JP2005317678A - 磁気部品およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 酸化物被覆した金属磁性粒子を圧縮成形してなる磁気部品であって、該磁気部品の体積抵抗率が0.01〜10Ω・cmであり、表面抵抗率が10−3Ω/□以上であることを特徴とする磁気部品およびその製造方法。
【選択図】 図2
Description
酸化物被覆した金属磁性粒子の被覆膜厚は粒子間の電気抵抗を高めることができる厚さであれば特に限定されないが、20nm以上であることが好ましく、透磁率を高める観点からは500nm以下であることが好ましい。
酸化物被覆金属磁性粒子としてフェライトにより絶縁被覆したNi78Mo5Fe金属粒子粉末を超音波励起フェライトメッキ法により以下のように調製した。
参考例1で得た分級・乾燥後の酸化物被覆金属磁性粒子を用いて、さらに参考例1と同様の条件で60分更にメッキ処理を行い、メッキ処理後、粒子を分級・乾燥して、参考例1の被覆厚みの2倍の厚みのフェライト被覆を持つ金属磁性粒子を得た。
超鋼製の金型中に、参考例1で得た酸化物被覆金属磁性粒子を投入し、全体をよくならした後、上パンチをはめ込み、プレスにより5ton/cm2(490MPa)で圧縮成形し、その後、熱処理を600℃で10分間行い、図1に示す上磁性板(1)および下磁性板(2)を作製した。得られた磁性板につき、電子顕微鏡写真(SEM)により断面観察を行ったところ、図3に示すように、表面部分で酸化物被覆が破れて、内部の金属粒子がつながっている部分が確認された。ついで、得られた上下磁性板につきさらに、イオンビームエッチングを10分間行い、酸化物皮膜の破れた粒子を含む表面層を取り除いた。これを、SEMにより断面観察をしたところ図2のように内部と表面部分で違いはなく酸化物被覆が破れて、内部の金属粒子がつながっている部分はなかった。
実施例1と同様にして、超鋼製の金型中に、参考例1で得た酸化物被覆金属磁性粒子を投入し、全体をよくならした後、上パンチをはめ込み、プレスにより5ton/cm2(490MPa)で圧縮成形し、その後、熱処理を600℃で10分間行って上下磁性板を作製した。イオンビームエッチングなどのエッチング処理は行わなかった。
得られたトランスでは、100kHzの周波数において、損失が発生し比透磁率が20%低下した。これは、表面の低抵抗層部分での渦電流損失のためと考えられる。
超鋼製の金型中に、厚さ0.1mmのゴム緩衝材を敷いて参考例1で得た酸化物被覆金属磁性粒子を投入し、全体をよくならした後、同様のゴム緩衝材を重ねて上パンチをはめ込み、プレスにより5ton/cm2(490MPa)で圧縮成形し、その後、熱処理を600℃で10分間行って、実施例1と同様の上磁性板を作製した。イオンビームエッチングなどのエッチング処理は行わなかった。
超鋼製の金型に、参考例2で得た酸化物被覆金属磁性粒子を投入し、全体をよくならした後、0.5ton/cm2(49MPa)で圧縮成形した。その上に、参考例1で得た酸化物被覆金属磁性粒子を投入し、全体をよくならした後、再度0.5ton/cm2(49MPa)で圧縮成形した。更にその上に参考例2で得た厚くフェライト被覆した金属磁性粒子を投入し、全体をよくならした後、5ton/cm2(490MPa)で圧縮成形し、その後、熱処理を600℃で10分間行って厚み50μmの参考例2で得た酸化物被覆金属磁性粒子層を両面に有する上磁性板を得た。イオンビームエッチングなどのエッチング処理は行わなかった。得られた磁性板の断面イメージ図を図5に示す。本体成形部13の両面に厚くフェライト被覆された金属磁性粒子層14を有する構造となっている。
2 下磁性板
3 金属磁性粒子
4 酸化物被覆(フェライト被覆)
5 空孔
6 低抵抗の層
7 絶縁基板
8 貫通孔
9 一次導体
10 一次接続導体
11 二次導体
12 二次接続導体
13 フェライト被覆金属磁性材料の成形体部分
14 厚くフェライト被覆された金属磁性材料の成形体部分
Claims (5)
- 酸化物被覆した金属磁性粒子を圧縮成形してなる磁気部品であって、該磁気部品の体積抵抗率が0.01〜10Ω・cmであり、表面抵抗率が10−3Ω/□以上であることを特徴とする磁気部品。
- 磁気部品の内層に位置する酸化物被覆金属磁性粒子の酸化物被覆膜厚よりも表面層に位置する酸化物被覆金属磁性粒子の酸化物被覆膜厚が厚いことを特徴とする請求項1記載の磁気部品。
- 酸化物被覆した金属磁性粒子を圧縮成形する圧縮成形工程と、該圧縮成形工程で得られた磁気部品にイオンビームエッチング、プラズマエッチングおよびウエットエッチングから選ばれる1種以上のエッチング処理を施すエッチング工程とを有することを特徴とする請求項1に記載の磁気部品の製造方法。
- 酸化物被覆した金属磁性粒子を圧縮成形する磁気部品の製造方法において、金型内表面に緩衝材を配置して圧縮成形することを特徴とする請求項1記載の磁気部品の製造方法。
- 酸化物被覆した金属磁性粒子を圧縮成形する磁気部品の製造方法において、酸化物被覆膜厚の異なる2種以上の金属磁性粒子を準備し、金型内表面に酸化物被覆膜厚の最も厚い金属粒子を配置し、金型中央部には酸化物被覆膜圧の最も厚い金属粒子以外の金属粒子を配置して圧縮成形を行うことを特徴とする請求項2記載の磁気部品の製造方法。
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JP2004132034A JP2005317678A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | 磁気部品およびその製造方法 |
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