JP2005309240A - 電子弦楽器 - Google Patents

電子弦楽器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005309240A
JP2005309240A JP2004128652A JP2004128652A JP2005309240A JP 2005309240 A JP2005309240 A JP 2005309240A JP 2004128652 A JP2004128652 A JP 2004128652A JP 2004128652 A JP2004128652 A JP 2004128652A JP 2005309240 A JP2005309240 A JP 2005309240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fret
light emission
pitch
trigger
inter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004128652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005309240A5 (ja
JP4207835B2 (ja
Inventor
Michihiko Sasaki
道彦 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2004128652A priority Critical patent/JP4207835B2/ja
Publication of JP2005309240A publication Critical patent/JP2005309240A/ja
Publication of JP2005309240A5 publication Critical patent/JP2005309240A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4207835B2 publication Critical patent/JP4207835B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Music (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】 自然楽器のウクレレ等を模擬した電子弦楽器において、操作子発光機能による発光の視認性を向上させる。
【解決手段】 電子弦楽器は、ボディ1において発音指示を行う複数(4つ)の発音指示トリガ手段10を有し、ネック2において前記各発音指示手段に対応する列状に配列されたフレット間操作子(音高指定手段)20を有する。各フレット間操作子20はLEDを内蔵しており、各フレット間操作子20自体が個別に発光しうる。発音指示トリガ手段10のトリガ入力及び/又はフレット間操作子(音高指定手段)20の操作に応じて、フレット間操作子20の前記LEDが、配列方向に沿って順次発光状態になるよう発光制御されることで、フレット間操作子20の発光位置が時間経過に従って移動する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えばギターやウクレレ等のような構造のアコースティック弦楽器を模擬して構成された弦楽器型の電子弦楽器に関し、特に、操作子を発光制御することで演奏操作の視認性を向上するようにした電子弦楽器に関する。
従来から、自然楽器を模擬して構成されており、自然楽器に対応して設けられた所定の演奏操作子の操作に応じて電子的に楽音を発生する電子楽器が知られている。すなわち、この種の電子楽器では自然楽器と同様に演奏者によって操作される演奏操作子を多数備えており、これらの演奏操作子の操作に応じて決定された楽音の音高や発生タイミングなどに従って楽音を発生する。一例として、自然楽器のギターを模擬した構成の弦楽器型電子楽器(電子弦楽器)は、ネック部に具わる複数のフレット位置に対応する位置に音高指定するための複数のフレット間操作子を有し、自然楽器のギターにおける撥弦位置に対応する位置には、弦を模擬した構成の複数(ギター型であれば6つ)の発音指示操作子を有する。演奏者はフレット間操作子を押さえて音高を指定し、発音指示部への撥弦操作(=弾弦操作)をトリガとして楽音を発生させる。複数のフレット間操作子は、ネック部の長手方向に沿う列を一組として、該複数の発音指示操作子の各々に対応する列を成す。この種の電子弦楽器は、自然楽器のギターと同様な演奏操作態様で操作されるので、当該楽器の演奏者が右利きであれば、発音指示操作子に対する撥弦操作は右手で行われ、フレット間操作子の押さえ操作は左手で行われるのが一般的である(例えば、下記特許文献1参照)。
前記特許文献1の記載によれば、演奏ガイド機能として、演奏の手本となる自動演奏データに基づき、前記複数のフレット間操作子の各々に具わる発光部を点灯制御することで、実行すべき演奏操作(撥弦操作やフレット間操作子の押下操作)を提示する機能があった。この演奏ガイド機能においては、通常の演奏モード、すなわち、撥弦操作とフレット間操作子押下操作の双方組み合わせで演奏を進行させるモードに加えて、撥弦操作を不要とし、フレット間操作子押下操作のみを用いて演奏の練習を行うことができるモード(左手演奏モード)、及び、フレット間操作子押下操作を不要とし、撥弦操作のみを用いて演奏の練習を行うことができる(右手演奏モード)の選択が可能な旨が開示されていた。
また、上記の発光による演奏ガイド機能の改良として、撥弦操作に関する演奏ガイドの視認性を向上させるべく、撥弦操作されるべき発音指示操作子に対応する列を構成する全てのフレット間操作子の発光部を発光させるものがあった(例えば、下記特許文献2参照)。
特開2002−258866号公報 特開2002−287750号公報
しかし、上記特許文献1の演奏ガイド機能によれば、操作すべきフレット間操作子の発光部が発光されるだけなので、演奏者の手指が当該操作すべきフレット間操作子を押さえてしまうと、発光部が指の下に隠れてしまい、自身の操作が正しいのかどうか確認し難い。また、上記特許文献2の演奏ガイド機能によれば、フレット間操作子の列全体を発光させることで視認性は向上されるものの、発光させる量が多いので電力消費量が大きいという不都合があった。
上記特許文献1に従う演奏ガイド機能をウクレレ型の電子弦楽器に適用した場合、ネック部の幅や長さ、或いは、個々のフレット間操作子のサイズ等が全体的に小さくなるため、操作すべきフレット間操作子を1つ発光させるだけの構成では、自身が行った操作が正しいのかどうかの視認がより一層困難になる。更に言えば、操作すべきフレット間操作子に隣接するフレット間操作子もまた演奏者の手の影に入り見え難くなるので、誤操作していた場合であっても(例えば、押さえるべきフレット間操作子の隣を押さえてしまったとしても)、その間違いに気付き難い。また、上記特許文献2のように電力消費量が大きい方法では、電池の消耗が激しくなってしまい、電池を電源としてポータブルに使用する場合等に不利である。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、フレット間操作子の発光の視認性を高めることができる電子弦楽器を提供することを目的する。
この発明は、ボディとネックを有する弦楽器型の電子弦楽器であって、前記ネック及び/又はボディにおいて、列状に配設された複数の操作子を含む音高指定手段と、前記ボディに及び/又はネックおいて、前記音高指定手段に含まれる操作子の操作状態に応じた音高での楽音の発音を指示するトリガを入力する発音指示トリガ手段と、前記各操作子に対応して設けられ、該操作子の配列に倣って配列された複数の発光要素からなる発光部と、前記発音指示トリガ手段に入力されたトリガに応じて、前記音高指定手段の操作子の操作状態に基づく楽音を発生する楽音発生手段と、前記発音指示トリガ手段に入力されたトリガに応じて、前記発光部の各発光要素が配列方向に沿って順次発光状態になるよう制御する発光制御手段とを含むことを特徴とする電子弦楽器である。
また、この発明は、ボディとネックを有する弦楽器型の電子楽器であって、前記ネック及び/又はボディにおいて、列状に配設された複数の操作子を含む音高指定手段と、前記ボディ及び/又はネックにおいて、前記音高指定手段に含まれる操作子の操作状態に応じた音高での楽音の発音を指示するトリガを入力する発音指示トリガ手段と、前記各操作子に対応して設けられ、該操作子の配列に倣って配列された複数の発光要素からなる発光部と、前記発音指示トリガ手段に入力されたトリガに応じて、前記音高指定手段の操作子の操作状態に基づく楽音を発生する楽音発生手段と、前記音高指定手段の操作子の操作に応じて、前記発光部の各発光要素が配列方向に沿って順次発光状態になるよう制御する発光制御手段とを含むことを特徴とする電子弦楽器である。
