JP2005308846A - 投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射型ライトバルブを使用した投射型表示装置において、投射像のコントラストを向上させることのできる投射型表示装置を提供する。
【解決手段】光源からの光を赤色光、緑色光、青色光に色分解した後、各色光毎に配置された偏向ビームスプリッタに入射させる。偏光ビームスプリッタに入射した各色光は、偏向分離部を透過し、反射型ライトバルブに入射する。反射型ライトバルブで変調され、反射射出された光は、再度偏光ビームスプリッタに入射し、偏光分離部で反射されて検光される。検光された光は、偏光子を通過したのち色合成光学系で色合成された後、投射レンズで投射される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、投射型表示装置に関するものである。
従来、反射型ライトバルブを使用した投射型表示装置が知られている。この投射型表示装置は、光源からの光を色分解光学系で青色光、緑色光、赤色光の3色に色分解した後、各色毎に配置された偏光ビームスプリッタを介して反射型ライトバルブに入射して変調し、変調された光を偏光ビームスプリッタで検光した後、色合成光学系で各色光を合成し、投射レンズで投射するものである。
各色光を偏光ビームスプリッタに入射させる場合、S偏光の光を入射させ、偏光ビームスプリッタの偏光分離部で反射された光を反射型ライトバルブに入射する構成が知られている。この場合、反射型ライトバルブから射出される変調光(P偏光の光)は、偏光ビームスプリッタの偏光分離部を透過し、投射される。また偏光ビームスプリッタにP偏光の光を入射させ、偏光ビームスプリッタの偏光分離部を透過した光を反射型ライトバルブに入射し、偏光ビームスプリッタの偏光分離部を反射するS偏光の光を変調光とする構成も知られている。この2つの構成を比較すると、前者は検光光として偏光分離部を透過するP偏光の光を使用し、後者は反射するS偏光の光を使用しているが、一般的に反射光にはS偏光以外にP偏光の光も混ざってしまうことが知られている。反射光を検光光として使用すると、余分な偏光の光、この場合にはP偏光の光が、検光光に含まれることになり投射像のコントラストが低下する。従って投射型表示装置では、コントラストを向上させるために偏光分離部を透過するP偏光の光を検光光とする構成のものが広く使用されている。
特開平10−133301
しかしながら、偏光分離部で反射されるS偏光の光を検光光とする投射型表示装置よりもコントラストの低下は少ないものの、偏光分離部を透過するP偏光の光を検光光とする投射型表示装置においても、透過光にS偏光が含まれてしまう、すなわち投射像が黒になるはずの状態においても透過光が存在し光が投射されてしまいコントラストが低下してしまうという問題がある。
本発明は反射型ライトバルブを使用した投射型表示装置において、投射像のコントラストを向上させることのできる投射型表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に係る発明は、光源からの光を赤色光、緑色光、青色光に色分解する色分解光学系と、前記各色光毎に配置された反射型ライトバルブと、前記色分解された各色光を偏光分離部で偏光分離して、偏光分離部を透過する光を前記反射型ライトバルブに入射し、前記反射型ライトバルブから射出された光を前記偏光分離部で反射して検光する各色光毎に配置された偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタから射出された各色光の検光光の光路にそれぞれ配置された偏光子と、前記偏光ビームスプリッタで検光された各色光を色合成する色合成光学系と、前記色合成された光を投射する投射レンズとを有することを特徴とする投射型表示装置を提供する。
請求項2に係る発明は、光源からの光を赤色光、緑色光、青色光に色分解する色分解光学系と、前記各色光毎に配置された反射型ライトバルブと、前記色分解された赤色光、青色光を偏光分離して、前記反射型ライトバルブに入射し、前記反射型ライトバルブから射出された光を検光する前記赤色光と青色光との光路に配置された偏光ビームスプリッタと、前記色分解された緑色光を偏光分離部で偏光分離して、偏光分離部を透過する光を前記反射型ライトバルブに入射し、前記反射型ライトバルブから射出された光を前記偏光分離部で反射して検光する前記緑色光の光路に配置された偏光ビームスプリッタと、前記緑色光の光路に配置された偏光ビームスプリッタから射出された緑色光の検光光の光路に配置された偏光子と、前記偏光ビームスプリッタで検光された各色光を色合成する色合成光学系と、前記色合成された光を投射する投射レンズとを有することを特徴とする投射型表示装置を提供する。
