JP2005301145A - 液晶表示装置の駆動方法および液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置の駆動方法および液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 画素が存在する領域のうちの一部の領域に画像を表示し、他の領域には画像を表示しないようにする場合に、消費電力を低く抑えることができ、また、良好な表示品位が得られるようにする。
【解決手段】 画像を表示する表示領域を走査する場合には、選択する行を切り替える度に極性を反転させる。画像を表示しない非表示領域を走査する場合には、非表示領域に属する行の数をnとしたときに、極性反転回数が1以上n−1未満になるように制御する。非表示領域を走査する場合の極性反転回数は1回であることが好ましく、また、正極性駆動とする行の数と負極性駆動とする行の数が同数またはほぼ同数であることが好ましい。
【選択図】 図3

Description

本発明は、液晶表示装置の駆動方法および液晶表示装置に関し、特に、アクティブ素子を用いた液晶表示装置の駆動方法および液晶表示装置に関する。
以下の説明において、電圧や電位をV等の記号で示す場合があるが、記号で示された電圧や電位の単位はV(ボルト)であるものとし、単位の表記は省略する。
TFT(Thin Film Transistor)を用いた液晶表示装置(以下、TFT液晶表示装置と記す。)では、画素毎に画素電極およびTFTが設けられる。また、各画素電極に対向するように1枚のコモン電極が設けられ、コモン電極と各画素電極との間に液晶が配置される。画素電極は、TFTのドレインに接続される。また、TFTのソースはソース配線に接続され、TFTのゲートはゲート配線に接続される。ゲート配線を介してゲートが所定のオン電位に設定されると、ソースとドレインとの間が導通状態となり、画素電極がソース配線と等しい電位に設定される。ゲートの電位が所定のオフ電位に設定されると、ソースとドレインとの間が非導通状態となり、ソース配線と画素電極の間も非導通状態に切り替えられる。所定のオン電位とは、ソースとドレインとの間を導通状態にするためのゲートの所定電位である。所定のオフ電位とは、ソースとドレインとの間を非導通状態にするためのゲートの所定電位である。以下、所定のオン電位をVgHと表し、所定のオフ電位をVgLと表すことにする。なお、VgL<VgHの関係が成立する。
各画素(画素電極およびTFT)はマトリクス状に配置され、各ゲート配線は行毎に、1行におけるそれぞれのTFTのゲートに接続される。そして、各ソース配線は列毎に、1列におけるそれぞれのTFTのソースに接続される。画像を表示する場合には、ゲート配線を順次選択しながら走査し、選択したゲート配線の電位をVgHに設定する。選択した行の選択期間中、選択したゲート配線に対応する1行分の各画素の画像データに応じて、各ソース配線の電位を設定する。この結果、選択したゲート配線に対応する1行分の各画素電極と、コモン電極との間に、画像データに応じた電圧が印加される。以降、同様にゲート配線を順次選択していくことにより、1画面分の画像が表示される。
TFTのように、画素電極とソース配線との間を導通状態または非導通状態に切り替えるスイッチング素子をアクティブ素子という。
ゲート配線を選択するときに、選択したゲート配線に対応する各画素電極の電位がコモン電極の電位以上になるように駆動することを正極性駆動と呼ぶことにする。一方、ゲート配線を選択するときに、選択したゲート配線に対応する各画素電極の電位がコモン電極の電位以下になるように駆動することを負極性駆動と呼ぶことにする。極性は、選択したゲート配線に対応する画素電極の電位と、コモン電極の電位との高低関係を表している。正極性駆動と負極性駆動とを切り替えること(すなわち、選択したゲート配線に対応する画素電極の電位と、コモン電極の電位との高低関係を逆転させること)を、「極性を反転させる」という。
TFT液晶表示装置の駆動方法として、「ライン反転」や「フレーム反転」が知られている。「ライン反転」は、各行の走査を行う際、行毎に極性を反転させる駆動方法である。ライン反転は、携帯電話機等の携帯型電子機器の表示部として設けられるTFT液晶表示装置に一般的に用いられている。ライン反転には、高画質の画像を実現できるという利点がある。一方、選択するゲート配線を切り替える度に極性を反転させるため電荷の充放電回数が多く、その結果、消費電力が大きくなるというデメリットがある。
「フレーム反転」は、フレーム毎に極性を反転させる駆動方法である。フレームとは、ある一つのゲート配線の選択を開始してから、再びそのゲート配線の選択を開始するまでの期間である。「フレーム反転」では、低消費電力化を図ることができる。一方、ライン反転のときのような高画質の画像を実現することはできない。
近年、携帯電話機等の携帯型電子機器で用いられる液晶表示装置では、より多くの情報を表示できるように、画素数が増やされている。それに伴い、液晶表示装置における消費電力も増加している。携帯型電子機器の電源には電池が用いられることが一般的であり、電池寿命を長くするために、液晶表示装置における消費電力の低減が強く求められている。そのため、ユーザによって使用されるときは、画素が存在する領域全体で画像を表示し、ユーザによって使用されない時(待機時)には、画素が存在する領域のうちの一部の領域(表示領域)のみに画像を表示し、他の領域(非表示領域)には画像を表示しないようにする液晶表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図8は、表示領域に画像を表示し、非表示領域に画像を表示していない状態の例を示す。表示領域101には画像(本例では「ABC」という文字)が表示され、非表示領域102は画像が表示されない。
表示領域に画像を表示し、非表示領域には画像を表示しない場合の駆動方法として、表示領域での走査ではライン反転を行い、非表示領域ではライン反転によらずフレーム毎に極性を反転させる駆動方法が考えられる。図9および図10は、この駆動方法での理想的な駆動波形の例を示す。
図9に示す実線は、第N行目の画素電極の理想的な電位の変化を示す。図10に示す実線は、第N+1行目の画素電極の理想的な電位の変化を示す。なお、第N行、第N+1行は、それぞれ表示領域に属する行であるとする。また、図9、図10に示す破線は、コモン電極の電位の変化を示す。コモン電極の電位は、極性の反転により、VcomHまたはVcomLに切り替えられる。ただし、VcomH>VcomLである。また、図9、図10に示す二点鎖線は、ゲート配線の電位を示す。選択行のゲート配線の電位はVgHに設定され、その後VgLに変化する。図9に示す例では、第N行選択期間中にVgHに設定され、その後VgLに設定されている。図10に示す例では、第N+1行選択期間中にVgHに設定され、その後VgLに設定されている。また、図9、図10に示す点線は、ソース配線の電位を示す。ここでは、ソース配線の電位がVで一定である場合を例に説明する。特に、ここでは説明の簡略化のために、Vを、V=(VcomH+VcomL)/2とし、Vは中間調表示を行う画素の画素電極に設定される電位であるとする。
なお、図9では、第N行より前の行の選択時における駆動波形を省略している。同様に、図10では、第N+1行より前の行の選択時における駆動波形を一部省略している。
図9に示すように、第N行の選択期間中に、第N行のゲート配線の電位がVgHに設定されると、第N行の画素電極の電位はVに設定される。また、このとき正極性駆動であり、コモン電極の電位がVcomLであるとする。このとき第N行の画素電極とコモン電極との電位差はV−VcomLになる。この電位差V−VcomL=Vとする。また、第N行の選択期間中に第N行のゲート配線がVgHからVgLに切り替えられると、第N行の画素電極とソース配線との間が非導通状態となり、第N行の画素電極とコモン電極との電位差はVのまま維持される。
