JP2005315929A - 位置情報表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 どのようなパソコンでもインストールされている市販の一般的な閲覧ソフトのウェブブラウザーを備えたパソコンで修学旅行生の現在位置を容易に確認でき、特に、遠く離れている保護者も生徒の位置を容易に確認できること。
【解決手段】 管理サーバー1が所定の時刻毎に位置情報サーバー2から修学旅行生が持っている各PHSの位置情報を得る。管理サーバー1は表示部にて各PHSのアイコンと検索時刻を表示させ、アイコンを中心としてエリアの画像ファイルを作成する。各PHSの画像ファイルを管理サーバー1からWebサーバー5へファイル転送し、Webサーバー5側は各PHSの画像ファイルを各学校毎に設けたフォルダに保存する。各学校の保護者は家にある一般的なパソコンである保護者端末6からネットワーク4を介してWebサーバー5のフォルダにアクセスする。これにより最新の生徒の位置情報を確認することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PHSなどの携帯電話を用いてデジタル無線電話サービスを利用して該携帯電話の位置情報を取得し、この取得した位置情報を元に携帯電話を持っている修学旅行生の現在位置をリアルタイム的にコンピュータの電子地図上に表示させるようにした位置情報表示システムに関するものである。
PHS( Personal Handy-phone System ) は、周知のようにデジタル無線電話サービスを利用することができ、これによりデータ通信を利用可能としている。このデータ通信を利用した一例としては、端末としてのPHSを持って移動し、このPHSを呼び出すことで、当該PHSを持っている利用者の位置をコンピュータの画面の電子地図上に表示させることができる。
この利用例として、例えば、修学旅行の生徒にPHSを持たせて現在位置をコンピュータの画面に表示させて、引率の教師が生徒の状況を把握するようにしている。すなわち、近年の修学旅行での東京や京都などにおいては、5〜6名くらいでグループを構成し、各グループ毎に1日の行動プランを立てて、このプランに沿って例えば京都市内を行動するようになっている。
各グループで行動する場合に、ホテルで待機中の教師が行動中の生徒の居場所を確認したり、緊急時の連絡用に上述のPHSを各グループ毎に1台持たせている。これはPHSを利用した位置情報検索システムと呼ばれているものであり、この位置情報検索システムは、一般の携帯電話とは異なり、コスト的な面で低出力型の無線基地局(アンテナ)が多数設置されており、この多数設置されている無線基地局の位置を利用して位置情報を取得するようにしたものである。
この位置情報検索システムを用いて修学旅行生の位置情報を表示させるようにしたものとして、特許文献1が挙げられる。なお、この特許文献1は本出願人にかかるものである。
特開2000−121763号公報(特許第3004010号)
図17は、上記位置情報検索システムの概略ブロック構成図を示し、PHSの無線基地局92は通信エリアが10〜500m程度と非常に狭く、そのため、電柱、ビルの屋上、公衆電話ボックス、地下街や地下鉄のホームの天井、デパートの天井などに無数に設置されている。そして、各無線基地局92はISDN等のネットワーク93と接続されていて、データ通信が可能となっている。
また、PHS91は、常時あるいは、所定の時間毎に位置情報(位置登録信号)を発信しており、パーソナル通信サービス(制御用データベース94)側が無線基地局92を介してPHS91に発呼し、これにより当該PHS91の位置情報が近くの無線基地局92で受信される。そして、当該PHS91から位置情報を受信した無線基地局92はネットワーク93を介してパーソナル通信サービスの制御用データベース94に送り、この制御用データベース94は当該PHS91の位置情報を記憶し、管理している。
つまり、制御用データベース94は、被検索側のPHS91から位置情報を受信した無線基地局92の位置を位置情報として記憶しているものである。修学旅行生を複数の班に分けたグループ毎にそれぞれPHS91を持たせており、ホテル等で待機している教師がパソコン95にデータカード96を介して検索側のPHS97を接続し、上述の位置情報検索システムにより当該パソコン95にて任意のPHS91の位置情報を所定の時間毎、あるいは所定の設定時刻毎に取得するようにしている。
パソコン95にて取得した各PHS91の位置情報は、画面上に表示されるようになっており、各グループの現在位置をパソコン95の画面上で直ぐに確認できるようになっている。
