JP2005308447A - タイヤ摩耗寿命予測方法 - Google Patents

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伸二 河上
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Abstract

【課題】タイヤの使用地域に応じて最適のタイヤ摩耗寿命を予測可能にするタイヤ摩耗寿命予測方法を提供する。
【解決手段】予測対象となるタイヤの主要走行地域の年間平均気温A、年間平均降雨日数Bおよび晴天時と雨天時の温度差Tという天候要素を考慮し、温度Aにおける乾燥状態での摩耗試験および温度A−Tにおける湿潤状態での摩耗試験から得られる摩耗指数Md、Mwに基づいて算出した摩耗指数Mによってタイヤの摩耗寿命予測をする。
【選択図】 図1


















Description

本発明は、タイヤ摩耗寿命予測方法に関し、さらに詳しくは、タイヤの使用地域に応じて最適のタイヤ摩耗寿命を予測可能とするタイヤ摩耗寿命予測方法に関するものである。
タイヤの摩耗寿命はトレッドゴムの摩耗特性によって決まる。そのため、従来のタイヤ摩耗寿命予測は、一般にJIS K 6264に規格化されているランボーン摩耗試験で得られる摩耗抵抗指数に基づいて行なわれていた。また、予測精度を向上させるため、ランボーン摩耗試験により得られた摩擦抵抗指数と実際にタイヤが走行する際の摩擦エネルギーとを予測要素としたタイヤ摩耗寿命予測方法も提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、従来のタイヤ摩耗寿命予測方法は、いずれも路面が乾燥した状態での平均的な走行を前提とした予測方法であるため、実際のタイヤの摩耗寿命とは大きく外れることがあった。本発明者らは、この原因について詳細を検討しているうち、同じトレッドゴムを使用したタイヤを、ほぼ同一の使用条件で使用していても、使用地域により摩耗寿命が異なり、特に晴天の多い地域と雨天の多い地域とで顕著な差があることを知見した。そこで、種々のゴムについて、乾燥状態と湿潤状態とでランボーン摩耗試験をしたところ、湿潤状態と乾燥状態との摩耗量は比例せず、湿潤状態ではゴムの種類ごとに水温によって摩耗量が大きく異なるという新たな知見を得た。従来の一般的な常識は乾燥状態と湿潤状態とでゴムの摩耗特性は殆ど変わらないとされていたので、この発見は、タイヤ摩耗寿命の予測に大きく影響する要因であることを知見したのである。
特開平11−326145号公報
本発明の目的は、タイヤの使用地域に応じて最適のタイヤ摩耗寿命を予測可能にするタイヤ摩耗寿命予測方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明のタイヤ摩耗寿命予測方法は、タイヤの主要走行地域の年間平均温度A(℃)での乾燥条件下のランボーン摩耗試験法のゴム摩耗指数Mdと、前記温度A(℃)から晴天時と雨天時との平均温度差T(℃)を差し引いた温度A−T(℃)での湿潤条件下のランボーン摩耗試験法のゴム摩耗指数Mwと、前記主要走行地域の年間平均降雨日数B(日)とから下記(1)式により摩耗指数Mを算出し、該摩耗指数Mを前記主要走行地域におけるタイヤ摩耗寿命の予測指標にすることを特徴とするものである。
M=Md×(365−B)/365+Mw×B/365・・・・(1)
Tは5〜20℃の範囲で選択される。
本発明のタイヤ摩耗寿命予測方法によれば、タイヤの主要走行地域の年間平均気温A、年間平均降雨日数Bおよび晴天時と雨天時の温度差Tという天候要素を考慮し、乾燥条件と湿潤条件との両方の摩耗指数MdとMwに基づいて摩耗指数Mを算出し、これをタイヤ摩耗寿命の予測指標としたので、主要走行地域の特性に応じた精度の高いタイヤの摩耗寿命予測をすることができる。
以下、本発明のタイヤ摩耗寿命予測方法を図1のフローチャートで実施形態に基づいて説明する。
まず、ステップ100では、摩耗寿命予測の対象となるタイヤの主要使用地域の天候データを取得する。具体的には年間平均気温を求め、この気温をA(℃)とする。気温A(℃)の値は気象庁等が発表するタイヤの使用地域のデータを用いればよい。
また、年間平均降雨日数を求め、この日数をB(日)とする。B(日)の値も気象庁等が発表するタイヤの使用地域のデータを用いればよいが、どの程度の降水量があった日を降雨日とするかを決定しておく。降雪などについてもいかなる場合に降雨日とみなすかを決定しておく。
さらに、晴天時と雨天時との温度差をT(℃)とし、このT(℃)の値も気象庁等のデータより取得する。T(℃)の値はタイヤの使用地域によって異なり、また晴天時、雨天時の温度をどのように定義するかによっても異なるが、概ね5〜20(℃)程度の値を用いる。
