JP2005303595A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノイズ成分の増幅を抑制しつつ、表示画像における良好な階調再現を実現すること。
【解決手段】 明るさ判定部26は被写体の明るさを検出するように構成され、表示制御部31は液晶ディスプレイ35に表示するための画像に対して、液晶ディスプレイ35の表示特性を考慮したγ変換を行うように構成される。そして、明るさ判定部26において検出される被写体の明るさが所定の明るさよりも暗い場合、表示制御部31のγ変換において適用されるγ特性を、低輝度用γ特性に変更して、低輝度画像の階調再現性を高める。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶ディスプレイ等の表示手段を備えた撮像装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置は、その背面などに液晶ディスプレイ等の表示手段を備えたものが多く、撮影時、その表示手段に被写体のリアルタイム画像を表示させることにより、ユーザがフレーミング操作やシャッタチャンスの把握を容易に行うことができるようになっている。
近年、この種の撮像装置では、主にコストダウンの目的からデジタルインタフェースを有する液晶ディスプレイが使用され、表示用の画像信号がデジタル信号として液晶ディスプレイに供給される。
ところが、液晶ディスプレイの一般的なデジタルインタフェースは1画素あたりの階調表現が6ビット程度の低ビット数表現となっている。そのため、デジタルインタフェースを有する液晶ディスプレイでは、暗い被写体を撮影して得られた画像を表示すると、ビット落ちにより表示画像が著しく劣化するという問題があった。例えば、液晶ディスプレイの階調表現が64階調である場合、被写体が暗く、最大輝度レベルがダイナミックレンジの50%程度である画像を表示すると、階調再現は32階調程度となり、デジタル画像特有の階段状の階調変化が目立つようになる。
この問題を解決するため、例えば特許文献1に記載されるように、被写体が暗い場合、画像信号に適用される増幅率を通常の増幅率よりも高い増幅率に設定することによって表示用の明るい画像が生成される。
特開2000−333066号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、被写体が暗い場合に高い増幅率を設定すると、同時にノイズ成分までもが増幅されることになるため、画像の明るさは向上するもののノイズによる画質劣化が目立つようになる。特に、夜間等のように被写体が極めて暗い場合にはより高い増幅率が設定され、ノイズ成分の増幅は極めて大きなものとなって、表示画像の劣化が顕著になる。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ノイズ成分の増幅を抑制しつつ、表示画像における良好な階調再現を実現する撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明にかかる撮像装置は、被写体を撮像する撮像手段と、被写体の明るさを検出する検出手段と、前記撮像手段で取得された画像を表示する表示手段と、前記表示手段で表示される画像のガンマ調整を行う表示制御手段と、を備え、前記検出手段において検出される被写体の明るさが所定の明るさよりも暗い場合、前記表示制御手段において適用されるガンマ特性を変更することを特徴とするものである。
また、前記表示制御手段は、被写体の明るさが前記所定の明るさよりも暗い場合、前記所定の明るさよりも明るい場合と比較して、入力レベルに対する出力飽和レベルがより低輝度側に設定されたガンマ特性を適用するように構成することが好ましい。
またさらに、前記表示制御手段は、被写体の明るさが前記所定の明るさよりも暗い場合に適用される低輝度用ガンマ特性と、被写体の明るさが前記所定の明るさよりも明るい場合に適用される通常ガンマ特性とを予め記憶する記憶手段を有し、被写体の明るさに応じて、前記低輝度用ガンマ特性および前記通常ガンマ特性の一方を選択的に読み出して適用するように構成することがより好ましい。
また、上記の撮像装置は、前記撮像手段で取得される画像に対して所定の画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理の施された画像を記録する記録手段と、をさらに備え、前記画像処理手段が、前記表示制御手段および前記記録手段に対して画像を出力するように構成されることが好ましい。
また、前記表示制御手段は、前記表示手段に対し、所定ビット数の画像信号として画像出力するように構成され、前記画像処理手段は、前記表示制御手段に対し、前記所定ビット数よりも高いビット数の画像信号で画像出力するように構成されるものであってもよい。
また、前記検出手段は、前記撮像手段で取得される画像に基づいて、被写体の明るさを検出するものであることが好ましい。
また、上記の撮像装置は、前記撮像手段で取得される画像の信号増幅を行う増幅手段をさらに備えるとともに、前記検出手段が、被写体の明るさを少なくとも2段階で検出するように構成されており、前記検出手段において検出される被写体の明るさが第1の所定値よりも暗いと判断された場合に、前記増幅手段において適用されるゲインを上昇させ、さらに被写体の明るさが、前記第1の所定値よりも暗い値である第2の所定値よりも暗いと判断された場合に、前記表示制御手段において適用されるガンマ特性を変更するように構成することがより好ましい。
また、上記の撮像装置は、前記撮像手段で取得される画像の信号増幅を行う増幅手段をさらに備え、前記検出手段において検出される被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いと判断された場合に、前記増幅手段において適用されるゲインを上昇させ、その後さらに被写体の明るさが前記所定の明るさよりも暗いと判断された場合に、前記表示制御手段において適用されるガンマ特性を変更するように構成することがより好ましい。
