JP2005314302A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Yoshimasa Okamoto
好正 岡本
Hirokazu Sakai
宏和 酒井
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Abstract

【課題】乾燥後の毛髪にまとまり性と滑り感を付与することのできる毛髪化粧料の提供。
【解決手段】(A)多糖類又はその誘導体における−OHのHの一部又は全てが、−E1−(OA)n−E2−R〔E1は−OH又は=Oが置換していてもよいC1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、nは8〜300の数を示し、n個のAは同一又は異なって、C1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、Rは−OHが置換していてもよいC4〜30のアルキル基を示す〕で表される基で置換されている多糖誘導体、(B)両親媒性アミド脂質を含有する毛髪化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、乾燥後の毛髪にまとまり性と滑り感を付与することのできる毛髪化粧料に関する。
毛髪は、常にドライヤー熱、ブラッシング等の日常的なヘアケア行動による物理的刺激、及び洗髪、パーマ、ヘアカラー、ブリーチ等による化学的刺激に曝されているため、成分や構造体の部分的欠損を伴う損傷状態にある。また、加齢にともなう髪質変化は、これらのダメージを加速させ、健康な髪本来のしなやかさを失わせる要因となる。
損傷状態の毛髪の保護・修復は、損傷により欠損した成分、構造体及びそれらの類縁体を補う形で行われるのが一般的である。保護・修復機能の発現には保護基剤と毛髪の相互作用(親和性)が重要と考えられ、現在では保護基剤としてスフィンゴ脂質やタンパク誘導体を用いる方法が有益な技術として広く利用されている。例えば、アニオン性界面活性剤と双極イオン性界面活性剤からなる界面活性剤、カチオン性高分子、及びセラミド又はグリコセラミドを含有する頭髪洗浄剤がある(特許文献1参照)。
しかし、セラミド、グリコセラミド等の保護基剤は、融点が高く結晶化し易いため、十分な量を配合することができず、未だ十分な毛髪の保護・修復効果は得られていないのが実情である。このため、セラミド類をアミドアルコール等によって分散する等の対策が試みられているが、十分な効果は得られていない。
一方、トイレタリー製品における増粘剤、疎水性物質の安定化剤として、ポリオキシアルキレン化された多糖誘導体が使用されている(特許文献2,3参照)。
特開平8-59443号公報 国際公開第00/73351号パンフレット 特開2003-226612号公報
本発明は、乾燥後の毛髪にまとまり性と滑り感を付与することのできる毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、毛髪化粧料において、両親媒性アミド脂質と共に特定の多糖誘導体を併用することにより、両親媒性アミド脂質の結晶化が抑制され安定に分散されること、及び、その結果十分な量の両親媒性アミド脂質を含有させることができるようになり、乾燥後の毛髪のまとまり、滑り感が著しく向上することを見出した。
すなわち本発明は、次の成分(A)及び(B)
(A) 多糖類又はその誘導体におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、次の基(a1)で置換されている多糖誘導体
(a1)一般式(1)で表される基
−E1−(OA)n−E2−R (1)
〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、nは8〜300の数を示し、n個のAは同一又は異なって、炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、Rはヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す。〕
(B) 両親媒性アミド脂質
を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
本発明の毛髪化粧料は、すすぎ時の感触が滑らかで、乾燥後の毛髪にまとまり性と滑り感を付与することができる。
本発明で用いる成分(A)の多糖誘導体は、国際公開第00/73351号パンフレットに記載されているものである。
置換基(a1)の一般式(1)における炭化水素基E1は、直鎖及び分岐鎖のいずれでもよく、炭素数2又は3のものが好ましい。具体的にはエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、2-ヒドロキシトリメチレン基、1-ヒドロキシメチルエチレン基、1-オキソエチレン基、1-オキソトリメチレン基、1-メチル-2-オキソエチレン基等が挙げられる。
一般式(1)における炭化水素基Aは、直鎖及び分岐鎖のいずれでもよく、炭素数2又は3のものが好ましい。具体的にはエチレン基、プロピレン基及びトリメチレン基が挙げられる。nは−(OA)−の繰り返し単位の平均数であり、増粘効果及び乳化安定性の点から8〜120、特に10〜60が好ましく、n個のAは同一でも異なってもよい。E2はエーテル結合(−O−)又はオキシカルボニル基(−OCO−又は−COO−)を示し、特にエーテル結合が好ましい。
一般式(1)におけるヒドロキシ基が置換してもよいアルキル基Rとしては、炭素数5〜25、特に6〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。具体的にはオクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、イソステアリル基等が挙げられる。中でも、安定性の点から、直鎖アルキル基が好ましい。
成分(A)の多糖誘導体における置換基(a1)の置換度は、構成単糖残基当たり0.0001〜1.0、更には0.0005〜0.5、特に0.001〜0.1の範囲が好ましい。
