JP2005310819A - 半導体製造装置 - Google Patents

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JP2005310819A JP2004121668A JP2004121668A JP2005310819A JP 2005310819 A JP2005310819 A JP 2005310819A JP 2004121668 A JP2004121668 A JP 2004121668A JP 2004121668 A JP2004121668 A JP 2004121668A JP 2005310819 A JP2005310819 A JP 2005310819A
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semiconductor manufacturing
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Hiroshi Kubota
浩史 久保田
Seita Fukuhara
成太 福原
Katsuiku Shiba
克育 柴
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Abstract

【課題】 遠隔チャンバでプラズマ化されたクリーニング用のガスによって、成膜チャン
バに形成された付着物だけでなく、排気系に形成された付着物も安定して除去することを
目的とする。
【解決手段】 成膜チャンバ11と、成膜チャンバ11をクリーニングするためのクリー
ニングガスをプラズマ励起によって生成する遠隔チャンバ15、及びこれらのチャンバを
排気する排気系を有する半導体装置において、成膜チャンバ11と遠隔チャンバ15との
間にコンダクタンス制御バルブ18を設け、遠隔チャンバ15の真空度を安定させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、薄膜形成に用いられる半導体製造装置に関する。
半導体装置に用いられる各種の薄膜は、その製造工程において、CVD法等により形成
される。近年、LSIの微細化に伴い、その製造工程で、高いアスペクト比を有する穴、
溝等にこれら薄膜を埋め込む技術が必要とされている。
例えば、高密度プラズマを用いたCVD法による半導体製造装置において、シリコン酸
化膜、シリコン窒化膜等の薄膜が半導体基板上の穴、溝等の中に埋め込み、形成される。
このとき、例えば、成膜時に使用するソースガスの解離効率を高密度プラズマによって上
げ、また、成膜種の直進性を改善することによって薄膜の穴、溝等への埋め込みを、より
容易に行う。
しかし、成膜時に使用するソースガスの解離効率を上げると、その成膜時に、成膜チャ
ンバの側壁、ガス排気配管などにも生成物が付着されやすくなり、その付着した生成物が
剥がれることによりダストとして成膜チャンバの中の半導体基板上に付着し、製品歩留ま
りが劣化する問題がある。
このような付着物をクリーニングするため、成膜チャンバとは別のチャンバとして、遠
隔チャンバを設置し、その遠隔チャンバの中にクリーニング用のガスを流し、更に遠隔チ
ャンバの中でクリーニング用のガスをプラズマ化し、活性種を生成する。そのプラズマ化
した活性種によって付着物をクリーニングする等、対策が行われている(例えば、特許文
献1参照。)。
しかし、高密度プラズマを用いるCVD法では、比較的高真空中で成膜を行うため、そ
の排気系に、例えばターボ分子ポンプ等の比較的高真空に対応可能なポンプが用いられる
。そこで、遠隔チャンバの中でクリーニング用のガスをプラズマ化した場合、例えばター
ボ分子ポンプでは、遠隔チャンバの中の放電安定動作に必要な比較的低真空を保てず、そ
の結果、遠隔チャンの中の放電を安定して維持させる事が困難となり、不安定な動作が発
生するという問題がある。
また、排気ラインをターボ分子ポンプでなくドライポンプの様な低真空動作ポンプに切
り替える方法もあるが、成膜時の排気ラインとクリーニング時の排気ラインが異なるため
、成膜時の排気ライン配管やポンプの中のクリーニングができなくなり、この部分に付着