この発明によれば、前記ネック及び/又はボディにおいて列状に配設された複数の操作子に対応して配列された複数の発光要素が、発光制御手段の制御により、前記発音指示トリガ手段に入力されたトリガに応じて、前記発光部の各発光要素が配列方向に沿って順次発光状態になるよう制御されることで、光が、操作子の配設列に沿って移動するように発光制御することができる。また、この発明よれば、発光制御手段の制御により、前記音高指定手段の操作子の操作に応じて、前記発光部の各発光要素が配列方向に沿って順次発光状態になるよう制御されることで、この場合も、光が、操作子の配設列に沿って移動するように発光制御することができる。これにより、或る操作子が演奏者の手指の下にあったとしても、光の移動により、発光表示の視認性を高めることができる。更に、上記の発明を、所謂演奏ガイド機能に適用することで、ウクレレ等のようなタイプの電子弦楽器において、撥弦操作やコード押さえ操作の視覚的確認を明確に行うことができるようになるという優れた効果を奏する。
以下、添付図面を参照してこの発明の一実施例について説明する。当該実施例において、この発明に係る電子弦楽器の一例として、ウクレレ型の電子弦楽器を示す。
図1(a)は、この実施例に係るウクレレ型電子弦楽器の外観を上面から見た平面図であり、(b)は、(a)のウクレレを裏面から見た図である。図示の通り当該ウクレレ方電子弦楽器の全体的な外観形状を通常のアコースティックのウクレレを模擬したもので、ボディ1と、該ボディ1の一端から突き出したネック2とを有する筐体から構成され、両部材の形状及び寸法はアコースティックのウクレレと概ね同様となっている。ボディ1の略中央には、アコースティックのウクレレの第1弦〜第4弦に対応して、各弦を模擬した金属ワイヤ製の擬似弦(発音指示操作子)10a,10b,10c及び10dを含む発音指示トリガ手段10が配設されている。演奏者は自然楽器において右手でウクレレの弦を撥弦する(ストロークする又は爪弾く)ようにして擬似弦10a〜10dを操作することで発生させる楽音の発音タイミングを指示できる。
ネック2の表面(すなわち、アコースティックのウクレレでいう指盤部)には、ネック2の先端部(ヘッド3)側から順に第1〜第12フレット4となる部材がネック2の長手方向に沿って配列されている。各フレット4の部材の相互間隔は、アコースティックのウクレレに倣い、高音域であるほど、つまり、ボディ1側に近いほど、狭くなっている。当該ウクレレ型の電子弦楽器においては、各フレット4の部材は振動する弦の長さを規定するという自然楽器におけるウクレレのフレットとしての機能を果たすものではなく、次に述べる音高指定手段の操作位置の目安となるものである。ヘッド3とそれに隣接する第1フレット部材4の間並びに他の互いに隣接する各フレット部材4の間には、音高指定手段として、複数のフレット間操作子20が配置されている。以下において、各フレット間操作子20が配置された部分を指してフレット4という。フレット間操作子20は、ネック2の長手に沿う並び方向(図1の矢印A方向)に、第1〜第12フレット4に対応する12段、ネック2の幅に方向(図1の矢印B方向)に、擬似弦10a,10b,10c及び10dに対応して4段の計48個が、マトリックス状に配設されている。すなわち、矢印A方向に沿って1列に配列された12個のフレット間操作子20が1つの擬似弦(10a〜10d)に対応する1組の列を成し、また、各擬似弦10a〜10dに対応するフレット間操作子20の各列が矢印B方向に沿って4段に並列される。なお、周知の通り、ウクレレ等の弦楽器では、演奏者が押さえたフレット(フレット間)の位置がヘッド側からボディに向かうに従って、同一の弦において発音される楽音の音高が低音域から高音域に移行する。この実施例においても、それを模擬して、各擬似弦10a〜10dに対応するフレット間操作子20の各列において、フレット間操作子20の配置位置がヘッド3側の第1フレット4からボディ1側の第12フレット4に向かうに随って、各フレット間操作子20に割り当てられた音高が高くなる。また、同一列において、矢印A方向に隣接するフレット間操作子20同士での音高差は、1フレットで半音分に相当する音高差がある。
図1(c)は、ネック2における1つのフレット間操作子20の部分を抽出し、矢印A方向に沿う断面で示した図である。(c)を参照して、フレット間操作子20の構成説明をする。フレット間操作子20は、自身が配設されたフレット間(図において4a及び4b)の間隔にほぼ相当する長さを有し、上面から見た矢印B方向の幅(図1(a)を参照)は、概ね擬似弦(10a〜10d)の径と同等の幅を持つ部材であって、例えば透光性を有する樹脂等によって形成される。フレット間操作子20の下側には基板21が配設され、該基板21上には、LED(発光部)22及び固定接点とそれに対応する可動接点とからなるスイッチ23が配設されている。スイッチ23は該フレット間操作子20の押下に応じて、固定接点と可動接点が接触してスイッチオン状態が検出され、押下圧力が解かれると、非押下位置に復帰してオフ状態となる。これにより当該フレット間操作子20の操作のオン/オフ状態が検出される。48個の各フレット間操作子20は同様な構成要素からなる。すなわち、48個の各フレット間操作子20には、夫々個別にLED22が具備されており、後述するように各フレット間操作子20毎に個別に発光制御されうる。詳しくは後述するように、この実施例の特徴は、その発光制御の態様として、各擬似弦10a〜10dに対応する列を構成する12個のフレット間操作子20群が、第1フレット4から第12フレット4に向かう方向、若しくは、第12フレット4から第1フレット4に向かう方向で、順次(流れるように)発光することにある。
また、図1(b)に示すように、ヘッド3の裏面には、ウクレレの糸巻き(ペグ)を模擬した4つのダイヤル式スイッチ5a,5b,5c及び5dが配設されており、これらダイヤル式スイッチ5a〜5dは、各種動作モードの切り替えや、音色設定(楽器種類選択)、音量設定、音調設定(チューニング)等を行うものである。また、ボディ1の裏面に示す符号6は、電池ボックスの蓋部であり、該電池ボックス内に電池を収納しうる。この実施例に示すウクレレ型電子弦楽器は、電池を電源にして作動可能である。詳しくは後述するように、この実施例に従う発光表示制御によれば、視認性を向上した発光態様でありながら、電力消費量は可及的抑制されるので、ウクレレ型電子弦楽器の電源として電池を用いる際に有利である。また、ボディ1裏面の端部に形成された凹部1aには、図示しない電源スイッチ、音量つまみ、ヘッドフォン/外部出力端子、外部入力端子、USB規格等、各種信号入出力用のインターフェースなどが設けられている。また、図1(a)において、ボディ1上面の略中央部であって、発音指示トリガ手段10の下側の、アコースティックウクレレのサウンドホールに対応する位置には、スピーカを内蔵した放音口7が配設される。
各擬似弦10a〜10dは、演奏者が当該楽器を演奏すべく構えた時に下側に位置するものから上に向かって高音用の操作子から順に低音用の操作子になる。一般に、弦楽器の弦は、音域の高いものから低いものに向かって順に1弦、2弦、3弦…という弦番号が与えられており、この実施例においても、その弦番号を採用する。すなわち、各擬似弦の弦番号は、擬似弦10aが1弦、擬似弦10bが2弦、擬似弦10cが3弦、擬似弦10dが4弦に相当する。各擬似弦10a〜10dの両端部には脚部11a,11bが形成されており、各擬似弦10a〜10dは、該脚部11a,11bを介して、演奏者による撥弦操作に応じた振動可能に、ボディ1上に支持される。各擬似弦10a〜10dの一方の端部11aは弦支持部8に支持されている。弦支持部8内には各擬似弦10a〜10dに対応してピエゾセンサ等適宜の振動検出センサを含むトリガ検出機構が設けられており、各擬似弦10a〜10dの振動は各々が対応するセンサによって個別に検出される。
各擬似弦の振動検出構造について簡単に説明すると、弦支持部8内には、各擬似弦10a〜10dの脚部11aに夫々対応して一対の弾性板が設けられており、複数の弾性板の対は、各々、対応する各擬似弦10a〜10dの振動に連動するように構成されている。該一対の弾性板において、個々の板面には、それぞれ、適宜の振動検出センサ(例えばピエゾセンサ等)が配設される。擬似弦10a〜10dがダウンストローク(上から下向きに撥弦)又はアップストローク(下から上向きに撥弦)されると、操作された擬似弦に対応する一対の弾性板の何れか一方が変形/振動し、該変形/振動した弾性板上に配設された振動検出センサが検出信号を発生する。これにより、各擬似弦10a〜10dの撥弦方向(ダウンストローク又はアップストローク)を検出することができる。すなわち、一対の弾性板の夫々に設けられた各振動検出センサは、各々、ダウンストローク検出用のセンサ及びアップストローク検出用のセンサとして機能する。なお、上記の振動検出構造の構成については、上記特許文献2に詳しく記載されている。また、以下の説明では、振動検出センサとしてピエゾセンサを適用した例について説明する。
