JP2005303957A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原画像のブロック要素についてのDCT(離散コサイン変換)係数データを基に、原画像の縮小画像を効率良く得る新たな手法を実現する。
【解決手段】縮小処理制御部20は、縮小率に基づいて、順次入力する各ブロックのDCT係数データの処理を決定する。処理は、IDCT処理部22を利用した低周波側2×2成分のIDCT(離散コサイン逆変換)による2×2画素の画素値の取得処理、直流成分取得部24を利用した直流成分の抽出による1×1画素の画素値あるいはそれを拡大した2×2画素の画素値の取得処理、読み飛ばし処理のいずれかである。画像合成部26は、得られた画素値を原画像における対応ブロックの位置に配置して縮小画像データを生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原画像のブロック毎に与えられるDCT係数データに基づいて、縮小画像を生成する技術に関する。
JPEG(Joint Photographic Experts Group)やMPEG(Moving Picture Experts Group)などの画像圧縮方式では、実画像データの小ブロック(8×8画素)毎にDCT(離散コサイン変換)を行い、得られたDCT係数データを所定のフォーマットに従って格納している。こうしたDCT係数データから縮小画像を生成するいくつかの技術が知られている。
下記特許文献1には、DCT係数の高周波成分をゼロとしてIDCT(離散コサイン逆変換)処理を行い、さらに画素を間引くことで、折り返しノイズを避けた縮小画像を得る技術が開示されている。
下記特許文献2には、DCT係数データの高周波成分を0にしてM×N(M,N<8)のIDCT処理を行うことで、縮小画像を得る技術が開示されている。
下記特許文献3には、DCT係数データの直流成分だけを取り出すことで、1/8に縮小された画像を得る技術が開示されている。
特開平6−141185号公報 特開平7−44699号公報 特開平11−32335号公報
上記特許文献1の技術では、高周波成分をゼロにしたあと、全てのDCT係数をIDCT処理してから画素を間引くため、処理に時間がかかるという問題がある。
上記特許文献2の技術では、様々なサイズの縮小画像を高速に得るためには、対応したM×N(M,N<8)のサイズのIDCT処理を行う手段が必要となる。
上記特許文献3の技術では、1/8とは異なるサイズの縮小画像を効率よく得ることは困難である。
本発明の目的は、縮小画像を効率良く得るための技術を、従来とは異なる態様で実現することにある。
本発明の別の目的は、複数のサイズの縮小画像を、処理対象となるブロックの選択に基づいて得ることにある。
本発明の画像処理装置は、原画像データに対し複数画素からなる矩形ブロックに分けDCTを行って求められた各ブロックのDCT係数データを入力する入力手段と、全ブロックから一部の複数ブロックを選択し、対応する前記DCT係数データの直流成分を抽出することで、少なくとも一つの画素の画素値を求める直流成分抽出手段と、取得した各画素値を前記矩形ブロックの位置に基づく画素位置に配置して縮小画像データを生成する縮小画像データ生成手段と、を備える。
画像処理装置は、カラーあるいはモノクロの画像データを取り扱う演算機能を備えた装置である。この演算機能はプログラムに従って動作することで、入力手段、直流成分抽出手段、縮小画像データ生成手段等の各手段を制御あるいは実行する。画像処理装置は、PC等の汎用計算機であってもよいし、プリンタ機能を備えた画像形成装置であってもよい。また、生成した縮小画像を表示するディスプレイ等を備えることもできる。
入力手段は、外部装置からネットワーク等を介して、あるいは、自装置内のハードディスクや半導体メモリ等から、原画像についてのDCT係数データを入力する。DCT係数データは、原画像データを複数画素からなる複数の矩形ブロックに分割してDCT(離散コサイン変換)処理することで、各矩形ブロックについて得られるデータである。DCT係数データは、直交する2方向の空間周波数の関数としてのDCT係数の各成分値を有している。すなわち、DCT係数データには、ブロックの画素の(輝度値やカラー濃度等の)平均値を表す直流成分、及び、空間的に変動する低周波から高周波までの各成分が含まれる。このようなDCT係数データを生成する公的な規格の例としては、JPEGやMPEG等を挙げることができる。例えばJPEGにおいては、各ブロックは8×8画素からなり、各ブロックについて対応する8×8成分からなるDCT係数データが得られる。
