JP2005311172A - 半導体製造装置および測定ずれ検出方法 - Google Patents

半導体製造装置および測定ずれ検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
分子流領域の圧力下で測定ズレ量を検出する、設備費の安価な半導体製造装置を提供。
【解決手段】
真空ポンプ5により減圧可能な真空搬送室3と、真空ポンプ8により減圧可能な処理室7と、真空搬送室3と処理室7との間を遮断あるいは開放するゲートバルブ6と、真空搬送室3内の圧力を計測する搬送室圧力計23と、処理室7内の圧力を計測する処理室圧力計24を備える。圧力比較判定器22は、真空ポンプ8の排気速度と、ゲートバルブ6のコンダクタンスと、ゲートバルブ6が遮断している時の処理室圧力計24の計測値と、ゲートバルブ6が開放している時の搬送室圧力計23の計測値とから、処理室7の圧力の予想値を求める。そして、ゲートバルブ6が開放している時の処理室圧力計24の計測値と予想値との差を測定ズレ量として求め、測定ズレ量が所定の値より大きな場合には処理室圧力計24が異常であると判断する。
【選択図】
図1

Description

本発明は、半導体製造装置および測定ずれ検出方法に関し、特にバルブで仕切られた搬送室と真空(または昇圧)処理室とを備える半導体基板を製造する装置およびこの装置における圧力計の測定ずれ検出方法に関するものである。
半導体基板の成膜(CVD(Chemical Vapor Deposition)、スパッタ)処理やドライエッチング処理等において、処理中や処理前の処理室圧力は、処理特性に大きく影響するため、圧力計による圧力の監視や、測定した圧力をもとにしてポンプの排気量やガス導入量を調整し、処理室の圧力調整をおこなっている。したがって、処理室の圧力計には、高い精度が要求される。一方、処理室に設置された圧力計は、反応性の処理ガス等にさらされるために測定部の消耗や故障が発生し、測定値のずれが生じることがあるため、定期的な校正や交換をおこなう必要がある。この圧力計の消耗度や故障頻度は、処理条件、動作環境、製造誤差等の影響因子が多くバラツキが大きいため、消耗度や故障頻度の予測は、困難である。このため、処理室圧力計の消耗による測定値ずれや故障の検知技術は重要な技術である。
圧力計ずれ検出技術の例が特許文献1に開示されている。図4は、特許文献1に記載されているドライエッチング装置の構成図である。図4のドライエッチング装置では、真空室204の圧力を圧力計208で測定し、測定した信号を圧力制御部206に送り、圧力制御部206が圧力調整器205を動作させて、真空室204が設定圧力になるように制御する装置である。圧力計208のずれ(異常)を検知するために、圧力計208と同一の真空室に圧力計209を設置し、装置制御部211にて設定圧力値と圧力計209により測定された真空室204の圧力測定値とを比較する。圧力計208にずれが発生した場合は、その測定値をもとに制御された真空室204の圧力と設定圧力に差が生じるため、圧力計209の測定値と設定圧力を比較することにより圧力計208のずれを検出することが可能となる。ただし、圧力計208と圧力計209とは、どちらも真空室204に設置されるため、反応性の処理ガス等の影響により劣化が発生し、圧力計209の測定値も比較基準としての信頼性に欠ける。そこで信頼性を向上させるために、反応性の処理ガス導入時に閉じるバルブ212を備えた圧力計210を設置している。圧力計210は、反応性の処理ガス等の影響を受けにくく、劣化が少ないため、その測定値を基準として圧力計208と圧力計209の劣化状態を判定する構造となっている。
