モジュールの紛失や、識別モジュールが抜き取られ、抜き取られた識別モジュールの不正使用による高額な課金問題や、識別モジュールに記録されているユーザの契約者個人情報の流出というようなアクシデントが発生することもあった。また、家族分の識別モジュールを登録する登録の煩わしさもあった。更に、責任者以外の家族が使用する携帯電話機であっても、通常の携帯電話機と何ら変わりはなく、携帯電話機のコストが高いという問題もあった。
また、特許文献1に記載の従来技術では、挿入したSIMカードが所望形式のセルラ電話システムにおいて十分な通信標準要求加入情報を含んでいない場合は、代わりに、セルラ通信に関与させる際にSIMカード記憶の共通情報と共に使用するために、内部メモリからSIMカードから失われた非共通な固有の通信標準要求予約情報が読み出されるので、所望形式のセルラ通信を行うことができるが、ユーザにとって通信端末装置にSIMカードを挿入する煩わしさがあることには何ら変わりはない。
また、特許文献2に記載の従来技術では、機器認識番号の違いで各端末を識別することにより、家族全員が同時に複数の端末を利用することはできるが、家族が利用する全ての端末の電話番号は全て同じであり、発呼者はどの端末が誰の端末なのかを事前に知らなければ希望する端末に電話できないといった不便さがあった。しかもSIMを必要とすることでは従来のGSMシステムと何ら変わりはなくSIMを挿入するための煩わしさ、端末構造が複雑、コスト高になる問題があった。さらに、SIM紛失といったアクシデントやSIMが抜き取られることによるSIMの不正使用という社会問題を引き起こしていた。
本発明は、上記の問題点に鑑み、識別モジュールの挿入の煩わしさや識別モジュールの紛失、抜き取られなどを無くし、識別モジュールの登録の手間を軽減できる通信システム、及びその通信システムで使用されコストを低減することのできる通信端末装置、及びその通信端末装置の登録に用いられる情報処理装置、記憶媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、加入者認証のための識別情報が登録された登録サーバと、通信端末装置から送られてきた識別情報が前記登録サーバに登録されている場合には、該通信端末装置に対して通信サービスの提供を行う交換局とを有する通信システムにおいて、前記登録サーバに登録された識別情報と同一の識別情報が記録された識別モジュールから識別情報を読み出す読出手段と、前記交換局に接続された識別情報書き込み機とを備え、前記識別情報書き込み機は、前記読み出された識別情報が前記登録サーバに記録されている場合は、前記識別情報書き込み機に接続された他の通信端末装置に対し前記識別情報の書き込みを行うようにしたものである。
この構成によると、前記他の通信端末装置は、通信サービスの提供を受ける際に、前記識別情報書き込み機から書き込まれた識別情報を前記交換局に送ることにより通信サービスの提供を受けることができる。即ち、この送られた識別情報は前記登録サーバに登録されているので、前記他の通信端末装置は、識別モジュールを挿入することなく通信サービスの提供を受けることができる。従って、前記他の通信端末装置用の識別モジュールは不要となる。
また、例えば、前記識別情報書き込み機は、前記読み出された識別情報を前記登録サーバに送り、前記登録サーバからその送った識別情報が登録されているとの通知があった場合に、前記他の通信端末装置に対し前記識別情報の書き込みを行うようにすると、前記登録サーバに確実に登録されている識別情報を前記他の通信端末装置に書き込むことができる。
また、例えば、前記識別情報書き込み機は、ファミリー契約申し込みの要求があったとき、前記交換局にファミリー契約申し込み通知と前記識別モジュールから読み出された識別情報を送り、その結果、前記交換局からその送った識別情報が前記登録サーバに登録されているとの通知があった場合に、前記他の通信端末装置に対し前記識別情報の書き込みを行うようにすると、前記登録サーバに確実に登録されている識別情報をファミリー契約された通信端末装置に書き込むことができる。
また、例えば、前記他の通信端末装置は、前記識別情報書き込み機に専用ケーブルで接続される外部インターフェイス部と、該外部インターフェイス部を介して前記識別情報書き込み機から送られてきた識別情報を記憶する識別情報記憶部と、書き込まれた暗号鍵により前記識別情報記憶部へのアクセスを認証するアクセス認証部とを備え、前記暗号鍵を有しないアクセスを不正アクセスとして受け付けないようにすると、前記識別情報記憶部に不正な識別情報が記憶されることが防止できる。
また、例えば、前記他の通信端末装置は、前記アクセス認証部が前記不正アクセスを検出した場合には、前記識別情報記憶部に記憶されている識別情報を無効とすると、前記不正アクセスが検出された後は、この通信端末装置で通信サービスを受けることができなくなる。
また、例えば、前記他の通信端末装置は、識別モジュールが挿入される識別モジュール挿入部を備え、通信サービスの提供を受ける際に、前記識別モジュール挿入部に識別モジュールが挿入されていない場合は、前記識別情報記憶部に記憶されている識別情報を送信し、前記識別モジュール挿入部に識別モジュールが挿入されている場合は、挿入された識別モジュールに記録されている識別情報を送信するようにすると良い。
この構成によると、前記識別モジュール挿入部に識別モジュールが挿入されていない場合であっても、前記他の通信端末装置は通信サービスの提供を受けることができる。一方、前記識別モジュール挿入部に識別モジュールが挿入され、挿入された識別モジュールに記録されている識別情報が前記登録サーバに登録されている場合も、前記他の通信端末装置は通信サービスの提供を受けることができ、提供を受けた通信サービスに対する通信料金は、挿入された識別モジュールに記録されている識別情報から識別される加入者に対して課金される。
また、例えば、前記他の通信端末装置は、識別モジュールを認証するために識別モジュールに割り当てられた個人認証番号が登録される個人認証番号登録部と、前記識別モジュール挿入部に挿入された識別モジュールを認証するために個人認証番号の入力が行われるときに、前記個人認証番号登録部に登録されていない個人認証番号の入力が行われた場合には、挿入された識別モジュールに高電圧を印加する高電圧発生部とを備えると良い。
この構成によると、前記個人認証番号登録部に登録されていない識別モジュールを用いて不正な通信サービスを受けようとすると、この識別モジュールに高電圧を印加することができる。
また、例えば、通信サービスを提供した通信端末装置から送られてきた識別情報から識別される加入者に通信料金を課金するための課金サーバを備えると、前記識別モジュールを装着した通信端末装置と、前記識別情報が書き込まれた前記他の通信端末装置とから送信される識別情報は同一となるので、前記識別モジュールを装着した通信端末装置と、前記識別情報が書き込まれた前記他の通信端末装置との通信料金は、同一の識別情報から識別される一人の加入者に課金されることになる。
また、例えば、前記登録サーバには、前記識別モジュール及び前記他の通信端末装置のそれぞれに対応して、前記識別モジュールに記録されているとともに前記他の通信端末装置に書き込まれた識別情報を含む加入者情報が登録されており、前記識別モジュールに対応して登録されている第1の加入者情報の登録が無効とされた場合には、前記他の通信端末装置に対応して登録されている第2の加入者情報の登録も無効とすると、前記識別モジュールを装着した通信端末装置と、前記識別情報が書き込まれた前記他の通信端末装置とから送られてくる識別情報は前記登録サーバに存在しないことになる。即ち、前記識別モジュールを装着した通信端末装置と、前記識別情報が書き込まれた前記他の通信端末装置とは共に通信サービスが受けられなくなる。
