JP2005314363A - 加圧流体及びビタミンを用いた、ケラチン物質を化粧学的に処置するための組成物の製法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ケラチン物質を化粧学的に処置するための組成物の製造方法および該組成物の使用法を提供することを目的とする。
【解決手段】 少なくとも約0.3MPa(3 bar)なる圧力下で、蒸気を含む流体を、固体またはペースト状態にある少なくとも1種のビタミンに浸透させる工程を含む、ケラチン物質を化粧学的に処置するための組成物の製法。この組成物の使用法は、例えば該組成物の適用前に、上記方法によって調製した該組成物を、該ケラチン物質に適用することを特徴とする。本組成物によって、従来の組成物が有する溶解性、安定性及び有効性に関する問題を解決することができる。
【解決手段】 少なくとも約0.3MPa(3 bar)なる圧力下で、蒸気を含む流体を、固体またはペースト状態にある少なくとも1種のビタミンに浸透させる工程を含む、ケラチン物質を化粧学的に処置するための組成物の製法。この組成物の使用法は、例えば該組成物の適用前に、上記方法によって調製した該組成物を、該ケラチン物質に適用することを特徴とする。本組成物によって、従来の組成物が有する溶解性、安定性及び有効性に関する問題を解決することができる。
Description
本発明は、ケラチン物質、特にヒトの皮膚又は毛髪等のケラチン繊維を化粧学的に処置するための組成物の製法、並びにこの組成物を用いた、ケラチン物質を処置するための化粧学的な方法に関するものである。
化粧料分野では、ケラチン物質の化粧学的な特性を改善する試みが、常になされている。従って、局所的に適用するための組成物において、活性物質並びにとりわけビタミンを、皮膚の損傷を防止し、また特に皮膚老化の徴候を抑え、皮膚に栄養を与え、かつこれら組成物によって処置される皮膚及びその他のケラチン物質に、これらビタミンに関連するあらゆる利益を与える目的で使用することは、公知のやり方である。
該老化の過程においては、この老化にとって極めて特徴的な、様々な徴候が、ヒトの皮膚に現れ、特に該皮膚の構造並びに機能における変化をもたらすことは公知である。皮膚老化の主な臨床的徴候は、特に以下に列挙するもの:細かな線の出現と、それに伴う、加齢と共に増大する深い皺及び皮膚の「肌理」の破壊等である。即ち、細部の起伏(レリーフ)がより不均一になり、しかも異方性に富む特徴を持つことになる。
さらに、一般的に皮膚の色が変更され、青ざめた、またより黄色味を帯びた外観となり、これは基本的に微小循環系の破壊(皮膚毛根乳頭部におけるヘモグロビンの減少)によるものと考えられる。多数の有色の斑点が、メラニン形成不全のために、表面上に現れる。老化に係る他の臨床上の徴候は皮膚の乾燥及び荒れの出現であり、これらは、より広範な落屑によるものであり、光の回折によって、これらの鱗片は、肌の色における、僅かにグレー状の外観の生成にも寄与している。
該老化の過程においては、この老化にとって極めて特徴的な、様々な徴候が、ヒトの皮膚に現れ、特に該皮膚の構造並びに機能における変化をもたらすことは公知である。皮膚老化の主な臨床的徴候は、特に以下に列挙するもの:細かな線の出現と、それに伴う、加齢と共に増大する深い皺及び皮膚の「肌理」の破壊等である。即ち、細部の起伏(レリーフ)がより不均一になり、しかも異方性に富む特徴を持つことになる。
さらに、一般的に皮膚の色が変更され、青ざめた、またより黄色味を帯びた外観となり、これは基本的に微小循環系の破壊(皮膚毛根乳頭部におけるヘモグロビンの減少)によるものと考えられる。多数の有色の斑点が、メラニン形成不全のために、表面上に現れる。老化に係る他の臨床上の徴候は皮膚の乾燥及び荒れの出現であり、これらは、より広範な落屑によるものであり、光の回折によって、これらの鱗片は、肌の色における、僅かにグレー状の外観の生成にも寄与している。
従って、これら老化の徴候を、ビタミン類を含む化粧料又は皮膚科学的な組成物を用いて処置することが、公知の手法である。
同様に、ケラチン繊維が、還元処理、例えばパーマネントウエーブ処理及び/又は酸化処理、例えば染髪処理に付されている場合、あるいはこれらが外的な刺激、例えば光又は塩素に暴露された場合、該繊維をビタミン類で処置することも、公知の手法である。この処置によって、該繊維の色及び光沢は回復され、また該繊維の滑らかさが改善される。
同様に、ケラチン繊維が、還元処理、例えばパーマネントウエーブ処理及び/又は酸化処理、例えば染髪処理に付されている場合、あるいはこれらが外的な刺激、例えば光又は塩素に暴露された場合、該繊維をビタミン類で処置することも、公知の手法である。この処置によって、該繊維の色及び光沢は回復され、また該繊維の滑らかさが改善される。
しかし、該ビタミン類の溶解性が改善された、ケラチン物質の化粧学的処置用の組成物を入手すること、及び該ビタミン類の化粧学的な有効性を高めることが必要とされている。さらに、ビタミン類は、特に光、酸化性媒体、例えば空気、及び/又は水の存在下においては不安定な化合物である。
本出願人は、驚いたことに、ケラチン物質を化粧学的に処置するための組成物の新規な製造方法を用いることによって、2分未満の極めて短い時間で、ビタミン類について、必要に応じて、多少とも濃縮された組成物を得ることが可能であり、該組成物が、特に保存剤を使用することなしに、上記のような溶解性、安定性及び有効性に係る問題の解決を可能とすることを見出した。
この方法は、簡単に実施できる。好ましくは30℃以上、好ましくは30〜150℃なる範囲、より好ましくは40〜120℃なる範囲の温度を持つ流体を、1分未満という極めて短い時間に渡り、固体又はペースト状態、好ましくは固体形状の、及びより好ましくは粉末状の少なくとも1種のビタミンに、加圧下で通す。
また、水性組成物において不安定なビタミン類を、無水状態で使用することも可能である。というのは、これらビタミンが、水と反応するか、あるいはこれらビタミンが、無水組成物中ではこれらと反応しない化合物と、水性溶液中では反応するからである。
本発明の方法に従って製造した組成物は、限られた貯蔵安定性を持つ恐れがあるが、これはこの場合欠点ではない。というのは、この方法は、組成物の調製後即座に、例えばその製造後5分以内に、特に化粧学的に許容される温度まで、好ましくは60℃未満まで冷却した後に使用するための、直に使用する組成物に導くからである。該組成物は、該ビタミンの劣化速度に応じて、その製造の1週間後までに使用できる。
また、水性組成物において不安定なビタミン類を、無水状態で使用することも可能である。というのは、これらビタミンが、水と反応するか、あるいはこれらビタミンが、無水組成物中ではこれらと反応しない化合物と、水性溶液中では反応するからである。
本発明の方法に従って製造した組成物は、限られた貯蔵安定性を持つ恐れがあるが、これはこの場合欠点ではない。というのは、この方法は、組成物の調製後即座に、例えばその製造後5分以内に、特に化粧学的に許容される温度まで、好ましくは60℃未満まで冷却した後に使用するための、直に使用する組成物に導くからである。該組成物は、該ビタミンの劣化速度に応じて、その製造の1週間後までに使用できる。
このように極めて短い製造時間を与えることにより、所定の化粧学的特性に従って、該活性化合物を混合することによって、該化粧学的処置用の組成物を、「必要に応じて」製造することが可能となる。
他の態様では、該ビタミン類は、直に使用できるデバイスにより、包装することができ、また予め溶液中の該ビタミンの濃度を測定する必要がなく、このことは、使用者による測定誤差を抑制する。
さらに、本発明の方法は、多重仕切りボトルの使用を回避することを可能とし、このことが、使用者にとって、この方法を、特に経済的かつ安全なものとしている。
このようにして得た組成物は、単独で、又は他の組成物との混合物として使用できる。
この製法の重要な利点は、良好な化粧学的な諸特性を与えてくれる、組成物の製造である。特に、本発明の方法により得られた組成物で処置されたケラチン物質は、保護され、栄養分の補給を受け、また強化され、しかも特に快適な見かけ上の外観を持つ。
他の態様では、該ビタミン類は、直に使用できるデバイスにより、包装することができ、また予め溶液中の該ビタミンの濃度を測定する必要がなく、このことは、使用者による測定誤差を抑制する。
さらに、本発明の方法は、多重仕切りボトルの使用を回避することを可能とし、このことが、使用者にとって、この方法を、特に経済的かつ安全なものとしている。