請求項3に係る発明は、前記色分解光学系は、光源からの光を前記青色光と、前記赤色光と緑色光との混合光と色分解する第1色分解光学系と、前記第1色分解光学系で色分解された前記赤色光と緑色光との混合光を、前記赤色光と前記緑色光とに色分解する第2色分解光学系とを有し、前記青色光と、前記赤色光と緑色光との混合光の光路にそれぞれ配置され、前記青色光と、前記赤色光と緑色光との混合光を偏向する偏光ビームスプリッタを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の投射型表示装置を提供する。
請求項4に係る発明は、光源からの光を時系列的に色分解する色分解光学系と、 反射型ライトバルブと、前記時系列的に色分解された各色光を偏光分離部で偏光分離して、偏光分離部を透過する光を前記反射型ライトバルブに入射し、前記反射型ライトバルブから射出された光を前記偏光分離部で反射して検光する偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタから射出された検光光の光路に配置された偏光子と、前記偏光子を透過した光を投射する投射レンズとを有することを特徴とする投射型表示装置を提供する。
請求項5に係る発明は、光源からの光を第1色光と、第2色光と第3色光との混合光とに色分解する第1色分解光学系と、前記第2色光と第3色光との混合光を時系列的に色分解する第2色分解光学系とを有する色分解光学系と、前記第1色光用と、時系列に色分解された前記第2色光と第3色光用にそれぞれ配置された反射型ライトバルブと、前記色分解された各色光を偏光分離部で偏光分離して、偏光分離部を透過する光を前記反射型ライトバルブに入射し、前記反射型ライトバルブから射出された光を前記偏光分離部で反射して検光する前記第1色光の光路と、前記時系列的に色分解された前記第2色光と第3色光の光路とにそれぞれ配置された偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタから射出された検光光の光路にそれぞれ配置された偏光子と、前記偏光子を透過した光を色合成する色合成光学系と、前記色合成された光を投射する投射レンズとを有すること を特徴とする投射型表示装置を提供する。
請求項6に係る発明は、光源からの光を第1色光と第2色光との混合光と、第3色光と第4色光との混合光とに色分解する第1色分解光学系と、前記第1色光と第2色光との混合光を時系列的に色分解する第2色分解光学系と、前記第3色光と第4色光との混合光を時系列的に色分解する第3色分解光学系とを有する色分解光学系と、前記時系列に色分解された前記第1色光と第2色光用と、時系列に色分解された前記第3色光と第4色光用にそれぞれ配置された反射型ライトバルブと、前記色分解された各色光を偏光分離部で偏光分離して、偏光分離部を透過する光を前記反射型ライトバルブに入射し、前記反射型ライトバルブから射出された光を前記偏光分離部で反射して検光する前記時系列的に色分解された前記第1色光と第2色光の光路と、前記時系列的に色分解された前記第3色光と第4色光の光路にそれぞれ配置された偏光ビームスプリッタと、前記偏光ビームスプリッタから射出された検光光の光路にそれぞれ配置された偏光子と、前記偏光子を透過した光を色合成する色合成光学系と、前記色合成された光を投射する投射レンズとを有することを特徴とする投射型表示装置を提供する。
本発明は反射型ライトバルブを使用した投射型表示装置において、投射像のコントラストを向上させることのできる投射型表示装置を提供することができる。
以下図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
(第1実施形態)