次に、第N+1行が選択され、第N+1行のゲート配線の電位がVgHに設定され、第N+1行の画素電極の電位がVに設定される(図10参照)。第N行選択時に正極性駆動であったので、第N+1行選択時には負極性駆動となる。従って、コモン電極の電位はVcomHに設定され、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差はVcomH−V=Vとなる。また、第N+1行の選択期間中に第N+1行のゲート配線がVgHからVgLに切り替えられると、第N+1行の画素電極とソース配線との間が非導通状態となり、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差はVのまま維持される。
図9および図10に示す理想的な駆動波形において、第N行および第N+1行の画素電極の電位は、ライン反転によるコモン電極の電位の切り替えに応じて、コモン電極との電位差がVとなるように変化する。従って、図9に示すように、第N行の選択期間終了後、極性が反転することによりコモン電極電位がVcomLからVcomHに上昇すると、画素電極の電位も上昇し、両電極間の電位差はVのまま維持される。再び極性が反転しコモン電極電位がVcomHからVcomLに下降すると、画素電極の電位も下降し、両電極間の電位差はVのまま維持される。第N+1行の画素電極の電位も同様に変化し、コモン電極との電位差はVのまま維持される。
また、非表示領域に属する行を走査するときには、ライン反転を行わない。そのため、あるフレームでは非表示領域の走査中、例えば、正極性駆動を維持し、コモン電極の電位をVcomLのまま一定に保つ。この場合においても、第N行や第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差はVに維持される。
次のフレームでは、第N行の選択期間での極性、第N+1行の選択期間での極性、および非表示領域の走査中における極性はそれぞれ前のフレームにおける極性と逆の極性のとなる。図9に示すように、最初のフレームの第N行選択期間での極性が正極性駆動である場合、次のフレームでの第N行選択期間での極性は負極性駆動となる。また、最初のフレームでの非表示領域の走査時における極性が正極性駆動である場合、次のフレームでの非表示領域の走査時における極性は負極性駆動となる。また、図10に示すように、最初のフレームの第N+1行選択期間での極性が負極性駆動である場合、次のフレームでの第N+1行選択期間での極性は正極性駆動となる。
図9、図10に示すような理想的な駆動波形では、第N行の画素電極とコモン電極との平均電位差は、第N+1行の画素電極とコモン電極との平均電位差と等しくなる(いずれの平均電位差もVである)。
特開2003−248468号公報(段落0098、図5)
しかし、実際の駆動波形は、図9および図10に示したような理想的な駆動波形にはならず、第N行の画素電極とコモン電極との平均電位差は、第N+1行の画素電極とコモン電極との平均電位差と異なってしまう。すなわち、電極間に挟持される液晶に印加される平均電圧が、表示領域における隣り合う行(上記の例では第N行と第N+1行)で異なってしまう。そのため、表示領域での走査ではライン反転を行い、非表示領域ではフレーム毎に極性を反転させる駆動方法では、表示領域で行に沿って横筋が発生し、良好な表示品位が得られないという問題が生じていた。
表示領域での走査ではライン反転を行い、非表示領域ではフレーム毎に極性を反転させる駆動方法における実際の駆動波形の例を図11および図12を用いて説明する。ただし、ここでは説明の便宜のため、ゲート配線の電位をVgHからVgLに切り替えたときに生じるフィードスルー電圧を考慮せずに説明する。
図11に示す実線は、第N行目の画素電極の実際の電位変化を示す。図12に示す実線は、第N+1行目の画素電極の実際の電位変化を示す。なお、図11および図12において、破線はコモン電極の電位変化を示す。二点鎖線はゲート配線の電位変化を示す。点線はソース配線の電位を示す。また、図11では、第N行より前の行の選択時における駆動波形を省略している。図12では、第N+1行より前の行の選択時における駆動波形を一部省略している。
図11に示すように、第N行の選択期間中に、第N行のゲート配線の電位がVgHに設定されると、第N行の画素電極の電位はVに設定される。また、このとき正極性駆動であり、コモン電極の電位がVcomLであるとする。このとき第N行の画素電極とコモン電極との電位差はV(=V−VcomL)になる。第N行のゲート配線がVgHからVgLに切り替えられると、第N行の画素電極とソース配線との間が非導通状態となる。このとき、第N行の画素電極とコモン電極との電位差はVのままである。
次に、第N+1行が選択されたときには、極性が負極性駆動に切り替わるため、コモン電極電位がVcomLからVcomHに変化する。このとき、理想的な駆動波形では、画素電極とコモン電極との電位差がVを維持するように画素電極電位が上昇する(図9参照)が、実際には画素電極電位は理想的な電位より低い電位までしか上昇しない。その結果、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、第N行選択後の負極性駆動時にはVとならずに、Vより低いVとなる。その後、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、正極性駆動時にはVとなり、負極性駆動時にはV(<V)となる。図11に示す最初のフレームの非表示領域の走査期間では、正極性駆動となるので、第N行の画素電極とコモン電極との電位差はVとなる。
図11に示す次のフレームでは、第N行の選択期間での極性、および非表示領域の走査中における極性はそれぞれ前のフレームにおける極性と逆になる。図11に示す次のフレームでは、第N行の選択期間中、第N行の画素電極電位はVとなり、コモン電極電位はVcomH(負極性駆動)となる。この結果、第N行の画素電極とコモン電極との電位差はV(=VcomH−V)となる。次に、第N+1行が選択されたときには、極性が正極性駆動に切り替わるためコモン電極電位がVcomHからVcomLに変化する。このとき、理想的な駆動波形では、画素電極とコモン電極との電位差がVを維持するように画素電極電位が下降する(図9参照)が、実際には画素電極電位は理想的な電位より高い電位までしか下降しない。その結果、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、第N行選択後の正極性駆動時にはVとならずに、Vより低いVとなる。その後、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、負極性駆動時にはVとなり、正極性駆動時にはV(<V)となる。非表示領域の走査期間では、負極性駆動となるので、第N行の画素電極とコモン電極との電位差はVとなる。
また、図12に示すように、第N+1行の選択期間中に、第N+1行のゲート配線の電位がVgHに設定されると、第N+1行の画素電極の電位はVに設定される。このときの極性は負極性駆動であり、コモン電極の電位はVcomHである。したがって、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差はV(=VcomH−V)になる。第N+1行のゲート配線がVgHからVgLに切り替えられると、第N+1行の画素電極とソース配線との間が非導通状態となる。このとき、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差はVのままである。
