JP2005317681A - 貫通形変流器およびそれを具備する受配電設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】大電流に対する保護を行いつつ、小電流領域で高精度の2次側電流を出力する。
【解決手段】過電流に対する保護を行うために1次側に入力された電流を変流して2次側から出力する貫通形変流器1に、1次側の入力電流が大きい時に2次側の出力電流特性が直線性を有するような第1材料により形成された第1鉄心1−4と、1次側の入力電流が小さい時における2次側の出力電流値の精度が第1材料を用いた場合よりも高くなるような第2材料により形成された第2鉄心1−5とを設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、過電流に対する保護を行うために1次側に入力された電流を変流して2次側から出力する貫通形変流器およびそれを具備する受配電設備に関し、特には、大電流に対する保護を行いつつ、小電流領域で高精度の2次側電流を出力することができる貫通形変流器およびそれを具備する受配電設備に関する。
従来から、過電流に対する保護を行うために1次側端子に入力された電流を変流して2次側端子から出力する導体形変流器が知られている。図7は従来の導体形変流器を示した図である。詳細には、図7(A)は従来の導体形変流器の正面図、図7(B)は従来の導体形変流器の右側面図である。図7において、5−1は導体形変流器のハウジングを構成する樹脂、5−2は1次側端子、5−3は2次側端子である。5−4は1種類の材料により形成された鉄心、5−5は巻線である。図7に示す従来の導体形変流器では、過電流に対する保護を行うことができるように大きい鉄心5−4が設けられていた。そのため、1次側の入力電流が小さい時には、2次側の出力電流値の精度が低くなってしまっていた。それゆえ、従来の受配電設備では、1次側の入力電流が小さい時に電流計測または電力計測を行うことができるように設定された変流器が、図7に示した導体形変流器とは別個に設けられていた。そのため、従来の受配電設備では、2個以上の変流器を受配電設備本体に取付けるための取付けスペースが必要とされていた。
また、従来から、過電流に対する保護を行うために1次側端子に入力された電流を変流して2次側端子から出力する貫通形変流器が知られている。図8は従来の貫通形変流器を示した図である。詳細には、図8(A)は従来の貫通形変流器の平面図、図8(B)は従来の貫通形変流器の右側面図である。図9は図8(A)のC−C線に沿って切断した従来の貫通形変流器の断面図である。図8および図9において、1’は過電流に対する保護を行うために1次側に入力された電流を変流して2次側から出力する貫通形変流器、1−1’は貫通形変流器1’のハウジングを構成する樹脂、1−2’は口出し線、1−3’は貫通形変流器1’を例えば遮断器に取付けるための取付け用インサートである。1−4’は鉄心、1−8’は巻線、1−9’は絶縁テープである。図8および図9に示す従来の貫通形変流器では、過電流に対する保護を行うことができるように大きい鉄心1−4’が設けられていた。そのため、1次側の入力電流が小さい時には、2次側の出力電流値の精度が低くなってしまっていた。それゆえ、従来の受配電設備では、1次側の入力電流が小さい時に電流計測または電力計測を行うことができるように設定された変流器が、図8および図9に示した貫通形変流器とは別個に設けられていた。そのため、従来の受配電設備では、2個以上の変流器を受配電設備本体に取付けるための取付けスペースが必要とされていた。
従来の一般的な方式では、高圧遮断器、変流器、および、保護継電器の組み合わせの構成が、個々に選定され、それぞれ別々に受配電設備に取付けられて固定されていた。特に、変流器は、受配電設備の保護する回路の通電電流毎に選定しなければならず、変流器の種類が多くなっていた。そのため、機器の選定、取付けに多大な労力がかかってしまう。特に、変流器は受配電設備の保護する回路の通電電流毎に選定しなければならず、変流器の種類が多くなっていたため、選定間違いのおそれがあり、取付け後の仕様変更に伴う変流器の交換が大変であるという問題があった。