ステップ101では、温度A(℃)において乾燥状態でトレッドゴムの摩耗試験をして、その試験結果から乾燥摩耗指数Mdを算出する。指数の算出は基準になるゴムを決定しておき、その基準ゴムの摩耗量に対してどの程度の摩耗量であるかを数値化する。例えば、JIS K 6264に規格化されている摩擦抵抗指数を用いることができる。
また、温度A−T(℃)において湿潤状態でトレッドゴムの摩耗試験をして、その試験結果から湿潤摩耗指数Mwを算出する。
この摩耗試験には例えば、JIS K 6264に規格化されている加硫ゴムの摩耗試験などを採用することができ、ランボーン摩耗試験に準じたものが好ましく、図2に示すようなランボーン摩耗試験機に回転研磨砥石1とゴム試験片2の接触部に水温調節された水Wを供給する水供給装置3を設けた試験機を用いればよい。例えば、特開平8−145866号公報に記載されている湿潤摩耗試験機などが好適である。
温度A(℃)での乾燥状態の摩耗試験は、通常のランボーン摩耗試験と同じであり、回転研磨砥石1にゴム試験片2を押付けて接触させて、この接触部に炭化ケイ素粉Sを落下させながら回転研磨砥石1およびゴム試験片2を回転させる。所定時間回転させた後、ゴム試験片2の摩耗量を測定し、この摩耗量から乾燥摩耗指数Mdを算出する。
湿潤状態の摩耗試験は、乾燥状態の摩耗試験方法において、さらに温度をA−T(℃)に調整した水Wを水供給装置3から回転研磨砥石1とゴム試験片2の接触部に供給しながら摩耗試験を行なうものである。試験後のゴム試験片2の摩耗量から湿潤摩耗指数Mwを算出する。
ステップ102では、以上により得られたタイヤの主要走行地域の年間平均降雨日数B(日)と、乾燥摩耗指数Mdと、湿潤摩耗指数Mwとを式(1)に代入して摩耗指数Mを求める。式(1)は、乾燥摩耗指数Mdに年間晴天日率を乗じたものと湿潤摩耗指数Mwに年間降雨日率を乗じたものを加えて摩耗指数Mを算出するもので、タイヤの使用地域の天候を考慮した式となっている。
ステップ103では、タイヤ摩耗寿命を評価する指標となる摩耗指数Mに基づいてタイヤ摩耗の寿命予測をする。例えば、複数のタイヤの摩耗指数Mを比較してMの値の大きさによってどのタイヤが最も摩耗寿命が長いかを予測する。
横浜地域で使用されるタイヤについて、4種類のゴムa、b、c、dを用意し、下記するデータに基づき本発明のタイヤ摩耗寿命予測方法を適用して摩耗指数Mを求めた。このゴムa〜dは温度を種々変えて湿潤条件でランボーン摩耗試験を行なったところ、図3に示した摩耗特性を有するものであった。
気象庁のデータによると横浜地域の年間平均気温Aは15℃、年間平均降雨日数Bは100日(1mm以上の降雨があった日)となる。晴天時と雨天時の温度差Tは10℃とした。
以上のデータから乾燥状態の摩耗試験は温度15℃、湿潤状態の摩耗試験は温度(水温)5℃となり、摩耗試験はJIS K 6264のランボーン摩耗試験に準じて行なった。
摩耗試験機は図2のようなランボーン摩耗試験機を改良したものを使用し、湿潤状態では回転研磨砥石1(砥石粒度#80)とゴム試験片2の接触部に炭化ケイ素S(粒度#90)に加えて水供給装置3から水温5℃に調節された水Wを供給する。水Wの供給量は通常の降雨状態に相当する200ml/minとした。
各ゴム種での摩耗試験結果から乾燥摩耗指数Md、湿潤摩耗指数Mwを算出し、これらのデータを式(1)に代入して摩耗指数Mを求め、その結果をゴムaの乾燥状態での摩耗量の逆数を100とする指数で示すと表1のとおりとなった。指数が大きい程、摩耗しにくいことを示している。
Figure 2005308447
表1からゴムa、d、b、cの順に摩耗しにくく、タイヤ摩耗寿命が長いと予測される。一方、従来のタイヤ摩耗寿命予測では乾燥状態での摩耗試験の結果に基づいて乾燥摩耗指数Mdを用いていたので、この結果からゴムd、a、b、cの順にタイヤ摩耗寿命が長いと予測されることになるため、本発明による予測と異なる結果になっていることがわかる。
本発明のタイヤ摩耗寿命予測方法のフローチャートを示す説明図である。 本発明に用いられる摩耗試験機の一例を示す説明図である。 湿潤状態での摩耗試験におけるゴム試験片の摩耗量を示すグラフ図である。
符号の説明
1 回転研磨砥石
2 ゴム試験片
3 水供給装置

Claims (1)

  1. タイヤの主要走行地域の年間平均温度A(℃)での乾燥条件下のランボーン摩耗試験法のゴム摩耗指数Mdと、前記温度A(℃)から晴天時と雨天時との平均温度差T(℃)を差し引いた温度A−T(℃)での湿潤条件下のランボーン摩耗試験法のゴム摩耗指数Mwと、前記主要走行地域の年間平均降雨日数B(日)とから下記(1)式により摩耗指数Mを算出し、該摩耗指数Mを前記主要走行地域におけるタイヤ摩耗寿命の予測指標にするタイヤ摩耗寿命予測方法。
    M=Md×(365−B)/365+Mw×B/365・・・・(1)



















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