このようにして得た組成物は、単独で、又は他の組成物との混合物として使用できる。
この製法の重要な利点は、良好な化粧学的な諸特性を与えてくれる、組成物の製造である。特に、本発明の方法により得られた組成物で処置されたケラチン物質は、保護され、栄養分の補給を受け、また強化され、しかも特に快適な見かけ上の外観を持つ。
従って、本発明の課題は、ケラチン物質を化粧学的に処置するための組成物を製造する方法を提供することにあり、該方法は、少なくとも約0.3MPa(3 bar)なる圧力下にある流体を、固体又はペースト状態にある、少なくとも1種のビタミンに浸透させる工程を含む。
本発明のもう一つの課題は、本発明の方法により得ることのできる組成物である。
本発明の課題は、さらに本発明の方法により得られた組成物の使用、特にケラチン物質を化粧学的に処置するための剤としての、化粧学的な使用である。
最後に、本発明の課題の一つは、本発明の製法を実施するための、包装デバイスを提供することにある。
本発明のその他の課題、特徴、局面及び利点は、以下に記載される説明及び実施例を読んだ際に、より一層明らかになるであろう。
本発明のもう一つの課題は、本発明の方法により得ることのできる組成物である。
本発明の課題は、さらに本発明の方法により得られた組成物の使用、特にケラチン物質を化粧学的に処置するための剤としての、化粧学的な使用である。
最後に、本発明の課題の一つは、本発明の製法を実施するための、包装デバイスを提供することにある。
本発明のその他の課題、特徴、局面及び利点は、以下に記載される説明及び実施例を読んだ際に、より一層明らかになるであろう。
本発明によれば、ケラチン物質を化粧学的に処置するための組成物の製法は、好ましくは少なくとも30℃に等しい、より好ましくは30〜150℃なる範囲、さらに好ましくは40〜120℃なる範囲の温度にて、少なくとも約0.3MPa(3 bar)なる圧力下で、固体又はペースト状態にある、少なくとも1種のビタミンに、流体を浸透させる工程を含む。
浸透とは、飽和多孔質媒体を介して流体を移動させて、圧力の作用又は影響によって、該流体を通過させることである。
該流体は、場合により液体としての水を含む蒸気、あるいは1種以上の化粧学的に許容される液状及び/又は気体状溶媒、特に有機溶媒、あるいはまた場合により液体としての水を含む蒸気と、1種以上の化粧学的に許容される液状及び/又は気体状溶媒との混合物からなるものであり得る。好ましくは、該流体は、少なくとも液体としての水を含んでいてもよい蒸気を含み、またより好ましくは液体としての水を含んでいてもよい蒸気である。
例示可能な有機溶媒の例は、C1-C4低級アルコール、例えばエタノール及びイソプロパノール;ポリオール及びポリオールエーテル、例えば2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル及びモノエチルエーテル;また芳香族アルコール、例えばベンジルアルコール又はフェノキシエタノール;及びこれらの混合物を含む。
浸透とは、飽和多孔質媒体を介して流体を移動させて、圧力の作用又は影響によって、該流体を通過させることである。
該流体は、場合により液体としての水を含む蒸気、あるいは1種以上の化粧学的に許容される液状及び/又は気体状溶媒、特に有機溶媒、あるいはまた場合により液体としての水を含む蒸気と、1種以上の化粧学的に許容される液状及び/又は気体状溶媒との混合物からなるものであり得る。好ましくは、該流体は、少なくとも液体としての水を含んでいてもよい蒸気を含み、またより好ましくは液体としての水を含んでいてもよい蒸気である。
例示可能な有機溶媒の例は、C1-C4低級アルコール、例えばエタノール及びイソプロパノール;ポリオール及びポリオールエーテル、例えば2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル及びモノエチルエーテル;また芳香族アルコール、例えばベンジルアルコール又はフェノキシエタノール;及びこれらの混合物を含む。
表現「水-不溶性化合物」とは、水中で25℃にて、0.1質量%以上の濃度で、肉眼観察に対して、透明な等方性溶液を生成しない、あらゆる化合物を意味するものとする。
該ビタミンは、固体状態又はペースト状態、好ましくは固体状態、及びより一層好ましくは粉末形状にある。
本発明の目的にとって、該用語「ペースト状態」とは、固相及び液相の中間のコンシステンシーを持つものを意味するものとする。このペースト状相の粘度は、剪断速度10 s-1で、25℃にて、好ましくは0.1 Pa.sを越えるものであり、またより一層好ましくは1 Pa.sを越えるものである。
本発明の目的にとって、該用語「ビタミン類」とは、ビタミン類、その誘導体、例えばグリセライド、グルコシドを包含するエステル、塩及びエーテル;並びにそのプリカーサを意味するものとする。
該用語「ケラチン物質」とは、皮膚、頭皮、口唇及び/又は外皮、例えばツメ、眉毛、睫及び毛髪を意味するものとする。
該ビタミンは、固体状態又はペースト状態、好ましくは固体状態、及びより一層好ましくは粉末形状にある。
本発明の目的にとって、該用語「ペースト状態」とは、固相及び液相の中間のコンシステンシーを持つものを意味するものとする。このペースト状相の粘度は、剪断速度10 s-1で、25℃にて、好ましくは0.1 Pa.sを越えるものであり、またより一層好ましくは1 Pa.sを越えるものである。
本発明の目的にとって、該用語「ビタミン類」とは、ビタミン類、その誘導体、例えばグリセライド、グルコシドを包含するエステル、塩及びエーテル;並びにそのプリカーサを意味するものとする。
該用語「ケラチン物質」とは、皮膚、頭皮、口唇及び/又は外皮、例えばツメ、眉毛、睫及び毛髪を意味するものとする。
本発明の方法は、加圧流体を生成するための標準的なデバイスを用いて、好ましくは30℃以上、及びより一層好ましくは30〜150℃なる範囲の温度にて実施することができる。このようなデバイスは、耐熱ブロックを備えた、耐圧性のチャンバー及び生成する該流体を、該ビタミンまで搬送する回路を含む。
もう一つの態様によれば、このデバイスは、液体の貯蔵槽、該液体を該チャンバーまで搬送するためのポンプを含む。
この貯蔵槽に含まれる該液体は、水、又は化粧学的に許容される溶媒又は幾つかの化粧学的に許容される溶媒の混合物、あるいは水と1種以上の化粧学的に許容される溶媒との混合物である。この液体は、好ましくは少なくとも水を含み、またより一層好ましくは該液体は水である。
本発明の方法を実施するのに特に有用なデバイスは、「エスプレッソ」式のコーヒー飲料製造装置である。このような装置は、当分野において周知である。例えば、これらの装置は、特許:AT 168,405、US 2,688,911、DE 324 33 870及びIT 1,265,636に記載されている。
本発明の特定の態様によれば、該浸透(パーコレーション)段階は、30℃を超え、好ましくは30〜150℃なる範囲の温度にて、約0.3〜3 MPa (3〜30 bar)なる範囲又は少なくとも約0.4 MPa (4 bar)、好ましくは約1 MPa (10 bar)を越える、及び最も好ましくは約1〜3 MPa (10〜30 bar)なる範囲の圧力にて、流体を使用して行われる。
もう一つの態様によれば、このデバイスは、液体の貯蔵槽、該液体を該チャンバーまで搬送するためのポンプを含む。
この貯蔵槽に含まれる該液体は、水、又は化粧学的に許容される溶媒又は幾つかの化粧学的に許容される溶媒の混合物、あるいは水と1種以上の化粧学的に許容される溶媒との混合物である。この液体は、好ましくは少なくとも水を含み、またより一層好ましくは該液体は水である。
本発明の方法を実施するのに特に有用なデバイスは、「エスプレッソ」式のコーヒー飲料製造装置である。このような装置は、当分野において周知である。例えば、これらの装置は、特許:AT 168,405、US 2,688,911、DE 324 33 870及びIT 1,265,636に記載されている。
本発明の特定の態様によれば、該浸透(パーコレーション)段階は、30℃を超え、好ましくは30〜150℃なる範囲の温度にて、約0.3〜3 MPa (3〜30 bar)なる範囲又は少なくとも約0.4 MPa (4 bar)、好ましくは約1 MPa (10 bar)を越える、及び最も好ましくは約1〜3 MPa (10〜30 bar)なる範囲の圧力にて、流体を使用して行われる。