図1に第1実施形態の投射型表示装置の構成図を示す。ランプと凹面鏡とから構成される光源11から射出された光は、偏光変換照明光学系12によって紙面に平行な方向に振動方向を有する偏光に変換される。この偏光変換照明装置12は図示しない複数のレンズをマトリクス形状に配置した第1レンズ板と、第1レンズ板の各レンズのほぼ焦点位置に同様にレンズを配置した第2レンズ板と、第2レンズ板の射出面近傍に偏光分離部とこの偏光分離部と平行に配置した反射層の組合せを複数組アレイ状に配置した複数プリズム部材と、その射出面の特定位置に配置した1/2波長位相板と、あとで説明する反射型ライトバルブ上に重畳照明するコンデンサレンズとから構成されている。本実施形態では、1/2波長位相板は射出する偏光の振動方向が紙面に平行になる向きに配置した。
偏光変換照明装置12から射出した光はB(青)光反射、R(赤)光とG(緑)光透過特性のダイクロイックミラー13Bと、R光とG光を反射、B光を透過する特性のダイクロイックミラー13RGとを互いに直交して配置したクロスダイクロイックミラー13に入射し、入射光に垂直で、互いに反対方向に進行するB光と、R光とG光との混合光とに色分解する。
色分解されたB光は偏向ミラー14で反射されて、B光用に配置された偏光ビームスプリッタ17Bに入射する。偏光ビームスプリッタ17Bに入射したB光は、偏光分離部を透過してB光用反射型ライトバルブ18Bに入射する。
一方色分解されたR光とG光との混合光は偏向ミラー15で反射されて、G光反射、R光透過特性のダイクロイックミラー16に入射、反射するG光と、透過して直進するR光とに色分解される。色分解されたG光とR光は、偏光ビームスプリッタ17G、17Rにそれぞれ入射し、偏光分離部を透過してそれぞれ反射型ライトバルブ18G、18Bに入射する。
各色光用に配置された反射型ライトバルブ18B、18G、18Rに入射した各色光は、それぞれの色信号によって変調作用を受け、変調光と非変調光との混合光を反射して射出する。反射射出された光は、再度偏光ビームスプリッタ17B、17G、17Rにそれぞれ入射し、偏光分離部で反射される変調光を検光光として分離する。各色光の検光光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム20の各色光の入射面に配置されている偏光子19B、19G、19Rを経てクロスダイクロイックプリズム20に入射する。偏光子19B、19G、19Rは、プラスチックシートから構成されており、紙面に垂直な方向に偏光した光を透過し、紙面に平行な方向に偏光した光を吸収する。
クロスダイクロイックプリズム20の内部には、R光を反射するダイクロイック膜20RとB光を反射するダイクロイック膜20Bが直交して配置されている。クロスダイクロイックプリズム20に入射したR光とB光は、それぞれR光反射ダイクロイック膜20R、B光反射ダイクロイック膜20Bで反射され、G光は両ダイクロイック膜を透過することによって色合成され、合成光を射出面から射出する。色構成された光は、投射レンズ21に入射し、図示しないスクリーン上に投射される。
本実施形態の投射型表示装置のコントラストを、従来の投射型表示装置のコントラストと比較する。まず、従来の光源からの光を偏光変換照明装置で偏光した後、偏光子を通って偏光ビームスプリッタに入射し、偏光分離部を反射したS偏光の光を反射型ライトバルブに入射させ、偏光分離部を透過するP偏光の光を検光光とする構成の投射型表示装置のコントラストを説明する。
偏光変換照明装置による偏光の消光比は、約20対1である。すなわちS偏光の光が20に対し、P偏光の光は1である。偏光子の消光比は約1000対1である。偏光ビームスプリッタの偏光分離部で反射される光の消光比は、約30対1である。従って反射型ライトバルブに入射する光の消光比は、約600000対1である(20×1000×30)。入射する光の全光量を1とすると、S偏光光600000/600001に対して、P偏光光は1/600001であり、ほぼ1対1/600000である。ここで投射像がすべて黒、すなわち反射型ライトバルブで変調されない場合を考えると、入射光はそのままの偏光方向で反射されるので、再度偏光ビームスプリッタに入射する光は、ほぼ1対1/600000である。偏光ビームスプリッタの偏光分離部を透過する光の消光比は、約2000対1である。従って、偏光ビームスプリッタに入射したS偏光光1のうち1/2000が偏光分離部を透過する。一方P偏光光はほとんどすべてが透過すると考えてよいので、P偏光の光は1/600000が透過する。すなわち偏光分離部を透過する光の全光量は、1/2000+1/600000で、ほぼ1/2000である。すなわち偏光ビームスプリッタの透過の消光比で決まることがわかる。反射型ライトバルブから射出された光のうち、黒状態でも1/2000の光が投射されるので、この場合のコントラストは2000:1となる。
