JP2005311857A - 受信ダイバーシティシステムおよびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部14で、少なくともRF部11について、間欠受信動作における間欠動作期間ごとに各系統のうちの所定系統のみ動作させ他の系統を停止させるとともに、間欠受信動作における間欠停止期間に各系統をすべて停止させ、ディジタル信号処理部13で、次の間欠動作期間の到来に応じて動作させる新たな系統の最初の受信ゲインとして、過去の間欠動作期間で用いた任意の過去受信ゲインから推定した初期受信ゲインをRF部11へ設定する。また過去の間欠動作期間で得られた受信品質から停止系統の品質を推定してトータル受信品質を求める。
【選択図】 図1
Description
この際、反射波は、直接波と比較してその伝搬距離が異なるため、基地局から同一タイミングで送信された電波でも、無線端末で受信されるタイミングにずれを生じる。したがって、これら電波が互いに干渉し、無線端末で受信される電波が一定周期で強弱を繰り返す現象、すなわちフェージングが発生する。
図17に、従来の受信ダイバーシティシステムの構成例を示す。この受信ダイバーシティシステムには、RF部11、アナログ信号処理部12、ディジタル信号処理部13、制御部14、記憶部15、および電源部16が設けられている。
例えば、従来の受信ダイバーシティシステムにおいて、選択していない系統の動作を単に停止させた場合、当該系統では間欠停止期間中における受信レベル変動を把握できず、次の間欠動作期間での受信動作再開時には、例えば予め固定的に決定されている受信ゲインを用いることになり、上記受信レベルの変動に追従して受信ゲインをうまく調整できないという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、間欠受信動作時における電力消費を抑制しつつ、受信ダイバーシティシステムが持つ本来の機能を効果的に利用できる受信ダイバーシティシステムおよびその制御方法を提供することを目的としている。
この際、より具体的には、統計量として、新たな系統で用いた複数の過去受信ゲインにそれぞれ所定の重み付けをして集計した累積受信ゲインを用いてもよく、あるいは直前の間欠動作期間で動作していた系統で用いた複数の過去受信ゲインにそれぞれ所定の重み付けをして集計した累積受信ゲインを用いてもよい。
この際、より具体的には、基準受信ゲインとして、新たな系統で用いた複数の過去受信ゲインにそれぞれ所定の重み付けをして集計した累積受信ゲインを用いてもよい。
さらに、ディジタル信号処理部で、当該無線装置の動作状況に応じて係数の値を適応的に調整するようにしてもよい。
この際、より具体的には、統計量として、停止系統で過去に得られた複数の受信品質に所定の重み付けをして集計した累積受信品質を用いてもよい。
この際、より具体的には、ディジタル信号処理部で、品質変動量に所定の係数を乗算した変動値と基準受信品質との和から補正受信品質を算出するようにしてもよい。
あるいは、当該無線装置は、折りたたみ式の携帯電話端末からなり、制御部で、携帯電話端末の折りたたみの開閉状態に応じて主系統を選択するようにしてもよい。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成を示すブロック図である。
これに加えて、任意の系統で受信動作を再開する際、その動作再開時の受信ゲインとして、任意の系統での過去の受信動作で用いた受信ゲインから推定した初期受信ゲインを用いるようにしたものである。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成について説明する。
この受信ダイバーシティシステムには、RF部11、アナログ信号処理部12、ディジタル信号処理部13、制御部14、記憶部15、および電源部16が設けられている。本実施の形態では、受信電波を復調して受信データを得る系統として、2つ系統を設けた場合を例として説明する。
アナログ信号処理部12は、系統ごとに系統1回路12Aおよび系統2回路12Bを有し、RF部11からのアナログ受信信号を各系統の回路12A,12BでAD変換し、ディジタル受信信号として出力する回路部である。
電源部16は、2次電池などの電源を用いて、RF部11、アナログ信号処理部12、ディジタル信号処理部13、制御部14、および記憶部15に対して動作に必要な電源を供給する回路部である。
なお、RF部11、アナログ信号処理部12、ディジタル信号処理部13、および制御部14については、送信信号を処理する機能を有するが、本発明では受信動作に関するものであり、ここでの説明は省略する。
次に、図2および図3を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの間欠受信動作について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの間欠受信動作を示すシーケンス図である。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムでの受信ゲイン算出方法を示す説明図である。ここでは、間欠受信動作における受信動作再開時の初期受信ゲインとして、直前に動作していた系統で最後に設定した受信ゲインすなわち最終設定ゲインを用いる場合を例として説明する。
まず、制御部14は、系統1の間欠動作期間の到来に応じて、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13に、例えばそれぞれの系統1回路11A,12A,13Aをオンするよう命令を送る(ステップ100)。
そして、ディジタル信号処理部13は、系統1回路13Aにより、RF部11の系統2回路11Bでの前回間欠動作期間での動作で用いて記憶保持しておいた最終設定ゲインGE(2,i−1)を読み出し、RF部11の系統1回路11Aの初期受信ゲインGS(1,i)として設定する(ステップ102)。
そして、系統1回路13Aにより、そのレベル測定結果を基にRF部11の系統1回路11Aに設定するゲインを計算して、そのゲインをRF部11の系統1回路11Aに設定し、これを間欠動作期間中、繰り返し行う(ステップ104)。
これに応じて、ディジタル信号処理部13の系統1回路13Aは、ステップ106においてRF部11の系統1回路11Aに設定した最終設定ゲインであるGE(1,i)を記憶保持し、受信レベル測定を停止する(ステップ107)。
そして、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13は、系統1の回路11A,12A,13Aをオフさせ、回路動作を停止させる(ステップ108)。
これに応じて、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13は、系統2の回路11B,12B,13Bをオンさせて回路を動作させる(ステップ111)。
続いて、ディジタル信号処理部13は、系統2回路13Bにより、RF部11の系統2回路11Bおよびアナログ信号処理部12の系統2回路12Bを経由して受信した系統2のディジタル受信信号について受信レベルの測定を開始する(ステップ113)。
その後、制御部14は、系統2の間欠停止期間の到来に応じて、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13に、それぞれの系統2回路11B,12B,13Bをオフするよう命令を送る(ステップ115)。
そして、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13は、系統2の回路11B,12B,13Bをオフさせて、回路動作を停止させ(ステップ118)、間欠停止期間へ移行し、上記間欠受信動作が繰り返し行われる。
