JP2005304718A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球の通過を正確に検出できる光学式センサを利用した弾球遊技機を提供することにある。
【解決手段】遊技機の遊技領域における所定箇所の遊技球通過領域を通過した遊技球を、非接触にて検出する投光部91aと受光部91bとで構成された非接触型の検出部91(第一検出部)と、前記投光部と受光部との間の光路L1上の所定位置に備えられ、前記投光部方向からの所定の透光許容角度からの光を通過可能な透光部8aと、前記所定の透光許容角度以外からの光を遮光する遮光部8bとを有する遮光部材8とを備えた。
【選択図】 図15

Description

本発明は、弾球遊技機、詳しくは、遊技領域の所定箇所に設けた遊技球通過領域を遊技球が通過したことを検出する手段を備えた弾球遊技機に関する。
弾球遊技機(いわゆるパチンコ機)は、発射装置のハンドルのレバーを時計方向に回転させ、例えば内蔵する発射ソレノイドを作動させて遊技球を遊技盤の遊技領域に打ち出すことにより、該遊技領域に備えた多数の遊技釘や遊技球誘導部材(例えばステージや天通路等)などにより遊技球が転動しつつ流下し、所望な入賞口に遊技球が入賞することで所望な演出がなされ、かつ賞球を得ることにより遊技を楽しむものである。
従来、光学式センサを利用し、光路上を遊技球が通過し、遮光されることにより遊技球の通過を検出する弾球遊技機が知られている(例えば特許文献1参照)。
光学式センサは、受光部において受光する光量に基づいて遊技球の通過を検出しており、また投光部においては、その性質上所定角度の範囲にわたって投光するものである。
特開2003−159389号公報
このような光学式センサの場合、受光部において、投光部からの光を直接受光する以外にも、例えばフロント扉のガラス面や役物などによって反射された光(乱反射光)をも受光する場合があり得る。
すなわち、上述の通り、この種の遊技機に用いられている光学式センサは遊技球が光路上を通過した時に、該遊技球によって光路が遮断され、受光部におけるその光量の変化に基づいて遊技球の通過を検出するものであるが、遊技球が光路上を通過する時であっても、前記乱反射光を受光部にて検出している場合があるため、光量の変化量が小さく、正しく遊技球の通過を検出できない場合がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的とするところは、遊技球の通過を正確に検出できる光学式センサを利用した弾球遊技機を提供することにある。
このような目的を達成するために、第1の発明は、遊技機の遊技領域における所定箇所の遊技球通過領域を通過した遊技球を、非接触にて検出する投光部と受光部とで構成された非接触型の検出部と、前記投光部と受光部との間の光路上の所定位置に備えられ、前記投光部方向からの所定の透光許容角度からの光を通過可能な透光部と、前記所定の透光許容角度以外からの光を遮光する遮光部とを有する遮光部材とを備えたことを特徴とする弾球遊技機としたことである。
本発明によれば、受光部にて受光される虞のある乱反射光を遮光部材の遮光部にて抑制し、かつ投光部から直接照射される所定の透光許容角度からの光のみ透光部を介して受光できるので、遊技球を検出した時に光量の変化を大きくすることができ、正確に遊技球の通過を検出することができる。
第2の発明は、第1の発明において、遮光部材の少なくとも一部を開口することにより透光部を構成したことを特徴とする弾球遊技機としたことである。
本発明によれば、乱反射光の遮光と投光部からの直接照射光の受光の双方をなし得る遮光部材を簡略構造にて提供できるため、低コストで設けることができる。
第3の発明は、第1又は第2のいずれかの発明において、遊技球通路における所定箇所の遊技球通過領域の周囲に遮光部材を設けたことを特徴とする弾球遊技機としたことである。
本発明によれば、外観的な美観を損ねることなく遮光部材を遊技領域中に設けることができる。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、受光部における投光部からの光が向かってくる方向には、所定の受光許容角度以外からの光を反射する透光性の壁部を備えたことを特徴とする弾球遊技機としたことである。
本発明によれば、投光部方向からの所定の受光許容角度以外の光、例えば役物や壁などによって反射されて所定の受光許容角度以外から壁部へと進入するセンサ光(乱反射光)は、壁部の表面により反射されるため、受光部における遊技球の通過検出時の光量の変化が大きく、正確に遊技球の通過を検出することができる。
第5の発明は、第4の発明において、壁部は、表面が鏡面状であることを特徴とする弾球遊技機としたことである。
本発明によれば、壁部によりセンサ光が乱反射することがなく、乱反射によるセンサ光の進入を確実に抑制できる。
第6の発明は、第4の発明において、壁部は、表面が曲面状であることを特徴とする弾球遊技機としたことである。
本発明によれば、受光部へのセンサ光の進入をより効果的に抑制できる。
第7の発明は、第4乃至第6の発明において、少なくとも受光部の遊技者対向側を覆うカバー部材を備え、該カバー部材は、受光部に対応する位置に壁部を備えたことを特徴とする弾球遊技機としたことである。
本発明によれば、受光部自体を遊技者側から視認困難にすることができ、遊技機の美観をより向上させることができる。
第8の発明は、第7の発明において、壁部は、カバー部材と一体成形されていることを特徴とする弾球遊技機としたことである。
本発明によれば、部品点数の削減となり、コスト低廉が図れる。
第9の発明は、第1乃至第8のいずれかの発明において、受光部の近傍に所定の受光許容角度以外からの光の受光を抑制する受光筒部を設けたことを特徴とする弾球遊技機としたことである。
本発明によれば、筒部により受光部の近傍が筒状に覆われるため、所定の受光許容角度以外からの光の受光を確実に抑制することができ、遊技球検出精度が向上する。
第10の発明は、第1乃至第9のいずれかの発明において、遊技球通過領域は、遊技盤を構成するベース板に備えた遊技球を受け入れる受入れ口(ワープ入口や各種入賞口など)から受け入れた遊技球を所定位置へと誘導する球通路部に設けられていることを特徴とする弾球遊技機としたことである。
本発明によれば、球通路部を通過する遊技球を非接触で検出できる。
第11の発明は、第10の発明において、ベース板は、少なくとも一部を透明に形成すると共に、該透明部分を介して裏側が視認可能に構成され、球通路部は、受入れ口(ワープ入口)から受け入れた遊技球を、前記ベース板の裏側へと誘導する裏通路部であることを特徴とする弾球遊技機としたことである。
本発明によれば、検出部を、裏通路部に設けられた遊技球通過領域に近接して設ける必要がないため、配線を遊技領域を介して視認困難とすることができ、美観が向上する。また、遊技領域を流下する遊技球による誤検出の虞がない。
第12の発明は、第11の発明において、受入れ口と裏通路部と遊技球通過領域を複数備えたことを特徴とする弾球遊技機としたことである。
本発明によれば、遊技盤の裏側に備えた球通路部(裏通路部)への遊技球の誘導手段が多様化されるので、遊技盤表面の遊技領域Aからのワープによる遊技性が向上する。
第13の発明は、第11又は第12の発明において、検出部を取り付ける取付部材(例えばスペーサ)を備え、該取付部材(例えばスペーサ)は、遊技盤の裏側位置にて着脱自在に取り付けられていることを特徴とする弾球遊技機としたことである。
本発明によれば、遊技盤交換の際に、検出部を残した状態で交換できるため、コスト低廉化が図れる。
本発明によれば、遊技球通過の誤検出を防ぎ、正確に遊技球の通過を検出することができる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎずなんらこれに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
図1は、本発明を適用した弾球遊技機(パチンコ機ともいう)の一例であり、弾球遊技機は、ベース板19に種々の遊技部材20を備えて構成した遊技盤18と、該遊技盤18の裏側には遊技に関する表示を行うための表示装置32を備えて構成されている。
弾球遊技機は、外枠1の前面左側に内枠(ベースドア)2が回動自在に軸支され、該内枠2の背後には表示装置32が嵌装されていると共に、該内枠2の前面には遊技盤18が着脱自在に装着されている。
そして該内枠2の前面左側には、ガラス板4を嵌めたフロント扉3が回動自在に軸支されている。
前記内枠2の前面下部には、貸球及び賞球を受け止める上皿5、上皿5満杯時に球出口の内方で溢れた球を受け止める下皿6、そして発射装置のハンドル7を備える。
そして前記ハンドル7のレバー7aを時計方向に回転させることにより、例えば内蔵する発射ソレノイドを作動させて遊技球を表側の遊技領域Aに打ち出すことができる。
