JP2005312498A - ステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器 - Google Patents

ステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005312498A
JP2005312498A JP2004130839A JP2004130839A JP2005312498A JP 2005312498 A JP2005312498 A JP 2005312498A JP 2004130839 A JP2004130839 A JP 2004130839A JP 2004130839 A JP2004130839 A JP 2004130839A JP 2005312498 A JP2005312498 A JP 2005312498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
vacuum double
negative pressure
steel vacuum
stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004130839A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Ueda
英一 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Vacuum Bottle Co Ltd filed Critical Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority to JP2004130839A priority Critical patent/JP2005312498A/ja
Publication of JP2005312498A publication Critical patent/JP2005312498A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Abstract

【課題】 断熱容器の蓋部材内に薬味等を入れるための容器を収納可能にし、さらに、該容器を蓋部材内に収納したとしても負圧解消用の空気通を確保することができるステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器を提供すること。
【解決手段】 内外筒を形成するステンレス製真空二重構造の容器本体と、該容器本体の上端開口部を閉蓋する栓部材と、該栓部材に取り付けられ前記容器本体内を密封するシール材と、前記栓部材に取り付けられ前記容器本体内の負圧発生時に開放される負圧解消用の弁部材とを有するステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器において、前記栓部材に内部空間を形成し、該内部空間内に容器を着脱自在に収納する。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、ステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器、より具体的には、汁、スープ、お粥等の流動性食品や、ソフトクリーム等の半固形部材を入れる断熱容器に関するものである。
近時、ステンレス製真空二重容器からなる携帯用の断熱容器が広く出回っている。この断熱容器の一例を図11に示す。この断熱容器は、ステンレス製の真空二重容器からなる容器本体aと、該容器本体aの上端開口部を開閉自在な栓部材bとによって構成される。該栓部材bは、取り外し可能で、樹脂製の栓本体c及びキャップdの2部材から構成され、その内部に断熱空間eを形成している。また、前記栓本体cの底部中央には、容器本体a内が負圧となった場合に開作動し、負圧解消用の空気を導入するための弁体fが設けられている。
栓部材bは、その外周及び内周にネジg1及びg2を有する栓下部材hと、カバーとしての機能を有する栓上部材iとを溶着等により一体化してなる部材で、栓下部材hの外周に形成されるネジg1を容器本体aの上端開口部内面に形成されるネジjに螺合することにより容器本体aに取り付けられる。
前記キャップdは、樹脂製からなる有頂円筒状のもので、その内面には、下方に垂下した鍔部kが設けられるとともに、該鍔部kの外周にはネジmが穿設されており、このネジmを栓下部材hの内周に形成されるネジg2に螺合することにより、このキャップdを栓部材bに取り付ける。取り付け後は、キャップdと栓本体cとの間に前記した断熱空間eが形成され、容器本体aに入れた内容物を断熱する(例えば、特許文献1参照)。