さらに次の行が選択されたときには、極性が正極性駆動に切り替わるため、コモン電極電位がVcomHからVcomLに変化する。このとき、理想的な駆動波形では、画素電極とコモン電極との電位差がVを維持するように画素電極電位が下降する(図10参照)が、実際には画素電極電位は理想的な電位より高い電位までしか下降しない。その結果、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差は、第N+1行選択後の正極性駆動時にはVとならずに、Vより低いVとなる。その後、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差は、負極性駆動時にはVとなり、正極性駆動時にはV(<V)となる。図12に示す最初のフレームの非表示領域の走査期間では、正極性駆動となるので、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差はVとなる。
図12に示す次のフレームでは、第N+1行の選択期間での極性、および非表示領域の走査中における極性はそれぞれ前のフレームにおける極性と逆になる。図12に示す次のフレームでは、第N+1行の選択期間中、第N+1行の画素電極電位はVとなり、コモン電極電位はVcomL(正極性駆動)となる。この結果、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差はV(=V−VcomL)となる。さらに次の行が選択されたときには、極性が負極性駆動に切り替わるためコモン電極電位がVcomLからVcomHに変化する。このとき、理想的な駆動波形では、画素電極とコモン電極との電位差がVを維持するように画素電極電位が上昇する(図10参照)が、実際には画素電極電位は理想的な電位より低い電位までしか上昇しない。その結果、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、第N行選択後の負極性駆動時にはVとならずに、Vより低いVとなる。その後、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、正極性駆動時にはVとなり、負極性駆動時にはV(<V)となる。非表示領域の走査期間では、負極性駆動となるので、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差はVとなる。
図11および図12に示すように、表示領域の走査期間中では、第N行の画素電極とコモン電極との電位差、および第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差は、いずれもV,Vを交互に繰り返すように変化する。従って、表示領域の走査期間中における第N行の画素電極とコモン電極との平均電位差と、第N+1行の画素電極とコモン電極との平均電位差とはほぼ等しい。しかし、非表示領域の走査期間中では、第N行の画素電極とコモン電極との電位差がVで維持され、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差がVより低いVで維持される。この結果、1つのフレーム内では、第N+1行の画素電極とコモン電極との平均電位差は、第N行の画素電極とコモン電極との平均電位差よりも低くなってしまう。この状態は各フレームにおいても同様に生じる。従って、電極間に挟持される液晶に印加される平均電圧が、隣り合う行同士で異なることにより、横筋が発生してしまう。
なお、図11および図12では、非表示領域を走査するときの極性が、第N行選択時の極性と同じになり、第N+1行選択時の極性と異なる場合を例に説明した。非表示領域を走査するときの極性が、第N行選択時の極性と異なり、第N+1行選択時の極性と同じになる場合であっても同様の原因により横筋が発生する。
なお、このような横筋は中間調表示を行うときに顕著に発生する。以下、この理由について説明する。図13は、TFT液晶表示装置に使用されるTN液晶のVT特性(電圧−透過率特性)を示す図である。既に説明したように、横筋は、隣り合う行同士で液晶に印加される平均電圧が異なるために発生する。この隣り合う行同士での液晶に印加される平均電圧の差をΔVとする。VT特性図(図13)に示すように、白表示や黒表示を行う場合、電圧がΔVずれたとしても、透過率はあまり変化しない。この透過率の変化量をΔTとする。一方、中間調表示を行う場合には、電圧がΔVずれたとすると、透過率が大きく変化する。この透過率の変化量をΔTとする。ΔT>ΔTである。白表示や黒表示を行う場合、隣り合う行同士の透過率の差はΔTであり、横筋が生じるものの比較的目立たない。一方、中間調表示を行う場合、隣り合う行同士の透過率の差がΔTと大きいため、横筋が目立ってしまう。そのため、中間調表示を行うときに横筋が顕著に認識される。
そこで、本発明は、画素が存在する領域のうちの一部の領域に画像を表示し、他の領域には画像を表示しないようにする場合に、消費電力を低く抑えることができ、また、良好な表示品位が得られる液晶表示装置の駆動方法および液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明の態様1は、マトリクス状に配置される画素電極と、画素電極に対向するコモン電極と、画素電極とコモン電極とに挟持される液晶層とを備え、1列におけるそれぞれの画素電極に接続されるソース配線を列毎に備え、画素電極とソース配線との間を導通状態または非導通状態に切り替えるスイッチング素子を画素電極毎に備え、各行を順次選択し、選択した行の画素電極とソース配線との間が導通状態になるようにスイッチング素子を制御するスイッチング素子制御手段を備えた液晶表示装置の駆動方法であって、画素電極が配置される領域を、画像を表示する第1領域と当該第1領域に属さない第2領域とに分割し、スイッチング素子制御手段が第1領域に属する各行を順次選択する間では、コモン電極の電位と選択された行の画素電極の電位の高低関係を示す極性を行毎に反転させ、スイッチング素子制御手段が第2領域に属する各行を順次選択する間では、第2の領域に属する行数をnとしたときに、極性を1以上n−1未満の回数反転させることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法を提供する。ここで、nは3以上の整数である。
本発明の態様2は、態様1において、スイッチング素子制御手段が第2領域に属する各行を順次選択する間では、極性を1回反転させる液晶表示装置の駆動方法を提供する。そのような方法によれば、消費電力をより低減させることができる。
本発明の態様3は、態様2において、nが偶数である場合には、スイッチング素子制御手段が第2領域に属する各行を順次選択する間で、n/2番目の行の選択が終了したタイミングで極性を反転し、nが奇数である場合には、スイッチング素子制御手段が第2領域に属する各行を順次選択する間で、(n+1)/2番目または{(n+1)/2}−1番目の行の選択が終了したタイミングで極性を反転させる液晶表示装置の駆動方法を提供する。そのような方法によれば、表示品位をより向上させることができる。
本発明の態様4は、マトリクス状に配置される画素電極と、画素電極に対向するコモン電極と、画素電極とコモン電極とに挟持される液晶層とを備え、1列におけるそれぞれの画素電極に接続されるソース配線を列毎に備え、画素電極とソース配線との間を導通状態または非導通状態に切り替えるスイッチング素子を画素電極毎に備え、各行を順次選択し、選択した行の画素電極とソース配線との間が導通状態になるようにスイッチング素子を制御するスイッチング素子制御手段を備えた液晶表示装置であって、画素電極が配置される領域は、画像を表示する第1領域と当該第1領域に属さない第2領域とに分割され、コモン電極の電位と選択された行の画素電極の電位の高低関係を示す極性を反転させる極性反転手段を備え、極性反転手段は、スイッチング素子制御手段が第1領域に属する各行を順次選択する間では極性を行毎に反転させ、スイッチング素子制御手段が第2領域に属する各行を順次選択する間では、第2の領域に属する行数をnとしたときに、極性を1以上n−1未満の回数反転させることを特徴とする液晶表示装置を提供する。
