JP2005311510A - 携帯製品 - Google Patents

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Kiyoshi Chikashige
清 近重
Akira Mizuochi
明 水落
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Abstract

【課題】 スライドカバーを備えた携帯製品として、特にその開閉操作を容易にし、しかも小型化を可能にした携帯製品を提供する。
【解決手段】 機器本体と、機器本体に取り付けられたスライドカバー13とを備え、スライドカバー13が、機器本体の操作部または機能部11、12の少なくとも一部を覆う状態とこれを露出させる状態との間を移動可能に取り付けられてなる携帯製品である。機器本体の外面およびスライドカバー13の内面のいずれか一方に第1係合部15が設けられ、機器本体の外面およびスライドカバーの内面の他方に、第1係合部15に係合する第2係合部20aを有した線状あるいは細板状の弾性部材20が、スライドカバー13の移動方向を弾性復帰方向とするよう弾性変形した状態に設けられてなり、弾性部材20が波形に成形されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、PHS(Personal Handyphone System)端末を含む携帯電話装置やデジタルカメラ等の携帯製品に係り、特にスライドカバーを備えた携帯製品に関する。
従来、携帯製品として携帯電話装置やデジタルカメラが知られている。このような製品の中で例えば携帯電話装置にあっては、スライド開閉するスライドカバーでキー操作部を覆う構造のものが提供されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、携帯電話装置としては、CCD等からなるカメラを有し画像の記録や伝送できるように構成された製品が提供されている。ところが、このようなカメラを有した携帯電話装置にあっては、カメラ機能以外の操作時で、カメラが使われない状態であっても、他人からはカメラの操作を行っているか否かの区別ができない。そのため、例えばカメラのレンズ部が向けられた人に対して、自分が撮影されているのではないかといった疑いから不快感を与えてしまう恐れがある。そこで、スライドカバーによりカメラのレンズ部を覆う構造が考えられる。
ところで、このような携帯製品にあっては、その操作性をより良好にするため、前記のキー操作を覆うスライドカバーや、カメラのレンズ部を覆うスライドカバーについても、その開閉操作がより簡便であることが望まれている。スライドカバーを容易に開閉できる構造としては、スライドカバーにバネ等の弾性部材を設け、その付勢力(弾性復帰力)を利用して開閉を半自動化することが考えられる。
特開2001−119456号公報 特開2002−55737号公報
また、一般に携帯製品にあっては、携帯し持ち歩く必要があるため、小型であることが望まれている。したがって、構成部品についてもさらなる小型化が要求されており、前記のスライドカバーを備えた携帯製品にあっても、例えば弾性部材を設けた場合に、これがスライドカバーの開閉を可能とするストローク量を確保しつつ、十分に小型化されていることが望まれている。
本発明では前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、スライドカバーを備えた携帯製品として、特にその開閉操作を容易にし、しかも小型化を可能にした携帯製品を提供することにある。
本発明の携帯製品は、上記課題を解決するために、機器本体と、該機器本体に取り付けられたスライドカバーとを備え、前記スライドカバーが、前記機器本体の操作部または機能部の少なくとも一部を覆う状態とこれを露出させる状態との間を移動可能に取り付けられてなる携帯製品において、前記機器本体の外面およびスライドカバーの内面のいずれか一方に第1係合部が設けられ、前記機器本体の外面およびスライドカバーの内面の他方に、前記第1係合部に係合する第2係合部を有した線状あるいは細板状の弾性部材が、前記スライドカバーの移動方向を弾性復帰方向とするよう弾性変形した状態に設けられてなり、前記弾性部材が波形に成形されてなることを特徴としている。
