JP2005313100A - 香気成分蒸留回収装置及びその組立方法ないしその洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステーショナリーコーンとスピニングコーンを円筒容器の内周側壁と回転軸に交互に重ねて挿嵌する極めて単純な組立作業で組込むことができ、ステーショナリーコーンとスピニングコーンを外部に取出して洗浄することができる香気成分蒸留回収装置及びその組立方法ないしその洗浄方法を提供する。
【解決手段】下部容器本体14の回転軸42を支持する下部軸受30直上に挿通固定され上端に係合爪Jを形成した駆動スリーブ44と、回転軸42に挿嵌されて外周にスピニングコーン48中心底部が固定され上下端部に係合爪UJ,DJを形成した連結スリーブ46と、内周にステーショナリーコーン62の外周上端縁が固定され下部容器本体14の内周側壁に挿嵌される円筒支持体64とから構成され、上記駆動スリーブ44の上端に連結スリーブ46を係合してスピニングコーン48を保持すると共に、下部容器本体14下方の支持環66上に円筒支持体64を支持してステーショナリーコーン62とスピニングコーン48を下部容器本体14内に所定間隔をもって交互に積載支持した構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、香気成分を含む液体から成る原料から香気成分を回収する香気成分蒸留回収装置及びその組立方法ないしその洗浄方法に関する。
この香気成分蒸留回収装置は、1936年にオーストラリアのフレーバーテック社が開発したもので、食品の加工時に損失劣化する微妙な香気成分を液、ガス接触カラムで分子蒸留プロセスにより分離回収、保存させるスピニングコーンコラム(SCC)として知られている。
このスピニングコーンコラムは、密閉された垂直な円筒容器の内部に回転可能に支持される回転軸に中央底部が固定され上方に傾斜する円錐傾斜面の上端縁が上記円筒容器の内壁に対して環状隙間を形成した円錐状のスピニングコーンと、上記円筒容器の内壁に外周端縁が挿嵌支持され下方に傾斜する円錐傾斜面の中央下端に形成される開口周縁が該開口を挿通する回転軸外周に対し環状隙間を形成した円錐状のステーショナリーコーンを、上記各円錐傾斜面間で所定の間隙を形成するように円筒容器内部の上下に交互に配置するように構成されている。
スピニングコーンコラム上部の注入口から注入した香気成分を含む液状の原料が円錐状ステーショナリーコーンの上面に投下されると、中央下端に形成された環状隙間から下段の回転駆動される円錐状スピニングコーンの中央底部に流下した原料は、該スピニングコーンの遠心力により円錐傾斜面を上方に押上げられて上端縁の環状隙間から下段のステーショナリーコーンの上面に落下し、交互に配置されるステーショナリーコーンとステーショナリーコーンの表面上を各円錐傾斜面間で形成される隙間を通してスピニングコーンコラムの底部まで流動していく。
一方、スピニングコーンコラムの底部から加熱水蒸気が供給されると、この加熱水蒸気の熱により原料中の低沸成分が蒸発して上記コラム底部の排出口からは低沸成分フリーの重質液が回収され、加熱水蒸気が円筒容器の内部を上方に移動する過程で、ステーショナリーコーンとステーショナリーコーンの内外の隙間を通してそれらの表面を流動する原料の薄膜と交差し、これにより回収された香気に富む低沸成分は上記コラム上部から水蒸気と共に留出され、ガス化された香気成分は凝縮器で冷却されて液に再転換されて回収されるようになっている。
ところで、この香気成分蒸留回収装置は、上記のように円筒容器の内部中心に回転駆動される回転軸の軸方向に所定間隔毎に複数のスピニングコーンの中心底部が固定されると共に、これらスピニングコーンの間に円筒容器の内壁に外周端縁が支持されたステーショナリーコーンを配置した構成となっている(特許文献1参照)。
詳しくは、図6に示すように、円錐状のスピニングコーン303の下面には下方から上方に向けて延びるフィン304を有しており、このスピニングコーン303は蒸気または温水ジャケット309で囲まれた円筒容器307の内部中心に回転可能に軸支される回転軸302に固定されており、この外周端縁には円筒容器307の内壁との間に環状隙間が形成されている。
ステーショナリーコーン305,306は、外周端縁が円筒容器307の内壁に取付けられており、この内壁から回転軸302に向く円錐形に形成されており、スピニングコーン303の上下に所定間隙をもって交互に配置されている。
米国特許公報第4,995,945号明細書(9欄下段、FIG.1,FIG.2)
しかしながら、上記のような従来の香気成分蒸留回収装置は、複数のスピニングコーン303が回転軸302の軸方向に所定間隔毎に固定れた構成となっていることから、複数のスピニングコーン303を回転軸302に例えば溶接等で固定する際に、予め各スピニングコーン3の間に複数のステーショナリーコーン305,306をそれぞれ配置する必要があり、また、スピニングコーン303とステーショナリーコーン305,306を交互に配置した状態で円筒容器307の内部に組込む際には、ステーショナリーコーン305,306を等間隔で円筒容器307内に配置するために例えばスペースリング等を介して組込む必要があり、組立作業が極めて煩雑となり作業工数が増大する問題を有していた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ステーショナリーコーンとスピニングコーンを円筒容器の内周側壁と回転軸に交互に重ねて挿嵌する極めて単純な組立作業で組込むことができ、ステーショナリーコーンとスピニングコーンを外部に取出して洗浄することができる香気成分蒸留回収装置及びその組立方法ないしその洗浄方法を提供することを目的とする。