固体又はペースト形状にある該ビタミン(類)は、この目的のための容器内で、該加圧流体を発生するデバイス内で直接使用することができる。該ビタミン(類)は、またシングル-ドーズ(single-dose)式の、特定の包装デバイス内で包装することができ、このデバイスは、少なくとも一つの壁によって境界が定められた、閉じたハウジングを含み、該少なくとも一つの壁は、少なくとも約0.3 MPa (3 bar)なる圧力下にある流体に対して、少なくとも部分的に透過性である。このようなデバイスは、例えば特許出願:WO 00/56629、EP 512470、US 5,897,899又はWO 99/03753に記載されている。これら包装デバイスは、一般に気密性、水密性及び/又は耐光性である。
特定の態様によれば、該ハウジングは、二枚の封止したシートによって、境界が定められている。もう一つの態様によれば、該ハウジングは、蓋で閉じられたトレイによって、境界が定められている。
これらのデバイスは、織り又は不織りプラスチック又は植物材料、例えばセルロースから、アルミニウム等の金属から、あるいは複合材料から製造できる。このようなデバイスは、例えば特許出願:WO 00/56629、EP 512470、US 5,897,899又はWO 99/03753に記載されている。
本発明において使用するビタミン類は、好ましくはビタミンA、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB9、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンH、これらの誘導体、これらのプリカーサ及びこれらの混合物から選択される。
特定の態様によれば、該ハウジングは、二枚の封止したシートによって、境界が定められている。もう一つの態様によれば、該ハウジングは、蓋で閉じられたトレイによって、境界が定められている。
これらのデバイスは、織り又は不織りプラスチック又は植物材料、例えばセルロースから、アルミニウム等の金属から、あるいは複合材料から製造できる。このようなデバイスは、例えば特許出願:WO 00/56629、EP 512470、US 5,897,899又はWO 99/03753に記載されている。
本発明において使用するビタミン類は、好ましくはビタミンA、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB9、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンH、これらの誘導体、これらのプリカーサ及びこれらの混合物から選択される。
ビタミンC:
アスコルビン酸又はビタミンCは、結合組織、特にコラーゲンの合成を刺激し、外界からの攻撃、例えば紫外線輻射及び汚染に対する皮膚組織の防御性を高め、皮膚のビタミンEの欠乏を補償し、皮膚を脱色し、かつ遊離基捕獲機能を持つ。該最後の2つの特性は、このビタミンを、皮膚の老化を減じ及び/又は回避するための、化粧学的又は皮膚科学的に活性な薬剤として、優れた候補物質としている。ビタミンCは、また毛髪を、酸化現象、特に遊離起源による酸化現象に対して、保護することをも可能とする。
ビタミンCは、一般にL-型のアスコルビン酸に相当する。というのは、これは通常天然物から抽出されるからである。アスコルビン酸誘導体は、より具体的にはその塩、例えば特にアスコルビン酸ナトリウム、アスコルビルリン酸マグネシウム又はアスコルビルリン酸ナトリウム;そのエステル、例えば特にアスコルビルアセテート、トコフェロールニコチネート、アスコルビルパルミテート及びアスコルビルプロピオネート;又はその糖、例えば特にグリコシル化アスコルビン酸、トコフェロールサクシネート、アスコルビルリン酸マグネシウム、塩、例えばアスコルビン酸ナトリウム、及びこれらの混合物である。
アスコルビン酸又はビタミンCは、結合組織、特にコラーゲンの合成を刺激し、外界からの攻撃、例えば紫外線輻射及び汚染に対する皮膚組織の防御性を高め、皮膚のビタミンEの欠乏を補償し、皮膚を脱色し、かつ遊離基捕獲機能を持つ。該最後の2つの特性は、このビタミンを、皮膚の老化を減じ及び/又は回避するための、化粧学的又は皮膚科学的に活性な薬剤として、優れた候補物質としている。ビタミンCは、また毛髪を、酸化現象、特に遊離起源による酸化現象に対して、保護することをも可能とする。
ビタミンCは、一般にL-型のアスコルビン酸に相当する。というのは、これは通常天然物から抽出されるからである。アスコルビン酸誘導体は、より具体的にはその塩、例えば特にアスコルビン酸ナトリウム、アスコルビルリン酸マグネシウム又はアスコルビルリン酸ナトリウム;そのエステル、例えば特にアスコルビルアセテート、トコフェロールニコチネート、アスコルビルパルミテート及びアスコルビルプロピオネート;又はその糖、例えば特にグリコシル化アスコルビン酸、トコフェロールサクシネート、アスコルビルリン酸マグネシウム、塩、例えばアスコルビン酸ナトリウム、及びこれらの混合物である。
ビタミンB3及びB5は反応して、皮膚の老化を治療又は防止することができ、また皮膚の脂ぎった外観を排除し、皮膚の肌理及び/又は皮膚の孔のサイズを均一にし、及び/又は油性肌を処置することを可能とする。これらビタミンは、また健康的な外観を持つ光沢のある毛髪を得、さらに毛髪の成長を刺激し、若しくは毛髪の喪失を遅延することをも可能とする。
ビタミンB3:
ビタミンB3は、ビタミンPPとも呼ばれ、以下の式で表される化合物である:
ここで、Rは-CONH2(ナイアシンアミド)、-COOH(ニコチン酸又はナイアシン)、又はCH2OH(ニコチニルアルコール)、-CO-NH-CH2-COOH(ニコチヌル酸)又は-CO-NH-OH(ニコニチル(niconityl)ヒドロキサム酸)であり得る。
例示可能なビタミンB3誘導体は、例えばニコチン酸エステル、例えばトコフェロールニコチネート、-CONH2の水素原子の置換による、ナイアシンアミドから誘導されるアミド、カルボン酸及びアミノ酸との反応により得られる生成物、ニコチニルアルコールとカルボン酸、例えば酢酸、サリチル酸、グリコール酸、又はパルミチン酸のエステルを含む。さらに、以下の誘導体を例示することもできる:2-クロロニコチンアミド、6-メチルニコチンアミド、6-アミノニコチンアミド、N-メチルニコチンアミド、N,N-ジメチルニコチンアミド、N-(ヒドロキシメチル)ニコチンアミド、キノリン酸イミド、ニコチンアニリド、N-ベンジルニコチンアミド、N-エチルニコチンアミド、ニフェナゾン(nifenazone)、ニコチンアルデヒド、イソニコチン酸、メチルイソニコチン酸、チオニコチンアミド、ナイアラミド、2-メルカプトニコチン酸、ニコモール(nicomol)及びナイアプラジン(niaprazine)、ニコチン酸メチル及びニコチン酸ナトリウム。
同様に例示できる他のビタミンB3誘導体は、その無機塩、例えば塩化物、臭素化物、ヨウ化物又は炭酸塩、及びその有機塩、例えばカルボン酸との反応により得られる塩、例えば酢酸塩、サリチル酸塩、グリコレート、ラクテート、マレート、シトレート、マンデレート、タルタレート等を包含する。
ビタミンB3:
ビタミンB3は、ビタミンPPとも呼ばれ、以下の式で表される化合物である:
例示可能なビタミンB3誘導体は、例えばニコチン酸エステル、例えばトコフェロールニコチネート、-CONH2の水素原子の置換による、ナイアシンアミドから誘導されるアミド、カルボン酸及びアミノ酸との反応により得られる生成物、ニコチニルアルコールとカルボン酸、例えば酢酸、サリチル酸、グリコール酸、又はパルミチン酸のエステルを含む。さらに、以下の誘導体を例示することもできる:2-クロロニコチンアミド、6-メチルニコチンアミド、6-アミノニコチンアミド、N-メチルニコチンアミド、N,N-ジメチルニコチンアミド、N-(ヒドロキシメチル)ニコチンアミド、キノリン酸イミド、ニコチンアニリド、N-ベンジルニコチンアミド、N-エチルニコチンアミド、ニフェナゾン(nifenazone)、ニコチンアルデヒド、イソニコチン酸、メチルイソニコチン酸、チオニコチンアミド、ナイアラミド、2-メルカプトニコチン酸、ニコモール(nicomol)及びナイアプラジン(niaprazine)、ニコチン酸メチル及びニコチン酸ナトリウム。
同様に例示できる他のビタミンB3誘導体は、その無機塩、例えば塩化物、臭素化物、ヨウ化物又は炭酸塩、及びその有機塩、例えばカルボン酸との反応により得られる塩、例えば酢酸塩、サリチル酸塩、グリコレート、ラクテート、マレート、シトレート、マンデレート、タルタレート等を包含する。
