JP2005307794A - 圧縮機の防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機の防振装置に関し、特に低速運転における振動を低減する。
【解決手段】密閉容器104内に電動要素105と圧縮要素106からなる電動圧縮要素107を保持した圧縮機本体102とマウント103で構成された圧縮機101と、圧縮機101を取り付けるベース128と、マウント103とベース128との間に配設される防振部材129とを備え、防振部材129は損失係数が1以上5以下のゴム材にて形成することにより、防振部材129の内部摩擦により振動エネルギーを消費し、圧縮機101と防振部材129とから形成される振動系の共振のピークを消滅させることで、圧縮機101の低速運転時における振動を低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気冷蔵庫やその他の冷凍サイクル装置等に使用される圧縮機に関するものである。
近年、冷蔵庫やその他の冷凍サイクル装置等において、低振動化の必要性が高まっている。
特に、インバーター制御により運転周波数を可変する方式の往復動式の圧縮機においては、低速運転により消費電力を低減することができる反面、低速運転時の振動が大きくなることが課題となっている。そこで、従来の圧縮機としては、防振ゴムの低剛性化を図り、振動を小さくするための改善をしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら、上記従来の圧縮機の防振装置を説明する。
図4は従来の圧縮機の防振装置の側面図で、図5は従来の圧縮機の振動変位振幅の特性図である。
図4において、圧縮機1は圧縮機本体2とマウント3とから構成され、マウント3を防振ゴム4の首部5に嵌合し、底板6とマウント3の間に防振ゴム4を介在させることにより、圧縮機1を防振支持している。防振ゴム4は、蛇腹形状の蛇腹部7を有した上部8と、肉厚部9と最大肉厚部10との間にくびれ部11を備えた下部12とで構成され、防振ゴム4のバネ定数を低下させている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
防振ゴム4は、圧縮機本体2からマウント3に伝達した振動の大部分を、まず、上部8の蛇腹部7が伸縮することで減衰させる。次に、上記下部12の肉厚部9と最大肉厚部10の間のくびれ部11が伸縮することによって、振動をさらに減衰させる。
その結果、圧縮機本体2からマウント3に伝達した振動は防振ゴム4で減衰され、底板6に伝達される振動は小さくなる。
特許第3382782号公報
しかしながら、上記従来の構成では、さらに、冷蔵庫の断熱性能の向上に伴い、圧縮機1の低速運転化による省エネ効果がますます大きくなってきているにもかかわらず、20Hz未満といった低速運転を行うと、一般的な冷蔵庫用の圧縮機1の防振装置では、圧縮機1の振動が急激に増加し、その振動を防振装置が十分に防振できず、圧縮機1の低速運転化による省エネ効果を高める上で、大きな課題となっていた。
以下、圧縮機1が低速運転を行うと振動が急激に増加してしまう理由について、従来の圧縮機の振動変位振幅の特性図である図5に基づいて説明する。
図5の横軸は運転周波数であり、ピストンが往復運動する方向の密閉容器13の振動変位振幅を示している。
この結果から、運転周波数が低くなるほど振動変位振幅が増加する傾向にあり、30Hz以下では振動変位振幅が極端に大きい2つの周波数帯域が存在することがわかる。1つ目は20Hz近傍の帯域で振動変位振幅が300μmと大きくなっており、2つ目は15Hz以下の帯域で急激に振動変位振幅が大きくなり、100μmを上回っていることがわかる。また、この2つの大きな振動変位振幅の間の運転周波数、すなわち17Hz近傍と30Hz以上の運転周波数では、ともに40μm以下と比較的振動は小さくなっている。
次に、上述した振動特性の理由について説明する。
圧縮機1と防振ゴム4で支持される振動系は、防振ゴム4のバネ定数と圧縮機1の質量の関係から共振周波数を持ち、バネ定数が小さいほど共振周波数が低い周波数域に移動し、低速運転での圧縮機1の振動増大を抑制できるが、防振ゴム4の要求される剛性との関係等である程度の剛性が必要となり、通常、共振周波数は概ね20Hz前後であることが多い。
