JP2005312847A - 美容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚の活性化を目的とする美容器を提供する。
【解決手段】電圧出力手段と、前記電圧出力手段を制御する制御手段と、電圧出力手段から出力した交番電圧により人体を流れる電流を検出する電流検出手段と、表示画面と、LEDと、タイマー手段と、照明手段を有し、前記人体に流れる電流を前記電流検出手段で検出し表示画面やLEDで表示し美容施術の状態を確認できるようにする。またタイマー手段と照明手段により必要な一定時間だけ照明を点灯し、夜間でも使用できる低消費電流な美容器とする。さらに皮膚へ刺激が少なく美容効果のある最適に制御された低レベルの交番電圧波形を出力することである。
【選択図】図1

Description

発明の詳細な説明
本発明は人体の皮膚に微弱な交番電圧を与える美容器に関するものである。
従来美容器として、被施術者の皮膚表面に塗布した薬液や化粧液をイオン化し皮膚内部に浸透させるイオン導入を用いたものや、パルス状の低周波電流を流し筋肉の運動により皮膚を刺激する低周波治療器を応用したものがある。これらの機器は施術時皮膚に電気的な刺激を感じるものが多く被施術者が施術の状態を確認することができた。
発明が解決しようとする課題
イオン導入は、薬液を皮膚内部に取り込むため、薬液との相性があり、体質によっては拒否反応を起こすこともある。皮膚深層部に薬液成分を多く浸透させることが目的のため10V以上に電圧を上げる方法や、直流電圧のほかに1KHz程度の矩形波電圧などを用いることが多い。例えばビタミンCを皮膚内に導入する場合、通常マイナス側の電極を顔の皮膚表面に接触させ、プラス側電極を他の部位、例えば手などに接触させ通電する。皮膚側の電極をマイナス側とすると、皮膚との接触部で電気的な痛みを感じやすいことが経験的に解っている。他にパルス状の低周波電流を体内に流し、筋収縮によりマッサージを行うものがあるが、印加電圧が高く,電気的刺激を感じる事が多い。それに比べ交番電圧を人体に印加するものは比較的低い電圧での使用が可能である。
美容器は、女性が主に顔などに使用するため、電気的な刺激に対して非常に敏感である。出来るだけ刺激が少なく皮膚の活性化ができ美容効果のあるものが必要とされる。しかし刺激が少ないと、施術が正しく行われているか不安になり、効果も少ないように感じる。また施術者自身が操作を行う場合、操作スイッチを押さず出力が無い状態、もしくは装置の不良で人体に通電されないまま気付かず使用していることがある。これらの対策として、人体に流れる電流を検出しLEDを点滅する方法や、多段階に分けて表示するものが既に知られている。しかし女性が主に自宅などで使用する美容器ではさらに視覚に変化のある表現方法が要求され、施術の状態を色の変化で表現出来ると効果的である。
また交番電圧を用いた美容器では施術者に流れる電流の反転による刺激の状態を視覚で確認出来ればより効果を認識しやすく被施術者に安心感を与えることができる。
さらに女性は夜の就眠前に化粧を落とすことが多いため、自宅で行う美容施術は夜が多い。このため美容器自体に顔部を照らす照明装置があると便利である。美容器をハンドバックなどに入れ携帯可能にするとさらに便利であるが、この場合電池で動作させるため消費電流を減らすことが必要である。
前記のように交番電圧を用いた美容器には比較的電圧が低いものがあるが、さらに美容効果があり、アトピー性皮膚炎など敏感な肌の方でも使用できる刺激の少ない波形の検討が必要である
したがって本発明の課題は皮膚の活性化を目的とする美容器において、施術の状態を色の変化で視覚的に確認できるのと、交番電圧の極性反転による施術の状態を視覚的に確認できるのと、携帯が可能で夜間でも使用できるのと、皮膚へ刺激が少ない交番電圧波形を出力することである。
課題を解決するための手段
請求項1に記載の美容器は、人体の皮膚に接触させた2つの電極を介し前記人体に電流を流すための交番電圧を出力する電圧出力手段と、前記電圧出力手段を制御する制御手段と、前記電流を検出する電流検出手段と、表示画面とを有し、前記表示画面には、少なくともバーグラフ表示の機能を有し、前記バーグラフ表示が、前記交番電圧の0V電圧を前記バーグラフの中心とし、前記交番電圧の極性に応じ左右、もしくは上下の方向に前記電流検出手段から出力する信号に応じバーの数を増減させることを特徴としている。