従来の貫通形変流器の例として、例えば特開昭58−220322号公報に記載されたものがあるが、特開昭58−220322号公報に記載された受配電設備では変流器が1個しか設けられていない。そのため、特開昭58−220322号公報に記載された貫通形変流器によっては、大電流に対する保護を行いつつ、小電流領域で高精度の2次側電流を出力することができない。つまり、大電流に対する保護を行うことができるように貫通形変流器が設定されている場合には、小電流領域で高精度の2次側電流を出力することができず、小電流領域で高精度の2次側電流を出力することができるように貫通形変流器が設定されている場合には、大電流に対する保護を行うことができない。
特開昭58−220322号公報
前記問題点に鑑み、本発明は、大電流に対する保護を行いつつ、小電流領域で高精度の2次側電流を出力することができる貫通形変流器およびそれを具備する受配電設備を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、過電流に対する保護を行うために1次側に入力された電流を変流して2次側から出力する貫通形変流器において、1次側の入力電流が大きい時に用いられる第1鉄心と、1次側の入力電流が小さい時に用いられる第2鉄心とを具備することを特徴とする貫通形変流器が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、過電流に対する保護を行うために1次側に入力された電流を変流して2次側から出力する貫通形変流器において、1次側の入力電流が大きい時に2次側の出力電流特性が直線性を有するような第1材料により形成された第1鉄心と、1次側の入力電流が小さい時における2次側の出力電流値の精度が前記第1材料を用いた場合よりも高くなるような第2材料により形成された第2鉄心とを具備することを特徴とする貫通形変流器が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、前記第1鉄心および前記第2鉄心を樹脂ケースにより包囲することを特徴とする請求項1又は2に記載の貫通形変流器が提供される。
請求項4に記載の発明によれば、変流比の異なる複数の巻線を内蔵した請求項1〜3のいずれか一項に記載の貫通形変流器と、複数のタップと、タップ切換えスイッチとを具備することを特徴とする受配電設備が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、前記貫通形変流器が遮断器に取付けられて一体化せしめられた状態で受配電設備本体に取付けられることを特徴とする請求項4に記載の受配電設備が提供される。
請求項6に記載の発明によれば、前記貫通形変流器が前記遮断器の主回路端子部に取付けられることを特徴とする請求項5に記載の受配電設備が提供される。
請求項7に記載の発明によれば、前記貫通形変流器が遮断器用固定枠に取付けられて一体化せしめられた状態で受配電設備本体に取付けられることを特徴とする請求項4に記載の受配電設備が提供される。
請求項8に記載の発明によれば、前記貫通形変流器が前記遮断器用固定枠の主回路端子部に取付けられることを特徴とする請求項7に記載の受配電設備が提供される。
請求項1又は2に記載の貫通形変流器では、1次側の入力電流が大きい時に用いられる第1鉄心と、1次側の入力電流が小さい時に用いられる第2鉄心とが設けられている。詳細には、1次側の入力電流が大きい時に2次側の出力電流特性が直線性を有するような第1材料により形成された第1鉄心と、1次側の入力電流が小さい時における2次側の出力電流値の精度が第1材料を用いた場合よりも高くなるような第2材料により形成された第2鉄心とが設けられている。そのため、1次側の入力電流が大きい時、つまり、大電流領域においては、第1鉄心により過電流に対する保護を行うことができる。更に、1次側の入力電流が小さい時、つまり、小電流領域においては、第2鉄心により高精度の2次側電流を出力することができる。つまり、大電流に対する保護を行いつつ、小電流領域で高精度の2次側電流を出力することができる。その結果、小電流領域において電流計測用あるいは電力計測用として使用することができる。