表示装置32は、例えば、正面から見て、横方向の三列にわたって数字、記号等の識別情報からなる特別図柄(左特別図柄・中特別図柄・右特別図柄)を変動表示させたり、特別図柄の変動表示に併せて所定のキャラクタ画像や背景画像による演出表示等を行ったりする液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や、投影機からの動画又は静止画を、反射板で屈折して表示させる投影型画像表示装置も対象で、特に限定されず本発明の範囲内で種々の表示装置が適用される。
なお、表示装置の大きさなど特に限定はされないが、本実施例では、20インチの大型LCDを用いており、後述するように透光性部材からなる本実施例のベース板19を介して表側の表示領域Aに広く液晶表示による演出表示を付与し、遊技性・装飾性などを向上させるものとしている。
遊技盤18は、ベース板19と、該ベース板19に備えられる各種遊技部材20とで構成されている。
ベース板19は、例えば本実施例では、そのベース板全体を透光性部材(透明部材)で形成して裏側が視認可能とする。また、ベース板19は、透光性部材で形成した領域を少なくとも一部に有するもので、該透光性部材で形成した領域を介して裏側に配設される表示装置が臨む構成とするものであれば本実施例の範囲である。
なお、本発明では、ベース板を非透光性部材からなるものとしてもよく特に限定はされない。
ベース板19を形成する透光性部材は、例えば、遊技部材20を固定でき、かつ、容易に変形しない(曲がらない)又は変質しない程度の硬度・強度等を有し、かつ透明な材質のものを選択する。例えば、透明性の高い硬質の合成樹脂材が一例として挙げられ、さらに具体的には、無色透明のアクリル樹脂材、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂などが任意に選択される。また、樹脂以外の材質、例えばガラスなどを採用することも本発明の範囲内であり設計変更可能である。
ベース板19の全体を構成する透光性部材は無色透明とするが、有色透明部材を採用することも可能である。また仕様によってはベース板19を無色透明部材と有色透明部材とで構成したり、ベース板19に色彩・模様を施すことも可能であり、表示装置32による演出に悪影響を及ぼさない範囲内で設計変更可能である。この場合、模様は無色透明の線図が好ましいが、ベース板19の裏面側に配設される表示装置32の構成によっては有色模様を施すことも可能である。
遊技部材20は、弾球遊技機において遊技に必要な全ての部材を言い、例えば、表側の遊技領域Aを区画すると共に、該表側の遊技領域Aに発射ソレノイドから打ち出される遊技球を導くガイドレール21、前記表示装置の変動表示を起動すると共に、大当たりとするか否かの抽選処理を起動するチューリップ式の普通電動役物からなる始動口12、大当たり時に開放するアタッカと称する第一種特別電動役物の大入賞口13、一般入賞口となる左右の入賞口14、遊技領域での入賞を逃したアウト球を排出するアウト口16、ベース板19に打たれている図示しない多数の遊技釘などが一例として挙げられる。また、特に限定されるものではないが、本実施例では、これら遊技部材20の全てを透明部材で形成している。
なお、本実施例では、前記始動口12,大入賞口13,入賞口14及び後述するワープ入口26,導入口79など遊技領域中において遊技球を受け入れる口の全てを総称して受入れ口と称する。また、これら受入れ口(始動口12,大入賞口13,入賞口14,ワープ入口26,導入口79など)は、受け入れた遊技球をベース板19の裏側へと誘導する球通路部10に連絡されている。なお、本実施例では、ワープ入口26や導入口79に連絡される球通路部10のみ図示し、始動口12,大入賞口13,入賞口14に連絡される球通路部は図示省略する。
そして、本実施例では、表側の遊技領域Aに一部を突出すると共に、ベース板19の裏側に一部を突出して遊技球が転動する裏側の遊技領域A1を構成するワープユニット22を遊技部材として配設している。
ワープユニット22は、表側の遊技領域Aに打ち出された遊技球を、該遊技領域Aに設けたワープ入口(受入れ口)26からベース板19の裏側の遊技領域A1へと転動案内させると共に、該裏側の遊技領域A1を転動した遊技球を、表側の遊技領域Aの所望位置に設けた排出口69へと導き排出する裏通路部(球通路部)10を備えている。
前記裏通路部10は、本実施例では、前記受入れ口26から受け入れた遊技球を前記ベース板19の裏側へと転動案内する誘導通路30と、前記ベース板19の透明部分の裏側に備えられ、前記誘導通路30から誘導された遊技球を前記ベース板19に対して左右方向に転動案内する裏側転動部36と、該裏側転動部36を転動した遊技球を表側の遊技領域Aの所定位置に設けられた排出口69へと案内する排出通路55(56)と、該排出通路55(56)から一旦表側の遊技領域Aに排出された遊技球を再びベース板19の裏側へと転動させると共に、該遊技球を所定の入賞口(始動口)12方向へと落下案内する案内通路82で構成されている。
そして本実施例では、このワープユニット22を、ベース板19の表側に備えられる表側ワープユニット上部23と表側ワープユニット下部57、そして該ベース板19の裏側に備えられる裏側ワープユニット上部29と裏側ワープユニット下部50、そして案内通路82で構成するものとした。
以下、本実施例のワープユニット22について説明するが、これに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で他の構成に設計変更可能である。
表側ワープユニット上部23は、ベース板19に設けた複数の係止穴19aに係止される複数の係止片24aを裏側に突設した基部24と、該基部24の上部から前方に向けて突出するように設け、表側の遊技領域Aを転動する遊技球が当たり、遊技球の流下方向(図6の矢印B1方向)を転動案内する湾曲板状の遊技球誘導板(天通路ともいう)25と、該天通路25の両側の端縁25a,25aから下方に延設した面25b,25bを遊技球が通行可能に開口して設けた左右の受入れ口(ワープ入口)26,26とで構成され、全体を透明部材で形成している。
なお、本実施例において前記受入れ口26,26は、天通路25の両端の端縁25a,25aと略同一平面上に開口が設けられているものとしたが、端縁よりも外方向に広がった位置に受入れ口26,26を開口させることも可能である。また、受入れ口を一つのみ備える形態も本発明の範囲内である。
そして、前記受入れ口26は、その開口と直交する方向に存する後面を切り欠くと共に、その後面の切欠き口27とベース板19に設けた連通口とを連通すると共に、後述する裏側ワープユニット上部29の誘導通路30と連通する。
なお、前記天通路25は、その前端に立上り縁25cを設けて遊技球の流下方向へとガイドする。天通路25・基部24の形状などは特に限定されず任意である。
裏側ワープユニット上部29は、前記表側ワープユニット上部23の左右の受入れ口26,26と夫々連通する左右の誘導通路30,30と、該左右の誘導通路30,30から誘導された遊技球を前記ベース板19に対して左右方向に転動案内する裏側転動部36とで構成され、全体を透明部材で形成している。
前記誘導通路30は、前記ベース板19の連通口,表側ワープユニット上部23の切欠き口27と連通する遊技球が通行可能な第一横樋31と、該第一横樋31と連通して設けられた縦樋34とで構成され、該第一横樋31の上面と縦樋34の背面は、後述する裏側ワープユニット下部50に備えられている上面カバー部52aと背面カバー部52bにより覆われている。
前記裏側転動部(裏側ステージともいう)36は、前記左右の誘導通路30,30の夫々の縦樋端部排出口34a,34aに連続して掛け渡され、遊技球が転動する裏側転動面36aを備えている。例えば、この転動面36aは、遊技球の転動方向(図6にて矢印B1で示す方向と同方向)の中央位置を最も高くした裏側転動中央部37と、該裏側転動中央部37から下り傾斜した最も低い位置である裏側転動最低部38を備えた緩やかな凹凸平面に構成されている。
そして前記転動面36aの裏側転動中央部37と裏側転動最低部38には、遊技球が落下可能な排出通路入口(切欠き部)39,40,40が夫々設けられている。また、夫々の排出通路入口39,40,40は、その開口縁39a,40a,40aに通路方向に下り傾斜状のガイドテーパ面39c,40c,40cを備えている。なお、本実施例では、排出通路入口39,40,40を切欠きにて構成しているが、これに何等限定されるものではなく、遊技球が落下可能な穴構成を採用することも可能である。
裏側ワープユニット下部50は、上述した裏側ワープユニット上部29の第一横樋31の上面と縦樋34の背面を覆う上面カバー部52a及び背面カバー部52bを備えた左右カバー部52,52を基部51の左右に立上げ形成し、そして前記基部51の下端面には、略中央と左右に夫々上面を開口した第二横樋54,54,54を設けて構成されており、全体を透明部材で形成している。