ここで、パソコン95にインストールされている位置情報検索システム用のソフトウエアは汎用性がなく、特殊な専用のソフトウエアである。特に、1年に一度引率するかしないかといった教師が操作するために、当該ソフトウエアの操作に不慣れな上に検索の実行が面倒であり、スムーズに修学旅行生のPHS91の検索ができないという問題があった。
このようにグループ毎で行動している修学旅行生の現在位置を位置情報検索システムにより確認できるという利点を有している。しかしながら、この確認は、修学旅行生の行動の企画を行なう修学旅行の企画会社が専用のソフトウエアをインストールしたパソコン95を教師に貸与しているものであり、この貸与されたパソコン95にて修学旅行生の現在の位置情報を確認しているものである。
そのため、修学旅行生の地元の学校側や、修学旅行生の保護者(父兄)が生徒(子供)の現在の位置情報を入手しようとしても不可能であり、確認作業を行なって待機している教師に電話連絡しかないという問題もあった。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った位置情報表示システムを提供するものである。
(1)どのようなパソコンでもインストールされている市販の一般的な閲覧ソフトのウェブブラウザーを備えたパソコンで修学旅行生の現在位置を容易に確認できるようにすること。
(2)特に、修学旅行中の修学旅行生とは遠く離れている保護者も家庭内にある一般のパソコンでも、生徒(子供)の位置を容易に確認できること。
(3)ホテル等で待機している教師に不慣れな操作を要求せずに、通常のウェブブラウザーの簡単な操作にて修学旅行生の現在位置を簡易に確認できるようにすること。
(4)持ち運びが可能なパソコンの携帯端末でも修学旅行生の現在位置の確認が容易にできること。
そこで、本発明の請求項1記載の位置情報表示システムでは、修学旅行生のグループ毎に持っているPHSの位置情報を取得する位置情報サーバー2と、この位置情報サーバー2から前記PHSの位置情報をダウンロードして各PHSの位置情報を取得する管理サーバー1とを備え、
前記管理サーバー1は、
前記各PHSのダウンロードした位置情報を表示部15の画面上に表示される地図上の座標に変換する表示位置座標変換処理部13と、
前記表示部15の画面の地図上に各PHSに対応したアイコンと位置情報の取得時刻とをそれぞれ表示させる画面表示制御部14と、
前記表示部15の地図上に表示されているアイコンと取得時刻とを地図ごと画像ファイルとして作成する画像ファイル作成部16と、
前記画像ファイル作成部16にて作成した画像ファイルを保存しておく記憶部25と、
前記記憶部25にて保存した画像ファイルを該画像ファイルとリンクさせるHTMLファイルと共に、インターネットなどのネットワーク4と接続されていて一般的なブラウザソフトで閲覧可能なウェブサーバー5にファイル転送するファイル転送部18とを備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の位置情報表示システムでは、前記管理サーバー1は所定の時刻毎に位置情報サーバー2から位置情報を取得し、前記ウェブサーバー5へ所定の時刻毎に画像ファイル等を転送していることを特徴としている。
請求項3に記載の位置情報表示システムでは、前記ウェブサーバー5の記憶装置33には、異なる学校毎のフォルダが設けられていて該フォルダに各学校に対応させてHTMLファイルと画像ファイルとを保存していることを特徴としている。
請求項4に記載の位置情報表示システムでは、修学旅行生の保護者の家庭内には一般的なブラウザソフトがインストールされている保護者端末6を備えていて、前記保護者には子供の学校に対応したウェブサーバー5のフォルダにアクセスするホームページアドレスが予め教えられており、前記保護者端末6から前記ホームページアドレスでもって前記ウェブサーバー5の記憶装置33のフォルダにネットワーク4を介して直接アクセス可能としていることを特徴としている。
請求項5に記載の位置情報表示システムでは、修学旅行生を引率する教師は一般的なブラウザソフトがインストールされている教師端末7を備えていて、前記教師の学校に対応したウェブサーバー5のフォルダにアクセスするホームページアドレスが予め教えられており、前記教師端末7から前記ホームページアドレスでもって前記ウェブサーバー5の記憶装置33のフォルダにネットワーク4を介して直接アクセス可能としていることを特徴としている。
