JP2005303130A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウエハにトレンチを高精度で形成する。
【解決手段】 エッチングチャンバ2内のSiウエハ10をSF6等を用いてエッチング処理する際に、プラズマ中のFの発光スペクトル強度を、窓5を通して発光スペクトル検出部6により検出する。トレンチ形成段階でFがSiエッチングに消費されると、FがSiエッチングに消費されなかった場合に比べて、検出されるFの発光スペクトル強度がその分小さくなるので、この関係を利用して、検出されるFの発光スペクトル強度からSiウエハ10のトレンチの深さを求め、エッチング停止のタイミングを決定する。これにより、トレンチが深い場合やアスペクト比が大きい場合でも、ウエハごとに所望の寸法のトレンチを形成することが可能になる。
【選択図】 図1

Description

本発明は半導体装置の製造方法に関し、特にトレンチ構造を有する半導体装置の製造方法に関する。
従来、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等のデバイスには、そのウエハにエッチングによってトレンチを形成したものが広く用いられている。近年では、トレンチ形成後に素子分離を形成するもののほかにも、例えばパワーデバイス用の高耐圧MOSFETのように、形成されたトレンチ内にゲート構造を形成するもの等、トレンチを利用したデバイスも多様化してきている。特にトレンチゲート構造を有するようなデバイスでは、そのトレンチ形成精度がデバイス特性に大きく影響してくるため、このようなデバイスの製造においては、トレンチのエッチング処理がキープロセスになりつつある。
トレンチ形成の際、特に精度が要求されるのは、そのトレンチの深さである。これまでトレンチ深さは、月ごと等、定期的に製造ラインからウエハを1枚抜き取り、それを割断してその断面をSEM(Scanning Electron Microscope)観察することによって測定する方法が一般的である。そして、その測定によってエッチングレートの変動が見つかった場合には、それまでのエッチング処理条件(レシピ)を変更し、以降一定期間は変更後のレシピで製造を行う、といった運用がなされている。
ところが、このような方法によるトレンチ深さの管理には、いくつかの問題点がある。第1に、ウエハを破壊検査しなければならないため、その分余計なコストがかかってしまうとともに、抜出し、SEM観察、レシピ変更等に伴う製造効率の低下を招き、場合によっては製造ラインの停止等も必要になる場合がある。第2に、ウエハが一定期間は同一レシピでエッチング処理されるため、短期的なエッチングレート変動に対応できず、ロット間あるいはロット内のトレンチ深さにバラツキが生じてしまう場合がある。これらの問題は、いずれも、製品歩留まりの低下を招く大きな要因となる。
このような問題に対し、近年では、ウエハのトレンチ深さをエッチング処理中にその場測定(in−situ測定)する方法が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。これらの提案では、エッチングチャンバ上部に窓を設け、そこからエッチング処理中のウエハに対して光を照射し、窓を介してその反射光を検出し所定の算出処理を行って、トレンチ深さを求める試みがなされている。
特開平9−129619号公報(段落番号〔0027〕〜〔0031〕、図1) 特開2002−5635号公報(段落番号〔0026〕〜〔0034〕、図3)
しかし、上記のように照射光のウエハからの反射光によってトレンチ深さを測定する場合、エッチングチャンバ上部に窓や光学機器を配置する必要があり、その結果、エッチングチャンバ上部のプラズマ状態が不均一になってウエハのエッチング処理に悪影響を及ぼすことがある。
また、トレンチ深さの測定に反射光を用いた場合、エッチングが進んでトレンチが深くなりアスペクト比が大きくなると、検出までに反射光が減衰してしまい、測定誤差が大きくなる。測定誤差を補正する計算式を導入する等の工夫もなされているが、それによって得られる値はあくまでも理論値であって、実際のトレンチ深さとの間にずれが生じてしまうのはやむを得ない。