また、図2および図3では、系統が2つの場合を例として説明したが、3以上の系統ある場合でも同様である。図4に、本発明の第1の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムでの他の受信ゲイン算出方法を示す。例えば図4のように、系統1〜N(Nは3以上の整数)を1つずつ順に動作させていく場合には、その初期受信ゲインとして、直前に動作していた系統で用いていた最終受信ゲインを用いればよい。
したがって、各系統における電力消費を抑制し、通話時間や待ち受け時間など2次電池により無線端末を使用できる期間の短縮を回避できるとともに、受信ダイバーシティシステムに必要とされる本来の機能、ここでは受信レベル変動に対する追従機能を効果的に利用できる。
また、過去の受信ゲインとして、当該間欠動作期間のうち動作していた系統で最後に設定した受信ゲインすなわち最終設定ゲインを用いるようにしたので、間欠動作期間内での受信ゲイン追従制御が十分行われた状態での受信レベルが用いられることになり、受信レベル変動に精度よく追従できる。
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムでの受信ゲイン算出方法を示す説明図である。なお、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成および間欠受信動作については、前述した第1の実施の形態(図1および図2参照)と同様であり、ここでの説明は省略する。
本実施の形態では、ディジタル信号処理部13において、初期受信ゲインとして、複数の過去受信ゲインから算出した統計量を用いる場合について説明する。
図5では、受信動作を再開する新たな系統の過去受信ゲインを用いて初期受信ゲインを推定するものとし、各間欠動作期間を代表する過去受信ゲインとして最終設定ゲインを用い、これら最終設定ゲインの累積数Hを3とした例が示されている。
なお、重みW(1,−1)において、「1」は系統番号であり、「−1」は初期受信ゲインを算出する間欠動作期間から遡った間欠動作期間数である。この重みWは、初期受信ゲインに対する各最終設定ゲインGEの影響度を示しており、その総和を1以下とすることにより、受信ゲインと同じ変動幅(スパン)を持つ累積受信ゲインが得られる。
また、上記過去受信ゲインとして、各間欠動作期間を代表する例えば最終設定ゲインなどの受信ゲインをそれぞれ用いるようにしたので、間欠動作期間内での受信ゲイン追従制御が十分行われた状態での受信レベルが用いられることになり、受信レベル変動に精度よく追従できる。
次に、図6および図7を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。図6は、本発明の第3の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムでの受信ゲイン算出方法を示す説明図である。図7は、本発明の第3の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムでの他の受信ゲイン算出方法を示す説明図である。なお、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成および間欠受信動作については、前述した第1の実施の形態(図1および図2参照)と同様であり、ここでの説明は省略する。
本実施の形態では、ディジタル信号処理部13において、所望の初期受信ゲインの基準となる基準受信ゲインを、直近の受信レベル変動を示す所定のゲイン変動量で補正し、得られた補正受信レベルを初期受信ゲインとして用いる場合について説明する。
また、ゲイン変動量として、直前の間欠動作期間で動作していた系統の前回と前々回の間欠動作期間で用いた最終設定ゲインの差を用いるようにしたので、初期受信ゲインに、最新の受信ゲイン変動を反映させることができ、受信レベル変動に精度よく追従できる。
例えば、直前の間欠動作期間で動作していた系統の前回の間欠動作期間で用いた受信ゲインの代表値である最終設定ゲインと、当該系統の累積受信ゲインとの差をゲイン変動量として用いてもよく、当該系統における一時的な受信ゲイン変動の影響を抑制でき、安定した受信ゲイン調整を実現できる。
次に、本発明の第4の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。なお、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成および間欠受信動作については、前述した第1の実施の形態(図1および図2参照)と同様であり、ここでの説明は省略する。
本実施の形態では、ディジタル信号処理部13において、初期受信ゲインに対する上記ゲイン変動量の影響度を示す係数Kについて詳細に説明する。
この際、初期受信ゲインに対する基準受信ゲインとゲイン変動量の影響度が等しい場合、基準受信ゲインが最大100%補正されるため、この条件を目安とすることができる。
なお、初期受信ゲインに対するゲイン変動量の影響度が初期受信ゲインの1/2とすることにより、推定したゲイン変動量が誤りであったとしても、初期受信ゲインのばらつきを100%以下に抑制できる。
これにより、第1および第2の条件を満たすそれぞれの係数Kを用いた場合の長所を効果的に利用することができ、受信レベルの変動に対して適切に追従可能な受信ゲイン調整を実現できる。
次に、本発明の第5の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。なお、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成および間欠受信動作については、前述した第1の実施の形態(図1および図2参照)と同様であり、ここでの説明は省略する。
本実施の形態では、ディジタル信号処理部13において、基準受信ゲインを、動作を再開する新たな系統を代表する受信ゲインと、直前の間欠動作期間で動作していた系統を代表する受信ゲインとのゲイン比で補正し、得られた補正受信レベルを初期受信ゲインとして用いる場合について説明する。
次に、図8および図9を参照して、本発明の第6の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。図8は、本発明の第6の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの間欠受信動作を示すシーケンス図である。図9は、本発明の第6の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムでの受信ゲイン算出方法を示す説明図である。なお、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成については、前述した第1の実施の形態(図1参照)と同様であり、ここでの説明は省略する。
本実施の形態では、間欠受信動作時、各系統を複数の系統群に分けて制御し、間欠動作期間ごとに各系統群のうちの所定系統群に属する系統のみ動作させ他の系統群に属する系統を停止させるようにしたものである。
なお、図1において、系統1回路11A,12A,13Aを奇数系統の各回路と見なし、系統2回路11B,12B,13Bを偶数系統の各回路と見なして説明する。
そして、ディジタル信号処理部13は、奇数系統回路13Aにより、RF部11の偶数系統回路11Bでの直前受信動作で用いた最終設定ゲインから奇数系統n(nは奇数)ごとに推定した初期受信ゲインGS(n,i)を、RF部11の奇数系統回路11Aに設定する(ステップ132)。
そして、奇数系統回路13Aにより、そのレベル測定結果を基にRF部11の奇数系統回路11Aに設定するゲインを計算して、そのゲインをRF部11の奇数系統回路11Aに設定し、これを間欠動作期間中、繰り返し行う(ステップ134)。
