JP2005316383A - 蛍光顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、観察方法に依らず試料上の同一観察面の観察を可能とする蛍光顕微鏡を提供することを目的とする。
【解決手段】蛍光物質で標識された試料(O)を励起光で照明するための第1照明光学系(3)と、前記励起光とは別の所定光で前記試料を照明するための第2照明光学系(4)と、前記試料と対物レンズとの距離を変える移動手段(2)と、前記励起光による蛍光観察時の前記対物レンズの焦点と、前記所定光による別の観察時の前記対物レンズの焦点とのずれ量の情報を記憶した記憶手段(8b)と、前記蛍光観察時と前記別の観察時との間で、前記ずれ量に応じて前記移動手段を駆動する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蛍光顕微鏡に関する。
従来、蛍光顕微鏡に適用されるオートフォーカス装置には、試料(標本)から発生する微弱な蛍光を用いて焦点検出をするものが提案されている(特許文献1)。
その一方で、蛍光観察に加えて位相差観察が可能な顕微鏡(蛍光位相差顕微鏡)が実用化されている。この蛍光顕微鏡によれば、試料(生細胞など)の特定物質の有無や局在を知るだけでなく、その試料の状態や形状を試料の色や濃度に依らず確認することができる。
このような蛍光顕微鏡にも前述したオートフォーカス装置を適用することが望まれる。
特開2004−4634号公報
しかし、前述したオートフォーカス装置をこの蛍光顕微鏡にそのまま適用すると、共通の対物レンズを使用しているにも拘わらず、蛍光観察時に鮮明に結像していた試料上の特定の観察面が位相差観察時には鮮明に結像しないという不具合が発生する。
そこで本発明は、観察方法に依らず試料上の同一観察面の観察を可能とする蛍光顕微鏡を提供することを目的とする。
請求項1に記載の蛍光顕微鏡は、蛍光物質で標識された試料を励起光で照明するための第1照明光学系と、前記励起光とは別の所定光で前記試料を照明するための第2照明光学系と、前記試料と対物レンズとの距離を変える移動手段と、前記励起光による蛍光観察時の前記対物レンズの焦点と、前記所定光による別の観察時の前記対物レンズの焦点とのずれ量の情報を記憶した記憶手段と、前記蛍光観察時と前記別の観察時との間で、前記ずれ量に応じて前記移動手段を駆動する制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の蛍光顕微鏡は、請求項1に記載の蛍光顕微鏡において、前記移動手段は、前記対物レンズを光軸方向に移動させる機構からなることを特徴とする。
請求項3に記載の蛍光顕微鏡は、請求項1に記載の蛍光顕微鏡において、前記移動手段は、前記試料を光軸方向に移動させる機構からなることを特徴とする。
請求項4に記載の蛍光顕微鏡は、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の蛍光顕微鏡において、前記蛍光観察時の前記試料に対する前記対物レンズの焦点検出を行う焦点検出手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の蛍光顕微鏡は、請求項4に記載の蛍光顕微鏡において、前記制御手段は、前記蛍光観察時には、前記焦点検出手段で検出した焦点に前記試料が位置するように前記移動手段を駆動し、前記別の観察時には、前記焦点検出手段で検出した焦点から前記ずれ量だけずれた位置に前記試料が位置するように前記移動手段を駆動することを特徴とする。
請求項6に記載の蛍光顕微鏡は、請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の蛍光顕微鏡において、前記蛍光顕微鏡は、複数の対物レンズを有し、前記記憶手段は、前記複数種類の対物レンズの各々に関する前記ずれ量の情報を予め記憶し、前記制御手段は、光軸に配置された前記対物レンズの種類に応じた前記ずれ量を使用することを特徴とする。
請求項7に記載の蛍光顕微鏡は、請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の蛍光顕微鏡において、前記第1照明光学系は、前記対物レンズを介して前記試料を照明する落射照明光学系であり、前記第2照明光学系は、前記対物レンズを介さずに前記試料を照明する透過照明光学系であることを特徴とする。
請求項8に記載の蛍光顕微鏡は、請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の蛍光顕微鏡において、前記第2照明光学系は、位相差観察用の位相板を設けた照明光学系であり、前記対物レンズは、位相差観察用の位相板を設けた対物レンズであることを特徴とする。