請求項6に記載の位置情報表示システムでは、修学旅行生を引率する教師であって街中を出歩く教師は一般的なブラウザソフトがインストールされている携帯情報端末8を有し、前記教師の学校に対応したウェブサーバー5のフォルダにアクセスするホームページアドレスが予め教えられており、前記携帯情報端末8から前記ホームページアドレスでもって前記ウェブサーバー5の記憶装置33のフォルダにネットワーク4を介して直接アクセス可能としていることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の位置情報表示システムによれば、一般的なブラウザソフトを備えたパソコンであれば、ウェブサーバー5にアクセスして修学旅行生の位置とその時刻を画像ファイルにて確認することができる。特に、従来では修学旅行生(PHS)の位置情報を取得するのに、特殊な専用のソフトウエアを用いていたため、該ソフトウエアの操作に不慣れな上に検索が面倒であったのが、普通の一般的なパソコンさえあれば、ブラウザソフトの操作は慣れている人、つまり教師や保護者等は修学旅行生の位置を容易に確認することができる。
請求項2に記載の位置情報表示システムによれば、管理サーバー1は所定の時刻毎に位置情報サーバー2から位置情報を取得し、前記ウェブサーバー5へ所定の時刻毎に画像ファイル等を転送しているので、ホテル等で待機している教師や修学旅行生とは遠く離れている地元の保護者もウェブサーバー5へアクセスすることで、時々刻々とリアルタイム的に修学旅行生の位置を容易に確認することができる。
請求項3に記載の位置情報表示システムによれば、ウェブサーバー5の記憶装置33には、異なる学校毎のフォルダが設けられていて該フォルダに各学校に対応させてHTMLファイルと画像ファイルとを保存しているので、教師や保護者がウェブサーバー5をアクセスする場合でも、混乱することなく修学旅行生の位置と時刻を確認することができる。
請求項4に記載の位置情報表示システムによれば、保護者が保護者端末6にてウェブサーバー5のフォルダに直接アクセスすることで、修学旅行中の修学旅行生とは遠く離れていても、いちいち学校に問い合わせをすることなく、自分で生徒(自分の子供)の位置を容易に確認することができる。
請求項5に記載の位置情報表示システムによれば、ホテル等で待機している教師は教師端末7でもってウェブサーバー5のフォルダに直接アクセスすることで、各グループの生徒の位置を時々刻々とリアルタイム的に確認することができる。また、従来面倒な操作をしなければならなかったのと比べて、一般的なブラウザソフトの簡単な操作のためスムーズに閲覧操作ができ、容易に生徒の位置を確認することができる。
請求項6に記載の位置情報表示システムによれば、街中を出歩く教師でも携帯情報端末8でもってウェブサーバー5のフォルダに直接アクセスすることで、街中においても各グループの生徒の位置を時々刻々とリアルタイム的に確認することができる。また、従来面倒な操作をしなければならなかったのと比べて、一般的なブラウザソフトの簡単な操作のためスムーズに閲覧操作ができ、容易に生徒の位置を確認することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の位置情報表示システムのブロック構成図を示し、修学旅行の企画を行なう企画会社にコンピュータからなる管理サーバー1が設置されている。また、図17の制御用データベース94と同様な構成の位置情報サーバー2とはISDN( Integrated Services Digital Network ) 等の電話回線3を介して前記管理サーバー1が接続されている。
前記位置情報サーバー2は、NTTが提供している位置情報サービスであり、従来例で説明したようにPHSの位置情報を常時取得して記憶、管理しており、管理サーバー1が位置情報サーバー2にダイヤルアップ接続し、それぞれのPHSの位置情報を文字列でダウンロードするようになっている。
管理サーバー1はインターネットなどのネットワーク4と接続しており、このネットワーク4と接続されているウェブサーバー(Webサーバー)5に前記位置情報サーバー2から取得して処理した画像ファイル等を管理サーバー1からファイル転送(FTP操作)するようにしている。
管理サーバー1から転送した修学旅行生(PHS)の画像ファイル等の位置情報は、Webサーバー5に保存され、該Webサーバー5のURL( Uniform Resource Locator )のアドレスを知っておれば、一般的なインターネット環境(マイクロソフト社の「 Internet Explorer 」や、アップルコンピュータ社の「 Netscape 」などの閲覧ソフト)を備えたどのようなパソコンでもアクセス可能となっている。