上記の構成によれば、微弱な交番電圧を被施術者の皮膚に印加し皮膚細胞の活性化を行う際、交互に電圧の極性を反転しながら細胞を刺激している状態が画面のバーグラフに表示されるため、皮膚に電気的な刺激を感じなくても施術の状態を確認することが可能となる。
請求項2に記載の美容器は、人体の皮膚に接触させた2つの電極を介し前記人体に電流を流すための交番電圧を出力する電圧出力手段と、前記電圧出力手段を制御する制御手段と、前記電流を検出する電流検出手段と、電源をオン/オフする電源スイッチと、前記電圧出力手段をオン/オフする出力スイッチと、前記電圧出力手段がオン時に点灯する出力表示LEDと、前記電流検出手段から信号が出力した時に点灯する電流表示LEDとを有し、前記出力表示LEDと前記電流表示LEDに異なる発光色を用い、前記出力スイッチの周囲に前記出力表示LEDと前記電流表示LEDの発光色が重なるよう近接して配置し、前記人体に流れる電流の変化に伴い、前記出力スイッチ周辺の色を変化させることを特徴としている。
上記の構成によれば、微弱な交番電圧を被施術者の皮膚に印加し皮膚細胞の活性化を行う際、出力スイッチを押すことにより、出力スイッチ周辺が発光し出力状態であることを確認することが可能となり、さらに電流が流れると出力スイッチ周辺の発光色が変化するため、施術の状態を電流の変化として視覚で確認することが可能となる。
請求項3に記載の美容器は、人体の皮膚に接触させた2つの電極を介し前記人体に電流を流すための交番電圧を出力する電圧出力手段と、前記電圧出力手段を制御する制御手段と、電源をオン/オフする電源スイッチと、施術時間および点灯時間を設定するタイマー手段と、LEDを用いた照明手段とを有し、前記LEDの点灯/消灯が、前記電源スイッチがオンした後一定時間点灯しその後自動消灯するのと、前記タイマー手段により設定された前記施術時間終了後に一定時間点灯しその後自動消灯することを特徴としている。
上記の構成によれば、暗い場所で美容器を使用する際、電源オン後一定時間照明が点灯することにより、美容器の操作スイッチや、電極のセッティングが可能となる。また施術終了時も自動的に照明が点灯するため、電極の取り外しが可能となる。さらに一定時間点灯後自動的に消灯するため、電力の消費を少なくし、携帯出来るように小型電池での動作が可能となる。
請求項4に記載の美容器は、人体の皮膚に接触させた2つの電極を介し前記人体に電流を流すための交番電圧を出力する電圧出力手段と、前記電圧出力手段を制御する制御手段とを有し、前記交番電圧が、0V電圧である第1期間と、0V電圧を基準としたプラス電圧とマイナス電圧が0V電圧を出力する時間を間に挟み交互に極性反転を少なくとも1回以上繰り返し出力する第2期間とを合わせたものを1周期とし、前記1周期の時間が4秒以内であるのと、前記1周期の中でプラス電圧を出力する時間の合計とマイナス電圧を出力する時間の合計が同じであるのと、前記プラス電圧と前記マイナス電圧の絶対値が同じであるのと、さらに前記絶対値が2V以下であるのと、前記第1期間の時間が0.4秒から3秒の間であるのと、前記プラス電圧および前記マイナス電圧を出力する時間が0.3秒から1.8秒の間であるのと、前記プラス電圧とマイナス電圧に挟まれた0V電圧である時間が0秒から1秒の間であることを条件とし、1周期毎に前記条件内で前記第1期間の時間と、前記第2期間内のプラス電圧、マイナス電圧、0V電圧の出力する時間とを各々変化させながら連続的に繰り返し出力することを特徴としている。
上記構成によれば、皮膚へ刺激が少なく美容効果のある最適に制御された低レベルの交番電圧波形を出力することが可能である。
本発明の実施の形態を図面を参考に説明する。図1は本発明の動作を説明するためのブロック図である。図2は本発明の実施例を示す斜視図である。図3は実施例における表示画面13の表示例を示す。図4は実施例における出力スイッチ10の周辺拡大断面図を示す。図5は横軸を経過時間として、本発明の電圧出力波形と人体に流れる電流波形を表したものである。