なお、各擬似弦10a〜10dを構成する金属ワイヤは導電性であり、各擬似弦10a〜10dは。ハムノイズ検出センサに電機手に接続されている。そして、このハムノイズ検出センサで検出するハムノイズにより、各擬似弦10a〜10dへの演奏者の手指の接触を検出することができる。この擬似弦に対する指の接触を、この明細書中では「指接弦」という。また、各擬似弦10a〜10dの金属ワイヤはアコースティックのウクレレに倣い各ワイヤ毎に径の幅が異なっていてよい。
図2は、図1に示すウクレレ型電子弦楽器の電気的ハードウェア構成を機能的に示すブロック図である。図2に示すとおり、ウクレレ型電子弦楽器は、CPU60(発光制御手段の一部)、RAM61、ROM62、音源63(楽音発生手段)、表示制御回路(発光制御手段)64、自動演奏メモリ65、フレットスイッチ群66(音高指定手段)、各擬似弦10a〜10dの各々に対応したトリガ検出ブロック67、ダイヤル式スイッチ5a〜5dを含むその他スイッチ群68、通信インターフェース(I/F)76及びオフレベル検出77を含み、各装置間がバス75を介して互いに接続される。音源63にはD/A変換器78及びアンプ79を介してサウンドシステムSSが接続され、オフレベル検出77は音源63にも接続されている。表示制御回路64には発光部(LEDに相当)220が接続されている。
フレットスイッチ群66は、上述した48組のフレット間操作子20で構成される。各フレット間操作子20の検出信号はピッチデータの元となるものであり、CPU60に供給される。トリガ検出ブロック67は、各擬似弦10a〜10dに対応して設けられている。前述の通り、各擬似弦10a〜10dの振動検出構造は、一対の弾性板に夫々設けられたダウンストローク検出用のピエゾセンサ及びアップストローク検出用のピエゾ振動検出センサからなる。このため、トリガ検出ブロック67は、各擬似弦毎にダウンストローク検出用及びアップストローク検出用の2つが設けられることになり、実質的には全部で8つ存在することになる。同図では、トリガ検出ブロック67のうち1つ(例えばダウンストローク検出用)のみを示しており、ダウンストローク検出用のピエゾセンサを符号「15x」で示している。なお、1つのセンサで、ダウンストローク及びアップストロークの区別なしにトリガを検出する構成にすれば、振動検出センサは各弦につき1つでよいので、トリガ検出ブロック67は全部で4つであってよい。
ピエゾセンサ15xからの検出信号は、整流部69で整流され、エンベロープ検出部70でエンベロープ曲線が形成され、P・H(ピークホールド)検出部71で波形のピークが検出され、スレッショルド比較部72による比較の結果、ピークが所定の閾値を超えた場合は、撥弦有りと看做し、A/D変換器73によって検出信号がディジタル変換される。この変換されたデジタルデータは、撥弦の強さを示す例えば8ビットのデータであり、そのうちの1ビットのデータからトリガ検出部74によって撥弦があったことが検出されると共に、デジタルデータはA/D変換器73からCPU60に撥弦強さ信号(発音強さデータ)として供給される。
アップストローク検出用のトリガ検出ブロック67並びに図示を省略した他の全てのトリガ検出ブロック67においても、検出信号を処理する構成は上記と同様である。
CPU60は、当該電子弦楽器の全体的な動作の制御を行う。RAM61は、各種データを記憶し、CPU60がプログラムを実行する際のワークエリアとしても機能する。ROM62は、CPU60が実行する制御プログラム等を格納している。音源63は、CPU60によって発音タイミング及びタッチ等がコントロールされ、このコントロール下において、楽音形成のためにプリセットされたパラメータを時変動させながら楽音を発生するセクションである。音源ソースが波形メモリである場合は、波形ROM及びその読み出し手段も含んで構成される。サウンドシステムSSは、アンプ79及びスピーカ80からなり、A/D変換器73からの楽音信号を音響信号に変換する。また、オフレベル検出77は、音源63から出力される楽音信号からオフレベル信号を検出してそれをCPU60に供給する。なお、音源63は擬似弦10a〜10dに夫々対応する4つの発音チャンネルch1〜ch4にて各擬似弦10a〜10d毎に発音させることが可能である。
表示制御回路64は、CPU60による制御に基づき発光部220の表示を制御する。発光部220は、複数のフレット間操作子20の各々に設けられたLED22に相当する。この実施例に係る電子弦楽器によれば、ネック2上のフレット間操作子20の列を光が流れるように、各フレット間操作子20のLED22が順次発光することで、演奏者に対して視認性のよい発光表示制御が行われることが、後述から明らかになる。
自動演奏メモリ65は、例えばボディ1に具わるメモリスロット(図示省略)に挿入されたメモリカード等であり、この自動演奏メモリ65には後述する自動演奏用データが記憶されている。通信I/F部76は、複数種類のインターフェースを有し、他のMIDI機器等の外部装置からMIDI信号を入力することや、MIDI信号を外部装置に出力することの他、パーソナルコンピュータ等との間でデータの送受信を行うことや、インターネット等の通信回線に接続すること等もできるように構成されている。
その他スイッチ群68には、ヘッド3に設けられた4つのダイヤル式スイッチ5a〜5dが相当し、演奏モードの切り替えや、音色設定(及び楽器種類選択)、或いは、音量設定等の各種パラメータ設定指示がCPU60へ供給される。以下の説明において、その他スイッチ群68に含まれる各種スイッチのうち、演奏モードの切り替えを指示するスイッチを「ダイヤルM」と称する。「ダイヤルM」によって設定可能な演奏モードには、次の3つがある。(1)通常の演奏モード:すなわち、演奏者が右手で行う各擬似弦10a〜10dの撥弦操作と、左手にて行うフレット間操作子20の押さえ操作の双方組み合わせによって楽器演奏を行うモード(両手モード)。(2)フレット間操作子20の押さえ操作を不要とし、右手で行う擬似弦10a〜10dの撥弦操作のみに応じて自動演奏を歩進させる演奏モード(右手演奏モード)。(3)擬似弦10a〜10dの撥弦操作を不要として、左手のフレット間操作子20の押さえ操作に応じて自動演奏を歩進させる演奏モード(左手演奏モードという)。なお、上記の各演奏モードの定義は、右利き演奏(つまり右手で撥弦操作する場合)が前提となっている。左利き演奏の場合は左右が逆になるが、これは呼称の問題であるから詳述しない。
また、音色設定(楽器種類選択)によれば、任意に選択した楽器種類に対応する音色を設定すると共に、該選択された楽器の種類に応じて、各擬似弦10a〜10dの開放弦のピッチをプリセットすることができる。なお、ここで「開放弦のピッチ」とは、フレット間操作子20を押さえずに各擬似弦10a〜10dを撥弦した際の各弦毎の発音音高である。標準的なウクレレの設定では、1弦(擬似弦10a)から4弦の順に、音名「A」,音名「E」,音名「C」,音名「G」と設定される。
また、図2において、テンポクロック発生部TCLにおいて発生するテンポクロックパルスは、後述するタイマインタラプト処理の割り込みタイミングの時間間間隔を指示するタイマインタラプト命令としてCPU60に供給される。前記テンポクロックパルスの周期は、その他スイッチ群68に含まれるダイヤル式スイッチ5a〜5dの何れかによって設定変更しうる。すなわち、前記ダイヤル式スイッチの回転操作によって、図2に示す可変抵抗器VRの抵抗値を可変して、該テンポクロックパルスの周期を変更できる。これにより、前記各LEDの発光状態の移り変わりのタイミングを任意に調整することができる。
図3は、当該電子弦楽器のメインルーチンの処理手順を示すフローチャートである。以下の処理では時分割処理により各擬似弦10a〜10dに対応する4つの発音チャンネルについて処理するものとし、「ch」は各擬似弦10a〜10dの夫々に対応するチャンネル番号「1」〜「4」を示す。また、PIT(n)は、発音する楽音のピッチデータ(キーコード)を格納するレジスタである。値nは、ピッチをMIDI値で表した数値(音高数値)をとる。例えば、音名「C3」(中央のC)であれば、MIDI値は「60」である。PI(n)はプリセットされた開放弦用のピッチデータを格納する開放弦用プリセットレジスタである。TC(ch)はトリガ検出部74の検出信号に基づく撥弦センサ値(撥弦強さ信号)をタッチデータとして格納するレジスタである。「m」はスイッチオンされたフレット間操作子20の番号を開放弦から高音側に向かってm番目として計上した番号を格納するレジスタである。また、「M」は、前記演奏モードの設定状態を示す3状態フラグであり、M=「0」で「両手モード」、M=「1」で「右手演奏モード」、M=「2」で「左手演奏モード」を表す。