変流器内に硬度の異なる2個の鉄心が配置されると、少しの外力によってもそれらの鉄心が変形したり、それらの鉄心の位置ずれが生じたりするおそれがある点に鑑み、請求項3に記載の貫通形変流器では、第1鉄心および第2鉄心が樹脂ケースにより包囲されている。そのため、例えば第1鉄心および第2鉄心の周りに巻線が巻かれる時、巻線の周りに樹脂が注型される時など、第1鉄心および第2鉄心に対して外力が加わる時に第1鉄心または第2鉄心が変形してしまうこと、あるいは、第1鉄心と第2鉄心との位置ずれが生じてしまうことを抑制することができる。
請求項4に記載の受配電設備では、変流比の異なる複数の巻線が貫通形変流器に内蔵され、複数のタップが設けられている。そのため、単一の貫通形変流器によって広範囲にわたって異常電流を検出することができる。更に、タップ切換えスイッチが設けられている。そのため、変流比を容易に変更することができ、変流比の仕様変更に簡単に対応することができる。つまり、仕様の異なる複数の変流器の中から最適な仕様の変流器を選定する煩わしさを排除することができる。好ましくは、異常電流の検出範囲が異なる複数の巻線が貫通形変流器に内蔵され、単一の貫通形変流器によって広範囲にわたって異常電流を検出することができるように複数のタップが設けられている。
請求項5に記載の受配電設備では、貫通形変流器が遮断器に取付けられて一体化せしめられた状態で受配電設備本体に取付けられる。そのため、貫通形変流器と遮断器とがそれぞれ別々に受配電設備本体に取付けて固定されるのに伴って機器の選定および取付けに多大な労力がかかってしまうのを回避することができる。つまり、機器の選定間違いを低減することができる。また、遮断器と一体化せしめられることなく貫通形変流器が単体で受配電設備本体に取付けられるのに伴って受配電設備の周りに貫通形変流器取付け用のスペースを確保する必要性を排除することができ、受配電設備を小型化することができる。更に、受配電設備本体に対して遮断器が取付けられるのとは別個に受配電設備本体に対して貫通形変流器が取付けられるのに伴って取付け工数が増加してしまうのを回避することができ、受配電設備の組立コストを低減することができる。
請求項6に記載の受配電設備では、貫通形変流器が遮断器の主回路端子部に取付けられる。好ましくは、貫通形変流器が取付けられた遮断器の外形寸法が、貫通形変流器が取付けられていない遮断器の外形寸法よりも大きくならないように、貫通形変流器が遮断器の主回路端子部に取付けられる。そのため、貫通形変流器が取付けられていない遮断器が取付けられていた受配電設備を変更することなく、貫通形変流器が取付けられた遮断器をその受配電設備に対して取付けることができる。
請求項7に記載の受配電設備では、貫通形変流器が遮断器用固定枠に取付けられて一体化せしめられた状態で受配電設備本体に取付けられる。そのため、貫通形変流器と遮断器用固定枠とがそれぞれ別々に受配電設備本体に取付けて固定されるのに伴って機器の選定および取付けに多大な労力がかかってしまうのを回避することができる。つまり、機器の選定間違いを低減することができる。また、遮断器用固定枠と一体化せしめられることなく貫通形変流器が単体で受配電設備本体に取付けられるのに伴って受配電設備の周りに貫通形変流器取付け用のスペースを確保する必要性を排除することができ、受配電設備を小型化することができる。更に、受配電設備本体に対して遮断器用固定枠が取付けられるのとは別個に受配電設備本体に対して貫通形変流器が取付けられるのに伴って取付け工数が増加してしまうのを回避することができ、受配電設備の組立コストを低減することができる。