このようにすれば、弾性部材が、スライドカバーの移動方向を弾性復帰方向とするような弾性変形した状態で設けられており、第1係合部が弾性部材の第2係合部に係合されているので、スライドカバーを開き方向あるいは閉じ方向に移動させた際、第1係合部が前記第2係合部の弾性復帰によって移動方向に付勢されることになり、よってスライドカバーの移動が円滑になされるようになる。
さらに、弾性部材が波形に成形されていることで、例えばその両端が固定された状態で弾性部材に引張力が与えられると、前記弾性部材は個々の波の幅が広がる事により見掛け上で同じ長さの一般的な線形状の弾性部材に比べて、波形となっている分だけストローク量が多く取れる事になる。したがって、前記波形の弾性部材を線形状の弾性部材に対して同じストローク量に設定した場合に、線形状の弾性部材に比べ、見掛け上小型化することが可能となる。
また、単に弾性部材と第1係合部とによってスライドカバーの移動方向への付勢を行うことができるので、複雑な機構や高コストを要することなく容易なスライドカバーの開閉操作を実現することが可能となる。
また、前記携帯装置においては、弾性部材が、少なくとも一周巻回したループ部を有しているのが好ましい。
このようにすれば、巻回されたループ部によってこの部分が伸縮可能となることにより、第1係合部が移動するストロークをさらに長くすることが可能になる。
また、前記携帯製品においては、操作部または機能部がカメラのレンズ部である事が好ましい。
このようにすれば、カメラ機能以外の操作時に、カメラレンズ部をスライドカバーで覆う事により、カメラレンズ部を他人が意識する事がなくなり、前述したような不快感を与える恐れもなくなる。
スライドカバーの移動方向と弾性部材の弾性復帰方向が一致する事で、スライドカバー開閉時には付勢力が働く。そのために、スライドカバーを容易に開閉する事ができる。
弾性部材の形状を線形から波形にすることで見掛け上小型化することが出来るため、部品を搭載する製品の小型化を図る事ができる。
また、特にスライドカバーでカメラのレンズ部を覆った場合に、他人に対して前述したような不快感を与える恐れをなくす事ができる。
以下、本発明の携帯製品を詳しく説明する。
図1(a),(b)は、本発明の携帯製品の一実施形態を示す図であり、これらの図において符号1は携帯電話である。この携帯電話1は、機器本体2と後述するスライドカバー13とを備えたものである。機器本体2は、主部3と蓋部4とを備えたものであり、これらの主部3と蓋部4との間には接合部5が設けられている。接合部5は、前記主部3及び蓋部4のうちの一方に形成された軸部(図示せず)と、他方に形成された軸受け部(図示せず)とからなるもので、前記軸受け部に軸部が回動可能に保持されて構成されたものである。このような構成のもとに蓋部4は、接合部5により、主部3に対し開閉可能に取り付けられたものとなっている。すなわち、機器本体2は、非通話時等の未使用時にあっては図1(b)に示すように前記接合部5によって蓋部4が折りたたまれ、これにより主部3の内面は、蓋部4に覆われるようになっている。
主部3の内面には、図1(a)に示すようにキー操作部6、送話部7が設けられている。また、蓋部4の内面には、液晶等からなる表示部8、受話部9がそれぞれ設けられており、受話部9の近傍にはアンテナ10が設けられている。また、蓋部4には、CCD等からなるカメラ(図示せず)が内蔵されており、蓋部4の外面には、図1(b)に示すように前記カメラのレンズ部11およびフラッシュ12が設けられている。これらレンズ部11およびフラッシュ12は、本発明における機能部となるものである。
また、蓋部4の外面には、前記レンズ部11およびフラッシュ12を囲んでスライドカバー取付部材16が設けられている。このスライドカバー取付部材16は、略正方形状の取付枠17と、これの底面部を覆う底板部18とからなるもので、底板部18が前記蓋部4の外面に取付けられたものである。底板部18には、前記レンズ部11およびフラッシュ12を臨ませる開口部(図示せず)が形成されている。
また、このスライドカバー取付部材16は、本実施形態では機能部である前記レンズ部11およびフラッシュ12を、前記取付枠17の、前記接合部5側に配置された辺17a側に臨ませている。また、このスライドカバー取付部材16は、前記レンズ部11およびフラッシュ12を、取付枠17の略半分の領域に収めるように形成配置されたものである。したがって、前記レンズ部11およびフラッシュ12は、取付枠17に囲まれた領域内の、前記辺17a側の略半分を占めるようになっている。