最初に図1のブロック図により美容器1の構成について説明する。美容器1には電圧出力手段2、制御手段3、電流検出手段6、電圧出力手段をオン/オフする出力スイッチ10、出力スイッチ10がオンにより電圧が出力されたときに点灯する出力表示LED11、電流検出手段6が電流を検出した時に点灯する電流表示LED12、美容器の状態と電流検出手段により検出した電流値をバーグラフで表示する表示画面13、電源15、電源スイッチ16を具備する。さらに電圧出力手段2には極性切り替えスイッチ8や定電圧回路9を有し規定の電圧波形を作成し出力することが可能である。制御手段にはタイマー手段7やマイクロコンピューター他、操作スイッチ17、A/D、D/A変換器を有する。電流検出手段は抵抗器とオペアンプで構成し、抵抗器に流れる電流により生じた電圧をオペアンプで増幅し制御手段に入力する。この電流検出用抵抗器を人体に流れる電流の制限用抵抗として兼用してもよい。
次に図1のブロック図により美容器の動作について説明する。電源スイッチ16をオンすると各部が動作を開始する。出力スイッチ10をオンにすると、出力表示LED11が点灯、制御手段から規定の電圧波形を作成するための信号を受けて出力手段からその波形の電圧を出力する。電圧出力手段より出力される電圧は2つの電極5a,5bを介して人体に加わる。これにより出力手段2から電極5a、人体4、電極5b、電流検出手段6、出力手段2からなる閉回路が構成され電流が流れる。この電流を電流検出手段6で検出して制御手段3内のA/D変換器を介してマイクロコンピューターで演算処理し、表示画面に電流値の変化をバーグラフで表示させる。さらにマイクロコンピューターによりD/A変換器を介し、人体に流れる電流に応じて電流表示LED12に流す電流値を可変し光度を変化させる。
照明手段14にはLEDを使用し制御手段3内のタイマー手段により設定された時間だけ点灯する。このタイマー手段は施術時間設定タイマー機能も有しており、出力スイッチをオンすると出力手段から電圧を出力し同時に施術時間タイマーが動作開始する。施術時間タイマーが完了すると照明手段14のLEDが点灯し、タイマー手段により設定された時間だけ点灯する。この照明手段のLEDは操作スイッチ17が押されたときに、前記タイマーを利用し一定時間点灯するようにしても良い。
照明装置は消費電流を減らす目的でLEDを用い、このLEDも白色LEDが望ましい。視覚に入る色は光源の色により変化するため、LEDの発光色が白以外のものを使用すると、肌の色が異なって見えることになる。ただし肌の色を意図的に健康的に写すときはオレンジ色のLEDを用いることも良い。
美容施術の時間は通常10分から15分程度であるが被施術者が皮膚の状態を確認するのは、主に施銃前と施術後である、したがってその間はLEDを消灯させることにより消費電流を減らすことが可能である。電池動作の携帯機器では低消費電力にすることは電池の小形化、使用時間の延長が可能で非常に重要である。
図2は本発明の実施例を示す斜視図で、美容器1のパネル面には照明手段14、表示画面13、操作スイッチ17、電源スイッチ16、出力スイッチ10が具備され、美容器1から出力する電圧は本体に接続されたコード18とコードの先に接続した電極5a,5bを介し人体4の顔部の皮膚に印加する。皮膚表面と電極間の接触面積が少ない場合インピーダンスが大きくなるため、電極の面積は広い方が望ましく、水分含有可能な繊維状のものが良い。
図3は表示画面13の表示例で、人体に流れる電流に応じて変化する状態をバーグラフで示したものである。一例として表示19は美容器1から出力する電圧出力の極性がプラス電圧で流れる電流が少ないときを表す。表示20はバーの表示がバーグラフの右側になり電圧出力の極性が反転したことを示す。表示21は電圧出力の極性がプラス電圧で流れる電流が多いとき、表示22は同様に極性が反転しマイナス電圧のときを表す。表示23、24はバーグラフの表示方向を上下の動きで示した例である。このようにバーグラフ表示の中心位置を基準にし、電圧の極性により左右もしくは上限に分け、人体に流れる電流の値によりバーの数を変化させる。
図4は美容器1の出力スイッチ10周辺を拡大した断面図で出力スイッチ10の近くに異なる発行色の電流表示LED12と出力表示LED11を、近接して配置し、発光色を混合し表示する。電流表示LED12の光度を人体に流れる電流に応じて可変し、変化のある表現を可能とした。これらのLEDに2色発光ダイオード、もしくは3色発光ダイオードを用い一つのLEDに置き換えても良い。また使用するLEDとパネル面との距離が1センチメートル以上離れているほうがパネル面での色の変化が緩やかになるため、図4で示すようにLEDを美容器本体の底部に配置している。さらに出力スイッチ10の周囲を二重の円筒状の遮光板で囲み、パネル面では出力スイッチ10を囲む輪が色を変えながら発光するような構造とし表現力を増している。