請求項9に記載の蛍光顕微鏡は、請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の蛍光顕微鏡において、前記第2照明光学系は、輪帯状の断面を有した光束を生成する光学系と、前記対物レンズの像面側に配置され、かつ前記光学系からの前記光束を反射して前記対物レンズの瞳面の周縁領域へと入射させる反射面と、物体側の前記試料にて発生し前記対物レンズの前記瞳面の中央領域を通過した観察光を透過して前記対物レンズの像面へと入射させる開口とからなる中空の反射ミラー部材とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、観察方法に依らず試料上の同一観察面の観察を可能とする蛍光顕微鏡が実現する。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1、図2、図3、図4、図5、図6に基づいて本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態は、位相差観察可能な蛍光顕微鏡システム(蛍光位相差顕微鏡システム)の実施形態である。
先ず、本システムの構成を説明する。
本システムには、図1に示すように、顕微鏡本体(符号1〜7)、制御装置(請求項における制御手段に対応。)8、ディスプレイ9などが備えられる。
顕微鏡本体には、試料容器O’を支持するステージ2、落射蛍光照明装置3、透過照明装置4、結像レンズ5、撮像素子6、焦点検出装置7などが備えられ、また、対物レンズ1が不図示の機構を介して装着される。試料容器O’の側から、対物レンズ1、結像レンズ5、撮像素子6が順に配置される。
試料容器O’は、ウエルプレートなどの透明容器であり、その中の試料Oは、培養された生細胞などである。この試料Oは、特定の蛍光物質により予め標識されている。また、試料容器O’は、ステージ2により光軸AXと垂直な面内を移動可能である。
対物レンズ1は、例えば、倍率10倍、開口数0.3の対物レンズである。対物レンズ1には、位相差観察用の位相板1aが予めセットされている。対物レンズ1は、不図示の機構(請求項の移動手段に対応。)により試料Oに対する焦点調節方向、すなわち光軸AXの方向に移動可能である。
次に、顕微鏡本体内の各部の構成を説明する。
先ず、落射蛍光照明装置3は、対物レンズ1と結像レンズ5との間に、対物レンズ1を介して試料Oを照明するように組み込まれる。
落射蛍光照明装置3には、蛍光観察用の光源3a、レンズ3b、視野絞り3d、レンズ3e、フィルタブロック3fが順に配置される。フィルタブロック3fが、対物レンズ1と結像レンズ5との間の光路に位置する。
フィルタブロック3fには、その光路に傾斜した姿勢で挿入されるダイクロイックミラー3f−1、ダイクロイックミラー3f−1のレンズ3e側の光路に挿入される波長選択フィルタ3f−2、ダイクロイックミラー3f−1の結像レンズ5側の光路に挿入される波長選択フィルタ3f−3が備えられる。
このフィルタブロック3fは、不図示の機構により、対物レンズ1と結像レンズ5との間の光路に対し挿脱可能である。
落射蛍光照明装置3の光源3aは、高圧水銀ランプや高圧キセノンランプなどからなり、蛍光観察の励起光として使用可能な光(紫外線から可視光線を含む波長域の光)を出射する。
フィルタブロック3fの波長選択フィルタ3f−2は、光源3aからの射出光のうち、試料Oを標識した特定の蛍光物質を励起する特定の励起光(例えば、波長505nm以下の光)を選択的に透過する性質を有する。ダイクロイックミラー3f−1は、波長選択フィルタ3f−2から入射する特定の励起光を対物レンズ1の方向に反射すると共に、試料Oにて発生した蛍光を結像レンズ5の方向に透過する性質(例えば、波長505nm以下の光を反射し、かつ波長505nm以上の光を透過する性質)を有する。波長選択フィルタ3f−3は、ダイクロイックミラー3f−1を透過した蛍光を選択的に透過する性質を有する。
次に、透過照明装置4は、対物レンズ1の反対側から試料Oを照明するように配置される。
透過照明装置4には、透過観察用の光源4a、レンズ4b、位相差観察用の開口絞り4d、レンズ4eが順に配置される。光源4aは、可視光を出射する。
次に、焦点検出装置7は、対物レンズ1を介して試料Oを照明すると共に、試料Oにて発生した蛍光を受光するように、対物レンズ1と結像レンズ5との間(以下、対物レンズ1と落射蛍光照明装置3との間とする。)に組み込まれる。
焦点検出装置7は、特許文献1に記載された何れかの焦点検出装置である。焦点検出装置7には、例えば、照明用の光学系として、焦点検出用の光源7a、波長選択フィルタ7b、ダイクロイックミラー7c、レンズ7d、視野絞り7e、レンズ7f、偏向ミラー7gが順に配置される。その偏向ミラー7gが、対物レンズ1と落射蛍光照明装置3との間の光路に位置する。また、焦点検出装置7には、受光用の光学系として、波長選択フィルタ7h、検出器7iが配置される。
焦点検出装置7の偏向ミラー7gは、不図示の機構により、対物レンズ1と落射蛍光照明装置3との間の光路に対し挿脱可能である。