請求項8に記載の受配電設備では、貫通形変流器が遮断器用固定枠の主回路端子部に取付けられる。好ましくは、貫通形変流器が取付けられた遮断器用固定枠の外形寸法が、貫通形変流器が取付けられていない遮断器用固定枠の外形寸法よりも大きくならないように、貫通形変流器が遮断器用固定枠の主回路端子部に取付けられる。そのため、貫通形変流器が取付けられていない遮断器用固定枠が取付けられていた受配電設備を変更することなく、貫通形変流器が取付けられた遮断器用固定枠をその受配電設備に対して取付けることができる。
図1は本発明の貫通形変流器の第1の実施形態を示した図である。詳細には、図1(A)は第1の実施形態の貫通形変流器の平面図、図1(B)は第1の実施形態の貫通形変流器の右側面図である。図2は図1(A)のA−A線に沿って切断した第1の実施形態の貫通形変流器の断面図である。図1および図2において、1は過電流に対する保護を行うために1次側に入力された電流を変流して2次側から出力する貫通形変流器である。1−1は貫通形変流器1のハウジングを構成する樹脂、1−2は口出し線、1−3は貫通形変流器1を例えば高圧遮断器に取付けるための取付け用インサートである。1−4は1次側の入力電流が大きい時に2次側の出力電流特性が直線性を有するような第1材料により形成された第1鉄心である。1−5は1次側の入力電流が小さい時における2次側の出力電流値の精度が第1材料を用いた場合よりも高くなるような第2材料により形成された第2鉄心である。1−6は第1鉄心1−4を包囲するための上側樹脂ケース、1−7は第1鉄心1−4および第2鉄心1−5を包囲するための下側樹脂ケースである。1−8は巻線、1−9は絶縁テープである。
図1および図2に示すように、第1の実施形態の貫通形変流器では、1次側の入力電流が大きい時に用いられる第1鉄心1−4と、1次側の入力電流が小さい時に用いられる第2鉄心1−5とが設けられている。詳細には、1次側の入力電流が大きい時に2次側の出力電流特性が直線性を有するような第1材料により形成された第1鉄心1−4と、1次側の入力電流が小さい時における2次側の出力電流値の精度が第1材料を用いた場合よりも高くなるような第2材料により形成された第2鉄心1−5とが設けられている。そのため、1次側の入力電流が大きい時、つまり、大電流領域においては、第1鉄心1−4により過電流に対する保護を行うことができる。更に、1次側の入力電流が小さい時、つまり、小電流領域においては、第2鉄心1−5により高精度の2次側電流を出力することができる。つまり、大電流に対する保護を行いつつ、小電流領域で高精度の2次側電流を出力することができる。その結果、小電流領域において電流計測用あるいは電力計測用として使用することができる。
更に、第1の実施形態の貫通形変流器では、図2に示すように、第1鉄心1−4および第2鉄心1−5が樹脂ケースにより包囲されている。詳細には、第2鉄心1−5の厚みより大きい深さを有する下側樹脂ケース1−7内に第1鉄心1−4および第2鉄心1−5が挿入され、それにより、第1鉄心1−4および第2鉄心1−5が同心となるように位置決めされ、次いで、蓋をするように第1鉄心1−4上に上側樹脂ケース1−6が配置される。そのため、例えば第1鉄心1−4および第2鉄心1−5の周りに巻線1−8が巻かれる時、巻線1−8の周りに樹脂1−1が注型される時など、第1鉄心1−4および第2鉄心1−5に対して外力が加わる時に第1鉄心1−4または第2鉄心1−5が変形してしまうこと、あるいは、第1鉄心1−4と第2鉄心1−5との位置ずれが生じてしまうことを抑制することができる。
図3は図1に示した貫通形変流器が2個取付けられた高圧遮断器を示した図である。詳細には、図3(A)は2個の貫通形変流器が取付けられた高圧遮断器の右側面図、図3(B)は図3(A)のB−B線に沿って切断した高圧遮断器の断面図である。図3において、2は高圧遮断器、3は貫通形変流器1を取付けるための取付けねじである。
図4は図3に示した貫通形変流器1および高圧遮断器2が固定枠に入れられた状態を示した図である。図4において、4は図3に示した貫通形変流器1および高圧遮断器2を受配電設備(図示せず)に取付けるための専用の固定枠である。