ところで、このような断熱容器は、栓部材b内に断熱空間eが形成され、容器本体aの断熱効果を高めており、断熱容器としてそれなりの利便性を有している。しかしながら、容器本体a内に、例えば、汁、スープ等の流動性食品を入れて外出する場合がある。このような汁、スープ等は、飲む直前に薬味、香料等を入れて飲むとよりおいしい。ところが、そのためには、薬味等を別の容器に入れて持ち運ぶ必要があり、出歩くのに余分の荷物を別に持たなければならないという非常に煩わしい問題があった。
また、例え、断熱容器内に薬味等を入れるための容器を入れることができたとしても、該容器が栓部材bの下部に設ける負圧解消用の弁体fへの空気導入を妨げることになると弁体fの機能を損なうという新たな問題が発生する。
特開平10−272068号公報
本願発明は、断熱容器の栓部材内に薬味等を入れるための容器を収納可能にし、さらに、該容器を栓部材内に収納したとしても負圧解消用の空気通を確保することができるステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
請求項1に係る発明では、内外筒を形成するステンレス製真空二重構造の容器本体と、該容器本体の上端開口部を閉蓋する栓部材と、該栓部材に取り付けられ前記容器本体内を密封するシール材と、前記栓部材に取り付けられ前記容器本体内の負圧発生時に開放される負圧解消用の弁部材とを有するステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器において、前記栓部材に内部空間を形成し、該内部空間内に薬味等を入れる容器を着脱自在に収納する構成。そしてこのような構成により、薬味等を入れた容器を断熱容器とともに持ち運ぶことができるようになる。
請求項2に係る発明では、請求項1の構成に加え、前記内部空間内に収納される容器は、高さの半分以上が前記容器本体の上端開口部より下方に位置する構成。そしてこのような構成により、断熱容器全体の高さが低く抑えられる。
請求項3に係る発明では、請求項1、2の構成に加え、前記栓部材の下端に前記負圧解消用の弁部材を設け、該弁部材から前記容器の載置部に至るまでの間に前記栓部材を貫通して空気通路を設ける構成。そしてこのような構成により、容器本体内の負圧解消が容易になる。
請求項4に係る発明では、請求項1ないし3の構成に加え、前記内部空間内に収納される容器の下面または下面に対向する栓部材の表面に固定用リブまたは溝を設け、このリブまたは溝によりできる空間を負圧空気通路に利用する構成。そしてこのような簡単な構成により、容器本体内の負圧解消がより容易になる。
請求項5に係る発明では、請求項1ないし4の構成に加え、前記内部空間内に収納される容器の側面または側面に対向する栓部材の表面に固定用リブまたは溝を設け、このリブまたは溝によりできる空間を負圧空気通路に利用する構成。そしてこのような簡単な構成により、請求項4に係る発明と同様に容器本体内の負圧解消がより容易になる。
請求項1に係る発明では、容器本体を閉蓋する栓部材に内部空間を形成し、該内部空間内に薬味等を入れるための容器を着脱自在に収納することにより、薬味等を入れた容器を断熱容器とともに持ち運ぶことができるようになり、断熱容器の利便性を向上させることができる。
請求項2に係る発明では、内部空間内に収納される容器を、高さの半分以上が容器本体の上端開口部より下方に位置させることにより、請求項1に係る発明の効果に加え、容器を収納する栓部材をできるだけ容器本体内に配置することができるようになり、断熱容器全体を小型化することができる。
請求項3に係る発明では、栓部材の下端に負圧解消用の弁部材を設け、該弁部材から薬味等を入れるための容器の載置部に至るまでの間に栓部材を貫通して空気通路を設けることにより、請求項1、2に係る発明の効果に加え、容器本体内の負圧解消を容易に行うことができ、断熱容器の信頼性をさらに向上させることができる。
請求項4に係る発明では、内部空間内に収納される容器の下面または下面に対向する栓部材の表面に固定用リブまたは溝を設け、このリブまたは溝によりできる空間を負圧空気通路に利用することにより、請求項1ないし3に係る発明の効果に加え、容器本体内の負圧解消をより確実に行うことができ、断熱容器の信頼性及び安全性をより高めることができる。
請求項5に係る発明では、内部空間内に収納される容器の側面または側面に対向する栓部材の表面に固定用リブまたは溝を設け、このリブまたは溝によりできる空間を負圧空気通路に利用することにより、請求項4に係る発明の効果と同様に、容器本体内の負圧解消をより確実に行うことができ、断熱容器の信頼性及び安全性をより高めることができる。