図5は横軸を経過時間として、本発明の電圧出力波形を表した例で、これを参考に説明する。電圧波形25とその電圧により人体に流れる電流26は時間を横軸とし、また電圧波形は0V電圧を基準に、プラス電圧とマイナス電圧を縦軸に表している。T1からT4は各状態の電圧が出力されている時間を表す。S1からS6は電流と時間の積で人体に流れる電荷量を表す。
一つの周期は第1期間と第2期間を合わせたもので時間の変化を伴いながら繰り返す出力波形の最小単位とする。第1期間は0V電圧が出力される時間T1からなり、第2期間はプラス電圧もしくはマイナス電圧が最初に出力される時間T2と、間に0V電圧を出力する時間T3を挟み、その後T2に対し0V電圧を基準として逆極性の電圧が出力する時間T4の3つの時間を合わせたもので、どちらの極性が先行しても良い。図5では第1周期と第2周期の2つの周期の例を表しており、そのうち第2周期はプラス電圧とマイナス電圧の反転を第2期間のなかで2回繰り返す例を示したものである。
ここで上記電圧出力波形は複数の条件により構成され、その条件は、1つの周期が4秒以内である。0Vである第1期間の時間T1が0.4秒から3秒の間であり、第2期間の最初に電圧が出力する時間T2と反転した電圧が出力される時間T4とが同じであり、かつ電圧の絶対値が同じであり、さらにその電圧が2V以下である。またそれぞれの電圧出力時間T2とT4が0.3秒から1.8秒の間であり、その間に挟まれた0V電圧である時間T3が0秒から1秒の間である。
また第2周期の例のように第2期間のなかで交互に複数回繰り返す場合は一方の極性の電圧が出力している時間の合計をT2とし他方の極性の電圧が出力している時間の合計をT4とし、その間の0V電圧が出力されている時間の合計をT3として条件設定する。
本発明の電圧出力波形は1周期毎に上記各条件内において最初に0V電圧である時間T1と、第2期間内T2、T3、T4の出力する時間をそれぞれ変化させながら連続的に繰り返す。
皮膚に電流を流すための制御方式として電流を制御する方式がある。この場合電極が皮膚に接触する前は出力回路と電極と人体からなる閉回路がオープンなためインピーダンスが無限大となり、制御回路では規定の電流を流そうと働き、出力電圧を最大にする。この状態で電極を皮膚に接触させると、接触時に電気的な刺激を感じやすくなる。本発明は皮膚に流す電流を電圧により制御し、電気的な痛みを少なくしている。
次にこれら電圧波形の条件を設定した経緯について説明する。生体が活動する営みは、生体が必要とするエネルギーの供給も含めすべて電子の移動により成りたっており、活性化とは電子つまりイオンの移動量を多くするとも言える。また生体は非常に多くの細胞により構成され,一つひとつの細胞は半透過性の細胞膜で覆われて、細胞の内外はイオン濃度が異なる電解液で満たされ、それらのイオンは細胞膜間を移動できる。細胞膜を介した細胞内外での電位差はイオン濃度の差により生じるが通常はこれらのイオンは細胞内に安定した状態で静止している。
しかし生体の一部に異常が生じると細胞膜内にイオンの偏在が起こり電位差とそれに伴う体内のインピーダンスに変化がおきることが知られている。この状態においてはイオンの移動、つまりエネルギーの移動が妨げられ細胞の活力が弱っている状態と考えられる。
このように細胞とイオンは密接な関係があり、細胞を活性化するにはイオンの働きが重要であることが解る。生体内では鉄などの金属イオンを始め様々なイオンが存在しかつ、精密に制御され安定を保っているが、その制御の届かない部分は異常をきたすことになる。そこで生体に直接微弱な交番電圧を加えることで生体内部に交互に繰り返すイオンの流れを作り、細胞自体に刺激を与え、さらに細胞内外の偏ったイオンバランスを正常に戻すことにより、細胞を活性化させることが可能であると考える。
本発明の電圧波形は、上記の考え方で開発した交番電圧による美容器を多数納入しその使用者から肌のハリやツヤの改善、美白効果以外にもアトピー性皮膚炎や皮膚疾患でのかゆみの改善が見られた等の報告を基に、新たな見地からさらに改善したものである。波形の主な条件設定内容を以下に説明する。