また、他の圧力計ずれ検出技術の例が特許文献2に開示されている。図5は、特許文献2に記載されている真空処理装置の構成図であり、図6は、特許文献2に記載されている圧力制御方法を示すフローチャートである。図5の真空装置では、ステップS124でゲートバルブ131bを開けて、ある程度の時間が経過すると、搬送チャンバ110とプロセスチャンバ120との2つの圧力が同じになると仮定する。ステップS125において、時間経過後の搬送チャンバ110の圧力センサ134aの測定値Pt2と、プロセスチャンバ120の圧力センサ134bの測定値Pp2を測定し、ステップS126で測定値差ΔP=(Pp2-Pt2)をセンサずれ量として算出し、設定値の補正をおこなう。
特許第2826409号公報(図2) 特開2000−181548号公報(図1、図4)
特許文献1に開示されている技術では、処理室にバルブや圧力計を追加して、圧力計のずれを検知しようとする構造である。この技術では、本来処理では使用しない圧力計やバルブを追加する必要があり、実施するための部品費用や改造費用が高額となる欠点がある。特に、例えば2〜6個の複数の処理室を有する近年の生産設備において、すべての処理室に複数の圧力計を設置すると装置費用や装置設置場所が増加し、生産コストの増加につながるために、実現が困難である。この問題は、従来の技術が、圧力測定値を単純に比較する機能しか持たないために、圧力の等しい場所(同一の処理室内)に比較用の圧力計を設置しなければならないことに起因している。
一方、特許文献2に開示されている技術では、ゲートバルブが開いた時に両チャンバは、同一圧力になるという前提で、圧力測定ずれ量の補正をおこなっている。しかし、近年の半導体処理装置では、高純度な処理をおこなうために搬送室及び処理室への不純物ガス混入を抑制する予備真空室を持つ装置が多く、これらの装置では搬送室及び処理室の圧力は、処理中、常に1E-2Pa以下の分子流領域の低い圧力に保たれている。1E-2Pa以下の分子流領域の圧力では、チャンバ間の圧力差の絶対値が小さいため圧力分布を平衡化する力が弱く、コンダクタンスの小さいゲートバルブ開口の影響を大きく受けて、ゲートバルブが開いた状態で接続されているチャンバ同士でも圧力差が発生する。このため、特許文献2の圧力ずれ検出方法は、予備真空室を持たない半導体処理装置や、大気圧側での搬送などの粘性流圧力領域(1E-1Pa以上)では使用可能であるが、近年の半導体処理装置の処理室圧力計における測定ずれ検出には使用できない。
したがって、本発明の目的は、分子流領域の圧力下で測定ずれ量を検出する、設備費の安価な半導体製造装置およびこの装置における圧力計の測定ずれ検出方法を提供することにある。
前記目的を達成する本発明の一つのアスペクトに係る半導体製造装置は、減圧可能な搬送室と、減圧可能な処理室と、搬送室と処理室との間を遮断あるいは開放するバルブと、搬送室内の圧力を計測する搬送室圧力計と、処理室内の圧力を計測する処理室圧力計と、を備える。また、バルブ遮断時の処理室圧力計による第1の計測値と、バルブ開放後、所定の時間経過した時の搬送室圧力計による第2の計測値とを入力し、バルブ開放後、所定の時間経過した時の処理室圧力計における測定ずれ量を求めるずれ検出器を備える。
ずれ検出器は、第1の計測値と、第2の計測値とに基づいて、所定の時間経過した時の処理室の圧力の予想値を求め、所定の時間経過した時の処理室圧力計による計測値と予想値との差を測定ずれ量として求めるように構成されてもよい。
また、ずれ検出器は、測定ずれ量が所定の値より大きな場合には処理室圧力計が異常である旨の信号を出力するようにしてもよい。
さらに、処理室に備えられる真空ポンプの排気速度と、バルブのコンダクタンスと、第1の計測値と、第2の計測値とから、予想値を求めてもよい。
さらにまた、排気速度をSs、コンダクタンスをC、第1の計測値をPsc、第2の計測値をPhoとする場合に、予想値Psyを、Psy=(SsPsc+CPho)/(Ss+C)として求めてもよい。