この第二横樋54は、前記裏側ワープユニット上部29の各排出通路入口39,40,40の開口縁39a,40a,40aから下方に垂設された縦樋39b,40b,40bと共に、前記排出通路入口39,40,40から落下した遊技球を受けて転動案内させる各排出通路55,56,56を構成している。
そして、前記基部51の前面壁53は、前記裏側ワープユニット上部29の裏側転動部36の背面に当接すると共に、該裏側転動部36の転動面36aよりも上方に立ち上がり、転動する遊技球の落下防止壁として作用する。なお、この転動面36aより上方に立ち上がる基部前面壁53の立上り高さは、転動する遊技球が転動面36aより外方に落下しない程度であれば特に限定されないが、図6に示す後方の空間11の全域を占める高さとしてもよい。
前記排出通路55,56,56は、本実施例では横方向に3本並設されており、前記裏側転動中央部37に排出通路入口39を臨ませて備えられた中央排出通路55と、前記裏側転動最低部38,38に排出通路入口40,40を臨ませて備えられた最低排出通路56,56としている。
表側ワープユニット下部57は、ベース板19に設けた複数の係止穴に係止される複数の係止片58aを裏側に突設すると共に、中央位置と左右の位置に夫々上方に向けて突設した3つの突片59a,59b,59bを有する正面視略E字形状の基部58と、前記基部58の下端から前方に向けて突出して備えられた表側転動部(表側ステージともいう)75とで構成され、全体を透明部材で形成している。
前記基部58の中央に突設した突片59aの表面には、前記中央排出通路55と連通する排出口69aが設けられると共に、該中央排出通路55の排出口69aと上下方向同一線上で、かつ該排出口69aよりも下方には後述する案内通路82の導入口79が設けられ、そして左右に突設した夫々の突片59b,59bの表面には、前記左右の最低排出通路56,56と連通する排出口69b,69bが設けられている。
表側転動部75は、例えば、遊技球の転動方向の中央位置を高くした表側転動中央部76と、該表側転動中央部76から下り傾斜した最も低い位置である表側転動最低部77,77を備えた中央部よりも左右端部が上下方向の高い位置にある湾曲状の転動面75aを備えている。
そして、前記した後述する案内通路82の導入口79は、前記表側転動中央部76にその開口が臨むように設けられ、そして前記表側転動最低部77には、表側転動部75より下方の遊技領域Aへと遊技球を戻す排出部(切欠き部)78,78が設けられている。本実施例では、排出部78を所望形状の切欠きにて構成しているが、他の切欠き形状を採用することも可能で、これに何等限定されるものではなく、また遊技球落下可能な穴構成を採用することも可能であり、またこの排出部78の数、位置も特に限定されず設計変更可能である。
案内通路82は、前記表側転動中央部76に開口を臨ませて設けられている導入口79の裏側と、該導入口79と上下方向同一線上に位置するように表側ワープユニット下部57の表側転動部75の下端に設けた垂下り片80に開口する排出口81の裏側とを連通させ、前記導入口79から排出口81へと遊技球が転動可能なように透明部材にて設けられており、例えば本実施例では図6,図7及び図9に図示した構成を採用している。
本実施例の案内通路82は、上下方向に長尺楕円状の内部空間83を有する前面84を開放した箱体で、前記開放状の前面84は、その上下方向の高さが少なくとも前記導入口79裏側と排出口81裏側を覆うような開口高さで、かつ横方向の幅が少なくとも前記導入口79の径,排出口81の径と同一若しくは幅広に形成されている。そして、この箱体内部空間83には、その幅方向中央に上下方向に延設した頂面85aが後方に湾曲するリブ85を突設している。このリブ85は、前記導入口79を通過した遊技球がその湾曲状頂面85aに案内されて排出口81へと転動する役割を有している。
この案内通路82を構成する箱体は、前記表側ワープユニット下部57の裏側に固着されている。
従って、上述した表側ワープユニット上部23と表側ワープユニット下部57の夫々の係止片24a…,58a…を、ベース板19に設けた係止穴19a…に係止させて取り付けると共に、該ベース板19の裏側から裏側ワープユニット上部29と裏側ワープユニット下部50を、例えばネジなどを用いて取り付け、かつ同様に案内通路82をネジなどを用いて取り付けることにより、受入れ口26から裏通路部10(誘導通路30・裏側転動部36・各排出通路55,56,56・案内通路82)が連通され、該受入れ口26から案内通路82を遊技球が転動可能となり、ベース板19の裏側に遊技領域A1が形成されることとなる。また、この裏側の遊技領域A1は透明なベース板19を介して遊技者から視認可能なため遊技性が向上する。
この時、前記案内通路82の排出口81は、所定の入賞口(始動口など)12の上方に近接させて位置するように備えられる。
よって、表側の遊技領域Aに打ち出された遊技球は、表側の遊技領域Aを転動し、受入れ口(ワープ入口)26に入ると、該受入れ口26から誘導通路30に案内され、該誘導通路30を通過した遊技球は、裏側転動部36を転動し、中央と左右に位置する任意の排出通路入口39,40,40から落下し、排出通路55,56,56を通過して排出口69a,69b,69bから表側の遊技領域Aへと戻されて表側転動部75上に落下し、そして落下した遊技球は、該表側転動部75の転動面75a上を転動して、導入口79に入るか、若しくは表側転動部75から下方の遊技領域Aへと遊技球を戻す排出部78,78を介して落下する。
この排出部78から落下した遊技球は、表側の遊技領域Aを転動し、導入口79に入った遊技球は、案内通路82を介して排出口81へと転動し、排出口81から排出される。排出口81から排出された遊技球は、その下位に存している所定の入賞口(始動口など)12に入るか、又は入賞口12に入らなかった遊技球は遊技領域Aを転動する。
このように、中央排出通路55に入った遊技球は、中央排出通路55の排出口69aが案内通路82の導入口79上方に設けられているため、該導入口79に受け入れられ易い。また、案内通路82の排出口81は、所定の入賞口(始動口)12の上方に近接させて設けられているため、案内通路82の排出口81から排出された遊技球は、極めて高い確率で始動口12へ入賞することとなる。
なお、本実施形態では、上記表側転動部75と案内通路82を備えた構成を採用しているが、この表側転動部75と案内通路82を備えない(導入口79も備えない)構成を採用することも本発明の範囲内である。すなわち、中央排出通路55、左右の最低排出通路56,56の夫々の排出口69a,69b,69bから直接表側の遊技領域Aに遊技球を戻す構成とすることもできる。
また、本実施例では、中央排出通路55、左右の最低排出通路56,56の3箇所の排出通路を備えているが、その排出通路の本数に限定はされず、本実施例よりも多くても少なくても本発明の範囲内である。例えば表側転動部75を有する形態の場合には、裏側転動部36から遊技球を表側の遊技領域Aに排出する排出通路を任意の箇所に一箇所のみ備えることもでき、また表側転動部75を有しない形態の場合には、所定の入賞口上方に排出口を位置させた一箇所の排出通路を備えるものとすることも可能である。
さらに、上記導入口79の数・形状・位置も限定されない。
また、本実施例では裏通路部10を一箇所のみ設けるものとしているが、複数箇所設けることもでき任意に設定できる。
本実施例では、遊技盤18の表側の遊技領域Aに打ち出されて転動する遊技球が、ベース板19の裏側の遊技領域A1に設けた所定の遊技球通過領域88,89,90に転動案内されたことを検出する検出部91(92)と、該検出信号を受けて遊技球の通過を判定する遊技球通過判定手段(例えばサブCPU206)を備えている。
この遊技球通過判定手段(例えばサブCPU206)は、遊技球の通過判定に基づいて様々な演出表示、例えば裏側の遊技領域A1に遊技球が転動したことを検出すると、例えば表示装置32に所望な画像(動画・静止画)が表示され、裏側の遊技領域A1に遊技球が転動したことを遊技者に知らせてある種の期待感、すなわち、裏通路部10を転動する遊技球が始動口12へと導かれるかもしれないという期待感を遊技者に与えることができる。
また、画像表示に代えて、若しくは画像表示と共に音声や光などで演出することもでき本発明の範囲内である。なお、画像・音声・光などの各演出手段は任意に組み合わせることが可能で適宜設計変更可能である。
検出部91(92)は、非接触にて前記遊技球通過領域を通過したことを検出する非接触型の検出部で、例えば本実施例では投光部91a(92a)と受光部91b(92b)からなる透過型(遮断型)の光センサ(赤外線センサ)を採用している。