また、例えば、前記登録サーバには、前記識別モジュール及び前記他の通信端末装置のそれぞれに対応して、前記識別モジュールに記録されているとともに前記他の通信端末装置に書き込まれた識別情報を含む加入者情報が登録されており、前記識別モジュールに対応して登録されている第1の加入者情報の登録が無効とされた場合であっても、前記他の通信端末装置に対応して登録されている第2の加入者情報の登録は有効とすると、前記識別モジュールを装着した通信端末装置では通信サービスの提供を受けることをできなくしたときであっても、前記他の通信端末装置では通信サービスの提供を受けることができるようにすることができる。
また、例えば、前記登録サーバに登録されている加入者情報の編集を前記通信端末装置から無線通信で行えるようにすると、前記加入者情報を有効/無効にするというような編集を容易に行うことができる。
また、例えば、前記通信端末装置は、前記加入者情報の編集の終了を報知する第1の報知手段を有すると、ユーザは前記加入者情報の編集の終了を容易に認識することができる。
また、例えば、前記登録サーバに登録されている加入者情報の編集を前記識別情報書き込み機で行えるようにすると、前記加入者情報を有効/無効にするというような編集を容易に行うことができる。
また、例えば、前記識別情報書き込み機は、前記加入者情報の編集の終了を報知する第2の報知手段を有すると、ユーザは前記加入者情報の編集の終了を容易に認識することができる。
また、例えば、前記識別情報書き込み機が、情報処理装置であると、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置で前記他の通信端末装置に対し前記識別モジュールから読み出された識別情報の書き込みを行うことができる。
また、例えば、前記通信端末装置が、携帯電話機であると、識別モジュールの挿入の煩わしさや識別モジュールの紛失、抜き取られなどを無くし、識別モジュールの登録の手間を軽減した携帯電話通信システムが実現できる。
また、本発明は、加入者認証のための識別情報が登録された登録サーバと、通信端末装置から送られてきた識別情報が前記登録サーバに登録されている場合には、該通信端末装置に対して通信サービスの提供を行う交換局とを有する通信システムで使用される通信端末装置であって、前記登録サーバに登録された識別情報が記録された識別モジュールが挿入される識別モジュール挿入部と、前記識別情報を記憶する識別情報記憶部とのいずれか一方、または両方を具備することを選択可能にした通信端末装置としたものである。
この構成によると、識別モジュールを挿入して通信サービスの提供を受ける通信端末装置と、識別モジュールを挿入することなく通信サービスの提供を受けることのできる通信端末装置との2種類の通信端末装置を最初から別々に製作せずとも、識別モジュール挿入部と識別情報記憶部以外の共通部分のみを製作しておき、ユーザの希望に応じて、識別モジュール挿入部と識別情報記憶部のいずれか一方、または両方を取り付けることにより、前記2種類の通信端末装置を製作することができる。また、後から識別モジュール挿入部と識別情報記憶部との取り付けを変更することも可能となる。
また、本発明は、加入者認証のための識別情報が登録された登録サーバと、通信端末装置から送られてきた識別情報が前記登録サーバに登録されている場合には、該通信端末装置に対して通信サービスの提供を行う交換局とを有する通信システムで使用される情報処理装置であって、前記登録サーバに公衆回線または専用回線を介して接続され、識別モジュールから読み出された識別情報が前記登録サーバに記録されている場合は、専用ケーブルで接続された他の通信端末装置に対して前記識別情報の書き込みを行う情報処理装置としたものである。
この構成によると、前記情報処理装置によって、前記他の通信端末装置の識別情報記憶部に識別情報を書き込むことができる。そして、この識別情報を書き込む際には、前記識別モジュールに記録されている識別情報が前記登録サーバに登録されているか否かが確認されるので、前記他の通信端末装置に正規に登録された識別情報を書き込むことができる。
また、本発明は、前記情報処理装置にインストールまたはダウンロードされ、前記識別情報の書き込み動作を制御するプログラムが記憶されている記憶媒体としたものである。これにより、前記プログラムをインストールまたはダウンロード可能な情報処理装置を用いて、通信端末装置への識別情報の書き込み動作を行うことが可能となる。
本発明によると、ファミリー契約された通信端末装置に、識別情報書き込み装置によって識別モジュールに記録されている識別情報と同一の識別情報が書き込まれるので、この識別情報が書き込まれた通信端末装置は、識別モジュールを挿入することなく通信サービスの提供を受けることができ、この通信端末装置用の識別モジュールは不要となる。従って、識別モジュールの挿入の煩わしさや識別モジュールの紛失、抜き取られなどを無くすことのできる通信システムを実現することができる。また、この通信端末装置には識別モジュールを挿入するための機構等が不要となり、この通信端末装置のコストが低減されるので、通信システムのコストを低減することができる。
また、本発明によると、通信端末装置の識別情報記憶部に識別情報を記憶することができるので、識別モジュールを挿入することなく通信サービスの提供を受けることができる通信端末装置とすることができる。更に、アクセス認証部により、前記識別情報記憶部に不正な識別情報が記憶されることが防止でき、識別情報書き込み機から書き込まれた正規の識別情報のみを前記識別情報記憶部に記憶することができる。また、前記アクセス認証部が前記不正アクセスを検出した場合には、前記識別情報記憶部に記憶されている識別情報を無効とするので、前記不正アクセスが検出された後は、この通信端末装置で通信サービスを受けることができなくなり、前記識別情報記憶部へ不正な識別情報を記憶させる不正行為が行われることを抑制することができる。
また、本発明によると、識別情報が書き込まれる前記通信端末装置は、更に識別モジュール挿入部を有することもできるので、前記識別モジュール挿入部に識別モジュールが挿入されていない場合であっても、前記通信端末装置は通信サービスの提供を受けることができ、一方、前記識別モジュール挿入部に識別モジュールが挿入され、挿入された識別モジュールに記録されている識別情報が前記登録サーバに登録されている場合も、前記通信端末装置は通信サービスの提供を受けることができ、提供を受けた通信サービスに対する通信料金は、挿入された識別モジュールに記録されている識別情報から識別される加入者に課金することができる。
また、本発明によると、通信端末装置に個人認証番号登録部と高電圧発生部とが設けられており、前記個人認証番号登録部に登録されていない識別モジュールを用いて不正な通信サービスを受けようとすると、この識別モジュールに高電圧を印加することによりこの識別モジュールの以後の使用を不能にするので、不正行為の拡大を防ぐことができる。
また、本発明によると、通信サービスを提供した通信端末装置から送られてきた識別情報から識別される加入者に通信料金を課金するための課金サーバを備えているので、識別モジュールを装着した通信端末装置と、識別情報が書き込まれた他の通信端末装置とから送信される識別情報が同一となり、前記識別モジュールを装着した通信端末装置と、前記識別情報が書き込まれた前記他の通信端末装置との通信料金は、同一の識別情報から識別される一人の加入者に課金されることになる。従って、通信料金を一元的に管理することができる。