取付枠17には、図2(a)に示すように、該取付枠17の略半分の大きさの略長方形のスライドカバー13が取付けられている。このスライドカバー13は、その短辺側が、取付枠17の、前記辺17aと直交する辺17b、17b間に移動可能に取付けられたものである。
取付枠17の辺17b、17bには、図2(b)に示すように、その上端部に内側に延びるガイド19が形成されている。一方、スライドカバー13の短辺側には、それぞれの端部に、下方に延びた後、外側に折れ曲がってなる走行部14が形成されている。そして、これらの走行部14が前記ガイド19に摺動可能に係合したことにより、スライドカバー13は、スライドカバー取付枠17に保持されるとともに、前記辺17bの長さ方向に移動可能となっている。また、スライドカバー13の内面側には、裏蓋13aが取付けられており、この裏蓋13aは、スライドカバー13と一体に移動するようになっている。
このような構成のもとにスライドカバー13は、スライドカバー取付部材16の取付枠17内を移動することで、前記レンズ部11およびフラッシュ12を覆い、あるいはこれを露出させるようになっている。
なお、スライドカバー13には、これの開閉操作時における指の滑り防止用として、その表面に凹凸等を形成しておいてもよい。
前記スライドカバー13の内面には係合突起(第1係合部)15が形成されており、この係合突起15には弾性部材20が取付けられている。この弾性部材20は、スライドカバー13と裏蓋13aとの間に取付けられたものとなっている。弾性部材20は、ステンレスや高張力鋼などの金属、あるいは合成樹脂等からなるもので、本実施形態では金属製の1本の線材を波形に成形したものが用いられている。波形については、特に形状についても、図2(a)に示したような正弦波に近い均一な形状に限定されることなく、不均一な形状としてもよい。
この弾性部材20には、その中央部に係合部(第2係合部)20aが形成されており、両端部には、図2(b)に示すように一旦下方に折れ、その後水平方向に伸びるよう折曲された折曲部20bが形成されている。係合部20aは、前記スライドカバー13の係合突起15に対し、これを周回することでこれに係合したものである。折曲部20bは、前記蓋部13aの側部から引き出され、さらに前記スライドカバー取付部材16の底板部18に形成された長円状の取付孔21に挿通され、その底板側に引き出されることにより、底板部18、すなわち蓋部4側に保持固定されたものとなっている。すなわち、折曲部20bは、取付孔22から引き出された先端部が底板部18と蓋部4との間に保持されることにより、ここに固定されたものとなっている。
ここで、取付孔21は、図2(a)に示したように取付枠17の辺17bの中央部近傍に形成されており、これによって弾性部材20は、その両折曲部20b、20bが、取付枠17の略中央部に配置されたものとなっている。なお、取付孔22は図2(a)に示したように長円状になっていることにより、弾性部材20の組立時に、前記折曲部20bはこの取付孔22に挿通することができ、これにより組立性が良好になっている。
そして、このように弾性部材20は、その両端部(折曲部20b)がスライドカバー取付部材16の底板部18に固定され、一方、中央の係合部20aがスライドカバー13に固定されていることにより、スライドカバー13が取付枠17内を移動した際、その中央の係合部20a側のみがこれに連動するようになっている。
また、この弾性部材20は、前記折曲部20bが取付孔22に挿通されたことによって底板部18に保持固定された際、全体が見掛け上、略円弧状に湾曲し弾性変形した状態となるよう、その長さが取付孔22、22間の間隔より十分に長く形成されている。このような構成のもとに弾性部材20は、スライドカバー13の移動に伴ってその中央部側が、前記レンズ部11およびフラッシュ12側に凸となるように湾曲し、あるいはその反対側に湾曲するようになっている。
このような構成のもとに弾性部材20は、見掛け上、湾曲した状態から直線状に戻る方向を弾性復帰方向とし、スライドカバー13の移動方向が、弾性復帰方向に一致するようになっている。したがって、スライドカバー13の係合突起15には、弾性部材20が弾性復帰する際に該弾性部材20によって付勢力が付与するようになっている。
また、本発明の弾性部材20は、前述したように前記レンズ部11およびフラッシュ12側に凸となるように湾曲し、あるいはその反対側に湾曲した際には、個々の波形もその波の幅を広げた状態、あるいは狭めた状態に弾性変形している。したがって、前述したように弾性部材20が見掛け上湾曲した状態から直線状に戻る方向に弾性復帰した際に、このような個々の波形も本来の幅に弾性復帰することで、本来の弾性部材20は、その弾性復帰による付勢力も相乗的に大きくなっているのである。