成分(A)の多糖誘導体は、上記置換基(a1)に加え、更に、メチル基、エチル基等のアルキル基;ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等のヒドロキシアルキル基;以下に示すスルホアルキル基(a2)、カルボキシアルキル基(a3)及びカチオン性置換基(a4)から選ばれる1以上の基で置換されていてもよい。また、置換基(a1)〜(a4)に含まれ得るヒドロキシ基の水素原子は、更に置換基(a1)〜(a4)で置換されていてもよい。
(a2) ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基:
2-スルホエチル基、3-スルホプロピル基、3-スルホ-2-ヒドロキシプロピル基、2-スルホ-1-(ヒドロキシメチル)エチル基等が挙げられる。中でも安定面や製造面より3-スルホ-2-ヒドロキシプロピル基が好ましい。これらスルホアルキル基(a2)は、その全てあるいは一部がNa、K、Ca、Mg等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属、アンモニア、アミン類、アンモニウム等の有機カチオンにより塩となっていてもよい。
(a3) ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数2〜6のカルボキシアルキル基:
カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシブチル基、カルボキシペンチル基等が挙げられる。中でも安定面や製造面より、カルボキシメチル基が好ましい。これらカルボキシアルキル基(a3)は、その全てあるいは一部がNa、K、Ca、Mg等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属、アンモニア、アミン類、アンモニウム等の有機カチオンにより塩となっていてもよい。
(a4) ヒドロキシ基が置換していてもよいカチオン性置換基:
一般式(2)で表されるものが挙げられる。
Figure 2005314302
〔式中、D1はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、R1、R2及びR3は同一又は異なって、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜3のアルキル基を示し、X-は水酸化物イオン、ハロゲン化物イオン又は有機酸イオンを示す。〕
一般式(2)におけるD1としては、炭素数2又は3のものが好ましく、具体的にはエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、2-ヒドロキシトリメチレン基、1-ヒドロキシメチルエチレン基等が挙げられる。
一般式(2)におけるR1、R2及びR3としては、メチル基、エチル基、プロピル基、2-ヒドロキシエチル基等が挙げられ、中でもメチル基及びエチル基が好ましい。
一般式(2)におけるX-で示されるハロゲン化物イオンとしては塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン等が挙げられ、有機酸イオンとしては、CH3COO-、CH3CH2COO-、CH3(CH2)2COO-等が挙げられる。X-としては、特に水酸化物イオン、塩化物イオン及び臭化物イオンが好ましい。
成分(A)の多糖誘導体は、多糖類又はその誘導体を、下記一般式(3)
3−(OA)n−E2−R (3)
〔式中、E3は炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基、ヒドロキシ基が置換していてもよい、炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のハロゲン化アルキル基又は炭素数2〜6のカルボキシアルキル基若しくはその誘導体を示し、n、A、E2及びRは前記と同じ意味を示す。〕
で表されるポリオキシアルキレン化剤[a1]と反応させることにより製造することができる。
また、前記置換基(a2)、(a3)及び(a4)は、多糖類又はその誘導体を、それぞれ以下に示すスルホン化剤[a2]、カルボキシアルキル化剤[a3]及びカチオン化剤[a4]と反応させることにより、導入することができる。
[a2] ビニルスルホン酸、ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5のハロアルカンスルホン酸、エポキシ基を有する炭素数2〜5のスルホン酸及びそれらの塩から選ばれるスルホン化剤
[a3] ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数2〜6のハロゲン化カルボン酸及びその塩から選ばれるカルボキシアルキル化剤
[a4] 下記一般式(4)で表されるカチオン化剤
Figure 2005314302
〔式中、D2は炭素数3〜6のエポキシ化アルキル基、又はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐鎖のハロゲン化アルキル基を示し、R1、R2、R3及びX-は前記と同じ意味を示す。〕
すなわち、成分(A)の多糖誘導体は、多糖類又はその誘導体のヒドロキシ基の水素原子を全て又は部分的にポリオキシアルキレン化〔置換基(a1)の導入〕し、必要に応じてスルホン化〔スルホアルキル基(a2)の導入〕、カルボキシアルキル化〔カルボキシアルキル基(a3)の導入〕及びカチオン化〔カチオン性置換基(a4)の導入〕することにより、製造される。これらポリオキシアルキレン化反応、スルホン化反応、カルボキシアルキル化反応及びカチオン化反応はどの順序で行ってもよく、また2〜4の反応を同時に行うこともできる。好ましくは、まずポリオキシアルキレン化反応を行い、次いで必要に応じて、カチオン化反応、カルボキシアルキル化反応、スルホン化反応の順で反応を行うことにより製造できる。
より具体的には、例えば、国際公開第00/73351号パンフレットに記載の方法により、多糖類又はその誘導体を適当な溶媒に溶解又は分散させて、上記の反応を行うことにより製造することができる。ここで、原料及び製造される成分(A)は粉体であることが取り扱いの簡便性の点から好ましい。