現在、例えばパワーデバイス用のMOSFETは、いっそうの高耐圧化が推し進められており、そのような高耐圧化に伴い、深さ10μm以上、アスペクト比10以上といったような更に深いトレンチの形成も必要になってきている。このように、パワーデバイス用をはじめとする各種半導体装置の製造においては、その深さに依らず設計寸法に近いトレンチを処理ウエハごと高精度に形成する方法が強く要望されている。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、半導体装置の製造プロセスにおいて、ウエハのエッチング処理中のトレンチ深さをその深さに依らず精度良くin−situ測定し、処理ウエハごとにトレンチ深さを制御することによって所望の寸法のトレンチを形成することのできる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、ウエハにトレンチを形成する工程を有する半導体装置の製造方法において、前記トレンチを形成する際には、前記トレンチを形成するエッチング処理中のプラズマの発光スペクトル強度を測定し、測定した前記発光スペクトル強度に応じて、形成する前記トレンチの深さを制御することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
このような半導体装置の製造方法によれば、シリコン(Si)等のウエハにエッチングでトレンチを形成する際に、エッチングに用いるエッチングガスのプラズマの発光スペクトル強度、例えばプラズマ中のフッ素(F)の発光スペクトル強度を測定し、その強度に応じてトレンチ深さを制御する。この場合、トレンチ形成段階でFがSiエッチングに消費されると、その分Fの発光スペクトル強度はFがSiエッチングに消費されなかった場合に比べて小さくなる。このような関係を利用して、エッチング処理中に測定される発光スペクトル強度からそのときのトレンチ深さを求め、それによってウエハに形成されるトレンチの深さを制御する。
本発明の半導体装置の製造方法は、ウエハにトレンチを形成する際に、エッチング処理中のプラズマの発光スペクトル強度をin−situ測定して、その強度に応じてトレンチ深さを制御するため、ウエハごとに所望の寸法のトレンチを形成することができる。これにより、ロット内やロット間のバラツキの発生を抑えることができ、高歩留まりで高品質の半導体装置が製造可能になる。
また、トレンチ形成時のエッチング量と対応関係のあるプラズマの発光スペクトル強度を用いてトレンチ深さの制御を行うので、光を用いた場合のような測定誤差が生じず、さらに、トレンチが深い場合やアスペクト比が大きい場合でも高精度にトレンチを形成することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1はエッチング処理装置の要部断面模式図である。
図1に示すエッチング処理装置1は、誘導結合型プラズマ(Inductively Coupled Plasma,ICP)方式の放電環境で反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching,RIE)を行う装置である。そのエッチングチャンバ2の外部には、プラズマを生成するためのRFパワーが印加される誘導コイル3が設けられている。また、エッチングチャンバ2には、内部に被処理体であるSiウエハ10が載置されるホルダ4が設けられており、このホルダ4にはバイアスRFパワーが印加されるようになっている。さらに、このエッチングチャンバ2には、その側壁部分に石英ガラス等を用いて窓5が形成されており、この窓5の外側に、発光スペクトル測定装置(図示せず。)の発光スペクトル検出部6が設けられている。
そのほか、ここでは図示しないが、エッチング処理装置1には、そのエッチングチャンバ2にエッチングガスを導入するためのガス導入管や、エッチングチャンバ2内のガスを排出するための真空ポンプ等に接続されたガス排出管、ホルダ4上のSiウエハ10の温度を制御するための温度制御機構部等が備えられている。
このような構成のエッチング処理装置1を用いてSiウエハ10をエッチング処理する場合には、まず、トレンチ形成用のエッチングマスクとしての酸化膜を必要に応じて形成したSiウエハ10をホルダ4上に載置し、所定流量および所定チャンバ内圧力でエッチングガスをエッチングチャンバ2内に導入する。そして、誘導コイル3にRFパワーを印加することによって、導入されたエッチングガスをプラズマ化し、これとSiウエハ10との反応によりエッチングを行う。
例えば、エッチングガスに臭化水素(HBr)40mL/min(0℃,101.3kPa)(以下、この条件下でのこの流量単位を「sccm」と記す。)、六フッ化硫黄(SF6)40sccm、酸素(O2)60sccmを用い、チャンバ内圧力を3.3Pa(25mTorr)、プラズマ生成RFパワーWsおよびバイアスRFパワーWbをそれぞれ400Wおよび60Wとしたレシピでエッチング処理を行う。
そして、エッチングチャンバ2の側壁に設けられた窓5を通して発光スペクトル検出部6により、エッチング処理中のプラズマの発光スペクトルを検出する。その際、ここでは、エッチング処理中に検出される発光スペクトルのうち、主要エッチャントであるSF6プラズマ中のFの発光スペクトル(波長703nm)の強度(「F発光スペクトル強度」という。)をモニタリングする。
図2はエッチング処理中のF発光スペクトル強度の経時変化の一例である。