図1〜図4に本願発明の断熱機能を有するステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器及び薬味等を入れるための容器を示す。図1は、全体の断面図を、図2は、栓部材を上方から見た平面図を、図3は、栓部材の断面図を、図4は、薬味等を入れるための容器の断面図を示す。なお、本願発明のステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器に入れる内容物は、汁、スープ、お粥等の流動性食品や、ソフトクリーム等の半固形部材等、どのようなものでも良い。
ステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器1は、真空断熱二重壁構造体からなる容器本体2、該容器本体2の上端開口部10に設けられる蓋部材3、容器本体2の上部外周部に設けられる肩部材4及び容器本体2の下面に設けられる底部材5で構成される。
真空断熱二重壁構造体からなる容器本体2は、上方が開口する有底円筒状の部材であり、それぞれステンレス製の金属板を所定の形状に成形した内筒6、外筒7からなり、これら内筒6及び外筒7の上端部同志を溶着接合することにより内部空間8を形成し、該内部空間8を真空引きすることにより真空の閉断面構造体である真空二重壁構造体を形成している。
詳述すると、まず、一枚のステンレス製の金属板を所定の形状に絞り加工することにより、上方に開口部を有するやや小さ目の有底筒状体を形成し、これを内筒6とする。次いで、同じく一枚のステンレス製の金属板を所定の形状に絞り加工することにより、上方に開口部を有するやや大き目の有底筒状体を形成し、これを外筒7とする。尚、この外筒7の底面部には真空引きするための穴を形成する。そして外筒7内に小さ目の内筒6を挿入し、両筒6、7間に内部空間8を形成する形態で両筒6、7の上端部を溶着接合する。その後ステンレス構造体を真空室に搬入し、外筒7に設けた穴から内部空間8を真空引きするとともに、同じく真空室において加熱熔解してなる図示しない封止材によって穴に封をし、内部空間8を真空にして閉断面構造体を形成する。
内筒6には、その上端開口部10から略1/4下方に内方に絞られてなる首部9が形成されるとともに、上端開口部10から首部9まで緩やかなテーパー状に形成される。また、外筒7には、前記内筒6の上端部から首部9にかけての外周面上に、段部11及び前記肩部材4が螺合可能な第1雄ネジ12が形成され、更にその下部外周面上には、前記底部材5が螺合可能な第2雄ネジ13が形成される。
前記肩部材4は、上下が開口した樹脂製の円筒状部材で、その上半部外周面上には後記栓部材が螺合可能な第3雄ネジ14、外筒7の段部11に当接される段部15及び前記キャップ26が螺合可能な第4雄ネジ16が順次形成され、その下半部外周面上には外筒7の第1雄ネジ12に螺合可能な雌ネジ17が形成される。
また、肩部材4の下端部外周面上には、取手18が一体に形成されるとともに、該取手18と反対側の下端部外周面上には、スプーン支持用の垂直方向の連通口20を有する第1突起部19が一体に形成される。
前記底部材5は、樹脂製の皿状部材であり、その上方内周面上には、外筒7の第2雄ネジ13に螺合可能な雌ネジ21が一体に形成されるとともに、その上方外周面には、スプーン支持用の垂直方向の連通口22を有する第2突起部23が一体に形成されている。
前記蓋部材3について説明する。蓋部材3は、内側に位置する栓部材25と、この栓部材25の外側に位置するキャップ26とからなる。また、栓部材25は、下側に位置する栓下部材27と、上側に位置する栓上部材28とからなり、両部材27、28は超音波溶着等の手段により一体化される。
前記栓下部材27は、その内部中央に筒状体29を立設してなるやや底の深い樹脂製の有底筒形状部材であり、その下方外周面上には、リング状のシール材35が取り付けられ、また、その底壁部の筒状体29によって囲まれる箇所には、図2及び図3に示すように空気通口30及び弁軸34が嵌合される軸口31が形成され、該軸口31には、弁部材としての弁体32が取り付けられる。弁体32は、薄円盤状の弁板33と、該弁板33の中央に立設され、その先端がやや膨出される弁軸34とからなるゴム製のキノコ状部材であり、底壁部に設けられる軸口31に下側から弁軸34を嵌合することにより、図1、図3に示すように弁板33を外側に位置する形態で取り付けられる。
そして、通常時には、弁板33が底壁部に設けられる空気通口30を閉鎖しており、容器本体2内に入れた内容物の温度が低下し、容器本体2内が負圧状態になったとき弁板33が空気通口30を開放し、筒状体29内に形成される空気通路36を介して容器本体2内に外部空気を導入する。