多糖誘導体(A)の原料となる多糖類又はその誘導体としては、セルロース、グアーガム、スターチ、プルラン、デキストラン、フルクタン、マンナン、寒天、カラギーナン、キチン、キトサン、ペクチン、アルギン酸、ヒアルロン酸等の多糖類、及びこれらにメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等が置換した誘導体が挙げられる。これらの置換基は、単独で又は複数の組合せで置換することができる。具体的には、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルグアーガム、ヒドロキシエチルスターチ、メチルセルロース、メチルグアーガム、メチルスターチ、エチルセルロース、エチルグアーガム、エチルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルグアーガム、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルグアーガム、ヒドロキシエチルメチルスターチ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルグアーガム、ヒドロキシプロピルメチルスターチ等が挙げられる。
これら多糖類又はその誘導体のうち、セルロース、スターチ、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましく、特にヒドロキシエチルセルロースが好ましい。また、これら多糖類又はその誘導体の重量平均分子量は、1万〜1000万、更には10万〜500万、特に10万〜200万の範囲が好ましい。
例えば、成分(A)がセルロース誘導体である場合、その繰り返し単位は次のような一般式で表わされる。
Figure 2005314302
〔式中、Zは前記置換基(a1)のほか、水素原子;メチル基、エチル基等のアルキル基;ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等のヒドロキシアルキル基;前記スルホアルキル基(a2)、カルボキシアルキル基(a3)、カチオン性置換基(a4)から選ばれる基を示す。Qは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、x、y及びzは0〜10の数を示す。Q基、Z基、x、y及びzは、繰り返し単位内で又は繰り返し単位間で同一でも異なってもよい。また上記置換基(a1)〜(a4)に含まれ得るヒドロキシ基の水素原子は、更に他の置換基(a1)〜(a4)で置換されていてもよい。〕
成分(A)の多糖誘導体は、2種以上を併用することもでき、その含有量は、毛髪化粧料の安定性、毛髪のコンディショニング効果、及び感触の向上の点から、本発明の毛髪化粧料中の0.01〜5重量%、特に0.05〜3重量%が好ましい。
成分(B)の両親媒性アミド脂質とは、分子内に1〜2個のアミド基を有し;アミド基のカルボニル基に結合する炭素鎖は、水酸基が置換してもよく、主鎖にエステル結合を含んでもよい炭素数5〜60のアルキル基又はアルキレン基であり;かつ、アミド脂質全体として1〜5個の水酸基又は炭素数1〜30のアルコキシ基を含有するものをいう。両親媒性アミド脂質の具体例としては、以下の(b1)〜(b4)が挙げられる。
(b1)一般式(5)で表されるジアミド化合物
Figure 2005314302
〔式中、R6は水酸基及び/又はアルコキシ基が置換していてもよい炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、R7は炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示し、R8は炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示す。〕
一般式(5)において、R6としては、水酸基及び炭素数1〜6のアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換していてもよい炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。なかでも、無置換の炭素数1〜12のアルキル基、又は水酸基が1〜2個、炭素数1〜6のアルコキシ基が1個、若しくは水酸基と炭素数1〜6のアルコキシ基が1個ずつ置換した、炭素数2〜12のアルキル基がより好ましい。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、ドデシル基、2-メチルプロピル基、2-エチルヘキシル基、2-ヒドロキシエチル基、9-ヒドロキシノニル基、2,3-ジヒドロキシプロピル基、2-メトキシエチル基、2-ヒドロキシ-3-メトキシプロピル基、9-メトキシノニル基等が挙げられ、なかでもメチル基、ドデシル基、2-ヒドロキシエチル基、2-メトキシエチル基が好ましい。
7としては、炭素数2〜5の、特に炭素数2〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基が好ましい。具体的には、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、1-メチルエチレン基、2-メチルエチレン基、1-メチルトリメチレン基、2-メチルトリメチレン基、1,1-ジメチルエチレン基、2-エチルトリメチレン基等が挙げられ、なかでもエチレン基及びトリメチレン基が好ましい。
8としては、炭素数2〜22の直鎖又は分岐鎖の二価炭化水素基が好ましく、特に炭素数11〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、及び1〜4個の二重結合を有するアルケニレン基が好ましい。具体的には、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、トリデカメチレン基、テトラデカメチレン基、ヘキサデカメチレン基、オクタデカメチレン基、1-メチルエチレン基、2-エチルトリメチレン基、1-メチルヘプタメチレン基、2-メチルヘプタメチレン基、1-ブチルヘキサメチレン基、2-メチル-5-エチルヘプタメチレン基、2,3,6-トリメチルヘプタメチレン基、6-エチルデカメチレン基、7-メチルテトラデカメチレン基、7-エチルヘキサデカメチレン基、7,12-ジメチルオクタデカメチレン基、8,11-ジメチルオクタデカメチレン基、7,10-ジメチル-7-エチルヘキサデカメチレン基、1-オクタデシルエチレン基、エテニレン基、1-オクタデセニルエチレン基、7,11-オクタデカジエニレン基、7-エテニル-9-ヘキサデカメチレン基、7,12-ジメチル-7,11-オクタデカジエニレン基、8,11-ジメチル-7,11-オクタデカジエニレン基等が挙げられる。このうち、オクタデカメチレン基、ウンデカメチレン基、トリデカメチレン基、7,12-ジメチルオクタデカメチレン基、7,12-ジメチル-7,11-オクタデカジエニレン基が特に好ましい。