これらのパソコンは、一般の家庭に普及しており、このパソコンを便宜上「保護者端末6」、「教師端末7」と称する。ところで、例えば、京都に来ている修学旅行生の学校は1校の場合はもちろん、複数の学校が来ている場合もある。そこで、例えば、A学校の修学旅行生の保護者が有する端末(パソコン)を、保護者端末A61〜A6Nとし、B学校の修学旅行生の保護者が有する端末(パソコン)を、保護者端末B61〜B6Nとし、N学校の修学旅行生の保護者が有する端末(パソコン)を、保護者端末N61〜N6Nと番号を付す。
教師端末7は、ホテルで待機している各学校の教師が持っているパソコンであり、教師自身のパソコン(ノート型パソコン)、あるいは修学旅行の企画会社が貸与したパソコンである。もちろん、この教師端末7も一般的なパソコンであり、ブラウザソフトにてネットワーク4を介してWebサーバー5にアクセス可能となっている。
また、市中を出歩く教師には、ブラウザソフトがインストールされてブラウザ可能な携帯情報端末8(PDA:Personal Digital Assistant 例えば、シャープ社製の「ザウルス(商品名)」を持たせるようにしておき、教師端末7や保護者端末6と同じ情報(修学旅行生(PHS)の位置情報)が得られるようにしている。
本発明は、図1に示すように、位置情報サーバー2から取得した修学旅行生(PHS)の位置情報を管理サーバー1にて一般的なブラウザソフトにて閲覧可能なように変換処理し、該変換処理した画像ファイルをWebサーバー5にアップロード(転送)し、このWebサーバー5にアクセスすることで、一般的なパソコンである保護者端末6、教師端末7、携帯情報端末8から修学旅行生の現在位置を時々刻々とリアルタイム的に画像にて確認できるようになっている。
図2は、コンピュータ構成の管理サーバー1のブロック図を示し、位置情報サーバー2側との入出力インターフェース11と、この入出力インターフェース11を介して位置情報サーバー2から各PHSの位置情報を取得する位置情報取得部12と、この位置情報取得部12にて取得した文字列の位置情報データから画面上の座標データ(経度データと緯度データ)に変換処理する表示位置座標変換処理部13と、予めインストールされている電子地図を画面に表示させたり、表示位置座標変換処理部13からの座標データに基づいて修学旅行生のアイコンや検索時の時刻をディスプレイの表示部15に表示させるための画面表示制御部14が設けられている。
また、前記表示部15にて地図上に表示されている画像からPHSに対応したアイコンを中心とした付近のエリアを一定の矩形範囲で切り取って、JPEG、またはビットマップなどの画像ファイルを作成する画像ファイル作成部16と、この画像ファイル作成部16を操作して前記画像ファイルを作成すべくキーボード、マウスなどからなる画像ファイル操作部17を備えている。
さらに、管理サーバー1には、位置情報の更新時刻や、他の文字を記述用のHTML( Hypertext Markup Language )ファイルを作成するためのHTMLファイル作成部22と、このHTMLファイル作成部22に実際に文字の入力操作を行なうためにキーボード、マウス等からなるHTMLファイル作成操作部23とが設けられている。
また、時間データ、時刻データを演算処理する時計機能部21と、管理サーバー1の操作者が操作して位置情報サーバー2に対して位置情報を取得するための位置情報検索用操作部20と、修学旅行生の現在位置の画像ファイル、HTMLファイルをネットワーク4を介してWebサーバー5へアップロード(転送)するファイル転送部18と、このファイル転送部18を駆動してWebサーバー5へ画像ファイル等を転送させるためのファイル転送操作部19とが管理サーバー1に設けられている。
さらに、本発明の位置情報表示システムを実行させるためのプログラムを格納しておいたり、画像ファイル作成部16で作成された画像ファイルやHTMLファイル作成部22で作成されたHTMLファイルを保存しておくハードディスクからなる記憶部25と、この記憶部25に格納されているプログラムの手順により管理サーバー1全体の制御を行なうCPUからなる主制御部24が管理サーバー1に設けられている。
次に、管理サーバー1の制御動作について説明する。管理サーバー1側では、操作者が「9:00→9:30→10:00→10:30・・・15:00→15:30・・・」のように定期的に班分けされた各グループが持っているPHS(修学旅行生)の場所を検索する。