焦点検出装置7の光源7aは、焦点検出装置7内の他の光学素子に対し偏心して配置され、蛍光観察の励起光として使用可能な光(紫外線や可視光線を含む波長域の光)を出射する。波長選択フィルタ7bは、光源7aからの射出光のうち、試料Oを標識した特定の蛍光物質を励起する特定の励起光を選択的に透過する性質を有する。ダイクロイックミラー7cは、波長選択フィルタ7bから入射する特定の励起光をレンズ7dの方向に反射すると共に、試料Oにて発生し、かつ偏向ミラー7gを介して焦点検出装置7に入射した蛍光を波長選択フィルタ7hの方向に透過する性質(例えば、波長505nm以下の光を反射し、かつ波長505nm以上の光を透過する性質)を有する。波長選択フィルタ7hは、ダイクロイックミラー7cを透過した蛍光を選択的に透過する性質を有する。なお、光源7aの偏心量、及び視野絞り7eの開口の形状は、試料O上を照明する照明光が焦点検出に適した斜光照明となるよう設定されている。
制御装置8には、CPU8a、CPU8aの動作に用いられるメモリ8b、透過照明装置4の光源4aを駆動するための駆動回路D4a、ステージ2を駆動する(光軸AXと垂直な面内で移動させる)ための駆動回路D2、対物レンズ1を駆動する(光軸AXの方向に移動させる)ための駆動回路D1、焦点検出装置7の偏向ミラー7gを駆動する(光路に対し挿脱する)ための駆動回路D7g、焦点検出装置7の検出器7iを駆動するための駆動回路D7i、焦点検出装置7の光源7aなどを駆動するための駆動回路D7a、落射蛍光照明装置3の光源3aを駆動するための駆動回路D3、落射蛍光照明装置3のフィルタブロック3fを駆動する(光路に対し挿脱する)ための駆動回路D3f、撮像素子6を駆動するための駆動回路D6などが備えられる。これらの駆動回路は、CPU8aから与えられる信号に応じて動作する。
CPU8aは、オペレータから不図示の入力器を介して入力される指示の内容を認識する。指示の種類には、焦点調節の指示、蛍光観察の指示、位相差観察の指示などがある。
CPU8aは、それらの各指示に応じて、駆動回路D4a、D2、D1、D7g、D7i、D7a、D3、D3f、D6のうち必要なものに対し必要な信号を与え、本システムを動作させる。
メモリ8bには、図2に示すように、後述する蛍光観察時に試料Oにて発生する蛍光LAに対する対物レンズ1の焦点fA(図2(a))と、後述する位相差観察時に試料Oを透過する透過光LBに対する対物レンズ1の焦点fB(図2(b))との光軸AXの方向のずれ量Δを示す情報が予め格納されている。このずれ量Δは、測定又はシミュレーションにより求められたものであり、対物レンズにより異なる。さらに、蛍光観察では、染色した細胞内小器官(例えば、ミトコンドリア、核など)によってもずれ量Δが異なる。
因みに、ずれ量Δは、対物レンズ1の倍率が10倍、かつ開口数が0.3である場合に、10μm程度となる。このずれ量Δは、この対物レンズ1の焦点深度6.1μmよりも大きい。このため、従来は、蛍光観察時に鮮明に結像していた試料O上の特定の観察面が、位相差観察時には鮮明に結像しないという不具合が発生していた。
なお、以上の構成の本システムにおいて、焦点検出装置7が請求項の焦点検出手段に対応し、落射蛍光照明装置3が請求項の第1照明光学系に対応し、透過照明装置4が請求項の第2照明光学系に対応し、メモリ8bが請求項の記憶手段に対応する。
次に、CPU8aによる本システムの動作(焦点検出、焦点調節、蛍光観察、位相差観察)を説明する。
(焦点検出)
焦点検出は、焦点調節の指示が入力されると自動的に行われる。
焦点検出では、CPU8aは、駆動回路D7gに対し必要な信号を与えて焦点検出装置7の偏向ミラー7gを光路に対し挿入すると共に、駆動回路D7a,D7iに対し必要な信号を与えて焦点検出装置7の光源7a及び検出器7iを駆動する。このとき、図3に示すような、焦点検出装置7から対物レンズ1を経由して試料Oに至る光路が形成される。
なお、このとき、落射蛍光照明装置3のフィルタブロック3fは、光路に挿入されていても離脱されていてもよい。また、落射蛍光照明装置3の光源3aはオフされる。或いは、落射蛍光照明装置3からの射出光はシャッタなどにより遮光される。また、透過照明装置4の光源4aはオフされる。或いは、透過照明装置4からの射出光はシャッタなどにより遮光される。
この状態で、光源7aからの射出光は波長選択フィルタ7bに入射する。その射出光のうち、試料Oを標識した特定の蛍光物質を励起する特定の励起光は、波長選択フィルタ7bを透過してダイクロイックミラー7cに入射する。
その励起光は、そのダイクロイックミラー7cにて反射してレンズ7dに入射し、視野絞り7eの開口部を透過する。その後、励起光はレンズ7fに入射した後、偏向ミラー7gにて対物レンズ1の方向に反射し、対物レンズ1の後側焦点面に集光され、対物レンズ1を介して試料Oの一部を斜光照明する。