また、本発明によると、前記識別モジュールに対応して登録されている前記登録サーバの第1の加入者情報の登録が無効とされた場合には、前記他の通信端末装置に対応して登録されている前記登録サーバの第2の加入者情報の登録も無効とするので、前記識別モジュールを装着した通信端末装置と、前記識別情報が書き込まれた前記他の通信端末装置とは共に通信サービスが受けられなくなる。これにより、前記識別モジュールが無効となった場合に、前記識別情報が書き込まれた前記他の通信端末装置を用いて不正な通信サービスの提供を受けるということが防止できる。
また、本発明によると、前記識別モジュールに対応して登録されている前記登録サーバの第1の加入者情報の登録が無効とされた場合であっても、前記他の通信端末装置に対応して登録されている前記登録サーバの第2の加入者情報の登録は有効とするので、前記識別モジュールを装着した通信端末装置では通信サービスの提供を受けることをできなくしたときであっても、前記他の通信端末装置では通信サービスの提供を受けることができるようにすることができる。これにより、前記識別モジュールが無効となった場合であっても、前記他の通信端末装置は、引き続き通信サービスの提供を受けることができる。
また、本発明によると、前記登録サーバに登録されている加入者情報の編集を前記通信端末装置から無線通信で行えるようにし、その編集の終了を報知する第1の報知手段を設けたので、ユーザは、前記加入者情報を有効/無効にするというような編集を容易に行うことができるとともに、前記加入者情報の編集の終了を容易に認識することができる。
また、本発明によると、前記登録サーバに登録されている加入者情報の編集を前記前記識別情報書き込み機で行えるようにし、その編集の終了を報知する第2の報知手段を設けたので、ユーザは、前記加入者情報を有効/無効にするというような編集を容易に行うことができるとともに、前記加入者情報の編集の終了を容易に認識することができる。
また、本発明によると、前記識別情報書き込み機が情報処理装置であるので、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置で前記他の通信端末装置に対し前記識別モジュールから読み出された識別情報の書き込みを行うことができる。また、前記通信端末装置が携帯電話機であるので、識別モジュールの挿入の煩わしさや識別モジュールの紛失、抜き取られなどを無くし、識別モジュールの登録の手間を軽減した携帯電話通信システムが実現できる。
また、本発明によると、通信端末装置に識別モジュール挿入部と識別情報記憶部のいずれか一方、または両方を具備することを選択可能にしたので、識別モジュールを挿入して通信サービスの提供を受ける通信端末装置と、識別モジュールを挿入することなく通信サービスの提供を受けることのできる通信端末装置との2種類の通信端末装置のそれぞれをユーザの希望に応じて製作することができる。また、後から識別モジュール挿入部と識別情報記憶部との取り付けを変更することも可能となる。
また、本発明によると、識別モジュールから読み出された識別情報が登録サーバに記録されている場合は、専用ケーブルで接続された通信端末装置に対して前記識別情報の書き込みを行う情報処理装置としたので、該情報処理装置によって、前記通信端末装置に識別情報を書き込むことができる。そして、この識別情報を書き込む際には、前記識別モジュールに記録されている識別情報が前記登録サーバに登録されているか否かが確認されるので、前記通信端末装置に正規に登録された識別情報を書き込むことができる。また、前記識別情報の書き込み動作のプログラムが記憶された記憶媒体から前記プログラムを情報処理装置にインストールまたはダウンロードすることにより、この情報処理装置によって通信端末装への識別情報の書き込み動作を行うことが可能となる。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態のGSM(通信システム)を示すブロック図である。
GSMでは、キャリアと契約すると、ユーザを識別する識別情報を含むユーザの契約者個人情報(以下、SIM情報という)が書き込まれたSIMカードが発行され、そのSIMカードを携帯電話機に挿入することにより、その携帯電話機でのGSMの利用が可能となる。即ち、携帯電話機が基地局と交信開始するときには、その携帯電話機に挿入されるSIMカードに書き込まれたSIM情報が基地局側でチェックされ、正規のユーザであることが認証されると通信が可能となり、そのユーザへの課金が行われる。このSIM情報は、SIMカードに書き込まれたGSM専用の認証確認アルゴリズムと共に暗号化されており、違法な書き換えや盗聴が出来ないよう管理されている。
図1において、200、201a、201b、201cは携帯電話機(通信端末装置)であり、また、202は携帯電話機200に挿入されるSIMカードである。また、212は一般的に基地局と言われる基地局システム(BSS:Base Station System)であり、BSS212は、電波塔を有する複数の基地局(BTS:Base Transceiver Station)203と、それらをコントロールする基地局制御センター(BSC:Base Station Controller)204との組み合わせで構成されている。そして、複数のBSS212を統括している基幹サーバが移動端末交換局(MSC:Mobile Service Switching Center)205であり、ここが公衆回線あるいは専用回線である公衆回線/専用回線209へのインターフェイスとなっている。
MSC205の管理下には3つのレジスターが存在し、加入者登録レジスター(HLR:Home Location Register)206には、キャリアに登録されている全ユーザの契約者個人情報が登録されている。また、ローミング登録レジスター(VLR:Visitor Location Register)207には、ローミング契約で他のキャリアからローミングにより回線利用するユーザの契約者個人情報が登録され、機器識別番号登録レジスター(EIR:Equipment ID Register)208には、キャリアに登録されている全端末のID情報が登録されており、これら3つのレジスターがMSC205で管理されている。
また、キャリアと契約し各地域に展開している携帯電話販売店210には予め登録可能な新規契約端末用の電話番号が割り当てられており、ここで新規登録を行うと契約した個人の情報や新規に割り当てられた電話番号、購入した電話機の機器識別情報やオプション契約情報等がMSC205に登録され、また、同一の情報がSIMカード213にも書き込まれてユーザに渡される。この登録手順は携帯電話販売店210に設置されたSIM書き込み機(以下、専用パソコンという)211により実行され、専用パソコン211が公衆回線/専用回線209によりMSC205に接続され、登録手続きが連絡される。そして、MSC205の承認が完了すると新規登録端末はGSMの利用が可能となる。尚、後述する本発明の特徴である携帯電話機201a、201b、201cへのSIM情報の書き込みも、この携帯電話販売店210に設置された専用パソコン211により実行される。
ところで、現在、日本で一般的な課金オプションとしてファミリー契約がある。これは家族で複数の端末をグループ登録する契約のことで、キャリアは加入者増で電話の使用料金を増収出来るメリットがあり、一方、利用者は複数端末契約にも拘わらず安い料金設定で利用出来るメリットがある。