前記栓上部材28は、栓下部材27と同様、やや底の深い樹脂製の有底筒形状部材であるとともに、その外周部には下方へ張り出して垂下するカバー部37が一体に形成されており、外周断面は逆レ字状の形態を呈している。そして、カバー部37の内周面上には、肩部材4の第3雄ネジ14が螺合可能な雌ネジ38が形成される。また、その底壁中央には、開口27aが設けられ、該開口27aを介して栓上部材28内は、栓下部材27の空気通路36と連通する。そして、栓上部材28の底壁部と、栓下部材27の外壁上端部及び筒状体29の上端部とは、超音波溶着等の手段により一体化され、両部材27、28間に第1断熱空間39を形成する。
前記キャップ26は、取り外し後にはコップとして利用される樹脂製の部材で、その内周面上には、肩部材4の外周面上に形成される第4雄ネジ16に螺合可能な雌ネジ41が形成され、また、その外周面上にはキャップ用取手42が一体に取り付けられる。
容器本体2、蓋部材3、肩部材4及び底部材5の組み付けについて説明する。まず、容器本体2の上部から肩部材4を挿入し、容器本体2の外筒7の外周面上に形成される第1雄ネジ12に肩部材4の内周面部に形成される雌ネジ17を螺合する。螺合終了時には、外筒7の外周面上に形成される段部11に、肩部材4に形成される段部15が当接する。
また、容器本体2の底部には底部材5を取り付ける。その取り付けは、外筒7下部の外周面上に形成される第2雄ネジ13に底部材5の内周面上に形成される雌ネジ21を螺合することにより行われる。その際、肩部材4の外周面上に形成される第1突起部19と底部材5の外周面上に形成される第2突起部23とが同一垂直線上になるように取り付けられる。そして、容器本体2に各部材が取り付けられた後、第1突起部19及び第2突起部23にそれぞれ形成される連通口20、22に上部からスプーン40の柄を挿入し、両連通口20、22でスプーン40を図1に示すように固定することになる。
容器本体2に肩部材4が取り付けられた後、肩部材4に対して栓部材25が取り付けられる。その取り付けは、容器本体2の上端開口部10内に栓下部材27及び栓上部材28のボデー部が入り、栓上部材28のカバー部37が容器本体2の外に出る形態で栓部材25を容器本体2の上端開口部10内に挿入する。その後、栓部材25を回動し、肩部材4の外周面上に形成される第3雄ネジ14にカバー部37の内周面上に形成される雌ネジ38を螺合する。螺合後においては、栓下部材27の下方内周面上に取り付けられるシール材35が内筒6の内方に突き出た首部9に当接し、内筒6内を液密状態にする。
その後、栓上部材28内に形成される内部空間43内に後記の薬味等を入れるための容器45を収納し、キャップ26を被せる。そして、肩部材4の外周面上に形成される第4雄ネジ16にキャップ26の内周面上に形成される雌ネジ41を螺合し、キャップ26を肩部材4に取り付け、その組み付けが終了する。そして、栓上部材28にキャップ26を取り付けることにより、キャップ26と栓上部材28との間で第2断熱空間44を形成する。取り外すときには、その逆の順序で取り外すことになる。
次に、栓上部材28内に形成される内部空間43内に収納される薬味等を入れるための容器45について説明する。容器45は、容器本体46及び蓋47からなる樹脂製の部材であり、容器本体46は、上方が開口される有底筒形状を呈し、内部に径方向の仕切壁49が設けられ、容器本体46内に少なくとも2種類の薬味等を入れることを可能にしている。
そして、容器本体46内に薬味等を入れた後、容器本体46の上端部に蓋47の下方外周部に形成される溝48を嵌合し、容器本体46内を密封する。その後、密封した容器45を栓上部材28内に形成される内部空間43内に収納し、断熱容器1とともに容器45を携帯する。そのため、断熱容器1の利便性がより高まる。
容器45は、容器45の高さの半分以上が容器本体2の上端開口部10より下方に位置するように収納される。容器45を栓上部材28内に形成される内部空間43内に収納すると、容器45の底部は、栓下部材27の中央部に形成される空気通路36に対向する。この場合、容器45の底部と栓上部材28の底部との間に外部に連通する空間が形成されていれば内筒6内に負圧解消用の空気が導入されるため何ら問題が生じないが、前記容器45が柔らかい樹脂で形成されていると、内筒6内に負圧が発生すると、その負圧は負圧空気通路としての空気通路36を介して容器45の底部に作用し、容器45の底部を栓上部材28の底部に押しつけ、空気通路36と外部との連通を遮断するという問題を生じる。
図1〜図3に示すように、栓上部材28の底部には、固定用リブ50を設けている。この固定用リブ50は、突起状からなり、栓上部材28の形成時に一体に形成される。図では、ほぼ等間隔に4個設けているが、容器45が固定用リブ50上に安定して載置され、且つ、真空が発生したとしても容器45の底部と栓上部材28の底部とが密着しなく外部に連通する空気通路が確保される限りにおいてはその数並びに形状は特に限定されない。例えば、突起状のものに変えて線状及び面状からなるものでも良い。