直流成分抽出手段においては、DCT係数データの直流成分が全ブロック中の一部である複数ブロックについて抽出され、これに基づいて少なくとも一つの画素の画素値が与えられる。複数ブロックの選択は、不規則に行うことも可能であるが、均質性の観点からは規則的に行うことが特に望ましい。縮小画像データ生成手段は、この画素値を原画像における矩形ブロックの位置に対応させて配置し、縮小画像データを生成する。
この構成によれば、直流成分の抽出に基づく画素値の生成は、一部のブロックのみを対象として行われる。ブロックの選択、あるいは、直流成分に基づいて画素値を定める画素数を適宜変更することで、複数のサイズの縮小画像を容易に生成することも可能となる。なお、このようにして生成した縮小画像データをディスプレイに表示するような場合には、縮小画像データの画素の解像度とディスプレイの分解能とを対応させるための補間処理や間引き処理等を適宜実施すればよいことは言うまでもない。
望ましくは、本発明の画像処理装置において、前記直流成分抽出手段は、空間的規則性をもって選択した複数ブロックの各直流成分に基づいてそれぞれ1画素の画素値を求め、前記縮小画像データ生成手段は、全矩形ブロック数よりも少ない画素数に縮小された縮小画像データを生成する。例えば、矩形ブロックが8×8画素からなる場合に、空間的規則性をもった選択として一つおきの選択を行うことで、1/16縮小画像データを得ることができる。この構成によれば、全矩形ブロック数よりも少ない画素数に縮小された縮小画像データを簡易に得ることができる。
望ましくは、本発明の画像処理装置は、前記直流成分抽出手段によって選択されないブロックのうちの少なくとも一部の複数ブロックを選択し、DCT係数データの直流成分を含む低周波側のM×M(Mは2以上)成分に対しIDCTを行うことにより、M×M画素の画素値を求める低周波成分変換手段を備え、前記直流成分抽出手段は、選択した各ブロックの直流成分からそのブロックにおいて均一な値をもつM×M画素の画素値を求め、前記縮小画像データ生成手段は、前記直流成分抽出手段と前記低周波成分変換手段が求めた各画素値を前記矩形ブロックの位置に基づく画素位置に配置して縮小画像データを生成する機能を備える。
直流成分抽出手段は、一部のブロックについて直流成分に基づきM×M画素の画素値を求める。また、低周波成分変換手段は、直流成分抽出手段が扱わない全てあるいは一部のブロックについて、DCT係数データの低周波側のM×M(Mは2以上)成分を対象とするIDCTにより得られるM×M画素の画素値を取得する。そして、縮小画像データ生成手段は、得られた画素値を矩形ブロックの対応位置に配置することで縮小画像データを生成することができる。
この構成によれば、直流成分に基づく画素値と、直流成分を含む低周波成分に基づく画素値とを適宜組み合わせた縮小画像データが生成される。Mの選び方やブロックの選び方を適宜変えることで、画質、縮小率、計算量をコントロールすることができる。例えば、Mを常に固定しておきブロックの選び方だけを変更したり、ブロックの選び方を常に固定しておきMの選び方だけを変更することで、画質、縮小率、計算量が異なる様々な縮小画像を生成するように設定することも可能であり、この場合には複数の縮小画像について構成の一部共通化が図れる利点がある。
望ましくは、本発明の画像処理装置は、前記直流成分抽出手段が求めた各画素値のみに基づいて縮小画像データを生成する場合と、前記直流成分抽出手段と前記低周波成分変換手段が求めた各画素値に基づいて縮小画像データを生成する場合のいずれかを選択し、前記縮小画像データ生成手段に対し選択に従って縮小画像データを生成させる制御手段を備える。選択は、ユーザ指定に基づいて行える他、縮小画像の縮小率、画質、処理時間(計算量)のいずれかあるいはその組み合わせに基づいて行うこともできる。すなわち、生成しようとする縮小画像の縮小率、画質、処理時間についての情報を取得し、ルックアップテーブルと照らし合わせる等することで、低周波成分変換手段を利用するか否かを決定することができる。一般に、縮小率が大きい(大きな縮小画像データを得る)場合には、低周波成分変換手段も利用し、縮小率が小さい場合には、低周波成分変換手段を利用しない。また、画質を良くする場合には低周波成分変換手段を利用し、処理時間を短縮する場合には低周波成分変換手段を利用しない。なお、ブロックの選択の方法やMの定め方についても、同様にして、制御手段に制御させることができる。