上記の目的を解決するために、本発明の請求項1に記載の香気成分蒸留回収装置は、密閉された垂直円筒容器7の内部中心に回転可能に挿通支持される回転駆動軸に円錐カップ状に形成された中心底部が支持されて円錐傾斜面の上端縁と上記垂直円筒容器7の内周側壁との間で外側環状間隙48aを形成するスピニングコーン48と、円錐カップ状に形成される上端外周縁が上記垂直円筒容器7内周側壁に不動に支持されて円錐傾斜面の下方に形成される開口端縁と該開口を挿通する上記回転駆動軸との間で内側環状間隙62aを形成するステーショナリーコーン62とから成り、これらスピニングコーン48とステーショナリーコーン62を上下方向に交互に積載配置することで相互の円錐傾斜面間で所定間隙が形成されるように構成された香気成分蒸留回収装置であって、
上記香気成分蒸留回収装置1は、上記垂直円筒容器7の上下を互いに液密に接合可能な上部円筒容器12と下部容器本体14に分割して、該上部円筒容器12の内部中心に頂部と分割部近傍に設けた両軸受16,18に回転可能に挿通支持された駆動軸20と、下部容器本体14の分割部近傍における内周側壁に挿嵌支持される環状支持枠58の中央に支持された上部軸受23と上記下部容器本体14の下方に支持された下部軸受30に回転可能に軸支され、上記上部軸受23を挿通した上端がカップリング52を介して上記駆動軸20に連結された回転軸42と、該回転軸42の下部軸受30直上に挿通固定され上端に係合爪Jを形成した駆動スリーブ44と、上記回転軸42に挿嵌されて下方部位に上記スピニングコーン48中心底部の開口端縁が固定され上下端部に係合爪UJ,DJを形成した連結スリーブ46と、内周上端に上記ステーショナリーコーン62の外周上端縁が固定され上記下部容器本体14の内周側壁に挿嵌支持される円筒支持体64とから構成され、上記駆動スリーブ44上端の係合爪Jに上記回転軸42に挿嵌した連結スリーブ46下端の係合爪DJを係合して上記スピニングコーン48を保持すると共に、上記下部容器本体14の下方に固設された支持環66上に円筒支持体64を支持して上記ステーショナリーコーン62を上記スピニングコーン48の上部に所定間隔をもって支持し、上記連結スリーブ46の各係合爪UJ,DJを順次係合させて上記回転軸42上に複数の連結スリーブ46を順次挿嵌保持すると共に、上記支持台68上に支持された円筒支持体64の上部に順次円筒支持体64を積載支持して上記ステーショナリーコーン62とスピニングコーン48が上記下部容器本体14内に所定間隔をもって交互に配置されるように構成されることを特徴とする香気成分蒸留回収装置である。
上記の香気成分蒸留回収装置1によれば、下部容器本体14下方の下部軸受30に回転軸42の下端を軸支した状態で該回転軸42上端からスピニングコーン48の連結スリーブ46を挿入し、該連結スリーブ46下端の係合爪DJを下部軸受30直上の回転軸42に固定された駆動スリーブ44上端の係合爪Jに係合して最下段のスピニングコーン48を支持し、次いで下部容器本体14の上端開口から内周側壁に挿通下降させたステーショナリーコーン62の円筒支持体64を上記下部容器本体14下方の支持環66上に支持して最下段のステーショナリーコーン62を最下段のスピニングコーン48に対し所定間隔をもって支持し、上記回転軸42上端からスピニングコーン48の連結スリーブ46を挿通下降させて該連結スリーブ46の下部係合爪DJを最下段スピニングコーン48連結スリーブの上部係合爪UJに係合し、次に下部容器本体14の上端開口からステーショナリーコーン62の円筒支持体64を内周側壁に挿通下降させて最下段の円筒支持体64上に支持し、複数のステーショナリーコーン62とスピニングコーン48を所定間隔毎に交互に積載配置した後、中央に上部軸受23を支持した環状支持枠58を下部容器本体14の分割部近傍の内周側壁に挿嵌して最上部に積載支持されたステーショナリーコーン62の円筒支持体64上部に当接支持すると共に、回転軸42の上端から上部軸受23を挿通して該回転軸42の上下を両軸受23,30で回転可能に軸支し、上記回転軸42の上端に上部円筒容器12の駆動軸20下端をカップリング52を介して連結した状態で上部円筒容器12と下部容器本体14が分割部で液密に接合される。
本発明の請求項2に記載の香気成分蒸留回収装置の組立方法は、密閉された垂直円筒容器7の内部中心に回転可能に挿通支持される回転駆動軸に円錐カップ状に形成された中心底部が支持されて円錐傾斜面の上端縁と上記垂直円筒容器7の内周側壁との間で外側環状間隙48aを形成するスピニングコーン48と、円錐カップ状に形成される上端外周縁が上記円筒容器7内周側壁に不動に支持されて円錐傾斜面の下方に形成される開口端縁と該開口を挿通する上記回転駆動軸との間で内側環状間隙62aを形成するステーショナリーコーン62とから成り、これらスピニングコーン48とステーショナリーコーン62を上下方向に交互に積載配置することで相互の円錐傾斜面間で所定間隙が形成されるように構成された香気成分蒸留回収装置の組立方法であって、