次に、本実施形態の投射型表示装置のコントラストを説明する。光源からの光を偏光変換照明装置で偏光した後、偏光ビームスプリッタに入射し、偏光分離部を透過したP偏光の光を反射型ライトバルブに入射させ、偏光分離部で反射されるS偏光の光を検光光とし、偏光ビームスプリッタの後に偏光子を配置した構成の投射型表示装置である。
偏光変換照明装置による偏光の消光比は、約20対1である。偏光ビームスプリッタの偏光分離部を透過する光の消光は、約2000対1である。従って反射型ライトバルブに入射する光の消光比は、約40000対1である(20×2000)。入射する光の全光量を1とすると、P偏光光40000/40001に対して、S偏光光は1/40001であり、ほぼ1対1/40000である。ここで投射像がすべて黒、すなわち反射型ライトバルブで変調されない場合を考えると、入射光はそのままの偏光方向で反射されるので、再度偏光ビームスプリッタに入射する光は、ほぼ1対1/40000である。偏光ビームスプリッタの偏光分離部を反射する光の消光比は、約30対1である。従って、偏光ビームスプリッタに入射したP偏光光1のうち1/30が偏光分離部で反射される。一方S偏光光はほとんどすべてが反射される考えてよいので、S偏光の光1/40000が反射される。さらに偏光子の消光比は約1000対1なので、P偏光の光は約1/1000になる。従って、偏光子を透過した後のP偏光光は、1/30000であるのに対し、S偏光の光は1/40000である。すなわちP偏光とS偏光の光を合計すると、約1/17000となる。反射型ライトバルブから射出された光のうち、黒状態でも1/17000の光が投射されるので、この場合のコントラストは17000:1となる。
従って従来の投射型表示装置のコントラストが2000:1であるのに対し、本実施形態では17000:1であり、本実施形態ではコントラストが大幅に改善され、コントラストの良好な投射像を投射することができる。
本実施形態において偏光ビームスプリッタ17R、17G、17Bは、2個の三角柱プリズムを偏光分離部を挟んで接合したものを使用したが、偏光ビームスプリッタはこの構成のものに限定されず、例えば、ワイヤーグリッド偏光子を偏光ビームスプリッタとして使用しても同様の効果を奏することができる。またワイヤーグリッド偏光子を2つの三角柱プリズムで挟み込んだものを使用しても良い。さらに偏光子として、ワイヤーグリッド偏光子を使用しても同様の効果を奏することができる。
なお比較として従来の投射型表示装置において、偏光子の位置を偏光ビームスプリッタの入射前の位置から射出後の位置に変更した場合のコントラストを検討する。偏光ビームスプリッタの偏光分離部を反射したS偏光の光を反射型ライトバルブに入射し、偏光分離部を透過するP偏光の光を検光光とし、検光光を偏光子を通して投射する構成の投射型表示装置のコントラストを説明する。偏光変換照明装置による偏光の消光比は、約20対1である。すなわちS偏光の光が20に対し、P偏光の光は1である。偏光ビームスプリッタの偏光分離部で反射される光の消光比は、約30対1である。従って反射型ライトバルブに入射する光の消光比は、約600対1である(20×30)。入射する光の光量を1とすると、S偏光光600/601に対して、P偏光光は1/601であり、ほぼ1:1/600である。ここで投射像がすべて黒、すなわち反射型ライトバルブで変調されない場合を考えると、入射光はそのままの偏光方向で反射されるので、再度偏光ビームスプリッタに入射する光は、ほぼ1:1/600である。偏光ビームスプリッタの偏光分離部を透過する光の消光比は、約2000対1である。従って、偏光ビームスプリッタに入射したS偏光光1のうち1/2000が偏光分離部を透過する。一方P偏光光はほとんどすべてが透過すると考えてよいので、P偏光の光は1/600が透過する。さらに偏光子の消光比は約1000対1なので、S偏光の光は約1/1000になる。従って、偏光子を透過した後のS偏光光は、1/2000000であるのに対し、P偏光の光は1/600である。すなわちP偏光とS偏光の光を合計すると、約1/600となる。反射型ライトバルブから射出された光のうち、黒状態でも1/600の光が投射されるので、この場合のコントラストは600:1となる。
