JP2005298018A - 懸賞応募用バーコードが表示された包装体および懸賞応募方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 容器表面からは見えないが開封した後に読み取ることができる位置に懸賞応募用バーコードが表示されている包装容器に内容物が包装された包装体。包装体は缶・瓶入り飲料が多数本包装段ボール箱であり、バーコードは段ボール箱の内フラップの外側表面に表示されていることが好ましい。バーコードが二次元バーコードが良い。この包装体からカメラ付き携帯電話等でバーコードを読み取り、通信手段により懸賞に応募する懸賞応募システム。
【選択図】 図1
Description
これらの方法では、消費者は葉書にラベル等を添付するというわずらわしい作業がある。そこで、葉書に貼り付ける作業をなくすため、バーコード等の表示を商品に付し、バーコードリーダーでその表示情報を読み取り、携帯電話などにより懸賞に応募するシステムが特許文献1に開示されれている。
そこで、本発明では、商品を購入しない人がバーコードを読み取ることを防止する方法を提供することを課題とする。
(1) 容器表面からは見えないが開封した後に読み取ることができる位置に懸賞応募用バーコードが表示されている包装容器に内容物が包装された包装体。
(2) 包装容器は段ボール箱であり、バーコードは段ボール箱の内フラップの外側表面に表示されていることを特徴とする上記(1)に記載の包装体。
(3) 該包装容器に缶あるいは瓶入り飲料が多数本包装されていることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の包装体。
(4) バーコードが二次元バーコードであることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の包装体。
(5) バーコードがインクジェット記録方式により包装容器に直接印字されていることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の包装体。
(6) バーコードの上に透明な保護層が形成されていることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の包装体。
(7) 上記(1)〜(6)のいずれかに記載された包装体に対して、該バーコードを読み取り装置により読み取り、その読み取り情報を用いて通信手段により懸賞に応募することを特徴とする懸賞応募システム。
例えば、缶飲料24本入り段ボール箱、ドリンク剤瓶12本入りマルチパック板紙ケース、カップラーメン12個入り段ボール箱、紙パック入り飲料20個入り段ボール箱などが例示される。缶飲料とは、金属缶入りのジュース、ビール、コーヒー、お茶などを示す。
本発明では、消費者がバーコード情報をデジタルカメラにより読み取って通信回線により懸賞に応募するシステムを想定しているため、一つの包装容器に付されたバーコード表示情報は一つづつ異なる固有のものである必要がある。
この場合、バーコードの読み違いがおこらないよう、バーコード印字予定領域に予め下塗層を形成しておいても良い。
また、インクジェットでバーコードを印字した後に、保護層を形成しても良い。下塗層や保護層は、フレキソ印刷方式、ロール塗工方式、スタンプ方式、インクジェット方式、エアースプレイ方式などの方式により形成することができる。
前述したが、缶1本づつにラベルを貼り、消費者がラベルを葉書に貼り付け、例えば24枚たまると懸賞に応募できるというような懸賞方式が良く行なわれている。しかし、その方法では、缶1本づつにラベルを添付するラベル代がかかり、また、高速で動く缶ラインで1本づつラベルを貼る装置が必要となる。
本発明によれば、ラベルを使用するとしても、ラベル貼付の回数が少なく、ラベルの枚数は1/24になる。
開封した後に始めて見られる位置としては箱の内側表面が、まず挙げられる。
インクジェット方式によりバーコードを印字した部分が水により溶けたり、滲んだりすると情報が読めなくなるので、印字にはある程度の耐水性が必要である。
インクジェット方式には、後述するように、水性インク、油性インク、UV(紫外線)硬化型インクがあるが、UV硬化型インクと油性インクは耐水性が高く、水性インクは耐水性が低い。通常の段ボール箱は水系のフレキソインクで印刷することが想定されており、フレキソインクが適度に浸透し速やかに乾燥されるようになっている。
従って、水性インクジェットで印字する場合には、それに適した吸水性を有していると考えられるが、耐水性が不足するので、バーコード印字予定部のみにカチオン性化合物などの定着剤を有する下塗層を形成することが好ましい。
段ボール箱に缶を詰めて封緘する際に、始めに内フラップを折り曲げ、次いで内フラップの一部にホットメルト接着剤を塗布して、その上から外フラップを折り曲げて接合することが多い。接着剤としては、酢酸ビニルエマルジョンのような水性接着剤も使用できる。
接着剤を内フラップに供給する際には、バーコード印字部分にはかからないようにするが、誤って接着剤がバーコード印字部にかかることも懸念される。特に、24缶入り飲料缶ケース等の飲料缶ケースでは、その段ボール箱の形状は、主にラップアラウンド形状(JIS Z 1507、コード番号0410、箱形状例は図2、ブランク形状例は図3参照)であるが、ラップアラウンド形状は、A式(JIS Z 1507、コード番号0201等、箱形状例は図1参照)に比較して、内フラップ部の面積が少なく、前記懸念が大きい。