望ましくは、本発明の画像処理装置において、前記直流成分抽出手段と前記低周波成分変換手段は、相補的に全てのブロックを選択して各画素値を求め、前記縮小画像データ生成手段は、これらの画素値に基づいて全矩形ブロック数よりも多い画素数に縮小された縮小画像データを生成する。例えば、矩形ブロックが8×8画素からなる場合には、M=2とすることで1/4縮小画像データを得ることができる。
望ましくは、本発明の画像処理装置において、前記直流成分抽出手段と前記低周波成分変換手段は、ブロック並びの2方向についてそれぞれ交互にブロックを選択する。
望ましくは、本発明の画像処理装置は、ブロックの原画像が低周波型か高周波型かをDCT係数データに基づいて判定する判定手段を備え、低周波型の場合には、前記直流成分抽出手段がそのブロックに対応する画素値を求め、高周波型の場合には、前記低周波成分変換手段がそのブロックに対応する画素値を求め、前記縮小画像データ生成手段は、これらの画素値に基づいて縮小画像データを生成する。すなわち、DCT係数データの係数値の分布状況に基づいて高周波型か低周波型かの判定が行われ、原画像の空間構造が単純である低周波型のブロックについては直流成分に基づいて画素値を与え、原画像の空間構造が複雑である高周波型のブロックについてはIDCTを行って画素値を与える。この構成においては、直流成分抽出手段と低周波成分変換手段が取り扱うブロックを規則的に定める場合に比べ画質の向上を図ることが期待できる。
望ましくは、本発明の画像処理装置において、前記判定部は、判定対象として設定された少なくとも一つの高周波成分に非ゼロ成分が存在する場合には高周波型であると判定し、非ゼロ成分が存在しない場合には低周波型であると判定する。例えば、周波数が設定閾値以上である成分についてゼロ成分の有無を調べることで、この判定を行うことができる。
望ましくは、本発明の画像処理装置において、前記縮小画像データ生成手段は、前記直流成分抽出手段によって求められた画素値を前記低周波成分変換手段によって求められた近傍の画素値に基づいて修正して、滑らかな縮小画像データを生成する画素値修正手段を備える。つまり、画素値修正手段は、直流成分を含む低周波成分に基づく画素値の中に、構造が単純である直流成分のみに基づく画素値が混じることで発生する可能性がある画像のギザギザを解消するスムージングを行う。修正の際に基づく近傍の画素値としては、例えば、その周囲の画素の画素値、あるいは、隣接する少なくとも一つの画素の画素値を用いることができる。
本発明の画像処理プログラムは、コンピュータに対し、原画像データに対し複数画素からなる矩形ブロック毎にDCTを行って求められた各ブロックのDCT係数データを入力する入力手順と、全ブロックから一部の複数ブロックを選択し、対応する前記DCT係数データの直流成分を抽出することで、少なくとも一つの画素の画素値を求める直流成分抽出手順と、取得した各画素値を前記矩形ブロックの位置に基づく画素位置に配置して縮小画像データを生成する縮小画像データ生成手順と、を実行させる。コンピュータとは、演算機能をもつハードウエアを備え、その演算処理を規定するプログラムによって動作する装置のことであり、PC等の汎用計算機であってもよいし、プリンタ機能を備えた画像形成装置等であってもよい。
本発明の画像処理方法は、コンピュータが実行する方法であって、原画像データに対し複数画素からなる矩形ブロック毎にDCTを行って求められた各ブロックのDCT係数データを入力する入力ステップと、全ブロックから一部の複数ブロックを選択し、対応する前記DCT係数データの直流成分を抽出することで、少なくとも一つの画素の画素値を求める直流成分抽出ステップと、取得した各画素値を前記矩形ブロックの位置に基づく画素位置に配置して縮小画像データを生成する縮小画像データ生成ステップと、を含む。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像処理装置を備えた画像処理装置10の機能構成を示す概略ブロック図である。画像処理装置10は、演算機能を備えた装置としてのPC等に、その動作を規定するプログラムをインストールすることで実現されている。画像処理装置10には、縮小処理制御部20、IDCT処理部22、直流成分取得部24、画像合成部26、画素値修正部28の各機能が設けられている。なお、画像処理装置10は、記憶部や、ユーザ入力部、表示部などPC等における通常の構成を有するが、ここではそれらの説明については省略する。