ビタミンB5:
ビタミンB5としては、パンテノール又はペンテニルアルコール、又は様々な形状の2,4-ジヒドロキシ-N-(3-ヒドロキシプロピル)-3,3-ジメチルブタンアミド:D-パンテノール、DL-パンテノール、及びその誘導体並びに類似体、例えばパントテン酸カルシウム、パンテチン(panthetine)、パントテイン(pantotheine)、ジペンテニルエチルエーテル、パンガミン酸、ピリドキシン又はパントイルラクトース、及びビタミンB5を含む天然産の化合物、例えばロイヤルゼリーを挙げることができる。
ビタミンB9又は葉酸も使用することができる。
ビタミンD:
ビタミンDは、軟骨(くる病)及び骨(軟骨化症)における無機化(mineralization)欠乏症、また高齢者における骨粗鬆症の幾つかの形態の予防並びに治療用の必須のビタミンである。しかし、これらの機能は、骨の代謝及びカルシウムホメオスタシスの調節をはるかに超えるものである。これらの中で、特に細胞増殖及び細胞分化に及ぼすその作用並びに免疫防御調節を挙げることができる。局所的に投与した場合、ビタミンD及びその類似体は、特に皮膚疾患、例えば特に乾癬及び老化の徴候の治療を可能とする。
ビタミンB5としては、パンテノール又はペンテニルアルコール、又は様々な形状の2,4-ジヒドロキシ-N-(3-ヒドロキシプロピル)-3,3-ジメチルブタンアミド:D-パンテノール、DL-パンテノール、及びその誘導体並びに類似体、例えばパントテン酸カルシウム、パンテチン(panthetine)、パントテイン(pantotheine)、ジペンテニルエチルエーテル、パンガミン酸、ピリドキシン又はパントイルラクトース、及びビタミンB5を含む天然産の化合物、例えばロイヤルゼリーを挙げることができる。
ビタミンB9又は葉酸も使用することができる。
ビタミンD:
ビタミンDは、軟骨(くる病)及び骨(軟骨化症)における無機化(mineralization)欠乏症、また高齢者における骨粗鬆症の幾つかの形態の予防並びに治療用の必須のビタミンである。しかし、これらの機能は、骨の代謝及びカルシウムホメオスタシスの調節をはるかに超えるものである。これらの中で、特に細胞増殖及び細胞分化に及ぼすその作用並びに免疫防御調節を挙げることができる。局所的に投与した場合、ビタミンD及びその類似体は、特に皮膚疾患、例えば特に乾癬及び老化の徴候の治療を可能とする。
ビタミンDとして、1α,25-ジヒドロキシ-ビタミンD3及びその類似体、並びにビタミンD類似体、例えば以下に列挙するような、WO-A-00/26167に記載されているものを挙げることができる:
・3-ヒドロキシメチル-5-{2-[3-(5-ヒドロキシ-5-又は6-メチルヘキシル)-フェニル]ビニル}フェノール
・3-[3-(5-ヒドロキシ-1,5-ジメチルヘキシル)フェノキシメチル]-5-ヒドロキシメチルフェノール
・6-[3-(3,4-ビスヒドロキシメチルベンジルオキシ)フェニル]-2-メチル-ヘプタ-3,5-ジエン-2-オール
・6-[3-(3,4-ビスヒドロキシメチルベンジルオキシ)フェニル]-2-メチル-ヘキサン-2-オール
・6-[3-(3,4-ビスヒドロキシメチルフェノキシメチル)フェニル]-2-メチル-ヘプタン-2-オール
・7-[3-(3,4-ビスヒドロキシメチルフェノキシメチル)フェニル]-3-エチル-オクタン-3-オール
・5-{2-[4-(5-ヒドロキシ-5-メチルヘキシル)-フェニル]ビニル又はエチル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-又は4-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)-フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-又は4-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)-フェニル]エチル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・2-ヒドロキシメチル-4-{2-[3-又は4-(5-ヒドロキシ-5-メチルヘキシル)-フェニル]ビニル}フェノール
・2-ヒドロキシメチル-4-{2-[3-又は4-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)-フェニル]ビニル}フェノール
・3-ヒドロキシメチル-5-{2-[3-(5-ヒドロキシ-5-又は6-メチルヘキシル)-フェニル]ビニル}フェノール
・3-[3-(5-ヒドロキシ-1,5-ジメチルヘキシル)フェノキシメチル]-5-ヒドロキシメチルフェノール
・6-[3-(3,4-ビスヒドロキシメチルベンジルオキシ)フェニル]-2-メチル-ヘプタ-3,5-ジエン-2-オール
・6-[3-(3,4-ビスヒドロキシメチルベンジルオキシ)フェニル]-2-メチル-ヘキサン-2-オール
・6-[3-(3,4-ビスヒドロキシメチルフェノキシメチル)フェニル]-2-メチル-ヘプタン-2-オール
・7-[3-(3,4-ビスヒドロキシメチルフェノキシメチル)フェニル]-3-エチル-オクタン-3-オール
・5-{2-[4-(5-ヒドロキシ-5-メチルヘキシル)-フェニル]ビニル又はエチル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-又は4-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)-フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-又は4-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)-フェニル]エチル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・2-ヒドロキシメチル-4-{2-[3-又は4-(5-ヒドロキシ-5-メチルヘキシル)-フェニル]ビニル}フェノール
・2-ヒドロキシメチル-4-{2-[3-又は4-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)-フェニル]ビニル}フェノール
・2-ヒドロキシメチル-4-{2-[3-又は4-(5-ヒドロキシ-5-メチルヘプチル)-フェニル]エチル}フェノール
・2-ヒドロキシメチル-4-{2-[3-又は4-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)-フェニル]エチル}フェノール
・2-ヒドロキシメチル-5-{2-[4-(5-ヒドロキシ-5-メチルヘキシル)-フェニル]ビニル}フェノール
・6-[3-(3,4-ビスヒドロキシメチルベンジルオキシ)フェニル]-2-メチル-ヘプタン-2-オール
・4-[3-(5-ヒドロキシ-1,5-ジメチルヘキシル)フェノキシメチル]-2-ヒドロキシメチルフェノール
・6-{3-又は4-[2-(3,4-ビスヒドロキシメチルフェニル)ビニル]フェニル}-2-メチルヘキサン-2-オール
・7-{4-[2-(3,4-ビスヒドロキシメチルフェニル)ビニル]フェニル}-2-メチルヘプタン-2-オール
・5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)フェニル]-1-メチルビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(5-ヒドロキシ-5-メチルヘキシル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)フェノキシメチル]ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(7-ヒドロキシ-7-メチルオクト-1-エニル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(7-ヒドロキシ-7-メチルオクチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・4-{2-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,2-ジオール
・3-{2-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)フェニル]ビニル}フェノール