第1の実施形態では、図3(B)に示すように、例えば2個の貫通形変流器1が高圧遮断器2の主回路端子側の下側の両端の端子に取付けられて一体化せしめられる。次いで、図4に示すように、貫通形変流器1が高圧遮断器2に取付けられて一体化せしめられた状態で固定枠4に入れられ、受配電設備本体(図示せず)に取付けられる。そのため、貫通形変流器1と高圧遮断器2とがそれぞれ別々に受配電設備本体に取付けて固定されるのに伴って機器の選定および取付けに多大な労力がかかってしまうのを回避することができる。つまり、機器の選定間違いを低減することができる。また、高圧遮断器2と一体化せしめられることなく貫通形変流器1が単体で受配電設備本体に取付けられるのに伴って受配電設備(図示せず)の周りに貫通形変流器取付け用のスペースを確保する必要性を排除することができ、受配電設備を小型化することができる。更に、受配電設備本体に対して高圧遮断器2が取付けられるのとは別個に受配電設備本体に対して貫通形変流器1が取付けられるのに伴って取付け工数が増加してしまうのを回避することができ、受配電設備の組立コストを低減することができる。
更に、第1の実施形態では、図3(A)および図3(B)に示したように、貫通形変流器1が取付けられた高圧遮断器2の外形寸法が、貫通形変流器1が取付けられていない高圧遮断器2の外形寸法、つまり、貫通形変流器1が取付けられる前の高圧遮断器2の外形寸法よりも大きくならないように、貫通形変流器1が高圧遮断器2の主回路端子側の端子に取付けられる。そのため、貫通形変流器1が取付けられていない高圧遮断器2が取付けられていた受配電設備を変更することなく、貫通形変流器1が取付けられた高圧遮断器2をその受配電設備に対して取付けることができる。
また、第1の実施形態では、図2に示した巻線1−8の他に、変流比の異なる巻線(図示せず)が貫通形変流器1に内蔵され、受配電設備に複数のタップ(図示せず)が設けられている。そのため、単一の貫通形変流器1によって広範囲にわたって異常電流を検出することができる。更に、タップ切換えスイッチ(図示せず)が、例えば図3に示した高圧遮断器2に設けられている。そのため、変流比を容易に変更することができ、変流比の仕様変更に簡単に対応することができる。つまり、仕様の異なる複数の変流器の中から最適な仕様の変流器を選定する煩わしさを排除することができる。好ましくは、図2に示した巻線1−8とは異常電流の検出範囲が異なる巻線(図示せず)が巻線1−8とは別個に貫通形変流器1に内蔵され、単一の貫通形変流器1によって広範囲にわたって異常電流を検出することができるように複数のタップ(図示せず)が設けられている。
以下、本発明の貫通形変流器の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の貫通形変流器は、図1および図2に示した第1の実施形態の貫通形変流器1と同様に構成されている。そのため、第2の実施形態の貫通形変流器では、図1および図2に示した第1の実施形態の貫通形変流器と同様の効果を奏することができる。
図5は図1に示した貫通形変流器1が2個取付けられた固定枠4および高圧遮断器2を示した図である。詳細には、図5(A)は2個の貫通形変流器1が取付けられた固定枠4および高圧遮断器2の正面図、図5(B)は図5(A)に示した貫通形変流器1、固定枠4および高圧遮断器2の右側面図である。
図5に示すように、第2の実施形態では、例えば2個の貫通形変流器1が固定枠4の主回路端子側の下側の両端の端子に取付けられて一体化せしめられ、高圧遮断器2が固定枠4に入れられ、受配電設備本体(図示せず)に取付けられる。そのため、貫通形変流器1と固定枠4とがそれぞれ別々に受配電設備本体に取付けて固定されるのに伴って機器の選定および取付けに多大な労力がかかってしまうのを回避することができる。つまり、機器の選定間違いを低減することができる。また、固定枠4と一体化せしめられることなく貫通形変流器1が単体で受配電設備本体に取付けられるのに伴って受配電設備(図示せず)の周りに貫通形変流器取付け用のスペースを確保する必要性を排除することができ、受配電設備を小型化することができる。更に、受配電設備本体に対して固定枠4が取付けられるのとは別個に受配電設備本体に対して貫通形変流器1が取付けられるのに伴って取付け工数が増加してしまうのを回避することができ、受配電設備の組立コストを低減することができる。