縮小処理制御部20は、入力データ30を取得するとともに、その処理についての制御を行うための構成である。入力データ30には、JPEGデータや、生成する縮小画像データの縮小率についての情報が含まれる。JPEGデータは、ネットワーク等を介してあるいはハードディスク等の記憶部から取得することができる。また、縮小率についての情報は、ユーザ入力に基づいて、あるいは、予め行われた設定に基づいて取得することができる。
JPEGデータは、原画像データに対し8×8画素のブロック毎にDCTを行い量子化することで得られるデータであり、各ブロックについて8×8成分のDCT係数データを含んでいる。このJPEGデータは、モノクロのデータであっても、カラーのデータであってもよい。縮小処理制御部20は、縮小率に基づいて、ブロック毎にDCT係数データの処理態様を制御する。具体的には、生成する縮小画像データの縮小率によって、IDCT処理部22でIDCT処理をする場合と、直流成分取得部24で直流成分を抽出する場合と、読み飛ばす場合の各処理への振り分けを行う。振り分けは、例えば、各縮小率について予め設定しておくことで行われる。設定にあたっては、精度あるいは演算時間についての要請(例えば、IDCT処理を多用する高精度モードあるいは低速モード、直流成分の抽出を多用する低精度モードあるいは高速モード)を考慮して、縮小率について複数の処理態様を設定することができる。なお、縮小率としては、通常、1/(ブロックにおける一辺の画素数)を自然数倍あるいは自然数分の1とした値を用いる。例えば、一辺の画素数が8であるJPEGの場合には、1/4、1/8、1/16といった各縮小率をもつ縮小画像データを生成することができる。各辺について、異なる縮小率を設定してもよい。
IDCT処理部22は、低周波成分変換手段としての構成であり、8×8成分のDCT係数のうち直流成分を含む低周波側の2×2成分を対象としてIDCT処理を行う。IDCTは、DCT係数値から画素値への変換を行うものである。
ここで、JPEGデータを画素値化する際に通常行われるIDCTについて説明する。例えば、JPEGデータが表色系(Y,Cb,Cr)で表現されたカラー画像データであるとする。この場合、表色成分Yに関して、2方向の周波数(u,v)についての8×8成分からなるDCT係数値をF(u,v)とし、画素(x,y)における画素値をY(x,y)とすると、IDCTは次式で表される。
Figure 2005303957
図2(a)は、このIDCTの様子を模式的に示した図である。DCT係数値40は、横軸u、縦軸vで表される座標上で各8成分からなるマトリクス状に表現することができる。このうち、(u,v)=(0,0)の成分は直流成分42である。IDCT処理は、斜線で示された8×8成分の全てを対象として行われ、これにより、8×8画素の画素値44が得られる。表色成分Cb,Crについても同様にしてIDCT処理可能である。
続いて、IDCT処理部22が行うIDCTについて説明する。IDCT処理部22では、DCT係数値をF(u,v)のうちの低周波側の2×2成分を対象として次式に従ってIDCT処理が行われ、2×2画素についての画素値であるY(x,y)が得られる。
Figure 2005303957
図2(b)は、この様子を模式的に示した図である。8×8成分からなるDCT係数値40のうち、斜線で示した低周波側の2×2成分46についてIDCT処理が行われ、2×2画素の画素値が得られている。
一方、直流成分取得部24は、直流成分抽出手段としての構成である。次式に従って、DCT係数値をF(u,v)のうちの直流成分(u,v)=(0,0)を対象とするIDCT処理、すなわち、直流成分の抽出処理を行う。
Figure 2005303957
図2(c)は、この処理の様子を模式的に示した図である。8×8成分からなるDCT係数値40のうち、斜線で示した直流成分42についてIDCT処理が行われ、1×1画素の画素値50が得られている。縮小率が1/8または1/16の場合はこの1×1画素の画素値50が画像合成部26に出力される。一方、縮小率が1/4の場合は、この画素値50と同じ値をもつ2×2画素の画素値52を生成する。すなわち、1×1画素のからなる画像データが、2×2画素の画像データへと縦横共に2倍に拡大される。
画像合成部26は、IDCT処理部22と直流成分取得部24から渡された画素値を原画像データの矩形ブロックに対応する箇所に配置して合成し、所望の縮小画像データを生成する。