図1に示す携帯電話機200、201a、201b、201cは、GSMを使用した通信サービスを行うキャリアと携帯電話機200が親機、携帯電話機201a、201b、201cが子機の関係でファミリー契約されている。例えば、父が先ず1台目(親機、携帯電話機200)に登録加入し、次に母が2台目(第1子機、携帯電話機201a)に加入、学生である長男が3台目(第2子機、携帯電話機201b)に加入、次男が4台目(第3子機、携帯電話機201c)に加入するといった具合である。
すべての課金は父が責任を持って支払うことを条件に、2台目以降の端末の加入条件や課金条件、各種サービスへの申し込みに制限が設けられるものの、結果的にはキャリアへの使用料金は4人が別個に加入するよりも安くなるため、家計への負担が減ることでこのようなファミリー契約は多くの家庭で利用されている。尚、このファミリー契約での各種登録内容は、MSC205の管理下のファミリー契約登録サーバ214に登録され、課金情報は課金サーバ215に登録される。
GSMキャリアとファミリー契約すると、親機である携帯電話機200に対しては、通常の契約と同様にユーザの契約者個人情報であるSIM情報が書き込まれたSIMカード202が発行され、SIMカード202を携帯電話機200に挿入することにより、携帯電話機200でのGSMの利用が可能となる。即ち、携帯電話機200が基地局と交信開始するときには、挿入されたSIMカード202に書き込まれたSIM情報が基地局側でチェックされ、正規のユーザであることが認証されると通信が可能となり、そのユーザへの課金が行われる。
また、このファミリー契約の第1、第2、第3子機である携帯電話機201a、20b、201cに対しては、それぞれのSIMカードが発行される代わりに、携帯電話機201a、201b、201c内に内蔵された記憶部(図示せず)に、親機用に発行されたSIMカード202に書き込まれているSIM情報に基づいた新規のSIM情報が後述する書き込み手順で書き込まれる。そして、携帯電話機201a、201b、201cが基地局と交信開始するときには、それぞれの記憶部に書き込まれたSIM情報が基地局側でチェックされ、正規のユーザであることが認証されると通信が可能となり、そのユーザへの課金が行われる。
即ち、前記ファミリー契約や類似のグループ契約において、子機である携帯電話機201a、201b、201cへのSIMカードを廃止し、SIMカード202のSIM情報をベースに携帯電話機201a、201b、201cへ新規に個別なSIM情報を書き込むことで、あたかも仮想的にSIMカードを使っているようにしているのである。これにより、煩わしいSIMカード登録を廃止でき、SIMカード挿入を不要とすることでコスト的にも安価な携帯電話機(携帯端末装置)を提供すると共に、SIMカードの不正使用を防止することが可能となる。
図2は、図1に示す携帯電話機(通信端末装置)の内部構成を示すブロック図である。説明の便宜上、図1と同一の部分には同一の符号を付している。図2において、100は図1に示す携帯電話機200、201a、201b、201cを代表して示す携帯電話機である。
携帯電話機100は、電話機能部101、CPU部102、RAM部104、ROM部105、外部I/F(インターフェイス)部106、キー操作部113、表示部114、第1オプション部115、第2オプション部116、電池部119から構成されている。
電話機能部101は、携帯電話機100の通常の電話機能を有し、図示しない基地局と通信を行う部分であり、CPU部102は、携帯電話機100の全ての機能を制御する部分である。また、RAM部104、ROM部105は、CPU部102で実行されるプログラムやデータを保存するメモリであり、外部I/F部106は、外部の情報処理装置等とデータ等のやり取りを行うためのインターフェイス部分である。そして、キー操作部113のキー操作により電話番号や各種データが入力され、表示部114の液晶画面等にユーザに対する各種表示が行われる。また、電池部119は、携帯電話機100の各部に充電電池等からの電源を供給する。
第1オプション部115は、SIMカードが挿入されるSIM挿入部108とSIM−I/F部107と、高電圧発生部118から構成され、SIM挿入部108に挿入されるSIMカード111に記録されたSIM情報が、SIM−I/F部107を介してCPU部102に読み出される。
また、高電圧発生部118は、発生させた高電圧をSIM−I/F部107を介してSIM挿入部108に挿入されている第三者のSIMカード111に印加し、第三者のSIMカード111を以後、使用不能にすることにより、第三者のSIMカード111の不正使用を防止しようとするものである。
また、第2オプション部116は、SIM情報メモリ部103とアクセス認証部112とから構成されている。そして、外部の専用パソコン211でSIMカード202に保存されているSIM情報に基づいて作成された新規のSIM情報が、専用パソコン211と専用ケーブル117で接続された外部I/F部106を介してCPU部102に送られ、更に、CPU102からアクセス認証部112を介してSIM情報メモリ部103に書き込まれる。
第1オプション部115と第2オプション部116は、携帯電話機の購入時に、いずれか一方、または両方を取り付けることが選択できるようになっており、例えば、図1に示す親機である携帯電話機200には第1オプション部115のみが取り付けられ、子機である携帯電話機201a、201b、201cには第2オプション部116のみが取り付けられている。
親機である携帯電話機200は、挿入されたSIMカード202に記録されているSIM情報によりGSMの利用を可能にする従来のGSM用の携帯電話機であるが、子機である携帯電話機201a、201b、201cは、SIMカードを挿入する必要はなく、SIMカードに記録されているSIM情報の代わりに、SIM情報メモリ部103に記憶されているSIM情報によりGSMの利用を可能にしている。
SIMカードに内蔵されるデータとしては、一般に、ユーザの契約者情報、個人識別情報、認証アルゴリズム、管理情報、IMSI(International Mobile Subscriber Identity:電話番号)といった強制的な必須情報と、電話帳などのプライベート情報と、各種ダイヤル番号情報、課金に関する情報などの任意的な情報と、PIN(Personal Identification Number:個人認証番号)に関するセキュリティ情報の4つに大別される。そして、それぞれの情報はSIMカード内部のそれぞれのエリアに保存されている。
図3は、SIMカード内部の構成を示すブロック図である。図3において、300はSIMカードであり、SIMカード300は、上述した強制的な必須情報が保存されている強制的な必須情報エリア部304、プライベート情報が保存されているプライベート情報エリア部307、任意的な情報が保存されている任意的な情報エリア部305、セキュリティ情報が保存されているセキュリティ情報エリア部306を備えている。
また、SIMカード300は、SIMカード300全体を制御するCPU部302、データの入出力を行うデータI/O部301、SIMカード内部の各種ハードウェアからの信号をCPU部302に伝えるハードI/F部308、各種情報の不正な書き込みを防止するための暗号処理機能、認証機能、暗号キー生成等を行う暗号化エリア部303を備えている。そして、このSIMカード300に保存されているプライベート情報を除く全ての情報(加入者情報)は、図1に示すMSC205が管理するHLR206にも、データベースとして保管されている。