試料Oの照明領域では蛍光が発生し、その蛍光は、対物レンズ1を介して焦点検出装置7に入射し、偏向ミラー7g、レンズ7f、視野絞り7e、レンズ7dを順に経由してダイクロイックミラー7cに入射するとそのダイクロイックミラー7cを透過し、波長選択フィルタ7hを介して検出器7iに入射する。
その検出器7iからは、試料Oからの蛍光量に比例した信号が出力される。この信号が、試料Oに対する対物レンズ1の焦点のずれを表す。
(焦点調節)
焦点調節は、焦点検出に続いて行われる。
焦点調節では、CPU8aは、対物レンズ1を移動させながら、検出器7iから出力される信号を駆動回路D7iを介して取り込み、その信号が示す蛍光量を最大にするのに必要な対物レンズ1の光軸AXの方向の座標SAを求める。CPU8aは、駆動回路D1に対し必要な信号を与えて対物レンズ1をその座標SAに配置する。
その後、CPU8aは、駆動回路D7gに必要な信号を与えて偏向ミラー7gを光路から離脱する。また、CPU8aは、このときの対物レンズ1の光軸AXの方向の座標SAを示す情報を駆動回路D1等を介して取り込み、メモリ8bに格納する。
(蛍光観察)
蛍光観察は、蛍光観察の指示に応じて行われる。
蛍光観察では、CPU8aは、駆動回路D3fに対し必要な信号を与えて落射蛍光照明装置3のフィルタブロック3fを光路に対し挿入すると共に、駆動回路D3,D6に対し必要な信号を与えて落射蛍光照明装置3の光源3a及び撮像素子6を駆動する。このとき、図4に示すような、落射蛍光照明装置3から対物レンズ1を経由して試料Oに至る光路、及び試料Oから対物レンズ1、フィルタブロック3f、結像レンズ5を経由して撮像素子6に至る光路が形成される。
なお、このとき、透過照明装置4の光源4aがオフされるか、或いは、透過照明装置4からの射出光がシャッタなどにより遮光されることが望ましい。
また、CPU8aは、メモリ8bに格納された情報を参照して座標SAを認識し、駆動回路D1に対し必要な信号を与えて対物レンズ1を図6(a)に示すとおり座標SAに配置する。
この状態で、光源3aから射出した光は、レンズ3b、視野絞り3d、レンズ3eを順に経由して波長選択フィルタ3f−2に入射する。その光に含まれる特定の励起光は、波長選択フィルタ3f−2を透過してダイクロイックミラー3f−1に入射する。
その励起光は、そのダイクロイックミラー3f−1にて反射して対物レンズ1を介して試料Oを照明する。
試料Oの照明領域では蛍光が発生し、その蛍光は、対物レンズ1を介してダイクロイックミラー3f−1に入射するとそのダイクロイックミラー3f−1を透過し、波長選択フィルタ3f−3を介して結像レンズ5に入射し、結像レンズ5の作用により試料Oの蛍光像Iを撮像素子6上に形成する。
撮像素子6からは、蛍光像Iを示す画像信号が出力される。画像信号は、駆動回路D6を介してディスプレイ9に送出され、ディスプレイ9上に蛍光像Iが表示される。
(位相差観察)
位相差観察は、位相差観察の指示に応じて行われる。
位相差観察では、CPU8aは、透過照明装置4の光源4a、及び撮像素子6を駆動する。このとき、図5に示すような、透過照明装置4から試料O、対物レンズ1、結像レンズ5を経由して撮像素子6に至る光路が形成される。
なお、このとき、落射蛍光照明装置3のフィルタブロック3fは、光路から離脱されることが望ましい。また、落射蛍光照明装置3の光源3aがオフされるか、或いは、落射蛍光照明装置3からの射出光がシャッタなどにより遮光されることが望ましい。
また、CPU8aは、メモリ8bに格納された情報を参照してずれ量Δ及び座標SAを認識し、駆動回路D1に対し必要な信号を与えて対物レンズ1を図6(b)に示すとおり座標SA−Δ(=SB)に配置する。
この状態で、光源4aから射出した光は、レンズ4b、開口絞り4d、レンズ4eを順に経由して試料Oに入射する。
試料Oの照明領域にて発生した光は、対物レンズ1を介して結像レンズ5に入射し、結像レンズ5の作用により試料Oの位相差像I’を撮像素子6上に形成する。
撮像素子6からは、位相差像I’を示す画像信号が出力される。画像信号は、駆動回路D6を介してディスプレイ9に送出され、ディスプレイ9上に位相差像I’が表示される。
次に、本システムの効果を説明する。
上述したとおり、本システムのメモリ8bには、ずれ量Δを示す情報が予め格納されている。また、本システムの焦点検出装置7は、試料Oにて発生する蛍光により対物レンズ1の焦点検出をする。その焦点検出の結果に基づき、CPU8aは、蛍光観察時には対物レンズ1の座標を試料Oに焦点の合った座標SAに設定し、位相差観察時には対物レンズ1の座標を、座標SAからΔだけずれた座標SA−Δ(=SB)に設定する。
図6(a),(b)は、蛍光観察時と位相差観察時の試料(生細胞)Oの周辺の様子を拡大して示したものである。図6(a),(b)において、符号O”は溶液、符号O”’は試料容器(ウエルプレート)O’の底部を示す。図6(a),(b)において、試料(生細胞)Oのサイズは誇張してある。