これに応じて、ディジタル信号処理部13の奇数系統回路13Aは、ステップ136においてRF部11の奇数系統回路11Aに設定した最終設定ゲインである各GE(n,i)を記憶保持し、受信レベル測定を停止する(ステップ137)。
そして、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13は、奇数系統回路11A,12A,13Aをオフさせ、回路動作を停止させる(ステップ138)。
これに応じて、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13は、偶数系統回路11B,12B,13Bをオンさせて回路を動作させる(ステップ141)。
続いて、ディジタル信号処理部13は、偶数系統回路13Bにより、RF部11の偶数系統回路11Bおよびアナログ信号処理部12の偶数系統回路12Bを経由して受信した偶数系統のディジタル受信信号について受信レベルの測定を開始する(ステップ143)。
その後、制御部14は、偶数系統の間欠停止期間の到来に応じて、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13に、それぞれの偶数系統回路11B,12B,13Bをオフするよう命令を送る(ステップ145)。
そして、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13は、偶数系統の回路11B,12B,13Bをオフさせて、回路動作を停止させ(ステップ148)、間欠停止期間へ移行し、上記間欠受信動作が繰り返し行われる。
なお、本実施の形態で用いる初期受信ゲインについては、前述した各実施の形態で説明した初期受信ゲインの算出方法をそれぞれ適用してもよい。
なお、重みW(j,1)において、「j」はそれぞれの最終設定ゲインが得られた直前系統群における系統番号であり、「1」は新たな系統群での系統番号である。この重みWは、その総和が1以下であり、初期受信ゲインに対する各最終設定ゲインGEの影響度を示している。
また、上記過去受信ゲインとして、各間欠動作期間を代表する例えば最終設定ゲインなどの受信ゲインをそれぞれ用いるようにしたので、間欠動作期間内での受信ゲイン追従制御が十分行われた状態での受信レベルが用いられることになり、受信レベル変動に精度よく追従できる。
次に、図10を参照して、本発明の第7の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。図10は、本発明の第7の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムでの受信ゲイン算出方法を示す説明図である。なお、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成および間欠受信動作については、前述した第1の実施の形態(図1参照)、および前述した第6の実施の形態(図8参照)と同様であり、ここでの説明は省略する。
本実施の形態では、受信動作を再開する新たな系統群の系統ごとに、当該系統の初期受信ゲインの基準となる基準受信ゲインを、直近の受信レベル変動を示す所定のゲイン変動量で補正し、得られた補正受信レベルを初期受信ゲインとして用いる場合について説明する。
また、ゲイン変動量として、直前系統群の系統ごとの前回と前々回の間欠動作期間で用いた最終設定ゲインの差を、重み付けして集計した統計量を用いるようにしたので、初期受信ゲインに、最新の受信ゲイン変動を反映させることができ、受信レベル変動に精度よく追従できる。
次に、図11および図12を参照して、本発明の第8の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。図11は、本発明の第8の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの間欠受信動作を示すシーケンス図である。図12は、本発明の第7の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムでのトータル受信品質算出方法を示す説明図である。なお、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成については、前述した第1の実施の形態(図1参照)と同様であり、ここでの説明は省略する。
本実施の形態では、間欠受信動作の間欠動作期間ごとに、すべての系統を並列的に動作させて得られた受信信号を合成した際のSNR値やSIR値などのトータル受信品質を算出する方法について説明する。
なお、受信品質としては、SNR(Signal to Noise Ratio)やSIR(Signal to Interference Ratio)がある。SNRとは信号電力とノイズ電力の比を表し、SIRとは信号電力と干渉電力の比を表す。これにSNRやSIRの具体的な測定方法については、公知の測定方法を用いればよく、ここでの説明は省略する。
これに応じて、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13は、系統1の回路11A,12A,13Aをオンさせて回路を動作させる(ステップ201)。
この初期受信ゲインの求め方については、前述した第1の実施の形態に基づき算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、前述した他の実施の形態を適用して算出してもよい。
そして、系統1回路13Aにより、そのレベル測定結果を基にRF部11の系統1回路11Aに設定するゲインを計算して、そのゲインをRF部11の系統1回路11Aに設定し、これを間欠動作期間中、繰り返し行う(ステップ204)。
これに応じて、ディジタル信号処理部13の系統1回路13Aは、ステップ206においてRF部11の系統1回路11Aに設定した最終設定ゲインを記憶保持するとともに、トータル受信品質を後述のようにして算出して記憶保持し、受信レベルおよび受信品質の測定を停止する(ステップ207)。
これに応じて、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13は、それぞれ系統1の回路11B,12B,13Bをオンさせて回路を動作させる(ステップ211)。
続いて、ディジタル信号処理部13は、系統2回路13Bにより、RF部11の系統2回路11Bおよびアナログ信号処理部12の系統2回路12Bを経由して受信した系統2のディジタル受信信号について、受信レベルの測定と受信品質の測定とを開始する(ステップ213)。
その後、制御部14は、系統2の間欠停止期間の到来に応じて、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13に、それぞれの系統2回路11B,12B,13Bをオフするよう命令を送る(ステップ215)。
そして、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13は、系統2の回路11B,12B,13Bをオフさせて、回路動作を停止させ(ステップ218)、間欠停止期間へ移行し、上記間欠受信動作が繰り返し行われる。
なお、受信品質S()は、dB値であることから、合成の際は真値に換算して両者の和を算出し、再度dB値に換算している。
なお、当該間欠動作期間における停止系統の受信品質については、これに限定されるものではなく、例えば、各停止系統の前回動作で得られた受信品質ではなく、それより過去の間欠動作期間で得られた受信品質を用いてもよい。