本発明によれば、検出手段において検出される被写体の明るさが所定の明るさよりも暗い場合、表示制御手段において適用されるガンマ特性が変更されるので、ノイズ成分の増幅を抑制しつつ、表示手段に表示される画像が良好な階調再現性を示し、視覚的に良好な画像表示を実現することができる。
また、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗い場合、所定の明るさよりも明るい場合と比較して、入力レベルに対する出力飽和レベルがより低輝度側に設定されたガンマ特性を適用することにより、低輝度時における表示画像の階調再現性が改善される。
また、表示制御手段が、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗い場合に適用される低輝度用ガンマ特性と、被写体の明るさが前記所定の明るさよりも明るい場合に適用される通常ガンマ特性とを予め記憶する記憶手段を有し、被写体の明るさに応じて、低輝度用ガンマ特性および通常ガンマ特性の一方を選択的に読み出して適用するように構成することにより、比較的簡単な制御で、表示手段における表示画像の階調再現性を改善することができる。
また、撮像装置が、撮像手段で取得される画像に対して所定の画像処理を行う画像処理手段と、画像処理の施された画像を記録する記録手段とをさらに備え、画像処理手段が、表示制御手段および記録手段に対して画像を出力するように構成されることにより、表示制御手段は画像処理手段とは独立したガンマ調整を行うことができるようになり、表示手段に特有の画像表示特性に基づくガンマ調整を行える。
また、表示制御手段は、表示手段に対し、所定ビット数の画像信号として画像出力するように構成され、画像処理手段は、表示制御手段に対し、所定ビット数よりも高いビット数の画像信号で画像出力するように構成されることにより、比較的安価な低ビット数階調表現の表示手段を用いることができ、撮像装置を低コストで実現することが可能になる。また、そのような低コストの撮像装置において、被写体の明るさが暗い場合にも良好な画像表示を行うことができる。
また、検出手段が、撮像手段で取得される画像に基づいて、被写体の明るさを検出するように構成されることにより、明るさ検知センサ等を別途設ける場合に比較して構成部材が少なく、低コストで撮像装置を実現することができる。また、ゲイン調整が行われる場合、ゲイン調整がなされた状態で被写体の明るさを検出することが可能になる。
また、検出手段において検出される被写体の明るさが第1の所定値よりも暗いと判断された場合に、増幅手段において適用されるゲインを上昇させ、さらに被写体の明るさが、第1の所定値よりも暗い値である第2の所定値よりも暗いと判断された場合に、表示制御手段において適用されるガンマ特性を変更するように構成されることにより、被写体が暗い場合の表示画像の階調再現性が改善されるとともに、撮像手段で取得される画像を用いた他の制御(AFやAE等)も良好に行われるようになる。また、ノイズの影響により、ゲインを上昇させることができない状況であっても、表示制御手段におけるガンマ特性を変更することで表示手段に見やすい画像を表示することができる。
また、検出手段において検出される被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いと判断された場合に、増幅手段において適用されるゲインを上昇させ、その後さらに被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いと判断された場合に、表示制御手段において適用されるガンマ特性を変更するように構成されることにより、被写体が暗い場合の表示画像の階調再現性が改善されるとともに、撮像手段で取得される画像を用いた他の制御(AFやAE等)も良好に行われるようになる。また、ノイズの影響により、ゲインを上昇させることができない状況であっても、表示制御手段におけるガンマ特性を変更することで表示手段に見やすい画像を表示することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施形態における撮像装置1の構成を示すブロック図である。この撮像装置1は、レリーズボタン9、撮像部10、制御ユニット20、表示部30および記録部40を備えたデジタルカメラとして構成されるものである。
撮像部10は、撮影レンズ11、撮像素子12、信号処理回路13およびタイミングジェネレータ(TG)18を備えて構成される。撮影レンズ11はフォーカシングレンズや絞り板等を含み、被写体からの光を撮像素子12の受光面に結像させる光学系である。撮像素子12はその受光面に2次元配列された多数の画素を有し、撮影レンズ11によって結像される被写体像を画素ごとに光電変換することによって画像信号を生成する撮像手段である。撮像素子12において生成される画像信号は、信号処理回路13に与えられ、各種信号処理が行われる。信号処理回路13は、相関二重サンプリング回路(CDS回路)14、オートゲインコントロール回路(AGC回路)15、およびA/D変換器16を備え、CDS回路14でノイズ成分を抑制する処理が行われ、AGC回路15で画像信号の増幅処理が行われる。AGC回路15における信号増幅では、制御ユニット20の制御部25によって設定されるゲイン値が適用される。A/D変換器16は、CDS回路14およびAGC回路15にてアナログ信号処理が行われた画像信号をデジタル信号に変換するものであり、例えば、1画素あたり12ビットで表現したデジタル画像信号を出力する。
撮像部10における撮影動作は、タイミングジェネレータ18によって制御され、撮像素子12および信号処理回路13が同期した動作を行うように制御される。
制御ユニット20は、例えば1チップ集積回路として形成され、撮像部10からデジタル画像信号を入力し、各種処理を行って表示部30又は記録部40に対して画像信号を出力したり、撮像部10や表示部30等の各部を制御する機能を有している。この制御ユニット20は、内部機能として画像メモリ21、画像処理部22および制御部25を備えている。画像メモリ21は撮像部10から入力する画像信号を一時的にバッファするものである。画像処理部22は画像メモリ21に格納された画像信号に対して一般的な画像処理を行うものであり、例えばγ変換部23において一般的なγ(ガンマ)特性が適用され、人間の視覚感度に合致した階調特性の画像信号が生成される。制御部25は、CPU、RAMおよびROM等を備えて構成され、CPUが所定のプログラムを実行することにより、撮像部10における撮影動作や表示部20における表示動作、さらには記録部40における記録動作を統括的に制御するとともに、オートフォーカス制御(AF)や自動露出制御(AE)を行うものである。
制御部25は、レリーズボタン9が押下されたことを検知すると、撮像部10において記録用の画像を撮影するための動作を行わせるべく、タイミングジェネレータ18に指令を送出する。そして撮像部10の撮影動作によって画像メモリ21に格納される記録用画像は、画像処理部22において画像処理が施された後、記録部40に出力される。
記録部40は、画像圧縮等を行う記録回路41と、メモリカード等の着脱可能な記録媒体42とを備え、高ビット数(例えば12ビット)で表現された記録用の画像を圧縮した後に、記録媒体42に保存する。
一方、レリーズボタン9が押下される前の撮影待機状態では、制御部25は、撮像部10に対して所定時間間隔で、表示部30に表示させる画像を繰り返し取得させるべく、タイミングジェネレータ18に指令を送出し、それによって画像メモリ21に格納される表示用画像を、画像処理部22にて画像処理して高ビット数(例えば12ビット)のままで表示部30に出力するように制御する。したがって、撮影待機状態においては、制御部25の制御により、例えば1秒間に30フレームの画像が繰り返し取得され、表示部30において表示画像が逐次更新されることになる。この結果、ユーザが撮影操作を行う際には、表示部30の液晶ディスプレイ35を視認することによって被写体のリアルタイム画像(ライブビュー画像)を確認することができ、フレーミング操作やシャッタチャンスの把握を容易に行うことができるようになっている。
表示部30は、表示制御部31と液晶ディスプレイ35とを備えた一体的ユニットとして形成され、表示制御部31は液晶ディスプレイ35に専用のドライバ回路となっている。液晶ディスプレイ35は、比較的コストの安い低ビット数階調表現の表示手段であり、表示用画像をデジタル信号として入力し、画像の表示を行うものである。そのため、表示制御部31と液晶ディスプレイ35とは互いにデジタルインタフェースを介して接続され、表示制御部31から液晶ディスプレイ35に与えられる画像信号は、低ビット数(例えば6ビット)で階調表現されたデジタル信号となる。
表示制御部31は、制御ユニット22から高ビット数で表現された画像信号を入力すると、その画像信号に対して各種画像処理を施し、液晶ディスプレイ35に適合する低ビット数の画像信号に変換して液晶ディスプレイ35に出力する。表示制御部31で行われる画像処理は、制御ユニット20の画像処理部22で行われる画像処理とは異なるものである。すなわち、ここでの画像処理は、液晶ディスプレイ35の表示特性に基づいて行われるものであり、例えば、液晶ディスプレイ35の階調再現性を考慮した階調変換と信号ビット数の変換を同時に行うγ変換(γ調整)の他、彩度調整やシャープネス調整等が行われる。特に、液晶ディスプレイ35の表示特性を考慮したγ変換は、表示制御部31のγ変換部32において行われ、γ変換部32において適用されるγ特性は、制御ユニット20の制御部25によって制御される。
撮影待機状態では、制御ユニット20の制御部25は、所定時間間隔で画像メモリ21に格納される画像信号を取得し、被写体の明るさ(輝度)を判定する明るさ判定部26として機能する。
明るさ判定部26は、被写体の明るさ(輝度)が所定の明るさよりも暗いか否かを判定し、所定の明るさよりも暗い場合に、液晶ディスプレイ35において表示される画像を明るくして階調再現性を向上させるための制御を行う。例えば、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗い場合、AGC回路15のゲイン値を、通常(被写体の明るさが所定の明るさよりも明るい場合に)適用されるゲイン値よりも高い値(低輝度用ゲイン値)に設定し、AGC回路15における増幅率を上昇させたり、表示制御部31のγ変換部32において適用されるγ特性のγ値をより大きな値に変更するなどの制御を行う。
なお、AGC回路15に設定されるゲイン値は、視覚的にノイズが目立たない程度の値を上限値としており、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗い場合に適用される低輝度用ゲイン値もその上限値以下の値として設定される。
明るさ判定部26が被写体の明るさを判定する際、例えば、画像メモリ21に格納された画像から9画素の輝度データをサンプリングし、その9画素のサンプルデータの平均値を求める。図2は、画像平面におけるサンプル点となる9画素の位置を例示する図である。図2に示すように、画像メモリ21に格納される画像100が、XY平面においてX方向にM個、Y方向にN個の画素を有する場合、サンプル画素P1〜P9は、それぞれP1=(0.1M,0.1N)、P2=(0.5M,0.1N)、P3=(0.9M,0.1N)、P4=(0.1M,0.5N)、P5=(0.5M,0.5N)、P6=(0.9M,0.5N)、P7=(0.1M,0.9N)、P8=(0.5M,0.9N)、P9=(0.9M,0.9N)として表される。そして、これら9画素のサンプルデータの平均値を、その時点における被写体の明るさとする。
明るさ判定部26には、上記サンプルデータの平均値を比較するための所定値が予め設定されており、9画素の輝度データの平均値がその所定値よりも小さい場合、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いと判断される。その場合、明るさ判定部26は、AGC回路15のゲイン値を設定変更するとともに、表示制御部31のγ変換部32において適用されるγ特性を設定変更する。
γ変換部32は、例えば、図示しないメモリ(記憶手段)を備えており、図3に示すように2種類のγ特性T1,T2を予め記憶している。図3において横軸はγ変換部32に入力する例えば12ビットの入力信号SIであり、縦軸は液晶ディスプレイ35に出力する例えば6ビットの出力信号SOである。
図3に示すγ特性T1は、通常のγ特性であり、被写体の明るさが所定の明るさよりも明るい場合に適用されるγ特性である。このγ特性T1は、液晶ディスプレイ35の表示特性に基づいて設定され、入力信号が0のときに出力信号が0となり、入力信号が最大値SImのときに出力信号も最大値SOmとなるように規定されている。
一方、γ特性T2は低輝度時に適用される低輝度専用γ特性であり、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗い場合に適用され、低輝度領域の階調再現性を高めるγ特性である。このγ特性T2は、液晶ディスプレイ35の表示特性に基づいて設定され、入力信号が0のときに出力信号が0となり、入力信号が所定値αのときに出力信号が最大値SOmとなるように規定されている。したがって、このγ特性T2は、γ特性T1と比較すれば、入力レベルに対する出力飽和レベルがより低輝度側に設定されたγ特性であり、入力信号が所定値α以上の値であると、出力信号SIは飽和レベルとなる。なお、所定値αは特に限定されるものではないが、本実施形態では入力信号が最大値SImであるときの25%程度に設定される。
γ変換部32は、γ変換時に適用するγ特性を、図3に示すγ特性T1,T2のうちから、制御部25の明るさ判定部26からの制御信号に基づいて選択し、γ変換を実行する。したがって、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いと判断された場合には、γ変換部32において、図3の低輝度用γ特性T2が適用され、例えば入力信号SIがダイナミックレンジの25%程度の信号成分しか有さない場合でも、出力信号SOはダイナミックレンジをほぼ100%使用して階調表現がなされるので、液晶ディスプレイ35にて表示される画像は、階調再現性が高く、視覚的に明るい良好な画像となって、適切なライブビュー表示がなされる。
本実施形態においては、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗い場合、AGC回路15のゲイン値を通常ゲインよりも高い値に設定するとともに、表示のためのγ変換におけるγ特性をγ値の高いものに変更するように構成されている。しかし、これに限定されるものではなく、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗い場合、表示のためのγ変換におけるγ特性をγ値の高いものに変更することのみを行って、液晶ディスプレイ35に表示される画像を明るくするようにしてもよい。
ただし、一般に、撮影待機状態においては、継続的に取得される画像(ライブビュー画像)を用いて、山登り方式によるオートフォーカス制御(AF)や、絞り板の開口径等を決定する自動露出制御(AE)が行われる。これらAFやAEの制御においても、被写体が一定レベルよりも暗い場合には正確な制御ができなくなる可能性がある。そこで、撮影待機状態におけるこれらの制御を比較的良好に実施することができるようにするために、本実施形態の撮像装置1においては、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗い場合、はじめにAGC回路15のゲイン値を通常ゲインよりも高い値に設定し、ゲイン値の設定変更を行っても依然として被写体が暗いと判断される場合に、表示のためのγ変換におけるγ特性をγ値の高いものに変更するように構成される。
以下、このような撮像装置1の処理シーケンスについて説明する。図4は、撮影待機状態において液晶ディスプレイ35にライブビュー画像を表示するための処理シーケンスを示すフローチャートであり、特に制御部25における処理手順を示すものである。
まず、撮像部10は撮影動作を行い、被写体を撮影した画像信号を生成して画像メモリ21に格納する。制御部25では、明るさ判定部26が機能し、画像メモリ21に格納されたライブビュー画像から9画素分のサンプルデータを取得し(ステップS100)、サンプルデータの平均値を求める(ステップS101)。そして、ステップS101で求められた平均値が所定値THよりも小さいか否かを判断する(ステップS102)。
ステップS101で求められた平均値が所定値THよりも大きい場合(ステップS102にてNO)、被写体の明るさは所定の明るさよりも明るいことになり、その場合はステップS103に進む。この場合、ステップS103においてAGC回路15のゲイン設定が通常のゲイン値に設定され、ステップS104において表示制御部31のγ変換部32に通常のγ特性(図3のγ特性T1)が設定される。この結果、撮影待機状態において、30fpsで取得される画像に対して通常の信号増幅が行われるとともに、表示制御部31において通常のγ特性T1を用いたγ変換が行われ、表示部30の液晶ディスプレイ35にライブビュー表示が行われる。
一方、ステップS101で求められた平均値が所定値THよりも小さい場合(ステップS102にてYES)、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いことになり、その場合はステップS105に進む。この場合、ステップS105においてAGC回路15のゲイン設定を通常のゲイン値(ステップS103で設定されるゲイン値)よりも高い値、すなわち低輝度用ゲイン値に設定する。ただし、低輝度用ゲイン値は、ノイズ成分を過剰に増幅させない程度の値である。ステップS105における低輝度用ゲイン値の設定により、AGC回路15での信号増幅率が高くなり、より明るい画像が得られることになる。その結果、画像メモリ21には、低輝度用ゲイン値を用いて信号増幅がなされた画像信号が格納される。
そして明るさ判定部26は、画像メモリ21に格納されたライブビュー画像(低輝度用ゲイン値によって信号増幅された画像)から、あらためて9画素分のサンプルデータを取得し(ステップS106)、サンプルデータの平均値を求める(ステップS107)。そして、ステップS107で求められた平均値が所定値THよりも小さいか否かを判断する(ステップS108)。ステップS106〜S108の処理は、ステップS100〜S102の処理と同じであり、ステップS108において比較基準となる所定値THはステップS102における所定値THと等値である。そのため、ステップS106〜S108では、AGC回路15のゲイン値を低輝度用ゲイン値に設定した場合になお被写体が所定の明るさよりも暗いか否かを判断することになる。
そしてステップS107で求められた平均値が所定値THよりも大きい場合(ステップS108にてNO)、被写体の明るさは所定の明るさよりも明るいことになり、その場合はステップS104に進む。この場合、ステップS104において表示制御部31のγ変換部32に通常のγ特性(図3のγ特性T1)が設定される。この結果、撮影待機状態において、30fpsで取得される画像に対して、低輝度用ゲイン値による増幅率の高い信号増幅が行われるとともに、表示制御部31において通常のγ特性T1を用いたγ変換が行われて、表示部30の液晶ディスプレイ35にライブビュー表示が行われる。
一方、ステップS107で求められた平均値が所定値THよりも小さい場合(ステップS108にてYES)、被写体の明るさが依然として所定の明るさよりも暗いことになり、その場合はステップS109に進む。この場合、表示制御部31のγ変換部32において適用されるγ特性として、低輝度での階調再現性を高めるためのγ特性(図3のγ特性T2)を設定する(ステップS109)。この結果、撮影待機状態において、30fpsで取得される画像に対して、低輝度用ゲイン値による増幅率の高い信号増幅が行われるとともに、表示制御部31において低輝度専用のγ特性T2を用いたγ変換が行われ、表示部30の液晶ディスプレイ35に、明るく良好な階調再現性を有する画像がライブビュー画像として表示される。
以上で図4のフローチャートに示される処理が終了することになるが、撮影待機状態において上記の処理を一定時間ごとに又は絶えず繰り返すように構成すれば、フレーミング状態が変化した場合にも、撮像部10が撮影する被写体の明るさに応じて、液晶ディスプレイ35には常に良好な階調再現性を有する明るい画像を表示することができるようになる。
次に、上記図4とは別の処理シーケンスについて説明する。図4の処理シーケンスでは、サンプルデータの平均値が所定値THよりも小さい場合、はじめにAGC回路15のゲイン値を高い値に設定し、その後再びサンプルデータの平均値を評価してその平均値が所定値THよりも小さい場合に表示制御部31におけるγ特性を、低輝度用γ特性T2に変更する場合を例示している。そのため、図4の処理シーケンスでは、表示制御部31のγ特性を変更するためには、少なくとも2回の画像取り込みが必要となる。
しかし、これに限定されるものではなく、明るさ判定部26が被写体の明るさについて2段階の評価を行うように構成すれば、1回の画像取り込みで表示制御部31のγ特性を変更することが可能である。以下、この処理シーケンスについて説明する。なお、この場合、明るさ判定部26には、2段階の所定値TH1,TH2(ただし、TH1>TH2)が予め設定される。
図5は、図4とは異なるものであって、撮影待機状態において液晶ディスプレイ35にライブビュー画像を表示するための処理シーケンスを示すフローチャートであり、特に制御部25における処理手順を示すものである。
まず、撮像部10は撮影動作を行い、被写体を撮影した画像信号を生成して画像メモリ21に格納する。制御部25では、明るさ判定部26が機能し、画像メモリ21に格納されたライブビュー画像から9画素分のサンプルデータを取得し(ステップS110)、サンプルデータの平均値を求める(ステップS111)。そして、ステップS111で求められた平均値が第1の所定値TH1よりも小さいか否かを判断する(ステップS112)。
ステップS111で求められた平均値が第1の所定値TH1よりも大きい場合(ステップS112にてNO)、被写体の明るさは所定の明るさよりも明るく、ライブビュー画像の表示に問題のない明るさである。したがって、その場合はステップS113に進む。この場合、ステップS113においてAGC回路15のゲイン設定が通常のゲイン値に設定され、ステップS114において表示制御部31のγ変換部32に通常のγ特性(図3のγ特性T1)が設定される。この結果、撮影待機状態において、30fpsで取得される画像に対して通常の信号増幅が行われるとともに、表示制御部31において通常のγ特性T1を用いたγ変換が行われ、表示部30の液晶ディスプレイ35にライブビュー表示が行われる。
また、ステップS111で求められた平均値が第1の所定値TH1よりも小さい場合(ステップS112にてYES)、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いことになり、その場合はステップS115に進み、ステップS111で求められた平均値が第2の所定値TH2よりも小さいか否かを判断する(ステップS115)。
ステップS111で求められた平均値が第2の所定値TH2よりも大きい場合(ステップS115にてNO)、AGC回路15のゲイン値および表示制御部31のγ特性のいずれか一方を低輝度用の値とすることにより、画像の明るさを十分に明るくすることができる。そのため、この場合はステップS116に進む。そしてステップS116においてAGC回路15のゲイン設定が通常のゲイン値(ステップS113で設定されるゲイン値)よりも高い値、すなわち低輝度用ゲイン値に設定され、ステップS117において表示制御部31のγ変換部32に通常のγ特性(図3のγ特性T1)が設定される。この結果、撮影待機状態において、30fpsで取得される画像に対して低輝度用の高い増幅率で信号増幅が行われるとともに、表示制御部31において通常のγ特性T1を用いたγ変換が行われて、表示部30の液晶ディスプレイ35にライブビュー表示が行われる。
一方、ステップS111で求められた平均値が第2の所定値TH2よりも小さい場合(ステップS115にてYES)、被写体は極めて暗い状態であるため、AGC回路15のゲイン値および表示制御部31のγ特性の双方を低輝度用の値として、ライブビュー画像の明るさを明るくする。そのため、この場合はステップS118に進む。そしてステップS118においてAGC回路15のゲイン設定が通常のゲイン値(ステップS113で設定されるゲイン値)よりも高い値、すなわち低輝度用ゲイン値に設定され、ステップS119において表示制御部31のγ変換部32で適用されるγ特性を、低輝度での階調再現性を高めるためのγ特性(図3のγ特性T2)に設定する(ステップS119)。この結果、撮影待機状態において、30fpsで取得される画像に対して、低輝度用ゲイン値による増幅率の高い信号増幅が行われるとともに、表示制御部31において低輝度専用のγ特性T2を用いたγ変換が行われ、表示部30の液晶ディスプレイ35に、明るく良好な階調再現性を有する画像がライブビュー画像として表示される。
以上で図5のフローチャートに示される処理が終了することになるが、撮影待機状態において図5の処理を一定時間ごとに又は絶えず繰り返すように構成すれば、フレーミング状態が変化した場合にも、撮像部10が撮影する被写体の明るさに応じて、液晶ディスプレイ35には常に良好な階調再現性を有する明るい画像を表示することができるようになる。
以上のように本実施形態における撮像装置1は、明るさ判定部26で検出される被写体の明るさが、所定の明るさよりも暗いと判定された場合、液晶ディスプレイ35で表示される画像のγ調整に、低輝度用γ特性を選択して適用するので、液晶ディスプレイ35のダイナミックレンジを有効に活用した画像表示を行うことができ、低輝度領域の階調再現性が向上する。特に、低輝度用γ特性を用いたγ変換は、液晶ディスプレイ35に表示する画像を最適な表示状態にするための変換であり、この処理は、制御ユニット20や記録部40等の他の部分とは独立した表示部30で行われる。そのため、制御ユニット20等の他の部分に負担をかけることなく、良好な階調表現で画像表示を行うことが可能になる。
また、本実施形態における撮像装置1では、被写体の明るさが暗い場合、低輝度用γ特性を選択するとともに、AGC回路15のゲイン値を上昇させるように構成されるが、そのとき適用されるゲイン値はノイズが目立つようになるゲイン値より小さな値に抑えられるので、ノイズ成分による表示画像の画質劣化は良好に抑制されることになる。
そして本実施形態の撮像装置1は、明るさ判定部26において検出される被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いと判断された場合に、まずAGC回路15において適用されるゲインを上昇させ、その後さらに被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いと判断された場合に、表示制御部31において適用されるγ特性を低輝度用γ特性に変更するように構成される。そのため、撮影待機状態において撮像部10で取得される画像をAFやAEの制御に用いる場合にも比較的明るい画像でAF/AE制御を行うことができる。したがって、撮影待機状態において比較的精度の高いAFやAE制御が実現されるとともに、液晶ディスプレイ35に良好なライブビュー画像を表示することができる。
また、本実施形態の撮像装置1は、明るさ判定部26において被写体の明るさが少なくとも2段階で検出されるように構成されており、被写体の明るさが第1の所定値TH1よりも暗いと判断された場合に、AGC回路15において適用されるゲインを上昇させ、さらに被写体の明るさが、第1の所定値THよりも暗い値である第2の所定値TH2よりも暗いと判断された場合に、表示制御部31において適用されるγ特性を低輝度用γ特性に変更するようにも構成される。そのため、撮影待機状態において逐次更新的に取得される画像のうち、1回の画像取得でゲイン値とγ特性との双方を変更することができ、効率的な処理が可能になる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。上記第1の実施の形態では、明るさ判定部26において被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いと判定された場合、AGC回路15のゲイン値を優先的に調整することにより、撮影待機状態においてAFやAE制御が比較的良好に実行されるような構成例を示した。ところが、撮影待機状態におけるAFやAE制御を考慮しなくてもよい場合には、AGC回路15のゲイン値を優先的に調整する必要はない。
そこで本実施形態では、明るさ判定部26において被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いと判定された場合、表示制御部31のγ変換部32において適用されるγ特性を優先的に調整する撮像装置1について説明する。なお、本実施形態における撮像装置1は、第1の実施の形態において図1に示したものと同様の構成である。また、本実施形態においても、撮像装置1は被写体の明るさを2段階で評価するように構成され、明るさ判定部26には2段階の所定値TH1,TH2(ただし、TH1>TH2)が予め設定される。
図6は、本実施形態の撮影待機状態において液晶ディスプレイ35にライブビュー画像を表示するための処理シーケンスを示すフローチャートであり、特に制御部25における処理手順を示すものである。
まず、撮像部10は撮影動作を行い、被写体を撮影した画像信号を生成して画像メモリ21に格納する。制御部25では、明るさ判定部26が機能し、画像メモリ21に格納されたライブビュー画像から9画素分のサンプルデータを取得し(ステップS210)、サンプルデータの平均値を求める(ステップS211)。そして、ステップS211で求められた平均値が第1の所定値TH1よりも小さいか否かを判断する(ステップS212)。
ステップS211で求められた平均値が第1の所定値TH1よりも大きい場合(ステップS212にてNO)、被写体の明るさは所定の明るさよりも明るく、ライブビュー画像の表示に問題のない明るさである。したがって、その場合はステップS213に進む。この場合、ステップS213においてAGC回路15のゲイン設定が通常のゲイン値に設定され、ステップS214において表示制御部31のγ変換部32に通常のγ特性(図3のγ特性T1)が設定される。この結果、撮影待機状態において、30fpsで取得される画像に対して通常の信号増幅が行われるとともに、表示制御部31において通常のγ特性T1を用いたγ変換が行われ、表示部30の液晶ディスプレイ35にライブビュー表示が行われる。
また、ステップS211で求められた平均値が第1の所定値TH1よりも小さい場合(ステップS212にてYES)、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いことになり、その場合はステップS215に進み、ステップS211で求められた平均値が第2の所定値TH2よりも小さいか否かを判断する(ステップS215)。
ステップS211で求められた平均値が第2の所定値TH2よりも大きい場合(ステップS215にてNO)はステップS216に進み、ステップS216において表示制御部31のγ変換部32で適用されるγ特性が、低輝度での階調再現性を高めるためのγ特性(図3のγ特性T2)に設定され、ステップS217においてAGC回路15のゲイン設定が通常のゲイン値に設定される。この結果、被写体が暗い場合には、低輝度専用γ特性が低輝度用ゲイン値に優先して適用されることになる。そして撮影待機状態において、30fpsで取得される画像に対し、通常の増幅率で信号増幅が行われるにもかかわらず、表示制御部31において低輝度専用γ特性T2を用いたγ変換が行われるので、液晶ディスプレイ35のダイナミックレンジを有効に活用した画像信号が生成され、表示部30の液晶ディスプレイ35に明るく良好なライブビュー表示が行われる。
一方、ステップS211で求められた平均値が第2の所定値TH2よりも小さい場合(ステップS215にてYES)、被写体は極めて暗い状態であるため、AGC回路15のゲイン値および表示制御部31のγ特性の双方を低輝度用の値として、ライブビュー画像の明るさを明るくする。そのため、この場合はステップS218に進む。そしてステップS218において表示制御部31のγ変換部32で適用されるγ特性が、低輝度での階調再現性を高めるためのγ特性(図3のγ特性T2)に設定され、ステップS219においてAGC回路15のゲイン設定が通常のゲイン値(ステップS213およびS217で設定されるゲイン値)よりも高い値、すなわち低輝度用ゲイン値に設定される。この結果、撮影待機状態において、30fpsで取得される画像に対して、低輝度用ゲイン値による増幅率の高い信号増幅が行われるとともに、表示制御部31において低輝度専用のγ特性T2を用いたγ変換が行われるので、液晶ディスプレイ35のダイナミックレンジを有効に活用した画像信号が生成され、表示部30の液晶ディスプレイ35に、明るく良好な階調再現性を有する画像がライブビュー画像として表示される。
以上で図6のフローチャートに示される処理が終了することになるが、撮影待機状態において図6の処理を一定時間ごとに又は絶えず繰り返すように構成すれば、フレーミング状態が変化した場合にも、撮像部10が撮影する被写体の明るさに応じて、液晶ディスプレイ35には常に良好な階調再現性を有する明るい画像を表示することができるようになる。
以上のように本実施形態の撮像装置1では、明るさ判定部26において被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いと判定された場合、表示制御部31のγ特性を優先的に調整するように構成されている。したがって、このような構成であっても被写体が暗い場合には、液晶ディスプレイ35のダイナミックレンジを有効に活用した表示用画像が生成されるので、表示画像における良好な階調再現を実現することができる。特に、表示制御部31のγ特性を優先的に調整することにより、ノイズ成分が増幅されることを抑制することができるので効果的である。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではない。
例えば、上記においては撮像装置1に設けられる表示デバイス(表示手段)が液晶ディスプレイである場合を示したが、これに限定されるものではなく、他の表示デバイスであっても構わない。
また、上記においては被写体の明るさが所定の明るさよりも暗い場合、表示制御部31において行われる画像処理のうち、γ変換部32で適用されるγ特性を変更することのみを説明したが、γ変換部32におけるγ特性を変更することに加え、表示デバイスの表示特性に基づく彩度調整を行う際に、通常処理よりも彩度を低下させるように彩度調整を行うように構成してもよい。通常処理よりも彩度を低下させることにより、表示画像を視認したとき、ノイズが目立たないようになるので効果的である。
また、上記においては、表示制御部31のγ変換部32に、2種類のγ特性T1,T2(図3参照)を予め記憶しておく場合を例示したが、3種類以上のγ特性を記憶するものであっても構わない。その場合、3種類以上のγ特性のうちから被写体の明るさに応じて一のγ特性を選択して適用することになる。