親機である携帯電話機200には通常のSIMカード202が要求されるため、契約者である父の契約者個人情報がSIMカード202の中に書き込まれる。即ち、この場合には、上述したSIMカード300と同じ構成のSIMカード202に保存される各種データは、先ず父に関するデータとなる。そして、子機は親機に従属するファミリー契約であるため、SIMカード202に保存されたSIM情報を基に子機用のSIM情報を作成すればよく、SIMカード202に保存されたSIM情報と異なる点は、基本的には各子機に割り振られる固有の電話番号だけとなる。
即ち、子機のためのSIM情報であって、それぞれの子機に割り振られた電話番号以外のSIM情報は全てSIMカード202に保存されたSIM情報と同じ情報として管理される。これによりキャリアは、課金等、全て父のSIM情報を一元的に管理することでファミリー契約した全携帯電話機の管理を容易に行うことができる。
このようにして、上記制限を設けたファミリー契約用子機は、実際のSIMカードをそれぞれの携帯電話機に挿入しなくても、そのSIM情報だけが携帯電話機内部に書き込まれればSIMカードを挿入したのと同じことになる。即ち、SIM情報をそれぞれの子機の内部メモリエリアに書き込めばSIMカードは不要となり、あたかも実際のSIMカードを挿入して使用しているかのような仮想SIMシステムが実現出来る。
次に、以上の基本説明をもとに、図1に示す携帯電話機、GMSの各種動作を図2、図3を参照して詳細に説明する。先ず、親機である携帯電話機200の通話時の動作を説明する。キャリアと契約後に渡されるSIMカード202がSIM挿入部108に挿入された後、携帯電話機200の電源がオンされることにより表示部114にPIN番号入力指示が表示される。契約完了後、ユーザは電話番号とPIN番号をキャリアより通知されるとともにSIMカード202を渡されており、その通知されたPIN番号をキー操作部113を操作して入力する。このPIN番号はSIMカード盗難防止用の保護番号であり、SIMカード202内部のセキュリティ情報エリア部306に書き込まれた番号である。
PIN番号が入力されると、CPU部102は、SIM-I/F部107を介してSIM挿入部108に挿入されたSIMカード202の情報を読み出し、入力されたPIN番号とSIMカード202内部のセキュリティ情報エリア部306のPIN番号が一致するかどうかを確認する。そして、一致した場合、CPU部102は、SIMカード202内部の強制的な必須情報エリア部304にあるIMSIや管理情報を暗号化エリア部303で暗号化処理し、電話機能部101より基地局であるBTS203に送信する。
更に、BTS203に送られた情報は、BSC204を介してMSC205に送られる。契約完了時にSIMカード202の情報はMSC205にも登録管理されているため、MSC205が、このBTS203から送られてきた情報と登録されているSIMカード202の情報とが一致すると判断した場合は、その結果を携帯電話機200側に送り返す。すると、携帯電話機200はコール・プロセス手段を基地局側との間で確立させ、通信可能な状態、いわゆる待ち受け状態となる。そして、CPU部102は表示部114にその旨を表示し、携帯電話機200のユーザは通話が可能となる。
一方、入力されたPIN番号が一致しない場合、CPU部102は表示部114にPIN番号が不一致であることを表示する。もし、ユーザが3度間違ったPIN番号を入力すると、CPU部102はSIMカード不正使用と判断し、全機能をロック状態として二度と携帯電話機200を使用出来なくする。尚、この使用禁止処置はGSMシステムで決められたルールに則っている。
次に、図4に示すSIM書き込み装置が用いられて、ファミリー契約した子機である携帯電話機201aにファミリー契約用のSIM情報を書き込む動作を図4〜図6を参照して説明する。図4はSIM書き込み装置の概略構成を示す概略図であり、図5及び図6は携帯電話機201aへのSIM情報の書き込み動作を示すフローチャートである。説明の便宜上、図1、図2と同一の部分には同一の符号を付している。
図4に示すSIM書き込み装置は、キャリアの携帯電話販売店210に設置されている専用パソコン211、専用パソコン211に接続されているSIMアダプタ407、専用パソコン211と携帯電話機201aとを接続する専用ケーブル117から構成されている。専用ケーブル117の一端は携帯電話機201aの外部I/F部106に接続されている。また、専用パソコン211は接続線409により公衆回線/専用回線209に接続されている。
先ず、ファミリー契約をするユーザは、既に契約完了して父が利用している携帯電話機200に挿入されて使用されるSIMカード202をキャリアの携帯電話販売店(以下、販売店という)210に持ち込み、販売店210でファミリー契約申し込み手続きを行う(ステップS1)。次に、販売店210の受付員は、新規に端末登録するために、キャリアのメイン制御を行うMSC205に、MSC205と公衆回線/専用回線209で接続された専用パソコン211が用いられてファミリー契約申請業務を要求する。このとき、ファミリー契約申請を要求するファミリー契約申請要求情報が専用パソコン211からMSC205へ通知される(ステップS2)。
ファミリー契約申請要求情報が通知されたMSC205は、ファミリー契約登録サーバ214への登録作業を開始すると同時に、専用パソコン211に親SIMカードの情報を送信するよう要求する(ステップS3)。受付員は、親SIMカードであるユーザ持参のSIMカード202をSIMアダプター407にセットし(ステップS4)、ユーザからPIN番号を確認して専用パソコン211からそのPIN番号を入力する(ステップS5)。
専用パソコン211は、入力されたPIN番号とSIMカード202に書き込まれているPIN番号とが一致すると判断した場合(ステップS6)は、SIMカード202の強制的な必須情報エリア部304の情報を取り出し、MSC205に送信する(ステップS7)。一方、入力されたPIN番号とSIMカード202に書き込まれているPIN番号とが一致しないと判断した場合(ステップS6)は、PIN番号入力が再度行われるようにするが(ステップS5)、何度も一致しない場合には受付員は登録操作を終了する。
MSC205は、送信されたSIMカード202の強制的な必須情報エリア部304の情報が、HLR206に既に登録されている情報と一致するかどうかを検索し(ステップS8)、一致する場合(ステップS9)は、このSIMカード202が正規の加入者と判断して、ファミリー契約許可を専用パソコン211に通知する(ステップS10)。一方、一致しない場合(ステップS9)は、SIMカード202は不正SIMカードであると判断して、登録作業を中止するとともに専用パソコン211にSIMカード202からの情報が不一致でありファミリー契約は受付不能であることを通知する(ステップS31)。そして、専用パソコン211の表示等で受付不能と分かった受付員はその旨をユーザに通知し(ステップS32)、登録操作を終了する。
ファミリー契約許可が専用パソコン211に通知されることによりファミリー契約可能となったので(ステップS10)、第1子機の使用制限等、ユーザの各種オプションが専用パソコン211で決定された後、決定されたファミリー契約条件は専用パソコン211からMSC205へ送信される(ステップS11)。そして、MSC205は、送信されたファミリー契約条件をファミリー契約登録サーバ214に登録すると同時に、ファミリー契約第1子機用の新規IMSIをHLR206に登録する。また、MSC205は、第1子機専用の新規暗号鍵を設定登録し、これら新規IMSIと暗号鍵を専用パソコン211に送信する(ステップS12)。