なお、非接触型の検出部は、赤外線センサに限られるものではなく、発光素子として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode),半導体レーザなどを用いたものであってもよく、また超音波センサなど他の周知の検出手段が本発明の範囲内で採用可能である。
本実施例では、投光部91a(92a)と受光部91b(92b)を夫々遊技盤18の裏面に着脱自在に取り付けたスペーサ(取付部材)15の相対向する左右側面位置に離間させて配設している。また、本実施例では、第一検出部(上部光センサ)91と第二検出部(下部光センサ)92の2個の検出部を夫々異なる所定の遊技球通過領域88,89,90を特定して配設している。
なお、本実施例では、上述の通り遊技球通過領域88,89,90の遊技球通過を検出するものとしているが、これは本発明の一例に過ぎず、遊技領域における所定箇所の遊技球通過領域を通過する遊技球を検出するものであれば、検出部91(92)の配設箇所は特に限定されるものではない。例えば、本実施例では、ベース板19を透光性部材で形成すると共に、表示装置32を該ベース板19の裏側に備えるものとし、表示領域中も遊技球が転動する遊技領域とすることができるため、この表示領域中と重なる位置に検出部91(92)を配設することも可能である。
図12に示すように、前記スペーサ15の前面側には、該スペーサ15の背面に取り付けられ、スペーサ15に設けられた開口15a…に臨む発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)からの光を拡散すると共に、第一検出部91と第二検出部92の夫々の投光部91a,92aと受光部91b,92bの前面側を覆う透光性を有する着色された所望形状のカバー部材(ランプレンズ)93,93を備えて、装飾効果を高めていると共に、第一検出部91と第二検出部92の双方を遊技者側から見て視認困難としている。
カバー部材93を構成する透光性部材として、例えばABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂などが任意に選択される。
また、本実施例では、カバー部材93を配設しているが、カバー部材93を設けず、第一検出部91と第二検出部92が視認可能な構成としてもよい。
本実施例において前記カバー部材93は、図3乃至図5・図12及び図13に示すように、第一検出部91と第二検出部92の夫々の受光部91b,92bに対応した位置に透光性を有する壁部17bを備えている。壁部17bを構成する透光性部材は、カバー部材93を構成する透光性部材と同一であっても異なるものであってもよく設計変更可能である。
この壁部17bは、所定通過領域における遊技球通過を正確に検出する作用を奏するもので、カバー部材93における受光部91b,92bに対し、投光部91a,92aからの光が向かってくる方向に備えられており、所定の受光許容角度以外から進入してくる光(例えば、フロント扉のガラス面や役物などに反射した乱反射光など)の少なくとも一部を反射させ、受光部91b,92bにおける所定の受光許容角度以外から進入してくる光の受光を抑制して、遊技球通過検出時に前記乱反射光などを受光しないようにしている。すなわち、この壁部17bを備えない場合、遊技球通過時であっても乱反射光などの所定の受光許容角度以外からの光が侵入してくる虞があるため、受光部91b,92bにおける光量の変化が小さく、遊技球の通過を検出できなくなる虞がある。従って、本実施例のように壁部17bを備えることにより、遊技球通過時における光量の変化が大きくなり、正確に遊技球の通過が検出できる。
本実施例における壁部17bは、表面がフラットな鏡面状に形成されているが、表面が鏡面状の曲面(ドーム状)に形成されているものであってもよい。なお、本実施例では、壁部17bの表面を鏡面仕上げしているが、凹凸の粗面状に形成したものを排除する趣旨ではない。また、壁部17bの全体形状などは特に限定されることなく、遊技盤面のデザインに沿った形状を適宜選択できる。
なお、本実施例では、カバー部材93で覆った夫々の投光部91a,92aに対応した位置にも透光性を有する壁部17aを備えている。この壁部17aの構成にあっては、壁部17bの構成と同一であり、その説明は省略する。また、このカバー部材93は、投光部91a,92aに対応した位置に壁部17aを設けずに単に投光孔91c,92cを開口した構成を採用することも可能である。
また、壁部17a,17bは、カバー部材93と一体成形するものであってもよいが、カバー部材93における投光部91a,92a及び受光部91b,92bに対応した位置に、受光孔91d,92dと投光孔91c,92cを夫々筒状に突設させて開口すると共に、該夫々の受光孔91d,92dに壁部17bを、投光孔91c,92cに壁部17aを備える構成としてもよい。
この壁部17aと17bは、本実施例では、カバー部材93から筒状に突設された前記投光孔91c,92cと受光孔91d,92dの夫々の開口位置から少し奥まった位置に設けているが、投光孔91c,92cと受光孔91d,92dの夫々の開口縁と同一平面上であってもよく、また、カバー部材93の投光孔91c,92cと受光孔91d,92dから投光部91a,92a及び受光部91b,92bに向けて内方に筒状部材を突設すると共に、該筒状部材の任意箇所に壁部17aと17bを配設する構成を採用することも可能で、この壁部17a,17bの配設位置などは特に限定解釈されない。
また、壁部17a,17bは、色彩若しくは模様を付すものとしているが、無色・無模様などとすることも可能で、任意に設計変更可能であるが、透光性を有するものとする。
なお、少なくとも壁部17bにおける光路L1,L2に対応する箇所のみを透光性を有する部材で構成していれば、壁部17bのその他の部分は非透光性部材とすることも可能である。
例えば、本実施例では、投光孔91cと受光孔91dに備えた夫々の壁部17a・17bは、カバー部材93の側面から、ワープ入口26と連通する裏通路部10の誘導通路30,30に設けた遊技球通過領域88,89方向に向けて、同一光路上(同軸上)に相対向させて配設する。
また、投光孔92cと受光孔92dに備えた夫々の壁部17a・17bは、カバー部材93の側面から、裏通路部10の案内通路82に設けた遊技球通過領域90方向に向けて、同一光路上(同軸上)に相対向させて配設する。
また、壁部17aと17bは、カバー部材93に備えるものとしているが、これに限定はされず、投光部91a(92a)と受光部91b(92b)に直接配設する構成を採用することも可能で本発明の範囲内である。
第一検出部91は、裏側の遊技領域A1を構成している裏通路部10の左右の誘導通路30,30に夫々遊技球通過領域88,89を設け、その遊技球通過領域88,89における遊技球通過を検出する。
本実施例では、単一の投光部91aと受光部91bをスペーサ(取付部材)15の相対向する左右側面位置に離間させて備え、投光部91aからの単一の光路L1上に夫々の遊技球通過領域88,89が存するように構成し、これら2箇所の遊技球通過領域88,89のいずれか一つを遊技球が通過したことを検出可能としている。
すなわち、図6乃至図8に示すように、単一の光路L1上に位置する左右の誘導通路30,30の夫々の遊技球通過領域88,89に貫通させて導光孔86a,86cと排光孔86b,86dを設け、投光部91aからの光は、まず、投光部91a寄りの誘導通路30に備えた導光孔86aから侵入し、その誘導通路30内の遊技球通過領域88を貫通して排光孔86bより外部へ進行し、そして他方の誘導通路30に備えた導光孔86cから侵入し、その誘導通路30内の遊技球通過領域89を貫通して排光孔86dより外部へ進行し、受光部91bによって受光される。
前記誘導通路30の外面30aに穿設されている導光孔86a位置には、前記投光部91a方向からの所定の透光許容角度からの光を通過可能な透光部8aと、前記所定の透光許容角度以外からの光を遮光する遮光部8bとを有する遮光部材8を備えている。
また、遮光部材8は、少なくとも投光部91aと対向する側の導光孔86a位置に備えればよいが、本実施例では、導光孔86aと共に、排光孔86dにも同様構成を採用して遮光部材8を備えている。これにより、いずれの方向に投光部91a・受光部91bを選択して配設することができると共に、左右に同様の構成・外観形状が構成されることにより遊技機全体の概観・美観を損ねることがない。
遮光部材8は、例えば本実施例では、一端をR形状とした薄肉平板状に黒色樹脂板をもって形成すると共に、前記誘導通路30の外面30aに貼着された際に、前記導光孔86aと同軸上に連通する透光部8aを開口し、該透光部8a以外の表面全域を遮光部8bとしている。
「所定の透光許容角度」とは、例えば、投光部91aから照射された光が、何れの場所にも反射されることなく透光部8aの開口を通過可能な角度をいい、特に限定されず本発明の範囲内でその許容角度は設計変更可能である。