特に好ましいジアミド化合物(5)は、R6、R7及びR8として、それぞれ上で挙げた好ましい基を組み合わせた化合物であり、その具体例として、以下の化合物が挙げられる。
Figure 2005314302
Figure 2005314302
(b2)一般式(6)で示されるセラミド類
Figure 2005314302
〔式中、R9はヒドロキシ基、オキソ基又はアミノ基が置換してもよい炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、Wはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し、破線はπ結合の存在又は不存在を示し、X1は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、又は隣接する酸素原子とともにオキソ基を形成し、X2、X3及びX4は各々独立して水素原子、ヒドロキシ基又はアセトキシ基を示し(但し、Wがメチン基であるとき、X2とX3は一方が水素原子で他方は存在せず、−O−X1がオキソ基であるとき、X4は存在しない)、R10及びR11は各々独立して水素原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、R12はヒドロキシ基又はアミノ基が置換してもよい炭素数5〜35の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和炭化水素基、又は該炭化水素基のω位にヒドロキシ基が置換してもよい炭素数8〜22の直鎖、分岐若しくは環状の飽和若しくは不飽和の脂肪酸がエステル結合した基を示し、R13は水素原子を示すか、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有してもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す。〕
一般式(6)において、R9としては、ヒドロキシ基が置換してもよい炭素数7〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基が好ましい。X1としては、水素原子、グリセリル基が好ましい。X2、X3及びX4としては、その0〜1個がヒドロキシ基であり、残余が水素原子であるのが好ましい。R10及びR11としては、一方が水素原子又はヒドロキシメチル基であり、他方が水素原子であるのが好ましい。R12における飽和炭化水素基のω位にエステル結合若しくはアミド結合してもよい脂肪酸としては、イソステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、リノール酸が好ましい。R13としては、水素原子、あるいはヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換してもよい総炭素数1〜8の炭化水素基が好ましい。
好ましいセラミド類(6)としては、次の一般式(6a)及び(6b)で表されるものが挙げられる。
一般式(6a)で表される天然セラミド又は天然型セラミド類、及びその誘導体(以下、「天然型セラミド類」と記載する):
Figure 2005314302
〔式中、R9aはヒドロキシ基が置換してもよい炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、W1はメチレン基又はメチン基を示し、破線はπ結合の存在又は不存在を示し、X1aは水素原子を示すか、又は隣接する酸素原子とともにオキソ基を形成し、X2a、X3a及びX4aは各々独立して水素原子、ヒドロキシ基又はアセトキシ基を示し(但し、W1がメチン基であるとき、X2aとX3aは一方が水素原子で他方は存在せず、−O−X1aがオキソ基であるとき、X4aは存在しない)、R10aはヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、R12aはヒドロキシ基が置換してもよい炭素数5〜30の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和炭化水素基、又は該アルキル基のω末端にヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合した基を示し、R13aは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。〕
好ましくは、R9aが炭素数7〜19、更に好ましくは炭素数13〜15の直鎖アルキル基;W1がメチン基でX2aとX3aの一方が水素原子;R12aが炭素数9〜27のヒドロキシ基が置換してもよい直鎖アルキル基である化合物が挙げられる。また、X1aは水素原子であるか、酸素原子とともにオキソ基を形成するのが好ましい。特に、R12aとしては、トリコシル基、1-ヒドロキシペンタデシル基、1-ヒドロキシトリコシル基、ヘプタデシル基、1−ヒドロキシウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したノナコシル基が好ましい。
天然型セラミド類の具体例としては、以下に構造を示すような、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン又はスフィンガジエニンがアミド化されたセラミドType1〜7(例えば、J. Lipid Res., 24:759 (1983)の図2、及びJ. Lipid. Res.,35:2069 (1994)の図4記載のブタ及びヒトのセラミド類)が挙げられる。
Figure 2005314302
更にこれらのN-アルキル体(例えばN-メチル体)も挙げられる。これらは天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
次の一般式(6b)で表される擬似型セラミド類:
Figure 2005314302