画素値修正部28は、画像合成部26で合成された縮小画像データのうち直流成分取得部24によって生成された画素値を、周囲の画素の画素値に基づいて修正し、出力データ32として出力する。この修正は、IDCT処理部22によって得られた空間的変化情報を含んだ画素値と、直流成分取得部24により得られた空間的平均値を表す画素値との性質的違いによる不連続構造を緩和するために行う。そこで、例えば、隣接する画素の画素値の側に値を近づけたり、周辺画素の平均値に値を近づける等の修正が行われる。修正は、このように、極めて簡単な演算によって実施される。これは、複雑な計算を行う場合には、直流成分取得部24を用いた計算量の軽減の効果が失われてしまうからである。なお、修正処理を行わずに出力データ32として出力するようにも設定可能である。
次に、画像処理装置10の動作について、図3〜図5のフローチャートを用いて説明する。
図3は、入力したJPEGデータを1/4に縮小する処理の流れを示している。処理の制御は、縮小処理制御部20によってJPEGデータ中のブロックを単位として行われる。具体的には、縮小処理制御部20は、原画像データにおけるる8×8画素からなるブロックの位置をm行n列として管理しており、初期においてはこの数値をm=1,n=1に設定する(S10)。また、直流成分値を計算するための変数dに0が代入される(S11)。これは、JPEGデータにおいては、各ブロックにおける真の直流成分値が、前のブロックまでの直流成分値の積算値との和によって与えられるために行われる処理である。
JPEGデータの場合には、(m,n)=(1,1),(1,2),(1,3),...,(2,1),(2,2),...の順で各ブロックのDCT係数データが入力される。縮小処理制御部20は、m+nの偶奇を判定する(S12)。偶数の場合には、直流成分取得部24が直流成分を抽出し(S14)、さらにその値を2×2画素に拡大する処理を行って(S16)、画像合成部26に出力する。奇数の場合には、IDCT処理部22が直流成分を含む低周波側の2×2成分を対象にIDCT処理を行って2×2画素の画素値を生成し(S18)、画像合成部26に出力する。そして、次のブロックでの直流成分値の計算のために、d=d+vの計算を行う(S19)。ここで、vは、各ブロックの直流成分の部分に格納された値であり、真の直流成分とのそれ以前の積算値との差分値である。縮小処理制御部20においては、列番号nを一つ増加させ(S20)、nの大きさが画像の幅を超えたか否か判定する(S22)。超えていない場合にはステップS12〜S22までの処理を繰り返してその列の処理を順次行っていく。
他方、nの大きさが画像の幅を超えた場合、すなわち、その列の処理が終わった場合には、行番号mを一つ増加させると共に列番号nを初期化して次の行の処理に備え(S24)、mの大きさが画像の高さを超えたか否か判定する(S26)。そして、mの大きさが画像の高さを超えていない場合、すなわち未処理の行がある場合には、ステップS12〜S24までの処理を繰り返す。また、mの大きさが画像の高さを超えている場合、すなわち全ブロックについての処理が終わった場合には、画像合成部26において、得られた各2×2画素の小画像の合成が行われる(S28)。合成は、m行n列の小画像をその行列位置に配置することで、すなわち、原画像データに対応した位置に配置することで行われる。画素値修正部28は、修正処理が必要であるかを判定し(S30)、修正を行わない場合には、合成した画像を縮小画像データとして出力する。
修正を行う場合には直流成分取得部24で生成された画素の画素値を、周囲の画素の画素値を用いて修正する(S32)。修正においては、例えば、直流成分取得部24で生成された画素の2×2画素の左上の画素については、1つ上の画素と1つ左の画素の平均値に所定の比率だけ近づけることができる。平均値そのものとすることも有効である。同様に、他の3画素についても周辺の2画素の平均値に基づいて修正を行う。なお、修正においては、直流成分の情報を残すように、修正後の2×2画素の平均値を当初の値と同じとすることが特に望ましい。そこで、簡単には、個別に修正した2×2画素の各画素値に一定値を足しあわせて(引き算して)、直流成分の平均値と一致するように補正を行う。
続いて、図4を用いて、入力したJPEGデータを1/16に縮小する処理について説明する。この場合には、図3の場合と同様に、まず、縮小処理制御部20において、m=1,n=1の初期化が行われる(S40)。また、直流成分値を計算するための変数dが初期化される(S42)。