本実施例では、前記遮光部材を貼着する誘導通路30の外面30a位置を凹設し、凹設した平面の所定箇所に導光孔86aを穿設し、その凹設箇所に遮光部材8の表面9が、誘導通路30の外面30aと同一平面となるように構成している。このように構成したことで、簡略な構成で低コストにて設けることができると共に、遊技領域中の全体的な外観・美観を損ねることなく遮光部材を設けることができる。また、遮光部材8の表面9が、誘導通路30の外面30aと同一平面となるように構成しているため、遊技領域中に遮光部材8が突出することがないため遊技領域を抑制することもない。
なお、前記したような凹設箇所を設けることなく、誘導通路30の外面30aに、該誘導通路30の外面30aよりも突状に遮光部材8を貼着する構成としたり、誘導通路30の外面30aよりも没状に遮光部材8を貼着する構成としてもよい。
また、遮光部材8は、誘導通路30に直接設けられていなくともよく、投光部91aからの光路L1上に設けられていれば良く、例えば誘導通路30の近傍に離間して配設することも可能である。
本実施例では、遮光部材8は、黒色樹脂材からなるものであるが、乱反射光、すなわち所定の透光許容角度以外からの光を遮光するものであれば特に限定されず、ゴム材・金属材など任意に選択でき、また、遮光部8bの色も黒色に限定されない。
なお、本実施例では一端をR形状とした平板状とするが、全体形状に何等限定されるものではなく、表面を球状、凹凸状などの所定形状とすることができる。
透光部8aは、前記したように遮光部材8に直接開口して設けているが、少なくとも遮光部材8の一部を開口することにより構成されているものであればよい。
本実施例では、透光部8aの開口径は、導光孔86aと同一径の開口とするが、前記両者の開口径を異にする構成であってもよく、また透光部8aの開口形状にあっては、所定の透光許容角度からの光のみを透光可能とするものであれば特に限定されず平面視円形状・角形状など任意に設計変更可能である。また、透光部全体としての大きさは、本実施例の透光部8aと略同一大きさであるが、例えば細径の透光部を集結した透光部群にて透光部を構成することも可能である。
透光部8aは、本実施例では遮光部材8に穿設した開口とするが、開口を設けなくともよく、例えば透光部に該当する遮光部材の所定箇所を、透光性を有する部材によって構成することも可能で、例えば、透光部に該当する箇所を透明樹脂製フィルタ(透明樹脂板)によって構成すること等もできる。
また、透光部8aは、特に図示しないが、遮光部8bの表面から投光部91a方向に向けて突出する筒形状に備えることも可能で、この場合であっても、前記所定の透光許容角度からの光のみ透光可能な構成とする。このように透光部8aを突出筒状に構成する場合、遮光部材8の表面に一体的に設けても良い。また、所定長さの筒状に形成して前記導光孔86aと連通させて誘導通路30から直交するように突設させると共に、その周囲を遮光部8bで覆う構成であってもよい。
さらに、本実施例では、別体に形成された遮光部材8を、誘導通路30の外面30aに貼着した構成としているが、誘導通路30の導光孔86aを透光部8aとすると共に、その周囲を所定範囲にわたり、所定の透光許容角度以外からの光を遮光するように黒色等として遮光部8bとすることも本発明の範囲内である。また、この場合、誘導通路30外面の遮光部8bにあたる箇所を、誘導通路30の他の箇所と異なる材質(ゴム材・金属材など)とすることもできる。
従って、遊技中において、投光部91aから照射されて直接透光される光(乱反射以外の光)は、遮光部材8の透光部8a・導光孔86aを介してその誘導通路30内の遊技球通過領域88を貫通し、そして排光孔86bより外部へ進行し、そして他方の誘導通路30に備えた導光孔86cから侵入し、その誘導通路30内の遊技球通過領域89を貫通して排光孔86d・透光部8aより外部へ進行し、受光部91bによって受光される。
そして、図15(a)に示すように、投光部91aからの光が、左右いずれかの誘導通路30内の遊技球通過領域88(89)に誘導された遊技球によって遮光されると、遊技球の通過を検出し、その信号が遊技球通過判定手段(サブCPU206)に送られ、遊技球の通過を判定して、様々な演出(画像表示・音声表示・光表示など)を実行する。
このような構成とすれば、受光部91bにて受光される虞のある乱反射光を遮光部材8の遮光部8bにて抑制し、かつ投光部91aから直接照射される所定の透光許容角度からの光のみ透光部8aを介して受光できるので、遊技球を検出した時の光量の変化を大きくすることができ、正確に遊技球の通過を検出することができる。
さらに、本実施例によれば、受光部91bにおいて壁部17aを備えることで、所定受光許容角度以外からの光、すなわち単一の光路L1からの光以外の光の受光(役物や壁などによる乱反射光)をこの壁部17aが反射して抑制するため、前記遮光部材8との併用により、さらに正確に遊技球の検出を行うことが可能である。
また、本実施例によれば、設置する検出部(光センサ)91一つで2箇所の遊技球通過領域88,89を一緒にセンシングでき、光センサの設置数減少となりコストの低廉化が図れる。また、本実施例によれば、第一検出部91により遊技球通過を検出する対象となる遊技球通過領域88,89を2箇所よりも多くすることもできる。
また本実施例では、導光孔86a位置にのみ透光部8aを備えた遮光部材8を配設しているが、導光孔86cにも同様に前記構成の遮光部材8を配設することができ、乱反射を起こしやすい遊技領域内の配置構成などを考慮して任意に設計変更可能である。
第二検出部92は、裏側の遊技領域A1を構成している裏通路部10の案内通路82に遊技球通過領域90を設け、その遊技球通過領域90における遊技球通過を検出する。
具体的には、前記第一検出部91の投光部91aと受光部91bよりも下方に別途単一の投光部92aと受光部92bをスペーサ15の相対向する左右位置に離間させて備え、案内通路82を遊技球が通過したことを検出可能としている。図7乃至図9にて符号L2は光路を示す。
すなわち、図7乃至図9に示すように案内通路82内の遊技球通過領域90に貫通させて導光孔87aと排光孔87bを設け、投光部92aからの光は、導光孔87aから侵入し、遊技球通過領域90を貫通して排光孔87bより外部へ進行し、受光部92bによって受光される。
また、遊技球通路である案内通路82の遊技球通過領域90にあたる外側面82a部分に、前記同様構成の遮光部材8を備えるものとしている。
すなわち、前記外側面82a部分に穿設開口されている前記導光孔87a位置には、前記投光部92a方向からの所定の透光許容角度からの光を通過可能な透光部8aと、前記所定の透光許容角度以外からの光を遮光する遮光部8bとを有する遮光部材8を備えている。なお、具体的な構成及び作用効果にあっては、前記誘導通路30に備えた遮光部材8と大きさが相違するのみで同様構成であるため、前記誘導通路30に備えた遮光部材8の説明を援用する。
また、本実施例では、前記導光孔87aと同一軸上に案内通路82の外側面82aに設けた排光孔87b位置にも遮光部材8が備えられている。
従って、図15(a)に示すように、投光部92aからの所定透光許容角度の光が、遮光部材8の透光部8a・導光孔87aを介して案内通路82内の遊技球通過領域90を貫通して排光孔87b・透光部8aより外部へ進行し、受光部92bによって受光されるが、案内通路82内の遊技球通過領域90に誘導された遊技球によってその光が遮光されると、遊技球の通過を検出し、その信号が遊技球通過判定手段(サブCPU206)に送られ、遊技球の通過を判定して、様々な演出(画像表示・音声表示・光表示など)を実行する。
さらに、本実施例によれば、受光部92bにおいて壁部17bを備えることで、所定受光許容角度以外からの光の受光を抑制するため、乱反射光などの所定の受光許容角度以外からの光の受光を抑制するため、前記遮光部材8との併用により、さらに正確に遊技球の検出を行うことが可能である。
なお、本実施例では第一検出部91で検出する遊技球通過領域88,89を2箇所設けているが、遊技球通過領域は一箇所でもよい。すなわち、受入れ口26・誘導通路30が1箇所のみの形態も対象である。
また、例えば、図15(b)に示すように、反射光量が一定値を超えたことでその通過を検出できる一般的な反射型のセンサ91,92を備えるものとすることも可能である。
このような反射型のセンサを備える場合、左右夫々の誘導通路30,30の遊技球通過領域88,89を単一のセンサの光路L1上に備えているものであれば、単一のセンサ91で左右夫々の誘導通路30,30の遊技球通過領域88,89をセンシングすることも可能であるが、図15(b)に示す本実施例のように、夫々の遊技球通過領域88,89に対応する別個の反射型のセンサ91,91を備えることもできる。