〔式中、R9bはヒドロキシ基が置換してもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、X1bは水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し、R12bはヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該炭化水素基のω末端にヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合した基を示し、R13bは水素原子を示すか、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1〜8のアルキル基を示す。〕
12bとしては、特にノニル基、トリデシル基、ペンタデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位に12-ヒドロキシステアリン酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位にメチル分岐イソステアリン酸がアミド結合したウンデシル基が好ましい。R13bのヒドロキシアルコキシ基又はアルコキシ基としては炭素数1〜8のものが好ましい。
疑似型セラミド類(6b)としては、R9bがヘキサデシル基、X1bが水素原子、R12bがペンタデシル基、R13bがヒドロキシエチル基のもの;R9bがヘキサデシル基、X1bが水素原子、R12bがノニル基、R13bがヒドロキシエチル基のもの;又はR9bがヘキサデシル基、X1bがグリセリル基、R12bがトリデシル基、R13bが3-メトキシプロピル基のものが好ましく、一般式(6b)のR9bがヘキサデシル基、X1bが水素原子、R12bがペンタデシル基、R13bがヒドロキシエチル基のものが特に好ましい。好ましい具体例として、以下のものが挙げられる。
Figure 2005314302
(b3)一般式(7)で表されるジアミド化合物
Figure 2005314302
〔式中、R14はヒドロキシ基が置換してもよい炭素数10〜18のアルキル基を示す。〕
化合物(7)の具体例として、以下の化合物が挙げられる。
Figure 2005314302
(b4)一般式(8)で表されるアミド化合物
Figure 2005314302
〔式中、R15は炭素数9〜31の直鎖又は分岐鎖の、飽和又は不飽和の、水酸基が置換してもよい炭化水素基、又は2-ドデセン-1-イルコハク酸の残基を示し、mは1〜3の整数を示し、R16及びR17は各々水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、Vは炭素数10〜32の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の水酸基が置換してもよい炭化水素基、又は次式
Figure 2005314302
(k、i及びpは、各々1〜3の整数を示し、jは0又は1を示し、R18は炭素数9〜31の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の水酸基が置換してもよい炭化水素基を示す)で表される置換基を示す。〕
化合物(8)の具体例として、以下の化合物が挙げられる。
Figure 2005314302
これら両親媒性アミド脂質のうち、一般式(5)又は(6)で表されるもの、特に一般式(5)で表されるものが好ましい。
成分(B)の両親媒性アミド脂質は、2種以上を併用してもよく、またその含有量は、毛髪改質効果の点から、本発明の毛髪化粧料中の0.001〜20重量%が好ましく、更には0.1〜10重量%、特に0.2〜5重量%が好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、乾燥後の毛髪のまとまり感向上のために、成分(C)として、更に各種の油剤を配合することができる。油剤としては、スクワレン、スクワラン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、α-オレフィンオリゴマー、流動パラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素類;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボカド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、カルナウバロウ等のロウ類;セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール等の高級アルコール類;ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳化セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル類;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸類;その他イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどが挙げられる。これらの中で、炭化水素類、特にスクワレン、スクワラン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、α-オレフィンオリゴマー等の分岐炭化水素類が特に好ましい。
成分(C)の油剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、その含有量は、まとまりの良さや、べたつき感の無さの点から、本発明の毛髪化粧料中の0.05〜20重量%が好ましく、更には0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%が好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、溶剤の可溶化、分散性等を含めた系の安定性、及び感触向上の点から、更に成分(D)として、界面活性剤を含有させることができる。界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、アニオン性界面活性剤のいずれをも使用できる。
カチオン界面活性剤としては、次の一般式(9)で表される第4級アンモニウム塩が挙げられる。