また、密閉容器13内に固定されたサスペンションスプリング(図示せず)およびこれによって支持される電動圧縮要素(図示せず)の振動系も同様に、サスペンションスプリングのバネ定数と電動圧縮要素の質量の関係から共振周波数を持ち、バネ定数が小さいほど共振周波数が低周波数域に移動し、低速運転での圧縮機1の振動増大を抑制できるが、サスペンションスプリングに要求される剛性との関係である程度の剛性が必要となり、通常、共振周波数は概ね10Hz前後であることが多い。
すなわち、図5において20Hzと15Hz以下で急激に振動変位振幅が大きくなっているのは、圧縮機1の運転周波数が、圧縮機1と防振ゴム4からなる振動系の共振周波数および、電動圧縮要素とサスペンションスプリングからなる振動系の共振周波数に一致するまたは近づくために、圧縮機1の防振ができなくなってくるためである。
一方、近年の地球環境保全の観点からR134a冷媒に代わり、温暖化係数の低いハイドロカーボン冷媒であるR600aが用いられ始めているが、R600aはR134aに比べて冷凍能力が低いという冷媒物性を備えており、そのためR134aと同等の冷凍能力を実現するためには概ね2倍の気筒容積が必要となる。
従って、偏心軸の偏心量やピストンの外径が、R134aを用いた圧縮機1に比べて拡大されており、この結果、ピストンの質量の増加やピストンのストローク量が増加することで、ピストンの往復運動によって発生する振動エネルギーも大きくなる。そのため、ますます圧縮機1の振動が大きくなり、防振装置では防振しきれないという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、特に低速運転における振動を低減した圧縮機の防振装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の圧縮機の防振装置は、圧縮機と、圧縮機を取り付けるベースと、前記マウントとベースとの間に配設される防振部材とを備え、前記防振部材は損失係数が1以上5以下のゴム材にて形成されたものであり、圧縮機から伝達される振動を防振部材の内部摩擦により振動エネルギーを消費することで減衰させることで、圧縮機と防振部材とが形成する振動系の共振ピークが無くなり、共振を起こさせないという作用を有する。
本発明の圧縮機の防振装置は、マウントとベースとの間に配設される防振部材が損失係数1以上5以下のゴム材にて形成されたものであり、低速運転における振動を低減した圧縮機の防振装置を提供することができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、密閉容器内に電動要素と圧縮要素からなる電動圧縮要素を保持した圧縮機本体とマウントで構成された圧縮機と、前記圧縮機を取り付けるベースと、前記マウントとベースとの間に配設される防振部材とを備え、前記防振部材は損失係数が1以上5以下のゴム材にて形成されたもので、圧縮機から防振部材へ伝達された振動が防振部材の内部摩擦により振動エネルギーを消費することで減衰させることで、圧縮機と防振部材とが形成する振動系の共振ピークが無くなり共振を起こさないため、低速運転における振動を低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、さらに圧縮機と防振部材とが形成する振動系の固有振動数が電動要素を駆動する運転周波数と略一致するもので、防振部材の減衰効果により圧縮機と防振部材とが形成する振動系の共振ピークが無くなることから、固有振動数で圧縮機を運転しても低振動化を実現することができ、請求項1に記載の発明の効果に加えて、圧縮機と防振部材とが形成する振動系の固有振動数での圧縮機の運転が可能となり、より圧縮機の低速運転ができ、システムの省エネ効果を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、さらに電動要素は商用電源周波数を含む複数の運転周波数で運転するもので、請求項1または2に記載の発明の効果に加えて、圧縮機の冷凍能力の最適化が可能となり、システムの省エネ効果を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、さらに電動要素を構成する固定子は