図3に示すように、先ず、ステップS1において所定の初期化処理が行われた後、ステップS2において、各種パラメータ設定処理を行う。各種パラメータ設定処理の手順の一例は図4に示すようである。各種パラメータ設定処理は、ヘッド3に設けられた4つのダイヤル式スイッチ5a〜5dの操作に応じた各種パラメータ設定を行う処理である。図4のフローチャートは、図示及び説明の便宜上、演奏モードを設定するための「ダイヤルM」の設定処理が抽出して描かれている。ステップS30では「ダイヤルM」の設定に変化があったかどうかを調べる。「ダイヤルM」の設定は、上述の通り、「0」〜「2」の3状態フラグMの値で示される。変化があれば(ステップS30のyes)、ステップS31において新規に設定されたフラグMの値をセットする。
ステップS32において、現在設定されているフラグMの値が「1」、すなわち、演奏モードとして「右手演奏モード」が設定されている場合(yesの場合)は、処理をステップS33に進めて、右手演奏モードに対応する発光モード切替信号S=1を発生して、該発生された発光モード切替信号S=1に応じて発光モードの設定を行う。発光モードは、フレット間操作子20を発光させる際の発光制御モードであって、具体的には、フレット間操作子20を発光させる順序(光を移動させる向き)を、第12フレットから第1フレットに向けるか、第1フレットから第12フレットに向けるかを切り替える。
この実施例では、一例として発光モード切替信号S=1によって第12フレットから第1フレットに向けて光を移動させる発光モード(これを便宜上第1の発光モードと呼ぶ)が設定される。右手演奏モードにおける演奏ガイドでは、操作すべき操作子として擬似弦10a〜10dの何れかを提示したいのであるから、正しい(操作すべき)擬似弦10a〜10dが撥弦操作された時に第1の発光モードで発光制御されるようにすれば、あたかも、撥弦操作した擬似弦からネックへ向かって(フレット間操作子の列上を第12フレットから第1フレットへ向かって)走るように、光が移行するので、演奏者に対して、操作した擬似弦(とそれに対応するフレット間操作子の列)を強く印象付けることができる。よって、第1の発光モードは、擬似弦10a〜10dの撥弦操作のみによって演奏を進行させる右手演奏モードに適している。
ステップS34において現在設定されているフラグMの値が「2」、すなわち、演奏モードとして「左手演奏モード」が設定されている場合(yesの場合)は、処理をステップS35に進めて、左手演奏モードに対応する発光モード切替信号S=2を発生して、該発生された発光モード切替信号S=2に応じて発光モードの設定を行う。この実施例では、一例として、発光モード切替信号S=2によって第1フレットから第12フレットに向けて光を移動させる発光モード(これを便宜上第2の発光モードと呼ぶ)が設定される。左手演奏モードにおける演奏ガイドでは、操作すべき操作子として、押さえ操作すべきフレッド間操作子20を提示したいのであるから、例えば、押さえ操作すべきフレッド間操作子20を予め発光させておき、正しい(操作すべき)フレッド間操作子20が押下操作された時に第2の発光モードで発光制御することで、押さえ操作された各フレッド間操作子20を発光開始点としてボディ方向へ向かって(第1フレットから第12フレットに向かう向き)、あたかも、或るコード(和音)フォームを構成する操作子から光が飛び出すよう発光制御することができ、演奏者は、正しい操作を行ったことを移動する光によって明確に確認できる。よって、第2の発光モードは、フレッド間操作子20の押さえ操作のみによって演奏を進行させる左手演奏モードに適している。
また、現在設定されているフラグMの値が「0」、すなわち、演奏モードとして、通常演奏モード(両手モード)が設定されている場合(ステップS36のyes)、ステップS37では、両手演奏モードに対応する発光モード切替信号S=0を発生する。この実施例においては、発光モード切替信号S=0の場合(両手モードの場合)は、発光制御が行われない。
また、その他パラメータ設定操作子の設定が変更されていれば(ステップS38のyes)、ステップS39では、前記変更されたその他パラメータ設定(音色、音量等)に応じて、新規に設定された値で各種パラメータをセットする。
なお、この実施例において、上記各種パラメータの設定を行う操作子は、ヘッド3に設けられたダイヤル式スイッチ5a〜5dである。これらダイヤル式スイッチ5a〜5dは、該各種パラメータ設定の他に、各擬似弦10a〜10d毎の開放弦ピッチのチューニングにも利用される。すなわち、4つのダイヤル式スイッチ5a〜5dは各擬似弦10a〜10dに個別に割り当てられ、アコースティック弦楽器のペグを巻くのと同じ要領で、各々対応する擬似弦毎にチューニングを行うことができる。ダイヤル式スイッチ5a〜5dの使用用途の切り替えは、例えば、専用の切り替えスイッチや、或いは、所定の複数のフレット間操作子の同時押さえ操作等、適宜の方法で指示できてよい。
以上に説明した各種パラメータ設定処理が終わると、図3のステップS3に処理がリターンし、ステップS3以降の処理で楽音発生及びフレット間操作子の発光制御を行う。ステップS3〜ステップS5のループでは、音源63における擬似弦10a〜10dに夫々対応する4つの発音チャンネルchについて楽音発生の終了に対応するオフ(オフレベル信号)受信時の処理を行う。すなわち、ステップS4において、現時点で発音中の発音チャンネルにおいて楽音信号レベル(エンベロープ信号のレベル)が減衰して極めてゼロに近くなると、オフレベル検出77(図2参照)がオフレベル信号を出力する。CPU60がオフレベル信号を受信すると(ステップS4のyes)、ステップS5では、当該発音チャンネルchの全データをリセットする。
ステップS6では、フラグMに値0がセットされているかどうかによって、演奏モードが通常の演奏(両手モード)に設定されているどうかを判断する。noの場合は、処理がステップS23に分岐して、後述するように、演奏ガイドの手本となる自動演奏用データが逐次発生される。演奏モードが通常の演奏(両手モード)に設定されていれば)ステップS6のyes)に進み、ステップS7〜S14において、フレット間操作子Fsw(図1の符号20)のオン・オフ操作に応じて指示されたピッチデータを取り込むための処理を行う。ステップS7において全てのフレット間操作子Fswを走査し、ステップS8ではフレット間操作子Fswのオン又はオフイベントの有無を判定する。先ず、オフイベント時を説明をすると、当該発音チャンネルの操作子の列において、他に何もイベントがなければ、ステップS11において開放弦の扱いとなり(yes)、ステップS14において、当該チャネンルchの開放弦用プリセットレジスタPI(n)のデータが、ピッチレジスタPIT(n)に入る。この状態で、後述のステップS9のnoにより、前回状態の開放弦データがピッチレジスタPIT(n)に入る。すなわち、フィンガリングオフイベント時に対応して、当該発音チャンネルchの操作子の全てオフのイベントのときに、開放弦と判断される。
また、上記ステップs8において検出されたオフイベントが当該チャンネルchのフレット間操作子列における最後のオフイベントでなければ、つまり、当該チャンネルchのフレット間操作子列に属する他のフレット間操作子Fswがオン状態にあり、当該チャンネルchが開放弦の状態になっていなければ、当該チャンネルchのフレット間操作子の列において、現在オン中のフレット間操作子Fswのうちの最高音に相当するものを優先する処理を行い(ステップS12)、該現在オン中の操作子のうちの最高音に相当するフレット間操作子Fswのフレット番号mを用いて、ステップS13のピッチデータ設定処理を行う。
また、ステップS8において、フレット間操作子Fswのオンイベントを検出すれば、ステップS9に分岐する。ステップS9では、オンイベントがあったフレット間操作子Fswに対応する擬似弦の発音チャネンルchが現在使用中かどうか、つまり、楽音発音中かどうかを判定し、未使用(no)であれば、ステップS13に進める。ステップS13では、当該イベントに対応するピッチデータを発音用のピッチレジスタPIT(n)に格納する。イベントに対応するピッチデータは、当該発音チャネンルchの開放弦用プリセットレジスタPI(n)に格納された開放弦用の音高データにフレット間操作子Fswのフレット番号mを足したもの(つまり、開放弦からm番目のピッチ)である。また、当該チャンネルchが使用中であって、現在オンイベントされたフレット間操作子Fswのフレット番号mが、当該チャネンルchで押圧操作されたフレット間操作子Fswのフレット番号mよりも高音側であれば、ステップS10をyesに分岐し、ステップS13にて当該イベントに対応するピッチデータを発音用のピッチレジスタPIT(n)に格納する。一方、ステップS10において、現在オンイベント有りのフレット間操作子Fswのフレット番号mが、当該チャネンルchで既に押圧操作中の他のフレット間操作子Fswの番号mよりも高音側でなければ、当該チャンネルchのピッチレジスタPIT(n)に現在格納されている(つまり前回設定した)ピッチデータを維持する。