本発明によれば、画素が存在する領域のうちの一部の領域に画像を表示し、他の領域には画像を表示しないようにする場合に、消費電力を低く抑えることができ、また、横筋の発生を減少させて、良好な表示品位を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。以下の説明において、電圧や電位をV等の記号で示す場合があるが、記号で示された電圧や電位の単位はV(ボルト)であるものとし、単位の表記は省略する。同様に容量をClc、Cgd等の記号で示す場合があるが、記号で示された容量の単位はF(ファラド)であるものとし、単位の表記は省略する。
図1は、本発明による液晶表示装置が備える液晶パネルの構成例を示す説明図である。液晶パネルには、画素毎に、スイッチング素子1と画素電極2が設けられる。本実施の形態では、スイッチング素子1がTFTである場合を例にして説明する。画素はマトリクス状に配置されるので、TFT1と画素電極2との組み合わせは、マトリクス状に複数設けられるが、図1ではTFT1および画素電極2を1つだけ示し、他は図示を省略した。また、液晶パネルには、各画素電極2と対向するコモン電極3が設けられる。本実施の形態では、コモン電極3は1枚であるものとする。なお、コモン電極3および各画素電極2は、透明電極である。コモン電極3と各画素電極2とによって液晶層(図示せず)が挟持される。
TFT1のゲート1は、ゲート配線5に接続される。ゲート配線5は、マトリクス状に配置された画素電極の各行毎に設けられる。そして、1行におけるそれぞれのTFTの各ゲート1は、その行のゲート配線に接続される。また、各行毎に設けられる複数のゲート配線5は、それぞれ後述するゲートドライバに接続される。
TFT1のソース1は、ソース配線4に接続される。ソース配線4は、マトリクス状に配置された画素電極の各列毎に設けられる。そして、1列におけるそれぞれのTFTの各ソース1は、その列のソース配線に接続される。また、各列毎に設けられる複数のソース配線4は、それぞれ後述するソースドライバに接続される。
TFT1のドレイン1は、画素電極2に接続される。選択行のゲート配線の電位がVgH(所定のオン電位)に設定されると、ソース1とドレイン1との間が導通状態になり、画素電極2は、ソース配線4と等電位になる。また、選択行における各画素に対応する各ソース配線は、選択行における各画素の画像データおよび極性に応じた電位に設定されるので、選択行の各画素電極2もその画素の画像データおよび極性に応じた電位になる。また、コモン電極3も極性に応じて所定の電位(VcomLまたはVcomH)に設定される。この結果、選択行の各画素において、画素電極2とコモン電極3とに挟持された液晶層は、画像データに応じた電圧が印加され、画像データに応じた透過率を呈する。また、ゲート配線5の電位がVgHからVgL(所定のオフ電位)に切り替えられると、ソース1とドレイン1との間が非導通状態になる(すなわち、ソース配線4と画素電極2との間が非導通状態になる)。
図2は、本発明による液晶表示装置の構成例を示すブロック図である。液晶表示装置は、液晶パネル11と、コントローラ14と、ゲートドライバ16と、ソースドライバ17と、電源回路18とを備える。本発明による液晶表示装置は、例えば、携帯電話機等の携帯型電子機器の表示部として用いられるが、携帯型電子機器以外の装置の表示部に用いられてもよい。
液晶パネル11において、各画素電極2(図1参照)がマトリクス状に配置される領域は、表示領域12と非表示領域13とに分割される。表示領域12は、ユーザによって使用されない待機時(例えば、携帯型電子機器等の待機時)に画像を表示する領域である。非表示領域13は、待機時に画像を表示しない(例えば、全体を同一色とすることにより画像を表示しない)領域である。なお、液晶表示装置を有する携帯型電子機器等がユーザによって使用されるときには、表示領域12および非表示領域13の双方に画像を表示してよい。以下、表示領域12に画像を表示し、非表示領域13に画像を表示しない場合について説明する。表示領域12と非表示領域13との境界は、マトリクス状に配置される画素の行に沿って定められる。例えば、表示領域12と非表示領域13との境界は、ゲート配線5と平行に定められる。
コントローラ14は、液晶表示装置全体を制御する。ゲートドライバ16は、複数のゲート配線5を介して液晶パネル11に接続される。各ゲート配線5は行毎に、1行におけるそれぞれのTFTのゲート1に接続される(図1参照)。ゲートドライバ16は、コントローラ14に従って、ゲート配線5を順次選択することによりゲート配線を走査する。ゲートドライバ16は、選択したゲート配線を介して選択行の各TFTのゲートの電位をVgHに設定し、選択行の画素電極とソース配線4との間を導通状態にする。そして、画素電極の電位がソース配線4と等電位となった後、その各ゲートの電位をVgLに切り替え、選択行の画素電極とソース配線4との間を非導通状態にする。また、ゲートドライバ16は、非選択行のTFTのゲートの電位をVgLに設定し、非選択行の画素電極とソース配線4との間を非導通状態にする。
また、本実施の形態では、ゲートドライバ16は、コモン電極3にも接続され、コモン電極3の電位も設定する。なお、コモン電極3の電位を設定するコモン電極用のドライバを、ゲートドライバ16とは別に備えていてもよい。
ソースドライバ17は、複数のソース配線4を介して液晶パネル11に接続される。各ソース配線4は列毎に、1列におけるそれぞれのTFTのソース1に接続される(図1参照)。ソースドライバ17は、コントローラ14に従って、選択行の各画素に対応する画像データおよび極性に応じて、各ソース配線4の電位を設定する。選択行の各ゲートの電位がVgHに設定されていることにより、選択行の各画素電極の電位は接続しているソース配線4と等電位になる。
電源回路18は、ゲートドライバ16およびソースドライバ17に電圧を供給する。ゲートドライバ16およびソースドライバ17は、電源回路18から電圧を供給されることによって、各ゲート配線5および各ソース配線4の電位をコントローラ14の制御に従った電位に設定する。
コントローラ14は、制御信号を出力することによってゲートドライバ16およびソースドライバ17を制御する。コントローラ14は、ゲートドライバ16に対する制御信号として、FLM(First Line Marker )、LP(ラッチパルス)およびFRを出力する。FLMは、第1行からの走査開始を命令する制御信号である。LPは、選択する行(ゲート配線)の切り替えを命令する制御信号である。LPの入力間隔が1行分の選択期間に相当する。FRは、極性を指定する制御信号である。本例では、コントローラ14が、FRをハイレベルにして出力することにより、正極性駆動にすることを命令し、FRをローレベルにして出力することにより、負極性駆動にすることを命令する場合を例に説明する。ただし、FRをハイレベルにして出力することにより、負極性駆動にすることを命令し、FRをローレベルにして出力することにより、正極性駆動にすることを命令する。
ゲートドライバ16は、コントローラ14が出力するFRに従って、正極性駆動にすることを命令されたならば、コモン電極3の電位をVcomLに設定し、負極性駆動にすることを命令されたならば、コモン電極3の電位をVcomHに設定する。ただし、VcomH>VcomLである。
コントローラ14は、ソースドライバ17に対する制御信号として、LPおよびFRを出力する。
また、コントローラ14は、メモリ15を備える。メモリ15は、画像データを記憶する。すなわち、表示領域12に画像を表示して、非表示領域13に画像を表示しない(例えば、非表示領域13全体を同一色にする)ことを示す画像データを記憶する。コントローラ14は、マトリクス状に配置された画素の各行に対応する画像データ(以下、Dataと記す。)をソースドライバ17に出力する。なお、メモリ15が、コントローラ14とは別個に設けられ、メモリ15がコントローラ14の制御に従ってDataをソースドライバ17に出力する構成であってもよい。
ソースドライバ17は、1行分のDataおよびFRに従って、各ソース配線4の電位を設定する。ソースドライバ17は、FRにより正極性駆動を行うことを命令されているときには、各ソース配線の電位をVcomL以上に設定する。また、FRにより負極性駆動を行うことを命令されているときには、各ソース配線の電位をVcomH以下に設定する。
コントローラ14は、FLMを出力して第1行からの走査開始を命令した後、ゲートドライバ16が表示領域12に属する各行の走査を行っている間では、選択する行を切り替える度にFRのハイレベルとローレベルを切り替える。すなわち、選択する行を切り替える度に正極性駆動と負極性駆動とを切り替えるように命令する。従って、表示領域12に属する行の走査を行っている間では、ゲートドライバ16およびソースドライバ17は、ライン反転を行い、各行毎に極性を反転させる。
一方、ゲートドライバ16が非表示領域13に属する行の走査を行っている間では、コントローラ14は、FRの切り替えを1回行う。従って、非表示領域13に属する行の走査を行っている間では、ゲートドライバ16およびソースドライバ17は、1回極性を反転させる。なお、表示領域12に属する行の選択から非表示領域13に属する行の選択に移行する際における極性の反転は、非表示領域13に属する行の走査を行っている間での極性の反転回数には含めない。例えば、表示領域12における最後の行の選択後に、極性を反転させて非表示領域13における最初の行の選択を行う場合、この極性の反転は、非表示領域13に属する行の走査を行っている間での極性反転回数には含めない。同様に、非表示領域13に属する行の選択から表示領域12に属する行の選択に移行する際における極性の反転も、非表示領域13に属する行の走査を行っている間での極性の反転回数には含めない。
また、ゲートドライバ16が非表示領域13に属する行の走査を行っている間では、コントローラ14は、以下のタイミングでFRを切り替える。すなわち、非表示領域13に属する行の数をnとしたときに、nが偶数である場合には、n/2番目の行の選択が終了したタイミングでFRを切り替える。この場合、n/2番目の行の選択が終了したタイミングで極性を反転させることになる。また、nが奇数である場合には、(n+1)/2番目の行の選択が終了したタイミングまたは{(n+1)/2}−1番目の行の選択が終了したタイミングでFRを切り替える。この場合、(n+1)/2番目または{(n+1)/2}−1番目の行の選択が終了したタイミングで極性を反転させることになる。このようなタイミングで極性を反転させるのは、非表示領域13に属する行のうち、正極性駆動で駆動する選択行の数と、負極性駆動で駆動する選択行の数とを同数またはできるだけ近い値にする(具体的には差が1より大きくならないようにする)ためである。ただし、非表示領域13に属する行の数は3以上であるものとする。よって、nは3以上の整数である。
また、コントローラ14は、表示領域12に属する最初の行を選択するときのFRをフレーム毎に切り替える。すなわち、コントローラ14は、表示領域12に属する行の走査を行っている間ではライン反転を行うように制御しつつ、表示領域12に属する個々の行を選択時の極性をフレーム毎に切り替えるように制御する。例えば、あるフレームで表示領域12の第N行選択時の極性を正極性駆動としたときには、次のフレームでは第N行選択時の極性を負極性駆動とする。
同様に、コントローラ14は、非表示領域13に属する最初の行を選択するときのFRをフレーム毎に切り替える。すなわち、コントローラ14は、非表示領域13を走査するときには、あるフレームでは正極性駆動の後に負極性駆動に切り替え、次のフレームでは負極性駆動の後に正極性駆動に切り替えることを繰り返すように制御する。
次に、上記の液晶表示装置が液晶パネル11を駆動した場合における駆動波形について説明する。図3および図4は、コントローラ14が出力する制御信号FR,LPに基づく駆動波形(本発明の駆動方法における駆動波形)の例を示す説明図である。ただし、ここでは説明の便宜のため、ゲート配線の電位をVgHからVgLに切り替えたときに生じるフィードスルー電圧を考慮せずに説明する。
図3に示す駆動波形における実線は、第N行目の画素電極の電位の変化を示す。図4に示す駆動波形における実線は、第N+1行目の画素電極の電位の変化を示す。第N行および第N+1行は、それぞれ表示領域12に属する行である。また、図3、図4に示す駆動波形における破線は、コモン電極の電位の変化を示す。図3および図4に示すように、FRがハイレベル(正極性駆動)のときには、コモン電極の電位はVcomLであり、FRがローレベル(負極性駆動)のときには、コモン電極の電位はVcomHである。また、図3、図4に示す二点鎖線は、ゲート配線の電位を示す。ゲートドライバ16は、選択行のゲート配線の電位をVgHに設定し、その後VgLに設定する。図3に示す例では、第N行選択期間中に、第N行のゲート配線の電位をVgHに設定し、その後VgLに設定している。図4に示す例では、第N+1行選択期間中に、第N+1行のゲート配線の電位をVgHに設定し、その後VgLに設定している。また、図3、図4に示す点線は、ソース配線の電位を示す。ソースドライバ17は、FRがハイレベルときには、各ソース配線の電位をVcomL以上に設定し、FRがローレベルのときには、各ソース配線の電位をVcomH以下に設定するが、図3、図4に示す例では、ソース配線の電位をVで一定にしているものとする。ここで、Vは説明の簡略化のために、V=(VcomH+VcomL)/2とする。
なお、図3では、第N行より前の行の選択時における駆動波形を省略している。同様に、図4では、第N+1行より前の行の選択時における駆動波形を省略している。
ゲートドライバ16は、コントローラ14からFLMが入力された後、コントローラ14からLPが入力される度に選択行を切り替えながら各行の走査を行う。図3に示すように、最初のフレームにおいて、第N行の選択期間でのFRがハイレベルであったとする。このとき、ゲートドライバ16は、第N行のゲート配線の電位をVgHに設定する。ソースドライバ17は、ソース配線の電位をVとしているので、第N行の画素電極の電位はVとなる。また、ゲートドライバ16は、コモン電極の電位をVcomLに設定する。この結果、第N行の画素電極とコモン電極との電位差はV−VcomL(=Vとする。)になる。また、第N行の選択期間中に、ゲートドライバ16が第N行のゲート配線の電位をVgHからVgLに切り替えると、第N行の画素電極とソース配線との間が非導通状態となる。そして、第N行の画素電極とコモン電極との電位差はVのまま維持される。
コントローラ14は、次にLPを出力するタイミングでFRをハイレベルからローレベルに切り替える。また、ゲートドライバ16は、そのLPが入力されると、第N+1行の選択を開始する。すなわち、ゲートドライバ16は、第N+1行のゲート配線の電位をVgHに設定する(図4における「最初のフレーム」参照)。従って、第N+1行の画素電極の電位はVとなる。また、FRがローレベルに切り替えられるので、ゲートドライバ16は、コモン電極の電位をVcomHに設定する。この結果、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差はVcomH−V(=V)となる。また、第N+1行の選択期間中に、ゲートドライバ16が第N+1行のゲート配線の電位をVgHからVgLに切り替えると、第N+1行の画素電極とソース配線との間が非導通状態となる。そして、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差はVのまま維持される。
また、図3に示すように、第N行の選択期間が終了すると、コモン電極の電位がVcomLからVcomHに上昇するので、第N行の画素電極の電位はVから上昇する。しかし、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、Vのまま維持されない。負極性駆動時には、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、Vよりも低いVとなる(図3における「最初のフレーム」参照)。以降、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、正極性駆動時にはVとなり、負極性駆動時にはVとなる。
また、第N+1行の選択期間が終了すると、コントローラ14は、FRをハイレベル(正極性駆動)に切り替える(図4における「最初のフレーム」参照)。従って、第N+1行の次の行の選択期間では、ゲートドライバ16は、コモン電極の電位をVcomHからVcomLに降下させる。すると、図4に示すように、第N+1行の画素電極の電位はVから降下する。しかし、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差は、Vのまま維持されない。正極性駆動時には、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差は、Vよりも低いVとなる(図4における「最初のフレーム」参照)。以降、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差は、負極性駆動時にVとなり、正極性駆動時にVとなる。
また、図3および図4に示す最初のフレームでは、コントローラ14は、非表示領域13を走査するときに、まずFRをハイレベルにしたままにする。そして、非表示領域13に属する行の走査を行っている間で、1回FRを切り替えてFRをローレベルにする。従って、非表示領域13に属する行の走査を行う期間の前半で正極性駆動を行い、後半で負極性駆動を行うことになる。よって、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、非表示領域13に属する行の走査を行う期間の前半でVとなり、後半でVとなる(図3における「最初のフレーム」参照)。一方、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差は、非表示領域13に属する行の走査を行う期間の前半でVとなり、後半でVとなる(図4における「最初のフレーム」参照)。
なお、非表示領域13に属する行の走査を行っている間でのFRの切り替えタイミングは、既に説明したとおりである。従って、非表示領域13に属する行のうち、正極性駆動で駆動する選択行の数と、負極性駆動で駆動する選択行の数は、同数あるいはほぼ同数(具体的にはどちらかが1多くなる)である。
続いて、図3および図4に示す次のフレームにおける駆動波形について説明する。図3に示すように、次のフレームでは、コントローラ14は、第N行の選択期間におけるFRを、前のフレームの第N行の選択期間におけるFRとは逆にする(本例ではローレベルにする)。このとき、ゲートドライバ16は、第N行のゲート配線の電位をVgHに設定する。従って、第N行の画素電極の電位はVとなる。また、ゲートドライバ16は、コモン電極の電位をVcomHに設定する。この結果、第N行の画素電極とコモン電極との電位差はVcomH−V(=V)になる。また、第N行の選択期間中に、ゲートドライバ16が第N行のゲート配線の電位をVgHからVgLに切り替えると、第N行の画素電極とソース配線との間が非導通状態となる。そして、第N行の画素電極とコモン電極との電位差はVのまま維持される。
コントローラ14は、次にLPを出力するタイミングでFRをローレベルからハイレベルに切り替える。また、ゲートドライバ16は、そのLPが入力されると、第N+1行の選択を開始する。すなわち、ゲートドライバ16は、第N+1行のゲート配線の電位をVgHに設定する。従って、第N+1行の画素電極の電位はVとなる(図4における「次のフレーム」参照)。また、FRがハイレベルに切り替えられるので、ゲートドライバ16は、コモン電極の電位をVcomLに設定する。この結果、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差はV−VcomL(=V)となる。また、第N+1行の選択期間中に、ゲートドライバ16が第N+1行のゲート配線の電位をVgHからVgLに切り替えると、第N+1行の画素電極とソース配線との間が非導通状態となる。そして、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差はVのまま維持される。
また、図3に示すように、次のフレームでは、第N行の選択期間が終了すると、コモン電極の電位がVcomHからVcomLに下降するので、第N行の画素電極の電位はVから下降する。しかし、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、Vのまま維持されない。正極性駆動時には、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、Vよりも低いVとなる(図3における「次のフレーム」参照)。以降、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、負極性駆動時にはVとなり、正極性駆動時にはVとなる。
また、第N+1行の選択期間が終了すると、コントローラ14は、FRをローレベル(負極性駆動)に切り替える(図4における「次のフレーム」参照)。従って、第N+1行の次の行の選択期間では、ゲートドライバ16は、コモン電極の電位をVcomLからVcomHに上昇させる。すると、図4に示すように、第N+1行の画素電極の電位はVから上昇する。しかし、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差は、Vのまま維持されない。負極性駆動時には、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差は、Vよりも低いVとなる(図4における「次のフレーム」参照)。以降、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差は、正極性駆動時にVとなり、負極性駆動時にVとなる。
また、図3および図4に示す次のフレームでは、コントローラ14は、非表示領域13の走査開始時の極性を、前のフレームにおける非表示領域13の走査開始時の極性とは逆にする。すなわち、非表示領域13の走査では、まずFRをローレベルにしたままにする(図3、図4における「次のフレーム」参照)。そして、非表示領域13に属する行の走査を行っている間で、1回FRを切り替えてFRをハイレベルにする。従って、非表示領域13に属する行の走査を行う期間の前半で負極性駆動を行い、後半で正極性駆動を行うことになる。よって、第N行の画素電極とコモン電極との電位差は、非表示領域13に属する行の走査を行う期間の前半でVとなり、後半でVとなる(図3における「次のフレーム」参照)。一方、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差は、非表示領域13に属する行の走査を行う期間の前半でVとなり、後半でVとなる(図4における「次のフレーム」参照)。
上記の実施の形態によれば、図3および図4に示すように、表示領域12の走査期間中では、第N行の画素電極とコモン電極との電位差、および第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差は、いずれもV,Vを行毎に交互に繰り返すように変化する。従って、表示領域12の走査期間中では、第N行の画素電極とコモン電極との平均電位差と、第N+1行の画素電極とコモン電極との平均電位差とはほぼ等しい。
また、非表示領域13の走査期間中では、正極性駆動で駆動する選択行の数と、負極性駆動で駆動する選択行の数は、同数あるいはほぼ同数である。従って、第N行の画素電極とコモン電極との電位差がVになる期間と、Vになる期間とはほぼ等しい。同様に、第N+1行の画素電極とコモン電極との電位差がVになる期間とVになる期間もほぼ等しい。よって、非表示領域13の走査期間中において、第N行の画素電極とコモン電極との平均電位差と、第N+1行の画素電極とコモン電極との平均電位差とはほぼ等しくなる。
従って、1つのフレーム全体においても、第N行の画素電極とコモン電極との平均電位差と、第N+1行の画素電極とコモン電極との平均電位差とはほぼ等しくなる。このような隣り合う行同士における平均電位差の関係は、各フレームにおいてそれぞれ同様である。この結果、電極間に挟持される液晶に印加される平均電圧が、隣り合う行同士でほぼ等しくなり、横筋の発生が防止され、良好な表示品位をえることができる。
また、表示領域12の走査ではライン反転を行っているので、表示領域12に良好な画質で画像を表示できる。さらに、非表示領域13の走査では、極性の反転を1回しか行っていないので、消費電力を低減することができる。
なお、上記の実施の形態では、非表示領域13に属する行のうち正極性駆動で駆動する選択行の数と、負極性駆動で駆動する選択行の数とを同数またはできるだけ近い値にするため、非表示領域13に属する行の数nが偶数である場合には、n/2番目の行の選択が終了したタイミングでFRを切り替える。nが奇数である場合には、(n+1)/2番目の行の選択が終了したタイミングまたは{(n+1)/2}−1番目の行の選択が終了したタイミングでFRを切り替える。このようなタイミングでコントローラ14がFRを切り替えることが最も好ましいが、上記タイミング以外のタイミングでFRを切り替えてもよい。例えば、非表示領域13に属する行のうちの約1/3までの走査が終了したタイミングでFRを切り替えてもよい。このようなタイミングでFRを切り替えた場合には、非表示領域13の走査期間中において、第N行の画素電極とコモン電極との平均電位差と、第N+1行の画素電極とコモン電極との平均電位差とに差が生じることになる。しかし、非表示領域の走査期間中での第N行の画素電極とコモン電極との平均電位差が常にVとなり、非表示領域の走査期間中での第N+1行の画素電極とコモン電極との平均電位差が常にVとなるような従来の駆動波形(図11および図12参照)よりは、第N行での平均電位差と第N+1行での平均電位差との差は小さくなる。従って、横筋を低減する効果は得られる。
また、消費電力の低減の観点からは、上記の実施の形態のように、非表示領域13に属する行の走査を行っている間で1回だけ極性を反転させることが好ましい。しかし、2回以上極性を反転させてもよい。このときにも、非表示領域13の走査期間中において、第N行の画素電極とコモン電極との平均電位差と、第N+1行の画素電極とコモン電極との平均電位差とに差が生じる場合がある。しかし、図11および図12に示す従来の駆動方法よりは、第N行での平均電位差と第N+1行での平均電位差との差は小さくなる。従って、横筋を低減する効果は得られる。ただし、非表示領域13に属する行の走査を行っている間での極性反転回数は、n−1未満とする。非表示領域13に属する行の走査を行っている間でn−1回極性を反転させると、非表示領域13の走査で行毎に極性を反転させることになり、表示領域12と非表示領域13とでそれぞれライン反転を行うことになる。すると、消費電力低減を図ることができないからである。よって、非表示領域13に属する行の走査を行っている間での極性反転回数は、1回以上n−1回未満とし、好ましくは1回とする。
なお、上記の実施の形態では、非表示領域13の走査開始時の極性が第N行選択時の極性と同じになり、第N+1行選択時の極性と異なる場合を例に説明した。非表示領域13の走査開始時の極性が、第N行選択時の極性と異なり、第N+1行選択時の極性と同じになるようにしてもよい。
上記の実施の形態において、各行を順次選択し、選択した行のゲート配線の電位をVgHに設定することによって、選択した行の画素電極とソース配線との間が導通状態になるようにTFTを制御しているゲートドライバ16が、スイッチング素子制御手段に相当する。また、画像を表示する表示領域12が第1領域に相当し、画像を表示しない非表示領域13が第2領域に相当する。また、FRがハイレベルのときにコモン電極電位をVcomLに設定し、選択行の画素電極電位をVcomL以上の電位に設定し、FRがローレベルのときにコモン電極電位をVcomHに設定し、選択行の画素電極電位をVcomH以下の電位に設定するゲートドライバ16およびソースドライバ17と、FRを出力するコントローラ14とが極性反転手段に相当する。
また、図3、図4、図11および図12に示すように、ある行が選択されたときに、その行の画素電極とコモン電極との電位差はVとなるが、その後極性が反転するとVに減少する。そして、その行が選択されたときと同じ極性に戻ると、画素電極とコモン電極との電位差は再びVに戻る。本発明の発明者は、このように画素電極とコモン電極間の電位差が変化する理由について検討した。以下、その理由について説明する。
図5は、画素電極が形成する各種容量を示す説明図である。画素電極2とゲート配線5とによって寄生容量31が形成される。寄生容量31の値をCgdとする。また、画素電極2とソース配線4とによって寄生容量32が形成される。寄生容量32の値をCdsとする。また、各画素には補助容量34が設けられる。補助容量34の値をCとする。また、画素電極とコモン電極とに挟持される液晶層により形成される容量(液晶容量と記す。)34が存在し、液晶容量34の値をClcとする。
図6は、ある行が選択されてその行の画素電極とコモン電極との電位差がVになったときと、その電位差がVに減少したときの電荷量を示すための説明図である。ここでは、図3に示す場合と同様に、行を選択したときの極性が正極性駆動である場合を例に説明する。なお、説明の便宜のため、フィードスルー電圧は考慮せずに説明する。
図6に示す実線は、図3と同様に画素電極の電位の変化を示す。また、破線は、コモン電極の電位の変化を示す。二点差線は、ゲート配線の電位(VgL)を示す。点線はソース配線の電位(V)を示す。
ある行が選択されたとき(図6(A)参照)に、正極性駆動であるとすると、コモン電極の電位はVcomLに設定される。また、その行の選択期間において、選択行の画素電極はVと等電位に設定される。この画素電極の電位をVpix1とする。この画素電極電位とコモン電極電位との差がVとなる。このとき、各容量に蓄積される電荷は、以下のようになる。寄生容量31,32に蓄積される電荷は、Cgd・(Vpix1−VgL)+Cds・(Vpix1−V)である。また、液晶容量34および補助容量33に蓄積される電荷は、(Clc+C)・(Vpix1−VcomL)である。従って、画素電極電位とコモン電極電位との差がVになるときに蓄積されている電荷の総量は、Cgd・(Vpix1−VgL)+Cds・(Vpix1−V)+(Clc+C)・(Vpix1−VcomL)となる。
また、選択行が切り替えられると、極性も反転する。従って、コモン電極の電位はVcomHに設定される(図6(B)参照)。このときの画素電極の電位をVpix2とする。この画素電極電位とコモン電極電位との差がVとなる。このとき、各容量に蓄積される電荷は、以下のようになる。寄生容量31,32に蓄積される電荷は、Cgd・(Vpix2−VgL)+Cds・(Vpix2−V)である。また、液晶容量34および補助容量33に蓄積される電荷は、(Clc+C)・(Vpix2−VcomH)である。従って、画素電極電位とコモン電極電位との差がVになるときに蓄積されている電荷の総量は、Cgd・(Vpix2−VgL)+Cds・(Vpix2−V)+(Clc+C)・(Vpix2−VcomH)である。
また、電荷の総量は一定に保たれるので、Cgd・(Vpix1−VgL)+Cds・(Vpix1−V)+(Clc+C)・(Vpix1−VcomL)=Cgd・(Vpix2−VgL)+Cds・(Vpix2−V)+(Clc+C)・(Vpix2−VcomH)という関係が成立する。この関係式より、Vpix2−Vpix1=(Clc+C)・(VcomH−VcomL)/{(Clc+C)+Cgd+Cds}という関係が導出できる。この値をΔpixとする。
また、V−V=(Vpix1−VcomL)−(Vpix2−VcomH)=−Δpix+(VcomH−VcomL)である。ここで、−Δpix+(VcomH−VcomL)>0であるので、極性が切り替わると、電位差Vは、−Δpix+(VcomH−VcomL)だけ低下し、Vになる。再び極性が切り替わると、電荷量が一定なので電位差はVに戻る。