Figure 2005314302
〔式中、R19及びR20は各々独立して水素原子、炭素数1〜28のアルキル基又はベンジル基を示し、同時に水素原子又はベンジル基となる場合、及び、炭素数1〜3の低級アルキル基となる場合を除く。An-はアニオンを示す。〕
ここでR19及びR20は、その一方が炭素数16〜24、更には22のアルキル基、特に直鎖アルキル基であるのが好ましく、また他方は炭素数1〜3の低級アルキル基、特にメチル基であるのが好ましい。アニオンAn-としては、塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン;エチル硫酸イオン、炭酸メチルイオン等の有機アニオン等が挙げられ、ハロゲン化物イオン、特に塩化物イオンが好ましい。
カチオン界面活性剤としては、モノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩が好ましく、具体的には、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アラキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられ、特に塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましい。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系界面活性剤、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが特に好ましい。
両性界面活性剤としてはイミダゾリン系、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル等が挙げられる。上記界面活性剤のアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン;カルシウムイオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン;アンモニウムイオン;炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)を挙げることができる。またカチオン性残基の対イオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン等のハロゲン化物イオン、メトサルフェートイオン、サッカリネートイオンを挙げることができる。
これらのうち、塗布〜すすぎ、及び乾燥後の滑らかな感触の点から、カチオン界面活性剤が好ましい。界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用でき、溶剤の可溶化、油剤の乳化等を含めた系の安定性の点から、その含有量は、本発明の毛髪化粧料中の0.01〜20重量%、更には0.05〜10重量%、特に0.1〜3重量%が好ましい。
また、本発明の毛髪化粧料には、コンディショニング効果の更なる向上のため、シリコーン類を含有させることができる。シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。なかでも、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーンが好ましい。
ジメチルポリシロキサンは、求める感触に応じて5mm2/s程度の粘度のものから、エマルションとして供給される場合が多い1000万mm2/s程度の粘度のものまで使用できるが、毛髪に良好な潤滑性を付与できる点で、5000〜1000万mm2/s、特に5万〜1000万mm2/sのものが好ましい。
ポリエーテル変性シリコーンは、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体の総称であり、毛髪に滑らかさを付与することができる。ポリエーテル変性シリコーンは、種々のHLBを有するものが知られており、市販品としては、信越化学工業社のシリコーンKF351A、同KF353A、同KF6008、同KF6016、同KF6011、同KF6012、東レ・ダウコーニング・シリコーン社のSH3771C、同3773C、同3775C等が挙げられる。
アミノ変性シリコーンは、毛髪にしっとり感を付与できる点で、アモジメチコーンオイル又はそのエマルションが好ましく、市販品としては、東レ・ダウコーニング・シリコーン社のアモジメチコーンエマルションSM8704Cや、東芝シリコーン社のKT-1989、XF42-B1989等が挙げられる。
本発明においては、求める性能に応じて、各種のシリコーン類を単独で又は2種以上使用することができる。シリコーン類の含有量は、指通り性や、べたつき感のなさの点から、本発明の毛髪化粧料中の0.05〜20重量%が好ましく、更には0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%が好ましい
本発明の毛髪化粧料には、更に、整髪性の向上、粘度の調整、安定性、毛髪塗布時の付着性向上、感触改善、及び毛髪改質効果早期発現の観点から、水溶性ポリマーを含有させてもよい。このようなポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート(四級塩化)共重合体、ビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体等のポリビニルピロリドン系高分子化合物;メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体等の酸性ビニルエーテル系高分子化合物;酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体等の酸性ポリ酢酸ビニル系高分子化合物;(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体等の酸性アクリル系高分子化合物;N-メタクリロイルエチル-N,N-ジメチルアンモニウム・α-N-メチルカルボキシベタイン/メタクリル酸ブチル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体等の両性アクリル系高分子化合物;アクリルアミド・アクリルエステル系四元共重合体等の塩基性アクリル系高分子化合物;カチオン性セルロース誘導体等のセルロース誘導体;ヒドロキシプロピルキトサン、カルボキシメチルキチン、カルボキシメチルキトサン等のキチン・キトサン誘導体などが挙げられる。