この場合、左右の誘導通路30,30の遊技球通過領域88,89が上下若しくは前後方向にずれているものであればよいが、左右夫々の誘導通路30,30の遊技球通過領域88,89を単一のセンサの光路上に備えているものである場合、左右の誘導通路30,30の間にビームスプリッタやハーフミラーなどを備えて相対向するセンサ方向への光を遮るものとするとよい。
本実施例では、受入れ口26から受け入れた遊技球をベース板19の裏側へと転動案内した後、排出口69a,69bへと排出する裏通路部10を採用し、遊技球通過領域88,89,90以外を通過する遊技球を検出部91,92により正確に検出しているが、受入れ口26から受け入れた遊技球をベース板19の前面側にて流下させる構成とすることも可能である。
なお、本実施例では、ワープ入口26や導入口79を受入れ口として受け入れた遊技球を検出するものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば他の受入れ口、始動口12,大入賞口13,入賞口14などを受入れ口として受け入れた遊技球を、本実施例のように非接触型の検出部で検出するものとすることも本発明の範囲内である。
本実施例によれば、上述の通り、遮光部材8を用いているため又は遮光部材8と壁部17bを併用しているため、例えば乱反射の要因となる部材(液晶面、役物、装飾部材若しくはLCDなど)を任意の箇所に設けても、センサにおける遊技球通過の正確な検出を行うことができるので、遊技盤面のデザイン性の向上が図れる。
なお、本実施例のように、所定受光角度以外からの光を予め受光部91b,92bにて受光しないように抑制する一手段として、筒状の突状部材を受光部91b,92bの近傍に備えることにより、所定受光許容角度以外からの光の進入をさらに抑制するようにしたが、筒状の突状部材を設けないようにしてもよく、このようにすると、デザイン上の制約もなく、デザイン性を向上させることが出来る。また、上述の通り乱反射の要因となる部材を受光部の近傍に設けても壁部17bがその乱反射光を反射するため、乱反射のし易い部材を設けることも可能となりデザイン上の制約が緩和される。
「変形例」
さらに図17では、カバー部材93,93は、第一検出部91と第二検出部92の夫々の投光部91a,92aと受光部91b,92bに対応した位置に、投光孔91c,92cと受光孔91d,92dのみ開口すると共に、該夫々の投光孔91c,92cに連通して投光抑制手段73と、受光孔91d,92dに連通して受光抑制手段74を備えている。
投光抑制手段73は、所定通過領域における遊技球通過を正確に検出する作用を奏するもので、投光部91a,92aからの所定透光許容角度以外への光の投光を抑制して高い指向性を持たせ、受光部91b,92bにおいて受光する光量を向上させることができる。
受光抑制手段74は、所定通過領域における遊技球通過を正確に検出する作用を奏するもので、受光部91b,92bにおける所定受光許容角度以外からの光の受光を抑制して、乱反射光などの所定の受光許容角度以外からの光の受光を抑制するため、正確に遊技球の検出を行うことが可能である。
例えば本実施例では、前記カバー部材93,93の投光孔91c,92cと受光孔91d,92dに連通して前方に突設した貫通筒部(投光筒部・受光筒部)を夫々投光抑制手段73と受光抑制手段74としている(以下、投光筒部を投光抑制手段73の一例として、受光筒部を受光抑制手段74の一例として説明する。)。
なお、本実施例で投光筒部73と受光筒部74の双方を備えるものとしているが、少なくとも受光筒部74のみを備えるものとすることも可能で、本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。
この投光筒部73と受光筒部74は、本実施例では、前記投光孔91c,92cと受光孔91d,92dの夫々の孔径と同径の孔径とし、所望長さをもってカバー部材93の側面から一体成形により夫々突設している。なお、本実施例では、投光筒部73と受光筒部74の長さを誇張して表しているが、孔径,突設長さなどは特に限定解釈されない。
例えば、投光孔91cと受光孔91dに備えた夫々の投光筒部73と受光筒部74は、カバー部材93の側面から、ワープ入口26と連通する裏通路部10の誘導通路30,30に設けた遊技球通過領域88,89方向に向けて、同一光路上(同軸上)に相対向させて突設する。また、投光孔92cと受光孔92dに備えた夫々投光筒部73と受光筒部74は、カバー部材93の側面から、裏通路部10の案内通路82に設けた遊技球通過領域90方向に向けて、同一光路上(同軸上)に相対向させて突設する。
投光筒部73と受光筒部74は、本実施例ではカバー部材93と夫々一体成形されているが、カバー部材93とは別体に成形されて備えられているものであってもよい。また、カバー部材93に備えるものとしているが、これに限定はされず、投光部91a(92a)と受光部91b(92b)に直接突設する構成を採用することも可能で本発明の範囲内である。
また、投光抑制手段73と受光抑制手段74は、夫々本実施例のような筒部形状に限定されるものではなく、投光抑制手段73は投光部91a(92a)からの所定透光許容角度以外への光の投光を抑制し、受光抑制手段74は受光部91b(92b)における所定受光許容角度以外からの光の受光を抑制して、所定通過領域における遊技球通過を正確に検出する構成を有しているものであればよく、例えば図示はしないが、前記カバー部材93,93の投光孔91c,92cと受光孔91d,92dの周りに所望範囲・所望長さをもって立ち上げ形成する一枚乃至複数枚の壁部材によって構成するものであってもよく設計変更可能である。
また、前記投光筒部73と受光筒部74に、前記壁部17b,17a構成を夫々組み合わせるものとしてもよく任意に設計変更可能である。
なお、図18は、本実施例の弾球遊技機の制御系のブロック図である。
遊技制御手段としての主制御回路60は、制御手段であるメインCPU66、メインROM(読み出し専用メモリ)68、メインRAM(読み書き可能メモリ)70を備えている。この主制御回路60は、遊技の進行を制御する。
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70等が接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU66には、後述する各種の手段として機能することとなる。
メインROM68には、メインCPU66により遊技機の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される大当たり判定をする際に参照される大当たり判定テーブルや、演出を選択する際に参照される演出条件選択テーブル等の各種のテーブルも記憶されている。
なお、本実施例では、プログラム・テーブル等を記憶する媒体としてメインROM68を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジなどの記憶媒体に記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードしてメインRAM70等に記録されるものでもよい。さらに、プログラムの夫々が別々の記憶媒体に記録されていても良い。また、本実施例においては、メインCPU66、メインROM68及びメインRAM70を別々に設けたが、これらが一体となっているワンチップマイコンを使用しても良い。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグ、カウンタ、タイマ、データの値を記憶する機能を有する。
また、この主制御回路60は、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72を備えている。また、シリアル通信用IC72は、メインCPU66に接続されている。なお、このシリアル通信用IC72は、各種のコマンドを副制御回路200(副制御回路200に含まれる各種の手段)へ送信する送信手段に相当する。
また、主制御回路60には、各種の装置が接続されており、例えば、V・カウントスイッチ102、カウントスイッチ104、一般入賞球スイッチ106、ゲート通過スイッチ114、始動入賞球スイッチ116、普通電動役物ソレノイド118、大入賞口ソレノイド120、シーソーソレノイド122が接続されている。
V・カウントスイッチ102は、遊技盤上に備えられた大入賞口13における特定領域に設けられている。このV・カウントスイッチ102は、大入賞口13における特定領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
カウントスイッチ104は、大入賞口13における特定領域とは異なる一般領域に設けられている。このカウントスイッチ104は、大入賞口13における一般領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