ここでは、ある行が選択されたときに、正極性駆動を行う場合を例に説明したが、ある行が選択されたときに負極性駆動を行う場合であっても同様に説明できる。
また、上記の実施の形態では、フィードスルー電圧を考慮せずに説明した。フィードスルー電圧は、ゲート配線の電位がVgHからVgLに降下するのに伴って、低下する画素電極電位の低下量である。図7は、フィードスルー電圧の導出を示す説明図である。図7に示す実線は、画素電極の電位の変化を示す。また、破線は、コモン電極の電位を示す。ただし、図7では極性の反転を考慮せずに、コモン電極の電位をVcomとして示している。二点鎖線は、ゲート配線の電位の変化を示している。点線は、ソース配線の電位の変化を示している。
ある行が選択され、その行のゲート配線の電位がVgHになったとする。すると、画素電極の電位は、そのときのソース配線の電位まで立ち上がる。画素電極の電位の立ち上がりが完了した状態で、画素電極の電位はVになっているとする(図7(A)参照)。このとき、各容量に蓄積される電荷は、以下のようになる。寄生容量に蓄積される電荷は、Cgd・(V−VgH)である。また、液晶容量34および補助容量33に蓄積される電荷は、(Clc+C)・(V−Vcom)である。従って、画素電極の電位がVになっているときに蓄積されている電荷の総量は、Cgd・(V−VgH)+(Clc+C)・(V−Vcom)である。
ゲート配線の電位がVgLに降下すると、フィードスルー電圧分だけ画素電極電位が低下する(図7(B)参照)。このときの画素電極電位をVpixとする。このとき、各容量に蓄積される電荷は、以下のようになる。寄生容量に蓄積される電荷は、Cgd・(Vpix−VgL)である。また、液晶容量34および補助容量33に蓄積される電荷は、(Clc+C)・(Vpix−Vcom)である。従って、画素電極の電位がフィードする電圧分だけ低下したときに蓄積されている電荷の総量は、Cgd・(Vpix−VgL)+(Clc+C)・(Vpix−Vcom)である。
また、電荷の総量は一定に保たれるので、Cgd・(V−VgH)+(Clc+C)・(V−Vcom)=Cgd・(Vpix−VgL)+(Clc+C)・(Vpix−Vcom)という関係が成立する。この関係式によりフィードスルー電圧に相当するV−Vpixは、V−Vpix=Cgd・(VgH−VgL)/(Cgd+Clc+C)として導くことができる。このフィードスルー電圧をVと記すことにする。
なお、より正確には、寄生容量Cdsや、TFTの導通状態および非導通状態による寄生容量Cgdの変化等の影響も存在するが、上記のフィードスルー電圧の導出では、これらの要素は無視した。
図3に示した駆動波形において、フィードスルー電圧を考慮すると、第N行選択期間における画素電極の電位はVよりもV低下した電位となる。従って、このときの画素電極とコモン電極との電位差は、より正確には、V−V(=V−Cgd・(VgH−VgL)/(Cgd+Clc+C))と表される。また、極性が反転したときの画素電極とコモン電極との電位差は、より正確には、V−Vと表される。
同様に、図4に示した駆動波形において、フィードスルー電圧を考慮すると、第N+1行選択期間における画素電極の電位はVよりもV低下した電位となる。従って、このときの画素電極とコモン電極との電位差は、より正確には、V+V(=V+Cgd・(VgH−VgL)/(Cgd+Clc+C))と表される。また、極性が反転したときの画素電極とコモン電極との電位差は、より正確には、V+Vと表される。
ただし、フィードスルー電圧を考慮した場合であっても、第N行の画素電極とコモン電極との平均電位差と、第N+1行の画素電極とコモン電極との平均電位差とはほぼ等しくなる。すなわち、フィードスルー電圧が存在したとしても、横筋の発生は防止できる。
本発明による液晶表示装置が備える液晶パネルの構成例を示す説明図。 本発明による液晶表示装置の構成例を示すブロック図。 コントローラが出力する制御信号FR,LPに基づく駆動波形の例を示す説明図。 コントローラが出力する制御信号FR,LPに基づく駆動波形の例を示す説明図。 画素電極が形成する各種容量を示す説明図。 画素電極とコモン電極との電位差がVになったときと、その電位差がVに減少したときの電荷量を示すための説明図。 フィードスルー電圧の導出を示す説明図。 表示領域に画像を表示し、非表示領域に画像を表示していない状態の例を示す説明図。 従来の駆動方法における理想的な駆動波形の例を示す説明図。 従来の駆動方法における理想的な駆動波形の例を示す説明図。 従来の駆動方法における実際の駆動波形の例を示す説明図。 従来の駆動方法における実際の駆動波形の例を示す説明図。 TFT液晶表示装置に使用されるTN液晶のVT特性を示す図。
符号の説明
1 スイッチング素子(TFT)
2 画素電極
3 コモン電極
4 ソース配線
5 ゲート配線
11 液晶パネル
12 表示領域
13 非表示領域
14 コントローラ
15 メモリ
16 ゲートドライバ
17 ソースドライバ

Claims (4)

  1. マトリクス状に配置される画素電極と、画素電極に対向するコモン電極と、画素電極とコモン電極とに挟持される液晶層とを備え、1列におけるそれぞれの画素電極に接続されるソース配線を列毎に備え、画素電極とソース配線との間を導通状態または非導通状態に切り替えるスイッチング素子を画素電極毎に備え、各行を順次選択し、選択した行の画素電極とソース配線との間が導通状態になるようにスイッチング素子を制御するスイッチング素子制御手段を備えた液晶表示装置の駆動方法であって、
    画素電極が配置される領域を、画像を表示する第1領域と当該第1領域に属さない第2領域とに分割し、
    スイッチング素子制御手段が第1領域に属する各行を順次選択する間では、コモン電極の電位と選択された行の画素電極の電位の高低関係を示す極性を行毎に反転させ、
    スイッチング素子制御手段が第2領域に属する各行を順次選択する間では、第2の領域に属する行数をn(n≧3)としたときに、前記極性を1以上n−1未満の回数反転させる
    ことを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  2. スイッチング素子制御手段が第2領域に属する各行を順次選択する間では、極性を1回反転させる請求項1に記載の液晶表示装置の駆動方法。
  3. nが偶数である場合には、スイッチング素子制御手段が第2領域に属する各行を順次選択する間で、n/2番目の行の選択が終了したタイミングで極性を反転し、
    nが奇数である場合には、スイッチング素子制御手段が第2領域に属する各行を順次選択する間で、(n+1)/2番目または{(n+1)/2}−1番目の行の選択が終了したタイミングで極性を反転させる
    請求項2に記載の液晶表示装置の駆動方法。
  4. マトリクス状に配置される画素電極と、画素電極に対向するコモン電極と、画素電極とコモン電極とに挟持される液晶層とを備え、1列におけるそれぞれの画素電極に接続されるソース配線を列毎に備え、画素電極とソース配線との間を導通状態または非導通状態に切り替えるスイッチング素子を画素電極毎に備え、各行を順次選択し、選択した行の画素電極とソース配線との間が導通状態になるようにスイッチング素子を制御するスイッチング素子制御手段を備えた液晶表示装置であって、
    画素電極が配置される領域は、画像を表示する第1領域と当該第1領域に属さない第2領域とに分割され、
    コモン電極の電位と選択された行の画素電極の電位の高低関係を示す極性を反転させる極性反転手段を備え、
    極性反転手段は、スイッチング素子制御手段が第1領域に属する各行を順次選択する間では前記極性を行毎に反転させ、スイッチング素子制御手段が第2領域に属する各行を順次選択する間では、第2の領域に属する行数をnとしたときに、前記極性を1以上n−1未満の回数反転させる
    ことを特徴とする液晶表示装置。
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