繰り返される電圧波形の1周期が必ず0V電圧で始まり最大が4秒とする。図5において、第1周期もしくは第2周期の時間を示す。東洋医学を用いた電気療法では、治療効果を上げるため、心臓の心拍に同期、もしくは血流の時間に合わせ電圧を印加する方法が知られている。また体内の一部である心筋細胞が脱分極となる時間は0.3秒程度と細胞が比較的ゆっくり活動していることも知られており、周期として心臓の心拍数から心拍数よりも数倍遅い範囲の休み時間を間に挟んだ繰り返しとして設定している。
一つの周期のなかでプラス電圧とマイナス電圧の絶対値が同じで出力時間が同じ、つまりプラス電圧の時に流れる電荷量とマイナス電圧の時に流れる電荷量を同じにすることにより生体内のイオンバランスを均等化させる。図5において第1周期ではS1=S2、第2周期では(S3+S5)=(S4+S6)となる。
プラス電圧もしくはマイナス電圧が出力する時間を0.3秒から1.8秒の範囲にすることで美容施術の効果持続時間を延ばす。図5においてT2とT4の時間の条件を示す。電気療法で人体の神経や筋に電圧を加え電気刺激する場合、電流を流す時間により効果の持続時間が変化し、電圧印加時間を数分の1秒以上にすると分極の生成に変化がおこり、相当時間効果が持続することが知られている
人体を電気的な等価回路で表すと抵抗とコンデンサの並列接続となっておりインピーダンスは50Hzで1KΩ程度とされ、容易に人体に電流を流すことが可能である。コンデンサの容量は少なく低周波では、ほぼ抵抗のみとみなせる。人体の心筋細胞では約80mVの電位差が生じていることや細胞に刺激を与える電流値は10μAから50μAと非常に低い値であることが知られている。人体のインピーダンスは上記のごとく1KΩ前後であるが皮膚表面のインピーダンスに加え皮膚表面と電極間に抵抗が存在するため、例えば顔の両側に10平方センチメートル程の大きさの電極を接触した状態でのインピーダンスを測定すると5KΩ前後となる。この5KΩで50μAの電流を流すために必要な電圧は0.25Vとなり、皮膚に刺激を感じない非常に低い電圧を用いて細胞に刺激を与えることが可能であることが解る。
一つの周期のなかで夫々出力する時間を設定された条件内で変化させそれを可変しながら繰り返すことにより、皮膚を電流の変化に対する慣れから防ぎ美容施術効果を長期継続させる。薬剤による治療でも同様であるが最初は効果があり続けると効果が低下する場合が多い。これはからだの中に自然に耐性ができてくるためと考える。
上記条件で設定した波形つまり請求項4に記載の交番電圧波形を実際に顔部に美容施術する例を説明する。施術条件として1日1回15分間とし、2つの電極を被施術者顔部の両頬に接触させ、電極を移動させながら顔部全体に電圧±0.5Vを印加、電極として接触部の面積を増やすため導電性繊維に塩水を含ませたものを使用する。個人差があるが通常2週間ほど続けると、皮膚表面にハリがでてくる。特に年齢が40歳以上の女性などで顔全体にたるみが生じそれによりシワが目立つ場合顕著に改善の効果が表れる。皮膚の白色度が増し皮膚表面にツヤが生じ化粧の乗りも良く、化粧の量も施術前より少なくて済むようになる。
交番電圧により皮膚内の細胞が活性化し、弾力繊維が増え皮膚にハリが生じ、シワが目立たなくなることは既に多くの実績から明らかになっている。しかし皮膚細胞の刺激により弾力繊維が増えることや、皮膚表面(肌)の色が白くなること、さらにアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患が改善され、特にかゆみが軽減するメカニズムについてはまだ明確にされていない部分が多い。本発明の交番電圧波形は従来の技術から推定できる最適な条件と過去の実績を基に新たな見地から実験を繰り返し、従来±5Vから±15V前後の電圧で使用していたものを±2V以下の低い電圧において最も効果のある電圧波形パターンを見出したものである。
発明の効果
以上述べたように、請求項1の発明によれば、施術時の皮膚に刺激を感じなくても、細胞に働きかける電流の極性反転の状態や流れる電流の変化が視覚で確認ができ施術者に安心感を与えることが出来た。
請求項2の発明により出力スイッチを押すと、そのスイッチ周辺が発光することで電圧が出力されていることが確認でき、さらに施術者自身に流れる電流によりスイッチ周辺の色が変化するため、楽しく施術することが可能になった。
請求項3の発明によって、夜間でも使用できさらに電池寿命を大幅に延ばすことができた。
請求項4の発明によって皮膚に刺激を与えない非常に低い電圧印加で美容効果を得ることが可能になった。このためアトピー性皮膚炎などの敏感になっている皮膚にも施術が可能になった。