一般入賞球スイッチ106は、遊技盤上に備えられた一般入賞口14に設けられている。この一般入賞球スイッチ106は、各一般入賞口14を遊技球が通過した場合に所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
ゲート通過スイッチ114は、遊技盤上に備えられた球通過検出器(図示省略)に設けられている。このゲート通過スイッチ114は、球通過検出器を遊技球が通過した場合に所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
始動入賞球スイッチ116、遊技盤上に備えられた始動口12に設けられている。この始動入賞球スイッチ116は、始動口12に遊技球が入賞した場合に所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
普通電動役物ソレノイド118は、リンク部材を介して始動口12に設けられた羽根部材(可変翼片)に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、羽根部材を駆動させ、始動口12を開放状態又は閉鎖状態とする。
大入賞口ソレノイド120は、シャッタ(扉)に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シャッタを駆動させ、大入賞口13を開放状態又は閉鎖状態とする。
シーソーソレノイド122は、板状態でシャッタ内部に設けられているシーソーに接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シーソーを変位させ、そのシーソーの傾斜を変更する。このシーソーが傾斜された結果、大入賞口13内の特定領域を通過し易くなるように、又は一般領域を通過し易くなるように切り替えることとなる。
主制御回路60には、払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行う払出装置128、遊技球の発射を行う発射装置130が接続されている。
この払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンドを受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路126は、発射装置130に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行う。なお、払出装置128は、発射(投入)された遊技球が所定の領域を通過することにより賞球を払い出す払出手段の一例として採用されている。
また、発射装置130には、上述した発射モータ、タッチセンサ等の遊技球を発射させるための装置が備えられている。発射ハンドル7が遊技者によって握持され、かつ時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力が供給され、上皿に貯留された遊技球が発射モータにより遊技盤に順次発射される。なお、このような発射装置130は、遊技者の操作に応じて遊技球を発射(投入)する発射手段の一例として採用されている。
さらに、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、可変表示装置における表示制御、スピーカ46から発生させる音声に関する制御、保留ランプ、普通図柄保留ランプ、装飾ランプを含むランプ132の制御等を行う。
なお、本実施例においては、主制御回路60から副制御回路200に対してコマンドを供給すると共に、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
演出制御手段としての副制御回路200は、可変表示制御手段としてのサブCPU206、記憶手段としてのプログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置(可変表示装置)32における表示制御を行うための表示制御回路250、スピーカ46から発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、保留ランプ(図示せず)、装飾ランプ(図示せず)を含むランプ132の制御を行うランプ制御回路240から構成されている。
副制御回路200は、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
そして本実施例では、この副制御回路200に上部光センサ(第一検出部91)と下部光センサ(第二検出部92)が接続されている。上部光センサ91は、裏通路部10の誘導通路30を遊技球が通過したことを検出するもので、下部光センサ92は、裏通路部10の案内通路82を遊技球が通過したことを検出するものである。
上部光センサ91と下部光センサ92は、裏通路部10の所定の遊技球通過領域88,89,90を遊技球が通過した際に、投光部91a(92a)からの光が遮光されたことを検知し、該検知した信号がサブCPU206に送られて、前記遊技球通過領域88,89(90)を遊技球が通過したか否かを判定し、通過を検知したこととなると、これに基づいて、例えば表示制御回路250や音声制御回路230やランプ制御回路240により所望な演出表示を行う。
サブCPU206は、プログラムROM208、ワークRAM210等が接続されている。サブCPU206は、このプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。サブCPU206は、後述する各種の手段として機能することとなる。
プログラムROM208には、サブCPU206により遊技機の遊技演出を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、演出に関する決定を行うためのテーブル等の各種のテーブルも記憶されている。
また、プログラムROM208には、演出パターンが複数種類記憶されている。この演出パターンは、演出表示の進行に関するものである。演出表示は、識別情報の可変表示に応じて実行されるものである。
なお、本実施例においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶手段としてプログラムROM208を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えばハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記憶されていても良い。もちろん、記憶手段としてメインROM68を用いても良い。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM210等に記録されるものでもよい。さらに、プログラムの夫々が別々の記憶媒体に記録されていても良い。
また、本実施例において、メインCPU66及びメインROM68を含む主制御回路60と、サブCPU206及びプログラムROM208を含む副制御回路200と、を別々に構成したが、これに限らず、メインCPU66及びメインROM68を含む主制御回路60のみで構成してもよく、この場合には、上述したプログラムROM208に記憶されているプログラムをメインROM68に記憶させ、メインCPU66により実行されるように構成してもよい。もちろん、サブCPU206及びプログラムROM208を含む副制御回路200のみで構成するようにしてもよく、この場合には、上述したメインROM68に記憶されているプログラムをプログラムROM208に記憶させ、サブCPU206により実行されるように構成してもよい。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタ等各種の変数等が位置付けられている。
なお、本実施例においては、サブCPU206の一時記憶としてワークRAM210を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
表示制御回路250は、可変表示制御手段としての画像データプロセッサ(以下、VDPと称する。)212、各種の画像データを記憶する画像データROM216、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータ218、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路220から構成されている。
上述したVDP212は、サブCPU206、画像データが記憶されている画像データROM216、画像データを画像信号に変換するD/Aコンバータ218、初期リセット回路220と接続されている。