・2-ヒドロキシメチル-4-{2-[3-又は4-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)-フェニル]エチル}フェノール
・2-ヒドロキシメチル-5-{2-[4-(5-ヒドロキシ-5-メチルヘキシル)-フェニル]ビニル}フェノール
・6-[3-(3,4-ビスヒドロキシメチルベンジルオキシ)フェニル]-2-メチル-ヘプタン-2-オール
・4-[3-(5-ヒドロキシ-1,5-ジメチルヘキシル)フェノキシメチル]-2-ヒドロキシメチルフェノール
・6-{3-又は4-[2-(3,4-ビスヒドロキシメチルフェニル)ビニル]フェニル}-2-メチルヘキサン-2-オール
・7-{4-[2-(3,4-ビスヒドロキシメチルフェニル)ビニル]フェニル}-2-メチルヘプタン-2-オール
・5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)フェニル]-1-メチルビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(5-ヒドロキシ-5-メチルヘキシル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)フェノキシメチル]ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(7-ヒドロキシ-7-メチルオクト-1-エニル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(7-ヒドロキシ-7-メチルオクチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・4-{2-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,2-ジオール
・3-{2-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)フェニル]ビニル}フェノール
・6-{3-[2-(3,5-ビスヒドロキシメチルフェニル)ビニル]フェニル}-2-メチルヘキサン-2-オール
・3-{2-[3-(7-ヒドロキシ-7-メチルオクチル)フェニル]ビニル}フェノール
・7-{3-[2-(3,5-ビスヒドロキシメチルフェニル)ビニル]フェニル}-2-メチルヘプタン-2-オール
・7-{3-[2-(3,4-ビスヒドロキシメチルフェニル)ビニル]フェニル}-2-メチルヘプタン-2-オール
・7-{3-[2-(4-ヒドロキシメチルフェニル)ビニル]フェニル}-2-メチルヘプタン-2-オール
・4-{2-[3-(7-ヒドロキシ-7-メチルオクト-1-エニル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,2-ジオール
・7-[3-(3,4-ビスヒドロキシメチルフェニルエチニル)フェニル]-2-メチルヘプタン-2-オール
・5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプト-1-エニル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(7-エチル-7-ヒドロキシノネ-1-エニル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(7-ヒドロキシ-1-メトキシ-1,7-ジメチルオクチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-1-メトキシ-1,6-ジメチルヘプチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(5-ヒドロキシ-ペンチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(5-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-7-メトキシオクチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・3-{2-[3-(7-ヒドロキシ-7-メチルオクチル)フェニル]ビニル}フェノール
・7-{3-[2-(3,5-ビスヒドロキシメチルフェニル)ビニル]フェニル}-2-メチルヘプタン-2-オール
・7-{3-[2-(3,4-ビスヒドロキシメチルフェニル)ビニル]フェニル}-2-メチルヘプタン-2-オール
・7-{3-[2-(4-ヒドロキシメチルフェニル)ビニル]フェニル}-2-メチルヘプタン-2-オール
・4-{2-[3-(7-ヒドロキシ-7-メチルオクト-1-エニル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,2-ジオール
・7-[3-(3,4-ビスヒドロキシメチルフェニルエチニル)フェニル]-2-メチルヘプタン-2-オール
・5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-6-メチルヘプト-1-エニル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(7-エチル-7-ヒドロキシノネ-1-エニル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(7-ヒドロキシ-1-メトキシ-1,7-ジメチルオクチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-1-メトキシ-1,6-ジメチルヘプチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(5-ヒドロキシ-ペンチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(5-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-7-メトキシオクチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(5-ヒドロキシ-6-メチルヘプテ-1-エニル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,2-ジオール
・5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-7-メチルオクト-1-エニル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(1,6-ジヒドロキシ-1,6-ジメチルヘプチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-1,6-ジメチルヘプテ-1-エニル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-7-メチルオクト-1-エニル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(1,6-ジヒドロキシ-1,6-ジメチルヘプチル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
・5-{2-[3-(6-ヒドロキシ-1,6-ジメチルヘプテ-1-エニル)フェニル]ビニル}-ベンゼン-1,3-ジオール
ビタミンF:
ビタミンFは、特に乾燥肌の軽減を可能とする。このビタミンは、また毛髪の強化、またその成長の刺激、あるいは毛髪の喪失遅延をも可能とする。
ビタミンFは、必須の脂肪酸、即ち少なくとも一つの二重結合を持つ不飽和酸、例えばリノール酸又は9,12-オクタデカジエン酸及びその立体異性体、α-型のリノレン酸(9,12,15-オクタデカトリエン酸)又はγ-型のリノレン酸(6,9,12-オクタデカトリエン酸)及びその立体異性体、アラキドン酸又は5,8,11,14-エイコサテトラエン酸及びその立体異性体の混合物である。
ビタミンF又は少なくとも一つの二重結合を持つ不飽和酸の混合物、及び特にリノール酸、リノレン酸及びアラキドン酸、又はこれを含有する化合物、及び特にこれを含む植物起源のオイル、例えばホホバ油を、本発明の上記組成物において使用できる。誘導体形状にあるビタミンF、及び特にエステル形状にある、例えば糖のエステル及びビタミンFのエステルを使用することも可能である。
