JP2005302512A - 電刷子 - Google Patents

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和博 安
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信史 稲田
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Abstract

【課題】 摺動特性を損なうことなく高温多湿雰囲気中に放置後の電気的損失が低減でき、特にリード線埋め込み部の電圧降下の増加を低減し、リード線埋め込み部からのバリの発生のない電刷子を提供する。
【解決手段】 電刷子本体にリード線3が一体成形され、かつ整流子と接触する摺動面が低抵抗層1及び高抵抗層2の二層構造からなる電刷子において、リード線埋め込み部上面にくぼみを形成し、該くぼみに樹脂4を充填してなる電刷子。
【選択図】 図1

Description

本発明は回転電機などに用いられる電刷子に関する。
回転電機などに用いられる電刷子の電気的損失は、回転電機全体の効率に大きな影響を及ぼす。そのため、高出力及び高効率が求められる回転電機においては、電刷子の電気的損失は極力低い方が望ましいとされている。
電刷子の電気的損失を低減する手段としては、電刷子中の金属含有量を増加し、電刷子本体の抵抗率を下げることが有効である。ところが、電刷子は摺動材料であるため潤滑性に乏しい金属の含有量を増加すると摩耗速度が増大(摺動特性が悪化)し、回転電機の寿命が短くなるという問題がある。
この電気的損失の低減と摩耗速度の低減という相反する要求特性を両立する手段としては、特許文献1に記載されているように、電刷子を高抵抗層と低抵抗層の電気抵抗が異なる複数の層で構成することにより流性能を向上させ、火花発生量を減らし、整流子との接触電圧降下を増加させることなく摩耗速度を低減させるか又は特許文献2に記載されているように電刷子を高抵抗層と低抵抗層の層から構成し、そしてリード線を高抵抗層に触れることなく低抵抗層に埋設することで、電刷子の電気的損失を低減する、詳しくはリード線埋め込み部の電圧降下の増加を低減する方法がある。
特開平09−049478号公報 特開平04−500580号公報
しかしながら、上記に記載されているような方法では、高温多湿雰囲気中に放置後の電刷子の電気的損失低減は、摺動特性とのバランスに制約を受けるという点で本質的には変わっていない。
また、従来の電刷子は、リード線埋め込み部にバリが発生し、このバリがモータ内部に脱落して摺動特性を悪化させるという問題点がある。
本発明は、摺動特性を損なうことなく高温多湿雰囲気中に放置後の電気的損失が低減でき、特にリード線埋め込み部の電圧降下の増加を低減し、リード線埋め込み部からのバリの発生のない電刷子を提供するものである。
本発明は、電刷子本体にリード線が一体成形され、かつ整流子と接触する摺動面が低抵抗層及び高抵抗層の二層構造からなる電刷子において、リード線埋め込み部上面にくぼみを形成し、該くぼみに樹脂を充填してなる電刷子に関する。
本発明になる電刷子は、摺動特性を損なうことなく高温多湿雰囲気中に放置後の電気的損失が低減でき、特にリード線埋め込み部の電圧降下の増加を低減することができ、しかもリード線埋め込み部からのバリの発生がなく、工業的に極めて好適である。
本発明になる電刷子は、低抵抗層1、高抵抗層2、リード線3及びくぼみに充填された樹脂4から構成されている。各層における抵抗率は、高抵抗層>低抵抗層の関係を満足していれば抵抗率に制約はないが、これらの抵抗率の関係を満足するには、例えば高抵抗層の抵抗率は低抵抗層の抵抗率の2〜20倍程度が好ましく、4〜16倍程度がより好ましく、8〜12倍程度がさらに好ましい。
抵抗率は、使用される回転電機の要求特性に合わせて設定されるが、一般的には0.1〜30μΩ・m程度の値である。これら各層の抵抗率は、主に黒鉛を主成分とした電刷子に含有される金属量を調整して適宜選定する。電刷子に含有させる金属としては、銅、銀等の粉末が挙げられる。