、鉄心に形成したティースに巻線を直接的に巻設した突極集中巻の電動機を形成するもので、圧縮機または電動要素の質量が軽量化し、振動変位が増大しても、防振部材の内部摩擦により振動を低減することができ、請求項1から3の発明の効果に加えて、突極集中巻により電動要素と圧縮機の効率を高めることができるとともに、電動要素の積厚の低減が図れ、圧縮機を小型で軽量にすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、さらに電動要素を構成する回転子は、鉄心内部に希土類系磁石を収納したもので、コギング力の増大に伴い振動が増大しても、防振部材の内部摩擦により振動を低減することができ、請求項1から4に記載の発明の効果に加えて、希土類系磁石により磁束密度を増大させることで電動要素の効率を高めることができ、圧縮機の効率も高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における圧縮機と防振装置の側面図、図2は同実施の形態における圧縮機の振動変位振幅の特性図、図3は同実施の形態における電動要素の平面図である。
図1から図3において、圧縮機101は圧縮機本体102とマウント103で構成されており、圧縮機本体102の密閉容器104内には、下方に配置された電動要素105と上方に配置された圧縮要素106を一体化した電動圧縮要素107が、サスペンションスプリング108を介して支持されて収容されている。
電動要素105は、回転子109と固定子110とから構成され、回転子109は鉄心130の内部にネオジウム等の希土類系磁石111が収納され、固定子110は鉄心130に形成したティース131に巻線132を直接的に巻設した突極集中巻として形成されている。
圧縮要素106は、電動要素105以外の電動圧縮要素107であるクランクシャフト112、シリンダーブロック113等で構成され、クランクシャフト112は、回転子110を圧入固定した主軸114、および主軸114に対し偏心して形成された偏心軸115を有するとともに、バランスウェイト部116を主軸114と偏心軸115の間に有し、また偏心軸115の上端には、バランスウェイト117が取り付けられている。
シリンダーブロック113は、略円筒形のシリンダー118を有するとともに、主軸114を軸支する軸受部119を有し、電動要素105の上方に形成されている。
ピストン120は鉄などの金属で形成され、シリンダー118に往復動自在に挿入される。また、ピストン120は偏心軸115との間を連結手段121によって連結されている。
バルブプレート122は、シリンダー118の端面118aに、高圧室(図示せず)を形成するシリンダヘッド123と、PBTなどの樹脂で成型される吸入マフラー124と共に取り付けられている。
また、サスペンションスプリング108は、図1の断面を中心に4箇所に設けてあり、密閉容器104に固定されたスナブバー125および電動要素105の固定子110に固定されたスナブバー126の間に嵌装されている。
密閉容器104には、マウント103やハーメチックターミナル127、吸入管(図示せず)、吐出管(図示せず)が溶接等により固定されている。吸入管と吐出管は冷却システムの低圧側と高圧側(図示せず)にそれぞれ接続されている。
一方、圧縮機101は、マウント103とベース128との間に中空の略円筒形状の防振部材129を備えている。防振部材129は損失係数が1以上5以下のゴム材にて形成されている。
このベース128は、例えば家庭用冷蔵庫の機械室に設けられた圧縮機101を取り付ける為の金属部材等である。
ここで、損失係数について、簡単に説明する。
周波数を変えて対象部材を加振して共振を起こさせ、その時の振動を計測することによって得られる共振曲線に基づいて、損失係数を求めることができる。具体的には、振動が最大となる共振周波数(F0)と、振動の最大振幅である共振曲線の最大値から3dB下がったところの周波数(F1、F2)を共振曲線から求める。そして、F1とF2との周波数差(△F)を求め、F0に対する△Fの比として、損失係数は定義される。