本発明の動作を説明するためのブロック図である。 本発明の実施例を示す斜視図である。 実施例における表示画面の表示例を示す図である。 実施例における出力スイッチ周辺の拡大断面図を示す。 図5は横軸を経過時間として、本発明の電圧と電流出力波形を示す図である。
符号の説明
1.美容器
2.電圧出力手段
3.制御手段
4.人体
5a、5b.電極
6.電流検出手段
7.タイマー手段
10.出力スイッチ
11.出力表示LED
12.電流表示LED
13.表示画面
14.照明手段
15.電源(電池)
16.電源スイッチ
17.操作スイッチ
18.接続コード
19〜24.バーグラフ表示例
25.電圧波形
26.電流波形

Claims (4)

  1. 人体の皮膚に接触させた2つの電極を介し前記人体に電流を流すための交番電圧を出力する電圧出力手段と、前記電圧出力手段を制御する制御手段と、前記電流を検出する電流検出手段と、表示画面とを有し、前記表示画面には、少なくともバーグラフ表示の機能を有し、前記バーグラフ表示が、前記交番電圧の0V電圧を前記バーグラフの中心とし、前記交番電圧の極性に応じ左右、もしくは上下の方向に前記電流検出手段から出力する信号に応じバーの数を増減させることを特徴とする美容器。
  2. 人体の皮膚に接触させた2つの電極を介し前記人体に電流を流すための交番電圧を出力する電圧出力手段と、前記電圧出力手段を制御する制御手段と、前記電流を検出する電流検出手段と、電源をオン/オフする電源スイッチと、前記電圧出力手段をオン/オフする出力スイッチと、前記電圧出力手段がオン時に点灯する出力表示LEDと、前記電流検出手段から信号が出力した時に点灯する電流表示LEDとを有し、前記出力表示LEDと前記電流表示LEDに異なる発光色を用い、前記出力スイッチの周囲に前記出力表示LEDと前記電流表示LEDの発光色が重なるよう近接して配置し、前記人体に流れる電流の変化に伴い、前記出力スイッチ周辺の色を変化させることを特徴とする美容器。
  3. 人体の皮膚に接触させた2つの電極を介し前記人体に電流を流すための交番電圧を出力する電圧出力手段と、前記電圧出力手段を制御する制御手段と、電源をオン/オフする電源スイッチと、施術時間および点灯時間を設定するタイマー手段と、LEDを用いた照明手段とを有し、前記LEDの点灯/消灯が、前記電源スイッチがオンした後一定時間点灯しその後自動消灯するのと、前記タイマー手段により設定された前記施術時間終了後に一定時間点灯しその後自動消灯することを特徴とする美容器。
  4. 人体の皮膚に接触させた2つの電極を介し前記人体に電流を流すための交番電圧を出力する電圧出力手段と、前記電圧出力手段を制御する制御手段とを有し、前記交番電圧が、0V電圧である第1期間と、0V電圧を基準としたプラス電圧とマイナス電圧が0V電圧を出力する時間を間に挟み交互に極性反転を少なくとも1回以上繰り返し出力する第2期間とを合わせたものを1周期とし、前記1周期の時間が4秒以内であるのと、前記1周期の中でプラス電圧を出力する時間の合計とマイナス電圧を出力する時間の合計が同じであるのと、前記プラス電圧と前記マイナス電圧の絶対値が同じであるのと、さらに前記絶対値が2V以下であるのと、前記第1期間の時間が0.4秒から3秒の間であるのと、前記プラス電圧および前記マイナス電圧を出力する時間が0.3秒から1.8秒の間であるのと、前記プラス電圧とマイナス電圧に挟まれた0V電圧である時間が0秒から1秒の間であることを条件とし、1周期毎に前記条件内で前記第1期間の時間と、前記第2期間内のプラス電圧、マイナス電圧、0V電圧の出力する時間とを各々変化させながら連続的に繰り返し出力することを特徴とする美容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010194095A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Ito Chotanpa Kk 電気刺激装置
KR101687108B1 (ko) * 2015-07-10 2016-12-15 인하대학교 산학협력단 생체 자극기의 안전을 위해 전하량의 탐지를 이용한 전하량 균형 기술

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