上記垂直円筒容器7の上下を上部円筒容器12と下部容器本体14に分割して、該上部円筒容器12の内部中心にはその頂部を液密に挿通した駆動軸20が上記頂部と分割部近傍に設けた両軸受16,18に回転可能に挿通支持され、上記下部容器本体14下方の内部中心に支持された下部軸受30には、その直上に駆動スリーブ44を位置するように固定した回転軸42の下端が回転可能に軸支され、上記回転軸42の上端から上下端部に係合爪UJ,DJを有する連結スリーブ46を挿通下降させて下端の係合爪を上記駆動スリーブ44の上端に形成された係合爪Jに係合してスピニングコーン48を最下段に保持し、下部容器本体14の上端開口から円筒支持体64を内周側壁に挿通下降させて上記下部容器本体14下方に固設した支持環66上に支持することで上記最下段スピニングコーン48の直上に両円錐傾斜面間で所定間隔が形成されるようにステーショナリーコーン62を配置し、次いで上記駆動スリーブ44上に係合支持された連結スリーブ46の上部係合爪UJに上記回転軸42上端から挿通した連結スリーブ46の下部係合爪DJを係合支持して上記ステーショナリーコーン62の直上に両円錐傾斜面間で所定間隔が形成されるようにスピニングコーン48を配置し、下部容器本体14の上端開口から円筒支持体64を内周側壁に挿通下降して下部容器本体14の支持環66上に保持された円筒支持体64に当接し、上記スピニングコーン48の直上に両円錐傾斜面間で所定間隔が形成されるようにステーショナリーコーン62を支持して、複数のステーショナリーコーン62とスピニングコーン48を所定間隔毎に交互に積載配置した後、中央に上部軸受23を固定した環状支持枠58を下部容器本体14の分割部近傍の内周側壁に挿嵌して最上部に積載支持されたステーショナリーコーン62の円筒支持体64上部に当接支持すると同時に、上記上部軸受23を回転軸42の上端から挿通して該回転軸42の上下を上記両軸受23,30で回転可能に軸支し、上記回転軸42の上端に上部円筒容器12の下部軸受18を挿通した駆動軸20の下端をカップリング52を介して連結した後、上部円筒容器12と下部容器本体14を分割部で液密に接合したことを特徴とする香気成分蒸留回収装置の組立方法である。
本発明の請求項3に記載の香気成分蒸留回収装置は、密閉された垂直円筒容器7の内部中心に回転可能に挿通支持される回転駆動軸に円錐カップ状に形成された中心底部が支持されて円錐傾斜面の上端縁と上記垂直円筒容器7の内周側壁との間で外側環状間隙48aを形成するスピニングコーン48と、円錐カップ状に形成される上端外周縁が上記垂直円筒容器7内周側壁に不動に支持されて円錐傾斜面の下方に形成される開口端縁と該開口を挿通する上記回転駆動軸との間で内側環状間隙62aを形成するステーショナリーコーン62とから成り、これらスピニングコーン48とステーショナリーコーン62を上下方向に交互に積載配置することで相互の円錐傾斜面間で所定間隙が形成されるように構成された香気成分蒸留回収装置であって、
上記垂直円筒容器7は、上部円筒容器12と該上部円筒容器12の下部に液密に接合される下部容器本体14から構成されると共に、上記回転駆動軸は上部円筒容器12に回転自在に軸支される駆動軸20と該駆動軸20の下部に同軸上で離脱可能に連結される回転軸42とから構成されて成り、上記スピニングコーン48は、中央の下端縁が上下端部に係合爪UJ,DJを形成した所定長さの連結スリーブ46外周に固定され、上記回転軸42上端から順次挿通降下されて上下に配置される各連結スリーブ46が対応する係合爪UJ,DJにそれぞれ係合可能に構成され、最下段に配置される連結スリーブ46下端の係合爪DJが上記回転軸42下方の係合部に係合するように構成されていることを特徴とする香気成分蒸留回収装置である。
上記の香気成分蒸留回収装置1によれば、駆動軸20から分離された回転軸42の上端からスピニングコーン48の連結スリーブ46を挿通降下してその下端の係合爪DJを回転軸42下方の係合部に係合して最下段に保持し、次いで回転軸42の上端から連結スリーブ46を順次挿通降下させることで上下端部に形成された係合爪UJ,DJ同士が係合し、回転軸42の回転駆動より積載保持された連結スリーブ46を介して複数のスピニングコーン48が回転される。
本発明の請求項4に記載の香気成分蒸留回収装置の洗浄方法は、密閉された垂直円筒容器7の内部中心に回転可能に挿通支持される回転駆動軸に円錐カップ状に形成された中心底部が支持されて円錐傾斜面の上端縁と上記垂直円筒容器7の内周側壁との間で外側環状間隙48aを形成するスピニングコーン48と、円錐カップ状に形成される上端外周縁が上記垂直円筒容器7内周側壁に不動に支持されて円錐傾斜面の下方に形成される開口端縁と該開口を挿通する上記回転駆動軸との間で内側環状間隙62aを形成するステーショナリーコーン62とから成り、これらスピニングコーン48とステーショナリーコーン62を上下方向に交互に積載配置することで相互の円錐傾斜面間で所定間隙が形成されて成る香気成分蒸留回収装置の洗浄方法であって、