図6(a),(b)に示すように、本実施形態によると、蛍光観察時と位相差観察時とでは、対物レンズ1の座標がΔだけずれている。
このずれ量Δは、蛍光観察時の対物レンズ1の焦点fA(図2(a))と、位相差観察時の対物レンズ1の焦点fB(図2(b))とのずれ量に相当する。
よって、蛍光観察時の対物レンズ1の焦点fAが図6(a)に示すごとく試料O上の或る断面A上に存在していたとすると、位相差観察時の対物レンズ1の焦点fBも図6(b)に示すごとく試料O上の同じ断面A上に存在することになる。
したがって、蛍光観察時に形成される蛍光像Iと、位相差観察時に形成される位相差像I’とは、試料O上の同一断面Aを示す。言い換えると、従来の位相差観察時には鮮明に結像しなかった断面Aが、鮮明に結像する。
よって、観察方法が蛍光観察と位相差観察との間で切り換えられても、オペレータは、確実に試料O上の同一面を観察することができる。
また、本システムにおいては、メモリ8bに格納される座標SAの情報が、焦点調節の動作が実行される毎に更新されるので、オペレータは、試料Oと対物レンズ1との位置関係がずれる毎に(つまり、試料O上の観察ポイントをずらしたり、試料Oを交換したりする毎に)焦点調節の指示を本システムに与えるだけで、前述した効果を持続させることができる。
なお、本実施形態では、位相差観察の際に、対物レンズ1の位置を蛍光観察の位置から下げた(試料Oから離した)例を示したが、対物レンズによっては逆の場合もある。
また、本実施形態では、対物レンズ1を移動して焦点の調節を行ったが、試料Oを載せたステージ2を上下して焦点の調節を行っても構わない。
[第2実施形態]
図7に基づいて本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態は、蛍光顕微鏡システムの実施形態である。ここでは、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
先ず、本システムの構成を説明する。
図7は、本実施形態の蛍光顕微鏡システムの構成図である。図7では、本システムの主要部、及び第1実施形態の蛍光顕微鏡システムとの相違点を表し、それ以外の部分は省略した。以下、相違点についてのみ説明する。
先ず、本システムには、複数(ここでは3つ)の対物レンズ1−1,1−2,1−3が装着されている。
複数の対物レンズ1−1,1−2,1−3は、切り換え機構(請求項の装着手段に対応。)1’を介して顕微鏡本体に装着されており、光路中に設定される対物レンズ1−iは、切り換え機構1’により、対物レンズ1−1,1−2,1−3の間で切り換え可能である。
なお、切り換え機構1’は、制御装置8’内の駆動回路D1’によって駆動される。駆動回路D1’は、他の駆動回路と同様、制御装置8’内のCPU8a’からの信号に応じて動作する。
また、これらの対物レンズ1−1,1−2,1−3は、制御装置8’内の駆動回路D1により、試料Oに対する焦点調節方向、すなわち光軸AXの方向に移動可能である。
また、対物レンズ1−1,1−2,1−3の各々には、位相差観察用の位相板が予めセットされている。但し、対物レンズ1−1,1−2,1−3の種類(倍率又は開口数)は、互いに異なる。例えば、対物レンズ1−1は40倍対物レンズ、対物レンズ1−2は20倍対物レンズ、対物レンズ1−3は10倍対物レンズである。
このとき、ずれ量(=蛍光観察時の対物レンズの焦点fAと位相差観察時の対物レンズの焦点fBとのずれ量)Δは、対物レンズ1−1,1−2,1−2にそれぞれ固有の値Δ1,Δ2,Δ3となる。
このため、制御装置8’内のメモリ8b’は、これらのずれ量Δ1,Δ2,Δ3の情報を予め格納する。これらのずれ量Δ1,Δ2,Δ3は、測定又はシミュレーションによって求められる。
また、本システムに対しオペレータから入力される指示の種類には、焦点調節の指示、蛍光観察の指示、位相差観察の指示の他に、対物レンズ切換の指示がある。
制御装置8’内のCPU8a’は、対物レンズ切換の指示に応じて駆動回路D1’に対し必要な信号を与え、光路中に設定される対物レンズ1−iを対物レンズ1−1,1−2,1−3の間で切り換える。
ここで、対物レンズ1−iが切り換えられると焦点調節の必要が生じるので、本システムのオペレータは、焦点調節の指示を本システムに与える。
焦点調節の指示があると、本システムにおいても第1実施形態と同様に焦点検出及び焦点調節が行われる。また、蛍光観察、位相差観察の指示があると、蛍光観察及び位相差観察が行われる。但し、位相差観察において、対物レンズ1−iの配置の動作については、第1実施形態におけるそれと異なる。
配置に当たり、本システムのCPU8a’は、駆動回路D1’を介して切り換え機構1’の状態を参照するなどして設定中の対物レンズ1−iが対物レンズ1−1,1−2,1−3の何れであるのかを認識する。