このような損失係数1を上回るような制振性の高いゴム材の材料は、高分子制振材料と呼ばれるものがあり、その成分は例えば、スチレン系エラストマー36.7重量%、パラフィン系オイル18.3重量%、水添石油樹脂45.0重量%を混合したものである。スチレン系エラストマーは熱可塑性高分子有機材料であり、押出成形や射出成形が可能で量産化を容易にしており、また、パラフィン系オイルは軟化剤であり防振部材129の硬度を調整することができる。
さらに、水添石油樹脂はSP値(溶解性パラメータ)が熱可塑性高分子有機材料に近いため相溶性が良く、水添された脂環族系石油であるので耐熱性、耐候性に優れ、粘着付与剤でもあることから自己粘着性があるという特徴を有している。
このような高分子制振材料は一般に応力が加わると変形し、応力を取り除くと、一旦引き伸ばされた高分子鎖の絡み合いが元へ戻ろうとする。この分子内あるいは分子間の運動により摩擦熱が発生するが、それらは外部へ散逸してしまうため、結果として内部でエネルギーの損失が起こる。このように、高分子制振材料とは機械的な振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、振動エネルギー自体を材料内部で減衰する材料といえる。
以上のように構成された圧縮機の防振装置について、以下その動作、作用を説明する。
電力はインバーター装置(図示せず)等を介して電動要素105に供給され、回転子109を所定の回転数で回転させる。回転子109はクランクシャフト112を回転させ、偏心軸115の偏心運動が連結手段121を介してピストン120に伝えられることで、ピストン120はシリンダー118内を往復運動する。
そして冷媒は、冷却システムから吸入管を通して密閉容器104内に導かれた後、吸入マフラー124から吸入され、シリンダー118内で連続して圧縮され、吐出管より冷却システムへ再び吐き出される。
また、ピストン120がシリンダー118内で往復運動する際に、ピストン120の慣性力はピストン120の往復運動の直線方向に作用するのに対して、バランスウェイト部116、バランスウエイト117に作用する遠心力の方向は、クランクシャフト112の回転に伴い常に回転している。従って、上死点および下死点では、遠心力はピストン120の慣性力と反対向きに作用し、電動圧縮要素107への不釣合い力を小さくするように作用する。しかし、上死点と下死点以外の位置では、慣性力と遠心力のベクトルの方向は異なるため、いずれかの方向に不釣合い力を生じる。
電動圧縮要素107はこの不釣合い力により振動し、この振動はサスペンションスプリング108を介して密閉容器104へ伝達され、圧縮機101を振動させる。そして圧縮機101の振動はマウント103を介して防振部材129に伝達し、ベース128へ振動が伝達する。
しかしながら防振部材129は損失係数が1以上と高いため、上述した通り防振部材129の内部でエネルギーの損失が起こる。すなわち、防振部材129に伝達した機械的な振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、振動エネルギー自体を防振部材129の内部で減衰させる。そのため、圧縮機101の振動は防振部材129で大きく減衰され、ベース128へ伝達される振動を低減することができる。
そして、図3から損失係数が0.8であれば、通常、圧縮機101と防振部材129とで形成される振動系の固有振動数である20Hz近傍に共振のピークが認められるが、防振部材129は損失係数が1以上のゴムで形成されていることで、固有振動数の近傍にある共振のピークが消滅している。
ここで、圧縮機101と防振部材129とが形成する振動系の固有振動数は防振部材129のバネ定数をk、圧縮機101の質量m(kg)、固有振動数をf(HZ)、とするとき、(数1)で表される。
f=(√(k/m))/(2×π) …(数1)
従って、圧縮機101と防振部材129とで形成される振動系の固有振動数に圧縮機101の運転周波数が略一致する場合でも、振動の増加が無く振動変位振幅が40μm以下になり、その結果、本実施の形態においては、17Hz近傍までの低速運転が可能となり、システムの省エネ効果を高めることができる。そして、圧縮機101と防振部材129とで形成される振動系の固有振動数と圧縮機101の運転周波数の差が2Hz以内でも十分に実現可能である。