ここで説明したものは、偏光ビームスプリッタの偏光分離部で反射された光を反射型ライトバルブに入射させ、偏光分離部を透過した検光光を投射する従来から使用されている構成の投射型表示装置に検光した後にさらに偏光子を配置する構成であり、この構成でもっともコントラストが高くなると一般的に考えられている。一方本実施形態に示した、偏光ビームスプリッタの偏光分離部を透過する光を反射型ライトバルブに入射させ、偏光分離部で反射された検光光を投射する構成の投射型表示装置はコントラストが低く、検光した後にさらに偏光子を配置しても、今説明した従来のものよりもコントラストは低いと考えられていた。しかしながら、本実施形態で示したように、従来の構成に偏光子を追加した装置のコントラストが600:1、さらに現在行われている装置のコントラストが2000:1であるのに対し、コントラストが低いと考えられていた本実施形態の装置のコントラストは17000:1であり、従来の装置よりはるかにコントラストが高いことがわかる。
このように本実施形態では、従来よりもコントラストが大幅に改善された投射型表示装置を提供することができる。
(第2実施形態)
図2に第2実施形態の投射型表示装置の構成図を示す。本実施形態の投射型表示装置は、第1実施形態の偏向ミラー14、15を偏光ビームスプリッタ25B、25GRと1/2波長位相板16B、26GRに変更した点に特徴がある。
本実施形態の偏光変換照明装置12は、複合プリズムの射出面の1/2波長位相板の配置が第1実施形態と異なっており、偏光変換装置12から射出される偏光は、紙面に対して垂直な方向に振動する偏光になっている。偏光変換装置12を射出した光は、クロスダイクロイックミラー13によって反対方向に進むB光と、G光とR光との混合光に色分解される。色分解されたB光と、G光とR光との混合光は、それぞれ偏光ビームスプリッタ25B、25GRに入射し、その偏光分離部で反射させる。偏光ビームスプリッタ25B、25GRにより消光比が向上する。偏光ビームスプリッタ25B,25GRの射出面には、それぞれ1/2波長位相板26B、26RGが配置されており、偏光ビームスプリッタ25B、25RGから射出した光を、紙面に平行の方向に振動する偏光光に変換する。1/2波長位相板26Bを射出したB光は、偏光ビームスプリッタ17Bに入射し、偏光分離部を透過して反射型ライトバルブ18Bに入射する。1/2波長位相板26RGを射出したG光とR光との混合光は、ダイクロイックミラー16に入射し、反射されるG光と、透過するR光とに色分解される。色分解されたG光とR光はそれぞれ偏光ビームスプリッタ17G,17Rに入射し、偏光分離部を透過して反射型ライトバルブ18G、18Rに入射する。
反射型ライトバルブ18B、18G、18Rに入射した各色光は、変調作用を受けた後、反射射出し、再度偏光ビームスプリッタ17B、17G、17Rに入射する。変調光は、偏光ビームスプリッタ17B、17G、17Rの偏光分離部で反射され検光光として射出する。各色光の検光光は色合成光学系20に入射し、色合成された後、投射レンズ21で不図示のスクリーン上に投射される。
本実施形態の投射型表示装置においては、反射型ライトバルブの前に配置された偏光ビームスプリッタに入射する各色光の偏光率を向上させることができるので、さらに投射像のコントラストを向上させることができる。
なお、本実施形態における偏光ビームスプリッタ25B、25GRの代わりにワイヤーグリッド偏光子を配置しても良い。その場合にはワイヤーグリッド形状の素子を紙面に垂直に配置すると、射出面に1/2波長位相板を配置する必要がある。しかし偏光変換照明装置12によって、偏光の振動方向を紙面に平行な方向に変換する場合には、ワイヤーグリッド形状の素子を紙面に平行な方向にすれば1/2波長位相板を配置する必要はない。
(第3実施形態)
図3に第3実施形態の投射型表示牡装置の構成図を示す。本実施形態は、偏光ビームスプリッタ射出後に配置する偏光子をG光の光路のみに配置し、B光、R光の光路には配置していない点が第1実施形態と異なる。