また、上記においては、図3に示す低輝度用γ特性T2の所定値αが入力信号最大値の25%程度に設定される場合を例示したが、これに限定されるものではなく、撮像装置1に搭載される撮像素子12の感度(実効感度)に基づいて所定値αを定めるようにしてもよい。
また、所定値αを、明るさ判定部26において検出される被写体の明るさに応じて変化させるようにしてもよい。例えば、表示制御部31のγ変換部32に、所定値αの異なる複数種類の低輝度用γ特性を予め記憶させておき、被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いと判断された場合に、明るさ判定部26がサンプルデータの平均値(すなわち、検出された被写体の明るさ)に基づいて複数種類の低輝度用γ特性から一のγ特性を選択し、被写体の明るさに適した所定値αが設定されるようにしてもよい。
また、上記においては、明るさ判定部26が、画像メモリ21に格納された画像の9画素分のサンプルデータを取得して被写体の明るさを判定する場合を例示したが、これに限定されるものでもない。例えば、画像メモリ21に格納された画像の全画素をサンプリングするようにしてもよいし、全画素のうちの最大輝度を示す画素のみをサンプリングして被写体の明るさを判定するようにしてもよい。
また、上記においては、被写体の明るさを検出する検出手段が、明るさ判定部26によって実現され、撮像部10で取得された画像に基づいて被写体の明るさを検知する場合を例示したが、これに限定されるものでもなく、例えば、撮像部10とは別の明るさ検知センサ等を設けることによって、被写体の明るさを検出するようにしてもよい。
撮像装置の構成を示すブロック図である。 画像平面におけるサンプル点となる9画素の位置を例示する図である。 通常のγ特性と低輝度用γ特性とを示す図である。 撮影待機状態における処理シーケンスを示すフローチャートである。 撮影待機状態における処理シーケンスを示すフローチャートである。 撮影待機状態における処理シーケンスを示すフローチャートである。
符号の説明
1 撮像装置
10 撮像部
12 撮像素子(撮像手段)
15 AGC回路(増幅手段)
20 制御ユニット
25 制御部
26 明るさ判定部(検出手段)
30 表示部
31 表示制御部(表示制御手段)
32 γ変換部
35 液晶ディスプレイ(表示手段)
40 記録部(記録手段)

Claims (8)

  1. 被写体を撮像する撮像手段と、
    被写体の明るさを検出する検出手段と、
    前記撮像手段で取得された画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段で表示される画像のガンマ調整を行う表示制御手段と、
    を備え、
    前記検出手段において検出される被写体の明るさが所定の明るさよりも暗い場合、前記表示制御手段において適用されるガンマ特性を変更することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記表示制御手段は、被写体の明るさが前記所定の明るさよりも暗い場合、前記所定の明るさよりも明るい場合と比較して、入力レベルに対する出力飽和レベルがより低輝度側に設定されたガンマ特性を適用することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記表示制御手段は、被写体の明るさが前記所定の明るさよりも暗い場合に適用される低輝度用ガンマ特性と、被写体の明るさが前記所定の明るさよりも明るい場合に適用される通常ガンマ特性とを予め記憶する記憶手段を有し、被写体の明るさに応じて、前記低輝度用ガンマ特性および前記通常ガンマ特性の一方を選択的に読み出して適用することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記撮像手段で取得される画像に対して所定の画像処理を行う画像処理手段と、
    前記画像処理の施された画像を記録する記録手段と、
    をさらに備え、
    前記画像処理手段は、前記表示制御手段および前記記録手段に対して画像を出力するように構成されることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記表示制御手段は、前記表示手段に対し、所定ビット数の画像信号として画像出力するように構成され、
    前記画像処理手段は、前記表示制御手段に対し、前記所定ビット数よりも高いビット数の画像信号で画像出力することを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記検出手段は、前記撮像手段で取得される画像に基づいて、被写体の明るさを検出することを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記撮像手段で取得される画像の信号増幅を行う増幅手段をさらに備えるとともに、
    前記検出手段は、被写体の明るさを少なくとも2段階で検出するように構成され、
    前記検出手段において検出される被写体の明るさが第1の所定値よりも暗いと判断された場合に、前記増幅手段において適用されるゲインを上昇させ、さらに被写体の明るさが、前記第1の所定値よりも暗い値である第2の所定値よりも暗いと判断された場合に、前記表示制御手段において適用されるガンマ特性を変更することを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記撮像手段で取得される画像の信号増幅を行う増幅手段をさらに備え、
    前記検出手段において検出される被写体の明るさが所定の明るさよりも暗いと判断された場合に、前記増幅手段において適用されるゲインを上昇させ、その後さらに被写体の明るさが前記所定の明るさよりも暗いと判断された場合に、前記表示制御手段において適用されるガンマ特性を変更することを特徴とする撮像装置。
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