以上の処理で、各発音チャンネルchのフレット間操作子Fswのオン又はオフ操作によって指示されたピッチデータを取得できる。
ステップS15では、フラグMに値2がセットされているかどうかによって、演奏モードが左手演奏モード(すなわちフレット間操作子Fswの押圧操作のみによる演奏のモード)に設定されているどうかを判断する。演奏モードが通常の演奏(両手モード:フラグM=0)に設定されていれば(ステップS15のno)、ステップS16に進む。ステップS16〜ステップS22は、発音指示トリガ手段10(擬似弦)における弾弦操作に対する処理に相当する。
先ずステップS16において撥弦操作を走査する。ステップS17では指接弦の有無を判定し、指接弦があれば(ステップS17のyes)、ステップS18において、当該発音チャンネルchにて発音中の楽音を急速に減衰させて、そのチャンネンルchについてオフ処理を行う。ここでのオフ処理は上記ステップS4及びS5での処理と概ね同様である。そして、ステップS19において、フレット間操作子Fswのオン/オフ状態に関りなく、擬似弦10a〜10dに対する撥弦操作の有無を判定する。撥弦操作がなければ処理はステップS2までリターンされる。
ステップS19において、前記トリガ検出ブロック67(図2参照)におけるトリガ検出の結果として、撥弦有りが検出されると、処理をステップS20進める。演奏モードが通常の演奏(両手モード:フラグM=0)に設定されていれば(ステップS20のno)、ステップS21において、トリガ検出部74(図2参照)で検出した撥弦強さ信号(撥弦センサ値)をタッチデータレジスタTC(ch)に当該発音チャンネルのタッチデータとして取り込み、ステップS22において、上述の処理を経て取得したピッチデータ及びタッチデータやキーオンデータ等を含む当該発音チャネンルの全データを音源63に送出して、当該発音チャネンルの全データに対応する楽音を発生させる。以上の手順で、通常の演奏処理が行われる。
次に、演奏モードが右手演奏モード(フラグM=1)又は左手演奏モード(フラグM=2)に設定されている場合の処理手順について説明する。いずれの場合においても、LED22の発光による演奏ガイド機能が発動される。
図3のメイン処理において、ステップS6をnoに分岐し、ステップS23において、自動演奏用データを逐次発生する処理を実行する。自動演奏用データは、或る時点で実行されるべき演奏操作状態(すなわち、撥弦操作すべき擬似弦のデータと、押圧操作すべきフレット間操作子のデータ)を表すデータであって、これに基づきLED22の発光制御や演奏ガイド処理が行われる。自動演奏メモリ65(図2参照)には、例えば、演奏の手本となる楽曲を構成する発音イベントのコード(和音)や音高のデータや、その発音タイミング等を含み、この手本となる楽曲のデータに基づき自動演奏用データが生成される。自動演奏用データを再生すべき時刻の情報は、例えば小節数とテンポクロック数によって表現された「時間情報」によって規定される。自動演奏用データの歩進は、後述する歩進信号に基づき行われる。
前記自動演奏用データは、一例として、3音以上の構成音からなるコード(和音)データを表すデータ(複数の撥弦すべき擬似弦と複数のフレット間操作子との組み合わせからなるデータ)であってよい。また、前記再生すべき発音イベントのコード(和音)や音高は、逐次、ピットデータとしてレジスタPIT(n)に格納される。演奏ガイドとしてのLED22の発光制御は、図5に示すタイマインタラプト処理により実行される。
図5は自動演奏メモリ(APM)の自動演奏用データに従ってLED22の発光制御する動作をタイマインタラプト処理によって実行する手順の一例を示すフローチャートであり、この処理はテンポクロックパルスの周期毎に実行される。すなわち、この処理は、図2に示すテンポクロック発生部TCLから発生するタイマインタラプト命令をCPU60に取り込むことで、実行される。このタイマインタラプト命令に基づく割り込み時間間隔は、図2に示す可変抵抗器VR(又は図4のステップS39の処理)によって変更可能である。図5に示す処理により、現時点で実行されるべき演奏操作状態を各フレット間操作子20のLED22の発光により提示することができる。この処理は、演奏モード(右手演奏モード又は左手演奏モード)に応じてその内容が異なる。右手演奏モードでは、擬似弦10a〜10dに対する撥弦操作を演奏者が行うのであるから、自動演奏用データとしてはフレット間操作子の位置(フレット番号)の情報を使用する。すなわち、右手演奏モード(フラグM=1)が設定されている場合(ステップS40のyes)の処理は、現在進行中のタイマカウント値(例えば小節数とテンポクロック数によって表現される)と自動演奏用データの前記時間情報とを比較して、両者が一致していれば、前記時間情報に対応する自動演奏用データとして、フレット番号の情報を読み出し、且つ、演奏操作状態(擬似弦とフレット間操作子との組み合わせ)とLED位置を対応付けた第1テーブルを用いて、現時点で実行されるべき演奏操作状態に対応するLEDの発光指示を行う(ステップS41)。なお、右手演奏モードにおいては、前記ステップS41において、現時点で実行されるべき演奏操作状態の発光(或るコードフォームに対応するLED発光)を行わない実施形態であってもよい。
また、左手演奏モードでは、フレッド間操作子20の押さえ操作を演奏者が行うのであるから、自動演奏用データとしては対応する擬似弦の弦番号(第1〜第4弦)を示す情報を使用する。すなわち、左手演奏モード(フラグM=2)が設定されている場合(ステップS42のyes)の処理は、現在進行中のタイマカウント値(例えば小節数とテンポクロック数によって表現される)と自動演奏用データの前記時間情報とを比較して、両者が一致していれば、前記時間情報に対応する自動演奏用データとして弦番号の情報を読み出し、且つ、演奏操作状態とLED位置を対応付けた第2テーブルを用いて、現時点で実行されるべき演奏操作状態に対応するLEDの発光指示を行う(ステップS43)。
なお、演奏モードが両手モード(フラグM=0)であれば、当該タイマインタラプト処理では何も行われずにリターンする。
上記の処理により、押さえ操作すべきフレッド間操作子20が発光して、演奏ガイドすることができる。
図3に戻ると、図3のフローにおいて、演奏モードが右手演奏モード(フラグM=1)に設定されている場合、前述したステップS16〜ステップS19により、発音指示トリガ手段10(擬似弦)における弾弦操作有無の判定処理が行われたのち、ステップS20のモード判定をyesに分岐して、ステップS24に進む。ステップS24において、前記撥弦有りが判定された擬似弦の弦番号(発音チャンネルch)と、自動演奏用データに含まれた(つまり操作すべき)擬似弦番号(発音チャンネルch)に一致するかどうか判定する。yesであれば、ステップS25において、当該擬似弦に対応するフレッド間操作子の列(1乃至複数列)を、前記「第1の発光モード」で発光制御することを指示する「第1の発光シフト信号」を発生して、図6を参照して後述する第1の発光モードによる発光移動制御を行うと共に、自動演奏メモリ65に対する第1の演奏歩進信号を発生して演奏の歩進を指示する。すなわち、次回の発音イベントに相当する演奏操作状態を表す自動演奏用データを指示する。
また、左手演奏モード(フラグM=2)に設定されている場合(図3のメイン処理ステップS15のyes)は、ステップS26に進む。左手演奏モードにおいては、ステップS16〜S19の弾弦操作(右手での操作)検出処理が不要なためである。
ステップS26において、全てのフレット間操作子の操作状態をスキャンして、自動演奏用データに含まれたフレット間操作子のフレット番号情報と、現在操作されているフレット間操作子のフレット番号が一致するか、つまり操作すべきフレット間操作子が全てオン状態になったかどうか判定する。yesであれば、ステップS27において、押さえ操作された全てのフレッド間操作子の列(1乃至複数列)を、前記「第2の発光モード」で発光制御することを指示する「第2の発光シフト信号」を発生すると共に、押さえ操作された全てのフレッド間操作子のフレット番号を出力する(これにより、押さえ操作された全てのフレッド間操作子の位置を発光開始点とする)ことで、図6を参照して後述する第2の発光モードによる発光移動制御を行う。また、自動演奏メモリ65に対する第2の演奏歩進信号を発生して演奏の歩進を指示する。すなわち、次回の発音イベントに相当する演奏操作状態を表す自動演奏用データを指示する。なお、当該左手演奏モードにおいては、押さえ操作されたフレッド間操作子を発光制御することが目的とされるので、当該実施例においては、開放弦の撥弦に相当する演奏イベント(フレッド間操作子の押さえなし)については、発光制御を行わないものとする。なお、開放弦指示としての発光制御を行う場合は、図1(a)に示すヘッド3におけるネック2近傍の所定箇所に、各弦に対応した4つのLEDを更に配設し、これらLEDを発光制御指示するよう構成してもよい。