ここで、弾性部材20は、同じ材質(線径)のものであれば、その実質的な長さにより、弾性変形した状態から弾性復帰する際のストローク量が規制される。また、このようにして規制されたストローク量に基づき、その付勢力も規定されるようになっている。よって、本実施形態の弾性部材20は、例えば波形に成形されていない直線状のものに比べ、実質的な長さが同じであり、したがってほぼ同等のストローク量を有する弾性部材に比べて、見掛け上の長さが小さくされたものとなっている。さらに、前述したように波形に成形したことによる付勢力の増加効果により、所望の付勢力を得るための部材としては、直線状のものに比べてその小型化が可能になっている。
次に、このような構成からなる携帯電話1の、スライドカバー13の開閉機構について説明する。
まず、スライドカバー13が閉まった状態すなわち、レンズ部11およびフラッシュ12を覆った状態では、図2(a)に示すように前記弾性部材20は、前記レンズ部11方向に湾曲した状態となっている。
この状態では、弾性部材20は弾性復帰方向を矢印D方向としているものの、その両端部である折曲部20b、20bが固定されていることから、この状態で安定しており、したがってこの弾性部材20によってスライドカバー13は閉まった状態にロックされたものとなっている。
この閉まった状態からスライドカバー13を開く場合には、例えば携帯電話1を片手で持った状態で、その手の親指などでスライドカバー13を図2(a)中、矢印D矢印にスライドさせる。すると、スライドカバー13の移動に伴って前記係合突起15も矢印D方向に移動し、この係合突起15に伴われて弾性部材20の中央の係合部20が移動することにより、弾性部材20はその湾曲方向を矢印C方向から矢印D方向に変える。湾曲方向が変わる際に、弾性部材20は、弾性復帰する力を先に湾曲していた矢印C方向と逆の方向、すなわち矢印D方向に発現する。したがって、スライドカバー13を指でスライドさせた際、当初においてはある程度の力が必要であるものの、弾性部材20の湾曲方向が変わった後にはこの弾性部材20によって付勢されることにより、スライドカバー13は大きな力を必要とすることなく円滑にスライドし、蓋部4の前記カメラのレンズ部11およびフラッシュ12はスライドカバー13が開くことで、露出することになる。
また、このようにして開かれたスライドカバー13を再度閉じる場合には、スライドカバー13を前記レンズ部11方向にスライドさせることで行うことができる。この場合にも弾性部材20の作用により、スライドカバー13は大きな力を必要とすることなく円滑にスライドするようになる。
このような携帯電話1にあっては、弾性部材20が、スライドカバー13の移動方向を弾性復帰方向とするよう弾性変形した状態に設けられているので、スライドカバー13を開き方向あるいは閉じ方向に移動させた際、係合突起15が前記弾性部材20の中央部に係合した状態で移動させられることにより、この係合突起15が前記弾性部材20の弾性復帰によって移動方向に付勢されることになる。したがって、この付勢力によってスライドカバー13の移動が円滑になされることから、スライドカバー13の開閉操作を片手のみで容易にできるようになる。
また、弾性部材20が波形に成形されているので、この弾性部材20に引張力が与えられると、個々の波の幅が広がる事によって、見掛け上が同じ長さの線材状の弾性部材に比べて、波形の分だけストローク量が多く取れる事になる。したがって、前記弾性部材20が、線材状の弾性部材に比べて同等のストローク量を有し、かつ見掛け上小型化されたものとなることから、これを有した有した携帯電話1も小型化が図られたものとなる。
また、カメラ(図示せず)機能以外の操作時において、スライドカバー13で、前記カメラのレンズ部11およびフラッシュ12を覆うことで、カメラレンズ部を他人が意識する事がなくなり、他人に前述したような不快感を与える恐れをなくすことができる。
また、単に弾性部材20と係合突起15とによってスライドカバー13の移動方向への付勢を行うことができるので、複雑な機構や高コストを要することなく片手でのスライドカバー13の開閉操作を実現することができる。