次に、本発明の第9の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。なお、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成および間欠受信動作については、前述した第1の実施の形態(図1参照)、および前述した第7の実施の形態(図11参照)と同様であり、ここでの説明は省略する。
本実施の形態は、当該間欠動作期間で動作している新たな系統で当該間欠動作期間に得られた受信品質を、当該間欠動作期間における停止系統の受信品質として用いるようにしたものである。
なお、当該間欠動作期間における停止系統の受信品質については、これに限定されるものではなく、例えば、当該間欠動作期間で動作している新たな系統で当該間欠動作期間より過去の間欠動作期間で得られた1つ以上の受信品質から、停止系統の受信品質を推定してもよく、この際、当該間欠動作期間で動作している新たな系統で当該間欠動作期間に得られた受信品質を含めて停止系統の受信品質を推定してもよい。
次に、本発明の第10の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。なお、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成および間欠受信動作については、前述した第1の実施の形態(図1参照)、および前述した第8の実施の形態(図11参照)と同様であり、ここでの説明は省略する。
本実施の形態は、当該間欠動作期間における停止系統で過去に得られた複数の受信品質から算出した統計量を、当該間欠動作期間における停止系統の受信品質として用いるようにしたものである。
また、統計量として、当該停止系統で過去に得られた複数の受信品質に重み付けし集計して得られる累積受信品質を用いるようにしたので、受信品質の変動に精度よく追従できる。
次に、本発明の第11の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。なお、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成および間欠受信動作については、前述した第1の実施の形態(図1参照)、および前述した第8の実施の形態(図11参照)と同様であり、ここでの説明は省略する。
本実施の形態は、任意の過去受信品質から得られた推定基準となる基準受信品質を、受信品質変動を示す所定の品質変動量で補正し、得られた補正受信品質を当該間欠動作期間における停止系統の受信品質として用いるようにしたものである。
次に、図13を参照して、本発明の第12の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。図13は、本発明の第12の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムでのトータル受信品質算出方法を示す説明図である。なお、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成および間欠受信動作については、前述した第1の実施の形態(図1参照)、および前述した第8の実施の形態(図11参照)と同様であり、ここでの説明は省略する。
本実施の形態では、基準受信品質を、当該間欠動作期間で動作している新たな系統を代表する受信品質と、当該間欠動作期間で停止している停止系統を代表する受信品質との品質比で補正し、得られた補正受信品質を当該間欠動作期間における停止系統の受信品質として用いる場合について説明する。
また、基準受信品質として、新たな系統の当該間欠動作期間で得られた受信品質を用いるようにしたので、最新の受信品質変動を考慮した停止系統の受信品質を推定できる。なお、基準受信品質として、停止系統の前回間欠動作期間で得られた受信品質を用いてもよく、個々の停止系統での受信品質変動を考慮した停止系統の受信品質を推定できる。
次に、図14および図15を参照して、本発明の第13の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。図14は、本発明の第13の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの間欠受信動作を示すシーケンス図である。図15は、本発明の第13の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムでの受信ゲイン算出方法を示す説明図である。なお、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成については、前述した第1の実施の形態(図1参照)と同様であり、ここでの説明は省略する。
本実施の形態では、間欠受信動作時、各系統を複数の系統群に分けて制御し、間欠動作期間ごとに各系統群のうちの所定系統群に属する系統のみ動作させ他の系統群に属する系統を停止させるようにしたものである。
なお、図1において、系統1回路11A,12A,13Aを奇数系統の各回路と見なし、系統2回路11B,12B,13Bを偶数系統の各回路と見なして説明する。
これに応じて、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13は、それぞれ奇数系統回路11A,12A,13Aをオンさせて回路を動作させる(ステップ231)。
この初期受信ゲインの求め方については、前述した第1の実施の形態に基づき算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、前述した他の実施の形態を適用して算出してもよい。
そして、奇数系統回路13Aにより、そのレベル測定結果を基にRF部11の奇数系統回路11Aに設定するゲインを計算して、そのゲインをRF部11の奇数系統回路11Aに設定し、これを間欠動作期間中、繰り返し行う(ステップ234)。
これに応じて、ディジタル信号処理部13の奇数系統回路13Aは、ステップ236においてRF部11の奇数系統回路11Aに設定した最終設定ゲインを記憶保持するとともに、トータル受信品質を後述のようにして算出して記憶保持し、受信レベルおよび受信品質の測定を停止する(ステップ237)。
これに応じて、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13は、偶数系統回路11B,12B,13Bをオンさせて回路を動作させる(ステップ241)。
続いて、ディジタル信号処理部13は、偶数系統回路13Bにより、RF部11の偶数系統回路11Bおよびアナログ信号処理部12の偶数系統回路12Bを経由して受信した偶数系統のディジタル受信信号について、受信レベルの測定と受信品質の測定とを開始する(ステップ243)。
その後、制御部14は、偶数系統の間欠停止期間の到来に応じて、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13に、それぞれの偶数系統回路11B,12B,13Bをオフするよう命令を送る(ステップ245)。
そして、RF部11、アナログ信号処理部12、およびディジタル信号処理部13は、偶数系統の回路11B,12B,13Bをオフさせて、回路動作を停止させ(ステップ248)、間欠停止期間へ移行し、上記間欠受信動作が繰り返し行われる。
なお、本実施の形態で用いるトータル受信品質については、前述した第8〜第12の実施の形態で説明したトータル受信品質の算出方法をそれぞれ適用してもよい。
次に、図16を参照して、本発明の第14の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムについて説明する。図16は、本発明の第14の実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの間欠受信動作を示すタイミングチャートである。なお、本実施の形態にかかる受信ダイバーシティシステムの構成については、前述した第1の実施の形態(図1参照)と同様であり、ここでの説明は省略する。