ビタミンFは、特に乾燥肌の軽減を可能とする。このビタミンは、また毛髪の強化、またその成長の刺激、あるいは毛髪の喪失遅延をも可能とする。
ビタミンFは、必須の脂肪酸、即ち少なくとも一つの二重結合を持つ不飽和酸、例えばリノール酸又は9,12-オクタデカジエン酸及びその立体異性体、α-型のリノレン酸(9,12,15-オクタデカトリエン酸)又はγ-型のリノレン酸(6,9,12-オクタデカトリエン酸)及びその立体異性体、アラキドン酸又は5,8,11,14-エイコサテトラエン酸及びその立体異性体の混合物である。
ビタミンF又は少なくとも一つの二重結合を持つ不飽和酸の混合物、及び特にリノール酸、リノレン酸及びアラキドン酸、又はこれを含有する化合物、及び特にこれを含む植物起源のオイル、例えばホホバ油を、本発明の上記組成物において使用できる。誘導体形状にあるビタミンF、及び特にエステル形状にある、例えば糖のエステル及びビタミンFのエステルを使用することも可能である。
ビタミンHは、ビオチンとも呼ばれ、これも使用することができる。これは、爪を硬くするのに使用できる。
一又は複数のビタミンを、好ましくはビタミンA、ビタミンC、ビタミンB5、ビタミンE及びビタミンFから選択する。
該ビタミンは、固体又はペースト状態にある、及び好ましくは粉末状態にある、少なくとも1種のアジュバントとの混合物として使用することができる。該浸透工程が完了した後、これらアジュバントは、パーコレータ内に残される。該アジュバントは、クレー、塩、アニオン性、ノニオン性、カチオン性又は両性(双性)界面活性剤、天然又は合成増粘剤、ガラスビーズ、シリカ、ナイロン、ワックス、顔料、アルミナ、二酸化チタン、ゼオライト、ポリ(メチルメタクリレート) (PMMA)、キトサン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、モノ-又はジ-サッカライド、例えばグルコース、シュークロース、ソルビトール又はフルクトース、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、樹脂粒子、例えばシリコーン又はシリカビーズ、タルク、ポリアスパラギン酸、ホウ珪酸塩、特にホウ珪酸カルシウム、ポリエチレン、綿、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、セルロース及びその誘導体、超吸収性化合物、炭酸マグネシウム又は炭酸カルシウム、場合により変性された澱粉、コーン種子、ポリジメチルシロキサンガム、ポリアクリルアミド、多孔質ヒドロキシアパタイト、絹、コラーゲン、鋸屑、海草粉末、小麦、米、エンドウ、ルピナス種子、大豆又は大麦の粗粉又は抽出物、架橋したポリビニルピロリドン、アルギン酸カルシウム、活性炭素、及びポリ(ビニリデンクロリド/アクリロニトリル)粒子、特にアクゾノーベル(Akzo Nobel)社から一般名「エクスパンセル(ExpancelTM)」として、また個別的に「エクスパンセルWE」又は「エクスパンセルDE」として市販されているもの、及びこれらの混合物から選択される。
一又は複数のビタミンを、好ましくはビタミンA、ビタミンC、ビタミンB5、ビタミンE及びビタミンFから選択する。
該ビタミンは、固体又はペースト状態にある、及び好ましくは粉末状態にある、少なくとも1種のアジュバントとの混合物として使用することができる。該浸透工程が完了した後、これらアジュバントは、パーコレータ内に残される。該アジュバントは、クレー、塩、アニオン性、ノニオン性、カチオン性又は両性(双性)界面活性剤、天然又は合成増粘剤、ガラスビーズ、シリカ、ナイロン、ワックス、顔料、アルミナ、二酸化チタン、ゼオライト、ポリ(メチルメタクリレート) (PMMA)、キトサン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、モノ-又はジ-サッカライド、例えばグルコース、シュークロース、ソルビトール又はフルクトース、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、樹脂粒子、例えばシリコーン又はシリカビーズ、タルク、ポリアスパラギン酸、ホウ珪酸塩、特にホウ珪酸カルシウム、ポリエチレン、綿、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、セルロース及びその誘導体、超吸収性化合物、炭酸マグネシウム又は炭酸カルシウム、場合により変性された澱粉、コーン種子、ポリジメチルシロキサンガム、ポリアクリルアミド、多孔質ヒドロキシアパタイト、絹、コラーゲン、鋸屑、海草粉末、小麦、米、エンドウ、ルピナス種子、大豆又は大麦の粗粉又は抽出物、架橋したポリビニルピロリドン、アルギン酸カルシウム、活性炭素、及びポリ(ビニリデンクロリド/アクリロニトリル)粒子、特にアクゾノーベル(Akzo Nobel)社から一般名「エクスパンセル(ExpancelTM)」として、また個別的に「エクスパンセルWE」又は「エクスパンセルDE」として市販されているもの、及びこれらの混合物から選択される。
1種以上のアジュバントが存在する場合、一又は複数の該ビタミンは、ビタミンとアジュバントとの全質量を基準として、0.5〜99質量%なる範囲、より良好には1〜80質量%なる範囲、及びさらに一層好ましくは2〜60質量%なる範囲の量で存在する。
使用する、また該加圧流体が通される該植物又は植物抽出物は、該浸透処理に先立って、焙焼、低温粉砕、又は凍結乾燥等の処理に掛けることができる。本発明の方法によって得られた、ケラチン物質の化粧学的処置用の組成物は、場合により、上記ビタミン及び該流体成分、即ち水及び/又は化粧学的に許容される溶媒以外に、該固体状又はペースト状混合物として存在するアジュバントの全て又はその幾分かを含む。
本発明は、また本発明の方法によって得ることのできる組成物にも係り、この組成物は、保存剤を全く含まないものであり得る。
本発明の製造方法を利用することによって、ケラチン物質の化粧学的処置用の組成物が得られ、この組成物は、該ケラチン物質に直接適用することができ、あるいは化粧学的に許容される媒体と混合することが可能であり、あるいはまた化粧品において従来から使用されている、少なくとも1種の添加物を、オペレータがこの組成物に添加することもできる。本発明の方法によって得られた、少なくとも2種の組成物を、一緒に混合することも可能である。上記のように、場合により混合し及び/又は添加物の添加により得られる、ケラチン繊維の化粧学的処置用の組成物は、以下において、最終的化粧処置用組成物又は最終組成物と呼ぶことにする。
使用する、また該加圧流体が通される該植物又は植物抽出物は、該浸透処理に先立って、焙焼、低温粉砕、又は凍結乾燥等の処理に掛けることができる。本発明の方法によって得られた、ケラチン物質の化粧学的処置用の組成物は、場合により、上記ビタミン及び該流体成分、即ち水及び/又は化粧学的に許容される溶媒以外に、該固体状又はペースト状混合物として存在するアジュバントの全て又はその幾分かを含む。
本発明は、また本発明の方法によって得ることのできる組成物にも係り、この組成物は、保存剤を全く含まないものであり得る。
本発明の製造方法を利用することによって、ケラチン物質の化粧学的処置用の組成物が得られ、この組成物は、該ケラチン物質に直接適用することができ、あるいは化粧学的に許容される媒体と混合することが可能であり、あるいはまた化粧品において従来から使用されている、少なくとも1種の添加物を、オペレータがこの組成物に添加することもできる。本発明の方法によって得られた、少なくとも2種の組成物を、一緒に混合することも可能である。上記のように、場合により混合し及び/又は添加物の添加により得られる、ケラチン繊維の化粧学的処置用の組成物は、以下において、最終的化粧処置用組成物又は最終組成物と呼ぶことにする。
本発明の一特定の態様は、如何なるヒトの介入も必要とせず、かつ場合により冷却手段を備えたデバイスによって、得られる組成物を適用する工程からなる。
本発明のもう一つの特別な態様は、当分野において毒性に係る問題が全く知られていない場合には、本発明の方法によって得られた化粧学的処置用の組成物を、摂取する工程からなる。
本発明の方法によって得られた、最終的化粧処置用組成物中に存在するビタミンの量は、該最終的化粧処置用組成物の全質量を基準として、一般に凡そ0.001〜50質量%なる範囲、好ましくは0.005〜30質量%なる範囲、及びより一層好ましくは0.01〜20質量%なる範囲にある。