この図2において、横軸はエッチング時間(秒)、縦軸はF発光スペクトル強度(A.U.)をそれぞれ表している。また、図2には、Siウエハ10として、(a)ベアSiウエハ、(b)酸化膜でトレンチマスクが形成されたパターン付Siウエハ(Si露出率25%)、(c)全面に酸化膜を形成したSiウエハ(「全面酸化膜形成Siウエハ」という。)、の3種類のSiウエハを用いて、それぞれをエッチング処理したときのF発光スペクトル強度の経時変化を例示している。
図2より、ベアSiウエハ、パターン付Siウエハおよび全面酸化膜形成Siウエハの各Siウエハについてはいずれも、エッチング処理開始から約3秒の時点でプラズマが発生し、その後、2秒〜3秒ほどでプラズマが安定して、F発光スペクトル強度が安定しているのがわかる。
そして、この図2に示したように、ベアSiウエハ、パターン付Siウエハおよび全面酸化膜形成Siウエハでは、エッチング処理中、エッチング時間の経過に伴い、互いに異なる強度でFの発光スペクトルが検出されている。これは、エッチング処理中はプラズマ中のFがSiウエハのSiエッチングに消費されるため、同じレシピの場合には、SiウエハのSi露出率が高いほどFの消費量が多く、その分検出されるFの発光スペクトル強度が弱くなるためである。
図3はSF6流量とF発光スペクトル強度の関係である。
図3には、パターン付Siウエハおよび全面酸化膜形成Siウエハについて、SF6流量を10sccm〜60sccmの間で変化させてエッチング処理を行ったときの各SF6流量条件下でのF発光スペクトル強度の測定結果を示している。この図3において、横軸はSF6流量(sccm)、縦軸はF発光スペクトル強度(A.U.)をそれぞれ表している。ただし、図3のF発光スペクトル強度は、各SF6流量について、エッチング開始から150秒経過してプラズマが安定している時点での値である。
図3より、全面酸化膜形成Siウエハの場合、SF6流量を増加させると、それに伴いF発光スペクトル強度も増加する。これは、SF6流量を増加させても、全面に酸化膜が形成されているため、FがSiエッチングにほとんど消費されないためである。それに対し、酸化膜でSi露出率25%のパターンを形成したパターン付Siウエハの場合には、SF6流量を30sccmより増加させると、F発光スペクトル強度が飽和するようになる。このように、SF6流量が一定値を超える範囲では、エッチング処理中のSi露出の多い方がSF6流量増加に伴ってFの消費量が多くなり、その結果、検出されるF発光スペクトル強度は弱くなる。
図4はSF6流量とF発光スペクトル強度差の関係である。また、図5はSF6流量とトレンチ深さの関係である。
図4には、図3で得られた全面酸化膜形成Siウエハおよびパターン付Siウエハについての各SF6流量でのF発光スペクトル強度の差を示している。この図4において、横軸はSF6流量(sccm)、縦軸は全面酸化膜形成Siウエハとパターン付Siウエハとの間のF発光スペクトル強度差(A.U.)をそれぞれ表している。また、図5には、パターン付Siウエハについて、SF6流量を変化させてエッチング処理時間を150秒に固定したときの各SF6流量でのトレンチ深さを示している。この図5において、横軸はSF6流量(sccm)、縦軸はパターン付Siウエハのトレンチ深さ(μm)をそれぞれ表している。
図4および図5より、全面酸化膜形成Siウエハとパターン付Siウエハの間のF発光スペクトル強度差、およびパターン付Siウエハのトレンチ深さは、同様のSF6流量依存性を有している。
すなわち、図4に示したように、SF6流量が多くエッチングレートが速いレシピになるほど、トレンチエッチング中にFがSiとの反応により多く消費され、パターン付Siウエハを処理したときのF発光スペクトル強度は弱くなり、全面酸化膜形成Siウエハを処理したときのF発光スペクトル強度との差が大きくなる。また、図5に示したように、SF6流量が増加すると、それに伴って増加するSiエッチング量に応じた深さのトレンチが形成されるようになる。そして、この図4および図5より、全面酸化膜形成Siウエハとパターン付Siウエハとの間のF発光スペクトル強度差は、パターン付Siウエハのトレンチ深さに比例して大きくなるということができる。
このようなエッチング処理中のF発光スペクトル強度差とSiエッチング量の関係、換言すればエッチング処理中のFの消費量とトレンチ深さの関係を利用することで、パターン付Siウエハに形成されるトレンチの深さをin−situ測定することが可能になる。すなわち、パターン付Siウエハのエッチング処理中のトレンチ深さ(Depth)は、次式(1)で求めることができる。
Figure 2005303130
この式(1)により、トレンチ深さDepthは、全面酸化膜形成Siウエハについて取得されるF発光スペクトル強度I0(t)とパターン付Siウエハについて取得されるF発光スペクトル強度IP(t)との差分をエッチング時間(0〜t1)で積分して(図2,図6参照)、さらにこれに適当な変換係数Aを乗じて求めることができる。なお、図6はトレンチ深さの測定原理の概念図である。