上記垂直円筒容器7は、上部に配置される上部円筒容器12と該上部円筒容器12の下部に液密に接合される下部容器本体14から構成されると共に、上記回転駆動軸は上部円筒容器12に回転自在に軸支される駆動軸20と該駆動軸20の下部に同軸上で離脱可能に連結される回転軸42とから構成されて成り、上記スピニングコーン48は中央の下端縁が上下端部に係合爪UJ,DJを形成した連結スリーブ46の外周下方に固定されると共に、ステーショナリーコーン62は外周上端縁が円筒支持体64の内周壁上部に固定され、上記回転軸42の上端から挿通降下した所定長さの連結スリーブ46下端の係合爪DJを回転軸42下端の係合部に係合保持すると共に、下部容器本体14の開口端から内周壁に挿通降下した円筒支持体64を下部容器本体14下方の支持環66に当接保持し、最下段の連結スリーブ46上に上記回転軸42上端から各連結スリーブ46を順次挿通降下して対応する係合爪UJ,DJにそれぞれ係合して上記スピニングコーン48を積載保持すると共に、上記連結スリーブ46とは交互に各円筒支持体64を下部容器本体14の開口端から最下段の円筒支持体64上に順次挿通降下して各ステーショナリーコーン62を積載保持し、洗浄時には、上記スピニングコーン48とステーショナリーコーン62を上記回転軸42ないし下部容器本体14の各接続端部から外部に取出して、それらの外表面を拭取り洗浄するようにしたことを特徴とする香気成分蒸留回収装置の洗浄方法である。
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、ステーショナリーコーンとスピニングコーンとが、下部容器本体の内周側壁及び回転駆動される回転軸に沿って交互に重ねてそれぞれ連結支持されるように構成されているので、ステーショナリーコーンとスピニングコーンの段数や相互の間隔の変更に容易に対応することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ステーショナリーコーンとスピニングコーンとを下部容器本体の内周側壁及び回転軸に交互に挿嵌する極めて単純な組立作業で組込むことが可能となり、組立工数を大幅に削減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、回転軸上端から挿通下降して回転軸下端に固定された駆動スリーブ上端の係合爪に最下段の連結スリーブを係合した状態で、該最下段の連結スリーブ上に回転軸上端から順次連結スリーブを挿通下降するだけで、積載保持される全ての連結スリーブが上下端部に形成される係合爪によって係合し、複数のスピニングコーンを回転させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ステーショナリーコーンとスピニングコーンをそれぞれ外部に取出すことができるので、従来のように洗浄液で洗い流すだけでなく、外表面を拭取り洗浄することができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1(a)は本発明の実施例1における香気成分蒸留回収装置を採用したオイル抽出システムの正面図、(b)は同じく側面図である。
最初にオイル抽出システムの概略に付き図1を参照して説明する。オイル抽出システムは、密閉された垂直円筒容器7で構成される香気成分蒸留回収装置1と、香気成分を含む液体原料を貯留し上部注入口3より香気成分蒸留回収装置1に注入する原料タンク2と、香気成分蒸留回収装置1の頂部出口5より加熱水蒸気と共に排出された香気ガスを凝縮する冷却塔4と、冷却塔4にて凝縮されて液状化された香気成分を回収する回収槽6とから構築されている。
香気成分蒸留回収装置1は、垂直円筒容器7の内壁に固定され中央に環状間隙を形成した複数の円錐状のステーショナリーコーンと、減速機を備えた駆動装置Mにより回転駆動され上記ステーショナリーコーンと所定間隔をもって交互に配置されるよう駆動軸と回転軸から成る回転駆動軸に支持され外周端縁に垂直円筒容器7の内壁との間で形成される環状間隙を形成した複数のスピニングコーンとから構成され、注入口3より注入された液体原料がステーショナリーコーンとスピニングコーンとの表面上を上方から下方に流動する過程で、底部供給口8から供給される加熱水蒸気が上昇する際に上記液体原料と交差して原料中の低沸成分が蒸発し、香気に富む香気ガスとして抽出されて頂部出口5より加熱水蒸気と共に留出され、低沸成分フリーの重質液は排出口10から回収されるようになっている。
次に、本発明の香気成分蒸留回収装置に付き図2及び図3を参照して詳述する。図2は香気成分蒸留回収装置全体の内部を示す断面図、図3(a)は香気成分蒸留回収装置の底部を示す拡大断面図、(b)は香気成分蒸留回収装置の中間部を示す断面図である。
図2において、符号1は本発明の香気成分蒸留回収装置を示し、この香気成分蒸留回収装置1は、垂直円筒容器7の上下を、フランジF1,F2を介して互いに液密に接合可能な上部円筒容器12と下部容器本体14に分割されている。
上部円筒容器12の内部中心には、頂部に設けられた上部軸受16と分割部近傍に設けられた下部軸受18に駆動軸20が回転可能に挿通支持され、上部軸受16より外部に液密に挿通した駆動軸20には駆動装置Mによって駆動力が伝達されるプーリー22が固定されている。
下部容器本体14の分割部近傍の内周側壁には、互いに交差するフレーム25の中央に上部軸受23を設けた環状支持枠26が挿嵌支持され、下部容器本体14下方の底部容器28とフランジF3,F4と液密に接合される分割部近傍の内周側壁には、互いに交差するフレーム32の中央に下部軸受30を設けた環状支持枠34が固定されている。