これらの水溶性ポリマーは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、またその含有量は、本発明の毛髪化粧料中の0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%が好ましい。
更に、本発明の毛髪化粧料には、多価アルコールを含有させることができる。多価アルコールとしては、エチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコールなどが挙げられ、特にグリセリンが好ましい。多価アルコールは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用でき、またその含有量は、本発明の毛髪化粧料中の0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%が好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、上記成分のほか、通常の毛髪化粧料に用いられる成分を目的に応じて適宜配合できる。このような成分としては、例えば抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、粘土鉱物等の粘度調整剤;有機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のpH調整剤;植物エキス類;パール化剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ〔ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS)〕に記載されている成分等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料の形態は、液状、ゲル状、ペースト状、クリーム状、ワックス状等、適宜選択できるが、溶剤として、水又は低級のアルコール、特に水を用いた液状のものが好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、ヘアシャンプー剤、ヘアスタイリング剤、ヘアコンディショニング剤等として用いることができる。剤型としては、ポンプスプレー、エアゾールスプレー、ポンプフォーム、エアゾールフォーム、ジェル、ローション、クリーム、ワックス等が挙げられる。
製造例1
重量平均分子量20万、ヒドロキシエチル基の置換度2.5のヒドロキシエチルセルロース(NATROZOL250G,ハーキュレス社)160g、含水80%イソプロピルアルコール1280g及び48重量%水酸化ナトリウム水溶液9.8gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分攪拌した。この溶液に次式
Figure 2005314302
で表される化合物31.8gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物を濾別した。反応生成物をイソプロピルアルコール700gで2回洗浄後、減圧下60℃で一昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体1)152gを粉末形態で得た。
得られたヒドロキシエチルセルロース誘導体のポリオキシアルキレン基を含む置換基(a)の置換度は0.014であった。
製造例2
重量平均分子量150万、ヒドロキシエチル基の置換度1.8のヒドロキシエチルセルロース(HEC-QP100MH,ユニオンカーバイド社)80g、含水80%イソプロピルアルコール640g及び48重量%水酸化ナトリウム水溶液5.34gを混合してスラリー液を調製し、窒素雰囲気下室温で30分攪拌した。この溶液に次式
Figure 2005314302
で表される化合物12.78gを加え、80℃で8時間反応させてポリオキシアルキレン化を行った。反応終了後、反応液を酢酸で中和し、反応生成物を濾別した。反応生成物をイソプロピルアルコール500gで2回洗浄後、減圧下60℃で一昼夜乾燥し、ポリオキシアルキレン化されたヒドロキシエチルセルロース誘導体(多糖誘導体2)72gを粉末形態で得た。
得られたヒドロキシエチルセルロース誘導体のポリオキシアルキレン基を含む置換基(a)の置換度は0.004であった。
実施例1〜4,比較例1〜2
表1に示すヘアシャンプーを調製し、「乾燥後の髪の滑り」及び「乾燥後の髪のまとまり」に関する官能評価を行った。これらの結果を表1に併せて示す。
〔評価方法〕
髪を十分に濡らした後、ヘアシャンプー5g又は10g(セミロングは5g、ロングは10g)をとり、洗髪し、良くすすいだ。タオルドライ後、ドライヤーの温風で十分に乾燥させ、「乾燥後の髪の滑り」を評価した。
評価はパネラー5名で行い、下記基準による評価の合計値を示した。
・乾燥後の髪の滑り
4:顕著な滑りの改善が見られる
3:滑りの改善が見られる
2:やや滑りの改善が見られる
1:滑りの改善が無い
0:滑りが悪くなった
健常な日本人女性の毛髪を束ねた毛束(毛髪20g、長さ15cm)に表1のシャンプー1gを塗布して1分間泡立てた後、30秒間流水ですすぎ、タオルで水分を拭き取り、ドライヤーにて乾燥した。「乾燥後の髪のまとまり」を以下の基準に従って官能評価した。
評価はパネラー5名で行い、下記基準による評価の合計値を示した。
・乾燥後の髪のまとまり
4:良い
3:やや良い
2:どちらでもない
1:あまり良くない
0:良くない
Figure 2005314302
実施例5 コンディショニングシャンプー
(重量%)
多糖誘導体1 0.1
両親媒性アミド脂質1 0.5
ミリスチルアルコール 1
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10
ラウリル硫酸ナトリウム 3
コカミドプロピルベタイン 3
コカミドMEA 0.5
ラウレス16 1
カチオン化グアーガム 0.4
グリセリン 3
塩化ナトリウム 0.5
安息香酸ナトリウム 0.4
クエン酸 pH6.5に調整
水酸化ナトリウム pH6.5に調整