先ず、図3のステップS1で操作者が位置情報検索用操作部20を操作してダイヤルアップ接続を行ない、管理サーバー1と位置情報サーバー2とが接続されると、管理サーバー1側から位置情報サーバー2に対して各PHSの位置情報を要求する(ステップS2参照)。管理サーバー1側では各PHSの電話番号を記憶させておき、これらの電話番号等のデータを位置情報要求信号と共に位置情報サーバー2へ送信する。
なお、位置情報サーバー2における各PHSの位置情報の取得方法は周知であるので、この説明は省略する。位置情報サーバー2側では、これらの位置情報要求信号に基づいて各PHSの位置情報を取得し、取得した位置情報データを文字列として管理サーバー1がダウンロードする(ステップS3参照)。
管理サーバー1側では、入出力インターフェース11を介して位置情報取得部12が位置情報サーバー2からの位置情報データを取得する(ステップS4参照)。ここで、修学旅行の学校がA学校のみ、あるいはB学校、C学校・・・等複数の学校の場合であっても位置情報サーバー2がまとめて位置情報の検索を行なう。
なお、上記の例では管理サーバー1の操作者が所定の時刻に位置情報サーバー2へダイヤルアップ接続して位置情報をダウンロードしているが、時計機能部21の時計機能を利用して、管理サーバー1が予め設定した時刻毎に位置情報サーバー2へダイヤルアップ接続して位置情報を自動的にダウンロードするようにしても良い。
取得した各PHSの位置情報データは、一旦記憶部25に保存し、主制御部24は表示位置座標変換処理部13を制御して各PHSの文字列からなる位置情報データを表示部15に表示するために座標変換処理をそれぞれ行なう(ステップS5参照)。
次に、画像ファイル操作部17にて画面表示制御部14を制御して各PHSの位置を表示部15の画面上に表示させる。各PHSの位置がアイコンにて表示されるようになっているが、各学校別にアイコンを表示させるようにしている。各PHSは、A学校、B学校、C学校・・・を識別するために、携帯電話番号、予め付与した整理番号等にて識別可能としており、例えば、A学校のみの画像ファイルを作成する場合には、他のB学校、C学校・・・等は表示部15で非表示としている。この識別制御は、画像ファイル作成操作部17を操作することで、画面表示制御部14がA学校以外の各PHSのアイコンを非表示となるように制御している。
次に、画像ファイルを作成する場合について説明する。画像ファイル作成操作部17を介して画面表示制御部14を制御することで、図3のステップS6及び図5に示すように、例えばA学校の各PHSのアイコンが画面の地図上にそれぞれ表示される。ここでは、A学校のグループ数が10(1班〜10班)とし、各PHSの現在位置(検索時の位置)が検索時刻と共に表示され、例えば、1班のグループは、13:25に銀閣寺の近くにいることが表示されている。
次に、各PHS(修学旅行生)の位置情報を示す画像ファイルを作成する場合、図4のステップS7及び図6に示すように、例えば、1班の画像ファイルを作成する場合、画像ファイル作成操作部17にて操作することで、画像ファイル作成部16が該1班のPHSのアイコンを中心としてその付近のエリアをある一定の矩形範囲イで切り取り、JPEG、あるいはビットマップなどの画像ファイルを作成する。
同様にして2班の画像ファイルを作成する。図7に示すように、御所の近辺に表示されているアイコンを含む付近のエリアをある一定の矩形範囲ロで切り取り、JPEG、あるいはビットマップなどの画像ファイルを作成する。なお、この画像ファイルを作成するソフトウエアとしては、例えば、フリーソフトの「画面ライター」を用いている。
このようにして1班から10班までそれぞれ画像ファイルを作成していき、連番、例えば、「img001.jpg、img002.jpg、・・・・」のように名前を付けて記憶部25に保存する。B学校、C学校・・・の場合も同様にして画像ファイルを作成して記憶部25に保存する(ステップS8参照)。なお、各PHSの全体が表示されている図5の全体も画像ファイルにて作成し、該画像ファイルを上記と同様に記憶部25に保存しておく。
図8は記憶部25のメモリ構成を示しており、各学校に対応したデータファイルDF1、データファイルDF2、・・・と設けておき、例えば、データファイルDF1はA学校に対応させ、データファイルDF2はB学校に対応させておく。そして、データファイルDF1にはA学校の各PHSの画像ファイルを連番させた状態で記憶させている。また、データファイルDF2にはB学校の各PHSの画像ファイルを連番させた状態で記憶させている。