下部軸受30は、交差するフレーム32の中央にボス36が固定されており、ボス36の中央に形成される貫通孔36aには上端にフランジ38aを形成した滑り軸受38が挿嵌され、この滑り軸受38のフランジ38a上面には逆カップ状のスラスト座金40が装着されている。
下部軸受30を構成する滑り軸受38には、回転軸42下端の段付き小径軸42aが回転自在に軸支されており、その段付き部42bはスラスト座金40の挿通孔周縁上面に支持されている。
そして、スラスト座金40に支持される段付き部42b直上の回転軸42外周には、円周上端に6等配された凹凸状の係合爪Jを有する駆動スリーブ44が溶接接合されており、この駆動スリーブ44の直上には上下両端に上部係合爪UJないし下部係合爪DJを有する連結スリーブ46が回転軸42に挿嵌支持されている。
この連結スリーブ46は、上下両端に設けられた上部係合爪UJないし下部係合爪DJは、凹凸状の係合爪Jが6等配で形成されており、下部係合爪UDが駆動スリーブ44上端の係合爪Jに係合している。
また、連結スリーブ46の下方部位には、円錐カップ状に形成されたスピニングコーン48中心底部の開口端縁が溶接接合されており、上方に傾斜する円錐傾斜面の外周上端縁と下部容器本体14の内周側壁との間で外側環状間隙が形成されている。
この最下段に位置するスピニングコーン48の連結スリーブ46上方には、2段目のスピニングコーン48を固定した連結スリーブ46が回転軸42に挿嵌支持され、その連結スリーブ46の上方にも3段目、4段目・・・のスピニングコーン48を固定した連結スリーブ46が回転軸42に順次挿嵌支持され互いに上部係合爪UJないし下部係合爪DJ同士が係合している。
最上段のスピニングコーン48までが挿嵌支持された回転軸42の上端は、後述する上部軸受23に挿通支持されこの上部軸受23を挿通した上端は、カップリング52を介して駆動軸20に連結されている。
下部容器本体14の内部側壁には、最下段のスピニングコーン48上端の開口周縁近傍に支持環66が溶接接合されており、この支持環66の上部には下部容器本体14の内周側壁に挿嵌された所定の一定高さに形成された円筒支持体64が支持されており、この円筒支持体64の内周面には後述するステーショナリーコーン62の外周上端縁が固定されている。
このステーショナリーコーン62は、下方に向く円錐カップ状に形成されその外周上端縁は円筒支持体64の上端縁近傍内周面に取付けられており、下端中央に形成された開口周縁とスピニングコーン48の連結スリーブ46との間には内側環状間隙62aが形成されている。
そして、これらのステーショナリーコーン62は、最下段から最上段まで一定高さの円筒支持体64を介して下部容器本体14の内周側壁に順次積載支持されるが、上記のスピニングコーン48と所定間隔をもって交互に上下に配置されるように構成されている。
ここで、上部軸受23は、下部容器本体14の内周側壁に挿嵌可能な環状支持枠58の中央にフレーム25を介して固定されるボス24と、ボス24中央の挿通孔24aに挿嵌された滑り軸受27とから構成され、環状支持枠58は最上段のステーショナリーコーン62を取付けた円筒支持体64の上端に支持されている。
カップリングを介して上記回転軸42と連結する駆動軸20は、上部円筒容器12の分割部近傍に設けられた下部軸受18と頂部に設けられた上部軸受16に回転自在に軸支され、上部軸受16を挿通した駆動軸20にはプーリー22が固定されている。
従って、上記のように構成された香気成分蒸留回収装置によれば、ステーショナリーコーン62とスピニングコーン48とが、下部容器本体14の内周側壁及び回転駆動される回転軸42に沿って交互に重ねてそれぞれ連結支持されるように構成されているので、ステーショナリーコーン62とスピニングコーン48の段数や相互の間隔の変更に容易に対応することができる。
また、スピニングコーン48を固定した連結スリーブ46の上下端部には相互に係合可能な上部係合爪UJないし下部係合爪DJが形成されているので、回転軸42下端に固定された駆動スリーブ44上端の係合爪Jに回転軸42上端から挿通下降した最下段連結スリーブ46の係合爪が係合し、次いで回転軸42上端から複数の連結スリーブ46を最下段の連結スリーブ46上に順次挿通下降するだけで、回転軸42上に積載保持される全ての連結スリーブ46が上下端部の係合爪UJ,DJによって係合し、回転軸42の回転により連結スリーブ46を介して複数のスピニングコーン48を回転させることができる。
次に、上記のように構成された香気成分蒸留回収装置の実施例2に係る組立方法に付き図2、図3を参照して詳述する。
先ず、図3の(a)、(b)に示すように、下部軸受30の滑り軸受38には、回転軸42下端の段付き小径軸42aが挿嵌され、スラスト座金40の挿通孔周縁上面には回転軸42下端の段付き部42bが支持されると、スラスト座金40の直上に駆動スリーブ44が位置した状態で回転軸42が垂直に仮保持される。
次に、スピニングコーン48を取付けた連結スリーブ46を回転軸42の上端から挿通下降させて、回転軸42に固定された駆動スリーブ44上端の係合爪Jに連結スリーブ46下端の下部係合爪DJに係合させて最下段のスピニングコーン48を支持する。