また、本発明になる電刷子のリード線埋め込み部上面に形成するくぼみの大きさについては特に制限はない。またくぼみに充填する樹脂についても特に制限はないが、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。
以下、本発明の実施例を図面を引用して説明する。
実施例1
平均粒径が50μmの天然黒鉛(日本黒鉛工業(株)製、商品名CB−150)80重量部及びレゾール型フェノール樹脂(日立化成工業(株)製、商品名VP11N)20重量部を混練した後、65℃で16時間乾燥し、その後粉砕して平均粒径が150μmの樹脂処理黒鉛粉を得た。
次に、この樹脂処理黒鉛粉45重量部及び平均粒径が35μmの電解銅粉(福田金属箔工業(株)製、商品名CE−25)55重量部を混合して低抵抗層用の粉体を得た。一方、上記で得た樹脂処理黒鉛粉65重量部及び上記で用いた電解銅粉35重量部を混合して高抵抗層用の粉体を得た。
上記で得た各々の粉体を金型の所定の位置にそれぞれ別々に充填し、さらに所定の箇所にリード線を設置した後、成形プレスで392MPaの圧力で一体成形し、その後還元雰囲気中で700℃まで3時間で昇温し、700℃で1時間焼結し、次いで所定の形状に機械加工し、さらにリード線埋め込み部上面のリード線挿入部周辺に、直径が5mm及び深さが1.5mmのくぼみを形成し、該くぼみにレゾール型フェノール樹脂(日立化成工業(株)製、商品名VP11N)を充填して、図1に示すように寸法が16×7×15mmの電刷子を得た。得られた電刷子の抵抗率を測定したところ、高抵抗層2は3.5μΩ・m及び低抵抗層1は0.2μΩ・mであった。
なお、抵抗率の測定は、各々の粉体を単独で上記と同様の条件で成形、焼結後、機械加工して5×5×20mmの寸法に試験片を作製し、20mmの方向に1Aの電流を流した際の10mm間の電圧降下を測定し、次式により算出した。ここで、測定用試験片は20mm方向を成形加圧直角方向とした。
Figure 2005302512
比較例1
実施例1で得た低抵抗層用の粉体及び高抵抗層用の粉体を金型の所定の位置にそれぞれ別々に充填し、さらに所定の箇所にリード線を設置した後、成形プレスで392MPaの圧力で一体成形し、その後、還元雰囲気中で700℃まで3時間で昇温し、700℃で1時間焼結し、次いで所定の形状に機械加工して実施例1と同形状の電刷子を得た。得られた電刷子の抵抗率を測定したところ、高抵抗層2は3.5μΩ・m及び低抵抗層1は0.4μΩ・mであった。
次に、実施例1で得た電刷子と比較例1で得た電刷子の製造直後(0時間のとき)のリード線埋め込み部の電圧降下値及び温度80℃、湿度90%の条件で250時間後の、リード線埋め込み部の電圧降下値の経時変化を調べた。その結果を図3に示すが、図3中の0時間の値は、製造直後の値である。なお、リード線埋め込み部の電圧降下値は、図4に示すようにA−B間に200Aの電流を流したときのC−D間の電圧降下を測定した値である。
図3に示されるように、本発明になる実施例1の電刷子は、比較例1の電刷子に比較してリード線埋め込み部の電圧降下値が約23%低減していることが明らかである。なお、実施例1の電刷子と比較例1の電刷子とは摺動部成分は同一であることから摺動特性に差はなく、これにより実施例1の電刷子は比較例1の電刷子に対し、摺動特性を損なわずに高温多湿雰囲気中に放置後の電気的損失が低減されていることが明らかである。またリード線埋め込み部上面にくぼみを形成し、該くぼみに樹脂を充填したことによりリード線根元のバリの発生は見られなかった。
本発明の実施例になる電刷子の断面図である。 比較例1で得られた電刷子の断面図である。 放置時間とリード線埋め込み部の電圧降下との関係を示すグラフである。 リード線埋め込み部の電圧降下の測定法を示す概略図である。
符号の説明
1 低抵抗層
2 高抵抗層
3 リード線
4 樹脂

Claims (1)

  1. 電刷子本体にリード線が一体成形され、かつ整流子と接触する摺動面が低抵抗層及び高抵抗層の二層構造からなる電刷子において、リード線埋め込み部上面にくぼみを形成し、該くぼみに樹脂を充填してなる電刷子。
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