続いてCPU8a’は、メモリ8b’に格納された情報を参照し、認識した対物レンズ1−iに対応するずれ量Δi、及び座標SAを認識し、駆動回路D1に対し必要な信号を与え、対物レンズ1−iの光軸AXの方向の座標を、SA−Δi(=SB)に設定する。
この設定により、位相差観察時に形成される位相差像I’と、蛍光観察時に形成された蛍光像Iとが、試料O上の同一断面を示すことになる。
以上、本システムでは、メモリ8b’に格納されたずれ量Δ1,Δ2,Δ3の情報が、設定中の対物レンズ1−iが対物レンズ1−1,1−2,1−3の何れであるのかに応じて使い分けられる。その結果、対物レンズ1−iの切り換えに拘わらず第1実施形態と同じ効果が持続して得られる。
[その他]
なお、上記した焦点検出装置7は、照明系と受光系との双方に兼用されているが、焦点検出装置7を受光系に特化させ、その代わりに落射蛍光照明装置3を焦点検出装置7の照明系に兼用してもよい。その場合、前記した焦点検出装置7と同様の斜光照明を実現するために、落射蛍光照明装置3の開口絞り及び視野絞りの開口部形状は、可変とされる。
また、上記した焦点検出装置7の光源7aは偏心して配置されているが、傾斜して配置されても上記したものと同等の斜光照明を実現できる。
また、上記した焦点検出装置7には、特許文献1に記載されたその他の焦点検出装置を適用することもできる。
また、上記した蛍光顕微鏡システムの一部を手動にすることもできる。
また、前述した測定又はシミュレーションでは、蛍光観察時の対物レンズ1の焦点fAと位相差観察時の対物レンズ1の焦点fBとが完全に一致するよう、試料Oを培養する試料容器(ウエルプレート)O’の底部O”’の厚さや屈折率まで考慮してずれ量Δの算出精度を高めてもよい。
また、上記した蛍光顕微鏡システムは、蛍光位相差顕微鏡に本発明を適用したものであるが、位相差観察以外の他の観察方法と蛍光観察とが組み合わされた他の蛍光顕微鏡に本発明を適用してもよい。例えば、微分干渉観察と蛍光観察とが組み合わされた顕微鏡に適用してもよい。但し、位相差観察時の対物レンズの焦点は、他の観察時の対物レンズの焦点と比較して蛍光観察時の対物レンズの焦点と間のずれ量が大きいので、蛍光位相差顕微鏡に適用することが最も有意と考えられる。以下、暗視野観察が組み合わされた蛍光顕微鏡に本発明を適用したものを第3実施形態として説明する。
[第3実施形態]
図8、図9、図10に基づいて本発明の第3実施形態を説明する。
本実施形態は、暗視野観察が組み合わされた蛍光顕微鏡システムの実施形態である。ここでは、簡単のため、第1実施形態と同様に対物レンズの数を1とし、第1実施形態との相違点のみ説明する。
図8は、本システムの光学系部分の構成図である。図8に示すとおり、本システムには、対物レンズ1’と結像レンズ5との間に、第1実施形態と同じ落射蛍光照明装置3と、落射暗視野照明装置113とが組み込まれる。なお、本システムの対物レンズ1’は、位相板1aや暗視野照明用の光路などを備えていない一般的な対物レンズである。また、本システムでは透過照明装置4は省略されている。
落射蛍光照明装置3は、本システムの蛍光観察に利用される。この蛍光観察は、第1実施形態において説明したとおりである。
落射暗視野照明装置113は、本システムの暗視野観察に利用されると共に、本システムの焦点検出及び焦点調節に利用される。
落射暗視野照明装置113には、光源111、コリメートレンズ112、輪帯状の集光レンズ121、中空の全反射ミラー122などが備えられる。中空の全反射ミラー122を備えたブロックBが、対物レンズ1’と結像レンズ5との間の光路に位置する。このブロックBは、不図示の機構により、その光路に対し挿脱可能である。
このブロックBが光路に挿入され、かつ落射蛍光照明装置3のフィルタブロック3fが光路から離脱された状態で、落射暗視野照明装置113による暗視野観察、焦点検出、及び焦点調節が行われる。蛍光観察時には、このブロックBは光路から離脱される。
(暗視野観察)
図9は、暗視野観察時に形成される光路(特に照明光の光路)を説明する図である。
落射暗視野照明装置113の光源111は、試料O(ここでは蛍光物質により標識された生細胞など)にダメージを与えにくい可視光又は赤外光からなる照明光を出射する。この照明光のうち、図9において点ハッチングで示した照明光L1が、試料Oにまで到達し得る有効な光である。この照明光L1の断面形状は、図9中にも示す通り、輪帯状である。
輪帯状の照明光L1は、コリメートレンズ112を介して平行光となり、輪帯状の集光レンズ121を介して集光され、中空の全反射ミラー122に入射する。
中空の全反射ミラー122は、輪帯状の集光レンズ121の中心軸12B(コリメートレンズ12の光軸と一致)に対して45度に傾けて、かつ、対物レンズ1’の光軸AXに対して45度に傾けて、双方の軸上に配置されている。