本発明の他のアスペクトに係る半導体製造装置は、減圧可能な搬送室と、減圧可能なn個(nは2以上の自然数)の処理室と、搬送室と第i(i=1〜nの整数)の処理室との間を遮断あるいは開放する第iのバルブと、搬送室内の圧力を計測する搬送室圧力計と、第iの処理室内の圧力を計測する第iの処理室圧力計と、を備える。また、第iのバルブ開放前であって全てのバルブが遮断している時の第iの処理室圧力計による計測値と、第iのバルブ開放後、所定の時間経過した時の搬送室圧力計による計測値とを入力し、所定の時間経過した時の第iの処理室圧力計における第iの測定ずれ量を求める第iの検出器と、を備える。さらに、第iの検出器から出力される第iの測定ずれ量について、ずれが同一方向でi=1〜nのずれの合計値が所定の値より大きな場合には警報を発生させる警報器を備える。
第iの検出器は、第iのバルブ開放前であって全てのバルブが遮断している時の第iの処理室圧力計による計測値と、第iのバルブが開放後、所定の時間経過した時の搬送室圧力計による計測値とに基づいて、所定の時間経過した時の第iの処理室の圧力の第iの予想値を求め、所定の時間経過した時の第iの処理室圧力計による第iの計測値と第iの予想値との差を第iの測定ずれ量として求めるように構成されてもよい。
本発明のさらに他のアスペクトに係る測定ずれ検出方法は、半導体基板を製造する装置における圧力計の測定ずれを検出する方法である。この方法は、減圧可能な搬送室と減圧可能な処理室との間をバルブによって遮断するステップと、バルブが遮断している状態で処理室内の圧力を計測し、第1の計測値を求めるステップと、を含む。また、搬送室と処理室との間をバルブによって開放するステップと、所定の時間待ち合わせるステップと、搬送室内の圧力を計測し、第2の計測値を求めるステップと、を含む。さらに、第1の計測値と、第2の計測値とから処理室の圧力の予想値を求めるステップと、バルブが開放している時の処理室の圧力の計測値と予想値との差を測定ずれ量として求めるステップと、を含む。
本発明によれば、処理室に隣接する真空搬送室の既設の圧力計を利用して、処理室の圧力計ずれを検知する機能を実現するので、処理室への圧力計やバルブの追加を不要とし、設備費を安価なものとすることができる。
また、バルブのコンダクタンスや処理室の真空リーク量の影響を考慮して圧力計のずれ量を検出するので、圧力が低い(1E-2Pa以下の分子流領域)場合でも、処理室圧力計の測定ずれを検出することが可能である。
さらに、複数の処理室の圧力ずれ信号の符号と合計値を管理することにより、搬送室圧力計の劣化や故障による各処理室の圧力計ずれの検出精度低下を防止することができる。
本発明の実施形態に係る半導体製造装置について説明する。半導体製造装置は、真空ポンプ(図1の5)によって減圧可能な搬送室(図1の3)と、真空ポンプ(図1の8)によって減圧可能な処理室(図1の7)と、搬送室(図1の3)と処理室(図1の7)との間を遮断あるいは開放するゲートバルブ(図1の6)を備える。また、搬送室(図1の3)内の圧力を計測する搬送室圧力計(図1の23)と、処理室(図1の7)内の圧力を計測する処理室圧力計(図1の24)と、ゲートバルブ(図1の6)遮断時の処理室圧力計(図1の24)の計測値と、ゲートバルブ開放時の搬送室圧力計(図1の23)の計測値とを入力してゲートバルブ開放時の処理室圧力計(図1の24)における測定ずれ量を求めるずれ検出器(図1の22、26)と、を備える。
このような構成の半導体製造装置は、ゲートバルブが遮断している状態で処理室内の圧力を計測し、第1の計測値(図2のPsc)を求める。また、搬送室と処理室との間をゲートバルブによって開放して所定の時間(図2のTs)待ち合わせて、搬送室内の圧力を計測し、第2の計測値(図2のPho)を求める。さらに、第1の計測値と第2の計測値とから処理室の圧力の予想値(図2のPsy)を求め、ゲートバルブが開放している時の処理室の圧力の計測値(図2のPso)と予想値との差を測定ずれ量(図2のPse)として求める。求めた測定ずれ量が許容範囲(図2のPa)内にあるか否かにより処理室の圧力計ずれを判断する。
すなわち、直接比較できない圧力値を比較する機能を提供することにより、新たに比較用の圧力計を追加することなく、既設の圧力計を利用して、圧力計の劣化や故障による処理の異常を防止させることができる。