図16では、系統1が主系統であり、各間欠動作期間に共通して動作している。また、系統2〜Nが副系統であり、間欠動作期間ごとにいずれか1つが動作している。
この際、無線端末の状態、例えば折りたたみ式の携帯電話端末では、折りたたんでいる状態と開いている状態とでは、アンテナの向きが大きく変化し、基地局とアンテナとの対向関係アンテナ相互間の対向関係も変化する。
また、折りたたみ式の携帯電話端末における開閉状態など無線端末の状態に起因して変化するアンテナの方向に応じて、主系統を選択することにより、受信ダイバーシティシステムの導入による消費電流の増加を抑制しつつ、良好な通信特性を維持することができる。
以上の各実施の形態を適用する際、他の実施の形態と組み合わせて適用してもよく、それぞれの持つ効果が得られる。
また、各実施の形態では、系統が2つまたは系統群が2つの場合を例として説明したが、これら数については限定されるものではなく、系統が3つ以上または系統群が3つ以上の場合にも、上記各実施の形態を適用でき、同様の作用効果が得られる。
Claims (66)
- 無線装置で用いられ、受信した電波を個別に復調する複数の系統を切替制御して所望の受信データを得る受信ダイバーシティシステムにおいて、
個々のアンテナで受信した電波を系統ごとに個々の受信ゲインで増幅して復調しアナログ受信信号をそれぞれ出力するRF部と、
このRF部からの各アナログ受信信号を系統ごとにAD変換しディジタル受信信号としてそれぞれ出力するアナログ信号処理部と、
このアナログ信号処理部からの各ディジタル受信信号を復号化および合成し所望の受信情報として出力するとともに、前記各ディジタル受信信号の受信レベルに基づき前記RF部における各系統の受信ゲインを逐次調整し、その調整に用いた任意の受信ゲインを記憶するディジタル信号処理部と、
少なくとも前記RF部について、間欠受信動作における間欠動作期間ごとに前記各系統のうちの所定系統のみ動作させ他の系統を停止させるとともに、間欠受信動作における間欠停止期間に前記各系統をすべて停止させる制御部とを備え、
前記ディジタル信号処理部は、次の間欠動作期間の到来に応じて動作させる新たな系統の最初の受信ゲインとして、過去の間欠動作期間で用いた任意の過去受信ゲインから推定した初期受信ゲインを前記RF部へ設定することを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項1に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、前記初期受信ゲインとして、任意の系統が前回動作した間欠動作期間内で最後に用いた過去受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項1に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、前記初期受信ゲインとして、直前の間欠動作期間で動作していた系統で用いた任意の過去受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項1に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、前記初期受信ゲインとして、前記新たな系統で用いた任意の過去受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項1に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、前記初期受信ゲインとして、過去の間欠動作期間で用いた複数の過去受信ゲインから算出した統計量を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項5に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、前記統計量として、前記新たな系統で用いた複数の過去受信ゲインにそれぞれ所定の重み付けをして集計した累積受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項5に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、前記統計量として、直前の間欠動作期間で動作していた系統で用いた複数の過去受信ゲインにそれぞれ所定の重み付けをして集計した累積受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項1に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、任意の過去受信ゲインから得られた推定基準となる基準受信ゲインを、受信ゲインの変動傾向を示すゲイン変動量で補正し、得られた補正受信ゲインを前記初期受信ゲインとして用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項8に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、前記基準受信ゲインとして、前記新たな系統で用いた複数の過去受信ゲインにそれぞれ所定の重み付けをして集計した累積受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項8に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、前記ゲイン変動量として、直前の間欠動作期間で動作していた系統の受信ゲインのうち前回動作した間欠動作期間を代表する受信ゲインと前々回動作した間欠動作期間を代表する受信ゲインとの差分を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項8に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、前記ゲイン変動量として、直前の間欠動作期間で動作していた系統の前回動作した間欠動作期間を代表する受信ゲインと当該系統の複数の過去受信ゲインにそれぞれ所定の重み付けをして集計した累積受信ゲインとの差分を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項1に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、任意の過去受信ゲインから得られた推定基準となる基準受信ゲインを、受信ゲインの変動傾向を示すゲイン変動量に所定の係数を乗算した変動値を加算して補正し、得られた補正受信ゲインを前記初期受信ゲインとして用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項12に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、前記係数として、前記変動値の変動幅が前記基準受信ゲインの変動幅より小さくなる値を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項12に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、前記係数として、前記変動値の変動幅が前記基準受信ゲインの変動幅以上となる値を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項12に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、当該無線装置の動作状況に応じて前記係数の値を適応的に調整することを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