JP2005296695A - 電気集塵機 - Google Patents
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Abstract
【構成】この発明の電気集塵機1は、筐体2,集塵ユニット3,水洗浄ユニット4,遠赤外線の放射に優れる表面処理が施されたシーズヒータを用いた放射熱式の加熱装置6,サーミスタ式の温度検出器7を備え、筐体2は空気9の流入側と流出側とに両開きの扉21,22を備える。集塵ユニット3は、空気9に含まれる塵埃に電荷を与える帯電部分の帯電部31と、帯電された塵埃を吸着する極板などからなる集塵部分の集塵部32とを組み合わせて構成されている。水洗浄ユニット4は集塵ユニット3の上方や側面などに配置された複数の洗浄水ノズル5などを備え、集塵ユニット3の水洗浄時に洗浄水ノズル5から高圧の洗浄水8を噴射する。加熱装置6は扉22のダンパー取付用のフレームの集塵ユニット3側の面に取り付けられる。
【選択図】 図2
Description
すなわち、電気集塵機に導入されるトンネル内空気の電気集塵機内における風速に関して見ると、従来は7m/s程度であったものが、集塵性能を維持した上で13m/s程度への増大を要求されるようになってきている。このために、必然的に洗浄頻度が毎日1回程度に増加されるようになってきている。他方、自動車の交通量が全般に増加してきているためにトンネルを通過する自動車台数は増加の傾向があり、自動車交通量の多い都市およびその周辺部のトンネルの場合などでは、電気集塵機は1日の中で20時間前後の長時間も運転されるケースが生じるようになっている。
そうして、電気集塵機を1日に20時間前後の長時間運転した上で1日1回の水洗浄を行うために、水洗浄後の乾燥を十分には行えない場合が発生している。このような場合には、通風乾燥後に電気集塵機の再運転を開始する際に、運転再開の初期段階では集塵ユニットには洗浄水が残存しているために極板間で水分を介して放電が発生し、極板に熱変形などのダメージを与えるような問題が引き起こされている。こうした状況から、電気集塵機の水洗浄後の集塵ユニットの乾燥所要時間の短縮が強く要求されるようになってきている。したがってこの発明の目的は、集塵性能を維持しながら水洗浄後の乾燥時間の短縮が可能な電気集塵機を提供することにある。
1)筐体内の空気流路中に設置された集塵ユニットを水洗浄後に通風乾燥するようにした電気集塵機において、
水洗浄後の前記集塵ユニットの乾燥時にこの集塵ユニットを主として放射熱によって加熱乾燥する加熱装置を備えること、または、
2)前記1項に記載の手段において、前記加熱装置は柱状の外形を持ちその加熱源が通電によって発熱する発熱体であることにより達成される。
これらのことによって、電気集塵機の通風乾燥の所要時間と加熱乾燥の所要時間との和である集塵ユニットの乾燥時間を、通風乾燥のみで行われていた従来例の電気集塵機の場合の乾燥時間よりも短縮することが可能になる。すなわち、この発明による電気集塵機は、従来例の電気集塵機の場合と同等の形状・寸法の筐体,集塵ユニットを用いて集塵性能を維持しながら、その乾燥時間を短縮することが可能であり、これによって従来例の電気集塵機で発生していた極板のダメージの問題などを防止することができ、極板などの寿命延長が期待できてメンテナンスコストの抑制も可能になる。
筐体2は空気9(図1,図2に白抜きの矢印で示す。)の流入側にはダンパー23が取り付けられた両開きの扉21,21が設置されており、また、空気9の流出側にもダンパー23が取り付けられた両開きの扉22,22が設置されている。筐体2内部の空気9の流路中には、流入側および流出側から見て、左右方向に2台,上下方向に2段の計4台の集塵ユニット3が設置されており、例えば、扉21,21を開くことで、集塵ユニット3を筐体2から引き出すことができる。それぞれの集塵ユニット3は、空気9に含まれる塵埃に電荷を与える帯電部分がユニット化されて構成された帯電部31と、帯電された塵埃を吸着する極板などからなる集塵部分がユニット化されて構成された集塵部32とを組み合わせて構成されている。
主として図1,図2を用いて放射熱式の加熱装置6および温度検出器7を除いた部分の電気集塵機1についてこれまで説明してきたが、その内容は前述「特許文献1」などによる従来例の電気集塵機の場合と同等である。この発明の実施の形態の一例による電気集塵機1の特徴的な構成は、放射熱式の加熱装置6,温度検出器7を備えることにある。加熱装置6は電気集塵機1の水洗浄後の乾燥処理時に集塵ユニット3などを放射熱により加熱乾燥するための加熱装置として備えられている。この加熱装置6には、この事例の場合には、加熱源に通電によって発熱する金属製の発熱体である電熱線が用いられ,放射熱である赤外線の放射性能に優れた表面性状を持つ金属製の筒状の被覆体で覆われたシーズヒータ〔例えば、ハイレックスヒータ、八光商事(株)商品名〕の電圧100V,容量1kW前後程度のものが用いられている。
そうして、加熱装置6はそれぞれの扉22に対し、例えば、横方向に4列,上下方向に2段の合計8台が設置され、通電時には電源69から給電される。この放射熱式の加熱装置6は図3に例示したように細長い柱状のシンプルな形状でコンパクトであり、筐体2内に配置する場合の占有スペースも僅かで済み、しかも、空気9の通流に対する風損の発生源になり難いことで、電気集塵機1への内蔵用に好適な加熱装置である。また、温度検出器7は加熱装置6による集塵ユニット3の加熱乾燥時に電気集塵機1の内部温度の検出に用いられ、例えば、サーミスタやバイメタルを温度検出要素として用いている。この温度検出器7は、例えば、筐体2の天井部の加熱装置6と集塵ユニット3との中間部に装着され、加熱装置6による加熱乾燥時の過熱防止用などとして用いられる。
次に、この発明による電気集塵機1の集塵ユニット3の水洗浄と、水洗浄後の乾燥処理について図4も合わせ用いて説明する。図4には電気集塵機1の水洗浄および乾燥処理に関する工程を取り出して示しており、これ等の工程の内、従来例の電気集塵機の場合と同様の工程は細い線を用いた枠で囲み、この発明に特徴的な工程は太い線を用いた枠で囲んで、それ等の識別を容易にしている。この発明による電気集塵機1では、空気9に含まれる塵埃の集塵,洗浄水8を用いての集塵ユニット3の水洗浄(図4のS100の「集塵機洗浄」の工程),および電気集塵機1の通風乾燥(図4のS101の「集塵機通風乾燥」の工程)の実施までの各工程は、従来例の電気集塵機の場合と同様の内容で実施される。そうして、この発明による電気集塵機1による加熱装置6の使用に関連する工程は通風乾燥の途中段階から実施される。
加熱装置6による集塵ユニット3の加熱は主として放射熱によって行われることで、対流などを用いる加熱方式の場合と対比して短時間で集塵ユニット3を所定の温度に上昇できる。また、通風乾燥(S101)を終了した時点で集塵ユニット3に残存している水分は少ないので、この残存水分は加熱装置6から与えられた放射熱(この事例の場合は遠赤外線である。)によって比較的短時間で蒸発されて集塵ユニット3から除去できる。これらのことによって、電気集塵機1の通風乾燥(S101)の所要時間と加熱乾燥(S102)の所要時間の和である集塵ユニット3の乾燥時間は、通風乾燥のみで行われていた従来例の電気集塵機の場合の乾燥時間よりも短縮することができる。
このことにより、電気集塵機1を1日に20時間前後の長時間運転した上で1日1回の水洗浄を行ったとしても、水洗浄後の集塵ユニット3を十分に乾燥することができるようになる。以上説明したところにより、電気集塵機1は、従来例の電気集塵機の場合と同等の形状・寸法の筐体2,集塵ユニット3を用いて集塵性能を維持しながら、その乾燥時間を短縮できることで従来例の電気集塵機における極板のダメージの問題などを防止することができ、極板などの寿命延長が期待できてメンテナンスコストも抑制できる。
2 筐体
21 扉
22 扉
3 集塵ユニット
31 帯電部
32 集塵部
4 水洗浄ユニット
5 洗浄水ノズル
6 加熱装置
7 温度検出器
8 洗浄水
9 空気
Claims (2)
- 筐体内の空気流路中に設置された集塵ユニットを水洗浄後に通風乾燥するようにした電気集塵機において、
水洗浄後の前記集塵ユニットの乾燥時にこの集塵ユニットを主として放射熱によって加熱乾燥する加熱装置を備えることを特徴とする電気集塵機。 - 請求項1に記載の電気集塵機において、
前記加熱装置は柱状の外形を持ちその加熱源が通電によって発熱する発熱体であることを特徴とする電気集塵機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004111889A JP2005296695A (ja) | 2004-04-06 | 2004-04-06 | 電気集塵機 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2004111889A JP2005296695A (ja) | 2004-04-06 | 2004-04-06 | 電気集塵機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005296695A true JP2005296695A (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=35328896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004111889A Withdrawn JP2005296695A (ja) | 2004-04-06 | 2004-04-06 | 電気集塵機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005296695A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017078618A1 (en) * | 2015-11-04 | 2017-05-11 | Blue Sky Engineering & Trading Pte Ltd | An electrostatic precipitator |
CN108678799A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-10-19 | 榆林学院 | 一种煤矿安全用除尘装置 |
CN111663957A (zh) * | 2020-06-22 | 2020-09-15 | 柳松 | 一种矿用多功能洒水控制保护装置 |
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2004
- 2004-04-06 JP JP2004111889A patent/JP2005296695A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017078618A1 (en) * | 2015-11-04 | 2017-05-11 | Blue Sky Engineering & Trading Pte Ltd | An electrostatic precipitator |
CN108678799A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-10-19 | 榆林学院 | 一种煤矿安全用除尘装置 |
CN108678799B (zh) * | 2018-06-26 | 2019-08-20 | 榆林学院 | 一种煤矿安全用除尘装置 |
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