さらに、上記したような低い運転周波数を含む複数の運転周波数において、振動変位振幅が40μm以下のレベルを維持できることから、圧縮機101の運転周波数領域を拡大することができ、システムの省エネ運転や急凍、急冷等、様々な条件下において、負荷に応じた最適な冷凍能力を得ることができる。
また、固定子110は、鉄心130に形成したティース131に巻線132を直接的に巻設した突極集中巻にすることで巻線132の量を低減でき、圧縮機101の軽量化が図れるが、一方で圧縮機101の軽量化によって一般に振動変位の増加が生ずる。また回転子109は希土類系磁石111により磁束密度を増大させることで電動要素105の高効率化効率はさらに向上するものの、圧縮機101の軽量化、および希土類系磁石111によるコギング力の増大による振動の増加が生ずる。
このコギング力とは、回転子109を誘導する固定子110の極が変わる度に回転子109の希土類系磁石111から発生する磁束の向きと大きさが変化し、回転子109の磁束が周期的に変動することに伴う回転トルク変動である。
しかしながら、本実施の形態では防振部材129は損失係数が1以上5以下のゴム材で形成されていることで、圧縮機101の振動は防振部材129で大きく減衰されるとともに、圧縮機101と防振部材129とで形成される振動系の固有振動数である20Hz周辺に現れる共振のピークが消滅しているために、上記したような振動の増加要因を有するにもかかわらず、振動変位振幅が40μm以下のレベルを維持できるとともに、圧縮機101の軽量化および高効率化を実現できる。
なお、損失係数は高くなればなるほど、振動の減衰効果が大きくなるが、実際に圧縮機で使用する場合に問題となる重量の重さや熱負荷の大きさに耐えうるものとして本実施の形態では防振部材129は損失係数を5以下でのものとしたが、現在の技術水準における耐久性から考慮すると損失係数が1以上3以下の防振部材129を使用するとより高い信頼性を得ることができる。また、現在の技術水準における耐久性に加え、製造コストを考慮すると、損失係数が1.0以上2.3以下の防振部材129を使用することで、防振部材129の製造コストを大幅に低減することができる。
以上のように、本発明にかかる圧縮機の防振装置は、低速運転時の振動を低減することが可能となるので、冷凍ショーケース、除湿機エアーコンディショナーや自動販売機などに用いられる圧縮機の防振装置等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における圧縮機と防振装置の側面図 同実施の形態における圧縮機の振動変位振幅の特性図 同実施の形態における電動要素の平面図 従来の圧縮機の防振装置の側面図 従来の圧縮機の振動変位振幅の特性図
符号の説明
101 圧縮機
102 圧縮機本体
103 マウント
104 密閉容器
105 電動要素
106 圧縮要素
107 電動圧縮要素
109 回転子
110 固定子
111 希土類系磁石
128 ベース
129 防振部材
130 鉄心
131 ティース
132 巻線

Claims (5)

  1. 密閉容器内に電動要素と圧縮要素からなる電動圧縮要素を保持した圧縮機本体とマウントで構成された圧縮機と、前記圧縮機を取り付けるベースと、前記マウントと前記ベースとの間に配設される防振部材とを備え、前記防振部材は損失係数が1以上5以下のゴム材にて形成される圧縮機の防振装置。
  2. 圧縮機と防振部材とが形成する振動系の固有振動数が、電動要素を駆動する運転周波数と略一致する請求項1に記載の圧縮機の防振装置。
  3. 電動要素は商用電源周波数を含む複数の運転周波数で運転する請求項1または2に記載の圧縮機の防振装置。
  4. 電動要素を構成する固定子は、鉄心に形成したティースに巻線を直接的に巻設した突極集中巻の電動機を形成する請求項1から3のいずれか一項に記載の圧縮機の防振装置。
  5. 電動要素を構成する回転子は、鉄心内部に希土類系磁石を収納した請求項1から4のいずれか一項に記載の圧縮機の防振装置。
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WO2013099237A1 (ja) * 2011-12-26 2013-07-04 パナソニック株式会社 密閉型圧縮機およびそれを備える冷蔵庫
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