次に実施例に従い半導体製造装置についてより詳しく説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係る半導体製造装置の構成を示すブロック図である。図1において、半導体製造装置は、予備真空室1、真空搬送室3、処理室7、ゲートバルブ2、6、搬送室真空ポンプ5、処理室真空ポンプ8、搬送制御器20、処理室制御器21、圧力比較判定器22、判定規格算出器26、搬送室圧力計23、処理室圧力計24を備える。なお、図1に示す半導体製造装置は、予備真空室1、真空搬送室3、処理室7の3つの部屋から構成された基本的な真空処理装置を例にしている。
予備真空室1と真空搬送室3との間は、半導体基板の搬送時のみ開くゲートバルブ2で仕切られている。真空搬送室3と処理室7との間も同様にゲートバルブ6で仕切られており、ゲートバルブ2とゲートバルブ6とは、同時に開くことがないように搬送制御器20で制御される。真空搬送室3には、搬送アーム4と搬送室圧力計23が設置されており、真空搬送室3は、搬送室真空ポンプ5によって真空に維持される。処理室7には、処理室圧力計24が設置されており、処理室7は、処理室真空ポンプ8によって真空に維持されている。搬送室圧力計23から出力される圧力信号41は、搬送制御器20に入力され、処理室圧力計24から出力される圧力信号46は、処理室制御器21に入力される。また、圧力信号41と圧力信号46とは、圧力比較判定器22および判定規格算出器26に入力される。
なお、図1に示す構成において、従来の標準的な半導体製造装置(真空生産装置)に新たに追加した機器は、圧力比較判定器22と判定規格算出器26の2つだけであり、他の機器は、標準的な真空生産装置にあらかじめ設置されているものである。
次に、本発明の第1実施例の半導体製造装置の動作について図1及び図2を用いて説明する。図2は、ゲートバルブ開閉に伴う搬送室圧力計測値Ph(t)と処理室圧力計測値Ps(t)との変化を表す図である。なお、搬送室圧力計測値Ph(t)は、搬送室圧力計23から出力される圧力信号41の値であり、処理室圧力計測値Ps(t)は、処理室圧力計24から出力される圧力信号46の値である。
まず、半導体基板は、外部から予備真空室1に搬入され予備真空室1が減圧された後、搬送制御器20から出力される予備室ゲートバルブ開閉信号40により開けられたゲートバルブ2を通り、搬送アーム4によって半導体基板が真空搬送室3に搬送される。
その後、再び予備室ゲートバルブ開閉信号40によりゲートバルブ2が閉じられる。この時、図2に示す「ゲートバルブ閉A」の区間の状態となる。この状態において圧力信号41の値は、バルブ開前搬送室圧力計測値Phcであり、圧力信号46の値は、バルブ開前処理室圧力計測値Pscである。判定規格算出器26は、バルブ開前処理室圧力計測値Pscとあらかじめ設定された処理室真空ポンプ8の到達圧力値Pusと処理室真空ポンプ8の排気速度Ssとの3つのパラメータから、処理室7の真空リーク量Qsを算出して記録する。なお、真空リーク量Qsは、
Qs=Ss(Psc-Pus) −−−(1)
と表される。
さらにその後、搬送制御器20から出力されるゲートバルブ開閉信号43によってゲートバルブ6を開き、搬送アーム4によって基板搬送動作を開始する。ゲートバルブ6を開くと、図2に示す「ゲートバルブ開」の区間の状態となる。この状態では、バルブの開口部を通して、真空搬送室3と処理室7との圧力差が縮まるように、通常は圧力の高い真空搬送室3から処理室7への気体の流れができる。この流れの流量Qyは、ゲートバルブ6のコンダクタンスC、あらかじめ設定された安定待ち時間Ts後のバルブ開時真空搬送室圧力計測値Pho、予想処理室圧力値Psyから決まり、
Qy=C(Pho-Psy) −−−(2)
となる。
一般に、真空室の圧力をP、真空室への気体の流量をQ、真空室に備えられる真空ポンプの排気速度をS、真空ポンプの到達圧力をPuとすると、