また、前記係合突起15が前記弾性部材20の中央部に係合した状態で固定し、しかもストロークをさらに長くしたい場合には、例えば図3に示すように弾性部材20にループ状に1周巻回したループ部22を形成するようにしてもよい。このようにすれば、このループ部22によってこの部分が収縮可能となることにより、全体としてコンパクトな形状を保持しつつ、係合突起15が移動するストロークSを長くすることができる。また、同時に、弾性部材20の長さを実質上長くすることができるので、耐久性あるいは移動の感触についてもこれを向上させることができる。
また、前記弾性部材20の係合部20aの近傍では、ストロークが最も大きくなるため、応力の集中が高くなる。そこで、例えば、図4に示すように、係合部20aの両隣の波の山または谷部に1周巻回したループ部36を形成するようにしてもよい。このようにすれば、このループ部36において応力集中する部分を実質上長くすることができるので、係合部20a近傍での応力の集中を緩和し、この弾性部材20の強度および耐久性を向上させることが出来る。なお、このようなループ部36については、必要に応じて任意の波に設けることが出来る。
図5、図6(a),(b)は本発明の携帯装置の、他の実施形態を示す図である。図5において符号22は携帯電話である。この携帯電話22は、機器本体23とこれに取り付けられたスライドカバー24とからなるものである。
装置本体23は、略直方体状の筺状のもので、一方の側にアンテナ25を有し、さらにこのアンテナ25側から他方の側にかけて順に、受話部26、表示部27、キー操作部(操作部)28、送話部29を有したものである。
機器本体23には、その両側面にそれぞれ溝31が形成されており、これら溝31、31には、スライドカバー24の両側板部の内側に形成された突条32が係合している。
このような構成によって、スライドカバー24は機器本体23に対し、アンテナ25側およびその反対側に移動可能となっている。ここで、突条32は前記溝31の長さより十分短くなっており、これによって溝31内を移動可能になっている。
スライドカバー24の上面部の内側には、図6(a),(b)に示すように、係合突起(第1係合部)34が形成されており、この係合突起34には、前記実施形態の弾性部材20と同様に波形に成形された弾性部材30が取付けられている。
前記弾性部材30は、係合部(第2係合部)30aによりスライドカバー24の係合突起34に係合し、さらに機器本体23に形成された穴部33、33に弾性変形した状態で保持固定されている。
このような構成のもとに前記弾性部材30は、スライドカバー24に対して弾性復帰方向に付勢力を与えるようになっている。
なお、このスライドカバー24には、図6(a)に示すようにスライドカバー24を閉めた状態において、機器本体23に形成された送話部29の直上となる位置に、貫通した孔からなる音孔35が形成されており、これによってこの携帯電話22は、スライドカバー24を閉めた状態においても良好に通話できるようになっている。
次に、このような構成からなる携帯電話23の、スライドカバー24の開閉の機構について説明する。
まず、スライドカバー24が閉まった状態では、図6(a)に示すように、前記係合突起34は弾性部材30の係合部30aに係合した状態となっており、また、弾性部材30はアンテナ25側に見掛け上湾曲した状態となっている。 この状態では、弾性部材30は弾性復帰方向を矢印B方向としているものの、その両端部が穴部33、33に固定されていることから、この状態で安定しており、したがってこの弾性部材30によってスライドカバー24は閉まった状態すなわちキー操作部28を覆った状態にロックされたものとなっている。
この閉まった状態からスライドカバー24を開く場合には、例えば携帯電話22を片手で持った状態でその手の親指などでスライドカバー24をアンテナ25と反対の側にスライドさせる。すると、スライドカバー24の移動に伴って係合突起34が図6(a)の中矢印B方向に移動し、この係合突起34に伴われて係合部30aも移動することにより、弾性部材30はその湾曲方向を矢印A方向から矢印B方向に変える。その際、湾曲方向が変わるときに弾性部材30は、弾性復帰する力を先に湾曲していた方向と逆の方向、すなわち矢印B方向に発現する。したがって、スライドカバー24を指でスライドさせた際、当初においてはある程度の力が必要であるものの、弾性部材30の湾曲方向が変わった後にはこの弾性部材30によって付勢されることにより、スライドカバー24は大きな力を必要とすることなく円滑にスライドし、機器本体23のキー操作部28を開くことになる。また、スライドカバー24を閉じる場合には、図6(b)に示すように、矢印A方向にスライドさせると、弾性部材30の湾曲方向が矢印B方向から矢印A方向に変わる事で、スライドカバー24がキー操作部28を覆うことになる。