物が留まる。この付着物が成膜時或いは半導体基板搬送時に舞い上がり、ダストの一因と
なり製品歩留まりを劣化させる問題がある。
特開2001―85418号公報 (第17ページ、第1図)
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、遠隔チャンバでプラズマ化された
クリーニング用のガスによって、成膜チャンバに形成された付着物だけでなく、排気系に
形成された付着物も含めて除去することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の第1の態様は、半導体製造装置として、半導体基
板を処理する第1のチャンバと、前記第1のチャンバをクリーニングするクリーニングガ
スを放電により励起し、前記クリーニングガスを前記第1のチャンバへ送出する第2のチ
ャンバと、前記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバへガスを供給するガス供給系と、
前記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバに供給された前記ガスを排気する排気系とを
備え、前記第2のチャンバと前記第1のチャンバの間にコンダクタンス制御バルブを有す
ることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、半導体製造装置として、半導体基板を処理する少なくと
も1つの第1のチャンバと、前記第1のチャンバをクリーニングするクリーニングガスを
放電により励起し、前記クリーニングガスを前記第1のチャンバへ送出する少なくとも1
つの第2のチャンバとを含む3つ以上のチャンバからなるチャンバ系と、前記チャンバ系
へガスを供給するガス供給系と、前記チャンバ系に供給された前記ガスを排気する排気系
とを備え、前記第2のチャンバと前記第1のチャンバの間にコンダクタンス制御バルブを
有することを特徴とする半導体製造装置。
本発明により、第1のチャンバと、第2のチャンバとの間にコンダクタンス制御バルブ
を設けることにより、第2のチャンバ内の圧力を安定させ、第1のチャンバだけでなく、
排気系のクリーニングも可能となる。このため、薄膜形成中にその膜に付着するダスト数
が減少し、半導体装置の歩留まり向上が得られる半導体製造装置を提供することが可能に
なる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
本発明の第1の実施例である半導体製造装置について図1乃至図5を用いて説明する。
図1は本実施例の半導体製造装置の全体構成を示す概略図である。図2は本実施例におけ
る半導体製造装置の主要部分である成膜チャンバを示す断面の模式図である。図3は本実
施例の半導体製造装置のポイントである配管コンダクタンス制御バルブの一例を示す模式
図である。図4は半導体製造工程に本実施例における半導体製造装置を適用した例を示す
半導体装置の断面の模式図である。更に、図5は本実施例の半導体製造装置の具体的な実
験例を示すグラフである。
図1は本実施例の半導体製造装置を示すブロック構成図である。半導体製造装置である
プラズマCVD装置10は以下のような構成である。先ず、容器であるチャンバとして、
SiH4ガス等を用い、例えばシリコン酸化膜を半導体基板上に形成させる第1のチャン
バである成膜チャンバ11、及びその成膜チャンバ11をクリーニングするため、NF
、CF、CF等といった成膜チャンバ11のクリーニングガスを、例えば誘導結合プラ
ズマ方式を用いて解離させ、活性種を形成する第2のチャンバである遠隔チャンバ15を
有する。上述のガスはガス供給系12によって所定のガス種の選択、流量設定等が行われ
、上述のガスがチャンバへ供給される。
排気機構として比較的高真空に対応するターボ分子ポンプ13及び比較的低真空に対応
するドライポンプ14を備えている。成膜チャンバ11はドライポンプ14によって比較
的低真空まで圧力を下げること可能なようにバイパス配管を含んだ配管系が形成されてい
る。また、これらの主要構成部を接続する配管ラインと、ガス流を止め、或いは調整する
バルブ16a、16b、16c、16d、及び圧力調整バルブ17a、17bが要所に配