更に、第2の実施形態では、図5に示したように、貫通形変流器1が取付けられた固定枠4の外形寸法が、貫通形変流器1が取付けられていない固定枠4の外形寸法、つまり、貫通形変流器1が取付けられる前の固定枠4の外形寸法よりも大きくならないように、貫通形変流器1が固定枠4の主回路端子側の端子に取付けられる。そのため、貫通形変流器1が取付けられていない固定枠4が取付けられていた受配電設備を変更することなく、貫通形変流器1が取付けられた固定枠4をその受配電設備に対して取付けることができる。
図6は図1に示した貫通形変流器1が図5に示した位置とは異なる位置に2個取付けられた固定枠4および高圧遮断器2を示した図である。詳細には、図6(A)は2個の貫通形変流器1が取付けられた固定枠4および高圧遮断器2の正面図、図6(B)は図6(A)に示した貫通形変流器1、固定枠4および高圧遮断器2の右側面図である。図6に示す例では、2個の貫通形変流器1が固定枠4の主回路端子側の上側の両端の端子に取付けられて一体化せしめられている。
本発明の貫通形変流器の第1の実施形態を示した図である。 図1(A)のA−A線に沿って切断した第1の実施形態の貫通形変流器の断面図である。 図1に示した貫通形変流器が2個取付けられた高圧遮断器を示した図である。 図3に示した貫通形変流器1および高圧遮断器2が固定枠に入れられた状態を示した図である。 図1に示した貫通形変流器1が2個取付けられた固定枠4および高圧遮断器2を示した図である。 図1に示した貫通形変流器1が図5に示した位置とは異なる位置に2個取付けられた固定枠4および高圧遮断器2を示した図である。 従来の導体形変流器を示した図である。 従来の貫通形変流器を示した図である。 図8(A)のC−C線に沿って切断した従来の貫通形変流器の断面図である。
符号の説明
1 貫通形変流器
1−1 樹脂
1−2 口出し線
1−3 取付け用インサート
1−4 第1鉄心
1−5 第2鉄心
1−6 上側樹脂ケース
1−7 下側樹脂ケース
1−8 巻線
1−9 絶縁テープ
2 高圧遮断器
3 取付けねじ
4 固定枠

Claims (8)

  1. 過電流に対する保護を行うために1次側に入力された電流を変流して2次側から出力する貫通形変流器において、1次側の入力電流が大きい時に用いられる第1鉄心と、1次側の入力電流が小さい時に用いられる第2鉄心とを具備することを特徴とする貫通形変流器。
  2. 過電流に対する保護を行うために1次側に入力された電流を変流して2次側から出力する貫通形変流器において、1次側の入力電流が大きい時に2次側の出力電流特性が直線性を有するような第1材料により形成された第1鉄心と、1次側の入力電流が小さい時における2次側の出力電流値の精度が前記第1材料を用いた場合よりも高くなるような第2材料により形成された第2鉄心とを具備することを特徴とする貫通形変流器。
  3. 前記第1鉄心および前記第2鉄心を樹脂ケースにより包囲することを特徴とする請求項1又は2に記載の貫通形変流器。
  4. 変流比の異なる複数の巻線を内蔵した請求項1〜3のいずれか一項に記載の貫通形変流器と、複数のタップと、タップ切換えスイッチとを具備することを特徴とする受配電設備。
  5. 前記貫通形変流器が遮断器に取付けられて一体化せしめられた状態で受配電設備本体に取付けられることを特徴とする請求項4に記載の受配電設備。
  6. 前記貫通形変流器が前記遮断器の主回路端子部に取付けられることを特徴とする請求項5に記載の受配電設備。
  7. 前記貫通形変流器が遮断器用固定枠に取付けられて一体化せしめられた状態で受配電設備本体に取付けられることを特徴とする請求項4に記載の受配電設備。
  8. 前記貫通形変流器が前記遮断器用固定枠の主回路端子部に取付けられることを特徴とする請求項7に記載の受配電設備。
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