上記ステップS24又はS26において、自動演奏用データと、実際の操作子の操作状態の一致が検出された場合は、ステップS22において、前記自動演奏用データが表すピッチデータ(PIT(n))に基づき音源63から楽音を発生させてよい。
なお、コード(和音)演奏に対応する操作を行う場合、上述のステップS24又はステップS26において、操作すべき(コード構成音を発生するための)全ての擬似弦/フレット間操作子を操作してyesに分岐する処理のみならず、操作すべき(コード構成音を発生するための)全ての擬似弦/フレット間操作子のうち少なくとも何れか1つを操作子さえすればyesに分岐するよう処理してもよい。これにより更に簡易化された演奏を楽しむことができる。
ここで、図3のステップS25及びS27における自動演奏メモリ(APM)65に対する歩進指示と、図5のステップS41及びS43における自動演奏メモリ(APM)65からの発光指示との関係を詳述する。大まかな流れとしては、図5において、テンポクロックによりインタラプト命令がかかることで、該テンポクロックに従って自動演奏及び発光指示が進行する。概ね上記の流れに沿って右、手演奏モード又は左手演奏モードの何れの場合でもマニュアル演奏が実行可能とされる。ここで、ステップS25又はS27における自動演奏メモリ(APM)65に対する歩進指示が、マニュアル演奏によって少し時間的に早く(テンポクロックに従うタイミングよりも早く)発生してしまったとすると、図5のステップS41及びS43においても、操作すべきLEDの発光指示が出てしまい、2重に指示が発生するよう処理しているように見えてしまう。この点について、以下に述べるように処理を一元化することで、マニュアル演奏主導型の演奏補助装置として動作させることができる。すなわち、ステップS25又はS27における自動演奏メモリ(APM)65に対する歩進指示が少し早めに出されてしまった場合、現在進行中の自動演奏メモリ(APM)のタイマカウント値を歩進させる又は臨時にテンポクロックを発生させる指示をステップS25又はS27に更に含むことで、自動演奏メモリの進行をマニュアル演奏に追従させる。これにより、演奏進行の矛盾なく、且つ、インテリジェンス演奏進行されることとなる。なお、マニュアル演奏が遅れた場合(演奏に詰まる等し場合)は、ステップS24又はS26の各々において、「no」の処理となりステップS21、S22に進むので、ステップS21、S22の処理を自動演奏音に付加した形で発音が行われるだけなので、演奏のテンポが乱れることはない。
図6は上記発光移動制御を実現するための表示制御ユニット(発光制御手段)を示す回路図である。各フレット間操作子の列(擬似弦対応列)毎に1つの表示制御ユニットが具わり、各表示制御ユニットは同様に構成される。図においては或る一の弦に対応する表示制御ユニット80の詳細な構成を示し、他を代表するものとする。表示制御ユニット80において、第1〜第12フレットの各フレット間操作子毎に設けられた12個の各LED部(図において符号L1〜L12で示すダイオード)は、夫々、対応する論理回路部81に接続されている。各LED部毎の論理回路部81は、同様の要素で構成されている。一例として、第12フレットの論理回路部81について説明して、他を代表するものとする。論理回路部81は、スイッチ回路82、OR回路83、ラッチ回路84を含む。ラッチ回路84は、遅延型リトリガブルモノマルチバイブレータとして機能する回路であり、D−Qフリップフロップ回路であるということもできる。すなわち、D入力のデータを、制御パルス信号PLのパルス幅に応じた所定時間だけ遅延させて出力Qに発生させる回路である。スイッチ回路82は4つの端子A、B、C及びDを有しており、正逆切り替え信号ラインCLが接続されている。このスイッチ回路82は、正逆切り替え信号ラインCLの入力パルスに応じて、各端子A、B、C及びDの結線状態が、図において点線及び一点鎖線でしめすように、切り替わる。具体的には、第1の結線状態として端子Aと端子Cが結線され、端子Bと端子Dが結線される状態を取り、第2の結線状態として端子Aと端子Dが結線され、端子Bと端子Cが結線される状態をとる。スイッチ回路82の端子Aには、第1の発光シフト信号を供給するための双方向信号ラインSLが接続されている。
第12フレットに対応する論理回路部81に具わるOR回路83の一方の入力には、対応する第12フレットのフレット間操作子用の第2発光シフト信号入力ライン(F12)が接続される。すなわち、12個のフレット間操作子の各々に対応して、12本の第2発光シフト信号入力ライン(図においてF1〜F12)が配設されており、各第2発光シフト信号入力ラインは、夫々、対応する論理回路部81のOR回路83に個別に接続される。また、スイッチ回路82の端子Cからの出力は、OR回路83のもう一方の入力に接続している。OR回路83の出力は、ラッチ回路84のD入力端子に入力され、この回路84によって、入力の所定状態(「1」又は「0」)を制御パルス信号PLのパルス幅に応じた時間だけ遅延させて出力Qに送出する。前記所定状態(「1」又は「0」)に応じた出力信号(「1」又は「0」)が、スイッチ回路82の端子Dに出力される。ラッチ回路84とスイッチ回路82の端子Dの結線には、LED部のカソードが接続されている。また、或る論理回路部81のスイッチ回路82の端子Bと、それよりもフレットが1つ下に隣接する論理回路部81のスイッチ回路82の端子Aとは双方向信号ラインSLを介して接続されることで(例えば第12フレットのスイッチ回路82と第11フレットのスイッチ回路82の結線を参照されたい)、第1〜第12フレットに対応する各論理回路部81が直列に接続される。また、各LED(符号L1〜L12)のアノード側には所定の電圧Vが常に印加されている。
上記説明した構成からなる表示制御ユニットが、第1〜第4弦の夫々に対応して設けられている。
先ず、第1の発光モードにおける発光制御の動作について説明する。第1の発光モードでは、正逆切り替え信号ラインCLには発光モード切替信号S=1が入力され、スイッチ回路82は、第1の結線状態(端子A−端子C、端子B−端子Dが結線される状態)をとる。第1の発光シフト信号は、第12フレットのLED(L12)に対応するスイッチ回路82に接続された双方向信号ラインLSから入力される。これは、当該第1の発光モードでは第12フレットから第1フレットに向けて光を移動させるためである。スイッチ回路82の端子Aから入力された信号が端子Cから出力され、OR回路83を介してラッチ回路84に入力される。ラッチ回路84の出力は、スイッチ回路82の端子Dを介して端子Bから出力され、次段の(例えば第12フレットに対する第11フレットの)論理回路81に供給される。LED(L12)の状態は常時「1」であり、発光指示信号の到来時に立ち下がる信号をデータとする発光シフト信号(第1又は第2発光シフト信号の何れであっても同断)をラッチ回路84のD入力端子に入力する。ラッチ回路84では、該入力された信号を、制御ラインPLのパルス信号の到来時にそのパルス幅だけ遅延させて、Q出力端子から出力する。LED(L12)は、出力信号Qの「0」状態時に通電され、発光する。Vはその印加電圧である。前記パルス信号PLは、自動演奏用のテンポクロックに同期した信号として形成され、次段(例えば第12フレットに対する第11フレット)以降の論理回路81に接続されたLEDは、前記パルス信号PLに同期したタイミングで順次遅延して発光する。これにより、当該第1弦用の列に配列された12個のLEDが、第12フレットから第1フレットに向かって順次移動発光することとなる。
上記動作は、第1の発光シフト信号が入力された各弦の表示制御ユニット80において実行される。
次に、第2の発光モードにおける発光制御の動作について説明する。第2の発光モードでは、正逆切り替え信号ラインCLには発光モード切替信号S=0が入力され、スイッチ回路82は、第2の結線状態(端子A−端子D、端子B−端子Cが結線される状態)をとる。第2の発光シフト信号は、押さえ操作されたフレット間操作子に対応する第2発光シフト信号入力ライン(例えば信号ラインF1)から、対応するOR回路83に入力される。これは、当該第2の発光モードでは押さえ操作されたフレット間操作子を発光移動の開始点として、第1フレットから第12フレットに向かう方向で光を移動させるためである。OR回路83への入力はラッチ回路84を介してスイッチ回路82の端子Dを介して端子Aから出力され、次段の(例えば第1フレットに対する第2フレットの)論理回路81に供給される。LED(L1)は、信号ラインPLを介してラッチ回路84に供給されるパルス信号に応じて印加電圧Vにより発光する。次段(例えば第1フレットに対する第12フレット)以降の論理回路81に接続されたLEDは、自動演奏テンポクロックに応じたパルス信号に同期したタイミングで順次遅延して発光する。これにより、当該第1弦用の列において押さえ操作されたフレット間操作子に対応するLED(例えばL1)を発光開始点として第12フレットに向かって順次移動発光することとなる。