次に、専用パソコン211から第1子機となる携帯電話機201aにSIM情報を書き込む動作に移行する。ユーザが自分の気に入った携帯電話機201aを選択決定すると、受付員は一端が専用パソコン211に接続された専用ケーブル117の他端を携帯電話機201aの外部I/F部106に接続した後、専用パソコン211を操作して、専用パソコン211から携帯電話機201aへ書き込み要求信号を送信する(ステップS13)。
そして、この書き込み要求信号を受信した携帯電話機201aのCPU部102は、暗号鍵を専用パソコン211に要求する(ステップS14)。暗号鍵の要求を受けた専用パソコン211は、MSC205から入手した第1子機用の暗号鍵を携帯電話機201aのCPU部102へ外部I/F部106を介して送信する(ステップS15)。
そして、CPU部102は、送信された第1子機用暗号鍵をアクセス認証部112にプログラム(書き込み)する(ステップS16)。これにより、SIM情報メモリ部103へのアクセスにはこの暗号鍵が用いられ、アクセス認証部112が同一暗号鍵と認識することでアクセス可能となる。尚、このアクセス認証部112の書き込み部分は一般に言うROMであるが、ワンタイム書き込みROMであり、再度書き込みは出来ない構造のROMである。これにより、一旦書き込まれた暗号鍵が外部からの不正書き込みによって改変されることを防止している。また、同時にこの暗号鍵は専用パソコン211で子機用のSIM情報を作成するためにも利用される。
そして、暗号鍵プログラムが終了すると携帯電話機201aはSIM情報の受信(ダウンロード)を専用パソコン211に要求する(ステップS17)。専用パソコン211は、MSC205から入手した第1子機用のIMSIとこのIMSI以外は全てSIMカード202と同じSIM情報から成る第1子機用のSIM情報を、第1子機用の前記暗号鍵により暗号化し専用ケーブル117を介して携帯電話機201aにダウンロードする(ステップS18)。
ダウンロードされるSIM情報は、CPU部102により、一旦、RAM部104に格納される(ステップS19)。そして、ダウンロードが完了した後、CPU部102は、ダウンロードされたSIM情報をRAM部104からアクセス認証部112に転送し、アクセス認証部112にこのSIM情報の暗号鍵確認を指示する(ステップS20)。
アクセス認証部112は、プログラムされている暗号鍵とSIM情報の暗号鍵とが合致するかどうかを判定し(ステップS21)、合致した場合は、このプログラムされている暗号鍵でSIM情報を解凍(暗号解除)する(ステップS22)。合致しない場合は、合致しなかった回数をカウントするカウンターの値が3回未満であれば(ステップS41)、再び、CPU部102が暗合鍵を専用パソコン211に要求する(ステップS14)。合致しなかった回数をカウントするカウンターの値が3回になると(ステップS41)、CPU部102は、SIM情報の書き込み動作を中断し(ステップS42)、専用パソコン211に書き込みを中断したことを通知して全体の書き込み動作は終了する。
暗号解除されたSIM情報は、SIM情報メモリ部103へのデータ書き込みが許可され、新規IMSI以外は全てSIMカード202と同じSIM情報を持つ第1子機専用のSIM情報がSIM情報メモリ部103に保存される(ステップS23)。
そして、携帯電話機201aは、SIM情報の書き込み完了、及び、ROM部105に書き込まれている端末専用の機器識別番号を専用パソコン211に通知し(ステップS24)、この通知を受けて専用パソコン211よりMSC205にSIM情報書き込み完了、及び、機器識別番号が通知される(ステップS25)。尚、この機器識別番号とは端末製造会社に割り当てられた製造番号であり、業界規格として管理され端末製造会社に無関係の機器固有の番号である。
更に、MSC205は、この通知を受けてEIR208に携帯電話機201aの機器識別番号を登録し、携帯電話機201aの使用許可通知を専用パソコン211に通知する(ステップS26)。そして、ユーザはSIMカード202と携帯電話機201aを受付員から貰い受け、以上で、携帯電話機201aのファミリー契約が全て完了する。以後、子機である携帯電話機201aは通信可能となる。
携帯電話機201aのSIM情報メモリ部103に保存されているSIM情報は、携帯電話販売店210の専用パソコン211からMSC205に登録され、更にHLR206及びEIR208に登録されているので、携帯電話機201aで実際に通信を行う際には、SIM情報メモリ部103に書き込まれたSIM情報は、電話機能部101を介してBTS203に伝播され、その結果、MSC205によるユーザ認証が実行される。そして、携帯電話機201aが通信することにより発生する課金は、課金サーバ215でファミリー契約として判断されるため、親機である携帯電話機200への一元的な課金として扱われる。
以上の説明は、第1子機である携帯電話機201aを例にして行ったが、第2子機である携帯電話機201b、第3子機である携帯電話機201cの場合も同様である。このように、SIM情報を第1〜第3子機である携帯電話機201a、201b、201cにそれぞれ書き込むことで、これら携帯電話機201a、201b、201cとSIMカード202を挿入して使う父の携帯電話機200との間で主従関係が確立する。その結果、携帯電話機201a、201b、201cは利用時、基地局により主従関係のファミリー契約として管理され、課金はすべて父に請求される。
また、子供の場合、どうしても管理意識が薄いので、SIMカードを必要とする従来の携帯電話機であると、SIMカードの紛失や友人間での貸し借りといったSIMカードの不正使用を発生させる要因が多くなる。従って、多少使用制限があってもSIMカードの不正使用が発生しない環境が要望されているが、本実施形態に示す携帯電話機201a、201b、201cの場合、母以外は子供が使用するが、SIMカードをそれぞれの携帯電話機に挿入することが無いので、SIMカードの紛失や不正利用といった心配がなくなる。
また、ファミリー契約している子機である携帯電話機201a、201b、201cは、図1に示す第1オプション部115が無い構成にすることでコスト的にも安くなり、また、SIM挿入部108がないために不正SIMが使えないという大きなメリットがある。また、不正SIM使用に対して別途対応する場合は、第1オプション部115付きの携帯電話機とすることも可能である。
第1オプション部115付きの携帯電話機の場合、例えば、上述のようにしてファミリー契約の子機として登録された携帯電話機201aに第1オプション部115が付いていると仮定する。この場合、第三者のSIMカードをこの携帯電話機201aのSIM挿入部108にセットし、基地局へのアクセスを試みると、CPU部102は挿入された第三者のSIMカードの識別情報をSIM−I/F部107を介して検出し、SIM情報メモリ部103に保存されている識別情報を無効とする事で通話は全て第三者のSIMカードへの課金となる。これによってこの携帯電話機201aの所有者への課金、または、ファミリー契約の親機の所有者への課金は無くなる。
一方、第三者のSIMカードでの不正使用を防止する方法としては、第三者のSIMカードをSIM挿入部108にセットし、この第三者のPIN番号を入力した時点で、本来携帯電話機201aが持っているPIN番号と異なるため、例えば、SIM−I/F部107から挿入されている第三者のSIMカードに電気的なダメージ、例えば、高電圧発生部118より高電圧を与えることで第三者のSIMカードを破壊するということが可能である。また、例えば、知人、友人のSIMカードだけを有効とする使用方法もある。この場合は、知人、友人のSIMカードのPIN番号を事前に携帯電話機201aのSIM情報メモリ部103に登録しておくことで可能となる。この登録は販売店210で契約オプションを変更するときなどに実行できる。