項1に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、任意の過去受信ゲインから得られた推定基準となる基準受信ゲインを、前記新たな系統を代表する受信ゲインと直前の間欠動作期間で動作していた系統を代表する受信ゲインとのゲイン比で補正し、得られた補正受信ゲインを前記初期受信ゲインとして用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項1に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記制御部は、前記各系統を複数の系統群に分け、前記間欠動作期間ごとに前記各系統群のうちの所定系統群に属する系統のみ動作させ他の系統群に属する系統を停止させることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項17に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、次の間欠動作期間の到来に応じて動作させる新たな系統群に属する各系統の最初の受信ゲインとして、直前の間欠動作期間で動作していた系統群の各系統で用いた任意の過去受信ゲインからそれぞれ推定した初期受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項17に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、受信動作を再開する新たな系統群の系統ごとに、当該系統の初期受信ゲインの基準となる基準受信ゲインを、受信ゲイン変動を示す所定のゲイン変動量で補正し、得られた補正受信ゲインを前記各系統の初期受信ゲインとして用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 無線装置で用いられ、受信した電波を個別に復調する複数の系統を切替制御して所望の受信データを得る受信ダイバーシティシステムにおいて、
個々のアンテナで受信した電波を系統ごとに個々の受信ゲインで増幅して復調しアナログ受信信号をそれぞれ出力するRF部と、
このRF部からの各アナログ受信信号を系統ごとにAD変換しディジタル受信信号としてそれぞれ出力するアナログ信号処理部と、
このアナログ信号処理部からの各ディジタル受信信号を復号化および合成し所望の受信情報として出力するとともに、前記各ディジタル受信信号の受信レベルに基づき前記RF部における各系統の受信ゲインを逐次調整するディジタル信号処理部と、
少なくとも前記RF部について、間欠受信動作における間欠動作期間ごとに前記各系統のうちの所定系統のみ動作させ他の系統を停止させるとともに、間欠受信動作における間欠停止期間に前記各系統をすべて停止させる制御部とを備え、
前記ディジタル信号処理部は、前記間欠動作期間ごとに、当該間欠動作期間で動作させた新たな系統のディジタル受信信号から当該新たな系統の受信品質を算出して記憶するとともに、この算出により得られた前記新たな系統の当該間欠動作期間における受信品質と推定により得られた他の停止している停止系統の当該間欠動作期間における受信品質とから前記系統のすべてを動作させた場合に得られるトータル受信品質を算出することを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項20に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として、前記停止系統で過去に得られた任意の受信品質を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項20に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として、前記停止系統の前回動作した間欠動作期間で得られた受信品質を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項20に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として、前記新たな系統の当該間欠動作期間における受信品質を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項20に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として、前記新たな系統で過去に得られた複数の受信品質から算出した統計量を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項20に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として、前記停止系統で過去に得られた複数の受信品質から算出した統計量を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項25に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、前記統計量として、前記停止系統で過去に得られた複数の受信品質に所定の重み付けをして集計した累積受信品質を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項20に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、任意の過去受信品質から得られた推定基準となる基準受信品質を、受信品質の変動傾向を示す品質変動量で補正し、得られた補正受信品質を当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項27に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、前記品質変動量に所定の係数を乗算した変動値と前記基準受信品質との和から前記補正受信品質を算出することを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項20に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記ディジタル信号処理部は、任意の過去受信品質から得られた推定基準となる基準受信品質を、前記新たな系統を代表する受信品質と前記停止系統を代表する受信品質との品質比で補正し、得られた補正受信品質を当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項20に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記制御部は、前記各系統を複数の系統群に分けて制御し、前記間欠動作期間ごとに前記各系統群のうちの所定系統群に属する系統のみ動作させ他の系統群に属する系統を停止させることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項1または請求項20に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記制御部は、前記各系統のいずれか1つ以上の系統からなる主系統を前記各間欠動作期間に共通して動作させるとともに、前記主系統以外のいずれか1つ以上系統からなる副系統を前記間欠動作期間ごとに切り替えて動作させることを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項31に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