全ての学校の位置情報の画像ファイルを記憶部25に保存した後に、HTMLファイル作成操作部23を操作してHTMLファイル作成部22にて更新時刻をHTMLファイルで作成し、このHTMLファイルと前記各PHSの画像ファイルをまとめてWebサーバー5へファイル転送を行なう(ステップS9参照)。
ステップS10に示すように、Webサーバー5側ではA学校、B学校、C学校・・・専用に設けた画像収納フォルダにHTMLファイルと画像ファイルとをそれぞれ保存する。なお、このフォルダの構成については後述する。
次に、ステップS11に示すように、次回の所定の時刻に位置情報サーバー2から位置情報データをダウンロードして上記と同様に各PHSの画像ファイルを作成する場合には、ステップS1に戻り(ステップS12参照)、位置情報データをダウンロードしない場合は終了する。
修学旅行生は、例えば、朝9:00に出発して、夕方16:30にホテルに戻るという行動の場合には、位置情報データの取得は、16:30で終了しても良いが、念のため17:30まで位置情報を検索してから終了するようにしても良い。なお、生徒が持っているPHSから電話連絡をもらったり、あるいは、PHSの位置情報が取れなくなる(PHSの電源が切られる)などを境に位置情報データの取得を終了するようにしても良い。
図9はWebサーバー5のブロック図を示し、コンピュータ構成の一般的なWebサーバー5であり、周知のように入出力インターフェース31、制御装置32、記憶装置33等で構成されている。
図10はWebサーバー5の記憶装置33の階層構造を示し、メインフォルダの下層に各学校(A学校、B学校・・・N学校)に対応させたサブフォルダを設けており、各サブフォルダにはそれぞれアドレス(例えば、kou1、kou2、kou3・・・kouN) を付与している。これらの各サブフォルダに管理サーバー1から転送されたHTMLファイル( main.html) と複数の画像ファイル ( img001.jpg ・・・) が保存されている。
図11は記憶装置33の中のA学校のサブフォルダのメモリ構成を示し、HTMLファイルにリンクさせた各PHSの画像ファイル( img001.jpg 、img002.jpg、img003.jpg・・・imgN.jpg) が保存されている。他のB学校等に対応させたサブフォルダの内部のメモリ構成も同様である。
また、管理サーバー1は所定の時刻毎に位置情報サーバー2から各PHSの位置情報をダウンロードして、画像ファイルを作成してWebサーバー5へファイル転送しているが、最新の画像ファイルのデータをWebサーバー5内の各サブフォルダを更新していく。それにより、常に最新の生徒(PHS)の位置を確認することができる。
次に、修学旅行中の生徒の保護者が家庭内のパソコン(図1に示す保護者端末6)で自分の子供(生徒)の現在位置を確認する場合の動作について説明する。Webサーバー5のホームページには上述したように、各学校(A学校、B学校、C学校・・・N学校)に対応したサブフォルダ(図10参照)が設けられていて、このサブフォルダにHTMLファイルとこのHTMLファイルにリンクさせた画像ファイルとが保存してある。
そして、各学校の保護者には、自己の学校に対応したWebサーバー5のホームページアドレスを予め知らせておき、例えば、A学校の保護者端末6からA学校に対応したホームページアドレスを入力してアクセスすると、図10に示すA学校専用のサブフォルダにアクセスすることができる。
図12はかかる場合の自己の保護者端末6(自己の家庭内のパソコン)の画面の表示状態を示している。以後は通常のブラウザソフトによる閲覧操作を行なうことで、自分の子供の現在位置を容易に確認することができる。
図12において、保護者端末6の画面の中央には「最新位置情報」と記載したボタン41が設けられており、保護者がこのボタン41をマウスポインター42でクリックすると、図13に示すような画面に切り替わる。図13では、最終(最新)のデータを更新した時刻が表示され(例えば、PM1:30)、また、各班(図示例では、1班から10班まで)と、その班が持っているPHSの電話番号(例えば、07012340001)と、生徒を模した図形のアイコン等がテーブル型式で表示されている。
保護者は、自分の子供が属している班は予め分かっているので、例えば、自分の子供が1班であるとすると、「1班」の左方に表示されているアイコンをマウスポインター42でクリックする。このアイコンをクリックすると図14に示すような画面に切り替わり、生徒を模したアイコンと時刻が表示される。これにより、13:25の時刻に1班が銀閣寺の近くにいることを確認することができる。