色分解されたB光は、従来の投射型表示装置と同様に、偏光子19Bを経て偏光ビームスプリッタ17Bに入射し、偏光分離部で反射されてB光用に配置された反射型ライトバルブ18Bに入射する。色分解されたR光は、偏光子19Rを経て偏光ビームスプリッタ17Rに入射し、偏光分離部で反射されてR光用反射型ライトバルブ18Rに入射する。R光用とB光用のライトバルブ18R、18Bに入射した各色光は、色信号によって変調されて反射射出され、再度偏光ビームスプリッタ17R、17Bに入射し、偏光分離部を透過する光を検光光として取りだし、色合成光学系のクロスダイクロイックプリズム20に異なる入射面から入射する。
一方色分解されたG光は、1/2波長位相板26Gを経て紙面に垂直な方向に振動し、偏光ビームスプリッタ17Gに対してP偏光に変換される。P偏光の光は、偏光ビームスプリッタ17Gの偏光分離部を透過してG光用反射型ライトバルブ18Gに入射する。G光ライトバルブ18Gに入射した色光は、色信号によって変調されて反射射出し、再度偏光ビームスプリッタ17Gに入射する。偏光分離部で反射する光を検光光として取り出し、偏光子19Gを経てクロスダイクロイックプリズム20に入射する。クロスダイクロイックプリズム20に入射した各色光は色合成され、投射レンズ21で不図示のスクリーン上に投射される。
本実施形態の構成は、R光とB光は従来の投射型表示装置と同じ構成であるが、G光のみを第1実施形態と同様に、偏光ビームスプリッタを透過した光を反射型ライトバルブに入射し、反射する光を検光光として取りだし、偏光子を経て偏光率を向上させて射出する構成としている。投射像中のR光、G光、B光の内、G光のみのコントラストを向上させたのである。人間の眼はG光に敏感であり、G光のコントラストのみを向上させるだけでも、人間の眼で見て従来の投射型表示装置と比較して優れたコントラストの投射像を投射することになる。
(第4実施形態)
図4に第4実施形態の投射型表示装置の構成図を示す。光源11からの光は、偏光変換照明装置12で偏光した光に変換される。偏光変換装置12を射出した光は、B光を反射し、G光とR光を透過する特性を有するダイクロイックミラー23Bに入射し、反射されるB光と透過するG光とR光との混合光とに色分解される。色分解されたB光は偏光ビームスプリッタ17Bに入射し、その偏光分離部を透過してB光用反射型ライトバルブ18Bに入射する。
ダイクロイックミラー23Bを透過したG光とR光との混合光は、時系列色分解光学系24GRで時系列的にG光とR光に色分解される。この時系列色分解光学系24GRは、円盤形状の基板の一方の側にG光を透過し、R光を反射する特性を有するダイクロイック膜を形成し、もう一方の側にG光を反射し、R光を透過する特性を有するダイクロイック膜を形成したもので、円盤の中心軸O‘の周りに回転させる。回転させることによって、G光とR光とが交互に射出される。時系列に色分解されたG光とR光は、偏光ビームスプリッタ17GRに入射し、偏光分離部を透過して時系列にて射出面から射出し、反射型ライトバルブ18GRに入射する。
反射型ライトバルブ18Bに入射したB光は、B光の色信号によって変調作用を受け、反射射出し、再度偏光ビームスプリッタ17Bに入射し、偏光分離部で反射される光が検光して取りだされる。B光の検光光は、色合成光学系のダイクロイックプリズム27の入射面に配置された偏光子19Bを経て、ダイクロイックプリズム27に入射する。ダイクロイックプリズム27の内部には、G光とR光を反射し、B光を透過する特性を有するダイクロイック膜27GRが配置されており、B光はダイクロイック膜27GRを透過する。
反射型ライトバルブ18GRに時系列に入射したG光とR光は、それぞれ色信号で時系列に変調され、反射射出し、再度偏光ビームスプリッタ17GRに時系列に入射する。偏光ビームスプリッタ17GRの偏光分離部で変調光を反射される光として検光する。検光されたG光とR光は、偏光子19GRを経て時系列的にダイクロイックプリズム27に入射し、ダイクロイック膜27GRで反射されてB光と色合成される。色合成された光は、投射レンズ21で不図示のスクリーン上に投射される。
本実施形態においても、偏光ビームスプリッタに入射する各色光は、偏光分離部を透過して反射型ライトバルブに入射する。反射型ライトバルブで反射された光は、再度偏光ビームスプリッタに入射し、偏光分離部で変調光を反射して検光する。検光された光は、偏光子を経て色合成光学系で色合成される構成であり、前実施形態と同様に良好なコントラストの投射像を投射することができる。