前記制御部は、前記各系統のアンテナの方向に応じて前記主系統を選択することを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 請求項31に記載の受信ダイバーシティシステムにおいて、
当該無線装置は、折りたたみ式の携帯電話端末からなり、
前記制御部は、前記携帯電話端末の折りたたみの開閉状態に応じて前記主系統を選択することを特徴とする受信ダイバーシティシステム。 - 無線装置で用いられ、個々のアンテナで受信した電波をRF部で系統ごとに個々の受信ゲインで増幅して復調したアナログ受信信号をアナログ信号処理部で系統ごとにAD変換し、得られたディジタル受信信号をディジタル信号処理部で復号化および合成し所望の受信情報として出力するとともに、制御部で間欠受信動作における間欠動作期間ごとに各系統の動作を切替制御する受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記制御部で、少なくとも前記RF部について、間欠受信動作における間欠動作期間ごとに前記各系統のうちの所定系統のみ動作させ他の系統を停止させるとともに、間欠受信動作における間欠停止期間に前記各系統をすべて停止させるステップと、
前記ディジタル信号処理部で、前記各ディジタル受信信号の受信レベルに基づき各系統の受信ゲインを逐次調整し、その調整に用いた任意の受信ゲインを記憶するステップと、
前記ディジタル信号処理部で、次の間欠動作期間の到来に応じて動作させる新たな系統の最初の受信ゲインとして、過去の間欠動作期間で用いた任意の過去受信ゲインから推定した初期受信ゲインを前記RF部へ設定するステップとを備えることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項34に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、前記初期受信ゲインとして、任意の系統が前回動作した間欠動作期間内で最後に用いた過去受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項34に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、前記初期受信ゲインとして、直前の間欠動作期間で動作していた系統で用いた任意の過去受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項34に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、前記初期受信ゲインとして、前記新たな系統で用いた任意の過去受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項34に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、前記初期受信ゲインとして、過去の間欠動作期間で用いた複数の過去受信ゲインから算出した統計量を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項38に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、前記統計量として、前記新たな系統で用いた複数の過去受信ゲインにそれぞれ所定の重み付けをして集計した累積受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項38に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、前記統計量として、直前の間欠動作期間で動作していた系統で用いた複数の過去受信ゲインにそれぞれ所定の重み付けをして集計した累積受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項34に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、任意の過去受信ゲインから得られた推定基準となる基準受信ゲインを、受信ゲインの変動傾向を示すゲイン変動量で補正し、得られた補正受信ゲインを前記初期受信ゲインとして用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項41に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、前記基準受信ゲインとして、前記新たな系統で用いた複数の過去受信ゲインにそれぞれ所定の重み付けをして集計した累積受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項41に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、前記ゲイン変動量として、直前の間欠動作期間で動作していた系統の受信ゲインのうち前回動作した間欠動作期間を代表する受信ゲインと前々回動作した間欠動作期間を代表する受信ゲインとの差分を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項41に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、前記ゲイン変動量として、直前の間欠動作期間で動作していた系統の前回動作した間欠動作期間を代表する受信ゲインと当該系統の複数の過去受信ゲインにそれぞれ所定の重み付けをして集計した累積受信ゲインとの差分を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項34に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、任意の過去受信ゲインから得られた推定基準となる基準受信ゲインを、受信ゲインの変動傾向を示すゲイン変動量に所定の係数を乗算した変動値を加算して補正し、得られた補正受信ゲインを前記初期受信ゲインとして用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項45に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、前記係数として、前記変動値の変動幅が前記基準受信ゲインの変動幅より小さくなる値を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項45に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、前記係数として、前記変動値の変動幅が前記基準受信ゲインの変動幅以上となる値を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項45に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、当該無線装置の動作状況に応じて前記係数の値を適応的に調整することを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項34に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、任意の過去受信ゲインから得られた推定基準となる基準受信ゲインを、前記新たな系統を代表する受信ゲインと直前の間欠動作期間で動作していた系統を代表する受信ゲインとのゲイン比で補正し、得られた補正受信ゲインを前記初期受信ゲインとして用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項34に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記制御部で、前記各系統を複数の系統群に分け、前