また、第1オプション部115が搭載されていない携帯電話機201aのSIM情報を不正に操作しようと、外部I/F部106から不正なプログラムでアクセス認証部112にアクセスを試みた場合は、暗号鍵が合わないためアクセス認証部112が不正アクセスと判断し、SIM情報メモリ部103をロック状態にすることでこの不正アクセスを無効とすることができる。また、例えば、何度目かの暗号鍵でアクセス認証部112が暗号鍵を認証したとしても、最初に暗号鍵が不一致の時点でSIM情報メモリ部103へロックが掛かり、以後のアクセスを受け付けないというようにすることもできる。
また、更に異なる不正防止として、例えば、親SIMカードであるSIMカード202が何らかの原因、例えば、盗難やアクシデントによる破壊などで利用出来なくなり、以後の使用禁止を父が販売店に通知し、SIMカード202の無効が販売店の専用パソコン211からMSC205に通知されると、MSC205は直ちにSIMカード202のSIM情報(加入者情報)を無効にすると同時にSIMカード202に従属する子機のSIM情報(加入者情報)も無効にすることで不正の拡大を防ぐことができる。
また、別のオプションとして、例えば、父は親機である携帯電話機200を必要としなくなったが、母や子供は引き続き子機である携帯電話機201a、201b、201cを利用する場合、販売店210に親SIMカードである父のSIMカード202を持参し、これの無効処理を行うと同時に、母の携帯電話機201aに書き込まれているSIM情報を親SIMカードのSIM情報とすることで、父の契約者個人情報はMSC205で全て抹消され、代わりに母の契約者個人情報が親SIMカードのSIM情報としてMSC205で登録される。これにより最初から面倒な登録手続きをしなくても、今までどおりのIMSIで引き続き携帯電話機201a、201b、201cの利用が可能となる。
このような変更、即ち、親機用として登録されているSIM情報を抹消し、代わりに子機用として登録されているSIM情報を親機用のSIM情報にする変更は、上述のように販売店210にSIMカード202を持ち込んで行う代わりに、親機である携帯電話機200から無線通信によって行うようにすることも可能である。以下に、無線通信による変更動作の一例を図7を参照して説明する。
図7は、親機用のSIM情報の変更を説明するための携帯電話機200の表示画面遷移を示す図である。親機である父の携帯電話機200のメニュー画面からSIM編集を選択すると、表示画面はSIM編集画面701となる。ここで画面上の「SIMの無効」を選択決定すると、表示画面はSIM無効手続画面702に遷移する。
そして、ここで画面上の「ファミリー契約の変更」を選択決定すると、表示画面はファミリー契約の変更画面703に遷移し、ここで画面上の「親SIMの変更」を選択決定すると、表示画面は親SIMの変更画面704に遷移する。ここで「新しい親SIMのPINは?」と表示されるので、母の子機である携帯電話機201aのPIN番号を入力し決定すると、表示画面は親SIMの変更画面705に遷移する。ここで「新しい親SIMのIMSIは?」と表示されるので、携帯電話機201aのIMSIを入力し決定する。
このとき、携帯電話機200は、この手続き情報とともに入力された携帯電話機201aのPINとIMSIをBTS203へ送る。これらの情報はBSS212へのランダムアクセス用のチャンネルによって送られるため、親SIM情報も同時に送られる。MSC205はこの親SIM情報とSIM編集用のコマンド情報を受信し、HLR206の親SIM情報を抹消し、携帯電話機201aのSIM情報を親SIM情報としてファミリー契約登録サーバ214で更新し、更新完了するとBTS203から父の携帯電話機200に通知する。そして、父の携帯電話機200の表示画面が変更完了画面706となり編集が完了する。
以上、現在では各個人に専用端末が1台割り当てられる時代であり、SIMカードをいちいち抜き差しするケースは皆無にも係わらずGSMシステムを継承することでSIMカードが要求されるため、このようなSIMを内蔵していると仮想できるシステムによる効果は計り知れないものがある。
尚、以上の説明では、一般的な携帯電話機を例にとって説明したが、最近の情報端末、例えば、ノートPCやPDAなどでは外部に通信モジュールを接続して携帯電話としての利用が可能であり、そのような情報機器に応用することも可能である。また、GSMシステムを例にとって説明したが、SIMカードのような識別モジュールを必要とするシステムであれば、本発明が適用可能であることは言うまでも無い。
また、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各部の構成等を適宜に変更して実施することも可能である。
本発明の一実施形態のGSM(通信システム)を示すブロック図である。 図1に示す携帯電話機(通信端末装置)の内部構成を示すブロック図である。 SIMカード(識別モジュール)内部の構成を示すブロック図である。 SIM書き込み装置の概略構成を示す概略図である。 携帯電話機へのSIM情報の書き込み動作の一部を示すフローチャートである。 携帯電話機へのSIM情報の書き込み動作の他の一部を示すフローチャートである。 SIM情報編集時の携帯電話機の表示画面遷移を示す図である。
符号の説明
100 携帯電話機(携帯端末装置)
101 電話機能部
102 CPU部
103 SIM情報メモリ部(識別情報記憶部、個人認証番号登録部)
104 RAM部
105 ROM部
106 外部I/F部(外部インターフェイス部)
107 SIM−I/F部
108 SIM挿入部(識別モジュール挿入部)
111 第三者のSIMカード
112 アクセス認証部
113 キー操作部
114 表示部(報知手段)
115 第1オプション部
116 第2オプション部
117 専用ケーブル
118 高電圧発生部
119 電池部
200、201a、201b、201c 携帯電話機(携帯端末装置)
202、213、300 SIMカード(識別モジュール)
203 基地局(BTS:Base Transceiver Station)
204 基地局制御センター(BSC:Base Station Controller)
205 移動端末交換局(MSC:Mobile Service Switching Center、交換局)
206 加入者登録レジスター(HLR:Home Location Register、登録サーバ)
207 ローミング登録レジスター(VLR:Visitor Location Register、登録サーバ)
208 機器識別番号登録レジスター(EIR:Equipment ID Register)
209 公衆回線/専用回線
210 携帯電話販売店
211 SIM書き込み機(専用パソコン:情報処理装置)
212 基地局システム(BSS:Base Station System)
214 ファミリー契約登録サーバ
215 課金サーバ
301 データI/O部
302 CPU部
303 暗号化エリア部
304 強制的な必須情報エリア部
305 任意的な情報エリア部
306 セキュリティ情報エリア部
307 プライベート情報エリア部
308 ハードI/F部
407 SIMアダプタ(読出手段)
409 接続線

Claims (19)