P=Q/S+Pu −−−(3)
で表される関係がある。したがって、処理室7への気体流量の総量は、Qy+Qsであるので、予想処理室圧力値Psyは、
Psy=(Qy+Qs)/Ss+Pus −−−(4)
と表される。式(4)に式(1)、(2)を代入すると、
Psy=(C(Pho-Psy)+Ss(Psc-Pus))/Ss+Pus −−−(5)
が得られ、式(5)からPsyを求めると、
Psy=(SsPsc+CPho)/(Ss+C) −−−(6)
が得られる。
式(6)で表される予想処理室圧力値Psyは、判定規格算出器26において算出される。さらに、判定規格算出器26は、予想処理室圧力値Psyを中心としてあらかじめ設定された値から、処理室圧力許容範囲Paを算出し、圧力比較判定器22に送る。
ゲートバルブ6を開いてから、あらかじめ設定された安定待ち時間Ts以降に、圧力比較判定器22は、バルブ開時処理室圧力計測値Psoが処理室圧力許容範囲Paの範囲内か否かを比較判定する。バルブ開時処理室圧力計測値Psoが処理室圧力許容範囲Paの外側にある場合は、処理室圧力計異常信号44を処理室制御器21に送り、処理を停止させ異常品の発生を防止する。バルブ開時処理室圧力計測値Psoが処理室圧力許容範囲Paの内側にある場合には、処理室圧力計異常信号44が送信されず、基板搬送終了後にゲートバルブ6を閉じて(図2に示す「ゲートバルブ閉B」の区間)、搬送制御器20から処理室制御器21に送信される搬送完了信号42によって処理室制御器21は、処理室7における処理を開始する。
処理室7での処理終了後、処理室7から真空搬送室3への基板搬送時も、上記の真空搬送室3から処理室7への搬送時と同様に図2の状態推移(ゲートバルブ閉A⇒ゲートバルブ開⇒ゲートバルブ閉B)を示すため、処理室圧力計24の異常(ずれ)判定をおこなうことができる。
第1の実施例における半導体製造装置は、以上の説明のように構成され、式(6)に従って、圧力信号41と、圧力信号46と、ポンプ、バルブの既知の特性定数とを用いて予想処理室圧力値Psyを算出する。そして、圧力値Psyを基準として、処理室圧力計24のずれ判定をおこなうことができる。したがって、新たに圧力計やバルブを追加する必要がないため、半導体製造装置の設備費を安価なものとすることができる。
また、ゲートバルブ6のコンダクタンスや処理室の真空リーク量の影響を考慮して圧力計のずれを検出するため、低い圧力での測定ずれ検出精度が高く、処理室7や真空搬送室3の圧力が低い(1E-2Pa以下の分子流領域)場合であっても、処理室圧力計24の測定ずれを精度良く検出することができる。
図3は、本発明の第2の実施例に係る半導体製造装置の構成を示すブロック図である。図3において、半導体製造装置は、予備真空室1、真空搬送室3a、処理室7、10、12、ゲートバルブ2、6、9、11、搬送室真空ポンプ5、処理室真空ポンプ8、13、14、搬送制御器20a、圧力比較判定器22、27、30、判定規格算出器26、28、31、搬送室圧力計23、処理室圧力計24、29、32、搬送室圧力計ずれ警報器33を備える。なお、図3において図1と同一の符号は、同一物あるいは相当物を表し、説明を省略する。また、処理室制御器は、不図示としてある。
第2の実施例では、真空搬送室3aに対して3つの処理室7、10、12が設置してある。処理室10には、真空搬送室3aとの間のゲートバルブ9、処理室真空ポンプ13、処理室圧力計29が備えられており、処理室10は、処理室真空ポンプ13によって真空に維持されている。処理室圧力計29から出力される圧力信号48は、圧力比較判定器27および判定規格算出器28に入力される。
また、処理室12には、真空搬送室3aとの間のゲートバルブ11、処理室真空ポンプ14、処理室圧力計32が備えられており、処理室12は、処理室真空ポンプ14によって真空に維持されている。処理室圧力計32から出力される圧力信号49は、圧力比較判定器30および判定規格算出器31に入力される。