本発明の方法によって得られた化粧料組成物を、化粧学的に許容される媒体と混合する場合、該媒体は、一般に水又は水と、水に対する溶解度が十分でない成分を可溶化するための、少なくとも1種の有機溶媒との混合物からなる。列挙することのできる有機溶媒の例は、例えばC1-C4低級アルコール、例えばエタノール及びイソプロパノール;ポリオール及びポリオールエーテル、例えば2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテル及びモノメチルエーテル、及び芳香族アルコール、例えばベンジルアルコール又はフェノキシエタノール、及びこれらの混合物を含む。
これらの溶媒は、該最終組成物の全質量を基準として、好ましくは1〜40質量%なる範囲、及びより一層好ましくは5〜30質量%なる範囲の割合で存在する。
本発明のもう一つの特別な態様は、当分野において毒性に係る問題が全く知られていない場合には、本発明の方法によって得られた化粧学的処置用の組成物を、摂取する工程からなる。
本発明の方法によって得られた、最終的化粧処置用組成物中に存在するビタミンの量は、該最終的化粧処置用組成物の全質量を基準として、一般に凡そ0.001〜50質量%なる範囲、好ましくは0.005〜30質量%なる範囲、及びより一層好ましくは0.01〜20質量%なる範囲にある。
本発明の方法によって得られた化粧料組成物を、化粧学的に許容される媒体と混合する場合、該媒体は、一般に水又は水と、水に対する溶解度が十分でない成分を可溶化するための、少なくとも1種の有機溶媒との混合物からなる。列挙することのできる有機溶媒の例は、例えばC1-C4低級アルコール、例えばエタノール及びイソプロパノール;ポリオール及びポリオールエーテル、例えば2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテル及びモノメチルエーテル、及び芳香族アルコール、例えばベンジルアルコール又はフェノキシエタノール、及びこれらの混合物を含む。
これらの溶媒は、該最終組成物の全質量を基準として、好ましくは1〜40質量%なる範囲、及びより一層好ましくは5〜30質量%なる範囲の割合で存在する。
化粧品において従来から使用されている、少なくとも1種の添加物を、本発明の方法によって得られた化粧学的処置用の組成物に添加することができる。このような添加物の例としては、アニオン性、カチオン性、ノニオン性又は両性(双性)界面活性剤又はその混合物、アニオン性、カチオン性、ノニオン性、両性若しくは双性イオン性ポリマー又はその混合物、無機又は有機増粘剤、及び特にアニオン性、カチオン性、ノニオン性及び両性ポリマー結合性の増粘剤、酸化防止剤、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香料、バッファー、分散剤、コンディショニング剤、例えばシリコーンオイル、フィルム形成剤、セラミド、保存剤、乳白剤、並びにオイル、ワックス、ガム、及び有色顔料又は真珠箔顔料を挙げることができる。
上記添加物は、該添加物各々に対して、一般に該最終組成物の全質量を基準として、0.01〜20質量%なる範囲内の量で存在する。
上記添加物は、該添加物各々に対して、一般に該最終組成物の全質量を基準として、0.01〜20質量%なる範囲内の量で存在する。
勿論、当業者は、この又はこれら随意の化合物を、本発明による化粧料組成物と関連する固有の有利な諸特性が、もくろまれた添加により悪影響を受けず、あるいは実質的に悪影響を受けないように、選択すべく注意するであろう。
該最終組成物のpHは、一般に3〜12なる範囲、及び好ましくは5〜11なる範囲にある。これは、通常化粧品において使用されている酸性化剤又は塩基性化剤を用いて、あるいはまた標準的な緩衝系を用いて、所定値に調節できる。
列挙できる酸性化剤は、例えば無機又は有機酸、例えば塩酸、オルトリン酸、硫酸、カルボン酸、例えば酢酸、酒石酸、クエン酸及び乳酸、及びスルホン酸である。
列挙できる塩基性化剤は、例えばアンモニア水、アルカリ炭酸塩、アルカノールアミン、例えばモノ-、ジ-及びトリ-エタノールアミン及びその誘導体;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び以下の式(II)で表される化合物である:
ここで、Wは場合によりヒドロキシル基又はC1-C4アルキル基で置換されていてもよい、プロピレン残基であり、Ra、Rb、Rc、及びRdは同一でも、異なっていてもよく、水素原子、C1-C4アルキル基又はC1-C4ヒドロキシアルキル基を表す。
該最終的化粧処置用組成物は、様々な形状、例えば液体、クリーム、ゲル又はマスカラ、又はケラチン物質、特にケラチン繊維及び皮膚を処置するのに適した任意の他の形状を持つことができる。特に、該最終的化粧処置用組成物は、ビタミンA及びE又はその誘導体を含み、保護効果及び乾燥防止作用を持つリップスティック、及びヒビ及び割れに対する治癒効果を付与すべくビタミンCを配合したリップスティックであり得る。該最終組成物は、皮膚を着色し及び/又はこれを保護するためのファンデーションであってもよい。
本発明は、またケラチン物質を化粧学的に処置するための方法にも係り、この方法は、上に定義したような方法によって、化粧処置用組成物を調製する工程と、この組成物を、例えばオペレータにより、あるいはヒトの介入を全く必要としないデバイスにより、該ケラチン物質に適用する工程を含む。その適用時間は、15秒〜1時間なる範囲にある。
該最終組成物のpHは、一般に3〜12なる範囲、及び好ましくは5〜11なる範囲にある。これは、通常化粧品において使用されている酸性化剤又は塩基性化剤を用いて、あるいはまた標準的な緩衝系を用いて、所定値に調節できる。
列挙できる酸性化剤は、例えば無機又は有機酸、例えば塩酸、オルトリン酸、硫酸、カルボン酸、例えば酢酸、酒石酸、クエン酸及び乳酸、及びスルホン酸である。
列挙できる塩基性化剤は、例えばアンモニア水、アルカリ炭酸塩、アルカノールアミン、例えばモノ-、ジ-及びトリ-エタノールアミン及びその誘導体;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び以下の式(II)で表される化合物である:
該最終的化粧処置用組成物は、様々な形状、例えば液体、クリーム、ゲル又はマスカラ、又はケラチン物質、特にケラチン繊維及び皮膚を処置するのに適した任意の他の形状を持つことができる。特に、該最終的化粧処置用組成物は、ビタミンA及びE又はその誘導体を含み、保護効果及び乾燥防止作用を持つリップスティック、及びヒビ及び割れに対する治癒効果を付与すべくビタミンCを配合したリップスティックであり得る。該最終組成物は、皮膚を着色し及び/又はこれを保護するためのファンデーションであってもよい。
本発明は、またケラチン物質を化粧学的に処置するための方法にも係り、この方法は、上に定義したような方法によって、化粧処置用組成物を調製する工程と、この組成物を、例えばオペレータにより、あるいはヒトの介入を全く必要としないデバイスにより、該ケラチン物質に適用する工程を含む。その適用時間は、15秒〜1時間なる範囲にある。
その適用に先立って、本発明の方法に従って得た該化粧処置用組成物を、上記のような化粧学的に許容される媒体及び/又は1種又はそれ以上の化粧品において従来使用されている添加物と混合することができる。
もう一つの態様は、本発明の方法に従って、少なくとも2種の化粧処置用組成物を製造する工程と、これら組成物を一緒に混合する工程と、場合により、上記のような、化粧学的に許容される媒体及び/又は1種又はそれ以上の化粧品において従来使用されている添加物を添加する工程と、これに続くこの得られた最終組成物を、該ケラチン物質に適用する工程からなる。
もう一つの態様は、本発明の方法に従って、少なくとも2種の化粧処置用組成物を製造する工程と、これら組成物を一緒に混合する工程と、場合により、上記のような、化粧学的に許容される媒体及び/又は1種又はそれ以上の化粧品において従来使用されている添加物を添加する工程と、これに続くこの得られた最終組成物を、該ケラチン物質に適用する工程からなる。
以下の実施例は、本発明を例示するためのものである。
例1:コンディショナーの調製
以下の成分を、一緒に混合した:
− ロッシュビタミンズ(Roche Vitamins)社により市販されている、2gの粉末化ビタミンC;
− 2gの重炭酸アンモニウム;
− 1gのマルトデキストリン。