置されている。
成膜チャンバ11と遠隔チャンバ15との間に、配管コンダクタンスを制御するため、
開度調整が可能なコンダクタンス制御バルブ18が設置されており、遠隔チャンバ15に
取り付けられた真空ゲージ19からのフィードバックを受けて真空度を制御する。
その結果、ターボ分子ポンプ13の排気系を用いた場合においても、遠隔チャンバ15
の中の真空度を100Pa程度の比較的低真空に保つことができる。これにより、成膜チ
ャンバ11から排気系の配管を経て、ターボ分子ポンプ13に至るまでのクリーニングが
可能となる。
図2に成膜チャンバの断面の模式図を示す。成膜チャンバ20は気密に構成された略円
筒状のチャンバドーム21及びチャンバボディ21aを有している。チャンバドーム21
は、例えばセラミック製であり、一方、チャンバボディ21aは、例えばアルミニウム製
である。また、チャンバボディ21aの底部には排気ポートが設置されており、真空排気
が可能になっている。
チャンバボディ21aの中に被処理体である半導体基板23を設置する試料台22が配
置されている。試料台22には、例えば静電チャック機構が付いており、半導体基板23
を保持し、固定する。更に、試料台22には基板温度制御機構22aがあり、ヒータ(図
示せず)等の発熱により、半導体基板23を加熱する。また、基板温度制御機構22aに
は、耐食性向上或いは周囲の冷却のため、例えばヘリウムガスを流すことができる。また
、マッチングボックス25を備えた高周波電源25aにより基板温度制御機構22aのヒ
ータ(図示せず)を発熱させる。
更に、チャンバドーム21の上部にはマッチングブックス25dを介して高周波電源2
5eが接続されている。また、チャンバドーム21の側部にもマッチングブックス25b
を介して高周波電源25cが接続されている。これらの高周波電源25e、25cから高
周波電力が印加され、これにより、チャンバドーム21の中に流入したガスがプラズマ化
される。
また、チャンバボディ21aの底部には排気ポート21bが設置されており、図1に示
したターボ分子ポンプ13及びドライポンプ14に接続する排気系27の配管が接続され
る。
チャンバドーム21の上部にはガス導入口26が試料台22と対向するように設置され
ている。また、ガス流の均一性が精度良く得られるように、チャンバドーム21の側面に
もガス導入口26aが配置されている。 例えば、ガス供給系12から流入されるガスに
よって、半導体基板上にシリコン酸化膜、シリコン窒化膜等の薄膜が形成される。また、
遠隔チャンバ15からクリーニングガスが流入されることにより、チャンバドーム21及
びチャンバボディ21がクリーニングされる。
ガス導入口26、26aに図1に示したコンダクタンス制御バルブ18と接続する配管
が設置される。図3にコンダクタンス制御バルブの一例を示す。コンダクタンス制御バル
ブ30はスロットルバルブ31によって、スロットルプラグ31aの中に形成された穴3
1bを流れるガス流を制御する。前面カバー32が設置され、オーリング33、保持シー
ル34、リップシール35、保持リング36等により気密が保持される。図1で示した遠
隔チャンバ15の中の真空度を真空ゲージ19でモニタし、その結果をこのコンダクタン
ス制御バルブ30へフィードバックする。このコンダクタンス制御バルブ30では、ステ
ッピングモータ(図示せず)によってスロットルバルブ31bを動作させ、穴31aに対
する開度を制御する。
一方、図1に示した遠隔チャンバ15の構成は、図2の成膜チャンバ20と比べ、基本
構成として、半導体基板24を設置する部分は必要ない。また、他の部分は基本的に同じ
である。従って、ここでは説明を省く。
次に、本実施例よる半導体製造装置をCMOS回路構造の絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタにおける製造工程の素子分離形成工程へ適用した例を説明する。図4は本実施例よ
る半導体製造装置が用いられた半導体装置の製造工程を工程順に示す断面図である。
図4(a)乃至図4(c)を用いて、半導体基板に素子分離領域を形成する製造工程に
ついて説明する。
図4(a)に示すように、半導体基板として、P型のシリコン基板40を用意する。次