符号51は側面リブである。この側面リブ51は、上下方向に所定長さ有する線状のもので、ほぼ等間隔に4個、栓上部材28の形成時に一体に形成される。この側面リブ51のは、対向する側面リブ51間の距離が容器45の外径とほぼ同じ長さになるように形成されており、容器45を栓上部材28内に収納したときには、容器45は側面リブ51により横の動きが規制され、横揺れが防止されるとともに、栓上部材28の側面と容器45の側面との間に十分な空気通路を確保する。
なお、栓上部材28の内径が容器45の外径より大きい等、栓上部材28の側面と容器45の側面との間で何らかの空気通路が確保でき、且つ栓上部材28内で容器45が横揺れしても構わなければ側面リブ51を省略することができる。
即ち、栓上部材28と容器45との間に固定用リブ50及び、或いは側面リブ51を設けることにより、栓上部材28内に容器45を収納したとしても弁体32と外部との間に十分な空気通路を確保することができるため、負圧により断熱容器1が変形する等の弊害を防止することができる。
図5のものは、他の例を示す。即ち、図1〜図3に示すものは、栓上部材28の底面及び側面に固定用リブ50及び側面リブ51を設けるものであるが、この例のものは、容器45の底面及び側面に固定用リブ50及び側面リブ51を設けるものである。この場合、対向する側面リブ51間の長さは、栓上部材28の内径とほぼ同一にされる。このようにしても図1〜図3に示すものと同様の作用効果を奏することができる。
図6及び図7のものは、更に他の例を示す。即ち、図1〜図3、図5に示すものは、栓上部材28或いは容器45の底面及び側面に固定用リブ50及び側面リブ51を設けるものであるが、この例のものは、栓上部材28の底面及び側面にそれぞれ底部溝55及び側部溝56を設け、両溝55、56をその境目で連通させるものである。この場合、栓上部材28の内径と容器45の外径をほぼ同一にすることができるため、図1〜図3、図4に示すものと同様の作用効果を奏することができるとともに、栓部材25を小さくでき、且つ断熱容器1の全体を小型化することができる。
図8のものは、更に他の例を示す。即ち、図6、図7に示すものは、栓上部材28の底面及び側面にそれぞれ底部溝55及び側部溝56を用いるものを示すが、この例のものは、容器45の底面及び側面にそれぞれ底部溝55及び側部溝56を設け、それぞれの底部溝55及び側部溝56を境目で連通させるものである。この場合、底部溝55及び側部溝56を設ける分容器45を厚く形成する必要があるが、その厚みもできるだけ小さくすれば図6、図7に示すものとほぼ同様の作用効果を奏することができる。
図9のものは、更に他の例を示す。即ち、この例のものは、栓下部材27の底面及び側面の境目の4箇所に同形のコーナー台60を等間隔に載置し、このコーナー台60に容器45を載置し、栓下部材27と容器45との底面及び栓上部材28と容器45との側面にそれぞれ空気通路としての空間を形成するものである。このようなコーナー台60を設けることにより、栓下部材27と容器45との底面及び栓上部材28と容器45との側面の2箇所にリブ或いは溝を設ける必要がなくなるため、それだけ生産コストを低減することができる。
なお、この例のものでは、栓下部材27内に設けていた筒状体29を省略し、栓下部材27の高さを低く抑えている。このような構成とすることにより、栓部材25を小さくでき、且つ断熱容器1の全体を小型化することができる。
図9のものでは、栓下部材27の高さを低減した分、容器45の外周底部を下方に延長させ、その内部に収納空間61を形成し、その収納空間61内に断熱材62を収納している。このような構成にすることにより、内筒6内の内容物に対する断熱効果をより向上させることができる。なお、それ以外の構成は、図1〜図3のものと同一である。
図10のものは、更に他の例を示す。即ち、図1〜図9に示すものは、栓下部材27の底部に弁体32を設けるものであるが、この例のものは弁体32を省略するものである。即ち、栓下部材27の底部に弁体32を設けず、栓上部材28底部の開口27aを囲むように、栓上部材28の底面上、或いは、容器45の底面上に、開口27aの径より若干大きな径を有するリング状のシールパッキン65を設けるものである。