このVDP212は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路、及びパレット回路等の回路を含み、液晶表示装置32に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。
画像データROM216には、識別情報を示す識別情報画像データ、背景画像データ、演出用画像データ、普通図柄を示す普通図柄画像データ等の各種の画像データが別個に記憶されている。
VDP212は、サブCPU206から供給される画像表示命令に応じて、画像データROM216から各種の画像データを読み出し、液晶表示装置32に表示させる画像データを生成する。VDP212は、生成した画像データをD/Aコンバータ218に供給する。このD/Aコンバータ218は、画像データを画像信号として変換し、所定のタイミングでこの画像信号を液晶表示装置32に供給することにより、液晶表示装置32に画像を表示させる。
音声制御回路230は、音声に関する制御を行う音源IC232、各種の音声データを記憶する音声データROM234、音声信号を増幅するための増幅器236(以下、AMPと称する。)から構成されている。
この音源IC232は、サブCPU206、初期リセット回路220、音声データROM234、AMP236と接続されている。この音源IC232は、スピーカ46から発生させる音声の制御を行う。
音源IC232は、サブCPU206から供給される音声発生命令に応じて、音声データROM234に記憶されている複数の音声データから一つの音声データを選択する。また、音源IC232は、選択された音声データを音声データROM234から読み出し、音声データを所定の音声信号に変換し、その音声信号をAMP236に供給する。AMP236は、音声信号を増幅させ、スピーカ46から音声を発生させる。
ランプ制御回路240は、ランプ制御信号を供給するためのドライブ回路242、複数種類のランプ装飾パターン等が記憶されている装飾データROM244から構成されている。
図16は、本発明の実施例2を示す。
本実施例2は、裏通路部10の左右の誘導通路30,30に備えた夫々の遊技球通過領域88,89の位置をずらし、さらに投光部91aと受光部91bからなる光センサなどの非接触型の検出部91,91を夫々の遊技球通過領域88,89毎に備えた実施の一例である。すなわち、夫々の遊技球通過領域88,89は、実施例1のように単一の光センサの光路L1上に備えられていないものである。なお、受入れ口の位置も併せてずらすものとしてもよく任意である。図中、符号L3,L4は本実施例における夫々の光路を示す。本実施例では、概略図で遮光部材8を示すが、詳細は実施例1を援用する。
また、本実施例では概略図をもって説明し図示省略しているが、夫々の投光部91aと受光部91bには、前記実施例1と同様に壁部17aと17b若しくは投光筒部73と受光筒部74を任意に選択して備えることができる。
前記実施例1の場合、左右双方の誘導通路30,30に同時に遊技球が入り、同時に遊技球通過領域88,89を通過した場合などでは、いずれか一方の遊技球の通過が検出できるにすぎず、双方の通過遊技球の通過を検出することはできない。本実施例によれば、夫々の遊技球通過領域88,89を通過した遊技球の通過を検出し、夫々の検出に基づいて複数の演出を実行することができる。
なお、本実施例は、誘導通路30,30の位置をベース板19の上下方向にずらして夫々の遊技球通過領域88,89を上下にずらすと共に、別個の検出部91,91を備えた点に特徴を有するものであって、その他の構成及び作用効果は実施例1と同様であるためここでの説明は省略する。
また、本実施例では、上下方向に遊技球通過領域88,89をずらすものとしているが、例えば図示はしないがベース板19の前後方向に夫々の遊技球通過領域88,89をずらすものとしてもよく本実施例と同様の作用効果が得られる。
本発明遊技機の一実施例を示す概略正面図。 本発明遊技機の分解斜視図。 裏側にスペーサを備えた状態の遊技盤の概略正面図。 ベース板を仮想線で示した状態の遊技盤の概略斜視図。 遊技盤を裏側から見た状態の概略背面図。 ワープユニットの一例を示す斜視図。 図6に示すワープユニットを正面から見た状態の分解斜視図。 図6に示すワープユニットを背面から見た状態の分解斜視図。 案内通路の斜視図。 ベース板にワープユニットを備えた状態の部分拡大断面図。 ワープユニットを縦方向に断面した状態の斜視図。 スペーサからカバー部材を分離した状態の概略斜視図。 壁部を配設したカバー部材の一実施例を示す斜視図。 壁部の配設状態で、所定角度からの光を壁部が反射している状態を示す概略図。 センシング状態の概略図で、(a)は透過型、(b)は反射型を示す。 本発明の実施例2の要部を示す概略図。 実施例1の変形例を示すカバー部材の一部を示す斜視図。 本発明弾球遊技機の制御系のブロック図。
符号の説明
8:遮光部材
8a:透光部
8b:遮光部
10:球通路部(裏通路部)
15:スペーサ(取付部材)
17b:壁部
18:遊技盤
19:ベース板
20:遊技部材
22:ワープユニット
23:表側ワープユニット上部
26:ワープ入口(受入れ口)
29:裏側ワープユニット上部
30:誘導通路
36:裏側転動部
50:裏側ワープユニット下部
57:表側ワープユニット下部
79:導入口(受入れ口)
81:排出口
82:案内通路
88,89,90:遊技球通過領域
91,92:検出部
91a,92a:投光部
91b,92b:受光部
91c,92c:投光孔
91d,92d:受光孔
93,93:カバー部材(ランプレンズ)
206:遊技球通過判定手段(サブCPU)

Claims (13)

  1. 遊技機の遊技領域における所定箇所の遊技球通過領域を通過した遊技球を、非接触にて検出する投光部と受光部とで構成された非接触型の検出部と、
    前記投光部と受光部との間の光路上の所定位置に備えられ、前記投光部方向からの所定の透光許容角度からの光を通過可能な透光部と、前記所定の透光許容角度以外からの光を遮光する遮光部とを有する遮光部材とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 透光部は、遮光部材の少なくとも一部を開口することにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 遮光部材は、遊技球通路における所定箇所の遊技球通過領域の周囲に設けられていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の弾球遊技機。
  4. 受光部における投光部からの光が向かってくる方向には、所定の受光許容角度以外からの光を反射する透光性の壁部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 壁部は、表面が鏡面状であることを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  6. 壁部は、表面が曲面状であることを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
  7. 少なくとも受光部の遊技者対向側を覆うカバー部材を備え、該カバー部材は、受光部に対応する位置に壁部を備えたことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の弾球遊技機。
  8. 壁部は、カバー部材と一体成形されていることを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機。
  9. 受光部の近傍に所定の受光許容角度以外からの光の受光を抑制する受光筒部を設けたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の弾球遊技機。
  10. 遊技球通過領域は、遊技盤を構成するベース板に備えた遊技球を受け入れる受入れ口から受け入れた遊技球を所定位置へと誘導する球通路部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の弾球遊技機。
  11. ベース板は、少なくとも一部を透明に形成すると共に、該透明部分を介して裏側が視認可能に構成され、
    球通路部は、受入れ口から受け入れた遊技球を、前記ベース板の裏側へと誘導する裏通路部であることを特徴とする請求項10に記載の弾球遊技機。
  12. 受入れ口と裏通路部と遊技球通過領域を複数備えたことを特徴とする請求項11に記載の弾球遊技機。
  13. 検出部を取り付ける取付部材を備え、
    該取付部材は、遊技盤の裏側位置にて着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項11又は12に記載の弾球遊技機。
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