さらに、搬送室圧力計23から出力される圧力信号41は、搬送制御器20aに入力されると共に、圧力比較判定器22、27、30、判定規格算出器26、28、31に入力される。また、搬送制御器20aから出力されるゲートバルブ開閉信号43は、ゲートバルブ6、圧力比較判定器22、判定規格算出器26に入力される。搬送制御器20aから出力されるゲートバルブ開閉信号54は、ゲートバルブ9、圧力比較判定器27、判定規格算出器28に入力される。搬送制御器20aから出力されるゲートバルブ開閉信号55は、ゲートバルブ11、圧力比較判定器30、判定規格算出器31に入力される。
以上のような構成の半導体製造装置は、半導体基板の処理時に、複数の処理室を搬送しながら処理をおこなうが、同時に2つ以上のゲートバルブが開くことはない。したがって、それぞれの処理室7、10、12へ半導体基板を搬入または搬出する際に第1の実施例と同様の方法で、それぞれの処理室の圧力計(処理室圧力計24、処理室圧力計29、処理室圧力計32)に対し個別に異常(ずれ)判定をおこない異常があれば処理を停止する。
さらに、第2の実施例では、各処理室の圧力比較判定器22、27、30から処理室圧力ずれ量(図2におけるPseに相当)をそれぞれ圧力ずれ信号50、51、52として、搬送室圧力計ずれ警報器33に集めている。
搬送室圧力計ずれ警報器33は、各処理室からの圧力ずれ信号50、51、52の値の符号を含めた合計値を算出し、あらかじめ設定された値を超える場合(すべての圧力計のずれが同一方向で合計値が設定値より大きい場合)は、搬送室圧力計23の異常な測定ずれが懸念されるため、警報を発生させて装置の処理を停止させる。
搬送室圧力計23は、反応性ガス等にさらされることはなく劣化や故障頻度は少ないが、劣化や故障の可能性はゼロではないため、各処理室の圧力ずれ信号の符号と合計値を管理することにより、搬送室圧力計23の劣化や故障による各処理室の圧力計ずれの検出精度低下を防止することができる。
本発明の第1の実施例に係る半導体製造装置の構成を示すブロック図である。 ゲートバルブ開閉に伴う搬送室圧力計測値Ph(t)と処理室圧力計測値Ps(t)との変化を表す図である。 本発明の第2の実施例に係る半導体製造装置の構成を示すブロック図である。 従来のドライエッチング装置の構成図である。 従来の真空処理装置の構成図である。 従来の圧力制御方法を示すフローチャート図である。
符号の説明
1 予備真空室
2、6、9、11 ゲートバルブ
3、3a 真空搬送室
4 搬送アーム
5 搬送室真空ポンプ
7、10、12 処理室
8、13、14 処理室真空ポンプ
20、20a 搬送制御器
21 処理室制御器
22、27、30 圧力比較判定器
23 搬送室圧力計
24、29、32 処理室圧力計
26、28、31 判定規格算出器
33 搬送室圧力計ずれ警報器
40 予備室ゲートバルブ開閉信号
41 圧力信号
42 搬送完了信号
43 ゲートバルブ開閉信号
44 処理室圧力計異常信号
45 処理完了信号
46、48、49 圧力信号
50、51、52 ずれ信号
54、55 ゲートバルブ開閉信号

Claims (11)

  1. 減圧可能な搬送室と、
    減圧可能な処理室と、
    前記搬送室と前記処理室との間を遮断あるいは開放するバルブと、
    前記搬送室内の圧力を計測する搬送室圧力計と、
    前記処理室内の圧力を計測する処理室圧力計と、
    前記バルブ遮断時の前記処理室圧力計による第1の計測値と、前記バルブ開放後、所定の時間経過した時の前記搬送室圧力計による第2の計測値とを入力し、前記バルブ開放後、前記所定の時間経過した時の前記処理室圧力計における測定ずれ量を求めるずれ検出器と、
    を備えることを特徴とする半導体製造装置。
  2. 前記ずれ検出器は、前記第1の計測値と、前記第2の計測値とに基づいて、前記所定の時間経過した時の前記処理室の圧力の予想値を求め、前記所定の時間経過した時の前記処理室圧力計による計測値と前記予想値との差を前記測定ずれ量として求めるように構成されることを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