次いで、下部容器本体14の上端開口からステーショナリーコーン62の外周上端縁を固定した円筒支持体64を内周側壁に挿通下降させて下部容器本体14下方の支持部としての支持環66上に最下段のステーショナリーコーン62を支持する。
これにより、最下段のスピニングコーン48の上方に傾斜する円錐傾斜面の外周上端縁と最下段ステーショナリーコーン62の円筒支持体64内周側壁との間に外側環状間隙48aが形成されると共に、最下段ステーショナリーコーン62の下方に傾斜する円錐傾斜面の中心底部に形成された開口と連結スリーブ46外周との間には内側環状間隙62aが形成され、同時に最下段のスピニングコーン48とその上方の最下段ステーショナリーコーン62の円錐傾斜面間にも所定間隙が形成される。
このように、最下段から2段目以降のスピニングコーン48の連結スリーブ46を、回転軸42の上端より順次挿通下降して上部係合爪UJないし下部係合爪DJを相互に係合させると共に、2段目以降のステーショナリーコーン62も下部容器本体14の上端開口からスピニングコーン48と交互に円筒支持体64を挿通下降させて、最下段の円筒支持体64の上部に順次積載支持される。
スピニングコーン48ないしステーショナリーコーン62が、それぞれ上下に所定間隔をもって最上段まで積載支持されると、中央に上部軸受23を固定した環状支持枠58が
下部容器本体14上端の開口から挿嵌されて最上段ステーショナリーコーン62の円筒支持体64の上端に支持されると同時に、回転軸42の上端が中央の上部軸受23により挿通支持される。
そして、上部軸受23を挿通した回転軸42の上端がカップリング52を介して上部円筒容器12に回転自在に軸支されている駆動軸20の下端に連結されると、上部円筒容器12がフランジF1,F2を介して下部容器本体14に液密に接合され、上部円筒容器12の頂部から挿通した駆動軸20にプーリー22が固定される。
従って、上記のような香気成分蒸留回収装置の組立方法によれば、ステーショナリーコーン62とスピニングコーン48とを下部容器本体14の内周側壁及び回転軸42に交互に挿嵌する極めて単純な組立作業で組込むことが可能となり、組立工数を大幅に削減することができる。
次に、実施例3に係る香気成分蒸留回収装置の洗浄方法に付き図4、図5を参照して詳述する。図4は本発明の実施例3に係る香気成分蒸留回収装置の一部断面を示す分解斜視図、図5(a)は洗浄するために外部に取出されたスピニングコーンが支持台に支持された状態を示す斜視図、(b)は洗浄するために外部に取出されたステーショナリーコーンの斜視図である。尚、上記実施例と同じ構成部材に付いては符号を付して重複する説明を省略する。
先ず、図3の垂直円筒容器7の一部を構成する一部破断した図で示す下部容器本体14
の内部に収容されるスピニングコーン48ないしステーショナリーコーン62は、上記のように外部に取出し可能に構成されている。
先ず、スピニングコーン48は、中央の下端縁が上下端部に係合爪UJ,DJを形成した連結スリーブ46の外周下方に固定されており、駆動軸20から分離された回転軸42の上端から上下端部に係合爪UJ,DJを形成した所定長さの連結スリーブ46を挿通降下し、下端の係合爪DJを回転軸42下端の係合部となる駆動スリーブ44上端の係合爪Jに係合して最下段に係合保持されている。
この最下段スピニングコーン48の上部には、順次回転軸42の上端から上下端部に係合爪UJ,DJを有する連結スリーブ46を挿通下降させて回転軸42上に複数の連結スリーブ46が積載保持されて、各連結スリーブ46は上下端部の係合爪UJ,DJ同士が係合して回転軸42上に積載保持された複数のスピニングコーン48は回転軸42と共に回転できるようになっている。
一方、ステーショナリーコーン62は、下部容器本体14の開口端から内周壁に沿って挿通降下した円筒支持体64を下部容器本体14の下方内壁に固定された支持環66に当接保持し、スピニングコーン48とは交互に各円筒支持体64を下部容器本体14の開口端から最下段の円筒支持体64上に順次挿通降下して複数のステーショナリーコーン62が下部容器本体14の内周壁に積載保持されている。
そこで洗浄する際は、回転軸42ないし下部容器本体14の各接続端部からスピニングコーン48とステーショナリーコーン62が交互に外部に取出され、取出されたスピニングコーン48及びステーショナリーコーン62は、図5(a)、(b)に示されるようにそれぞれ安定した状態で支持される。
ステーショナリーコーン62は、例えば、平坦な支持台上に支持することができるが、円錐カップ状に形成されるスピニングコーン48は、支持台68のベース68a上に立設した支持軸68cに連結スリーブ46を挿通して台座68b上に安定状態で支持される。
このように外部に取出されたスピニングコーン48及びステーショナリーコーン62は、従来のように洗浄液で洗い流すだけでなく、洗浄具等を使用して外表面を直接掻き取り又は拭取り洗浄することで、外表面に付着した香気成分を含む液状または固形化しつつある原料を綺麗に剥離することができる。
(a)は本発明の実施例1における香気成分蒸留回収装置を採用したオイル抽出システムの正面図、(b)は同じく側面図である。 香気成分蒸留回収装置全体の内部を示す断面図である。 (a)は香気成分蒸留回収装置の底部を示す拡大断面図、(b)は香気成分蒸留回収装置の中間部を示す断面図である。 本発明の実施例3に係る香気成分蒸留回収装置の一部断面を示す分解斜視図である。 (a)は洗浄するために外部に取出されたスピニングコーンが支持台に支持された状態を示す斜視図、(b)は洗浄するために外部に取出されたステーショナリーコーンの斜視図である。 従来の香気成分蒸留回収装置を示す一部断面図である。