に、シリコン基板40の表面領域に、第1の絶縁膜41及び第2の絶縁膜42をCVD法
により、積層して形成する。第1の絶縁膜41として、例えばシリコン酸化膜、第2の絶
縁膜42として、例えばシリコン窒化膜を用いる。続いて、リソグラフィ法及びエッチン
グ法を用いて、第2の絶縁膜42及び第1の絶縁膜41を選択的にエッチングし、マスク
パターンを形成する。
次に、第2の絶縁膜42及び第1の絶縁膜41をマスクにドライエッチング法を用いて
、シリコン基板40をエッチングし、浅いトレンチ溝を形成する。更に、図4(b)に示
すように、本実施例で示した半導体製造装置を用い、プラズマCVD法により第3の絶縁
膜43として例えばシリコン酸化膜を形成する。第3の絶縁膜43は溝に埋め込まれ、か
つ、シリコン基板40の上にも厚さ0.5μm程度堆積する。
第3の絶縁膜43の形成条件は、例えば、ガスとしてSガスを60cc/分程度
、酸素ガスを90cc/分程度、更にヘリウムガスを数cc/分程度添加する。シリコン
基板40の温度は400℃乃至500℃、成膜チャンバの真空度は0.1Pa乃至1Pa
である。第3の絶縁膜43であるシリコン酸化膜をシリコン基板40の上に形成すること
によって、成膜チャンバの中で形成されたシリコン酸化膜及びその中間生成物等が成膜チ
ャンバ内或いは排気系に付着する。付着した膜は後述するように所定の回数の薄膜形成が
行われた後、クリーニングによって除去される。
次に、シリコン基板40の上に形成されたシリコン酸化膜である第3の絶縁膜43をシ
リコン基板40の表面の平坦性を保持しながら第2の絶縁膜42の表面が露出するまで、
ハロゲン系ガスを含む処理用ガスを用いてエッチングする。
更に、図4(c)に示すように、シリコン基板40表面のマスクとして用いた第2の絶
縁膜42及び第1の絶縁膜41を除去する。これにより、第3の絶縁膜43が埋め込まれ
た浅いトレンチ溝の素子分離領域44が形成される。続いて、イオン注入法等を用い、N
型ウェル領域45a及びP型ウェル領域45bを形成する。更に、トランジスタ形成工程
、多層配線形成工程等を進め、半導体装置として完成させる。
次に、成膜チャンバ内或いは排気系に付着したシリコン酸化膜及びその中間生成物等の
クリーニングについて説明する。
例えば、NFガスを1,500cc/分程度、図1に示すガス供給系12から遠隔チ
ャンバ15へ流入させる。遠隔チャンバ15の中のガスをプラズマ放電させ、クリーニン
グに必要な活性種を生成する。
クリーニングを実施する場合、成膜チャンバ11の中は比較的低真空の方がクリーニン
グ効率を良好にし、また、比較的短時間で終了する。従って、クリーニング時の初期は成
膜チャンバ11の中をドライポンプ14の排気ラインを用いて真空引きし、主として成膜
チャンバ11のクリーニングを先ず実施する。
続いて、排気ラインをターボ分子ポンプ13の排気ラインに切り替え、コンダクタンス
制御バルブ18を用い、遠隔チャンバ15の中を100Pa乃至400Pa程度の比較的
高真空に保ち、主として排気系の配管等及びターボ分子ポンプ13の中のクリーニングを
実施する。
また、半導体基板を所定の枚数だけ組にし、ロット構成として本実施例の半導体製造装
置を用いて処理する場合、ロット処理開始時には、排気ラインをターボ分子ポンプ13の
排気ラインに切り替え、コンダクタンス制御バルブ18を用い、遠隔チャンバ15の中を
100Pa乃至400Pa程度の比較的高真空に保ち、主として排気系の配管等及びター
ボ分子ポンプ13の中のクリーニングを実施し、また、半導体基板を処理中のクリーニン
グは所望の半導体基板処理枚数ごとに成膜チャンバ11の中をドライポンプ14の排気ラ
インを用いて真空引きし、主として成膜チャンバ11のクリーニングを実施する方法を取
っても良い。
図5に従来の方法であるドライポンプ排気ラインだけで所定の半導体基板処理枚数ごと
にクリーニングを行った場合(以下、クリーニング条件A)、及び、ロット処理開始時だ
け圧力調整バルブを用いて遠隔チャンバの中を100Pa乃至400Pa程度に保ち、タ
ーボ分子ポンプ排気ラインを用いてクリーニングを行い、半導体基板処理中のクリーニン
グは所定の半導体基板処理枚数ごとにドライポンプ排気ラインを用いてクリーニングを行
った場合(以下、クリーニング条件B)のシリコン酸化膜の成膜時におけるダスト数と処
理枚数との関係を示す。
前者のクリーニング条件Aでは半導体基板処理枚数が2,000枚を越すとダストが増
加傾向になってきているが、後者のクリーニング条件Bの場合には2,000枚を越えて
もダスト増加傾向がなかった。また、2,000枚処理後に排気系の配管内の確認を行い
、前者のクリーニング条件Aではシリコン酸化膜が大量に付着していたが、後者のクリー
ニング条件Bではシリコン酸化膜の付着はほとんどなく、この違いが成膜時におけるダス
ト付着の経時変化の違いとして表れたものと考えられる。
以上、述べたように、遠隔チャンバと成膜チャンバ間にコンダクタンス制御バルブを入
れることにより、ターボ分子ポンプ排気ラインを用いても遠隔チャンバの中を100Pa
乃至400Pa程度に保つことが可能となる。これにより、排気ラインの配管とターボ分
子ポンプ内のクリーニングを安定して実施することができ、従って、薄膜形成時のダスト
発生を少なくすることができる。このため、半導体装置の歩留まりの向上が図れる。
更に、半導体製造装置におけるメンテナンス頻度を少なくし、稼働率の増加を図ること
も可能となる。
本発明における第2の実施例である半導体製造装置の基本構成は第1の実施例とほぼ同
じである。異なる点は、ガス供給系とコンダクタンス制御バルブからの成膜チャンバへの
配管が統合され、成膜チャンバのガス導入口に接続されていることである。
図6は本実施例の半導体製造装置を示すブロック構成図である。半導体製造装置である
プラズマCVD装置10は以下のような構成である。先ず、容器であるチャンバとして、
SiH4ガス等を用い、例えばシリコン酸化膜を半導体基板上に形成させる第1のチャン
バである成膜チャンバ11、及びその成膜チャンバ11をクリーニングするため、NF
、CF、CF等といった成膜チャンバ11のクリーニングガスを、例えば誘導結合プラ
ズマ方式を用いて解離させ、活性種を形成する第2のチャンバである遠隔チャンバ15を
有する。上述のガスはガス供給系12によって所定のガス種の選択、流量設定等が行われ
、上述のガスがチャンバへ供給される。
排気機構として比較的高真空に対応するターボ分子ポンプ13及び比較的低真空に対応
するドライポンプ14を備えている。成膜チャンバ11はドライポンプ14によって比較
的低真空まで圧力を下げること可能なようにバイパス配管を含んだ配管系が形成されてい
る。また、これらの主要構成部を接続する配管ラインと、ガス流を止め、或いは調整する
バルブ16a、16b、16c、16d、及び圧力調整バルブ17a、17bが要所に配
置されている。
成膜チャンバ11と遠隔チャンバ15との間に、配管コンダクタンスを制御するため、
開度調整が可能なコンダクタンス制御バルブ18が設置されており、遠隔チャンバ15に
取り付けられた真空ゲージ19からのフィードバックを受けて真空度を制御する。コンダ
クタンス制御バルブ18から成膜チャンバ11への配管は、ガス供給系12からの配管と
統合されている。
その結果、ターボ分子ポンプ13の排気系を用いた場合においても、遠隔チャンバ15
の中の真空度を100Pa程度の比較的低真空に保つことができる。これにより、成膜チ
ャンバ11から排気系の配管を経て、ターボ分子ポンプ13に至るまでのクリーニングが
可能となる。
以上、述べたように、遠隔チャンバと成膜チャンバ間にコンダクタンス制御バルブを入
れることにより、ターボ分子ポンプ排気ラインを用いても遠隔チャンバの中を100Pa
乃至400Pa程度に保つことが可能となる。これにより、排気ラインの配管とターボ分
子ポンプ内のクリーニングを安定して実施することができ、従って、薄膜形成時のダスト
発生を少なくすることができる。このため、半導体装置の歩留まりの向上が図れる。
更に、半導体製造装置におけるメンテナンス頻度を少なくし、稼働率の増加を図ること
も可能となる。
また、コンダクタンス制御バルブから成膜チャンバへの配管を、ガス供給系からの配管
と統合することにより、両者のガス流の制御効率が上がる。
本発明における第3の実施例である半導体製造装置の基本構成は第1の実施例とほぼ同
じである。異なる点は、遠隔チャンバから成膜チャンバを経由せず、クリーニングガスが
コンダクタンス制御バルブを通過後、直接ターボ分子ポンプへ流入させることができる点
である。
図7は本実施例の半導体製造装置を示すブロック構成図である。半導体製造装置である
プラズマCVD装置10は以下のような構成である。先ず、容器であるチャンバとして、
SiH4ガス等を用い、例えばシリコン酸化膜を半導体基板上に形成させる第1のチャン
バである成膜チャンバ11、及びその成膜チャンバ11をクリーニングするため、NF
、CF、CF等といった成膜チャンバ11のクリーニングガスを、例えば誘導結合プラ
ズマ方式を用いて解離させ、活性種を形成する第2のチャンバである遠隔チャンバ15を
有する。上述のガスはガス供給系12によって所定のガス種の選択、流量設定等が行われ
、上述のガスがチャンバへ供給される。
排気機構として比較的高真空に対応するターボ分子ポンプ13及び比較的低真空に対応
するドライポンプ14を備えている。成膜チャンバ11はドライポンプ14によって比較
的低真空まで圧力を下げること可能なようにバイパス配管を含んだ配管系が形成されてい
る。また、これらの主要構成部を接続する配管ラインと、ガス流を止め、或いは調整する
バルブ16a、16b、16c、16d、及び圧力調整バルブ17a、17bが要所に配
置されている。
成膜チャンバ11と遠隔チャンバ15との間に、配管コンダクタンスを制御するため、
開度調整が可能なコンダクタンス制御バルブ18が設置されており、遠隔チャンバ15に
取り付けられた真空ゲージ19からのフィードバックを受けて真空度を制御する。更に、
コンダクタンス制御バルブ18の後に、クリーニングガスがコンダクタンス制御バルブを
通過後、直接ターボ分子ポンプへ流入させることができるようにバルブ16e、16fを
設置する。
その結果、ターボ分子ポンプ13の排気系を用いた場合においても、遠隔チャンバ15
の中の真空度を100Pa程度の比較的低真空に保つことができる。これにより、成膜チ
ャンバ11から排気系の配管を経て、ターボ分子ポンプ13に至るまでのクリーニングが
可能となる。
以上、述べたように、遠隔チャンバと成膜チャンバ間にコンダクタンス制御バルブを入
れることにより、ターボ分子ポンプ排気ラインを用いても遠隔チャンバの中を100Pa
乃至400Pa程度に保つことが可能となる。これにより、排気ラインの配管とターボ分
子ポンプ内のクリーニングを安定して実施することができ、従って、薄膜形成時のダスト
発生を少なくすることができる。このため、半導体装置の歩留まりの向上が図れる。
また、半導体製造装置におけるメンテナンス頻度を少なくし、稼働率の増加を図ること
も可能となる。
更に、ロットスタート時に排気系の配管等とターボ分子ポンプの中のクリーニングを実
施することが可能になり、効率的なクリーニングができる。
本発明の第4の実施例はマルチチャンバ方式の半導体製造装置で有り、そのチャンバ系
の一部に本発明の方式を適用したものである。
図1は、本発明の半導体製造装置の第1の実施例におけるマルチチャンバ方式の半導体
製造装置であるプラズマCVD装置の平面の模式図である。
先ず、本装置の構成を説明する。本マルチチャンバプラズマCVD装置50は複数のチ
ャンバを有し、半導体基板上の薄膜形成工程に適用される。複数のチャンバ51a、51
b、51c、51d、51e、55はプラズマCVD装置50の中央に設置されているベ
ース室系54の外周囲に6室形成されている。ベース室系54の中央部分にはロボットア
ームを有する搬送系52が設置されている。搬送系52はロードロック室53a、53b
及び複数のチャンバ51a、51b、51c、51d、51e、55と半導体基板のやり
取りが可能なように360度にわたって回転が出来るようになっている。2室のロードロ
ック室53a、53bは、それぞれ本装置に対する半導体基板の搬入口及び搬出口の役割
を果たす。また、ロードロック室53a、53bの中には、それぞれカセット台53c、
53dが配置されている。なお、装置全体の動作を制御する制御系(図示せず)によって
、それぞれの系は制御される。
例えば、チャンバ55を第2のチャンバである遠隔チャンバとし、他の複数のチャンバ
51a、51b、51c、51d、51eの一部或いは全部を第1のチャンバである成膜
チャンバとして使用する。遠隔チャンバと成膜チャンバとの接続は、例えば第1の実施例
乃至第3の実施例のいずれかを用いれば良い。
本実施例においても、遠隔チャンバと成膜チャンバ間にコンダクタンス制御バルブを入
れることにより、ターボ分子ポンプ排気ラインを用いても遠隔チャンバの中を100Pa
乃至400Pa程度に保つことが可能となる。これにより、排気ラインの配管とターボ分
子ポンプ内のクリーニングを安定して実施することができ、従って、薄膜形成時のダスト
発生を少なくすることができる。このため、半導体装置の歩留まりの向上が図れる。
また、半導体製造装置におけるメンテナンス頻度を少なくし、稼働率の増加を図ること
も可能となる。
更に、マルチチャンバ装置を用いることにより、一つの遠隔チャンバによって複数の成
膜チャンバをクリーニングすることができ、効率の良い装置構成になる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱
しない範囲内で種々変更して実施することができる。
成膜チャンバは本実施例に限らず種々の形態が考えられる。例えば、基板加熱方法はラ
ンプを用いた輻射方式であっても良い。また。半導体基板の設置方向は、装置の底部に対
して横向き、下向きであっても良い。また、シャワーヘッド等のガス流に対する制御方法
も種々考えられる。
コンダクタンス制御バルブはスロットルバルブの他にも制御性が満足されるものであれ
ば良い。
また、排気系としてターボ分子ポンプ、ドライポンプの2段排気を用いたが、それを構
成するポンプは、例えばロータリーポンをドライポンプに代えて用いても良い。
また、遠隔チャンバに別途排気用の真空ポンプを設け、必要に応じて利用しても良い。
半導体製造装置はプラズマCVD装置に限らず、スパッタ装置、通常のCVD装置に適
用可能である。また、マルチチャンバ装置としてはチャンバが3つ以上あれば良く、その
なかで、成膜チャンバ及び遠隔チャンバが含まれれば良い。
また、成膜チャンバにおいて成膜される薄膜は、シリコン酸化膜に限らず、シリコン窒
化膜、タンタル酸化膜等の金属酸化膜等の絶縁膜、シリコン、ガリウム砒素、ガリウム燐
等の半導体膜、タングステン、モリブデン、チタン、ニッケル、コバルト等の金属膜の形
成に適用できることは勿論である。
クリーニングガスとしてはNF、CF、C等以外にCのフッ素系化合
物或いはCl等の塩素系化合物、更には他のハロゲン系化合物を用いても良い。
また、本発明は、以下の付記に記載されるような構成が考えられる。
付記1として、第2のチャンバにおいて、クリーニングガスを放電により励起し、前記
クリーニングガスを前記第1のチャンバへ送出する工程と、前記第1のチャンバ並びに前
記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバに供給された前記ガスを排気する排気系とをク
リーニングする工程とを有することを特徴とする半導体製造装置のクリーニング方法。
また、付記2として、第2のチャンバにおいて、クリーニングガスを放電により励起し
、前記クリーニングガスを前記第1のチャンバへ送出する工程と、前記第1のチャンバを
クリーニングする工程と、前記クリーニングガスを前記第1のチャンバ及び前記第2のチ
ャンバに供給された前記ガスを排気する排気系へ送出する工程と、前記排気系をクリーニ
ングする工程とを有することを特徴とする半導体製造装置のクリーニング方法。
本発明による半導体製造装置の第1の実施例における全体システムを示すブロック図。 本発明による半導体製造装置の第1の実施例における成膜チャンバの概略を示す断面の模式図。 本発明による半導体製造装置の第1の実施例におけるコンダクタンス制御バルブの例を示す概略図。 本発明による半導体製造装置の第1の実施例における半導体装置の製造工程を示す断面模式図。 本発明による半導体製造装置の第1の実施例における成膜チャンバのクリーニング効果を示すダスト数と処理数の関係図。 本発明による半導体製造装置の第2の実施例における全体システムを示すブロック図。 本発明による半導体製造装置の第3の実施例における全体システムを示すブロック図。 本発明による半導体製造装置の第4の実施例におけるマルチチャンバ構成の全体システムを示す平面模式図。