  1. 加入者認証のための識別情報が登録された登録サーバと、通信端末装置から送られてきた識別情報が前記登録サーバに登録されている場合には、該通信端末装置に対して通信サービスの提供を行う交換局とを有する通信システムにおいて、
    前記登録サーバに登録された識別情報と同一の識別情報が記録された識別モジュールから識別情報を読み出す読出手段と、
    前記交換局に接続された識別情報書き込み機と、
    を備え、
    前記識別情報書き込み機は、前記読み出された識別情報が前記登録サーバに記録されている場合は、前記識別情報書き込み機に接続された他の通信端末装置に対し前記識別情報の書き込みを行うことを特徴とする通信システム。
  2. 前記識別情報書き込み機は、前記読み出された識別情報を前記登録サーバに送り、前記登録サーバからその送った識別情報が登録されているとの通知があった場合に、前記他の通信端末装置に対し前記識別情報の書き込みを行うことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記識別情報書き込み機は、ファミリー契約申し込みの要求があったとき、前記交換局にファミリー契約申し込み通知と前記識別モジュールから読み出された識別情報を送り、その結果、前記交換局からその送った識別情報が前記登録サーバに登録されているとの通知があった場合に、前記他の通信端末装置に対し前記識別情報の書き込みを行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記他の通信端末装置は、
    前記識別情報書き込み機に専用ケーブルで接続される外部インターフェイス部と、
    該外部インターフェイス部を介して前記識別情報書き込み機から送られてきた識別情報を記憶する識別情報記憶部と、
    書き込まれた暗号鍵により前記識別情報記憶部へのアクセスを認証するアクセス認証部と、
    を備え、前記暗号鍵を有しないアクセスを不正アクセスとして受け付けないようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の通信システム。
  5. 前記他の通信端末装置は、前記アクセス認証部が前記不正アクセスを検出した場合には、前記識別情報記憶部に記憶されている識別情報を無効とすることを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記他の通信端末装置は、識別モジュールが挿入される識別モジュール挿入部を備え、通信サービスの提供を受ける際に、前記識別モジュール挿入部に識別モジュールが挿入されていない場合は、前記識別情報記憶部に記憶されている識別情報を送信し、前記識別モジュール挿入部に識別モジュールが挿入されている場合は、挿入された識別モジュールに記録されている識別情報を送信することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記他の通信端末装置は、
    識別モジュールを認証するために識別モジュールに割り当てられた個人認証番号が登録される個人認証番号登録部と、
    前記識別モジュール挿入部に挿入された識別モジュールを認証するために個人認証番号の入力が行われるときに、前記個人認証番号登録部に登録されていない個人認証番号の入力が行われた場合には、挿入された識別モジュールに高電圧を印加する高電圧発生部と、 を備えることを特徴とする請求項6に記載の通信システム。
  8. 通信サービスを提供した通信端末装置から送られてきた識別情報から識別される加入者に通信料金を課金するための課金サーバを備えることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の通信システム。
  9. 前記登録サーバには、前記識別モジュール及び前記他の通信端末装置のそれぞれに対応して、前記識別モジュールに記録されているとともに前記他の通信端末装置に書き込まれた識別情報を含む加入者情報が登録されており、前記識別モジュールに対応して登録されている第1の加入者情報の登録が無効とされた場合には、前記他の通信端末装置に対応して登録されている第2の加入者情報の登録も無効とすることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の通信システム。
  10. 前記登録サーバには、前記識別モジュール及び前記他の通信端末装置のそれぞれに対応して、前記識別モジュールに記録されているとともに前記他の通信端末装置に書き込まれた識別情報を含む加入者情報が登録されており、前記識別モジュールに対応して登録されている第1の加入者情報の登録が無効とされた場合であっても、前記他の通信端末装置に対応して登録されている第2の加入者情報の登録は有効とすることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の通信システム。
  11. 前記登録サーバに登録されている加入者情報の編集を前記通信端末装置から無線通信で行えるようにしたことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の通信システム。
  12. 前記通信端末装置は、前記加入者情報の編集の終了を報知する第1の報知手段を有することを特徴とする請求項11に記載の通信システム。
  13. 前記登録サーバに登録されている加入者情報の編集を前記識別情報書き込み機で行えるようにしたことを特徴とする請求項9〜請求項12のいずれかに記載の通信システム。
  14. 前記識別情報書き込み機は、前記加入者情報の編集の終了を報知する第2の報知手段を有することを特徴とする請求項13に記載の通信システム。
  15. 前記識別情報書き込み機が、情報処理装置であることを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の通信システム。
  16. 前記通信端末装置が、携帯電話機であることを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれかに記載の通信システム。
  17. 加入者認証のための識別情報が登録された登録サーバと、通信端末装置から送られてきた識別情報が前記登録サーバに登録されている場合には、該通信端末装置に対して通信サービスの提供を行う交換局とを有する通信システムで使用される通信端末装置であって、
    前記登録サーバに登録された識別情報が記録された識別モジュールが挿入される識別モジュール挿入部と、
    前記識別情報を記憶する識別情報記憶部と、
    のいずれか一方、または両方を具備することを選択可能にしたことを特徴とする通信端末装置。
  18. 加入者認証のための識別情報が登録された登録サーバと、通信端末装置から送られてきた識別情報が前記登録サーバに登録されている場合には、該通信端末装置に対して通信サービスの提供を行う交換局とを有する通信システムで使用される情報処理装置であって、
    前記登録サーバに公衆回線または専用回線を介して接続され、識別モジュールから読み出された識別情報が前記登録サーバに記録されている場合は、専用ケーブルで接続された他の通信端末装置に対して前記識別情報の書き込みを行うことを特徴とする情報処理装置。
  19. 請求項16に記載の情報処理装置にインストールまたはダウンロードされ、前記識別情報の書き込み動作を制御するプログラムが記憶されていることを特徴とする記憶媒体。
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