上記動作は、第2の発光シフト信号が入力された各弦毎の表示制御ユニット80において実行される。
なお、上記何れの発光モードにおいても、制御ラインPLを介して供給されるパルス信号のパルス幅を自動演奏テンポクロックに応じて変更(図2の可変抵抗器VRで変更/図4のステップS39において該VRの抵抗値を変更)することで、LED発光の移動速度が可変することができる。更に、LED発光の移動速度は、テンポクロックに応じて変更すると共に、12個のLEDを端から端まで(第1フレットから第12フレットまで)発光させる時間が所定の音符長(例えば四分音符長)に相当する時間に規定されてよい。
また別の例としては、パル信号のパルス幅を、自動演奏テンポクロックに連動させずに、独立して調整可能に構成することで、LED発光の移動速度を独立に調整できるよう構成しても差し支えない。この場合は、例えばヘッド3のダイヤル式操作子5によりパルス幅変更を行えるよう構成でき、図4のパラメータ設定処理のステップS37において、パルス幅設定値をセットするよう構成して差し替えない。
なお上記の実施例に示す第1の発光モード及び第2の発光モードにおいて、LED発光の移動態様は、発光するLEDが配列方向に沿って順次1つずつ移行する態様に係わらず、発光するLEDが移動方向に沿って次々に増加してゆくような態様でもよい。
なお、上記の実施例においては、第1の発光モード及び第2の発光モードにおいては、発音指示トリガ手段10(擬似弦)のトリガ又はフレット間操作子20の押さえ操作と、自動演奏用データの内容(操作すべき状態)が一致したものについて、発光移動制御を行う制御例について説明したが、この発明に係る実施形態はこれに限定されない。
別の制御例として、第1の発光モードでは、発音指示トリガ手段10のトリガに応じて、操作された擬似弦に対応する列のLEDが移動発光制御されるように制御し、また、第2の発光モードでは、フレット間操作子20の押さえ操作に応じて、押さえ操作された1乃至複数のフレット間操作子20を開始点として、対応列のLEDが移動発光制御されるように制御する、というシンプルな制御構成も可能である。
また、上記の実施例では、右手演奏モードのときは第1の発光モードで発光制御が行われ、左手演奏モードのときは第2の発光モードで発光制御が行われるものとしたが、これに限らず右手演奏モードのときに第2の発光モードで発光制御が行われ、左手演奏モードのときに第1の発光モードで発光制御が行われてもよい。
また、上記の実施例では、右手演奏モード又は左手演奏モードの場合の発光移動制御について説明したが、これに限らず、両手モード(通常の演奏モード)において、上述したような発光移動制御が行われてもよい。この場合は、撥弦操作された弦の番号(発音チャンネル)と自動演奏用データの発音チャンネルデータの一致、及び、押さえ操作されたフレット間操作子と自動演奏用データに含まれる操作すべきフレット間操作子のデータの一致を条件として、発光移動制御を行ってもよい。
なお、上述の例では、4本の擬似弦を有するウクレレ型の電子弦楽器を例示して説明したが、これに限らず、疑似弦を有して構成され得る他の電子弦楽器(例えば擬似弦6本のギター型など)にも適用可能である。また、上述の例では、電子弦楽器の本体の構成として、自然楽器のウクレレやギターを模擬して、ボディ1とネック2を有する筐体構成の楽器を示し、ネック2上にフレット間操作子、ボディ1に疑似弦(トリガ入力手段10)が配設される例を示した。図1(d)はこの発明を適用可能な電子弦楽器の別の構成例を示す概略斜視図である。図1(d)において、既述の構成要素と同様な構成要素については、同じ符号を付与してその説明を適宜省略する。図1(d)に示す電子弦楽器は、全体として長手な棹状の楽器本体12によって筐体が構成されており、該楽器本体12において、複数列に配列されたフレット間操作子20(音高指定手段)を有し、且つ、該フレット間操作子20の各配列からの延長線上に各列に対応して複数のトリガ入力手段(弦)10が配置される。本体12はネック部のように把持することが可能であり、トリガ入力手段(弦)10は、弓等による擦弦操作を受け付けるよう構成しうる。演奏者は、例えば、本体12の一端部から延びた支棒14を床面に接地させ、チェロやコントラバス等のような演奏形態で、当該楽器を演奏することができる。このように、ボディとネック部の区別が格別に無い筐体構成であっても、複数列の音高指定手段と、それに対応するトリガ入力手段とを有する構成であれば、本発明を適用可能である。
また、上記各実施の形態において、発音指示トリガ手段は弦を模擬したものとしたが、ネック部に複数の発光体が配列されたものでさえあれば、擬似弦に代わって押しボタン型等の発音指示トリガ手段を適用してもよい。
この発明の一実施例に係るウクレレ型電子弦楽器の外観構成を示し、(a)は、上面からみた平面図、(b)は裏面から見た平面図、(c)はフレット間操作子の部分を抽出して示す矢印A方向に沿う断面図。(d)はこの発明を適用可能な電子弦楽器の別の構成例を示す概略斜視図。 同実施例に係る電子弦楽器における電気的ハードウェア構成を示すブロック図。 同実施例に係る電子弦楽器のメインルーチンの一例を示すフロー。 図3のメインルーチンにおいて実行されるパラメータ設定処理の一例を示すフロー。 同実施例において自動演奏用データに従ってLEDの発光制御を行うタイマインタラプト処理の一例を示すフロー。 同実施例において発光移動制御を実現するための回路図。
符号の説明
1 ボディ、2 ネック、3 ヘッド、4 フレット、5a〜5d ダイヤル式スイッチ、6 電池ボックス蓋部、7 放音口、10 発音指示トリガ手段、10a〜10d 擬似弦、20 フレット間操作子(音高指定手段)、22 LED(発光要素)、220 発光部、60 CPU(判断手段)、63 音源(楽音発生手段)、64 表示制御回路(発光制御手段)、65 自動演奏メモリ(供給手段)、66 フレットスイッチ群(音高指定手段)、67 トリガ検出ブロック、TCL テンポクロック発生部(調整手段)

Claims (9)

  1. ボディとネックを有する弦楽器型の電子楽器であって、
    前記ネック及び/又はボディにおいて、列状に配設された複数の操作子を含む音高指定手段と、
    前記ボディ及び/又はネックにおいて、前記音高指定手段に含まれる操作子の操作状態に応じた音高での楽音の発音を指示するトリガを入力する発音指示トリガ手段と、
    前記各操作子に対応して設けられ、該操作子の配列に倣って配列された複数の発光要素からなる発光部と、
    前記発音指示トリガ手段に入力されたトリガに応じて、前記音高指定手段の操作子の操作状態に基づく楽音を発生する楽音発生手段と、
    前記発音指示トリガ手段に入力されたトリガに応じて、前記発光部の各発光要素が配列方向に沿って順次発光状態になるよう制御する発光制御手段と
    を含むことを特徴とする電子弦楽器。
  2. ボディとネックを有する弦楽器型の電子楽器であって、
    前記ネック及び/又はボディにおいて、列状に配設された複数の操作子を含む音高指定手段と、
    前記ボディ及び/又はネックにおいて、前記音高指定手段に含まれる操作子の操作状態に応じた音高での楽音の発音を指示するトリガを入力する発音指示トリガ手段と、
    前記各操作子に対応して設けられ、該操作子の配列に倣って配列された複数の発光要素からなる発光部と、
    前記発音指示トリガ手段に入力されたトリガに応じて、前記音高指定手段の操作子の操作状態に基づく楽音を発生する楽音発生手段と、
    前記音高指定手段の操作子の操作に応じて、前記発光部の各発光要素が配列方向に沿って順次発光状態になるよう制御する発光制御手段と
    を含むことを特徴とする電子弦楽器。
  3. 前記発光制御手段は、前記各発光要素の発光状態の移り変わりのタイミングを任意に調整する調整手段を更に具えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子弦楽器。
  4. テンポクロックを任意の周期で発生しうるテンポクロック発生手段を更に有し、
    前記発光制御手段に具わる前記調整手段は、前記テンポクロックの周期に同期して前記各発光要素の発光状態の移り変わりのタイミングを制御することを特徴とする請求項3に記載の電子弦楽器。
  5. 前記発音指示トリガ手段は、前記トリガを所定の複数の発音チャンネル別に入力しうる手段を含み、
    前記音高指定手段の操作子は、前記所定の複数の発音チャンネルに夫々対応する所定の複数の列を成し、
    楽音発生手段は、前記所定の複数の発音チャネンル毎に楽音を発生しうる手段を含み、
    前記発光部は、前記所定の複数の操作子の列に対応する複数列に配列された発光要素から構成されるものであって、