縮小処理制御部20はmの偶奇を判定する(S44)。そして、mが偶数である場合にはd=d+vの計算がなされ(S46)、列番号nに1が加えられる(S48)。ステップS46,S48は、列の終わりのブロックに至るまで繰り返される(S50)。ステップS44においてmが奇数であった場合には、さらにnの偶奇の判定が行われる(S52)。そして、nが偶数でない場合には、直流成分取得部24において直流成分をもとに1画素の画素値が決定される(S54)。これに対し、nが偶数の場合には、そのブロックからは画素値が生成されない。ただし、nの偶奇にかかわらず、次のブロックで直流成分値を求めるためd=d+vの計算が行われる(S56)。続いてn=n+1とされた(S58)列番号nについて、画像の幅のブロック数を超えたか否かが判定され(S60)、超えていない場合には、ステップS52〜S60までが繰り返される。一方、nが画像の幅のブロック数を超えた場合には、行番号mの1増加とnの初期化が行われ(S62)、全ての行の処理が終わったか否かが判定される(S64)。処理が終わっていない場合には、ステップS44〜S64までの処理が繰り返され、処理が終わった場合には、画像合成部26で得られた各1画素の直流成分値が合成され縮小画像データが生成される(S66)。
なお、縮小率1/8の縮小画像データを生成する場合には、全ブロックについて、直流成分取得部24が1×1画素の画素値を取得し、画像合成部26で合成すればよい。また、1/16縮小した画像を線形補間することによって1/8画像を生成するなど、線形補間の技術を用いて縮小画像の画素数を変化させることが可能である。
次に図5を用いて、各ブロックのDCT係数データの周波数特性に応じてIDCT処理部22による処理と直流成分取得部24による処理とを切り替え、縮小率1/4の縮小画像データを生成する態様について説明する。ここでは、図3の場合と同様に、まず、m,n,dの初期化が行われる(S80,S82)。縮小処理制御部20は、入力されるブロックのDCT係数データをサーチし、設定閾値よりも高周波側に非ゼロ値成分が存在するか否かを判定する(S84)。この判定は、例えば、8×8成分のDCT係数をJPEGの規格で定められたジグザグスキャンの順に低周波側から高周波側へ向けてサーチし、設定された成分(全成分数64の中央に位置する32番目の成分など)よりも高周波側のDCT係数に非ゼロ値成分が存在するか否かによって行うことができる。
存在しない場合には、直流成分取得部24が直流成分値を取得し(S86)、これを画素値とする2×2画素の小画像が得られる(S88)。高周波側に非ゼロ値成分が存在する場合には、低周波側の2×2成分を対象とするIDCTがIDCT処理部22によって行われ、2×2画素の画素値が求められる(S90)。そして、d=d+v(S92),n=n+1(S94)の計算が行われ、列番号nが画像の幅方向のブロック数を超えたか否かが判定される(S96)。超えていない場合にはステップS84〜S96までの処理が繰り返され、超えた場合には行番号mの更新と列番号nの初期化(S98)の後、全ての行の処理が終わったか否かの判定がなされる(S100)。処理が終了していない場合には、ステップS84〜S100までが繰り返され、終了した場合には、各2×2画素の画素値から縮小率が1/4である縮小画像データが生成される(S102)。
本実施の形態に係る装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 IDCT処理部と直流成分取得部の処理例を示す模式図である。 縮小率1/4の縮小画像を求める処理を示すフローチャートである。 縮小率1/16の縮小画像を求める処理を示すフローチャートである。 縮小率1/4の縮小画像を求める別の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像処理装置、20 縮小処理制御部、22 IDCT処理部、24 直流成分取得部、26 画像合成部、28 画素値修正部、30 入力データ、32 出力データ、40 DCT係数値。

Claims (11)

  1. 原画像データに対し複数画素からなる矩形ブロック毎にDCTを行って求められた各ブロックのDCT係数データを入力する入力手段と、
    全ブロックから一部の複数ブロックを選択し、対応する前記DCT係数データの直流成分を抽出することで、少なくとも一つの画素の画素値を求める直流成分抽出手段と、
    取得した各画素値を前記矩形ブロックの位置に基づく画素位置に配置して縮小画像データを生成する縮小画像データ生成手段と、
    を備える、ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記直流成分抽出手段は、空間的規則性をもって選択した複数ブロックの各直流成分に基づいてそれぞれ1画素の画素値を求め、