この図14に示す画面(画像ファイル)は、図6に示す状態において画像ファイルを作成した時(時刻13:25)の位置情報である。
また、他の保護者であって、生徒が2班の場合には、他の保護者端末6から上記と同様にしてA学校のサブフォルダにアクセスして図13の画面において、「2班」の左方のアイコンをクリックすると、図15に示すような画面に切り替わり、アイコンと時刻が表示され、2班が13:25に御所内にいたことが確認できる。
この図15に示す画面(画像ファイル)も、図7に示す状態において画像ファイルを作成した時(時刻13:25)の位置情報である。
なお、図13に示すテーブルの最上段にある「全体」と表示されている左方のアイコンをクリックすると、図5に示すような各PHSの位置と時刻を記載した画面を表示させることができる。
図16(a)は図12に対応した説明図であり、この時のホームページアドレスが、例えば、www//k-kou.co.jp./pos-server/kou/main.html である。また、1班のアドレスが図16(b)に示すアドレスである。
このようにして、家庭にいる修学旅行生の保護者は、家庭内にある一般的なパソコン(保護者端末6)でもって、所定のWebサーバー5のサブフォルダにアクセスして、保護者端末6内にインストールされている一般的なブラウザソフトにて自分の子供の位置の最新情報を容易に確認する(知る)ことができる。
また、アクセスする時間により、常に最新の子供の位置情報をリアルタイム的に知ることができる。
なお、最近のパソコンの普及率からインターネット接続環境が満たされており、ごく普通の人であれば、インターネットに接続して任意のホームページにアクセスしてホームページの閲覧操作はできるようになっている。
また、B学校の保護者も同様にWebサーバー5のホームページをアクセスすると、B学校に対応したサブフォルダに直接アクセスして、上記と同様に自分の子供の位置を確認することができる。
保護者のみでなく、地元の学校に待機している学校内の教師も学校のパソコンで上記と同様にして生徒の位置をリアルタイム的に確認することができる。
さらに、ホテルで待機している教師がパソコン(教師端末7)にて上記と同様の操作を行なうことで、各班の位置と時刻を容易にリアルタイム的に確認することができる。
また、街中を出歩く教師も、携帯情報端末8にて上記と同様に各班の位置と時刻を容易にリアルタイム的に確認することができる。
このように、修学旅行生(PHS)の位置を画面に表示させて確認する場合、予めインストールされている市販の一般的なウェブブラウザーを備えたパソコンでウェブサーバー5のサブフォルダに直接アクセスして、修学旅行生の現在位置を画像ファイルにて容易に確認することができる。特に、修学旅行中の修学旅行生とは遠く離れている保護者も家庭内にある一般のパソコンでも、生徒(子供)の位置を容易に確認することができる。
また、従来では修学旅行生(PHS)の位置情報を取得するのに、特殊な専用のソフトウエアを用いていたため、該ソフトウエアの操作に不慣れな上に検索が面倒であったのが、普通のパソコン(保護者端末6、教師端末7、携帯情報端末8など)さえあれば、ブラウザソフトの慣れている人、つまりホテル等で待機している教師や保護者等は不慣れな操作を要求せずに、通常のウェブブラウザーの簡単な操作にて修学旅行生の現在位置を簡易に確認できる。
特に、保護者の場合には、修学旅行中の修学旅行生とは遠く離れていても、いちいち学校に問い合わせをすることなく、自分で保護者端末6にて生徒(自分の子供)の位置を容易に確認することができる。
さらに、持ち運びが可能なパソコンの携帯情報端末8にて街中を出歩く教師もウェブサーバー5のサブフォルダに直接アクセスすることで、修学旅行生の現在位置の確認が容易にできるものである。
本発明の実施の形態における位置情報表示システムの概略ブロック構成図である。 本発明の実施の形態における管理サーバーのブロック図である。 本発明の実施の形態における位置情報サーバーから位置情報をダウンロードして画像ファイルを作成する場合のフローチャートである。 本発明の実施の形態における作成した画像ファイルをWebサーバーへ転送する場合のフローチャートである。 本発明の実施の形態における各PHSの位置を表示させた場合の図である。 本発明の実施の形態における修学旅行生の1班の画像ファイルを作成する場合の図である。 本発明の実施の形態における修学旅行生の2班の画像ファイルを作成する場合の図である。 本発明の実施の形態における管理サーバーの記憶部のメモリ構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるWebサーバーの概略ブロック構成図である。 