    前記発光制御手段は、前記複数の発音チャネンルに対応する各列毎に前記発光要素の発光を制御するものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電子弦楽器。
  6. 前記音高指定手段の前記操作子の操作状態を指定するデータ及び前記発音チャネンルを指定するデータを含む演奏ガイド情報を供給する供給手段と、
    前記供給手段から供給された演奏ガイド情報に含まれる前記操作子の操作状態を指定するデータと前記音高指定手段の操作状態との一致、又は、前記発音チャネンルを指定するデータと前記発音指示トリガ手段によってトリガが入力された発音チャネンルとの一致の少なくともいずれかの一方の一致を判断する判断手段と
    を含み、
    前記判断手段の一致出力に応じて、前記発光制御手段による前記発光部の発光制御が行われる請求項1乃至5のいずれかに記載の電子弦楽器。
  7. 前記供給手段は、前記操作子の操作状態を指定するデータと前記発音チャネンルを指定するデータによって3つ以上の音高の楽音を組み合わせた和音を表現した演奏ガイド情報を出力しうるものであることを特徴とする請求項6に記載の電子弦楽器。
  8. ボディとネックを有する弦楽器型の電子楽器であって、
    前記ボディ及び/又はネックにおいて、前記音高指定手段に含まれる操作子の操作状態に応じた音高での楽音の発音を指示するトリガを所定の複数の発音チャンネル別に入力する発音指示トリガ手段と、
    前記ネック及び/又はボディにおいて、記所定の複数の発音チャンネルに夫々対応する複数の列に配列された複数の操作子を含む音高指定手段と、
    前記各操作子に対応して設けられ、該操作子の配列に倣って配列された複数の発光要素からなる発光部と、
    前記音高指定手段の前記操作子の操作状態を指定するデータ及び前記発音チャネンルを指定するデータを含む演奏ガイド情報を供給する供給手段と、
    前記供給手段から供給された演奏ガイド情報に含まれる前記操作子の操作状態を指定するデータと前記音高指定手段の操作状態との一致を判断する判断手段と、
    前記判断手段の一致出力に応じて、前記発光部の各発光要素が配列方向に沿って順次発光状態になるよう制御する発光制御手段と、
    前記判断手段の一致出力に応じて、前記前記供給手段から供給された演奏ガイド情報に基づく楽音を発生する楽音発生手段と
    を有し、前記判断手段の一致出力に応じて、前記供給手段から次回供給されるべき演奏ガイド情報が新規に更新されることを特徴とする電子弦楽器。
  9. 前記判断手段は、前記演奏ガイド情報に含まれる前記発音チャネンルを指定するデータと前記発音指示トリガ手段によってトリガが入力された発音チャネンルとの一致を判断する判断手段を含むことを特徴とする請求項8に記載の電子弦楽器
JP2004128652A 2004-04-23 2004-04-23 電子弦楽器 Expired - Fee Related JP4207835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004128652A JP4207835B2 (ja) 2004-04-23 2004-04-23 電子弦楽器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004128652A JP4207835B2 (ja) 2004-04-23 2004-04-23 電子弦楽器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005309240A true JP2005309240A (ja) 2005-11-04
JP2005309240A5 JP2005309240A5 (ja) 2008-06-19
JP4207835B2 JP4207835B2 (ja) 2009-01-14

Family

ID=35438073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004128652A Expired - Fee Related JP4207835B2 (ja) 2004-04-23 2004-04-23 電子弦楽器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4207835B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104217707A (zh) * 2014-09-22 2014-12-17 北京趣乐科技有限公司 智能弦乐器及系统
JP2016187449A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 株式会社コナミデジタルエンタテインメント 操作装置、操作システム、操作対応制御方法及びプログラム
CN108831415A (zh) * 2018-08-24 2018-11-16 北京晨语筝业教育科技有限公司 一种具有动作采集功能的古筝

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104217707A (zh) * 2014-09-22 2014-12-17 北京趣乐科技有限公司 智能弦乐器及系统
JP2016187449A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 株式会社コナミデジタルエンタテインメント 操作装置、操作システム、操作対応制御方法及びプログラム
CN108831415A (zh) * 2018-08-24 2018-11-16 北京晨语筝业教育科技有限公司 一种具有动作采集功能的古筝

Also Published As

Publication number Publication date
JP4207835B2 (ja) 2009-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2358526C (en) Electronic stringed musical instrument
JP4195232B2 (ja) 楽器
CN108630177B (zh) 电子乐器、电子乐器的控制方法、以及记录介质
US4757736A (en) Electronic musical instrument having rhythm-play function based on manual operation
US6541688B2 (en) Electronic musical instrument with performance assistance function
JP3858899B2 (ja) 弦楽器型の電子楽器
JP2005062827A (ja) 楽器
US4685370A (en) Automatic rhythm playing apparatus having plurality of rhythm patterns for a rhythm sound
JP4207835B2 (ja) 電子弦楽器
US5990411A (en) Methods for utilizing switches on the back of the neck of a musical instrument
JP3714240B2 (ja) 演奏支援機能付電子楽器
JP4131220B2 (ja) 和音演奏楽器
JP2017116680A (ja) 弦楽器演奏の練習用又は記録用の支援装置
JP2004117789A (ja) 和音演奏支援装置及び電子楽器
JP4305386B2 (ja) 電子鍵盤楽器
JP6638673B2 (ja) 教習装置、教習プログラムおよび教習方法
JP4207849B2 (ja) 電子弦楽器
JP3252181B2 (ja) 電子楽器
CN112150994A (zh) 电子琴空拍插音辅助装置、音色切换信号产生方法及计算机可读存储媒体
JP3620366B2 (ja) 電子鍵盤楽器
US20230035440A1 (en) Electronic device, electronic musical instrument, and method therefor
JP2526823B2 (ja) 電子弦楽器
JP2002333877A (ja) 演奏練習装置、演奏練習装置の制御方法、演奏支援用プログラムおよび記録媒体
JP2621674B2 (ja) 和音指定装置およびその装置を用いた和音発音機能付電子楽器
JP2583617Y2 (ja) 電子弦楽器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080701

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees