JP2005301769A - データ多重化制御装置 - Google Patents
データ多重化制御装置Info
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Abstract
【課題】 ミラーリングされたディスク構成にて、アクセス性能を低下させずにハードディスク装置の故障による入れ替え、または1台単位で新規追加が可能なデータ2重化制御装置を提供する。
【解決手段】 ハードディスク装置に割り当てられるマスタIDの他にミラーIDを設ける。ディスクコントローラは、このIDを使い動的にアクセス先を変更することにより、ホストからのリード要求をミラーリング再構築によるディスクアクセスを回避し、マスタID、ミラーIDを追加、変更するだけで1台単位でのハードディスク装置の追加が可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ハードディスク装置に割り当てられるマスタIDの他にミラーIDを設ける。ディスクコントローラは、このIDを使い動的にアクセス先を変更することにより、ホストからのリード要求をミラーリング再構築によるディスクアクセスを回避し、マスタID、ミラーIDを追加、変更するだけで1台単位でのハードディスク装置の追加が可能となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数台の記憶装置におけるデータ多重化を行うデータ多重化制御装置に関する。
記憶領域に使用されるハードディスク装置などの記憶装置は、装置の故障によるシステムダウン、重要データの喪失を防止するために、データを2重化するミラーリングを採用することが知られている。このミラーリングにより、例えばハードディスク装置AとBに同一のデータを保持し、ハードディスク装置Aが故障した場合でもハードディスク装置Bにあるデータを使用してシステムダウン、データの喪失を防ぐ事ができる。
しかし、従来のミラーリングでは、リード要求に対してどちらか一方のハードディスク装置しか動作しないため、アクセス性能の向上については考慮されていなかった。アクセス性能の向上を図るため、特開平6−67808号公報では、ハードディスク装置A、Bをストライピング方式により複数の領域に分割し、分割領域毎にお互いのデータをミラーリングするミラーリングシステムが開示されている。ストライピング方式により、ハードディスク装置A、B共にアクティブとすることが可能となり、アクセス性能を向上させることができる。
従来の技術では、ミラーリングにおいて、ハードディスク装置を追加しようとした場合には、2台ずつ追加することになり、1台単位での追加が不可能であった。
特開平6−67808号公報に開示されている技術では、ミラーリングを行ないながらアクセス性能を向上させることは可能であるが、ハードディスク装置の追加についての考慮はされていない。
また、特開平6−67808号公報の多重化ディスク制御装置に対して、故障等によりハードディスク装置の入れ替えが必要となった場合、ハードディスク間のコピーによるアクセスが集中し、通常アクセスに対する性能が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題を鑑み、多重化ディスク制御装置においてハードディスク装置を1台単位で容易に追加することを可能とする。または、ハードディスク装置の入れ替え、追加によるアクセス性能の低下を軽減させることを目的とする。
本発明のデータ多重化制御装置は、記憶装置毎に設定されているマスタIDの他にミラーIDを使用する。ミラーIDを用いることにより、追加された記憶装置を容易にミラーリング内に取り込むことができる。本発明のデータ多重化制御装置は、ディスクコントローラはマスタID、ミラーIDを管理することにより、ディスクアクセスを監視し記憶装置へのアクセス軽減を行なう。
ミラーリングされたディスク構成に、1台単位で容易にハードディスク装置を追加することが可能となる。ハードディスク装置の故障による入れ替え、新規追加を行った場合に、データ修復により発生するディスクアクセスを回避し、他ミラーデータからアクセスすることにより、通常リード要求のアクセス性能を低下させないことができる。
図1は、本発明を適用したデータ多重化システムの構成の一例を示す図である。図1の例は、データ多重化システムは、3つのディスク装置を用いてデータを二重化するシステムである。
図1のデータ多重化システムは、上位ホストコンピュータ10、ディスクコントローラ20、バス30と複数のハードディスク装置400、410、420を有する。上位ホストコンピュータ10は、リード、ライト要求を発行する。ディスクコントローラ20は、上位ホストコンピュータ10からのリード、ライト要求に対して、ディスク装置400〜420との間でデータの授受を行なう。バス30は、ディスクコントローラ20と各ディスク装置400〜420を接続し、各種コマンド、データを伝送する。ハードディスク装置400、410、420は、ディスクコントローラ20からのアクセスに従って、データの入出力を行なう。
図1は、3つのディスク装置400〜420を用いて、データの2重化を行なうシステムの例を示している。従って、それぞれのディスク装置は、2分割され、1つの分割領域をオリジナルのデータを格納するマスタ領域401、411、421とし、他方の分割領域をコピーのデータを格納するミラー領域402、412、422の2つとして有する。
ここで、各ディスク装置にはIDが付されており、例えば、ディスク装置400のIDを0、ディスク装置410のIDを1、ディスク装置420のIDを2とする。分割された領域は、マスタIDとミラーIDを付されることにより分類される。マスタIDとは、あるディスク装置のマスタ領域にそのディスク装置のIDを付したものである。ミラーIDとは、あるディスク装置のミラー領域に、ミラーリング先であるマスタIDのID#が設定されるものである。図1のシステムでは、あるディスクのミラー領域は、異なるディスク装置のマスタ領域のデータを格納するように割り当てられる。通常、マスタ領域をアクセス先として優先される通常使用領域として使用する。これらマスタ領域とミラー領域の対応関係をしめした、各マスタIDに対するミラーID設定情報21は、ディスクコントローラ20が保持する。また、通常使用領域がマスタIDかミラーIDのどちらかを示す情報も合わせて格納するものとする。なお、各領域へのアクセスの可否を示すフラグをそれぞれのIDに追加して有する構成としてもよい。
図1において、ディスクコントローラ20が有するミラーID設定情報は、下記の通り
ID#:マスタID#:ミラーID#
0 : 0 : 1
1 : 1 : 2
2 : 2 : 0
と設定されるものとする。ミラーID設定情報は、ディスクコントローラ20のメモリ等の記憶装置に格納され、ディスクコントローラ20の処理部22によってアクセスされ、または、書換えられるものとする。その場合、ミラーID設定情報21に設定された情報を用いて、ディスクコントローラ20が、データのミラーリングを行なう。例えば、ディスク装置400(ID#0)のミラーIDには1と設定してあり、マスタID#1と設定されているデータ領域411に格納されたデータBのコピーが、ミラー領域402に保持される。ディスク装置410(ID#1)のミラーIDには2と設定してあり、マスタID#2と設定されたデータ領域421に格納されたデータCのコピーが、ミラー領域412に格納される。ディスク装置420(ID#2)のミラーIDには0と設定してあり、マスタID#0と設定されたデータ領域401に格納されたデータAのコピーが、ミラー領域422に格納される。
ID#:マスタID#:ミラーID#
0 : 0 : 1
1 : 1 : 2
2 : 2 : 0
と設定されるものとする。ミラーID設定情報は、ディスクコントローラ20のメモリ等の記憶装置に格納され、ディスクコントローラ20の処理部22によってアクセスされ、または、書換えられるものとする。その場合、ミラーID設定情報21に設定された情報を用いて、ディスクコントローラ20が、データのミラーリングを行なう。例えば、ディスク装置400(ID#0)のミラーIDには1と設定してあり、マスタID#1と設定されているデータ領域411に格納されたデータBのコピーが、ミラー領域402に保持される。ディスク装置410(ID#1)のミラーIDには2と設定してあり、マスタID#2と設定されたデータ領域421に格納されたデータCのコピーが、ミラー領域412に格納される。ディスク装置420(ID#2)のミラーIDには0と設定してあり、マスタID#0と設定されたデータ領域401に格納されたデータAのコピーが、ミラー領域422に格納される。
図1のデータ多重化システムは、通常、マスタID#が付されたデータ領域401、411、421からデータを読み出すリード処理を行なう。マスタIDが付されたデータ領域へのデータを書き込むライト処理が要求された場合は、そのミラー領域のデータも更新して、ミラーリングを維持する。例えば、データAへのライト処理が要求された場合は、マスタIDが付されたデータ領域401とミラーIDが付されたデータ領域422に対してライト処理を行なう。
なお、上記説明においては、各ディスクが、マスタ領域とミラー領域に予め分割され、これらの領域に対してデータが格納される構成としたが、本発明の実施はこの構成に限られない。例えば、各データに対してマスタIDとミラーIDが付される構成としてもよい。
図2は、ディスク装置400、410、420が故障した場合のフローチャートである。図1の構成のデータ多重化システムにおいて、ハードディスク装置420が故障した場合の処理を説明する。
上位ホストコンピュータ10からデータ領域421へのアクセスを受け、ハードディスク装置420が使用不可、故障と検知した場合(ステップ200)、ディスクコントローラ20は、ミラーID設定情報を参照し、ミラー先であるミラー領域の有無を検出する(ステップ201)。アクセスができなかったマスタ領域のIDに対応するIDを持つミラー領域がある場合は、ミラー領域412を通常使用領域としてアクセスを行なう(ステップ202)。なお、ミラーID設定情報がアクセス可否を示すフラグを有する場合は、ディスク装置420の領域すべてがアクセスエラーの場合、ディスク装置420のミラー領域422のミラーIDに対応するマスタIDを有するマスタ領域401において、ミラー領域422がアクセス不可である旨のフラグをミラーID設定情報に格納する構成とすることも可能である。
図3は、故障したハードディスク装置を入れ替える場合の回復フローチャートである。図4は、図3で故障したハードディスク装置420を入れ替えて、回復処理を行なう構成を示した図である。図3、4を参照して、ハードディスク装置入れ替え処理を説明する。
故障が発生したディスク装置420を新しいディスク装置420‘に入れ替えた後の処理について説明する。入れ替え直後のため、新たなディスク装置のデータ領域421’、422‘にはデータが格納されていない。図1のミラーID設定情報で規定された関係を維持する場合、データ領域421’へは、マスタIDとミラーIDが一致するミラー領域412のデータCがコピーされる(ステップ300)。データCがミラー領域421‘へコピー中は、ハードディスク装置410、420’間でアクセスが集中している。従って、このコピー中にデータBへのリード要求が来た場合、ディスクコントローラ20は、データ領域411に登録されているデータBに対するアクセスを避けることが望ましい。従って、コピー元のディスク装置410のマスタ領域が通常使用領域と設定されているか否かを、ミラーID設定情報21を参照して判断する(ステップ301)。例えば、ディスク装置410のマスタ領域411が通常使用領域である場合は、ディスクコントローラはミラー領域421‘へのコピー処理を行なう際に、データBの通常使用領域を、アクセスが少ないと予想されるハードディスク装置400のミラー領域402に変更する(ステップ302)。ただし、データCへのリードは、ミラーデータを持っていないので、ミラー領域412からアクセスする。
ここまでの処理を示したのが、図4(1)である。図4(1)は、データCをディスク装置410から新たなディスク装置420‘へコピー中の、各データのアクセスを示している。データAのアクセスの場合は、ディスク装置400のマスタ領域へのアクセスが実行される。データBのアクセスの場合は、ディスク装置410のマスタ領域ではなく、ディスク装置400のミラー領域402へのアクセスが実行される。データCのアクセスは、ディスク装置410のミラー領域412にアクセスされる。
図3において、入れ替えたハードディスク装置のマスタ領域のデータコピーが終了した後(ステップ303)は、ミラー領域のデータコピーを行なう(ステップ304)。データ領域422‘へは、マスタIDとミラーIDが一致するミラー領域401のデータAがコピーされる。この場合は、ディスク装置400とディスク装置421‘のアクセスが多くなり、ディスク装置410のアクセスは比較的少なくなるものと予想される。従って、データ領域402に登録されているデータBを避けることが望ましい。すなわち、データBのアクセス要求、例えばリード要求が上位ホストコンピュータ10からあった場合、ディスクコントローラ20は、アクセスの少ないハードディスク装置410のデータ領域411へアクセスするよう通常使用領域へ変更する(ステップ305、306)。データAへのリードは、ミラーデータを持っていないので、データ領域401からアクセスする。
図4の(2)は、図3のステップ303からステップ306の処理を示した図である。すなわち、ディスク装置400のマスタ領域401からディスク装置420‘のミラー領域422’にデータAがコピーされている間、データBとCへのアクセスは、ディスク装置410に対して行なわれる。
図3において、ディスク装置420‘のミラー領域422’へのデータコピーが終了すると、ディスクコントローラ20は、各ディスク装置のマスタ領域を通常使用領域とする設定変更を行ない、正常状態に戻る(ステップ307)。この処理を行なった後の構成を図4(3)に示す。図4(1)、(2)で、アクセス先を変更していたが、データ修復が完了すると、データ領域401、411、421が通常アクセスされる。
このように、新たなディスク装置420‘へのデータ復旧処理を行う場合は、関係するディスク装置以外のディスク装置でアクセスが代用できるように、通常使用領域の変更を行なう。このような構成によって、復旧処理中のアクセスの密集を防ぎ、スループットを向上させることが可能となる。本構成は、ディスク装置が3以上のデータ多重化システムにおいて有効である。データ2重化の場合は、図4に示すようにコピー処理に関与するディスク装置へのアクセスは避けられないが、ディスク装置が3以上でデータを3重化する場合は、図5に示すように、コピー処理に関与しないディスク装置だけのアクセスでまかなうことができる。図5は、ディスク装置が4つで、データを3重化する場合の復旧処理中の他のデータへのアクセスを示している。すなわち、ディスク装置420をディスク装置420’に入れ替えた場合、コピーが必要なデータは、データC、D、Aである。これらのデータは、ディスク装置420‘以外に二つのディスク装置にそれぞれ格納されているため、二つのうちどちらかをディスク装置420’へのコピー処理に用いることとし、残りの装置で上位ホストコンピュータ10からのアクセス要求に対応することが可能となる。なお、どちらを用いるかは、予め優先度を設定しておくことで対応することも可能であるし、ディスク装置のIDの小さいものをコピー処理に用いる固定設定とすることもできるものとする。
なお、図3において、各データのコピー中にアクセスが生じた場合に、通常使用領域の変更処理を行なう構成としているが、本発明はこの構成に限られない。たとえば、各データのコピー処理を始める前に、通常使用領域の変更設定を行なう構成としてもよい。すなわち、ディスク装置420’のマスタ領域421‘のコピー処理の開始前に、コピー処理に関与しないディスク装置400のマスタ領域401、ミラー領域402の両領域ともに、通常使用領域とする。次に、ディスク装置420’のミラー領域422‘のコピー処理の開始前に、コピー処理に関与しないディスク装置410のマスタ領域411、ミラー領域412をともに通常使用領域とする構成としてもよい。
次に、ディスク装置を新たに追加する場合の処理を説明する。図6は、追加処理のフローチャートである。図7は、図1の構成から新たにハードディスク装置430を新規に追加、ミラーリングの再構築を行う構成を示した図である。図6、7を参照して、ハードディスク装置追加の処理を説明する。
まず、ミラーID設定情報21に追加したディスク装置のID(#3)を設定する(ステップ600)。設定方法は、ディスクコンロローラ20に接続する、図示しない入力装置を用いて行うものとする。図6、図7の例では、新たなディスク装置430のミラー領域432にディスク装置420のミラー領域422のデータAを移動させる。そのために、ミラーID設定情報21の内容を変更する(ステップ601)。変更内容は以下の通りである。
ID#:マスタID#:ミラーID#
0 : 0 :1
1 : 1 :2
2 : 2 :0→3(ミラーIDを#0から#3へ変更)
3 : 3 :0 (新規に設定追加)
ディスク装置、マスタ領域431のデータをミラー領域422にコピーする。この例ではデータ2重化を例として用いているため、ディスク装置の追加処理の際にデータ移動を少なくさせるためには、ある1つのディスク装置におけるミラー領域のデータを新たなディスク装置のミラー領域に移動させ、移動元のミラー領域と新たなディスク装置のマスタ領域を対応させることが好ましい。
ID#:マスタID#:ミラーID#
0 : 0 :1
1 : 1 :2
2 : 2 :0→3(ミラーIDを#0から#3へ変更)
3 : 3 :0 (新規に設定追加)
ディスク装置、マスタ領域431のデータをミラー領域422にコピーする。この例ではデータ2重化を例として用いているため、ディスク装置の追加処理の際にデータ移動を少なくさせるためには、ある1つのディスク装置におけるミラー領域のデータを新たなディスク装置のミラー領域に移動させ、移動元のミラー領域と新たなディスク装置のマスタ領域を対応させることが好ましい。
ディスクコントローラ20は、追加したディスク装置430のミラーIDとステップ601で変更する前のミラーIDが同じであれば、すなわち、変更したミラーIDに対応するミラー領域に格納されたデータがコピー元として使用可能であることを示している場合は、変更したミラーIDに対応するミラー領域からデータをコピーする(ステップ604)。上記の例では、ディスク装置420のミラー領域422から、新たなディスク装置430のミラー領域432にデータをコピーする。
追加したディスク装置430のミラーIDとステップ601で変更する前ミラーIDが同じでない場合、すなわち、他のディスク装置のミラー領域のデータがコピー元として使用出来ない場合は、ディスク装置430のミラーIDと同じIDを持つマスタ領域から、ディスク装置430のミラー領域432にデータをコピーする(ステップ603)。このように、他のディスク装置のマスタ領域からのコピーではなく、ミラー領域からのコピーを優先することで、追加処理に関与するディスク装置の数を少なくすることができる。
コピー中に上位ホストコンピュータ10より、アクセス要求があった場合は、図3と同様に通常使用領域を変更する処理を行なう(ステップ605)。すなわち、コピー元のディスク装置420のマスタ領域に対応するミラー領域を通常使用領域とする(ステップ606)。
ここまでの処理を図7(1)に示す。図7(1)において、マスタID#2に設定されているハードディスク装置420のミラー領域をミラーID#0から#3へ変更し(ステップ601)、新規に追加したハードディスク装置430のミラー領域をミラーID#0へ設定する(ステップ600)。ステップ600で追加したミラーIDと、ステップ601で変更したミラーIDが一致した場合(ステップ602)、ミラー領域422にあるデータAをミラー領域432へコピーを実施する(ステップ604)。ミラーIDが一致しなかった場合は、マスタ領域401からコピーを実施する(ステップ603)。このとき、データCへのリード要求が来た場合、ディスクコントローラ20は、ハードディスク装置420、430間でアクセスが集中しているため、データ領域421に登録されているデータCに対するアクセスを避け、アクセスの少ないハードディスク装置410のミラー領域412を通常使用領域へ変更しアクセスする(ステップ605、606)。
図6の新たに追加したディスク装置430のミラー領域432のコピーが終了した後の説明に戻る。新たに追加したディスク装置430のマスタ領域431にデータがある場合(ステップ607)は、そのデータをミラーリングするために、ディスク装置420のミラー領域422にコピーする処理を行なう(608)。その際に、ディスク装置420へのアクセスがある場合、すなわち、データCへのアクセスが上位ホストコンピュータ10より要求された場合は、ディスク装置420のマスタ領域421に対応するディスク装置410のミラー領域412を通常使用領域として再設定する(ステップ610)。
この処理を示したのが、図7(2)である。
図7(2)は、図7(1)で行ったデータAのコピーが終了し、データDのコピーを行う状態を示している。データ領域422へは、マスタIDとミラーIDが一致するデータ領域431のデータDがコピーされる(ステップ608)。このとき、データCへのリード要求が来た場合、ディスクコントローラ20は、ハードディスク装置420、430間でアクセスが集中しているため、データ領域421に登録されているデータCのアクセスを避け、アクセスの少ないハードディスク装置410のミラー領域412へアクセスするよう通常使用領域へ変更する(ステップ609、610)。
図7の(3)では、ハードディスク装置追加後、ミラーリングの再構築が完了した状態を示している。図7(1)、(2)で、アクセス先を変更していたが、ミラーリングの再構築が完了すると、データ領域401、411、421、431が通常アクセスされる(ステップ611)。
このように、このように、データ2重化の際は、1つのディスク装置と新たに追加されたディスク装置の間でデータを移動及びコピーすることによって、追加処理に携わるディスク装置の数を減少させることができる。また、通常処理領域を再設定することによって、追加処理中に、他のディスク装置へアクセスを分散させることができる。このような構成によって、追加処理中のアクセスの密集を防ぎ、スループットを向上させることが可能となる。本構成は、ディスク装置が3以上のデータ多重化システムにおいて有効である。
3重化以上のデータN重化以上の場合においても、ディスク装置を1つ追加する際の処理には、N−1台のディスク装置が関与することになり、またデータ移動を行なっているディスク装置以外のディスク装置においてアクセスが可能となる。なお、どのディスク装置にアクセスするかについては、予め優先度を設定しておくことで対応することも可能であるし、ディスク装置のIDの小さいものをアクセスに用いる固定設定とすることもできるものとする。
なお、図3において、各データのコピー中にアクセスが生じた場合に、通常使用領域の変更処理を行なう構成としているが、本発明はこの構成に限られない。たとえば、各データのコピー処理を始める前に、通常使用領域の変更設定を行なう構成としてもよい
以上、本発明の各種実施例について説明したが、これらの実施例は例であり、これらに限定されるものではない。よって、本発明の範囲は実施例に限定されず、請求項に定義された特殊事項および等価的特殊事項にそって定義される。
以上、本発明の各種実施例について説明したが、これらの実施例は例であり、これらに限定されるものではない。よって、本発明の範囲は実施例に限定されず、請求項に定義された特殊事項および等価的特殊事項にそって定義される。
10:上位ホスト装置
20:ディスクコントローラ
21:ミラーID設定情報
22:処理部
30:バス
400:ID#0のハードディスク装置
401:マスタID#0のデータ領域
402:ID#0のミラー領域(1)
403:ID#0のミラー領域(2)
410:ID#1のハードディスク装置
411:マスタID#1のデータ領域
412:ID#1のミラー領域(1)
413:ID#1のミラー領域(2)
420:ID#2のハードディスク装置
421:マスタID#2のデータ領域
422:ID#2のミラー領域(1)
423:ID#2のミラー領域(2)
430:ID#3のハードディスク装置
431:マスタID#3のデータ領域
432:ID#3のミラー領域(1)
433:ID#3のミラー領域(2)
20:ディスクコントローラ
21:ミラーID設定情報
22:処理部
30:バス
400:ID#0のハードディスク装置
401:マスタID#0のデータ領域
402:ID#0のミラー領域(1)
403:ID#0のミラー領域(2)
410:ID#1のハードディスク装置
411:マスタID#1のデータ領域
412:ID#1のミラー領域(1)
413:ID#1のミラー領域(2)
420:ID#2のハードディスク装置
421:マスタID#2のデータ領域
422:ID#2のミラー領域(1)
423:ID#2のミラー領域(2)
430:ID#3のハードディスク装置
431:マスタID#3のデータ領域
432:ID#3のミラー領域(1)
433:ID#3のミラー領域(2)
Claims (3)
- 複数の記憶装置を用いてデータの多重化制御を行なうデータ多重化制御装置において、
前記複数の記憶装置の各々を、通常アクセスされるマスタ領域と他の記憶装置のマスタ領域に格納されるデータのコピーを格納する少なくとも1つのミラー領域に分割した複数の領域の間の対応関係を保持するメモリと、
前記複数の記憶装置の1つを新たな記憶装置に入れ替える際に、
入れ替えの前の記憶装置の各領域へのデータをコピーするコピー元となる記憶装置の各々のマスタ領域に対するアクセスの優先度を低くする処理部を有するデータ多重化制御装置。 - 複数の記憶装置を用いてデータの多重化制御を行なうデータ多重化制御装置において、
前記複数の記憶装置の各々を、通常アクセスされるマスタ領域と他の記憶装置のマスタ領域に格納されるデータのコピーを格納する少なくとも1つのミラー領域に分割した複数の領域の間の対応関係に関する情報を保持するメモリと、
新な記憶装置を追加する際に、
当該新たな記憶装置をマスタ領域と少なくとも1つのミラー領域に分割し前記対応関係に関する情報を変更する処理部を有するデータ多重化制御装置。 - 請求項2に記載のデータ多重化制御装置において、
前記処理部は、
前記対応関係に関する情報の変更によって対応付けられた他の記憶装置から
前記新たな記憶装置のミラー領域にデータの移動の際に、
前記対応付けられた他の記憶装置のマスタ領域に対するアクセスの優先度を低くすることを特徴とするデータ多重化制御装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004118493A JP2005301769A (ja) | 2004-04-14 | 2004-04-14 | データ多重化制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP2005301769A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180055215A (ko) * | 2016-11-16 | 2018-05-25 | 한양대학교 에리카산학협력단 | 액티브 그룹을 이용한 분산 파일 시스템 및 그 방법 |
-
2004
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KR20180055215A (ko) * | 2016-11-16 | 2018-05-25 | 한양대학교 에리카산학협력단 | 액티브 그룹을 이용한 분산 파일 시스템 및 그 방법 |
KR101919666B1 (ko) * | 2016-11-16 | 2018-11-16 | 한양대학교 에리카산학협력단 | 액티브 그룹을 이용한 분산 파일 시스템 및 그 방법 |
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Date | Code | Title | Description |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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