符号の説明
1 香気成分蒸留回収装置
2 原料タンク
3 注入口
4 冷却塔
5 頂部出口
6 回収槽
7 垂直円筒容器
8 底部供給口
10 排出口
12 上部円筒容器
14 下部容器本体
16 上部軸受
18 下部軸受
20 駆動軸
22 プーリー
23 上部軸受
24 ボス
24a 挿通孔
25 フレーム
26 環状支持枠
27 滑り軸受
28 底部容器
30 下部軸受
32 フレーム
34 環状支持枠
36 ボス
36a 貫通孔
38a フランジ
38 滑り軸受
40 スラスト座金
42 回転軸
42a 小径軸
42b 段付き部
44 駆動スリーブ
46 連結スリーブ
48 スピニングコーン
48a 外側環状間隙
52 カップリング
58 環状支持枠
62 ステーショナリーコーン
62a 内側環状間隙
64 円筒支持体
66 支持環
68 支持台
68a ベース
68b 台座
68c 支持軸
DJ 下部係合爪
F1,F2 フランジ
F3,F4 フランジ
J 係合爪
M 駆動装置
UD 下部係合爪
UJ 上部係合爪

Claims (4)

  1. 密閉された垂直円筒容器7の内部中心に回転可能に挿通支持される回転駆動軸に円錐カップ状に形成された中心底部が支持されて円錐傾斜面の上端縁と上記垂直円筒容器7の内周側壁との間で外側環状間隙48aを形成するスピニングコーン48と、円錐カップ状に形成される上端外周縁が上記垂直円筒容器7内周側壁に不動に支持されて円錐傾斜面の下方に形成される開口端縁と該開口を挿通する上記回転駆動軸との間で内側環状間隙62aを形成するステーショナリーコーン62とから成り、これらスピニングコーン48とステーショナリーコーン62を上下方向に交互に積載配置することで相互の円錐傾斜面間で所定間隙が形成されるように構成された香気成分蒸留回収装置であって、
    上記香気成分蒸留回収装置1は、上記垂直円筒容器7の上下を互いに液密に接合可能な上部円筒容器12と下部容器本体14に分割して、該上部円筒容器12の内部中心に頂部と分割部近傍に設けた両軸受16,18に回転可能に挿通支持された駆動軸20と、下部容器本体14の分割部近傍における内周側壁に挿嵌支持される環状支持枠58の中央に支持された上部軸受23と上記下部容器本体14の下方に支持された下部軸受30に回転可能に軸支され、上記上部軸受23を挿通した上端がカップリング52を介して上記駆動軸20に連結された回転軸42と、該回転軸42の下部軸受30直上に挿通固定され上端に係合爪Jを形成した駆動スリーブ44と、上記回転軸42に挿嵌されて下方部位に上記スピニングコーン48中心底部の開口端縁が固定され上下端部に係合爪UJ,DJを形成した連結スリーブ46と、内周上端に上記ステーショナリーコーン62の外周上端縁が固定され上記下部容器本体14の内周側壁に挿嵌支持される円筒支持体64とから構成され、上記駆動スリーブ44上端の係合爪Jに上記回転軸42に挿嵌した連結スリーブ46下端の係合爪DJを係合して上記スピニングコーン48を保持すると共に、上記下部容器本体14の下方に固設された支持環66上に円筒支持体64を支持して上記ステーショナリーコーン62を上記スピニングコーン48の上部に所定間隔をもって支持し、上記連結スリーブ46の各係合爪UJ,DJを順次係合させて上記回転軸42上に複数の連結スリーブ46を順次挿嵌保持すると共に、上記支持台68上に支持された円筒支持体64の上部に順次円筒支持体64を積載支持して上記ステーショナリーコーン62とスピニングコーン48が上記下部容器本体14内に所定間隔をもって交互に配置されるように構成されることを特徴とする香気成分蒸留回収装置。
  2. 密閉された垂直円筒容器7の内部中心に回転可能に挿通支持される回転駆動軸に円錐カップ状に形成された中心底部が支持されて円錐傾斜面の上端縁と上記垂直円筒容器7の内周側壁との間で外側環状間隙48aを形成するスピニングコーン48と、円錐カップ状に形成される上端外周縁が上記垂直円筒容器7内周側壁に不動に支持されて円錐傾斜面の下方に形成される開口端縁と該開口を挿通する上記回転駆動軸との間で内側環状間隙62aを形成するステーショナリーコーン62とから成り、これらスピニングコーン48とステーショナリーコーン62を上下方向に交互に積載配置することで相互の円錐傾斜面間で所定間隙が形成されるように構成された香気成分蒸留回収装置の組立方法であって、