  3. 前記ずれ検出器は、前記測定ずれ量が所定の値より大きな場合には前記処理室圧力計が異常である旨の信号を出力することを特徴とする請求項1または2記載の半導体製造装置。
  4. 前記処理室に備えられる真空ポンプの排気速度と、前記バルブのコンダクタンスと、前記第1の計測値と、前記第2の計測値とから、前記予想値を求めることを特徴とする請求項2記載の半導体製造装置。
  5. 前記排気速度をSs、前記コンダクタンスをC、前記第1の計測値をPsc、前記第2の計測値をPhoとする場合に、前記予想値Psyを、Psy=(SsPsc+CPho)/(Ss+C)として求めることを特徴とする請求項4記載の半導体製造装置。
  6. 減圧可能な搬送室と、
    減圧可能なn個(nは2以上の自然数)の処理室と、
    前記搬送室と前記第i(i=1〜nの整数)の処理室との間を遮断あるいは開放する第iのバルブと、
    前記搬送室内の圧力を計測する搬送室圧力計と、
    前記第iの処理室内の圧力を計測する第iの処理室圧力計と、
    前記第iのバルブ開放前であって全てのバルブが遮断している時の前記第iの処理室圧力計による計測値と、前記第iのバルブ開放後、所定の時間経過した時の前記搬送室圧力計による計測値とを入力し、前記所定の時間経過した時の前記第iの処理室圧力計における第iの測定ずれ量を求める第iの検出器と、
    前記第iの検出器から出力される前記第iの測定ずれ量について、ずれが同一方向でi=1〜nのずれの合計値が所定の値より大きな場合には警報を発生させる警報器と、
    を備えることを特徴とする半導体製造装置。
  7. 前記第iの検出器は、前記第iのバルブ開放前であって全てのバルブが遮断している時の前記第iの処理室圧力計による計測値と、前記第iのバルブが開放後、前記所定の時間経過した時の前記搬送室圧力計による計測値とに基づいて、前記所定の時間経過した時の前記第iの処理室の圧力の第iの予想値を求め、前記所定の時間経過した時の前記第iの処理室圧力計による第iの計測値と前記第iの予想値との差を前記第iの測定ずれ量として求めるように構成されることを特徴とする請求項6記載の半導体製造装置。
  8. 半導体基板を製造する装置における圧力計の測定ずれ検出方法であって、
    減圧可能な搬送室と減圧可能な処理室との間をバルブによって遮断するステップと、
    前記バルブが遮断している状態で前記処理室内の圧力を計測し、第1の計測値を求めるステップと、
    前記搬送室と前記処理室との間を前記バルブによって開放するステップと、
    所定の時間待ち合わせるステップと、
    前記搬送室内の圧力を計測し、第2の計測値を求めるステップと、
    前記第1の計測値と、前記第2の計測値とから前記処理室の圧力の予想値を求めるステップと、
    前記バルブが開放している時の前記処理室の圧力の計測値と前記予想値との差を測定ずれ量として求めるステップと、
    を含むことを特徴とする測定ずれ検出方法。
  9. 前記測定ずれ量が所定の値より大きな場合には前記処理室における圧力計が異常であると判断するステップをさらに含むことを特徴とする請求項8記載の測定ずれ検出方法。
  10. 前記処理室に備えられる真空ポンプの排気速度と、前記バルブのコンダクタンスと、前記第1の計測値と、前記第2の計測値とから、前記予想値を求めることを特徴とする請求項8記載の測定ずれ検出方法。
  11. 前記排気速度をSs、前記コンダクタンスをC、前記第1の計測値をPsc、前記第2の計測値をPhoとする場合に、前記予想値Psyを、Psy=(SsPsc+CPho)/(Ss+C)として求めることを特徴とする請求項10記載の測定ずれ検出方法。
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