    前記縮小画像データ生成手段は、全矩形ブロック数よりも少ない画素数に縮小された縮小画像データを生成する、ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記直流成分抽出手段によって選択されないブロックのうちの少なくとも一部の複数ブロックを選択し、DCT係数データの直流成分を含む低周波側のM×M(Mは2以上)成分に対しIDCTを行うことにより、M×M画素の画素値を求める低周波成分変換手段を備え、
    前記直流成分抽出手段は、選択した各ブロックの直流成分からそのブロックにおいて均一な値をもつM×M画素の画素値を求め、
    前記縮小画像データ生成手段は、前記直流成分抽出手段と前記低周波成分変換手段が求めた各画素値を前記矩形ブロックの位置に基づく画素位置に配置して縮小画像データを生成する機能を備える、ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記直流成分抽出手段が求めた各画素値のみに基づいて縮小画像データを生成する場合と、前記直流成分抽出手段と前記低周波成分変換手段が求めた各画素値に基づいて縮小画像データを生成する場合のいずれかを選択し、前記縮小画像データ生成手段に対し選択に従って縮小画像データを生成させる制御手段を備える、ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記直流成分抽出手段と前記低周波成分変換手段は、相補的に全てのブロックを選択して各画素値を求め、
    前記縮小画像データ生成手段は、これらの画素値に基づいて全矩形ブロック数よりも多い画素数に縮小された縮小画像データを生成する、ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項5に記載の画像処理装置において、
    前記直流成分抽出手段と前記低周波成分変換手段は、ブロック並びの2方向についてそれぞれ交互にブロックを選択する、ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    ブロックの原画像が低周波型か高周波型かをDCT係数データに基づいて判定する判定手段を備え、
    低周波型の場合には、前記直流成分抽出手段がそのブロックに対応する画素値を求め、高周波型の場合には、前記低周波成分変換手段がそのブロックに対応する画素値を求め、
    前記縮小画像データ生成手段は、これらの画素値に基づいて縮小画像データを生成する、ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項7に記載の画像処理装置において、
    前記判定部は、判定対象として設定された少なくとも一つの高周波成分に非ゼロ成分が存在する場合には高周波型であると判定し、非ゼロ成分が存在しない場合には低周波型であると判定する、ことを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記縮小画像データ生成手段は、前記直流成分抽出手段によって求められた画素値を前記低周波成分変換手段によって求められた近傍の画素値に基づいて修正して、滑らかな縮小画像データを生成する画素値修正手段を備える、ことを特徴とする画像処理装置。
  10. コンピュータに対し、
    原画像データに対し複数画素からなる矩形ブロック毎にDCTを行って求められた各ブロックのDCT係数データを入力する入力手順と、
    全ブロックから一部の複数ブロックを選択し、対応する前記DCT係数データの直流成分を抽出することで、少なくとも一つの画素の画素値を求める直流成分抽出手順と、
    取得した各画素値を前記矩形ブロックの位置に基づく画素位置に配置して縮小画像データを生成する縮小画像データ生成手順と、
    を実行させる、ことを特徴とする画像処理プログラム。
  11. コンピュータが実行する方法であって、
    原画像データに対し複数画素からなる矩形ブロック毎にDCTを行って求められた各ブロックのDCT係数データを入力する入力ステップと、
    全ブロックから一部の複数ブロックを選択し、対応する前記DCT係数データの直流成分を抽出することで、少なくとも一つの画素の画素値を求める直流成分抽出ステップと、
    取得した各画素値を前記矩形ブロックの位置に基づく画素位置に配置して縮小画像データを生成する縮小画像データ生成ステップと、
    を含む、ことを特徴とする画像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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