中空の全反射ミラー122の反射面は輪帯状であり、輪帯状の集光レンズ121の中心軸12Bの方向(または対物レンズ1’の光軸AXの方向)から見ると円形状、正面から見ると楕円形状となっている。また、中空の全反射ミラー122の中空部分(開口部12A)も、同様に、輪帯状の集光レンズ121の中心軸12Bの方向(または対物レンズ1’の光軸AXの方向)から見ると円形状、正面から見ると楕円形状となっている。開口部12Aの反射面側の中心12Cは、輪帯状の集光レンズ121の中心軸12Bと対物レンズ1’の光軸AXとの交点に一致する。
中空の全反射ミラー122の開口部12Aには、絞り部材123が設けられている。この絞り部材123は、対物レンズ1’の光軸AXに対して回転対称な開口形状を有する円筒状の部材であり、開口部12Aに嵌め込まれている。また、絞り部材123の長さ(光軸AXに沿った長さ)は、輪帯状の集光レンズ121側から中空の全反射ミラー122に入射する輪帯状の照明光L1を遮断しないよう適切な長さに設定されている。
中空の全反射ミラー122は、輪帯状の集光レンズ121からの輪帯状の照明光L1を全反射して、対物レンズ1’の瞳面116の周縁の輪帯状領域に導く。このとき、輪帯状の集光レンズ121の作用によって、対物レンズ1’の瞳面116には、光源111の輪帯状の像が形成される。
瞳面116内の周縁の輪帯状領域に導かれた照明光L1は、対物レンズ1’の各レンズ素子を通って対物レンズ1’の先端から物体面側に出射した後、中空の円錐状の照明光L1となる。そして斜め方向から試料Oに入射する。これにより、試料Oに対する反射型の暗視野照明が実現する。暗視野照明された試料Oからは回折光や散乱光が発生し、それらの光が観察光として対物レンズ1’に入射する。
図10は、暗視野観察時に形成される光路(特に観察光の光路)を説明する図である。
試料Oで発生した観察光のうち、図10に点ハッチングで示した観察光L2が、撮像素子6に到達し得る有効な光である。観察光L2は、対物レンズ1’の各レンズ素子を通った後、対物レンズ1’の瞳面116の光軸を含む中央の円形領域に到達する。この円形領域は、前述した輪帯状領域の内側の領域である。
観察光L2は、中空の全反射ミラー122に設けられた開口部12A(および絞り部材123)を通過し、結像レンズ5の方向に向かって射出すると、結像レンズ5を介して撮像素子6に到達し、試料Oの暗視野像(微細な構造を表す。)を形成する。この暗視野像は、暗い背景中に試料Oの微細な構造をコントラストで表すものである。この暗視野像は、第1実施形態で説明した蛍光像や位相差像と同様にしてディスプレイに表示される。
(焦点検出・焦点調節)
試料Oに対する対物レンズ1’の焦点ずれは、前述した暗視野像のコントラストに現れる。よって、本システムは、前述した暗視野観察時と同様の設定下で、第1実施形態と同様に対物レンズ1’を移動させながら、そのときの撮像素子6の出力信号を参照し、その信号が示す暗視野像のコントラストを最大にするのに必要な対物レンズ1’の光軸AX方向の座標SAを求める。そして、第1実施形態と同様にして対物レンズ1’をその座標SAに配置する。また、そのときの対物レンズ1’の座標SAは、第1実施形態と同様に、本システムのメモリに格納される(以上、焦点検出・焦点調節)。
そして、本システムの暗視野観察では、この焦点検出・焦点調節と同じく落射暗視野照明装置113が用いられるので、対物レンズ1’が配置されるのは、その座標SAである。
一方、本システムの蛍光観察では、この焦点検出・焦点調節とは異なり落射蛍光照明装置3用いられるので、対物レンズ1’が配置されるのは、座標SAから所定のずれ量Δだけずれた座標である。
このずれ量Δは、蛍光観察時における対物レンズ1’の焦点と、暗視野観察時における対物レンズ1’の焦点とのずれ量である。このずれ量Δは、予めの測定又はシミュレーションによって求められ、予めメモリに格納される。
したがって、本システムにおいても、観察方法が蛍光観察と暗視野観察との間で切り換えられても、オペレータは、確実に試料O上の同一面を観察することができる。
なお、本システムの落射暗視野照明装置113においては、中空の全反射ミラー122、絞り部材123、輪帯状の集光レンズ121を1つのブロックとし、そのブロック全体を、非中空のハーフミラーのみからなるブロックと交換可能に構成すれば、暗視野観察と明視野観察との切り替えをすることも可能である。
第1実施形態の蛍光顕微鏡システムの構成図である。 (a)は、蛍光観察時に試料Oにて発生する蛍光LAに対する対物レンズ1の焦点fAを示す図であり、(b)は、位相差観察時に試料Oにて発生する透過光LBに対する対物レンズ1の焦点fBを示す図である。 焦点検出時に形成される光路を示す図である。 蛍光観察時に形成される光路を示す図である。 位相差観察時に形成される光路を示す図である。 (a)は、蛍光観察時における対物レンズ1の座標SA及びその焦点fAを示す図であり、(b)は、位相差観察時における対物レンズ1の座標SB及びその焦点fBを示す図である。 第2実施形態の蛍光顕微鏡システムの構成図である。 第3実施形態の蛍光顕微鏡システムの光学系部分の構成図である。 暗視野観察時に形成される光路(特に照明光の光路)を説明する図である。 暗視野観察時に形成される形成される光路(特に観察光の光路)を説明する図である。