    上記垂直円筒容器7の上下を上部円筒容器12と下部容器本体14に分割して、該上部円筒容器12の内部中心にはその頂部を液密に挿通した駆動軸20が上記頂部と分割部近傍に設けた両軸受16,18に回転可能に挿通支持され、上記下部容器本体14下方の内部中心に支持された下部軸受30には、その直上に駆動スリーブ44を位置するように固定した回転軸42の下端が回転可能に軸支され、上記回転軸42の上端から上下端部に係合爪UJ,DJを有する連結スリーブ46を挿通下降させて下端の係合爪を上記駆動スリーブ44の上端に形成された係合爪Jに係合してスピニングコーン48を最下段に保持し、下部容器本体14の上端開口から円筒支持体64を内周側壁に挿通下降させて上記下部容器本体14下方に固設した支持環66上に支持することで上記最下段スピニングコーン48の直上に両円錐傾斜面間で所定間隔が形成されるようにステーショナリーコーン62を配置し、次いで上記駆動スリーブ44上に係合支持された連結スリーブ46の上部係合爪UJに上記回転軸42上端から挿通した連結スリーブ46の下部係合爪DJを係合支持して上記ステーショナリーコーン62の直上に両円錐傾斜面間で所定間隔が形成されるようにスピニングコーン48を配置し、下部容器本体14の上端開口から円筒支持体64を内周側壁に挿通下降して下部容器本体14の支持環66上に保持された円筒支持体64に当接し、上記スピニングコーン48の直上に両円錐傾斜面間で所定間隔が形成されるようにステーショナリーコーン62を支持して、複数のステーショナリーコーン62とスピニングコーン48を所定間隔毎に交互に積載配置した後、中央に上部軸受23を固定した環状支持枠58を下部容器本体14の分割部近傍の内周側壁に挿嵌して最上部に積載支持されたステーショナリーコーン62の円筒支持体64上部に当接支持すると同時に、上記上部軸受23を回転軸42の上端から挿通して該回転軸42の上下を上記両軸受23,30で回転可能に軸支し、上記回転軸42の上端に上部円筒容器12の下部軸受18を挿通した駆動軸20の下端をカップリング52を介して連結した後、上部円筒容器12と下部容器本体14を分割部で液密に接合したことを特徴とする香気成分蒸留回収装置の組立方法。
  3. 密閉された垂直円筒容器7の内部中心に回転可能に挿通支持される回転駆動軸に円錐カップ状に形成された中心底部が支持されて円錐傾斜面の上端縁と上記円筒容器7の内周側壁との間で外側環状間隙48aを形成するスピニングコーン48と、円錐カップ状に形成される上端外周縁が上記垂直円筒容器7内周側壁に不動に支持されて円錐傾斜面の下方に形成される開口端縁と該開口を挿通する上記回転駆動軸との間で内側環状間隙62aを形成するステーショナリーコーン62とから成り、これらスピニングコーン48とステーショナリーコーン62を上下方向に交互に積載配置することで相互の円錐傾斜面間で所定間隙が形成されるように構成された香気成分蒸留回収装置であって、
    上記垂直円筒容器7は、上部円筒容器12と該上部円筒容器12の下部に液密に接合される下部容器本体14から構成されると共に、上記回転駆動軸は上部円筒容器12に回転自在に軸支される駆動軸20と該駆動軸20の下部に同軸上で離脱可能に連結される回転軸42とから構成されて成り、上記スピニングコーン48は、中央の下端縁が上下端部に係合爪UJ,DJを形成した所定長さの連結スリーブ46外周に固定され、上記回転軸42上端から順次挿通降下されて上下に配置される各連結スリーブ46が対応する係合爪UJ,DJにそれぞれ係合可能に構成され、最下段に配置される連結スリーブ46下端の係合爪DJが上記回転軸42下方の係合部に係合するように構成されていることを特徴とする香気成分蒸留回収装置。
  4. 密閉された垂直円筒容器7の内部中心に回転可能に挿通支持される回転駆動軸に円錐カップ状に形成された中心底部が支持されて円錐傾斜面の上端縁と上記垂直円筒容器7の内周側壁との間で外側環状間隙48aを形成するスピニングコーン48と、円錐カップ状に形成される上端外周縁が上記垂直円筒容器7内周側壁に不動に支持されて円錐傾斜面の下方に形成される開口端縁と該開口を挿通する上記回転駆動軸との間で内側環状間隙62aを形成するステーショナリーコーン62とから成り、これらスピニングコーン48とステーショナリーコーン62を上下方向に交互に積載配置することで相互の円錐傾斜面間で所定間隙が形成されて成る香気成分蒸留回収装置の洗浄方法であって、
    上記垂直円筒容器7は、上部に配置される上部円筒容器12と該上部円筒容器12の下部に液密に接合される下部容器本体14から構成されると共に、上記回転駆動軸は上部円筒容器12に回転自在に軸支される駆動軸20と該駆動軸20の下部に同軸上で離脱可能に連結される回転軸42とから構成されて成り、上記スピニングコーン48は中央の下端縁が上下端部に係合爪UJ,DJを形成した連結スリーブ46の外周下方に固定されると共に、ステーショナリーコーン62は外周上端縁が円筒支持体64の内周壁上部に固定され、上記回転軸42の上端から挿通降下した所定長さの連結スリーブ46下端の係合爪DJを回転軸42下端の係合部に係合保持すると共に、下部容器本体14の開口端から内周壁に挿通降下した円筒支持体64を下部容器本体14下方の支持環66に当接保持し、最下段の連結スリーブ46上に上記回転軸42上端から各連結スリーブ46を順次挿通降下して対応する係合爪UJ,DJにそれぞれ係合して上記スピニングコーン48を積載保持すると共に、上記連結スリーブ46とは交互に各円筒支持体64を下部容器本体14の開口端から最下段の円筒支持体64上に順次挿通降下して各ステーショナリーコーン62を積載保持し、洗浄時には、上記スピニングコーン48とステーショナリーコーン62を上記回転軸42ないし下部容器本体14の各接続端部から外部に取出して、それらの外表面を拭取り洗浄するようにしたことを特徴とする香気成分蒸留回収装置の洗浄方法。

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