このような携帯電話22にあっても、スライドカバー24を開き方向あるいは閉じ方向に移動させた際、係合突起34が前記係合部30aに係合した状態で移動させられることにより、この係合突起34が前記弾性部材30の弾性復帰によって移動方向に付勢されることになる。したがって、この付勢力によってスライドカバー24の移動が円滑になされることから、スライドカバー24の開閉操作を片手のみで容易にできるようになる。
また、弾性部材20が波形に成形されているので、この弾性部材30に引張力が与えられると、個々の波の幅が広がる事によって、見掛け上同じ長さの線材の弾性部材に比べて、波形の分だけストローク量が多く取れる事になる。したがって、前記弾性部材30が、線材の弾性部材に比べて同等のストローク量を有し、かつ見掛け上小型化されたものとなることから、これを有した携帯電話22も小型化が図られたものとなる。
また、単に弾性部材30と係合突起34とによってスライドカバー24の移動方向への付勢を行うことができるので、複雑な機構や高コストを要することなく片手でのスライドカバー24の開閉操作を実現することができる。
また、よりストローク量を長くしたい場合には、図3に示したような弾性部材を用いてもよく、さらに、強度や耐久性を向上したい場合には、図4に示したようなループ部36を形成した弾性部材を用いてもよい。
なお、前記実施形態では、弾性部材として金属製の1本の線材を波形に成形したものを用いたが、本発明ではこれに限定されることなく、弾性を有する樹脂製で細板状の材料を波形に成形して用いるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、本発明の携帯製品として、携帯電話1のカメラ部11およびフラッシュ12をスライドカバー13で覆う構成のものや、携帯電話22のキー操作部28をスライドカバー24にて覆う構成のものについて説明したが、本発明はこれらに限定されることなく、デジタルカメラのレンズ部をスライドカバーで覆う構成のものなどにも適応可能である。
本発明の携帯製品の一実施形態の、概略構成を示す斜視図であり、(a)は携帯電話使用時の開いた状態を示す図、(b)は携帯電話を折りたたんだ状態を示す図である。 (a)は図1(b)に示した携帯電話の1部を切り欠いたスライドカバーおよびカメラのレンズ部、フラッシュ部分の平面図であり、(b)は(a)におけるA−A線矢視断面図である。 弾性部材の別の形態を示す図である。 弾性部材の別の形態を示す図である。 本発明の携帯製品の別の実施形態の、概略構成を示す斜視図である。 (a)はスライドカバーが閉じられた時の弾性部材の状態を示す図であり、(b)はスライドカバーが開かれた状態を示す図である。
符号の説明
1…携帯電話(携帯製品)、2…機器本体、6…キー操作部(操作部)、11…レンズ部(機能部)、12…フラッシュ(機能部)、13…スライドカバー、15…係合突起(第1係合部)、20…弾性部材、20a…係合部(第2係合部)、22…携帯電話(携帯製品)、23…機器本体、24…スライドカバー、28…キー操作部(操作部)、30…弾性部材、30a…係合部(第2係合部)34…係合突起(第1係合部)

Claims (3)

  1. 機器本体と、該機器本体に取り付けられたスライドカバーとを備え、前記スライドカバーが、前記機器本体の操作部または機能部の少なくとも一部を覆う状態とこれを露出させる状態との間を移動可能に取り付けられてなる携帯製品において、前記機器本体の外面およびスライドカバーの内面のいずれか一方に第1係合部が設けられ、前記機器本体の外面およびスライドカバーの内面の他方に、前記第1係合部に係合する第2係合部を有した線状あるいは細板状の弾性部材が、前記スライドカバーの移動方向を弾性復帰方向とするよう弾性変形した状態に設けられてなり、前記弾性部材が波形に成形されてなることを特徴とする携帯製品。
  2. 前記弾性部材は、少なくとも一周巻回したループ部を有した事を特徴とする請求項1記載の携帯製品。
  3. 前記操作部または機能部がカメラのレンズ部であることを特徴とする請求項1または2記載の携帯製品。
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