本発明の実施の形態におけるWebサーバーの各学校に対応させたフォルダの階層構造を示す図である。 本発明の実施の形態におけるWebサーバーのサブフォルダのメモリ構成を示す図である。 本発明の実施の形態における保護者端末の画面の表示を示す図である。 本発明の実施の形態における保護者端末の画面の表示を示す図である。 本発明の実施の形態における保護者端末の画面の表示を示す図である。 本発明の実施の形態における保護者端末の画面の表示を示す図である。 本発明の実施の形態における修学旅行生の位置を知るためにアクセスする場合の説明図である。 位置情報検索システムの概略システム図である。
符号の説明
1 管理サーバー
2 位置情報サーバー
3 電話回線
4 ネットワーク
5 ウェブサーバー
6 保護者端末
7 教師端末
8 携帯情報端末
13 表示位置座標変換処理部
14 画面表示制御部
16 画像ファイル作成部
18 ファイル転送部
25 記憶部
33 記憶装置

Claims (6)

  1. 修学旅行生のグループ毎に持っているPHSの位置情報を取得する位置情報サーバー(2)と、この位置情報サーバー(2)から前記PHSの位置情報をダウンロードして各PHSの位置情報を取得する管理サーバー(1)とを備え、
    前記管理サーバー(1)は、
    前記各PHSのダウンロードした位置情報を表示部(15)の画面上に表示される地図上の座標に変換する表示位置座標変換処理部(13)と、
    前記表示部(15)の画面の地図上に各PHSに対応したアイコンと位置情報の取得時刻とをそれぞれ表示させる画面表示制御部(14)と、
    前記表示部(15)の地図上に表示されているアイコンと取得時刻とを地図ごと画像ファイルとして作成する画像ファイル作成部(16)と、
    前記画像ファイル作成部(16)にて作成した画像ファイルを保存しておく記憶部(25)と、
    前記記憶部(25)にて保存した画像ファイルを該画像ファイルとリンクさせるHTMLファイルと共に、インターネットなどのネットワーク(4)と接続されていて一般的なブラウザソフトで閲覧可能なウェブサーバー(5)にファイル転送するファイル転送部(18)と
    を備えていることを特徴とする位置情報表示システム。
  2. 前記管理サーバー(1)は所定の時刻毎に位置情報サーバー(2)から位置情報を取得し、前記ウェブサーバー(5)へ所定の時刻毎に画像ファイル等を転送していることを特徴とする請求項1に記載の位置情報表示システム。
  3. 前記ウェブサーバー(5)の記憶装置(33)には、異なる学校毎のフォルダが設けられていて該フォルダに各学校に対応させてHTMLファイルと画像ファイルとを保存していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の位置情報表示システム。
  4. 修学旅行生の保護者の家庭内には一般的なブラウザソフトがインストールされている保護者端末(6)を備えていて、前記保護者には子供の学校に対応したウェブサーバー(5)のフォルダにアクセスするホームページアドレスが予め教えられており、前記保護者端末(6)から前記ホームページアドレスでもって前記ウェブサーバー(5)の記憶装置(33)のフォルダにネットワーク(4)を介して直接アクセス可能としていることを特徴とする請求項3に記載の位置情報表示システム。
  5. 修学旅行生を引率する教師は一般的なブラウザソフトがインストールされている教師端末(7)を備えていて、前記教師の学校に対応したウェブサーバー(5)のフォルダにアクセスするホームページアドレスが予め教えられており、前記教師端末(7)から前記ホームページアドレスでもって前記ウェブサーバー(5)の記憶装置(33)のフォルダにネットワーク(4)を介して直接アクセス可能としていることを特徴とする請求項3に記載の位置情報表示システム。
  6. 修学旅行生を引率する教師であって街中を出歩く教師は一般的なブラウザソフトがインストールされている携帯情報端末(8)を有し、前記教師の学校に対応したウェブサーバー(5)のフォルダにアクセスするホームページアドレスが予め教えられており、前記携帯情報端末(8)から前記ホームページアドレスでもって前記ウェブサーバー(5)の記憶装置(33)のフォルダにネットワーク(4)を介して直接アクセス可能としていることを特徴とする請求項3に記載の位置情報表示システム。
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