そして、このシールパッキン65により栓上部材28の底面と容器45の底面とのあいだに空間を確保するとともに、内筒6内と外部との連通を遮断する。この場合、内筒6内の負圧は解消されないまま残り、栓部材25を回動させようとしても負圧の力によりその回動が困難となるが、栓部材25を回動させる前に容器45を持ち上げて取り外せば、その時点で内筒6内の負圧は解消される。容器45の底部に負圧が作用しており、容器45を持ち上げることが困難なように思われるが、容器45の底部に負圧が作用する面積は、シールパッキン65内の小さな面積であるため、容器45を持ち上げるのに多少の抵抗はあるが、容器45の持ち上げは、支障なく行うことができる。
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であることは勿論である。
本願発明の断熱容器の断面図 本願発明の栓部材の平面図 本願発明の栓部材の断面図 本願発明の薬味等を入れる容器の断面図 本願発明の薬味等を入れる容器の他の例を示す断面図 本願発明の栓部材の他の例を示す平面図 本願発明の栓部材の他の例を示す断面図 本願発明の薬味等を入れる容器のさらに他の例を示す断面図 本願発明のさらに他の例を示す断面図 本願発明のさらに他の例を示す断面図 従来の断熱容器の断面図
符号の説明
1…断熱容器 2…容器本体
3…蓋部材 4…肩部材
5…底部材 6…内筒
7…外筒 8…内部空間
9…首部 10…上端開口部
11,15…段部 12…第1雄ネジ
13…第2雄ネジ 14…第3雄ネジ
16…第4雄ネジ 17,21,38,41…雌ネジ
18…取手 19…第1突起部
20,22…連通口 23…第2突起部
25…栓部材 26…キャップ
27…栓下部材 27a…開口
28…栓上部材 29…筒状体
30…空気通口 31…軸口
32…弁体 33…弁板
34…弁軸 35…シール材
36…空気通路 37…カバー部
39…第1断熱空間 40…スプーン
42…キャップ用取手 43…内部空間
44…第2断熱空間 45…容器
46…容器本体 47…蓋
48…溝 49…仕切壁
50…固定用リブ 51…側面リブ
55…底部溝 56…側部溝
60…コーナー台 61…収納空間
62…断熱材 65…シールパッキン

Claims (5)

  1. 内外筒を形成するステンレス製真空二重構造の容器本体と、該容器本体の上端開口部を閉蓋する栓部材と、該栓部材に取り付けられ前記容器本体内を密封するシール材と、前記栓部材に取り付けられ前記容器本体内の負圧発生時に開放される負圧解消用の弁部材とを有するステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器において、前記栓部材に内部空間を形成し、該内部空間内に薬味等を入れる容器を着脱自在に収納することを特徴とするステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器。
  2. 前記内部空間内に収納される容器は、高さの半分以上が前記容器本体の上端開口部より下方に位置することを特徴とする請求項1記載のステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器。
  3. 前記栓部材の下端に前記負圧解消用の弁部材を設け、該弁部材から前記容器の載置部に至るまでの間に前記栓部材を貫通して空気通路を設けることを特徴とする請求項1、2記載のステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器。
  4. 前記内部空間内に収納される容器の下面または下面に対向する栓部材の表面に固定用リブまたは溝を設け、このリブまたは溝によりできる空間を負圧空気通路に利用することを特徴とする請求項1ないし3記載のステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器。
  5. 前記内部空間内に収納される容器の側面または側面に対向する栓部材の表面に固定用リブまたは溝を設け、このリブまたは溝によりできる空間を負圧空気通路に利用することを特徴とする請求項1ないし4記載のステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器。
JP2004130839A 2004-04-27 2004-04-27 ステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器 Pending JP2005312498A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004130839A JP2005312498A (ja) 2004-04-27 2004-04-27 ステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004130839A JP2005312498A (ja) 2004-04-27 2004-04-27 ステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005312498A true JP2005312498A (ja) 2005-11-10