イオン交換水 残量
上記シャンプーは、洗髪後の髪に良好なまとまり性と滑り感を付与できた。
実施例6 コンディショニングシャンプー
(重量%)
多糖誘導体1 0.1
両親媒性アミド脂質3(セラミド2) 0.1
セタノール 1
ポリオキシエチレン(3)ラウリル硫酸アンモニウム 7
ラウリル硫酸アンモニウム 7
コカミドプロピルベタイン 3
イソデシルモノグリセリルエーテル 0.5
カチオン化セルロース 0.5
1,3-ブチレングリコール 3
安息香酸ナトリウム 0.5
クエン酸 pH6.5に調整
水酸化ナトリウム pH6.5に調整
イオン交換水 残量
Figure 2005314302
上記シャンプーは、洗髪後の髪に良好なまとまり性と滑り感を付与できた。
実施例7 ヘアコンディショナー
(重量%)
多糖誘導体1 0.1
両親媒性アミド脂質4(2-オレアミド-1,3-オクタデカンジオール) 0.1
セトステアリルアルコール 2
ポリクオタニウム37 0.5
アキュリン46(ローム&ハース社) 0.5
1,3-ブチレングリコール 3
メチルパラベン 0.5
クエン酸 pH6.5に調整
水酸化ナトリウム pH6.5に調整
イオン交換水 残量
Figure 2005314302
上記コンディショナーは、処理後の髪に良好なまとまり性と滑り感を付与できた。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)及び(B)
    (A) 多糖類又はその誘導体におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全てが、次の基(a1)で置換されている多糖誘導体
    (a1)一般式(1)で表される基
    −E1−(OA)n−E2−R (1)
    〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、nは8〜300の数を示し、n個のAは同一又は異なって、炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、Rはヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す。〕
    (B) 両親媒性アミド脂質
    を含有する毛髪化粧料。
  2. 更に成分(C)として、油剤を含有する請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 更に成分(D)として、界面活性剤を含有する請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
  4. 成分(B)が、次の一般式(5)〜(8)から選ばれる両親媒性アミド脂質である請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪化粧料。
    Figure 2005314302
    〔式中、R6は水酸基及び/又はアルコキシ基が置換していてもよい炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、R7は炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示し、R8は炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示す。〕
    Figure 2005314302
    〔式中、R9はヒドロキシ基、オキソ基又はアミノ基が置換してもよい炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、Wはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し、破線はπ結合の存在又は不存在を示し、X1は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、又は隣接する酸素原子とともにオキソ基を形成し、X2、X3及びX4は各々独立して水素原子、ヒドロキシ基又はアセトキシ基を示し(但し、Wがメチン基であるとき、X2とX3は一方が水素原子で他方は存在せず、−O−X1がオキソ基であるとき、X4は存在しない)、R10及びR11は各々独立して水素原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、R12はヒドロキシ基又はアミノ基が置換してもよい炭素数5〜35の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和炭化水素基、又は該炭化水素基のω位にヒドロキシ基が置換してもよい炭素数8〜22の直鎖、分岐若しくは環状の飽和若しくは不飽和の脂肪酸がエステル結合した基を示し、R13は水素原子を示すか、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有してもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す。〕
    Figure 2005314302
    〔式中、R14はヒドロキシ基が置換してもよい炭素数10〜18のアルキル基を示す。〕
    Figure 2005314302
    〔式中、R15は炭素数9〜31の直鎖又は分岐鎖の、飽和又は不飽和の、水酸基が置換してもよい炭化水素基、又は2-ドデセン-1-イルコハク酸の残基を示し、mは1〜3の整数を示し、R16及びR17は各々水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、Vは炭素数10〜32の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の水酸基が置換してもよい炭化水素基、又は次式
    Figure 2005314302
    (k、i及びpは、各々1〜3の整数を示し、jは0又は1を示し、R18は炭素数9〜31の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の水酸基が置換してもよい炭化水素基を示す)で表される置換基を示す。〕
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