この粉末状混合物5gを、エスプレッソ調製装置に投入した。次いで、最終的な体積50mlを持つ組成物(A)が得られるまで、該粉末混合物に蒸気を通した。
次に、1質量%のヒドロキシエチルセルロースを含む、1質量部の水性組成物(B)を、2質量部の該組成物(A)に添加して、適用を容易にすることも可能である。
この組成物を毛髪に適用し、2分間そのまま維持し、洗浄した後、滑らかな強化された毛髪が得られた。
例1:コンディショナーの調製
以下の成分を、一緒に混合した:
− ロッシュビタミンズ(Roche Vitamins)社により市販されている、2gの粉末化ビタミンC;
− 2gの重炭酸アンモニウム;
− 1gのマルトデキストリン。
この粉末状混合物5gを、エスプレッソ調製装置に投入した。次いで、最終的な体積50mlを持つ組成物(A)が得られるまで、該粉末混合物に蒸気を通した。
次に、1質量%のヒドロキシエチルセルロースを含む、1質量部の水性組成物(B)を、2質量部の該組成物(A)に添加して、適用を容易にすることも可能である。
この組成物を毛髪に適用し、2分間そのまま維持し、洗浄した後、滑らかな強化された毛髪が得られた。
例2:皮膚の皺取り用ゲルの調製
5gの、ロッシュビタミンズ社により市販されている、粉末化ビタミンCを準備した。固体化合物を入れるための、容器内にあるこの粉末を、エスプレッソ調製装置に投入した。次に、この粉末に、0.3 MPa (3 bar)なる圧力下にある、該装置で製造した蒸気を通じた。得られる組成物を、皮膚に適用する直前に、以下の成分を含み、pH4に緩衝されているゲルに導入した:
相A
− 1.5gのカラギーナン
− 28.5gのルブラジェル(Lubrajel)(ゲル化剤)
− 0.2gの保存剤
− 全体を95gとするに要する脱イオン水
− 0.5gの水酸化ナトリウム
相B
− 4.8gの脱イオン水
− 0.3gのゲルマール(Gelmall) 115
− 0.1gのデケスト(Dequest)2046
− 0.5gのアロエ抽出物
このゲルは、夫々70℃及び40℃において、相A及びBを単に混合し、次いで40℃にて撹拌しつつ、相Bを相Aに添加し、得られる混合物全体を、穏やかに撹拌しつつ周囲温度まで冷却させた。得られたこの組成物は、顔面を滑らかにし、かつ皮膚に良好な潤いを与えた。
5gの、ロッシュビタミンズ社により市販されている、粉末化ビタミンCを準備した。固体化合物を入れるための、容器内にあるこの粉末を、エスプレッソ調製装置に投入した。次に、この粉末に、0.3 MPa (3 bar)なる圧力下にある、該装置で製造した蒸気を通じた。得られる組成物を、皮膚に適用する直前に、以下の成分を含み、pH4に緩衝されているゲルに導入した:
相A
− 1.5gのカラギーナン
− 28.5gのルブラジェル(Lubrajel)(ゲル化剤)
− 0.2gの保存剤
− 全体を95gとするに要する脱イオン水
− 0.5gの水酸化ナトリウム
相B
− 4.8gの脱イオン水
− 0.3gのゲルマール(Gelmall) 115
− 0.1gのデケスト(Dequest)2046
− 0.5gのアロエ抽出物
このゲルは、夫々70℃及び40℃において、相A及びBを単に混合し、次いで40℃にて撹拌しつつ、相Bを相Aに添加し、得られる混合物全体を、穏やかに撹拌しつつ周囲温度まで冷却させた。得られたこの組成物は、顔面を滑らかにし、かつ皮膚に良好な潤いを与えた。
Claims (20)
- ケラチン物質を化粧学的に処置するための組成物の製法であって、少なくとも0.3MPa(3 bar)なる圧力下で、蒸気を含む流体を、固体又はペースト状態にある少なくとも1種のビタミンに浸透させる工程を含むことを特徴とする、上記方法。
- 該ビタミンが、ビタミンA、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB9、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンH、これらの誘導体、これらのプリカーサ及びこれらの混合物から選択される、請求項1記載の方法。
- 該ビタミンが、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB5、ビタミンE及びビタミンFから選択される、請求項2記載の方法。
- 該固体又はペースト状態にあるビタミンを、少なくとも1種のアジュバントとの混合物として使用する、上記請求項の何れか1項に記載の方法。
- 該アジュバントが、クレー、塩、アニオン性、ノニオン性、カチオン性又は両性界面活性剤、天然又は合成増粘剤、場合により変性された澱粉、ガラスビーズ、シリカ、ナイロン、アルミナ、二酸化チタン、ゼオライト、ポリ(メチルメタクリレート) (PMMA)、キトサン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、モノ-又はジ-サッカライド、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、樹脂粒子、例えばシリコーン又はシリカビーズ、タルク、ポリアスパラギン酸、ホウ珪酸塩、特にホウ珪酸カルシウム、ポリエチレン、綿、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、セルロース及びその誘導体、超吸収性化合物、炭酸マグネシウム又は炭酸カルシウム、コーン種子、ポリジメチルシロキサンガム、ポリアクリルアミド、多孔質ヒドロキシアパタイト、絹、コラーゲン、鋸屑、海草粉末、小麦、米、エンドウ、ルピナス種子、大豆又は大麦の粗粉又は抽出物、架橋したポリビニルピロリドン、アルギン酸カルシウム、活性炭素、及びポリ(ビニリデンクロリド/アクリロニトリル)粒子から選択される、請求項4記載の方法。
- 該ビタミンが、ビタミンとアジュバントとの全質量を基準として、0.5〜99質量%なる範囲、好ましくは1〜80質量%なる範囲、より好ましくは2〜60質量%なる範囲の量で存在する、請求項4又は5記載の方法。
- 該浸透工程を、0.3〜3 MPa (3〜30 bar)なる範囲、好ましくは1〜3 MPa (10〜30 bar) なる範囲の圧力下で、流体を用いて実施する、上記請求項の何れか1項に記載の方法。
- 該浸透工程を、少なくとも1 MPa (10 bar)なる圧力の下で、流体を用いて行う、上記請求項の何れか1項に記載の方法。
- 該流体が、場合により液体としての水を含む蒸気である、上記請求項の何れか1項に記載の方法。
- 該流体が、1種又はそれ以上の化粧学的に許容される液状及び/又は気体状の有機溶媒を含む、請求項1〜9の何れか1項に記載の方法。
- 上記請求項の何れか1項に記載の方法によって得ることのできる、化粧学的処置用の組成物。
- 保存剤を含まない、請求項11記載の組成物。
- ケラチン物質の化粧学的な処置方法であって、請求項1〜10の何れか1項に記載の方法によって化粧料組成物を調製すること、及びこの組成物を該ケラチン物質に適用することを特徴とする、上記方法。
- 該組成物を、人の介入を全く必要としないデバイスによって該ケラチン物質に適用する、請求項13記載のケラチン物質の化粧学的な処置方法。
- 該組成物の適用前に、請求項1〜10の何れか1項に記載の方法によって調製した該化粧学的処置用の組成物を、化粧学的に許容される媒体及び/又は1種又はそれ以上の化粧料において使用される添加剤と混合する、請求項13記載のケラチン物質の化粧学的な処置方法。
- ケラチン物質の化粧学的な処置方法であって、少なくとも2種の化粧料組成物を請求項1〜10の何れか1項に記載の方法によって調製し、これらを混合し、得られる混合物を、該ケラチン物質に適用することを特徴とする、上記方法。
- 請求項1〜10の何れか1項に記載の方法によって調製した組成物の、ケラチン物質の化粧学的な処置における使用。
- 請求項11又は12記載の化粧料組成物を包装するためのデバイスであって、少なくとも一つの壁によって境界が定められた、閉じたハウジングを含み、該少なくとも一つの壁は、少なくとも0.3 MPa (3 bar)なる圧力下で、流体に対して、少なくとも部分的に透過性であり、該組成物が少なくとも1種のビタミンを、固体又はペースト状態で含むことを特徴とする、上記デバイス。
- 該ハウジングが、二枚の封止されたシートによって、その境界が定められている、請求項18記載のデバイス。
- 該ハウジングが、蓋によって閉じられたトレイにより、その境界が定められている、請求項18記載のデバイス。
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