Family

ID=35440588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004130839A Pending JP2005312498A (ja) 2004-04-27 2004-04-27 ステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005312498A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013043644A (ja) * 2011-08-20 2013-03-04 Seven Seven:Kk 容器
JP2016169042A (ja) * 2015-03-14 2016-09-23 パール金属株式会社 蓋付断熱容器
CN105966746A (zh) * 2016-06-14 2016-09-28 膳魔师(中国)家庭制品有限公司 一种保温容器
JP2018153303A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 サーモス株式会社 卓上ポット
JP2018158734A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 サーモス株式会社 キャップユニット及びキャップ付き容器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013043644A (ja) * 2011-08-20 2013-03-04 Seven Seven:Kk 容器
JP2016169042A (ja) * 2015-03-14 2016-09-23 パール金属株式会社 蓋付断熱容器
CN105966746A (zh) * 2016-06-14 2016-09-28 膳魔师(中国)家庭制品有限公司 一种保温容器
JP2018153303A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 サーモス株式会社 卓上ポット
JP2018158734A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 サーモス株式会社 キャップユニット及びキャップ付き容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11338972B2 (en) Drinking vessel storage container combinations
US20170367536A1 (en) Stainless steel food service vessels
US20200223603A1 (en) Food jar and methods of making and using same
CN205525873U (zh) 一种多功能储物容器
CN107640444A (zh) 真空杯
JP2019038560A (ja) 断熱容器
US5931334A (en) Thermal container with double metal wall and method for manufacturing it
JP2005312498A (ja) ステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器
KR101560679B1 (ko) 보온 용기
JP2013043644A (ja) 容器
JP2008094490A (ja) 保温水筒
CN209285171U (zh) 一种保温提锅
US3696633A (en) Container cooling device
KR200491426Y1 (ko) 테이크아웃 용기
KR200494563Y1 (ko) 결합형 텀블러 용기
CN207497327U (zh) 真空杯
JP2014125240A (ja) 飲料用容器及び飲料用容器の蓋
JP4245061B2 (ja) 金属製保温容器
CN108451286A (zh) 一种能快速降温的保温杯
KR200259252Y1 (ko) 음료분말 또는 티백이 내장되는 생수병 뚜껑
KR100829021B1 (ko) 탄산가스 방출 방지용 병마개
JPH0747074Y2 (ja) 2室型保温容器
CN214932201U (zh) 一种储物式瓶盖
CN210330206U (zh) 一种可更换内胆的陶瓷内胆保温杯
JP2017121360A (ja) 液体容器