本実施形態に示す時系列色分解光学系は、これ以外にも偏光変換照明装置12とダイクロイックミラー23Bの間に配置し、B光とG光とR光とに時系列に色分解するものを使用しても構わない。時系列に色分解された光は、ダイクロイックミラー23Bで反射されるB光と、透過して時系列に進むG光とR光とに光路が分離される。この場合には各色光光用の反射型ライトバルブで変調するタイミングを調整する。この構成でも同様の効果を奏する投射型表示装置を提供することができる。
また本実施形態では、ダイクロイックミラー23BでB光と、G光とR光との混合光とに分解したが、B光とE(エメラルド)光との混合光を反射し、G光とR光との混合光を透過して、色分解しても構わない。図5にこのこうせいの投射型表示装置の構成図を示すが、2つの混合光の光路のそれぞれに、時系列色分解光学系24BE、24GRを配置し、一方の光路で時系列に進行するB光とE光とに色分解し、他方の光路では本実施形態と同様にG光とR光を時系列に色分解する。その他の構成は本実施形態と同様である。この構成では、光源からの光を4色に色分解してそれぞれの光を色信号で変調して投射するため、コントラストが向上するだけでなく、色再現性にも優れた投射型表示装置を提供することができる。なお更に偏光変換照明装置12とダイクロイックミラー23BEの間にB光、E光、G光、R光の4色光に時系列に色分解する1個の時系列色分解光学系を配置して4色に色分解しても構わない。この場合、B光は450±30nmで、E光は515±15nm、G光は550±15nm、R光は630±30nmである。ただしそれぞれの色光の中心波長及び波長幅はこれに限られず、中心波長及び波長幅を変えても構わない。
また図6に示すように、偏光変換照明装置12の後に時系列分解光学系24GBRを1つ配置し、この時系列色分解光学系で、時系列的にB光とG光とR光とに色分解しても構わない。時系列的に色分解された各色光は、偏光ビームスプリッタ17BGRの偏光分離部を透過して反射型ライトバルブ18BGPに入射し、変調光は偏光分離部を反射して検光される。検光された光は、偏光子19BGPを経て投射レンズ21に入射して、不図示のスクリーン上に投射される。なお、更にB光、E光、G光、R光の4色光に色分解しても構わない。
第1実施形態の投射型表示装置の構成図。 第2実施形態の投射型表示装置の構成図。 第3実施形態の投射型表示装置の構成図。 第4実施形態の投射型表示装置の構成図。 第4実施形態の変形例の投射型表示装置の構成図。 第4実施形態の変形例の投射型表示装置の構成図。
符号の説明
11 光源
12 偏光変換照明装置
13 クロスダイクロイックミラー
14、15 偏向ミラー
16、23B ダイクロイックミラー
17B、17G、17R、17GR、17BGR 偏光ビームスプリッタ
18B、18G、18R、18GR、18BGR 反射型ライトバルブ
19B、19G、19R、19GR、19BGR 偏光子
20 クロスダイクロイックプリズム
21 投射レンズ
24GR 時系列色分解光学系
27 ダイクロイックプリズム

Claims (6)

  1. 光源からの光を赤色光、緑色光、青色光に色分解する色分解光学系と、
    前記各色光毎に配置された反射型ライトバルブと、
    前記色分解された各色光を偏光分離部で偏光分離して、偏光分離部を透過する光を前記反射型ライトバルブに入射し、前記反射型ライトバルブから射出された光を前記偏光分離部で反射して検光する各色光毎に配置された偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタから射出された各色光の検光光の光路にそれぞれ配置された偏光子と、
    前記偏光ビームスプリッタで検光された各色光を色合成する色合成光学系と、前記色合成された光を投射する投射レンズとを有すること
    を特徴とする投射型表示装置。
  2. 光源からの光を赤色光、緑色光、青色光に色分解する色分解光学系と、
    前記各色光毎に配置された反射型ライトバルブと、
    前記色分解された赤色光、青色光を偏光分離して、前記反射型ライトバルブに入射し、前記反射型ライトバルブから射出された光を検光する前記赤色光と青色光との光路に配置された偏光ビームスプリッタと、