記間欠動作期間ごとに前記各系統群のうちの所定系統群に属する系統のみ動作させ他の系統群に属する系統を停止させるステップをさらに備えることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項50に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、次の間欠動作期間の到来に応じて動作させる新たな系統群に属する各系統の最初の受信ゲインとして、直前の間欠動作期間で動作していた系統群の各系統で用いた任意の過去受信ゲインからそれぞれ推定した初期受信ゲインを用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項50に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、受信動作を再開する新たな系統群の系統ごとに、当該系統の初期受信ゲインの基準となる基準受信ゲインを、受信ゲイン変動を示す所定のゲイン変動量で補正し、得られた補正受信ゲインを当該系統の初期受信ゲインとして用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 無線装置で用いられ、個々のアンテナで受信した電波をRF部で系統ごとに個々の受信ゲインで増幅して復調したアナログ受信信号をアナログ信号処理部で系統ごとにAD変換し、得られたディジタル受信信号をディジタル信号処理部で復号化および合成し所望の受信情報として出力するとともに、制御部で間欠受信動作における間欠動作期間ごとに各系統の動作を切替制御する受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記制御部で、少なくとも前記RF部について、間欠受信動作における間欠動作期間ごとに前記各系統のうちの所定系統のみ動作させ他の系統を停止させるとともに、間欠受信動作における間欠停止期間に前記各系統をすべて停止させるステップと、
前記ディジタル信号処理部で、前記各ディジタル受信信号の受信レベルに基づき各系統の受信ゲインを逐次調整するステップと、
前記ディジタル信号処理部で、前記間欠動作期間ごとに、当該間欠動作期間で動作させた新たな系統のディジタル受信信号から当該新たな系統の受信品質を算出して記憶するとともに、この算出により得られた前記新たな系統の当該間欠動作期間における受信品質と推定により得られた他の停止している停止系統の当該間欠動作期間における受信品質とから前記系統のすべてを動作させた場合に得られるトータル受信品質を算出するステップとを備えることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項53に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として、前記停止系統で過去に得られた任意の受信品質を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項53に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として、前記停止系統の前回動作した間欠動作期間で得られた受信品質を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項53に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として、前記新たな系統の当該間欠動作期間における受信品質を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項53に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として、前記新たな系統で過去に得られた複数の受信品質から算出した統計量を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項53に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として、前記停止系統で過去に得られた複数の受信品質から算出した統計量を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項58に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、前記統計量として、前記停止系統で過去に得られた複数の受信品質に所定の重み付けをして集計した累積受信品質を用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項53に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、任意の過去受信品質から得られた推定基準となる基準受信品質を、受信品質の変動傾向を示す品質変動量で補正し、得られた補正受信品質を当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項60に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、前記品質変動量に所定の係数を乗算した変動値と前記基準受信品質との和から前記補正受信品質を算出することを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項53に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記ディジタル信号処理部で、任意の過去受信品質から得られた基準受信品質を、前記新たな系統を代表する受信品質と前記停止系統を代表する受信品質との品質比で補正し、得られた補正受信品質を当該停止系統の当該間欠動作期間における受信品質として用いることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項53に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記制御部で、前記各系統を複数の系統群に分けて制御し、前記間欠動作期間ごとに前記各系統群のうちの所定系統群に属する系統のみ動作させ他の系統群に属する系統を停止させるステップをさらに備えることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項34または請求項53に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記制御部で、前記各系統のいずれか1つ以上の系統からなる主系統を前記各間欠動作期間に共通して動作させるとともに、前記主系統以外のいずれか1つ以上系統からなる副系統を前記間欠動作期間ごとに切り替えて動作させるステップをさらに備えることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項64に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
前記制御部で、前記各系統のアンテナの方向に応じて前記主系統を選択するステップをさらに備えることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。 - 請求項64に記載の受信ダイバーシティシステムの制御方法において、
当該無線装置は、折りたたみ式の携帯電話端末からなり、
前記制御部で、前記携帯電話端末の折りたたみの開閉状態に応じて前記主系統を選択するステップをさらに備えることを特徴とする受信ダイバーシティシステムの制御方法。
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