符号の説明
O 試料
1,1’ 対物レンズ
1a 位相板
2 ステージ
3 落射蛍光照明装置
3a,4a,7a,111 光源
3b,3e,4b,7d,7f,4e レンズ
3d,7e 視野絞り
3f フィルタブロック
3f−1,7c ダイクロイックミラー
3f−2,3f−3 波長選択フィルタ
4 透過照明装置
4d 開口絞り
5 結像レンズ
6 撮像素子
7 焦点検出装置
7b 波長選択フィルタ
7g 偏向ミラー
7h 波長選択フィルタ
7i 検出器
8 制御装置
8a,8a’ CPU
8b,8b’ メモリ
9 ディスプレイ
D4a,D2,D1,D1’,D7g,D7i,D7a,D3,D3f,D6 駆動回路
113 落射暗視野照明装置
112 コリメートレンズ
121 輪帯状の集光レンズ
122 中空の全反射ミラー
123 絞り部材
B ブロック

Claims (9)

  1. 蛍光物質で標識された試料を励起光で照明するための第1照明光学系と、
    前記励起光とは別の所定光で前記試料を照明するための第2照明光学系と、
    前記試料と対物レンズとの距離を変える移動手段と、
    前記励起光による蛍光観察時の前記対物レンズの焦点と、前記所定光による別の観察時の前記対物レンズの焦点とのずれ量の情報を記憶した記憶手段と、
    前記蛍光観察時と前記別の観察時との間で、前記ずれ量に応じて前記移動手段を駆動する制御手段と
    を備えたことを特徴とする蛍光顕微鏡。
  2. 請求項1に記載の蛍光顕微鏡において、
    前記移動手段は、
    前記対物レンズを光軸方向に移動させる機構からなる
    ことを特徴とする蛍光顕微鏡。
  3. 請求項1に記載の蛍光顕微鏡において、
    前記移動手段は、
    前記試料を光軸方向に移動させる機構からなる
    ことを特徴とする蛍光顕微鏡。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の蛍光顕微鏡において、
    前記蛍光観察時の前記試料に対する前記対物レンズの焦点検出を行う焦点検出手段をさらに備えた
    ことを特徴とする蛍光顕微鏡。
  5. 請求項4に記載の蛍光顕微鏡において、
    前記制御手段は、
    前記蛍光観察時には、前記焦点検出手段で検出した焦点に前記試料が位置するように前記移動手段を駆動し、
    前記別の観察時には、前記焦点検出手段で検出した焦点から前記ずれ量だけずれた位置に前記試料が位置するように前記移動手段を駆動する
    ことを特徴とする蛍光顕微鏡。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の蛍光顕微鏡において、
    前記蛍光顕微鏡は、複数の対物レンズを有し、
    前記記憶手段は、
    前記複数種類の対物レンズの各々に関する前記ずれ量の情報を予め記憶し、
    前記制御手段は、
    光軸に配置された前記対物レンズの種類に応じた前記ずれ量を使用する
    ことを特徴とする蛍光顕微鏡。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の蛍光顕微鏡において、
    前記第1照明光学系は、
    前記対物レンズを介して前記試料を照明する落射照明光学系であり、
    前記第2照明光学系は、
    前記対物レンズを介さずに前記試料を照明する透過照明光学系である
    ことを特徴とする蛍光顕微鏡。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の蛍光顕微鏡において、
    前記第2照明光学系は、
    位相差観察用の位相板を設けた照明光学系であり、
    前記対物レンズは、
    位相差観察用の位相板を設けた対物レンズである
    ことを特徴とする蛍光顕微鏡。
  9. 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の蛍光顕微鏡において、
    前記第2照明光学系は、
    輪帯状の断面を有した光束を生成する光学系と、
    前記対物レンズの像面側に配置され、かつ前記光学系からの前記光束を反射して前記対物レンズの瞳面の周縁領域へと入射させる反射面と、物体側の前記試料にて発生し前記対物レンズの前記瞳面の中央領域を通過した観察光を透過して前記対物レンズの像面へと入射させる開口とからなる中空の反射ミラー部材と
    を備えたことを特徴とする蛍光顕微鏡。
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