    前記色分解された緑色光を偏光分離部で偏光分離して、偏光分離部を透過する光を前記反射型ライトバルブに入射し、前記反射型ライトバルブから射出された光を前記偏光分離部で反射して検光する前記緑色光の光路に配置された偏光ビームスプリッタと、
    前記緑色光の光路に配置された偏光ビームスプリッタから射出された緑色光の検光光の光路に配置された偏光子と、
    前記偏光ビームスプリッタで検光された各色光を色合成する色合成光学系と、前記色合成された光を投射する投射レンズとを有すること
    を特徴とする投射型表示装置。
  3. 前記色分解光学系は、光源からの光を前記青色光と、前記赤色光と緑色光との混合光と色分解する第1色分解光学系と、前記第1色分解光学系で色分解された前記赤色光と緑色光との混合光を、前記赤色光と前記緑色光とに色分解する第2色分解光学系とを有し、
    前記青色光と、前記赤色光と緑色光との混合光の光路にそれぞれ配置され、前記青色光と、前記赤色光と緑色光との混合光を偏向する偏光ビームスプリッタを有すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の投射型表示装置。
  4. 光源からの光を時系列的に色分解する色分解光学系と、
    反射型ライトバルブと、
    前記時系列的に色分解された各色光を偏光分離部で偏光分離して、偏光分離部を透過する光を前記反射型ライトバルブに入射し、前記反射型ライトバルブから射出された光を前記偏光分離部で反射して検光する偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタから射出された検光光の光路に配置された偏光子と、
    前記偏光子を透過した光を投射する投射レンズとを有すること
    を特徴とする投射型表示装置。
  5. 光源からの光を第1色光と、第2色光と第3色光との混合光とに色分解する第1色分解光学系と、前記第2色光と第3色光との混合光を時系列的に色分解する第2色分解光学系とを有する色分解光学系と、
    前記第1色光用と、時系列に色分解された前記第2色光と第3色光用にそれぞれ配置された反射型ライトバルブと、
    前記色分解された各色光を偏光分離部で偏光分離して、偏光分離部を透過する光を前記反射型ライトバルブに入射し、前記反射型ライトバルブから射出された光を前記偏光分離部で反射して検光する前記第1色光の光路と、前記時系列的に色分解された前記第2色光と第3色光の光路とにそれぞれ配置された偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタから射出された検光光の光路にそれぞれ配置された偏光子と、
    前記偏光子を透過した光を色合成する色合成光学系と、
    前記色合成された光を投射する投射レンズとを有すること
    を特徴とする投射型表示装置。
  6. 光源からの光を第1色光と第2色光との混合光と、第3色光と第4色光との混合光とに色分解する第1色分解光学系と、前記第1色光と第2色光との混合光を時系列的に色分解する第2色分解光学系と、前記第3色光と第4色光との混合光を時系列的に色分解する第3色分解光学系とを有する色分解光学系と、
    前記時系列に色分解された前記第1色光と第2色光用と、時系列に色分解された前記第3色光と第4色光用にそれぞれ配置された反射型ライトバルブと、
    前記色分解された各色光を偏光分離部で偏光分離して、偏光分離部を透過する光を前記反射型ライトバルブに入射し、前記反射型ライトバルブから射出された光を前記偏光分離部で反射して検光する前記時系列的に色分解された前記第1色光と第2色光の光路と、前記時系列的に色分解された前記第3色光と第4色光の光路にそれぞれ配置された偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタから射出された検光光の光路にそれぞれ配置された偏光子と、
    前記偏光子を透過した光を色合成する色合成光学系と、
    前記色合成された光を投射する投射レンズとを有すること
    を特徴とする投射型表示装置。
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