符号の説明
10 成膜装置
11、20 成膜チャンバ
12 ガス供給系
13 ターボ分子ポンプ
14 ドライポンプ
15 遠隔チャンバ
16a、16b、16c、16d、16e、16f バルブ
17a、17b 圧力調整バルブ
18、30 コンダクタンス制御バルブ
19 真空ゲージ
21 チャンバドーム
21a チャンバボディ
21b 排気ポート
22 試料台
22a 基板音後制御機構
23 半導体基板
24、24a 誘導コイル
25、25b、25d マッチングボックス
25a、25c,25e 高周波電源
26、26a ガス導入口
27 排気系
31 スロットルバルブ
31a スロットルバルブプラグ
31b 穴
32 前面カバー
33 オーリング
34 保持シール
35 リップシール
36 保持リング
40 シリコン基板
41 第1の絶縁膜
42 第2の絶縁膜
43 第3の絶縁膜
44 素子分離領域
45a P型ウェル領域
45b N型ウェル領域
50 マルチチャンバプラズマCVD装置
51a、51b、51c、51d、51e、55 チャンバ
52 搬送系
53a、53b ロードロック室
53c、53d カセット台
54 ベース室系

Claims (5)

  1. 半導体基板を処理する第1のチャンバと、
    前記第1のチャンバをクリーニングするクリーニングガスを放電により励起し、前記クリ
    ーニングガスを前記第1のチャンバへ送出する第2のチャンバと、
    前記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバへガスを供給するガス供給系と、
    前記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバに供給された前記ガスを排気する排気系とを
    備え、
    前記第2のチャンバと前記第1のチャンバの間にコンダクタンス制御バルブを有すること
    を特徴とする半導体製造装置。
  2. 半導体基板を処理する複数の第1のチャンバと、前記第1のチャンバをクリーニングす
    るクリーニングガスを放電により励起し、前記クリーニングガスを前記第1のチャンバへ
    送出する少なくとも1つの第2のチャンバとを含む3つ以上のチャンバからなるチャンバ
    系と、
    前記チャンバ系へガスを供給するガス供給系と、
    前記チャンバ系に供給された前記ガスを排気する排気系とを備え、
    前記第2のチャンバと前記第1のチャンバの間にコンダクタンス制御バルブを有すること
    を特徴とする半導体製造装置。
  3. 前記第2のチャンバが、前記第2のチャンバの圧力をモニタする真空ゲージを備え、か
    つ、前記コンダクタンス制御バルブが、前記真空ゲージのモニタ結果のフィードバックに
    より圧力を制御する制御機構を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半
    導体製造装置。
  4. 前記第2のチャンバにおいて前記クリーニングガスを生成時、前記排気系及び前記コン
    ダクタンス制御バルブが、前記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバの圧力範囲を50
    乃至1,600Paに制御する制御機構を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれか1項に記載の半導体製造装置。
  5. 前記排気系に少なくとも1個のターボ分子ポンプを含み、前記ターボ分子ポンプが前記
    第1のチャンバを介さずに前記第2のチャンバと接続し、かつ、前記コンダクタンス制御
    バルブが前記ターボ分子ポンプと前記第2のチャンバとの間に設置されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の半導体製造装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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