ここで、エッチング処理中のトレンチ深さの測定方法について詳細に説明する。
図7はトレンチ深さの測定フローの一例である。
トレンチ形成部分以外を酸化膜でマスクしたパターン付Siウエハについてエッチング処理中のトレンチ深さを測定するため、まず、実際にこのパターン付Siウエハに対して行うエッチング処理と同じレシピで、全面酸化膜形成Siウエハを処理し、図6に示したように、そのF発光スペクトル強度I0(t)の経時変化を測定する(ステップS1)。なお、このような全面酸化膜形成ウエハの処理を行って取得される発光スペクトル強度を特に「全面酸化膜形成ウエハ発光スペクトル強度」と呼ぶ場合があるものとする。
また、同様に、実際にパターン付Siウエハに対して行うエッチング処理と同じレシピで、特定のパターンを有していてエッチングレートが既知のSiウエハ(「特定パターン付Siウエハ」という。)の処理を行い、そのF発光スペクトル強度の経時変化を測定する(ステップS2)。これにより、各エッチング時間における特定パターンのF発光スペクトル強度とトレンチ深さの関係を求め、パターン付SiウエハについてF発光スペクトル強度を測定して式(1)からトレンチ深さDepthを算出するための変換係数Aを求める(ステップS3)。
例えば、Si露出率25%で酸化膜のトレンチマスクが形成されたトレンチ幅1μmの特定パターン付Siウエハの場合、先に例示したレシピでのエッチングレートは2μm/minであることがわかっている。すなわち、トレンチ深さは、60秒間のエッチング処理で2μmとなる。そこで、この特定パターン付Siウエハのエッチング処理で得られるF発光スペクトル強度をIP(t)とし、各エッチング時間でのトレンチ深さ、およびステップS1で求めたF発光スペクトル強度I0(t)を用いて、式(1)から変換係数Aを求める。ここでは、変換係数A=4.76×10-5(μm)が得られた。なお、この特定パターン付Siウエハのように特定パターンでトレンチマスクが形成されてエッチングレートが既知のウエハを特に「参照ウエハ」と呼ぶ場合があるものとし、参照ウエハのエッチング処理を行って取得される発光スペクトル強度を特に「参照ウエハ発光スペクトル強度」と呼ぶ場合があるものとする。
このようにして変換係数Aを求めた後、図6に示したようにF発光スペクトル強度を測定しながら、パターン付Siウエハのエッチング処理を行う(ステップS4)。その際取得されるF発光スペクトル強度を式(1)のIP(t)とし、既に全面酸化膜形成Siウエハについて取得されているF発光スペクトル強度を式(1)のI0(t)とし、また、ステップS3で得られた変換係数Aを用いて、エッチング時間t1におけるトレンチ深さDepthを求めていく(ステップS5)。
そして、このステップS5で求められたトレンチ深さDepthが設計寸法等の目標の値になったか、すなわち、トレンチのエッチングが所定の深さまで進んだか否かが判定される(ステップS6)。求められたトレンチ深さDepthが所定の値に満たないときには、ステップS4に戻り、そのままエッチング処理を続行する。また、求められたトレンチ深さDepthが所定の値になったときには、その時点でエッチング処理を停止する(ステップS7)。
以後、一定期間が経過するまでは、ステップS4〜S7に従い、ステップS1で求めたF発光スペクトル強度I0(t)を用いて次の新しいパターン付Siウエハのエッチング処理を行い、パターン付Siウエハに所定深さのトレンチを次々形成していく(ステップS8,S9)。
そして、一定期間経過後は、ステップS1と同様にして、再び全面酸化膜形成SiウエハについてF発光スペクトル強度I0(t)を測定する(ステップS10)。これは、エッチングチャンバ2の状態によって、検出される発光スペクトル強度に変化が生じる場合があるため、式(1)で用いるI0(t)の経時的変化を補正する目的で行うものである。ただし、その場合でも、IP(t)を測定してトレンチ深さDepthを求めるための変換係数Aは変化しないものとして扱うことができるので、変換係数Aについてはその再計算は不要である。
そして、ステップS10で再び測定されたこのI0(t)を式(1)に用いるようにして、一定期間、ステップS4〜S9に従ってエッチング処理を行い、パターン付Siウエハに所定深さのトレンチを形成していく。
なお、ここでは一定期間経過ごとに全面酸化膜形成SiウエハについてF発光スペクトル強度I0(t)を再測定するようにしたが、一定枚数のパターン付Siウエハを処理するごとに全面酸化膜形成SiウエハについてF発光スペクトル強度I0(t)を再測定するようにしても構わない。
以上説明したように、エッチング処理中のF発光スペクトル強度からトレンチ深さをin−situ測定してその結果を処理にフィードバックし、トレンチが所定深さになった時点でエッチング処理を停止するようにすることで、所望の深さで精度良くトレンチを形成することができる。そして、この方法によれば、処理するSiウエハごとにトレンチ深さを管理することができ、ロット内およびロット間のバラツキの発生を抑えることができる。さらに、Siエッチング量と直接的に関連付けられるF発光スペクトル強度の測定値からトレンチ深さを求めるので、トレンチが深い場合やアスペクト比が大きい場合でも、測定精度が変動せず、高精度にトレンチを形成することができる。
なお、変換係数Aは、処理するSiウエハのSi露出率に依存するが、それに応じてあらかじめ算出しておけば、同じSi露出率の他のパターンにも適用可能である。また、Siウエハに形成すべきトレンチの幅が複数存在する場合には、それぞれの幅によってトレンチ深さが異なってくるが、変換係数Aは少なくともいずれか1つの場合について求めればよい。
また、上記のようなトレンチ深さの測定に係る処理機能はコンピュータを用いて実現可能であり、その場合、必要な処理機能を記述したプログラムが提供される。例えば、コンピュータは、それが通常有するROMやハードディスク等の記憶装置にプログラムを格納し、これを中央演算処理装置(CPU)が実行することによって、所定の処理機能を実現する。また、プログラムは、フレキシブルディスクやCD−ROM等の各種記録媒体に記録し、あるいはLANやインターネット等の電気通信回線を通じて流通させることもできる。
また、以上の説明では、ICP方式のエッチング処理装置1を用いる場合を例にして述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のプラズマ方式を採用するRIE装置を用いてエッチング処理を行う場合にも適用可能である。さらに、以上の説明ではSiウエハにトレンチを形成する場合について述べたが、本発明は、その他のウエハ、例えばSiCウエハやGaAsウエハ等のエッチングにも、発光スペクトル強度を測定する元素を適当に選択して、適用可能である。
エッチング処理装置の要部断面模式図である。 エッチング処理中のF発光スペクトル強度の経時変化の一例である。 SF6流量とF発光スペクトル強度の関係である。 SF6流量とF発光スペクトル強度差の関係である。 SF6流量とトレンチ深さの関係である。 トレンチ深さの測定原理の概念図である。 トレンチ深さの測定フローの一例である。
符号の説明
1 エッチング処理装置
2 エッチングチャンバ
3 誘導コイル
4 ホルダ
5 窓
6 発光スペクトル検出部
10 Siウエハ

Claims (5)

  1. ウエハにトレンチを形成する工程を有する半導体装置の製造方法において、
    前記トレンチを形成する際には、前記トレンチを形成するエッチング処理中のプラズマの発光スペクトル強度を測定し、測定した前記発光スペクトル強度に応じて、形成する前記トレンチの深さを制御することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記発光スペクトル強度は、エッチング処理中のプラズマに含まれているフッ素の発光スペクトルの強度であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記トレンチを形成する際には、
    酸化膜でトレンチマスクを形成した前記ウエハのエッチング処理中の前記発光スペクトル強度を測定し、
    測定された前記発光スペクトル強度と、あらかじめ全面に酸化膜を形成した全面酸化膜形成ウエハに同じエッチング処理を行って取得した全面酸化膜形成ウエハ発光スペクトル強度との差を、エッチング時間で積分し、
    積分した値を用いて前記トレンチの深さを求め、
    求められた前記トレンチの深さが目的の値になったときに前記ウエハのエッチング処理を停止する、
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記積分した値を用いて前記トレンチの深さを求める際には、前記積分した値に変換係数を乗じて前記トレンチの深さを求めることを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記変換係数は、
    酸化膜でトレンチマスクが形成されてエッチングレートが既知の参照ウエハに前記同じエッチング処理を行って参照ウエハ発光スペクトル強度を測定し、
    測定された前記参照ウエハ発光スペクトル強度と前記全面酸化膜形成ウエハ発光スペクトル強度との差をエッチング時間で積分し、
    積分した値と前記エッチングレートから求まるトレンチ深さとによって求めることを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
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