保護層としては、インクジェットインクの成分との関係もあるが、通常、板紙印刷の保護層として使用されている水性あるいは溶剤系のオーバープリントニスを適宜選択して適用すれば良い。その際に、保護層の成分中に、シリコーン、フッ素樹脂などの離型性を有する成分を混合しておけば、接着剤に対する保護としてより確実になる。
しかしながら、ビール24缶ケース等の飲料缶ケースにおいて、ケースを大量生産する場合には、100ケース以上の単位にて、二次元コードをフレキソ印刷で行ない、1ケース毎の認識のため、ケース外面に1ケース毎に異なる数値・記号・文字もしくはバーコード(以下、これらをケース固有情報とも言う)をインクジェット方式もしくはスタンプ方式で印刷するものである。(図4参照)
ケース外面の印刷は、段ボールケース製造時でも良く、内容物梱包時でも良いものである。
また、100ケース以上の単位の二次元コード印刷は、段ボールシート貼合前の所謂プレプリント印刷でも良く、段ボールケース製造時の印刷でも良いものである。
このうち、カメラ付き携帯電話は、通信手段にもなるので最も便利である。
パソコンは、パソコン上のメモリーに格納された画像情報を文字列に置き換え、メモリーに文字情報として格納し、画面に表示するソフトウェアを有している必要がある。
前記文字情報が受け取り側のホームページアドレスあるいは電子メールアドレスである場合には、その情報を送信プログラム上の送信アドレス欄にコピーすることで簡単に送信することができる。
あるいは、カメラからの画像情報処理、送信までを一括して含むプログラムを作成して使用することも可能である。
これらのカメラ付き携帯電話では、前記文字情報が、受け取り側のホームページアドレスあるいは電子メールアドレスである場合には、実行キーを押すだけで直ちに送信が可能なプログロムが内蔵されている。
受け取り側の情報処理サーバーにおいては、一度懸賞に応募された番号を記録しておくことにより、同じ包装体で複数回の応募が行われることを防止できる。
このように、カメラで読み取ったバーコード画像を文字情報に変換し、内蔵するメモリー領域に格納し、画面に表示する機能を備えたカメラ付き携帯電話によれば、あらかじめユーザー登録したりすることもなく、初めて包装体に表示されたバーコードを見た人でも、直ぐに懸賞に応募することが可能になる。
<実施例1>
ダブルフェーサー側(箱外側)ライナとして、PFKライナ(王子板紙製、坪量160g/m2)、中芯として、坪量120g/m2の中芯原紙(王子板紙製)、シングルフェーサー側ライナとして坪量220g/m2のONRK(王子板紙製)を使用して貼合し、段ボールシートを得た。
多色フレキソ輪転印刷機にて、箱外側表面にフレキソ印刷を施すと同時に同じフレキソ印刷機で、内フラップ外側表面に下記の下塗層(インクジェット印字用インク受容層)を形成した。上記フレキソ印刷が乾燥した後に、内フラップの外側表面となる位置に、黒の水性インクによりインクジェット記録方式により二次元コードを印字した。
次に、この段ボールシートを図3の形状に打ち抜き、製函機で製函しラップラウンド形式の段ボール箱を製造した。
更に、この箱で、重量375g/本の缶ビール20本を包装して、バーコード表示領域には接着剤がかからないようにしながら、外フラップをホットメルト接着剤により内フラップに接着させ、段ボール箱包装体を完成した。(図5)。
<下塗層>
バインダーとしてのシラノール化ポリビニルアルコール(R−1130:クラレ製)8部、顔料としてのシリカ(ファインシール:トクヤマ製)10部、ポリアクリル酸ソーダ(分散剤:東亜合成製)1.2部、にイソプロピルアルコール6部、水76部を加え、十分混合して固形分18%のフレキソインクを調製した。これをバーコード印字予定領域周辺(5cm×5cm)に固形分坪量換算で5g/m2印刷し、乾燥して下塗層を得た。
2.外フラップ
3.二次元コード表示
4.ケース固有番号表示
Claims (7)
- 容器表面からは見えないが開封した後に読み取ることができる位置に懸賞応募用バーコードが表示されている包装容器に内容物が包装された包装体。
- 包装容器は段ボール箱であり、バーコードは段ボール箱の内フラップの外側表面に表示されていることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
- 該包装容器に缶あるいは瓶入り飲料が多数本包装されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装体。
- バーコードが二次元バーコードであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装体。
- バーコードがインクジェット記録方式により包装容器に直接印字されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の包装体。
- バーコードの上に透明な保護層が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の包装体。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載された包装体に対して、該バーコードを読み取り装置により読み取り、その読み取り情報を用いて通信手段により懸賞に応募することを特徴とする懸賞応募システム。
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